説明

微生物製剤および植物の成長促進にそれを使用する方法

植物成長促進組成物は、有益な微生物および微生物活性化剤を含む。有益な微生物は、バシラス属の種(Bacillus spp.)、アゾトバクター属の種(Azotobacter spp.)、トリコデルマ属の種(Torichoderma spp.)、サッカロミセス属の種(Saccharomyces spp.)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2007年6月20日に「微生物製剤および植物の成長促進にそれを使用する方法」という発明の名称で出願された米国仮出願第60/945,149号による優先権を主張するものであり、その内容はここに参照文献として組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
世界中の農業で、植物の成長を助ける栄養分を与えるため、過剰な量の化学肥料が使用されている。化学肥料は近代農業に利益をもたらしてきた一方、その使用の増加に伴い、農地の土壌の特性や品質を劣化させていることが報告されている。化学肥料の過度の使用は、土壌の圧縮や弱体化をひき起こし、結果的に、生産収率および肥料の使用効率をともに低下させている。したがって、農地を継続して使用できることは非常に重要であり、また、化学肥料の過度の使用も食物の安全や環境の保全にとって重要である。
【0003】
微生物を用いる生物学的肥料に関する最近の研究は、これを保証している。例えば、肥料における微生物の使用は、土壌に良好な生物学的活性を与え、病原性土壌生物を抑え、根系の周囲の微生物活性を高めて植物の質量を増大させるとともに植物の健康状態を高め、窒素、リン酸塩、カリウムなどの必須栄養素を放出させ、土壌の孔隙率、保水性および通気性を改善し、かつ土壌の圧縮および弱体化を低減することによって、土壌に長期にわたる生産力を付与し維持する助けとなり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
とはいえ、微生物肥料によりもたらされる潜在的利益を利用するために克服しなければならない技術的課題が存在する。第1に、商業的に実行可能であるためには、微生物製品は安定性の高いものでなければならない。したがって、安定した微生物を生産する高度な製造技術および製剤技術が望まれる。第2に、土壌に添加した後、微生物個体群を維持し増殖させることは難しく、微生物が土壌中で確実に働くようにする高度な技術が必要である。第3に、微生物を、有機肥料、化学肥料などの他の肥料成分と製剤化することが望ましい。したがって、微生物含有肥料製品の適合性を確保する新しい微生物製剤技術が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば、植物成長促進組成物は、有益な微生物および微生物活性化剤を含む。有益な微生物は、バシラス属の種(Bacillus spp.)、アゾトバクター属の種(Azotobacter spp.)、トリコデルマ属の種(Torichoderma spp.)およびサッカロミセス属の種(Saccharomyces spp.)からなる群より選択することができる。微生物活性化剤は、酵母自己消化物などの加工酵母製品、腐植物質、海草抽出物、デンプン、アミノ酸、および/またはZn、Fe、Cu、Mn、BおよびMoなどの微量元素から選択することができる。
【0006】
他の態様によれば、植物成長促進組成物は、有益な微生物、微生物活性化剤および有機肥料を含む。
【0007】
さらに他の態様によれば、植物成長促進組成物は、有益な微生物、微生物活性化剤、有機肥料および化学肥料を含む。
【0008】
他の態様によれば、植物成長促進組成物の製造方法は、原料を粉砕し混合する工程、粉砕され混合された原料を80〜300℃の温度で乾燥して造粒生成物を得る工程、造粒生成物を微生物および糖蜜と混合する工程、および粉砕され混合された造粒生成物を80℃
以下の温度で乾燥することによって前記組成物を得る工程を含む。
【0009】
さらに他の態様によれば、植物成長を促進する方法は、植物成長促進組成物を施用する工程を含む。植物成長促進組成物は、有益な微生物および微生物活性化剤を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】図1Aはトリコデルマ属(Torichoderma)菌を施用した試験植物の38日目の根乾燥重量を示す。
【図1B】図1Bはトリコデルマ属(Torichoderma)菌を施用した試験植物の38日目のシュート乾燥重量を示す。
【図2A】図2Aは微生物ブレンドを施用した試験植物の41日目の平均高さを示す。
【図2B】図2Bは微生物ブレンドを施用した試験植物の41日目の平均キャノピーを示す。
【図2C】図2Cは微生物ブレンドを施用した試験植物の41日目の平均茎直径を示す。
【図2D】図2Dは微生物ブレンドを施用した試験植物の41日目の平均クロロフィル指数を示す。
【図3A】図3Aはトリコデルマ属(Torichoderma)菌および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の35日目のキャノピーを示す。
【図3B】図3Bはトリコデルマ属(Torichoderma)菌および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の35日目の茎直径を示す。
【図3C】図3Cはトリコデルマ属(Torichoderma)菌および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の35日目のシュート乾燥重量を示す。
【図3D】図3Dはトリコデルマ属(Torichoderma)菌および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の35日目の根乾燥重量を示す。
【図4A】図4Aはバシラス・サブティリス(Bcillus substilis)および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の21日目の高さを示す。
【図4B】図4Bはバシラス・サブティリス(Bcillus substilis)および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の21日目のキャノピーを示す。
【図4C】図4Cはバシラス・サブティリス(Bcillus substilis)および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の21日目のシュート乾燥重量を示す。
【図4D】図4Dはバシラス・サブティリス(Bcillus substilis)および種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の21日目の根乾燥重量を示す。
【図5A】図5Aは図2Aの微生物ブレンドおよび種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の41日目の平均高さを示す。
【図5B】図5Bは図2Bの微生物ブレンドおよび種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の41日目の平均キャノピーを示す。
【図5C】図5Cは図2Cの微生物ブレンドおよび種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の41日目の平均茎直径を示す。
【図5D】図5Dは図2Dの微生物ブレンドおよび種々の微生物活性化剤を施用した試験植物の41日目の平均クロロフィル指数を示す。
【図6A】図6Aは有機肥料を含む植物成長促進組成物を施用した試験植物の高さを示す。
【図6B】図6Bは有機肥料を含む植物成長促進組成物を施用した試験植物の冠直径を示す。
【図6C】図6Cは有機肥料を含む植物成長促進組成物を施用した試験植物の根量を示す。
【図6D】図6Dは有機肥料を含む植物成長促進組成物を施用した試験植物のシュート量を示す。
【図7A】図7Aは化学肥料を含む植物成長促進組成物および有機肥料からなる第1の試料を施用した植物のシュート量を示す。
【図7B】図7Bは化学肥料を含む植物成長促進組成物および有機肥料からなる第2の試料を施用した植物のシュート量を示す。
【図7C】図7Cは化学肥料を含む植物成長促進組成物および有機肥料からなる第3の試料を施用した植物のシュート量を示す。
【図8】図8は化学肥料液中の選択された微生物の安定性を示す。
【図9A】図9Aは植物成長促進組成物の製造における造粒プロセスの第1の工程を示す。
【図9B】図9Bは植物成長促進組成物の製造における造粒プロセスの第2の工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の特定の一実施形態について詳細に説明し、その例もまた以下に説明する。本発明の代表的な実施形態を詳細に説明する。本発明を明確にするために、本発明の理解にあたってあまり重要でない特徴を示さないことがあることは、当業者には明らかであろう。
【0012】
さらに、本発明が下記に説明する実施形態そのものに限定されるものではなく、また、当業者が本発明の精神および要旨を逸脱しない範囲で種々変更および修正可能であることは理解されるべきである。例えば、本明細書および添付した請求項の範囲内で、異なる実施形態の構成要素および/または特徴を相互に組み合わせたり、かつ/または相互に置換したりすることができる。また、本明細書、図面および添付した請求項を読んだ後に、当業者に明らかになる改善や修正は、本発明の精神および範囲内のものであるとみなされる。
【0013】
植物成長促進組成物は、有益な微生物および微生物活性化剤を含むことができる。充填剤などの不活性成分もまた、本組成物に含有させることができる。
【0014】
有益な微生物としては、バシラス属の種(Bacillus spp.)、アゾトバクター属の種(Azotobacter spp.)、トリコデルマ属の種(Torichoderma spp.)およびサッカロミセス属の種(Saccharomyces spp.)が挙げられる。より具体的には、有益な微生物として、バシラス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バシラス・サブティリス(Bacillus subtilis)、アゾトバクター・クルーコッカム(Azotobacter chroococcum)、トリコデルマ・ハルジアナム(Torichoderma harzianum)およびサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)が挙げられる。また、指定された植物成長促進機能を得るために、他の有益な微生物を選択することができ、それらは、微生物の多様性およびバランスを与えるために、細菌、菌類、および/または酵母を含むことができる。有益な微生物は、土壌環境で生存し得る土壌分離株であることが好ましい。
【0015】
微生物活性化剤としては、酵素前駆体、微生物代謝産物、有機酸、炭水化物、酵素および/または微量元素が挙げられる。微生物活性化剤としては、例えば、酵母自己消化物などの加工酵母製品、腐植物質、海草抽出物、デンプン、アミノ酸、および/またはZn、Fe、Cu、Mn、BおよびMoなどの微量元素が挙げられる。微生物活性化剤は、植物の成長促進に使用する有益な微生物の働きを強化するために、選択し、組み合わせ、使用することができる。具体的には、微生物活性化剤は、微生物の代謝を増進させ、その増殖を促進し、そして生化学物質の産生を増加させるように構成される。
【0016】
植物成長促進組成物は、有益な微生物を約1〜約50重量%(wt%)、好ましくは約1〜約20wt%、より好ましくは約1〜約10wt%含有することができる。植物成長促進組成物は、微生物活性化剤を約50〜約99wt%、好ましくは約80〜約99wt%、より好ましくは約90〜約99wt%含有することができる。
【0017】
他の実施形態では、植物成長促進組成物は、有益な微生物、微生物活性化剤および有機肥料を含有することができる。有益な微生物および微生物活性化剤は、既に上で記述したものと同じものであってよい。有機肥料としては、糞尿堆肥、生堆肥および/または各種食物および/またはバイオ燃料プロセスから排出された有機廃棄物が挙げられる。有機肥料としては、また、植物の成長を促進し得るものとして当業者に知られている他の有機物質も挙げられる。
【0018】
本実施形態においては、植物成長促進組成物は、有益な微生物を約1〜約20wt%、好ましくは約1〜約10wt%、より好ましくは約1〜約5wt%含有することができる。植物成長促進組成物は、微生物活性化剤を約5〜約50wt%、好ましくは約10〜約40wt%、より好ましくは約25〜約35wt%含有することができる。植物成長促進組成物は、有機肥料を約30〜約94wt%、好ましくは約50〜約89wt%、より好ましくは約60〜約74wt%含有することができる。
【0019】
さらに他の実施形態においては、植物成長促進組成物は、有益な微生物、微生物活性化剤、有機肥料および化学肥料を含有することができる。有益な微生物、微生物活性化剤および化学肥料は、既に上で記述したものと同じものであってよい。化学肥料としては、植物の成長を助ける栄養分である窒素、リン酸塩および/またはカリウムを付与し得る様々な化学物質が挙げられる。化学肥料としては、例えば、尿素、リン酸カルシウム、リン酸カリウムおよび/または窒素‐リン酸塩‐カリウム(NPK)混合肥料が挙げられる。混合肥料としては、また、この分野で知られている他の物質も挙げられる。
【0020】
本実施形態においては、植物成長促進組成物は、有益な微生物を約0.1〜約10wt%、好ましくは約0.1〜約5wt%含有することができる。植物成長促進組成物は、微生物活性化剤を約2〜約50wt%、好ましくは約5〜約50wt%、より好ましくは約5〜約40wt%含有することができる。植物成長促進組成物は、有機肥料を約5〜約92.9wt%、好ましくは約10〜約89.9wt%、より好ましくは約10〜約74wt%含有することができる。植物成長促進組成物は、化学肥料を約5〜約92.9wt%、好ましくは約5〜約84.9wt%、より好ましくは約20〜約84.9wt%含有することができる。
【0021】
上述したいかなる実施形態においても、組成物は粉末、顆粒、ペレットまたは液体の形状に調製することができる。組成物は、また、植物の成長を促進する基肥および/または追肥用として使用することができる。
【0022】
植物の成長を促進する方法は、植物成長促進組成物を施用する工程を含む。植物成長促進組成物は、単独で施用してもよく、有機肥料、化学肥料、またはそれらの混合物と組み合わせて施用してもよい。植物成長促進組成物は、有機肥料および/または化学肥料の効率を高め、かつ農地の継続的使用のために土壌の特性および品質を向上させることができるように構成されていることが好ましい。組成物は、また、植物の病原菌を減らすことができるように構成されていることが好ましい。
【0023】
植物成長促進組成物の製造方法は、原料を粉砕し混合する工程、粉砕され混合された原料を80〜300℃の温度で乾燥して造粒生成物を得る工程、造粒生成物を微生物および糖蜜と混合する工程、および混合された造粒物を80℃以下の温度で乾燥することによって前記組成物を得る工程を含む。造粒プロセスは、有益な微生物、微生物活性化剤、有機肥料および/または化学肥料を含む植物成長促進組成物の製造に使用することができる。造粒の第1の工程においては、生成された顆粒を高温で乾燥するが、一方、造粒の第2の工程においては、図9Aおよび9Bに示すように、低温乾燥が用いられる。原料には、有機または化学肥料で既に記載したものなど、肥料を製造する分野の技術に精通した者に一般に知られているものが使用される。
【0024】
以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明し、その例もまた以下に説明する。本発明の代表的な実施形態を詳細に説明するが、本発明を明確にするために、本発明の理解にあたってあまり重要でない特徴を示さないことがあることは、当業者には明らかであろう。
【0025】
さらに、植物成長促進組成物が下記に説明する実施形態そのものに限定されるものではなく、また、当業者が本発明の精神および要旨を逸脱しない範囲で種々変更および修正可能であることは理解されるべきである。例えば、本明細書および添付した請求項の範囲内で、異なる実施形態の構成要素および/または特徴を相互に組み合わせたり、かつ/または相互に置換したりすることができる。
【実施例1】
【0026】
実施例1:選択されたトリコデルマ属(Torichoderma)株の効果
この実施例では、選択されたトリコデルマ属(Torichoderma)菌が有機肥料の効率を高め得ることを示すポット試験を実施した。ポッティング用マトリックス材として、砂壌土を用い、試験用植物としてトマト(リコペルシコン・エスクレンタム(Lycopersicon esculentum))を使用し、有機肥料として堆肥を使用した(0.5%w/w)。鉢のサイズは、直径、高さが共に10cmであった。トマトの苗を移植する前に、4種類の施用量(すなわち、10、10、10および10CFU/g土壌、それぞれ施用量1、2、3および4と記す)でトリコデルマ属(Torichoderma)菌をポッティングミックスに加えた。菌を接種せず、有機肥料のみを加えた苗を、土壌対照試料とした。
【0027】
図1Aおよび1Bに示すように、収穫時(38日目)、植物量を根乾燥重量およびシュート乾燥重量として測定した。図1Aにおいて、菌を接種した苗(施用量2、3および4)の根の植物量は、菌を接種しなかった苗(対照土壌)のそれよりはるかに大きかった。根乾燥重量は、微生物の施用量の増加に伴い増大した。同様に、図1Bにおいて、菌を接種した苗(施用量2、3および4)のシュートの植物量もまた、非植菌苗(対照土壌)のそれよりはるかに大きかった。シュート乾燥重量は、微生物の施用量の増加に伴い増大した。
【0028】
その結果、この実施例は、トリコデルマ属(Torichoderma)菌が有機肥料の効率を顕著に増大させるとともに、その効果に用量‐応答関係があることを示した。
【実施例2】
【0029】
実施例2:微生物ブレンドの効果
この実施例では、選択された微生物ブレンド(バシラス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バシラス・サブティリス(Bacillus subtilis)、トリコデルマ・ハルジアナム(Torichoderma harzianum)およびサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae))が有機肥料の効率を高め得ることを示すポット試験を実施した。ポッティング用マトリックス材として、砂壌土を用い、試験用植物としてトマト(リコペルシコン・エスクレンタム(Lycopersicon esculentum))を使用し、有機肥料として堆肥を使用した(0.5%w/w)。鉢のサイズは、直径、高さが共に10cmであった。トマトの苗を移植する前に、3種類の施用量(すなわち、10、10および10CFU/g土壌、それぞれM1、M2およびM3と記す)で微生物ブレンドをポッティングミックスに加えた。菌を接種せず、有機肥料のみを加えた苗を、対照試料(Ctrl)とした。
【0030】
41日目に、植物の高さ、キャノピー、茎サイズおよびクロロフィル指数を測定し、表1〜4に記録し、そして図2A〜2Dに示した。図2Bにおいて、菌を接種した苗(M1、M2およびM3)のキャノピーは、非植菌苗(Ctrl)のそれよりはるかに大きかった。同様に、図2Dにおいて、菌を接種した苗(M2)のクロロフィル指数もまた、菌を接種しなかった苗(Ctrl)のそれよりはるかに大きかった。菌を接種した苗の植物高さ(図2AのM1およびM3)と、菌を接種した苗の茎直径(図2CのM2およびM3)も、また、菌を接種しなかった苗(Ctrl)のそれよりはるかに大きかった。その結果、この実施例は、選択された微生物ブレンドが有機肥料の効率を顕著に増大させることを示した。
【0031】
【表1】

【0032】
【表2】

【0033】
【表3】

【0034】
【表4】

【実施例3】
【0035】
実施例3:トリコデルマ属(Torichoderma)株に対する微生物活性化剤の効果
この実施例では、種々の微生物活性化剤を添加したトリコデルマ属(Torichoderma)菌を、その効果を示すポット試験において、トマトの苗に施用した。実験は、実施例1に記載したのと同様に組み立てた。表5に、この実施例で使用した各種活性化剤処方の組成を示す。それらには、酵母自己消化物、腐植粉末およびアミノ酸を含む微量栄養素が含まれた。
【0036】
【表5】

【0037】
図3A〜3Dに示すように、35日目に、植物の高さ、茎サイズ、シュート乾燥重量および根乾燥重量を測定した。示したように、植物キャノピー、茎直径、根乾燥重量およびシュート乾燥重量に関し、酵母自己消化物、腐植粉末、および/または微量栄養素を添加した微生物(処理P2−0.2、P3−8、P4−0.05およびP9−0.2)は、微生物単独(処理P0)で処理したものに比べ、はるかに大きな値を示した。
【0038】
その結果、この実施例は、選択された微生物活性化剤処方がトリコデルマ属(Torichoderma)菌の能力を大きく向上させ、それによって生物の成長が促進されることを示した。
【実施例4】
【0039】
実施例4:バシラス属(Bacillus)株に対する微生物活性化剤の効果
この実施例では、種々の微生物活性化剤を添加したバシラス・サブティリス(Bacillus substilis)菌を、その効果を示すポット試験において、トマトの苗に施用した。実験は、実施例1に記載したのと同様に組み立てた。表6に、この実施例で使用した各種活性化剤処方の組成を示す。それらには、酵母自己消化物、腐植粉末および微量栄養素が含まれた。
【0040】
【表6】

【0041】
図4A〜4Dに示すように、21日目に、植物の高さ、キャノピー、シュート乾燥重量および根乾燥重量を測定した。示したように、植物の高さ、キャノピー、シュート乾燥重量および根乾燥重量に関し、酵母自己消化物、腐植粉末、および/または微量栄養素を添加した微生物(処理P5、P6、P7−4、P7−8、P8およびP9)は、微生物単独(処理P2)で処理したものに比べ、はるかに大きな値を示した。
【0042】
その結果、この実施例は、選択された微生物活性化剤処方がバシラス・サブティリス(Bacillus substilis)菌の能力を大きく向上させ、それによって生物の成長が促進されることを示した。
【実施例5】
【0043】
実施例5:微生物ブレンドに対する微生物活性化剤の効果
この実施例では、種々の微生物活性化剤を添加した微生物ブレンドを、その効果を示すポット試験において、トマトの苗に施用した。実験は、実施例2に記載したのと同様に組み立てた。トマトの苗の移植前に、微生物活性化剤を5種の処方、すなわち、10個の微生物+処方1(F1)、10個の微生物+処方2(F2)、10個の微生物+処方3(F3)、10個の微生物+処方4(F4)、10個の微生物+処方5(F5)で、ポッティングミックスに加えた。表7に、この実施例で使用した各種活性化剤処方の組成を示す。それらには、酵母自己消化物、腐植粉末および微量栄養素が含まれた。
【0044】
【表7】

【0045】
41日目に、植物の高さ、キャノピー、茎直径およびクロロフィル指数を測定し、表8〜11に記録し、そして図5A〜5Dに示した。図5Bおよび5Dに示すように、キャノピーおよびクロロフィル指数に関しては、酵母自己消化物、腐植粉末、および/または微量栄養素を添加した微生物ブレンド(F1、F3、F4およびF5)は、微生物ブレンド単独(M3)の組成のものに比べ、はるかに大きな値を示した。図5Aに示すように、植物の高さに関しては、腐植粉末、および微量栄養素を添加した微生物ブレンド(それぞれF2およびF3)は、微生物ブレンド単独(M3)の組成のものに比べ、はるかに大きな値を示した。図5Cに示すように、茎直径に関しては、酵母自己消化物、または腐植粉末を含む酵母自己消化物を添加した微生物ブレンド(それぞれF1およびF4)は、微生物ブレンド単独(M3)の組成のものに比べ、はるかに大きな値を示した。
【0046】
その結果、この実施例は、選択された微生物活性化剤処方が微生物ブレンドの能力を大きく向上させ、それによって生物の成長が促進されることを示した。
【0047】
【表8】

【0048】
【表9】

【0049】
【表10】

【0050】
【表11】

【実施例6】
【0051】
実施例6:有機肥料(ミルマッド)の効果を高める組成物の施用
この実施例では、4種の試料:2種のミルマッドからなる有機肥料試料(FV−Mill MudおよびFC−Mill Mud)と、植物成長促進組成物を含有する2種のミルマッドからなる有機肥料試料(FV−NS−1およびFC−NS−1S)を試験した。FV−NS−1は、微生物ブレンド1.5%、酵母自己消化物2%および有機肥料96.5%(FV−Mill Mud60%および充填剤36.5%含有)から構成された。FV−NS−1Sは、微生物ブレンド1.5%、酵母自己消化物2%および有機肥料96.5%(FC−Mill Mud60%および充填剤36.5%含有)から構成された。
【0052】
図6Aおよび6Bに示すように、56日目まで7日毎に、試料植物の高さおよび冠直径を測定した。示したように、植物高さおよび冠直径に関し、植物成長促進組成物を含むミルマッドからなる有機肥料試料(FV−NS−1およびFC−NS−1S)は、ミルマッド単独の有機肥料試料(FV−Mill MudおよびFC−Mill Mud)に比べ、はるかに大きな値を示した。
【0053】
図6Cおよび6Dに示すように、69日目に試料の根量およびシュート量を測定した。示したように、根量およびシュート量に関し、植物成長促進組成物を含むミルマッドからなる有機肥料試料(FV−NS−1およびFC−NS−1S)は、ミルマッド単独の有機肥料試料(FV−Mill MudおよびFC−Mill Mud)に比べ、はるかに大きな値を示した。
【0054】
その結果、この実施例は、植物成長促進組成物がミルマッドなどの有機肥料の能力を大きく向上させることを示した。
【実施例7】
【0055】
実施例7:化学肥料を含む組成物の効果
この実施例では、実施例2で使用したような微生物ブレンドと微生物活性化剤とを共に含む組成物を用いて、種々の混合肥料生成物を製造した。この混合肥料生成物の組成物は、微生物ブレンド、微生物活性化剤、有機肥料、窒素化学肥料、リン酸化学肥料およびカリウム化学肥料を含んだ。図9Aおよび9Bに示す方法により、混合肥料生成物を製造した。
【0056】
この実施例では、ポット試験によって試験される6つの試料においてベビー白菜を用いた。表12に、試料の説明および組成を記載する。図7A〜7Cに示すように、収穫時にシュート量を測定した。示したように、シュート量に関し、微生物ブレンド、微生物活性化剤および有機物を含む植物成長促進組成物試料(M−O−NPK1、M−O−NPK2およびM−O−NPK3))は、化学肥料を単独で含む試料(NPK1、NPK2およびNPK3)に比べ、はるかに大きな値を示した。
【0057】
その結果、この実施例は、植物成長促進組成物および有機物が化学肥料の能力を大きく向上させることを示した。
【0058】
【表12】

【実施例8】
【0059】
実施例8:化学肥料を含む微生物ブレンドの安定性
この実施例では、化学肥料液に使用したときの微生物の安定性を示す試験を実施した。微生物ブレンドをNPK肥料液に加え、ある期間にわたって微生物数を測定した。図8に示すように、微生物数が大きく減少することはなかった。このことは、選択された微生物の化学肥料との併用が商業的に可能であることを示唆した。
【0060】
植物成長促進組成物の実施例を記載したが、組成物、その製造方法およびその使用方法は限定されるものではなく、変更可能であることは理解されるべきである。植物成長促進組成物の範囲は添付した請求項によって定義され、文字通り、またはそれと等価に、請求項の範囲に入る組成物および方法はすべてそれに包含されるものとする。
【0061】
[参考文献]
アルマス・ザイド(Almas Zaidi)およびモハマド・サギール・カーン(Mohammad Saghir Khan)、2005年、Co−inoculaton Effects of Phosphate Solubilizing Microorganisms and Glomus Fasciculatum on Green Gram‐Bradyrhizobium Symbiosis.、ターキッシュ・ジャーナル・オブ・アグリカルチャー・アンド・フォレストリー(Turk J Agtic For)、第30巻、p.223−230
【0062】
アルトメア・シー(Altomare C)、ノーベル・ダブリュ・エー(Norvell WA)、ビョルクマン・ティー(Bjorkman T)、ハーマン・ジー・イー(Harman GE)、1999年、Silubilization of phosphates and micronutrients by the plant‐growth promoting and biocontrol fungus Trichoderma Harzianum Rifai strain 1295−22、アプライド・アンド・エンバイロメンタル・マイクバイオロジー(Appl Environ Microbial)、第65巻、p.2926−2933
【0063】
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【0064】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物成長促進組成物であって、
有益な微生物、および
微生物活性化剤
を含み、
前記有益な微生物は、バシラス属の種(Bacillus spp.)、アゾトバクター属の種(Azotobacter spp.)、トリコデルマ属の種(Torichoderma spp.)、サッカロミセス属の種(Saccharomyces spp.)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、組成物。
【請求項2】
前記有益な微生物は、バシラス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バシラス・サブティリス(Bacillus subtilis)、アゾトバクター・クルーコッカム(Azotobacter chroococcum)、トリコデルマ・ハルジアナム(Torichoderma harzianum)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記微生物活性化剤は、酵素前駆体、微生物代謝産物、有機酸、炭水化物、酵素、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
前記微生物活性化剤は、加工酵母製品、腐植物質、海草抽出物、デンプン、アミノ酸、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
前記加工酵母製品は、酵母自己消化物を含む、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
Zn、Cu、Mn、BおよびMoからなる群より選択される微量元素を含む、請求項4記載の組成物。
【請求項7】
前記有益な微生物は、前記組成物の1〜50重量パーセントを構成する、請求項1記載の組成物。
【請求項8】
前記有益な微生物は、前記組成物の1〜20重量パーセントを構成する、請求項7記載の組成物。
【請求項9】
前記有益な微生物は、前記組成物の1〜10重量パーセントを構成する、請求項8記載の組成物。
【請求項10】
有機肥料をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項11】
前記有機肥料は、糞尿堆肥、生堆肥、有機廃棄物、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項10記載の組成物。
【請求項12】
前記有益な微生物は、前記組成物の1〜20重量パーセントを構成し、前記微生物活性化剤は、前記組成物の5〜50重量パーセントを構成し、かつ前記有機肥料は、前記組成物の30〜94重量パーセントを構成する、請求項10記載の組成物。
【請求項13】
前記有益な微生物は、前記組成物の1〜10重量パーセントを構成し、前記微生物活性化剤は、前記組成物の10〜40重量パーセントを構成し、かつ前記有機肥料は、前記組成物の50〜89重量パーセントを構成する、請求項12記載の組成物。
【請求項14】
前記有益な微生物は、前記組成物の1〜5重量パーセントを構成し、前記微生物活性化剤は、前記組成物の25〜35重量パーセントを構成し、かつ前記有機肥料は、前記組成物の60〜74重量パーセントを構成する、請求項13記載の組成物。
【請求項15】
化学肥料をさらに含む、請求項10記載の組成物。
【請求項16】
前記化学肥料は、尿素、リン酸カルシウム、リン酸カリウムおよびNPK混合肥料、並びにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項15記載の組成物。
【請求項17】
前記有益な微生物は、前記組成物の0.1〜10重量パーセントを構成し、前記微生物活性化剤は、前記組成物の2〜50重量パーセントを構成し、前記有機肥料は、前記組成物の5〜92.9重量パーセントを構成し、かつ前記化学肥料は、前記組成物の5〜92.9重量パーセントを構成する、請求項15記載の組成物。
【請求項18】
前記有益な微生物は、前記組成物の0.1〜5重量パーセントを構成し、前記微生物活性化剤は、前記組成物の5〜50重量パーセントを構成し、前記有機肥料は、前記組成物の10〜89.9重量パーセントを構成し、かつ前記化学肥料は、前記組成物の5〜84.9重量パーセントを構成する、請求項17記載の組成物。
【請求項19】
前記有益な微生物は、前記組成物の0.1〜5重量パーセントを構成し、前記微生物活性化剤は、前記組成物の5〜40重量パーセントを構成し、前記有機肥料は、前記組成物の10〜74.9重量パーセントを構成し、かつ前記化学肥料は、前記組成物の20〜84.9重量パーセントを構成する、請求項18記載の組成物。
【請求項20】
粉末、顆粒、ペレットおよび液体の形態を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項21】
植物成長促進組成物の製造方法であって、
原料を粉砕し混合する工程、
前記粉砕され混合された原料を80〜300℃の温度で乾燥して造粒生成物を得る工程、
前記造粒生成物を微生物および糖蜜と混合する工程、および
前記粉砕され混合された造粒生成物を80℃以下の温度で乾燥することによって前記組成物を得る工程
を含む方法。
【請求項22】
植物の成長を促進する方法であって、
植物成長促進組成物を施用する工程を含み、
前記植物成長促進組成物は、有益な微生物および微生物活性化剤を含み、かつ前記有益な微生物は、バシラス属の種(Bacillus spp.)、アゾトバクター属の種(Azotobacter spp.)、トリコデルマ属の種(Torichoderma spp.)、サッカロミセス属の種(Saccharomyces spp.)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、方法。
【請求項23】
前記有益な微生物は、バシラス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バシラス・サブティリス(Bacillus subtilis)、アゾトバクター・クルーコッカム(Azotobacter chroococcum)、トリコデルマ・ハルジアナム(Torichoderma harzianum)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記微生物活性化剤は、酵母自己消化物、腐植粉末、海草抽出物、デンプン、アミノ酸、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項22記載の組成物。
【請求項25】
前記植物成長促進組成物は、有機肥料をさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項26】
前記有機肥料は、糞尿堆肥、生堆肥、有機廃棄物、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記植物成長促進組成物は、化学肥料をさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記化学肥料は、尿素、リン酸カルシウム、リン酸カリウムおよびNPK混合肥料、並びにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項27記載の組成物。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【公表番号】特表2010−530350(P2010−530350A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512756(P2010−512756)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【国際出願番号】PCT/GB2008/001854
【国際公開番号】WO2008/155514
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(501109998)ウルトラ バイオテック リミテッド (1)
【Fターム(参考)】