説明

性ステロイドホルモン受容体モジュレーターとして有用な新規な四環式ヘテロ原子含有誘導体

【化1】


本発明は、新規な四環式ヘテロ原子含有誘導体、これらを含有させた製薬学的組成物、これらを1種以上の性ステロイドホルモン受容体が媒介する障害の治療で用いること、そしてこれらの製造方法に向けたものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
Xは、−O−、−SおよびNR−から成る群から選択されここで、Rは、水素、C1−6アルキル、−C(O)−C1−6アルキル、−C1−4アルキル−NRおよび−L−R−(L−Rから成る群から選択され、
は、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、−C(O)−C1−6アルキル、−C1−4アルキル−NRおよび−L−R−(L−Rから成る群から選択され、
【化2】

は、場合によりO、NまたはSから独立して選択される1から2個のヘテロ原子を含有していてもよい5員から7員の芳香族、部分不飽和もしくは飽和環構造であり、ここで、この、ヘテロ原子1個または2個以上はブリッジの原子1個または2個以上ではなく、
aは、0から2から選択される整数であり、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−アラルキル、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−OC(O)−C1−4アルキル、−O−SO−C1−4アルキル、−O−SO−(ハロゲン置換C1−4アルキル)および−O−Si(CH(t−ブチル)から成る群から選択され、
bは、0から2から選択される整数であり、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−アラルキル、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−OC(O)−C1−4アルキル、−O−SO−C1−4アルキル、−O−SO−(ハロゲン置換C1−4アルキル)および−O−Si(CH(t−ブチル)から成る群から選択され、
は、−CH−および−C(O)−から成る群から選択され、
は、5員から6員のアリールおよび5員から6員のヘテロアリールから成る群から選択され、
cは、0から1から選択される整数であり、
は、−C1−4アルキル−、−C2−4アルケニル−、−O−C1−3アルキル−、−S−C1−3アルキル−および−NR−C1−3アルキル−、ここで、Rは水素またはC1−4アルキルから選択される、から成る群から選択され、
は、−NR、−C(O)−C1−4アルキル、−COH、−C(O)O−C1−4アルキルおよび−OC(O)−C1−4アルキルから成る群から選択され、
およびRは、独立して、水素またはC1−4アルキルから選択されるか、別法として、RとRとこれらが結合している窒素原子と一緒になって場合によりO、NまたはSから選択される1から2個の追加的ヘテロ原子を含有していてもよい5員から7員の芳
香族、部分芳香族もしくは飽和環構造を形成しているが、
但し、
とRの各々が−L−R−(L−Rであることはないことをさらなる条件とし、
aが0でありそしてbが0の時にはRまたはRの一方が−L−R−(L−Rであることをさらなる条件とし、
が水素でありそして
【化3】

がフェニルの時にはaまたはbの中の少なくとも一方が0以外であることをさらなる条件とし、
Xが−NH−または−N(C1−6アルキル)−であり、Rが水素またはC1−6アルキルであり、aが0から1であり、Rがハロゲンまたは−C(O)O−C1−4アルキルであり、bが1でありそしてRがハロゲンまたは−C(O)O−C1−4アルキルの時には
【化4】

がフェニル以外であることをさらなる条件とし、
Xが−O−であり、Rが水素またはC1−4アルキルであり、
【化5】

がフェニルであり、aが0から1であり、bが0から1でありそしてaまたはbの中の少なくとも一方が1である時にはRまたはRの中の少なくとも一方がハロゲンでもシアノでもニトロでもカルボキシでも−C(O)O−C1−4アルキルでもないことをさらなる条件とし、
Xが−O−であり、
【化6】

がフェニルであり、aが0でありそしてbが0の時にはRが−C1−4アルキル−N(C1−4アルキル)でも−C1−4アルキル−ピペリジニルでもないことをさらなる条件とし、
Xが−O−であり、Rが水素であり、
【化7】

がピリジルまたはチエニルであり、aが0でありそしてbが1から2の時にはRがオキソでもハロゲンでも−C(O)O−C1−4アルキルでもないことをさらなる条件とし、Xが−O−であり、Rが水素またはC1−4アルキルであり、
【化8】

がピロリルであり、aが0でありそしてbが1または2の時にはRがC1−4アルキルでも−C(O)O−C1−4アルキルでもないことをさらなる条件とし、
Xが−S−であり、Rが水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−N(C1−4アルキル)、−C1−4アルキル−ピペリジニル、−C1−4アルキル−ピロリジニルまたは−C1−4アルキル−モルホリニルであり、
【化9】

がフェニルであり、aが0から2でありそしてbが0から2の時にはRまたはRの中の少なくとも一方がハロゲンでもC1−4アルキルでC1−4アルコキシでもシアノでもニトロでもアミノでも−C(O)O−C1−4アルキルでもないことをさらなる条件とする]
で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項2】
Xが−O−であり、
が水素および−L−R−(L−Rから成る群から選択され、
【化10】

が場合によりO、NまたはSから独立して選択される1から2個のヘテロ原子を含有していてもよい6員の芳香族、部分不飽和もしくは飽和環構造であり、ここでこのヘテロ原子1個または2個以上はブリッジの原子1個または2個以上ではなく、
aが0から1から選択される整数であり、
がC1−4アルコキシであり、
bが0から1から選択される整数であり、
がヒドロキシおよび−O−アラルキルから成る群から選択され、
が−CH−であり、
が6員のアリールおよび6員のヘテロアリールから成る群から選択され、
cが1であり、
が−O−C1−3アルキルであり、
がNR、−COHおよび−CO−C1−4アルキルから成る群から選択され、
およびRが独立して水素またはC1−4アルキルから選択されるか、別法として、RとRとこれらが結合している窒素原子と一緒になって場合によりO、NまたはSから選択される1から2個の追加的ヘテロ原子を含有していてもよい5員から7員の芳香族、部分芳香族もしくは飽和環構造を形成しているが、
但し、
aが0でありそしてbが0の時にはRが−L−R−(L−Rであることを条件とし、
が水素でありそして
【化11】

がフェニルの時にはaまたはbの中の少なくとも一方が0以外であることをさらなる条件とし、
Xが−O−であり、
【化12】

がフェニルであり、aが0でありそしてbが0の時にはRが−C1−4アルキル−N(C1−4アルキル)でも−C1−4アルキル−ピペリジニルでもないことをさらなる条件とする、
請求項1記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項3】
Xが−O−であり、
が水素および4−(ジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルコキシ)−ベンジルから成る群から選択され、
【化13】

がフェニルであり、
aが1であり、
がC1−4アルコキシであり、
bが1であり、
がヒドロキシおよび−O−アラルキルから成る群から選択される、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項4】
Xが−O−であり、
が水素および4−(ジエチルアミノ−エトキシ)−ベンジルから成る群から選択され、
【化14】

がフェニルであり、
aが1であり、
がメトキシであり、
bが1であり、
がヒドロキシおよびベンジルオキシから成る群から選択される、
請求項3記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項5】
7−ベンジルオキシ−3−メトキシ−10H−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−b]インドール;
{2−[4−(7−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−b]インドール−10−イルメチル)−フェノキシ]−エチル}−ジエチル−アミン;および
10−[4−(2−ビエチルアミノ−エトキシ)−ベンジル]−3−メトキシ−10H−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−b]インドール−7−オール;
から選択される請求項1記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項6】
製薬学的に受け入れられる担体と請求項1記載の化合物を含んで成る製薬学的組成物。
【請求項7】
請求項1記載の化合物と製薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた製薬学的組成物。
【請求項8】
請求項1記載の化合物と製薬学的に受け入れられる担体を混合することを含んで成る製薬学的組成物製造方法。
【請求項9】
1種以上の性ステロイドホルモン受容体が媒介する障害の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項10】
前記性ステロイドホルモン受容体がエストロゲン受容体である請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記性ステロイドホルモン受容体がアンドロゲン受容体である請求項9記載の方法。
【請求項12】
前記性ステロイドホルモン受容体がプロゲスチン受容体である請求項9記載の方法。
【請求項13】
前記1種以上の性ステロイドホルモン受容体が媒介する障害がのぼせ、膣乾燥、オステオペニア、骨粗鬆症、高脂血症、認識機能の損失、変性脳病、心臓血管病、脳血管病、ホルモン感受性癌、ホルモン感受性過形成、子宮内膜症、子宮筋腫、変形性関節症、前立腺癌、良性前立腺過形成(BPH)、多毛症、脱毛症、拒食症、乳癌、にきび、エイズ、悪液質、子宮内膜症、筋腫、機能不全性出血、ステロイド受容体含有腫瘍、男性避妊の目的、女性避妊の目的、男性機能強化の目的およびホルモン補充の目的から成る群から選択される請求項9記載の方法。
【請求項14】
1種以上の性ステロイドホルモン受容体が媒介する障害の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項6記載の組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項15】
(a)のぼせ、(b)膣乾燥、(c)オステオペニア、(d)骨粗鬆症、(e)高脂血症、(f)認識機能の損失、(g)変性脳病、(h)心臓血管病、(i)脳血管病、(j)ホルモン感受性癌、(k)ホルモン感受性過形成、(l)子宮内膜症、(m)子宮筋腫、(n)変形性関節症、(o)前立腺癌、(p)良性前立腺過形成、(q)多毛症、(r)脱毛症、(s)拒食症、(t)乳癌、(u)にきび、(v)エイズ、(w)悪液質、(x)子宮内膜症、(y)筋腫、(z)機能不全性出血、(aa)ステロイド受容体含有腫瘍の治療、(bb)男性避妊、(cc)女性避妊、(dd)男性機能強化または(dd)ホルモン補充を必要としている被験体におけるそれを実施するに適した薬剤を製造するための請求項1記載化合物の使用。

【公表番号】特表2008−513483(P2008−513483A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532533(P2007−532533)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【国際出願番号】PCT/US2005/033272
【国際公開番号】WO2006/034090
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】