説明

情報入力システムおよびその処理方法、プログラム

【課題】入力装置の利便性を高めることのできる情報入力システムを提供する。
【解決手段】GWがデジタルペンから認証キーを受信して認証を行う。認証の結果が認証成功を示す場合には、他の全てのGWへ認証成功通知を送信する。また、自装置における認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った入力装置の識別情報に対応付けられて記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換える。そして、GWは、認証成功を示す情報に対応付けられて記録されているデジタルペンのIDを持つデジタルペンのみからの入力情報を処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置とを有する情報入力システムおよびその処理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文字情報の入力装置としてデジタルペン(電子ペン)が利用されている。そしてこのデジタルペンと、当該デジタルペンから送信される文字情報を処理する装置に関する技術が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2004−265272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のデジタルペンは、入力情報を利用して処理するサーバ、または当該サーバに情報を中継するための中継装置、との間で通信を行うためのBluetooth(登録商標)などの通信手段を備えており、この通信手段がサーバや中継装置と通信可能な距離にあれば、サーバは、デジタルペンから送信された文字情報を利用して処理を行うことが可能となる。
【0004】
ところで、Bluetooth(登録商標)の技術を利用した無線通信では、情報を送受信する装置間において、認証を行い、それら認証を行った装置間でのみしか情報が送受できないよう制御する仕組みを有しており、これをペアリングと呼ぶ。しかしながらユーザがデジタルペンを携帯しながら移動して、デジタルペンから入力した情報をサーバへ送るためには、移動先においてデジタルペンと通信する中継装置(アクセスポイントなど)が必要であり、そして、その中継装置との間でデジタルペンをペアリングさせるために移動先の中継装置に対して逐一、設定情報を入力する必要があり利便性が悪かった。
【0005】
そこでこの発明は、デジタルペンなどの入力装置の利便性を高めることのできる情報入力システムおよびその処理方法、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置と、を有する情報入力システムであって、前記入力情報受信装置は、前記入力装置の認証キーを記憶する認証キー記憶手段と、前記入力装置から前記認証キーを受信して認証する認証手段と、前記認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全ての入力情報受信装置へ、前記認証成功とその認証成功した入力装置の識別情報とを示す認証成功通知を送信する認証成功通知手段と、前記入力装置の識別情報と、前記認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報と、認証を行った入力情報受信装置の識別情報と、を対応付けて記憶する認証結果情報記憶手段と、自装置における前記認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った前記入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、前記他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換える認証結果情報書換手段と、前記認証結果情報記憶手段において認証成功を示す情報に対応付けられて記録されている識別情報の入力装置のみからの入力情報を処理する入力情報処理手段と、を備えることを特徴とする情報入力システムである。
【0007】
また本発明は、上述の情報入力システムにおいて、前記入力装置はデジタルペンであり、当該デジタルペンが、前記認証キー送信手段と、入力情報を前記入力情報受信装置へ送信する入力情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置と、を有する情報入力システムにおける情報処理方法であって、前記入力情報受信装置の認証キー記憶手段が、前記入力装置の認証キーを記憶し、前記入力情報受信装置の認証手段が、前記入力装置から前記認証キーを受信して認証し、前記入力情報受信装置の認証成功通知手段が、前記認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全ての入力情報受信装置へ、前記認証成功とその認証成功した入力装置の識別情報とを示す認証成功通知を送信し、前記入力情報受信装置の認証結果情報記憶手段が、前記入力装置の識別情報と、前記認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報と、認証を行った入力情報受信装置の識別情報と、を対応付けて記憶し、前記入力情報受信装置の認証結果情報書換手段が、自装置における前記認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った前記入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、前記他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記入力情報受信装置の入力情報処理手段が、前記認証結果情報記憶手段において認証成功を示す情報に対応付けられて記録されている識別情報の入力装置のみからの入力情報を処理することを特徴とする情報処理方法である。
【0009】
また本発明は、入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置と、を有する情報入力システムにおける前記入力情報受信装置のコンピュータを、前記入力装置の認証キーを記憶する認証キー記憶手段、前記入力装置から前記認証キーを受信して認証する認証手段、前記認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全ての入力情報受信装置へ、前記認証成功とその認証成功した入力装置の識別情報とを示す認証成功通知を送信する認証成功通知手段、前記入力装置の識別情報と、前記認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報と、認証を行った入力情報受信装置の識別情報と、を対応付けて記憶する認証結果情報記憶手段、自装置における前記認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った前記入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、前記他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換える認証結果情報書換手段、前記認証結果情報記憶手段において認証成功を示す情報に対応付けられて記録されている識別情報の入力装置のみからの入力情報を処理する入力情報処理手段、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザは、デジタルペンを持ち歩いて、移動先のGWを介してデジタルペンサーバとアクセスしようとした場合に、デジタルペンのIDや認証キーを逐一GWに設定する必要が無く、デジタルペンにペアリング要求の操作を行わせるだけで、入力装置として利用することが可能となるため、作業効率がよくなり、ユーザの利便性を高めることが可能となる。また、GWは複数のデジタルペンからのペアリング要求の受信やペアリング処理を行なうことと、デジタルペンからの入力情報をデジタルペンサーバへ転送することが同時に行えるため、複数のデジタルペンを同時に利用することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態による情報入力システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による情報入力システムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1はユーザの手の動きによるペン先の軌跡の情報を入力情報として送信するデジタルペン(入力装置)、2はデジタルペン1からの入力情報を受信してデジタルペンサーバ3へ転送するデジタルペンゲートウェイ(入力情報受信装置)である。またデジタルペンサーバ3はデジタルペンゲートウェイ2(以下、GW2とする)から受信した入力情報を用いてユーザがデジタルペンを利用して書いた軌跡を解析し、当該解析した結果の文字情報のモニタへの出力や図形のモニタへの出力などを行う。そして、デジタルペン1はGW2と無線通信により接続されており、またGW2は有線の通信ネットワークを介してデジタルペンサーバ3と接続されている。ここで、本情報入力システムにおける通信接続の形態では、デジタルペン1はGW2との間でBluetooth(登録商標)の技術を利用するものとする。
【0012】
図2はデジタルペンとGWの機能ブロック図である。
図2で示すように、デジタルペン1は、GW2を介してデジタルペンサーバ3へ送信するための、ユーザの筆跡等を示す情報となる入力情報を生成する入力情報生成部11、GW2とBluetooth(登録商標)により入力情報を送信する通信処理部12、ユーザの操作に基づいてデジタルペン1の通信接続するGW2を切り替える際に、その接続切替要求の情報をGW2へ送信する接続切替部23、デジタルペン2のID等を記憶する記憶部14を備えている。
【0013】
また、GW2は、デジタルペン1との間のBluetooth(登録商標)による通信処理を行う通信処理部21、GW2内の各処理部を制御する制御部22、受信した入力情報等をデジタルペンサーバ3へ転送するデータ転送処理部23、デジタルペン1との間のBluetooth(登録商標)におけるペアリングの処理を行うペアリング処理部24、各種情報を記憶するデータベース25を備えている。
【0014】
そして、本実施形態による情報入力システムでは、GW2が、デジタルペン1の認証キーを記憶しており、デジタルペン1に認証キーを送信してデジタルペン1が、自身の記憶部14内にある認証キーと照合することで認証を行う。そして、認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全てのGW2へ、認証成功とその認証成功したデジタルペン1のIDと認証に成功したGW2のIPアドレスと認証された経路を表すアダプタID(GW2のアダプタID)を示す認証成功通知を送信する。ここでGW2は、予め、デジタルペン1のIDと、認証に成功したGW2のIPアドレスと、認証された経路を表すアダプタIDと、認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報とを対応付けた認証結果テーブルを記憶しており、自装置内における認証結果が認証成功である場合には、その認証を行ったデジタルペン1のIDに対応付けられて成功結果テーブルが記憶する認証結果情報を認証成功を示す情報へ書き換え、他のGW2から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定されるデジタルペン1のIDに対応付けられて認証結果テーブルが記憶する認証結果情報を認証に成功したGW2のIPアドレスと認証された経路を表すアダプタIDと認証成功を表す認証結果を示す情報へ書き換える。そして、GW2は、認証結果テーブルにおいて認証成功を示す情報に対応付けられて記録されているIDを持つ、デジタルペン1のみからの入力情報の処理(デジタルペンサーバ3への転送処理等)を行う。
【0015】
図3はGWの記憶する認証結果テーブルを示す図である。
この図が示すように、認証結果テーブルは、デジタルペン1の識別情報であるペンID、デジタルペン1の認証に利用する認証キー、そのデジタルペン1が通信接続可能となっているGW2のIPアドレス、そのGW2が認証した通信経路を示すアダプタIDが対応付けられて記録されており、またそれら対応付けられているデジタルペン1とGW2のペアリングの認証結果が認証成功か認証未成功かを示す識別子『1;認証成功』,『0;認証未成功』の情報が記録されたものである。なお、認証結果テーブルには、本情報入力システムで利用できる全てのデジタルペン1とGW2の組合せによるペンID,認証キー,IPアドレス,アダプタIDが予め記録されており、またGW2における認証が成功する前は全て『0;認証未成功』として登録されている。この認証結果テーブルのデータ入力は管理者によって行われたものとする。また、この認証結果テーブルに記録されている認証キーはデジタルペン1の記憶部14にも記録されており、またペンIDはデジタルペン1の通信処理部12がROM(Read Only Memory)等のメモリ内に記憶して情報送信時に当該情報に付与する。
【0016】
図4は情報入力システムの処理フローを示す図である。
次に図4を用いて情報入力システムの処理について説明する。
なお、以下の説明においてはデジタルペン1から直接ペアリング要求を受信するGWをGW2a、それ以外の他のGWをGW2bとして説明する。
まず、デジタルペン1を利用するユーザは、デジタルペン1がGW2aと通信できるよう操作することが必要となる。ここで、デジタルペン1操作することにより、接続先切替部13がペアリング要求を送信するよう通信処理部12に通知し、通信処理部12がペアリング要求をGW2aへ送信する(ステップS101)。ペアリング要求には、デジタルペン1が記憶するペンIDが格納されている。なおペアリングとは、Bluetooth(登録商標)の技術を利用して無線通信する装置間で行う処理であり、それら装置間において認証を行い、認証を行った装置間でのみしか情報が送受できないよう制御する仕組みである。
【0017】
GW2aは、ペアリング要求を受信すると、通信処理部21が当該ペアリング要求に格納されているペンIDをペアリング処理部24へ通知する。そしてペアリング処理部24は、ペアリング要求の情報からデジタルペン1のペンIDを取得し、そのペンIDに対応付けられて認証結果テーブルに記録されている認証キーを取得し、デジタルペン1へ送信する。すると、デジタルペン1の接続先切替部13が、受信した認証キーと、自身が予め記憶する認証キーとが一致するか否かを判定し、一致する場合には、認証成功をGW2aへ送信する。また一致しない場合には、認証未成功をGW2へ送信する。そして、GW2aのペアリング処理部24は、認証成功の情報を受信したか否かによって認証判定を行い(ステップS102)、認証成功の情報を受信した場合には、通信処理部21がデジタルペン1へ、ペアリング成功を示す情報を送信する(ステップS103)。またペアリング処理部24は、認証未成功を受信した場合には、通信処理部21がデジタルペン1へ、ペアリング未成功を示す情報を送信して終了する(ステップS104)。また、通信処理部21は、ペアリング状態を変更するようペアリング処理部24に通知する。すると、ペアリング処理部24は、認証成功と判定した場合には、認証結果テーブルのペンIDと認証キーの組合せに対応付けて記録されている認証結果の情報を、自装置のIPアドレス、自装置のアダプタID、『1;認証成功』の対応関係へと書き換える(ステップS105)。
【0018】
次に、GW2aのペアリング処理部24は、認証成功したデジタルペン1のペンIDと自装置(GW2a)のIPアドレスと、自装置が認証した通信経路であることを示すアダプタID(自装置のアダプタID)とペアリングの認証結果である『1;認証成功』の情報を示すペアリング状態変更通知を、認証結果テーブルに記録されている他の全てのGW2bのIPアドレス宛に送信する(ステップS106)。つまりこのペアリング状態変更通知は、どのデジタルペン1と、どのGW2が、どういう通信経路の、ペアリングに成功したかを示す情報である。そして、ペアリング状態変更通知を受信した他のGW2bのペアリング処理部24は、ペアリング状態変更通知に格納されているペンIDに対応付けられて認証結果テーブルに記録されている認証結果の情報を、受信したGW2aのIPアドレスとアダプタIDと『1;認証成功』の情報の対応関係へと書き換える(ステップS107)。これにより、例えば、ペンIDとGW2bのアダプタIDに対応付けられていた認証結果の情報が、元々『1;認証成功』であり、その情報を『0;認証未成功』へと書き換えた場合には、GW2bにおいてデジタルペン1との通信が不可能となる。
【0019】
そして、ペアリング要求を送信したデジタルペン1は、GW2aを介してデジタルペンサーバ3と通信可能となり、文字の軌跡などの入力情報を送信することが可能となる。この処理においては、GW2aのデータ転送処理部23が、デジタルペン1から送信された入力情報に格納されているペンIDを読み取り、当該ペンIDに対応付けられて認証結果テーブルに記録されている認証結果の情報が『0;認証未成功』か『1;認証成功』か、を判定する。そして、『1;認証成功』である場合には、データ転送処理部23はデジタルペン1より受信した入力情報をデジタルペンサーバ3へ転送する。
【0020】
なお、上述の処理においては、デジタルペン1を操作してペアリング要求をGW2aへ送信するようにしているが、GW2aに何らかの操作ができる機能を備え、この機能を作動させることにより、GW2aからデジタルペン1に対してペアリング要求を送信するようにしてもよい。この場合デジタルペン1がGW2からペアリング要求を受信すると、その結果として、デジタルペン1がペンIDと認証キーとを格納した認証要求をGW2へ送信し、上記の認証処理が開始される。GW2aがデジタルペン1にペンIDと認証キーとを格納した認証要求を送信し、上記の認証処理が開始される。
【0021】
上述の情報入力システムによれば、ユーザは、デジタルペンを持ち歩いて、移動先のGW2aを介してデジタルペンサーバ1とアクセスしようとした場合に、デジタルペンのIDや認証キーを逐一GW2aに設定する必要が無く、デジタルペンにペアリング要求の操作を行わせるだけで、入力装置として利用することが可能となるため、作業効率がよくなり、ユーザの利便性を高めることが可能となる。また、GW2は複数のデジタルペン1からのペアリング要求の受信やペアリング処理を同時に行って、またデジタルペン1からの入力情報のデジタルペンサーバ3へ転送も同時に行うことができるため、複数台のデジタルペン1を同時に利用することが可能となる。
【0022】
なお、上述のデジタルペンやGW,デジタルペンサーバは、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0023】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】情報入力システムの構成を示すブロック図である。
【図2】情報入力システムの構成を示すブロック図である。
【図3】GWの記憶する認証結果テーブルを示す図である。
【図4】情報入力システムの処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0025】
1・・・デジタルペン
2・・・デジタルペンゲートウェイ(GW)
3・・・デジタルペンサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置と、を有する情報入力システムであって、
前記入力情報受信装置は、
前記入力装置の認証キーを記憶する認証キー記憶手段と、
前記入力装置から前記認証キーを受信して認証する認証手段と、
前記認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全ての入力情報受信装置へ、前記認証成功とその認証成功した入力装置の識別情報とを示す認証成功通知を送信する認証成功通知手段と、
前記入力装置の識別情報と、前記認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報と、認証を行った入力情報受信装置の識別情報と、を対応付けて記憶する認証結果情報記憶手段と、
自装置における前記認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った前記入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、前記他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換える認証結果情報書換手段と、
前記認証結果情報記憶手段において認証成功を示す情報に対応付けられて記録されている識別情報の入力装置のみからの入力情報を処理する入力情報処理手段と、
を備えることを特徴とする情報入力システム。
【請求項2】
前記入力装置はデジタルペンであり、
当該デジタルペンが、前記認証キー送信手段と、
入力情報を前記入力情報受信装置へ送信する入力情報送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
【請求項3】
入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置と、を有する情報入力システムにおける情報処理方法であって、
前記入力情報受信装置の認証キー記憶手段が、前記入力装置の認証キーを記憶し、
前記入力情報受信装置の認証手段が、前記入力装置から前記認証キーを受信して認証し、
前記入力情報受信装置の認証成功通知手段が、前記認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全ての入力情報受信装置へ、前記認証成功とその認証成功した入力装置の識別情報とを示す認証成功通知を送信し、
前記入力情報受信装置の認証結果情報記憶手段が、前記入力装置の識別情報と、前記認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報と、認証を行った入力情報受信装置の識別情報と、を対応付けて記憶し、
前記入力情報受信装置の認証結果情報書換手段が、自装置における前記認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った前記入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、前記他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、
前記入力情報受信装置の入力情報処理手段が、前記認証結果情報記憶手段において認証成功を示す情報に対応付けられて記録されている識別情報の入力装置のみからの入力情報を処理する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
入力装置と、当該入力装置から送信される入力情報を受信する入力情報受信装置と、を有する情報入力システムにおける前記入力情報受信装置のコンピュータを、
前記入力装置の認証キーを記憶する認証キー記憶手段、
前記入力装置から前記認証キーを受信して認証する認証手段、
前記認証の結果が認証成功を示す場合には、通信ネットワークを介して接続された他の全ての入力情報受信装置へ、前記認証成功とその認証成功した入力装置の識別情報とを示す認証成功通知を送信する認証成功通知手段、
前記入力装置の識別情報と、前記認証結果が認証成功か認証未成功かのいずれかを示す認証結果情報と、認証を行った入力情報受信装置の識別情報と、を対応付けて記憶する認証結果情報記憶手段、
自装置における前記認証結果が認証成功である場合には、その認証を行った前記入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、自装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換え、前記他の入力情報受信装置から認証成功通知を受けた場合には、当該認証成功通知で特定される入力装置の識別情報に対応付けられて前記認証結果情報記憶手段が記憶する情報を、認証成功を示す認証結果情報と、前記他の入力情報受信装置の識別情報とを対応付けた情報の対応関係へ書き換える認証結果情報書換手段、
前記認証結果情報記憶手段において認証成功を示す情報に対応付けられて記録されている識別情報の入力装置のみからの入力情報を処理する入力情報処理手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−193363(P2009−193363A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33656(P2008−33656)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(397065480)エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 (187)
【Fターム(参考)】