説明

心血管および血液の疾患の処置用の置換ジヒドロピラゾロン類

【課題】本発明の課題は、疾患、特に心血管および血液の疾患の処置に用いることができる新規化合物を提供することである。
【解決手段】式(I)のジヒドロピラゾロン誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、および、疾患、特に、心血管および血液疾患、腎臓疾患の処置および/または予防用、および、創傷治癒の促進用の医薬を製造するためのそれらの使用を提供する。この化合物は、HIFプロリル4−ヒドロキシラーゼの特異的阻害剤として作用し、この特異的作用メカニズムを基礎として、非経腸または経口投与の後に、インビボで、例えばエリスロポエチンなどのHIF標的遺伝子の誘導、並びに、例えば赤血球新生などのそれに起因する生物学的過程をもたらす。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
は、式
【化2】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
Aは、個々に、C−RまたはNを示し、ここで、多くとも2個の環構成員Aが同時にNを表し、
そして、
Eは、O、SまたはN−Rを示す}
のヘテロアリール基を表し、
は、式
【化3】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
Gは、個々に、C−RまたはNを示し、ここで、多くとも2個の環構成員Gが同時にNを表し、
Jは、O、SまたはN−Rを示し、
そして、
Lは、個々に、C−RまたはNを示し、ここで、多くとも2個の環構成員Lが同時にNを表す}
のヘテロアリール基を表し、
ここで、
、RおよびRは、同一であるかまたは異なり、各個別の場合で、相互に独立して、水素を表すか、または、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし10員のヘテロシクロアルキル、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−R、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−SO−R25、−SO−NR2627、−OR28、−SR29および−NR3031からなる群から選択される置換基を表し、ここで、
(i)(C−C)−アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソ、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし10員のヘテロシクロアルキル、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−R、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−SO−R25、−SO−NR2627、−OR28、−SR29および−NR3031からなる群から選択される1個ないし3個の同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
ここで、直前に言及したシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールラジカルは、同一かまたは異なる3個までのハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
(ii)(C−C)−シクロアルキル、4員ないし10員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、(C−C)−アルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、−C(=O)−R、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−SO−R25、−SO−NR2627、−OR28、−SR29および−NR3031からなる群から選択される1個ないし3個の同一かまたは異なるラジカルにより各場合で置換されていてもよく、
ここで、直前に言及したアルキルラジカルは、同一かまたは異なる3個までのハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
(iii)R、R10、R11、R13、R14、R17、R19、R21、R24、R25、R26、R28、R29およびR30は、相互に独立して、個々に、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし10員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択されるラジカルを表し、ここで、
(C−C)−シクロアルキル、4員ないし10員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる3個までのハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
そして、
(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個ないし3個のハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
(iv)R12、R15、R16、R18、R20、R22、R23、R27およびR31は、相互に独立して、個々に、水素および(C−C)−アルキルからなる群から選択されるラジカルを表し、
ここで、(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個ないし3個のハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
かつ/または、ここで、
(v)R11およびR12、R14およびR15、R16およびR17、R18およびR19、R20およびR21、R21およびR22、R23およびR24、R26およびR27並びにR30およびR31は、各場合で、それらが結合している原子と一体となって5員または6員のヘテロシクロアルキル環を形成していてもよく、これは、同一かまたは異なる1個ないし3個のハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、
およびRは、同一であるかまたは異なり、相互に独立して、水素を表すか、または、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択される置換基を表し、ここで、
(i)(C−C)−アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソ、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−R、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−SO−R25、−SO−NR2627、−OR28、−SR29および−NR3031からなる群から選択される1個ないし3個の同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
ここで、直前に言及したシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールラジカルは、同一かまたは異なる3個までのハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
そして、
(ii)(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、(C−C)−アルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、−C(=O)−R、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−SO−R25、−SO−NR2627、−OR28、−SR29および−NR3031からなる群から選択される1個ないし3個の同一かまたは異なるラジカルにより各場合で置換されていてもよく、
ここで、直前に言及したアルキルラジカルは、同一かまたは異なる3個までのハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
ここで、
(a)R、R10、R11、R13、R14、R17、R19、R21、R24、R25、R26、R28、R29およびR30は、相互に独立して、個々に、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択されるラジカルを表し、ここで、
(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる3個までのハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
そして、
(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個ないし3個のハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
(b)R12、R15、R16、R18、R20、R22、R23、R27およびR31は、相互に独立して、個々に、水素および(C−C)−アルキルからなる群から選択されるラジカルを表し、
ここで、(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個ないし3個のハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
かつ/または、
(c)R11およびR12、R14およびR15、R16およびR17、R18およびR19、R20およびR21、R21およびR22、R23およびR24、R26およびR27並びにR30およびR31は、各場合で、それらが結合している原子と一体となって、5員または6員のヘテロシクロアルキル環を形成していてもよく、これは、同一かまたは異なる1個ないし3個のハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表す]
の化合物、またはそれらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物、
但し、
式中、
が、式
【化4】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシカルボニルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルを示す}
のヘテロアリール基を表し、
が、式
【化5】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
、R6AおよびR6Bは、同一であるかまたは異なり、相互に独立して、水素を示すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択される置換基を示し、ここで、
(C−C)−アルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはアミノにより置換されていてもよく、
そして、
4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよい}
のヘテロアリール基を示し、
そして、
が、水素を表す式(I)の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、
並びに、化合物
3−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−4−(1−ピリジン−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−3−ピラゾリン−5(1H)−オン、
3',5−ジメチル−2−フェニル−1'−(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)−1'H,2H−3,4'−ビピラゾール−5'−オール、
3',5−ジメチル−2−フェニル−1'−(4−チオフェン−2−イル−1,3−チアゾール−2−イル)−1'H,2H−3,4'−ビピラゾール−5'−オール、
3',5−ジメチル−1'−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−2−フェニル−1'H,2H−3,4'−ビピラゾール−5'−オール、
2−(4−クロロフェニル)−3',5−ジメチル−1'−(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)−1'H,2H−3,4'−ビピラゾール−5'−オール
および
2−tert−ブチル−1'−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−3',5−ジメチル−1'H,2H−3,4'−ビピラゾール−5'−オール
を除く。
【請求項2】
式中、
が、式
【化6】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
Aは、個々に、C−RまたはNを示し、ここで、多くとも2個の環構成員Aが同時にNを表し、ここで、
は、各個別の場合で、相互に独立して、水素を表すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミン、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し、
ここで、上述の(C−C)−アルキルラジカルは、同一かまたは異なる3個までのフッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、
Eは、O、SまたはN−Rを示し、ここで、
は、水素または(C−C)−アルキルを表す}
のヘテロアリール基を表し、
が、式
【化7】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
Gは、各場合で、C−RまたはNを示し、ここで、2個の環構成員Gのうち1個以下がNを表し、ここで、
は、各個別の場合で、相互に独立して、水素を表すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−OR28および−NR3031からなる群から選択される置換基を表し、ここで、
(i)(C−C)−アルキルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−O−C(=O)−R13、−O−C(=O)−NR1415、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−NR20−C(=O)−NR2122、−NR23−SO−R24、−OR28および−NR3031からなる群から選択される1個ないし3個の同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
ここで、直前に言及したシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールラジカルは、同一かまたは異なる2個までのフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
(ii)(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
(iii)R10、R11、R13、R14、R17、R19、R21、R24、R28およびR30は、相互に独立して、個々に、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択されるラジカルを表し、ここで、
(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる3個までのフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
そして、
(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個ないし3個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
(iv)R12、R15、R16、R18、R20、R22、R23およびR31は、相互に独立して、個々に、水素および(C−C)−アルキルからなる群から選択されるラジカルを表し、
ここで、(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
かつ/または、ここで、
(v)R11およびR12、R14およびR15、R16およびR17、R18およびR19、R20およびR21、R21およびR22、R23およびR24並びにR30およびR31は、各場合で、それらが結合している原子と一体となって、5員または6員のヘテロシクロアルキル環を形成していてもよく、これは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、
Jは、OまたはSを示す}
のヘテロアリール基を表し、
そして、
が、水素またはメチルを表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはそれらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物、但し、
式中、
が、式
【化8】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシカルボニルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルを示す}
のヘテロアリール基を表し、
が、式
【化9】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
、R6AおよびR6Bは、同一であるかまたは異なり、相互に独立して、水素を示すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択される置換基を示し、ここで、
(C−C)−アルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはアミノにより置換されていてもよく、
そして、
4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよい}
のヘテロアリール基を示し、
そして、
が、水素を表す式(I)の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物を除く。
【請求項3】
式中、
が、式
【化10】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
Aは、個々に、C−RまたはNを示し、ここで、環構成員Aのうち1個以下がNを表し、ここで、
は、各個別の場合で、相互に独立して、水素を表すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミン、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し、
ここで、上述の(C−C)−アルキルラジカルは、同一かまたは異なる3個までのフッ素、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、
Eは、OまたはSを示す}
のヘテロアリール基を表し、
が、式
【化11】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
Gは、個々に、C−RまたはNを示し、ここで、2個の環構成員Gのうち1個以下がNを表し、ここで、
は、各個別の場合で、相互に独立して、水素を表すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−ONR19、−OR28および−NR3031からなる群から選択される置換基を表し、ここで、
(i)(C−C)−アルキルは、フッ素、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、5員または6員のヘテロアリール、−C(=O)−OR10、−C(=O)−NR1112、−NR16−C(=O)−R17、−NR18−C(=O)−OR19、−OR28および−NR3031からなる群から選択される1個ないし3個の同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
ここで、直前に言及したシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールラジカルは、同一かまたは異なる2個までのフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
(ii)(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
ここで、(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる3個までのフッ素、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
(iii)R10、R11、R17、R19、R28およびR30は、相互に独立して、個々に、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキルおよび4員ないし6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択されるラジカルを表し、ここで、
(C−C)−シクロアルキルおよび4員ないし6員のヘテロシクロアルキルは、同一かまたは異なる3個までのフッ素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよく、
そして、
(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個ないし3個のフッ素、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび/または5員または6員のヘテロアリールにより置換されていてもよく、
(iv)R12、R16、R18およびR31は、相互に独立して、個々に、水素および(C−C)−アルキルからなる群から選択されるラジカルを表し、
ここで、(C−C)−アルキルは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
かつ/または、ここで、
(v)R11およびR12、R16およびR17、R18およびR19並びにR30およびR31は、各場合で、それらが結合している原子と一体となって、5員または6員のヘテロシクロアルキル環を形成していてもよく、これは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよく、
そして、
Jは、OまたはSを示す}
のヘテロアリール基を表し、
そして、
が水素を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはそれらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物、但し、
式中、
が、式
【化12】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシカルボニルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルを示す}
のヘテロアリール基を表し、
が、式
【化13】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
、R6AおよびR6Bは、同一であるかまたは異なり、相互に独立して、水素を示すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から選択される置換基を示し、ここで、
(C−C)−アルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはアミノにより置換されていてもよく、
そして、
4員ないし6員のヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより各場合で置換されていてもよい}
のヘテロアリール基を示し、
そして、
が、水素を表す式(I)の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物を除く。
【請求項4】
式中、
が、式
【化14】

{式中、
*は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシカルボニルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルを示す}
のヘテロアリール基を表し、
は、式
【化15】

{式中、
#は、ジヒドロピラゾロン環との結合点を示し、
そして、
、R6AおよびR6Bは、同一であるかまたは異なり、相互に独立して、水素を示すか、または、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニルおよび4員ないし6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される置換基を示し、ここで、
(C−C)−アルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはアミノにより置換されていてもよく、
そして、
4員ないし6員のヘテロシクロアルキルは、同一かまたは異なる1個または2個のフッ素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、オキソ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび/または(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい}
のヘテロアリール基を表し、
そして、
が、水素を表す、
請求項1、請求項2または請求項3に記載の式(I)の化合物、またはそれらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項5】
下記の式
【化16】

を有する請求項1に記載の2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オンまたはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項6】
下記の式
【化17】

を有する請求項1に記載の2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン。
【請求項7】
下記の式
【化18】

を有する請求項1に記載の2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン塩酸塩。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)
【化19】

(式中、RおよびRは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有し、そして、
は、メチルまたはエチルを表す)
の化合物を、不活性溶媒中、場合により酸の存在下、式(III)
【化20】

(式中、Rは請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(IV)
【化21】

(式中、Z、R、RおよびRは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を得、これらは、これらの反応条件下で既に、または、塩基の影響下の後続の反応段階において環化しており、かくして式(I)の化合物を得、
そして、式(I)の化合物を、場合により、対応する(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸で、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
【請求項9】
が水素を示す請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(V)
【化22】

(式中、Rは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有し、そして、
は、メチルまたはエチルを表す)
の化合物を、式(VI)
【化23】

(式中、Zは、メチルまたはエチルを表す)
の化合物との縮合反応に付し、式(VII)
【化24】

(式中、ZおよびRは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を得、次いで、これらを、酸の存在下、式(III)
【化25】

(式中、Rは請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(IV−A)
【化26】

(式中、Z、RおよびRは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の意味を有する)
の化合物を得、これらは、これらの反応条件下で既に、または、塩基の影響下の後続の反応段階において環化しており、かくしてRが水素を表す式(I)の化合物を得ることを特徴とする、方法。
【請求項10】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
心血管疾患、心不全、貧血、慢性腎臓疾患または腎不全の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の医薬的に適する補助物質と組み合わせて含む、医薬。
【請求項13】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の化合物を、ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、ベータ受容体遮断薬、カルシウム拮抗薬、PDE阻害剤、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、利尿剤、アスピリン、鉄サプリメント、ビタミンB12および葉酸サプリメント、スタチン類、ジギタリス(ジゴキシン)誘導体、腫瘍化学療法剤および抗生物質からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる活性化合物と組み合わせて含む、医薬。
【請求項14】
心血管疾患、心不全、貧血、慢性腎臓疾患または腎不全の処置および/または予防のための、請求項12または請求項13に記載の医薬。
【請求項15】
少なくとも1種の請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の化合物または請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の医薬の有効量を使用する、ヒトまたは動物における心血管疾患、心不全、貧血、慢性腎臓疾患または腎不全の処置および/または予防方法。

【公開番号】特開2011−6486(P2011−6486A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229627(P2010−229627)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【分割の表示】特願2009−533691(P2009−533691)の分割
【原出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】