説明

待ち行列管理システム

空港のチェックインデスクのような、複数のサービスデスクによるサービスを待つ人を案内するための待ち行列管理システムであって、該システムを管理するコンピューター管理手段を備え、該システムはデスク(デスク1〜デスク3)毎に配置されるストライプ状又はバンド状の照明手段をさらに備え、該照明手段には、回路基板に結合されるLEDのような点状光源が設けられている。該回路基板は可変照明動作を提供するように構成され、各照明手段は前記待ち行列の方向に配置される少なくとも1つのストライプ状又はバンド状部分(101〜103)を有し、該コンピューター管理手段は、待ち行列内にいる人、及び/又は該待ち行列に入る人、及び/又は該待ち行列から離れる人を案内するために、該ストライプ状又はバンド状の照明手段の照明を可変制御するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は待ち行列管理システムに関する。特に、本発明は、空港におけるチェックインデスクのような、複数のサービスポイントによるサービスを待つ人を案内するための待ち行列管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
人の待ち行列を案内するために、空港におけるチェックインデスク、銀行における窓口係等の複数のサービスポイントによるサービスを待つ人を案内するための待ち行列管理システムが多くの場所において用いられる場合がある。
【0003】
それゆえ、待ち行列管理システムは、たとえば、多数の顧客にサービスを提供する商業銀行において用いられる場合がある。今日、それらの顧客は、たとえば、1つの待ち行列を形成する場合があり、その待ち行列は複数の窓口係によってサービスが提供され、各顧客が待ち行列の先頭に到達すると、その顧客は最初に応対可能な窓口係に向かって進む。そのようなシステムでは、待ち行列の長さは、顧客が待ち行列に加わる度合いが増したり、待ち行列にサービスを提供する窓口係の数が少なくなったりすると長くなり、待ち行列に加わる顧客の数が少なくなったり、待ち行列にサービスを提供する窓口係の数が増えると短くなるであろう。待ち行列が長くなりすぎると、顧客の待ち時間が長くなり、不満の原因となる。しかしながら、待ち行列が完全になくなると、結果として、1人又は複数人の窓口係に仕事がなくなり、それにより、労働力を浪費することになる。そのような待ち行列は、目視で、人が判断することによって管理することができる。しかしながら、そのようなシステムは、曖昧であり、結果として行列が長くなりすぎたり、完全になくなったりするだけでなく、管理担当者が絶えず監視する必要があるために時間も要するので、非常に非効率的である。
【0004】
特許文献1は、複数の担当職員によりサービスを待つ人の待ち行列を監視及び管理するための待ち行列監視及び管理システムを開示し、そのシステムは、それぞれの人が待ち行列の最後に加わるのに応じて、その人に連番のカードを分配するためのカードディスペンサーと、それぞれの人が待ち行列の先頭にいる担当職員に達するのに応じて、各人から担当職員が受け取ったカード番号を読み取るために、各担当職員が1つずつ所持する複数のカードリーダーと、人が待ち行列の最後に加わるときにディスペンサーによって分配されるカード毎に待ち行列参加時刻を表示し、かつ各人が待ち行列の先頭にいる担当職員に達するのに応じて、カードリーダーによって読み取られるカード毎に担当職員到着時刻を表示するためのリアルタイムクロックと、データプロセッサとを備えており、データプロセッサは、許容待ち行列パラメーターに関連する所定の固定データを入力する手段と、カードディスペンサー及びリアルタイムクロックからのカード番号及び待ち行列参加時刻、並びにカードリーダー及びリアルタイムクロックからのカード番号及び担当職員到着時刻を入力する手段と、入力された固定データの許容待ち行列パラメーターに従うために、必要とされる担当職員の数の任意の変更を指示するようにデータプロセッサを制御するようにプログラムされた手段とを備える。
【0005】
この種の従来技術の待ち行列管理システムも或る問題を抱える。それらのシステムは、特に、複数のカードディスペンサーと、さらに、各人から担当職員が受け取ったとき等にカード番号を読み取るために、各担当職員が1つずつ所持する複数のカードリーダーとを有する複雑な制御装置を必要とするので、複雑かつ非効率的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5245163号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術の待ち行列管理システムの上記の欠点を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本発明は、複数のサービスポイントによるサービスを待つ人を案内するための新規の待ち行列管理システムを提供する。
【0009】
本発明は、サービスポイントの手前に配置される縦長の光ストライプ又はバンドを利用して、人の待ち行列を管理し、複数の待ち行列から妥当な待ち行列を選択するように人々を案内するという概念に基づく。
【0010】
これを実現するために、そのシステムは光ストライプを備えており、該光ストライプには、待ち行列内にいる人々、さらには、待ち行列に入る人々又は待ち行列から出る人々を案内するために、種々の照明方式において動作することができるLED(発光ダイオード)のような複数の点状光源が設けられている。
【0011】
そのストライプ(筋)は、床上若しくは床内に配置するか、天井若しくは壁上に取り付けるか、又は既存の待ち行列ポスト及びテープタイプのシステム内に配置することができ、その場合には、テープがストライプに置き換えられる。
【0012】
好ましい実施の形態では、光ストライプは国際公開第98/23896号において開示されるLEDストライプであり、種々の方法、たとえば、待ち行列に沿って光が移動するか、又は光をオン/オフすることによって制御することができ、異なる色、この種の実施の形態では通常赤色及び緑色を有するLEDを設けることができる。
【0013】
本発明のさらなる実施の形態によれば、各待ち行列においては、通常その長さが5m〜10mである縦長の光ストライプ、及びさらに、それよりもはるかに短いクロス(横断)光ストライプ、いわゆる、停止ラインからなる光ストライプ構成が設けられることができ、停止ラインは、その待ち行列に入ることができるか否かを指示するために、そのラインに対して垂直な縦長のストライプの先頭に配置される。
【0014】
本発明によるシステムの特徴的な機構が、添付の特許請求の範囲において詳細に与えられる。
【0015】
本発明のシステムは非常に信頼性があり、複数のLEDを設けられるLEDストライプが用いられる場合には特に、効率的で、かつ簡単である。
【0016】
以下の説明において、添付の図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施態様の簡略化された図である。
【図2】待ち行列管理システムのブロック図を加えた、図1に示される図である。
【図3】本発明において用いることができるLEDストライプの図である。
【図4】本発明による、セキュリティ管理ポイントの例示的な実施態様の簡略化された図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、人々の待ち行列を管理するために、光又はLED「ストライプ」、すなわち、たとえば、国際公開第98/23896号に記載され、図3においてさらに図示されるような、LEDが設けられている縦長の案内部材を利用する本発明の実施態様を提示する。
【0019】
図1の実施形態では、3つのサービスポイント、デスク1〜デスク3がある。各デスクの前方には、縦長のLEDストライプ101〜103があり、それらのストライプは通常、5m〜10m長であり、各待ち行列の方向においてストライプラインとして配置される。
【0020】
ストライプ101〜103は、床上若しくは床内に配置するか、天井若しくは壁上に取り付けるか、又は既存の待ち行列ポスト及びテープタイプのシステム内に配置することができ、その場合には、テープがストライプに置き換えられる。
【0021】
サービスポイントは、サービスデスク、セキュリティ管理ポイント、パスポート管理ポイント、又は異なる種類の応用例のためのサービスを提供する他のサービスポイントとすることができる。この応用例は以下のものを含むことができる。
・サービスデスクにおいてサービスを待つ人々の待ち行列
・パスポート管理待ち行列の管理
・セキュリティチェックエリア
・スーパーマーケット及び他の小売り店舗における清算レジ
・病院の待合室
・薬局
・銀行
・駐車場料金支払い所
・料金所(切符売り場)
【0022】
そのシステムは、赤色及び/又は緑色LEDからなるストライプを利用し、それらのストライプは、各デスク及びストライプに接続される管理コンピューター104を用いて遠隔制御又は自動制御される。他の色のLEDも利用可能である。
【0023】
そのストライプは、プリント回路基板技法に基づいており、その技法によって案内ストライプを得ることが可能であり、そのストライプはオン/オフモードにおいて、たとえば、択一的に色を変更するように動作し、ストライプがいくつかの縦長の導電性フィルムを含むとき、そのストライプは、動的に「移動する」という照明効果を与えるように動作することができ、それは、ストライプがLEDの動的な順次動作を含むことができ、光が待ち行列方向に沿って、すなわち、デスクに向かって移動することを意味する。また、この移動効果は、異なる色を用いて実施することもできる。
【0024】
たとえば、図1に示されるような、床に取り付けられるパターンを構成することによって、そのシステムは、待ち行列内にいる人々、及び待ち行列に入る人々を管理できるようになる。
【0025】
それらのシーケンスは人々を案内するように構成され、たとえば、図2において、緑色クロスバー105は、人が待ち行列に入れることを意味し、赤色クロスバー106、107は、人が待ち行列に入れないことを意味する。赤色待ち行列ライン102は、誰もライン内にいることを許されないことを意味し、緑色待ち行列ライン101、103は、人々がそこで待ち行列を形成できることを意味する。
【0026】
緑色待ち行列ストライプは、順に閃光を放ち、人が前進するように誘導することができ、動く必要がない場合には、点灯し続けることができる。
【0027】
人々をデスクに向かって前進させるか、又は前進させないためにデスクの手前にあるクロス(横断)バー、又は個々の待ち行列に並ぶ人を管理することになる複数のクロスバーのような、さらなる光又はLEDストライプを、必要に応じて追加することができる。
【0028】
一例として、システム内に以下の動作がプログラムされることができる。
・その待ち行列が空いており、人々が待ち行列に加わることができる場合には、緑色ストライプがオンになり、そのまま点灯し続け、かつ緑色ストライプバーがオンになり、そのまま点灯し続ける。
・デスクにいる人が遣り取りを終了し、離れる場合には、緑色ストライプが、一時的に、動的な順次動作を開始することができ、待ち行列内のメンバーが前進できることを指示する。
・デスクが閉まることになるとき、クロスバーが赤色に変更され(それゆえ、人々は待ち行列に入ることができない)、ストライプは待ち行列が空にされるまで緑色のままであり、その後、赤色になる。
・デスクが開くとき、ストライプ及びクロスバーは、一時的に、緑色で点滅し、その後、緑色で点灯することができる。
【0029】
加えて、人を妥当な待ち行列に案内するために、さらなるストライプ(複数可)を動的な構成において追加することができる。複数の待ち行列が配置されていた場合、ストライプ内のLEDのシーケンスを動かすことによって、そのエリアに入る誰もが最も短いか、又は空の待ち行列場所に案内されることになる。
【0030】
この方法によって、そのシステムは、要求される待ち行列に人々を誘導できるようになり、待ち行列に入る人々、及び既に待ち行列内にいる人々を効率的に管理できるようになるであろう。
【0031】
当該待ち行列管理システムは、単一の待ち行列に関連付けられる構成要素だけを制御する、EPROM上に格納されるプログラムのような、待ち行列専用制御デバイスによって、又はシステム全体内の各構成要素を中央管理することができる、EPROMのような制御デバイス若しくはコンピューターベースのソフトウエアプログラムによって制御することができる。このようにして、人々を効率的に案内するために必要に応じてシステムが動作するように、ストライプ及び/又は他のデバイスの状態が制御される。
【0032】
ストライプとコントローラーとの間の接続は、配線によって、又は無線技術によって行なうことができる。
【0033】
さらに、待ち行列が空いているときにオンであるか、又は待ち行列が閉鎖されたとき、若しくは閉じようとしているときにオフである高レベルのライトのような、待ち行列の空き状況に関するさらなる指示をシステムに付与することができる。
【0034】
さらに、そのシステムに1つ又は複数のディスプレイを組み込むことができ、そのディスプレイは、人々にすべきこと、待ち行列が空いている状態、閉じられた状態、又は閉じようとしている状態であること等を知らせる文字、記号又は可聴信号を与える。このディスプレイは、必要に応じて、広告又は公示のために用いることもできる。
【0035】
さらに、そのシステムは、待ち行列内の人数を特定することができるセンサー又は検知装置に取り付けられるときに、完全に自動的に動作することができる。これらのタイプの待ち行列センサーの例は、たとえば、米国特許第2008238433号において記述されるような、電界検知のためのセンサー製品である。そのセンサーは、基板と、基板の表面上にある導電性エリアと、出力部と、少なくとも1つの導電性エリアと出力部との間の少なくとも1つの導体とを含む。このセンサー製品は、各待ち行列に沿って、ストライプ108〜110として配置することができ、待ち行列内の人の存在又は動きを特定するために用いることができる。そのセンサー製品は、床、壁又は屋根の中/上/下/背後にあるセンサーマットとして隠すことができる。また、待ち行列内の人数を表示するように映像を処理するカメラ、又は動き検出器、又は待ち行列位置においてセンサー若しくは近接検出器によって検出される、トロリー若しくはバスケット取付け型のタグ、又はRFID検出器を用いることも可能である。センサーは、ストライプ構成内に直に組み込むこともできる。
【0036】
そのシステムは、デスクに配置されるか、又は番号割当てシステムにリンクされ、デスクにおいて働いている担当職員又は他の人によって用いられる押しボタン111〜113によって動作することができる。
【0037】
図3は、国際公開第98/23896号によるLEDストライプ、すなわち、少なくとも、案内部材を用いることによって照明動作を行うためのLED、抵抗器等のいくつかの電気構成要素2;2’が、長手方向において次々に取り付けられているバンド又はストライプのような細長く、実質的に平坦である導電性導体部1;1’、及びケーシング部3からなる案内部材を示す。その案内部材は、押出し成形等の連続的な製造工程を利用することによって、断面において見るときに、ケーシング部3を形成するケーシング材料3’によって全体的に包囲されるように、導体部及びそれと共に存在する構成要素1;1’、2;2’を配置することによって製造されている。好ましくは動的に使用できるようにする導電性要素の電気構成要素2’は、好ましくは表面実装技術によって、電気導体層1’b、たとえば、導体部1’の基部材料1’aの銅コーティング等に取り付けられており、その基部材料はポリアミド、ポリエステル、ポリエチレンナフタレン等のプラスチック材から形成され、導体部1’はプリント回路基板技法に基づいており、それにより、電気導体層1’bは、導電性要素の全長にわたって実質的に途切れることなく連続し、そして、形成された全体がケーシング材料3’によって包囲され、ケーシング材料は、PVC、ポリウレタン、オレフィン等のプラスチック材に基づいている。その構造全体は完全に防水である。
【0038】
本発明の種々の実施形態は上記の例に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲内で変更できることは当業者には明らかである。特に多数の、たとえば、20個のデスクがあるときに、待ち行列の顧客を案内するために、全てのストライプの手前において、全てのデスクの全体の幅に相当する長さを有する、さらに長い横断するクロスバー114を配置することができる。
【0039】
図4には、本発明による、セキュリティ管理ポイントの例示的な実施態様の簡略化された図が示されている。セキュリティ管理ポイントは、手荷物をチェックするためのX線装置のような手荷物検出器手段402、検出器手段のための待機場所404及び検出器手段408のような種々の管理ポイントを含む場合がある。検出器手段は、たとえば、金属検出器とすることができる。待機場所404は、緑色光信号を用いて、検出器手段408に向かって進むことができることを人に指示することができる。検出器手段が、現時点で使用中である場合には、赤色光によって、人が待機場所404において待たなければならないことを指示することができる。人が検出器手段408を通り抜けた後に、照明手段410、414又は412を用いて、正しい場所に人を案内することができる。たとえば、何らかの金属物が検出された場合には、照明手段412が、その人を、たとえばデスク2’においてさらに細かい検査を実施するセキュリティ管理担当者まで案内することができる。検出器手段408が、たとえば、金属物のような何らかの物をなんら検出しない場合には、その人は照明手段410、414を用いて案内され、デスク1’又はデスク3’において手荷物検出器手段402から自分の手荷物を受け取ることができる。本発明の例示的な実施形態では、照明手段410、414の色は緑色であり、照明手段412の色は赤色である。システムを運用する担当者は、システムの状態を管理する、たとえば、種々の指示光の色を管理するためのリモートコントローラーを有することができる。
【0040】
本発明のさらなる実施形態は以下を含むことができる。
・人々が遣り取りを終了すると、人々をエリアの外に送り出すように、待ち行列管理システムを拡張することもできる。
・遣り取りが完了した後に人々がエリアを出ることができるようにするために、待ち行列管理システムを自動ドアに接続することもできる。
・妥当な待ち行列に人々を案内するために用いられる照明ストライプを多色にすることもでき、単に或る人が1つの待ち行列に案内され、別の人が別の待ち行列に案内されるようにすることができ、さらには、それを同時に行なうこともできる。たとえば、セキュリティチェックのための待ち行列を形成するとき、運用者は、青色光シーケンスを表示するようにストライプを制御し、その後、妥当な待ち行列までその青色シーケンスに従うように人に告げることができる。さらに別の人は、黄色シーケンスに従うように求められる場合がある。
・待ち行列管理システムを場内放送システムに接続して、可聴メッセージを生成して、ガイダンス情報を強化することもできる。
・待ち行列管理システムを盗難システムに接続することもでき、それにより、盗難システムが、アラームを始動するタグ付き製品を検出した場合には、赤色ストライプが、その人を停止させ、支援を待つべきであることを指示する。
・待ち行列管理システムはさらに、欠陥があるか否か、又は光レベルが或る特定の性能レベルまで低下しているか否かを指示するためにしっかり監視されることができる。
・待ち行列管理システムを支援ボタンに連結させることもでき、支援が必要とされる位置までスタッフを案内することができる。
【0041】
本発明の例示的な実施形態を添付の図面を参照しながら説明してきたが、本発明はこれらの実施形態には限定されず、当業者には、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の修正及び変更を加えることができることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空港のチェックインデスクのような、複数のサービスポイントによるサービスを待つ人を案内するための待ち行列管理システムであって、該システムを管理するコンピューター管理手段を備え、
該システムは、
サービスポイント(デスク1〜デスク3、デスク1’〜デスク3’)毎に配置されるストライプ状又はバンド状の照明手段をさらに備え、該照明手段は、回路基板に結合されるLEDのような点状光源が設けられており、
該回路基板は可変照明動作を提供するように構成されており、
各照明手段は、該待ち行列の方向に配置されたストライプ状又はバンド状部分(101〜103)を少なくとも有し、
前記コンピューター管理手段は、待ち行列内にいる人、及び/又は該待ち行列に入る人、及び/又は該待ち行列から離れる人を案内するために、前記ストライプ状又はバンド状の照明手段の照明を可変制御するように構成されることを特徴とする、待ち行列管理システム。
【請求項2】
前記照明手段は、前記照明動作を行うためのLED、抵抗器等のいくつかの電気構成要素(2;2’)が長手方向において次々に接続されている細長く、実質的に平坦な導電性の導体部(1;1’)、及びケーシング部(3)から少なくとも成るLEDストライプであることを特徴とする、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項3】
前記ストライプ状又はバンド状の照明手段は、床上又は床内、天井及び/又は壁上のいずれかに配置することができることを特徴とする、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項4】
前記ストライプ状又はバンド状の照明手段は、少なくとも2つの異なる照明方式において動作することができることを特徴とする、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項5】
前記ストライプ状又はバンド状の照明手段は、オン/オフモードにおいて動作することができることを特徴とする、請求項4に記載の待ち行列管理システム。
【請求項6】
前記待ち行列の方向に沿って、すなわち、前記サービスポイントに向かって移動する、動的な「移動」照明効果を与えるように動作することができることを特徴とする、請求項4に記載の待ち行列管理システム。
【請求項7】
前記照明手段には異なる色を有する光源が設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項8】
前記照明手段には、前記待ち行列方向に対して垂直なクロスバーが設けられており、該クロスバーは、人がサービスポイントに向かって動くことができるようにするか、人がサービスポイントに向かって動くことができないようにするための前記サービスポイントの手前にある停止ライン、又は人が特定の待ち行列に入ることができるようにするか、人が特定の待ち行列に入ることができないようにするための前記サービスポイントの手前にある停止ライン、のうちの少なくとも1つの機能を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項9】
前記システムは、或る特定の色、たとえば、赤色の待ち行列ライン(102)は誰もライン内にいることを許されないことを意味し、別の色、たとえば、緑色の待ち行列ライン(101、103)は、人々がそこで待ち行列を形成できることを意味するように管理されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項10】
人を前方に誘導させるために或る特定の色たとえば緑色光で順に閃光を放つことができ、動く必要がない場合には、点灯し続けることができることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項11】
前記システムは、前記待ち行列内に、該待ち行列に隣接して、及び/又は該待ち行列の手前に配置される、各待ち行列内の人数を特定することができるセンサー、インジケーター又は検知装置を含む場合に、自動的に動作するように構成されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項12】
前記インジケーターは、基板と、該基板の表面上にある導電性エリアと、出力部と、前記少なくとも1つの導電性エリアと前記出力部との間にある少なくとも1つの導体とを含み、このセンサー製品は、各待ち行列に沿って、又は各待ち行列に隣接してストライプとして配置することができ、該待ち行列内の人の存在又は動きを特定するために用いることができることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項13】
前記システムは、前記サービスポイントに配置され、かつ/又は番号割当てシステムにリンクされ、前記サービスポイントにおいて働く担当職員又は他の人によって用いられる押しボタンのような制御デバイスによって、少なくとも或る程度動作することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項14】
人々を妥当な待ち行列に案内するために用いられる前記照明手段が多色であり、該多色の照明手段により、或る人が或る待ち行列に案内され、別の人が別の待ち行列に案内されるようにすることができるか、さらにはそれを同時に行なうこともできることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項15】
前記待ち行列管理システムは、単一の待ち行列に関連付けられる構成要素を制御する、EPROM上に格納されるプログラムのような、待ち行列専用制御デバイスによって、又は前記システム全体内の各構成要素を中央管理することができる、EPROMのような制御デバイス又はコンピューターベースのソフトウエアプログラムによって制御することができることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項16】
サービスポイント毎に配置される全ての前記ストライプ状又はバンド状の照明手段の手前に前記サービスポイント全部の幅に少なくとも等しい長さを有する少なくとも1つの横断クロスバー(114)が配置されていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項17】
前記システムは、前記待ち行列内の人をチェックする検出器手段を備え、該検出器手段の応答に基づいて、人を異なるサービスポイントに案内するように前記照明手段(410、412、414)が制御されることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。
【請求項18】
前記システムは、セキュリティチェックサービスポイントにおいて用いられることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の待ち行列管理システム。

【図2】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−515963(P2012−515963A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546893(P2011−546893)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【国際出願番号】PCT/FI2010/050026
【国際公開番号】WO2010/084248
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(509159241)
【Fターム(参考)】