待受画面表示プログラム
【課題】
可搬型通信端末の表示装置で表示する待受画面に広告を表示する待受画面表示プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】
可搬型通信端末を、可搬型通信端末の表示装置に待受画面情報として壁紙情報を表示する待受処理部、待受画面に対するユーザの操作または可搬型通信端末に対するユーザの操作を監視し、あらかじめ定められた条件を充足する操作が行われたかを判定するトリガ監視部、あらかじめ定められた条件を充足したことをトリガ監視部で判定した場合に、可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから広告情報を取得し、待受画面に取得した広告情報を表示させる広告処理部、として機能させる待受画面表示プログラムである。
可搬型通信端末の表示装置で表示する待受画面に広告を表示する待受画面表示プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】
可搬型通信端末を、可搬型通信端末の表示装置に待受画面情報として壁紙情報を表示する待受処理部、待受画面に対するユーザの操作または可搬型通信端末に対するユーザの操作を監視し、あらかじめ定められた条件を充足する操作が行われたかを判定するトリガ監視部、あらかじめ定められた条件を充足したことをトリガ監視部で判定した場合に、可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから広告情報を取得し、待受画面に取得した広告情報を表示させる広告処理部、として機能させる待受画面表示プログラムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は待受画面表示プログラムに関する。特に可搬型通信端末の表示装置で表示する待受画面に広告を表示する待受画面表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット環境の普及に伴い、インターネットにおいても広告活動が頻繁に行われている。その結果、ウェブサイトの所定箇所にバナー広告が表示されたり、検索エンジンに入力した検索用語に応じた広告が、検索結果と連動して表示される、といった広告形態もある。
【0003】
しかしながらこれらの広告の方法では、特定の広告が表示されるためには、ウェブサイトを開いたり、検索エンジンで検索用語の入力がなされないと広告の表示が行われない。そこで、下記特許文献1および特許文献2に示すように、表示装置に常に表示される待受画面に広告を表示するシステムが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−252498号公報
【特許文献2】特開2004−287393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムは、電車などの公共交通機関に乗車した際に、車内に存在する中吊り広告に対応する広告を、乗客の携帯電話機の待受画面に表示させるが、この場合、公共交通機関に乗車した際にのみしか広告が表示されないことから、広告効果が高いとはいえない。また、乗車している間は中吊り広告が常に待受画面で表示されることとなるが、中吊り広告には乗客の注意を惹くためあえて過激な用語を用いていることも多く、待受画面として用いるには不適切な場合も多い。特に待受画面は携帯電話機を開いたときに表示される画面であることから表示される回数も多いが、混雑している車内ではその表示を行うのに適切ではない場合もある。しかし、これについては対応することが出来ない。
【0006】
特許文献2のシステムは、カレンダー画像を壁紙(待受画面)として表示させ、広告主の商品の発売日等、日付と関連づけた情報を広告として壁紙に表示させる。たしかに日付と広告とを関連づけることで、ユーザに強くアピールすることが出来ようが、カレンダーに関連づけられた日付は、ユーザ自身のスケジュールではなく、ユーザとは無関係の商品の日付であり、そのような無関係の情報を常にアピールされることは、寧ろユーザのストレスにも繋がる。特に、壁紙はコンピュータの表示装置で常に表示されていることから、目にする機会も頻繁にあるため、ストレスを感じやすい。
【0007】
つまり、壁紙に広告を表示する場合には、広告情報に対する訴求力は強くなるが、強くなるが故に、かえってユーザに負担を生じさせる面も否めない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、上記課題に鑑み、ユーザに対して負担が生じにくい、携帯電話やタブレット型のコンピュータ端末(以下、「可搬型通信端末」という)の表示装置で表示する待受画面表示プログラムを発明した。
【0009】
第1の発明は、可搬型通信端末を、前記可搬型通信端末の表示装置に待受画面情報として壁紙情報を表示する待受処理部、前記待受画面に対するユーザの操作または前記可搬型通信端末に対するユーザの操作を監視し、あらかじめ定められた条件を充足する操作が行われたかを判定するトリガ監視部、前記あらかじめ定められた条件を充足したことを前記トリガ監視部で判定した場合に、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる広告処理部、として機能させる待受画面表示プログラムである。
【0010】
本発明のように構成することで、可搬型通信端末の表示装置で表示する待受画面に広告情報を表示することが出来る。また本発明では、待受画面に常に広告情報を表示するのではなく、所定の条件を充足した場合に広告情報を表示させている。そのため、ユーザにとって、広告情報の表示によるストレスがかかりにくい。
【0011】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記可搬型通信端末の位置情報を取得する位置情報取得部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記広告処理部は、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記位置情報取得部で取得した位置情報に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0012】
可搬型通信端末は、デスクトップ型のコンピュータとは異なり、移動することが前提である。そのため、単にユーザに対して広告を行うのではなく、ユーザの現在いる場所に応じた広告情報を表示した方が広告効果が高い。そこで本発明のように構成することで、ユーザに対して、ユーザの現在いる場所に対応した広告情報を表示することが出来る。
【0013】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記可搬型通信端末の電波状況を監視する電波状況監視部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記広告処理部は、前記電波状況監視部において通信圏内と判定した場合には、前記広告情報提供サーバから広告情報を取得し、前記電波状況監視部において通信圏外と判定した場合には、前記可搬型通信端末の記憶装置から広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0014】
可搬型通信端末は、デスクトップ型のコンピュータとは異なり、移動することが前提である。そのため、たとえば地下にいる場合など、必ずしも電波が受信できる状況にない場合もある。そのような場合には、広告情報提供サーバから広告情報を取得しようにも広告情報を取得することが出来ない。これは広告の表示機会の喪失に繋がっている。そこで、本発明のように、可搬型通信端末が通信圏外の場合には、あらかじめ記憶している広告情報を表示させることで、広告の表示機会を喪失することなく、効率的に広告を表示させることが可能となる。
【0015】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて前記ユーザの傾向を判定する傾向判定部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記広告処理部は、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記傾向判定部で判定した前記ユーザの傾向に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0016】
待受画面にはアプリケーションソフトウェアをすぐに起動するためのアイコンが配置されている。そしてアイコンが配置されているアプリケーションソフトウェアは、ユーザの利用頻度が高いアプリケーションソフトウェアであると考えられる。とすると、このアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに関連する分野にユーザは関心が高いと考えられる。そこで本発明のように構成することで、ユーザの傾向に沿った、すなわちユーザの関心が高いと考えられる広告情報を表示することが出来る。
【0017】
上述の発明において、前記傾向判定部は、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて前記ユーザの傾向を判定する、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0018】
ユーザの傾向を判定するには、本発明のようにアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて判定することが好ましい。
【0019】
上述の発明において、前記傾向判定部は、前記待受画面に応じて、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの重み付けを変更して、前記ユーザの傾向を判定する、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0020】
可搬型通信端末では、待受画面上でスワイプ等の操作をすることで、待受画面を切り替えることが出来る。この場合、デフォルトで表示される待受画面と、切り替えた後の待受画面とでは、表示される頻度が異なることから、デフォルトで表示される待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアと、切り替えた後の待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアとでは、ユーザのアプリケーションソフトウェアに対する利用頻度や関心度合いが異なると考えられる。すなわち、デフォルトで表示される待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアは頻繁に利用される、あるいは関心の高いアプリケーションソフトウェアであって、1回または2回以上のスワイプ操作によって表示される待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに対する利用頻度や関心度合いは、デフォルトで表示されるそれよりも低いと考えられる。
【0021】
従って、どの待受画面に配置されたアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアであるのかをさらに加味することで、より適切にユーザの傾向を判定することが可能となる。
【0022】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記待受画面に表示する壁紙情報を待受情報提供サーバから取得し、前記記憶装置の待受情報記憶部に記憶する待受情報取得部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記待受処理部は、前記待受情報記憶部に記憶した壁紙情報を前記待受画面に表示する、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0023】
待受画面に表示する壁紙情報は更新することが好ましい。本発明のように構成することで、それを実現することが出来る。
【0024】
上述の各発明の待受画面表示プログラムを備える、可搬型通信端末として構成することもできる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のように構成することで、ユーザは可搬型通信端末の待受画面を任意に操作したときに、広告が表示されることとなる。これによって、広告が常に表示されるのではなく、ユーザのストレスを軽減することが出来る。また本発明の待受画面表示プログラムでは、可搬型通信端末独特の技術的構成に着目し広告を行うよう構成されているので、可搬型通信端末ならではの広告を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施例1のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図2】実施例1の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図3】可搬型通信端末の画面および操作の一例を模式的に示す図である。
【図4】本発明により広告を表示した待受画面の一例を模式的に示す図である。
【図5】実施例2のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図6】実施例2の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図7】実施例3のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図8】実施例3の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図9】実施例4のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図10】可搬型通信端末における待受画面にアイコンが配置される場合の一例を模式的に示す図である。
【図11】アプリケーションソフトウェアの種類と、アプリケーションソフトウェアの対応とを示す図である。
【図12】実施例4の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の待受画面表示プログラム1を用いて、可搬型通信端末2で所定のサーバから壁紙情報や広告情報を取得し待受画面で表示させる場合の、各機能を含む全体のシステム構成の一例を図1に示す。
【0028】
可搬型通信端末2は、携帯電話(スマートフォンを含む)、PHS、タブレット型コンピュータなど、小型のディスプレイ(表示装置23)を備えた端末であって、その表示装置23は、好ましくはタッチパネルによって操作可能である。すなわち、タッチパネル形式による入力装置を備えた表示装置23をユーザがタップ(タッチパネル形式の表示装置23で、指で軽く叩く操作)やフリック(タッチパネル形式の表示装置23で、タッチと同時に指を軽くスライドさせる操作)、スワイプ(タッチパネル形式の表示装置23で、指をスライドさせる操作)可能となっていることが良い。またこれ以外にもピンチイン(二本の指をスワイプさせながら近づける操作)、ピンチアウト(二本の指をスワイプさせながら離す操作)、スクロール(フリックやスワイプによって画面を移動させる操作)などが行えても良い。また、シェイク(可搬型通信端末2を振る操作)など、表示装置23以外に、可搬型通信端末2自体に操作が行えても良い。
【0029】
可搬型通信端末2は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置20と、情報を記憶する半導体メモリなどの記憶装置21と、ディスプレイなどの表示装置23と、操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置22と、演算装置20の処理結果や記憶装置21に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24とを有している。可搬型通信端末2で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置20に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置21に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置21から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置20における処理に用いる。
【0030】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0031】
待受画面表示プログラム1は待受情報取得部10と待受処理部11とトリガ監視部12と広告処理部13とを有する。
【0032】
待受情報取得部10は、ユーザが可搬型通信端末2で所定の操作を行うことによって、待受情報提供サーバ3から後述する待受情報記憶部211に記憶する待受情報を取得する。
【0033】
待受処理部11は、後述する待受情報記憶部211に記憶する待受情報を、可搬型通信端末2の表示装置23で待受画面の背景(壁紙)として表示させる。またこの壁紙は変化をしない画像情報であるほか、ユーザが表示装置23でタップやフリック等の操作をすることで、壁紙に変化を生じさせられるライブ壁紙(live wallpaper)を用いることも出来る。ライブ壁紙とは、たとえば壁紙が風景の画像情報である場合、表示装置23のうち、アイコンが表示されていない箇所をユーザがタップしたときに、そこに雲を表示させるなど、単に壁紙として表示させるほか、ユーザが壁紙自体に操作可能となっている壁紙である。なお待受処理部11で用いる待受情報である壁紙としてはライブ壁紙であることが好ましいが、これに限定されない。
【0034】
また待受処理部11は、可搬型通信端末2において、ユーザが所定のアプリケーションを選択するなど所定の操作を行うことによって、待受画面にかかる処理を中止する。
【0035】
トリガ監視部12は、壁紙や表示装置23に対するユーザの操作を監視し、所定の条件を充足するかを監視する。
【0036】
広告処理部13は、トリガ監視部12において所定の条件を充足したことを判定すると、広告情報提供サーバ4から待受画面に表示させる広告情報を取得し、または後述する記憶装置21の待受情報記憶部211に記憶する広告情報を取得し、取得した広告情報を待受画面の所定領域に重畳して表示させる。この際に、待受画面の所定領域にバナー広告として表示を行っても良いし、あるいは広告情報提供サーバ4が提供するウェブサイト自体を広告情報として表示装置23で表示させても良い。
【0037】
待受情報記憶部211は、待受情報取得部10が取得した待受画面に関する情報のうち、待受画面で表示する壁紙の画像情報や、広告情報を記憶している。
【実施例1】
【0038】
次に本発明の待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図2のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
まず可搬型通信端末2を利用するユーザは、可搬型通信端末2で所定の操作をすることにより、待受情報提供サーバ3にアクセスし、待受情報提供サーバ3から、待受画面表示プログラム1および待受情報をダウンロードし、取得する(S100)。取得した待受画面表示プログラム1および待受情報は、可搬型通信端末2の記憶装置21に記憶される。なお、待受情報は記憶装置21のうち、待受情報記憶部211に記憶される。また、待受画面表示プログラム1を可搬型通信端末2にインストールすることで、演算装置20で待受画面表示プログラム1の各機能が利用可能となる。
【0040】
そしてユーザが可搬型通信端末2において待受画面表示プログラム1を起動すると、待受処理部11は、可搬型通信端末2の表示装置23に、待受画面として、記憶装置21における待受情報記憶部211に記憶した待受情報を抽出し、壁紙として表示させる(S110)。
【0041】
この状態における可搬型通信端末2の画面および操作の一例を模式的に図3に示す。なお図3では、タップ操作、スワイプ操作を例示しているが、それ以外の操作についても適宜可能である。
【0042】
待受処理部11において待受画面が表示されている間、トリガ監視部12は、トリガとなる所定の操作が実行されるかを監視する(S120)。
【0043】
ここで表示される壁紙は、好ましくはライブ壁紙であることから、ユーザが壁紙自体に対する操作を行うことが出来る。すなわち表示装置23に表示されている壁紙のうち、アイコンが表示されていない箇所をタップやスワイプ等すると、その壁紙に応じた所定の処理が待受処理部11によって実行される。たとえば風景の壁紙の場合、タッチした箇所に雲を表示させる、水面の壁紙の場合、タッチした箇所に波紋を表示させる、といったように表示することができる。
【0044】
そのため、トリガ監視部12は上記の所定の操作として、壁紙自体に対する操作があったかを監視する。また、ほかにも可搬型通信端末2では、表示装置23に待受画面が表示されている状態において待受画面上をスワイプすることで、画面の切替が出来る。そのため、待受画面が表示されている状態で画面が切り替えられたかを監視する。
【0045】
すなわち、トリガ監視部12は、表示装置23に待受画面が表示されている状態において、壁紙自体に対してタップ、フリック、スワイプ、ピンチイン、ピンチアウトなどの操作が行われたかを監視する。これは、表示装置23のタッチパネル形式の入力装置22に対して、上記の各操作の入力が行われたかを判定すればよい。また上記の操作のほか、トリガ監視部12は、待受画面が表示されている状態において可搬型通信端末2にシェイクが行われたかを監視してもよい。これは可搬型通信端末2に備えられた加速度センサに基づいて判定をすればよい。
【0046】
そして上記の待受画面または可搬型通信端末2自体に対する操作のうち、所定の条件、たとえばタップが5回行われた、フリックが10回行われたなど、あらかじめ定められた条件を充足した場合には、トリガ監視部12は広告を表示する条件を充足したと判定する(S130)。
【0047】
トリガ監視部12が監視する操作としては、たとえばタップ操作やフリック操作、スワイプ操作などの回数のほかにも、待受画面の所定箇所がタップ操作された、タップ操作の後にスワイプ操作が行われた、など、待受画面の特定箇所に対する操作や、連続的な操作があったかを監視することもできる。
【0048】
以上のようにトリガ監視部12が、所定の条件を充足する操作が行われたことを判定すると(S130)、広告処理部13は広告情報提供サーバ4にアクセスし、待受画面の所定の領域に表示するための広告情報を取得する(S140)。そして広告処理部13は、取得した広告情報を待受画面の所定領域に、待受画面に重畳して表示させる(S150)。これを模式的に示すのが図4である。なお、広告情報として、図4のようなバナー広告を表示させるほか、リンク先となるURLを広告情報提供サーバ4から取得することで、広告処理部13は、可搬型通信端末2に記憶されているウェブブラウザのアプリケーションソフトウェアを起動し、当該取得したURLに基づいてアクセスをして、その画面を表示装置23で表示するように構成しても良い。
【0049】
なお、広告処理部13が表示した広告情報は、ユーザによって任意の操作が行われたり、一定時間の経過によって消去することが好ましいがそれに限定されない。
【0050】
以上のような操作をすることで、ユーザが視認する可能性が高い待受画面に、広告情報を表示することが出来る。また常に広告情報が表示されるのではなく、ユーザが待受画面や可搬型通信端末2に操作を行い、所定条件を充足した場合に広告情報を表示するので、ユーザにとって広告情報が表示されることによるストレスを軽減することが従来よりも可能となる。
【0051】
なお、待受情報取得部10は、ユーザによって任意の操作が行われる、または一定期間ごとに待受情報提供サーバ3にアクセスし、待受画面に表示できる壁紙が存在しないかを問い合わせ、ある場合には、それを待受情報提供サーバ3から取得して待受情報記憶部211に記憶させると良い。これによって、ユーザは新しい壁紙の待受画面を表示することが出来る。
【0052】
上述の実施例において、広告処理部13は広告情報を広告情報提供サーバ4から取得したが、あらかじめ記憶装置21に広告情報を記憶している場合には、記憶装置21から広告情報を抽出して表示をしても良い。
【実施例2】
【0053】
次に、本発明の別の実施態様を説明する。本実施例においては、可搬型通信端末2で表示する広告情報を、さらに位置情報を用いて取得する場合を説明する。本実施例のシステム構成の一例を図5に模式的に示す。なお実施例1と同様の部分については説明を省略する。
【0054】
本実施例の待受画面表示プログラム1ではさらに、位置情報取得部14を有している。位置情報取得部14は、トリガ監視部12で所定の条件を充足したことを判定すると、可搬型通信端末2の現在の位置情報を取得する。この位置情報は、可搬型通信端末2に備えられているGPS機能を起動し、可搬型通信端末2の緯度、経度の情報(位置情報)を取得することが好ましい。
【0055】
広告処理部13は、トリガ監視部12で所定の条件を充足したことを判定すると、位置情報取得部14で取得した位置情報を広告情報提供サーバ4に送ることで、当該位置情報に対応した広告情報を広告情報提供サーバ4から取得する。
【0056】
次に本実施例における待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0057】
S200乃至S230は、S100乃至S130と同様なので説明を省略する。トリガ監視部12において、所定の条件を充足したことを判定すると、位置情報取得部14は、GPS機能を起動し、可搬型通信端末2の現在の緯度および経度の情報(位置情報)を取得する(S240)。そして、広告処理部13は、位置情報取得部14が取得した位置情報を広告情報提供サーバ4に送る。
【0058】
広告情報提供サーバ4は、可搬型通信端末2から取得した位置情報に対応する広告情報を抽出し、可搬型通信端末2に送る。そして広告情報提供サーバ4から送られた広告情報を広告処理部13は取得し(S250)、取得した広告情報を待受画面の所定箇所に表示させる(S260)。
【0059】
なお、本実施例では位置情報取得部14で可搬型通信端末2の位置情報を取得するタイミングが、トリガ監視部12で所定の条件を充足した場合であったが、それに限定されず、それより前の処理で取得をしていても良い。
【実施例3】
【0060】
次に、本発明の別の実施態様を説明する。本実施例においては、可搬型通信端末2の電波状況を監視し、通信が出来ない(通信圏外である)場合には、通常とは異なる広告情報を表示させる場合を説明する。本実施例のシステム構成の一例を図7に模式的に示す。なお上述の実施例と同様の部分については説明を省略する。また、以下の説明では実施例1に本実施例の電波状況監視部15を組み合わせた場合を説明するが、実施例2の構成に組み合わせても良い。
【0061】
電波状況監視部15は、可搬型通信端末2の電波の受信強度(電界強度)を監視しており、通信圏内か通信圏外かを判定する。電波状況監視部15は当該監視を、トリガ監視部12で所定の条件を充足した場合に行うことが好ましいが、それに限定されない。なお電波の受信強度は、可搬型通信端末2で測定している値を取得し、所定値以上だと通信圏内、所定値未満だと通信圏外のように判定することが出来る。また可搬型通信端末2で通信圏外と判定している場合にはその情報を用い、通信圏内と判定している場合にはその情報を用いても良い。
【0062】
広告処理部13は、トリガ監視部12で所定の条件を充足したことを判定すると、電波状況監視部15で監視している、可搬型通信端末2が通信圏内か通信圏外かの情報に基づいて、対応した処理を実行する。すなわち、通信圏内の場合には広告情報提供サーバ4から広告情報を取得し、通信圏外の場合には記憶装置21に記憶している広告情報を取得する。そしていずれかの処理で取得した広告情報を、待受画面に表示させる。
【0063】
次に本実施例における待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
S300乃至S330は、S100乃至S130と同様なので説明を省略する。トリガ監視部12において、所定の条件を充足したことを判定すると、電波状況監視部15は、可搬型通信端末2の電波の受信強度に基づいて、当該可搬型通信端末2が通信圏内か通信圏外かを判定する(S340)。
【0065】
電波状況監視部15において可搬型通信端末2が通信圏内であると判定した場合には、実施例1と同様に、広告処理部13が広告情報提供サーバ4にアクセスし、待受画面の所定の箇所に表示するための広告情報を取得する(S350)。
【0066】
一方、電波状況監視部15において可搬型通信端末2が通信圏外であると判定した場合には、広告処理部13は、記憶装置21に記憶している広告情報を抽出することで取得する(S360)。
【0067】
そして広告処理部13は、広告情報提供サーバ4または記憶装置21から取得した広告情報を、待受画面の所定箇所に表示させる(S370)。
【0068】
なお本実施例においては、実施例2のように位置情報取得部14をさらに備えることによって、広告処理部13が広告情報を取得する際に、位置情報取得部14で取得した可搬型通信端末2の現在の緯度および経度の情報(位置情報)に基づいて、位置情報に対応する広告情報を広告情報提供サーバ4または記憶装置21から取得しても良い。
【実施例4】
【0069】
次に、本発明の別の実施態様を説明する。本実施例においては、可搬型通信端末2の待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて、当該ユーザの趣味・嗜好等の傾向を判定し、それに応じた広告情報を表示させる場合を説明する。本実施例のシステム構成の一例を図9に模式的に示す。なお上述の実施例と同様の部分については説明を省略する。また、以下の説明では実施例1に本実施例の傾向判定部16を組み合わせた場合を説明するが、実施例2および/または実施例3の構成に組み合わせても良い。
【0070】
傾向判定部16は、可搬型通信端末2の表示装置23で表示する待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて、当該ユーザの傾向を判定する。
【0071】
たとえば待受画面に配置されているアイコンが図10であったとする。図10では、待受画面1(通常の状態で表示される待受画面)には、音楽を再生するアプリケーションソフトウェア(「音楽」で表示)、楽器のアプリケーションソフトウェア(「楽器」で表示)、動画を再生するアプリケーションソフトウェア(「動画」で表示)、作曲のアプリケーションソフトウェア(「作曲」で表示)、電子メールのアプリケーションソフトウェア(「メール」で表示)、辞書のアプリケーションソフトウェア(「辞書」で表示)が配置され、待受画面2(待受画面1で左側にスワイプして表示される待受画面)には、ゲームのアプリケーションソフトウェア(「A」乃至「E」で表示)が配置され、待受画面3(待受画面2で左側にスワイプして表示される待受画面)には、ゲームのアプリケーションソフトウェア(「F」、「G」で表示)が配置され、待受画面4(待受画面1で右側にスワイプして表示される待受画面)には、地図のアプリケーションソフトウェア(「地図」で表示)、経路探索のアプリケーションソフトウェア(「路線」で表示)、天気予報のアプリケーションソフトウェア(「天気」で表示)、飲食店検索のアプリケーションソフトウェア(「食事」で表示)、新聞の情報を取得するアプリケーションソフトウェア(「新聞」で表示)、電子マネー決済のアプリケーションソフトウェア(「財布」で表示)、辞書のアプリケーションソフトウェア(「辞書」で表示)が配置され、待受画面5(待受画面4で右側にスワイプして表示される待受画面)には、SNSのアプリケーションソフトウェア(「SNS」で表示)が配置されている。
【0072】
傾向判定部16は、アプリケーションソフトウェアごとに当該アプリケーションソフトウェアの種類を特定する。そして特定したアプリケーションソフトウェアの種類に応じて、ユーザの傾向を特定する。たとえば傾向判定部16は、図11に示すように、アプリケーションソフトウェアの種類の対応表をもとに特定することが出来る。上述のユーザの傾向は、可搬型通信端末2において表示させる広告情報の分類に対応している。なおアプリケーションソフトウェアの種類とユーザの傾向とは同一であっても良いし、アプリケーションソフトウェアの種類がさらに細分化されてユーザの傾向に対応づけられていても良い。また図11の対応表は一例であり、ほかの分類であってもよい。
【0073】
図11の場合、アプリケーションソフトウェアの種類として「ユーティリティ」、「交流」、「レジャー」、「ゲーム」、「音楽」、「画像」、「学習」、「書籍」などに分類をし、それぞれに各アプリケーションソフトウェアが対応づけられている。そして、傾向判定部16は、各待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアを上記分類ごとにカウントをする。
【0074】
たとえば、図10の場合、「ユーティリティ」のアプリケーションソフトウェアが「6」、「交流」のアプリケーションソフトウェアが「2」、「レジャー」のアプリケーションソフトウェアが「1」、「ゲーム」のアプリケーションソフトウェアが「7」、「音楽」のアプリケーションソフトウェアが「4」、「画像」、「学習」、「書籍」のアプリケーションソフトウェアが「0」となっている。そして、「ユーティリティ」のアプリケーションソフトウェアは、可搬型通信端末2を利用するにあたって、各ユーザに広く利用されており、ユーザ毎の傾向が発生しにくい。従って、ユーティリティ以外のアプリケーションソフトウェアの分類を判定に用いると、図10の可搬型通信端末2のユーザは、「ゲーム」と「音楽」に関心が強いことが判定できる。
【0075】
従って、広告処理部13は、傾向判定部16における判定結果に基づいて、ユーザの傾向がある(関心が強い)と考えられる評価の高い分類のうち上位から所定数の分類の広告情報を取得する。たとえば評価の高い2つの分類を取得するとした場合、上述では、ゲームまたは音楽に関する広告情報を広告情報提供サーバ4や記憶装置21から取得する。なお、広告処理部13は、判定結果の比率、たとえばゲームと音楽とでは7:4程度(あるいは近似した2:1程度)の比率で広告情報を取得しても良い。たとえばゲームが2回、音楽が1回の比率で対応する広告情報を取得しても良い。
【0076】
なお、傾向判定部16は、上述では、各待受画面に配置されているアイコンに対応するアプリケーションソフトウェアを等価値で判定していたが、待受画面1に配置されたアイコンに対応するアプリケーションソフトウェアと、待受画面3や待受画面5に配置されたアイコンに対応するアプリケーションソフトウェアとでは、ユーザの関心度合いが異なると考えられる。この場合、どの待受画面に配置されているアイコンであるか比重を変えて、判定をしても良い。
【0077】
たとえば待受画面3および待受画面5に配置されているアプリケーションソフトウェアを「1倍」、待受画面2および待受画面4に配置されているアプリケーションソフトウェアを「3倍」、待受画面1に配置されているアプリケーションソフトウェアを「5倍」の価値で評価する。そうすると、図10の場合、「ユーティリティ」のアプリケーションソフトウェアが「18(=6×3)」、「交流」のアプリケーションソフトウェアが「6(=1×5+1×1)」、「レジャー」のアプリケーションソフトウェアが「3(=1×3)」、「ゲーム」のアプリケーションソフトウェアが「17(=5×3+2×1)」、「音楽」のアプリケーションソフトウェアが「20(=4×5)」、「画像」、「学習」、「書籍」のアプリケーションソフトウェアが「0」となっている。
【0078】
従って、上述と同様に、評価の高い2つの分類の広告情報を取得する場合、広告処理部13は、音楽とゲームの広告情報を取得することとなる。また、これを比率に応じて取得すると、20:17程度(あるいは近似して1:1程度)の比率で音楽とゲームの広告情報を取得する。
【0079】
なお傾向判定部16でのユーザの傾向の判定処理としては、上述のように対応表を用いるほか、任意の処理方法を用いることが出来る。すなわち、待受画面上に配置されたアイコンまたはそれに対応づけられたアプリケーションソフトウェアからユーザの傾向を判定する処理方法であれば如何なる方法であっても良い。
【0080】
次に本実施例における待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図12のフローチャートを用いて説明する。なお傾向判定部16の処理は、図12では、表示装置23の待受画面に壁紙を表示した後に行う構成となっているが、それに限定されず、如何なるタイミングで行われても良い。
【0081】
S400およびS410は、S100およびS110と同様なので説明を省略する。表示装置23に壁紙を表示後、傾向判定部16は、待受画面に配置されたアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて、当該ユーザの傾向を判定する(S420)。たとえば可搬型通信端末2の表示装置23で表示される待受画面上のアイコンが図10の場合、上述のような処理を実行し、当該ユーザはゲームと音楽に関心が高いことを判定する。
【0082】
待受処理部11において待受画面が表示されている間、トリガ監視部12は、トリガとなる所定の操作が実行されるかを監視する(S430)。
【0083】
そして上記の待受画面または可搬型通信端末2自体に対する操作のうち、所定の条件、たとえばタップが5回行われた、フリックが10回行われたなど、あらかじめ定められた条件を充足した場合には、トリガ監視部12は広告を表示する条件を充足したと判定する(S440)。
【0084】
以上のようにトリガ監視部12が所定の条件が充足したことを判定すると(S440)、広告処理部13は広告情報提供サーバ4にアクセスし、待受画面の所定の箇所に表示するための広告情報を取得する(S450)。そして広告処理部13は、取得した広告情報を待受画面の所定領域に表示させる(S460)。
【0085】
なお、本実施例の傾向判定部16を、実施例2、実施例3の構成に備えることも可能である。これによって、実施例2、実施例3の各処理において広告情報の取得を行う場合、さらに傾向判定部16での判定結果(ユーザの傾向)を条件として加味した広告情報を取得するように構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明のように構成することで、ユーザは可搬型通信端末2の待受画面を任意に操作したときに、広告が表示されることとなる。これによって、広告が常に表示されるのではなく、ユーザのストレスを軽減することが出来る。また本発明の待受画面表示プログラム1では、可搬型通信端末2の独特の技術的構成に着目し広告を行うよう構成されているので、可搬型通信端末2ならではの広告を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0087】
1:待受画面表示プログラム
2:可搬型通信端末
3:待受情報提供サーバ
4:広告情報提供サーバ
10:待受情報取得部
11:待受処理部
12:トリガ監視部
13:広告処理部
14:位置情報取得部
15:電波状況監視部
16:傾向判定部
20:演算装置
21:記憶装置
22:入力装置
23:表示装置
24:通信装置
211:待受情報記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は待受画面表示プログラムに関する。特に可搬型通信端末の表示装置で表示する待受画面に広告を表示する待受画面表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット環境の普及に伴い、インターネットにおいても広告活動が頻繁に行われている。その結果、ウェブサイトの所定箇所にバナー広告が表示されたり、検索エンジンに入力した検索用語に応じた広告が、検索結果と連動して表示される、といった広告形態もある。
【0003】
しかしながらこれらの広告の方法では、特定の広告が表示されるためには、ウェブサイトを開いたり、検索エンジンで検索用語の入力がなされないと広告の表示が行われない。そこで、下記特許文献1および特許文献2に示すように、表示装置に常に表示される待受画面に広告を表示するシステムが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−252498号公報
【特許文献2】特開2004−287393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムは、電車などの公共交通機関に乗車した際に、車内に存在する中吊り広告に対応する広告を、乗客の携帯電話機の待受画面に表示させるが、この場合、公共交通機関に乗車した際にのみしか広告が表示されないことから、広告効果が高いとはいえない。また、乗車している間は中吊り広告が常に待受画面で表示されることとなるが、中吊り広告には乗客の注意を惹くためあえて過激な用語を用いていることも多く、待受画面として用いるには不適切な場合も多い。特に待受画面は携帯電話機を開いたときに表示される画面であることから表示される回数も多いが、混雑している車内ではその表示を行うのに適切ではない場合もある。しかし、これについては対応することが出来ない。
【0006】
特許文献2のシステムは、カレンダー画像を壁紙(待受画面)として表示させ、広告主の商品の発売日等、日付と関連づけた情報を広告として壁紙に表示させる。たしかに日付と広告とを関連づけることで、ユーザに強くアピールすることが出来ようが、カレンダーに関連づけられた日付は、ユーザ自身のスケジュールではなく、ユーザとは無関係の商品の日付であり、そのような無関係の情報を常にアピールされることは、寧ろユーザのストレスにも繋がる。特に、壁紙はコンピュータの表示装置で常に表示されていることから、目にする機会も頻繁にあるため、ストレスを感じやすい。
【0007】
つまり、壁紙に広告を表示する場合には、広告情報に対する訴求力は強くなるが、強くなるが故に、かえってユーザに負担を生じさせる面も否めない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、上記課題に鑑み、ユーザに対して負担が生じにくい、携帯電話やタブレット型のコンピュータ端末(以下、「可搬型通信端末」という)の表示装置で表示する待受画面表示プログラムを発明した。
【0009】
第1の発明は、可搬型通信端末を、前記可搬型通信端末の表示装置に待受画面情報として壁紙情報を表示する待受処理部、前記待受画面に対するユーザの操作または前記可搬型通信端末に対するユーザの操作を監視し、あらかじめ定められた条件を充足する操作が行われたかを判定するトリガ監視部、前記あらかじめ定められた条件を充足したことを前記トリガ監視部で判定した場合に、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる広告処理部、として機能させる待受画面表示プログラムである。
【0010】
本発明のように構成することで、可搬型通信端末の表示装置で表示する待受画面に広告情報を表示することが出来る。また本発明では、待受画面に常に広告情報を表示するのではなく、所定の条件を充足した場合に広告情報を表示させている。そのため、ユーザにとって、広告情報の表示によるストレスがかかりにくい。
【0011】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記可搬型通信端末の位置情報を取得する位置情報取得部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記広告処理部は、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記位置情報取得部で取得した位置情報に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0012】
可搬型通信端末は、デスクトップ型のコンピュータとは異なり、移動することが前提である。そのため、単にユーザに対して広告を行うのではなく、ユーザの現在いる場所に応じた広告情報を表示した方が広告効果が高い。そこで本発明のように構成することで、ユーザに対して、ユーザの現在いる場所に対応した広告情報を表示することが出来る。
【0013】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記可搬型通信端末の電波状況を監視する電波状況監視部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記広告処理部は、前記電波状況監視部において通信圏内と判定した場合には、前記広告情報提供サーバから広告情報を取得し、前記電波状況監視部において通信圏外と判定した場合には、前記可搬型通信端末の記憶装置から広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0014】
可搬型通信端末は、デスクトップ型のコンピュータとは異なり、移動することが前提である。そのため、たとえば地下にいる場合など、必ずしも電波が受信できる状況にない場合もある。そのような場合には、広告情報提供サーバから広告情報を取得しようにも広告情報を取得することが出来ない。これは広告の表示機会の喪失に繋がっている。そこで、本発明のように、可搬型通信端末が通信圏外の場合には、あらかじめ記憶している広告情報を表示させることで、広告の表示機会を喪失することなく、効率的に広告を表示させることが可能となる。
【0015】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて前記ユーザの傾向を判定する傾向判定部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記広告処理部は、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記傾向判定部で判定した前記ユーザの傾向に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0016】
待受画面にはアプリケーションソフトウェアをすぐに起動するためのアイコンが配置されている。そしてアイコンが配置されているアプリケーションソフトウェアは、ユーザの利用頻度が高いアプリケーションソフトウェアであると考えられる。とすると、このアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに関連する分野にユーザは関心が高いと考えられる。そこで本発明のように構成することで、ユーザの傾向に沿った、すなわちユーザの関心が高いと考えられる広告情報を表示することが出来る。
【0017】
上述の発明において、前記傾向判定部は、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて前記ユーザの傾向を判定する、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0018】
ユーザの傾向を判定するには、本発明のようにアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて判定することが好ましい。
【0019】
上述の発明において、前記傾向判定部は、前記待受画面に応じて、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの重み付けを変更して、前記ユーザの傾向を判定する、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0020】
可搬型通信端末では、待受画面上でスワイプ等の操作をすることで、待受画面を切り替えることが出来る。この場合、デフォルトで表示される待受画面と、切り替えた後の待受画面とでは、表示される頻度が異なることから、デフォルトで表示される待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアと、切り替えた後の待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアとでは、ユーザのアプリケーションソフトウェアに対する利用頻度や関心度合いが異なると考えられる。すなわち、デフォルトで表示される待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアは頻繁に利用される、あるいは関心の高いアプリケーションソフトウェアであって、1回または2回以上のスワイプ操作によって表示される待受画面に配置されるアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに対する利用頻度や関心度合いは、デフォルトで表示されるそれよりも低いと考えられる。
【0021】
従って、どの待受画面に配置されたアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアであるのかをさらに加味することで、より適切にユーザの傾向を判定することが可能となる。
【0022】
上述の発明において、前記可搬型通信端末を、さらに、前記待受画面に表示する壁紙情報を待受情報提供サーバから取得し、前記記憶装置の待受情報記憶部に記憶する待受情報取得部、として機能させる待受画面表示プログラムであって、前記待受処理部は、前記待受情報記憶部に記憶した壁紙情報を前記待受画面に表示する、待受画面表示プログラムのように構成することもできる。
【0023】
待受画面に表示する壁紙情報は更新することが好ましい。本発明のように構成することで、それを実現することが出来る。
【0024】
上述の各発明の待受画面表示プログラムを備える、可搬型通信端末として構成することもできる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のように構成することで、ユーザは可搬型通信端末の待受画面を任意に操作したときに、広告が表示されることとなる。これによって、広告が常に表示されるのではなく、ユーザのストレスを軽減することが出来る。また本発明の待受画面表示プログラムでは、可搬型通信端末独特の技術的構成に着目し広告を行うよう構成されているので、可搬型通信端末ならではの広告を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施例1のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図2】実施例1の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図3】可搬型通信端末の画面および操作の一例を模式的に示す図である。
【図4】本発明により広告を表示した待受画面の一例を模式的に示す図である。
【図5】実施例2のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図6】実施例2の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図7】実施例3のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図8】実施例3の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図9】実施例4のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図10】可搬型通信端末における待受画面にアイコンが配置される場合の一例を模式的に示す図である。
【図11】アプリケーションソフトウェアの種類と、アプリケーションソフトウェアの対応とを示す図である。
【図12】実施例4の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の待受画面表示プログラム1を用いて、可搬型通信端末2で所定のサーバから壁紙情報や広告情報を取得し待受画面で表示させる場合の、各機能を含む全体のシステム構成の一例を図1に示す。
【0028】
可搬型通信端末2は、携帯電話(スマートフォンを含む)、PHS、タブレット型コンピュータなど、小型のディスプレイ(表示装置23)を備えた端末であって、その表示装置23は、好ましくはタッチパネルによって操作可能である。すなわち、タッチパネル形式による入力装置を備えた表示装置23をユーザがタップ(タッチパネル形式の表示装置23で、指で軽く叩く操作)やフリック(タッチパネル形式の表示装置23で、タッチと同時に指を軽くスライドさせる操作)、スワイプ(タッチパネル形式の表示装置23で、指をスライドさせる操作)可能となっていることが良い。またこれ以外にもピンチイン(二本の指をスワイプさせながら近づける操作)、ピンチアウト(二本の指をスワイプさせながら離す操作)、スクロール(フリックやスワイプによって画面を移動させる操作)などが行えても良い。また、シェイク(可搬型通信端末2を振る操作)など、表示装置23以外に、可搬型通信端末2自体に操作が行えても良い。
【0029】
可搬型通信端末2は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置20と、情報を記憶する半導体メモリなどの記憶装置21と、ディスプレイなどの表示装置23と、操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置22と、演算装置20の処理結果や記憶装置21に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24とを有している。可搬型通信端末2で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置20に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置21に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置21から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置20における処理に用いる。
【0030】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0031】
待受画面表示プログラム1は待受情報取得部10と待受処理部11とトリガ監視部12と広告処理部13とを有する。
【0032】
待受情報取得部10は、ユーザが可搬型通信端末2で所定の操作を行うことによって、待受情報提供サーバ3から後述する待受情報記憶部211に記憶する待受情報を取得する。
【0033】
待受処理部11は、後述する待受情報記憶部211に記憶する待受情報を、可搬型通信端末2の表示装置23で待受画面の背景(壁紙)として表示させる。またこの壁紙は変化をしない画像情報であるほか、ユーザが表示装置23でタップやフリック等の操作をすることで、壁紙に変化を生じさせられるライブ壁紙(live wallpaper)を用いることも出来る。ライブ壁紙とは、たとえば壁紙が風景の画像情報である場合、表示装置23のうち、アイコンが表示されていない箇所をユーザがタップしたときに、そこに雲を表示させるなど、単に壁紙として表示させるほか、ユーザが壁紙自体に操作可能となっている壁紙である。なお待受処理部11で用いる待受情報である壁紙としてはライブ壁紙であることが好ましいが、これに限定されない。
【0034】
また待受処理部11は、可搬型通信端末2において、ユーザが所定のアプリケーションを選択するなど所定の操作を行うことによって、待受画面にかかる処理を中止する。
【0035】
トリガ監視部12は、壁紙や表示装置23に対するユーザの操作を監視し、所定の条件を充足するかを監視する。
【0036】
広告処理部13は、トリガ監視部12において所定の条件を充足したことを判定すると、広告情報提供サーバ4から待受画面に表示させる広告情報を取得し、または後述する記憶装置21の待受情報記憶部211に記憶する広告情報を取得し、取得した広告情報を待受画面の所定領域に重畳して表示させる。この際に、待受画面の所定領域にバナー広告として表示を行っても良いし、あるいは広告情報提供サーバ4が提供するウェブサイト自体を広告情報として表示装置23で表示させても良い。
【0037】
待受情報記憶部211は、待受情報取得部10が取得した待受画面に関する情報のうち、待受画面で表示する壁紙の画像情報や、広告情報を記憶している。
【実施例1】
【0038】
次に本発明の待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図2のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
まず可搬型通信端末2を利用するユーザは、可搬型通信端末2で所定の操作をすることにより、待受情報提供サーバ3にアクセスし、待受情報提供サーバ3から、待受画面表示プログラム1および待受情報をダウンロードし、取得する(S100)。取得した待受画面表示プログラム1および待受情報は、可搬型通信端末2の記憶装置21に記憶される。なお、待受情報は記憶装置21のうち、待受情報記憶部211に記憶される。また、待受画面表示プログラム1を可搬型通信端末2にインストールすることで、演算装置20で待受画面表示プログラム1の各機能が利用可能となる。
【0040】
そしてユーザが可搬型通信端末2において待受画面表示プログラム1を起動すると、待受処理部11は、可搬型通信端末2の表示装置23に、待受画面として、記憶装置21における待受情報記憶部211に記憶した待受情報を抽出し、壁紙として表示させる(S110)。
【0041】
この状態における可搬型通信端末2の画面および操作の一例を模式的に図3に示す。なお図3では、タップ操作、スワイプ操作を例示しているが、それ以外の操作についても適宜可能である。
【0042】
待受処理部11において待受画面が表示されている間、トリガ監視部12は、トリガとなる所定の操作が実行されるかを監視する(S120)。
【0043】
ここで表示される壁紙は、好ましくはライブ壁紙であることから、ユーザが壁紙自体に対する操作を行うことが出来る。すなわち表示装置23に表示されている壁紙のうち、アイコンが表示されていない箇所をタップやスワイプ等すると、その壁紙に応じた所定の処理が待受処理部11によって実行される。たとえば風景の壁紙の場合、タッチした箇所に雲を表示させる、水面の壁紙の場合、タッチした箇所に波紋を表示させる、といったように表示することができる。
【0044】
そのため、トリガ監視部12は上記の所定の操作として、壁紙自体に対する操作があったかを監視する。また、ほかにも可搬型通信端末2では、表示装置23に待受画面が表示されている状態において待受画面上をスワイプすることで、画面の切替が出来る。そのため、待受画面が表示されている状態で画面が切り替えられたかを監視する。
【0045】
すなわち、トリガ監視部12は、表示装置23に待受画面が表示されている状態において、壁紙自体に対してタップ、フリック、スワイプ、ピンチイン、ピンチアウトなどの操作が行われたかを監視する。これは、表示装置23のタッチパネル形式の入力装置22に対して、上記の各操作の入力が行われたかを判定すればよい。また上記の操作のほか、トリガ監視部12は、待受画面が表示されている状態において可搬型通信端末2にシェイクが行われたかを監視してもよい。これは可搬型通信端末2に備えられた加速度センサに基づいて判定をすればよい。
【0046】
そして上記の待受画面または可搬型通信端末2自体に対する操作のうち、所定の条件、たとえばタップが5回行われた、フリックが10回行われたなど、あらかじめ定められた条件を充足した場合には、トリガ監視部12は広告を表示する条件を充足したと判定する(S130)。
【0047】
トリガ監視部12が監視する操作としては、たとえばタップ操作やフリック操作、スワイプ操作などの回数のほかにも、待受画面の所定箇所がタップ操作された、タップ操作の後にスワイプ操作が行われた、など、待受画面の特定箇所に対する操作や、連続的な操作があったかを監視することもできる。
【0048】
以上のようにトリガ監視部12が、所定の条件を充足する操作が行われたことを判定すると(S130)、広告処理部13は広告情報提供サーバ4にアクセスし、待受画面の所定の領域に表示するための広告情報を取得する(S140)。そして広告処理部13は、取得した広告情報を待受画面の所定領域に、待受画面に重畳して表示させる(S150)。これを模式的に示すのが図4である。なお、広告情報として、図4のようなバナー広告を表示させるほか、リンク先となるURLを広告情報提供サーバ4から取得することで、広告処理部13は、可搬型通信端末2に記憶されているウェブブラウザのアプリケーションソフトウェアを起動し、当該取得したURLに基づいてアクセスをして、その画面を表示装置23で表示するように構成しても良い。
【0049】
なお、広告処理部13が表示した広告情報は、ユーザによって任意の操作が行われたり、一定時間の経過によって消去することが好ましいがそれに限定されない。
【0050】
以上のような操作をすることで、ユーザが視認する可能性が高い待受画面に、広告情報を表示することが出来る。また常に広告情報が表示されるのではなく、ユーザが待受画面や可搬型通信端末2に操作を行い、所定条件を充足した場合に広告情報を表示するので、ユーザにとって広告情報が表示されることによるストレスを軽減することが従来よりも可能となる。
【0051】
なお、待受情報取得部10は、ユーザによって任意の操作が行われる、または一定期間ごとに待受情報提供サーバ3にアクセスし、待受画面に表示できる壁紙が存在しないかを問い合わせ、ある場合には、それを待受情報提供サーバ3から取得して待受情報記憶部211に記憶させると良い。これによって、ユーザは新しい壁紙の待受画面を表示することが出来る。
【0052】
上述の実施例において、広告処理部13は広告情報を広告情報提供サーバ4から取得したが、あらかじめ記憶装置21に広告情報を記憶している場合には、記憶装置21から広告情報を抽出して表示をしても良い。
【実施例2】
【0053】
次に、本発明の別の実施態様を説明する。本実施例においては、可搬型通信端末2で表示する広告情報を、さらに位置情報を用いて取得する場合を説明する。本実施例のシステム構成の一例を図5に模式的に示す。なお実施例1と同様の部分については説明を省略する。
【0054】
本実施例の待受画面表示プログラム1ではさらに、位置情報取得部14を有している。位置情報取得部14は、トリガ監視部12で所定の条件を充足したことを判定すると、可搬型通信端末2の現在の位置情報を取得する。この位置情報は、可搬型通信端末2に備えられているGPS機能を起動し、可搬型通信端末2の緯度、経度の情報(位置情報)を取得することが好ましい。
【0055】
広告処理部13は、トリガ監視部12で所定の条件を充足したことを判定すると、位置情報取得部14で取得した位置情報を広告情報提供サーバ4に送ることで、当該位置情報に対応した広告情報を広告情報提供サーバ4から取得する。
【0056】
次に本実施例における待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0057】
S200乃至S230は、S100乃至S130と同様なので説明を省略する。トリガ監視部12において、所定の条件を充足したことを判定すると、位置情報取得部14は、GPS機能を起動し、可搬型通信端末2の現在の緯度および経度の情報(位置情報)を取得する(S240)。そして、広告処理部13は、位置情報取得部14が取得した位置情報を広告情報提供サーバ4に送る。
【0058】
広告情報提供サーバ4は、可搬型通信端末2から取得した位置情報に対応する広告情報を抽出し、可搬型通信端末2に送る。そして広告情報提供サーバ4から送られた広告情報を広告処理部13は取得し(S250)、取得した広告情報を待受画面の所定箇所に表示させる(S260)。
【0059】
なお、本実施例では位置情報取得部14で可搬型通信端末2の位置情報を取得するタイミングが、トリガ監視部12で所定の条件を充足した場合であったが、それに限定されず、それより前の処理で取得をしていても良い。
【実施例3】
【0060】
次に、本発明の別の実施態様を説明する。本実施例においては、可搬型通信端末2の電波状況を監視し、通信が出来ない(通信圏外である)場合には、通常とは異なる広告情報を表示させる場合を説明する。本実施例のシステム構成の一例を図7に模式的に示す。なお上述の実施例と同様の部分については説明を省略する。また、以下の説明では実施例1に本実施例の電波状況監視部15を組み合わせた場合を説明するが、実施例2の構成に組み合わせても良い。
【0061】
電波状況監視部15は、可搬型通信端末2の電波の受信強度(電界強度)を監視しており、通信圏内か通信圏外かを判定する。電波状況監視部15は当該監視を、トリガ監視部12で所定の条件を充足した場合に行うことが好ましいが、それに限定されない。なお電波の受信強度は、可搬型通信端末2で測定している値を取得し、所定値以上だと通信圏内、所定値未満だと通信圏外のように判定することが出来る。また可搬型通信端末2で通信圏外と判定している場合にはその情報を用い、通信圏内と判定している場合にはその情報を用いても良い。
【0062】
広告処理部13は、トリガ監視部12で所定の条件を充足したことを判定すると、電波状況監視部15で監視している、可搬型通信端末2が通信圏内か通信圏外かの情報に基づいて、対応した処理を実行する。すなわち、通信圏内の場合には広告情報提供サーバ4から広告情報を取得し、通信圏外の場合には記憶装置21に記憶している広告情報を取得する。そしていずれかの処理で取得した広告情報を、待受画面に表示させる。
【0063】
次に本実施例における待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
S300乃至S330は、S100乃至S130と同様なので説明を省略する。トリガ監視部12において、所定の条件を充足したことを判定すると、電波状況監視部15は、可搬型通信端末2の電波の受信強度に基づいて、当該可搬型通信端末2が通信圏内か通信圏外かを判定する(S340)。
【0065】
電波状況監視部15において可搬型通信端末2が通信圏内であると判定した場合には、実施例1と同様に、広告処理部13が広告情報提供サーバ4にアクセスし、待受画面の所定の箇所に表示するための広告情報を取得する(S350)。
【0066】
一方、電波状況監視部15において可搬型通信端末2が通信圏外であると判定した場合には、広告処理部13は、記憶装置21に記憶している広告情報を抽出することで取得する(S360)。
【0067】
そして広告処理部13は、広告情報提供サーバ4または記憶装置21から取得した広告情報を、待受画面の所定箇所に表示させる(S370)。
【0068】
なお本実施例においては、実施例2のように位置情報取得部14をさらに備えることによって、広告処理部13が広告情報を取得する際に、位置情報取得部14で取得した可搬型通信端末2の現在の緯度および経度の情報(位置情報)に基づいて、位置情報に対応する広告情報を広告情報提供サーバ4または記憶装置21から取得しても良い。
【実施例4】
【0069】
次に、本発明の別の実施態様を説明する。本実施例においては、可搬型通信端末2の待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて、当該ユーザの趣味・嗜好等の傾向を判定し、それに応じた広告情報を表示させる場合を説明する。本実施例のシステム構成の一例を図9に模式的に示す。なお上述の実施例と同様の部分については説明を省略する。また、以下の説明では実施例1に本実施例の傾向判定部16を組み合わせた場合を説明するが、実施例2および/または実施例3の構成に組み合わせても良い。
【0070】
傾向判定部16は、可搬型通信端末2の表示装置23で表示する待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて、当該ユーザの傾向を判定する。
【0071】
たとえば待受画面に配置されているアイコンが図10であったとする。図10では、待受画面1(通常の状態で表示される待受画面)には、音楽を再生するアプリケーションソフトウェア(「音楽」で表示)、楽器のアプリケーションソフトウェア(「楽器」で表示)、動画を再生するアプリケーションソフトウェア(「動画」で表示)、作曲のアプリケーションソフトウェア(「作曲」で表示)、電子メールのアプリケーションソフトウェア(「メール」で表示)、辞書のアプリケーションソフトウェア(「辞書」で表示)が配置され、待受画面2(待受画面1で左側にスワイプして表示される待受画面)には、ゲームのアプリケーションソフトウェア(「A」乃至「E」で表示)が配置され、待受画面3(待受画面2で左側にスワイプして表示される待受画面)には、ゲームのアプリケーションソフトウェア(「F」、「G」で表示)が配置され、待受画面4(待受画面1で右側にスワイプして表示される待受画面)には、地図のアプリケーションソフトウェア(「地図」で表示)、経路探索のアプリケーションソフトウェア(「路線」で表示)、天気予報のアプリケーションソフトウェア(「天気」で表示)、飲食店検索のアプリケーションソフトウェア(「食事」で表示)、新聞の情報を取得するアプリケーションソフトウェア(「新聞」で表示)、電子マネー決済のアプリケーションソフトウェア(「財布」で表示)、辞書のアプリケーションソフトウェア(「辞書」で表示)が配置され、待受画面5(待受画面4で右側にスワイプして表示される待受画面)には、SNSのアプリケーションソフトウェア(「SNS」で表示)が配置されている。
【0072】
傾向判定部16は、アプリケーションソフトウェアごとに当該アプリケーションソフトウェアの種類を特定する。そして特定したアプリケーションソフトウェアの種類に応じて、ユーザの傾向を特定する。たとえば傾向判定部16は、図11に示すように、アプリケーションソフトウェアの種類の対応表をもとに特定することが出来る。上述のユーザの傾向は、可搬型通信端末2において表示させる広告情報の分類に対応している。なおアプリケーションソフトウェアの種類とユーザの傾向とは同一であっても良いし、アプリケーションソフトウェアの種類がさらに細分化されてユーザの傾向に対応づけられていても良い。また図11の対応表は一例であり、ほかの分類であってもよい。
【0073】
図11の場合、アプリケーションソフトウェアの種類として「ユーティリティ」、「交流」、「レジャー」、「ゲーム」、「音楽」、「画像」、「学習」、「書籍」などに分類をし、それぞれに各アプリケーションソフトウェアが対応づけられている。そして、傾向判定部16は、各待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアを上記分類ごとにカウントをする。
【0074】
たとえば、図10の場合、「ユーティリティ」のアプリケーションソフトウェアが「6」、「交流」のアプリケーションソフトウェアが「2」、「レジャー」のアプリケーションソフトウェアが「1」、「ゲーム」のアプリケーションソフトウェアが「7」、「音楽」のアプリケーションソフトウェアが「4」、「画像」、「学習」、「書籍」のアプリケーションソフトウェアが「0」となっている。そして、「ユーティリティ」のアプリケーションソフトウェアは、可搬型通信端末2を利用するにあたって、各ユーザに広く利用されており、ユーザ毎の傾向が発生しにくい。従って、ユーティリティ以外のアプリケーションソフトウェアの分類を判定に用いると、図10の可搬型通信端末2のユーザは、「ゲーム」と「音楽」に関心が強いことが判定できる。
【0075】
従って、広告処理部13は、傾向判定部16における判定結果に基づいて、ユーザの傾向がある(関心が強い)と考えられる評価の高い分類のうち上位から所定数の分類の広告情報を取得する。たとえば評価の高い2つの分類を取得するとした場合、上述では、ゲームまたは音楽に関する広告情報を広告情報提供サーバ4や記憶装置21から取得する。なお、広告処理部13は、判定結果の比率、たとえばゲームと音楽とでは7:4程度(あるいは近似した2:1程度)の比率で広告情報を取得しても良い。たとえばゲームが2回、音楽が1回の比率で対応する広告情報を取得しても良い。
【0076】
なお、傾向判定部16は、上述では、各待受画面に配置されているアイコンに対応するアプリケーションソフトウェアを等価値で判定していたが、待受画面1に配置されたアイコンに対応するアプリケーションソフトウェアと、待受画面3や待受画面5に配置されたアイコンに対応するアプリケーションソフトウェアとでは、ユーザの関心度合いが異なると考えられる。この場合、どの待受画面に配置されているアイコンであるか比重を変えて、判定をしても良い。
【0077】
たとえば待受画面3および待受画面5に配置されているアプリケーションソフトウェアを「1倍」、待受画面2および待受画面4に配置されているアプリケーションソフトウェアを「3倍」、待受画面1に配置されているアプリケーションソフトウェアを「5倍」の価値で評価する。そうすると、図10の場合、「ユーティリティ」のアプリケーションソフトウェアが「18(=6×3)」、「交流」のアプリケーションソフトウェアが「6(=1×5+1×1)」、「レジャー」のアプリケーションソフトウェアが「3(=1×3)」、「ゲーム」のアプリケーションソフトウェアが「17(=5×3+2×1)」、「音楽」のアプリケーションソフトウェアが「20(=4×5)」、「画像」、「学習」、「書籍」のアプリケーションソフトウェアが「0」となっている。
【0078】
従って、上述と同様に、評価の高い2つの分類の広告情報を取得する場合、広告処理部13は、音楽とゲームの広告情報を取得することとなる。また、これを比率に応じて取得すると、20:17程度(あるいは近似して1:1程度)の比率で音楽とゲームの広告情報を取得する。
【0079】
なお傾向判定部16でのユーザの傾向の判定処理としては、上述のように対応表を用いるほか、任意の処理方法を用いることが出来る。すなわち、待受画面上に配置されたアイコンまたはそれに対応づけられたアプリケーションソフトウェアからユーザの傾向を判定する処理方法であれば如何なる方法であっても良い。
【0080】
次に本実施例における待受画面表示プログラム1を用いた待受画面表示システムの処理プロセスの一例を図12のフローチャートを用いて説明する。なお傾向判定部16の処理は、図12では、表示装置23の待受画面に壁紙を表示した後に行う構成となっているが、それに限定されず、如何なるタイミングで行われても良い。
【0081】
S400およびS410は、S100およびS110と同様なので説明を省略する。表示装置23に壁紙を表示後、傾向判定部16は、待受画面に配置されたアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて、当該ユーザの傾向を判定する(S420)。たとえば可搬型通信端末2の表示装置23で表示される待受画面上のアイコンが図10の場合、上述のような処理を実行し、当該ユーザはゲームと音楽に関心が高いことを判定する。
【0082】
待受処理部11において待受画面が表示されている間、トリガ監視部12は、トリガとなる所定の操作が実行されるかを監視する(S430)。
【0083】
そして上記の待受画面または可搬型通信端末2自体に対する操作のうち、所定の条件、たとえばタップが5回行われた、フリックが10回行われたなど、あらかじめ定められた条件を充足した場合には、トリガ監視部12は広告を表示する条件を充足したと判定する(S440)。
【0084】
以上のようにトリガ監視部12が所定の条件が充足したことを判定すると(S440)、広告処理部13は広告情報提供サーバ4にアクセスし、待受画面の所定の箇所に表示するための広告情報を取得する(S450)。そして広告処理部13は、取得した広告情報を待受画面の所定領域に表示させる(S460)。
【0085】
なお、本実施例の傾向判定部16を、実施例2、実施例3の構成に備えることも可能である。これによって、実施例2、実施例3の各処理において広告情報の取得を行う場合、さらに傾向判定部16での判定結果(ユーザの傾向)を条件として加味した広告情報を取得するように構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明のように構成することで、ユーザは可搬型通信端末2の待受画面を任意に操作したときに、広告が表示されることとなる。これによって、広告が常に表示されるのではなく、ユーザのストレスを軽減することが出来る。また本発明の待受画面表示プログラム1では、可搬型通信端末2の独特の技術的構成に着目し広告を行うよう構成されているので、可搬型通信端末2ならではの広告を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0087】
1:待受画面表示プログラム
2:可搬型通信端末
3:待受情報提供サーバ
4:広告情報提供サーバ
10:待受情報取得部
11:待受処理部
12:トリガ監視部
13:広告処理部
14:位置情報取得部
15:電波状況監視部
16:傾向判定部
20:演算装置
21:記憶装置
22:入力装置
23:表示装置
24:通信装置
211:待受情報記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬型通信端末を、
前記可搬型通信端末の表示装置に待受画面情報として壁紙情報を表示する待受処理部、
前記待受画面に対するユーザの操作または前記可搬型通信端末に対するユーザの操作を監視し、あらかじめ定められた条件を充足する操作が行われたかを判定するトリガ監視部、
前記あらかじめ定められた条件を充足したことを前記トリガ監視部で判定した場合に、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる広告処理部、
として機能させることを特徴とする待受画面表示プログラム。
【請求項2】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記可搬型通信端末の位置情報を取得する位置情報取得部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記広告処理部は、
前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記位置情報取得部で取得した位置情報に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項3】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記可搬型通信端末の電波状況を監視する電波状況監視部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記広告処理部は、
前記電波状況監視部において通信圏内と判定した場合には、前記広告情報提供サーバから広告情報を取得し、
前記電波状況監視部において通信圏外と判定した場合には、前記可搬型通信端末の記憶装置から広告情報を取得し、
前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項4】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて前記ユーザの傾向を判定する傾向判定部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記広告処理部は、
前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記傾向判定部で判定した前記ユーザの傾向に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の待受画面表示プログラム。
【請求項5】
前記傾向判定部は、
前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて前記ユーザの傾向を判定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項6】
前記傾向判定部は、
前記待受画面に応じて、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの重み付けを変更して、前記ユーザの傾向を判定する、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項7】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記待受画面に表示する壁紙情報を待受情報提供サーバから取得し、前記記憶装置の待受情報記憶部に記憶する待受情報取得部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記待受処理部は、
前記待受情報記憶部に記憶した壁紙情報を前記待受画面に表示する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の待受画面表示プログラム。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7に記載の待受画面表示プログラムを備える、
ことを特徴とする可搬型通信端末。
【請求項1】
可搬型通信端末を、
前記可搬型通信端末の表示装置に待受画面情報として壁紙情報を表示する待受処理部、
前記待受画面に対するユーザの操作または前記可搬型通信端末に対するユーザの操作を監視し、あらかじめ定められた条件を充足する操作が行われたかを判定するトリガ監視部、
前記あらかじめ定められた条件を充足したことを前記トリガ監視部で判定した場合に、前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる広告処理部、
として機能させることを特徴とする待受画面表示プログラム。
【請求項2】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記可搬型通信端末の位置情報を取得する位置情報取得部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記広告処理部は、
前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記位置情報取得部で取得した位置情報に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項3】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記可搬型通信端末の電波状況を監視する電波状況監視部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記広告処理部は、
前記電波状況監視部において通信圏内と判定した場合には、前記広告情報提供サーバから広告情報を取得し、
前記電波状況監視部において通信圏外と判定した場合には、前記可搬型通信端末の記憶装置から広告情報を取得し、
前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項4】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアに基づいて前記ユーザの傾向を判定する傾向判定部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記広告処理部は、
前記可搬型通信端末の記憶装置または広告情報提供サーバから、前記傾向判定部で判定した前記ユーザの傾向に対応する広告情報を取得し、前記待受画面に前記取得した広告情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の待受画面表示プログラム。
【請求項5】
前記傾向判定部は、
前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの種類に基づいて前記ユーザの傾向を判定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項6】
前記傾向判定部は、
前記待受画面に応じて、前記待受画面に配置されているアイコンが対応するアプリケーションソフトウェアの重み付けを変更して、前記ユーザの傾向を判定する、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の待受画面表示プログラム。
【請求項7】
前記可搬型通信端末を、さらに、
前記待受画面に表示する壁紙情報を待受情報提供サーバから取得し、前記記憶装置の待受情報記憶部に記憶する待受情報取得部、
として機能させる待受画面表示プログラムであって、
前記待受処理部は、
前記待受情報記憶部に記憶した壁紙情報を前記待受画面に表示する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の待受画面表示プログラム。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7に記載の待受画面表示プログラムを備える、
ことを特徴とする可搬型通信端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−105030(P2013−105030A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248782(P2011−248782)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(506025383)マイザ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(506025383)マイザ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
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