説明

情報入力装置、情報入力受付方法、および、コンピュータプログラム

【課題】ハードウェアキーボードを備える携帯端末装置と同等の広さの文章表示領域や文字入力の予測候補表示領域を確保すること。
【解決手段】受付手段表示制御部17bは、複数の入力受付領域のタッチ操作デバイスへの表示指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段をタッチ操作デバイスに表示させ、受付領域表示制御部17cは、該手段がユーザによりタッチされた場合に、タッチ操作デバイスに複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが該手段を指でタッチした後、指がタッチ操作デバイスから離れるまで、タッチ操作デバイスに複数の入力受付領域の表示を継続させ、情報設定部17eは、ユーザが複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した位置に入力受付領域が表示されていた場合に、該入力受付領域に対応する情報を入力情報として設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを有する情報入力装置、ユーザから情報の入力を受け付ける情報入力受付方法、および、その情報入力方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードウェアキーボードを持たず、タッチパネルでユーザからの入力を受け付ける携帯端末装置が広く普及している。この携帯端末装置は、ソフトウェアキーボードを表示し、ソフトウェアキーボードのキーがユーザの指によりタッチされた場合に、そのキーに対応する文字がユーザにより入力された文字として設定される。
【0003】
携帯端末装置のタッチパネルには、ソフトウェアキーボードとともに、ソフトウェアキーボードを用いて入力された文章が表示される。例えば、特許文献1には、半透明のソフトウェアキーボードを文章の上に重ねて表示する携帯端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−288873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の従来技術は、半透明のソフトウェアキーボードを、ユーザが文字入力を行う間、文章の上に重ねて表示し続けるため、ユーザが作成した文章が見えにくくなるという問題がある。同様の問題は、このようなソフトウェアキーボードが、ユーザにより入力される文節の予測候補の表示領域と重ねて表示される場合にも生じる。
【0006】
このような問題を改善するため、文章の表示領域や文節の予測候補の表示領域と、ソフトウェアキーボードを表示する領域とが重ならないようにすると、ハードウェアキーボードを備える携帯端末装置と比べて、文章の表示領域や文節の予測候補の表示領域が大幅に狭くなってしまう。
【0007】
特に、予測候補の表示領域には、ハードウェアキーボードを備える携帯端末装置では、通常6〜10行程度の文字列を表示できる広さが割り当てられるが、ソフトウェアキーボードを表示すると、その領域には、1〜2行程度の文字列しか表示できなくなる。その結果、同時に表示可能な予測候補の数が少なくなるとともに、目的の文節がその領域に表示されにくくなり、予測精度が低いとユーザが感じてしまう。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑み、ハードウェアキーボードを備える携帯端末装置と同等の広さの文章表示領域や文字入力の予測候補表示領域を確保することを可能とする情報入力装置、情報入力受付方法、および、その情報入力受付方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の技術手段は、タッチ操作デバイスを有する情報入力装置であって、複数の入力受付領域を前記タッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御部と、前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れるまで、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域の表示を継続させる受付領域表示制御部と、ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記情報入力装置の本体内部に格納可能なハードウェアキーボードをさらに備え、前記ハードウェアキーボードが前記情報入力装置の本体内部に格納されておらず、使用可能な状態にある場合に、前記受付手段表示制御部は、前記表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに非表示とさせることを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の技術手段は、タッチ操作デバイスを有する情報入力装置であって、複数の入力受付領域を前記タッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御部と、前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れてから所定の時間が経過したか否かを判定し、前記所定の時間が経過した場合に、前記タッチ操作デバイスに表示された前記複数の入力受付領域を該タッチ操作デバイスに消去させる受付領域表示制御部と、ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記情報設定部は、ユーザが指を前記タッチ操作デバイスから離した後、前記所定の時間が経過する前に、前記複数の入力受付領域のうちさらにユーザによりタッチされた入力受付領域に対応する情報を、該ユーザにより入力された情報としてさらに設定することを特徴とする。
【0013】
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段において、前記複数の入力受付領域は、ソフトウェアキーボードにおける複数のキーであることを特徴とする。
【0014】
本発明の第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記受付領域表示制御部は、前記ソフトウェアキーボードにおける複数のキーを文字の変換候補が表示される領域上に表示することを特徴とする。
【0015】
本発明の第7の技術手段は、ユーザから情報の入力を受け付ける情報入力受付方法であって、複数の入力受付領域を情報入力装置のタッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御ステップと、前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れるまで、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域の表示を継続させる領域表示制御ステップと、ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第8の技術手段は、ユーザから情報の入力を受け付ける情報入力受付方法であって、複数の入力受付領域を情報入力装置のタッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御ステップと、前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れてから所定の時間が経過したか否かを判定し、前記所定の時間が経過した場合に、前記タッチ操作デバイスに表示された前記複数の入力受付領域を該タッチ操作デバイスに消去させる領域表示制御ステップと、ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第9の技術手段は、第7または第8の技術手段において、前記複数の入力受付領域は、ソフトウェアキーボードにおける複数のキーであることを特徴とする。
【0018】
本発明の第10の技術手段は、上記情報入力受付方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、複数の入力受付領域を情報入力装置のタッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段をタッチ操作デバイスに表示させ、タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、タッチ操作デバイスに複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが表示指示受付手段を指でタッチした後、その指がタッチ操作デバイスから離れるまで、タッチ操作デバイスに複数の入力受付領域の表示を継続させ、ユーザが複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていたキーをユーザにより入力されたキーとして設定することとしたので、ハードウェアキーボードを備える携帯端末装置と同等の広さの文章表示領域や文字入力の予測候補表示領域を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】文章入力時の携帯端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【図3】ソフトウェアキーボードが表示された表示画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るタッチ動作受付処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るタッチ動作受付処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】ソフトウェアキーボードを変換候補表示領域上に表示した表示画面の一例を示す図である。
【図7】QWERTY配列のソフトウェアキーボードを表示した表示画面の一例を示す図である。
【図8】12キー配列のソフトウェアキーボードを表示した表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態に係る情報入力装置の構成について説明する。なお、以下では、情報入力装置が携帯端末装置である場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、情報の入力を受け付ける他の装置であってもよい。図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末装置10の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、この携帯端末装置10は、アンテナ11、通信処理部12、通話処理部13、ハードウェアキーボード14、タッチパネル15、記憶部16、制御部17を備える。
【0023】
アンテナ11は、ユーザが通信や通話を行う場合に、通信や通話用の電波の送受信を行うアンテナである。通信処理部12は、データ通信処理を行う処理部である。通話処理部13は、通話処理を行う処理部である。
【0024】
ハードウェアキーボード14は、ユーザから文字等の入力を受け付けるハードウェアキーボードである。このハードウェアキーボード14は、携帯端末装置10の本体内部に格納可能なスライドアウト式のキーボードであり、携帯端末装置10の本体上面をスライドさせると、携帯端末装置10の本体内部に格納されたキーボードが外に現れ、使用可能となるものである。
【0025】
タッチパネル15は、情報の表示を行うとともに、ユーザから文字等の入力を受け付ける表示・入力デバイスである。このタッチパネル15は、表示パネル15a、タッチセンサ15bを備える。表示パネル15aは、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの情報を表示する表示デバイスである。タッチセンサ15bは、ユーザが指でタッチパネル15をタッチした位置(例えば、画面上のXY座標位置)、あるいは、ユーザの指がタッチパネル15から離れた位置(例えば、画面上のXY座標位置)を検出するセンサである。なお、上記タッチパネル15は、光センサー液晶や、タッチスクリーンなど画面上の表示に触れることで機器を操作する入力装置全般をさすタッチ操作デバイスの一例として上げているものである。
【0026】
記憶部16は、不揮発性メモリなどの記憶デバイスである。この記憶部16は、ユーザデータ16a、予測変換データ16b、ソフトウェアキーボードデータ16cなどを記憶する。
【0027】
ユーザデータ16aは、電子メールデータや電話帳データ、ユーザにより作成された文章などを記憶したユーザの個人データである。予測変換データ16bは、文字の予測変換に用いられるデータである。予測変換とは、ユーザにより1文字入力されるごとに、どのような文節が入力されるかを予測し、予測した文節を変換候補として表示する処理である。
【0028】
ソフトウェアキーボードデータ16cは、ソフトウェアキーボードの画像データや、ソフトウェアキーボードにおける各キーの表示位置の情報(例えば、各キーが表示される画面上のXY座標位置の情報)を記憶したデータである。ソフトウェアキーボードデータ16cは、ユーザによりソフトウェアキーボードがタッチされた場合に参照され、タッチされた位置(例えば、画面上のXY座標位置)に対応する位置のキーがユーザにより入力されたキーとして設定される。
【0029】
制御部17は、携帯端末装置10を全体的に制御するCPU(Central Processing Unit)などの制御デバイスである。この制御部17は、表示制御部17a、受付手段表示制御部17b、受付領域表示制御部17c、画像合成部17d、情報設定部17e、文書編集処理部17f、変換候補選択処理部17gを備える。
【0030】
表示制御部17aは、表示パネル15aに表示する画像データを生成し、生成した画像データをタッチパネル15に出力する処理部である。画像データとは、例えば、入力された文章を表示する表示領域のデータなどである。なお、後に説明するように、ソフトウェアキーボードを表示する指示をユーザから受け付けた場合は、生成した画像データとソフトウェアキーボードの画像とを合成した画像データがタッチパネル15に出力される。
【0031】
受付手段表示制御部17bは、表示パネル15aを制御して、表示指示受付手段を表示パネル15aに表示させる処理部である。表示指示受付手段とは、ソフトウェアキーボードを表示パネル15aに表示させる指示をユーザから受け付ける領域である。この表示指示受付手段がユーザによりタッチされると、ソフトウェアキーボードが表示パネル15aに表示される。
【0032】
図2は、文章入力時の携帯端末装置10の表示画面20の一例を示す図である。図2に示すように、この表示画面20には、入力された文章が表示される文章表示領域21と、文字の変換候補を表示する変換候補表示領域22と、携帯端末装置10の機能キーに割り当てられた機能を表示する機能キー表示領域23とが表示される。さらに、この表示画面20には、ソフトウェアキーボードを表示パネル15aに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段24が表示される。
【0033】
また、受付手段表示制御部17bは、ハードウェアキーボード14が携帯端末装置10の本体内部に格納されておらず、使用可能な状態にある場合に、表示パネル15aを制御して、表示指示受付手段24の表示を表示パネル15aに非表示とさせる。これにより、ユーザがハードウェアキーボード14を使用する場合に、誤って表示指示受付手段24にタッチして、ソフトウェアキーボードが表示パネル15aに表示されてしまうことを防止することができる。
【0034】
図1の説明に戻ると、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aに表示された表示指示受付手段24がユーザによりタッチされた場合に、表示パネル15aを制御して、表示パネル15aにソフトウェアキーボードを表示させる処理部である。その際、受付領域表示制御部17cは、ソフトウェアキーボードデータ16cを読み出し、ソフトウェアキーボードデータ16cに含まれるソフトウェアキーボードの画像データを用いて上記処理を行う。
【0035】
また、受付領域表示制御部17cは、ユーザが表示指示受付手段24を指でタッチした後、その指がタッチパネル15から離れるまで、表示パネル15aを制御して、表示パネル15aにソフトウェアキーボードの表示を継続させる。そして、タッチパネル15から指が離れた場合に、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aを制御して、ソフトウェアキーボードを消去させる。
【0036】
図3は、ソフトウェアキーボード25が表示された表示画面20の一例を示す図である。図3に示すように、ユーザにより表示指示受付手段24がタッチされると、表示画面20上に50音配列のソフトウェアキーボード25が表示される。
【0037】
そして、ユーザの指がタッチパネル15から離れない間は、ソフトウェアキーボード25は消去されることなく継続して表示される。そして、ユーザがタッチパネル25から指を離すと、表示パネル15aに表示されていたソフトウェアキーボード25は消去される。
【0038】
なお、図3に一例を示したソフトウェアキーボード25は、下にある文章表示領域21が透けて見える半透明の表示となっているが、文章表示領域21を上書きする表示にすることとしてもよい。
【0039】
このように、50音配列のソフトウェアキーボード25を表示パネル15aに表示させることにより、50音配列に慣れたユーザが文字入力を容易に行うことができるようになる。また、タッチパネル15から指が離れた場合に、表示パネル15aに表示していたソフトウェアキーボード25を表示パネル15aに消去させることとしたので、ユーザはソフトウェアキーボード25を消去する操作を特に行う必要がなく、つぎの操作にスムーズに移行することができる。
【0040】
図1の説明に戻ると、画像合成部17dは、図2に示した表示指示受付手段24がユーザによりタッチされた場合に、表示制御部17aにより生成された画像データと、受付領域表示制御部17cによりソフトウェアキーボードデータ16cから読み出されたソフトウェアキーボード25の画像データとを合成する処理部である。画像データの合成後、画像合成部17dは、合成した画像データを表示パネル15aに出力し、出力した画像データを表示パネル15aに表示させる。
【0041】
情報設定部17eは、ユーザの指がタッチパネル15から離れた場合に、指が離れた位置に表示されていたソフトウェアキーボードのキーを、ユーザにより入力されたキーとして設定する処理部である。
【0042】
具体的には、情報設定部17eは、ユーザの指が離れた位置の情報をタッチセンサ15bから取得するとともに、ソフトウェアキーボードデータ16cに含まれるソフトウェアキーボード25上の各キーの表示位置の情報(例えば、各キーが表示される画面上のXY座標位置の情報)を取得し、指が離れた位置(例えば、画面上のXY座標位置)に対応する位置に表示されていたキーを検出する。そして、情報設定部17eは、検出したキーを、ユーザにより入力されたキーとして設定する。
【0043】
文書編集処理部17fは、ユーザにより入力された文書の編集処理を行う処理部である。具体的には、文書編集処理部17fは、ハードウェアキーボード14やソフトウェアキーボード25を介して、ユーザから文章の挿入や削除などの指示を受け付け、受け付けた指示に応じて文書の編集を行う。
【0044】
変換候補選択処理部17gは、図2に一例を示した変換候補表示領域22においてユーザによりなされる変換候補の指定を受け付け、指定された変換候補で文章表示領域21に表示された変換対象の文字を変換する処理部である。
【0045】
具体的には、変換候補選択処理部17gは、ユーザにより文字が入力された場合に、予測変換データ16bを読み出して、入力された文字の変換候補を予測する。そして、変換候補選択処理部17gは、表示パネル15aを制御して、予測した変換候補を変換候補表示領域22に表示させる。
【0046】
ここで、ユーザは、表示パネル15aに表示された変換候補の中から、1つの変換候補を指でタッチすることにより変換候補の指定を行う。この場合、変換候補選択処理部17gは、ユーザの指が離れた位置の情報をタッチセンサ15bから取得し、その位置に対応する位置に表示されていた変換候補をユーザにより指定された変換候補として設定する。
【0047】
適切な変換候補がない場合は、ユーザは、変換候補の指定を行うことなく、文字の入力を継続する。そして、変換候補選択処理部17gは、ユーザにより新たな文字が入力される度に、上記処理を実行する。
【0048】
つぎに、本発明の実施形態に係るタッチ動作受付処理の処理手順について説明する。図4、図5は、本発明の実施形態に係るタッチ動作受付処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0049】
図4に示すように、携帯端末装置10のタッチセンサ15bは、タッチパネル15に対するユーザのタッチ動作を待ち受ける(ステップS101)。そして、タッチセンサ15bは、ユーザによりなされたタッチが、図2に一例を示した表示指示受付手段24に対するタッチであるか否かを判定する(ステップS102)。
【0050】
ユーザによりなされたタッチが表示指示受付手段24に対するタッチである場合(ステップS102においてYESの場合)、文字入力受付処理が実行される(ステップS107)。この文字入力受付処理については、図5を用いて詳しく説明する。
【0051】
その後、ステップS106に移行して、タッチセンサ15bは、このタッチ動作受付処理を終了するか否かを判定する(ステップS106)。タッチ動作受付処理を終了する場合とは、例えば、携帯端末装置10の電源がオフにされる場合などである。
【0052】
タッチ動作受付処理を終了すると判定された場合(ステップS106においてYESの場合)、このタッチ動作受付処理は終了する。タッチ動作受付処理を終了しないと判定された場合(ステップS106においてNOの場合)、ステップS101に移行して、それ以降の処理が継続して実行される。
【0053】
ステップS102において、ユーザによりなされたタッチが表示指示受付手段24に対するタッチでない場合(ステップS102においてNOの場合)、タッチセンサ15bは、ユーザによりなされたタッチが、図2に一例を示した文章表示領域21に対するタッチであるか否かを判定する(ステップS103)。
【0054】
ユーザによりなされたタッチが文章表示領域21に対するタッチである場合(ステップS103においてYESの場合)、文章編集処理部17fは、表示パネル15aを制御して、文章の編集対象を示すカーソルを文章表示領域21に表示させる(ステップS108)。
【0055】
そして、文章編集処理部17fは、ハードウェアキーボード14やソフトウェアキーボード25を介して、ユーザから文章の挿入や削除などの指示を受け付け、受け付けた指示に応じて文書の編集処理を実行する(ステップS109)。その後、ステップS106に移行して、それ以後の処理が実行される。
【0056】
ステップS103において、ユーザによりなされたタッチが文章表示領域21に対するタッチでない場合(ステップS103においてNOの場合)、タッチセンサ15bは、ユーザによりなされたタッチが、図2に一例を示した変換候補表示領域22に対するタッチであるか否かを判定する(ステップS104)。
【0057】
ユーザによりなされたタッチが変換候補表示領域22に対するタッチである場合(ステップS104においてYESの場合)、変換候補選択処理部17gは、タッチされた変換候補をユーザにより指定された変換候補として受け付ける(ステップS110)。
【0058】
そして、変換候補選択処理部17gは、指定された変換候補で文章表示領域21に表示された変換対象の文字を変換する(ステップS111)。その後、ステップS106に移行して、それ以後の処理が実行される。
【0059】
ステップS104において、ユーザによりなされたタッチが変換候補表示領域22に対するタッチでない場合(ステップS104においてNOの場合)、携帯端末装置10は、タッチされた領域に応じて、各種処理を実行する(ステップS105)。その後、ステップS106に移行して、それ以後の処理が実行される。
【0060】
つぎに、図4のステップS107に示した文字入力受付処理の処理手順について、図5を用いて説明する。この処理は、ステップS102において、ユーザによりなされたタッチが表示指示受付手段24に対するタッチである場合(ステップS102においてYESの場合)に実行される処理である。
【0061】
図5に示すように、携帯端末装置10の受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aを制御して、表示パネル15aにソフトウェアキーボード25を表示させる(ステップS201)。そして、タッチセンサ15bは、タッチパネル15から指を離すユーザの動作を待ち受ける(ステップS202)。タッチパネル15から指を離すユーザの動作がなされるまで、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aを制御して、表示パネル15aにソフトウェアキーボード25の表示を継続させる。
【0062】
その後、情報設定部17eは、タッチパネル15から指が離れた位置が、ソフトウェアキーボード25上の位置であるか否かを判定する(ステップS203)。タッチパネル15から指が離れた位置がソフトウェアキーボード25上の位置である場合(ステップS203においてYESの場合)、情報設定部17eは、指が離れた位置に対応する位置に表示されていたソフトウェアキーボード25上のキーを、ユーザにより入力されたキーとして設定する(ステップS204)。
【0063】
そして、文章編集処理部17fは、表示パネル15aを制御して、情報設定部17eにより設定されたキーに対応する文字を、図2に一例を示した文章表示領域21に表示させる(ステップS205)。その後、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aを制御して、表示パネル15aにソフトウェアキーボード25の表示を消去させる(ステップS206)。そして、この文字入力受付処理は終了する。
【0064】
ステップS203において、タッチパネル15から指が離れた位置がソフトウェアキーボード25上の位置でない場合(ステップS203においてNOの場合)、ステップS204およびステップS205の処理を行うことなく、ステップS206に移行して、それ以後の処理を実行する。ソフトウェアキーボード25上の位置でない位置でユーザがタッチパネル15から指を離すことは、文字の入力をユーザがキャンセルすることに相当するものである。
【0065】
さて、これまで情報入力装置および情報入力受付方法の実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、情報入力装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムとしての形態、あるいは、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として本発明が実施されることとしてもよい。
【0066】
ここで、記録媒体としては、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等、さまざまな形態のものを採用することができる。
【0067】
これら記録媒体に上記実施形態における情報入力装置の機能を実現させるコンピュータプログラム、または、情報入力受付方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録して流通させることにより、コストの低廉化、及び可搬性や汎用性を向上させることができる。
【0068】
そして、コンピュータに上記記録媒体を装着し、コンピュータにより記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み出してメモリに格納し、コンピュータが備えるプロセッサ(CPU:Central Processing Unit、MPU:Micro Processing Unit)が当該コンピュータプログラムをメモリから読み出して実行することにより、本実施形態に係る情報入力装置の機能を実現し、情報入力受付方法を実行することができる。
【0069】
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。
【0070】
例えば、図3の例では、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aを制御して、ソフトウェアキーボード25を文章表示領域21上に表示させることとしているが、ソフトウェアキーボード25を変換候補表示領域22上に表示させることとしてもよい。
【0071】
図6は、ソフトウェアキーボード25を変換候補表示領域22上に表示した表示画面の一例を示す図である。この場合、受付手段表示制御部17bは、表示パネル15aを制御して、表示指示受付手段24をソフトウェアキーボード25の近くの領域に表示させることとしてもよい。
【0072】
これにより、文章表示領域21に表示されている編集中の文章を確認できるようになり、ユーザが文章を容易に推敲できるようになる。この場合、ソフトウェアキーボード25の表示が変換候補表示領域22の表示に重なることになるが、文字の変換候補の選択は、文字の入力後に行われるため問題はない。
【0073】
また、図3の例では、受付領域表示制御部17cは、ソフトウェアキーボード25として、50音配列のキーボードを表示パネル15aに表示させることとしているが、それ以外の配列のキーボードを表示パネル15aに表示させることとしてもよい。
【0074】
例えば、受付領域表示制御部17cは、QWERTY配列のソフトウェアキーボードを表示パネル15aに表示させることとしてもよい。図7は、QWERTY配列のソフトウェアキーボード26を表示した表示画面20の一例を示す図である。このように、QWERTY配列のソフトウェアキーボード26を表示パネル15aに表示させることにより、QWERTY配列に慣れたユーザが文字入力を容易に行うことができるようになる。
【0075】
また、受付領域表示制御部17cは、携帯電話機に用いられる1〜9、*、0、#の12の文字キーが配列された12キー配列のソフトウェアキーボードを表示パネル15aに表示させることとしてもよい。図8は、12キー配列のソフトウェアキーボード27を表示した表示画面20の一例を示す図である。このように、12キー配列のソフトウェアキーボード27を表示パネル15aに表示させることにより、12キー配列に慣れたユーザが文字入力を容易に行うことができるようになる。
【0076】
この場合、受付領域表示制御部17cは、ユーザの指がタッチパネル15から離れてから所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過した場合に、タッチパネル15に表示されたソフトウェアキーボードをタッチパネル15に消去させる。そして、情報設定部17eは、ユーザが指をタッチパネル15から離した後、上記所定の時間が経過する前に、さらにユーザによりソフトウェアキーボード上でタッチされたキーを、ユーザにより入力されたキーとしてさらに設定する。
【0077】
これにより、同一のキーに複数の文字等が割り当てられており(例えば、「あ」の文字のキーに「い」、「う」、「え」、「お」の文字も割り当てられており)、タッピングにより入力する文字等を切り替える場合に、所定の時間ソフトウェアキーボードの表示を継続させ、ソフトウェアキーボードが表示されている間にユーザからの複数のキー入力を受け付けるので、ユーザがタッピングを容易にできるようにすることができる。
【0078】
なお、ここでは、ソフトウェアキーボードが表示されている所定の時間内にユーザから複数のキー入力を受け付けることとしたが、ソフトウェアキーボードの表示指示をユーザから繰り返し受け付けて、ソフトウェアキーボードの表示を継続させ、その間にユーザからキー入力を受け付けることとしてもよい。
【0079】
この場合、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aに表示された表示指示受付手段24がユーザによりタッチされた場合に、表示パネル15aを制御して、表示パネル15aにソフトウェアキーボードを所定の時間表示させる。
【0080】
そして、情報設定部17eは、ユーザの指がタッチパネル15から離れた場合に、指が離れた位置に表示されていたソフトウェアキーボードのキーを、ユーザにより入力されたキーとして設定する。
【0081】
その後、ソフトウェアキーボードが表示されている間に、再度表示指示受付手段24がユーザにより再度タッチされた場合、受付領域表示制御部17cは、表示パネル15aを制御して、その時点から所定の時間ソフトウェアキーボードを表示させる。そして、情報設定部17eは、ユーザの指がタッチパネル15から離れた場合に、指が離れた位置に表示されていたソフトウェアキーボードのキーを、ユーザにより入力されたキーとして設定する。
【0082】
例えば、ソフトウェアキーボード上で「あ」のキーが入力キーとして設定され、そのソフトウェアキーボードが表示されている間に、再度「あ」のキーが入力キーとして設定され、そのまま所定の時間が経過した場合、「あ」から「い」に文字が切り替えられ、「い」の文字が入力されることになる。なお、最初に「あ」のキーが入力キーとして設定され、そのまま所定の時間が経過した場合、「あ」の文字が入力されることになる。
【0083】
また、上記実施形態では、ソフトウェアキーボードに表示された文字がユーザにより指定された場合に、携帯端末装置10が、指定された文字の入力を受け付けることとしたが、本発明はこれに限定されず、ソフトウェアキーボードに記号や図形、画像などの情報が表示され、ユーザによりそれらのいずれかが指定された場合に、携帯端末装置10が、指定された記号や図形、画像などの情報の入力を受け付けることとしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、表示指示受付手段24がユーザによりタッチされた場合に、携帯端末装置10が、ソフトウェアキーボードを表示することとしたが、本発明はこれに限定されず、複数のメニューを含むメニュー選択画面を表示することとしてもよい。
【0085】
この場合、受付手段表示制御部17bは、複数のメニューを含むメニュー選択画面をタッチパネル15に表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段24をタッチパネル15に表示させる。
【0086】
そして、受付領域表示制御部17cは、タッチパネル15に表示された表示指示受付手段24がユーザによりタッチされた場合に、タッチパネル15にメニュー選択画面を表示させるとともに、ユーザが表示指示受付手段24を指でタッチした後、その指がタッチパネル15から離れるまで、タッチパネル15にメニュー選択画面の表示を継続させる。そして、受付領域表示制御部17cは、指がタッチパネル15から離れるとメニュー選択画面を消去させる。
【0087】
そして、情報設定部17eは、ユーザがメニュー選択画面の表示領域内で指を離した際に、ユーザが指を離した位置に表示されていたメニューに対応する処理の実行指示を、ユーザにより入力された情報として設定する。以上のように、メニュー選択画面を必要な時だけ表示することにより、文書などを表示する表示領域を広くすることができる。
【符号の説明】
【0088】
10…携帯端末装置、11…アンテナ、12…通信処理部、13…通話処理部、14…ハードウェアキーボード、15…タッチパネル、15a…表示パネル、15b…タッチセンサ、16…記憶部、16a…ユーザデータ、16b…予測変換データ、16c…ソフトウェアキーボードデータ、17…制御部、17a…表示制御部、17b…受付手段表示制御部、17c…受付領域表示制御部、17d…画像合成部、17e…情報設定部、17f…文書編集処理部、17g…変換候補選択処理部、20…表示画面、21…文章表示領域、22…変換候補表示領域、23…機能キー表示領域、24…表示指示受付手段、25,26,27…ソフトウェアキーボード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ操作デバイスを有する情報入力装置であって、
複数の入力受付領域を前記タッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御部と、
前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れるまで、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域の表示を継続させる受付領域表示制御部と、
ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定部と、
を備えることを特徴とする情報入力装置。
【請求項2】
前記情報入力装置の本体内部に格納可能なハードウェアキーボードをさらに備え、前記ハードウェアキーボードが前記情報入力装置の本体内部に格納されておらず、使用可能な状態にある場合に、前記受付手段表示制御部は、前記表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに非表示とさせることを特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
【請求項3】
タッチ操作デバイスを有する情報入力装置であって、
複数の入力受付領域を前記タッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御部と、
前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れてから所定の時間が経過したか否かを判定し、前記所定の時間が経過した場合に、前記タッチ操作デバイスに表示された前記複数の入力受付領域を該タッチ操作デバイスに消去させる受付領域表示制御部と、
ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定部と、
を備えることを特徴とする情報入力装置。
【請求項4】
前記情報設定部は、ユーザが指を前記タッチ操作デバイスから離した後、前記所定の時間が経過する前に、前記複数の入力受付領域のうちさらにユーザによりタッチされた入力受付領域に対応する情報を、該ユーザにより入力された情報としてさらに設定することを特徴とする請求項3に記載の情報入力装置。
【請求項5】
前記複数の入力受付領域は、ソフトウェアキーボードにおける複数のキーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報入力装置。
【請求項6】
前記受付領域表示制御部は、前記ソフトウェアキーボードにおける複数のキーを文字の変換候補が表示される領域上に表示することを特徴とする請求項5に記載の情報入力装置。
【請求項7】
ユーザから情報の入力を受け付ける情報入力受付方法であって、
複数の入力受付領域を情報入力装置のタッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御ステップと、
前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れるまで、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域の表示を継続させる受付領域表示制御ステップと、
ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定ステップと、
を含むことを特徴とする情報入力受付方法。
【請求項8】
ユーザから情報の入力を受け付ける情報入力受付方法であって、
複数の入力受付領域を情報入力装置のタッチ操作デバイスに表示させる指示をユーザから受け付ける表示指示受付手段を前記タッチ操作デバイスに表示させる受付手段表示制御ステップと、
前記タッチ操作デバイスに表示された表示指示受付手段がユーザによりタッチされた場合に、前記タッチ操作デバイスに前記複数の入力受付領域を表示させるとともに、ユーザが前記表示指示受付手段を指でタッチした後、該指が前記タッチ操作デバイスから離れてから所定の時間が経過したか否かを判定し、前記所定の時間が経過した場合に、前記タッチ操作デバイスに表示された前記複数の入力受付領域を該タッチ操作デバイスに消去させる受付領域表示制御ステップと、
ユーザが前記複数の入力受付領域の表示領域内で指を離した場合に、ユーザが指を離した位置に表示されていた入力受付領域に対応する情報をユーザにより入力された情報として設定する情報設定ステップと、
を含むことを特徴とする情報入力受付方法。
【請求項9】
前記複数の入力受付領域は、ソフトウェアキーボードにおける複数のキーであることを特徴とする請求項7または8に記載の情報入力受付方法。
【請求項10】
請求項7〜9のいずれか1項に記載の情報入力受付方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−33332(P2013−33332A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168305(P2011−168305)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】