説明

患者データを閲覧するためのシステムおよび方法

本発明の実装(implementation)は、患者データを提供および管理する方法を含む。いくつかの実装において、方法は、施設に置かれた情報システムと通信するデータ管理システムに患者データを提供する工程、該患者データを該データ管理システムと通信する遠隔装置に提供する工程、該遠隔装置において、該患者データに基づいて入力される補助情報を受け取る工程、該補助情報を該データ管理システムに提供する工程、および該補助情報を該データ管理システムから該情報システムに提供する工程を含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本発明は全体として、無線通信およびデータ処理装置を通じてデータおよび/または情報を送信し、受信し、かつ表示するためのシステムおよび方法に関し、より具体的には、医療提供者が操作することのできる遠隔装置に、医療患者のデータおよび/または情報を収集し、アップロードし、送信し、受信し、ダウンロードし、操作し、かつ表示するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
医師およびその他の医療提供者は、現在、無線通信技術の進歩の恩恵を受ける多数の製品およびシステムを用いているが、これらの装置を通じて実際的に効率よく送信し、受信し、かつ表示することのできる情報には未だに著しい制限がある。モバイル装置に固有の大きな制限、特に速度、性能、メモリ、および表示サイズに関連する制約がある。加えて、医療データの重大な特質のため、潜在的に低速、低帯域幅の、かつ場合によっては断続的な無線接続を通じて、技術が確実にかつ効率よく機能することが重要である。
【0003】
過去においては、検討および分析のために医療専門家に様々な遠距離通信手段を介して医療情報を送信しようする尽力がなされてきた。そのような尽力のいくつかは、2005年12月12日出願の本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願第11/301,348号(特許文献1)で概説され、その開示はあらゆる目的で全体として参照により本明細書に明白に組み入れられる。そのような例では、無線データ通信技術を用いて、医療提供者に医療情報を送信するか、またはデータをリモートでモニタするのに有用であり得るように調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願第11/301,348号
【発明の概要】
【0005】
概要
一つの局面において、本発明は、患者データを提供および管理する方法を提供する。いくつかの局面において、方法は、施設に置かれた情報システムと通信するデータ管理システムに、患者データを提供する工程、該患者データを、該データ管理システムと通信する遠隔装置に提供する工程、該遠隔装置において、該患者データに基づいて入力される補助情報を受信する工程、該補助情報を該データ管理システムに提供する工程、および該補助情報を該データ管理システムから該情報システムに提供する工程を含む。
【0006】
いくつかの局面において、方法は、情報システムと関連付けられたインターフェースを設ける工程、および該インターフェース上に補助情報を表示する工程をさらに含む。
【0007】
いくつかの局面において、方法は、患者データを遠隔装置上に表示する工程、および補助情報を該遠隔装置上に表示される特定の患者データと関連付ける工程をさらに含む。
【0008】
いくつかの局面において、方法は、施設において生成された注釈を遠隔装置上に表示する工程をさらに含む。
【0009】
いくつかの局面において、注釈は、情報システムへのユーザ入力に基づいて生成される。いくつかの局面において、注釈は、情報システムと通信する患者モニタ装置によって自動的に生成される。
【0010】
いくつかの局面において、方法は、遠隔装置のディスプレイ上にダイアログボックスを生成する工程、および該ダイアログボックスを使用して該遠隔装置に補助情報を入力する工程をさらに含む。
【0011】
いくつかの局面において、補助情報は、注釈、デジタル画像、デジタル映像、音声、および電子文書のうちの少なくとも一つを含む。
【0012】
いくつかの局面において、方法は、施設において後で表示するためにデータ管理システムを使用して補助情報を処理およびフォーマットする工程をさらに含む。
【0013】
別の局面において、本発明はまた、実行される場合に本明細書において示す方法のうちの一つまたは複数を一つまたは複数のプロセッサに実行させるように動作させる命令を含むコンピュータプログラムを用いて符号化された、コンピュータ可読媒体も提供する。
【0014】
本発明の別の局面は、一つまたは複数のプロセッサと、該一つまたは複数のプロセッサによって実行される場合に本明細書において示す方法のうちの一つまたは複数を該一つまたは複数のプロセッサに実行させる命令が記憶されている、該一つまたは複数のプロセッサに連結されたコンピュータ可読媒体とを含む、システムを提供する。
【0015】
本開示による方法は、本明細書において説明される局面および特徴の任意の組み合わせを含み得ることが理解される。すなわち、本開示による方法は、本明細書において具体的に説明される局面および特徴の組み合わせだけに限定されるものではなく、提示される局面および特徴の任意の組み合わせも含むものである。
【0016】
一つまたは複数の態様の詳細を添付の図面および以下の説明に示す。別の特徴、目的、および利点は、以下の説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかになると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本開示による例示的システムアーキテクチャを示す概略図である。
【図2】本開示による別の例示的システムアーキテクチャを示す概略図である。
【図3】本開示を実施するために使用され得る構成要素を示す機能ブロック図である。
【図4】図3の機能ブロック図をより詳細に示す図である。
【図5A】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5B】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5C】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5D】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5E】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5F】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5G】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5H】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5I】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5J】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5K】本開示による例示的モバイル装置上の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図6】本開示の実装(implementation)によるユーザ認証ルーチンを示す機能ブロック図である。
【図7】本開示のいくつかの実装による例示的工程を示す流れ図である。
【図8】本開示のいくつかの実装による例示的工程を示す流れ図である。
【図9】本開示のいくつかの実装による例示的工程を示す流れ図である。
【図10】本開示のいくつかの実装による例示的工程を示す流れ図である。
【0018】
様々な図面における類似の参照記号は同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
詳細な説明
本開示は、医療提供者に、患者データへの安全な遠隔アクセスを提供する。本開示は、その開示があらゆる目的で全体として参照により本明細書に明白に組み入れられる、2005年12月12日に出願された同一出願人による米国特許出願第11/301,348号を基礎とするものである。米国特許出願第11/301,348号は、その開示がやはりあらゆる目的で全体として参照により本明細書に明白に組み入れられる、2005年1月3日に出願された、米国特許仮出願第60/641,057号の恩典を主張するものである。本説明においておよび非限定的な例として、妊婦患者(産科(OB)患者など)に対応する患者データという状況で本開示の実装を説明する。本開示の実装は、どんな種類の患者および対応する患者データにも適用できる。
【0020】
ここで図1を参照すると、例示的システムアーキテクチャ10が示されており、システムアーキテクチャ10は、遠隔装置12、接続インターフェース14、ネットワーク16、第1の施設システム18および第2の施設システム20を含む。本明細書においてさらに詳細に論じた通り、データは、遠隔装置12上で提示または表示するために、第1および第2の施設システム18、20のそれぞれからネットワーク16および接続インターフェース14を介して転送される。さらにデータは、遠隔装置12から接続インターフェース14およびネットワーク16を介して第1および第2の施設システム18、20のそれぞれに転送することができる。1台の遠隔装置12だけが示されているが、1台または複数の遠隔装置12が、ネットワーク16および接続インターフェース14を介して第1および第2の施設システム18、20のそれぞれと通信し得ることが企図されている。同様に、2つの施設システムが示されているが、本開示は、一つまたはより多くの施設システムで実施することができる。
【0021】
遠隔装置12には、任意の数の例示的装置が含まれ得る。そのような例示的装置には、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップPC、および/またはこれらの組み合わせが含まれるがそれらに限定されない。遠隔装置12は、ディスプレイ22、プロセッサ24、メモリ26、入力インターフェース28、および通信インターフェース30を含む。プロセッサ24は、本開示の実装を実行するための命令を処理することができる。これらの命令には、ディスプレイ22上にグラフィック情報を表示するためにメモリ26に記憶された命令が含まれ得るが、それに限定されない。例示的ディスプレイには、薄膜トランジスタ(TFT)液晶表示器(LCD)、または有機発光ダイオード(organic light emitting diode)(OLED)ディスプレイなどが含まれ得るがそれらに限定されない。
【0022】
メモリ26は遠隔装置12内で情報を記憶する。いくつかの実装において、メモリ26は、一つの揮発性メモリユニットもしくは複数の揮発性メモリユニットおよび/または一つの不揮発性メモリユニットもしくは複数の不揮発性メモリユニットを含むことができる。他の実装において、取り外し可能メモリを設けることができ、このメモリは、メモリカードを含み得るがそれに限定されない。例示的メモリカードには、セキュアデジタル(SD)メモリカード、miniSDメモリカード、USBスティックなどが含まれ得るがそれらに限定されない。
【0023】
入力インターフェース28には、キーボード、タッチスクリーン、マウス、トラックボール、マイクロホン、タッチパッドおよび/またはこれらの組み合わせが含まれ得るがそれらに限定されない。いくつかの実装において、オーディオコーデック(図示せず)を設けることができ、オーディオコーデックは、マイクロホンを介してユーザまたは他の音源から可聴入力を受け取り、その可聴入力を使用可能なデジタル情報に変換する。オーディオコーデックは、遠隔装置12に備わるスピーカなどを介して、可聴音を生成することができる。そのような音には、音声通話からの音、記録された音(例えば、音声メッセージ、音楽ファイル)、および遠隔装置12上で動作するアプリケーションによって生成された音が含まれ得るがそれらに限定されない。
【0024】
遠隔装置12は、デジタル信号処理回路を含むことのできる通信インターフェース14を介して無線で通信してもよい。通信インターフェース14は、GSM音声通話、SMS、EMSもしくはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA、CDMA2000、および/またはGPRSを含むがそれらに限定されない様々なモードまたはプロトコルの下で通信を提供し得る。そのような通信は、例えば、無線周波数送受信機(図示せず)などを介して行われ得る。さらに、遠隔装置は、ブルートゥース受信機および/またはWiFi受信機(図示せず)を含むがそれらに限定されない機構を使用した短距離通信が可能であり得る。
【0025】
遠隔装置12は、接続インターフェース14を介してネットワーク16と通信する。接続インターフェース14には、衛星受信機、セルラネットワーク、ブルートゥースシステム、WiFiシステム(802.xなど)、ケーブルモデム、DSL/ダイヤルアップインターフェース、および/または構内交換(PBX)システムが含まれ得るがそれらに限定されない。これらの接続インターフェース14はそれぞれ、ネットワーク16に/ネットワーク16からデータが送信されることを可能にする。ネットワーク16は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線LAN(WLAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(metropolitan area network)(MAN)、パーソナル・エリア・ネットワーク(personal area network)(PAN)、インターネット、および/またはこれらの組み合わせとして提供することができる。
【0026】
図1および2の例示的システムにおいて、第1の施設システム18は複数の施設40を含み、第2の施設システム20は一つの施設40を含む。各施設システム18、20は一つまたは複数の施設を含むことができ、かつ本明細書において説明されるアレンジメント例だけに限定されるものではない。複数の施設の場合、各施設は、相互に離れて位置することができ、かつ/または共通の所在地もしくは場所(共通の建物内の別々の部署など)に位置することができる。各施設システム18、20は、例えば、医療システムとして設けることができ、この医療システムは、一つまたは複数の病院、病院システム、クリニック、診療所などを含むことができる。
【0027】
各施設40は、関連付けられた情報システム42、コンピュータインターフェース44、および患者モニタ装置46を含む。例示的情報システムには、臨床情報システム(CIS)および/または病院情報システム(HIS)が含まれ得るがそれらに限定されない。各情報システム42は、サーバとして設けることができ、施設40および/または施設システム18、20全体の、患者データなどの臨床情報の取得、記憶、変更、および配信をサポートする。例示的情報システムには、それぞれGeneral Electric(GE)によって提供されるIntegriti Enterprise Wide CIS、QS Perinatal CIS、および/またはQS Critical Care CIS、Clinical Computer Systems,Inc.によって提供されるOBiX Perinatal Data System、Royal Philips Electronicsによって提供されるIntelliVue Clinical Information Portfolio (ICIP)、Critical Careおよび/またはOB TraceVue Perinatal Data System、CliniComp International, Inc.によって提供されるEssentris Perinatal、Acute Careおよび/またはCritical Care Systems、LMS Medical Systemsによって提供されるCALM Perinatal Data System、McKesson Corporationによって提供されるHorizon Lab, Medical Imaging, Cardiology, Emergency Careおよび/またはPerinatal Care、Hill-Romによって提供されるNaviCare WatchChild Systemが含まれるがそれらに限定されない。各情報システム42は、薬局管理システム、検査室管理システム、および/または放射線管理システムを含み得るがそれらに限定されない一つまたは複数の補助情報システム(図示せず)と通信することができる。例示的システムアーキテクチャ10は施設40ごとに置かれた情報システム42を含むが、各施設40は、どの施設40からも離れて置かれるかまたは施設システム18、20内の施設40のうちの一つに置かれる共通の情報システム42と通信し得ることが企図されている。
【0028】
コンピュータインターフェース44は、情報システム42内に記憶されかつ情報システム42によって管理される情報にアクセスすることを可能にするために、情報システム42と通信することができる。コンピュータインターフェース44には、パーソナルコンピュータ(PC)(デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)が含まれ得るがそれに限定されない。本明細書において説明される例示的アーキテクチャには単一のコンピュータインターフェース44が示されているが、一つまたは複数のコンピュータインターフェース44が情報システム42と通信し得ることが企図されている。各コンピュータインターフェース44と情報システム42との通信は、直接接続によって、またはLAN、WAN、WLAN、および/またはインターネットを含み得るがそれらに限定されないネットワーク(図示せず)を介してリモートで、実現することができる。
【0029】
各患者モニタ装置46は、特定の患者50の生理特性をモニタし、それに基づくデータ信号を生成する。例示的患者モニタ装置には、母体/胎児心拍数モニタ、血圧モニタ、呼吸モニタ、生命徴候モニタ、心電図モニタ、酸素飽和度測定および/または麻酔モニタが含まれるがそれらに限定されない。例示的患者モニタ装置には、GE Healthcareによって提供されるCorometric Series Monitors、DINAMAP Series Monitors、DASH Series Monitorsおよび/もしくはSolar Series monitors、ならびに/またはRoyal Philips Electronicsによって提供されるIntelliVue Series patient monitorsおよび/もしくはSureSigns Series patient monitors、ならびに/またはAvalon Series Fetal Monitors、ならびに/またはDraeger Medicalによって提供されるInfinity Series patient monitorsが含まれるが、それらに限定されない。データ信号は情報システム42に伝達され、情報システム42はデータ信号に基づいて患者データを収集し、そのデータを、特定の患者と関連付けられた患者プロフィールに記憶する。患者50ごとにただ一つの患者モニタ装置46が示されているが、複数の患者モニタ装置46が特定の患者50をモニタし得ることが企図されている。患者モニタ装置46は、直接接続を介して、またはLAN、WAN、WLAN、および/またはインターネットを含み得るがそれらに限定されないネットワーク(図示せず)を介してリモートで、情報システム42と通信することができる。
【0030】
患者データは、コンピュータ装置44上に表示するために提供される。医療提供者(看護師および/または医師など)は、やはり情報システム44に記憶される患者情報を入力することにより患者データを補強することができる。より具体的には、医療提供者は、特定の患者50に対応する患者情報を入力することができ、患者情報は患者プロフィールに記憶することができる。非限定的な例として、看護師は、看護メモを入力することができ、看護メモは情報システム内の患者プロフィールに記憶することができる。本明細書において使用する場合、患者情報という用語は、コンピュータインターフェース44を介して情報システム42に入力および記憶される、ある患者に対応する任意の情報を含む。患者情報については以下でさらに詳細に論じる。
【0031】
上記で論じた通り、各情報システム42は、患者モニタ装置46から収集され得る患者データ、ならびに、医療提供者によって入力される情報を含み得る追加患者情報を記憶する。情報システム46は、患者データおよび/または追加患者データをデータ管理システム(DMS)60に伝達する。DMS60は、サーバソフトウェア構成要素を実行するサーバまたは仮想サーバとして設けることができ、データベースおよび/またはフラットファイルを含むデータ記憶を含むことができるがそれらに限定されない。図1の例示的システムアーキテクチャにおいて、各施設システム18、20は対応するDMS60を含む。そのようなアレンジメントにおいて、各情報システム42は、患者データおよび/または追加患者データをDMS60に伝達する。さらに、かつ以下でより詳細に論じる通り、DMS60は情報システム42に補助情報も伝達することができる。DMS60と情報システム42との通信は、直接接続によって、またはLAN、WAN、WLAN、および/またはインターネットを含み得るがそれらに限定されないネットワーク(図示せず)を介してリモートで、実現することができる。
【0032】
特定の施設システムに対応するDMS60は、施設システム18、20の施設40のいずれからも離れて置かれることができるか、または施設システム18、20の特定の施設40に置かれることができる。図1の例示的システムアーキテクチャにおいて、DMS60は、各施設システム18、20内のどの施設40からも離れて置かれている。しかし、DMS60は、施設40のうちの一つに置かれることができ、かつ他方の施設40からから離れて置かれることができることが企図されている。
【0033】
図2の例示的システムアーキテクチャにおいては、共通のDMS60'が設けられている。共通のDMS60'は、様々な施設システム18、20に共通し、かつ特定の施設システム18、20と関連付けられたものではない。各情報システム42は、直接接続によって、またはLAN、WAN、WLAN、および/もしくはインターネットを含み得るがそれらに限定されないネットワーク(図示せず)を介してリモートで、DMS60'と通信する。図2のアレンジメント例においては、DMS60'はネットワーク16を介して各情報システム42と通信する。各情報システム42は患者データおよび/または患者情報をDMS60'に伝達し、DMS60'は、以下でさらに詳細に論じる通り、情報システム42に補助情報を伝達することができる。
【0034】
図1の例示的システムアーキテクチャにおいて、施設40または施設システム18、20は、DMS60をローカルDMSとしてインストールし、DMS60は、情報システム42を含み得るがそれに限定されない他のサーバと共に、ローカルサイトにある。いくつかの実装において、DMS60は、切断すること、すなわち論理ネットワークの観点から分離することができるが、それでもなお物理的には、特定の施設40に属するその他のサーバと一緒に存在する。DMS60上にはサーバ構成要素がインストールされ、これらの構成要素には、データベース構成要素、データベース同期構成要素、ウェブサービス構成要素、および/または構造化照会言語(structured query language)(SQL)構成要素が含まれ得るがそれらに限定されない。また、DMS60上には情報システムインターフェースもインストールすることができ、これは情報システム42へのインターフェースとして機能する。非限定的な例として、情報システムインターフェースは、GE Healthcareによって提供されるOBLinkを含むことができる。いくつかの実装において、DMS60は複数サーバ構成として配置することができ、この構成では、1台のサーバがウェブサービス関連の構成要素だけのホストとして働き、論理的に分離され、かつ別のサーバに残りの必要なサーバ構成要素がインストールされる。
【0035】
図2の例示的システムアーキテクチャは、DMS60'におけるデータ収集の遠隔地を提供する。そのような実装においては、DMS60'は、施設40または施設システム18、20のいずれからも離れた、第三者サイトにおいて提供することができる。第三者はDMSホストとして機能し、必要なサーバ構成要素は、リモートでホストとされたDMS60'上にインストールされる。いくつかの実装において、リモートでホストとされたDMS60'と施設40または施設システム18、20のネットワークとの間に企業間(business-to-business)(B2B)仮想私設ネットワーク(virtual private network)(VPN)を作成することができる。このようにすれば、施設40および/または施設システム18、20は、別の物理サーバ、すなわちDMS60を購入および/または保守せずに済む。さらに、DMS60'の使用可能時間および使用状況も、専用の第三者の部分においてより管理しやすい。DMSのネットワークへのアクセスは、施設40、または施設システム18、20に負担を負わせるのではなく、第三者によって処理され得る。さらに第三者は、仮想サーバ技術を実施して単一物理サーバ上の複数のDMSインストールを活用することができる。そのような実装において、複数の仮想サーバが単一物理サーバ内で区分され、各仮想サーバは、独自のオペレーティングシステムおよびサーバ構成要素を走らせる機能を有し、独立に起動させることができる。
【0036】
DMS60、60'は、1台の遠隔装置12または複数の遠隔装置12と、1台の情報システム42または複数の情報システム42との間でデータを同期させかつ転送する。より具体的には、DMS60、60'は、情報システム42から1台の遠隔装置12または複数の遠隔装置12に転送しかつ遠隔装置12上で提示するために、患者データおよび/または患者情報を処理および作成する。DMS60、60'はまた、対応するコンピュータ装置44における提示を可能にするように、1台の遠隔装置12または複数の遠隔装置12から情報システム42に転送および情報システム42に記憶するための補助情報も処理および作成する。例示的DMSには、AirStrip Technologies, LLCによって提供されるAirStrip Serverが含まれていてもよいがそれらに限定されず、AirStrip ServerにはAirStrip Server Componentsがインストールされる。
【0037】
ここで図3および4を参照して、本開示の特徴を実施するための例示的なソフトウェア構成要素、すなわちモジュール構造70を説明する。この例示的構造は、遠隔装置12上で動作するオペレーティングシステム、すなわちプラットフォームにかかわらず、患者データおよび患者情報を、情報システム42と遠隔装置12との間で通信および同期させることを可能にする。例示的プラットフォームには、RIM Blackberry、Apple iPhone、MS Pocket PC 2003、Win Mobile 5.x(ポケットPC、スマートフォン)、Win Mobile 6.x(standard、professional)および/またはこれから開発される任意のプラットフォーム(Google Android、Palm PREなど)が含まれるがそれらに限定されない。
【0038】
図3には例示的モジュール構造70の概要が示されており、モジュール構造70は、遠隔装置12のプラットフォーム72、すなわちオペレーティングシステム、中間構成要素74、接続機構76、および情報システム42のオペレーティングシステム78を含む。このアレンジメントにおいて、遠隔装置12はそこでクライアントアプリケーションを実行するクライアントである。中間構成要素74は、DMS60、60'上にあり、クライアント・サービス・モジュール80、統合サービスモジュール82、およびアダプタ・サービス・モジュール84を含む。DMS60、60'は、遠隔装置12上にあるプラットフォーム72と、情報システム42のオペレーティングシステム78との仲介手段として機能する。DMS60、60'が、遠隔装置12上で動作する任意のプラットフォーム72との間でデータを転送することができることを例示するために、複数のプラットフォーム72が示されている。接続機構76はDMS60、60'と特定の情報システム42との間の通信を可能にする。DMS60、60'が、情報システム42上の任意のオペレーティングシステム78との間でデータを転送することができることを例示するために、複数の接続機構76および対応するオペレーティングシステム78が示されている。
【0039】
図4に示す例示的構造において、クライアント・サービス・モジュール80は、アラートおよび通知サービスモジュール90、オブザーバ・クライアント・サービス・モジュール92、およびグローバル・サービス・モジュール94を含む。統合サービスモジュール82は、同期サービスモジュール96、およびアラートエンジン規則98を含む。同期サービスモジュール96は、いわゆるインテリジェント同期を提供するために同期データベース100と通信することができる。アダプタ・サービス・モジュール84は、構成モジュール102、認証モジュール104、入院、退院および転院(admission, discharge and transfer)(ADT)モジュール106、および患者データモジュール108を含む。
【0040】
アラートおよび通知サービスモジュール90は、以下でさらに詳細に論じる通り、遠隔装置12にアラートおよび/または通知を送る。オブザーバ・クライアント・サービス・モジュール92は、遠隔装置12上で走るクライアントアプリケーションと、アプリケーションデータへのアクセスを可能にするバックエンドサーバ構成要素との間の通信を円滑化する。オブザーバ・クライアント・サービス・モジュール92は、フォーマットされた要求によってデータを送信し、固有のデータ形式のデータを受信する。例示的データ形式には、JavaScriptオブジェクト表記(JavaScript Object Notation)(JSON)が含まれるがそれに限定されず、JSONは、単純なデータ構造およびオブジェクトと呼ばれる連想配列を表すためのテキストベースの人間可読形式を提供する軽量のコンピュータデータ交換形式である。グローバル・サービス・モジュール94は、遠隔装置12上で走るクライアントと通信し、登録およびクライアントアプリケーション構成設定を行う。クライアントアプリケーション設定は、遠隔装置12のユーザならびに施設40および/または施設システム18、20のユーザによってカスタマイズされることができ、そのために遠隔装置12がデータを受信するように構成されている。
【0041】
統合サービスモジュール82は、オブザーバ・クライアント・サービス・モジュール92から受け取られる要求を、要求されたデータを検索およびパッケージングするように、かつ対応する応答を送信するように経路指定する役割を果たす。より具体的には、統合サービスモジュール82は、特定のDMS60、60'がどのように構成されているかに応じて、アダプタ・サービス・モジュール84に、または同期データベース100にデータを要求する。DMS60、60'がベンダアダプタ(vendor adapter)を使用するように構成されている場合には、要求は、直接アダプタ・サービス・モジュール84まで進んで、データを検索する。DMS60、60'が同期するように構成されている場合には、データは同期データベース100から検索される。同期サービスモジュール96は、アダプタ・サービス・モジュール84と通信してインテリジェント同期を使用して同期データベース100を最新の状態に維持する。
【0042】
インテリジェント同期は可変構成パラメータに基づいて実行される同期であり、これらの構成パラメータは、すべての利用可能なデータが絶えず同期されるのではなく、患者データおよび/または患者情報の一部だけを同期させることを可能にする。カスタム・ビジネス・ルール論理を使用して、どの患者データおよび/または情報が同期されるべきか、およびどの患者データおよび/または情報が同期されるべきかインテリジェントに判定することにより、DMS60、60'は、より効率よく機能し、より多くのクライアントおよび構成にサービスすることができる。非限定的な例として、ユーザが遠隔装置12を介してDMS60、60'にログオンする前には、どんな特定の患者データおよび/または情報も同期されない。代わりに、患者センサスリストと特定の患者50に対応する具体的データ要素だけがDMS60、60'と情報システム42との間で同期されている。ユーザが、ログオンし、かつ調べるための特定の患者50を選択した後で、同期サービスは、その特定の患者50について利用可能なすべての患者データおよび/または情報の同期を開始する。したがって、その後のその特定の患者50の調査は、その患者のデータおよび/または情報が同期されているため、かなり速くなる。
【0043】
アダプタ・サービス・モジュール84は、接続機構モジュール76を介して情報システム42からデータを検索する機構、およびそのデータをDMS60、60'のために構造化する機構である。データが統合サービスモジュール82を介してクライアントのために直接要求されるか、それとも同期サービスモジュール96を介して検索されるかにかかわらず、データはフォーマットされ、そのためのアダプタが書かれている特定のDMS60、60'についての規則が適用される。構成モジュール102は、情報システム42によって使用される構成設定を取り込む。構成モジュール102は、DMS60、60'において複製されなくて済むように、既存の構成情報を使用することができる。非限定的な例として、情報システム42には、典型的には、特定の施設40のすべての患者ベッド、およびそれらがどのユニットに属するかが、記憶されている。構成モジュール102は、構成情報を入力する際の労力を低減するかまたは不要にする。構成モジュール102はまた、情報システム42において構成変更が加えられたが、システム管理者がDMS60、60'において変更を加えるのを忘れた場合に問題が生じるのを防ぐこともできる。
【0044】
認証モジュール104は、DMS60、60'に必要な認証を処理し、この認証には、アクティブディレクトリ認証、ベンダ認証、装置ID制限、装置電話番号制限、およびこれらの任意の組み合わせが含まれ得るがそれらに限定されない。各施設システム18、20および/または施設40は、そのような認証機構の任意の組み合わせを使用して認証を行うように構成されている。装置ID制限は、認証サービスが、施設システム18、20および/または施設40への接続を許可されている個々の遠隔装置12と関連付けられた装置IDの事前構成リストを調べることができる機能であり、その装置IDを発信元とするソフトウェアクライアントからの(すなわちその特定の遠隔装置12からの)呼出しだけを認証する。装置電話番号制限は、認証システムにおいて事前構成されている電話番号を有する遠隔装置12へのアクセスを制限する。
【0045】
ADTモジュール106は、どの患者がどのベッドおよび/またはユニットと関連付けられているかが常に分かるように、施設システム18、20および/または施設40内の既存のADTインターフェースを使用して患者の入院、退院および転院の情報を獲得することを可能にする。患者データモジュール108は、情報システム42からDMS60、60'に、すべての波形および非波形の患者データおよび/または情報を提供する。患者データモジュール108はまた、AirStrip データコレクタ、またはCapsule Technologies データ獲得システムを含むがこれに限定されない独立のデータ収集システムなどのデータ取得システムから取得されたすべての波形および非波形も提供することができる。これには、すべての看護記録情報、および情報システム42によって使用される任意の自動化データ収集手段が含まれるがそれらに限定されない。
【0046】
図4に示す例示的構造において、各接続機構モジュール76は、データベースモジュール110、ウェブ・サービス・モジュール112、要求モジュール114、およびアプリケーション層プロトコルモジュール116を含む。非限定的な例として、要求モジュール114はHTTP要求を管理することができ、かつ/またはアプリケーション層プロトコルは、ヘルスレベル7(health level seven)(HL7)アプリケーション層プロトコルを含むことができる。接続機構モジュール76は、DMS60、60'が特定の情報システム42に接続し、情報システム42と通信することを可能にする。いくつかの実装において、接続機構モジュール76は、情報システム42を通信するためのアプリケーション・プロトコル・インターフェース(application protocol interface)(API)を含むことができる。他の実装では、接続機構モジュール76は情報システム42に直接アクセスすることができる。
【0047】
最初に論じた通り、本開示は、医療提供者、すなわち遠隔装置12のユーザに、患者データおよび/または患者情報への安全な遠隔アクセスを提供する。本明細書において使用する場合、患者データという用語は、患者モニタ装置から獲得され得る生理学的データ、および/または地域の医療提供者(看護師または医師など)によって情報システム42に入力される生理学的患者データを指す。患者情報という用語は、地域の医療提供者によって情報システム42に入力される特定の患者に対応する情報を指す。例示的患者情報には、患者の名前、患者に割り当てられた医者の名前、患者に割り当てられた看護師、施設識別、患者ベッド識別、重要な患者データの概要、および/またはグラフ注釈が含まれ得るがそれらに限定されない。産科患者の事例においては、重要な患者データには、頸部検査状態、膜状態、妊娠回数、出産回数、硬膜外状態、および/または患者が帝王切開後の普通分娩(VBAC)を試みようとしているかどうかなどの出産経過情報が含まれ得るがそれらに限定されない。
【0048】
リモートに位置するユーザに提供される患者データおよび/または患者情報は、リアルタイムデータとして、かつ/または履歴データおよび情報として提供することができる。患者データおよび/または患者情報は、ネットワーク16を介して確立された安全な接続を使用して遠隔装置12とDMS60、60'との間で通信される。好ましくは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act)(HIPAA)の規定に従った、安全なログイン、またはサインオンプロセスが提供される。安全なサインオンは、遠隔装置12のユーザの識別情報を、一意のユーザIDとパスワードの組み合わせに基づいて認証する。遠隔装置12とDMS60、60'との間で安全な通信を確立するためには、ユーザIDとパスワードの両方が正しくなければならない。サインオンおよび認証プロセスの実装を以下でさらに詳細に説明する。
【0049】
1名または複数のモニタされた患者50のそれぞれと関連付けられた、本明細書において説明される様々な情報および/またはデータを取り込んだセンサスリスト、または患者リストが遠隔装置12に提供される。患者データおよび/または情報をユーザに図表形式で提示することのできるストリップ表示グラフも提供される。産科患者の事例においては、特定の患者50について胎児のストリップ表示および母体の収縮情報が提供され得る。より具体的には、特定の患者50が患者リストから選択され、続いて患者情報および/またはデータが提示される。提示される情報および/またはデータには、胎児のストリップ表示および母体の収縮波形、患者名、病院名、患者の病室および/またはベッド番号、ならびに日時が含まれ得る。ストリップ表示グラフは、患者データのリアルタイム表示、ならびに患者データの履歴表示を提供することができる。より具体的には、この波形表示は、遠隔装置12のユーザが患者データを、それが発生しかつ/または記録されるのと同時に観測するように、リアルタイムで更新することができる。ユーザは、以下でさらに詳細に説明する通り、波形表示をスクロールさせて患者履歴データを閲覧することができる。
【0050】
ユーザが波形表示のビューを操作することを可能にするいくつかのナビゲーション機構を提供することができる。いくつかの実装において、ユーザは表示される画像をズームイン/アウトすることができる。このようにしてユーザは、例えばズームインすることにより、非常に詳細な波形情報および/もしくは他の波形のミクロ特性を閲覧することができ、かつ/または、例えばズームアウトすることにより、パターンもしくは他の波形のマクロ特性を閲覧することができる。いくつかの実装において、ユーザは波形表示を前後にスクロールさせることができる。このようにして、ユーザは患者履歴データを閲覧することができる。
【0051】
患者データ表示も提供することができる。いくつかの実装において、患者データ表示は、本明細書において説明するストリップ表示グラフに重ね合わせることができる。他の実装では、患者データ表示は、オーバーレイとして、かつ/または別個の表示として提供することができる。患者データ表示には、患者の名前、年齢、妊娠期間、妊娠回数、経産回数、頸部検査情報、および医師名が含まれ得るがそれらに限定されない。
【0052】
本開示の実装は、いくつかのオペレーティングシステム、または特定の遠隔装置12と関連付けられたプラットフォーム72のうちのいずれか1つにおいても実現することができる。図3および4に関して論じた通り、例示的プラットフォームには、RIM Blackberry、Apple iPhone、MS Pocket PC 2003、Win Mobile 5.x(ポケットPC、スマートフォン)、Win Mobile 6.x(standard、professional)、および/またはこれから開発される任意のプラットフォーム(Google AndroidおよびPalm PREなど)が含まれるがそれらに限定されない。ここで図5A〜5Kを参照して、本開示の例示的実装を例示的遠隔装置12のスクリーンショットに関して説明する。この例の遠隔装置12には、例示的プラットフォームを含む携帯電話またはスマートフォン(Apple iPhoneなど)などのモバイル装置が含まれる。しかし、本開示の実装は、任意の種類の遠隔装置12上で、かつ/または遠隔装置12によってサポートされる任意の種類のプラットフォーム72を使用して実行され得ることが理解される。本明細書において例示しかつ説明するスクリーンショットは、例示的な性質のものにすぎず、本開示の実装において提供される機能および特徴を網羅するものではないことが理解される。
【0053】
図5Aは、ユーザがユーザIDとパスワードの組み合わせを入力した後で開始される読込み画面120の例示的スクリーンショットを示す。ユーザIDとパスワードの組み合わせが認証される場合には、遠隔装置12とDMS60、60'の間の安全な通信が確立され、遠隔装置12はDMS60、60'から患者データおよび/または情報を検索する。いくつかの実装において、ユーザは、それぞれが独自のDMS60を含む複数の施設システム18、20と関連付けられていてもよい(例えば図1参照)。そのような場合、各DMS60と遠隔装置12の間の安全な通信は、本明細書においてさらに詳細に説明した通り、ユーザIDとパスワードの組み合わせが確認され次第、確立される。
【0054】
図5Bは、ユーザが関連付けられている施設システムおよび/または特定の一つの施設または複数の施設の概要を提供する施設概要表示122の例示的スクリーンショットを示す。施設概要表示122は複数の選択可能なアイコンを含む。図5Bの例示的説明図には、施設アイコン124(「Community Hospital」など)、ならびに施設システムと関連付けられた2つの施設アイコン126、128(「Northside Hospital」および「Southside Hospital」など)を含む施設システム(「Anyplace Health (WAN)」など)が示されている。施設(「Community Hospital」など)は施設システム(「Anyplace Health(WAN)」など)と関連付けられていない独立の施設とすることができる。この場合、施設は、他の施設および/または施設システムとネットワーク接続されていないため、「非WAN」として記載することができる。施設システムは、それと関連付けられた複数の相互に通信し合う施設を含むため、「WAN」として記載することができる。
【0055】
施設アイコン126、128に特に関して、属性が提供され得る。例示的属性には、患者数が含まれ得るがそれに限定されない。第1の患者数130は、その施設において特定のユーザが担当する合計患者数を示す。例えば、ユーザが医師である場合、第1の患者数130は、その特定の医師にかかっている合計患者数を示す。図5Bの例示的説明図において、「Community Hospital」においてユーザと関連付けられた合計患者数は12名であり、「Northside Hospital」においてユーザと関連付けられた合計患者数は27名であり、「Southside Hospital」においてユーザと関連付けられた合計患者数は15名である。特定の患者数を表示する第2の患者数132を提供することができる。この特定の患者数は、新患とみなされる患者の数を含むことができる。図5Bの例示的説明図においては、2名という特定の患者数が「Community Hospital」と関連付けられている。これは、例えば、「Community Hospital」における12名の患者のうち2名が新患とみなされることを示すことができる。
【0056】
図5Bの例示的な施設概要表示は、例示的機能へのリンクおよび/または他の表示へのリンクを提供するショートカットメニュー134をさらに含む。図示された例示的リンクには、「Search」、「Recently Viewed」、および「All Patients」が含まれるが、ショートカットメニュー134は、ユーザが望む任意の利用可能なリンクを提供するようにユーザによってカスタマイズされ得ることが企図されている。「Search」を選択することにより、ユーザが患者、施設、施設システムなどを探索するための探索語を入力することのできる探索画面が提供される。「Recently Viewed」を選択することにより、その患者データが遠隔装置を使用してユーザによって最近表示された何名かの患者がリストされた表示画面が提供される。非限定的な例として、患者のリストは、決められた数(ユーザが表示させた最後のX名の患者など)によって決定することができ、かつ/または時間(過去X日間にわたってユーザによって表示された患者など)によって決定することができる。「All Patients」を選択することにより、施設または施設システムにかかわらず、特定のユーザに割り当てられているすべての患者をリスト表示する表示画面が提供される。「All Patients」リンクはまた合計患者数130および特定の患者数132も含むことができる。この場合、ショートカットメニュー134内の合計患者数130は、施設にかかわらずその特定のユーザにかかっている患者の数を表し、かつ特定の患者数132は、その合計のうちの新患の数を表すことができる。
【0057】
ユーザは、アイコンのうちのいずれか一つを選択することにより、施設概要表示122からナビゲートすることができる。アイコンは、特定のプラットフォームによってサポートされるいくつかのやり方のうちのいずれか一つにおいて選択することができる。非限定的な例として、アイコンは、指(すなわち手の指)、スタイラス、および/または他のポインティングデバイスで画面に接触することによって、ならびにデジタルカーソルおよび/またはキーパッドを用いて、選択することができる。
【0058】
図5Cは、特定の施設(図5Cの例示的説明図における「Memorial Hospital」など)と関連付けられた患者の概要を提供する患者概要表示136の例示的スクリーンショットを示す。この概要は、患者データおよび/または情報を含むことができる。図5Cの例示的説明図において、概要情報は、患者の名前、担当看護師の名前、責任を負う医師の名前、患者のベッド番号、直近のもしくは最後の日時、医療事象、容態(「Unstable Angina(不安定狭心症)」、「Urosepsis(尿路性敗血症)」、および/または「Congestive Heart Failure(CHF)(うっ血性心不全)」など)、ならびに患者に処方された特定の薬剤を含む。特定の種類の概要をメニュー138から選択することができる。図5Cの例示的説明図において、メニュー138は、タッチ・スクリーン・メニューとして提供されており、複数の選択可能なオプションを含む。しかし、メニュー138は、ドロップダウンメニューを含むがそれに限定されないいくつかのやり方のうちのいずれか一つとして提供され得ることが企図されている。図示されたメニュー138の例示的オプションには、「Patients」、「My Patients」、「New Patients」、「Alerts」、および追加のオプションを表示するためのオプション「More」が含まれる。図5Cの例示的説明図において、患者概要表示136は、特定の施設(「Memorial Hospital」など)における特定のユーザ(「Dr.Craig」など)と関連付けられた患者をリスト表示する。「Patients」を選択することにより、特定の施設におけるすべての患者を表示させることができる。「New Patients」を選択することにより、新患とみなされる患者だけが表示される。「Alerts」を選択することにより、本明細書においてさらに詳細に論じる、対応するアラート状態を有する患者が表示される。また、リスト表示される患者ごとに、選択可能なグラフ140アイコンも提供することができる。グラフアイコンを選択することにより、以下でさらに詳細に論じる通り、患者データおよび/または患者情報の一つまたは複数のストリップ表示グラフを表示させることができる。
【0059】
患者概要表示136から特定の患者を選択することにより、特定患者概要表示142が提供される。図5Dは、患者概要表示136から選択された患者「Abraham, Natalie」についての例示的な特定患者概要表示142を示す。特定患者概要表示142は、様々な患者データおよび/または情報概要144を提供することができる。特定患者概要142は、より詳細な患者情報を掘り下げるための選択可能なアイコンをさらに含む。例えば、ユーザが、以下でさらに詳細に論じる通り、患者データおよび/または患者情報のストリップ表示グラフを表示させることを可能にするモニタアイコン146を提供することができる。妊婦患者という例示的状況において、選択可能なアイコンは、「Fetal Monitor」アイコンとして提供される。特定患者概要表示には他の患者データおよび/または情報も表示させることができる。図5Dの例示的説明図においては、ユーザが特定概要データおよび/または情報を選択して表示させるための選択可能メニューが提供される。図5Dに示す例示的オプションには、薬剤投与量履歴、経過履歴、生命徴候、および検査結果が含まれるがそれらに限定されない。図5Eおよび5Fは、別のモニタアイコン146(「Patient Monitor」および「Ventilator Monitor」など)、ならびに別の利用可能な概要データおよび/または情報(心電図(ECGまたはEKG)、グラフ、PACSなど)を含む別の例示的な特定患者概要表示142を示す。
【0060】
ここで図5Gを参照して、患者生命徴候表示150の例示的スクリーンショットを示す。患者生命徴候表示150は、患者データ値を提供することができ、かつ/またはグラフ形状の(ストリップ表示などとしての)患者データを表示することができる。図5Gの例示的説明図においては、患者生命徴候の値が提供され、患者生命徴候はグラフとして示されている。例示的患者生命徴候には、心拍数、血圧、酸素飽和度、呼気終末CO2、スワントレーシング(Swan tracing)、動脈ライントレーシング(Arterial Line Tracing)、中心静脈圧、EKG/ECG、呼吸器波形、および体温が含まれるがそれらに限定されない。患者生命徴候は、静的表示として提供することができ、リアルタイムで表示する(すなわち、患者モニタ装置によって測定が行われると同時に更新する)ことができ、かつ/または再生する(すなわち、履歴表示を提供するために記憶された患者データを再生する)ことができる。
【0061】
図5Hは、特定の患者データと関連付けられた概要ストリップ表示154を表示する患者表示152の例示的スクリーンショットを示す。妊婦患者の例示的状況においては、概要ストリップ表示154には、胎児のストリップ表示、陣痛曲線、および血圧が含まれるがそれらに限定されない。概要メモ156も提供することができる。概要ストリップ表示154のうちの一つを選択することにより、以下で図5Iおよび5Jに関して説明する通り、対応するストリップ表示をより詳細に表示することができる。概要メモ156を選択することにより、特定の患者に関する看護メモおよび情報を表示して具体的詳細を提供することができる。
【0062】
図5Iおよび5Jの例示的実装は、胎児のストリップ表示158を提供する。しかし、本開示の実装は、胎児のストリップ表示、陣痛曲線、血圧、心拍数、酸素飽和度、呼気終末CO2、スワントレーシング、動脈ライントレーシング、中心静脈圧、EKG/ECG、呼吸器波形および/または体温を含むがそれらに限定されない任意の種類の付随するデータストリップ表示を表示し得ることが理解される。図5Iの例示的説明図には、胎児のストリップ表示が縦長レイアウトで示されており、図5Jの例示的説明図には、胎児のストリップ表示が横長レイアウトで示されている。横長レイアウトは、ユーザが、より長期間にわたるより多くの患者データを閲覧すること、またはその患者データの同じ期間にわたる拡大された詳細を閲覧することを可能にする。
【0063】
表示するための特定のストリップ表示が選択されると、遠隔装置12から対応する情報システム42に、その特定の患者についての患者データおよび/または情報を送信するよう求める要求が出される。患者データおよび/または情報は遠隔装置12に提供され、遠隔装置12は患者データおよび/または情報をバッファに入れてそのリアルタイム表示を提供する。患者データの基本リアルタイム表示が、タイミングマークが表示され、患者情報が示されている背景グリッド上に提供される。本開示の実装において、患者データ記録はディスプレイの右から左へと進む。
【0064】
本開示の実装は、ズームインおよびズームアウトの機能を提供する。どちらの場合にも、ユーザは、傾向(ズームアウトなど)、または特定のデータセグメント(ズームインなど)の表示を利用して、患者の容態に関する判断を容易にすることができる。本開示の実装はまた、データストリップの可変速度スクロール機能も提供する。より具体的には、遠隔装置12のユーザに、双方向の多重レベル選択バー、および/またはデータストリップの方向およびスクロール速度を調整する縦方向のコントロールを提示することができる。このようにして、ユーザは、個人の好みに合わせて、または患者データの検討を決定づける具体的状況に合わせて、患者データの表示をカスタマイズすることができる。例えば、ユーザは、特定の異常が発生した点までデータストリップをすばやくスクロールさせることができ、かつ患者データをさらに詳細に調べるためにその点の周りでデータストリップをゆっくりスクロールさせることができる。
【0065】
図5Iに特に関して、データストリップ内に、すなわち波形内に注釈を含めることができる。注釈は、DMS60、60'を介して情報システム42からダウンロードされる患者情報として提供することができる。例えば、上記で詳細に論じた通り、地域の医療提供者(施設40における看護師および/または医師など)は、コンピュータインターフェース44を使用して、特に注釈を含む患者情報を入力することができる。そのような注釈は患者情報としてローカル装置12に送信され、データストリップに提示することができる。注釈は、特定のデータ点、データセグメント、および/または期間に対応させることができる。注釈表示は最初、データストリップに重ね合わされた小さい概要表示を含み得る。選択されると、概要表示は拡大して注釈の完全な詳細を提供することができる。
【0066】
直前に論じた通り、ユーザは、施設40において入力される、波形(胎児のストリップなど)上の注釈を閲覧することができる。そのような注釈には、例えば、看護メモなどが含まれ得るがそれに限定されない。そのような場合、注釈は、担当看護師から発せられる手入力の注釈とすることができ、担当看護師は、情報システム42を介して、典型的にはコンピュータ装置44(PCクライアントなど)を介して注釈を入力する。注釈の中には情報システム42によって自動的に入力され得るものがあることも企図されている。そのような注釈には、対応する患者モニタ装置46によって自動的に生成される血圧および/または心拍数が含まれ得るがそれらに限定されない。
【0067】
本開示の実装は、ユーザが遠隔装置12を使用して波形またはストリップに注釈を付けることを可能にする。より具体的には、ユーザは、続いてDMS60、60'を介して遠隔装置12から情報システム42に転送される補助情報を入力することができる。そのような補助情報には、注釈(ユーザメモなど)、デジタル画像(X線写真、写真、図面、スケッチなど)、デジタル映像、音声および/または電子文書が含まれ得るがそれらに限定されない。補助情報は、施設40において後で表示するために、DMS60、60'によって処理およびフォーマットされる。より具体的には、遠隔装置12上で生成された補助情報は、後でコンピュータインターフェース44上に表示するために情報システム42に記憶させることができる。このようにして、リモートに位置するユーザは、地域の医療提供者に、フィードバックおよび/または他の任意の必要な情報を提供することができる。
【0068】
非限定的な例として、ユーザは、遠隔装置12のマイクロホンを使用して音声メモを記録することができ、音声メモは遠隔装置12にメモリに記憶される。音声メモは、特定の一つの施設40または複数の施設40において後で音声メモにアクセスするために遠隔装置12から情報システム42に伝達することができる。別の限定的な例として、ユーザは、遠隔装置12のビデオカメラおよびマイクロホンを使用して、関連付けられたオーディオ構成要素を含み得る映像を記録することができ、映像は遠隔装置12のメモリに記憶される。映像は、特定の一つの施設40または複数の施設40において後でアクセスするために遠隔装置12から情報システム42に伝達することができる。さらに別の非限定的な例として、ユーザは、遠隔装置12のカメラを使用して、写真などの画像を生成することができ、画像は遠隔装置12のメモリに記憶される。画像は、特定に一つの施設40または複数の施設40において後でアクセスするために遠隔装置12から情報システム42に伝達することができる。
【0069】
いくつかの実装において、ユーザは遠隔装置12のディスプレイ内でダイアログボックスを開くことができる。ダイアログボックスは、補助情報を入力するための、およびそのような補助情報を特定の患者データにまたは波形上のセグメントに関連付けるかまたはリンクさせるためのオプションを、ユーザに提供することができる。例えば、ダイアログボックスは、ユーザに、メモを打ち込ませ、事前構成されたよく使用される注釈選択肢のリストの中から選択させ、かつ/またはデジタル画像(X線写真、写真、図面、スケッチなど)、デジタル映像、音声および/もしくは電子文書をアップロードさせることができる。
【0070】
図5Kに特に関して、本開示の実装は、モニタされた患者データに基づいてアラートを生成させることができる。より具体的には、アラート設定を、ユーザが遠隔装置12上で、かつ/または施設40において構成することができる(コンピュータインターフェース44を使用してアラートを作成するなど)。各アラート設定は、満たす場合に遠隔装置12および/または施設40においてアラートを生成する、特定の基準、制約条件および/または閾値を定義することができる。より具体的には、特定のアラートに付随する患者データおよび他の情報の値が施設40においてモニタされる。患者データの値が変化したかまたはある基準を満たす場合に、施設40および/またはローカル装置12においてアラートが生成される。別のアラート機能には、「My Alerts」オプションが含まれ、このオプションは、すべてのアラートをオン/オフにする(ユーザが待機していない場合には、ユーザに通知されないなど)ための汎用オプションとして提供することができる。
【0071】
アラートは、任意の数の利用可能なやり方でローカル装置12のユーザに指示することができる。例えば、ディスプレイ上に可視指示を提示すること、遠隔装置12から可聴指示を発すること、かつ/または遠隔装置12を誘起して振動させることができる。アラートの相対的重要度は、ユーザが設定することができ、指示の種類によって反映させることができる。非限定的な例として、非常に重要なアラートは、視覚的、聴覚的、かつ物理的に(振動など)指示することができる。重要度の低いアラートは、例えば可視指示だけを含んでいてもよい。
【0072】
いくつかの実装において、アラートを、ユーザが遠隔装置12において構成することができ、統合サービスモジュール82内のアラート規則エンジンモジュール98を介してDMS60、60'に登録することができる(図4参照)。いくつかの実装において、アラートを、遠隔装置12だけに制限することができる。例えば、ユーザは、DMS60、60'、すなわち情報システム42に登録されないアラートを構成することができる。代わりに、そのアラートは遠隔装置12上にのみある。
【0073】
アラート機能はまた、ユーザが利用可能なアラートに関する制約条件を、アラートがそのユーザの必要に合わせて調整されるように、構成およびカスタマイズさせることもできる。そのようなアラートの中には、情報システム42から発せられることができるものもあれば、情報システム42からの患者データを収集およびモニタしているDMS60、60'から発せられることができるものもある。
【0074】
例示的患者アラートには、新患アラート、患者状態アラート、患者退院アラート、および/または要求アラートが含まれ得るがそれらに限定されない。新患アラートは、新患のユーザに、それらが彼/彼女のケアに割り当てられていることを通知するアラートを含むことができる。いくつかの実装において、新患が施設に入院する場合に、施設40において入力される患者情報の一部としてユーザ名を入力することができる。例えば、ユーザは、患者に割り当てられている医師とすることができる。入力ユーザ名が特定の遠隔装置12のユーザの名前と一致するかまたは類似する場合、その遠隔装置12上で、ユーザに、彼/彼女が新患を割り当てられた可能性があることを通知するアラートが生成される。そのような場合に別の制約条件を適用し得る。非限定的な例として、アラートは、新患がVBAC患者である場合に、遠隔装置12において生成のみされてもよい。別の例では、患者の名前を、個々のユーザによって事前定義されている「VIP」患者のリストと比較することができる。そのような場合には、新患アラートが生成され、ユーザには、その新患がそのユーザの「VIP」患者のリストに記載されているかどうかが通知される。このようにして、ユーザには、たとえその特定のユーザが特定の患者の主要な担当者として割り当てられていない可能性がある場合でさえも、やはりその特定の患者が入院していることが通知される。例えば、施設40の担当看護師が主治医として別のユーザを入力した場合でさえも、やはりそのユーザには、特定の施設に入院している潜在的VIP患者がいることが通知されると考えられる。このようにして、ユーザは、非主治医としてではあるが、その特定の患者の経過を引き続き追跡し得る。そのような機能は、DMS60、60'の管理者が、個々の医師または医師グループの患者名および/または識別子をプログラムによって与えるように電子医療記録を調整することを可能にし得る。
【0075】
遠隔装置のユーザに特定の患者の容態を通知するための患者状態アラートを生成することができる。非限定的な例として、例えば妊婦患者の例示的状況では、拡張の変化、または膣検査と関連付けられた任意のパラメータをユーザに通知するためのアラートを生成することができる。そのようなアラートは、その特定の患者がユーザの「VIP」リストに記載されている場合に、かつ/またはその特定の患者がユーザの「My Patients」リスト(その特定のユーザが主治医として割り当てられている患者のリストなど)に記載されている場合に、ユーザにアラートのみを出すように制限することができる。あるいは、そのようなアラートを、制限するかまたは特定の値によってさらに制限することができる。例えば、特定の患者の拡張が閾値(例えば8センチメートル)を超える場合などである。
【0076】
別の例示的患者状態アラートには、妊婦患者の例示的状況では、特定の患者の膜状態の変化(破裂したなど)、特定の患者に硬膜外麻酔が投与されたという通知、および/または特定の患者が出産したもしくはその患者に帝王切開を予定されたという通知が含まれ得るがそれらに限定されない。そのようなアラートは、その特定の患者がユーザの「VIP」リストに記載されている場合に、かつ/またはその特定の患者がユーザの「My Patients」リストに記載されている場合に、ユーザにアラートのみを出すように制限することができる。
【0077】
別の非限定的な例として、ユーザは、特定の患者の拡張が特定の閾値(例えば7センチメートル)を超えて進んだ際にアラートが出されるようにしたい場合がある。ユーザはまた、特定のアラートがトリガされた場合、ユーザにその相対的重要度が知らされるように追加の制約条件を構成してもよい。この例では、ユーザは、遠隔装置12を使用して規則を構成することができ、この規則では、特定の患者がユーザの患者リストに含まれる場合に、その患者の拡張が閾値を超えるかまたは閾値である場合、その患者が硬膜外を受けている場合に、および「My Alerts」オプションがオンになっている場合に、アラート通知を生成することになる。これらの条件のそれぞれに該当する場合には、ユーザに、図5Kに示されたアラートなどの遠隔装置12におけるアラートが提示される。
【0078】
さらに別の例示的患者状態アラートには、特定のユーザの「VIP」リストおよび/または「My Patients」リストに記載されている患者ごとの定期的な状態アラートが含まれ得るがそれらに限定されない。そのような定期的な状態アラートは、定義可能な期間(毎分、Xが1より大きいX分ごと、毎時、Yが1より大きいY時間ごと、毎日、毎週、毎月など)に制限することができる。そのような定期的な状態アラートでは、データおよび/もしくは情報を検索することを要求せずに、またはユーザに掘り下げることを要求せずに、ユーザに関連する患者データおよび/または情報を通知し得る。患者データのプライバシーを保証するために、ユーザには、関連する患者データおよび/または情報が遠隔装置12のディスプレイ上に提示される前に、パスワードおよび/またはPINの入力が要求されると考えられる。
【0079】
患者退院アラートは、特定の患者が施設40から退院することになっていることをユーザに通知することができる。そのようなアラートは、そのような患者の退院を完了するためにユーザが必要とする措置をユーザにさらに通知することができる。例えば、患者退院アラートは、ユーザが患者退院書類に署名する必要があることを通知することができる。要求アラートはユーザに、看護師または医師といった現場にいる(例えば施設40にいる)担当者からの要求を通知することができる。そのような要求には、ユーザが特定の患者についての指定された患者データおよび/または情報を見直すよう求める要求が含まれてもよいがそれに限定されず、現場の担当者からのメッセージを含むことができる。そのようなアラートは、関連する患者データおよび/または情報にユーザを直接リンクさせる(例えば、ストリップ表示の関連する部分を自動的に表示する)ためのクリッカブルとすることができる。さらに、そのようなアラートは、その特定の患者がユーザの「VIP」リストに記載されている場合に、かつ/またはその特定の患者がユーザの「My Patients」リストに記載されている場合に、ユーザにアラートのみを出すように制限することができる。
【0080】
システムアラートはユーザにあるシステム条件を通知することができる。例えば、システムアラートはユーザに、特定の情報システム42、および/または特定のDMS60、60'が、指定の理由(ルーチン保守など)により使用できないかまたはアクセスできないことを通知し得る。これは、特定のユーザが待機中である場合には、そのユーザにとって特に意義をもち得る。そのようなシステムアラートはまた、ユーザに、特定のDMS60、60'、特定の情報システム42、特定の施設40、および/または特定の施設システム18、20についての他のシステム切断を通知することもできる。
【0081】
上記で論じた通り、ユーザは最初に、ユーザIDとパスワードに基づいて認証される。いくつかの実装において、ユーザは、通信しようとしているDMSごとにユーザIDとパスワードを入力するよう要求され得る。例えば、図1の例示的システムにおいては、ユーザは、第1の施設システムのDMSとの安全な通信を確立するためにユーザIDとパスワードを入力し、かつ第2の施設システムのDMSとの安全な通信を確立するために別のユーザIDとパスワード入力するよう要求され得る。
【0082】
ここで図6を参照すると、本開示の他の実装は、シングルサインオン認証プロセスを提供する。より具体的には、汎用的なユーザIDとパスワードの組み合わせ600を提供することができる。そのような汎用的な組み合わせは、DMS60、60'がユーザを認証し、ユーザにどの情報システム42への遠隔アクセスが許可されるかを認証するためのユーザとDMS60、60'との最初の対話によって作成することができる。複数のDMS60、60'を含む実装において、ユーザは、複数のDMS60、60'すべてに共通のシングルサインオンプロファイルを作成することができる。サインオンプロファイルの初期生成時に、ユーザの汎用的なユーザIDとパスワードの組み合わせ600は、一つまたは複数のローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602と関連付けられる。
【0083】
ユーザがその後にDMS60、60'を介して情報システム42との通信を開始する場合に、ユーザは、その汎用的なユーザIDとパスワードの組み合わせを入力するよう促される。DMS60、60'は、汎用的なユーザIDとパスワードの組み合わせ600を認証し、ユーザがDMS60、60'にアクセスすることを可能にする。さらに、各情報システム42は、DMS60、60'によって提供される対応するローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602に基づいてユーザを認証する。より具体的には、DMS60、60'は、汎用的なユーザIDとパスワードの組み合わせ600に基づいて複数のローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602を検索する。図6の例示的説明図において、第1の情報システム42aは第1のローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602に基づいてユーザを認証し、第2の情報システム42bは第2のローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602に基づいてユーザを認証し、第3の情報システム42cは第2のローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602に基づいてユーザを認証し、ローカルなユーザIDとパスワードの組み合わせ602はそれぞれDMS60、60'によって提供される。ユーザが各情報システム42に対して認証されると、DMS60、60'を介して遠隔装置12と情報システム42との間で患者データおよび/または情報を自由かつ安全に転送することができる。
【0084】
ここで図7を参照して、本開示の一つの局面による例示的な方法の工程を詳細に説明する。一般に、図7の方法の工程は患者データを管理する方法に指向する。工程700で、デジタル患者データおよび/または患者情報が施設において生成される。施設は施設システムの第1の施設を含むことができ、データ管理システムは施設システムの第2の施設に置かれ得る。別の構成においては、システムは施設システムのメンバとすることができ、データ管理システムは、施設システムの外部にある第三者の場所に置くことができる。さらに別のアレンジメントにおいては、システムは第1の施設システムのメンバとすることができ、データ管理システムは第1の施設システムおよび第2の施設システムと通信することができる。工程702で、患者データおよび/または患者情報は、施設と関連付けられた情報システムのメモリに記憶される。工程702で、患者データおよび/または患者情報は、施設から離れて置かれているデータ管理システムにコピーされる。
【0085】
図7の方法の実装においては、データ管理システムと情報システムとの間の通信は、ネットワークを介して確立することができる。いくつかの実装において、デジタル患者データは、情報システムと通信する患者モニタ装置を使用して生成することができる。いくつかの実装において、患者情報は情報システムへのユーザ入力に基づいて生成することができる。いくつかの実装において、データ管理システムと情報システムとの間で仮想私設ネットワークを確立することができる。いくつかの実装において、データ管理システムは、少なくとも一つの物理サーバ内で論理的に区画されている仮想サーバとして提供することができる。いくつかの実装において、データ管理システムはサーバの少なくとも一部として提供される。
【0086】
ここで図8を参照して、本開示の一つの局面による例示的な方法の工程を詳細に説明する。概して、図8の方法の工程は、医療データに基づいてリモート通知を提供する方法に指向する。工程800で、患者データは情報システムに入力され、情報システムが、患者データを情報システムと関連付けられた有形の記憶装置に記憶する。工程802で、患者データは情報システムと通信するデータ管理システムに提供され、データ管理システムは患者データをデータ管理システムと関連付けられた有形の記憶装置に記憶する。患者データは、工程804で、データ管理システムと通信する遠隔装置に提供される。工程806で、遠隔装置上において、患者データに基づいて遠隔装置のユーザに発生を警告するためのアラートが生成される。
【0087】
図8の方法の実装においては、アラート基準を設けることができ、かつ対応するアラートを生成すべきかどうか判定するために、患者データをアラート基準の少なくとも一部分と比較することができる。いくつかの実装において、アラート基準は閾値と持続期間のうちの少なくとも一つを含むことができる。いくつかの実装において、アラートは、遠隔装置と情報システムのうちの少なくとも一つを使用して生成することができる。いくつかの実装において、アラートに基づき遠隔装置において、可視指示、可聴指示、および物理的指示のうちの少なくとも一つを開始することができる。いくつかの実装において、アラート基準を遠隔装置上にのみ記憶することができ、アラートの生成はさらにそのアラート基準に基づくものである。いくつかの実装において、アラート基準を、情報システム、データ管理システム、および遠隔装置のうちの少なくとも一つに記憶することができ、アラートの生成はさらにそのアラート基準に基づくものである。
【0088】
ここで図9を参照して、本開示の一つの局面による例示的な方法の工程を詳細に説明する。一般に、図9の方法の工程は、患者データを提供および管理する方法に指向する。工程900で、患者データが、施設に置かれた情報システムと通信するデータ管理システムに提供される。工程902で、患者データは、データ管理システムと通信する遠隔装置に提供される。工程904で、遠隔装置において、患者データに基づいて入力される補助情報が受け取られる。補助情報は、工程906でデータ管理システムに提供され、工程908でデータ管理システムから情報システムに提供される。
【0089】
図9の方法の実装においては、情報システムと関連付けられたインターフェースを提供することができ、かつそのインターフェース上に補助情報を表示することができる。いくつかの実装において、患者データを遠隔装置上に表示することができ、かつ補助情報を遠隔装置上で表示される特定の患者データと関連付けることができる。いくつかの実装において、施設において生成される注釈を遠隔装置上に表示することができる。いくつかの実装において、注釈は、情報システムへのユーザ入力に基づいて生成される。いくつかの実装において、注釈は、情報システムと通信する患者モニタ装置によって自動的に生成される。いくつかの実装において、遠隔装置のディスプレイ上にダイアログボックスを生成することができ、かつダイアログボックスを使用して遠隔装置に補助情報を入力することができる。いくつかの実装において、補助情報は、注釈、デジタル画像、デジタル映像、音声、および電子文書のうちの少なくとも一つを含むことができる。いくつかの実装において、施設において後で表示するためにデータ管理システムを使用して補助情報を処理およびフォーマットすることができる。
【0090】
ここで図10を参照して、本開示の一つの局面による例示的な方法の工程を詳細に説明する。一般に、図10は、安全性がクリティカルな(security-critical)データへのアクセスを提供する方法に指向する。工程1000で、第1の情報システムにアクセスするための第1の認証入力が生成される。工程1002で、第2の情報システムにアクセスするための第2の認証入力が生成される。工程1004で第1のデータ管理システムにアクセスするための汎用的な認証入力が生成される。汎用的な認証入力は、工程1006で、第1および第2の認証入力のそれぞれにリンクさせることができる。第1のデータ管理システムは、第1および第2の情報システムのそれぞれと通信することができる。工程1008で、汎用的な認証入力に基づいてユーザを第1のデータ管理システムに対して認証し次第、第1および第2の情報システムのそれぞれへのユーザアクセスを自動的に有効にすることができる。
【0091】
図10の方法の実装においては、ユーザとデータ管理システムとの最初の対話時に汎用的な認証入力を生成することができる。いくつかの実装において、第1の認証入力、第2の認証入力、および汎用的な認証入力はそれぞれ、個々のユーザ名とパスワードの組み合わせを含むことができる。いくつかの実装において、第3の情報システムにアクセスするための第3の認証入力を生成することができ、汎用的な認証入力は第3の認証入力にもリンクしており、第2のデータ管理システムが第3の情報システムと通信することができ、汎用的な認証入力に基づいて第1および第2のデータ管理システムに対してユーザを認証し次第、第1、第2および第3の情報システムのそれぞれへのユーザアクセスを自動的に有効にすることができる。
【0092】
図10の方法のいくつかの実装において、第1および第2のデータ管理システムのうちの少なくとも一つと通信する遠隔装置上でプロンプトを生成することができ、プロンプトに応答して遠隔装置に汎用的な認証入力を受け入れることができ、かつユーザを認証するために第1および第2のデータ管理システムのうちの少なくとも一つに汎用的な認証入力を伝達することができる。いくつかの実装において、第1および第2の認証入力を第1のデータ管理システムのメモリに記憶することができ、汎用の認証入力に基づいてメモリから第1および第2の認証入力のうちの少なくとも一つを検索することができ、かつ第1および第2の認証入力のうちの少なくとも一つにそれぞれ基づいて、第1および第2の情報システムのうちの少なくとも一つに対してユーザを認証することができる。いくつかの実装において、ユーザが認証され次第、遠隔装置と第1および第2の情報システムのうちの少なくとも一つとの間でデータを転送することができる。
【0093】
本開示は、デジタル電子回路において、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアにおいて、またはこれらの組み合わせにおいて実施することができる。本発明は、データ処理装置、例えば、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、複数のコンピュータなどにより実行するための、またはこれらの動作を制御するためのコンピュータプログラム製品、すなわち、情報キャリア、例えば機械可読記憶装置などにおいて有形的に具現化されたコンピュータプログラムとして実施することができる。コンピュータプログラムは、コンパイラ型言語またはインタプリタ型言語を含む任意の形のプログラミング言語で書くことができ、かつ独立型プログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくはコンピュータ環境における使用に適した他のユニットとしてを含む、任意の形で配備することができる。コンピュータプログラムは、一つのサイトにあるか、または複数のサイトにまたがって分散されかつ通信ネットワークによって相互接続された、1台のコンピュータまたは複数のコンピュータ上で実行されるように配備することができる。そのようなコンピュータプログラムは、本明細書において示す特徴、局面、および/または実装の一つまたは複数を実行するためのモジュールおよび/またはコードセグメントを含むことができる。
【0094】
本開示の方法の工程は、入力データに作用することおよび出力を生成することによって本開示の機能を果たすためのコンピュータプログラム製品を実行する一つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実施することができる。非限定的な例として、コンピュータプログラム製品は、本明細書において示す方法の工程、局面および/または特徴のそれぞれに対応するモジュールおよび/またはコードセグメントを含むことができる。また方法の工程は、FPGA(field programmable gate array)またはASIC(application-specific integrated circuit)などの専用論理回路によって実行することもでき、かつ本開示の装置を専用論理回路として実施することができる。
【0095】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサには、汎用と専用の両方のマイクロプロセッサ、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の一つまたは複数のプロセッサが例として含まれる。一般に、プロセッサは、読取り専用メモリもしくはランダム・アクセス・メモリ、またはその両方から命令およびデータを受け取る。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを記憶するための一つまたは複数のメモリデバイスである。一般にコンピュータはまた、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスクなど、データを記憶するための一つもしくは複数の大容量記憶装置を含むか、あるいはデータをそこから受け取るかもしくはそこに転送するか、またはその両方を行うために動作可能に連結される。コンピュータプログラム命令およびデータを実施するのに適した情報キャリアには、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;内蔵ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク;光磁気ディスク;ならびにCD-ROMディスクおよびDVD-ROMディスクを例として含むあらゆる形態の不揮発性メモリが含まれる。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補足することができるか、または専用論理回路に組み入れることができる。
【0096】
本開示は、データサーバなどとしてのバックエンド構成要素を含み、またはアプリケーションサーバなどとしてのミドルウェア構成要素を含むか、またはユーザが本発明の実装と対話するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースもしくはウェブブラウザを有する、遠隔装置12などのクライアント装置などのフロントエンド構成要素を含むか、またはそのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンドの各構成要素の任意の組み合わせを含む本明細書において説明した例示的システムを含むがそれに限定されないシステムにおいて実施することができる。システムの各構成要素は、通信ネットワークなど、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信によって相互接続することができる。
【0097】
多くの態様を説明した。とはいえ、本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく様々な改変が加えられ得ることが理解されると考えられる。例えば、本発明の各工程は、異なる順序で実行され、さらに所望の結果を得ることができる。したがって、他の態様は添付の特許請求の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者データを提供および管理する方法であって、
施設に置かれた情報システムと通信するデータ管理システムに、患者データを提供する工程;
該患者データを、該データ管理システムと通信する遠隔装置に提供する工程;
該遠隔装置において、該患者データに基づいて入力される補助情報を受け取る工程;
該補助情報を該データ管理システムに提供する工程;および
該補助情報を該データ管理システムから該情報システムに提供する工程
を含む、方法。
【請求項2】
前記情報システムと関連付けられたインターフェースを提供する工程;および
該インターフェース上に前記補助情報を表示する工程
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
患者データを前記遠隔装置上に表示する工程;および
前記補助情報を、該遠隔装置上に表示される特定の患者データと関連付ける工程
をさらに含む、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記施設において生成された注釈を前記遠隔装置上に表示する工程をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
前記注釈が、前記情報システムへのユーザ入力に基づいて生成される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記注釈が、前記情報システムと通信する患者モニタ装置によって自動的に生成される、請求項4記載の方法。
【請求項7】
前記遠隔装置のディスプレイ上にダイアログボックスを生成する工程;および
該ダイアログボックスを使用して該遠隔装置に前記補助情報を入力する工程
をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
【請求項8】
前記補助情報が、注釈、デジタル画像、デジタル映像、音声および電子文書のうちの少なくとも一つを含む、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
前記施設において後で表示するために、前記データ管理システムを使用して前記補助情報を処理およびフォーマットする工程をさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
【請求項10】
実行される場合に請求項1〜9のいずれか一項記載の方法の工程を一つまたは複数のプロセッサに実行させるように動作させる命令を含むコンピュータプログラムを用いて符号化された、機械可読記憶装置。
【請求項11】
一つまたは複数のプロセッサと、
該一つまたは複数のプロセッサによって実行される場合に請求項1〜9のいずれか一項記載の方法の工程を該一つまたは複数のプロセッサに実行させる命令が記憶されている、該一つまたは複数のプロセッサに連結された機械可読記憶装置と
を含む、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図5I】
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【図5J】
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【図5K】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−520144(P2012−520144A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554201(P2011−554201)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/026993
【国際公開番号】WO2010/105063
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.GSM
【出願人】(511220692)エアストリップ アイピー ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー (2)
【Fターム(参考)】