説明

微生物の増殖を阻止するための剤としてのアルキルグリコシド又は少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物の使用及びアルキルグリコシドを含む組成物

【課題】化粧品、医薬又は食品組成物中で、微生物の増殖を阻止するための新規な防腐剤の提供。
【解決手段】1種のアルキルグリコシド又は少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物を含む防腐剤において、アルキルグリコシド又は前記混合物中のアルキルグリコシドは、一般式(S)−O−Rを有し、式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されたオリゴ糖であり、前記糖単位はペントース又はヘキソース型の還元糖又はこれらの糖の誘導体であり、Rは1〜24個の炭素原子を含むアルキル基であることを特徴とする防腐剤。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、抗微生物特性を有するアルキルグリコシド及びアルキルグリコシド混合物の新規な使用及び前記アルキルグリコシドを含む組成物、特に化粧品、医薬又は食品組成物に関する。
[関連技術]
【0002】
アルキルグリコシド及びそれらの用途は、特に米国特許出願公開第2006/0046969号明細書及び国際公開第2006/107386号パンフレットにより知られている。
【0003】
米国特許出願公開第2006/0046969号明細書には、少なくとも1種のアルキルグリコシド、少なくとも1種の糖及び少なくとも1種の治療剤を含む抗微生物性組成物が開示されている。
【0004】
国際公開第2006/107386号パンフレットには、式(Z)−O−R(式中、Zは糖であり、Rは8〜30個の炭素原子を含む一般に直鎖状のアルキル基である)のアルキルグリコシドであってよい非イオン性界面活性剤を含む膣感染症を抑制及び/又は治療するための組成物が開示されている。
【0005】
しかし、本出願人は、この化学ファミリーの化合物の抗微生物用途への能力を高めることを追求してきた。
[本発明の目的]
【0006】
したがって、本発明の1つの主な目的は、特に化粧品、医薬又は食品組成物中で、微生物の増殖を阻止するための新規な剤を提供することである。
【0007】
本発明の1つの主な目的はまた、組成物、特に化粧品、医薬又は食品組成物に用いられ得る、微生物の増殖を阻止するための新規な剤を提供することであり、その利点は、これと同じ機能を有し、組成物、特に化粧品、医薬又は食品組成物の処方で従来から使用されている他の剤又は剤の混合物を置き換えることが想定できることである。本発明は特に、体若しくは顔の皮膚又は表面身体生長物(superficial body growth)に適用されるように特に意図された組成物において、毒性があるとされているパラベン族のいかなる防腐剤の使用をも避け、且つ本発明のアルキルグリコシドなどの非毒性であり、微生物に対して防腐剤と同等の効果を有する生成物によってこれらの組成物を保護する可能性を提供する。
【0008】
本発明の目的は、最後に、簡単で費用がかからず、工業用及び化粧品用のスケールで用いることができる解決策によって技術的課題を解決することでもある。
[発明の説明]
【0009】
本発明の第1の主題は、特に化粧品、医薬又は食品組成物における、微生物の増殖を阻止するための剤としてのアルキルグリコシド又は少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物の新規な使用に関し、アルキルグリコシド又は前記混合物のアルキルグリコシドは、一般式(S)−O−R(式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、前記糖単位はペントース又はヘキソース型の還元糖又はこれらの糖の誘導体であり、Rは1〜24個の炭素原子を含むアルキル基である)を有することを特徴とする。
【0010】
特に好ましい変形形態によれば、アルキルグリコシドは、一般式(I)(S)−O−R(式中、(S)はデオキシアルドヘキソースであり、Rは1〜24個の炭素原子を有するアルキル基である)の化合物から選択され、或いは
【0011】
少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物は、
− 上記定義の一般式(I)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含む混合物、
− 一般式(II)(S)−O−R(式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、(R)は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物、及び一般式(III)(S)−O−R(式中、(S)は糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、Rは8〜24個の炭素原子を有するアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含む混合物
から選択される。
【0012】
本発明はまた、特にこれらが微生物増殖阻止に有効な濃度で存在する化粧品、医薬又は食品組成物における、本発明による化合物の及び混合物の新規な使用に関する。
【0013】
本発明は特に、グリコシド基がデオキシアルドヘキソースであるアルキルグリコシドに関する。デオキシアルドヘキソースは6個の炭素原子からなる糖(ヘキソース)で、その水酸基の1個又は複数が水素原子で置換されている。デオキシアルドヘキソースには、フコース、ラムノース、キノボース又はニューモース(Pneumose)を挙げることができる。
【0014】
本発明はまた、特に、アルキル鎖が異なる長さを有し、これらの混合物の効果を個別に試験した化合物について得られた結果と比較した際に相乗効果を与えるアルキルグリコシドの混合物に関する。
【0015】
アルキルグリコシドはその両新媒性の性質により、種々の細菌、真菌又は酵母に対して活性を示すことが知られているが、本発明は、その活性スペクトルがその構造によって変化することを示す。したがって、グリコシド基がデオキシアルドヘキソースであるアルキルグリコシドの具体的な使用によって、これらの化合物の注目すべき抗微生物特性、及びしたがって防腐性を実証することが可能になる。さらに、混合物中に異なる構造のアルキルグリコシドを組み合わせることによって、細菌、真菌及び酵母型の多くの病原性微生物に対する相補的な又は相乗的でさえもある活性を得ることができる。
【0016】
本発明によれば、R及び/又はR及び/又はR及び/又はR基は、飽和アルキル基、好ましくは飽和直鎖状アルキル基であってよい。
【0017】
特に、R及び/又はR及び/又はR基は、好ましくは8〜16個の炭素原子を含むアルキル基であり、特に好ましくはドデシル基である。R及び/又はR基は、特に好ましくはメチル基である。
【0018】
本発明によれば、デオキシアルドヘキソース基(S)は、左旋性糖系列(L系列)又は右旋性糖系列(D系列)から等しく良好に選択できるが、より特に左旋性糖から選択される。
【0019】
本発明によるアルキルグリコシドの合成条件によって、糖単位又はオリゴ糖(S)とR基との結合がα型又はβ型のいずれか一方の化合物を特に得ることが可能であり、或いはその一部分がこのα型結合を有し、その結果生じた部分が同じβ型結合を有する同じ化合物の混合物に到達することも可能である。
【0020】
本発明によれば、オリゴ糖(S)とR基との結合は、等しく良好にα型又はβ型であってよいが、好ましくはβ型である。
【0021】
特に、デオキシアルドヘキソース(S)とアルキル基Rとの結合は、等しく良好にα型又はβ型であってよいが、好ましくはβ型である。
【0022】
デオキシアルドヘキソース基は、好ましくはフコース又はラムノースから選択される。
【0023】
好ましい実施形態によると、デオキシアルドヘキソース基は、β−L−フコース及びβ−L−ラムノースから選択される。
【0024】
したがって、本発明で用いられるアルキルグリコシドは、より特にドデシルL−フコシド及びドデシルL−ラムノシドから選択される。
【0025】
本発明によれば、第1の態様において、(S)及び/又は(S)及び/又は(S)基は、1個の糖単位又は一連の2個の糖単位(二糖類)若しくは3個の糖単位(三糖類)で形成されたオリゴ糖であってよい。
【0026】
本発明によれば、糖単位は、より特に、右旋性糖系列(D系列)から選択される。
【0027】
好ましい実施形態によれば、糖単位は、ペントース又はヘキソース型の還元糖又はこれらの糖の誘導体、好ましくはウロン酸誘導体、硫酸誘導体又はデオキシ誘導体である。
【0028】
別の好ましい実施形態によれば、糖単位は、アラビノース、キシロース、リボース、グルコース、ガラクトース、マンノース、ラムノース、フコースから選択される。
【0029】
別の特に好ましい実施形態によれば、選択される糖単位はD−グルコースである。
【0030】
本発明によれば、第2の態様において、(S)及び/又は(S)及び/又は(S)基は、一連の2〜8個の糖単位で形成されるオリゴ糖である。
【0031】
オリゴ糖を形成する一連の糖単位は、同一の糖単位の繰り返しから形成されてもよく、異なる糖単位から形成されてもよい。
【0032】
オリゴ糖を形成する一連の糖単位は、直鎖状でも分枝状でもよい。
【0033】
糖単位間の結合は、糖のヘミアセタール炭素(アノマー炭素、1番)のアルコール官能基の還元性基(水酸基)と、別の分子の酸基(遊離水素)との共有グリコシド結合によって形成される。
【0034】
この結合は等しく良好にα又はβ型であってよいが、好ましくはβ型である。
【0035】
グリコシド結合は1−3型、すなわち第1の糖の1番のアノマー炭素と第2の糖の3番の炭素の水酸基との結合、1−4型又は1−6型であってよい。
【0036】
結合は好ましくは1−4型である。
【0037】
好ましい実施形態によれば、オリゴ糖は、マルトース、セロビオース、ラクトース、フルクトース、マルトトリオース、セロトリオースから選択できる。
【0038】
オリゴ糖は、左旋性(L−)又は右旋性(D−)であってよく、好ましくは(D−)系列のオリゴ糖から選択される。
【0039】
別の好ましい実施形態によれば、オリゴ糖は、β−D−マルトース又はβ−D−マルトトリオースから選択される。
【0040】
本発明によれば、使用されるアルキルグリコシドの少なくとも1種は、ドデシルβ−L−ラムノシド、ドデシルβ−L−フコシド、メチルβ−D−マルトシド、メチルβ−D−マルトトリオシド、ドデシルβ−D−マルトシド、ドデシルβ−D−マルトトリオシドから選択できる。
【0041】
第1の好ましい変形形態においては、混合物中に1/99〜99/1、好ましくは75/25〜25/75、より好ましくは約50/50の比で存在する2種のアルキルグリコシドからなる混合物が使用される。
【0042】
第1の好ましい混合物は、メチルβ−D−マルトシドと一連の3個の糖単位で形成されるアルキルグリコシド、好ましくはドデシルβ−D−マルトトリオシドとによって形成される。
【0043】
別の好ましい混合物は、メチルβ−D−マルトトリオシドと一連の2個の糖単位で形成されるアルキルグリコシド、好ましくはドデシルβ−D−マルトシドとによって形成される。
【0044】
特に、好ましい混合物は、ドデシルβ−D−マルトトリオシドを含むことを特徴とする一組の2種のアルキルグリコシドの組によって形成される。
【0045】
本実施形態によれば、特に好ましい混合物は、ドデシルβ−D−マルトトリオシドとメチルβ−D−マルトシドとによって形成される混合物である。
【0046】
第2の好ましい変形形態においては、4種のアルキルグリコシドからなるアルキルグリコシドの混合物が用いられる。
【0047】
好ましくは、4種のアルキルグリコシドは、実質的に等しい比率で混合物中に存在する。
【0048】
特に、好ましい混合物は、メチルβ−D−マルトシド、メチルβ−D−マルトトリオシド、ドデシルβ−D−マルトシド、ドデシルβ−D−マルトトリオシドによって形成される。
【0049】
一般に、本発明による混合物の場合には、異なる糖基又はデオキシ糖基及び/又は実質的に異なる長さのアルキル基を有するアルキルグリコシドを組み合わせるのが特に好ましい。
【0050】
これにより、化合物の構造による微生物の感受性の相違によって、より広いスペクトルをカバーすることが可能になる。
【0051】
最後に、本発明によるアルキルグリコシド又はアルキルグリコシドの混合物は、組成物、特に化粧品、医薬又は食品組成物の保存と細菌学的安定性を可能にするような抗微生物効果を提供するのに充分な量で用いられる。
【0052】
本発明によれば、微生物増殖阻止剤は、微生物増殖阻止剤を含む組成物に対して、好ましくは0.001重量%〜10重量%、前記組成物に対して特に0.01重量%〜5重量%の量で存在する。
【0053】
したがって、本発明によるそのような混合物は、他のいかなる防腐剤もなしに、化粧品用又は医薬品用組成物の調製を可能にする。
【0054】
本発明の第2の主題は、化粧品、医薬品又は食品用組成物に関し、組成物が、特に微生物増殖阻止剤として、
− 一般式(I)(S)−O−R(式中、(S)はデオキシアルドヘキソースであり、Rは1〜24個の炭素原子を含むアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含む混合物、
− 一般式(II)(S)−O−R(式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、(R)は1〜6個の炭素原子を含むアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物及び一般式(III)(S)−O−R(式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、Rは8〜24個の炭素原子を含むアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含む混合物
から選択される少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物を含むことを特徴とする、化粧品、医薬又は食品組成物に関する。
【0055】
本発明によれば、上記混合物は特に、本発明の第1の主題に関する前述の考察で定義されるものである。
【0056】
本発明によれば、組成物は、さらに好ましくは、少なくとも1種の化粧品用又は医薬品用活性剤及び少なくとも1種の化粧品又は医薬として許容される賦形剤を含む。
【0057】
化粧品組成物は、等しく良好に皮膚若しくは表面身体生長物用のケア用品、メークアップ用品或いはシャンプー、クレンジング又は皮膚若しくは表面身体生長物用のメークアップ除去用品などのヘルスケア用品であってよい。
【0058】
好ましい実施形態によれば、組成物は、顔若しくは体の皮膚の全部若しくは一部又は表面身体生長物に適用されることが意図されている。
【0059】
特に、前記組成物は、セラム、ローション、エマルジョン、好ましくはケアクリーム、ヒドロゲル、好ましくはマスク、マスカラ、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナーであってよく、又はスティックの形態で提供され得る。
【0060】
化粧品用活性剤は、たとえば、皮膚美白化活性を有する物質、痩身活性を有する物質から得られる物質、湿潤化活性を有する物質、鎮静化、緩和又は弛緩活性を有する物質、肌色の輝きを強化するために皮膚の微小循環を刺激する活性を有する物質、脂性皮膚の手入れのための脂漏調節活性を有する物質、皮膚を洗浄又は皮膚から汚れを取り除くことを意図した物質、抗フリーラジカル活性を有する物質、皮膚の老化の影響を弱める又は遅延させることを意図した物質から選択される化合物であってよい。
【0061】
化粧品に受容できる賦形剤は、顔料、着色剤、ポリマー、界面活性剤、レオロジー促進剤、香料、電解質、pH調整剤、抗酸化剤、防腐剤、及びこれらの混合物を含む群から選択できる。
【0062】
本発明によれば、組成物は、上記混合物を好ましくは0.001重量%〜10重量%、特に0.01重量%〜5重量%含む。
【0063】
本発明に従って定義されるアルキルグリコシド又は少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物は、特に化粧品、医薬又は食品組成物において、細菌、真菌又は酵母型の微生物の増殖を回避することによって組成物の微生物学的安定性を確実にするために有効な量で用いられる。
【0064】
したがって、本発明によるアルキルグリコシドのそのような混合物を含む組成物は、微生物の増殖を阻止するための他の剤、特にパラベン族の化合物を全く含まないことが可能である。
【0065】
本発明の他の目的、特徴及び利点は、以下の説明的記述に照らして明確に現れるであろう。この記述は説明の目的のみで与えられる本発明の種々の典型的な実施形態を参照してなされるもので、したがって決して本発明の範囲を限定するものではない。実施例においては、特記しない限り、すべての百分率は重量基準であり、温度は度(摂氏)であり、圧力は大気圧である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】実施例3a)を参照して、ラムノースのアルキル化誘導体の殺菌活性を示す図である。
【図2】実施例3b)を参照して、フコースのアルキル化誘導体の殺菌活性を示す図である。
【図3】実施例7を参照して、アルキルグリコシドの混合物の殺菌活性を示す図である。 これらの図のそれぞれについて、mm単位で測定した阻止用直径がy軸上に示されていることに留意されよう。
【0067】
材料及び方法
1.化合物の合成
特記しない限り、種々のアルキルグリコシドは、Takeoらによって記載された方法に従って合成される(Carbohydrate Research、48(1976)197〜208頁)。
【0068】
ここで用いる合成方法はグリコシル化ステップ(アルキル鎖のグラフト)のみにおいてその出版物と異なり、ここではベンゼンをジクロロメタン(CHCl)で置き換え、酢酸水銀をHgO/HgBRの混合物で置き換える。このステップは下に例示する化合物のそれぞれについて具体的に記載される。
【0069】
充分な収率をもって反応を完結させるための反応用の化合物、触媒及び反応条件の選択は、当技術分野においてよく知られている。
【0070】
次に試験するために合成する生成物は下記の通りである。
Rha−1:メチルL−ラムノシド、実施例1に従って調製
Rha−8:オクチルL−ラムノシド
Rha−12:ドデシルL−ラムノシド
Fuc−8:オクチルβ−L−フコシド、実施例2に従って調製
Fuc−12:ドデシルβ−L−フコシド
DP2−1:メチルβ−D−マルトシド、実施例4に従って調製
DP2−12:ドデシルβ−D−マルトシド、ACROS ORGANICS由来
DP3−1:メチルβ−D−マルトリオシド、実施例5に従って調製
DP3−12:ドデシルβ−D−マルトトリオシド、実施例6に従って調製
【0071】
2.アルキルグリコシドの及びアルキルグリコシドの混合物の抗微生物活性測定試験
a)試験の原理
予め試験菌株を接種したpH6、pH7及びpH8の培地を、1ディッシュについて1pH及び1菌株となるよう、ペトリディッシュに注ぐ。
固化後に、試験物質の各濃度並びに溶媒対照及び陽性対照について、100μlが沈殿する。
培養後、試験生成物を寒天内に拡散させた後に阻止用直径を測定し、それにより微生物の増殖を阻止する生成物の最低濃度である最小静菌濃度(MIC)を推定する。
【0072】
b)材料及び方法
材料
− 麦角菌入り滅菌済み直径90mmペトリディッシュ、
− ノギス、
− 滅菌済み鋼製シリンダー。
培地
− 寒天培地B:大豆及びカゼインペプトン含有寒天培地、
− 寒天培地C:クロロアムフェニコール含有サブロー−グルコース−寒天培地、
− トリプトン塩、
− 糸状菌用希釈剤、
− 緩衝NaCl、
− ミュラー−ヒントン培地、pH7。
試薬
− 滅菌水、
− メタノール、
− KATHON(登録商標)(Rohm & Haas由来)。
菌株
試験用菌株は下記の通りである。
− Aspergillus niger IP 1431.83、
− Candida albicans IP 48.72、
− Enterococcus hirae CIP 58.55
− Staphylococcus aureus CIP 4.83、
− Burkholderia cepacia CIP 103924、
− Pseudomonas aeruginosa CIP 82.1118。
【0073】
c)培地の接種
それぞれの菌株に対し、pH6、pH7及びpH8の3種のミュラー−ヒントン培地各120mlが、10CFU/mlのタイターを有する各微生物懸濁液1.2mlに接種され、10CFU/mlに等しいタイターを得る。
1培地及び1菌株について1ディッシュを用い、各ディッシュに15mlを加えて、固化後、各ディッシュの表面に3個の鋼製シリンダーを乗せる。
試験生成物濃度範囲の調製
試験用アルキルグリコシドからなる粉末100mg(およそ)をメタノール1mlに取る(10%溶液A)。
次に、下記のように濃度範囲を調製する。
− 1%溶液B1:溶液A 300μl+滅菌水2.7ml、
− 0.5%溶液B2:溶液A 300μl+滅菌水5.7ml、
− 0.1%溶液B3:溶液B1 1ml+滅菌水9ml、
− 0.05%溶液B4:溶液B2 1ml+滅菌水9ml。
試験の間、溶液B2、B3及びB4のみを試験する。
溶媒対照の調製
滅菌水中でメタノールの1/10希釈液を調製する。
試験溶液の付置及び培養
下記の溶液100μl(pH6、pH7及びpH8)を各シリンダーに加える。
− メタノール対照(pH7でそれぞれの菌株について調製)
− 0.05%溶液B4、
− 0.1%溶液B3、
− 0.5%溶液B2。
37℃±1℃で24時間培養(Enterococcus hiraeについては48時間)。
最小阻止濃度(MIC)の決定
試験生成物を寒天内に拡散させた後、微生物増殖阻止の結果としての阻止用直径の測定を、ノギスを用いてmm単位で行う。
最小静菌濃度(MIC)は、微生物の増殖を阻止する生成物の最低濃度として与えられる。
最高濃度(500μm/ml)が不活性の場合には、これを記録する(>500)。
【実施例1】
【0074】
実施例1:ドデシルL−ラムノシドの合成
ピリジン100mlにL−ラムノース3gを含む溶液を調製する。
本方法に特有の中間ステップは、本方法の最初のステップの最後に得られる2,3,4−トリ−O−アセチル−ラムノピラノシルブロミド(5.817g)のジクロロメタン(120ml)溶液にドデカノール37mlを加え、微粉末状に粉砕したCaSO(11.21g)、黄色粉末状HgO(5.647g)及びHgBr(280mg)を加えるところにある。
Takeoらによる合成方法を合成が完了するまで実施し、ドデシルL−ラムノシドを得る。
合成の全体収率は54.9%である。
【0075】
実施例2:オクチルL−フコシドの合成
L−フコース1.77gのピリジン70mlへの溶液を調製し、これに無水酢酸35mlを加える。
本合成方法に特有のステップは、本方法の最初のステップの最後に得られる2,3,4−トリ−O−アセチル−フコピラノシルブロミド(3.81g)のジクロロメタン(75ml)溶液にオクタノール17mlを加え、微粉末状に粉砕したCaSO(7.34g)、黄色粉末状HgO(3.69g)及びHgBr(183mg)を加えるところにある。
Takeoらによる合成方法を合成が完了するまで実施し、オクチルL−フコシドを得る。
合成の全体収率は58.6%である。
【0076】
実施例3:微生物増殖阻止活性
種々の菌株についてpH7で、アルキルグリコシド濃度を0.05重量%、0.1重量%及び0.5重量%として試験を実施した。
a)ラムノシドのアルキル誘導体の存在下における微生物増殖阻止活性
種々の微生物に対する化合物Fuc−1、Fuc−8及びFuc−12のそれぞれの活性を評価し、同じ濃度範囲で用いた陽性対照、KATHON(登録商標)の活性と比較する。
微生物の増殖に対する濃度の影響を評価するために、3種の濃度(0.05%、0.1%及び0.5%)を試験する。
結果を、高い濃度2種について添付の図1に示す。
それぞれの菌株についてのMICを、試験したそれぞれの分子について決定する(下記表1)。
【表1】

【0077】
結論
2種の化合物は、試験したすべての菌株に対して阻止活性を示す。
b)フコースのアルキル誘導体の存在下における微生物増殖阻止活性
種々の微生物に対する化合物Fuc−1、Fuc−8及びFuc−12のそれぞれの活性を評価し、同じ濃度範囲で用いた陽性対照、KATHON(登録商標)の活性と比較する。
微生物の増殖に対する濃度の影響を評価するために、3種の濃度を試験する。
結果は、添付の図2に示す。
それぞれの菌株についてのMICを、試験したそれぞれの分子について決定する(下記表2)。
【表2】

【0078】
結論
フコースのアルキル誘導体は、前述の実施例のラムノース誘導体よりも、微生物に対して低い活性を示すように思われる。
さらに、これらの化合物はグラム(−)細菌に対しては活性を示さない。
一方、これらの分子は、フコースにグラフト化されたアルキル鎖の長さにかかわらず、グラム(+)細菌に対しては活性を示す。
実施例4:メチルマルトシドの合成
D−マルトース5gのピリジン220mlへの溶液を調製し、無水酢酸80ml(80ml)を加える。
本方法に特有の中間ステップは、2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−α−D−マルトシルブロミド(2.05g)のジクロロメタン(16.5ml)溶液にメタノール5.5mlを加えるところにあり、メタノール5.5ml、微粉末状に粉砕したCaSO(2g)、黄色粉末状HgO(1g)及びHgBr(49mg)を加える。
本合成方法によりメチルβ−D−マルトシドが得られる。
合成の全体収率は75.4%である。
【0079】
実施例5:メチルマルトトリオシドの合成
D−マルトトリオース5gのピリジン150mlへの溶液(150ml)を調製し、無水酢酸50mlを加える。
本方法に特有の中間ステップは、本方法の最初のステップの最後に得られる2,2’,2’’,3,3’,3’’,4’,4’’,6,6’,6’’−デカ−O−アセチル−α−D−マルトトリオシルブロミド(2.878g)のジクロロメタン(20ml)溶液にメタノール6mlを加え、微粉末状に粉砕したCaSO(2g)、黄色粉末状HgO(1g)及びHgBr(49mg)を加えるところにある。
Takeoらによる合成方法を合成が完了するまで実施し、最終的にメチルβ−D−マルトトリオシドを得る。
合成法の全体収率は85%である。
【0080】
実施例6:ドデシルマルトトリオシドの合成
D−マルトトリオース1.5g(2.97mmol)のピリジン50mlへの溶液を調製し、これに無水酢酸15mlを加える。
本合成方法に特有のステップは、本方法の最初のステップの最後に得られる2,2’,2’’,3,3’,3’’,4’,4’’,6,6’,6’’−デカ−O−アセチル−α−D−マルトトリオシルブロミド(2.93g)のジクロロメタン20ml溶液にドデカノール6.75mlを加え、微粉末状に粉砕したCaSO(2.02g)、黄色粉末状HgO(1.017g)及びHgBr(50.6mg)を加えるところにある。
Takeoらによる合成方法を合成が完了するまで実施し、最終的にドデルβ−D−マルトトリオシドを得る。
合成の全体収率は77.1%である。
【0081】
実施例7:メチルオリゴ糖(DPx−1)及びドデシルオリゴ糖(DPy−12)を含むアルキルグリコシドの2成分混合物の存在下における微生物増殖阻止活性(x=2又は3、y=2又は3、及びx=y又はx≠y)
下記のアルキルグリコシドA、B、C、Dの混合物の活性を種々の微生物について評価する。
A=DP2−1 + DP2−12(1:1)
B=DP3−1 + DP3−12(1:1)
C=DP2−1 + DP3−12(1:1)
D=DP2−12 + DP3−1(1:1)
微生物の増殖に対するこれらの混合物の影響を評価するために、2種の濃度の混合物を試験する。
結果を添付の図3に示す。
【0082】
結論
試験した混合物は、グラム(−)細菌に対しては顕著な活性を示さない。
しかし、他の微生物に対する濃度0.5%以上での活性は、これらの混合物に防腐剤としての相補的な性質を付与し、化粧品用組成における使用を特に有利なものにしている。
この活性により、本発明の化粧品用組成物における防腐剤組成物の調整が可能になる。
【0083】
実施例8:微生物増殖阻止剤として本発明による2種のアルキルグリコシドの混合物を含む抗老化エマルジョンクリーム
百分率は、最終組成物に対する重量として表される。
− Centella asiaticaの植物抽出物 0.1
− 界面活性剤(Arlacel(登録商標)165VP) 5
− セチルアルコール 95% 1
− ステアリルアルコール 1
− 蜜ろう 1.5
− オイル(Perleam(登録商標)) 8.5
− トリカプレート/カプリレートグリセリド 3
− シリコーンオイル(ジメチコーン 100CS) 1
− ポリマー(Keltrol(登録商標)) 0.35
− 水酸化ナトリウム 0.04
− EDTA四ナトリウム塩粉末 0.1
− ドデシルL−ラムノシド 0.5
− 水 100までの適量
【0084】
実施例9:微生物増殖阻止剤として本発明による2種のアルキルグリコシドの混合物を含むファンデーション
百分率は、最終組成物に対する重量として表す。
− 雲母 31
− 二酸化チタン 22.4
− タルク 11
− 無水シリカ 6
− Nylon−12 8
− メトキシケイ皮酸オクチル 7
− メチルフェニルポリシロキサン 2.5
− ステアリン酸 2
− ステアリン酸マグネシウム 1.5
− 着色剤(酸化鉄) 2.5
− フェニルトリメチコーン 2
− グリセリン 2
− メチルβ−D−マルトシド 0.5
− ドデシルβ−D−マルトトリオシド 0.5
− 香料、着色剤、中和剤 適量
【0085】
実施例10:微生物増殖阻止剤として本発明による4種のアルキルグリコシドの混合物を含むシャンプー
百分率は、最終組成物に対する重量として表す。
− ポリアクリル酸ナトリウム架橋体 4
− ラウレス硫酸ナトリウム 11.9
− コカミドプロピルベタイン 2.5
− PEG−9 ココグリセリド 2.5
− ココイル加水分解小麦タンパク質ナトリウム 0.9
− メチルβ−D−マルトシド 0.25
− メチルβ−D−マルトトリオシド 0.25
− ドデシルβ−D−マルトシド 0.25
− ドデシルβ−D−マルトトリオシド 0.25
− 顔料、香料、抗酸化剤 適量
− 純水 100までの適量
【0086】
実施例8〜10の上述の本発明による組成物は、1種又は複数のアルキルグリコシドによって微生物汚染から保護され、したがって微生物増殖阻止を目的とした他の剤、特にパラベン族の防腐剤を含まないことが注目されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に化粧品、医薬又は食品組成物中の、1種のアルキルグリコシド又は少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物を含む防腐剤において、アルキルグリコシド又は前記混合物中のアルキルグリコシドは、一般式(S)−O−Rを有し、式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されたオリゴ糖であり、前記糖単位はペントース又はヘキソース型の還元糖又はこれらの糖の誘導体であり、Rは1〜24個の炭素原子を含むアルキル基であることを特徴とする防腐剤。
【請求項2】
アルキルグリコシドが、一般式(I)(S)−O−R(式中、(S)はデオキシアルドヘキソースであり、Rは1〜24個の炭素原子を含むアルキル基である)の化合物から選択されること、
或いは、少なくとも2種のアルキルグリコシドの混合物が
上記定義の一般式(I)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含む混合物;
一般式(II)(S)−O−R(式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、(R)は1〜6個の炭素原子を含むアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物及び一般式(III)(S)−O−R(式中、(S)は1個の糖単位又は一連の2〜8個の同一若しくは異なる糖単位で形成されるオリゴ糖であり、Rは8〜24個の炭素原子を含むアルキル基である)の化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含む混合物
から選択されることを特徴とする請求項1に記載の剤。
【請求項3】
前記剤が微生物増殖阻止に有効な濃度で前記組成物中に存在することを特徴とする請求項1又は2に記載の剤。
【請求項4】
R及び/又はR及び/又はR及び/又はR基が、飽和アルキル基、好ましくは飽和直鎖状アルキル基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の剤。
【請求項5】
R及び/又はR及び/又はR基が、好ましくは8〜16個の炭素原子を含むアルキル基、特に好ましくはドデシル基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の剤。
【請求項6】
R及び/又はR基が、特に好ましくはメチル基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の剤。
【請求項7】
デオキシアルドヘキソースが、左旋性糖系列(L系列)から選択されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の剤。
【請求項8】
デオキシアルドヘキソースが、フコース又はラムノース、特に好ましくはβ−L−フコース又はβ−L−ラムノースから選択されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の剤。
【請求項9】
(S)及び/又は(S)及び/又は(S)が、一連の2個の糖単位(二糖類)又は3個の糖単位(三糖類)で形成されるオリゴ糖であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の剤。
【請求項10】
糖単位が、ペントース又はヘキソース型の還元糖、又はウロン酸誘導体、硫酸塩誘導体又はデオキシ誘導体から選択されるこれらの糖の誘導体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の剤。
【請求項11】
糖単位が、アラビノース、キシロース、リボース、グルコース、ガラクトース、マンノース、ラムノース、フコースから選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の剤。
【請求項12】
糖単位が、D−グルコースであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の剤。
【請求項13】
(S)及び/又は(S)及び/又は(S)が、マルトース、セロビオース、ラクトース、フルクトース、マルトトリオース、セロトリオースから選択されるオリゴ糖であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の剤。
【請求項14】
オリゴ糖が、β−D−マルトース又はβ−D−マルトトリオースから選択されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の剤。
【請求項15】
糖単位が、右旋性糖系列(D系列)から選択されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の剤。
【請求項16】
アルキルグリコシドの少なくとも1種が、ドデシルβ−L−ラムノシド及びドデシルβ−L−フコシドから選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の剤。
【請求項17】
アルキルグリコシドの少なくとも1種が、メチルβ−D−マルトシド、メチルβ−D−マルトトリオシド、ドデシルβ−D−マルトシド、ドデシルβ−D−マルトトリオシドから選択されることを特徴とする請求項1、2、3、15又は16のいずれか一項に記載の剤。
【請求項18】
混合物が、混合物中に1/99〜99/1、好ましくは75/25〜25/75、さらに好ましくは約50/50の比で存在する2種のアルキルグリコシドからなることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の剤。
【請求項19】
混合物が、メチルβ−D−マルトシド及び一連の3個の糖単位で形成されるアルキルグリコシド、好ましくはドデシルβ−D−マルトトリオシドによって形成されることを特徴とする請求項18に記載の剤。
【請求項20】
混合物が、メチルβ−D−マルトトリオシド及び一連の2個の糖単位で形成されるアルキルグリコシド、好ましくはドデシルβ−D−マルトシドによって形成されることを特徴とする請求項18に記載の剤。
【請求項21】
アルキルグリコシドの前記混合物が、4種のアルキルグリコシドからなることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の剤。
【請求項22】
4種のアルキルグリコシドが、混合物中に実質的に等しい量比で存在することを特徴とする請求項21に記載の剤。
【請求項23】
混合物が、メチルβ−D−マルトシド、メチルβ−D−マルトトリオシド、ドデシルβ−D−マルトシド、ドデシルβ−D−マルトトリオシドによって形成されることを特徴とする請求項21又は22に記載の剤。
【請求項24】
剤が、剤を含む組成物に対し0.001重量%〜10重量%、特に前記組成物に対し0.01重量%〜5重量%の量で存在することを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載の剤。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれか一項に記載の防腐剤を含むことを特徴とする、微生物の増殖を阻止するための化粧品、医薬又は食品組成物。
【請求項26】
少なくとも1種の化粧品又は医薬活性剤及び少なくとも1種の化粧品又は医薬として許容される賦形剤をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
化粧品用として許容される賦形剤が、顔料、着色剤、ポリマー、界面活性剤、レオロジー促進剤、香料、電解質、pH調整剤、抗酸化剤、防腐剤、及びこれらの混合物を含む群から選択されることを特徴とする請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
顔若しくは体の皮膚の全部若しくは一部又は表面身体生長物に適用するためであることを特徴とする請求項25〜27のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
前記組成物が、セラム、ローション、エマルジョン、好ましくはケアクリーム、ヒドロゲル、好ましくはマスク、マスカラ、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナーとして製剤化されるか又はスティックの形態で提供され得ることを特徴とする請求項25〜28のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項30】
混合物を0.001重量%〜10重量%、特に混合物を0.01重量%〜5重量%含むことを特徴とする請求項25〜29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
唯一の防腐剤としてアルキルグリコシドの混合物を含むことを特徴とする請求項25〜30のいずれか一項に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−292808(P2009−292808A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−90360(P2009−90360)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(502189579)エルブイエムエイチ レシェルシェ (68)
【出願人】(509094104)ユニベルシテ・ド・ピカルディ・ジュール・ヴェルヌ (2)
【Fターム(参考)】