説明

悪臭結合ポリマー及び悪臭中和剤を含むフレッシュニング組成物

悪臭結合ポリマーと、少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、水性キャリアと、を含む、フレッシュニング組成物であって、布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない組成物と、その方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記悪臭結合ポリマーは、分子量が約1,000〜約2,000,000のホモポリマーポリエチレンイミンを含む。このようなフレッシュニング組成物を用いて、無生物表面上又は空気中の悪臭及び/又は微生物を減少させてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、悪臭結合ポリマーと、少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、水性キャリアと、を含むフレッシュニング組成物、及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
布地上及び空気中の悪臭を減少又は遮断するフレッシュニング製品は、現在入手可能であると共に、特許文献で説明されている。The Procter & Gamble Companyは、FEBREZE(登録商標)のブランド名で布地及び空気フレッシュニング製品を販売している。これらの製品は典型的には、香料、可溶化剤、シクロデキストリン、及び水性キャリアを含む。S.C.Johnsonは、Glade(登録商標)Fabric and Air Odor Eliminator、及びOust(登録商標)Surface Disinfectant and Air Sanitizerのような製品を販売している。Reckitt−Benckiserは、Lysol(登録商標)Disinfectant Sprayのような製品を販売している。
【0003】
特定のフレッシュニング組成物は、布地上及び空気中の広範な悪臭を効果的には中和しない。更に、特定のフレッシュニング組成物、とりわけ、特定のタイプ又は量のアルデヒド及び/又は界面活性剤を含む製品は、自然光の下で布地を黄色若しくは茶色に変色させるか、及び/又は、布地が汚れの影響を受けやすくする場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
微生物を原因とする悪臭を含む広範な悪臭を中和すると共に、歓楽的な効果を提供する一方で、フレッシュニング組成物が接触する場合のある布地の汚れ及び染みを回避する改良型のフレッシュニング組成物に対するニーズが依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、悪臭を減少させるフレッシュニング組成物に関する。一実施形態では、悪臭を減少させる本発明のフレッシュニング組成物は、有効量の悪臭結合ポリマーと、少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、水性キャリアと、を含み、前記組成物は、布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない。別の実施形態では、フレッシュニング組成物は、分子量が1,000〜2,000,000であるホモポリマーポリエチレンイミンと、少なくとも1つの脂肪族アルデヒドと、グリコールと、pHを約3〜約8にするジカルボン酸と、約90%〜約99.5%の水性キャリアと、を含み、前記組成物は、布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない。
【0006】
本発明は、有効量の悪臭結合ポリマーと、少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、水性キャリアと、を含むフレッシュニング組成物であって、布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない前記組成物を準備する工程と、有効量の前記フレッシュニング組成物を無生物表面上又は空気中に散布する工程と、を含む悪臭を減少させる方法にも関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】悪臭結合ポリマーを含まないフレッシュニング組成物と比べて、悪臭結合ポリマーを含む本発明によるフレッシュニング組成物で処理した布地から蒸発するアルデヒドの悪臭が減少することを示している棒グラフ。
【図2】悪臭結合ポリマーを含まないフレッシュニング組成物と比べて、悪臭結合ポリマーを含む本発明によるフレッシュニング組成物によって微生物が減少することを示している棒グラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のフレッシュニング組成物は、本当に悪臭を減少させるように設計されており、単に香料を用いて悪臭を覆い隠したり、又は遮断したりすることによって機能するものではない。本発明のフレッシュニング組成物は、空気中又は無生物表面上、例えば、食べ物及びタバコの臭いのような環境臭で汚染されたり、又は汗で濡れたりした布地上の悪臭を減少させる。本発明のフレッシュニング組成物は、無生物表面上又は空気中の微生物も減少させる場合がある。本発明のフレッシュニング組成物は、悪臭が無生物表面に付着又は浸透するのを防ぐバリアとしての機能も果たす。
【0009】
真の悪臭の減少は、感覚及び分析(例えば、ガスクロマトグラフ)によって測定可能な悪臭の減少をもたらす。したがって、フレッシュニング組成物が本当に悪臭を減少させる場合、そのフレッシュニング組成物は、空気中及び/又は布地上の悪臭を中和することになる。「中和する」又は「中和」とは、本明細書で使用する場合、悪臭構成成分と化学反応すること(例えば、一級アミンがアルデヒドと反応してイミンを形成すること、アミンの還元的アルキル化、アミンのプロトン化及び脱プロトン化、重合、若しくは脱重合)、又は、悪臭構成成分の揮発性を抑えて、組成物の他の部分が反応できるようにすること(例えば、酸塩基中和)、又は、悪臭分子を物理的に捕捉して、その分子が空気中に再放出されないようにすること(例えば、本明細書に記載されているようなシクロデキストリン包接錯体)を意味する。
【0010】
I.フレッシュニング組成物
悪臭を減少させる本発明のフレッシュニング組成物は、悪臭結合ポリマーと、少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、水性キャリアと、を含み、前記組成物は、布地に汚れ又は染みを付ける材料を本質的に含まない。本発明のフレッシュニング組成物中の界面活性剤(例えば、可溶化剤、湿潤剤)の総量は、フレッシュニング組成物の0重量%〜3重量%、すなわち3重量%以下、あるいは0重量%〜1重量%、すなわち1重量%以下、あるいは0重量%〜0.9重量%、すなわち0.9重量%以下、あるいは0重量%〜0.7、すなわち0.7重量%以下、あるいは0重量%〜0.5重量%、これらの代わりに0.5重量%以下、あるいは0重量%〜0.3重量%、すなわち0.3重量%以下である。濃度の高い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなり得、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残り得る。
【0011】
A.悪臭結合ポリマー
本発明のフレッシュニング組成物は悪臭結合ポリマーを含む。悪臭結合ポリマーは、悪臭構成成分を中和する親和性を有する利用可能な官能基(例えば、アミン)を有するポリマーである。悪臭構成成分を中和する親和性を有する利用可能な官能基を有するモノマーも考えられる。アミン系化合物の場合、アミンがアルデヒドの悪臭に対する親和性を有することになる。このアミンは、アルデヒドの悪臭と反応して、臭気性ではないアミノール、イミン、又はエナミンのような新たな化合物を形成することができる。
【0012】
悪臭結合ポリマーとしては、モノアミン、アミノ酸、ポリエチレンイミンポリマー(PEI)、変性PEI、置換PEIのようなアミン系化合物、ポリアクリレートコポリマー(例えば、Rohm & Haas製のAcumer(商標)9000)、ポリアクリル酸ポリマー(例えば、Rohm & Haas製のAcusol(商標))、変性アクリレートコポリマー(例えば、Rohm & Haas製のAculyn(商標))のようなアクリル酸ポリマー、及び変性メタクリレートコポリマー(例えば、Salvona Technologies製のHydrosal(商標))、又はこれらの混合物を挙げてもよい。
【0013】
1.アミン系化合物
いくつかの実施形態では、悪臭結合ポリマーは、分子量が100ダルトン超のアミン系化合物であり、そのアミン基の少なくとも10%は一級アミンである。1つの実施形態では、アミン系化合物は、分子量が150ダルトン超のポリアミンであり、そのアミン基の15%〜80%は一級アミンである。別の実施形態では、悪臭結合ポリマーは、分子量が1000ダルトン超のアミン系化合物であり、そのアミン基の0%〜約10%、あるいは10%未満が一級アミンである。
【0014】
本発明で有用な一級アミン化合物の一般構造は下記のとおりである。
B−(NH2n
式中、Bはキャリア材料であり、nは少なくとも1の値の指数である。好適なBキャリアとしては、無機及び有機双方のキャリア部分が挙げられる。「無機キャリア」とは、炭素系ではないか、又は実質的に炭素系ではない骨格鎖からなるキャリアを意味する。
【0015】
二級アミン基を含む化合物は、−NH2基に加えて1つ以上の−NH−基を含むこと以外は、上記と同様の構造を有する。この一般型のアミン化合物は、比較的粘稠な物質である場合がある。
【0016】
代表的なアミン系化合物は、モノアミン、アミノアリール誘導体、ポリアミン及びその誘導体、ポリアミノ酸及びそのコポリマー、グルカミン、デンドリマー、PEI、置換アミン及びアミド・モノアミン、又はこれらの混合物から選択したものである。
【0017】
a.モノアミン
本発明ではモノアミンを用いてもよい。本発明で用いるのに適したモノアミンの非限定例としては、2−ヒドロキシアミン及び/又は3−ヒドロキシアミンのようにヒドロキシ及び/又はアルコキシ官能基も含む一級アミン、特にそのモノアミンを有益剤と相互作用させたときに、その官能基のないモノアミンと比べて、そのモノアミンの析出を高める官能基も含む一級又は二級アミンが挙げられるが、これらに限定されない。本発明では、一級モノアミンを二級モノアミンと組み合わせて用いてもよい。しかし、このような組み合わせ内の全てのアミン基のうちの少なくとも10%が一級アミン基となるように、十分なレベルの一級アミンを用いなければならない。
【0018】
b.アミノアリール誘導体
代表的なアミノアリール誘導体はアミノ−ベンゼン誘導体であり、4−アミノベンゾエート化合物のアルキルエステル、エチル−4−アミノベンゾエート、フェニルエチル−4−アミノベンゾエート、フェニル−4−アミノベンゾエート、4−アミノ−N’−(3−アミノプロピル)−ベンズアミド、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0019】
c.ポリアミン
本発明の目的において、少なくとも1つの一級アミン基を含む好適なアミノ官能ポリマーの例は、下記のとおりである。
−分子量が300〜2.10E6ダルトンのポリビニルアミン(例えば、BASFから入手可能なLupamineシリーズ1500、4500、5000、9000)
−分子量が600ダルトン以上であり、エトキシル化度が少なくとも0.5であるアルコキシル化ポリビニルアミン
−ポリビニルアミンビニルアルコール(モル比2:1)、ポリビニルアミンビニルホルムアミド(モル比1:2)、及びポリビニルアミンビニルホルムアミド(モル比2:1)
−トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン
−ビス−アミノプロピルピペラジン
−分子量が400〜300,000ダルトンの範囲のアミノ置換ポリビニルアルコール
−例えば、Sigmaから入手可能なポリオキシエチレンビス[アミン]
−例えば、Sigmaから入手可能なポリオキシエチレンビス[6−アミノヘキシル]
−直鎖又は分岐鎖N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン(TPTA)
−N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)エチレンジアミン
−直鎖又は分岐鎖ビス(アミノアルキル)アルキルジアミン
−1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピペラジン(BNPP)。
【0020】
d.ポリアミノ酸類
好適なアミン系化合物としてはポリアミノ酸が挙げられる。ポリアミノ酸は、アミノ酸又は化学修飾アミノ酸からなる。アミノ酸は、システイン、ヒスチジン、イソロイシン、チロシン、トリプトファン、ロイシン、リシン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン、アスパラギン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、ヒスチジン、スレオニン、メチオニン、バリン、及びこれらの混合物から選択してもよい。アミノ酸誘導体は、チロシンエチラート、グリシンメチラート、トリプトファンエチラート、若しくはこれらの混合物、アミノ酸ホモポリマー、ヒドロキシアミン、ポリアミノ酸、又はこれらの混合物であってもよい。
【0021】
化学修飾アミノ酸では、そのアミノ酸のアミン又は酸性官能基が化学試薬と反応している。これは、後続反応においてアミノ酸の化学的アミン及び酸性官能基を保護する目的、又は、溶解度の向上のような特別な特性をアミノ酸に付与する目的で行うことが多い。このような化学修飾体の例は、ベンジルオキシカルボニル、アミノ酪酸、ブチルエステル、及びピログルタミン酸である。アミノ酸及びアミノ酸の小断片の一般的な修飾の更なる例は、Bachem、1996、Peptides and Biochemicals Catalogで見ることができる。
【0022】
1つのポリアミノ酸は、ポリリシン、あるいは、そのアミノ酸の50%超がリシンであるポリリシン又はポリアミノ酸である。リシンの側鎖における一級アミン官能基は、全てのアミノ酸の中で最も反応性の高いアミンであるからである。1つのポリアミノ酸の分子量は、500〜10,000,000、あるいは2000〜25,000である。
【0023】
ポリアミノ酸は架橋していることができる。架橋は、例えば、リシンのようなアミノ酸の側鎖中のアミノ基を当該アミノ酸のカルボキシル官能基、又はPEG誘導体のようなタンパク質架橋剤と縮合させることによって行うことができる。この架橋ポリアミノ酸には、中和に備えて、遊離した一級及び/又は二級アミノ基がまだ残っている必要がある。架橋ポリアミノ酸の分子量は20,000〜10,000,000、あるいは200,000〜2,000,000である。
【0024】
ポリアミノ酸又はアミノ酸は、例えば、酸、アミド、塩化アシル、アミノカプロン酸、アジピン酸、エチルヘキサン酸、カプロラクタム、又はこれらの混合物のような他の試薬と共重合させることができる。これらのコポリマーで用いるモル比は、1:1(試薬/アミノ酸(リシン))〜1:20、あるいは1:1〜1:10の範囲である。ポリリシンのようなポリアミノ酸は、必要な量の一級アミンがポリマー中に残っていれば、エトキシル化しないことも、部分的にエトキシル化することもできる。
【0025】
e.デンドリマー
更なる有用なアミン系化合物は、ポリプロピレンイミンデントリマー、市販されているDendritech製のStarburst(登録商標)というポリアミドアミン(PAMAM)デンドリマー(ジェネレーションG0〜G10)、ジアミノブタンポリアミンDAB(PA)xデンドリマー(x=2n×4であり、nは一般に0〜4である)であるDSM製のAstromols(登録商標)というデンドリマー(ジェネレーション1〜5)である。
【0026】
f.PEI
1つの実施形態では、悪臭結合ポリマーはPEIである。pHが約4〜約8、あるいは5超〜約8、あるいは7のアミン系ポリマーがアミン系の臭いを中和できることが驚くべきことに発見された。PEIは下記の一般式を有する。
−(CH2−CH2−NH)n−(n=10〜105
【0027】
ホモポリマーPEIは、特定の割合の一級、二級、及び三級アミン官能基を有する分岐球状ポリアミンである。ホモポリマーPEIは、下記の部分的構造式で最もわかりやすく説明される。
【0028】
【化1】

【0029】
ホモポリマーPEIの化学構造は、1つのアミン官能基−2つの炭素という簡潔な原則に従っている。
【0030】
本発明のフレッシュニング組成物は、分子量が約800〜約2,000,000、あるいは約1,000〜約2,000,000、あるいは約1,200〜約25,000、あるいは約1,300〜約25,000、あるいは約2,000〜約25,000、あるいは約10,000〜約2,000,000、あるいは約25,000〜約2,000,000、あるいは約25,000のホモポリマーポリエチレンイミンを含んでもよい。代表的なホモポリマーPEIとしては、BASFからLupasol(登録商標)という商品名で市販されているものが挙げられる。Lupasolの製品は一般に、エチレンイミンモノマーを重合することによって得られる。このエチレンイミンモノマーは、ポリマーマトリックスで全て反応している。好適なLupasol製品としては、Lupasol FG(MW 800)、G20wfv(MW 1300)、PR8515(MW 2000)、WF(MW 25,000)、FC(MW 800)、G20(MW 1300)、G35(MW 1200)、G100(MW 2000)、HF(MW 25,000)、P(MW 750,000)、PS(MW 750,000)、SK(MW 2,000,000)、SNA(MW 1,000,000)が挙げられる。
【0031】
いくつかの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、Lupasol HF若しくはWF(MW 25,000)、P(MW 750,000)、PS(MW 750,000)、SK(MW 2,000,000)、620wfv(MW 1300)、又はPR1815(MW 2000)、あるいはEpomin SP−103、Epomin SP−110、Epomin SP−003、Epomin SP−006、Epomin SP−012、Epomin SP−018、Epomin SP−200、あるいは、Aldrich製の80%エトキシル化されたポリエチレンイミンのように、部分的にアルコキシル化されたポリエチレンイミンを含む。1つの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物はLupasol WF(MW 25,000)を含む。
【0032】
本発明のフレッシュニング組成物で用いるのに適した更なるアミン系化合物は、変性PEI、部分的にアルキル化されたポリエチレンポリマー、ヒドロキシル基を有するPEI、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,3ペンタンジアミン、3−ジメチルプロパンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、トリプロピレンテトラアミン、ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、ジプロピレントリアミン、トリス(2−アミノエチルアミン)、テトラエチレンペンタミン、ビスヘキサメチレントリアミン、ビス(3−アミノプロピル)1,6−ヘキサメチレンジアミン、3,3’−ジアミノ−N−メチルジプロピルアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ(2−アミノエチル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ(3−アミノプロピル)−1,4−ブタンジアミン、ペンタエチルヘキサミン、1,3−ジアミノ−2−プロピル−tert−ブチルエーテル、イソホロンジアミン、4,4’,−ジアミノジシクロヒルメタン、N−メチル−N−(3−アミノプロピル)エタノールアミン、スペルミン、スペルミジン、1−ピペラジンエタンアミン、2−(ビス(2−アミノエチル)アミノ)エタノール、エトキシル化N−(タローアルキル)トリメチレンジアミン、ポリ[オキシ(メチル−1,2−エタンジイル)]、α−(2−アミノメチル−エトキシ)−(=C.A.S.番号9046−10−0)、ポリ[オキシ(メチル−1,2−エタンジイル)]、α−ヒドロ−)−ω−(2−アミノメチルエトキシ)−、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールを有するエーテル(=C.A.S.番号39423−51−3)、Jeffamine T−403、D−230、D−400、D−2000という商品名で市販されているもの、2,2’,2”−トリアミノトリエチルアミン、2,2’−ジアミノ−ジエチルアミン、3,3’−ジアミノ−ジプロピルアミン、Mitsubushiから市販されている1,3ビスアミノエチル−シクロヘキサン、及び、C12ステルナミン(プロピレンアミン)n(n=3/4)のように、Clariantから市販されているC12ステルナミンである。
【0033】
1つの実施形態では、悪臭結合ポリマーは、布地上及び/又は空気中の微生物を減少させるのに有効な量で用いてよい。悪臭結合ポリマーを用いるとき、有効量は、悪臭結合ポリマーを含まない組成物よりも、微生物を対数差少なくとも1だけ減少させる。この差が悪臭結合ポリマーを使用する根拠であり、微生物種の固有の変動性ではない。
【0034】
悪臭結合ポリマーの好適なレベルは、フレッシュニング組成物の約0.01重量%〜約2重量%、あるいは約0.01重量%〜約1重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.8重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.6重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.1重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.07重量%、あるいは約0.07重量%である。悪臭結合ポリマーの量が多い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。
【0035】
B.悪臭中和剤
本発明のフレッシュニング組成物では、1種以上の悪臭中和剤を用いてもよい。悪臭中和剤としては、臭気化合物の蒸気圧を下げるか、悪臭化合物を可溶化するか、臭いを物理的に捕捉する(例えば、凝集又は封入する)か、臭いを物理的に結合するか、又は臭いを物理的にはじいて、無生物表面に結合させないようにする構成成分を挙げてもよい。例えば、脂肪族アルデヒドは、魚及びタバコの臭いのようなアミン臭と反応する。悪臭結合ポリマーと組み合わせて用いると、フレッシュニング組成物は、より広範な悪臭を中和でき、ひいては、空気中又は無生物表面上の悪臭を更に減少させる物質を発生させる。
【0036】
1.脂肪族アルデヒド
1つの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、布地に優しく、黄ばむことのない脂肪族アルデヒドを1種以上有する香料混合物を含む。複数の二重結合及びベンゼン環を含むタイプのアルデヒドを用いる製品とは異なり、直鎖の脂肪族骨格鎖を主に含む特定のタイプのアルデヒドは、布地を変色させない。下記の表には、布地の黄ばみを回避するアルデヒドの選択肢が示されている。
【0037】
【表1】

【0038】
好適な脂肪族アルデヒドの例は、R−COH(式中、Rは、2つ以下の二重結合を有する飽和したC7〜C22の直鎖及び/又は分岐鎖である)である。好適な脂肪族アルデヒドの例は、ブルゲオナール、シトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、ヘリオナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ラウリンアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ノニルアルデヒド、オクチルアルデヒド、オキサン、P.T.ブシナール、ポリサントール、ルバフラン、トリパル、又はこれらの混合物である。
【0039】
1つの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、ブルゲオナール、シトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、ヘリオナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ラウリンアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ノニルアルデヒド、2,6−ノナジエン−1−アル、オクチルアルデヒド、オキサン、P.T.ブシナール、ポリサントール、ルバフラン、トリパル、及びこれらの混合物からなる群から選択した少なくとも1種の脂肪族アルデヒドを含む。
【0040】
別の実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、ブルゲオナール、サイマール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、P.T.ブシナール、及びこれらの混合物からなる群から選択した少なくとも1種の脂肪族アルデヒドを含む。
【0041】
脂肪族アルデヒドは、フレッシュニング組成物の約0.001重量%〜約10重量%、あるいは約0.001重量%〜約5重量%、あるいは約0.01重量%〜約1重量%、あるいは約0.02重量%〜約1重量%、あるいは約0.02重量%〜約0.5重量%、あるいは約0.02重量%〜約0.06重量%、あるいは約0.06重量%の量で存在してもよい。
【0042】
本発明のフレッシュニング組成物は、脂肪族アルデヒドに加えて、香りを味わえるように、エノン、ケトン、イオノン(α−イオノン、β−イオノン、γ−メチルイオノンを含む)、又はこれらの混合物を含む香料物質も含んでもよい。好適な香料物質は米国特許第5,714,137号で論じられている。本発明のフレッシュニング組成物は、初めてスプレーしたときに清新な香りをもたらし、香りを多少残存させ、布地が再び濡れた際に多少追加の香りを放出させるのに有効な量の香料を含んでもよい。脂肪族アルデヒドが実質的に、所望の香料特性に悪影響を及ぼさないことが望ましい場合がある。
【0043】
特定の悪臭中和剤は発香性で、香りの全体的特性に悪影響を及ぼす場合がある。この場合には、悪臭中和剤のいずれの臭いも中和されるように、用いる香料の原材料を選択するように、香料/悪臭中和剤プレミックスを形成させる。続いて、臭いを中和するこのプレミックスは、親芳香剤の特性に影響を及ぼすことなく、親香料混合物に加えることができる。これによって、悪臭中和剤を多種多様なタイプの芳香剤と共に広く用いることができるようになる。
【0044】
以下は、布地に優しい悪臭中和剤を含む香料調合物の非限定例である。
【0045】
【表2】

【0046】
【表3】

【0047】
【表4】

【0048】
【表5】

【0049】
【表6】

【0050】
特定のケースでは、洗濯した布地は、布地を洗う洗剤から付着した光沢剤残留物を有することになる。したがって、フレッシュニング組成物と接触することになるいずれの布地も、フレッシュニング組成物によって変色しないように、上記の脂肪族アルデヒドは光沢剤との親和性を有しているのが望ましい場合がある。上記の多くの例は、光沢剤との親和性を有している。
【0051】
2.低分子量ポリオール
本発明のフレッシュニング組成物の臭気中和性を向上させる悪臭中和剤として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び/又はグリセリンなど、水と比べて沸点が比較的高い低分子量ポリオールを用いてもよい。このようなポリオール、例えば、ジプロピレングリコールはまた、本発明の組成物中の一部の香料成分の可溶化を促進するのにも有用である。
【0052】
本発明のフレッシュニング組成物で用いるグリコールは、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、その他のグリコールエーテル、又はこれらの混合物であってもよい。1つの実施形態では、用いるグリコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、又はこれらの混合物である。別の実施形態では、用いるグリコールはジエチレングリコールである。
【0053】
典型的には、低分子量ポリオールは、本発明の組成物の約0.01重量%〜約5重量%、あるいは約0.05重量%〜約1重量%、あるいは本発明の組成物の約0.1重量%〜約0.5重量%のレベルで、本発明の組成物に加える。濃度の高い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。低分子量ポリオールの悪臭結合ポリマーに対する重量比は約500:1〜約4:1、あるいは約1:100〜約25:1、あるいは約1:50〜約4:1、あるいは約4:1である。
【0054】
3.シクロデキストリン
いくつかの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、可溶化された水溶性の非錯化シクロデキストリンを含んでもよい。本明細書で使用される用語「シクロデキストリン」は、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換型シクロデキストリン、特に、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、及び/又はこれらの誘導体及び/又はこれらの混合物のような既知のシクロデキストリンのいずれかを含む。α−シクロデキストリンは6個のグルコース単位からなり、β−シクロデキストリンは7個のグルコース単位からなり、γ−シクロデキストリンは、ドーナツ状の環に配置された8個のグルコース単位からなる。これらのグルコース単位の特異結合及びコンホメーションによって、特定の体積の中空の内側を有する剛性の円錐形分子構造をシクロデキストリンにもたらす。内部空洞の「内張り」は、水素原子とグリコシド結合の酸素原子によって形成されているので、この表面はかなりの疎水性を有する。この空洞の独自の形と物理的・化学的特性によって、シクロデキストリン分子は、その空洞に収まることのできる有機分子又は有機分子の一部を吸収する(その空洞に収まることのできる有機分子又は有機分子の一部と包接錯体を形成する)ことができるようになる。多くの香料分子は、上記の空洞に収まることができる。
【0055】
シクロデキストリン分子については、米国特許第5,714,137号、及び同第5,942,217号に説明されている。シクロデキストリンの好適なレベルは、フレッシュニング組成物の約0.1重量%〜約5重量%、あるいは約0.2重量%〜約4重量%、あるいは約0.3重量%〜約3重量%、あるいは約0.4重量%〜約2重量%である。濃度の高いフレッシュニング組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなり得、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残り得る。後者は、薄い着色合成布地上で特に問題となる。布地の染みの発生を回避又は最小化するために、布地1mg当たり約5mg未満のレベルのシクロデキストリン、あるいは布地1mg当たり約2mg未満のレベルのシクロデキストリンで布地を処理してもよい。
【0056】
C.緩衝剤
本発明のフレッシュニング組成物は、二塩基酸、カルボン酸、又はマレイン酸のようなジカルボン酸であってもよい緩衝剤を含む。この酸は立体的に安定していてもよく、所望のpHを保つ目的のみで、本発明の組成物で用いてもよい。本発明のフレッシュニング組成物のpHは約3〜約8、あるいは約4〜約7、あるいは約5〜約8、あるいは約6〜約8、あるいは約6〜約7、あるいは約7、あるいは約6.5であってもよい。
【0057】
クエン酸のようなカルボン酸は、金属イオンキレートとして機能する場合があり、水溶性の低い金属塩を形成することができる。したがって、いくつかの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物はクエン酸を本質的に含まない。緩衝剤は、アルカリ性、酸性、又は中性であることができる。
【0058】
本発明のフレッシュニング組成物用のその他の好適な緩衝剤としては、生物学的緩衝剤が挙げられる。いくつかの例は、含窒素物質、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)又はN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)のようなスルホン酸緩衝剤であり、これらのpKaは中性付近の6.2〜7.5であり、中性のpHにおいて十分な緩衝力を発揮する。他の例は、リシンのようなアミノ酸、又は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンのような低級アルコールアミンである。他の含窒素緩衝剤は、トリ(ヒドロキシメチル)アミノメタン(HOCH2)3CNH3(トリス)、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパノール、グルタミン酸二ナトリウム、N−メチルジエタノールアミド、2−ジメチルアミノ−2−メチルプロパノール(DMAMP)、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン、1,3−ジアミノ−プロパノールN,N’−テトラ−メチル−1,3−ジアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(ビシン)、及びN−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン(トリシン)である。上記のいずれかの混合物も許容可能である。
【0059】
本発明のフレッシュニング組成物は、緩衝剤をその組成物の少なくとも約0重量%、あるいは少なくとも約0.001重量%、あるいは少なくとも約0.01重量%含んでもよい。また、本発明の組成物は、緩衝剤をその組成物の約1%以下、あるいは約0.75重量%以下、あるいは約0.5重量%以下含んでもよい。
【0060】
D.可溶化剤
透明な溶液が形成されるように、本発明のフレッシュニング組成物は、本組成物に加えることができるが、本組成物に容易には溶解できないいずれかの過剰な疎水性有機物質、詳細にはいずれかの香料物質、及び任意成分(例えば、害虫忌避剤、酸化防止剤等)を可溶化する可溶化補助剤を含んでもよい。好適な可溶化補助剤は、非起泡性又は低起泡性界面活性剤のような界面活性剤である。好適な界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの混合物である。
【0061】
いくつかの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及びこれらの混合物を含む。1つの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は硬化ヒマシ油を含む。本発明の組成物で用いてもよい1つの好適な硬化ヒマシ油は、BASFから入手可能なBasophor(商標)である。
【0062】
アニオン性界面活性剤及び/又は洗剤用界面活性剤を含む組成物では、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。いくつかの実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、アニオン性界面活性剤及び/又は洗剤用界面活性剤を含まない。
【0063】
可溶化剤が存在するとき、可溶化剤は典型的には、フレッシュニング組成物の約0.01重量%〜約3重量%、あるいは約0.05重量%〜約1重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.05重量%のレベルで存在する。濃度の高いフレッシュニング組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。
【0064】
E.抗菌性化合物
本発明のフレッシュニング組成物は、空気中又は無生物表面上の微生物を減少させる化合物を有効量含んでもよい。抗菌性化合物は、ヒトの皮膚又はペットと接触した室内表面(カウチ、枕、ペットの寝具、及びカーペット等)の上に典型的に存在するグラム陰性及びグラム陽性バクテリア及び菌類に有効である。このような微生物種としては、肺炎杆菌、黄色ブドウ球菌、黒色アスペルギルス、肺炎杆菌、化膿レンサ球菌、豚コレラ菌、大腸菌、毛瘡白癬菌、及び緑膿菌が挙げられる。いくつかの実施形態では、抗菌性化合物は、H1−N1、ライノウイルス、RSウイルス、1型ポリオウイルス、ロタウイルス、A型インフルエンザ、1型及び2型単純ヘルペス、A型肝炎、及びヒトコロナウイルスのようなウイルスにも有効である。
【0065】
本発明のフレッシュニング組成物に適した抗菌性化合物は、布地の外観を損傷(例えば、変色、着色(黄変など)、脱色)させないいずれの有機物質でもあることができる。水溶性抗菌性化合物としては、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環状有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、四級化合物、デヒドロ酢酸、フェニル及びフェノキシ化合物、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0066】
1つの実施形態では、四級化合物を用いる。本発明のフレッシュニング組成物で用いるのに適した市販の四級化合物の例は、Lonza Corporationから入手可能なBarquat、Lonza CorporationからBardac(登録商標)2250という商品名で販売されている四級アンモニウム化合物のジデシルジメチルアンモニウムクロリドである。
【0067】
抗菌性化合物は、フレッシュニング組成物の約500重量ppm〜約7000重量ppm、あるいは約1000重量ppm〜約5000重量ppm、あるいは約1000重量ppm〜約3000重量ppm、あるいは約1400重量ppm〜約2500重量ppmの量で存在してもよい。
【0068】
F.防腐剤
本発明のフレッシュニング組成物は防腐剤を含んでもよい。防腐剤は本発明中に、特定の期間にわたり腐敗を防ぐか、又は、不注意にも加わってしまった微生物の増殖を防ぐのに十分であるが、フレッシュニング組成物の臭気中和性能に寄与するのに十分ではない量で含まれる。換言すれば、防腐剤は、微生物によって生じる臭いを消す目的でフレッシュニング組成物を堆積させる表面上の微生物を殺す抗菌性化合物として用いられているのではない。むしろ、フレッシュニング組成物の貯蔵寿命を長くする目的で、防腐剤を用いて、フレッシュニング組成物の腐敗を防ぐ。
【0069】
防腐剤は、布地の外観を損傷(例えば、変色、着色、脱色)させない任意の有機防腐剤の物質であってもよい。好適な水溶性防腐剤としては、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環状有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、パラベン、プロパンジオール(diaol)物質、イソチアゾリノン、四級化合物、ベンゾエート、低分子量アルコール、デヒドロ酢酸、フェニル及びフェノキシ化合物、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0070】
本発明で用いられる市販の水溶性防腐剤の非限定例としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン約77%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン約23%との混合物、Kathon(登録商標)CGという商品名でRohm and Haas Co.から1.5%の水溶液として入手可能な広域スペクトル防腐剤、Bronidox L(登録商標)という商品名でHenkelから入手可能な5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、Bronopol(登録商標)という商品名でInolexから入手可能な2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、一般にはクロルヘキシジンとして知られる1,1’−ヘキサメチレンビス(5−(p−クロロフェニル)ビグアニド)及びその塩、例えば、酢酸及びジグルコン酸との塩、Glydant Plus(登録商標)という商品名でLonzaから入手可能な1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチル−2,4−イミダゾリジンジオンと3−ブチル−2−ヨードプロピニルカルバメートとの95:5混合物、一般にはジアゾリジニル尿素として知られ、Germall(登録商標)IIという商品名でSutton Laboratories Inc.から入手可能なN−[1,3−ビス(ヒドロキシメチル)2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]−N,N’−ビス(ヒドロキシ−メチル)尿素、一般にはイミダゾリジニル尿素として知られ、例えば、3V−SigmaからはAbiol(登録商標)という商品名で、InduchemからはUnicide U−13(登録商標)という商品名で、Sutton Laboratories,Inc.からはGermall 115(登録商標)という商品名で入手可能なN,N”−メチレンビス{N’−[1−(ヒドロキシメチル)−2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]尿素}、Nuosept(登録商標)という商品名でHuls Americaから入手可能なポリメトキシ二環式オキサゾリジン、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、ICI Americas,Inc.からCosmocil CQ(登録商標)という商品名で、又は、Brooks,Inc.からMikrokill(登録商標)という商品名で入手可能なポリアミノプロピルビグアニド、デヒドロ酢酸、及びKoralone(商標)B−119という商品名でRohm and Haas Corporationから入手可能なベンゾイソチアゾリノンが挙げられる。
【0071】
防腐剤の好適なレベルは、フレッシュニング組成物の約0.0001重量%〜約0.5重量%、あるいは約0.0002重量%〜約0.2重量%、あるいは約0.0003重量%〜約0.1重量%である。
【0072】
G.湿潤剤
ポリエステル及びナイロンのような疎水性表面上に、フレッシュニング組成物が容易かつより均一に展着できるようにする低い表面張力をもたらす湿潤剤を、本発明のフレッシュニング組成物は含んでもよい。本発明の水溶液は、このような湿潤剤がないと、十分には展着しないことが分かっている。本組成物によって処理した物質をユーザーがすぐに使える状態にできるように、組成物を展着させることによって、組成物がより早く乾くようにする。更に、湿潤剤を含む組成物は、疎水性の油汚れに、より浸透して、悪臭中和性を向上させることができる。湿潤剤を含む組成物は、「衣服着用中」の静電気制御性を向上させることもできる。濃縮組成物では、湿潤剤は、濃縮水性組成物中の抗菌性活性物質及び香料のような多くの活性物質の分散を促す。
【0073】
湿潤剤の非限定例としては、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマーが挙げられる。好適なブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンポリマー界面活性剤としては、初期の反応性水素化合物としてエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、及びエチレンジアミンベースとするものが挙げられる。例えば、C12〜18脂肪族アルコールのような、単一の反応性水素原子を有する初期化合物を逐次的なエトキシル化及びプロポキシル化によって作製した高分子化合物は、一般に、シクロデキストリンと親和性を示さない。BASF−Wyandotte Corp.(Wyandotte、Michigan)によってPluronic(登録商標)及びTetronic(登録商標)と命名された特定のブロックポリマー界面活性剤化合物は、容易に入手可能である。
【0074】
このタイプのシクロデキストリン親和性湿潤剤の非限定例は米国特許第5,714,137号に記載されており、Momentive Performance Chemical(Albany、New York)から入手可能なSilwet(登録商標)という界面活性剤が挙げられる。代表的なSilwet界面活性剤は下記のとおりである。
【0075】
【表7】

【0076】
及びそれらの混合物が挙げられる。
【0077】
H.水性キャリア
本発明のフレッシュニング組成物は水性キャリアを含んでもよい。用いる水性キャリアは、蒸留したもの、脱イオン化したもの、又は水道水であってもよい。水は、本発明の組成物が水溶液になる量で存在してもよい。いくつかの実施形態では、水は、前記フレッシュニング組成物の約85重量%〜99.5重量%、あるいは約90重量%〜約99.5重量%、あるいは約92重量%〜約99.5重量%、あるいは約95重量%の量で存在してもよい。低分子量一価アルコール、例えば、エタノール、メタノール、及びイソプロパノール、又はポリオール(エチレングリコール、及びプロピレングリコールなど)を少量含む水も有用であり得る。しかし、エタノール及び/又はイソプロパノールのような揮発性の低分子量一価アルコールは制限すべきである。これらの揮発性有機化合物は、引火性の問題と環境汚染の問題の双方の一因になるからである。少量の低分子量一価アルコールを香料として、及び一部の防腐剤の安定化剤として本発明の組成物に加えたために、少量の低分子量一価アルコールが本発明の組成物に存在する場合、一価アルコールのレベルは、フレッシュニング組成物の約6重量%未満、あるいは約3重量%未満、あるいは約1重量%未満であってもよい。
【0078】
I.他の任意成分
アジュバントを既知の目的で、本発明のフレッシュニング組成物に任意で加えることができる。このようなアジュバントとしては、水溶性金属塩、帯電防止剤、害虫及び蛾忌避剤、着色剤、酸化防止剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
II.製造方法
本発明のフレッシュニング組成物は、当該技術分野において既知のいずれかの好適な方法で作製することができる。全ての成分を単に混合することができる。特定の実施形態では、成分の濃縮混合物を作製し、フレッシュニング組成物を空気中又は無生物表面上に散布する前に、その濃縮混合物を水性キャリアに加えることによって希釈するのが望ましい場合がある。別の実施形態では、脱イオン水及びエタノール、並びに低分子量ポリオールを含む1つの容器中に、悪臭結合ポリマーを分散させてもよい。続いて、完全に分散され、視覚上溶解するまで、この容器に緩衝剤を加える。別の容器で、均質になるまで可溶化剤と香料を混合する。続いて、可溶化剤と香料の溶液を第1の混合容器に加え、均質になるまで混合する。
【0080】
III.使用方法
本発明のフレッシュニング組成物は、散布することによって、例えば、スプレーディスペンサーのような分配手段の中に本発明の水溶液を入れ、有効量を空気中、又は所望の表面若しくは物品上にスプレーすることによって、使うことができる。有効量とは、本明細書における定義では、ヒトの臭覚によって認識できないうえに、物品又は表面に液体が染みこんだり、又は液体の水溜りができたりして、乾いたときに、容易には認識可能な目に見える堆積物ができることのないレベルで、悪臭を中和するのに十分な量を意味する。散布は、スプレー器具、ローラー、パッド等を用いて行うことができる。
【0081】
本発明は、家庭の表面上の悪臭を減少させる組成物を有効量散布する方法を包含する。家庭の表面は、カウンタートップ、キャビネット、壁、床、浴室の表面、及びキッチンの表面からなる群から選択する。
【0082】
本発明は、布地及び/又は布地物品上の悪臭を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法を包含する。布地及び/又は布地物品としては、布、カーテン、掛け布、布張りの家具、カーペット、ベッド用リネン、浴室用リネン、テーブルクロス、寝袋、テント、車内、例えば、車用カーペット、車の布地製シート等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0083】
本発明は、靴の上及び中の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法であって、靴に、浸透するまでスプレーすべきでない方法を包含する。
【0084】
本発明は、シャワーカーテン上の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法を包含する。
【0085】
本発明は、ゴミ箱及び/又はリサイクル用回収箱の上及び/又は中の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法に関する。
【0086】
本発明は、空気中の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
【0087】
本発明は、主な家電(冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動乾燥機、オーブン、電子レンジ、食器洗浄機等が挙げられるが、これらに限定されない)の中及び/又は上の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
【0088】
本発明は、猫用トイレ、ペットの寝具、及びペットハウスの上の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
【0089】
本発明は、家庭のペットの悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
【実施例】
【0090】
悪臭の減少
表1は、本発明によるフレッシュニング組成物の非限定例を示している。
【0091】
【表8】

【0092】
表1の調合物VI、VII、及びVIIIを調製し、悪臭への作用について、悪臭結合ポリマーを含まない組成物である対照調合物Vと比較する。図1は、本発明に従ってフレッシュニング組成物中に悪臭結合ポリマーを含めると、処理した布地から蒸発するアルデヒドの悪臭が減少することを示している。
【0093】
布地サンプルに、対象の悪臭を注入する。グリースを注入する際には、8オンスのグリースをPresto(商標)の電気スキレットに入れ、スキレットの蓋をかぶせる。このスキレットを113.6リットル(30ガロン)の金属製ゴミ箱に入れる。スキレットの電気コードをゴミ箱の3.8cm(1.5インチ)の穴に通す。スキレットを121℃まで加温し、15分間平衡状態に保つ。蓋を外す。ゴミ箱の蓋の中にある回転台の上の金属クリップで、20.3cm(8インチ)×20.3cm(8インチ)の布地小片を吊るす。この小片の最下部から測定すると、スキレットの最上部までの距離は20.3cm(8インチ)である。ゴミ箱に蓋を置き、回転台を手で1分当たり15回、40分間回転させる。注入後、試験対象の各フレッシュニング組成物を小片にスプレーする。各小片に対するスプレー作業は、トリガースプレーボトルのトリガーを完全に引く動作を2回行うことからなる。スプレーボトルは、布地から15.2cm(6インチ)離れた位置に保ち、スプレー作業は、布地の中央に行う。処理直後に、各布地は半分に切断し、丸め、それぞれヘッドスペースが125mLのバイアルの中に入れる。このバイアルを密封する。バイアルを少なくとも2時間、100℃にて平衡状態に保ってから、PDMS SPMEファイバーを用いて各バイアルをサンプリングすることによって分析すると共に、GC/MSによって分析する。続いて、全てのサンプルにおいて、事前に同定されている悪臭構成成分を追跡する。各ピークの累積面積カウントの総面積カウントのデータを集める。
【0094】
微生物の減少
表2は、本発明によるフレッシュニング組成物の非限定例を示している。
【0095】
【表9】

【0096】
微生物を減少させる作用について、悪臭結合ポリマーを含まない対照調合物である調合物IXと調合物Xを比較する。図2は、非残留性の布地清浄剤の黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)、黒色アスペルギルス(ATCC 6275)、ミラビリス変形菌(ATCC 7002)、及び緑膿菌(ATCC 15442)に対する効能について試験した場合の、PEIを有する調合物と有さない調合物の結果を示している。
【0097】
調合物の効能は、AOAC Germicidal Spray Products Testの方法(961.02)を量的に修正したものであるNorth America Bactericidal Fabric Spray Test Methodを用いて評価した。この方法は、U.S.EPA Pesticide Assessment Guidelines Subdivision G,Series 91−52(b)(1)に準拠した公認の試験基準である。参照したAOACの方法を布地表面に適用した。各調合物を含むトリガースプレーボトルのトリガーを2回完全に引くことによって、Testfabrics Inc.から入手できるような布地小片(3.8cm(1.5インチ)、青色のオクスフォードコットン100%)を処理した。Subdivision G,Series 91−1(b)(4)(i)に規定されているように、スプレーした布地表面の推定保存時間として、周囲温度における10〜30分の接触時間を選択した。いずれかの過剰な液体を排出してから、20mlの中和剤及び/又は増殖促進ブロスを含む広口瓶に移す。この広口瓶をボルテックスにより混合し、続いてBranson Bransonic Ultrasonic Sonicator内で5分間音波処理する。中和してから30分以内に、広口瓶をボルテックス型ミキサーで2〜3秒混ぜてから、段階希釈する。全てのサンプルを適切な条件下でインキュベートし(48±4時間)、増殖の有無をモニタリングした。サンプルを平板培養して計数し、平均log10減少値を割り出す。
【0098】
本明細書に記述される全ての百分率は、特に指定のない限り、重量による。本明細書を通して記載されているあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、こうしたそれより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含することを理解すべきである。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含する。
【0099】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
【0100】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0101】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
悪臭を減少させるフレッシュニング組成物であって、
前記組成物の0.01重量%〜0.07重量%の、分子量が1,000〜2,000,000ダルトン、好ましくは25,000ダルトンであるホモポリマーポリエチレンイミンを含む、悪臭ポリマーと、
少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、
水性キャリアと、を含み、
布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない組成物。
【請求項2】
前記悪臭結合ポリマーが、分子量が少なくとも150ダルトンであると共に15%〜80%の一級アミノ基を有するポリアミンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記悪臭結合ポリマーが、前記組成物の0.01重量%〜1重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記少なくとも1つの脂肪族アルデヒドが、前記組成物の総重量に対して0.001重量%〜5重量%、好ましくは0.001重量%〜1重量%で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記少なくとも1つの脂肪族アルデヒドが、ブルゲオナール、シトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、ヘリオナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ラウリンアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ノニルアルデヒド、2,6−ノナジエン−1−アル、オクチルアルデヒド、オキサン、P.T.ブシナール、ポリサントール、ルバフラン、トリパル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、カルボン酸、ジカルボン酸、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される緩衝剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
悪臭を減少させるフレッシュニング組成物であって、
有効量の悪臭結合ポリマーと、
少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む悪臭中和剤と、
マレイン酸と、
水性キャリアと、を含み、
布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない組成物。
【請求項8】
pHが3〜8、好ましくはpHが5〜8である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
アニオン性界面活性剤を含まない、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
界面活性剤を前記組成物の3重量%以下、好ましくは前記組成物の1重量%以下で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記水性キャリアが90%〜99.5%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
悪臭を減少させる水性フレッシュニング組成物であって、
分子量が1,000〜2,000,000であるホモポリマーポリエチレンイミンと、
少なくとも1つの脂肪族アルデヒドと、
グリコールと、
pHを3〜8にするジカルボン酸と、
90%〜99.5%の水性キャリアと、を含み、
布地に汚れ又は染みを付けるいずれの材料も本質的に含まない組成物。
【請求項13】
悪臭を減少させる方法であって、
a.請求項1のフレッシュニング組成物を提供する工程と、
b.無生物表面上又は空気中に前記フレッシュニング組成物の有効量を散布する工程と、を含む方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2013−504698(P2013−504698A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529894(P2012−529894)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/049067
【国際公開番号】WO2011/034997
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】