説明

微小球含有電子ビーム硬化感圧接着剤テープ、およびこれの製造方法および使用方法

本発明は、微小球を含んでいる少なくとも1つの電子ビーム硬化(EB硬化)ゴムベース感圧接着剤(PSA)コアを含む感圧接着剤テープを提供する。このコア層は、少なくとも片面が、1つの実施形態においては両面が、実質的に微小球を含んでいないEB硬化ゴムベースPSAを含んでいるスキン層でコーティングされている。このコア層は、積層シーム、第2コア層、または不織布支持層を含んでいてもよい。1つの実施形態において、感圧接着剤テープであって、非剛性ポリマー微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する、電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コア;および第1主要面に接着された電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層、を含んでおり、この電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない接着剤テープが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微小球含有感圧接着剤テープ、より詳しくは微小球含有電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤テープ、およびこれの製造方法および使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
多様な両面発泡感圧接着剤(PSA)テープは、様々な用途における構造接着、点溶接、仮付け溶接、リベットに替えるため、および基体への物質のほかの取り付けのために用いられてきた。このような用途は例えば、車体側成形品の自動車およびほかの車両への接着、ファイバーグラス車体パネルのキャンピングカーへの接着、プレキシグラス検査窓の装置キャビネットへの接着などを包含する。これらのPSAテープの発泡層は通常、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、またはポリクロロプレンをベースとしたポリマーマトリックスを有する。これらのテープの多くは、湾曲基体の周りへの低い適合性を示し、および/または表面、例えばペイントされるか、または熱可塑性ポリオレフィン(TPO)表面への低い接着を示す。いくつかの場合、適切な接着を得るために、物体の配置に先立って、プライマーを表面へ加えることが必要であった。このような場合、接着剤テープは一般に、剥離可能であるように意図されていない。しかしながら、特に例えば自動車またはほかの屋外使用などの用途において、接着剤テープは、日光、水、有機物質、例えばガソリン、および溶剤、例えばフロントガラス洗浄液または凍結防止剤中に用いられているアルコールに暴露されることがある。これらの要素は、望ましくないことに、基体または表面に取り付けられた物体の剥離を結果として生じうる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、1つの物体の所望の基体への、強力で永久的であるが適合性のある付着を与え、その耐用年数の間に暴露される様々な力および要素に耐えうる、このような用途における使用のための発泡PSAテープへのニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の開示)
本発明は、微小球を含んでいる、少なくとも1つの電子ビーム硬化(EB硬化)ゴムベース感圧接着剤(PSA)コアを含む感圧接着剤テープを提供する。このコア層は、少なくとも片面に、および1つの実施形態において両面に、実質的に微小球を含んでいないEB硬化ゴムベースPSAを含むスキン層でコーティングされている。このコア層は、積層シーム、第2コア層、または不織布支持層を含んでいてもよい。本発明はまた、微小球を含んでいる少なくとも1つのEB硬化ゴムベースPSAコアを含むPSAテープによって、基体上に1つの物体を取り付ける方法にも関する。このコア層は、少なくとも片面に、および1つの実施形態において両面に、実質的に微小球を含んでいないEB硬化ゴムベースPSAを含むスキン層でコーティングされている。
【0005】
本発明の感圧接着剤テープは、コア層の低い弾性メモリーから生じる高い適合性を示す。これらのテープはまた、高い破壊歪、高い離層剥離および引張り接着、および良好なガソリンおよび湿分抵抗も示す。
【0006】
1つの実施形態において、本発明は、感圧接着剤(PSA)テープであって、非剛性ポリマー微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する、電子ビーム硬化(EB硬化)ゴムベースPSAコア;および第1主要面へ接着され、実質的に微小球を含んでいないEB硬化ゴムベースPSAスキン層を含んでいるテープに関する。1つの実施形態において、このテープはさらに、第1および第2主要面を有する第2EB硬化ゴムベースPSAスキン層であって、この第2EB硬化ゴムベースPSAスキン層の第1主要面が、EB硬化ゴムベースPSAコアの第2主要面へ接着されているスキン層も含んでいる。もう1つの実施形態において、このテープはさらに、第2EB硬化ゴムベースPSAスキン層の第2主要面へ接着されている非剛性ポリマー微小球を含んでいる第2EB硬化ゴムベースPSAコアも含んでおり、さらには、第2コアへ接着された第3EB硬化ゴムベースPSAスキン層さえ含んでいてもよい。もう1つの実施形態において、本発明は、さらに第2EB硬化ゴムベースPSAスキン層の第1主要面とEB硬化発泡ゴムベースPSAコアの第2主要面との間に不織布ポリマー支持層も含んでいるPSAテープに関する。
【0007】
さらにもう1つの実施形態において、本発明はさらに、PSAテープであって、微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有するEB硬化ゴムベースPSAコア;および第1主要面へ接着され、実質的に微小球を含んでいないEB硬化ゴムベースPSAスキン層、微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する第2EB硬化ゴムベースPSAコア;第2EB硬化ゴムベースPSAコアの第1主要面へ接着され、実質的に微小球を含んでおらず、かつ第1コアの第2主要面が第2コアの第2主要面へ接着されて、積層シームを形成する第2EB硬化ゴムベースPSAスキン層を含んでいるテープに関する。
【0008】
もう1つの実施形態において、本発明は、両面接着剤テープであって、微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する第1EB硬化性ゴムベースPSAコア;第1EB硬化性ゴムベースPSAコアの第1主要面へ接着された第1EB硬化性ゴムベースPSAスキン層;微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有し、第2EB硬化性ゴムベースPSAコアの第1主要面が第1EB硬化性ゴムベースPSAコアの第2主要面へ接着され、積層シームが、第1EB硬化性ゴムベースPSAコアと第2EB硬化性ゴムベースPSAコアとの間に形成されている第2EB硬化性ゴムベースPSAコア;第2EB硬化性ゴムベースPSAコアの第1主要面へ接着され、第1および第2EB硬化性ゴムベースPSAスキン層の両方が実質的に微小球を含んでいない第2EB硬化性ゴムベースPSAスキン層を含んでいるテープに関する。
【0009】
もう1つの実施形態において、本発明は、両面接着剤テープであって、微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する第1EB硬化性ゴムベースPSAコア;第1EB硬化性ゴムベースPSAコアの第1主要面へ接着され、実質的に微小球を含んでいないEB硬化性ゴムベースPSAスキン層;微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有し、第2EB硬化性ゴムベースPSAコアの第1主要面が第1EB硬化性ゴムベースPSAコアの第2主要面へ接着され、積層シームが、第1EB硬化性ゴムベースPSAコアと第2EB硬化性ゴムベースPSAコアとの間に形成されている、第2EB硬化性ゴムベースPSAコアを含んでいるテープに関する。
【0010】
さらにもう1つの実施形態において、本発明は、接着剤テープの製造方法および使用方法に関する。例えば1つの実施形態において、本発明は、1つの物体の1つの基体への取り付け方法であって、1つの物体およびこの物体が接着されることになる基体を供給する工程;EB硬化性ゴムベースPSAテープを供給する工程;この物体をPSAテープの片面へ接着させる工程;およびPSAテープの他方の面を基体へ接着させる工程を含む方法に関する。追加のコアまたはスキン層が、様々な用途のために必要に応じて、PSAテープへ追加されてもよい。
【0011】
図解の単純さおよび明確さのために、これらの図面に示されている要素は、必ずしも一定の比例に拡大されていないことを理解すべきである。例えばこれらの要素のいくつかの寸法は、分かりやすくするために、互いに対して誇張されている。さらには、適切と考えられる場合、参照番号は、対応要素を示すために、図面の中で繰り返されている。
【0012】
さらには、工程段階および下に記載されている構造は、最終PSAテープの製造のための完全なプロセスの流れを形成しないことがあると理解すべきである。本発明は、当業界において現在用いられている製造および使用技術と併せて実施することができ、限られた量の通常実施されている工程段階だけが、本発明の理解のために、必要に応じて含まれている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(詳細な説明)
明細書および特許請求の範囲において用いられているように、「積層シーム」という用語は、これらの硬化感圧接着剤のうちの2つが互いに積層された時に形成された接合部と規定される。
【0014】
上記のように、本発明は、微小球含有電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤テープに関する。このテープは、1つのコア層および少なくとも1つのスキン層を含んでいる。このテープは一般に、約5〜約100ミル、または約10〜約80ミル、または約15〜約70ミルの厚さを有する。
【0015】
コア層
コア層は、単層または多層であってもよい。このコアは、電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤および微小球を含んでいる。このコアは、積層シーム、第2コア層、または不織布支持層を含んでいてもよい。1つの実施形態において、このコアの厚さは、約5〜約100ミル、または約10〜約80ミル、または約15〜約70ミルの範囲にある。
【0016】
この感圧接着剤コアは、少なくとも1つの電子ビーム硬化ゴムベース接着剤および少なくとも1つの微小球を含んでいる。1つの実施形態において、EB硬化ゴムベース感圧接着剤は、このコア層の約35〜約70容量%、または約40〜約65容量%、または約50〜約60容量%を構成し、残量は、微小球を含んでいる充填剤から構成されている。この場合、および明細書および特許請求の範囲全体において、範囲および比の限度は、組み合わされてもよい。このようにして例えば前記の開示において、約30〜約60容量%の範囲は、具体的に開示されていないが、上記開示の範囲内で考察されるであろう。
【0017】
本発明において有用なゴムベースPSAポリマーマトリックスは、溶剤、ホットメルト、またはエマルジョンベースの接着剤として配合されてもよい。1つの実施形態において、この接着剤は、ホットメルトであり、もう1つの実施形態において、溶剤ベースの接着剤である。1つの実施形態において、用いられたPSAマトリックスは、ジブロック、およびトリブロックポリマー、およびこれらの混合物をベースとする。ほかの樹脂変性エラストマーが用いられてもよいであろう。1つの実施形態において、EB硬化性ゴムベースコアポリマーは、使用温度の約15〜約70℃以下の正味の有効ガラス転移温度(Tg)を有する。もう1つの実施形態において、ゴムベースコアポリマーは、使用温度の約30〜約60℃以下の正味の有効ガラス転移温度(Tg)を有する。本発明における電子ビーム硬化ゴムベースPSAとしての使用に適したゴムベース材料は、例えばHarlanの米国特許第3,239,478号、St.Clairらの第4,152,231号、Korpmanの第3,676,202号、Korpmanの第3,783,072号、Korpmanの第3,932,328号、およびKorpmanの第4,028,292号;Riceらの第4,820,746号、およびSasakiらの第5,856,387号に記載されており、これらのすべては、ゴムベースPSA材料に関するこれらの教示について参照して本明細書に組み込まれる。
【0018】
1つの実施形態において、EB硬化性ゴムベースコアポリマーは、テトラブロック構造A−B−A−D、トリブロック構造A−B−A、および場合により微量成分としてより少量のジブロック構造A−Bを有するか、または含有するブロックコポリマーである。このようなブロック構造において、Aは、例えば約−20〜約50℃の範囲の業務温度で非ゴム状、またはガラス状、または結晶質であるブロックを表わす。BおよびDは、同一であってもよく、各々は、使用温度でゴム状またはエラストマー性であるブロックを表わす。高温において、A、B、およびDブロックは、EB硬化性ゴムベースポリマーの同時押出しを可能にするのに十分なほど流体である。
【0019】
1つの実施形態において、本発明において有用なEB硬化性ゴムベース感圧接着剤は、スチレン−ブタジエン−スチレン、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン、およびスチレン−イソプレンブロックコポリマー、例えばShell Chemical Companyによって製造販売されているKRATON(登録商標)樹脂のうちの1つまたはそれ以上である。
【0020】
用いられてもよいブロックコポリマーは、線状、ラジアル、または星形立体配置を有し、かつ一般にABAブロックコポリマーと呼ばれるものとして形成されている、AブロックおよびBブロックを有する熱可塑性ブロックコポリマーを包含する。1つの実施形態において、このAブロックは、約4,000〜約50,000、1つの実施形態において約7,000〜約30,000の分子量を有するモノアルケニルアレン、主としてポリスチレンである。ほかの適切なAブロックは、アルファ−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、およびほかのリングアルキル化スチレン、ならびにこれらの混合物から形成されてもよい。このAブロック含量は、約10〜約50%、1つの実施形態において約10〜約30%である。Bは、エラストマー共役ジエン、例えば約5,000〜約500,000、1つの実施形態において約50,000〜200,000の平均分子量を有するブタジエンまたはイソプレンである。1つの実施形態において、ABAトリブロックおよびABジブロックコポリマーは、この接着剤のブロックコポリマーエラストマーの大半を構成し、ジブロックのパーセントは、このブロックコポリマーの約95%未満、1つの実施形態において約85%未満、1つの実施形態において約75%未満である。ほかの従来のジエンエラストマーは、少量程度まで用いられてもよいが、接着特性に有意な影響を与えないようにする。
【0021】
1つの実施形態において、このコアは、選択された熱可塑性エラストマーから形成されている。本発明において関心のある該熱可塑性エラストマーは、トリブロック構造A−B−A(ここで、Aは、使用温度または室温において非ゴム状、またはガラス状、または結晶質であるが、より高い温度で流体であるブロックを表わし、Bは、業務温度または室温においてゴム状またはエラストマー性であるブロックを表わす)を有するかまたは含有する、あらゆるブロックコポリマーを包含する。A−B−Aトリブロック構造に加えて、ほかの可能な構造は、ラジアル構造(A−B)A(ここで、xは、1超である)、ジブロック構造A−B、およびこれらの構造の組み合わせを包含する。このエラストマーは、約60〜95重量%のゴム状セグメント、および約5〜約40重量%の非ゴム状セグメントを含んでいてもよい。
【0022】
1つの実施形態において、このコアは、熱可塑性エラストマー、例えばShell Chemical CompanyからKRATON(登録商標)D1102、D1107、D1111、D1112、D1117、D1125、およびD4141、およびKRATON(登録商標)G1650という名称で販売されている、SBS、SIS、SI、S(IS)、およびSEBSブロックコポリマー、およびこれらの混合物を含んでいる。これらのエラストマーは、32〜75のショア硬度A値、および14/86〜29/71の範囲のスチレン/ゴム比を有する。
【0023】
スチレンおよびイソプレンのABA型コポリマーの特定例は、Shell Chemical CompanyからのKRATON(登録商標)1107およびKRATON(登録商標)1117である。スチレン−ブタジエンのABA型コポリマーは、Shell Chemical CompanyからKRATON(登録商標)1101およびKRATON(登録商標)1102という名称で入手可能である。ほかの商業的に入手可能なコポリマー接着剤は、次のものを包含する。すなわち、Exxon Chemicalから入手しうる、2500のメルトフローインデックスおよび14重量%のビニルアセテート含量を有する、エチレンとビニルアセテートとのランダムコポリマー(ESCORENE(登録商標)MVO−2514);Fina Chemical Companyから入手しうる、30重量%のスチレン含量を有するスチレンブタジエンブロック合成ゴム(FINAPRENE(登録商標)411);148のメルトフローインデックスおよびDuPontから入手可能な(ELVAX(登録商標)420)18.5重量%のビニルアセテート含量を有するエチレンとビニルアセテートとのランダムコポリマー;および57のメルトフローインデックスおよび40重量%のELVAX(登録商標)40Wのビニルアセテート含量を有する、エチレンとビニルアセテートとのランダムコポリマーである。
【0024】
本発明において有用な粘着付与添加剤は、ロジンまたはロジン誘導体、ポリテルペン、炭化水素樹脂などを包含する。有用な商業的に入手可能な粘着付与剤は、ロジンエステル、例えばHercules,Inc.から商品名FORAL85として入手しうるもの、テルペン樹脂、例えばHercules,Inc.から商品名PICCOLYTE A−115として入手しうるもの、およびArizona Chemical Co.からのZONAREZ B−100を包含する。ほかの商業的に入手可能な粘着付与剤は、REGALITE R91、REGALITE R101、REGALITE RS100、およびREGALITE RS260、REGALREZ1018、REGALREZ3102、REGALREZ6108、およびREGALREZ5095、ZONATACLITEシリーズ、例えばZONATAC105ライト、ESCOREZ5300シリーズ、FORAL AXおよびFORAL105、およびHerculin Dを包含する。
【0025】
架橋剤が、本発明の接着剤組成物へ添加されてもよい。1つの実施形態において、この架橋剤は、ポリチオールを含んでいる。有用なポリチオールは、ペンタエリトリトールテトラチオグリコレート(PETTG)、ジペンタエリトリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリトリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)(PETMP)、トリメチロールエタントリメルカプトプロピオネート(TMETMP)、トリメチロールプロパントリチオグリコレート(TMPTG)、グリコールジメルカプトアセテート;2,2,ジメルカプトジエチルエーテル、ポリエチレングリコールジメルカプトアセテート、ポリエチレングリコール(3−メルカプトプロピオネート、トリメチロールトリ(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)(TMPTMP)などを包含する。トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)が特に有用である。濃縮されたポリチオールは、このゴムのより多くのもの(more)の約10重量%まで、またはこのゴムの総重量を基準にして約0.3〜約3重量%、または0.5〜約2重量%であってもよい。
【0026】
1つの実施形態において、ゴムベースのPSAを硬化するためのエネルギー源として用いられた電子ビーム(EB)において、このEBのエネルギーレベルは、約1〜約100キログレー(kGy)であってもよく、1つの実施形態において、約10〜約50kGyであってもよい。代替エネルギー源、例えば紫外線が、EB線と併せて用いられてもよい。UV線は、光開始剤の使用を必要とすることがある。
【0027】
上記のように、コア層はまた、少なくとも1つの微小球も含んでいる。一般にこれらの微小球は、中実、中空、もしくは多孔質、および剛性もしくは非剛性であってもよい。これらの微小球は、ガラス、セラミック、ポリマー、およびカーボン材料を包含するあらゆる適切な材料からできていてもよい。このコア層の微小球は一般に、約10ミクロン〜約300ミクロンのサイズ範囲にある。1つの実施形態において、これらの微小球は、このコア層の約30〜約65容量%、または約35〜約60容量%、または約40〜約60容量%の量で存在する。
【0028】
これらのポリマー微小球は、あらゆる適切なポリマー材料からできていてもよい。このような低密度微小球の混合物が用いられてもよい。これらのポリマー微小球は、粘着性であってもよく、非粘着性であってもよい。1つの実施形態において、これらの微小球のポリマー材料はEB硬化の間、PSAポリマーマトリックスと架橋するように選択されてもよい。
【0029】
ポリマー微小球は、剛性材料またはエラストマー材料からできていてもよい。適切な剛性ポリマー材料は、熱硬化性ポリマー、例えばフェノールポリマー、または熱可塑性ポリマー、例えばポリ塩化ビニリデンアクリロニトリルコポリマー(PVDCコポリマー)を包含する。1つの実施形態において、これらの熱可塑性ポリマー微小球は、ポリマーマトリックスを硬化するためにEB照射が用いられた時、架橋し、ポリマーマトリックスへグラフト化する。微小球の架橋、およびポリマーマトリックスへのグラフト化によって、例えば引張り強さなどの特性が改良されうる。
【0030】
エラストマー微小球は、Silverの米国特許第3,691,140号、Bakerらの第3,857,731号および第4,166,152号、Howardの第4,495,318号、およびMallyaらの第4,810,763号に記載されている。これらの特許は、ポリマー微小球に関連したこれらの教示について参照して本明細書に組み込まれる。不融性低密度微小球は、米国特許第4,735,837号、第4,049,483号、第4,645,783号、第4,624,893号、第4,636,432号、第4,598,112号、および日本特許第61258854号に開示されている。これらの参考文献は、微小球のこれらの開示について参照して本明細書に組み込まれる。コア層へのエラストマー微小球の組み込みは、特にコールドスラムテスト、例えば20および30℃の温度での例えばGeneral Motors Testing GM9023Pにおいて、本発明の発泡テープの低温性能を改良しうる。
【0031】
非剛性ポリマー微小球は、膨張性微小球、例えばAKZO NOBELの一部門であるCasco Productsによって製造され、米国ジョージア州デュルースのExpancel Inc.から入手可能なEXPANCEl(登録商標)膨張性微小球であってもよい。EXPANCEl(登録商標)微小球は、小さい球形プラスチック粒子である。適切な商業的に入手可能な膨張性ポリマー微小球のもう1つの例は、Pierce Stevens(ニューヨーク州バッファロー)から、「F30D」、「F80SD」、および「F100D」という名称で入手可能なものを包含する。これらの膨張性微小球は一般に、ガスまたは気化性液体をカプセル封入しているポリマーシェルからなる。このシェルの内部のガスが加熱された時、または液体が気化された時、これはその圧力を増し、熱可塑性シェルが軟化し、その結果、これらの微小球の容積の劇的増加を生じる。完全に膨張した時、これらの微小球の容積は、これらのもとの容積の40倍超も増加しうる。ほかの実施形態において、ほかの公知の非剛性ポリマー微小球が、このコアに用いられてもよい。このようなポリマー微小球の密度は、膨張した微小球について、約30〜約70kg/m(約0.03〜約0.07g/cm)であってもよい。膨張に先立って、このようなポリマー微小球の密度は、約1,000〜約1,300kg/m(約1〜約1.3g/cm)であってもよい。このようなポリマー微小球の膨張温度は、約60℃〜約200℃、1つの実施形態において約80℃〜約190℃であってもよい。
【0032】
1つの実施形態において、これらの微小球は中空である。このような微小球は一般に、広い範囲の密度および圧縮強さにおいて利用可能である。いくつかの実施形態において、セラミック中空微小球は有用であるが、その理由は、これらが高い圧縮強さを示し、ガラス、ポリマー、またはカーボン中空微小球よりも高価でない傾向があるからである。
【0033】
非コーティング中空フェノール微小球製品が、ペンシルベニア州フィラデルフィアのEastech Chemicalから、商品名PHENOSETとして商業的に入手しうる。PHENOSET BJO−0840微小球は、0.10〜0.15グラム/cmの密度、および約70ミクロンにおいて1つのモードを有する粒子サイズ分布曲線を特徴とする。PHENOSET BJP−0930微小球は、0.104グラム/cmの最大密度、および約90ミクロンにおいて1つのモードを有する粒子サイズ分布曲線を特徴とする。
【0034】
1つの実施形態において、これらの微小球は完全に膨張している。1つの実施形態において、これらの微小球が含まれているPSAテープコアの押出しまたはコーティングに先立って、これらの微小球は、完全に膨張している。1つの実施形態において、これらの微小球は、EB硬化性PSA成分が混合される加熱工程によって膨張させられる。1つの実施形態において、これらの微小球は、溶剤中に溶解されている間にEB硬化性PSA成分が混合される加熱工程によって膨張させられる。有用な溶剤は、下で考察される。1つの実施形態において、この溶剤は、PSA成分が溶解されている溶液の約20〜約90%を構成する。もう1つの実施形態において、この溶剤は、この溶液の20%超〜約80%までを構成する。
【0035】
1つの実施形態において、これらの微小球は剛性であり、例えばガラス、またはフェノールもしくはスチレンポリマーから構成されていてもよい。このような実施形態において、これらの微小球は、コア用に用いられたゴムベースポリマー組成物への添加に先立って膨張させられる。
【0036】
1つの実施形態において、このコアは、例えば、約0.2〜1.0g/cmの密度を有するガラスまたはセラミックからできている剛性微小球を含んでおり、微小球の負荷は約45%を超えないが、その理由は、より高い負荷を有するコア層は、減少した伸びを示す傾向があるからである。約0.2g/cm未満の密度を有する剛性ポリマー微小球、例えば中空フェノール微小球が用いられる1つの実施形態において、この負荷は、約60容量%もの高さであってもよい。非剛性ポリマー微小球が用いられるならば、約60容量%もの高さの負荷が用いられてもよい。
【0037】
1つの実施形態において、このコアは、充填剤、例えばヒュームドシリカを含んでいる。充填剤、例えばヒュームドシリカは、伸びを低下させ、このコアの引張り強さを増す。したがってヒュームドシリカの量は、高い伸びと高い引張り強さとの最高のバランスを与えるように選択される。1つの実施形態において、充填剤は、このコアの約10重量%までの量で存在する。いくつかの実施形態において、約10重量%超の負荷は、堅すぎていくつかの用途には適合性が不十分であるコアを結果として生じることがある。1つの実施形態において、容積負荷は、約3〜約5重量%の範囲であり、この範囲は、引張り強さと伸びとの良好な組み合わせを付与する。
【0038】
いくつかの実施形態において、代替充填剤、例えば約1g/cm超の密度、および約10ミクロン未満、1つの実施形態において約0.1〜約5ミクロンのサイズもしくは平均直径を有する、小さい剛性の高密度中実微小球が、このコア層の伸びを低下させるため、および引張り強さを増すために、充填剤、例えばヒュームドシリカの代替物として、またはこれと組み合わせて用いられてもよい。1つの実施形態において、小さい剛性の高密度中実微小球は、約5重量%までの量で存在してもよい。1つの実施形態において、小さい剛性の高密度中実微小球は、約1〜2重量%の量で存在する。
【0039】
様々な上記充填剤の負荷は、追求されている正確な特徴、およびこのコア層中に存在するほかの充填剤の量による。例えば1つの実施形態において、中実充填剤、例えばヒュームドシリカまたは小さい剛性の高密度微小球の比較的高い負荷は、低密度微小球の負荷が低いならば、用いられてもよい。同様に、より低い負荷は、微小球の量が高いならば、用いられてもよい。
【0040】
ほかの実施形態において、多くのほかの充填剤、例えば炭酸カルシウム、陶土などが、所望に応じてこれらのコア層中に組み込まれてもよい。
【0041】
1つの実施形態において、このコア層は、剛性微小球を含んでいない。
【0042】
スキン層
上記のように、このコア層は、その表面に少なくとも1つのスキン層を有する。このスキン層は、単層または多層であってもよい。典型的にはこのスキン層は、単一単層である。1つの実施形態において、このスキン層の厚さは、約10〜約250グラム/平方メートルの範囲内にあり、これは、厚さ約10ミクロン〜約250ミクロン(0.25mm)に相当する(約1g/cmのPSA密度と仮定して)。これらのスキン層は、微小球を実質的に含んでいない(例えば5容量%未満、または1容量%未満)か、またはまったく含んでいない。1つの実施形態において、これらのスキン層は、EB硬化ゴムベースポリマーの非充填層である。1つの実施形態において、これらのスキン層は、顔料で充填されてもよい。
【0043】
これらのスキン層の電子ビーム硬化ゴムベースポリマーは、コアに関して上に開示されたもののいずれであってもよい。このスキン層に用いるために選択された特定のゴムベースポリマーは、コアに用いられたゴムベースポリマーと同一または異なっていてもよい。
【0044】
テープ
本発明のPSAテープは、あらゆる適切な方法によって調製されてもよい。例えば1つの実施形態において、ゴムベースポリマーマトリックス、微小球、あらゆる充填剤、および溶剤の混合物は、裏打ちフィルム上へ所望の厚さまでコーティングされてもよい。ついでこの溶剤は、硬化前に乾燥によって除去される。スキン層は、乾燥されたコア層上へコーティングされてもよい。逆に、このスキン層は、まず裏打ちフィルムへコーティングされてもよく、ついでこのコア層は、乾燥されたスキン層上へコーティングされる。
【0045】
もう1つの実施形態において、コアおよびスキン層は、シートなどとして押し出されてもよく、このシートはついで硬化される。押し出されたテープの様々な実施形態の互いの積層において、カレンダー方法もまた用いられてもよい。
【0046】
1つの実施形態において、このコアは、まず、ポリマーマトリックス、このポリマーマトリックス用の溶剤、および所望の充填剤を含有する接着剤組成物を調製することによって製造される。この組成物は、押出し機に導入され、回転スクリューによって押出し機を通して運ばれる。溶剤は、押出し機中にある間、1つまたはそれ以上の溶剤除去装置において真空蒸発によって除去される。ついで、本質的に溶剤を含んでいない組成物が、押出し機から押出される。本明細書に用いられているように、「溶剤を含まない」とは、約2容量%未満の溶剤を有する組成物を意味する。
【0047】
溶剤例は、エチルアセテート、イソプロパノール、エタノール、ヘキサン、ヘプタン、およびトルエンを包含する。この溶剤の目的は、これが大量に容易に処理されうるように、例えば1つの容器から別の容器に容易に注がれるように、組成物の粘度を減少させることである。1つの実施形態において、溶剤の量は、この粘度を約100パスカル−秒未満に減少させるのに十分な量である。大部分の組成物について、約40〜約80%の中実含量を生じる溶剤の量が、この目的のためには十分である。1つの実施形態において、約80%超の中実を有する組成物は、望ましくないほど高い粘度を有しうる。もう1つの実施形態において、約40%未満の中実を有する組成物が、過剰な溶剤、すなわち粘度を容易に作業可能なレベルまで減少させるのに十分な溶剤以上を含有してもよく、この過剰溶剤は、このプロセスにおいて除去されなければならない。所望の特定の粘度は、この組成物が押出し機中に導入される方法、および用いられる溶剤除去系の型によるであろう。1つの溶剤除去系が、米国特許第5,100,728号に開示されており、この特許は、溶剤除去に関連したその教示について参照して本明細書に組み込まれる。
【0048】
もう1つの実施形態において、このコアおよびスキン層の接着剤組成物は、溶剤の添加をともなわずに製造される。このコアおよびスキン層は、キャリヤーフィルムまたは剥離ライナー上へ同時押出しされる。
【0049】
接着剤テープが2つのスキン層を含んでいる1つの実施形態において、これらのスキン層は、同じ組成を有する必要はない。異なる接着剤組成物の使用は、有利になりうるが、その理由は、これらのスキン層が一般に、本発明が考えられている用途において同様な材料に接着されないであろうからである。しかしながら、生産目的のために、同じ接着剤を用いるのが都合がよいことが多い。適切なEB硬化ゴムベース感圧接着剤は、上に記載されている。
【0050】
1つの実施形態において、EB硬化PSAテープが接着されることになる基体または物体、または両方は、熱可塑性樹脂、金属、ガラス、熱硬化樹脂、またはペイントのうちの1つまたはそれ以上の表面を含んでいる。1つの実施形態において、熱可塑性樹脂は、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)である。1つの実施形態において、表面は下塗りされていない。1つの実施形態において、TPOは下塗りされていない。1つの実施形態において、この基体は車両である。1つの実施形態において、この車両は自動車である。1つの実施形態において、この物体は、車両用の車体側成形品である。
【0051】
ここに開示されているEB硬化PSAテープは、部品、例えば車体側成形品、エンブレム、ピンストライピング、およびほかの物体を、基体、例えば自動車、オートバイ、自転車、船舶、例えば船、ヨット、ボート、および個人用船舶、航空機、およびほかの種類の陸と海の両方、および空の車両の外側表面へ接着させるのに特に有用である。ここに開示されているEB硬化PSAテープは、このような基体の使用中に遭遇する要素に対して特に抵抗性がある。これは、石油ベースの材料、例えばガソリン、潤滑剤、水ベースの材料、例えば洗剤、フロントガラス洗浄液、雨、塩水、および定期的に自動車が遭遇することがある前記のもの(例えば「道路の汚れ」)の混合物を包含する。それに加えて、ここに開示されているEB硬化PSAテープは、物理的な力に対して抵抗性があり、改良された剥離強さを有し、これによって、物理的な力、例えば衝撃、ほつれ、暴力行為、またはさもなければこの物体を基体から除去させることがあるほかの力による除去を回避する。
【0052】
図1は、本発明の1つの実施形態による接着剤テープ10の概略横断面図である。テープ10は、EB硬化ゴムベースPSAコア12、およびEB硬化ゴムベースPSAスキン層14を含んでいる。本発明によれば、コア12は微小球を含み、スキン層14は、実質的に微小球を含んでいない。
【0053】
図2は、本発明のもう1つの実施形態による接着剤テープ20の概略横断面図である。テープ20は、EB硬化ゴムベースPSAコア12、およびコア12の第1および第2主要面に接着された一対のEB硬化ゴムベースPSAスキン層14a、14bを含んでいる。本発明によれば、コア12は微小球を含み、スキン層14aおよび14bは、実質的に微小球を含んでいない。
【0054】
図3は、本発明のなおもう1つの実施形態による接着剤テープ30の概略横断面図である。テープ30は、第1EB硬化ゴムベースPSAコア12a、EB硬化ゴムベースPSAスキン層14、第2EB硬化ゴムベースPSAコア12b、および第1コア12aと第2コア12bとの間の支持層16を含んでいる。本発明によれば、第1コア12aおよび第2コア12bの両方は、微小球を含み、スキン層14は、実質的に微小球を含んでいない。支持層16は、例えばポリマーシート、織布、または不織布であってもよい。このような支持層16は、約25ミクロン〜約500ミクロン(約1ミル〜約20ミル)、1つの実施形態において約50ミクロン〜約250ミクロン、もう1つの実施形態において約60〜約100ミクロンの範囲の厚さ、1つの実施形態において約75ミクロン(約3ミル)の厚さを有してもよい。有用な支持層の1例は、商品名Cerexとして商業的に入手可能な0.3ミル不織布である。
【0055】
図4は、本発明のさらにもう1つの実施形態による接着剤テープ40の概略横断面図である。テープ40は、第1EB硬化ゴムベースPSAコア12a、第1コア12aの第1および第2主要面に接着された一対のEB硬化ゴムベースPSAスキン層14a、14b、およびスキン層14bの反対側の面に接着された第2EB硬化ゴムベースPSAコア12bを含んでいる。本発明によれば、第1コア12aおよび第2コア12bの両方は、微小球を含んでおり、第1スキン層14aおよび第2スキン層14bの両方は、実質的に微小球を含んでいない。
【0056】
図5は、本発明のなおもう1つの実施形態による接着剤テープ50の概略横断面図である。テープ50は、第1EB硬化ゴムベースPSAコア12a、第1コア12aの第1および第2主要面に接着された一対のEB硬化ゴムベースPSAスキン層14a、14b、スキン層14bの反対側の面に接着された第2EB硬化ゴムベースPSAコア12b、および第2コア12bの第2主要面へ接着された第3スキン層14cを含んでいる。本発明によれば、第1コア12aおよび第2コア12bの両方は、微小球を含んでおり、第1スキン層14a、第2スキン層14b、および第3スキン層14cの各々は、実質的に微小球を含んでいない。
【0057】
図6は、本発明のさらにもう1つの実施形態による接着剤テープ60の概略横断面図である。テープ60は、第1EB硬化ゴムベースPSAコア12a、および第1コア12aの第1主要面へ接着された第1EB硬化ゴムベースPSAスキン層14a、および第2EB硬化ゴムベースPSAコア12bであって、これの第1主要面が、第1コア12aの第2主要面へ接着されているコア、および第2コア12bの第2主要面へ接着されている第2EB硬化ゴムベーススキン層14bを含んでいる。積層シーム18は、第1コア12aと第2コア12bとの間の界面において画定されている。本発明によれば、第1コア12aおよび第2コア12bの両方は、微小球を含んでおり、第1スキン層14aおよび第2スキン層14bの両方は、実質的に微小球を含んでいない。
【0058】
図7は、本発明のさらにもう1つの実施形態による接着剤テープ70の概略横断面図である。テープ70は、第1EB硬化ゴムベースPSAコア12a、および第1コア12aの第1主要面へ接着された第1EB硬化ゴムベースPSAスキン層14a、および第2EB硬化ゴムベースPSAコア12bであって、これの第1主要面が、第1コア12aの第2主要面へ接着されているコア、第2コア12bの第2主要面へ接着されている第2EB硬化ゴムベーススキン層14b、および第1コア12aと第2コア12bとの間の支持層16を含んでいる。支持層16は、図3に示されている支持層16に関して上に記載されているものと実質的に同じである。本発明によれば、第1コア12aおよび第2コア12bの両方は、微小球を含んでおり、第1スキン層14aおよび第2スキン層14bの両方は、実質的に微小球を含んでいない。
【0059】
図8は、このコアの中に積層シームを含むこと以外は、図1のものと同様な、本発明の1つの実施形態による接着剤テープ80の概略横断面図である。テープ80は、第1EB硬化ゴムベースPSAコア12a、および第1コア12aの第1主要面へ接着されたEB硬化ゴムベースPSAスキン層14、および第2EB硬化ゴムベースPSAコア12bであって、これの第1主要面が、第1コア12aの第2主要面へ接着されているコアを含んでいる。積層シーム18が、第1コア12aと第2コア12bとの間の界面において画定されている。本発明によれば、第1コア12aおよび第2コア12bの両方は、微小球を含んでおり、スキン層14は、実質的に微小球を含んでいない。
【0060】
次の実施例は、これらの組成物、および電子ビーム硬化感圧接着剤テープの製造手順の例に関する。
【実施例】
【0061】
実施例1
EB硬化性ゴムベースPSAコアは、50重量%中実でのトルエン中溶液として、95.8重量%(乾燥重量)のゴムベース接着剤溶液、架橋添加剤としての0.9重量%トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)(TMPTMP)、3.9重量%(32容量%)中空非剛性ポリマー微小球の混合物を混合することによって調製する。この混合物を、シグマブラダー混合機において190℃で約30分間攪拌する。この接着剤溶液は、約31%スチレンを含有する約19.3重量%スチレン−ブタジエン−スチレン線状コポリマー、約16.1重量%スチレン−ブタジエンコポリマー、約25.8重量%アルファピネン粘着付与剤、約32.3重量%ロジンエステル粘着付与剤、および約6.4重量%の相溶性芳香族液体樹脂を含有する。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0062】
スキン層については、微小球が溶液にまったく添加されないこと以外は、コア層についてのように、同じEB硬化性ゴムベースPSAを調製する。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0063】
接着剤テープは、50ミクロンスキン層(塗層重量約50g/m)および0.8mmコアを剥離ライナー上に同時押出しすることによって調製する。この接着剤テープは、テープが押出し装置から現われて、図1に示されているような構造を形成するにつれて、むき出しにして(open faced)275kvおよび50kGRで両面に電子ビーム照射する。第2剥離ライナーを、この接着剤テープに加える。(実際の使用において、剥離ライナーは、接着剤テープがほかのテープまたはほかの層へ積層されることになるかどうかに応じて、この時点で加えてもよく、加えなくてもよいことに注目する)。
【0064】
実施例2
EB硬化性ゴムベースPSA組成物は、実質的に実施例1のように調製し、これは、実施例1において用いられた接着剤90.8重量%(乾燥重量)、3.8重量%中空非剛性ポリマー微小球、ペンシルベニア州フィラデルフィアのEastech Chemical,Inc.から入手可能なBJO0930中空フェノール微小球1.8重量%、およびマサチューセッツ州ボストンのCabot Corp.からのCab−O−Sil(登録商標)ヒュームドシリカ3.6重量%を含んでいる。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0065】
スキン層については、微小球が溶液にまったく添加されないこと以外は、コア層についてのように、同じEB硬化性ゴムベースPSAを調製する。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0066】
接着剤テープは、50ミクロンスキン層(塗層重量約50g/m)および0.8mmコアを剥離ライナー上に同時押出しすることによって調製する。この接着剤テープは、テープが押出し装置から現われるにつれて、275kvおよび50kGRで両面に電子ビーム照射する。
【0067】
剥離接着は、このテープの片面を、0.127mmのMylarへ積層した後に測定する。コアそれ自体は、ステンレス鋼基体上で5300N/m、およびTPO基体上で2960N/mの剥離強さを示す。スキン層は、ステンレス鋼基体上で9400N/m、およびTPO基体上で3130N/mの剥離強さを示す。
【0068】
上記サンプルは、上に証明された剥離強さに悪影響を与えることなく、高温性能を改良するために、電子ビーム硬化のために少なくとも約3%TMPTMPをともなって配合されうると予想される。
【0069】
実施例1および2において調製された接着剤テープは、図1に示されているテープに相当する。図1に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0070】
実施例3
両面接着剤テープ、例えば図2に示されているテープは、実施例2において調製されたEB硬化性ゴムベースPSA組成物を用いて、コア層の各々の主要面に1つのスキン層がある2つのスキン層とともに、コア層を剥離ライナー上に同時押出しすることによって調製する。この両面EB硬化性ゴムベースPSAは、テープが押出し装置から現われるにつれて、275kvおよび50kGRで両面に電子ビーム照射する。第2剥離ライナーを、この接着剤テープに加える。図2に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0071】
実施例4
積層接着剤テープ、例えば図3に示されているテープは、次のように調製する。EB硬化性ゴムベースPSAテープは、押出しおよびEB硬化を含めて、実質的に実施例1に記載されているように調製する。このコア層の第2主要面は、覆われないままにする。第2コアは、実施例1に記載されているようにコアを調製し、第2コアを押出しおよびEB硬化することによって調製する。第2コアの第2主要面は、覆われないままにする。次に、3ミル不織布PET支持層を供給する。積層接着剤テープは、第1コアの覆われていない第2主要面を3ミル不織布PET支持層の片面へ加え、第2コアの覆われていない第2主要面をこの支持層の他方の面へ加え、このようにして図3に示されているような積層接着剤テープを形成することによって調製する。図3に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0072】
実施例5
接着剤テープ、例えば図4に示されているテープは、次のように調製する。EB硬化性ゴムベースPSAテープは、押出しおよびEB硬化を含めて、実質的に実施例1に記載されているように調製し、このコア層の第2主要面は、覆われないままにする。第2EB硬化性ゴムベースPSAテープは、押出しおよびEB硬化を含めて、実施例1に記載されているように調製し、スキン層は、覆われないままにする。次に、第2テープの覆われていないスキン層を、第1テープの覆われていないコアへ積層し、構造、例えば図4に示されている構造を形成する。図4に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0073】
図4に示されている構造は、4つの層全部の同時押出しによって調製することができるであろうことに注目する。しかしながら、このような同時押出し物の内部層を適切に硬化するためには、より高出力のEB硬化が必要とされるであろうと予想される。
【0074】
実施例6
両面積層接着剤テープ、例えば図5に示されているテープは、実施例2において調製されたEB硬化性ゴムベースPSA組成物を用いて、コア層の各々の主要面に1つのスキン層がある2つのスキン層とともにコア層を同時押出しすることによって調製する。この両面EB硬化性ゴムベースPSAは、テープが押出し装置から現われるにつれて、275kvおよび50kGRで両面に電子ビーム照射する。これらのスキン層の1つは、覆われないままにする。第2接着剤テープは、実質的に実施例1に記載されているように調製し、コア側は覆われないままにする。次に、第1接着剤テープの覆われていないスキン層側を、第2接着剤テープの覆われていないコア側へ積層し、構造、例えば図5に示されている構造を形成する。図5に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0075】
図5に示されている構造は、4つの層全部の同時押出しによって調製することができるであろうことに注目する。しかしながら、このような同時押出し物の内部層を適切に硬化するためには、より高出力のEB硬化が必要とされるであろうと予想される。
【0076】
実施例7
両面積層接着剤テープ、例えば図6に示されているテープは、次のように調製する。2つの接着剤テープは、スキン側を各テープの剥離ライナーへ隣接させて、実質的に実施例1のように調製し、これらのコアの第2主要面は、覆われないままにする。次に、これらのコアの覆われていない第2主要面を互いに積層して、構造、例えば図6に示されている構造を形成する。図6に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0077】
図6に示されている構造は、4つの層全部の同時押出しによって調製することができるであろうことに注目する。しかしながら、このような同時押出し物の内部層を適切に硬化するためには、より高出力のEB硬化が必要とされるであろうと予想される。
【0078】
実施例8
両面積層接着剤テープ、例えば図7に示されているテープは、次のように調製する。2つの接着剤テープは、両方のテープについてスキン側を剥離ライナーへ隣接させて、実質的に実施例1のように調製し、これらのコアの第2主要面は、覆われないままにする。次に、3ミル不織布PET支持層を供給する。両面積層接着剤テープは、これらのコアの覆われていない第2主要面を3ミル不織布PET支持層の各々の面へ加え、このようにして、図7に示されているような積層接着剤テープを形成する。図7に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0079】
実施例9
EB硬化性ゴムベースPSAコアは、50重量%中実でのトルエン中溶液として、95.8重量%(乾燥重量)のゴムベース接着剤溶液、架橋添加剤としての0.9重量%トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)(TMPTMP)、および3.9重量%(32容量%)中空非剛性ポリマー微小球の混合物を混合することによって調製する。これらの成分を、シグマブレード混合機において30分間190℃で攪拌する。この接着剤溶液は、約31%スチレンを含有する約19.3重量%スチレン−ブタジエン−スチレン線状コポリマー、約16.1重量%スチレン−ブタジエンコポリマー、約25.8重量%アルファピネン粘着付与剤、約32.3重量%ロジンエステル粘着付与剤、および約6.4重量%の相溶性芳香族液体樹脂を含有する。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0080】
スキン層については、微小球が溶液にまったく添加されないこと以外は、コア層についてのように、同じEB硬化性ゴムベースPSAを調製する。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0081】
接着剤テープは、塗層重量約50g/mで、スキン層を剥離ライナー上にコーティングすることによって調製する。コアは、約0.8mmの厚さでスキン層上にコーティングする。この接着剤テープは、テープが押出し装置から現われて、図1に示されているような構造を形成するにつれて、むき出しにして275kvおよび50kGRで両面に電子ビーム照射する。剥離ライナーをこの接着剤テープの暴露面に加える。(実際の使用において、剥離ライナーは、接着剤テープがほかのテープまたはほかの層へ積層されることになるかどうかに応じて、この時点で加えてもよく、加えなくてもよいことに注目する)。
【0082】
実施例10
EB硬化性ゴムベースPSA組成物は、実質的に実施例1のように調製し、これは、実施例1において用いられた接着剤90.8重量%(乾燥重量)、3.8重量%中空非剛性ポリマー微小球、ペンシルベニア州フィラデルフィアのEastech Chemical,Inc.から入手可能なBJO0930中空フェノール微小球1.8重量%、およびマサチューセッツ州ボストンのCabot Corp.からのCab−O−Sil(登録商標)ヒュームドシリカ3.6重量%を含んでいる。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0083】
スキン層については、微小球が溶液にまったく添加されないこと以外は、コア層についてのように、同じEB硬化性ゴムベースPSAを調製する。この溶剤は、真空によってストリッピング除去する。
【0084】
接着剤テープは、50ミクロンスキン層(約50g/m)を剥離ライナー上にコーティングすることによって調製する。ついで0.8mmコアを、スキン層上にコーティングする。第2スキン層をコア層上にコーティングし、接着剤テープを、275kvおよび50kGRで電子ビーム照射する。剥離ライナーを、接着剤テープの暴露面に加える。
【0085】
上記サンプルは、上に証明された剥離強さに悪影響を与えることなく、高温性能を改良するために、電子ビーム硬化のために少なくとも約3%TMPTMPをともなって配合されうるであろうと予想される。
【0086】
実施例1および2において調製された接着剤テープは、図1に示されているテープに相当する。図1に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0087】
実施例11
積層接着剤テープ、例えば図3に示されているテープは、次のように調製する。EB硬化性ゴムベースPSAテープは、実質的に実施例9に記載されているように、かつEB硬化を含めて調製する。第2コアは、実施例1に記載されているように、これを剥離ライナー上にコーティングすることによって調製する。次に、3ミル不織布PET支持層を供給する。積層接着剤テープは、第1テープの第1コアを3ミル不織布PET支持層の片面へ加え、第2テープの第2コアをこの支持層の他方の面へ加え、このようにして図3に示されているような積層接着剤テープを形成することによって調製する。図3に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0088】
実施例12
接着剤テープ、例えば図4に示されているテープは、次のように調製する。EB硬化性ゴムベースPSAテープは実質的に、EB硬化を含めて、実施例9に記載されているように調製する。第2EB硬化性ゴムベースPSAテープは、EB硬化を含めて、実施例9に記載されているように調製する。剥離ライナーを、スキン層から除去し、暴露されたスキン層を、第1テープのコア層へ積層する。取扱いをより容易にするために、剥離ライナーを、第2テープのコア層へ加えてもよい。図4に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0089】
実施例13
両面積層接着剤テープ、例えば図6に示されているテープは、次のように調製する。2つの接着剤テープは、実質的に実施例9のように調製し、これら2つのテープの暴露されたコア層を互いに積層する。図6に示されているテープは、剥離ライナーを示していない。
【0090】
実施例14
図8に示されているような積層接着剤テープは、実質的に実施例9に記載されているように調製されたテープを、コア層を剥離ライナー上にコーティングすることによって調製されたテープと積層することによって調製する。これらのテープの暴露されたコア層を、互いに積層する。
【0091】
図7に示されている構造は、4つの層全部の同時押出しによって調製することができるであろうことに注目する。しかしながら、このような同時押出し物の内部層を適切に硬化するためには、より高出力のEB硬化が必要とされるであろうと予想される。
【0092】
実施例15
EB硬化性ゴムベースPSAコアは、38.8重量%のSBSブロックコポリマーKRAYTON(登録商標)D1102、9.7重量%SISブロックコポリマーKRAYTON(登録商標)D1107、38.8重量%ロジンエステル樹脂FORAL85、4.8重量%PICCOLYTE A−115、4.8重量%HERCULIN D粘着付与剤、1重量%カーボンブラック、および架橋剤としての1.9重量%TMPTMPを互いに混合して調製する。このゴムベースPSAへ、18重量%(45容量%)PHENOSET BJO−0840微小球を添加する。スキン層については、微小球が溶液にまったく添加されないこと以外は、コア層についてのように、同じEB硬化性ゴムベースPSAを調製する。
【0093】
接着剤テープは、50ミクロンスキン層および0.8mmコア層を剥離ライナー上に同時押出しすることによって調製する。この接着剤テープは、テープが押出し装置から現われて、図1に図解されているような構造を形成するにつれて、むき出しにして275kvおよび50kGRで両面に電子ビーム照射する。第2剥離ライナーをこの接着剤テープに加える。
【0094】
実施例15に記載されているコアおよびスキン層は、図2に図解されているように、両面接着剤テープを製造するために用いる。同様に、図3〜8の接着剤製品は、実施例15に記載されているコアおよびスキン層組成物を用いて製造することができる。
【0095】
本発明はその好ましい実施形態に関連して説明されてはいるが、本明細書を読んだ時に、これの様々な修正例が当業者に明らかになるであろうと理解すべきである。したがって、本明細書に開示された発明は、添付特許請求の範囲内に入るこのような修正例をカバーすることが意図されていると理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の1つの実施形態による、1つのコアおよび1つのスキン層を有する接着剤テープの概略横断面図。
【図2】本発明のもう1つの実施形態による、1つのコアおよび2つのスキン層を有する接着剤テープの概略横断面図。
【図3】本発明のさらにもう1つの実施形態による、これらのコア層の1つの上に1つのスキン層を有する2つのコア層、およびこれらのコア層を分離している1つの不織布ポリマー支持層を有する接着剤テープの概略横断面図。
【図4】本発明のなおもう1つの実施形態による、これらのコア層の1つの上に1つのスキン層を有する2つのコア層、および実質的に微小球を含んでいない1つの分離層を有する接着剤テープの概略横断面図。
【図5】本発明のさらにもう1つの実施形態による、これらのコア層の各々の上にスキン層を有する2つのコア層、および実質的に微小球を含んでいない1つの分離層を有する接着剤テープの概略横断面図。
【図6】本発明のなおもう1つの実施形態による、2つのコア層、2つのスキン層、およびこれらのコア層間の積層シームを有する接着剤テープの概略横断面図。
【図7】本発明のもう1つの実施形態による、2つのコア層、2つのスキン層、およびこれらのコア層間の不織布ポリマー支持層を有する接着剤テープの概略横断面図。
【図8】本発明の1つの実施形態による、2つのコア層、1つのスキン層、およびこれらのコア層間の積層シームを有する接着剤テープの概略横断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感圧接着剤テープであって、
非剛性ポリマー微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する、電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コア;および
第1主要面に接着された電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層、
を含んでおり、
この電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない接着剤テープ。
【請求項2】
さらに、第1主要面および第2主要面を有する第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層も含み、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層の第1主要面が、電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面に接着されている、請求項1に記載の接着剤テープ。
【請求項3】
前記微小球は、完全に膨張している、請求項1に記載の接着剤テープ。
【請求項4】
前記微小球は、この感圧接着剤コアの約30〜約60容量%の量で存在する、請求項3に記載の接着剤テープ。
【請求項5】
前記電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤は、熱可塑性ポリオレフィン表面への改良された接着を有する、請求項1に記載の接着剤テープ。
【請求項6】
前記熱可塑性ポリオレフィンは、下塗りされていない、請求項5に記載の接着剤テープ。
【請求項7】
さらに、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層の第2主要面へ接着された非剛性ポリマー微小球を含んでいる、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コアも含んでいる、請求項2に記載の接着剤テープ。
【請求項8】
さらに、第2コアへ接着された第3電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層も含んでいる、請求項7に記載の接着剤テープ。
【請求項9】
さらに、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層の第1主要面と、この電子ビーム硬化発泡ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面との間に、不織布ポリマー支持層も含んでいる、請求項2に記載の接着剤テープ。
【請求項10】
第1外面および第2外面を有し、さらに、接着剤テープの第1外面へ付着された物体も含んでいる、請求項1に記載の接着剤テープ。
【請求項11】
接着剤テープの第2外面が、基体へ接着されている、請求項10に記載の接着剤テープ。
【請求項12】
前記電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コアが、積層シームを含んでいる、請求項1に記載の接着剤テープ。
【請求項13】
さらに、非剛性ポリマー微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コア;
第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面へ接着された、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層
も含んでおり、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層は、実質的に微小球を含んでおらず、第1コアの第2主要面が、第2コアの第2主要面へ接着され、このようにして積層シームを形成する、
請求項1に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項14】
第1電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層および第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層の1つが、物体へ接着されている、請求項13に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項15】
第1電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層および第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層の1つが、基体へ接着され、第1電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層および第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層のもう1つが、該基体上に取り付けられることになる物体へ接着されている、請求項13に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項16】
前記テープが接着されている基体は、熱可塑性樹脂、金属、ガラス、熱硬化性樹脂、またはペイントのうちの1つまたはそれ以上の表面を含む、請求項15に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項17】
前記基体が車両である、請求項15に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項18】
前記物体が、車両用の車体側成形品である、請求項15に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項19】
さらに、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤スキン層の第2主要面と、電子ビーム硬化発泡ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面との間に、不織布ポリマー支持層も含んでいる、請求項13に記載の感圧接着剤テープ。
【請求項20】
両面接着剤テープであって、
微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コア;
第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面へ接着された、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層;
微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コアであって、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面が、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面へ接着される、第2電子ビーム硬化ゴムベース感圧接着剤コア、
ここで、積層シームが、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアと第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアとの間に形成されている;
第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面へ接着された第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層であって、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層および第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層の両方が、実質的に微小球を含んでいない、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層
を含んでいる両面接着剤テープ。
【請求項21】
両面接着剤テープであって、
微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コア;
第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面へ接着されている、電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層であって、実質的に微小球を含んでいない、電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層;
微小球を含み、かつ第1および第2主要面を有する、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアであって、該第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面が、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面へ接着されている第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コア
を含んでおり、
積層シームが、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアと第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアとの間に形成されている、
両面接着剤テープ。
【請求項22】
感圧接着剤テープの製造方法であって、
膨張したポリマー微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する、電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアを供給する工程;
電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を、第1主要面へ加える工程;
電子ビームをコアおよびスキン層へ加えることによって、電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアおよび電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を硬化する工程であって、該電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない工程
を含む方法。
【請求項23】
さらに、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を第2主要面へ加える工程、および第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を硬化する工程も含み、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記膨張したポリマー微小球が、非剛性である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
物体を基体へ取り付ける方法であって、
物体、および該物体が接着されることになる1つの基体を供給する工程;
膨張したポリマー微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアを供給する工程;
第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を第1主要面へ加える工程;
電子ビームをコアおよびスキン層へ加えることによって、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアおよび第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を硬化して、感圧接着剤テープを形成する工程であって、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層は、実質的に微小球を含んでいない工程;
該物体を感圧接着剤テープの片面へ接着させる工程;および
感圧接着剤テープの他方の面を基体へ接着させる工程
を含む方法。
【請求項26】
さらに、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を第2主要面へ加える工程、および第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を硬化する工程を含み、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
さらに、膨張したポリマー微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアを供給する工程;
第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面へ加える工程;
電子ビームを第2コアおよび第2スキン層へ加えることによって、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアおよび第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層の両方を硬化する工程;および
第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面を、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面へ加え、これによって、各々の第2主要面間に積層シームを有する複合感圧接着剤テープを形成する工程
も含んでいる、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
感圧接着剤テープが接着された基体は、熱可塑性樹脂、金属、ガラス、熱硬化性樹脂、またはペイントのうちの1つまたはそれ以上の表面を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
熱可塑性樹脂が、熱可塑性ポリオレフィンである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
表面が下塗りされていない、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
この基体が車両である、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
この物体が、車両用の車体側成形品である、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
物体の基体への取り付け方法であって、
物体を供給する工程;
基体を供給する工程;
微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアを供給する工程;
第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を第1主要面へ加える工程;
電子ビームをコアおよびスキン層へ加えることによって、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアおよび第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を硬化する工程であって、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない工程;
微小球を含み、かつ第1主要面および第2主要面を有する第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアを供給する工程;
第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層を第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第1主要面へ加える工程であって、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層が、実質的に微小球を含んでいない工程;
電子ビームを第2コアおよび第2スキン層へ加えることによって、第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアおよび第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤スキン層の両方を硬化する工程;および
第2電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面を、第1電子ビーム硬化性ゴムベース感圧接着剤コアの第2主要面へ加え、電子ビームが、各々の第2主要面間に積層シームを有する感圧接着剤テープを形成する工程;
該物体を感圧接着剤テープの片面へ接着させる工程;および
感圧接着剤テープの他方の面を基体へ接着させる工程
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−532751(P2007−532751A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508310(P2007−508310)
【出願日】平成16年4月14日(2004.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/011506
【国際公開番号】WO2005/110737
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(594177391)エーブリー デニソン コーポレイション (26)
【氏名又は名称原語表記】Avery Dennison Corporation
【Fターム(参考)】