説明

微小流体サンプルを処理するための一体化システム及びその使用方法

【課題】ポリヌクレオチド含有サンプルを処理するための効率的な微小流体用デバイスを提供する。
【解決手段】微小流体用デバイスは、複数のPCR反応室と、これらPCR反応室との間で流体が移動可能な複数の入口(202等)並びに複数の出口(236等)と、入口及び出口とPCR反応室とを遮断するための微小流体用の複数のバルブ(206等)とを備えている。これらバルブによる遮断によって、PCR反応室から及びこれらPCR反応室への液体の移動を阻止することができる。複数のPCR反応室、複数の入口、複数の出口、複数のバルブは、1つの基板上に構成されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
微小流体用の基板であって、
第1のPCR反応室と、
第2のPCR反応室と、
第1のPCR反応室との間で流体が移動可能な第1の入口と、
第2のPCR反応室との間で流体が移動可能な第2の入口と、
第1のPCR反応室との間で流体が移動可能な第1の出口と、
第2のPCR反応室との間で流体が移動可能な第2の出口と、
第1の入口及び出口と第1のPCR反応室とを分離するための微小流体用の第1の組のバルブと、
第2の入口及び出口と第2のPCR反応室とを分離するための微小液滴用の第2の組のバルブと
を備え、
第1及び第2の組のバルブによる分離によって、第1及び第2のPCR反応室から及びこれらPCR反応室への液体の移動を阻止し、
第1及び第2のPCR反応室、第1及び第2の入口、第1及び第2の出口、並びに、第1及び第2の組のバルブは、同一の1つの基板上に構成されている
ことを特徴とする微小流体用基板。
【請求項2】
請求項1記載の微小流体用基板において、第1及び第2のPCR反応室は、1又は複数のポリヌクレオチドを相互に独立して増幅するよう構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項3】
請求項1又は2記載の微小流体用基板において、第1及び第2の出口はそれぞれ第1及び第2の孔によって構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項4】
請求項1−3いずれかに記載の微小流体用基板において、第1及び第2の入口はピペット・チップからサンプルを受け取るよう構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項5】
請求項1−4いずれかに記載の微小流体用基板において、第1及び第2のPCR反応室の少なくとも一方において、リアル・タイムPCRを実行することができるよう構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項6】
請求項1−5いずれかに記載の微小流体用基板において、第1及び第2の入口は、複数のピペット・ヘッドを有する分配器から同時にサンプルを受け取ることができるように、相互に離間して配置されていることを特徴とする微小液流体用基板。
【請求項7】
請求項1−6いずれかに記載の微小流体用基板において、第1及び第2の組のバルブは、加熱されると溶解し、第1及び第2のPCR反応室を封鎖する温度反応型の物質で構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項8】
微小流体用のカートリッジであって、請求項1−7いずれかに記載の微小流体用基板を備えていることを特徴とする微小流体用カートリッジ。
【請求項9】
複数のサンプル・レーンであって、相互に流体が移動可能なネットワークを構成している複数のサンプル・レーンを備えた微小流体用基板であって、サンプル・レーンのそれぞれが、
入口と、
抜け孔と、
第1及び第2のバルブと、
入口から第1のバルブを介してPCR反応室に延びる第1のチャネルと、
PCR反応室から第2のバルブを介して出口孔に延びる第2のチャネルと
を備え、
第1及び第2のバルブは、反応室への流体の移動又は反応室からの流体の移動を阻止するように、入口及び抜け孔と反応室とを分離するよう構成され、
PCR反応室、第1及び第2のバルブ、入口、抜け孔、第1及び第2のチャネルは、同一の1つの基板上に構成されている
ことを特徴とする微小流体用基板。
【請求項10】
請求項9記載の微小流体用基板において、該基板はさらに、入口からPCR反応室に延び、ゲートが配置されている第3のチャネルを備え、該ゲートは、PCR反応室から流体が入口を介して排出されるように第3のチャネルを解放するよう構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項11】
請求項9又は10記載の微小液適用基板において、複数のサンプル・レーンのそれぞれは、相互に1又は複数のポリヌクレオチドを独立して増幅するよう構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項12】
請求項9−11いずれかに記載の微小流体用基板において、複数のサンプル・レーンのそれぞれは、バブル抜け孔を備えていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項13】
請求項9−12いずれかに記載の微小流体用基板において、入口は、ピペット・チップからサンプルを受け取るよう構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項14】
請求項9−13いずれかに記載の微小流体用基板において、該基板は、少なくとも1つのPCR反応室においてリアル・タイムPCRを実行することが可能に構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項15】
請求項9−14いずれかに記載の微小流体用基板において、複数のサンプル・レーンのそれぞれの入口は、複数のピペット・ヘッドを有する分配器からサンプルを受け取ることができるように、離間して配置されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項16】
請求項9−15いずれかに記載の微小流体用基板において、第1及び第2のバルブは、加熱されると溶解してPCR反応室を封鎖する物質で構成されていることを特徴とする微小流体用基板。
【請求項17】
微小流体用のカートリッジであって、請求項9−16いずれかに記載の微小流体用基板を備えていることを特徴とする微小流体用カートリッジ。
【請求項18】
請求項17記載の微小流体用カートリッジにおいて、該カートリッジはさらに、該カートリッジが補助的診断装置によって一方向に受け取られるようにするためのレジストレーション要素を備えていることを特徴とする微小流体用カートリッジ。
【請求項19】
請求項17又は18記載の微小流体用カートリッジにおいて、基板は、剛体で空気及び液体に耐性を有し、かつ、該微小流体用カートリッジの動作中の空気又は液体の進入又は排出が、入口及び抜け孔のみを介して行われることを特徴とする微小流体用カートリッジ。
【請求項20】
ポリヌクレオチド含有の複数のサンプルに独立してPCRを実行する方法であって、
該複数のサンプルを、相互に独立して熱循環が可能である複数のPCR反応室を備えた微小流体用カートリッジに導入するステップと、
複数のサンプルを複数のPCR反応室にそれぞれ移動するステップと、
複数のPCR反応室を隔離する隔離ステップと、
複数のサンプルに含まれるポリヌクレオチドを、PCR反応室に加熱及び冷却の複数のサイクルを連続して及ぼすことにより、増幅するステップと
からなることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法において、隔離ステップは、微小流体用の複数のバルブを動作させることによって実行されることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、複数のバルブの動作は、感熱応答物質を加熱することにより、該物質がロード・チャネルからフロー・チャネルに移動してフロー・チャネルを閉鎖することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項23】
微小流体用のバルブであって、
第1のロード・チャネルに接続された第1の室と、
第2のロード・チャネルに接続された第2の室と、
フロー・チャネルと
を備え、
第1及び第2のロード・チャネルは、フロー・チャネルに接続されており、
第1及び第2のロード・チャネルはそれぞれ、感熱応答物質を含み、バルブが駆動されたとき、該感熱物質がフロー・チャネルに移動して該チャネルを閉鎖するよう構成されており、
フロー・チャネルは、第1及び第2のロード・チャネルの一方の側の長手方向に沿って圧縮されている
ことを特徴とする微小流体用バルブ。
【請求項24】
請求項23記載の微小流体用バルブにおいて、フロー・チャネルの圧縮された部分は、少なくとも1つの曲線部であることを特徴とする微小流体用バルブ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47A】
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【図47B】
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【図47C】
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【図47D】
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【図48】
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【図49】
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【図50A】
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【図50B】
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【図50C】
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【図50D】
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【図50E】
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【図50F】
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【図50G】
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【図50H】
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【図50I】
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【図50J】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70A】
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【図70B】
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【図71】
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【公開番号】特開2012−55321(P2012−55321A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−275368(P2011−275368)
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【分割の表示】特願2009−502930(P2009−502930)の分割
【原出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(504031078)ハンディラブ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】