説明

悪臭制御成分を有する洗濯洗剤組成物、及び布地を洗濯する方法

少なくとも1種の揮発性アルデヒドと酸触媒とを有する悪臭制御成分を含む、洗剤洗濯構成成分、及び洗濯洗剤の方法が、提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、悪臭制御成分を有する洗濯洗剤組成物、及び布地を洗濯する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯洗剤製品の消費者は、衣類が洗濯製品により清潔になるだけではなく、洗い上がりに悪臭を有さなくなることも所望する。消費者が優れた洗い上がりを特に所望するのは、布地が洗濯された後、初めてその布地を着用するか又は使用する際である。典型的には、洗剤の製造元は、この洗い上がりの改善を得るために、高度な芳香剤技術を開発してきた。
【0003】
しかしながら、魚及び尿の悪臭などのアミン系悪臭、並びに、ニンニク、玉ねぎ、足、及び糞便の悪臭などのイオウ系悪臭に対抗することは困難であるため、市販の製品によって、全ての臭気が有効に制御されるわけではない。更には、製品が悪臭に顕著に対抗するために必要とされる時間は、悪臭に対する製品の有効性に対する消費者の疑念を生み出す恐れがある。例えば、消費者は、その製品が顕著に悪臭を低減し始める前に、洗濯を終了して、その領域を放置する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
広範囲の悪臭を克服することの困難性により、悪臭を中和、マスキング、又は抑制するための多種多様な製品が生み出されている。アミン系悪臭及びイオウ系悪臭を含めた、広範囲の悪臭を迅速に中和し、それらの悪臭に対して有効でありながら、悪臭を打ち消すために香料を過度に加えるものではない、洗濯洗剤組成物が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、請求項1によって定義されるような洗濯洗剤組成物に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】様々な酸触媒と組み合わせたチオフェンカルボキシアルデヒドによる、ブタンチオールの減少を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、布地を洗濯して、その布地上に認められた悪臭を低減するための、洗濯洗剤組成物に関する。本発明はまた、布地を洗濯する方法にも関する。
【0008】
I.洗濯洗剤組成物
本組成物は、任意の形態、例えば、液体、ゲル形態、固体、又はこれらの任意の組み合わせとすることができる。本組成物は、任意の単位用量の形態、例えば、小袋の形態にすることができる。
【0009】
典型的には、本組成物は、完全に製剤化された洗濯洗剤組成物であって、単に洗濯洗剤組成物の一部分のみを形成する噴霧乾燥粒子又は凝集粒子などの、洗濯洗剤組成物の一部分ではない。しかしながら、追加的なすすぎ添加剤組成物(例えば、布地コンディショナー又は布地エンハンサー)又は主洗浄添加剤組成物(例えば、漂白添加剤)もまた、本発明の方法中に洗濯洗剤組成物と組み合わせて使用されることは、本発明の範囲内である。しかしながら、本発明の方法中に、漂白添加剤組成物を洗濯洗剤組成物と組み合わせて使用しないことが、好ましいものであり得る。
【0010】
本組成物は、典型的には、洗剤成分を含む。好適な洗剤成分としては、アニオン性洗浄界面活性剤、非イオン性洗浄界面活性剤、カチオン性洗浄界面活性剤、双極性イオン洗浄界面活性剤、両性洗浄界面活性剤、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、洗浄性界面活性剤;カルボキシレートポリマー、ポリエチレングリコールポリマー、テレフタレートポリマーなどのポリエステル汚れ放出ポリマー、アミンポリマー、セルロース系ポリマー、移染防止ポリマー、所望により1:4:1の比率のイミダゾールとエピクロロヒドリンとの縮合によって生成される縮合オリゴマーなどの染料固定ポリマー、ヘキサメチレンジアミン誘導体ポリマー、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、ポリマー;ゼオライト、リン酸塩、クエン酸塩、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、ビルダー;炭酸塩及び/又はケイ酸塩を含めた、緩衝剤並びにアルカリ源;硫酸塩及びバイオ充填剤材料を含めた、充填剤;漂白活性化剤、有効酸素の供給源、予備形成された過酸、漂白触媒、還元漂白剤、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、漂白剤;キレート剤;光漂白剤;色調剤;光沢剤;プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、キシログルカナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、マンナナーゼ、漂白酵素、クチナーゼ、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、酵素;粘土、シリコーン、第四級アンモニウム布地柔軟化剤、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、柔軟仕上げ剤;ポリエチレンオキシドなどの凝集剤;デンプンにカプセル化された芳香剤のアコード、芳香剤マイクロカプセル、芳香剤充填ゼオライト、ケトン芳香剤原料とポリアミンとのシッフ塩基反応生成物、ブルーミング芳香剤、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、芳香剤;ソープリング、層状審美的粒子、ゼラチンビーズ、炭酸塩及び/又は硫酸塩のスペックル、色土、及びこれらの任意の組み合わせを含めた、審美剤;及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0011】
固体粒子洗濯洗剤組成物:固体洗濯洗剤組成物の場合には、本組成物は、噴霧乾燥ベース洗剤粒子、及び/又は粒塊ベース洗剤粒子、及び/又は押し出しベース洗剤粒子などを、以下の粒子:界面活性剤粒子、界面活性剤造粒物、界面活性剤針状物、界面活性剤麺状物、界面活性剤フレークを含めた、界面活性剤粒子;セルロース系ポリマー粒子、ポリエステル粒子、ポリアミン粒子、テレフタレートポリマー粒子、ポリエチレングリコールポリマー粒子などの、ポリマー粒子;炭酸ナトリウムとケイ酸ナトリウムとのコビルダー粒子、リン酸塩粒子、ゼオライト粒子、ケイ酸塩粒子、炭酸塩粒子などの、ビルダー粒子;硫酸塩粒子などの、充填剤粒子;移染防止粒子;染料固着粒子;過炭酸塩粒子、特に、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩、又はこれらの任意の組み合わせで被覆された過炭酸塩などの、被覆過炭酸塩粒子、過ホウ酸塩粒子、遷移金属漂白触媒粒子又はオキサジリジニウム系漂白触媒粒子などの漂白触媒粒子、予備形成過酸粒子、特に、被覆された予備形成過酸粒子、並びに漂白活性化剤と、過酸化水素の供給源と、所望により漂白触媒との共漂白粒子などの、漂白剤粒子;オキシベンゼンスルホネート漂白活性化剤粒子及びテトラアセチルエチレンジアミン漂白活性化剤粒子などの、漂白活性化剤粒子;キレート剤粒塊などのキレート剤粒子;色調染料粒子;光沢剤粒子;プロテアーゼ小球、リパーゼ小球、セルラーゼ小球、アミラーゼ小球、マンナナーゼ小球、ペクチン酸リアーゼ小球、キシログルカナーゼ小球、漂白酵素小球、クチナーゼ小球、及びこれらの酵素のいずれかの共小球などの、酵素粒子;モンモリロナイト粒子、あるいは粘土及びシリコーンの粒子などの、粘土粒子;ポリエチレンオキシド粒子などの凝集剤粒子;ワックス粒塊などの、ワックス粒子;芳香剤マイクロカプセル、特にメラミンホルムアルデヒド系芳香剤マイクロカプセル、デンプンにカプセル化された芳香剤のアコード粒子、及びシッフ塩基反応生成物粒子などのプロ芳香剤粒子などの、芳香剤粒子;着色された麺状粒子若しくは針状粒子若しくは薄板状粒子、及び着色ソープリングを含めたソープリングなどの、審美剤粒子;及びこれらの任意の組み合わせから選択された、1種以上の、典型的には、2種以上の、又は3種以上の、又は4種以上の、又は5種以上の、又は6種以上の、又は更には10種以上の粒子と組み合わせた、複数個の化学的に異なる粒子を含み得る。
【0012】
液体洗濯洗剤組成物:本組成物はまた、液体形態、例えば、液体又はゲル形態、あるいはこれらの任意の組み合わせにすることができる。本組成物は、任意の単位用量の形態、例えば、小袋の形態にすることができる。
【0013】
液体洗濯洗剤組成物の場合には、本組成物は、(i)アニオン性洗浄界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含み、アニオン性洗浄界面活性剤の非イオン性洗浄界面活性剤に対する重量比が、1:1よりも大きい、洗浄性界面活性剤、(ii)界面活性促進ポリマー、(iii)0重量%〜10重量%の脂肪酸、(iv)シリコーン抑泡剤、(v)構造材、(vi)酵素、及び(vii)非ホウ素系酵素安定剤を含み得る。脱イオン水中1g/Lの濃度及び25℃の温度での、mScm−1単位における本組成物のイオン強度は、好ましくは、200mScm−1未満である。本組成物中では、脂肪酸を低濃度に保ち、かつ/又は、アルカノールアミンを使用することが好ましい場合があり、このアルカノールアミンは、好ましくは、9.0未満、又は更に8.0未満のpKaを有する第三級アルカノールアミンであり、好ましくは、ある程度の緩衝能を製剤中で提供する、低分子量及び低pKaに由来し、トリ−イソプロパノールアミン(TIPA)、及び/又はトリエタノールアミン(TEA)であり、特に好ましくはTEAである。
【0014】
好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、(i)アニオン性洗浄界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含み、アニオン性洗浄界面活性剤の非イオン性洗浄界面活性剤に対する重量比が、1:1よりも大きく、所望により、アニオン性洗浄界面活性剤が、8.0〜9.1の親水性指数(HI)を有する、洗浄性界面活性剤、(ii)界面活性促進ポリマー、(iii)0重量%〜5重量%の脂肪酸、(iv)シリコーン抑泡剤、(v)構造材、(vi)酵素、及び(vii)非ホウ素系酵素安定剤を含み、脱イオン水中1g/Lの濃度及び25℃の温度での、mScm−1単位における本組成物のイオン強度が、好ましくは、200mScm−1未満である。
【0015】
洗浄性界面活性剤:本組成物は、典型的には、洗浄性界面活性剤を含む。好適な洗浄性界面活性剤としては、アニオン性洗浄界面活性剤、非イオン性洗浄界面活性剤、カチオン性洗浄界面活性剤、双極性イオン洗浄界面活性剤、両性洗浄界面活性剤、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0016】
アニオン性洗浄界面活性剤:好適なアニオン性洗浄界面活性剤としては、サルフェート洗浄性界面活性剤及びスルホネート洗浄性界面活性剤が挙げられる。
【0017】
好適なスルホネート洗浄性界面活性剤としては、C10〜13アルキルベンゼンスルホネートなどの、アルキルベンゼンスルホネートが挙げられる。好適なアルキルベンゼンスルホネート(LAS)は、市販の直鎖アルキルベンゼン(LAB)をスルホン化することによって入手可能、又は更に入手されており、好適なLABとしては、Sasolより商標名Isochem(登録商標)で供給されるもの、又はPetresaより商標名Petrelab(登録商標)で供給されるものなどの、低2−フェニルLABが挙げられ、他の好適なLABとしては、Sasolより商標名Hyblene(登録商標)で供給されるものなどの、高2−フェニルLABが挙げられる。別の好適なアニオン性洗浄界面活性剤は、DETAL触媒プロセスによって得られるアルキルベンゼンスルホネートであるが、HFなどの他の合成経路もまた好適な場合がある。
【0018】
好適なサルフェート洗浄性界面活性剤としては、C8〜18アルキルサルフェート、又は主にC12アルキルサルフェートなどの、アルキルサルフェートが挙げられる。アルキルサルフェートは、ココ及び/又はタローなどの天然源に由来するものとすることができる。あるいは、アルキルサルフェートは、C12〜15アルキルサルフェートなどの合成源に由来するものとすることができる。
【0019】
別の好適なサルフェート洗浄性界面活性剤は、アルキルエトキシル化サルフェートなどのアルキルアルコキシル化サルフェート、すなわち、C8〜18アルキルアルコキシル化サルフェート、又はC8〜18アルキルエトキシル化サルフェートである。このアルキルアルコキシル化サルフェートは、0.5〜20の、又は0.5〜10の平均アルコキシル化度を有し得る。このアルキルアルコキシル化サルフェートは、典型的には、0.5〜10の、又は0.5〜7の、又は0.5〜5の、又は0.5〜3の平均エトキシル化度を有する、C8〜18アルキルエトキシル化サルフェートとすることができる。
【0020】
アルキルサルフェート、アルキルアルコキシル化サルフェート、及びアルキルベンゼンスルホネートは、直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換のものとすることができる。
【0021】
アニオン性洗浄界面活性剤は、中鎖分岐状アルキルサルフェート及び/又は中鎖分岐状アルキルベンゼンスルホネートなどの、中鎖分岐状アニオン性洗浄界面活性剤とすることができる。中鎖分岐は、典型的には、メチル基及び/又はエチル基などの、C1〜4アルキル基である。
【0022】
別の好適なアニオン性洗浄界面活性剤は、アルキルエトキシカルボキシレートである。
【0023】
アニオン性洗浄界面活性剤は、典型的には塩形態で存在し、典型的には、好適なカチオンと錯体化している。好適な対イオンとしては、Na及びK、C〜Cアルカノールアンモニウムなどの置換アンモニウム、例えば、モノエタノールアミン(MEA)、トリエタノールアミン(TEA)、ジエタノールアミン(DEA)、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0024】
非イオン性洗浄界面活性剤:好適な非イオン性洗浄界面活性剤は、Shell製のNEODOL(登録商標)非イオン性界面活性剤などの、C〜C18アルキルエトキシレート;所望によりアルコキシレート単位が、エチレンオキシ単位、プロピレンオキシ単位、又はこれらの混合物である、C〜C12アルキルフェノールアルコキシレート;BASF製のPluronic(登録商標)などの、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーとの、C12〜C18アルコール縮合物及びC〜C12アルキルフェノール縮合物;C14〜C22中鎖分岐鎖アルコール;典型的には、1〜30の平均アルコキシル化度を有する、C14〜C22中鎖分岐鎖アルキルアルコキシレート;アルキルポリグリコシドなどの、アルキル多糖類;ポリヒドロキシ脂肪酸アミド;エーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤;及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0025】
好適な非イオン性洗浄界面活性剤は、アルキルポリグルコシド及び/又はアルキルアルコキシル化アルコールである。
【0026】
好適な非イオン性洗浄界面活性剤としては、C8〜18アルキルアルコキシル化アルコール、又はC8〜18アルキルエトキシル化アルコールなどの、アルキルアルコキシル化アルコールが挙げられる。このアルキルアルコキシル化アルコールは、0.5〜50の、又は1〜30の、又は1〜20の、又は1〜10の平均アルコキシル化度を有し得る。このアルキルアルコキシル化アルコールは、典型的には、1〜10の、又は1〜7の、又は1〜5の、又は3〜7の平均エトキシル化度を有する、C8〜18アルキルエトキシル化アルコールとすることができる。このアルキルアルコキシル化アルコールは、直鎖又は分枝鎖、かつ置換又は非置換のものとすることができる。
【0027】
好適な非イオン性洗浄界面活性剤としては、次式を有する二級アルコール系洗浄性界面活性剤が挙げられる。
【化1】

式中、R=直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換、飽和又は不飽和の、C2〜8アルキル;
=直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換、飽和又は不飽和の、C2〜8アルキル;
+R部分に存在する炭素原子の総数は、7〜13の範囲内である;
EO/POは、エトキシ、プロポキシ、又はこれらの混合物から選択されるアルコキシ部分であり、所望により、このEO/POアルコキシ部分は、ランダム配置又はブロック配置である;
nは平均アルコキシル化度であり、4〜10の範囲内にある。
【0028】
他の好適な非イオン性洗浄界面活性剤としては、BASFより入手可能なPlurafac(登録商標)シリーズの界面活性剤などの、EO/POブロックコポリマー界面活性剤、及びアルキルN−メチルグルコースアミドなどの、糖由来の界面活性剤が挙げられる。
【0029】
カチオン性洗浄界面活性剤:好適なカチオン性洗浄界面活性剤としては、アルキルピリジニウム化合物、アルキル第四級アンモニウム化合物、アルキル第四級ホスホニウム化合物、アルキル第三級スルホニウム化合物、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0030】
好適なカチオン性洗浄界面活性剤は、次の一般式を有する第四級アンモニウム化合物である。
【0031】
(R)(R)(R)(R)N
式中、Rは直鎖又は分岐鎖、置換又は非置換の、C6〜18アルキル又はアルケニル部分であり、R及びRは、独立して、メチル又はエチル部分から選択され、Rは、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、又はヒドロキシエチル部分であり、Xは、電気的中性を提供するアニオンであり、好適なアニオンとしては、塩化物などのハロゲン化物、サルフェート、及びスルホネートが挙げられる。好適なカチオン性洗浄界面活性剤は、モノC6〜18アルキルモノヒドロキシエチルジメチル第四級アンモニウムクロリドである。好ましいカチオン性洗浄界面活性剤は、モノC8〜10アルキルモノヒドロキシエチルジメチル第四級アンモニウムクロリド、モノC10〜12アルキルモノヒドロキシエチルジメチル第四級アンモニウムクロリド、及びモノC10アルキルモノヒドロキシエチルジメチル第四級アンモニウムクロリドである。
【0032】
双極性及び/又は両性の洗浄性界面活性剤:好適な双極性及び/又は両性の洗浄性界面活性剤としては、ドデシルジメチルアミンN−オキシドなどのアミンオキシド、アルカノールアミンスルホベタイン、ココ−アミドプロピルベタイン、HN−R−CO系界面活性剤(式中、Rは、アルキル、アルコキシ、アリールなどの任意の架橋基とすることができる)、又はアミノ酸が挙げられる。
【0033】
ポリマー:好適なポリマーとしては、カルボキシレートポリマー、ポリエチレングリコールポリマー、テレフタレートポリマーなどのポリエステル汚れ放出ポリマー、アミンポリマー、セルロース系ポリマー、移染防止ポリマー、所望により1:4:1の比率のイミダゾールとエピクロロヒドリンとの縮合によって生成される縮合オリゴマーなどの染料固定ポリマー、ヘキサメチレンジアミン誘導体ポリマー、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0034】
カルボキシレートポリマー:好適なカルボキシレートポリマーとしては、マレアート/アクリレートランダムコポリマー、又はポリアクリレートホモポリマーが挙げられる。このカルボキシレートポリマーは、4,000Da〜9,000Da、又は6,000Da〜9,000Daの分子量を有する、ポリアクリレートホモポリマーとすることができる。他の好適なカルボキシレートポリマーは、マレイン酸とアクリル酸とのコポリマーであり、4,000Da〜9,000Daの範囲内の分子量を有し得る。
【0035】
ポリエチレングリコールポリマー:好適なポリエチレングリコールポリマーとしては、(i)ポリエチレングリコールを含む親水性の主鎖、並びに(ii)C4〜25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、飽和C〜Cモノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸若しくはメタクリル酸のC1〜アルキルエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される疎水性の側鎖、を含む、ランダムグラフトコポリマーが挙げられる。好適なポリエチレングリコールポリマーは、ランダムグラフト重合ポリビニルアセテート側鎖を有するポリエチレングリコール主鎖を有する。このポリエチレングリコール主鎖の平均分子量は、2,000Da〜20,000Da、又は4,000Da〜8,000Daの範囲内とすることができる。ポリエチレングリコール主鎖とポリビニルアセテート側鎖との分子量の比率は、1:1〜1:5、又は1:1.2〜1:2の範囲内とすることができる。エチレンオキシドの単位当りの、グラフト部位の平均数は、1未満、又は0.8未満とすることができ、エチレンオキシド単位当りの、グラフト部位の平均数は、0.5〜0.9の範囲内とすることができ、あるいはエチレンオキシドの単位当りの、グラフト部位の平均数は、0.1〜0.5、又は0.2〜0.4の範囲内とすることができる。好適なポリエチレングリコールポリマーは、Sokalan HP22である。
【0036】
ポリエステル汚れ放出ポリマー:好適なポリエステル汚れ放出ポリマーは、以下の構造(I)、構造(II)、又は構造(III)のうちの1つによって定義される構造を有する。
【0037】
(I)−[(OCHR−CHR−O−OC−Ar−CO−]
(II−[(OCHR−CHR−O−OC−sAr−CO−]
(III)−[(OCHR−CHR−OR
式中、
a、b、及びcは、1〜200であり;
d、e、及びfは、1〜50であり;
Arは、1,4−置換フェニレンであり;
sArは、位置5をSOMeにより置換された、1,3−置換フェニレンであり;
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−、若しくはテトラアルキルアンモニウム(アルキル基は、C〜C18アルキル又はC〜C10ヒドロキシアルキル)、又はこれらの任意の混合物であり;
、R、R、R、R、及びRは、独立して、H、又はC〜C18 n−若しくはイソ−アルキルから選択され;
は、直鎖若しくは分枝鎖C〜C18アルキル、又は直鎖若しくは分枝鎖C〜C30アルケニル、又は炭素原子を5〜9個有するシクロアルキル基、又はC〜C30アリール基、又はC〜C30アリールアルキル基である。好適なポリエステル汚れ放出ポリマーは、上記の式(I)又は式(II)の構造を有する、テレフタレートポリマーである。
【0038】
好適なポリエステル汚れ放出ポリマーとしては、Repel−o−tex SF2(Rhodia)などの、Repel−o−texシリーズのポリマー、及び/又はTexcare SRA300(Clariant)などの、Texcareシリーズのポリマーが挙げられる。
【0039】
アミンポリマー:好適なアミンポリマーとしては、所望によりポリエチレン及び/又はポリプロピレンオキシドブロックを含む、アルコキシル化ポリアルキレンイミンなどの、ポリエチレンイミンポリマーが挙げられる。
【0040】
セルロース系ポリマー:本組成物は、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキル、及びこれらの任意の組み合わせから選択されるポリマーなどの、セルロース系ポリマーを含み得る。好適なセルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、及びこれらの混合物から選択される。カルボキシメチルセルロースは、0.5〜0.9のカルボキシメチル置換度、及び100,000Da〜300,000Daの分子量を有し得る。別の好適なセルロース系ポリマーは、Finnfix SH−1(CP Kelco)などの、疎水変性カルボキシメチルセルロースである。
【0041】
他の好適なセルロース系ポリマーは、0.01〜0.99の置換度(DS)、及びDS+DBが少なくとも1.00であるか、若しくはDB+2DS−DSが少なくとも1.20であるような置換度(DS)を有し得る。置換セルロース系ポリマーは、少なくとも0.55の置換度(DS)を有し得る。置換セルロース系ポリマーは、少なくとも0.35のブロック度(DB)を有し得る。置換セルロース系ポリマーは、1.05〜2.00のDS+DBを有し得る。好適な置換セルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロースである。
【0042】
別の好適な置換セルロース系ポリマーは、カチオン変性ヒドロキシエチルセルロースである。
【0043】
移染防止ポリマー:好適な移染防止(DTI)ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン(PVP)、ピロリドンとイミダゾリンとのビニルコポリマー(PVPVI)、ポリビニルN−オキシド(PVNO)、及びこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0044】
ヘキサメチレンジアミン誘導体ポリマー:好適なポリマーとしては、典型的には次式を有する、ヘキサメチレンジアミン誘導体ポリマーが挙げられる。
【0045】
(CH)N(CH)6N(CH)R2.2X
式中、Xは、好適な対イオン、例えばクロリドであり、Rは、20〜30の平均エトキシル化度を有する、ポリ(エチレングリコール)鎖である。所望により、ポリ(エチレングリコール)鎖は、独立して、サルフェート基及び/又はスルホネート基で末端保護され、X対イオンの数を低減するか、又は(分子当りの平均硫酸化度が2よりも大きい場合には)Y対イオン、例えばナトリウムカチオンの導入によって、荷電を平衡化することができる。
【0046】
ビルダー:好適なビルダーとしては、ゼオライト、リン酸塩、クエン酸塩、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0047】
ゼオライトビルダー:本組成物は、典型的には、0重量%〜10重量%のゼオライトビルダー、又は8重量%まで、又は6重量%まで、又は4重量%まで、又は3重量%まで、又は2重量%まで、又は更に1重量%までのゼオライトビルダーを含む。本組成物は、更には、ゼオライトビルダーを実質的に含まない場合があり、実質的に含まないとは、「意図的に添加されない」ことを意味する。典型的なゼオライトビルダーとしては、ゼオライトA、ゼオライトP、ゼオライトMAP、ゼオライトX、及びゼオライトYが挙げられる。
【0048】
リン酸塩ビルダー:本組成物は、典型的には、0重量%〜10重量%のリン酸塩ビルダー、又は8重量%まで、又は6重量%まで、又は4重量%まで、又は3重量%まで、又は2重量%まで、又は更に1重量%までのリン酸塩ビルダーを含む。本組成物は、更には、リン酸塩ビルダーを実質的に含まない場合があり、実質的に含まないとは、「意図的に添加されない」ことを意味する。典型的なリン酸塩ビルダーは、トリ−ポリリン酸ナトリウム(STPP)である。
【0049】
クエン酸塩:好適なクエン酸塩は、クエン酸ナトリウムである。しかしながら、洗浄溶液中でクエン酸塩を形成することができるクエン酸もまた、本組成物中に組み込むことができる。
【0050】
緩衝剤及びアルカリ源:好適な緩衝剤及びアルカリ源としては、炭酸塩及び/又はケイ酸塩、並びに/あるいはバーカイトなどの複塩が挙げられる。
【0051】
炭酸塩:好適な炭酸塩は、炭酸ナトリウム及び/又は重炭酸ナトリウムである。本組成物は、重炭酸塩を含み得る。本組成物は、低濃度の炭酸塩を含むことが好適であり得、例えば、本組成物は、0重量%〜10重量%の炭酸塩、又は8重量%まで、又は6重量%まで、又は4重量%まで、又は3重量%まで、又は2重量%まで、又は更に1重量%までの炭酸塩を含むことが好適であり得る。本組成物は、更には、炭酸塩を実質的に含まない場合があり、実質的に含まないとは、「意図的に添加されない」ことを意味する。
【0052】
この炭酸塩は、100〜500マイクロメートルの重量平均粒径を有し得る。あるいは、この炭酸塩は、10〜25マイクロメートルの重量平均粒径を有し得る。
【0053】
ケイ酸塩:本組成物は、0重量%〜20重量%のケイ酸塩、又は15重量%まで、又は10重量%まで、又は5重量%まで、又は4重量%まで、又は更に2重量%までのケイ酸塩を含み得、かつ0重量%超、又は0.5重量%以上、又は更に1重量%以上のケイ酸塩を含み得る。このケイ酸塩は、結晶性又は非晶性であってよい。好適な結晶性ケイ酸塩としては、SKS−6などの、結晶性層状ケイ酸塩が挙げられる。他の好適なケイ酸塩としては、1.6Rケイ酸塩及び/又は2.0Rケイ酸塩が挙げられる。好適なケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウムである。別の好適なケイ酸塩は、メタケイ酸ナトリウムである。
【0054】
充填剤:本組成物は、0重量%〜70重量%の充填剤を含み得る。好適な充填剤としては、硫酸塩及び/又はバイオ充填剤材料が挙げられる。
【0055】
硫酸塩:好適な硫酸塩は、硫酸ナトリウムである。この硫酸塩は、100〜500マイクロメートルの重量平均粒径を有し得るか、あるいは、この硫酸塩は、10〜45マイクロメートルの重量平均粒径を有し得る。
【0056】
バイオ充填剤材料:好適なバイオ充填剤材料は、アルカリ処理及び/又は漂白処理された農業廃棄物である。
【0057】
漂白剤:本組成物は、漂白剤を含み得る。あるいは、本組成物は、漂白剤を実質的に含まない場合があり、実質的に含まないとは、「意図的に添加されない」ことを意味する。好適な漂白剤としては、漂白活性化剤、有効酸素の供給源、予備形成された過酸、漂白触媒、還元漂白剤、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。存在する場合には、漂白剤、又は漂白剤の任意の構成成分(例えば予備形成された過酸)は、カプセル化などしてコーティングすることができ、又は尿素若しくはシクロデキストリンを使用するなどしてクラスレート化することができる。
【0058】
漂白活性化剤:好適な漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED);ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、カプリルアミドノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NACA−OBS)、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート(Iso−NOBS)、ドデシルオキシベンゼンスルホネート(LOBS)、及びこれらの任意の混合物などの、オキシベンゼンスルホネート;カプロラクタム;グルコースペンタアセテート(PAG);ニトリル第四級アンモニウム;N−ノナノイル−N−メチルアセトアミドなどの、イミド漂白活性化剤;及びこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0059】
有効酸素の供給源:好適な有効酸素(AvOx)の供給源は、過炭酸塩及び/又は過ホウ酸塩などの、過酸化水素の供給源、例えば、過炭酸ナトリウムである。この過酸素の供給源は、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、ホウケイ酸、又はこれらの混合塩を含むこれらの任意の混合物などの、被覆成分によって、少なくとも部分的に被覆するか、又は完全に被覆することができる。好適な過炭酸塩は、流動床プロセスによって、又は結晶化プロセスによって調製することができる。好適な過ホウ酸塩としては、過ホウ酸ナトリウム一水和物(PB1)、過ホウ酸ナトリウム四水和物(PB4)、及び発泡性過ホウ酸ナトリウムとしても既知の無水過ホウ酸ナトリウムが挙げられる。他の好適なAvOxの供給源としては、オキソンなどの、過流酸塩が挙げられる。別の好適なAvOxの供給源は、過酸化水素である。
【0060】
予備形成された過酸:好適な予備形成された過酸は、N,N−フタロイルアミノ過酸化カプロン酸(PAP)である。
【0061】
漂白触媒:好適な漂白触媒としては、オキサジリジニウム系漂白触媒、遷移金属漂白触媒、及び漂白酵素が挙げられる。
【0062】
オキサジリジニウム系漂白触媒:好適なオキサジリジニウム系漂白触媒は、次式を有する。
【化2】

式中、Rは、H、炭素原子を3〜24個含む分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1〜24個含む直鎖アルキル基からなる群から選択され、Rは、炭素原子を6〜18個含む分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を5〜18個含む直鎖アルキル基とすることができ、Rは、2−プロピルヘプチル、2−ブチルオクチル、2−ペンチルノニル、2−ヘキシルデシル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、イソ−ノニル、イソ−デシル、イソ−トリデシル、及びイソ−ペンタデシルからなる群から選択することができ、Rは、独立して、H、3〜12個の炭素原子を含む分岐鎖アルキル基、及び1〜12個の炭素原子を含む直鎖アルキル基からなる群から選択され、所望により、Rは、独立して、H及びメチル基から選択され、nは、整数0又は1である。
【0063】
遷移金属漂白触媒:本組成物は、典型的には、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、及び/又はマンガンのカチオンを含む、遷移金属漂白触媒を含み得る。好適な遷移金属漂白触媒は、マンガン系遷移金属漂白触媒である。
【0064】
還元漂白剤:本組成物は、還元漂白剤を含み得る。しかしながら、本組成物は、還元漂白剤を実質的に含まない場合があり、実質的に含まないとは、「意図的に添加されない」ことを意味する。好適な還元漂白剤としては、亜硫酸ナトリウム及び/又は二酸化チオ尿素(TDO)が挙げられる。
【0065】
共漂白剤粒子:本組成物は、共漂白剤粒子を含み得る。典型的には、共漂白剤粒子は、漂白活性化剤、及び過酸化物の供給源を含む。過酸化水素の供給源に対して、大量の漂白活性化剤が、共漂白剤粒子中に存在することが、大いに好適であり得る。共漂白剤粒子中に存在する、漂白活性化剤と過酸化水素の供給源との重量比は、少なくとも0.3:1、又は少なくとも0.6:1、又は少なくとも0.7:1、又は少なくとも0.8:1、又は少なくとも0.9:1、又は少なくとも1.0:1.0、又は更に少なくとも1.2:1以上とすることができる。
【0066】
共漂白剤粒子は、(i)TAEDなどの、漂白活性化剤、及び(ii)過炭酸ナトリウムなどの、過酸化水素の供給源を含み得る。漂白活性化剤は、少なくとも部分的に、又は更には完全に、過酸化水素の供給源を封入することができる。
【0067】
共漂白剤粒子は、結合剤を含み得る。好適な結合剤は、ポリアクリレートポリマーなどのカルボキシレートポリマー、並びに/あるいは直鎖C11〜C13アルキルベンゼンスルホネートなどの、非イオン性洗浄界面活性剤及び/又はアニオン性洗浄界面活性剤を含めた、界面活性剤である。
【0068】
共漂白剤粒子は、オキサジリジニウム系漂白触媒などの、漂白触媒を含み得る。
【0069】
キレート剤:好適なキレート剤は、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミンペンタ(メチルホスホン酸)、エチレンジアミン−N’N’−二コハク酸、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシエタンジ(メチレンホスホン酸)、及びこれらの任意の組み合わせから選択される。好適なキレート剤は、エチレンジアミン−N’N’−二コハク酸(EDDS)及び/又はヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)である。本洗濯洗剤組成物は、エチレンジアミン−N’N’−二コハク酸、又はその塩を含み得る。エチレンジアミン−N’N’−二コハク酸は、S,Sエナンチオマーの形態にすることができる。本組成物は、4,5−ジヒドロキシ−m−ベンゼンジスルホン酸二ナトリウム塩を含み得る。好適なキレート剤はまた、カルシウム結晶成長抑制剤とすることもできる。
【0070】
炭酸カルシウム結晶成長抑制剤:本組成物は、1−ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩、N,N−ジカルボキシメチル−2−アミノペンタン−1,5−二酸及びその塩、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸及びその塩、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるものなどの、炭酸カルシウム結晶成長抑制剤を含み得る。
【0071】
光漂白剤:好適な光漂白剤は、スルホン化フタロシアニン亜鉛及び/又はアルミニウムである。
【0072】
色調剤:色調剤(本明細書では、色調染料としても定義される)は、典型的には、布地の白色度の知覚を改善するために、洗浄溶液から布地上に付着するように製剤化される。色調剤は、典型的には、青又は紫である。色調染料は、550nm〜650nm、又は570nm〜630nmのピーク吸収波長を有することが好適であり得る。色調剤は、ポリエステル上で550nm〜650nm、又は570nm〜630nmのピーク吸収波長を有する単一染料として、人間の目に対して一体となって視覚効果を及ぼす、染料の組み合わせとすることができる。このことは、例えば、赤と緑−青の染料とを混合して、青又は紫の色合いを生じさせることによって、提供することができる。
【0073】
染料は、典型的には、界面活性剤を含む水性媒体中に可溶性である、有色の有機分子である。染料は、塩基性染料、酸性染料、疎水性染料、直接染料、及び高分子染料、並びに染料結合体の部類から選択することができる。好適なポリマー色調染料は、例えば、Milliken(Spartanburg,South Carolina,USA)から市販されている。
【0074】
好適な染料の例は、バイオレットDD、ダイレクトバイオレット7、ダイレクトバイオレット9、ダイレクトバイオレット11、ダイレクトバイオレット26、ダイレクトバイオレット31、ダイレクトバイオレット35、ダイレクトバイオレット40、ダイレクトバイオレット41、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトバイオレット66、ダイレクトバイオレット99、アシッドバイオレット50、アシッドブルー9、アシッドバイオレット17、アシッドブラック1、アシッドレッド17、アシッドブルー29、ソルベントバイオレット13、ディスパースバイオレット27、ディスパースバイオレット26、ディスパースバイオレット28、ディスパースバイオレット63、及びディスパースバイオレット77、ベーシックブルー16、ベーシックブルー65、ベーシックブルー66、ベーシックブルー67、ベーシックブルー71、ベーシックブルー159、ベーシックバイオレット19、ベーシックバイオレット35、ベーシックバイオレット38、ベーシックバイオレット48;ベーシックブルー3、ベーシックブルー75、ベーシックブルー95、ベーシックブルー122、ベーシックブルー124、ベーシックブルー141、チアゾリウム染料、リアクティブブルー19、リアクティブブルー163、リアクティブブルー182、リアクティブブルー96、Liquitint(登録商標)Violet CT(Milliken(Spartanburg,USA))及びアゾ−CM−セルロース(Megazyme(Bray、Ireland))である。他の好適な色調剤は、スルホン化フタロシアニン亜鉛とダイレクトバイオレット99との結合体などの、色調染料−光漂白結合体である。特に好適な色調剤は、アシッドレッド52とアシッドブルー80との組み合わせ、又はダイレクトバイオレット9とソルベントバイオレット13との組み合わせである。
【0075】
光沢剤:好適な光沢剤は、光沢剤15などの、スチルベンである。他の好適な光沢剤は、疎水性光沢剤、及び光沢剤49である。光沢剤は、3〜30マイクロメートル、又は3マイクロメートル〜20マイクロメートル、又は3〜10マイクロメートルの範囲内の重量平均粒径を有する、微粉化粒子形態にすることができる。光沢剤は、α又はβ結晶形態とすることができる。
【0076】
酵素:好適な酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、キシログルカナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、マンナナーゼ、漂白酵素、クチナーゼ、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0077】
酵素に関しては、括弧内に示される受け入れ番号及びIDは、Genbank、EMBL、及び/又はSwiss−Protのデータベース内の項目番号を指す。いずれの突然変異体に関しても、標準の1文字のアミノ酸コードが、欠失を表すを伴って使用される。DSMが前に付く受け入れ番号は、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(Mascheroder Weg 1b,38124 Brunswick)(DSMZ)に寄託される微生物を指す。
【0078】
プロテアーゼ。本組成物は、プロテアーゼを含み得る。好適なプロテアーゼとしては、サブチリシン(EC 3.4.21.62)などの、中性又はアルカリ性の微生物セリンプロテアーゼを含めた、メタロプロテアーゼ及び/又はセリンプロテアーゼが挙げられる。好適なプロテアーゼとしては、動物、植物、又は微生物起源のものが挙げられる。一態様では、そのような好適なプロテアーゼは、微生物起源のものとすることができる。好適なプロテアーゼとしては、前述の好適なプロテアーゼの、化学修飾された又は遺伝子組み換えされた、突然変異体が挙げられる。一態様では、好適なプロテアーゼは、アルカリ性微生物プロテアーゼ又は/及びトリプシン型プロテアーゼなどの、セリンプロテアーゼとすることができる。好適な中性又はアルカリ性プロテアーゼの例としては、以下のものが挙げられる。
【0079】
(a)Bacillus lentus、Bacillus alkalophilus(P27963,ELYA_BACAO)、Bacillus alkalophilus、Bacillus amyloliquefaciens(P00782,SUBT_BACAM)、Bacillus pumilus(P07518)、及びBacillus gibsonii(DSM14391)などの、Bacillusに由来するものを含めた、subtilisins(EC 3.4.21.62)。
【0080】
(b)フサリウムプロテアーゼ、及びCellumonas(A2RQE2)に由来するキモトリプシンプロテアーゼを含めた、トリプシン(例えば、ブタ由来又はウシ由来)などの、トリプシン型又はキモトリプシン型プロテアーゼ。
【0081】
(c)Bacillus amyloliquefaciensに由来するもの(P06832,NPRE_BACAM)を含めた、メタロプロテアーゼ。
【0082】
好適なプロテアーゼとしては、subtilisin 309(P29600)及び/又はDSM 5483(P29599)などの、Bacillus gibsonii若しくはBacillus Lentusに由来するものが挙げられる。
【0083】
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、Novozymes A/S(Denmark)により、Alcalase(登録商標)、Savinase(登録商標)、Primase(登録商標)、Durazym(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Liquanase(登録商標)、Liquanase Ultra(登録商標)、Savinase Ultra(登録商標)、Ovozyme(登録商標)、Neutrase(登録商標)、Everlase(登録商標)、及びEsperase(登録商標)の商標名で販売されるもの;Genencor Internationalにより、Maxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Maxapem(登録商標)、Properase(登録商標)、Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)、及びPurafect OXP(登録商標)の商標名で販売されるもの;Solvay Enzymesにより、Opticlean(登録商標)、及びOptimase(登録商標)の商標名で販売されるもの;Henkel/Kemiraより入手可能なもの、すなわち、BLAP(以下の突然変異体S99D+S101R+S103A+V104I+G159Sを有する、P29599)、並びにBLAP R(S3T+V4I+V199M+V205I+L217Dを有するBLAP)、BLAP X(S3T+V4I+V205Iを有するBLAP)及びBLAP F49(S3T+V4I+A194P+V199M+V205I+L217Dを有するBLAP)を含めた、その変異型(全てHenkel/Kemira製);及び花王製のKAP(突然変異体A230V+S256G+S259Nを有する、Bacillus alkalophilus subtilisin)が挙げられる。
【0084】
アミラーゼ:好適なアミラーゼは、細菌由来又は真菌由来のものを含めた、α−アミラーゼである。化学修飾された又は遺伝子組み換えされた、突然変異体(変異型)が含まれる。好適なアルカリ性α−アミラーゼは、Bacillus licheniformis、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus stearothermophilus、Bacillus subtilis、又は他のバチルス種、例えばバチルス種NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513、sp 707、DSM 9375、DSM 12368、DSMZ no.12649、KSM AP1378、KSM K36、若しくはKSM K38などの、バチルスの菌株に由来する。好適なアミラーゼとしては、以下のものが挙げられる。
【0085】
(a)Bacillus licheniformis(P06278,AMY_BACLI)に由来するα−アミラーゼ、及びその変異型、特に、以下の位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、181、188、190、197、202、208、209、243、264、304、305、391、408、及び444のうちの1つ以上で置換されている変異型。
【0086】
(b)AA560アミラーゼ(CBU30457,HD066534)、及びその変異型、特に、以下の位置26、30、33、82、37、106、118、128、133、149、150、160、178、182、186、193、203、214、231、256、257、258、269、270、272、283、295、296、298、299、303、304、305、311、314、315、318、319、339、345、361、378、383、419、421、437、441、444、445、446、447、450、461、471、482、484のうちの1つ以上で置換され、また所望によりD183及びG184の欠失も含む、変異型。
【0087】
(c)Bacillus菌種722(CBU30453、HD066526)由来の野生型酵素と、少なくとも90%の相同性を呈する変異型、特に、183及び184の位置での欠失を有する変異型。
【0088】
好適な市販のα−アミラーゼは、DURAMYL(登録商標)、Liquezyme(登録商標)、Termamyl(登録商標)、Termamyl Ultra(登録商標)、Natalase(登録商標)、Supramyl(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、Stainzyme Plus(登録商標)、Fungamyl(登録商標)、及びBAN(登録商標)(Novozymes A/S)、Bioamylase(登録商標)及びその変異型(Biocon India Ltd.)、Kemzym(登録商標)AT9000(Biozym Ges.m.b.H,Austria)、Rapidase(登録商標)、Purastar(登録商標)、Optisize HT Plus(登録商標)、Enzysize(登録商標)、Powerase(登録商標)、及びPurastar Oxam(登録商標)、Maxamyl(登録商標)(Genencor International Inc.)並びにKAM(登録商標)(花王、日本)である。好適なアミラーゼは、Natalase(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、及びStainzyme Plus(登録商標)である。
【0089】
セルラーゼ:本組成物は、セルラーゼを含み得る。好適なセルラーゼとしては、細菌由来又は真菌由来のセルラーゼが挙げられる。化学修飾された変異体又は改質されたタンパク質変異体が含まれる。好適なセルラーゼとしては、Bacillus、Pseudomonas、Humicola、Fusarium、Thielavia、Acremonium由来のセルラーゼ、例えば、Humicola insolens、Myceliophthora thermophila、及びFusarium oxysporumから生成される、糸状菌セルラーゼが挙げられる。
【0090】
市販のセルラーゼとしては、Celluzyme(登録商標)及びCarezyme(登録商標)(Novozymes A/S)、Clazinase(登録商標)及びPuradax HA(登録商標)(Genencor International Inc.)、並びにKAC−500(B)(登録商標)(花王)が挙げられる。
【0091】
セルラーゼは、バチルス属の種AA349のメンバーに内因性の細菌ポリペプチド、及びその混合物を含めた、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を呈する、微生物由来のエンドグルカナーゼ(E.C.3.2.1.4)を含み得る。好適なエンドグルカナーゼは、Celluclean(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)(Novozymes A/S,Bagsvaerd,Denmark)の商標名で、販売されている。
【0092】
本組成物は、17kDa〜30kDaの分子量を有する、グリコシルヒドロラーゼのファミリー45に属する洗浄セルラーゼ、例えば、Biotouch(登録商標)NCD、DCC、及びDCL(AB Enzymes,Darmstadt,Germany)の商標名で販売されるエンドグルカナーゼを含み得る。
【0093】
Whitezyme(登録商標)などの、好適なセルラーゼはまた、キシログルカナーゼ活性も呈し得る。
【0094】
リパーゼ。本組成物は、リパーゼを含み得る。好適なリパーゼとしては、細菌由来又は真菌由来のものが挙げられる。化学修飾された変異体又は改質されたタンパク質変異体が含まれる。有用なリパーゼの例としては、Humicola(別名Thermomyces)からのリパーゼ、例えば、H.lanuginosa(T.lanuginosus)からの、又はH.insolensからのリパーゼ、シュードモナスリパーゼ、例えば、P.alcaligenesからの、又はP.pseudoalcaligenes、P.cepacia、P.stutzeri、P.fluorescens、Pseudomonas SD 705株、P.wisconsinensisからのシュードモナスリパーゼ、バチルスリパーゼ、例えば、B.subtilis、B.stearothermophilus、又はB.pumilusからのバチルスリパーゼが挙げられる。
【0095】
このリパーゼは、「第1サイクルのリパーゼ」とすることができ、所望により、T231R及びN233Rの突然変異体を含む、Thermomyces lanuginosus由来の野生型リパーゼの変異型とすることができる。野生型配列は、Swiss−protの受け入れ番号Swiss−Prot O59952の、(Thermomyces lanuginosus(Humicola lanuginosa)由来の)269個のアミノ酸(アミノ酸23〜291)である。好適なリパーゼとしては、Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)製の、Lipex(登録商標)、Lipolex(登録商標)、及びLipoclean(登録商標)の商標名で販売のものが挙げられる。
【0096】
本組成物は、野生型のアミノ酸と90%超の相同性を有し、T231及び/又はN233、所望によりT231R及び/又はN233Rの置換を含む、Thermomyces lanuginosa(O59952)リパーゼの変異型を含み得る。
【0097】
キシログルカナーゼ:好適なキシログルカナーゼ酵素は、キシログルカン基質及び非晶質セルロース基質の双方に対しての酵素活性を有し得る。この酵素は、グリコシドヒドロラーゼ(GH)ファミリー5、12、44、又はファミリー74から選択されるグリコシドヒドロラーゼであってよい。GHファミリー44から選択されるグリコシドヒドロラーゼが、特に好適である。GHファミリー44から選択される好適なグリコシドヒドロラーゼは、Paenibacillus polyxyma(ATCC 832)由来のXYG1006グリコシドヒドロラーゼ、及びその変異型である。
【0098】
ペクチン酸リアーゼ:好適なペクチン酸リアーゼは、Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)製の、Pectawash(登録商標)、Pectaway(登録商標)、及びX−Pect(登録商標)の商標名で販売の、バチルス由来のペクチン酸リアーゼの野生型若しくは変異型(CAF05441、AAU25568)のいずれかである。
【0099】
マンナナーゼ:好適なマンナナーゼは、Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)により、Mannaway(登録商標)の商標名、及びGenencor International Inc.(Palo Alto,California)により、Purabrite(登録商標)の商標名で、販売されている。
【0100】
漂白酵素:好適な漂白酵素としては、酸化還元酵素、例えば、グルコースオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、又は炭水化物オキシダーゼなどの、オキシダーゼ;オキシゲナーゼ;カタラーゼ;ハロペルオキシダーゼ、クロロペルオキシダーゼ、ブロモペルオキシダーゼ、リグニンペルオキシダーゼ、グルコースペルオキシダーゼ、又はマンガンペルオキシダーゼのような、ペルオキシダーゼ;ジオキシゲナーゼ;又はラッカーゼ(フェノールオキシダーゼ、ポリフェノールオキシダーゼ)が挙げられる。好適な市販製品は、Novozymesより、Guardzyme(登録商標)、及びDenilite(登録商標)の商標名で販売されている。追加的な有機化合物、特に芳香族化合物を、漂白酵素と組み合わせることが有利であり得、これらの化合物は、漂白酵素と相互作用して、酸化還元酵素の活性を増強する(増強剤)か、又は酸化酵素と汚れとの間の、典型的には大きく異なる酸化還元電位にわたる、電子流を促進する(媒介剤)。
【0101】
他の好適な漂白酵素としては、エステル基質及び過酸素源からの、過酸の形成を触媒する、ペルヒドロラーゼが挙げられる。好適なペルヒドロラーゼとしては、Mycobacterium smegmatisのペルヒドロラーゼの変異型、いわゆるCE−7ペルヒドロラーゼの変異型、及びペルヒドロラーゼ活性を保有する野生型subtilisin Carlsbergの変異型が挙げられる。
【0102】
クチナーゼ:好適なクチナーゼは、E.C.クラス3.1.1.73によって定義され、Fusarium solani、Pseudomonas Mendocina、又はHumicola Insolensのうちの1つに由来する野生型と、所望により、少なくとも90%、又は95%、又は最も所望される場合、少なくとも98%の相同性を呈する。
【0103】
相同性。2つのアミノ酸配列の間の関係は、「相同性」パラメーターによって説明される。本発明の目的上、2つのアミノ酸配列のアラインメントは、EMBOSSパッケージ(http://emboss.org)バージョン2.8.0由来のNeedleプログラムを使用することによって判定される。Needleプログラムは、Needleman,S.B.及びWunsch,C.D.(1970)J.Mol.Biol.48,443〜453に記載される国際的なアラインメントアルゴリズムを実装するものである。使用される置換マトリクスは、BLOSUM62であり、ギャップ開始ペナルティは10、ギャップ伸長ペナルティは0.5である。
【0104】
酵素安定剤。本組成物は、酵素安定剤を含み得る。好適な酵素安定剤としては、プロピレングリコール若しくはグリセロールなどのポリオール、糖若しくは糖アルコール、乳酸、可逆的プロテアーゼ阻害剤、ホウ酸若しくはホウ酸誘導体、例えば、芳香族ホウ酸エステル、又は4−ホルミルフェニルボロン酸などのフェニルボロン酸誘導体が挙げられる。本組成物は、プロピレングリコール又はグリセロールなどのポリオール、糖又は糖アルコールから好ましくは選択される、無ホウ酸酵素安定剤を含むことが好ましい場合がある。本組成物は、ホウ酸を実質的に含まないことが、更に好ましい場合がある。実質的に含まないとは、典型的には、「意図的に添加されたものを含まない」ことを意味する。ホウ酸を含まないことはまた、典型的には、ホウ砂などの、ホウ酸の供給源を含まないことも包含する。
【0105】
柔軟仕上げ剤:好適な布地柔軟化剤としては、粘土、シリコーン、及び/又は第四級アンモニウム化合物が挙げられる。好適な粘土としては、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、及び/又はラポナイト粘土が挙げられる。好適な粘土は、モンモリロナイト粘土である。好適なシリコーンとしては、アミノシリコーン及び/又はポリジメチルシロキサン(PDMS)が挙げられる。好適な柔軟仕上げ剤は、モンモリロナイト粘土及びPDMSを含む粒子などの、粘土及びシリコーンを含む粒子である。
【0106】
凝集剤:好適な凝集剤としては、例えば300,000Da〜900,000Daの平均分子量を有する、ポリエチレンオキシドが挙げられる。
【0107】
抑泡剤:好適な抑泡剤としては、シリコーン、及び/又はステアリン酸などの脂肪酸が挙げられる。
【0108】
構造剤/増粘剤。構造化液体を、内部構造化することにより、その構造を主要成分(例えば、界面活性剤材料)によって形成することができ、かつ/又は二次成分(例えば、ポリマー、粘土、及び/又はケイ酸塩材料)を使用して3次元マトリックス構造を提供することによって、外部構造化することができる。
【0109】
本組成物は、構造剤を含み得、好ましくは、0.01重量%〜5重量%、0.1重量%2.0重量%の構造剤を含み得る。構造剤は、典型的には、ジグリセリド及びトリグリセリド、エチレングリコールジステアレート、微結晶セルロース、セルロース系材料、マイクロファイバーセルロース、バイオポリマー、キサンタンガム、ジェランガム、及びこれらの混合物からなる群から選択される。好適な構造剤としては、水添ヒマシ油、及びその非エトキシル化誘導体が挙げられる。本組成物は、リパーゼを実質的に含まないことが好ましい場合があり、実質的に含まないとは、典型的には、「意図的に添加されたものを含まない」ことを意味する。このことは、本組成物が、水添ヒマシ油、及びその非エトキシル化誘導体を含む場合、特に好ましい。好適な構造剤は、米国特許第6855680号のものであり、そのような構造剤は、ある範囲のアスペクト比を有する、糸状構造化システムを有する。他の好適な構造剤、及びそれらの構造剤を作製するためのプロセスは、国際公開第2010/034736号に記載されている。
【0110】
芳香剤:好適な芳香剤としては、芳香剤マイクロカプセル、シッフ塩基芳香剤/ポリマー複合体を含めたポリマー支援芳香剤送達システム、デンプンにカプセル化された芳香剤のアコード、芳香剤充填ゼオライト、ブルーミング芳香剤のアコード、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。好適な芳香剤マイクロカプセルは、メラミンホルムアルデヒド系であり、典型的には、メラミンホルムアルデヒドを含むシェルによってカプセル化される芳香剤を含む。そのような芳香剤マイクロカプセルは、ポリビニルホルムアミド(PVF)及び/又はカチオン変性ヒドロキシエチルセルロース(catHEC)などの、カチオン性材料及び/又はカチオン性前駆体材料をシェル内に含むことが、大いに好適であり得る。
【0111】
審美剤:好適な審美剤粒子としては、ソープリング、層状審美的粒子、ゼラチンビーズ、炭酸塩及び/又は硫酸塩のスペックル、色土粒子、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0112】
溶媒:本組成物は、溶媒を含み得る。好ましい溶媒としては、アルコール及び/又はグリコール、好ましくは、メタノール、エタノール、及び/又はプロピレングリコールが挙げられる。好ましくは、本組成物は、酵素安定性の改善のために、メタノール及びエタノールを全く含まないか、若しくは最小限の量しか含まず、代わりに、比較的多量のプロピレングリコールを含む。好ましくは、本組成物は、プロピレングリコールを含む。
【0113】
好適な溶媒としては、C〜C14エーテル及びジエーテル、グリコール、アルコキシル化グリコール、C〜C16グリコールエーテル、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族分岐鎖アルコール、アルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコール、アルコキシル化直鎖C〜Cアルコール、直鎖C〜Cアルコール、アミン、C〜C14アルキル及びシクロアルキル炭化水素及びハロ炭化水素、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0114】
好ましい溶媒は、メトキシオクタデカノール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、ベンジルアルコール、2−エチルブタノール及び/又は2−メチルブタノール、1−メチルプロポキシエタノール及び/又は2−メチルブトキシエタノール、直鎖C〜Cアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、ブチルジグリコールエーテル(BDGE)、ブチルトリグリコールエーテル、第三級アミルアルコール、グリセロール、イソプロパノールなど)、並びにこれらの混合物から選択される。本明細書で使用することができる特に好ましい溶媒は、ブトキシプロポキシプロパノール、ブチルジグリコールエーテル、ベンジルアルコール、ブトキシプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エタノール、メタノール、イソプロパノール、及びこれらの混合物である。他の好適な溶媒としては、プロピレングリコール、及びジエチレングリコール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0115】
遊離水:本組成物は、10重量%未満、又は5重量%未満、又は4重量%未満、又は3重量%未満の遊離水、又は2重量%未満の遊離水、又は1重量%未満の遊離水を含み得、また更には無水とすることができ、典型的には、意図的に添加された遊離水を含まない。遊離水は、典型的には、カールフィッシャー滴定を使用して測定される。洗濯洗剤組成物2gを、室温で20分にわたって乾燥メタノール50mL中に抽出し、このメタノール1mLをカールフィッシャー滴定によって分析する。
【0116】
悪臭制御成分
本洗濯洗剤組成物は、悪臭制御成分を含む。この悪臭制御成分は、少なくとも1種の揮発性アルデヒド、及び酸触媒を含み得る。この悪臭制御成分は、純粋な悪臭中和を提供するように設計され、臭気を単に包み隠すか又はマスキングすることによって機能するようには設計されない。純粋な悪臭中和は、感覚的及び分析的(例えば、ガスクロマトグラフ)に測定可能な悪臭の低減を提供する。それゆえ、悪臭制御成分が、純粋な悪臭中和を送達する場合には、本組成物は、気相及び/又は液相中の悪臭を低減する。
【0117】
1.揮発性アルデヒド
悪臭制御成分は、化学反応を介して気相及び/又は液相中の悪臭を中和する、揮発性アルデヒドの混合物を含む。そのような揮発性アルデヒドはまた、反応性アルデヒド(RA)とも呼ばれる。揮発性アルデヒドは、シッフ塩基形成経路に従って、アミン系臭気と反応することができる。揮発性アルデヒドはまた、イオウ系臭気とも反応し、気相及び/又は液相中に、チオールアセタール、へミチオールアセタール、及びチオールエステルを形成することができる。これらの気相及び/又は液相揮発性アルデヒドは、実質上、製品の所望の芳香剤特性に悪影響を全く及ぼさないことが、望ましい場合がある。部分的に揮発性であるアルデヒドは、本明細書で使用される揮発性アルデヒドと見なすことができる。
【0118】
好適な揮発性アルデヒドは、25℃で測定するとき、約0.0001トール(0.013Pa)〜100トール(13,332.2Pa)、あるいは約0.0001トール(0.013Pa)〜約10トール(1,333.2Pa)、あるいは約0.001トール(0.133Pa)〜約50トール(6666.1Pa)、あるいは約0.001トール(0.133Pa)〜約20トール(2666.4Pa)、あるいは約0.001トール(0.133Pa)〜約0.100トール(13.3Pa)、あるいは約0.001トール(0.133Pa)〜0.06トール(8.00Pa)、あるいは約0.001トール(0.133Pa)〜0.03トール(4.00Pa)、あるいは約0.005トール(0.67Pa)〜約20トール(2,666.4Pa)、あるいは約0.01トール(1.33Pa)〜約20トール(2,666.4Pa)、あるいは約0.01トール(1.33Pa)〜約15トール(1,999.8Pa)、あるいは約0.01トール(1.33Pa)〜約10トール(1,333.2Pa)、あるいは約0.05トール(6.67Pa)〜約10トール(1,333.2Pa)の範囲内の、蒸気圧(VP)を有し得る。
【0119】
揮発性アルデヒドはまた、特定の沸点(B.P.)及びオクタノール/水分配係数(P)も有し得る。本明細書で言及される沸点は、760mmHg(101.3kPa)の、正常な標準圧力の下で測定される。標準の760mmHg(101.3Pa)での、多くの揮発性アルデヒドの沸点は、例えば、Steffen Arctander著、1969年発行の「Perfume and Flavor Chemicals(Aroma Chemicals)」に示されている。
【0120】
揮発性アルデヒドのオクタノール/水分配係数は、そのオクタノール中での平衡濃度と水中での平衡濃度との比である。悪臭制御成分中で使用される揮発性アルデヒドの分配係数は、10を底とするそれらの対数、logPの形態で、より簡便に示すことができる。多くの揮発性アルデヒドのlogP値が報告されている。例えば、Daylight Chemical Information Systems,Inc.(Daylight CIS)(Irvine,California)から入手可能なPomona92データベースを参照されたい。しかしながら、logP値は、同じくDaylight CISから入手可能な「CLOGP」プログラムによって、最も簡便に算定される。このプログラムはまた、Pomona92データベースで入手可能な場合、実験に基づくlogP値も記載している。「算定LogP」(ClogP)は、Hansch及びLeoのフラグメント法により決定される(A.Leo,Comprehensive Medicinal Chemistry,Vol.4,C.Hansch、P.G.Sammens、J.B.Taylor、及びC.A.Ramsden編、p.295,Pergamon Press,1990を参照)。フラグメント法は、各揮発性アルデヒドの化学構造に基づくものであり、原子の数及び種類、原子の連結性、並びに化学結合を考慮するものである。あるいは、この物理化学的特性に関して最も信頼性があり、最も広く使用されるClogP値は、悪臭制御成分に関する揮発性アルデヒドを選択する際に、実験に基づいたlogP値の代わりに使用される。
【0121】
ClogP値は、4つの群によって定義することができ、揮発性アルデヒドは、これらの群のうちの1つ以上から選択することができる。第1群は、約250℃以下のB.P.及び約3以下のClogPを有する、揮発性アルデヒドを含む。第2群は、250℃以下のB.P.及び3.0以上のClogPを有する、揮発性アルデヒドを含む。第3群は、250℃以上のB.P.及び3.0以下のClogPを有する、揮発性アルデヒドを含む。第4群は、250℃以上のB.P.及び3.0以上のClogPを有する、揮発性アルデヒドを含む。悪臭制御成分は、1つ以上のClogP群からの揮発性アルデヒドの、任意の組み合わせを含み得る。
【0122】
一部の実施形態では、本発明の悪臭制御成分は、悪臭制御成分の総重量の、約0重量%〜約30重量%、若しくは約25重量%の第1群からの揮発性アルデヒド、及び/又は約0重量%〜約10重量%、若しくは約10重量%の第2群からの揮発性アルデヒド、及び/又は約10重量%〜約30重量%、若しくは約30重量%の第3群からの揮発性アルデヒド、及び/又は約35重量%〜約60重量%、若しくは約35重量%の第4群からの揮発性アルデヒドを含み得る。
【0123】
悪臭制御成分中に使用することができる、例示的な揮発性アルデヒドとしては、アドキサール(2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール)、ブルゲオナール(4−t−ブチルベンゼンプロピオンアルデヒド)、リレストラリス33(2−メチル−4−t−ブチルフェニル)プロパナール)、桂皮アルデヒド、シンナムアルデヒド(フェニルプロペナール、3−フェニル−2−プロペナール)、シトラール、ゲラニアール、ネラール(ジメチルオクタジエナール、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール)、シクラールC(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド)、フロルヒドラル(3−(3−イソプロピル−フェニル)−ブチルアルデヒド)、シトロネラール(3,7−ジメチル6−オクテナール)、サイマール、シクラメンアルデヒド、シクロサル、ライムアルデヒド(α−メチル−p−イソプロピルフェニルプロピルアルデヒド)、メチルノニルアセトアルデヒド、アルデヒドC12 MNA(2−メチル−1−ウンデカナール)、ヒドロキシシトロネラール、シトロネラール水和物(7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタン−1−アール)、ヘリオナル(α−メチル−3,4−(メチレンジオキシ)−ヒドロシンナムアルデヒド、ヒドロシンナムアルデヒド(3−フェニルプロパナール、3−フェニルプロピオンアルデヒド)、イントレレベンアルデヒド(ウンデカ−10−エン−1−アール)、リグストラール、トリバータル(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、ジャスモレンジ、サチンアルデヒド(2−メチル−3−トリルプロピオンアルデヒド、4−ジメチルベンゼンプロパナール)、リラール(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、メロナール(2,6−ジメチル−5−ヘプテナール)、メトキシメロナール(6−メトキシ−2,6−ジメチルヘプタナール)、メトキシシンナムアルデヒド(トランス−4−メトキシシンナムアルデヒド)、ミラックアルデヒドイソヘキセニルシクロヘキセニル−カルボキシアルデヒド、トリファーナル(trifernal)((3−メチル−4−フェニルプロパナール、3−フェニルブタナール)、リリアール、P.T.ブシナール、リスメラール、ベンゼンプロパナール(4−tert−ブチル−α−メチル−ヒドロシンナムアルデヒド)、Dupical、トリシクロデシリデンブタナール(4−トリシクロ5210−2,6デシリデン−8ブタナール)、Melafleur(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド)、メチルオクチルアセトアルデヒド、アルデヒドC−11 MOA(2−メチルデカ−1−アール)、Onicidal(2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエン−1−アール)、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、Muguetアルデヒド50(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシアセトアルデヒド)、フェニルアセトアルデヒド、Mefranal(3−メチル−5−フェニルペンタナール)、Triplal、Vertocitralジメチルテトラヒドロベンゼンアルデヒド(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、2−フェニルプロプリオンアルデヒド、ヒドロトロープアルデヒド、Canthoxal、アニシルプロパナール4−メトキシ−α−メチルベンゼンプロパナール(2−アニシリデンプロパナール)、Cylcemone A(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド)、及びPrecylcemone B(1−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0124】
更に他の例示的なアルデヒドとしては、アセトアルデヒド(エタナール)、ペンタナール、バレルアルデヒド、アミルアルデヒド、Scentenal(オクタヒドロ−5−メトキシ−4,7−メタノ−1H−インデン−2−カルボキシアルデヒド)、プロピオンアルデヒド(プロパナール)、シクロシトラール、β−シクロシトラール、(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−アセトアルデヒド)、イソシクロシトラール(2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、イソブチルアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソバレルアルデヒド(3−メチルブチルアルデヒド)、メチルブチルアルデヒド(2−メチルブチルアルデヒド、2−メチルブタナール)、ジヒドロシトロネラール(3,7−ジメチルオクタン−1−アール)、2−エチルブチルアルデヒド、3−メチル−2−ブテナール、2−メチルペンタナール、2−メチルバレルアルデヒド、ヘキセナール(2−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセナール)、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ラウリルアルデヒド、トリデカナール、2−ドデカナール、メチルチオブタナール、グルタルアルデヒド、ペンタンジアール、グルタルアルデヒド、ヘプテナール、シス若しくはトランス−ヘプテナール、ウンデセナール(2−、10−)、2,4−オクタジエナール、ノネナール(2−、6−)、デセナール(2−、4−)、2,4−ヘキサジエナール、2,4−デカジエナール、2,6−ノナジエナール、オクテナール、2,6−ジメチル5−ヘプテナール、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセナール、トリファーナル、βメチルベンゼンプロパナール、2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−アセトアルデヒド、フェニルブテナール(2−フェニル2−ブテナール)、2.メチル−3(p−イソプロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド、3−(p−イソプロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド、p−トリルアセトアルデヒド(4−メチルフェニルアセトアルデヒド)、アニスアルデヒド(p−メトキシベンゼンアルデヒド)、ベンズアルデヒド、ベルンアルデヒド(Vernaldehyde)(1−メチル−4−(4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボアルデヒド)、ヘリオトロピン(ピペロナール)3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド、α−アミル桂皮アルデヒド、2−ペンチル−3−フェニルプロペンアルデヒド、バニリン(4−メトキシ3−ヒドロキシベンズアルデヒド)、エチルバニリン(3−エトキシ4−ヒドロキシベンズアルデヒド)、ヘキシル桂皮アルデヒド、Jasmonal H(α−n−ヘキシル−シンナムアルデヒド)、フローラルオゾン(パラ−エチル−α,α−ジメチルヒドロシンナムアルデヒド)、Acalea(p−メチル−α−ペンチルシンナムアルデヒド)、メチルシンナムアルデヒド、α−メチルシンナムアルデヒド(2−メチル3−フェニルプロペナール)、α−ヘキシルシンナムアルデヒド(2−ヘキシル3−フェニルプロペナール)、サリチルアルデヒド(2−ヒドロキシベンズアルデヒド)、4−エチルベンズアルデヒド、クミンアルデヒド(4−イソプロピルベンズアルデヒド)、エトキシベンズアルデヒド、2,4−ジメチルベンズアルデヒド、ベラトルムアルデヒド(3,4−ジメトキシベンズアルデヒド)、シリンガアルデヒド(3,5−ジメトキシ4−ヒドロキシベンズアルデヒド)、カテックアルデヒド(Catechaldehyde)(3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド)、サフラナール(2,6,6−トリメチル−1,3−ジエンメタナール)、ミルテナール(ピン−2−エン−1−カルバルデヒド)、ペリルアルデヒドL−4(1−メチルエテニル)−1−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、2−メチル−2−ペンテナール、2−メチルペンテナール、ピルブアルデヒド、ホルミルトリシクロデカン、マンダリンアルデヒド、Cyclemax、ピノアセトアルデヒド、Corps Iris、Maceal、及びCorps 4322が挙げられるが、これらに限定されない。
【0125】
一実施形態では、悪臭制御成分は、2−エトキシベンジルアルデヒド、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセナール、5−メチルフルフラール、5−メチル−チオフェン−カルボキシアルデヒド、アドキサール、p−アニスアルデヒド、ベンジルアルデヒド、ブルゲオナール(Bourgenal)、桂皮アルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、フローラルスーパー、フロルヒドラル、ヘリオナル、ラウリルアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、o−アニスアルデヒド、ピノアセトアルデヒド、P.T.ブシナール、チオフェンカルボキシアルデヒド、トランス−4−デセナール、トランストランス2,4−ノナジエナール、ウンデシルアルデヒド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、2種以上の揮発性アルデヒドの混合物を含む。
【0126】
一部の実施形態では、悪臭制御成分は、即効揮発性アルデヒドを含む。「即効揮発性アルデヒド」は、(1)40秒未満で20%以上のアミン臭気を低減するか、又は、(2)30分未満で20%以上のチオール臭気を低減する、揮発性アルデヒドを指す。
【0127】
一実施形態では、悪臭制御成分は、表1に記載され、本明細書ではアコードAと呼ぶ、揮発性アルデヒドの混合物を含む。
【表1】

【0128】
別の実施形態では、悪臭制御成分は、表2に記載され、本明細書ではアコードBと呼ぶ、揮発性アルデヒドの混合物を含む。
【表2】

【0129】
別の実施形態では、悪臭制御成分は、約71.2%の揮発性アルデヒドの混合物を含み、残部は、他のエステル及びアルコール芳香剤原材料である。この混合物は表3に記載され、本明細書ではアコードCと呼ぶ。
【表3】

【0130】
アコードA、B、又はアコードCは、例えば、悪臭制御成分の約10重量%の量の、他の芳香剤原材料と配合することができる。更には、個々の揮発性アルデヒド、又は揮発性アルデヒドの様々な組み合わせを、悪臭制御成分中に配合することができる。特定の実施形態では、揮発性アルデヒドは、悪臭制御成分の、最大100重量%の量で、あるいは、組成物の、1重量%〜約100重量%、あるいは約2重量%〜約100重量%、あるいは約3重量%〜約100重量%、あるいは約50重量%〜約100重量%、あるいは約70重量%〜約100重量%、あるいは約80重量%〜約100重量%、あるいは約1重量%〜約20重量%、あるいは約1重量%〜約10重量%、あるいは約1重量%〜約5重量%、あるいは約1重量%〜約3重量%、あるいは約2重量%〜約20重量%、あるいは約3重量%〜約20重量%、あるいは約4重量%〜約20重量%、あるいは約5重量%〜約20重量%の量で存在し得る。
【0131】
揮発性が悪臭を中和するために重要ではない一部の実施形態では、本発明は、ポリ−アルデヒド、例えば、ジ−、トリ−、テトラ−アルデヒドを含み得る。そのような実施形態は、リーブオン、洗浄中、及びリンスオフ型の用途のための、洗濯洗剤、添加剤などを含み得る。
【0132】
2.酸触媒
本発明の悪臭制御成分は、イオウ系悪臭を中和するための、有効量の酸触媒を含み得る。特定の弱酸は、液相及び気相中のチオールとのアルデヒド反応性に、影響を及ぼすことが判明している。チオールとアルデヒドとの反応は、ヘミアセタール及びアセタール形成経路の機序に従う、触媒反応であることが判明している。本悪臭制御成分が酸触媒を含み、イオウ系悪臭と接触する場合、揮発性アルデヒドが、チオールと反応する。この反応は、チオールアセタール化合物を形成し、それゆえ、イオウ系臭気を中和することができる。酸触媒がない場合、へミチオールアセタールのみが形成される。
【0133】
好適な酸触媒は、Scifinderによって報告されるように、25℃で測定するとき、約0.001トール(0.133Pa)〜約38トール(5,066.2Pa)、あるいは約0.001トール(0.133Pa)〜約14トール(1,866.5Pa)、あるいは約0.001〜約1、あるいは約0.001〜約0.020、あるいは約0.005〜約0.020、あるいは約0.010〜約0.020トール(0.133〜約133.3、あるいは約0.133〜約2.67、あるいは約0.67〜約2.67Pa)の範囲内のVPを有する。
【0134】
この酸触媒は、弱酸とすることができる。弱酸は、弱酸の解離に関する平衡定数である、酸解離定数、Kによって特徴付けられ、pKaは、Kの負の常用対数に等しい。この酸触媒は、約4.0〜約6.0、あるいは約4.3〜約5.7、あるいは約4.5〜約5、あるいは約4.7〜約4.9のpKaを有し得る。好適な酸触媒としては、表4に記載のものが挙げられる。
【表4】

【0135】
悪臭制御成分の所望の用途に応じて、酸触媒を選択する際に、香気特性、又は悪臭制御成分の香気に対する影響を考慮することができる。悪臭制御成分の一部の実施形態では、中立的香気から心地よい香気までを提供する酸触媒を選択することが望ましい場合がある。そのような酸触媒は、25℃で測定するとき、約0.001トール(0.133Pa)〜約0.020トール(2.67Pa)、あるいは約0.005トール(0.67Pa)〜約0.020トール(2.67Pa)、あるいは約0.010トール(1.33Pa)〜約0.020トール(2.67Pa)のVPを有し得る。そのような酸触媒の非限定的な例としては、カルボン酸不純物を有する5−メチルチオフェンカルボキシアルデヒド、コハク酸、又は安息香酸が挙げられる。
【0136】
悪臭制御成分は、悪臭制御成分の、約0.05重量%〜約5重量%、あるいは約0.1重量%〜約1.0重量%、あるいは約0.1重量%〜約0.5重量%、あるいは約0.1重量%〜約0.4重量%、あるいは約0.4重量%〜約1.5重量%、あるいは約0.4重量%の、酸触媒を含み得る。
【0137】
酢酸系では、本悪臭制御成分は、約0.4%の酢酸を含み得る(50:50のTC:DPM、0.4%の酢酸)。
【表5】

【0138】
酸触媒が揮発性アルデヒド(すなわち、RA)と共に存在する場合、酸触媒は、揮発性アルデヒドのそれ自体での悪臭有効性と比較して、悪臭に対する揮発性アルデヒドの有効性を増強させることができる。例えば、1%の揮発性アルデヒド及び1.5%の安息香酸は、5%の単独の揮発性アルデヒド以上の悪臭除去効果を提供する。
【0139】
悪臭制御成分は、約3〜約8、あるいは約4〜約7、あるいは約4〜約6のpHを有し得る。
【0140】
3.任意成分
悪臭制御成分は、所望により、臭気マスキング剤、臭気ブロック剤、及び/又は希釈剤を含み得る。例えば、悪臭制御成分は、悪臭を中和するための揮発性アルデヒドと、芳香剤イオノンと、希釈剤との混合物を含み得る。あるいは、悪臭制御成分は、100%の揮発性アルデヒドを含み得る。
【0141】
「臭気マスキング剤」は、悪臭化合物をマスキングするか、又は覆い隠す、既知の化合物(例えば、芳香剤原材料)を指す。臭気マスキングは、悪臭化合物を感知する能力を制限するように投与される、不快ではない匂い又は心地よい匂いを有する化合物を含み得る。臭気マスキングは、予想される悪臭と協調することにより、臭気化合物の組み合わせによってもたらされる全体的な香気の知覚を変化させる、化合物の選択を伴い得る。
【0142】
「臭気ブロック剤」は、人間の嗅覚を鈍らせる既知の化合物を指す。
【0143】
例示的な希釈剤としては、ジプロピレングリコールメチルエーテル、及び3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0144】
悪臭制御成分はまた、所望により、単に快楽効果を提供する(すなわち、悪臭を中和しないが、心地よい芳香は提供する)芳香剤原材料も含み得る。好適な芳香剤は、参照によりその全体が組み込まれる、米国特許第6,248,135号に開示されている。
【0145】
II.布地を洗濯する方法
布地を洗濯する方法は、典型的には、本組成物を水に接触させて洗浄溶液を形成する工程、及びその洗浄溶液中で布地を洗濯する工程を含み、典型的には、この洗浄溶液は、0℃超〜90℃、又は60℃まで、又は40℃まで、又は30℃まで、又は20℃まで、又は10℃まで、又は更に8℃までの温度を有する。布地は、洗濯洗剤組成物を水と接触させる前、又は接触させた後、又は接触させると同時に、水に接触させることができる。本組成物は、前処理の用途で使用することができる。
【0146】
典型的には、洗浄溶液は、洗浄溶液中の洗濯洗剤組成物の濃度が、0g/L超〜5g/L、又は1g/L以上かつ4.5g/L以下、又は4.0g/L以下、又は3.5g/L以下、又は3.0g/L以下、又は2.5g/L以下、又は更に2.0g/L以下、又は更に1.5g/L以下であるような量で、洗濯洗剤を水に接触させることによって形成される。
【0147】
布地を洗濯する方法は、頂部充填式、若しくは前側充填式自動洗濯機で実施することができ、又は手洗い洗濯用途で使用することができる。これらの用途では、形成される洗浄溶液、及び洗浄溶液中の洗濯洗剤組成物の濃度は、主要洗浄サイクルのものである。洗浄溶液の容積を決定する際には、いずれの任意選択的なすすぎ工程中の、いずれの水の投入量も、含まれることはない。
【0148】
洗浄溶液は、40リットル以下の水、又は30リットル以下、又は20リットル以下、又は10リットル以下、又は8リットル以下、又は更に6リットル以下の水を含み得る。洗浄溶液は、0超〜15リットル、又は2リット以上かつ12リットル以下、又は更に8リットル以下の水を含み得る。
【0149】
典型的には、洗浄溶液1リットル当たり、0.01kg〜2kgの布地が、その洗浄溶液中に投与される。典型的には、洗浄溶液1リットル当たり、0.01kg以上、又は0.05kg以上、又は0.07kg以上、又は0.10kg以上、又は0.15kg以上、又は0.20kg以上、又は0.25kg以上の布地が、その洗浄溶液中に投与される。
【0150】
所望により、50g以下、45g以下、又は40g以下、又は35g以下、又は30g以下、又は25g以下、又は20g以下、又は更に15g以下、又は更に10g以下の本組成物を水に接触させて、洗浄溶液を形成する。
【0151】
本明細書における本組成物は、所望により電動式又は手動式のトリガースプレーヘッドを取り付けることのできるボトル、あるいはプラスチックボトルなどの、任意の好適な容器内にパッケージ化される。
【実施例】
【0152】
本明細書での実施例は、本発明を例示することを意図するが、必ずしも、本発明の範囲を限定するか、又は別の方法で定義するために使用されるものではない。下記の実施例での全ての数値は、特に記述のない限り、本組成物の総重量の、重量%である。
【表6】

【表7】

【0153】
分析試験−アミン系悪臭及びイオウ系悪臭に対する揮発性アルデヒドの効果
1mLのブチルアミン(アミン系悪臭)及びブタンチオール(イオウ系悪臭)を、1.2リットルのガスサンプリングバッグの中にピペットで加えることによって、悪臭標準物質を調製する。次に、このバッグに窒素を容量まで充填し、少なくとも12時間にわたって静置して、平衡化させる。
【0154】
表6に記載される各揮発性アルデヒド、及び表1〜3に記載される各アコード(A、B、及びC)の1μL試料を、個別の10mLシラン処理済みヘッドスペースバイアル瓶の中にピペットで加える。バイアル瓶を密封し、少なくとも12時間にわたって平衡化させる。各試料について4回繰り返す(ブチルアミン分析のために2回、ブタンチオール分析のために2回)。
【0155】
平衡化期間後、1.5mLの標的悪臭標準物質を、各10mLバイアル瓶の中に注入する。チオール分析のために、試料及び悪臭標準物質を収容するバイアル瓶を、30分にわたって室温で保持する。次に、1mLヘッドスペース注射器を使用して、各試料/悪臭物質250μLをGC/MSの、スプリット/スプリットレスインレットの中に注入する。アミン分析のために、1mLヘッドスペース注射器を使用して、各試料/悪臭物質500μLを、GC/MSの、スプリット/スプリットレスインレットの中に直ちに注入する。アミン分析のためにGCピローを使用して、実行時間を短縮する。
【0156】
次に、静的ヘッドスペース機能を有するMPS−2オートサンプラー装置を用い、DB−5の、20mでフィルム厚さ1μmのカラムによりGC/MSを使用して、試料を分析する。それぞれの総イオン電流に対するイオン抽出によって、データを分析し(チオールについては56、アミンについては30)、この領域を用いて、各試料について悪臭標準物質からの低減パーセントを計算する。
【0157】
表6は、それぞれ40秒及び30分の時点の、アミン系悪臭及びイオウ系悪臭の中和に対する、特定の揮発性アルデヒドの効果を示す。
【表8−1】

【表8−2】

【0158】
表7は、それぞれ、アコードA、B、及びアコードCに関して、40秒及び30分の時点での、ブチルアミン及びブタンチオールの減少パーセントを示す。
【表9】

【0159】
分析試験−イオウ系悪臭に対する酸触媒の効果
イオウ系悪臭に対する酸触媒の効果を試験するために、上記の分析試験を、酸触媒を含有する試料を使用して繰り返す。具体的には、以下の対照及び酸触媒試料のそれぞれの、1μLアリコートを、2通り用意した個別の10mLシラン処理済みヘッドスペースバイアル瓶の中に、ピペットを用いて加える:対照としてのチオフェンカルボキシアルデヒド;チオフェンカルボキシアルデヒドと、DPM中0.04%、DPM中0.10%、DPM中0.43%、DPM中1.02%、及びDPM中2.04%での以下の酸触媒のそれぞれとの、50/50混合物:フェノール、メシチレン酸、カプリル酸、コハク酸、ピバル酸、チグリン酸、及び安息香酸。
【0160】
図1は、低蒸気圧酸触媒が、対照と比較して、最大で3倍良好なイオウ系悪臭の除去を提供することを示す。
【0161】
分析試験−アミン系悪臭及びイオウ系悪臭に対する、揮発性アルデヒド及び酸触媒の効果
表8及び表9に概説するように、揮発性アルデヒド(すなわち、RA)及び酸触媒を含有する試料製剤を使用して、上記の分析試験を繰り返す。
【0162】
表8及び表9は、1.5%の酸触媒と共に1%の少量の揮発性アルデヒドを有する芳香剤混合物が、5%の揮発性アルデヒドを有する同一の芳香剤混合物よりも、ブチルアミン及びブタンチオールを良好に低減することを示す。
【表10】

【表11】

【0163】
本明細書に開示される寸法及び値は、記載される厳密な数値に厳格に限定されるものとして理解するべきではない。むしろ、特に指定のない限り、そのような各寸法は、記載される値と、その値を包含する機能的に等価な範囲との双方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0164】
相互参照される又は関連する、いずれの特許又は出願をも含めた、本明細書に引用される全ての文献は、明示的に除外されるか、又は別の方法で制限されない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、その文献が、本明細書に開示されるか又は特許請求の範囲に記載されるいずれかの発明に対しての先行技術であることを容認するものではなく、また、その文献が、単独で、又は任意の他の参照文献との任意の組み合わせで、そのような発明のいずれかを参照、教示、示唆、又は開示することを容認するものでもない。更には、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれる文献における同一の用語の、いずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0165】
本発明の特定の実施形態が例示され、説明されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある、そのような変更及び修正の全てを、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯洗剤組成物であって、
(a)アニオン性洗浄界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含み、アニオン性洗浄界面活性剤と非イオン性洗浄界面活性剤との重量比が1:1よりも大きく、所望により、前記アニオン性洗浄界面活性剤が、8.0〜9.1の親水性指数(HI)を有する、洗浄性界面活性剤、
(b)界面活性促進ポリマー、
(c)0重量%〜5重量%の脂肪酸、
(d)シリコーン抑泡剤、
(e)構造剤、
(f)酵素、
(g)非ホウ素系酵素安定剤、
(h)悪臭を中和するための2種以上の揮発性アルデヒドを有効量含み、前記2種以上の揮発性アルデヒドが、2−エトキシベンジルアルデヒド、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセナール、5−メチルフルフラール、5−メチル−チオフェン−カルボキシアルデヒド、アドキサール、p−アニスアルデヒド、ベンジルアルデヒド、ブルゲオナール、桂皮アルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、フローラルスーパー、フロルヒドラル、ヘリオナル、ラウリルアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、o−アニスアルデヒド、ピノアセトアルデヒド、P.T.ブシナール、チオフェンカルボキシアルデヒド、トランス−4−デセナール、トランストランス2,4−ノナジエナール、ウンデシルアルデヒド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、悪臭制御成分、を含み、
脱イオン水中1g/Lの濃度及び25℃の温度での、mScm−1単位における前記組成物のイオン強度が、200mScm−1未満である、洗濯洗剤組成物。
【請求項2】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、2−エトキシベンジルアルデヒド、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセナール、5−メチルフルフラール、桂皮アルデヒド、フローラルスーパー、フロルヒドラル、o−アニスアルデヒド、ピノアセトアルデヒド、トランス−4−デセナール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、フローラルスーパー、及びo−アニスアルデヒドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、約0.001トール(0.133Pa)〜約0.100トール(13.3Pa)のVPを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、4群の揮発性アルデヒドのうち第1群の揮発性アルデヒドを、前記悪臭制御成分の約25重量%で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、4群の揮発性アルデヒドのうち第2群の揮発性アルデヒドを、前記悪臭制御成分の約10重量%で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、4群の揮発性アルデヒドのうち第3群の揮発性アルデヒドを、前記悪臭制御成分の約10重量%〜約30重量%で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、4群の揮発性アルデヒドのうち第4群の揮発性アルデヒドを、前記悪臭制御成分の約35重量%〜約60重量%で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、アコードA、アコードB、アコードC、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、前記悪臭制御成分の約1重量%〜約10重量%のアコードAを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、約2よりも大きいpHを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、約0.001トール(0.133Pa)〜約0.100トール(13.3Pa)のVPを有する3種以上の揮発性アルデヒドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記2種以上の揮発性アルデヒドが、前記洗濯洗剤組成物の約0.015重量%〜約1重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
前記悪臭制御成分が、25℃で約0.01〜約13の蒸気圧を有する酸触媒を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記組成物が、非錯体化シクロデキストリンを更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物が、亜鉛塩、銅塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される水溶性金属塩を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
洗濯洗剤組成物であって、
(a)アニオン性洗浄界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含み、アニオン性洗浄界面活性剤と非イオン性洗浄界面活性剤との重量比が1:1よりも大きい、洗浄性界面活性剤、
(b)界面活性促進ポリマー、
(c)0重量%〜10重量%の脂肪酸、
(d)シリコーン抑泡剤、
(e)構造剤、
(f)酵素、
(g)非ホウ素系酵素安定剤、及び
(h)悪臭制御成分であって、
(i)少なくとも1種の揮発性アルデヒドと、
(ii)25℃で約0.01〜約13の蒸気圧を有する酸触媒と、を含む悪臭制御成分、を含み、
脱イオン水中1g/Lの濃度及び25℃の温度での、mScm−1単位における前記組成物のイオン強度が、200mScm−1未満である、洗濯洗剤組成物。
【請求項18】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、約0.001〜約50トール(0.133〜約6,666.1Pa)のVPを有する、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、約0.001トール〜約15トール(0.133〜約1,999.8Pa)のVPを有する、請求項17に記載の組成物。
【請求項20】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、2−エトキシベンジルアルデヒド、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセナール、5−メチルフルフラール、5−メチル−チオフェン−カルボキシアルデヒド、アドキサール、p−アニスアルデヒド、ベンジルアルデヒド、ブルゲオナール、桂皮アルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、フローラルスーパー、フロルヒドラル、ヘリオナル、ラウリルアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、o−アニスアルデヒド、ピノアセトアルデヒド、P.T.ブシナール、チオフェンカルボキシアルデヒド、トランス−4−デセナール、トランストランス2,4−ノナジエナール、ウンデシルアルデヒド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項17に記載の組成物。
【請求項21】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、フローラルスーパー、o−アニスアルデヒド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項17に記載の組成物。
【請求項22】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、前記悪臭制御成分の約1重量%〜約10重量%の量で存在する、請求項17に記載の組成物。
【請求項23】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、前記洗濯洗剤組成物の約0.015重量%〜約1重量%の量で存在する、請求項17に記載の組成物。
【請求項24】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、アコードA、アコードB、アコードC、及びこれらの混合物からなる群から選択される揮発性アルデヒドの混合物を含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項25】
前記少なくとも1種の揮発性アルデヒドが、前記悪臭制御成分の約1重量%〜約5重量%の量で存在し、前記酸触媒が、前記悪臭制御成分の約0.4重量%〜約1.5重量%の量で存在する、請求項17に記載の組成物。
【請求項26】
前記酸触媒が、前記悪臭制御成分の約0.1重量%〜約0.4重量%の量で存在する、請求項17に記載の組成物。
【請求項27】
前記酸触媒が、25℃で、約0.01〜約2トール(1.33〜約266.6Pa)の蒸気圧を有する、請求項17に記載の組成物。
【請求項28】
前記酸触媒がカルボン酸である、請求項17に記載の組成物。
【請求項29】
前記酸触媒が5−メチルチオフェンカルボン酸である、請求項17に記載の組成物。
【請求項30】
布地を洗濯する方法であって、
(a)前記布地又は前記対象物上に、請求項1に記載の洗濯洗剤組成物を適用する工程と、
(b)前記組成物を前記布地上に残留させて作用させる工程と、所望により、前記布地若しくは対象物を拭き取る工程、及び/又は機械的攪拌を提供し、次いで前記布地をすすぐ工程と、を含む、方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−513722(P2013−513722A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544817(P2012−544817)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/060705
【国際公開番号】WO2011/084574
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】