説明

微生物の腸内投与用組成物

【課題】腸管へ微生物を供給するために使用することができる組成物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】微生物を中鎖または長鎖脂肪酸の塩とブレンドおよび/または圧密化して、粉末混合物または圧密化粒状物を調製する第1の工程と、前記粉末混合物または圧密化粒状物にコーティングを施す第2の工程とを含む。微生物は、好ましくはプロバイオティックである

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、腸管へ微生物を供給するために使用することができる組成物に関する。生きた微生物を含む、栄養または医薬目的の組成物を製造する場合、いくつかの問題に直面する可能性がある。こうした問題のいくつかは、国際公開第97/16198号パンフレットで取り組まれている。特に、腸管内で活性を発揮させることを目的とする微生物については、胃液中に存在する酸の影響から保護する必要がある。さらに、通常凍結乾燥されている、担体または保護マトリックス中に内包された微生物は、吸湿性を有する傾向があり、通常の保存条件ではケーキングを起こしやすい。このケーキングによって、例えば流動性が不十分になることから、錠剤などの固形製剤への加工が困難となるおそれがあり、また、さらには、急激な吸湿により微生物の生存という観点で貯蔵安定性にマイナスの影響を及ぼすおそれがある。粉末物の流動性は、粒径があまりに小さいと流動が妨げられることがあるように、粒径によっても影響を受け、その結果、例えば、錠剤中の活性成分の含有量の均一性に問題が生じるおそれがある。したがって、吸湿性が低くかつ流動性に優れることが、例えば錠剤やカプセルなどを調製するための粉末物の加工に、特に微生物を含む粉末物の加工に必須の特徴である。
【0002】
国際公開第97/16198号パンフレットには、胃液耐性マトリックス中に担持させた乳酸桿菌種などのプロバイオティック微生物の組成物が開示されている。この組成物は、乾燥した微生物を胃液耐性マトリックス成分と混合し、その混合物を圧密化し、得られた混合物を乾式造粒することにより調製される。場合により、こうして得られた粒状物は、さらなる乾式造粒工程に供され、その粒状物に胃液耐性コーティングが施される。
【0003】
国際公開第97/16198号パンフレットに記載された方法で調製された粒状物を使用するなど、公知の製剤方法を用いても、必ずしも、取扱い中に錠剤が容易に壊れないような錠剤硬さや錠剤曲げ強度などの満足できる特性を示す錠剤が得られるとは限らないことが判った。
【0004】
本発明によれば、微生物を、錠剤化のために優れた特性を有する、特に、吸湿性がなく、かつ良好な流動性を有する粒状物または粉末に加工することができ、そして、それらから、微生物を中鎖または長鎖脂肪酸の塩とブレンドおよび/または圧密化して、粉末混合物または圧密化粒状物を調製する第1の工程と、前記粉末混合物または圧密化粒状物にコーティングを施す第2の工程とを含む新規な方法により、満足できる取扱い特性を有する錠剤を調製できることが判った。
【0005】
したがって、一態様では、本発明は、微生物を含む固体組成物の製造方法であって、第1の工程で微生物と中鎖または長鎖脂肪酸の塩との混合物を圧密化および粒状化し、その後直ちに、第2の工程で前記粒状物にコーティングを施す方法に関する。
【0006】
他の態様では、本発明は、微生物を含む固体組成物の製造方法であって、第1の工程で微生物を中鎖または長鎖脂肪酸の塩とブレンドして粉末混合物を製造し、その後直ちに、第2の工程で粉末混合物の粒子にコーティングを施す方法、および、前記方法により得られる組成物に関する。
【0007】
さらに他の態様では、本発明は、中鎖または長鎖脂肪酸の塩によりコーティングされるか、または、その塩に内包された微生物を含有する固体組成物であって、微生物は場合により中鎖または長鎖脂肪酸の塩によるコーティングの下に第1のコーティング層を有し、かつ、この組成物は、この組成物に含まれるいかなる物質も実質的に含有しない外部コーティングを有している、固体組成物に関する。
【0008】
コーティングは、コーティング材料の量およびコーティング条件に応じて連続であってもよいし不連続であってもよい。理論に拘束されるものではないが、粒子のなかには、部分的または完全にコーティングされ、その後、凝集して大きな粒子を形成するものがあると考えられる。これらの凝集粒子は、その後またコーティングされる。このように、コーティングプロセスには本質的に粒状化プロセスが含まれるであろう。実際、そのような粒状化プロセスは、粒子を大きくし、粉の流動を改善するという点で、望ましい。
【0009】
本発明の方法は、いかなる微生物またはその混合物を使用しても実施することができる。ここで使用されている微生物という用語は、一般に炭水化物および/またはタンパク質などの助剤を含む凍結乾燥調製物や、例えばタンパク質、マルトデキストリン、トレハロースおよび/またはアスコルビン酸などのマトリックス材料で微生物をコーティングもしくは内包した調製物など、あらゆる固体形態の微生物を意味する。本発明の文脈においては、「1種の微生物」とは、少なくとも1種の微生物を意味する。微生物は、栄養補助剤または医薬品または食品添加物として腸管へ供給することができるものが好ましい。微生物は、プロバイオティックまたはその混合物がより好ましい。プロバイオティックは、ここでは、微生物のバランスを改善することによってヒト宿主細胞に有益な影響を及ぼす、生きた微生物菌株であると定義する。好ましいプロバイオティックは、ビフィドバクテリウム属、乳酸桿菌属、プロピオニバクテリウム属、腸球菌属の分離菌株およびこれらの混合物である。より好ましいプロバイオティック菌種は、ビフィドバクテリウムインファンティス、ビフィドバクテリウムロングム、ビフィドバクテリウムアニマリス、ビフィドバクテリウムラクティス、ラクトバチルスアシドフィルス、ラクトバチルスラムノスス、ラクトバチルスカゼイ、ラクトバチルスパラカゼイ、ラクトバチルスヘルベティクスおよびこれらの混合物である。好ましい実施形態においては、微生物は、活性成分として、次のプロバイオティック:CBSに受託番号CBS116411で寄託したラクトバチルスアシドフィルス株ラフティ(LAFTI)(登録商標)L10、CBSに受託番号CBS116412で寄託したラクトバチルスカゼイ株ラフティ(登録商標)L26およびビフィドバクテリウムアニマリスであるラフティ(登録商標)B94、の少なくとも1種を含む。好ましい実施形態においては、プロバイオティックは、少なくとも前記寄託菌株の生物学的に純粋な培養物、または、実質的に生物学的に純粋な培養物からなる。より好ましい実施形態においては、プロバイオティックは、他の有益なプロバイオティックと組み合わせた、少なくとも前記寄託菌株の生物学的に純粋な培養物、または、実質的に生物学的に純粋な培養物からなる。さらに好ましい実施形態においては、プロバイオティックは、ビフィドバクテリウムインファンティス、ビフィドバクテリウムロングム、ビフィドバクテリウムラクティス、ビフィドバクテリウムアニマリス、ラクトバチルスアシドフィルス、好ましくはラクトバチルスアシドフィルスラフティ(登録商標)L10 CBS116411、ラクトバチルスラムノスス、ラクトバチルスカゼイ、好ましくはラクトバチルスカゼイ ラフティ(登録商標)L26 CBS116412、ラクトバチルスパラカゼイおよびラクトバチルスヘルベティクスからなる群より選択される。微生物が、ラクトバチルスアシドフィルスCBS116411、および/またはラクトバチルスカゼイCBS116412および/またはビフィドバクテリウムアニマリスであると、よりいっそう好ましい。
【0010】
本発明の方法の第1の工程において、微生物が、ステアリン酸塩またはパルミチン酸塩などの無毒の中鎖または長鎖(例えば、C10〜30−)脂肪酸の塩と混合、または、混合かつ圧密化される。特には、無毒の塩は、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸マグネシウムである。使用可能な他の無毒の塩としては、ステアリン酸やパルミチン酸などの長鎖脂肪酸のナトリウム、カリウムまたは亜鉛の塩が例示される。微生物との混合物中における中鎖または長鎖脂肪酸の塩の量は、微生物の乾燥重量を基準にして、好適には約5〜約90重量%、好ましくは約5〜約80重量%、より好ましくは約5〜約50重量%、最も好ましくは約5〜約30重量%である。もし食料油を加えるなら、その食料油の中鎖または長鎖脂肪酸の塩に対する比は、好適には約1:10重量部以下、例えば約1:20重量部とすることが適切である。
【0011】
ここで使用される「圧密化する」もしくは「圧密化」という用語は、成分が均質で密着した混合物を調製する方法を意味する。圧密化は、好適には、微生物を、中鎖または長鎖脂肪酸の塩と、均質なペーストを得るために場合により添加される食用油、好ましくは、中鎖(例えば、C8〜14)のトリグリセリド、a−トコフェロールなどのトコフェロール、大豆油、パーム油、ひまわり油または他の公知の食用油、あるいはこれらの混合物とともに混練することによって行われる。造粒では、このペーストから適切なサイズ、例えば約10μm〜約800μmの粒子を生成し、その後、コーティングを施す。あるいは、例えば振盪することによって、微生物と中鎖または長鎖脂肪酸の塩とが密着した粉末混合物を生成させてもよい。微生物が中鎖または長鎖脂肪酸の塩、例えばステアリン酸マグネシウムで覆われていると考えられるこの粉末混合物にもコーティングが施される。
【0012】
本発明の方法の第2の工程において、粒状粒子または粉末がコーティングされる。コーティングは、コーティングすべき粉末または粒状物の流動層にコーティング物質の溶液をスプレーするのが好ましい方法であるものの、いかなるコーティング技術で行ってもよい。
【0013】
コーティング物質は、粘凋な溶液または懸濁液として水に溶解するかまたは懸濁させることができるものが適している。この目的には炭水化物およびタンパク質が適している。本発明の方法においてコーティング物質として使用される炭水化物の例としては、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン、加工デンプン、マルトデキストリン、カラゲナン、アラビアゴム、グァーガム、キサンタン、セルロース、および、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネートなどのセルロース誘導体などの多糖類、オリゴ糖類、二糖類、並びに、単糖類が挙げられる。本発明の方法においてコーティング物質として使用されるタンパク質の例としては、ゼラチン、植物性タンパク質および乳漿タンパク質が挙げられる。好ましいコーティング物質は、約0.1〜約8重量%の水溶液として使用してもよいアルギン酸ナトリウムである。当業者に知られる他のコーティング剤、特に胃液耐性コーティングを形成するものとして知られるコーティング剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネートなどのセルロース誘導体もまた使用することができる。
【0014】
コーティングの量は、組成物の全重量を基準にして、好ましくは15重量%以下、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、さらに好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、最も好ましくは約1重量%〜約3重量%である。
【0015】
本発明の方法の第1の工程で使用される微生物は、凍結乾燥で調製したものが適しており、コーティング、特に胃液耐性コーティングを有していてもよい。ブレンドまたは圧密化工程で使用する微生物は、コーティングを有するか、または、マトリックス材中に内包されていることが好ましい。あるいは、スプレードライ、流動層乾燥などの他の微生物乾燥方法を使用することも可能である。胃液耐性コーティングを有する、そのような微生物の凍結乾燥調製物は、微生物の細胞懸濁液を、タンパク質(乳漿、ミルク、その他)、糖類(マルトース、トレハロース、ラクトース、ショ糖)、デンプン、セルロース、および場合によりアスコルビン酸のような他の安定剤ないし凍結保護剤からなる群より少なくとも選択される化合物と処理することにより得られる。細胞懸濁液を、タンパク質、マルトデキストリン、トレハロース、および場合によりアスコルビン酸のような他の安定剤ないし凍結保護剤と処理することによって、粘凋なペーストを生成し、それを凍結乾燥に供することがより好ましい。そうして得られた物質を約10μm〜約800μmのサイズに粉砕する。特に、凍結乾燥調製物は、韓国特許KR429494B号明細書またはKR429495B号明細書に記載の方法により得られる。それらの内容は、参照により本明細書に援用されるものとする。したがって、特に好ましい実施形態では、本発明は、中鎖または長鎖脂肪酸の塩によりコーティングされるかまたはその中に内包された微生物を含有する固体組成物であって、微生物は、中鎖または長鎖脂肪酸の塩によるコーティングの下に第1のコーティング層を有し、かつ、この組成物は、この組成物に含まれるいかなる物質も実質的に含有しない外部コーティングを有している、固体組成物に関する。
【0016】
好ましい実施形態では、コーティング後の組成物中の残留水分濃度が10%未満である。残留水分濃度は、より好ましくは5%未満であり、さらに好ましくは4%未満である。残留水分濃度は、乾燥減量により測定することが好ましい。この方法は、4gの生成物に対し、70℃、60分間で行うことが好ましい。他の好ましい実施形態では、コーティング後の組成物の水分活性が0.04〜0.3の範囲である。水分活性は、より好ましくは0.04〜0.2の範囲であり、さらに好ましくは0.04〜0.15の範囲であり、最も好ましくは0.04〜0.1である。水分活性は、所定の温度で、粉末が置かれた密閉チャンバ内の上部空間における平衡相対湿度(erh)を測定して得ることが好ましい。好ましい温度は25℃である。水分活性はerhを100で除した値で表される。
【0017】
したがって、そのような低い残留水分濃度または水分活性を有する組成物を得るために、粒状粒子または粉末をコーティングする最終工程は、同時に、流動層中で行われる乾燥工程でもある。あるいは、乾燥工程は、粒状粒子または粉末をコーティングした後の追加工程として実施される。意外なことに、比較的低い残留水分濃度または水分活性を有する組成物では、貯蔵中の微生物がはるかに良好な生存率を示すことが判った。
【0018】
本発明の組成物は、栄養補助食品、すなわち栄養価を有する医薬品、または薬剤(この場合は、微生物)によって栄養価が高められた食品として、または栄養成分として、あるいは健康成分として、あるいは食品もしくは飲料に加えるサプリメントとして、あるいは独立した薬剤として使用され得る。したがって、他の実施形態では、本発明は、本発明の組成物を含む食品または飲料に関する。そのような食品または飲料は、生理的に許容されるものであればいかなる賦形剤および/または希釈剤を含んでもよい。好ましい食品は、発酵乳、ヨーグルト、チーズ、粉ミルク、カバラチャー(油、砂糖および乳タンパク(乳漿)の混合物と定義される)、乳児用ミルク、発酵肉製品、または、乳飲料、スポーツ飲料、果汁、果実飲料などの飲料である。
【0019】
他の実施形態では、本発明の組成物は、錠剤、カプセル、粉末または粒状物、経口投与液体製剤、坐薬、ドライ製剤の形態を有する。より好ましくは、組成物は、胃で損傷を受けずに腸に達する腸溶性の錠剤、カプセル、粉末または粒状物の形態を有する。これらの全ての形態は、食品グレードの、それぞれ薬剤として許容される担体、賦形剤、溶剤または補助剤を使用して、公知の方法で調製することができる。薬剤の調製には、既に、レミントン(Remington):「ザ・サイエンス・アンド・プラクティス・オブ・ファーマシー(The science and practice of pharmacy)」、1995年、マック・パブリッシング・カンパニー(Mack Publishing,Co)、イーストン(Easton)、ペンシルバニア州(PA)、18042、米国(USA)、に記載の標準的成分および調製法を使用することができる。レミントンの文献を参照により本明細書に援用するものとする。
【0020】
したがって、好ましい実施形態では、本発明の方法は、微生物を含む固体組成物の製造方法であって、この組成物が、微生物を含む公知の固体組成物に比べて、流動性が向上し、かつ/または、吸湿性が低下している方法となる。
【0021】
以下の実施例により本発明をさらに詳しく説明する。明細書および特許請求の範囲を通して、用語「ラフティ(登録商標)L10」とは、先に明細書中で定義したように、ラクトバチルスアシドフィルスの凍結乾燥細胞調製物をいう。中鎖トリグリセリド(MCT)は、95%以上がオクタン酸およびデカン酸であるトリグリセリドの混合物からなるものであった(「ハンドブック・オブ・ファーマスーティカル・エクシピエンツ(Handbook of Pharmaceutical Excipients)」、第2版、アメリカン・ファーマシスト・アソシエーション(Am.Pharm.Association)、ワシントン(Wash.)、米国、1994年を参照のこと)。
【0022】
[実施例1]
[圧密化/流動層コーティング]
[工程1]
ステアリン酸マグネシウム(46.74g)、アルファ−トコフェロール(6.46g)および中鎖トリグリセリド(MCT、3.8g)をビーカー中で混合し、その後、混合物が均一になるまでパスタメーカー(アトラス150型(Model Atlas 150)、ファブリク・エン・イタリー・パル(Fabrique En Italie Par)、カンポダルセゴ(Campodarsego)、イタリア(Itali))で混練した。その後、混合物をラフティ(登録商標)L10(CBS 116411)(323g)と混合し、均一でフレーク状になるまでパスタメーカーで混練した。フレーク状材料を800ミクロンの篩に加圧通過させて、粒状粒子を形成した。
【0023】
[工程2]
アルギン酸ナトリウム(水分含量13%;FMC バイオポリマー(FMC Biopolymer)、フィラデルフィア(Philadelphia)、米国)7.372gを脱イオン水(99.5g)に溶解させて、6%アルギン酸塩溶液を調製した。ステアリン酸マグネシウムで被覆したラフティ(登録商標)L10(工程1で得られたもの、350g)を流動層造粒機(MP−1 マルチ−プロセッサー(MP−1 Multi−Processor)、エアロマティック−フィールダー(Aeromatic−Fielder)、ブーベンドルフ(Bubendorf)、スイス(Switzerland))に入れ、毎分約1.6gの割合で6%アルギン酸塩溶液(106.9g)を底部からスプレーした。最後に、生成物を水分含量が4%未満になるまで乾燥させて、次のような表1に示す粒度分布を有する最終生成物を得た。
【0024】
【表1】

【0025】
最終生成物は次のような表2に示す組成を有した。
【0026】
【表2】

【0027】
流動性:試料100gが首部直径11cmのロートを通過するのに要する時間を記録することによって流動性を測定した。流動性は100g当たり16秒であったが、未処理のラフティ(登録商標)調製物では粉末流動性は認められなかった。
【0028】
ラクトバチルスアシドフィルスのプロセス生存率を下記表3に示す。cfuの数は、マン・ロゴサ・シャープ(Mann Ragosa Sharp)(MRS)(オキソイド(Oxoid)、英国(UK))の寒天上に生成したラクトバチルスのコロニー(植菌した寒天プレートを、嫌気性条件下、37℃で48時間培養後)を列挙して推定した。
【0029】
【表3】

【0030】
[実施例2]
[錠剤化]
ポリプラスドンXL10(Polyplasdone XL10)(クロスポビドン)2.80gおよびアビセルpH302(Avicel pH302)(微結晶性セルロース)181.96gを1mmの篩にかけた。実施例1で得られたラフティ(登録商標)L10調製物95.24gを加え、タンブラーミキサーで10分間混合した。
【0031】
この錠剤用混合物を、シングルパンチプレス(コンプレックスII(ComprexII))を使用し、20kNの圧縮力で、重さ約1400mgの楕円形の錠剤(22mm×9mm)へと圧縮した。得られた錠剤の特性は以下のようであった。
圧壊力:277N(クレーマーUTS4.1(Kraemer UTS4.1)により測定)
壊変時間:7分10秒(USP27による、脱塩水)
加算カウント(Added counts)/錠 90.810
実測カウント(Found counts)/錠 89.610(残率=99%)
【0032】
用語「加算カウント」とは、実施例1のラフティ(登録商標)L10調製物とともに加えた微生物のカウント数(コロニー形成単位)をいい、用語「実測カウント」は錠剤中に見出されるコロニー形成単位を意味する。
【0033】
[実施例3]
[ブレンド/流動層コーティング]
[工程1]
ラフティ(登録商標)L10(272g)およびステアリン酸マグネシウム(48g)を1リットル瓶に入れ、45RPMで20分間振盪した(タービュラT2C(Turbula T2C)、ウィリー A.バコーフェン(Willy A. Bachofen)、バーゼル(Basel)、スイス)。
【0034】
[工程2]
アルギン酸ナトリウム(水分含量13%;FMC バイオポリマー、フィラデルフィア、米国)6.321gを脱イオン水(85.3g)に溶解させて、6%アルギン酸塩溶液を調製した。工程1で得られた生成物(300g)を流動層造粒機(MP−1 マルチ−プロセッサー、エアロマティック−フィールダー、ブーベンドルフ、スイス)に入れ、毎分0.86〜1.6gの割合で6%アルギン酸塩溶液(91.65g)を底部からスプレーした。最後に、アルギン酸塩およびステアリン酸マグネシウムで被覆したラフティ(登録商標)L10を水分含量が4%未満になるまで乾燥させて、次のような表4に示す粒度分布を有する最終生成物を得た。
【0035】
【表4】

【0036】
最終生成物は次のような表5に示す組成を有する。
【0037】
【表5】

【0038】
流動性:実施例1に記載した方法で流動性を測定したところ、100g当たり10秒であったが、未処理のラフティ(登録商標)調製物では粉末流動性は認められなかった。
【0039】
ラクトバチルスアシドフィルスのプロセス生存率を下記表6に示す。
【0040】
【表6】

【0041】
[実施例4]
[錠剤化]
ポリプラスドンXL10(クロスポビドン)0.98g、アビセルPH302(微結晶性セルロース)55.09gおよび実施例3で得られたラフティ(登録商標)L10調製物41.93gを1mmの篩に通し、タンブラーミキサーで10分間混合した。
【0042】
この錠剤用混合物を、シングルパンチプレス(コンプレックスII)を使用し、20kNの圧縮力で、重さ約1400mgの楕円形の錠剤(22mm×9mm)へと圧縮した。
【0043】
得られた錠剤の特性は以下のようであった。
圧壊力:254.4N(クレーマーUTS4.1により測定)
壊変時間:52分02秒(USP27による、脱塩水)
【0044】
[実施例5]
[工程1]
ラフティ(登録商標)L10(272g)およびステアリン酸マグネシウム(48g)を1リットル瓶に入れ、45RPMで20分間振盪した(タービュラT2C、ウィリー A.バコーフェン、バーゼル、スイス)。
【0045】
[工程2]
ペクチン(ゲヌー(登録商標)ペクチンUSP/100(GENU(登録商標)pectin USP/100)、水分含量8.83%;CP ケルコ(CP Kelco)、リレ・スケンスベド(Lille Skensved)、デンマーク(Denmark))16.45gを脱イオン水(483.55g)に溶解させて、3%ペクチン溶液を調製した。工程1で得られた生成物(360g)を流動層造粒機(MP−1 マルチ−プロセッサー、エアロマティック−フィールダー、ブーベンドルフ、スイス)に入れ、毎分約1.5gの割合で3%ペクチン(216g)を上部からスプレーした。最後に、ペクチンおよびステアリン酸マグネシウムで被覆したラフティ(登録商標)L10を水分含量が4%未満になるまで乾燥させた。生成物の主要フラクション(301g)は造粒機の容器に貯留されたが、少量の白っぽい物質のフラクション(59g)がフィルターに残った。色(ステアリン酸マグネシウム:白、ラフティ:茶色がかった色)に基づけば、フィルター内の物質は大部分がステアリン酸マグネシウムであった。
【0046】
両フラクションを併せた粒度分布を表7に示す。
【0047】
【表7】

【0048】
流動性:試料100gが首部直径11cmのロートを通過するのに要する時間を記録することによって流動性を測定した。流動性は100g当たり21秒であったが、未処理のラフティ(登録商標)L10調製物では粉末流動性は認められなかった。
【0049】
生成物は次のような表8に示す組成を有する。
【0050】
【表8】

【0051】
フィルターに残った少ないほうのフラクションを除くと、生成物の粒度分布は表9に示す通りである。
【0052】
【表9】

【0053】
流動性:試料100gが首部直径11cmのロートを通過するのに要する時間を記録することによって流動性を測定した。流動性は100g当たり14秒であったが、未処理のラフティ(登録商標)調製物では粉末流動性は認められなかった。
【0054】
[実施例6]
[圧密化/流動層コーティング]
[工程1]
ステアリン酸カルシウム(61.5g)、アルファ−トコフェロール(8.5g)および中鎖トリグリセリド(MCT、5g)をビーカー中で混合し、その後、混合物が均一になるまでパスタメーカー(アトラス150型、ファブリク・エン・イタリー・パル、カンポダルセゴ、イタリア)で混練した。その後、混合物をラフティ(登録商標)L10(425g)と混合し、均一でフレーク状になるまでパスタメーカーで混練した。混合物を錠剤プレス機で圧密化し、その錠剤を粉砕して1mmの篩に通した。この工程を計4回繰り返した。最後の回に、混合物を500ミクロンの篩に加圧通過させて、粒状粒子を形成した。
【0055】
[工程2]
アルギン酸ナトリウム(水分含量13%;FMC バイオポリマー、フィラデルフィア、米国)33gを脱イオン水(538.9g)に溶解させて、アルギン酸塩溶液を調製した。ステアリン酸マグネシウムで被覆したラフティ(登録商標)L10(工程1で得られたもの、350g)を流動層造粒機(MP−1 マルチ−プロセッサー、エアロマティック−フィールダー、ブーベンドルフ、スイス)に入れ、毎分約2.3gの割合でアルギン酸塩溶液(142.9g)を底部からスプレーした。最後に、生成物を水分含量が4%未満になるまで乾燥させた。材料全体の8.1%を占める850ミクロン超のフラクションを除去した。残りの材料の粒度分布を表10に示す。
【0056】
【表10】

【0057】
最終生成物は次のような表11に示す組成を有した。
【0058】
【表11】

【0059】
流動性:試料100gが首部直径11cmのロートを通過するのに要する時間を記録することによって流動性を測定した。流動性は100g当たり14秒であったが、未処理のラフティ(登録商標)調製物では粉末流動性は認められなかった。
【0060】
[実施例7]
[ブレンド/流動層コーティング]
[工程1]
ラフティ(登録商標)L10(272g)およびステアリン酸マグネシウム(48g)を1リットル瓶に入れ、45RPMで20分間振盪した(タービュラT2C、ウィリー A.バコーフェン、バーゼル、スイス)。
【0061】
[工程2]
アルギン酸ナトリウム(水分含量13%;FMC バイオポリマー、フィラデルフィア、米国)6.321gを脱イオン水(176.9g)に溶解させて、3%アルギン酸塩溶液を調製した。塩化カルシウム5gを脱イオン水(95g)に溶解させて5%の塩化カルシウムを調製した。工程1で得られた生成物(300g)を流動層造粒機(MP−1 マルチ−プロセッサー、エアロマティック−フィールダー、ブーベンドルフ、スイス)に入れ、毎分1〜3gの割合で3%アルギン酸塩溶液(180g)を、また、毎分0.5〜2gの割合で5%塩化カルシウム溶液(27g)を上部からスプレーした。最後に、アルギン酸塩およびステアリン酸マグネシウムで被覆したラフティ(登録商標)L10を水分含量が4%未満になるまで乾燥させて、次のような表12に示す粒度分布を有する最終生成物を得た。
【0062】
【表12】

【0063】
最終生成物は次のような表13に示す概略組成を有する。
【0064】
【表13】

【0065】
流動性:実施例1に記載した方法で流動性を測定したところ、100g当たり16秒であったが、未処理のラフティ(登録商標)調製物では粉末流動性は認められなかった。
【0066】
[実施例8]
[錠剤化]
ポリプラスドンXL10(クロスポビドン)0.98g、アビセルPH302(微結晶性セルロース)55.09gおよび実施例6で得られたラフティ(登録商標)L10調製物41.93gを1mmの篩に通し、タンブラーミキサーで10分間混合した。
【0067】
この錠剤用混合物を、シングルパンチプレス(コンプレックスII)を使用し、20kNの圧縮力で、重さ約1400mgの楕円形の錠剤(22mm×9mm)へと圧縮した。
【0068】
得られた錠剤の特性は以下のようであった:
圧壊力:254.4N(クレーマーUTS4.1による測定)
【0069】
[実施例9]
これらの試行の目的は、ラフティのパイロット規模での製剤と方法、また、生産規模とした場合の可能な推定が有効であることを実証することであった。
【0070】
[プレミックス処方]
表14に示すように、オイルの量に対するプレミックスの感度を調べるため、3回の試行を行った。
【0071】
【表14】

【0072】
高剪断ミキサーを用い、150rpmで混合したオイルミックスを、ステアリン酸カルシウムにスプレーした。高剪断ミキサーは、いずれの場合も、問題なく(付着物なし)空にすることができた。プレミックスは塊を含んでおらず、篩に通す必要はなかった。
【0073】
[粉末混合物]
粉末混合物(ラフティL10/プレミックス)も、次の表15に示す処方で、高剪断ミキサーを用いて調製した。
【0074】
【表15】

【0075】
その後、ビーペックス(Bepex)圧密装置により、粉末混合物を圧密化した。
使用圧:5〜20kN、パス数:2
【0076】
圧縮した材料を、その後、表16に示すように篩に通した。最後の2回の試行に使用した回転篩は、5分未満で8〜9kgの篩がけが可能であった。
【0077】
【表16】

【0078】
流動層コーター(エアロマティック(Aeromatic))により、圧密化/篩がけした材料にコーティングを施した。底部スプレー構造を採用した。容易にスプレーするためには、4%のアルギン酸塩溶液が最適であることが判った。各試行で使用したプロセスの特徴の概要を表17に示す。
【0079】
【表17】

【0080】
[最終生成物の品質]
得られた生成物はいずれも、良好ないし極めて良好な流動特性を有しており、良好な特性の錠剤の製造に容易に使用される。生成物の密度は高く、包装に好都合である。
【0081】
得られた粒状物は吸湿性がなく、屋外で数日間放置しても互いにくっつくことがない。粒度分布は、特に試行Cで良好である。
【0082】
粒状化工程の後および錠剤化工程の後の生存率の測定結果は、良好であり、表3または6で得られたデータと同等である。
【0083】
5回の試行で調製された生成物の特性の概要を表18に示す。
【0084】
【表18】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
微生物を含む固体組成物の製造方法であって、前記微生物を中鎖または長鎖脂肪酸の塩とブレンドおよび/または圧密化して、粉末混合物または圧密化粒状物を調製する第1の工程と、前記粉末混合物または圧密化粒状物にコーティングを施す第2の工程とを含む方法。
【請求項2】
第1の工程で、微生物と中鎖または長鎖脂肪酸の塩とを圧密化および粒状化し、第2の工程で、前記粒状物にコーティングを施す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記中鎖または長鎖脂肪酸の塩が、ステアリン酸マグネシウムである請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記中鎖または長鎖脂肪酸の塩が、ステアリン酸カルシウムである請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記圧密化工程が、食用油の存在下に行われる請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記食用油が、中鎖トリグリセリド、トコフェロール、およびこれらの混合物から選択される請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第1の工程で、微生物を中鎖または長鎖脂肪酸の塩とブレンドして粉末混合物を製造し、その後直ちに、第2の工程で、前記粉末混合物の粒子にコーティングを施す請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記コーティングがアルギン酸塩により施される請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記コーティングが、アルギン酸塩水溶液をスプレーすることによって、前記圧密化粒状物または粉末混合物に施される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記微生物がプロバイオティックまたはその混合物である請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記微生物が凍結乾燥調製物である請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ブレンドまたは圧密化工程で使用する前記微生物が、マトリックス材料でコーティングされているか、または、マトリックス材料に内包されている請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記マトリックス材料が、タンパク質、マルトデキストリン、トレハロースおよび/ま
たはアスコルビン酸から選択される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記微生物が、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、乳酸桿菌属(Lactobacillus)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium)または腸球菌属(Enterococcus)である請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記微生物が、ビフィドバクテリウムインファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウムロングム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウムアニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウムラクティス(Bifidobacterium lactis)、ラクトバチルスアシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、好ましくはラクトバチルスアシドフィルスCBS116411、ラクトバチルスラムノスス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルスカゼイ(Lactobacillus casei)、好ましくはラクトバチルスカゼイCBS116412、ラクトバチルスパラカゼイ(Lactobacillus paracasei)およびラクトバチルスヘルベティクス(Lactobacillus helveticus)からなる群より選択される請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記微生物が、ラクトバチルスアシドフィルス株CBS116411、ビフィドバクテリウムアニマリスおよびラクトバチルスカゼイCBS116412からなる群より選択される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
固体微生物組成物の、流動性の向上および/または吸湿性の低減のための請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法により得られる、微生物またはその混合物、中鎖または長鎖脂肪酸の塩およびコーティング材料を含む固体組成物。
【請求項19】
中鎖または長鎖脂肪酸の塩によりコーティングされるかまたはその中に内包された微生物を含有する固体組成物であって、前記微生物は、場合により、中鎖または長鎖脂肪酸の塩によるコーティングの下に、第1のコーティング層を有し、かつ、この組成物は、この組成物に含まれるいかなる物質も実質的に含有しない外部コーティングを有している固体組成物。
【請求項20】
前記微生物が凍結乾燥調製物である請求項18または19に記載の組成物。
【請求項21】
前記微生物が、中鎖または長鎖脂肪酸の塩によるコーティングの下に、第1のコーティング層を有している請求項18または20に記載の組成物。
【請求項22】
第1のコーティング層が、微生物の細胞懸濁液を、タンパク質、マルトデキストリン、トレハロースおよびアスコルビン酸で処理することによって形成されている請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
粒状または粉末の形態を有する請求項18〜22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
錠剤の形態を有する請求項18〜23のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
前記中鎖または長鎖脂肪酸の塩がステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウムであり、かつ、前記外部コーティングがアルギン酸ナトリウムである請求項18〜24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
前記微生物がプロバイオティックまたはその混合物である請求項18〜25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
前記微生物が、ビフィドバクテリウム属、乳酸桿菌属、プロピオニバクテリウム属または腸球菌属である請求項24に記載の組成物。
【請求項28】
前記微生物が、ビフィドバクテリウムインファンティス、ビフィドバクテリウムロングム、ビフィドバクテリウムアニマリス、ビフィドバクテリウムラクティス、ラクトバチルスアシドフィルス、好ましくはラクトバチルスアシドフィルスCBS116411、ラクトバチルスラムノスス、ラクトバチルスカゼイ、好ましくはラクトバチルスカゼイCBS116412、ラクトバチルスパラカゼイおよびラクトバチルスヘルベティクスからなる群より選択される請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
前記微生物が、ラクトバチルスアシドフィルス株CBS116411、ラクトバチルスカゼイCBS116412およびビフィドバクテリウムアニマリスからなる群より選択される請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
水分活性が0.04〜0.3の範囲である請求項18〜29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法で得られる組成物、または、請求項18〜30のいずれか一項に記載の組成物を含む食品。
【請求項32】
食品が、発酵乳、ヨーグルト、チーズ、粉ミルク、カバラチャー(coverature)(油、砂糖および乳タンパク(乳漿)の混合物と定義される)、乳児用ミルク、発酵肉製品、または、乳飲料、スポーツ飲料、果汁、果実飲料などの飲料である請求項31に記載の食品。
【請求項33】
請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法で得られる組成物、または、請求項18〜30のいずれか一項に記載の組成物を含む、薬剤、栄養補助食品、栄養健康成分または健康成分。

【公開番号】特開2012−175977(P2012−175977A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−108867(P2012−108867)
【出願日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【分割の表示】特願2008−511708(P2008−511708)の分割
【原出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】