説明

情報システム

【課題】利用者に携帯される端末と情報センターで構成される情報システムで、携帯端末にロケ−ターを備えていないか、あるいはロケ−ターの制度が劣るときでも、有効な新規の利用を供する。
【解決手段】対象地域に標識を設置し、利用者が存在するエリアにおいて設置されている標識が備える情報が入力されたときに、標識の位置データを端末に表示し、組み合わせを形成する参加者の位置状況を把握できるようにし、同一の標識が参加者に使用されたときにゲームのステージの完了とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末を利用する情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来に類はない。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
携帯端末に新規の利用を供するためのシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
端末とセンターに連携するための通信手段、検証手段、通信手段などを備える。
【実施例】
【0005】
以下に、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する。
図1において、1、5は入力部、2,6は中央処理部、3,7は出力・表示部、4、8は通信部、9は端末、10はセンターである。
入力部は各種の指令またはデータを与え、キー、タッチパネル、音声などによって入力される。
中央処理部はコンピューターで構成され、内部に処理手段、演算、検索手段、記憶部を有している。記憶部には本実施例を実行するためのプログラムとデータが格納されている。
プログラムとデータは外部から通信によって供給されることもできる。
出力部は音声、画像によって情報を出力し、表示する。端末は利用者によって携帯され、センターは定められたエリアに設営され、通信部によって相互に送受信する。端末はロケーターとして衛星電波測位機、ビーコン受信機交信している通信基地によって測位する測位機能、利用者による入力による位置標定など任意の手段を備える。
【0006】
次に上記構成によって実行される動作を説明する。
標識が備える情報が入力される(ステップ1)。標識の位置が端末の表示部に表示され(ステップ2)、さらに利用者の組み合わせがある例においては、少なくとも他の利用者の位置も表示される(ステップ3)。組み合わせを形成している利用者の端末が同一の標識の情報を入力したときに、特別の通知が出力・表示される(ステップ4)。
【0007】
本発明はロケーターを端末が備えていないか、あるいはロケーターの精度が劣るときにも有効である。
対象地域に標識が設置される。電波、音波、レーザーなどを利用したビーコンやICタグなどが一般的だが標識を特定する、ナンバー、名称、住所、施設名など任意である。標識の位置データがセンターにおいて管理されていれば標識の種類は問わない。
標識が備える前記情報が端末の入力部に自動・手動で入力されると、端末またはセンターの記憶部のデータから標識の位置データが検索・演算される。
標識を特定する情報とともに位置データが格納されているが、いわゆるクラウドシステムの利用や、センターと端末の送受信によるものかは任意で、利用時に利用者が所在する対象地域のデータをセンターからかクラウドシステムから受領することもできる。
【0008】
ロケーターの精度が劣るときは、地図を表示しても意味がないが、前に表示されたものを残せば、ある種の軌跡表示として効果がある。
対象地域の正しい座標位置に標識の位置が表示されるので、何らかの形式で目標が座標上に表示されれば有用である。
端末の表示部に対象地域にある施設の名称を表示して、これを選択することで標識として利用することもできる。
名称を入力してもよいし、パンフレットやガイドブックに表記されている名称やナンバー、あるいはバーコードによる入力でもよい。
地図上でカーメルやタッチパネルによってポイントを指示、決定して、このポイントをセンターに送信する方法、手段でもよい。
センターでは、たとえ、どういった形式であっても対象地域の座標を備え、座標上の正確な位置を標識に与えているので名称であれ、イラストや衛星画像であれポイントが指示されれば、組み合わせを形成している参加者に当該座標上の位置を通信し、端末の画面に標識の位置を示すことができる。
ゲームの為の画面と施設のリスト画面、地図、イラスト、衛星画像(対象地域の画像)などを任意に切り換えて表示し、参加者の標識指示を可能にすることができる。
【0009】
例として施設の目立つところにナンバーを記した標識を表示して、利用者が端末の入力部にナンバーを入力すれば、当該標識の位置が表示部に表示される。
組み合わせを形成しているときは、他の利用者が入力した標識の位置がともに表示される。
組み合わせを形成している利用者のうち入力された標識のすべてを表示するか、一部を表示するか、一部をどう定めるかは、例えばゲーム要素に従うことにしてもよい。
【0010】
利用者が利用者の属性やゲーム要素としての条件をセンターに登録し、あるいはあらたに登録したときに、センターの組み合わせ決定手段によって組み合わせが決定する。
利用者が近くの標識の情報を端末に受けたときに、端末の記憶部のデータか、あるいはセンターの記憶部から通信によってデータを受け取り、端末に表示される対象地域の座標上に標識の位置が表示される。
【0011】
組み合わせを形成する他の利用者の当該位置が表示される例では、順次、相互に接近しつつあらたに標識の当該位置が表示され、相互に接近状況がわかる。
【0012】
ゲームが進行して組み合わせを形成している利用者が同一の標識の情報を使用したときは、利用者が会合したことになる。
このときにゲームの参加者(利用者と同じ)が多数のときは組み合わせを形成している参加者かいなかがわからない。
その時は、承認がある場合に限られるが、参加者の服装、バッグ、クツ、顔などを写真にとり、他の参加者に送信して捜してもらうことにしてもよい。
このときに、センターから組み合わせを形成している参加者に通知するか、通知の結果、所定の音や光を端末が出力するようにしてもよい。
参加者に特定するためのコードや、ナンバーが付与されているときは、これによってセンターを介して通知し、相手方の端末から所定の音や光が出力することも可能である。
【0013】
組み合わせを形成している参加者が相互に確認して、センターから付与されているナンバー、記号などのコードを相手方に入力し、または入力を受けたときは、端末から通信され、センターの中央処理部によってゲームの一定のステージが完了したこととして処理される。
【0014】
ステージが完了するとセンターから端末に通知され、ポイントか何らかの特典が参加者に付与される。
標識を協賛するレストランなどの商業施設や他の営業施設に設置し、当該標識が利用されると、当該端末の出力・表示部に何らかの告知がなされるようにしてもよい。
ゲーム要素(条件)によって定められた施設の標識の情報が参加者の端末に入力されたときに、参加者に何らかの特典があるか、施設にあるか任意である。
【0015】
本発明によれば、任意に移動している参加者の携帯にロケーター機能がなくとも、センターの記憶部に格納されている標識の位置データを通信によって受けることで、ゲーム的な興趣を楽しみながら会合することができる。
ゲームが開始されるときに、対象地域内の標識のデータを携帯に送信して、携帯の記憶部に格納し、携帯の中央処理部の処理手段によって、携帯の出力・表示部に標識の位置を表示することもできる。
【0016】
組み合わせを形成している参加者が同一の標識の情報を使用したことや、あるいは、参加者に付与されたコードを他の参加者の携帯が入力されたことなど、センターがこうした状況を把握するようセンターの中央処理部は処理手段を有している。
標識を設置する施設などの協賛者についても、標識の情報が利用されたときや、ステージの完了となる参加者の使用する標識が同一となったときなどに何らかのゲーム的条件(要素)によって利点を供するようにするとよい。
【0017】
ゲームの内容によってゲーム要素として条件が設定されるが、参加者が出会った後にセンターが通信によって携帯端末にエンドライン、目標点としてショップやレストランなどの施設を表示することでゲーム性が高まる。位置が表示され、位置を示す点に触れるか、カーソルによって指定する。または付与された記号、番号を入力することによって施設の詳細な案内を音声、画像、文字などで表示する。
【0018】
ゲーム要素によって性別、人数、支払者、地域、趣味、目的、その他諸条件に優先度をつけてセンターに送信し、センターが条件に合った組み合わせを選定して参加者の携帯端末に通知する。
例えば端末の画面にA欄、B欄の記入欄を表示し、性別、年齢、人数、趣味、目的などを選択し、または書き込みをする。
A欄には自分または自分達について記入し、B欄には希望する相手方の条件などを記入する。センターはA欄とB欄が相互に合致した組み合わせを選択して両者に通知してゲームが開始される。
また一例として、英語、中国語で会話をしたい、故郷の方言で話したい、映画や美術について話したいといったことや、政治、経済問題、学術的課題で議論をしたり学ぶといった目的で合致する組み合わせを選択してもよい。
血液型、生年月日、名前、携帯電話の番号、その他コードネーム、コードナンバーなど知人を特定できる情報を使用して、センターを介して相互に連絡し、待ち合わせや合流のツールとして活用することもできる。
参加者の応募は時間、地域によって締め切られるがゲームの内容によって設定する。
【0019】
選定された組み合わせは各該当者の端末画面に、その位置が表示される。
出会ったときに、それぞれにセンターから与えられたナンバーを相手方の端末に入力してセンターに送信することで出会ったことが確認され、資格が与えられる。
【0020】
資格はいくつかのランクがあり、参加料の課金、組み合わせ決定、出会ったことの確認、指定された施設の利用と認証(施設によって所定のナンバー等の入力、センターへの通知)、クイズへの解答などがあるが、その他サークルとエンドライン、目標点が与えられて到達することなど任意である。
【0021】
資格者に対しては抽選によって特典、サービス、賞金が与えられる。利用した施設のディスカウントやポイント付与、サービスなども考えられる。
【0022】
エンドライン、目標点がセンターから参加者の端末に送信される場合において、目標点が施設であるときは施設利用の要否、施設に付与されたナンバー等の入力通知の要否、目標点に表記されたナンバーなどの入力等を行うかはゲームによって異なる。参加施設の利用を条件として特典を参加者に与えるゲームであれば、参加者が参加料を支払っても還元される利益は大きいものとなり、ゲームの魅力は増す。
【0023】
エンドラインを利用することで立地が悪く、動線から離れている施設でも結果的に広告の効果が得られる。
エンドラインは水平、垂直方向に展開すれば、ビルの上階でもゲームの興趣によって参加者を来場させることができる。
【0024】
最もシンプルなゲームとしては、参加者の性別、人数、希望する組み合わせの相手方の性別、人数、何らかの費用負担があるときに自己負担とするか、相手方の負担とするか、双方の負担とするかを当該項目に入力し、その他の項目を空白にしたときは、その項目については任意としてセンターに組み合わせを任せるといった内容でゲームを設定する。
【0025】
組み合わせが参加者に対して複数の参加者が相手方となる場合、1対1になる場合、複数対複数になる場合があるが、複数であるときは最初に出会った相手方と相互にナンバーを相手方の端末に入力してセンターに通知するか、相互に了解が得られるまで出会いを重ねて、希望を満たした相手方とのみ出会いを端末によってセンターに通信して確定するかは任意である。
【0026】
ゲーム毎にナンバーを各参加者に通信によって端末に配信するか、各参加者にIDを固有に与えるかは任意でゲームによって異なる。
【0027】
一例としてゲームの参加者が100円の参加料を支払い、1000人の参加があったときに、10万円のうち一定割合をゲームの勝者、または抽選によって賞金として与える。
ゲームは携帯電話、その他通信機能を備える端末を所持する参加者を対象に実施し、センターによって運営される。
賞金は参加施設において窓口で支払うか、銀行口座への送金とするかは任意で、締め切りの時間、地域支払方法はゲームの要素としての内容や設定によって定められる。一人の参加者が抽選で賞金を受ける資格を与えられ、このことが知らされていない為に、出会いの回数を多くして賞金の分配が少なくなっても可能性を高めるという判断も生じる。賞金は出会ってナンバーを相互に入力しセンターに通知した参加者で分配される。
【発明の効果】
【0028】
対象地域に標識が設置され、標識のナンバー、位置などがセンターで管理されていることによって、ロケーターを備えていないか、精度が劣るときでも、また、地図データがなくとも、組み合わせを形成している参加者が会合することができる。標識のデータにエンドラインが付加されている例では、さらに効率的に会合できる。
センターが標識に関わるデータを管理することで、クラウドシステムや端末との送受信によるデータ利用が可能になる。また任意に組み合わせがなされてもセンターが管理していることで会合が可能になり、ゲームが成立する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施例
【符号の説明】
1 入力部
2 中央処理部
3 出力・表示部
4 通信部
5 入力部
6 中央処理部
7 出力・表示部
8 通信部
9 端末
10 センター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に携帯される端末と情報センターで構成される情報システムにおいて
前記端末と前記センターは入力部、出力部、中央処理部、出力表示部、記憶部、通信部を備え、
利用者が所在するエリアにおいて設置されている標識が備える情報が入力されたときに、前記端末か、または前記センターのいずれかの記憶部に格納されているデータから、標識が備える前記情報にもとづいて前記標識の位置を検索・演算する手段を備え、前記位置を前記端末の表示部に表示することを特徴とする情報システム。
【請求項2】
請求項1において複数の携帯が利用されているときに、前記携帯の利用者が組み合わされ、組み合わせを形成している利用者の位置が前記端末の表示部に表示されることを特徴とする情報システム。
【請求項3】
請求項2において、組み合わせを形成している前記利用者の前記端末が同一の標識の情報を入力したときに、特別の通知をすることを特徴とする情報システム。

【図1】
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【公開番号】特開2013−9284(P2013−9284A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153306(P2011−153306)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000210160)
【Fターム(参考)】