説明

循環搬送装置

【課題】搬送路の進路方向を変更するガイド部材を有する循環搬送装置において、既存の設備を有効利用し、進路方向を変更して搬送する際の飲食物容器の搬送を円滑に行うことができる循環搬送装置を提供する。
【解決手段】寿司皿Sを循環搬送路5に従って循環搬送する循環型飲食物搬送装置1において、循環搬送路5a、5b間を接続して循環搬送経路を短縮させるバイパス搬送路6を構成するバイパス搬送装置10を有し、バイパス搬送装置10は、循環搬送路5a、5b間を接続して寿司皿Sを搬送する搬送部11と、搬送される前寿司皿Sに接触してガイドすることで当該寿司皿Sの進路方向を変更させるガイド部材R1、R2と、ガイド部材R1、R2に装着され、寿司皿Sの前記進路方向が変更されるときに、変更後の進路へ向かいやすいように形状が形成されたアタッチメント部材T1と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食物を載置した飲食物容器を循環搬送する循環搬送装置において、循環搬送路間に配置され、該循環搬送路で搬送される飲食物容器の進路を変更する進路変更部を備える接続用搬送路を有する循環搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の無端状の循環型飲食物搬送装置が設置される飲食店舗等にあっては、より多くの飲食客を収容できるように店舗が大型化される傾向にある。これに伴い、無端状の循環型飲食物搬送装置が大型化されると、例えば飲食客が少ない時間帯等において、所定位置に居る飲食客に対する飲食物の供給効率が低下するといった問題があった。
【0003】
そこで、循環搬送路の経路中に搬送路を接続するバイパス路(接続用搬送路)を設けるとともに、循環搬送路を搬送してきた飲食物容器をバイパス路に方向変換させる進路方向変更部となるガイド部材等を設け、循環搬送路の経路の長さを変更できるようにしたものがある。このようなバイパス路を構成する接続用搬送路として、例えばベルト式の搬送装置を適用したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−061584号公報(第5頁、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の搬送装置にあっては、進路変更部となるガイド部材付近や、循環搬送路からバイパス路に飲食物容器が移載される際などに、方向変換や移載がスムーズにいかず、方向変換途中やバイパス路に移載されるときに飲食物容器が停滞してしまい搬送されないという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既存の設備を有効利用し、進路方向を変更して搬送する際の飲食物容器の搬送を円滑に行うことができる循環搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の循環搬送装置は、
飲食物載置容器を循環搬送路に従って循環搬送する循環搬送装置において、
前記循環搬送路間を接続して循環搬送経路を短縮させるバイパス路を構成するバイパス搬送装置を有し、
該バイパス搬送装置は、
前記循環搬送路間を接続して前記飲食物載置容器を搬送する搬送部と、
搬送される前記飲食物載置容器に接触してガイドすることで当該飲食物載置容器の進路方向を変更させるガイド部材と、
前記ガイド部材に装着され、前記飲食物載置容器の前記進路方向が変更されるときに、変更後の進路へ向かいやすいように形状が形成されたアタッチメント部材と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、バイパス搬送装置のガイド部材にアタッチメント部材を装着することで、飲食物載置容器が、飲食物載置容器の前記進路方向が変更されるときに、変更後の進路へ向かいやすくなり、搬送している飲食物載置容器に接触してガイドし、当該飲食物載置容器の進路方向を、変更させることができることになる。このように、ガイド部材に、アタッチメント部材を後から装着することができるので、例えば、飲食物載置容器の形状等に合わせてアタッチメント部材の形状を構成することができ、飲食物載置容器の形状が変更されたときには、これに合わせたアタッチメント部材に変更すればよい。
【0008】
本発明の循環搬送装置は、
前記ガイド部材として、前記飲食物載置容器の進路方向を前記循環搬送路から前記搬送部に変更させる第1のガイド部材と、前記飲食物載置容器の進路方向を前記搬送部から前記循環搬送路に変更させる第2のガイド部材とを備え、
前記アタッチメント部材は、前記第1のガイド部材に装着されることを特徴としている。
この特徴によれば、搬送部の入り口側の第1のガイド部材にアタッチメント部材を装着するので、前記循環搬送路から前記搬送部へ向かいやすくなり、循環搬送路上を搬送している飲食物載置容器に接触してガイドし、当該飲食物載置容器の進路方向を、前記循環搬送路からバイパス搬送装置の搬送部に変更させることができる。また、第2のガイド部材は、前記飲食物載置容器の進路方向を前記搬送部から前記循環搬送路に変更させることができる。なお、出口側の第2のガイド部材にも、アタッチメント部材を装着するようにしてもよい。
【0009】
本発明の循環搬送装置は、
前記ガイド部材は、棒状に形成され、前記循環搬送路間に前記棒状の後端側が配置され、前記循環搬送路を、当該循環搬送路を斜めに横切るように前記棒状の先端側が配置され、
前記アタッチメント部材は、前記ガイド部材の前記棒状の先端側の厚みが増すように構成された張出部と、前記ガイド部材の前記棒状の後端側に傾斜面が構成された傾斜部とのうちのいずれかを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、ガイド部材が、棒状に形成され、前記循環搬送路間に前記棒状の後端側が配置され、前記循環搬送路を、当該循環搬送路を斜めに横切るように前記棒状の先端側が配置されることで、ガイド部材の前記棒状の先端側の厚みが増すように構成されたアタッチメント部材の張出部に、循環搬送路を搬送してきた飲食物載置容器がまず接触することで、寿司皿Sの移動方向をより早く変えることができ、これにより、飲食物載置容器の底面が搬送部に載るタイミングを早くすることができる。または、ガイド部材の棒状の後端側に傾斜面が構成された傾斜部を備える場合には、飲食物載置容器が傾斜面に沿ってガイドされ、ガイド部材の後端側の循環搬送路間にあるバイパス搬送装置の搬送部上に飲食物載置容器が移載される。また、前記アタッチメント部材の前記張出部と傾斜部の形状は、前記循環搬送路上を移動する前記飲食物載置容器の形状に対応して構成してもよい。
【0010】
本発明の循環搬送装置は、
前記ガイド部材は、棒状に形成され、前記循環搬送路間に前記棒状の後端側が配置され、前記循環搬送路を、当該循環搬送路を斜めに横切るように前記棒状の先端側が配置され、
前記アタッチメント部材は、前記ガイド部材の前記棒状の先端側の厚みが増すように構成された張出部と、前記ガイド部材の前記棒状の後端側に傾斜面が構成された傾斜部と、前記張出部および前記傾斜部を接続するため接続部とを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、アタッチメント部材は、張出部および傾斜部を接続部により接続することで、一体的に構成することができ、棒状のガイド部材に装着しやすくすることができる。また、接続部は、前記張出部と前記傾斜部に対して少し凹んだように厚みを薄くした構成とすることで、アタッチメント部材の張出部に飲食物載置容器が接触した後に、接続部の凹んだ部分に飲食物載置容器が接触することで、進路方向がより変更されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例における飲食物搬送装置の全体像を示す平面図である。
【図2】図1のバイパス搬送装置の要部拡大平面図である。
【図3】図2を循環搬送路5b側からみた側面図である。
【図4】図2の左方向からみた側面図である。
【図5】(a)は、実施例におけるガイド部材の側面図であり、(b)は、実施例におけるガイド部材の平面図。
【図6】(a)は、実施例におけるアタッチメント部材の側面図であり、(b)は、実施例におけるアタッチメント部材の平面図である。
【図7】実施例におけるバイパス搬送装置のガイド部材が収納されたときの外観図である。
【図8】実施例におけるバイパス搬送装置のガイド部材が展開されたときの外観図である。
【図9】実施例におけるバイパス搬送装置のガイド部材のアタッチメント部材の先端張出部に寿司皿Sが接触した際の説明図である。
【図10】実施例におけるバイパス搬送装置のガイド部材のアタッチメント部材の接続部に寿司皿Sが接触した際の説明図である。
【図11】実施例におけるバイパス搬送装置のガイド部材のアタッチメント部材の後端傾斜部に寿司皿Sが接触した際の説明図である。
【図12】実施例におけるバイパス搬送装置のガイド部材のアタッチメント部材の後端傾斜部に寿司皿Sが接触した際の説明図である。
【図13】(a)および(b)は、バイパス搬送装置のベルトの搬送面の高さとクレセントチェーンコンベアの搬送面の高さの対応関係を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る循環搬送装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0013】
本発明の実施例におけるバイパス搬送装置が適用された飲食物循環搬送装置を、図1〜図13を参照して説明する。
【0014】
先ず図1を参照して飲食物循環搬送装置の全体構成を説明する。図1には、平面視略E型に形成された基台7が設置された店内が示されており、店内は、厨房エリア2と飲食客エリア3とが仕切り用の隔壁4で区画されている。基台7上には、寿司等の飲食物を循環搬送する循環型飲食物搬送装置の一部を構成するクレセントチェーンコンベアにより無端状の循環搬送路5が形成されており、このクレセントチェーンコンベアが図示しない駆動手段を介して駆動して循環走行することにより、該クレセントチェーンコンベア上に投入された飲食物載置容器としての寿司皿S上に載置された寿司等の飲食物が、寿司皿が厨房エリア2と飲食客エリア3とを循環走行するようになっている。つまり、本実施例における循環型飲食物搬送装置1は、循環搬送路5を構成するクレセントチェーンコンベア及び該クレセントチェーンコンベアを駆動する図示しない駆動手段にて構成される。また、飲食客エリア3における基台7の周囲にはテーブル8、8’が配置され、テーブル8、8’の周囲には座席9が配置されている。
【0015】
図1において、厨房エリア2から飲食客エリア3に向けて延びる3本の帯状の基台7上には、厨房エリア2から飲食客エリア3に向けて寿司皿Sが搬送される直線状の循環搬送路5aと、該循環搬送路5aから基台7の先端部にて折り返された寿司皿Sが厨房エリア2に向けて搬送される直線状のvとが、互いに所定距離離間した状態で平行に配設されている。循環搬送路5a、5bの長手方向の略中央位置は、後述するバイパス搬送装置であるバイパス搬送装置10(図2〜図10参照)のバイパス搬送路6により接続されており、循環搬送路5aからバイパス搬送路6を介して循環搬送路5bに寿司皿Sが搬送されることにより、寿司皿Sの循環搬送経路の一部が短縮されて、循環搬送路5aから搬送されてきた寿司皿Sを180度方向転換して循環搬送路1bに移送させることで循環搬送経路がバイパスされるようになっている。図1においては、バイパス搬送装置10を3台備える場合を例にしているが、循環型飲食物搬送装置1に少なくとも1台備えていればよい。
【0016】
両循環搬送路5a、5bにおけるバイパス搬送路6との分岐部には、特に図2に示されるように、寿司皿Sの進路を循環搬送路5aからバイパス搬送路6側に変更するための進路変更手段が設けられており、この進路変更手段は、寿司皿Sの周縁を摺接案内する一対のガイド部材R1、R2から構成されている。また、バイパス搬送路6を挟んでその反対側に配設される円柱状のガイド盤R3をさらに設けておくことができる。後述するように、ガイド部材R1、R2はバイパス搬送路6の入り口側と出口側に装着されている。アタッチメント部材T1は、バイパス搬送路6の入り口側のガイド部材R1に装着され、寿司皿Sが、循環搬送路5aからバイパス搬送路6へ向かいやすいように形状が形成されている。
【0017】
一対のガイド部材R1、R2の基端は、図2において実線で示されるように循環搬送路5a、5bに対し平行となる収納位置と、図2において一点鎖線で示されるようにハの字状となる展開位置と、の範囲で水平方向に、かつ、上下方向に揺動移動できるように支軸17に枢着されており、例えば繁忙時期のように、店内に多数の飲食客が入っている状況では、一対のガイド部材R1、R2は図2において実線で示す収納位置とすることで、飲食物を載置した寿司皿Sは循環搬送路5全体を循環搬送されるようになっている。
【0018】
一方、店内に入る飲食客が少なくなった場合は、一対のガイド部材R1、R2を前記展開位置とすることで、循環搬送路5aの寿司皿Sは、図2において矢印で示されるように、バイパス搬送路6を経由して循環搬送路5bに迂回案内され、各基台7の中央位置で折り返されるため、寿司皿Sの循環搬送経路が短縮されることになる。
【0019】
次に、循環搬送路5a、5bを接続する本実施例におけるバイパス搬送装置10(以下、搬送装置10と略称する)の構造を、図2〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明において、搬送装置10における飲食物のバイパス搬送方向は、図2に示す矢印Yの方向として説明し、搬送装置10の入り口側から出口側に向かって搬送している。
【0020】
その本実施例における搬送装置10は、バイパス搬送路6を形成する搬送部11と、一対のガイド部材R1、R2と、アタッチメント部材T1から主に構成されている。搬送部11は、内部にモータを備える駆動ローラ12と、従動ローラ13と、これらの駆動ローラ12および従動ローラ13に掛け渡される搬送ベルト14と、搬送ベルト14を押圧するテンションローラ15とを備え、一体化されたユニット体にて構成され(特に図4参照)、循環搬送路5a、5b間を接続して寿司皿Sを搬送することで、循環搬送経路を短縮させるバイパス搬送路6を構成している。
【0021】
駆動ローラ12、従動ローラ13は、図3に示されるように、バイパス路5の進行方向に向かって左右側方に配置される側面視L状の側板16、16間に配置されている。駆動ローラ12、従動ローラ13は、各々の長手方向の両端部に突設された回転軸部K1が側板16に回転自在に枢支されており、特に駆動ローラ12は、AC電源等の電源に接続された内蔵する駆動モータにより回転するようになっており、駆動ローラ12の回転により搬送ベルト14が回転し、その回転に連動して従動ローラ13も回転するように構成されている。
【0022】
テンションローラ15は、図4に示されるように、搬送ベルト14の外周面の所定箇所に接触して押圧することで、搬送ベルト14のはり具合を適度に調整する。テンションローラ15の中心軸部K2の端部を回転自在に支持する軸支部を取付けネジ21に設けておく。テンションローラ15の中心軸部K2の左右端部には、貫通孔15bが形成されており、この貫通孔15bに、取付けネジ21の軸支部が挿通して軸支している。また、テンションローラ15は、中心軸部K2を上方に押圧して付勢するバネBが環装された筒状体15aを備えている。また、筒状体15aの中心軸には、取付けネジ21の外周に形成された雄ネジ部(螺入部)が螺合可能な雌ネジ部が形成されていて、取付けネジ21が螺合している。また、筒状体15aの側面は、側板16に固定配置されるようにしておくことができる。テンションローラ15の中心軸部K2はバネBにより上方に向けて付勢されることで、搬送ベルト14の外周面を押圧している。テンションローラ15の配置位置は、任意に設定することができる。
【0023】
図3に示されるように、基台7の上面における循環搬送路5a、5b間に形成された搬送装置10を設置するための設置用空間部P内には、両側の側板16に駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ15が枢支されている搬送部11が挿入され、ネジ25により基台7のフレーム部材24に側板16を固定するようにして搬送部11を取り付けている。
【0024】
搬送装置10を設置固定するための取付板22、23は、図3に示すように側面視で略箱状の形状をしており、搬送部11が装着された後に、基台7に取り付けられる。
【0025】
右側の取付板22は、図2に示すように平面視で横向きのT字状の形状をしており、循環搬送路5aと循環搬送路5bの間の基台7に取り付けられ、一対のガイド部材R1、R2を配置している。取付板22は、一対のガイド部材R1、R2を取り付けるための円柱状の取付台28、28を取付板22の台座29を介して配置し、取付台28、28に支軸17により一対のガイド部材R1、R2を軸支している。
【0026】
左側の取付板23は、平面視で四角状の形状をしており、循環搬送路5aと循環搬送路5bの間の基台7に取り付けられ、取付板23の上面に円柱状のガイド盤R3がネジ27により取り付けられている。取付板22、23は、基台7を構成するフレーム部材24にそれぞれ取付けネジ26により固定される。
【0027】
搬送装置10を取り外す場合には、ネジ26を取り外すことで取付板22、23を取り外し、ネジ25を取り外すことで、循環搬送路1a、1b間の設置空間部S内に設置固定された搬送部11のユニット体を上方に取り出すことができるようになっている。
【0028】
つぎに、図2、図5および図6を参照して、搬送装置10のガイド部材R1、R2と、アタッチメント部材T1との構造について説明する。
【0029】
ガイド部材R1、R2は、図2、図5に示されるように、搬送ベルト14の一側部にあって、駆動源としての例えば図示しないモータにより支軸17を介して一対のガイド部材R1、R2が所定角度範囲で回動するように構成しておくことができる。一対のガイド部材R1、R2が回動して展開位置になったときに、循環搬送路5a、5bを横切るように平面視略ハの字状となり、また、一対のガイド部材R1、R2が回動して収納位置になったときに、円柱状のガイド盤R3の切欠部30、30に収まるように配置される。なお、ガイド部材R1、R2は、モータを設けずに、手動でのみ回転するようにしてもよい。
【0030】
ガイド盤R3は、一対のガイド部材R1、R2が回動して展開位置になって、寿司皿Sが、循環搬送路5aからバイパス搬送路6に移載される際、また、バイパス搬送路6上を移動する際、また、バイパス搬送路6から循環搬送路5bに移載される際に、寿司皿Sの側面が接するように円柱状の形状に構成されている。また、ガイド盤R3は、一対のガイド部材R1、R2が回動して収納位置される際には、一対のガイド部材R1、R2の先端が収まるように、切欠部30、30を備えている。
【0031】
ガイド部材R1は、図2に示すように、循環搬送路5上を搬送している寿司皿Sに接触してガイドすることで寿司皿Sの進路方向を、循環搬送路5aからバイパス搬送路6に変更させる部材であり、図5に示すように、棒状に形成され、循環搬送路5a、5b間に棒状の後端側31が配置され、循環搬送路5aを、循環搬送路5aの搬送方向に対して逆方向に向けて斜めに横切るように棒状の先端側32が配置される。また、ガイド部材R2は、図2に示すように、バイパス搬送路6上を搬送している寿司皿Sに接触してガイドすることで寿司皿Sの進路方向を、バイパス搬送路6から循環搬送路5aに変更させる部材である。ガイド部材R2も、棒状に形成され、循環搬送路5a、5b間に棒状の後端側31が配置され、循環搬送路5bを、循環搬送路5bの搬送方向に向けて斜めに横切るように棒状の先端側32が配置される。一対のガイド部材R1、R2の後端側31には、座グリ部を備える貫通孔34があけられており、貫通孔34に支軸17が枢着されて取付台28、28に取り付けられる。また、ガイド部材R1には、アタッチメント部材T1を取り付けるためのネジ孔33、33が複数設けられている。
【0032】
アタッチメント部材T1は、図6に示すように、寿司皿Sが、循環搬送路5aからバイパス搬送路6へ向かいやすいように形状が形成され、ガイド部材R1に装着される。アタッチメント部材T1には、ガイド部材R1に取り付けるためのネジ孔35、35が複数設けられ、ガイド部材R1の側面にアタッチメント部材T1の側面を合わせ、ネジ孔33、33とネジ孔35、35との位置を合わせてネジ止めされる。アタッチメント部材T1は、ガイド部材R1の棒状の先端側32の厚みが増すように構成された張出部36と、ガイド部材R1の後端側31に傾斜面が構成された傾斜部38と、張出部36および傾斜部38を接続するため接続部37とを備える。アタッチメント部材T1は、張出部36と傾斜部38とを接続部37により接続することで、一体的に構成することができ、ガイド部材R1に装着しやすくしている。また、接続部37は、張出部36と傾斜部38に対して平面視で少し凹んだように厚みを薄くした構成とすることで、例えば直径の大きな寿司皿Sがガイド部材R1の中央付近で停滞しないようにできる。張出部36は、ガイド部材R1の先端側32の厚みが増すように構成され、ガイド部材R1より手前側の張出部36で寿司皿Sが接触することで、寿司皿Sの移動方向をより早く変えることができ、これにより、寿司皿Sの底面が搬送部11の搬送ベルト14に載るタイミングを早くすることができる。傾斜部38は、ガイド部材R1の後端側が傾斜面を構成するように設けら、ガイド部材R1の根元付近に傾斜部を設けることで、寿司皿Sが搬送部11の搬送ベルト14に導かれやすくなっている。
【0033】
次に、上記のように構成された本実施例に係るバイパス搬送装置10の動作につき説明する。
繁忙時期のように、常時店内に多数の飲食客が入っている状況では、店内に配置される循環搬送路5全体に亘って飲食物を載置した寿司皿Sが厨房から順次連続的に搬送されるようになっており、残った寿司皿Sは再び厨房内に戻されるように循環搬送されている。
【0034】
この場合、ガイド部材R1、R2は、図7に示すように、循環搬送路5上を移動する寿司皿Sの通過の邪魔にならないような位置である、収納位置に配置された状態(循環搬送路5に対し平行な状態)となっている。
【0035】
一方、店内に入る飲食客が少なくなった時期には、循環搬送路5を搬送される寿司皿Sの進路が途中から変更され、バイパス搬送路6を経由して循環搬送路5bに迂回案内され、各基台7の中央位置で折り返されるため、寿司皿Sの循環搬送経路が短縮されることになる。
【0036】
この場合には、図8に示すように、ガイド部材R1、R2が、回動してして循環搬送路5上を横切るように平面視略ハの字状となる展開位置に配置された状態となる。搬送部11の搬送を開始させる場合には、図示しないスイッチ等により、搬送装置10の電源をオンとして、ガイド部材R1、R2の回動モータを駆動させて、ガイド部材R1、R2を展開位置に移動させ、また、駆動ローラ12のモータを駆動させて搬送部11の搬送を開始させる。
【0037】
このような状態において、寿司などが載置された寿司皿Sが、厨房から循環搬送路5aによって店内に移送されてきて、バイパス搬送装置10に至る。この場合、循環搬送路5aを搬送してきた寿司皿Sは、図9に示すように、まずバイパス搬送装置10の入り口側のアタッチメント部材T1の張出部36に接触して摺接しながら循環搬送路5aを進みつつバイパス搬送路6上に進路方向が変更される。この際、寿司皿Sの反対側側面がガイド盤R3の側面に沿ってガイドされる。さらに、図10に示すように、接続部37に摺接して循環搬送路5aを進みつつバイパス搬送路6上に進む。接続部37は、張出部36と傾斜部38に対して平面視で少し凹んだように厚みを薄くしているので、直径の大きな寿司皿Sがガイド部材R1の中央付近で停滞しないようにガイドできる。さらに、図11に示すように、傾斜部38により寿司皿Sが傾斜面に沿ってガイドされる。その後、図12に示すように、ガイド部材R1の後端側31の循環搬送路5間にあるバイパス搬送装置10の搬送部11上に寿司皿Sが移載される。ガイド部材R1の根元付近に傾斜部があるので、寿司皿Sが搬送部11の搬送ベルト14に導かれやすくなっている。
【0038】
搬送部11上に移載された寿司皿Sは、この搬送部11の搬送ベルト14によって搬送される。その後、バイパス搬送装置10の出口側まで寿司皿Sが搬送されると、ガイド部材R2の後端側31に寿司皿Sが接触し、ガイド部材R2の中央部付近を摺接しつつ寿司皿Sが循環搬送路5bに移載される。さらに、寿司皿Sは、ガイド部材R2の先端側32に摺接しつつ循環搬送路5bの搬送方向に方向変換されて、循環搬送路5b上を搬送されることとなる。
【0039】
さらに、本実施例においては、循環搬送路5の搬送面と、バイパス搬送装置10の搬送ベルト14の搬送面との高さ位置を図13に示すような位置に調整しておくことで、寿司皿Sの移載を、よりしやすくしている。
【0040】
図13(a)は、バイパス搬送装置の入り口側を示し、循環搬送路5aから搬送ベルト14に移載される際の、循環搬送路5aの搬送面と搬送ベルト14の搬送面との高さの対応関係を示している。図13(a)に示すように、循環搬送路5aの搬送面より、搬送ベルト14の搬送面の方を所定の高さH1分低く設定している。この場合、所定の高さH1としては、0以上2mmぐらいまでのうちいずれかの高さを予め設定しておき、搬送ベルト14の搬送面を低くしておく。バイパス搬送装置10の搬送部11の入り口側で循環搬送路5から搬送部11に寿司皿Sが移載される際に、ガイド部材R1、R2およびアタッチメント部材T1により、寿司皿Sがガイドされて搬送部11に方向転換されて移載されるまで導かれるため、搬送ベルト14の搬送面を低く設定しておくほうが、バイパス搬送装置10の搬送ベルト14の搬送面に移載されやすくなり、移載を確実に行うことができる。
【0041】
また、図13(b)は、バイパス搬送装置の出口側を示し、搬送ベルト14から循環搬送路5bに移載される際の、循環搬送路5bの搬送面と搬送ベルト14の搬送面との高さの対応関係を示している。図13(b)に示すように、循環搬送路5bの搬送面より、搬送ベルト14の搬送面の方を所定の高さH2分高く設定している。この場合、所定の高さH2としては、0.5以上2mmぐらいまでのうちいずれかの高さを予め設定しておき、搬送ベルト14の搬送面を高くしておく。これにより、バイパス搬送装置10の搬送部11の出口側で搬送部11から循環搬送路5bに寿司皿Sが移載される際にも、搬送部11の搬送ベルト14の搬送面が、循環搬送路5bの搬送面に対して所定の高さ分だけ高く設定されているため、循環搬送路5b上に寿司皿Sの底面の全てが移載されるまで、バイパス搬送装置10の搬送部11により搬送されることとなり、移載を確実に行うことができる。
【0042】
例えば、入り口側の搬送部11の搬送ベルト14の搬送面が、循環搬送路5aの搬送面に対して段差が生じるぐらい高く設定しすぎると、寿司皿Sの側面が循環搬送路5の側面や搬送ベルト14の側面にぶつかってしまい、寿司皿Sの移載ができない場合があるが、上記所定の高さ分に低く設定しておくことで、より確実に寿司皿Sの移載をすることができる。
【0043】
さらに、この場合、ガイド部材R1、R2およびアタッチメント部材T1の底面の高さは、搬送部11の搬送面の高さに対応するように設定しておく。例えば、ガイド部材R1、アタッチメント部材T1の底面は、H1分高く設定されている循環搬送路5aの搬送面にぶつからないように、搬送部11の搬送ベルト14の搬送面よりH1分浮かせたぐらいの高さに設定しておくことができる。また、ガイド部材R2の底面は、搬送部11の搬送ベルト14の搬送面に微かに接触するぐらいの高さに設定しておくことができる。これにより、ガイド部材R1、R2およびアタッチメント部材T1により、寿司皿Sに接触してガイドし、進路方向を、変更させることができることが容易になり、また、搬送部11の搬送面上に移動させて収納するようにできる。
【0044】
本実施例によれば、既存のガイド部材R1に対して、よりガイドしやすい形状を有するアタッチメント部材T1を後から装着することで、既存の設備を利用しつつ、寿司皿Sがより接触しやすいようにガイドすることで、進路方向がより変更されやすくすることができる。また、アタッチメント部材T1の形状は、循環搬送路5a上を移動する寿司皿Sの形状等に対応して構成することができ、例えば、寿司皿Sの形状が変更されたときに、アタッチメント部材T1の形状もそれに対応するような形状に構成することで、アタッチメント部材T1を交換するだけで、新しい形状の寿司皿Sをガイドしやすくすることができる。
【0045】
以上、本発明における循環型飲食物搬送装置1にあっては、寿司皿Sを循環搬送路5に従って循環搬送する循環型飲食物搬送装置1において、循環搬送路5a、5b間を接続して循環搬送経路を短縮させるバイパス搬送路6を構成するバイパス搬送装置10を有し、バイパス搬送装置10は、循環搬送路5a、5b間を接続して寿司皿Sを搬送する搬送部11と、搬送される前寿司皿Sに接触してガイドすることで当該寿司皿Sの進路方向を変更させるガイド部材R1、R2と、ガイド部材R1、R2に装着され、寿司皿Sの前記進路方向が変更されるときに、変更後の進路へ向かいやすいように形状が形成されたアタッチメント部材T1と、を備えることで、バイパス搬送装置10のガイド部材R1、R2にアタッチメント部材T1を装着するだけで、寿司皿Sが、変更後の進路方向へ向かいやすくなり、循環搬送路5a上を搬送している寿司皿Sに接触してガイドし、当該寿司皿Sの進路方向を、循環搬送路5aからバイパス搬送装置10の搬送部11に変更させることができることになる。このように、ガイド部材に、アタッチメント部材を後から装着することができるので、例えば、飲食物載置容器の形状等に合わせてアタッチメント部材の形状を構成することができ、飲食物載置容器の形状が変更されたときには、これに合わせたアタッチメント部材に変更すればよい。
【0046】
また、ガイド部材として、前記飲食物載置容器の進路方向を前記循環搬送路から前記搬送部に変更させる第1のガイド部材R1と、前記飲食物載置容器の進路方向を前記搬送部から前記循環搬送路に変更させる第2のガイド部材R2とを備え、前記アタッチメント部材は、前記第1のガイド部材に装着されるので、搬送部11の入り口側の第1のガイド部材R1にアタッチメント部材を装着するので、循環搬送路5aから前記搬送部へ向かいやすくなり、循環搬送路5a上を搬送している寿司皿Sに接触してガイドし、寿司皿Sの進路方向を、循環搬送路5aからバイパス搬送装置10の搬送部11に変更させることができる。また、第2のガイド部材R2は、寿司皿Sの進路方向を搬送部11から循環搬送路5bに変更させることができる。なお、出口側の第2のガイド部材R2にも、アタッチメント部材を装着するようにしてもよい。
【0047】
また、ガイド部材R1は、棒状に形成され、循環搬送路5a、5b間に棒状の後端側31が配置され、循環搬送路5aを、当該循環搬送路5aを斜めに横切るように棒状の先端側32が配置され、アタッチメント部材T1は、ガイド部材R1の棒状の先端側32の厚みが増すように構成された張出部36と、ガイド部材R1の棒状の後端側31に傾斜面が構成された傾斜部とのうちのいずれかを備えることで、ガイド部材R1が、棒状に形成され、循環搬送路5a、5b間に棒状の後端側31が配置され、循環搬送路5a、5bを、循環搬送路5aを横切るように棒状の先端側32が配置されることで、ガイド部材R1の棒状の先端側32の厚みが増すように構成されたアタッチメント部材T1の張出部36に、循環搬送路5を搬送してきた寿司皿Sがまず接触することで、寿司皿Sの移動方向をより早く変えることができ、これにより、飲食物載置容器の底面が搬送部に載るタイミングを早くすることができる。または、ガイド部材R1の棒状の後端側31に傾斜面が構成された傾斜部38を備える場合には、寿司皿Sが傾斜面に沿ってガイドされ、ガイド部材R1の後端側31の循環搬送路5間にあるバイパス搬送装置10の搬送部11上に寿司皿Sが移載される。また、アタッチメント部材T1の張出部36と傾斜部38の形状は、循環搬送路5上を移動する寿司皿Sの形状に対応して構成してもよい。
【0048】
また、ガイド部材R1は、棒状に形成され、循環搬送路5a、5b間に棒状の後端側31が配置され、循環搬送路5aを、当該循環搬送路5aを斜めに横切るように棒状の先端側32が配置され、アタッチメント部材T1は、ガイド部材R1の棒状の先端側32の厚みが増すように構成された張出部36と、ガイド部材R1の棒状の後端側31に傾斜面が構成された傾斜部と、張出部36および傾斜部38を接続するため接続部37とを備えることで、一体的に構成することができ、棒状のガイド部材R1に装着しやすくすることができる。また、接続部37は、張出部36と傾斜部38に対して少し凹んだように厚みを薄くした構成とすることで、アタッチメント部材T1の張出部36に寿司皿Sが接触した後に、接続部37の凹んだ部分に寿司皿Sが接触することで、進路方向がより変更されやすくなる。
【0049】
さらに、搬送部11の搬送面は、循環搬送路5の搬送面に対して所定の高さ分だけ高く設定され、ガイド部材R1およびアタッチメント部材T1との底面の高さ位置は、搬送部11の搬送面の高さに対応して設定されているため、バイパス搬送装置10の搬送部の入り口側で循環搬送路5から搬送部に寿司皿Sが移載される際に、寿司皿Sの底面が搬送部の搬送面から浮きあがることなく、バイパス搬送装置10の搬送部11の搬送面に確実に接触することができるので、搬送部により搬送されやすくなり、移載を確実に行うことができる。また、バイパス搬送装置10の搬送部11の出口側で搬送部から循環搬送路5に寿司皿Sが移載される際にも、搬送部11の搬送面が、循環搬送路5の搬送面に対して所定の高さ分だけ高く設定されているため、循環搬送路5上に寿司皿Sの底面の全てが移載されるまで、バイパス搬送装置10の搬送部により搬送されることとなり、移載を確実に行うことができる。この場合、ガイド部材R1およびアタッチメント部材T1の底面の高さは、搬送部11の搬送面の高さに対応するように、例えば、搬送部11の搬送面に微かに接触するぐらいの高さに設定しておくことができる。これにより、ガイド部材R1およびアタッチメント部材T1を搬送部の搬送面上に移動させて収納するようにできる。
【0050】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0051】
上記実施例においては、アタッチメント部材T1は、張出部36と傾斜部38とを接続部37により接続して一体的に構成する場合を例にしたが、アタッチメント部材T1の張出部36と傾斜部38とのいずれかの部分のみを備え、その部分のみガイド部材R1に装着するようにしてもよい。また、アタッチメント部材T1の張出部36と傾斜部38とをそれぞれ単体で構成したアタッチメント部材として、ガイド部材R1にそれぞれ装着するようにしてもよい。さらに、搬送装置10の出口側のガイド部材R2側にもアタッチメント部材T1を設けるようにしてもよい。
【0052】
上記実施例においては、駆動源としてモータを備えることで支軸5a、5bを介してガイド部材R1、R2が所定角度範囲で回動するように構成したが、ガイド部材R1、R2を手動で展開位置と収納位置に移動させた構成としてもよく、この場合、ガイド部材R1、R2を手動で展開位置にしたときに、搬送装置10の電源スイッチがオンとなるように、ガイド部材R1またはR2にスイッチオン部材をさらにアタッチメント部材として装着するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施例においては、搬送装置10として搬送部材が駆動ローラ12、従動ローラ13間に掛け渡された搬送ベルト14にて構成されるベルト式のコンベアを適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ローラ式のコンベア等の搬送部材を適用してもよい。
【0054】
また、例えば、前記実施例における搬送装置10は、互いに所定距離離間して配置され、逆方向に搬送される両循環搬送路5a、5b間を接続するように配置され、循環搬送路5の搬送経路を短縮させるために、循環搬送路5aから搬送されてきた寿司皿Sを180度方向転換して循環搬送路1bに移送させるためのバイパス搬送路6を構成する搬送装置として構成されていたが、例えば互いに同方向に寿司皿Sを搬送する2つの循環搬送路間を接続するように配置され、寿司皿Sを一方の循環搬送路から他方の循環搬送路に進路変更させるための搬送路を構成する搬送装置にも適用可能であり、互いに離間配置される循環搬送路間を接続するための接続用搬送路であれば、搬送方向や搬送経路等は種々に変更可能である。この場合のガイド部材R1の配置は、上記実施例と同じであるが、ガイド部材R2の配置は、他方の循環搬送路の搬送方向に向かうように斜めに横切るように棒状の先端側32が配置されることで対応できる。
【符号の説明】
【0055】
1 循環型飲食物搬送装置
2 厨房エリア
3 飲食客エリア
4 隔壁
5、5a、5b 循環搬送路
6 バイパス搬送路
7 基台
8 テーブル
9 座席
10 バイパス搬送装置
11 搬送部
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
14 搬送ベルト
15 テンションローラ
16 側板
17 支軸
21 取付けネジ
22、23 取付板
24 フレーム部材
25、27 ネジ
26 取付けネジ
28 取付台
29 台座
30 切欠部
31 後端側
32 先端側
33、35 ネジ孔
34 貫通孔
36 張出部
37 接続部
38 傾斜部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物載置容器を循環搬送路に従って循環搬送する循環搬送装置において、
前記循環搬送路間を接続して循環搬送経路を短縮させるバイパス路を構成するバイパス搬送装置を有し、
該バイパス搬送装置は、
前記循環搬送路間を接続して前記飲食物載置容器を搬送する搬送部と、
搬送される前記飲食物載置容器に接触してガイドすることで当該飲食物載置容器の進路方向を変更させるガイド部材と、
前記ガイド部材に装着され、前記飲食物載置容器の前記進路方向が変更されるときに、変更後の進路へ向かいやすいように形状が形成されたアタッチメント部材と、
を備えることを特徴とする循環搬送装置。
【請求項2】
前記ガイド部材として、前記飲食物載置容器の進路方向を前記循環搬送路から前記搬送部に変更させる第1のガイド部材と、前記飲食物載置容器の進路方向を前記搬送部から前記循環搬送路に変更させる第2のガイド部材とを備え、
前記アタッチメント部材は、前記第1のガイド部材に装着されることを特徴とする請求項1に記載の循環搬送装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は、棒状に形成され、前記循環搬送路間に前記棒状の後端側が配置され、前記循環搬送路を、当該循環搬送路を斜めに横切るように前記棒状の先端側が配置され、
前記アタッチメント部材は、前記ガイド部材の前記棒状の先端側の厚みが増すように構成された張出部と、前記ガイド部材の前記棒状の後端側に傾斜面が構成された傾斜部とのうちのいずれかを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の循環搬送装置。
【請求項4】
前記ガイド部材は、棒状に形成され、前記循環搬送路間に前記棒状の後端側が配置され、前記循環搬送路を、当該循環搬送路を斜めに横切るように前記棒状の先端側が配置され、
前記アタッチメント部材は、前記ガイド部材の前記棒状の先端側の厚みが増すように構成された張出部と、前記ガイド部材の前記棒状の後端側に傾斜面が構成された傾斜部と、前記張出部および前記傾斜部を接続するため接続部とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の循環搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−86932(P2013−86932A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229774(P2011−229774)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(390010319)株式会社石野製作所 (85)
【Fターム(参考)】