説明

患者の体格に応じて胎児心拍数を監視するための手動による超音波パワー制御

【課題】母親の腹部に付着された1つまたは複数の超音波トランスデューサ(24)を使用する連続的な非侵襲的胎児心拍数測定を提供すること。
【解決手段】各超音波トランスデューサ(24)は、ある信号強度を有する超音波ビーム(26)を生成する。この信号強度は、超音波トランスデューサ(24)に印加された励振電圧によって決定される。励振電圧調整デバイス(36)は、超音波ビームの強度を選択的に制御するために、励振電圧発生器(32)と超音波トランスデューサ(24)の間に位置決めされる。ユーザ入力デバイス(44)によって、オペレータは、胎児心拍数モニタ(10)の表示深度を変化させるように超音波信号強度を制御することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、被験者の心拍数を調べるための方法および装置に関する。より詳細には、本開示は、特に胎児の拍間時間(beat-to-beat)(以下、「拍毎」)の心拍数を調べるための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
胎児の監視(すなわち、妊娠中および分娩時の胎児の状態の監視)は通常、子宮の活動および胎児の拍毎の心拍数を監視することを含む。胎児心拍数は、胎児が十分な酸素を供給されているかどうかの指標であり、好ましくは拍毎に算出する。
【0003】
破水前に胎児心拍数を表す信号を得るために、非侵襲的監視技術を使用しなければならない。最も広く採用されている測定技術は、動いている胎児の心臓によって反射される超音波信号のドップラーシフトを測定することを含む。
【0004】
既知の超音波検出技術によれば、超音波トランスデューサは、妊婦の腹部外側に配置され、送信された超音波が胎児の心臓に当たるように配向される。反射された超音波は、同じまたは異なる超音波トランスデューサによって受信される。反射された超音波のドップラーシフトは、心臓の動いている部分、たとえば心臓弁および心臓壁の速度に直接に関連する。
【0005】
ドップラー超音波は広く一般に受け入れられている胎児心拍数の監視方法であるが、超音波胎児心拍数監視にはいくつかの短所がある。これらの短所の1つは、母親が肥満している場合、母親の皮膚表面から胎児の心臓までの距離が胎児心拍数モニタの監視深度より長い場合があるので、超音波胎児モニタのトランスデューサでは胎児の胎児心拍数を監視できないことがあることである。あるいは、検知深度を増加させるためにより大量の超音波エネルギーを使用する超音波胎児心拍数モニタは、正常または低体重の患者を、普通必要とされ得る超音波エネルギーより高い超音波エネルギーにさらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7470232号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、胎児の拍毎心拍数を調べるための方法および装置に関する。開示されている実施形態では、妊娠中の患者の腹部に付着されたまたは取り付けられた1つまたは複数の超音波トランスデューサを使用する連続的な非侵襲的胎児心拍数測定が行われる。各超音波トランスデューサは超音波ビームを生成し、この超音波ビームは、胎児の心臓によって反射され、超音波トランスデューサのうちの1つまたは複数によって受信される。この受信された信号に基づいて、胎児心拍数モニタは胎児の心拍数を生成する。
【0008】
本開示の胎児心拍数モニタは、標準的な励振電圧を生成する励振電圧発生器を含む。この励振電圧発生器からの励振電圧は、励振電圧調整デバイスによって受け取られる。次に、励振電圧調整デバイスは、励振電圧調整デバイスの動作を制御するコントローラに接続される。
【0009】
胎児心拍数モニタの動作中、励振電圧はまず超音波トランスデューサに印加される。トランスデューサのそれぞれからの超音波ビームの信号強度は、励振電圧に直接に関連する。
【0010】
超音波ビームの強度が胎児心拍数を検出するのに不十分な場合、ユーザは、超音波ビームの強度を増加させる必要があることを示すユーザ入力デバイスを動作させることができる。胎児心拍数モニタのコントローラは、このような信号を入力デバイスから受け取ると、励振電圧を増加させる信号を励振電圧デバイスに提供する。
【0011】
励振電圧が励振電圧調整デバイスによって増加されると、超音波トランスデューサからの超音波ビームの強度が増加し、それによって、胎児心拍数モニタの表示深度(depth of viewing)を増加させる。コントローラは、超音波トランスデューサからの現在の信号強度を最大レベルと比較してオペレータに視覚的に示すようにパワーレベルディスプレイを動作させる。
【0012】
ユーザは、胎児心拍数が検出されるまで、超音波ビームの信号強度を増加させ続けることができる。胎児心拍数が検出されると、心拍数が表示され、ユーザは信号強度を現在のレベルで維持することができる。このようにして、超音波ビームの信号強度は、各患者が胎児心拍数を検出するために必要な超音波レベルのみを受けるように、個々の患者に合わせて最適化される。
【0013】
本発明の種々の他の特徴、目的、および利点は、図面と共に以下の説明から明らかにされるであろう。
【0014】
図面は、本開示を実施するための、現時点で考えられる最良の形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】胎児心拍数モニタを利用している妊娠中の患者を示す図である。
【図2】本開示の超音波パワー制御システムの概略図である。
【図3】励振電圧調整デバイスの一実施形態を示す図である。
【図4】励振電圧調整デバイスの第2の実施形態を示す図である。
【図5】超音波ビームのパワーレベルのグラフィックディスプレイである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、妊娠中の患者12の胎児の心拍数を監視するために使用できる胎児心拍数モニタ10を示す。胎児心拍数モニタ10は例示的な一形態で図1に示されているが、胎児心拍数モニタ10は他の多数の形態を取っても本開示の範囲内で動作できることを理解されたい。
【0017】
図1の実施形態では、胎児心拍数モニタ10は、帯18によって患者の腹部16に固着された超音波プローブ14を含む。この超音波プローブ14は、図1の実施形態では、ケーブル20によって胎児心拍数モニタ10に結合されるように示されている。ただし、胎児心拍数モニタ10は、無線通信技術を使用して超音波プローブ14と通信できることが企図されている。
【0018】
胎児心拍数モニタ10は、典型的には胎児の監視された心拍数を表示するディスプレイ画面22を含むように図1に示されている。このディスプレイ画面22は、患者12から得られた他の監視された信号を表示するように構成することができる。
【0019】
動作中、胎児心拍数モニタ10の電源が投入されると、超音波プローブ14内に含まれた1つまたは複数の超音波トランスデューサはそれぞれ、腹部の皮膚を通過して患者12に向けられる超音波ビームを生成する。胎児心拍数モニタ10は、胎児の心臓の拍動を検出するために、超音波プローブ14内に含まれた同じまたは異なる超音波トランスデューサに返される超音波信号を監視する。胎児心拍数モニタ10は、超音波プローブ14から取得されたデータに基づいて胎児心拍数を算出し、この算出された胎児心拍数をディスプレイ22に既知の方法で表示する。
【0020】
次に図2を参照して、胎児心拍数モニタ10の詳細な動作について説明する。図2に示すように、超音波プローブ14は患者の腹部16の外面上で位置決めされる。図2に示す実施形態では、超音波プローブ14は、複数の超音波トランスデューサ24を含む。各トランスデューサ24は、超音波ビーム26を生成するように、さらには胎児の心臓から反射された超音波エネルギーを受信するように動作可能である。本開示の一実施形態では、超音波トランスデューサ24のそれぞれは、超音波トランスデューサから発する超音波ビーム26を発生させるために振動する圧電結晶である。圧電結晶の振動は、電圧供給ライン28を介して圧電結晶に印加される励振電圧によって引き起こされる。
【0021】
図2に示す実施形態では、超音波トランスデューサ24のそれぞれは、超音波ビームを送信することも反射された超音波エネルギーを受信することもできるが、超音波プローブ14は、超音波エネルギーの送受信に別々のトランスデューサを利用することができる。
【0022】
胎児心拍数モニタ10の動作中、超音波トランスデューサ24は超音波ビーム26を生成し、この超音波ビーム26は患者の腹部16を透過し、超音波信号が拍動している胎児の心臓30によって反射されるまで妊娠中の患者の内部を進む。図2に示すように、腹部16の外表面から胎児の心臓30までの距離Aは、超音波トランスデューサ24の検出範囲内になければならない。超音波トランスデューサ24の検出範囲は、超音波ビーム26の信号強度に直接に関連する。次に、超音波ビーム26の強度は、電圧供給ライン28に沿って超音波トランスデューサ24に印加される励振電圧の電圧レベルに直接に関連する。胎児の心臓30の位置が超音波トランスデューサ24の検出範囲の外にある場合、胎児心拍数モニタ10は胎児の心拍数を検出することはできない。現時点で利用可能な胎児心拍数モニタでは、励振電圧の値は、超音波プローブの検知距離が妊娠中の正常な患者において胎児心拍数を検出するのに十分であるように選択される。
【0023】
胎児心拍数モニタ10が肥満患者で使用されるとき、患者の腹部16から胎児の心臓30までの距離Aは、比較的痩せている患者または正常な患者の場合よりもはるかに長くなりうる。
【0024】
ここで図2を参照すると、本開示の胎児心拍数モニタ10は、超音波プローブ14のパワー出力、したがって監視深度がユーザによって選択的に変更できる回路を含む。超音波プローブ14のパワー出力を選択的に変更することによって、超音波プローブ14は、患者の腹部16からのさまざまな距離で胎児心拍数を検出することができる。さらに、本開示の胎児心拍数モニタ10によって、オペレータは、妊娠中の患者に送達される超音波パワーの量を制御することができる。
【0025】
図2に示すように、胎児心拍数モニタ10は、超音波励振電圧発生器32を含む。励振電圧発生器32は、超音波トランスデューサ24に組み込まれた圧電結晶を駆動するために使用される典型的な励振電圧を生成する。励振電圧は、電圧ライン34に沿って生成される正弦波電圧である。従来の胎児心拍数監視システムでは、電圧ライン34に沿った励振電圧は、超音波トランスデューサ24に直接に印加される。従来技術によるこのようなシステムでは、励振電圧レベルは固定され、胎児心拍数モニタのユーザによって変更されることはできない。
【0026】
図2に示す実施形態では、励振電圧調整デバイス36は、励振電圧発生器32と超音波トランスデューサ24の間に位置決めされる。励振電圧調整デバイス36は、ライン34に沿って励振電圧を受け取り、必要に応じて励振電圧を選択的に増幅または減少させるように動作可能である。励振電圧調整デバイス36は、制御ライン40に沿ってコントローラ38から電圧調整制御信号を受け取る。図示の実施形態では、コントローラ38は、励振電圧発生器32からの励振電圧を選択的に増加または減少させるように電圧調整デバイス36を制御する制御信号をライン40に沿って生成する。電圧調整デバイス36からの変更された励振電圧は、電圧供給ライン42に沿って超音波トランスデューサ24に提供される。
【0027】
図2に示す本開示の実施形態では、コントローラ38は、励振電圧調整デバイス36への制御ライン40に沿ってデジタル信号を生成できるマイクロプロセッサである。コントローラ38はマイクロプロセッサとして示されているが、コントローラ38は、マイクロコントローラ、FPGA、およびCPLDであっても本開示の範囲内で動作することができる。図2の実施形態では、ユーザ入力デバイス44は、臨床医などのユーザが励振電圧調整デバイス36による励振電圧の変更を制御できるようにコントローラ38に接続される。本開示の一実施形態では、入力デバイス44はトラックボールである。コントローラ38は、入力デバイス44を形成するトラックボールの動きを検知し、励振電圧の増加または減少のいずれかを行う、励振電圧調整デバイス36への制御信号を生成する。入力デバイス44はトラックボールとして企図されているが、入力デバイス44は、他の種々の形態を取っても本開示の範囲内で動作することができる。一例として、入力デバイス44は、胎児心拍数モニタ10のディスプレイ画面の一部として組み込まれた調整可能なダイヤルスライドスイッチまたはタッチスクリーンとすることができる。
【0028】
前述のように、励振電圧の値は、超音波ビーム26の信号強度に直接に影響を及ぼす。したがって、表示深度を増加させるために超音波ビーム26の強度を増加させる必要がある場合、オペレータは、超音波信号の強度を増加させる方向に入力デバイス44を動かす。コントローラ38は、励振電圧を増加させるために、ライン40に沿って励振電圧調整デバイス36に制御信号を提供する。ユーザは、胎児心拍数が検出されて心拍数表示22上に表示されるまで、励振電圧の強度を増加させ続けることができる。胎児心拍数が検出されると、臨床医は、励振電圧、したがって超音波信号強度の増加を中止することができる。このようにして、臨床医は、胎児心拍数モニタ10を介して、胎児心拍数を検出するために必要な超音波信号のみを利用する。
【0029】
入力デバイス44は超音波ビームの信号強度を増加させるように作動するので、コントローラ38は、ライン48に沿ってパワーレベルディスプレイ50へのフィードバック信号を生成することができる。パワーレベルディスプレイ50によって、ユーザは、視覚表示上で超音波ビームの信号強度を視覚的に確認することができる。図5は、一実施形態によるパワーレベルディスプレイ50を示す。図5の実施形態では、パワーレベルディスプレイ50は、信号強度の0〜100%の間に境界を有するバーである。動いているインジケータライン52は、現在の信号強度を示す。
【0030】
図2ではパワーレベルディスプレイ50と心拍数表示22は別々に示されているが、この2つの表示は、図1に示すように、同じディスプレイ画面上に示すことが可能なことを理解されたい。さらに、図1に示す実施形態では、入力デバイス44は、心拍数モニタ10に直接組み込まれるように示されている。加えて、励振電圧調整デバイス36を制御するように図2に示すコントローラ38は、別個であってもよいし、コントローラまたは胎児心拍数モニタ10全体に内蔵されてもよい。
【0031】
図2に戻ると、コントローラ38は好ましくは、コントローラ38が、電圧供給ライン42上に存在する変更された励振電圧を監視できるようにフィードバックライン54を含むことができる。フィードバックライン54を介して、コントローラは、変更された励振電圧を監視し、超音波トランスデューサ24に供給される励振電圧の最大値を制限することができる。このようにして、コントローラ38は、妊娠中の患者に供給される超音波信号の最大強度を制限することができる。
【0032】
次に図3を参照すると、励振電圧調整デバイス36の第1の実施形態が図示されている。この実施形態では、ライン34に沿って存在する励振電圧は、超音波トランスデューサに送られるべき所望の値より低い。図3に示す電圧調整デバイス36では、増幅器56は、ライン34から励振電圧を受け取り、その電圧を増幅して、次に電圧供給ライン42に沿って出力する。図3に示す簡略化した実施形態では、可変抵抗58がコントローラ38に接続されている。コントローラ38は、抵抗58の値を調整して増幅器56の利得を制御することができる。図3に示す実施形態は単なる概略図であり、多数の異なる形態を取っても本開示の範囲内で動作できることを理解されたい。ただし、図3の実施形態は、励振電圧調整デバイス36が、電圧供給ライン42に沿って変更された励振電圧を生成するためにライン34上の励振電圧を増幅する増幅回路とすることができることを示す。
【0033】
次に図4を参照すると、電圧調整デバイス36の一代替実施形態が図示されている。この実施形態では、ライン34に沿った励振電圧が電圧降下回路60に送られる。この電圧降下回路60は、単純な電圧分圧器の半分を形成する可変抵抗62を含む電圧分圧器である。この可変抵抗62は、制御ライン40を介してコントローラ38に連結される。コントローラ38は、電圧供給ライン42に沿って存在する励振電圧を変更するように抵抗62の値を制御することができる。再び、図4に示す実施形態の回路は、例示のために簡略化されているに過ぎない。ただし、図4に示す電圧調整デバイス36は、励振電圧を高値から、超音波トランスデューサに供給される所望の値に減少させることを理解されたい。
【0034】
本開示の一代替実施形態では、コントローラ38は、超音波プローブ14から受け取った超音波信号を監視し、この受け取った信号に基づいて励振電圧を増加または減少させるために、ライン40に沿って制御信号を励振電圧調整デバイス36に提供することができる。このような例では、コントローラ38は、受け取った超音波信号の強度を決定し、信号強度が所定の閾値を下回る場合は、コントローラ38は励振電圧を増加させる。この処理は、受け取った超音波信号が所定の閾値に達するまで継続する。同様に、プローブ14から受け取った超音波信号が所定の閾値を上回る場合、コントローラ38は、受け取った信号が所定の閾値に低下するまで励振電圧を自動的に減少させることができる。このような方法で、コントローラ38は、プローブ14から受け取ったフィードバック信号に基づいて励振電圧を自動的に制御することができる。胎児心拍数モニタ10が、オペレータからの具体的な要件に応じてモニタが手動モードまたはサーボモードを切り替えることが可能な、何らかのタイプの入力デバイスを含むことができることが企図されている。
【0035】
上記の説明から理解できるように、本開示の胎児心拍数モニタ10によって、オペレータは、胎児心拍数を検出するのに必要な用量の超音波エネルギーのみが患者に供給されるように超音波ビームの信号強度を調整することができる。胎児心拍数モニタ10が小柄な低体重の患者で利用されるとき、信号強度を著しく減少させることができる。同様に、胎児心拍数モニタが肥満患者で利用されるとき、信号強度を、胎児心拍数を検出するために表示深度を増加させるように大きく増加させることができる。このようにして、本開示の胎児心拍数モニタ10は、現在利用可能なデバイスと比較して、非常にさまざまな妊娠中の患者で利用することができる。
【0036】
この明細書では、複数の例を使用して、最良の形態を含む本発明を開示し、さらにいかなる当業者も本発明を製作し使用することができるようにする。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の例を含むことができる。このような他の例は、請求項の書字言語と異ならない構造要素を有する場合、または請求項の書字言語とのわずかな違いを有する等価な構造要素を含む場合、請求項の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0037】
10 胎児心拍数モニタ
12 患者
14 プローブ
16 腹部
18 帯
20 ケーブル
22 ディスプレイ画面、心拍数表示
24 超音波トランスデューサ
26 ビーム
28 電圧供給ライン
30 胎児の心臓
32 励振電圧発生器
34 電圧ライン
36 励振電圧調整デバイス
38 コントローラ
40 ライン
42 電圧供給ライン
44 ユーザ入力デバイス
48 ライン
50 パワーレベルディスプレイ
52 動いているインジケータライン
54 フィードバックライン
56 増幅器
58 抵抗
60 電圧降下回路
62 抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胎児の心拍数を調べるための装置において、
ある信号強度を有する超音波ビーム(26)を生成し、反射した超音波信号を受信する少なくとも1つの超音波トランスデューサ(24)と、
前記超音波トランスデューサ(24)に励振電圧を供給する励振電圧発生器(32)と、
前記超音波トランスデューサ(24)に供給される前記励振電圧を変更するために、前記励振電圧発生器(32)と前記超音波トランスデューサ(24)の間に置かれた励振電圧調整デバイス(36)であって、前記超音波ビーム(26)の前記信号強度が前記励振電圧に関連付けられるようにする、励振電圧調整デバイス(36)と、
を備える装置。
【請求項2】
前記励振電圧を変更するために、前記励振電圧調整デバイス(36)に連結され、前記励振電圧調整デバイス(36)を制御するコントローラ(38)をさらに備える、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラ(38)に結合された手動入力デバイス(44)をさらに備え、前記手動入力デバイス(44)によりユーザが前記励振電圧を選択的に変更できることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記コントローラ(38)に結合されたパワーレベルディスプレイ(50)をさらに備え、前記超音波ビーム(26)の前記信号強度が前記パワーレベルディスプレイ(50)上に表示されることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項5】
前記励振電圧調整デバイス(36)が、前記励振電圧発生器(32)からの前記励振電圧を選択的に増幅する増幅器(56)を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記励振電圧調整デバイス(36)が、前記励振電圧発生器(32)から受け取った前記励振電圧を選択的に減少させるように動作可能な電圧分圧器(60)を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項7】
胎児心拍数を監視する方法において、
妊娠中の患者(12)の腹部上に少なくとも1つの超音波トランスデューサ(24)を配置する工程と、
励振電圧発生器(32)を動作させて励振電圧を供給する工程と、
励振電圧調整デバイス(36)において前記励振電圧を受け取る工程と、
前記励振電圧を選択的に変更するために前記励振電圧調整デバイス(36)の動作特性を変更する工程と、
前記変更された励振電圧を前記超音波トランスデューサ(24)に供給する工程であって、前記超音波トランスデューサ(24)は、前記変更された励振電圧に関連付けられた信号強度の超音波ビーム(26)を発生する、工程と
を含む方法。
【請求項8】
前記励振電圧を変更するために、前記励振電圧調整デバイス(36)に連結されたコントローラ(38)から制御信号を生成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記超音波ビーム(26)の前記信号強度を表示する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記コントローラが、前記超音波トランスデューサ(24)からの反射された超音波ビームを受け取り、前記受け取った超音波信号に基づいて前記励振電圧を自動的に調整することを特徴とする請求項8記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−131053(P2011−131053A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281198(P2010−281198)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】