性補助具


【課題】包茎ペニスの矯正や勃起持続力の補助具として使用者に苦痛を与えることなく安心して使用可能な性補助具を提供する。
【解決手段】性補助部10は、筒状弾性体11と、筒状弾性体11の外周面に装着された複数のリング状弾性体12〜15とから構成される。リング状弾性体12〜15は筒状弾性体11に比べて伸縮し難い素材で作られている。また、リング状弾性体12〜15のうち、筒状弾性体11の一端側近傍に装着されたリング状弾性体12は欠落部分のない完全なリング形状を有し、残りのリング状弾性体13〜15はリング途中の少なくとも1箇所に欠落部分を有する不完全なリング形状を有する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は性補助具に関し、特に男性器(ペニス)に装着して好適な性補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
包茎ペニスの矯正や勃起持続力の補助具として、従来より各種の性補助具が提案ないし実用化されている。例えば、特許文献1には、プラスチック等の非伸縮性の材料を使用し、内径が調整でき且つ薄い素材に加工した数ミリ幅程度のリングをペニスの亀頭部直下に装着することによって、亀頭部を大きく露出させるとともに、たるんだ包皮を保持する効果を持たせたペニス用リングが提案されている。また、特許文献2には、伸縮性の高い良質のゴム等にて作られた帯体であって、一側辺はペニスの包皮を抑止し使用中巻き込まれることのない幅7ミリ程度の広幅部で半円形に変形するように形成され、他側辺は伸縮性を良くし使用中痛みを感じないようにするために軟質パイプ、薄肉幅広の膜状ゴム片等の緩衝部材を適用し、全体として環状体に形成された性補助具が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2008−43569号公報
【特許文献2】特開平6−197913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1等に見られるように、数ミリ程度の幅のリングをペニスに装着する構成では、勃起時にペニスの肉質に幅の狭いリングが食い込み、苦痛を感ずるようになり易い課題がある。特許文献2等に見られるように、一部分を僅かに幅広に形成し、また他側片に伸縮性を持たせるようにすれば、そのような苦痛を多少緩和することはできる。しかし、基本的に狭い幅の1箇所でペニスを拘束する構成であるため、勃起時にペニスの先端に集まった血液をそこにとどまらせ、また、たるんだ包皮が元にもどらないようにするためには、それなりの力でペニスの1箇所を拘束する必要があり、根本的な解決策にはなっていない。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、包茎ペニスの矯正や勃起持続力の補助具として使用者に苦痛を与えることなく安心して使用可能な性補助具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の性補助具は、筒状弾性体と、前記筒状弾性体の外周面に装着された複数のリング状弾性体とから構成され、前記複数のリング状弾性体は前記筒状弾性体に比べて伸縮し難い素材で作られており、前記複数のリング状弾性体のうち前記筒状弾性体の一端側近傍に装着されたリング状弾性体は欠落部分のない完全なリング形状を有し、残りのリング状弾性体はリング途中の少なくとも1箇所に欠落部分を有する不完全なリング形状を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、包茎ペニスの矯正や勃起持続力の補助具として使用者に苦痛を与えることなく安心して使用可能な性補助具が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1を参照すると、本発明の実施の形態にかかる性補助具10は、筒状弾性体11を主たる構成要素として有している。筒状弾性体11は、シリコン素材で作られており、その外周面には4本のリング状弾性体12〜15が埋設されており、またその内周面には複数の突起16が適当な間隔を置いて形成されている。
【0010】
リング状弾性体12〜15は、筒状弾性体11と同じくシリコン素材で作られている。但し、リング状弾性体12〜15は筒状弾性体11に比べて伸縮し難くするために、リング状弾性体12〜15に使われるシリコン素材の硬度は、筒状弾性体11に使われるシリコン素材の硬度よりも値が大きくなっている。例えば、筒状弾性体11に使われるシリコン素材の硬度は15°、リング状弾性体12〜15に使われるシリコン素材の硬度は20°である。
【0011】
4本のリング状弾性体12〜15のうち、筒状弾性体11の一端側近傍に埋設されたリング状弾性体12は、欠落部分のない完全なリング形状を有する。また、リング状弾性体12は、他のリング状弾性体13〜15に比べて太くなっている。
【0012】
他方、残りのリング状弾性体13〜15は、リング途中の少なくとも1箇所に欠落部分を有する不完全なリング形状を有する。本実施の形態の場合、リング状弾性体13〜15は、半円状のリングを2つあわせた形状を有する。つまり、リング状弾性体13〜15は、それぞれ欠落部分を2箇所ずつ有する。
【0013】
また、筒状弾性体11の外周面のうち、リング状弾性体12〜15が埋設された箇所は凸部を形成し、他の箇所は凹部を形成している。
【0014】
本実施の形態の性補助具10の各部のサイズの一例を図2〜図6に示す。図2および図3はMサイズの性補助具10の断面図および側面図に各部のサイズを記載したものであり、図4および図5はLサイズの性補助具10の断面図および側面図に各部のサイズ例を記載したものである。また、図6(a)および(b)は性補助部10の上面図および下面図に各部のサイズ例を記載したものである。
【0015】
このような性補助具10は、例えば、シリコンの射出成形によって製造した筒状弾性体11の外周面に4本のリング状弾性体12〜15を接着剤で固定し、これらのリング状弾性体12〜15を覆うように筒状弾性体11の外周面をシリコンの薄膜でコーティングすることで製造することができる。筒状弾性体11、リング状弾性体12〜15およびコーティング膜は100%シリコン素材で形成してもよいが、任意の他の素材を混合してもよい。一例として、筒状弾性体11には、医王石を混合してもよい。医王石は、マイナスイオン放出量がトルマリンの約2倍あり、さらに体質改善作用や抗酸化作用も他の鉱石より突出している天然鉱石である。
【0016】
本実施の形態の性補助具10の使用に際しては、リング状弾性体12が男性器の根元側に来るように筒状弾性体11の貫通孔に男性器を挿入して装着する。筒状弾性体11の長さは36.5ミリメートル程度なので、男性器の根元部分に装着すると、亀頭部分は完全に露出した状態になる。そのとき、たるんだ包皮があれば男性器の根元側に引き寄せておく。また、図7に示す装着時の概略図に示されるように、筒状弾性体11の内周面に設けられた突起16が滑り止めとして働き、使用中に筒状弾性体11が男性器の根元部分からずれるのを防止する。
【0017】
この状態で、男性器に血液が流入して勃起し始めると、太く且つ欠落部分のない完全なリング形状を有するリング状弾性体12によって、男性器の根元が適度な力で締め付けられるため、男性器内に流入した血液が体内に再び戻るのを抑え、男性器を持続的に勃起させる。
【0018】
また、筒状弾性体11にはリング状弾性体12以外に複数のリング状弾性体13〜15が設けられているため、これらのリング状弾性体13〜15の箇所においても男性器がある程度の力で締め付けられる結果、男性器内の血液は男性器のより先端部分へと集められる。この結果、亀頭部分はより大きく張り出ることになる。
【0019】
このように本実施の形態の性補助具によれば、包茎ペニスの矯正や勃起持続力の補助具として使用者に苦痛を与えることなく安心して使用することができる。その理由は、一つのリング状弾性体でなく、複数のリング状弾性体が装着された筒状弾性体で、たるんだ包皮を根元側に引き寄せると同時に男性器を締め付けるため、勃起時に男性器の肉質に補助具の一部が食い込んで苦痛を与えるといった恐れがないからである。
【0020】
また、男性器の根元側はリング状弾性体12によりある程度強い力で締め付け、それ以外はリング状弾性体13〜15によりそれより弱い力で締め付けることにより、男性器に流入した血液を根元部分において体内へ戻るのを抑制しつつ、男性器内においては、より先端部分に血液を集めることができ、亀頭部分を中心とした先端部分をより大きく張り出させる効果がある。
【0021】
また、リング状弾性体12〜15が筒状弾性体11よりも硬いこと、リング状弾性体12〜15によって筒状弾性体11の外周面に凹凸が形成されていることにより、女性器に対して適度な刺激を与えることができる。この効果は、リング状弾性体13〜15をリング状弾性体12と同様に完全なリング状にすればより一層顕著に奏されるが、リング状弾性体13〜15を完全なリング状にすると、男性器を締め付ける力が強くなり過ぎるため、本実施の形態においては、リング状弾性体13〜15をある程度太くしつつも拘束力を弱めるために、リング途中に欠落箇所を設けるようにしている。
【0022】
以上の実施の形態では、欠落部分のある不完全なリング形状を有するリング状弾性体13〜15は、合計3本使用したが、3本に限定されることはなく、1本でも、2本でもよく、また4本以上であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の性補助具は、包茎に悩む男性や勃起持続力に自身のない男性の性補助具として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態にかかる性補助具の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるMサイズの性補助具の各部のサイズ例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるMサイズの性補助具の各部のサイズ例を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるLサイズの性補助具の各部のサイズ例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるLサイズの性補助具の各部のサイズ例を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる性補助具の各部のサイズ例を示す上面図および下面図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる性補助具の装着時の概略図である。
【符号の説明】
【0025】
10…性補助具
11…筒状弾性体
12…欠落部分のない完全なリング形状を有するリング状弾性体
13〜15…リング途中に欠落部分のある不完全なリング形状を有するリング状弾性体
16…突起


【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状弾性体と、前記筒状弾性体の外周面に装着された複数のリング状弾性体とから構成され、前記複数のリング状弾性体は前記筒状弾性体に比べて伸縮し難い素材で作られており、前記複数のリング状弾性体のうち前記筒状弾性体の一端側近傍に装着されたリング状弾性体は欠落部分のない完全なリング形状を有し、残りのリング状弾性体はリング途中の少なくとも1箇所に欠落部分を有する不完全なリング形状を有することを特徴とする性補助具。
【請求項2】
前記筒状弾性体の外周面のうち、前記複数のリング状弾性体が装着された箇所が凸部を形成し、他の箇所が凹部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の性補助具。
【請求項3】
前記筒状弾性体の一端側近傍に装着されたリング状弾性体が、残りのリング状弾性体に比べて太い形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の性補助具。
【請求項4】
前記複数のリング状弾性体が装着された前記筒状弾性体の外周面が前記筒状弾性体と同じ材質の薄い膜でコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の性補助具。
【請求項5】
前記筒状弾性体および前記リング状弾性体の材質がシリコンであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の性補助具。


【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】


【公開番号】特開2010−29580(P2010−29580A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
生活必需品 | 医学または獣医学;衛生学 | 血管へ埋め込み可能なフィルター;補綴;人体の管状構造を開存させるまたは虚脱を防ぐ装置,例.ステント;整形外科用具,看護用具または避妊用具;温湿布;目または耳の治療または保護;包帯;被覆用品または吸収性パッド;救急箱 | 骨または関節の手術によらない処置のための整形外科的方法または用具 | 陰茎勃起を助長させる用具
生活必需品 | 医学または獣医学;衛生学 | 血管へ埋め込み可能なフィルター;補綴;人体の管状構造を開存させるまたは虚脱を防ぐ装置,例.ステント;整形外科用具,看護用具または避妊用具;温湿布;目または耳の治療または保護;包帯;被覆用品または吸収性パッド;救急箱 | 骨または関節の手術によらない処置のための整形外科的方法または用具 | 身体または身体の一部に対する拘束用具;拘束シャツ
【出願番号】特願2008−197375(P2008−197375)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(508233113)新日本ホールディングス株式会社
【Fターム(参考)】
整形外科、看護、避妊 | 生殖又は避妊 | 男性生殖器(避妊除く) | 陰茎(亀頭を含む)に適用
整形外科、看護、避妊 | 生殖又は避妊 | 男性生殖器(避妊除く) | 陰茎(亀頭を含む)に適用 | 陰茎の根元に当てるもの