説明

患者に関するデータを取得するための方法およびシステム

【課題】データ処理システムによって実行される、患者に関するデータを登録する方法を提供すること。
【解決手段】この方法は、登録デバイスから、1組の識別データ項目および1つまたは複数の識別タイムスタンプを受信するステップであって、各識別タイムスタンプが、識別データ項目のうちの少なくとも1つに関連付けられており、1組の識別データ項目が、電子デバイスを識別するデバイス識別データ項目、および患者を識別する患者識別データ項目を含む、ステップと、電子デバイスから、登録すべき患者に関するデータ、および患者に関するデータが取得された取得時刻を表す取得タイムスタンプを受信するステップと、少なくとも受信されたデバイス識別データ項目、受信された患者識別データ項目、受信された1つまたは複数の識別タイムスタンプ、および受信された取得タイムスタンプに基づいて、受信された患者に関するデータを識別された患者に関連付けるステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される方法、製品手段、システム、およびデバイスの実施形態は、例えばテストおよび測定の結果、および/または他の臨床データなど、患者に関するデータの取得および処理の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
臨床分析の分野の中で、患者に関するデータの取得および登録のための様々な電子デバイスが知られている。特に、臨床スタッフが看護の時点で所与の患者に関連したテストおよび/または測定の結果を取得することができるデバイスが知られている。こうした電子デバイスは、例えば患者の生理的パラメータの測定など、様々な形の臨床試験および/または分析を実行するためのデバイスを含む。
【0003】
現代の臨床環境において、こうした電子デバイスは広く使用されており、ますます多くのテストを中央研究所から実際の治療の場(POC)に移すという傾向がある。これは、いくつかの利点があるにもかかわらず、いくつかの課題も含む。
【0004】
例えば、POC電子デバイスが操作される操作環境は、例えばデバイスを操作するスタッフを制御する観点から、中央研究所の環境ほど制御可能でない。さらに、任意の電子デバイスは、日中に何人かの異なるオペレータによって操作されることがある。
【0005】
電子デバイスによって取得されるデータは、例えば患者のデータベースを実装するサーバシステムなど、中央データ処理システムに転送され、それによって記録される必要があることが多い。この転送が安全に、確実に、効率的に実行可能であることが望ましい。
【0006】
電子デバイスが異なる患者に関するデータを取得するために頻繁に使用されるようになるにつれて、患者の取り違えの危険性を減らし、正しいデータが患者のデータベースに登録されることを確実にすることが望ましい。
【0007】
米国特許第5626144号は、糖尿病や喘息のような慢性病に罹患している患者の医療情報を監視し、報告するためのシステムを開示する。この先行技術のシステムは、測定された値及び時間スタンプを含むデータ記録を記憶するため、及び、当該記録を、遠隔報告ユニットに送信するためのスタンド・アロンのモニタ、を含む。遠隔報告ユニットは、患者記録(その各々が、特有のIDのであって、患者と遠隔センサを関連付けるものを含む)を含むリレーショナル・データベースを含む。データベースは、記録がダウンロードされたときに更新され、生理学特性の状態情報の履歴的な報告の生成を可能とする。従って、この先行技術が、慢性病の長期管理の過程での、個々の患者によって用いられる監視装置からのデータの遠隔収集を可能とするものであっても、この先行技術は、信頼できる態様で、患者関連のデータを、多数の電子機器が、異なったオペラータによって頻繁に使用され、異なった患者に関連するデータを獲得する場所である、病院や他のヘルスケア施設で記録できない点に関して問題を持つ。
【0008】
US2003/0065653は、医療記録を格納し、取り出すためのシステムを開示する。この従来のシステムによれば、医療用デバイスがシステムで最初に使用されるとき、それ自体の識別(製造業者およびデバイスID番号)がシステムに自動的に登録される。この従来のシステムに登録された機器によって患者が初めてECGを受ける、またはX線写真を撮られるとき、患者は、ID番号を受ける。したがって、この従来のシステムの医療機器を介して患者が初めて検査されるとき、機器だけでなく、患者の統括的な記録が自動的に作成される。患者は、患者識別カードが提供され、そのときから、患者識別カードはシステム内に「登録される」。このシステムは、患者および医療用デバイスの中央登録を可能にするにもかかわらず、個々の医療用デバイスがシステムと共に使用されるように構成されることを必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】US2003/0065653
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、多くの臨床環境では、例えばデータ管理、処理能力などの点で、様々な機能を備える多種多様なタイプの電子デバイスがある。同時に、電子デバイスの機能に課される要件に対する制限を維持して、妥当なコストでそれらを製造することができるようにすることが望ましい。
【0011】
全般的に、取得されたデータの品質を確実にし、電子デバイスが操作される診療所での操作手順の準拠を確認することが可能であることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
データ処理システムによって実行される、患者に関するデータを登録する方法の実施形態が本明細書において開示される。この方法の実施形態は、
・登録デバイスから、1組の識別データ項目および1つまたは複数の識別タイムスタンプを受信するステップであって、各識別タイムスタンプが、識別データ項目のうちの少なくとも1つに関連付けられており、1組の識別データ項目が、電子デバイスを識別するデバイス識別データ項目、および患者を識別する患者識別データ項目を含む、ステップと、
・電子デバイスから、登録すべき患者に関するデータ、および患者に関するデータが取得された取得時刻を表す取得タイムスタンプを受信するステップと、
・少なくとも受信されたデバイス識別データ項目、受信された患者識別データ項目、受信された1つまたは複数の識別タイムスタンプ、および受信された取得タイムスタンプに基づいて、受信された患者に関するデータを識別された患者に関連付けるステップと
を含む。
【0013】
したがって、本明細書に記載される方法の実施形態は、電子デバイスの患者のデータの管理または類似の機能に依存する必要なく、特定の患者に対する取得されたデータの信頼できる関連付けを提供する。実際に、電子デバイスは、患者を識別する情報を受信または格納する必要がない。
【0014】
特に、本明細書に記載される方法の実施形態は、患者の識別子に対する患者に関するデータの信頼できる関連付けを提供し、この場合、データは、電子デバイスによって取得された。この関連付けは、単に電子デバイスを識別するデバイス識別データ項目、患者を識別する患者識別データ項目、データの取得が行われた時刻を識別するタイムスタンプ、および識別データ項目のうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数のタイムスタンプ、例えばデバイスおよび/または患者が登録された時刻を表す1つまたは複数のタイムスタンプに基づいて確実に実行され得ることが実現された。
【0015】
さらに、本明細書に記載される方法の実施形態では、例えば、取得されたデータがすぐに電子デバイスからデータ処理システムに転送されず、後に転送される場合など、後にでも取得されたデータと患者との間を一意に結び付けることができる。例えば、いかなる無線通信インターフェースも有していないいくつかの電子デバイスは、有線の接続、ドッキングステーション、または他の何らかの適切なインターフェースを介して電子デバイスがデータ処理システムに接続されるまで、取得されたデータを格納することができる。
【0016】
本明細書に記載される方法の実施形態において、少なくとも受信されたデバイス識別データ項目、受信された患者識別データ項目、受信された1つまたは複数の識別タイムスタンプ、および受信された取得タイムスタンプに基づいて、受信された患者に関するデータと識別された患者との間の関連付けが行われる。医療従事者がデータの取得および患者の登録を実行することができるさまざまな標準操作手順に適応し得ることは、本明細書に記載される方法の実施形態の利点である。このために、関連付けステップのいくつかの実施形態は、取得時刻を、1つまたは複数の識別タイムスタンプのうちの第1のものによって識別される第1の時刻と比較することができ、次いで関連付けは、この比較の結果に基づかせることができる。例えば、比較するステップは、少なくとも前記第1の識別タイムスタンプから決定された予め定められたデータ取得時間間隔内に取得時刻があるかどうかについて決定するステップを含んでいてもよく、また、前記予め定められたデータ取得時間間隔内に取得時刻がある場合、関連付けするステップは、患者に関するデータを患者識別データ項目に関連付けるステップを含んでいてもよい。データ取得時間間隔は、前記第1の時刻から開始し、予め定められた長さを有する時間間隔とすることができる。したがって、第1の時刻は、取得されたデータが登録された患者に関連付けられる時間間隔の開始トリガとすることができる。あるいは、データ取得時間間隔は、第1の時刻の前の第1の予め定められた期間および第1の時刻の後の第2の予め定められた期間を延長することができる。したがって、取得時間間隔は、単一のタイムスタンプに基づいて定義され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、登録すべき患者に関するデータおよび取得タイムスタンプを受信するステップは、患者に関するデータが受信された電子デバイスのデバイス識別子を取得するステップをさらに含み、受信された患者に関するデータを識別された患者に関連付けるステップは、患者に関するデータが受信された電子デバイスの前記取得されたデバイス識別子にさらに基づく。特に、受信された患者に関するデータは、患者に関するデータが受信された電子デバイスの取得されたデバイス識別子と一致するデバイス識別データ項目を含む1組の識別データ項目において受信された患者識別子に関連付けられてもよい。したがって、本明細書に記載されるタイムスタンプに基づく関連付けは、異なる電子デバイスが患者に関するデータを取得するために同時に使用されるときでさえ、確実に実行され得る。
【0018】
したがって、受信された患者に関するデータを識別された患者に関連付けるステップは、
・患者に関するデータが受信された電子デバイスの取得されたデバイス識別子と一致するデバイス識別データ項目をそれぞれ含む1つまたは複数の受信された組の識別データ項目を決定するステップと、
・ 少なくとも受信された1つまたは複数の識別タイムスタンプ、および受信された取得タイムスタンプに基づいて、受信された患者に関するデータを、決定された組の識別データ項目のうちの1つの患者識別データ項目に関連付けるステップと
を含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、1組の識別データ項目および1つまたは複数の識別タイムスタンプを受信するステップは、少なくとも前記第1および第2の識別タイムスタンプを受信するステップであって、第2の識別タイムスタンプが第2の時刻を識別する、ステップを含み、データ取得時間間隔は、前記第1の時刻から開始し、前記第2の時刻で終了する時間間隔である。したがって、データ取得時間間隔は、それぞれの識別データ項目に関連付けられた2つのタイムスタンプによって決定される。特に、第1のおよび/または第2の時刻は、識別データ項目のうちの1つが取得された識別時刻とすることができる。したがって、本実施形態では、データ取得時間間隔の開始および/または終了は、例えばオペレータが患者、電子デバイスなどを走査する、またはそうでなければ登録することによるなど、登録イベントによって定義される。その結果として、取得時間間隔は、実際の登録プロセスによって定義され、選択された登録手順および速度に自動的に適応される。
【0020】
いくつかの実施形態では、データ取得時間間隔を決定するステップは、データ取得時間間隔を、受信された組の識別タイムスタンプによって示される識別時刻のうちの最も初期のものから最新のものまでの時間間隔として決定するステップを含み得る。したがって、取得されたデータの関連付けは、識別データ項目のうちの1つ、例えばデバイス識別データ項目の最初の登録と、識別データ項目の組の最後のもの、例えば患者識別データ項目の登録との間の時間間隔によって確立される時間間隔に基づく。したがって、いくつかの実施形態では、デバイス識別データ項目、患者識別データ項目、およびオプションで例えばオペレータ識別データ項目など追加の識別データ項目は、任意の順序で登録されてもよい。登録のうちの最も初期のものおよび最新のものは、取得されたデータを所与の患者に関連付けるためにデータ処理システムによってその後使用される時間間隔を定義する。したがって、オペレータがデータ取得より前の識別データ項目のうちの少なくとも1つの登録、およびデータ取得の後の識別データ項目のうちの少なくとも別の1つの登録を実行する限り、データ処理システムは、取得されたデータを所与の時間間隔、およびしたがって対応する患者識別データ項目に一意に関連付けることができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1のおよび/または第2の時刻は、予め定められたトリガイベントが起こった時刻である。したがって、いくつかの実施形態では、データ取得時間間隔の開始および/または終了は、例えば登録デバイスに対する予め定められたオペレータの入力、ボタンを押すこと、識別データ項目のうちの1つを取得することなど、またはその組み合わせなど、予め定められたトリガイベントによって決定され得る。こうしたイベントの他の例には、例えばホストシステムなどの外部システムからの、登録デバイスによるメッセージの受信などがある。こうしたイベントのさらに別の例は、登録デバイスのタイマーの満了でもよい。
【0022】
デバイス識別データ項目および患者識別データ項目は、1組の識別データ項目に含まれ、したがってそれらを同じ組、すなわち同じデータ取得イベントに属するものとして互いに関連付けることができる。いくつかの実施形態では、データ処理システムは、例えば識別データ項目の組を含む共通データレコードを受信することによって、もう一方と明確に関連付けられた識別データ項目として、識別データ項目の組を受信することができる。あるいは、いくつかの実施形態では、識別データ項目の組を受信するステップは、複数の識別データ項目(それぞれのデータ取得イベントに属するものとして、まだ互いに明確に関連付けられていなくてもよい)を受信するステップと、前記第1の識別タイムスタンプに関連付けられた1組の識別データ項目として、前記受信された複数の受信された識別データ項目から識別データ項目の前記組を決定するステップとを含む。例えば、データ処理システムは、識別子の個々の登録の相対的なタイミングに基づいて、および/または個々の登録の順序、および/または、例えば患者識別子、デバイス識別子、およびオペレータ識別子などいくつかの必要な識別子の完全な組が登録されたかどうかに基づいて、共通データ取得イベントに関連付けるべき識別データ項目の組(の一部)を識別することができる。したがって、本明細書に記載される方法の実施形態は、登録デバイスの様々な機能に適応され、異なる標準操作手順に容易に適合され得る。
【0023】
上述したように、識別データ項目の識別データ項目によって識別されるオブジェクトは、電子デバイス、および患者に関するデータが関係する患者を含む。いくつかの実施形態において、識別データ項目の組は、電子デバイスのオペレータを識別し、したがって、オペレータが電子デバイスを操作するよう許可され、および/または訓練されているかどうかをシステムが確認できるようにすることによって、登録プロセスの安全性、品質、およびコンプライアンスを増加させるオペレータ識別データ項目をさらに含む。
【0024】
識別データ項目は、例えば患者、および電子デバイス、オペレータなど、識別すべきオブジェクトを表す任意の適切なデータ構造として組み込まれ得る。例えば、識別データ項目は、オブジェクトを識別するための適切な識別子を含むことができる。好ましくは、識別子は、オブジェクトを一意に識別する。識別子に加えて、識別データ項目は、識別子が取得された登録時刻、すなわちそれぞれのオブジェクトが登録された時刻を表すタイムスタンプなどの追加情報を含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、電子デバイスから取得タイムスタンプを受信するステップは、電子デバイスから、電子デバイスによって決定された現在の時刻を表す制御タイムスタンプを受信するステップと、制御タイムスタンプとデータ処理デバイスによって決定された現在の時刻との比較に基づいて、取得タイムスタンプを補正するステップとをさらに含む。したがって、データ処理システムによって登録された時刻と同期されない場合がある内部クロックに基づいて、取得時刻が電子デバイスによって決定され得る場合でも、データ処理システムは、データ処理システムによって登録される時刻と整合するように、受信されたタイムスタンプを補正することができる。
【0026】
本発明は、上述した方法および/または他の態様のうちの1つとの関連で説明される利点および効果のうちの1つまたは複数をそれぞれもたらし、上述した方法および/または他の態様のうちの1つとの関連で説明される実施形態に対応して1つまたは複数の実施形態をそれぞれ有する、上記および以下で説明される方法、対応する装置、システム、および製品を含む異なる態様に関する。
【0027】
特に、本明細書では、上記および以下で説明される方法を実行するように構成されたデータ処理システムの実施形態が開示される。データ処理システムは、サーバコンピュータ、デスクトップコンピュータなど、適切にプログラムされたコンピュータ、および/または、例えば適切なコンピュータネットワークを介して互いに接続されるコンピュータなど、いくつかのコンピュータを含むデータ処理システムとすることができる。
【0028】
さらに、本明細書では、患者に関するデータを取得するためのシステムの実施形態が開示され、このシステムは、本明細書に記載されたように、データ処理システム、電子デバイス、および登録デバイスを含む。電子デバイスおよび登録デバイスという用語は、データ処理のための処理手段を含む任意のデバイスを含むことを意図する。特に、上記の用語は、任意の電子機器、携帯用の無線通信機器、および他のハンドヘルドまたは携帯用のデバイス、パーソナルコンピュータもしくは他のコンピュータ、またはデータ処理システムを含むことを意図する。電子デバイスおよび/または登録デバイスの実施形態は、例えばローカルエリアネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット、セルラ通信ネットワークなどの遠隔通信ネットワーク、短距離無線通信インターフェース、シリアルまたはパラレルインターフェース、USBインターフェース、Bluetoothインターフェースなど、例えば有線または無線の通信チャネルを介してデータ処理システムにデータを伝えるように構成されたそれぞれの通信インターフェースをさらに含み得る。
【0029】
電子デバイスの実施形態は、例えばテストデータ、生理的パラメータの測定、薬剤の検出されたタイプおよび/または投与量など、患者に関するデータを取得するためのデータ取得手段をさらに含み得る。登録デバイスの実施形態は、識別子を受信するための入力手段をさらに含むことができ、例えば、入力手段は、例えばバーコードスキャナ、無線自動識別(RFID)タグまたはラベルを読み取るためのリーダー、識別子の手動入力を可能にするユーザインターフェース、カメラ、または任意の他の適切な入力手段など、機械可読コードを読み取るためのリーダーを含み得る。一般に、電子デバイスの実施形態は、例えば臨床試験および/または分析を実行するための臨床器具、薬剤調合装置(drug dispensing device)、および/または臨床用のための別の医療用デバイスなどの医療用デバイスを含むことができる。
【0030】
携帯用の無線通信機器という用語は、移動端末、例えば携帯電話、ページャ、通信機、電子システム手帳、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドコンピュータなどすべての機器を含む。
【0031】
電子デバイスおよび/または登録デバイスの実施形態は、それぞれの記憶媒体、例えばハードディスク、光ディスク、コンパクトディスク、DVD、メモリスティック、メモリカード、EPROMなどをさらに含み得る。電子デバイスの実施形態は、例えば、内部クロック、および/またはデータ処理システムおよび/または通信ネットワークなどの外部ソースから時間情報を受信することによる、現在の時刻を設定するための手段をさらに含むことができる。
【0032】
本明細書に記載される方法の特徴がソフトウェアに実装され、例えばコンピュータ実行可能命令など、プログラムコード手段の実行によって引き起こされるデータ処理システムまたは他の処理手段において実施され得ることに留意されたい。ここで、および以下で、処理手段の用語は、上記の機能を実行するように適切に構成された任意の回路および/またはデバイスを含む。特に、上記の用語は、汎用または専用のプログラム可能なマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、専用電子回路など、またはその組み合わせを含む。
【0033】
したがって、別の態様によれば、コンピュータプログラムは、前記コンピュータプログラムがデータ処理システム上で稼働するとき、本明細書に記載される方法のステップをデータ処理システムに実行させるように構成されたプログラムコード手段を含む。例えば、プログラムコード手段は、記憶媒体から、または、コンピュータネットワークを介して別のコンピュータから、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ)などのメモリにロードされ得る。あるいは、記載される特徴は、ソフトウェアの代わりに、またはソフトウェアと組み合わせて配線で接続された回路によって実施され得る。
【0034】
上記および他の態様は、図面を参照して説明される実施形態から明らかであり、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】患者に関するデータを取得するためのシステムの一例を示す概略ブロック図である。
【図2】患者に関するデータを取得するためのシステムの一実施形態を示す概略機能ブロック図である。
【図3】患者に関するデータを取得するための方法の一例を示すフロー図である。
【図4】患者に関するデータを取得するためのシステムの一実施形態の動作の一例を示す図である。
【図5】患者に関するデータを取得するための方法の異なる実施形態を示す図である。
【図6】患者に関するデータを取得するための方法の異なる実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、患者に関するデータを取得するためのシステムの一例の概略ブロック図を示す。システムは、サーバコンピュータ101、または例えば適切なデータベースシステムなどに、患者の医療記録を格納し、維持するように最適にプログラムされる他の適切なデータ処理システムを含む。サーバコンピュータ101は、コンピュータネットワーク104、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)に接続される。コンピュータネットワーク104は、無線アクセスポイント105、または電子デバイスがコンピュータネットワーク104に無線で接続できるようにする他の適切な無線インターフェースデバイスを含むことができる。システムは、コンピュータネットワーク104に接続される、または接続可能ないくつかの登録デバイス102a、102bをさらに含む。図1の例において、システムは2つの登録デバイスを含み、1つの登録デバイス102aは、例えばローカルエリアネットワークインターフェース回路を介してなど、有線の接続を介してコンピュータネットワークに接続され、1つの登録デバイス102bは、コンピュータネットワーク104に、例えば無線アクセスポイント105を介してなど、無線で接続される。しかし、本明細書に記載されるシステムの実施形態が任意の数の登録デバイスを含み、それぞれが適切な通信インターフェースを介してコンピュータネットワークに接続可能であることを理解されたい。システムは、いくつかの電子デバイス103aおよび103bをさらに含む。図1の例において、電子デバイスは、それぞれのドッキングステーション106aおよび106bを介してコンピュータネットワークに接続可能である。しかし、本明細書に記載されるシステムの実施形態が任意の数の電子デバイスを含んでいてもよいことを理解されたい。電子デバイスは、互いに同一でもよく、または互いに異なっていてもよく、例えば適切な有線および/または無線の接続によって、様々な異なる方法でコンピュータネットワークに接続可能とすることができる。
【0037】
登録デバイスのそれぞれは、適切な携帯型または固定のコンピュータまたは他のコンピューティングデバイス、例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、PDAなどのハンドヘルドコンピュータ、スマートフォン、タブレット型コンピュータなどでもよい。
【0038】
図2は、患者に関するデータを取得するためのシステムの一実施形態の概略機能ブロック図を示す。システムは、患者の医療記録を格納し、維持するように最適にプログラムされたデータ処理システム101(以下、ホストシステムとも呼ばれる)と、登録デバイス102と、電子デバイス103とを含む。上述したように、図2は単一の登録デバイスおよび単一の電子デバイスのみを示しているが、システムの実施形態は、それぞれ複数のこれらのデバイスを含むことができる。ホストシステム101の機能が複数の物理デバイス、例えば複数のサーバコンピュータおよび/または複数のデータベースシステム間に分配され得ることも理解されたい。
【0039】
登録デバイス102は、ホストシステム101と登録デバイス102との間のデータ通信を可能する適切な通信リンク205を介して、ホストシステム101に接続可能である。このために、登録デバイスおよびホストシステムは、通信リンク205を介してデータ通信を可能にするそれぞれの通信インターフェース214および212を含む。同様に、電子デバイス103は、ホストシステム101と電子デバイス103との間のデータ通信を可能する適切な通信リンク206を介して、ホストシステム101に接続可能である。このために、電子デバイスおよびホストシステムは、通信リンク206を介してデータ通信を可能にするそれぞれの通信インターフェース218および212を含む。通信リンク205および206は、同じまたは異なる通信技術、例えば同じまたは異なるコンピュータネットワークを使用して実装され得る。したがって、ホストシステムの通信インターフェース212は、例えばローカルエリアネットワークに対する有線の接続のためのネットワークアダプタ、および短距離無線ネットワークを介してホストコンピュータを他のデバイスに接続するための無線周波数送信機など、単一のインターフェースデバイスとして、またはそれぞれの通信技術をサポートする複数のインターフェースデバイスとして組み込まれ得る。一般に、適切な通信インターフェースの例には、有線または無線のネットワークアダプタ、セルラ通信ネットワークなどの遠隔通信ネットワークを介して通信を可能にする無線周波数通信インターフェース、短距離無線通信インターフェースを介して通信を可能にする無線周波数通信インターフェース、シリアルまたはパラレルインターフェースアダプタ、USBポートなどがある。
【0040】
ホストシステム101は、通信インターフェース212に通信可能に結合される、コンピュータまたは他の適切な処理手段の最適にプログラムされたCPUなどの処理ユニット211をさらに含む。ホストシステム101は、例えば患者に関するデータを格納するためのデータベースシステムまたは他のデータ記憶装置など、処理ユニット211に通信可能に結合されるデータ記憶装置213をさらに含む。
【0041】
登録デバイス102は、通信インターフェース214に通信可能に結合される、コンピュータの最適にプログラムされたCPUまたは他の適切な処理手段などの処理ユニット217を含む。登録デバイスは、識別データを受信するためのデータ入力ユニットまたは回路215をさらに含む。データ入力ユニット215は、処理ユニット217と通信可能に接続される。データ入力ユニットまたは回路の例には、例えばバーコードスキャナ、無線自動識別(RFID)タグまたはラベルを読み取るためのリーダー、識別子の手動入力を可能にするユーザインターフェース、カメラ、または任意の他の適切な入力手段など、機械可読コードを読み取るためのリーダーなどがある。登録デバイスは、例えばグラフィカルユーザインターフェースによって、登録デバイスが出力を登録デバイスのユーザに提示できるようにするディスプレイなど、ユーザインターフェース216をさらに含むことができる。登録デバイスは、例えばクロック、または現在の時刻を決定するための他の適切な機能などのタイマー回路221、および例えばRAM、EPROM、ハードディスクなど、データ入力ユニットを介して受信された登録データを格納するための適切なデータ記憶装置222をさらに含むことができる。
【0042】
電子デバイス103は、通信インターフェース218に通信可能に結合される、例えば最適にプログラムされたマイクロプロセッサまたは他の適切な処理手段などの処理ユニット220を含む。電子デバイス103は、例えばテストデータ、生理的パラメータの測定、薬剤の検出されたタイプおよび/または投与量など、患者に関するデータを取得するための、処理ユニット220に通信可能に結合されるデータ取得デバイス219をさらに含む。登録デバイスは、例えばクロック、または現在の時刻を決定するための他の適切な機能などのタイマー回路223、および例えばRAM、EPROM、ハードディスクなど、データ取得デバイス219によって取得されたデータを格納するための適切なデータ記憶装置224をさらに含むことができる。電子デバイスの例には、例えば血液グルコース計、血液ガス分析器、心臓、凝固、感染症、および/または妊娠マーカーを測定するための分析器など、患者に関するデータを測定するための計器または分析器などがある。
【0043】
次に、例えば図1および/または図2に記載されたようなシステムなど、患者に関するデータを取得するためのシステムを動作させる実施形態について、詳細に説明する。
図3は、患者に関するデータを取得するための方法の一例のフロー図を示す。プロセスは、例えば図1および/または図2に関連して記載されたような、ホストシステム101、登録デバイス102、および電子デバイス103を含むシステムによって実行される。
【0044】
プロセスは、2つのサブプロセスを含むものとみなされてもよく、第1のものは登録デバイスおよびホストシステムによって実行され、第2のサブプロセスは電子デバイスおよびホストシステムによって実行される。第1のサブプロセスは、ステップS301〜S306、およびステップS311を含み、第2のサブプロセスは、ステップS321〜S322、およびステップS312〜S314を含む。
【0045】
第1のサブプロセスは、ステップS301において、登録デバイス102がオペレータ識別子oIdおよびデバイス識別名dIdを取得することによって開始され、オペレータ識別子が電子デバイス103のオペレータを識別し、デバイス識別子が電子デバイス103を識別する。オペレータは、電子デバイス103を操作するよう許可された看護師または他の医療専門家とすることができる。例えば、登録デバイスは、それぞれオペレータおよび電子デバイスに関連付けられたそれぞれのバーコードを走査することによって、識別子を取得することができる。例えば、オペレータは、バーコードが印刷された、またはそうでなければ貼られた識別カードを携帯することができ、電子デバイスは、バーコードを含むラベルが貼られていてもよい。電子デバイスは、任意の他の適切な方法で、例えば電子デバイスおよびオペレータの衣服に貼られたRFIDタグ、またはIDカード、によって、識別子を取得することができることを理解されたい。登録デバイスは、オペレータによって携帯される携帯用のデバイスでもよい。あるいは、登録デバイスは、例えば、患者を検査するために使用される病院の部屋、またはサンプルが患者から取得されるところにある固定のデバイスでもよい。登録デバイスは、オペレータ識別子が取得された時刻T(oId)、およびデバイス識別子が取得された時刻T(dId)をさらに登録する。登録デバイスは、登録された時刻をそれぞれの取得された識別子に関連付け、識別子を、関連付けられた時刻と共に、登録デバイスのローカルメモリに、例えばそれぞれの識別データレコードとして格納することができ、例えばレコードは、識別子および関連付けられたタイムスタンプを含む。登録デバイスは、例えば聞き取れる音を生成することによって、および/または、例えば看護師BのオペレータIDの走査に応答して、「看護師Bさん、ようこそ」など、登録デバイスのディスプレイ上に適切なメッセージを表示することによって、合格した走査を承認することができる。
【0046】
ステップS302において、取得された識別子に基づいて、登録デバイスは、例えば、オペレータによる電子デバイスの操作が、プロセスが実行される病院または医療施設の管理規則に準拠するかどうかに関する情報など、電子デバイス103のコンプライアンス状況および/またはオペレータのコンプライアンス状況を表すコンプライアンス情報を取得する。例えば、電子デバイスは、電子デバイスの次の必要な較正または保守までに残っている時間に関する情報、および/またはオペレータが電子デバイスを操作するよう許可されている(例えば、資格を取得し、適切に訓練を受けた)かどうかを示す許可情報を取得することができる。登録デバイスは、登録データベースに格納されるローカルコンプライアンスデータベースから、コンプライアンス情報を取得することができる。例えば、ローカルコンプライアンスデータベースは、ホストシステム101または別の適切なデータ処理システムにあり得る中央コンプライアンスデータベースを同期することによって、例えば毎日など、定期的に更新され得る。あるいは、登録デバイスは、例えばホストシステム101などの外部システムから、コンプライアンス情報を取得することができる。このために、登録デバイスは、オペレータ識別子および/またはデバイス識別子を含むコンプライアンスクエリを、例えば通信リンク205を介してホストシステム101などの外部システムに伝えることができる。外部システムは、オペレータによる電子デバイスの操作が病院の管理規則に準拠するかどうかを表すコンプライアンス応答を戻すことができる。
【0047】
ステップS303において、登録デバイスは、取得されたコンプライアンス情報に基づいて、オペレータによる電子デバイスの操作が現在の管理規則に準拠するかどうかを決定する。準拠しない場合、登録デバイスは、(例えば聞き取れる信号、適切なエラーメッセージの表示などによって)コンプライアンスの不足をオペレータに通知し、プロセスを終了する。そうでない場合、例えばデバイスの次の較正が妥当であるとき、オペレータがデバイスに関してさらなる訓練を受けるよう予定されているときなど、オプションで追加情報と共に、オプションで登録デバイスのディスプレイ上に取得されたコンプライアンス情報を表示した後、プロセスはステップS304に進む。例えば、デバイスは、「OK。デバイスXについて2011年5月17日まで保証されます。QC:OK−5月12日7時より前に次のQC。CAL:OK−5月11日17時より前に次のCAL」と表示し得る。いくつかの実施形態では、プロセスは、ステップS302およびS303のコンプライアンステストを含まない場合があり、すなわち、プロセスは、ステップS301からステップS304に直接進むことができることを理解されたい。さらに他の実施形態では、コンプライアンスの不足の決定の結果として、プロセスを終了することなく、単に警告メッセージとしてもよい。オペレータの許可のコンプライアンステストを含まない実施形態では、プロセスは、オペレータ識別子の取得を必要としない場合があることを理解されたい。
【0048】
ステップS304において、登録デバイスは、オペレータが電子デバイス103によって患者に関するデータを取得する予定である(またはすでに取得した)患者を識別する患者識別子pIdを取得する。例えば、登録デバイスは、オペレータ識別子およびデバイス識別子と同じように患者識別子を取得することができる。このために、患者は、例えば、バーコードおよびRFIDタグなどの形で識別子を含むリストバンド、IDカードなどを携帯または着用することができる。患者識別子が患者に一意に関連付けられた別のオブジェクト(例えば病院ベッド)を識別する識別子であってもよいことを理解されたい。登録デバイスは、さらに患者識別子が取得された時刻T(pId)を登録し、登録された時刻を取得された患者識別子に関連付ける。登録デバイスは、患者識別子を、関連付けられた時間と共に、例えば患者識別子および関連付けられたタイムスタンプを含む患者識別データレコードとして、登録デバイスのローカルメモリに格納することができる。例えば、登録デバイスは、例えば聞き取れる音を生成することによって、および/または、例えば「患者ID:1236556、名前:ピーター・ハンセン、性別:男性」など、登録デバイスのディスプレイ上に適切なメッセージを表示することによって、合格した走査を承認することができる。
【0049】
ステップS305において、登録デバイスは、患者識別子、デバイス識別子、およびオペレータ識別子を、それぞれの識別子が取得された時刻を表すそれぞれの関連付けられたタイムスタンプと共に、例えば上述されたそれぞれの識別データレコードの形で、ホストシステム101に送信する。例えば、登録デバイスは、図2の通信リンク205を介して、ホストシステムに識別子およびタイムスタンプを転送することができる。すべての識別子およびタイムスタンプを単一の送信で転送する代わりに、登録デバイスは、それぞれの識別子を取得した直後に、オペレータ識別子およびデバイス識別子を、それらの関連付けられたタイムスタンプを含めて、ホストシステムに転送することができ、それによって、識別子およびタイムスタンプを内部に格納する必要性を回避する。したがって、こうした一実施形態では、登録デバイスは、この時点で、患者識別子および関連付けられたタイムスタンプをホストシステムに送信するだけでよい。一実施形態において、登録デバイスは、識別子を取得した直後に、各識別子をホストシステムに転送する場合、登録デバイスは、識別子に関連付けられたタイムスタンプを生成し、転送する必要がない場合がある。こうした実施形態では、ホストシステムは、各識別子を受信すると、適切なタイムスタンプを生成し、格納することができる。
【0050】
ステップS311において、ホストシステムは、登録識別子および関連付けられたタイムスタンプを受信し、格納する。一実施形態において、ホストシステムは、識別子および関連付けられたタイムスタンプをそれぞれ含む別々の識別データレコードとして識別子を格納することができる。識別データレコードが、例えば識別子が受信された登録デバイスを識別する識別子などの追加情報を含み得ることを理解されたい。例えば、登録デバイスは、識別子と共に登録デバイスを識別するこうした識別子を送信することができる。代替実施形態において、ホストシステムは、各登録イベントが予め定められた1組の識別子を含む場合、登録イベントを識別する識別子をデータレコードに格納することができる。この例では、この組の識別子は、オペレータ識別子、デバイス識別子、および患者識別子を含み得る。各登録イベントは、例えば識別子のうちの1つに関連付けられたタイムスタンプ、または識別子のうちのいくつかまたはそれぞれに関連付けられたそれぞれのタイムスタンプなど、1つまたは複数のタイムスタンプをさらに含むことができる。両方の実施形態において、患者識別子、オペレータ識別子、およびデバイス識別子を含む識別子の組は、共通登録イベントに関連する。
【0051】
識別子およびそれらの関連付けられたタイムスタンプを送信した後、プロセスはステップS306に進み、ここで登録デバイスが予め定められたタイムアウト期間の間、追加の識別子の走査/取得を防ぎ、それによって異なる登録イベントに関する識別子に関連付けられたタイムスタンプを切り離す最小時間間隔を提供する。例えば、登録デバイスは、以下でさらに詳述されるように、ホストシステムが測定イベントと登録イベントとを確実に関連付けることができるほど十分に長い期間の間、さらなる識別子の登録を防ぐことができる。一般に、タイムアウト期間の持続時間は、システムの登録デバイスおよび電子デバイスのいずれかによって生成されるタイムスタンプの最低の精度および分解能に依存することができる。例えば、タイムスタンプの分解能が分であるとき、登録デバイスは、1分と3分との間から選択される期間の間、さらなる識別子の登録を防ぐことができる。その期間の間、登録デバイスは、タイムアウトの終了を待つようオペレータに要求するメッセージを表示することができる。登録デバイスは、残りのタイムアウト期間を示すカウントダウンを表示することさえできる。いくつかの実施形態において、登録デバイスによって、オペレータは、タイムアウトをオーバーライドし、および/または前の登録イベントをキャンセルし、新しい登録イベントをすぐに開始することができる。後者の場合、登録デバイスは、ホストシステムによって登録デバイスから受信される識別子の最新の組の削除を要求する要求をホストシステムに送信することができる。いくつかの実施形態では、予め定められたタイムアウト期間の間、追加の識別子を取得することを防ぐことは、省略されてもよい。代わりに、プロセスは、ステップS301でデバイス識別子dIdを取得するとき、(例えばキーとしてデバイス識別子を使用してデバイスのデータベースに対して問い合わせを行うことによって)識別されたデバイスがタイムスタンプを決定する時間の分解能を決定することができる。同じデバイス識別子の直前の走査/取得以降に経過した時間が電子デバイスの時間の分解能より小さい場合、プロセスは、適切なエラーメッセージにより中止する、または別の適切なステップを実行する、例えば続行するが、警告メッセージを表示することができる。
【0052】
第2のサブプロセスは、電子デバイス103がステップS321で患者に関するデータPDを取得し、患者に関するデータに関連付けられ、患者に関するデータが取得された時刻を表す対応するタイムスタンプT(acq)を生成することによって開始される。例えば、電子デバイスが、例えば患者の1つまたは複数の生理的パラメータを測定するための測定装置である場合、患者に関するデータは1つまたは複数の生理的パラメータを表す1つまたは複数の測定値を含むことができる。同様に、電子デバイスが例えば予め定められた量の薬剤を調合するための調合装置である場合、患者に関するデータは、調合された薬剤のタイプおよび/または量を含むことができる。例えば、電子デバイスは、例えば聞き取れる音を生成することによって、および/または、例えば「<記録時のタイムスタンプ>次に計測器がドッキングステーションに置かれると、結果が患者の記録に送信されます」など、電子デバイスのディスプレイ上に適切なメッセージを表示することによって、合格したデータ取得を承認することができる。
【0053】
次のステップS322において、電子デバイス103は、取得されたデータPD、関連付けられたタイムスタンプT(acq)をホストシステム101に転送する。電子デバイスは、それ自体のデバイス識別子dIdを、患者に関するデータPDおよびタイムスタンプT(acq)と共にさらに送信することができ、したがって、ホストシステムは、患者に関するデータが発せられる電子デバイスを識別することができる。あるいは、ホストシステムは、例えばホストシステムの異なる通信ポートを異なる電子デバイスに割り当てることによって、および患者に関するデータが受信されたポートを(ホストシステムによって)決定することによってなど、異なる方法で患者に関するデータを転送した電子デバイスのデバイス識別子を取得することができる。電子デバイスは、取得された患者に関するデータを、それが取得された直後、またはその後、例えば数分または数時間後などに転送することができる。例えば電子デバイスとホストシステムとの間の無線通信リンクを介するなど、電子デバイスがリアルタイムの通信機能を備える場合、即時の送信が可能であってもよい。電子デバイスがホストシステムと定期的に、例えばデータを送信する機会の間の一定の時間間隔で通信するときのみ、さらには不規則な時間間隔で通信するときでさえ、遅延送信は生じ得る。例えば、多くの電子デバイスは、無線通信機能を備えていない。こうしたデバイスの例には、コンピュータネットワークに接続されたクレイドルまたはドッキングステーションに配置され得るハンドヘルドの計器などがある。こうしたデバイスは、そのクレイドルまたはドッキングステーションに配置されるときのみ、例えば通常は異なる患者から、例えば数時間または丸1日など長期間にわたってオペレータが大量のデータを取得した後など、データを送信することができる。他の例には、記憶媒体、例えばメモリカード上にデータを格納する計器などがあり、したがって、取得されたデータの通信は、オペレータが計器から記憶媒体を取り外し、ホストシステムに接続されたカードリーダーにそれを挿入することを伴う。
【0054】
いかなる場合でも、取得された患者に関するデータがホストシステムに転送されると、ホストシステムは、受信された患者に関するデータ、および関連付けられたタイムスタンプを格納することができる。いくつかの実施形態では、ホストシステムは、電子デバイスによって測定される時刻とホストシステムによって測定される時刻との間の同期の任意の検出された不正確さについて、受信されたタイムスタンプT(acq)を調整することができる(ステップS312)。このために、電子デバイスは、基準タイムスタンプTED(trans)を、患者に関するデータPDおよびタイムスタンプT(acq)と共にさらに送信することができ、基準タイムスタンプは、電子デバイスが患者に関するデータを送信する現在の時刻(電子デバイスによって決定される)を表し得る。データを受信すると、ホストシステムは、受信された基準タイムスタンプを、ホストシステムによって決定された受信のローカル時刻THS(rec)と比較することができる。ホストシステムは、差DT=THS(rec)−TED(trans)を算出することができ、差DTが電子デバイスおよびホストシステムの内部クロックの同期の欠如に起因すると仮定して、例えばT(acq)−>T(acq)+DTに従ってなど、それに応じてタイムスタンプT(acq)を調整することができる。あるいは、ホストシステムおよび/または登録デバイスは、電子デバイスがこうした要求をサポートする場合、例えば適切な要求を電子デバイスに送信することによって、ホストシステムまたは登録デバイスが電子デバイスのクロックを設定できるようにする機能を含むことができる。さらに、代わりに、クロックを調整することができないデバイスでは、ホストシステムまたは登録デバイスは、不一致についてオペレータに警告することができ、オペレータが電子デバイス上で時刻を手動で調整することができるようにする。
【0055】
第1および第2のサブプロセスは、両方のプロセスの開始の間に直接の関連がないという点で、非同期であることを理解されたい。各プロセスは、通常、それぞれオペレータが第1の識別子の登録を開始するとき(ステップS301)、およびオペレータが患者に関するデータの取得を開始するとき(ステップS321)、オペレータによって開始される。したがって、システムは、データ取得ステップS321、並びに識別子が取得されるステップS301およびS304の相対的タイミングを制御することができない。これらのステップの順序は、オペレータによって実行されるべきステップの予め定められた順序を定めることができる病院または医療施設の標準操作手順によってしばしば定められることを理解されたい。したがって、ホストシステムは、同じ電子デバイスによって異なる時に取得された、しかし異なる患者に関連した複数の患者に関するデータ項目を受信することができる。
【0056】
したがって、次のステップS313で、ホストシステムは、本明細書に記載されるように、デバイス識別子dId(例えば、患者に関するデータを転送した電子デバイスから取得されたデバイス識別子と患者識別子の登録との関連で登録されたデバイス識別子との比較に基づいて)、患者に関するデータの(オプションで調整された)タイムスタンプT(acq)、および登録デバイスによって実行された前の登録イベントの1つまたは複数のタイムスタンプに基づいて、患者に関するデータを患者識別子に関連付ける。以下、ホストシステムがこの関連付けを行うためにどのようにタイムスタンプを使用することができるかの実施形態がさらに詳細に説明される。
【0057】
その後、ステップS314において、ホストシステムは、受信された患者に関するデータを、オプションでオペレータおよび/または電子デバイスの関連付けられた識別子と共に、ホストシステムが患者に関するデータを関連付けた患者識別子に関連付けられた患者の記録に追加することができる。さらに、または代わりに、ホストシステムは、記憶するため、および/またはさらなる処理のために、異なるシステムに結果を転送することができる。
【0058】
図4は、患者に関するデータを取得するためのシステムの一実施形態の動作の一例を示す。この例では、システムは、それぞれ参照番号433〜436によって示される患者a〜dに関連付けられるべき測定値を取得するために、病院の看護師XおよびY(それぞれ参照番号431および432によって示される)によって操作される。この例では、看護師Xは、電子デバイス403Aを携帯し、一方で、看護師Yは、電子デバイス403Bを携帯する。システムは、ホストシステム401とホストシステム401に接続される登録デバイス402Aおよび402Bとをさらに含む。
【0059】
以下、測定値を取得する処理例が一連のステップ1)から17)として説明される。
1)看護師Xは、例えばそのドッキングステーション(図4には明確に示されていない)からデバイス403Aを取得する
2)看護師Xは、登録デバイス402Aを使用して、デバイス403Aのデバイス識別バーコード、および自身のバーコードを走査する。
a.ホストシステム401に接続された登録デバイス402Aは、走査されたバーコードに基づいて、デバイス403Aが準拠しているかどうかを決定し、(例えば品質制御アクティビティの欠如によって)デバイス403Aが準拠していない場合、または看護師Xが訓練されない場合もしくは再教育が遅れている場合、警告を発する。
b.デバイス403Aおよび看護師Xが準拠している場合、デバイス403Aは、テストに使用されてもよく、プロセスは続行する。
3)看護師Xは、デバイス403Aを使用して、患者aに対して測定を行う。
4)看護師Xは、登録デバイス402を使用して、患者aのバーコードを走査する。
5)看護師Yは、例えばそのドッキングステーションからデバイス403Bを取得する。
6)看護師Xは、登録デバイス402Aおよび電子デバイス403Aを使用して、患者bについて、ステップ2、3、および4を実行する。
7)看護師Xは、登録デバイス402Aおよび電子デバイス403Aを使用して、患者cについて、ステップ2、3、および4を実行する。
8)看護師Yは、デバイス403Bに対して、登録デバイス402Bを使用して、ステップ2を実行する。
9)看護師Yは、デバイス403Bを使用して、患者cに対して測定を行う。
10)看護師Yは、登録デバイス402Bを使用して、患者cを走査する。
11)看護師Yは、患者dに対してステップ8、9、および10を実行する。
12)看護師Xは、そのドッキングステーションにデバイス403Aを戻す。
13)看護師Yは、そのドッキングステーションにデバイス403Bを戻す。
14)デバイス403Aは、(そのドッキングステーションを介して)ホストシステムとの接続を確立し、3つのメッセージを測定結果と共にホストシステムに送信する。メッセージのそれぞれは、以下の情報を含む。
a.サンプル時刻T(acq)(すなわち測定結果が取得された時刻)
b.測定結果を取得するために使用される電子デバイスを識別するデバイスID dId
c.測定結果PD
15)デバイス403Bは、(そのドッキングステーションを介して)ホストシステムとの接続を確立し、2つのメッセージを測定結果と共にホストシステムに送信する。メッセージのそれぞれは、上記に明記された情報、すなわちサンプル時刻、デバイスID、および測定結果を含む。
16)ホストシステム401は、デバイス403Aおよび403Bからメッセージで受信されたサンプル時刻およびデバイスIDを、ステップ2、4、6、7、8、10、および11で実行された走査によって取得された走査の時刻タイムスタンプ、およびデバイスIDとそれぞれマッピングすることによって、測定データを、患者のIDに対応付ける
17)ホストシステムは、5つの測定結果を、それぞれ患者a〜dの対応する患者識別子と共に格納し、および/または記憶するため、および/またはさらなる処理のために、別々のシステムに結果を転送する。
【0060】
サンプルタイムスタンプT(acq)およびデバイスID pIdが共に一意の識別子を生成し、それによって、ホストシステムは、走査されたバーコードに測定データを関連付けることができることを理解されたい。
【0061】
実際の測定の前にID登録ステップのうちの2つを実行することによって、また、測定の後に患者の登録を実行することによって、ホストシステムは、登録に属する測定をマップすることができる時間間隔を作ることができる。
【0062】
例えば、図4の上記の例において、ステップ2)、3)、4)、および6)は、以下の順序の登録をもたらす。
1)オペレータID(看護師X)を走査する
2)デバイスID(デバイス403A)を走査する
3)測定を実行する(患者a)
4)患者ID(患者a)を走査する
5)オペレータID(看護師X)を走査する
6)デバイスID(デバイス403A)を走査する
7)測定を実行する(患者b)
8)患者ID(患者b)を走査する
したがって、上記の登録のタイミングを識別するタイムスタンプを受信すると、ホストシステムは、患者aに対する測定に関連付けられた最も初期から最新までのID走査、すなわち登録1)から登録4)までの第1の時間間隔を設定することができる。同様に、ホストシステムは、患者bに対する測定に関連付けられた最も初期から最新までのID走査、すなわち登録5)から登録8)までの第2の時間間隔を設定することができる。したがって、それぞれ測定3)および測定7)のタイムスタンプから、ホストシステムは、登録1)と登録4)との間の時間間隔に、患者aに対する測定が行われた(登録3))ことを決定することができ、したがって、患者aに対する測定を、登録4)で登録された患者IDに関連付けることができる。同様に、ホストシステムは、患者bに対する測定(登録7))を、登録8)で取得された患者IDに関連付けることができる。
【0063】
上記の実施形態において、上記の関連付けは、IDのうちの最初のものの走査の後、およびIDのうちの最後のものの走査の前に測定が行われる限り、オペレータID、デバイスID、および患者IDが走査される特定の順序を必要としないことを理解されたい。さらに、ホストシステムが時間間隔を設定し、測定を患者IDに関連付けることができるようにするには、オペレータIDの走査さえ必要ないことを理解されたい。しかし、測定の前にオペレータIDおよびデバイスIDを走査することによって、上述したように、コンプライアンスチェックが実行され得る。
【0064】
以下、図5および図6を参照して、登録された識別子および時刻に基づいて、測定を患者IDに関連付ける代替の方法が説明される。
さらに図4を参照して、いくつかの実施形態において、ホストシステム401に接続されると、以下の情報は、それぞれ電子デバイス403Aおよび403Bからのすべてのメッセージに含まれる。
1)デバイスID
2)例えば計測器上で設定された時刻など、現在の送信時刻
ホストシステムによって受信されたときの現在の送信時刻とホストシステムによって決定された現在の時刻との間に差がある場合、ホストシステムは、(こうした機能が電子デバイスによってサポートされる場合)電子デバイスのデバイス時刻を自動的に調整し、および/またはデータベースに時差を保存しようとすることができる。デバイス時刻と、ホストシステムによって決定された時刻との上記の比較のために、メッセージがその電子デバイスから受信されたときはいつでも、ホストシステムは、測定の正確な時刻を決定することができる。
【0065】
いくつかの電子デバイスは、タイムスタンプとして時間および分のみを使用する場合があり、各測定によって必要とされる時間が短い場合があるため(いくつかのデバイスは、1分につき1〜3の測定が可能であり得る)、2つの測定が同じタイムスタンプを有することが可能である。登録デバイスによる電子デバイスの登録後、登録デバイスは、電子デバイスのこうした制限に関する情報を取り出すことができ、登録デバイスは、2つの登録が60秒以内に実行された場合に実行された登録で、患者のサンプルを自動的には識別できない潜在的な危険性があることをユーザに通知することができる。ユーザが警告を無視して、同じタイムスタンプを有する2つの測定を実行する場合、ホストシステムは、サンプルの再測定を実行するか、ユーザが患者IDを測定に手動でマッピングするかを後で尋ねることができる。一般に、本明細書に記載されたシステムの実施形態は、例えばタイマーの限定された時間分解能のため、誤った関連付けの危険性を伴う状況を検出し、任意の不注意な関連付けを回避するために、適切な行動を実行することができる。
【0066】
図5および図6は、患者に関するデータを取得するための方法の異なる実施形態を示す。特に、図5a〜dおよび図6a〜dはそれぞれ、タイムライン550および異なる登録イベントの順序を示す。以下、次の表記が使用される。
T(pId)=登録デバイスによる患者識別のタイムスタンプ
T(dId)=登録デバイスによる電子デバイス識別のタイムスタンプ
T(oId)=登録デバイスによるオペレータ識別のタイムスタンプ
T(acq)=電子デバイスによって実行されたデータ取得(測定)のタイムスタンプ
T(ext)=外部のトリガイベントのタイムスタンプ
T(par)=コンピュータ処理されたパラメータのタイムスタンプ
ΔT(x,y)=2つのタイムスタンプyとxとの間の時間間隔(yがxより古いイベントである場合)、例えばΔT(pId,dId)=T(dId)とT(pId)との間の時間間隔。
【0067】
以下の説明上、識別子は、登録デバイスを使用してオペレータによって走査され得る機械可読コードの形をしており、患者に関するデータが測定に関連すると仮定される。しかし、識別子の取得の任意の他の形が使用されてもよいこと、および患者に関するデータが測定以外のデータを表し得ることを理解されたい。さらに、以下の例では、いくつかの仮定が指定され、それに基づいてホストシステムが測定と患者識別子との間の関連付けを行う。システムの操作中、これらの仮定への準拠は、例えばシステムを動作させる方法についてオペレータに指示する適切な標準操作手順によって確実にされ得る。
【0068】
一般に、受信された患者に関するデータを患者識別子に関連付けるプロセスは、最初に、患者に関するデータが受信された電子デバイスの取得されたデバイス識別子と一致するデバイス識別データ項目をそれぞれ含む1つまたは複数の受信された組の識別データ項目を決定し得る。次いで、プロセスは、以下でさらに詳述されるように、少なくとも受信された1つまたは複数の識別タイムスタンプおよび受信された取得タイムスタンプに基づいて、受信された患者に関するデータを、決定された組の識別データ項目のうちの1つの患者識別データ項目に関連付けることができる。
【0069】
図5aの例において、ホストシステムは、オペレータが電子デバイスID、オペレータID、および患者IDを走査し、その後、電子デバイスを使用して測定を行うという仮定に基づいて登録時間間隔を決定する。3つの識別子の受信の後、登録デバイスは、3つの走査のうちの最後の受信から開始し、(例えば3分のうちの)予め定められた時間間隔が経過するまで、登録デバイスが新しいセッション(すなわち識別子のさらなる走査)に使用されるのを阻止する。図5aにおいて、タイムアウト期間の終了は、例えば登録デバイスのタイマーの満了によって決定されるように、時刻T(par)によってラベルをつけられる。ホストシステムは、その後、患者IDの走査とタイマーの満了T(par)との間の時間間隔ΔT(par,pId)(参照番号551によって示される)を決定する。次いで、ホストシステムは、デバイスID dIdの電子デバイスから発せられた測定であって、時間間隔ΔT(par,pId)内のタイムスタンプT(acq)を有する測定を識別する。あるいは、ホストシステムは、3つの走査のグループのうちの最も初期のものから開始し、T(par)で終了する時刻として時間間隔を決定することができる。同じ登録イベントに関するオペレータID、デバイスID、および患者IDを含む走査のグループは、登録デバイスから同じメッセージ内で受信されるグループとして、または受信された識別子の全体的な順序および/または相対的タイミングからホストシステムによって決定されるグループとしてホストシステムによって決定され得る。
【0070】
図5bの例は、図5aのものと似ている。しかし、この例では、取得時間間隔552は、走査のうちの1つによってトリガされるのではなく、時刻T(ext)に、予め定められた外部イベントによって、例えば、オペレータが登録デバイス上の予め定められたボタンを押すこと(または別の予め定められたアクションを実行すること)によってトリガされる。例えば、オペレータは、3つの識別子を走査し、次いで「開始」ボタンを押し、登録デバイスに、3つの走査された識別子、およびユーザが「開始」ボタンを押した時刻を表す単一のタイムスタンプT(ext)を含むメッセージをホストシステムに転送させることができる。さらに、登録デバイスは、測定のための時間間隔の間のさらなる識別子の走査を防ぐように、T(par)まで、予め定められた時間間隔の間、システムを阻止することができる。ホストシステムは、その後、外部イベントとタイマーの満了T(par)との間の時間間隔ΔT(par,ext)(参照番号552によって示される)を決定する。次いで、ホストシステムは、デバイスID dIdの電子デバイスから発せられる測定であって、時間間隔ΔT(par,ext)内のタイムスタンプT(acq)を有する測定を識別する。
【0071】
図5cの例は、図5aのものと似ているが、取得時間間隔は、時間間隔をトリガする走査の両側にまで及ぶ。図5cの例において、ホストシステムは、オペレータが電子デバイスID、オペレータID、および患者IDを走査し、識別子の走査の後または前の予め定められた時間間隔内に、電子デバイスを使用して測定を行うという仮定に基づいて、登録時間間隔を決定する。このために、3つの識別子の受信の後、登録デバイスは、3つの走査のうちの最後の受信から開始し、(例えば3分のうちの)予め定められた時間間隔が経過するまで、登録デバイスが新しいセッション(すなわち識別子のさらなる走査)に使用されるのを阻止する。
【0072】
ホストシステムは、その後、3つの走査のうちの最後のものの前の予め定められた期間、および最後の走査の後の予め定められた期間を延長するために、時間間隔553を決定し、予め定められた各期間の長さは、阻止の期間の長さに等しくなるように選択され得る。したがって、システムは、最後の走査の前の予め定められた期間の間にブロックされなかったと仮定する(または登録デバイスから受信されたデータに基づいてチェックする)。次いで、ホストシステムは、デバイスID dIdの電子デバイスから発せられた測定であって、時間間隔553内のタイムスタンプT(acq)を有する測定を識別する。一実施形態において、複数のこうした測定が識別される場合、最新のもののみが考慮される。あるいは、システムは、例えばエラーメッセージを発行した後、測定プロセスの再実行をもたらすことができる。
【0073】
図5dの例は、時間間隔554がトリガイベントの両側にまで及ぶという点で、図5cのものと似ている。しかし、この例では、時間間隔554は、すなわち図5bの例に記載されたトリガと同様に、走査のうちの1つによってではなく、むしろ外部イベントによって(例えばユーザが登録デバイス上の所与のボタンを押すことによって)トリガされる。
【0074】
図6aの例において、ホストシステムは、オペレータが電子デバイスのデバイスID、および患者IDを最初に走査し、次いで、電子デバイスを使用して測定を実行し、最後にオペレータIDを走査するという仮定に基づいて登録時間間隔を決定する。このシナリオは、図4を参照して上述された例と似ている。特に、ホストシステムは、患者IDの走査とオペレータIDの走査との間の時間間隔ΔT(oId,pId)(参照番号661によって示される)を決定する。次いで、ホストシステムは、デバイスID dIdの電子デバイスから発せられた測定であって、時間間隔ΔT(oId,pId)内のタイムスタンプT(acq)を有する測定を識別する。あるいは、ホストシステムは、同じ登録イベントに関するオペレータID、デバイスID、および患者IDの3つの走査のグループのうちの最も初期のものから最新のものまでの時間として(例えば、登録デバイスから受信されたグループとして、または受信された識別子の全体的な順序および/または相対的タイミングからホストシステムによって決定されるグループとして)、時間間隔を決定することができる。
【0075】
図6bの例において、測定プロセスは、例えば、病院情報システム(HIS)からのテスト命令の(例えばホストシステムを介した)登録デバイスによる受信など、外部イベントによって開始されると仮定される。外部イベントに応答して、オペレータは、デバイスIDおよび患者IDを走査すると仮定される。次いで、オペレータは、電子デバイスを使用して、測定を行い、最後にオペレータIDを走査すると仮定される。この例では、ホストシステムは、外部イベントが起こった時刻T(ext)と識別子の3つの予想された走査のうちの最新のもの、この場合、オペレータIDの走査との間の時間間隔662を決定する。次いで、ホストシステムは、デバイスID dIdの電子デバイスから発せられた測定であって、時間間隔ΔT(oId,ext)内のタイムスタンプT(acq)を有する測定を識別する。
【0076】
図6cの例において、ホストシステムは、登録デバイスからいかなるオペレータIDも受信せず、単に患者IDおよびデバイスID、並びにそれらの関連付けられたタイムスタンプを受信する。したがって、オペレータは、患者IDおよびデバイスIDを走査し、測定を行うと仮定される。これらのアクションは、任意の順序で実行されてもよいが、その後の関連付けは、各登録/測定イベントが少なくとも患者ID、デバイスID、および測定を含むという仮定に基づく。この例では、ホストシステムは、登録イベントおよび測定イベントの一連のグループ化に基づいて、受信された測定をそれぞれの患者IDに関連付ける。ホストシステムは、対応するタイムスタンプの順序に基づいて、グループを反復的に識別することができ、各グループは、図6cに示されるように、患者ID、デバイスID、および測定を含む。例えば、各反復で、ホストシステムは、グループにまだ割り当てられていない最も初期のタイムスタンプを識別し、このタイムスタンプを新しいグループに割り当てることができる。その後、ホストシステムは、グループが患者IDに関連付けられたタイムスタンプ、デバイスIDに関連付けられたタイムスタンプ、および測定に関連付けられたタイムスタンプから構成されるようになるまで、初めに識別されたタイムスタンプの次の最も初期のタイムスタンプを識別し、それらを新しいグループに追加することができる。この実施形態は、オペレータIDも含むように変更され得ることを理解されたい。こうした実施形態では、各グループは、患者ID、デバイスID、オペレータID、および測定を含むグループとして、それぞれのタイムスタンプに基づいて決定される。
【0077】
図6dの例は、患者デバイスに対する測定の関連付けは、それぞれのタイムスタンプに基づいて登録/測定イベントのグループの決定に基づくという点で、図6cと似ている。しかし、この実施形態において、グループ化は、登録された患者IDのタイムスタンプおよび測定のタイムスタンプのみに基づく。オペレータは、(例えば、朝に、オペレータが対応する電子デバイスを扱いはじめたとき、またはオペレータが新しい電子デバイスに切り替えるたびに)デバイスIDを一度登録するだけであると仮定される。その後、オペレータは、患者IDを走査し、前に登録された電子デバイスにより測定を行うだけでよい。この例では、ホストシステムは、初めに登録されたデバイスIDに基づいて、また、登録および測定イベントの一連のグループ化に基づいて、受信された測定を対応する患者IDに関連付ける。ホストシステムは、対応するタイムスタンプの順序に基づいて、グループを反復的に識別することができ、各グループは、図6dに示されるように、患者IDおよび測定を含む。この実施形態は、オペレータIDも含むように変更され得ることを理解されたい。こうした実施形態では、オペレータは、デバイスIDおよびオペレータIDの最初の登録を実行することができ、したがって、登録デバイスはコンプライアンステストを実行することができる。その後、オペレータは、単にそれぞれの患者IDの登録を実行し、測定を行うだけである。また、デバイスIDおよび/またはオペレータIDを、すべての測定との関連でではなく、最初の起動の間、および/またはオペレータおよび/または電子デバイスの変更があったときにのみ、登録される必要があるという点で、上記の他の例のいくつかが変更され得ることをさらに理解されたい。例えば、図5aから図5d、および図6aおよび図6bの例で、時間間隔の定義は、患者IDおよび/または外部イベントに基づいてもよい。
【0078】
したがって、上記の例は、患者の識別に関連付けられるべき取得タイムスタンプT(acq)の一意の識別が、1つまたは複数の識別子の登録に関連付けられた1つまたは複数のタイムスタンプ、および患者識別子およびデバイス識別子に基づいてもよいことを示す。一般に、第1のグループの複数の実施形態では、関連付けは、T(acq)を間隔の境界内に制約する、すなわち正確な取得タイムスタンプを、識別された時間間隔内に入るものとして識別するために、時間間隔ΔT(x,y)の識別に基づく。実施形態の第2のグループでは、関連付けは、複数のアクションを含む1つのグループの識別、およびT(acq)との識別されたグループの関連付けに基づく。グループの識別、およびグループに対するT(acq)の結び付きは、アクションの順序および/またはそれらの相対的タイミング、および識別されたグループのメンバーに対するT(acq)の相対的タイミングに基づいてもよい。グループは、少なくとも患者IDの登録を含み得る。
【0079】
ここに記載される方法の実施例を実装するシステムは、例えば、1つ又はそれより多い実施例を含む、1つ又はそれより多い実施例を実施するために構成され得ることが理解可能である。特に、そのようなシステムは、オペレータが、利用可能な実施例の組の1つを選択することを可能とするために適応され得る。例えば、そのような選択は、システムの初期構成を行っている最中に実行され得、それにより、システムの、所定のヘルスケア施設における、利用可能な装置の能力への適応、、及び/又は、そのヘルスケア施設における現存する標準オペレーション手順への適応を可能とする。特に、システは、オペレータが、複数の利用可能なオペレーション・モードから、オペレーションのモードを選択することを可能とし得る。オペレーションのモードは、例えば、使用される対応付け基準によって(例えば、時間間隔、又は、トリガ事象のシーケンシャルな順序、等に基づいて)特定され得るし、また、その対応付けの最中に、どのタイムスタンプのタイプ又は他のトリガが使用されるかという識別によって特定され得る。
【0080】
例えば、そのような構成可能なシステムが、図5aとの関連で説明された実施例を実施するように構成するために、オペレータは、対応付け基準のタイプのリストからの時間間隔に基づいて、対応付けを選択し得る。後続するステップにおいて、オペレータは、時間間隔に対する開始トリガとして、患者IDタイム・スタンプのレシート(receipt)を選択し得るし、時間間隔からの終了トリガとして、(例えば、構成する期間の)タイマの終了(expiry)を選択し得る。トリガの選択は、利用可能なトリガのリストからの選択として実行され得る。対応付け基準のリストは、例えば、「開始トリガを伴った、1つの側を持つ(one-sided)時間間隔」、「中央トリガを伴った、2つの側を持つ(two-sided)時間間隔」、「事象のグループの特定」等を含み得る。利用可能な開始又は終了トリガのリストは、例えば、「患者ID時間スタンプ」、「装置ID時間スタンプ」、「オペレータID時間スタンプ」、「外部事象」、「タイマ」、及び/又は、それらに類するもの、を含み得る。
【0081】
そのような、構成は、例えば、オペレータが、オペレーションの構成モードを選択ことを可能とするように、オペレータにユーザインターフェース要素のシーケンスが提示され得る場合である、初期構成又はセットアップ段階の際中のランタイムのような、種々の、異なったやり方で実行され得ることが理解されるであろう。或いは、構成は、例えば、関連する構成パラメータを含む構成ファイルを生成することによって、システムの初期オペレーションの前に実行され得るし、更に、対応するソフトウェア・アプリケーションのコンパイル時間(compile time)においてさえ、実行され得る。
【0082】
いくつかの実施形態が詳細に説明され、示されているが、本発明は、それらに限定されず、以下の特許請求の範囲に定義される主題の範囲内の他の方法でも具体化され得る。
本明細書に記載された方法、製品手段、システム、およびデバイスは、いくつかの個別の要素を含むハードウェアによって、および/または最適にプログラムされたマイクロプロセッサによって部分的または完全に実装され得る。いくつかの手段を列挙する装置クレームにおいて、これらの手段のいくつかは、例えば最適にプログラムされたマイクロプロセッサ、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサなど、ハードウェアの同一の項目によって具体化され得る。いくつかの手段が相互に異なる従属クレームに詳述される、または異なる実施形態に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有効に使用できないことを示すものではない。
【0083】
「含む/含んでいる」という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、または構成要素の存在を指定するために採用されるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、構成要素、またはそのグループの存在または追加を排除するものではないことが強調されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理システムによって実行される、患者に関するデータを登録する方法であって、
登録デバイスから、1組の識別データ項目および1つまたは複数の識別タイムスタンプを受信するステップであって、各識別タイムスタンプが、前記識別データ項目のうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記1組の識別データ項目が、電子デバイスを識別するデバイス識別データ項目、および患者を識別する患者識別データ項目を含む、ステップと、
前記電子デバイスから、登録すべき患者に関するデータ、および前記患者に関するデータが取得された取得時刻を表す取得タイムスタンプを受信するステップと、
少なくとも前記受信されたデバイス識別データ項目、前記受信された患者識別データ項目、前記受信された1つまたは複数の識別タイムスタンプ、および前記受信された取得タイムスタンプに基づいて、前記受信された患者に関するデータを識別された患者に関連付けるステップと
を含む方法。
【請求項2】
関連付けるステップが、前記取得時刻を、前記1つまたは複数の識別タイムスタンプのうちの第1のものによって識別される第1の時刻と比較するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
比較するステップが、少なくとも前記第1の識別タイムスタンプから決定された予め定められたデータ取得時間間隔内に前記取得時刻があるかどうかを決定するステップを含み、関連付けするステップが、前記予め定められたデータ取得時間間隔内に前記取得時刻がある場合、前記患者に関するデータを前記患者識別データ項目に関連付けるステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データ取得時間間隔が、前記第1の時刻から開始し、予め定められた長さを有する時間間隔である請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記データ取得時間間隔が、前記第1の時刻の前の第1の予め定められた期間および前記第1の時刻の後の第2の予め定められた期間を延長する請求項3に記載の方法。
【請求項6】
1組の識別データ項目および1つまたは複数の識別タイムスタンプを受信するステップが、少なくとも前記第1および第2の識別タイムスタンプを受信するステップであって、前記第2の識別タイムスタンプが第2の時刻を識別する、ステップを含み、前記データ取得時間間隔が、前記第1の時刻から開始し、前記第2の時刻で終了する時間間隔である請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の時刻が、前記識別データ項目のうちの1つが取得された識別時刻である請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の時刻が、予め定められたトリガイベントが起こった時刻である請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の時刻が、予め定められたトリガイベントが起こった時刻である請求項2から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の時刻が、前記識別データ項目のうちの1つが取得された識別時刻である請求項2から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
識別データ項目の前記組を受信するステップが、複数の識別データ項目を受信するステップと、前記第1の識別タイムスタンプに関連付けられた1組の識別データ項目として、前記受信された複数の受信された識別データ項目から識別データ項目の前記組を決定するステップとを含む請求項2から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
識別データ項目の前記組を決定するステップが、前記識別データ項目が取得された順序、および前記それぞれの識別データ項目が取得されたそれぞれの識別時刻の相対的タイミングのうちの少なくとも1つから1組の取得された識別データ項目を決定するステップを含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数の識別タイムスタンプのそれぞれが、前記識別データ項目のそれぞれ1つが取得された識別時刻を表し、関連付けるステップが、識別タイムスタンプの順序とデータ取得タイムスタンプの順序とを比較し、前記比較から識別イベントおよびデータ取得イベントの関連付けられた組を識別するステップを含む請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記識別タイムスタンプが患者識別タイムスタンプおよびデバイス識別タイムスタンプを含み、前記患者識別タイムスタンプが、前記患者識別データ項目が取得された患者識別時刻を表し、前記デバイス識別タイムスタンプが、前記デバイス識別データ項目が取得されたデバイス識別時刻を表し、識別イベントおよびデータ取得イベントの関連付けられた組を識別するステップが、それぞれの患者識別タイムスタンプ、デバイス識別タイムスタンプ、およびデータ取得タイムスタンプのトリプレットを識別するステップを含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記識別タイムスタンプが、前記患者識別データ項目が取得された患者識別時刻を表す患者識別タイムスタンプを含み、識別イベントおよびデータ取得イベントの関連付けられた組を識別するステップが、それぞれの患者識別タイムスタンプおよびデータ取得タイムスタンプのデュプレットを識別するステップを含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
識別データ項目の前記組が、前記電子デバイスのオペレータを識別するオペレータ識別データ項目をさらに含む請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記電子デバイスから取得タイムスタンプを受信するステップが、前記電子デバイスから、前記電子デバイスによって決定された現在の時刻を表す制御タイムスタンプを受信するステップと、前記制御タイムスタンプと前記データ処理デバイスによって決定された現在の時刻との比較に基づいて、前記取得タイムスタンプを補正するステップとをさらに含む請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
登録すべき患者に関するデータおよび取得タイムスタンプを受信するステップが、前記患者に関するデータが受信された前記電子デバイスのデバイス識別子を取得するステップをさらに含み、前記受信された患者に関するデータを識別された患者に関連付けるステップが、前記患者に関するデータが受信された前記電子デバイスの前記取得されたデバイス識別子にさらに基づく請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項の方法を実行するように構成されたデータ処理システム。
【請求項20】
登録デバイスと、電子デバイスと、請求項19に記載のデータ処理システムとを含む、患者に関するデータを登録するためのシステムであって、前記登録デバイスが、識別子を受信するための入力手段と、前記受信された識別子を表す識別データ項目を前記データ処理システムに転送するように構成された通信インターフェースとを含み、前記電子デバイスが、患者に関するデータを取得するための手段と、前記取得された患者に関するデータを前記データ処理システムに伝えるように構成された通信インターフェースとを含む、システム。
【請求項21】
それぞれのオブジェクトをそれぞれ識別する1組の識別子を受信するステップと、
受信された識別子ごとに、識別データ項目をデータ処理システムに伝えるステップであって、前記識別データ項目が、前記識別子、および前記オブジェクトが識別された識別時刻を表す識別タイムスタンプを含む、ステップと、
識別子の前記組の受信の後、予め定められた期間の間、受信された識別子の前記組とは異なる識別子を含むさらなる識別データ項目を少なくとも伝えることを防ぐステップと
を実行するように構成された、請求項20に記載のシステムで使用される登録デバイス。
【請求項22】
データ処理システムに請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されたプログラムコード手段を含み、前記プログラムコード手段が前記データ処理システムによって実行されるコンピュータプログラム製品。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−252698(P2012−252698A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−121576(P2012−121576)
【出願日】平成24年5月29日(2012.5.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
【出願人】(500554782)ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス (20)
【Fターム(参考)】