心血管障害の処置のためのヒトＧタンパク質共役型レセプターおよびそのモジュレーター
【課題】心血管障害の処置のためのヒトＧタンパク質共役型レセプターおよびそのモジュレーターを提供すること。
【解決手段】本発明は、候補化合物がＧタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）のモジュレーターであるか否かを同定する方法に関する。いくつかの実施形態において、ＧＰＣＲは、哺乳動物ＧＰＣＲ、好ましくはヒトＧＰＣＲである。いくつかの実施形態において、ＧＰＣＲは、内因的に心筋細胞により発現される。いくつかの実施形態において、ＧＰＣＲは、Ｇｑとカップリングされる。本発明は、さらに、ＧＰＣＲのモジュレーターを用いる方法に関する。好ましいモジュレーターは、逆アゴニストおよびアンタゴニストである。本発明における逆アゴニストおよびアンタゴニストは、肥大性心筋障害および鬱血性心不全、特に、心臓病の予防または治療のための治療剤として有用である。
【解決手段】本発明は、候補化合物がＧタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）のモジュレーターであるか否かを同定する方法に関する。いくつかの実施形態において、ＧＰＣＲは、哺乳動物ＧＰＣＲ、好ましくはヒトＧＰＣＲである。いくつかの実施形態において、ＧＰＣＲは、内因的に心筋細胞により発現される。いくつかの実施形態において、ＧＰＣＲは、Ｇｑとカップリングされる。本発明は、さらに、ＧＰＣＲのモジュレーターを用いる方法に関する。好ましいモジュレーターは、逆アゴニストおよびアンタゴニストである。本発明における逆アゴニストおよびアンタゴニストは、肥大性心筋障害および鬱血性心不全、特に、心臓病の予防または治療のための治療剤として有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
心臓肥大、左心室肥大、右心室肥大、および肥大型心筋症より選択される障害を予防または処置するため、あるいは該障害の予防または処置に適した組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ Ｇタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）の逆アゴニストを含む、組成物。
【請求項２】
鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大の予防または処置に適した組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、組成物。
【請求項３】
心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大の予防または処置に適した組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、組成物。
【請求項４】
前記肥大型心筋症が、以下：
（ａ）心筋梗塞後リモデリング；
（ｂ）心臓弁疾患；
（ｃ）持続した心後負荷；
（ｄ）心筋炎；および
（ｅ）家族性肥大型心筋症；
からなる群より選択される障害に由来する、請求項１〜３のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項５】
前記ＲＵＰ４０レセプターがヒトＲＵＰ４０レセプターである、請求項１〜４のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項６】
心臓肥大、左心室肥大、右心室肥大、および肥大型心筋症より選択される障害を予防または処置するため、あるいは該障害の予防または処置に適した薬学的組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ Ｇタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）の逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項７】
鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大の予防または処置に適した薬学的組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項８】
心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大の予防または処置に適した薬学的組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項９】
前記肥大型心筋症が、以下：
（ａ）心筋梗塞後リモデリング；
（ｂ）心臓弁疾患；
（ｃ）持続した心後負荷；
（ｄ）心筋炎；および
（ｅ）家族性肥大型心筋症；
からなる群より選択される障害に由来する、請求項６〜８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１０】
前記ＲＵＰ４０レセプターがヒトＲＵＰ４０レセプターである、請求項６〜９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１１】
配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ Ｇタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）の逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項１】
心臓肥大、左心室肥大、右心室肥大、および肥大型心筋症より選択される障害を予防または処置するため、あるいは該障害の予防または処置に適した組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ Ｇタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）の逆アゴニストを含む、組成物。
【請求項２】
鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大の予防または処置に適した組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、組成物。
【請求項３】
心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大の予防または処置に適した組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、組成物。
【請求項４】
前記肥大型心筋症が、以下：
（ａ）心筋梗塞後リモデリング；
（ｂ）心臓弁疾患；
（ｃ）持続した心後負荷；
（ｄ）心筋炎；および
（ｅ）家族性肥大型心筋症；
からなる群より選択される障害に由来する、請求項１〜３のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項５】
前記ＲＵＰ４０レセプターがヒトＲＵＰ４０レセプターである、請求項１〜４のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項６】
心臓肥大、左心室肥大、右心室肥大、および肥大型心筋症より選択される障害を予防または処置するため、あるいは該障害の予防または処置に適した薬学的組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ Ｇタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）の逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項７】
鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは鬱血性心不全または鬱血性心筋症における心筋細胞肥大の予防または処置に適した薬学的組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項８】
心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大を予防または処置するため、あるいは心筋梗塞後リモデリングにおける心筋細胞肥大の予防または処置に適した薬学的組成物であって、配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ ＧＰＣＲの逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【請求項９】
前記肥大型心筋症が、以下：
（ａ）心筋梗塞後リモデリング；
（ｂ）心臓弁疾患；
（ｃ）持続した心後負荷；
（ｄ）心筋炎；および
（ｅ）家族性肥大型心筋症；
からなる群より選択される障害に由来する、請求項６〜８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１０】
前記ＲＵＰ４０レセプターがヒトＲＵＰ４０レセプターである、請求項６〜９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１１】
配列番号２のアミノ酸配列、または、１以上のアミノ酸の置換、付加および／もしくは欠失によって配列番号２から誘導された内因性のアミノ酸配列を有するＲＵＰ４０ Ｇタンパク質共役型レセプター（ＧＰＣＲ）の逆アゴニストを含む、薬学的組成物。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６Ａ】
【図６Ｂ】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６Ａ】
【図６Ｂ】
【図７】
【公開番号】特開２０１１−１６２５６７（Ｐ２０１１−１６２５６７Ａ）
【公開日】平成２３年８月２５日（２０１１．８．２５）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２０１１−１２０６４０（Ｐ２０１１−１２０６４０）
【出願日】平成２３年５月３０日（２０１１．５．３０）
【分割の表示】特願２００６−５１７４１９（Ｐ２００６−５１７４１９）の分割
【原出願日】平成１６年６月１７日（２００４．６．１７）
【出願人】（５００４７８０９７）アリーナ ファーマシューティカルズ， インコーポレイテッド (97)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年８月２５日（２０１１．８．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１２０６４０（Ｐ２０１１−１２０６４０）
【出願日】平成２３年５月３０日（２０１１．５．３０）
【分割の表示】特願２００６−５１７４１９（Ｐ２００６−５１７４１９）の分割
【原出願日】平成１６年６月１７日（２００４．６．１７）
【出願人】（５００４７８０９７）アリーナ ファーマシューティカルズ， インコーポレイテッド (97)
【Ｆターム（参考）】
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