説明

情報公開システム、情報公開サーバ、運転ユーザ端末、情報公開方法

【課題】運転者の運転実績情報の公開範囲を制御する。
【解決手段】運転ユーザ端末が、車両の運転実績情報を出力する車載装置から運転実績情報を読み出し、読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化し、暗号化した運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信し、情報公開サーバが、暗号化された運転実績情報を受信し、受信した暗号化された運転実績情報を、暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を記憶し、参照端末から、運転実績情報の参照要求を受信すると、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報を送信するか否かを判定し、参照端末に対して運転実績情報を送信すると判定すると、記憶した運転実績情報を読み出して参照端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を運転する運転ユーザの運転実績情報を公開する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、ECU(Engine Control Unit)等の制御コンピュータである車載装置が各部に搭載されている。このような複数の車載装置は、例えば速度、走行距離、残燃料量、燃費等の運転実績情報を各部から取得し、車両内で相互に接続された車載ネットワークを介して通信を行い、各部を制御する。またこのような運転実績情報は外部に出力され、自動車の開発時や故障時等に、機能測定や状況把握等のために参照されている。特許文献1、2には、このような運転実績情報を保険料の算定に利用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−256655号公報
【特許文献2】特開2006−244344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような運転実績情報は、運転者の個人的な行動が記録された情報であると考えられ、運転者にとって管理可能であることが望ましい。すなわち、運転実績情報を保険会社等の第三者に提供することが必ずしも妥当でない場合があると考えられる。一方、保険会社等の第三者は、このような運転実績情報を活用することにより各種サービスを提供したいという要求がある。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、運転者の運転実績情報の公開範囲を制御する情報公開システム、情報公開サーバ、運転ユーザ端末、情報公開方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末と、運転ユーザ端末にネットワークを介して接続された情報公開サーバと、情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムであって、運転ユーザ端末は、車両の運転実績情報を出力する車載装置から、運転実績情報を読み出す読み出し部と、読み出し部が読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、暗号化部によって暗号化された運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信する運転実績情報送信部と、を備え、情報公開サーバは、運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、運転実績情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、運転ユーザ端末から送信される、暗号化された運転実績情報を受信する受信部と、受信部が受信した暗号化された運転実績情報を、暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を運転実績情報記憶部に記憶させる復号部と、参照端末から、運転実績情報の参照要求を受信すると、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報を送信するか否かを判定する判定部と、判定部が、参照端末に対して運転実績情報を送信すると判定すると、運転実績情報記憶部に記憶されている運転実績情報を読み出して参照端末に送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、情報公開サーバが、運転ユーザを識別する個人情報が記憶されている個人情報記憶部を備え、制限情報記憶部には、個人情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶され、判定部は、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報と個人情報とを送信するか否かを判定し、送信部は、判定部が、参照端末に対して運転実績情報と個人情報とを送信すると判定すると、運転実績情報記憶部に記憶されている運転実績情報と個人情報記憶部に記憶されている個人情報とを読み出して参照端末に送信することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、運転ユーザ端末が、制限情報を情報公開サーバに送信する制限情報送信部を備え、情報公開サーバは、運転ユーザ端末から送信される制限情報を、制限情報記憶部に記憶させる制限情報登録部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、運転ユーザ端末は、読み出し部を有し、自身を識別する端末識別情報が記憶されている読み出し端末と、暗号化部と運転実績情報送信部とを有する通信端末とを備え、通信端末は、予め定められた端末識別情報のリストが記憶されるリスト記憶部と、情報公開サーバから、リストを受信してリスト記憶部に記憶させるリスト登録部と、を備え、暗号化部は、読み出し端末に記憶されている端末識別情報が、リスト記憶部に記憶されているリストに含まれる場合、読み出し端末が読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、車両の運転実績情報を出力する車載装置から、運転実績情報を読み出す読み出し部と、読み出し部が読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、暗号化部によって暗号化された運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信する運転実績情報送信部と、を備えた運転ユーザの運転ユーザ端末と、運転ユーザ端末にネットワークを介して接続された情報公開サーバと、情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムにおける情報公開サーバであって、運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、運転実績情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、運転ユーザ端末から送信される、暗号化された運転実績情報を受信する受信部と、受信部が受信した暗号化された運転実績情報を、暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を運転実績情報記憶部に記憶させる復号部と、参照端末から、運転実績情報の参照要求を受信すると、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報を送信するか否かを判定する判定部と、判定部が、参照端末に対して運転実績情報を送信すると判定すると、運転実績情報記憶部に記憶されている運転実績情報を読み出して参照端末に送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末と、運転ユーザ端末にネットワークを介して接続され、運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、運転実績情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、運転ユーザ端末から送信される、暗号化された運転実績情報を受信する受信部と、受信部が受信した運転実績情報を暗号化した暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を運転実績情報記憶部に記憶させる復号部と、参照端末から、運転実績情報の参照要求を受信すると、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報を送信するか否かを判定する判定部と、判定部が、参照端末に対して運転実績情報を送信すると判定すると、運転実績情報記憶部に記憶されている運転実績情報を読み出して参照端末に送信する送信部と、を備えた情報公開サーバと、情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムにおける運転ユーザ端末であって、車両の運転実績情報を出力する車載装置から、運転実績情報を読み出す読み出し部と、読み出し部が読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、暗号化部によって暗号化された運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信する運転実績情報送信部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末と、運転ユーザ端末にネットワークを介して接続され、運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、運転実績情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、を備えた情報公開サーバと、情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムの、運転ユーザ端末が、車両の運転実績情報を出力する車載装置から、運転実績情報を読み出すステップと、読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化するステップと、暗号化した運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信するステップと、情報公開サーバが、運転ユーザ端末から送信される、暗号化された運転実績情報を受信するステップと、受信した暗号化された運転実績情報を、暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を運転実績情報記憶部に記憶させるステップと、参照端末から、運転実績情報の参照要求を受信すると、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報を送信するか否かを判定するステップと、参照端末に対して運転実績情報を送信すると判定すると、運転実績情報記憶部に記憶されている運転実績情報を読み出して参照端末に送信するステップと、を備えることを特徴とする情報公開方法である。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明によれば、運転ユーザ端末が、車両の運転実績情報を出力する車載装置から運転実績情報を読み出し、読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化し、暗号化した運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信し、情報公開サーバが、暗号化された運転実績情報を受信し、受信した暗号化された運転実績情報を、暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を記憶し、参照端末から、運転実績情報の参照要求を受信すると、制限情報に基づいて、参照端末に対して運転実績情報を送信するか否かを判定し、参照端末に対して運転実績情報を送信すると判定すると、記憶した運転実績情報を読み出して参照端末に送信するようにしたので、運転者の運転実績情報の公開範囲を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による情報公開システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による制限情報の入力画面の例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による情報公開システムの動作例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による情報公開システムの適用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による情報公開システム1の構成を示すブロック図である。情報公開システム1は、車両100と、読み出し端末200と、通信端末300と、情報公開サーバ400と、参照端末500−1、参照端末500−2、・・・とを備えている。ここで、参照端末500−1、参照端末500−2、・・・は同様の構成であるので、特に区別しない場合には参照端末500として説明する。また、ここでは車両100と、読み出し端末200と、通信端末300とをそれぞれ1台ずつ示しているが、複数台の車両100が、それぞれの運転ユーザのリスト記憶部301を介して情報公開サーバ400に接続されて良い。
【0016】
車両100は、ECU等の制御コンピュータである車載装置が各部に搭載された自動車等の車両である。車両100が備える複数の車載装置は、例えばアクセスやブレーキの踏み込み角度、速度、走行距離、残燃料量、燃費、故障情報、エンジン回転数等の運転実績情報を各部から取得し、車両内で相互に接続された車載ネットワークを介して出力する。車載ネットワークとは、例えばCAN(Controller Area Network)、CAN−BUS等とよばれるネットワークが適用できる。このような車載ネットワークを流れる情報は、例えばOBD2(On Board Diagnostics-II)等のインタフェースから出力される。
【0017】
読み出し端末200は、車両100の車載装置に接続されるコンピュータ端末である。読み出し端末200には、自身を識別する端末識別情報が予め記憶されている。端末識別情報は、例えば製造番号である。
読み出し部201は、車両100の車載装置から出力される運転実績情報を読み出す。読み出し部201は、例えばCAN−BUSアダプタ、OBD2コネクタ等とよばれる読取専用機器である。
【0018】
通信端末300は、読み出し端末200に接続された、車両を運転する運転ユーザのコンピュータ端末である。通信端末300には、表示部であるディスプレイを備えた、例えばスマートフォン等の携帯電話端末、ノートPC(Personal computer)やタブレットPC等が適用できる。ここでは、通信端末300は、GPS(Global Positioning System)により位置情報を取得する機能と、加速度センサとを備えたスマートフォン端末であるとして説明する。ここで、以下に説明するような、通信端末300が備える、読み出し端末200が読み出した運転実績情報を暗号化して情報公開サーバ400に送信する等の機能は、例えばスマートフォンである通信端末300において動作するアプリケーションとしてインストールされ、動作させることができる。通信端末300は、リスト記憶部301と、暗号化部302と、リスト登録部303と、入力部304と、通信部305とを備えている。
【0019】
リスト記憶部301には、予め定められた読み出し端末200の端末識別情報のリストが記憶される。例えば、車両100から出力される運転実績情報を読み出す読み出し端末200が、読み出した運転実績情報を改ざんして出力するような可能性があれば、出力された運転実績情報の信頼性は低いものとなる。そこで、このような改ざんを行うものではなく信頼性のある読み出し端末200の製造番号等の端末識別情報を予め定めておき、このような製造番号を持つ読み出し端末200からの運転実績情報のみを受け付けるようにすれば、読み出した運転実績情報の信頼性を保つことができる。
【0020】
暗号化部302は、暗号化部302は、読み出し端末200が車両100から運転実績情報を読み出すと、読み出し端末200に記憶されている端末識別情報を読み出し、読み出した端末識別情報が、リスト記憶部401に記憶されているリストに含まれる場合、読み出し端末200が読み出した運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する。読み出した端末識別情報が、リスト記憶部401に記憶されているリストに含まれない場合、エラーとして処理を終了する。暗号鍵は、暗号化部302の記憶領域に予め記憶される。
【0021】
ここで、暗号化部302は、読み出し端末200が例えば1秒毎に運転実績情報を出力する毎に暗号化を行っても良いが、一定時間感覚の運転実績情報を記憶領域に記憶し、一定時間毎の運転実績情報の統計情報を算出し、統計情報を暗号化するようにしても良い。例えば、読み出し端末200が1分以内に出力した運転実績情報の平均値、分散、最大値、最小値等を算出し、このような統計情報を暗号化するようにしても良い。これにより、情報公開サーバ400に送信する情報の容量を圧縮することができる。また、暗号化部302は、通信端末300がGPS機能から取得した位置情報、加速度センサから取得した加速度情報等の情報も、暗号化するようにしても良い。
【0022】
リスト登録部303は、情報公開サーバ400から、定められた読み出し端末200の端末識別情報のリストを受信し、受信したリストをリスト記憶部301に記憶させる。
入力部304は、運転ユーザからの操作入力を受け付ける。例えば、入力部304は通信端末300が備えるタッチパネルやキーボード等の入力デバイスである。入力部304には、運転実績情報を公開する参照ユーザの範囲を定める制限情報が入力される。例えば、図2は、制限情報の入力画面の例を示す図である。入力画面には、車両100から読み出した運転実績情報、予め情報公開サーバ400に記憶されている運転ユーザの氏名等の情報、通信端末300がGPS機能から取得した位置情報、通信端末300が加速度センサから取得した加速度情報など、情報の種別が表示される。また、情報の公開先を示す会社名等の参照ユーザが表示される。ここで、情報の種別と、公開先の会社名等とを接続することで、その公開先に対してその種別の情報の参照を許可することを入力することができる。図の例では、「A会社」に対しては運転実績情報のみを、「B会社」に対しては運転実績情報、個人情報、位置情報、加速度情報の全てを、「D会社」に対しては位置情報のみの参照を許可することが示されている。「C会社」と「E会社」に対してはいずれの情報の参照も許可しないことが示されている。ここで、公開先は、保険会社の他、例えばSNS(Social Network Service)のようなコミュニケーションサービスであっても良い。
【0023】
通信部305は、ネットワークを介して情報公開サーバ400と通信を行う。通信部305は、例えば電話通信網を介して情報公開サーバ400と無線通信を行う。通信部305は、暗号化部302によって暗号化された運転実績情報、位置情報、加速度情報を、ネットワークを介して情報公開サーバ400に送信する。また、通信部305は、入力部304に入力された制限情報を情報公開サーバ400に送信する。
【0024】
情報公開サーバ400は、通信端末300と参照端末500とにネットワークを介して接続されたコンピュータ装置である。情報公開サーバ400は、リスト記憶部401と、個人情報記憶部402と、運転実績情報記憶部403と、制限情報記憶部404と、運転ユーザ通信部405と、復号部406と、制限情報登録部407と、判定部408と、参照ユーザ通信部409とを備えている。
【0025】
リスト記憶部401には、信頼性があることが予め定められた複数の読み出し端末200の端末識別情報が含まれるリストが記憶される。リストは、例えば情報公開サーバ400の管理者によって情報公開サーバ400に入力され、記憶される。
個人情報記憶部402には、運転ユーザを識別する個人情報が記憶されている。個人情報は、例えば運転ユーザを識別する運転ユーザID(Identifier)に、氏名、生年月日、住所、性別等を対応付けた情報である。個人情報は、通信端末300から予め送信されることなどにより登録され、記憶される。
【0026】
運転実績情報記憶部403には、運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される。例えば、運転ユーザを識別する運転ユーザIDに、運転実績情報が対応付けられて記憶される。また、運転実績情報記憶部403には、読み出し端末200から送信される位置情報、加速度情報等の情報も記憶される。
【0027】
制限情報記憶部404には、運転実績情報の参照を許可する参照ユーザと、個人情報の参照を許可する参照ユーザとを識別する制限情報が記憶される。制限情報には、運転ユーザのユーザID毎、かつ運転実績情報、個人情報、位置情報、加速度情報等の種別毎に、その情報の参照を許可する参照ユーザを識別する参照ユーザIDが対応付けられた情報が含まれる。制限情報には、情報を参照する日時を示す情報を対応付けて記憶するようにしても良い。例えば、何月何日の何時から何時の間の情報については参照を許可しない、というような指定ができるようにしても良い。
【0028】
運転ユーザ通信部405は、通信端末300と通信を行う通信部である。例えば、運転ユーザ通信部405は、通信端末300から送信される、暗号化された運転実績情報、位置情報、加速度情報を受信する。
復号部406は、運転ユーザ通信部405が受信した暗号化された運転実績情報を、リスト記憶部301が運転実績情報を暗号化した暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した運転実績情報を運転実績情報記憶部403に記憶させる。復号鍵は、復号部406の記憶領域に予め記憶される。このように、運転実績情報を、通信端末300において予め定められた暗号鍵により暗号化し、暗号化した状態で情報公開サーバ400に送信し、情報公開サーバ400において暗号鍵に対応する復号鍵を用いて復号するようにしたので、通信端末300と情報公開サーバ400との間の通信において運転実績情報を秘匿できる。さらに、情報公開サーバ400が予め定められた復号鍵を用いて運転実績情報を復号できたことによって、運転実績情報を送信してきた通信端末300が、復号鍵に対応する暗号鍵を持つ正当な通信端末300であることが確認できる。
【0029】
制限情報登録部407は、通信端末300から送信される制限情報を、制限情報記憶部404に記憶させる。
判定部408は、参照端末500から、運転ユーザの運転実績情報と、個人情報と、位置情報と、加速度情報とのいずれかまたは複数の種別の参照要求を受信すると、制限情報記憶部404に記憶されている制限情報を読み出し、読み出した制限情報に基づいて、参照要求を送信した参照端末500に対してその種別の情報を送信するか否かを判定する。例えば、制限情報において、運転ユーザに対応する参照要求のあった種別の情報に対応付けられて、参照端末500の参照ユーザの参照ユーザIDが記憶されていれば、その種別の情報を送信すると判定する。参照ユーザIDが対応付けられて記憶されていなければ、その種別の情報を送信しないと判定する。
【0030】
参照ユーザ通信部409は、参照端末500から、参照要求の対象を示す運転ユーザID、情報の種別が示される情報を、参照端末500から受信する。ここでは、例えば、参照ユーザ通信部409はウェブサーバの機能を備え、走行距離や速度等の運転実績情報、氏名や住所等の個人情報、地域等の位置情報、加速度情報や情報の種別毎の公開可否等を検索項目として、これらの検索項目の入力を受け付けて、入力された検索項目に応じた検索結果を参照端末500に送信するサービスを提供することができる。参照端末500は、このような検索結果に基づいて、情報公開サーバ400に参照要求を送信することができる。
【0031】
また、参照ユーザ通信部409は、判定部408が、参照要求に応じた種別の情報を参照端末500に対して送信すると判定すると、運転実績情報記憶部403または個人情報記憶部402に記憶されている、参照要求に応じた種別の情報を読み出して参照端末500に送信する。例えば、判定部408が、参照端末500に対して運転実績情報と個人情報とを送信すると判定すると、運転実績情報記憶部403に記憶されている運転実績情報と個人情報記憶部402に記憶されている個人情報とを読み出して参照端末500に送信する。
【0032】
参照端末500は、情報公開サーバ400に記憶された情報を参照する参照ユーザのコンピュータ端末である。参照端末500は、参照ユーザからの操作入力に応じて、運転ユーザの情報の参照要求を情報公開サーバ400に送信し、参照要求に応じて情報公開サーバ400から送信される情報を受信し、表示する。
【0033】
次に、図面を参照して、本実施形態による情報公開システム1の動作例を説明する。図3は、情報公開システム1が参照端末500に情報を送信する動作例を示す図である。
情報公開サーバ400の運転ユーザ通信部405は、例えば一日間隔毎に、定期的に信頼性のある読み出し端末200の端末識別情報のリストを、通信端末300に送信する(ステップS1)。通信端末300のリスト登録部303は、通信部305が受信したリストを、リスト記憶部301に記憶させる。
【0034】
読み出し端末200が、車両100から運転実績情報を読み出すと、通信端末300は、読み出し端末200が読み出した運転実績情報と、読み出し端末200に記憶されている端末識別情報とを読み出す(ステップS3)。通信端末300の暗号化部302は、リスト記憶部301に記憶されたリストを読み出し、読み出し端末200から読み出した端末識別情報がリストに含まれるか否かを判定する(ステップS4)。ここで、暗号化部302が、読み出し端末200から読み出した端末識別情報がリストに含まれないと判定すれば、エラーとして処理を終了する。
【0035】
暗号化部302は、読み出し端末200から読み出した端末識別情報がリストに含まれると判定すれば、運転実績情報を暗号化し(ステップS5)、暗号化した運転実績情報を情報公開サーバ400に送信する(ステップS6)。情報公開サーバ400の復号部406は、通信端末300から受信した運転実績情報を、予め定められた復号鍵を用いて復号する(ステップS7)。ここで、予め定められた復号鍵により復号できなければ、エラーとして処理を終了する。予め定められた復号鍵により復号できれば、復号した運転実績情報を、運転実績情報記憶部403に記憶させる。
【0036】
そして、情報公開サーバ400の参照ユーザ通信部409は、参照端末500から、例えば参照要求の対象である運転ユーザIDと情報の種別との情報を受信する(ステップS7)。判定部408は、制限情報記憶部404に記憶されている制限情報を読み出し、読み出した制限情報と参照要求とを比較して、参照を許可するか否かを判定する(ステップS9)。参照を許可しないと判定すれば、参照端末500に情報を送信しない。参照を許可すると判定すれば、参照端末500に情報を送信する(ステップS10)。
【0037】
図4は、本実施形態の適用例を示す図である。ここでは、複数の車両100(車両100−1、車両100−2、車両100−3、車両100−4)のそれぞれに読み出し端末200(読み出し端末200−1、読み出し端末200−2、読み出し端末200−3、読み出し端末200−4)と通信端末300(通信端末300−1、通信端末300−2、通信端末300−3、通信端末300−4)が接続されている。ここで、通信端末300−1と通信端末300−2とは携帯電話端末であり、携帯電話通信により情報公開サーバ400と通信を行う。通信端末300−2は、データ収集スポットにおける通信機器と短距離無線通信を行い、データ収集スポットを介して情報公開サーバ400に情報を送信する。また、通信端末300−4は、車両100−4から読み出された運転実績情報が記憶されたメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体から、PCである通信端末300−4が運転実績情報を読み出し、情報公開サーバ400に送信する。複数の参照端末500(参照端末500−1、参照端末500−2、参照端末500−3)は、情報公開サーバ400に集約され蓄積された運転実績情報を、ネットワークを介して参照する。
【0038】
なお、本実施形態では、車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末として、読み出し端末200と通信端末300とを用いるが、単一の端末が双方の機能を備えるように構成しても良い。
また、本実施形態では、個人情報は情報公開サーバ400に予め登録され記憶されているとしたが、通信端末300が情報公開サーバ400に運転実績情報を送信する際に同時に個人情報を送信するようにしても良い。
【0039】
また、情報公開サーバ400は、運転実績情報記憶部403に記憶されている運転実績情報に基づいて、例えば地域毎の運転傾向等についての統計分析を行い、分析結果を参照端末500に提供する分析サービスを行うようにしても良い。
また、車両100から出力される運転実績情報は、車両100のメーカによってフォーマットが異なる場合があると考えられる。そこで、情報公開サーバ400は、異なるフォーマットの運転実績情報を、統一したフォーマットに変換する機能を備えるようにしても良い。
【0040】
また、車両100は、例えば運転ユーザが乗車時に、指紋や虹彩により運転ユーザの生体認証を行う機能を備え、認証が成功したときに動作するようにしても良い。
また、例えば車両100に事故が発生した場合には、その事故による衝撃の方向、加速度等を記憶しておき、例えば保険金算定のための事故状況把握等に用いるようにしても良い。この場合、上述したような一定間隔毎の統計情報ではなく、車両100から出力される情報の全てを記憶しておくことができる。ここで、事故が発生したか否かは、例えば加速度センサが一定以上の急激な衝撃を検知したか否かにより判定しても良いし、定められたボタンが押下されたか否かにより判定しても良い。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、運転ユーザは、自身の運転実績情報等の情報を公開する参照ユーザの範囲を管理できる。また、運転ユーザは、自身の行動履歴としてのライフログである運転実績情報を記録し、管理できる。一方、参照ユーザは、運転ユーザの運転実績情報等を、許可された範囲で参照することができる。このような機能は、新たな車載装置を車両100に搭載したり、車両100に搭載されている車載装置に改良を行ったりすることなく、車両100が出力する運転実績情報を利用して実現することが可能である。
【0042】
これにより、例えば参照ユーザである保険会社は、運転ユーザの詳細な運転実績(急ブレーキ、急発進等)に基づいて、妥当な保険料を算出することができる。さらに、事故発生時の正確な運転実績を把握し、状況に応じた適切な保険金の算定を行うことができる。さらに、複数の運転ユーザの運転実績を統計的に利用して、新たな保険商品を作成することもできる。
【0043】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより運転実績情報の公開を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0044】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0045】
1 情報公開システム
100 車両
200 読み出し端末
201 読み出し部
300 通信端末
301 リスト記憶部
302 暗号化部
303 リスト登録部
304 入力部
305 通信部
400 情報公開サーバ
401 リスト記憶部
402 個人情報記憶部
403 運転実績情報記憶部
404 制限情報記憶部
405 運転ユーザ通信部
406 復号部
407 制限情報登録部
408 判定部
409 参照ユーザ通信部
500 参照端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末と、当該運転ユーザ端末にネットワークを介して接続された情報公開サーバと、当該情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムであって、
前記運転ユーザ端末は、
前記車両の運転実績情報を出力する車載装置から、前記運転実績情報を読み出す読み出し部と、
前記読み出し部が読み出した前記運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、
前記暗号化部によって暗号化された前記運転実績情報を、前記ネットワークを介して前記情報公開サーバに送信する運転実績情報送信部と、を備え、
前記情報公開サーバは、
前記運転ユーザに対応する前記運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、
前記運転実績情報の参照を許可する前記参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、
前記運転ユーザ端末から送信される、前記暗号化された運転実績情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記暗号化された運転実績情報を、前記暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した前記運転実績情報を前記運転実績情報記憶部に記憶させる復号部と、
前記参照端末から、前記運転実績情報の参照要求を受信すると、前記制限情報に基づいて、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信するか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信すると判定すると、前記運転実績情報記憶部に記憶されている前記運転実績情報を読み出して前記参照端末に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする情報公開システム。
【請求項2】
前記情報公開サーバは、
前記運転ユーザを識別する個人情報が記憶されている個人情報記憶部を備え、
前記制限情報記憶部には、前記個人情報の参照を許可する前記参照ユーザを識別する制限情報が記憶され、
前記判定部は、前記制限情報に基づいて、当該参照端末に対して前記運転実績情報と前記個人情報とを送信するか否かを判定し、
前記送信部は、前記判定部が、当該参照端末に対して前記運転実績情報と前記個人情報とを送信すると判定すると、前記運転実績情報記憶部に記憶されている前記運転実績情報と前記個人情報記憶部に記憶されている前記個人情報とを読み出して前記参照端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報公開システム。
【請求項3】
前記運転ユーザ端末は、
前記制限情報を前記情報公開サーバに送信する制限情報送信部を備え、
前記情報公開サーバは、
前記運転ユーザ端末から送信される制限情報を、前記制限情報記憶部に記憶させる制限情報登録部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の情報公開システム。
【請求項4】
前記運転ユーザ端末は、前記読み出し部を有し、自身を識別する端末識別情報が記憶されている読み出し端末と、前記暗号化部と前記運転実績情報送信部とを有する通信端末とを備え、
前記通信端末は、
予め定められた前記端末識別情報のリストが記憶されるリスト記憶部と、
前記情報公開サーバから、前記リストを受信して前記リスト記憶部に記憶させるリスト登録部と、を備え、
前記暗号化部は、前記読み出し端末に記憶されている前記端末識別情報が、前記リスト記憶部に記憶されている前記リストに含まれる場合、前記読み出し端末が読み出した前記運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の情報公開システム。
【請求項5】
車両の運転実績情報を出力する車載装置から、前記運転実績情報を読み出す読み出し部と、前記読み出し部が読み出した前記運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、前記暗号化部によって暗号化された前記運転実績情報を、ネットワークを介して情報公開サーバに送信する運転実績情報送信部と、を備えた運転ユーザの運転ユーザ端末と、当該運転ユーザ端末にネットワークを介して接続された情報公開サーバと、当該情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムにおける前記情報公開サーバであって、
前記運転ユーザに対応する前記運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、
前記運転実績情報の参照を許可する前記参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、
前記運転ユーザ端末から送信される、前記暗号化された運転実績情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記暗号化された運転実績情報を、前記暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した前記運転実績情報を前記運転実績情報記憶部に記憶させる復号部と、
前記参照端末から、前記運転実績情報の参照要求を受信すると、前記制限情報に基づいて、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信するか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信すると判定すると、前記運転実績情報記憶部に記憶されている前記運転実績情報を読み出して前記参照端末に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする情報公開サーバ。
【請求項6】
車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末と、当該運転ユーザ端末にネットワークを介して接続され、前記運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、前記運転実績情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、前記運転ユーザ端末から送信される、暗号化された運転実績情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記運転実績情報を暗号化した暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した前記運転実績情報を前記運転実績情報記憶部に記憶させる復号部と、参照端末から、前記運転実績情報の参照要求を受信すると、前記制限情報に基づいて、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信するか否かを判定する判定部と、前記判定部が、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信すると判定すると、前記運転実績情報記憶部に記憶されている前記運転実績情報を読み出して前記参照端末に送信する送信部と、を備えた情報公開サーバと、当該情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの前記参照端末とを備えた情報公開システムにおける前記運転ユーザ端末であって、
前記車両の運転実績情報を出力する車載装置から、前記運転実績情報を読み出す読み出し部と、
前記読み出し部が読み出した前記運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、
前記暗号化部によって暗号化された前記運転実績情報を、前記ネットワークを介して前記情報公開サーバに送信する運転実績情報送信部と、
を備えることを特徴とする運転ユーザ端末。
【請求項7】
車両を運転する運転ユーザの運転ユーザ端末と、当該運転ユーザ端末にネットワークを介して接続され、前記運転ユーザに対応する運転実績情報が記憶される運転実績情報記憶部と、前記運転実績情報の参照を許可する参照ユーザを識別する制限情報が記憶されている制限情報記憶部と、を備えた情報公開サーバと、当該情報公開サーバに記憶された情報を参照する参照ユーザの参照端末とを備えた情報公開システムの、
前記運転ユーザ端末が、
前記車両の運転実績情報を出力する車載装置から、前記運転実績情報を読み出すステップと、
読み出した前記運転実績情報を、予め定められた暗号鍵に基づいて暗号化するステップと、
暗号化した前記運転実績情報を、前記ネットワークを介して前記情報公開サーバに送信するステップと、
前記情報公開サーバが、
前記運転ユーザ端末から送信される、前記暗号化された運転実績情報を受信するステップと、
受信した前記暗号化された運転実績情報を、前記暗号鍵に対応する復号鍵に基づいて復号し、復号した前記運転実績情報を前記運転実績情報記憶部に記憶させるステップと、
前記参照端末から、前記運転実績情報の参照要求を受信すると、前記制限情報に基づいて、当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信するか否かを判定するステップと、
当該参照端末に対して前記運転実績情報を送信すると判定すると、前記運転実績情報記憶部に記憶されている前記運転実績情報を読み出して前記参照端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする情報公開方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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