説明

患者装着式センサに患者識別ビーコンを供給するための方法及びシステム

ブレスレットビーコン装置10は、人が読み取り可能な患者識別情報を持つ書き込み可能層22、柔軟な電源26、及び柔軟な回路層24を包む、又はそれらに取り付けられる、柔軟な材料のストラップ16を含む。柔軟な回路層は、少なくとも患者識別情報を記憶するためのメモリ40と、身体結合通信プロトコルを用いて患者を介して患者識別情報を送信するための身体結合通信送信機42を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は医療技術に関する。これは患者識別、生理学的データ収集、及び治療と関連して特に応用を見出し、それらに特に関連して記載される。しかし当然のことながら、これは医療専門家及び他の人々の識別、患者‐介護者相互作用、他の相互作用、セキュリティなどといった他の応用も見出す。
【背景技術】
【0002】
今日、多数のデータ生成モニタリング装置からのデータを正確な患者識別に適合させる大きな課題が存在する。通常は、医療施設に入るとき、タイプされた又は印刷された患者IDが患者の手首又は足首にブレスレットで取り付けられる。こうしたブレスレットは通常、手首又は足首の周りに取り付けられる透明な帯の中に封入される印刷ラベルを利用する。看護師、医師、外科医、及び他の介護者はこのブレスレットを参照して患者識別を確認する。検査が実行されるとき、生理学的パラメータが読まれるときなど、介護者は検査結果、測定値などを、病院データベースシステム内の患者IDと関連付ける。このような手作業は人為的エラーを起こしやすい。
【0003】
他にはブレスレット上に患者IDをバーコード化することが提案されている。そしてバーコードリーダはブレスレットをスキャンして患者IDを決定する。自動バーコード読み取りはエラーを減らすが、このプロセスはそれでもやはり主に手動プロセスである。
【0004】
他には観察された情報を患者IDとともに中央データベースシステムへ送信する電子監視装置が提案されている。患者IDとともにデータを送信することは患者の秘密保持に反するので、複雑な暗号化方式が必要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は上記の問題などを克服する新たな改良された装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様によれば、ビーコン装置は、患者の四肢に取り付けられるように構成される柔軟な材料のストラップ、ストラップに取り付けられる印刷可能層、ストラップに取り付けられる柔軟な電源、ストラップと電源に取り付けられる柔軟な回路を含む。柔軟な回路は少なくとも患者識別情報を無線で送信する無線送信ユニットを含む。
【0007】
別の態様によれば、病院システムは、複数の患者への取り付けのための複数のビーコン装置を含む。固有IDを含むビーコンはマスタ患者インデックス内の特定の患者と関連付けられる(通常はビーコンが患者に適用されるときになされる)。ビーコンIDは患者と、他のビーコン装置と送受信される全データをあらわすことができる。診断又は検査装置は患者情報を受信し、ビーコン識別情報と関連付けられる診断又は検査情報を医療施設へ提供する。医療施設システムはビーコンIDと関連付けられる患者を識別し、識別された患者とともに患者情報を記憶して読み出す。ディスプレイ及びユーザ入力装置は送受信機と接続される。
【0008】
別の態様によれば、情報を患者と関連付ける方法は、人が読み取り可能な患者情報を印刷可能層上に印刷するステップ、印刷可能層、柔軟な材料のストラップ、柔軟な回路層、及び電源を一緒に取り付けるステップを含む。柔軟なストラップは、取り付けられた印刷可能層、柔軟な回路層、及び柔軟な電源とともに、患者の四肢に取り付けられる。少なくとも患者識別情報が柔軟な回路層から無線で送信される。
【0009】
1つの利点は、患者記録における人為的エラーの削減にある。
【0010】
別の利点は、患者記録を維持するための作業の削減にある。
【0011】
別の利点は、改良される患者治療にある。
【0012】
本発明のなおもさらなる利点は、以下の詳細な説明を読んで理解することで当業者によって理解されるだろう。
【0013】
本発明は様々な構成要素及び構成要素の配置、並びに様々なステップ及びステップの配置で具体化し得る。図面は好適な実施形態を例示する目的に過ぎず、本発明を限定するものと解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】患者の手首の周りに装着される部分断面におけるブレスレットビーコン装置の略図である。
【図2】ブレスレットビーコン装置を装備する患者と、ブレスレットビーコン装置と情報を交換するためのシステムの略図である。
【図3】ブレスレットビーコン装置を身につける患者と、身体結合通信装置を持つ医療器具又は介護者との間の相互作用を図示する略図である。
【図4】図1乃至図3のシステムを用いる方法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を参照すると、使い捨てブレスレット10の形のビーコンが、医療施設における滞在期間の間患者に取り付けられる。ブレスレット装置10は腕ブレスレットとして患者14の手首12の周りに装着されることが多い。しかしながら、ビーコンは他の位置において患者に取り付けられてもよく、手首、上腕、足首、膝上、カラー又はネックレスとして首の周り、腰の周りなどを含むが限定はされない。
【0016】
ビーコンブレスレット装置10はストラップ16を含み、これは一実施形態では、プラスチック、マイラー(登録商標)、表面加工紙、静菌性材料などの、軽量で柔軟な材料である。一実施形態において、ストラップ16は透明プラスチックチューブの形であり、この中に比較的平らな構造が端から挿入されることができる。ブレスレットは固定構造を含み、これはブレスレット装置が患者の四肢の周りにぴったり合うことを可能にする。いくつかの実施形態において、固定構造はビーコンブレスレット装置が少なくとも部分的な破壊なしに取り外されるのを防ぐ。一態様によれば、患者からのビーコンの取り外しは、ビーコンがもはや関連付けられていない可能性を受信データシステムに警告するために、ビーコンが取り外されたことをビーコンに信号で伝えさせる。通常は、患者が退院する時にビーコンブレスレット装置10は取り外され、無効にされる。
【0017】
図示された実施形態において、ビーコンブレスレット装置10は、比較的平らな構造を受けるための内部空間を画定するために、細長いチューブの形の、又は折り畳み可能な、透明プラスチック帯20を含む。紙片などの印刷可能層22、薄い柔軟な回路層24、及び好適には薄い柔軟なバッテリである電源26は、プラスチック帯20の中に挿入されるか、又は封入される。電源26は、ブレスレット装置が患者にインストールされるときに作動される使い捨てバッテリ、充電式バッテリ又はキャパシタなどを含むことができる。充電インジケータ28、例えばカラーインジケータが柔軟な回路層と接続され、ブレスレット装置の外部から見えるように配置される。
【0018】
印刷可能層22は通常、人が読み取り可能な形で患者の名前と基本デモグラフィック30を、人が読み取り可能な形で病院識別番号32を、及びバーコードなどの機械可読患者識別子34を含む。入院日、血液型又はアレルギーなどの救急生理学的情報、医療施設への入院の目的、主治医などといった他の関連情報も印刷可能層22に表示されることができる。
【0019】
柔軟な回路層は、少なくとも固有ビーコン識別又はIDを記憶するメモリ40を含む。最初の受入時、医療施設データシステムが受信データを正確なシステムと関連付けることができるように、患者又は患者IDがビーコンIDと関連付けられる。あるいは、送信データが暗号化されることを条件として、患者ID32はビーコンIDとしてビーコンメモリに記憶されることができる。メモリ40は、血圧、SpO2、脈拍数、ECGなどの患者モニタ測定値、投薬記録、患者に対してわかっている臨床検査値、重要な出来事の日時、暗号化キー、主治医識別、病歴、他の医療情報、プロセッサ制御プログラム又は情報なども記憶することができる。送信機42はメモリ40に記憶される患者ID及び他の情報を、身体結合通信(BCC)などの低電力プロトコルで送信する。プロセッサ44は、例えばバッテリ寿命を延ばすために周期的に、必要に応じてなど、送信機が患者識別情報を送信するよう制御する。通常の周期は、患者ビーコンの場合1分に1回、臨床ビーコンの場合5秒に1回、インフラビーコンの場合1時間に1回、ポンプ及びモニタの場合15秒に1回であり得る。ビーコンは、IVが接続されているなどといったイベントに応じて、手動で発動されることもできる。柔軟な回路は、患者IDを手動で送信させるための手動で作動可能なスイッチを含み得る。受信機46は低電力プロトコルを用いて情報を受信し、受信情報をプロセッサへ通信する。受信情報は、患者IDを送信する要求、メモリ40に記録されるべきデータ、メモリからデータを読み出し及び送信する命令などを含むことができる。
【0020】
図2を参照すると、ビーコンブレスレット装置10は身体結合通信プロトコルを用いて、身体結合通信を送受信するために適切な電子機器を備える、SpO2モニタ、パルスモニタ、ECGモニタなどといった患者装着式生理学的パラメータセンサ50をポーリングするか、又は他の方法でアクセスする。IVポンプ、シリンジなどといった、身体結合通信能力を持つ関連医療機器に接触することによって、患者に与えられる薬剤についての情報が、医療施設システムへの送信のためにビーコンへダウンロードされることができる。また、血液型、薬剤アレルギーなどについての情報が、関連装置又は別の警報装置へ通信される。好適には、ビーコン装置のプロセッサ44は、通信された生理学的データが暗号化されるように、暗号化キーをセンサ50と交換する。
【0021】
ビーコンからの患者ID及び他の情報は、人の手に対応するように形作られることができる身体結合通信センサプレート又はアンテナ54に、患者が接触するか、又はごく接近するときに、送受信機52へ送信されることができる。送受信機は、ビーコンと情報を送受信する様々なシステムの1つ以上と接続される。例えば、送受信機は、患者ID、観察された生理学的データ、警報、又は他の情報を表示するように人が読み取り可能なモニタ58を制御する、表示コントローラ又はプロセッサ56と接続されることができる。キーボード又はマウスなどのユーザインターフェース60は、人のオペレータがビーコンに送信されるべき情報を送受信機に入力することを可能にする。ユーザインターフェースは、ブレスレット装置10が最初に患者に取り付けられるときに患者ID及び他の情報をメモリ40へ最初にプログラミングする際に使用され得る。
【0022】
送受信機は、インターフェース64及びデータベース66を含む病院又は他の医療システム62にも接続される。インターフェースは、固有ビーコンID(患者IDと異なる場合)を対応する患者と関連付けるルックアップテーブル又はメモリを含むか、又はアクセスする。最初の受入中、又はビーコンが患者に取り付けられるときに、患者及びビーコンIDとの間の相関関係が、例えば送受信機52及びユーザインターフェース60によって、ルックアップテーブル又はメモリにロードされる。メモリ40からの情報は送受信機52及びインターフェース64を介して病院システムデータベース66へ送信され、患者記録の一部となることができる。反対に、他の患者情報及び患者と関連付けられるビーコンIDは、他の患者情報をビーコンへ送信するために、病院データベースから読み出され、送受信機52によってメモリ40へ送信されることができる。ビーコンIDが患者IDと同じである暗号化実施形態では、患者IDも送受信機によってメモリ40へ送信される。
【0023】
送受信機52は、別の実施形態においては診断又は検査装置70に接続される。様々な診断又は検査装置、例えば血圧計カフ、血液分析マシン、画像診断装置、血液又は他の検体収集マシンなどが考慮される。装置70はプロセッサ又はインターフェース72を含み、これは送受信機52から患者IDを受信し、プレート54と接触する又はごく接近する患者のIDを、診断又は検査結果、収集検体などと関連付ける。
【0024】
図3を参照すると、身体結合通信ユニット80は錠剤トレイ82などの様々な周辺機器と接続されることができる。身体結合通信装置80が錠剤トレイ内の錠剤又は他の薬剤でプログラムされるとき、その情報は、患者14が錠剤トレイに接触するか又は手に取るときに身体結合通信を介してビーコン10へ送信される。検体ボトルなどの他の周辺機器もまた、身体結合通信装置を含むことができる。検体ボトルの場合、患者IDと検体が一緒にあることを確実にするために、ビーコン10からの患者IDは身体結合通信を介して検体ボトル上の身体結合通信装置へ送信される。この実施形態において、ビーコンを持つ検体採取容器は、患者上のビーコンからの患者IDと、患者の血液検体を採取している医師によって装着されているものの両方、ならびに収集時間を自動的に得ることができる。そしてその後、このデータと情報は、収集の詳細が得られるように臨床分析機器へ通信され、結果が自動的にかつエラーなく正確な患者記録へ報告される。
【0025】
同様に、介護者84は類似ビーコン10'を装着することができ、これはブレスレットの形であり得、患者14によって装着されるブレスレット装置10とほぼ同一の構造を持ち得る。あるいは、介護者ビーコンは、交代後に病院を出る際、バッテリを充電する際などの取り外しを容易にするために、わずかに異なる構造であり得る。介護者が患者に直接又は周辺機器を介して接触するときはいつでも、ビーコン10、10'の間に身体結合通信が確立される。このようにして、患者又は介護者は、患者相互作用及び個人的に投与された治療を記録することができる。例えば、介護者が患者の心臓を観察するために聴診器を用いる場合、聴診器は患者と介護者の間に身体結合通信チャネルを提供し、介護者、及び治療又は相互作用の時間が記録されることを可能にする。患者又は介護者が医療施設システムの送受信機52のプレート54に接触するとき、この情報は医療施設システム62へダウンロードされることができる。
【0026】
一実施形態において、患者ベッドは患者ベッドビーコン10''と接続される。別の実施形態において、送受信機52'はベッド上に取り付けられる。ベッドビーコン10''又はベッド送受信機52'はベッドを介して身体結合通信プロトコルを用いてビーコン10と通信する。ベッドビーコン又は送受信機は大きな又は充電可能なバッテリを持つことができ、あるいは遠隔電源に接続されることができる。ベッドビーコン又は送受信機は無線で、有線接続によって、又はその組み合わせによって、医療施設システム62と通信することができる。
【0027】
別の実施形態において、IV90が患者に隣接して配置される。IVポンプ92はIVビーコン10'''を含み、これは身体結合通信プロトコルを用いて患者ビーコン10へ医療投与量情報を通信する。IV流体は身体結合通信経路を提供する。
【0028】
図4を参照すると、使用時、ビーコン、特にブレスレット装置10のメモリ40は、患者IDコードを割り当てられる(100)。あるいは、メモリ40がブレスレットIDで予めプログラムされる場合、そのブレスレットIDが医療システム内の患者IDと関連付けられる。患者情報は印刷可能層22上に印刷され(102)、印刷可能層は、事前にバッテリ及び回路層を受けているストラップ16の中に挿入されるか又は取り付けられる(104)。ストラップ16は手首又は他の患者四肢に巻きつけられ、患者に取り付けられる(106)。患者は送受信機52に接触して(108)医療システムとのBCC通信を確立し、適切な患者IDと医療情報をメモリ40へアップロードする。
【0029】
ビーコンは、生理学的モニタ50から、周辺機器82との相互作用から、介護者との相互作用から、診断又は検査装置70との相互作用などから、データを取得する。定期的に、患者14は病院データベース66が更新される(112)ように送受信機52に接触するか又は十分に接近する。
【0030】
本発明は好適な実施形態を参照して記載されている。修正及び変更は、前述の詳細な説明を読んで理解することで想到され得る。本発明はこうした修正及び変更を、それらが添付の請求項又はその均等物の範囲内にある限りにおいて全て含むものと解釈されることを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーコン装置であって、
患者の四肢に取り付けられる柔軟な材料のストラップと、
前記ストラップに取り付けられる印刷可能層と、
前記ストラップに取り付けられる柔軟な電源と、
前記ストラップ及び前記電源に取り付けられる柔軟な回路であって、少なくともビーコン識別情報を無線で送信する無線送信ユニットを含む、柔軟な回路とを有するビーコン装置。
【請求項2】
前記回路層が、
少なくとも患者識別情報を記憶するメモリと、
前記メモリから前記送信ユニットへ前記ビーコン識別情報を少なくとも通信するプロセッサとをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記回路層が、
(i)前記患者識別情報を送信する要求、(ii)治療介護者からの介護者識別、及び(iii)観察された生理学的データ、投薬データ、又は臨床検査データ、のうちの少なくとも1つを受信する受信ユニットをさらに含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記送信ユニットから少なくとも前記ビーコン識別情報を受信する送受信機をさらに含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
診断又は検査されるべき患者と関連付けられる前記ビーコンから前記ビーコン識別を受信するために、前記送受信機と接続される診断又は検査装置をさらに含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記受信ユニットへ身体結合通信を介して診断又は検査結果を通信する診断又は検査装置をさらに含む、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記送受信機から情報を受信し、それを医療施設データベースに記憶するためのインターフェースを含む病院システムをさらに含む、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記ビーコン識別情報が患者IDと異なり、前記インターフェースが、前記送受信機から受信される情報を、前記ビーコン識別情報と関連付けられる患者と関連付ける、請求項4に記載の装置。
【請求項9】
前記送信ユニットが身体結合通信送信機である、請求項2に記載の装置。
【請求項10】
機器又は介護者と接続される身体結合通信装置であって、前記身体結合通信装置へ前記ビーコン識別を通信すること、及び、前記身体結合通信装置から前記柔軟な回路層へ情報を通信することのうちの少なくとも1つを行う、身体結合通信装置をさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
バッテリ寿命を延ばすために前記送信ユニットが周期的に又は必要に応じて送信する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
病院システムであって、
複数の患者への取り付けのための、請求項1に記載の複数のビーコン装置と、
前記ビーコン装置と情報を送受信するための送受信機と、
患者情報の記憶及び読み出しのために前記送受信機と接続される医療施設システムであって、受信したビーコン識別情報を、前記ビーコン識別情報と関連付けられる患者に関連付けるインターフェースを含む、医療施設システムと、
前記送受信機からビーコン識別情報を受信し、前記送受信機から前記病院システムへ受信される前記ビーコン識別情報と関連付けられる診断又は検査情報を提供するための、診断又は検査装置と、
前記送受信機と接続されるディスプレイ及びユーザ入力装置とを有する、病院システム。
【請求項13】
情報を患者と関連付ける方法であって、
人が読み取り可能な患者情報を印刷可能層上に印刷するステップと、
前記印刷可能層、柔軟な材料のストラップ、柔軟な回路層、及び電源を一緒に取り付けるステップと、
前記取り付けられた印刷可能層、柔軟な回路層、及び柔軟な電源を持つ前記柔軟なストラップを、前記患者の四肢に取り付けるステップと、
前記柔軟な回路層から少なくともビーコン識別情報を無線で送信するステップとを有する、方法。
【請求項14】
前記送信するステップが、身体結合通信プロトコルにおいて前記ビーコン識別情報を送信するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ビーコン識別情報を、前記柔軟な回路層の電子メモリに電子的に記憶するステップと、
前記柔軟な回路層メモリに治療介護者の識別を記憶するステップと、
前記柔軟な回路層メモリに観察された生理学的データを記憶するステップ、
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記記憶されたビーコン識別情報、介護者識別、又は観察された生理学的データを、前記電子メモリから医療システムのデータベースへダウンロードするステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
診断、モニタリング、治療、又は検査結果を生じるために、診断、モニタリング、治療、又は検査装置を用いて、診断、モニタリング、治療、又は検査動作を実行するステップと、
前記柔軟な回路層メモリから前記診断又は検査装置への前記ビーコン識別情報の送信、あるいは、前記診断又は検査結果装置から前記柔軟な回路層メモリへの情報の送信、のうちの少なくとも1つを行うために、前記診断、モニタリング、治療、又は検査装置と関連付けられる送受信機と前記患者を身体結合接触させるステップと、
前記診断又は検査結果と前記ビーコン識別情報を電子的に関連付けるステップとをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
身体結合通信装置を備える介護者を、前記患者と身体結合通信させるステップと、
前記介護者身体結合通信装置から前記柔軟な回路層メモリへ介護者識別情報を通信するステップ、及び、前記柔軟な回路層メモリから前記介護者身体結合通信装置へ前記ビーコン識別情報を通信するステップのうちの少なくとも1つと、
前記患者が接触している前記介護者をトラックするために介護者識別を医療システムのデータベースへ通信するステップとをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記患者を、身体結合通信装置を備える機器と身体結合通信させるステップと、
前記機器と関連する前記身体結合通信装置から前記メモリへ情報を通信するステップと、前記メモリから前記医療機器身体結合通信装置へ前記患者識別情報を通信するステップのうちの少なくとも1つと、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
患者が医療施設を出るとき、前記ストラップを取り外すステップと、前記柔軟な回路層が前記ビーコン識別情報を送信することができないようにするステップとをさらに含む、請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−500698(P2012−500698A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524480(P2011−524480)
【出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【国際出願番号】PCT/IB2009/053548
【国際公開番号】WO2010/023577
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】