説明

情報処理システム、およびその情報処理方法、プログラム、記録媒体

【課題】切符情報を用いて、行先情報を取得する機能を提供することを目的とする。
【解決手段】切符を購入したユーザが所有する携帯端末へ行先情報を配信する情報処理装置であって、ユーザ識別情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されるユーザにより購入された切符に関する切符購入情報を取得する取得手段と、前記取得手段による取得された切符購入情報を用いてタスクを生成するタスク生成手段とを備え、前記タスク生成手段により生成されたタスクは、行先情報通知のタイミングとユーザの位置情報に応じて、所定のデータベースを検索して取得した情報を行先情報として前記携帯端末へメール配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠距離移動時の行先情報取得に関し、エンドユーザが事前に行先情報提供サーバにユーザ登録を行い、切符購入時にユーザ情報を付加する事により、動的に行先情報をエンドユーザの携帯端末にメール通知する機能を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現状、切符購入履歴から行先情報を取得し、お薦め情報などを自動配信する機能は存在しない。
【0003】
そのため、例えば、出張などで遠距離移動を行う際、行先の店舗情報、名産品情報を取得するには、検索エンジンを使用して情報の取得を行う必要がある。
【0004】
特許文献1には、鉄道利用者が乗車する列車の発車時刻、発着番線、乗換駅などの個別情報を携帯端末にリアルタイムで表示することができる旅客案内システムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−201842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、切符に印字されている2次元バーコードを読み取り、携帯端末にて案内画面を表示する機能に関するものであって、切符情報から、店舗情報を自動的に配信する機能については何らの開示もなされていない。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、切符情報を用いて、行先情報を取得する機能を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、切符を購入したユーザが所有する携帯端末へ行先情報を配信する情報処理装置であって、ユーザ識別情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されるユーザにより購入された切符に関する切符購入情報を取得する取得手段と、前記取得手段による取得された切符購入情報を用いてタスクを生成するタスク生成手段とを備え、前記タスク生成手段により生成されたタスクは、行先情報通知のタイミングとユーザの位置情報に応じて、所定のデータベースを検索して取得した情報を行先情報として前記携帯端末へメール配信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、切符情報を用いて、行先情報を取得する機能を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】システム構成図
【図2】ハードウェア構成図
【図3】ユーザ登録の処理の流れを示すフローチャート
【図4】行先情報検索サーバに登録されるユーザ情報の一例を示す図
【図5】券売機における切符購入からタスク登録の処理の流れを示すフローチャート
【図6】切符購入画面の一例
【図7】切符購入画面の一例
【図8】切符購入画面の一例
【図9】タスク情報の一例
【図10】タスク登録された後の行先情報検索サーバの処理の流れを示すフローチャート(1)
【図11】改札機が通貨情報を行先情報検索サーバへ送信する処理の流れを示すフローチャート
【図12】タスク登録された後の行先情報検索サーバの処理の流れを示すフローチャート(2)
【図13】タスク登録された後の行先情報検索サーバの処理の流れを示すフローチャート(3)
【図14】行先情報検索サーバにおけるメール通知処理の流れを説明するフローチャート
【図15】位置情報を取得する処理の流れを説明するフローチャート
【図16】各種DBの一例
【発明を実施するための形態】
【0011】
本実施の形態の発明を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、システム構成図である。
【0013】
行先情報検索サーバ101、券売機102、クライアント携帯端末104、クライアント端末105がネットワーク106を介して通信可能に接続されている。
【0014】
なお、クライアント携帯端末104は、無線通信によりネットワーク通信を行う。
【0015】
行先情報検索サーバ101は、切符情報を用いて、行先情報を取得する機能を提供する装置である。
【0016】
券売機102は、駅構内に設置されている切符を販売する装置である。
【0017】
クライアント携帯端末104は、携帯電話のように電子メールを受信する機能を備える装置である。
【0018】
クライアント端末105は、ユーザ情報を、行先情報検索サーバへ登録する際に利用される装置である。
【0019】
ネットワーク106は、インターネット、公衆回線などのネットワーク回線である。
【0020】
図2は、ハードウェア構成図である。
【0021】
このハードウェア構成図は、行先情報検索サーバのものであるが、券売機102、クライアント携帯端末104、クライアント端末105にも適用可能である。
【0022】
図2に示すように、行先情報検索サーバ101は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208等が接続された構成を採る。
【0023】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。また、本発明を実施するために必要な情報が記憶されている。なお外部メモリはデータベースであってもよい。
【0025】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0026】
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス(等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0027】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。尚、表示器は液晶ディスプレイ等の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0028】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card InternationalAssociation)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0029】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0030】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上に表示することが可能である。また、CPU201は、ディスプレイ210上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0031】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルおよび各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明についても後述する。
【0032】
図3を用いて、事前に行うユーザ登録の処理の流れを説明する。
【0033】
図3は、ユーザ登録の処理の流れを示すフローチャートである。
【0034】
ユーザは、クライアント端末を操作して、ユーザ登録を行う。
【0035】
S301において、クライアント端末は、ユーザからの指示に従って、ブラウザを起動する。
【0036】
S302において、クライアント端末は、ブラウザを介して、ユーザから指定されたURL情報を用いて、行先情報検索サーバに対して、ユーザ登録サイト表示要求を行う。なお、URLの指定は、ホームページ上においてリンクされたURL情報であってもよい。
【0037】
S303において、行先情報検索サーバは、ユーザ登録サイトの表示要求を受け付ける。
【0038】
S304において、行先情報検索サーバは、ユーザ登録サイトをブラウザに表示可能な画面情報を送信する。
【0039】
S305において、クライアント端末は、ユーザ登録サイトの画面情報を受信する。
【0040】
S306において、クライアント端末は、ユーザ登録サイトを表示する。この表示されたユーザ登録サイトには、所定の情報を入力するためのフォームが含まれ、ユーザは、それぞれの情報を入力するものである。ここで、所定の事項には、例えば、名前、住所、生年月日、性別、携帯端末情報(電話番号、メールアドレス、通知対象カテゴリ(グルメ、観光など)、メール通知タイミング(出発駅周辺、出発駅構内、車内、途中下車、など))、カードIDなどである。カードIDとは、携帯端末に内蔵されているICカードを識別するためのID情報である。このID情報は、クライアント端末へ専用の読み取り装置を接続することで取得可能である。
【0041】
S307において、クライアント端末は、ユーザにより所定の事項が入力され、終了指示がなされたかどうかを判定する。Yesの場合、S308へ進み、Noの場合、S307へ戻る。
【0042】
S308において、クライアント端末は、入力事項を確認するための画面を表示する。
【0043】
S309において、クライアント端末は、OKボタンが押されたかを判定する。Yesの場合、S310へ進み、Noの場合、S306へ戻る。
【0044】
S310において、クライアント端末は、入力事項を、行先情報検索サーバへ送信する。
【0045】
S311において、行先情報検索サーバは、入力事項を受信する。
【0046】
S312において、行先情報検索サーバは、入力事項を記録領域へ登録する。図4に登録される内容の一例を示す。
【0047】
図4は、行先情報検索サーバに登録されるユーザ情報の一例を示す図である。
【0048】
カードID401は、携帯端末に内蔵されるICカードを識別するID情報が登録される。名前402は、ユーザの名前が登録される。住所403は、ユーザの住所が登録される。生年月日404は、ユーザの生年月日が登録される。性別405は、ユーザの性別が登録される。電話番号406は、携帯端末の電話番号が登録される。メールアドレス407は、携帯端末のメールアドレスが登録される。通知対象カテゴリ408は、ユーザが通知を希望する情報のカテゴリが登録される。例えば、グルメ、観光などである。メール通知タイミング409は、ユーザが通知を希望する情報のタイミングが登録される。例えば、出発駅周辺、出発駅構内、車内、途中下車などである。使用履歴410は、使用履歴が登録される。
【0049】
S313において、行先情報検索サーバは、クライアント端末へ登録完了の通知を行う。
【0050】
S314において、クライアント端末は、登録完了通知を受信して、登録完了画面を表示して、ユーザに登録が完了したことを知らせて処理を終了する。
【0051】
以上、図3を用いて、事前に行うユーザ登録の処理の流れを説明した。
【0052】
次に、図5を用いて、券売機における切符購入からタスク登録の処理の流れを説明する。
【0053】
ユーザは、事前のユーザ登録を行った後、実際に駅に設置してある券売機で切符を購入する。
【0054】
S501において、券売機は、切符購入画面を表示する。図6に切符購入画面の一例を示す。ユーザは、指定席601、自由席602、定期券603、お得なきっぷ604から任意のボタンを押下して切符購入の手続きを行う。本実施の形態では、指定席を購入する例を説明する。
【0055】
S502において、券売機は、ユーザからの入力を受け付ける。図7に入力例を示す。この例では、出発日が12月12日(土)で、大人一人の切符を購入する例である。乗車券が、高崎から松島海岸までで、指定席が、高崎・大宮間と、大宮・仙台間の二種類ある。ユーザは、確認ボタン701を押して手続きを進める。
【0056】
その後、券売機は、行先店舗情報送信機能を使用する場合、券売機が備える読み取り部にユーザの携帯端末をかざすように促す画面を表示する。ユーザは、行先店舗情報送信機能を使用する場合、携帯端末を券売機が備える読み取り部にかざす。そして、S503において、券売機は、券売機が備える読み取り部にかざされたユーザの携帯端末内に内蔵されているICカードのカード情報を読み取る。なお、行先店舗情報送信機能を使用しない場合、ユーザは、携帯端末をかざさずに手続を進めることで、通常の切符購入をすることができる。また、その後、ユーザに料金の確認画面(図8)を提示し、カード払いか、現金払いかの選択をさせて、支払いを受け付ける。
【0057】
S504において、券売機は、入力された切符購入情報を、行先情報検索サーバへ送信する。
【0058】
S505において、行先情報検索サーバは、切符購入情報を受信する。
【0059】
受信した切符購入情報に、行先店舗情報送信機能を使用するという指定がなされている場合、S506において、行先情報検索サーバは、タスク登録を行う。タスクとして登録することにより、切符購入を行ったユーザに対して、行先店舗情報を送信するサービスを実現することが可能となる。
【0060】
なお、タスク登録する際に、受信したカードIDを用いて、行先情報検索サーバに登録されるユーザ情報(図4)を検索してタスク情報を登録する。
【0061】
図9に登録されるタスク情報の一例を示す。カードID901は、ユーザの携帯端末に内蔵されるICカードを識別するID情報が登録される。切符識別情報は、購入された切符を一意に識別するための情報が登録される。この切符識別情報は、発券される切符にも埋め込まれる。乗車駅名903は、ユーザが乗車する駅名が登録される。降車駅名904は、ユーザが降車する駅名が登録される。途中下車可否905は、途中下車が可能であるかが登録される。例えば、100km以上の乗車券を購入した場合、途中下車可能とする。なお、出発駅周辺情報メール通知実施の有無906、出発駅構内情報メール通知実施の有無907、途中下車情報メール通知実施の有無908、車内情報メール通知実施の有無909、到着駅情報メール通知実施の有無910、到着駅周辺情報メール通知実施の有無911などは、ユーザ情報(図4)に従って登録される。その他、出発時刻、到着時刻など各種の情報が登録される。
【0062】
また、タスク登録後の処理の流れは後述するため、ここでは説明を省略する。
【0063】
S507において、行先情報検索サーバは、購入された切符を発券するための発券情報を送信する。
【0064】
S508において、発券機は、発券情報を受信する。
【0065】
そして、S509において、発券機は、切符を発券する。
【0066】
以上、図5を用いて、券売機における切符購入からタスク登録の処理の流れを説明した。
【0067】
次に、図10〜16を用いて、行先情報検索サーバがユーザの携帯端末に行先情報をメールで通知する処理の流れを説明する。

図10は、タスク登録された後の行先情報検索サーバの処理の流れ(1)を示す図である。
【0068】
S506によりタスク登録されることにより、タスク処理が開始される。なお、行先情報検索サーバでは、複数のタスクが並列処理されることで複数のユーザに対して行先情報を提供することができる。
【0069】
S1001において、行先情報検索サーバは、改札を通過したかを判定する。Yesの場合、S1005へ進み、Noの場合、S1002へ進む。この改札通過の有無は、改札機からの情報に基づいて判定する。
【0070】
ここで、図11に、改札機が通貨情報を行先情報検索サーバへ送信する処理の流れを説明する。
【0071】
S1101において、改札機は、改札通過の確認を行う。具体的には、投入された切符に記録されている切符識別情報、もしくはユーザによって読み取り装置にかざされた携帯端末のIDカード情報を取得することにより確認する。
【0072】
S1102において、改札機は、取得した切符識別情報もしくはIDカード情報を行先情報検索サーバへ送信する。
【0073】
S1002において、行先情報検索サーバは、フラグの有無を判定する。フラグがない場合、S1003へ進み、フラグがある場合、S1001へ戻る。このフラグは、処理の最初では、フラグが立っていない状態で、S1004とS1005の処理を行うことにより、フラグが立つこととなる。このフラグはタスク情報に管理されている。
【0074】
S1003において、行先情報検索サーバは、後述する「メール通知処理」に対して通知のタイミングを知らせる。ここでは、切符購入後まだ改札を通過する前であることを通知する。
【0075】
S1004において、行先情報検索サーバは、メールを通知する。ここでは、後述する「メール通知処理」が、これから乗車する駅近辺の情報をユーザにメールで通知することとなる。
【0076】
一方、S1005において、行先情報検索サーバは、後述する「メール通知処理」に対して通知のタイミングを知らせる。ここでは、切符購入後改札を通過した後であることを通知する。
【0077】
S1006において、行先情報検索サーバは、メールを通知する。ここでは、後述する「メール通知処理」が、これから乗車する駅構内の情報をユーザにメールで通知することとなる。
【0078】
図12は、タスク登録された後の行先情報検索サーバの処理の流れ(2)を示す図である。
【0079】
S1201において、行先情報検索サーバは、発車時刻となったかを判定する。Yesの場合、S1202へ進み、Noの場合、S1201へ戻る。この判定は、タスク情報に登録されている時刻情報に基づく。
【0080】
S1202において、行先情報検索サーバは、後述する「メール通知処理」に対して通知のタイミングを知らせる。ここでは、発車時刻を過ぎたこともしくは途中下車であることを通知する。
【0081】
S1203において、行先情報検索サーバは、メールを通知する。ここでは、後述する「メール通知処理」が、出発駅から行先駅間の車内情報及び、途中下車した場合に有効な店舗情報などの情報をユーザにメールで通知することとなる。
【0082】
図13は、タスク登録された後の行先情報検索サーバの処理の流れ(3)を示す図である。
【0083】
S1301において、行先情報検索サーバは、到着時刻の何分か前(例えば、15分前)となったかを判定する。Yesの場合、S1302へ進み、Noの場合、S1301へ戻る。この判定は、タスク情報に登録されている時刻情報に基づく。
【0084】
S1302において、行先情報検索サーバは、後述する「メール通知処理」に対して通知のタイミングを知らせる。ここでは、到着時刻の15分前であることを通知する。ここで、15分前としているのは、ユーザに事前情報として提供することで、より有効に情報を活用してもらうためである。
【0085】
S1303において、行先情報検索サーバは、メールを通知する。ここでは、後述する「メール通知処理」が、到着駅構内の情報をユーザにメールで通知することとなる。
【0086】
S1304において、行先情報検索サーバは、改札を通過したかを判定する。Yesの場合、S1305へ進み、Noの場合、S1304へ戻る。改札を通過したかは、上述した図11の改札機の処理に従う。
【0087】
S1305において、行先情報検索サーバは、到着駅の改札を通過したかを判定する。Yesの場合、S1306へ進み、Noの場合、S1305へ戻る。改札通過情報の送信元の改札が到着駅に設置されている改札であるかにより判定する。
【0088】
S1306において、後述する「メール通知処理」に対して通知のタイミングを知らせる。ここでは、到着駅の改札を通過したことを通知する。
【0089】
S1307において、行先情報検索サーバは、メールを通知する。ここでは、後述する「メール通知処理」が、到着駅構周辺の情報をユーザにメールで通知することとなる。
【0090】
S1308において、行先情報検索サーバは、タスクを削除して処理を終了する。なお、通過した改札が、到着駅でない場合、次回改札通過まで処理を行わない。
【0091】
次に、図14に行先情報検索サーバにおけるメール通知処理の流れを説明する。
【0092】
図14は、行先情報検索サーバにおけるメール通知処理の流れを説明するフローチャートである。
【0093】
S1401において、行先情報検索サーバは、通知タイミング情報を取得する。これは、例えば、タスク処理のS1003、S1005、S1203、S1303、S1307などにより通知されるものである。取得する通知タイミングとして、「改札通過前」、「改札通過後」、「途中下車」、「到着駅到着前」、「到着駅改札通過」などがある。この取得したタイミングにより、ユーザがどこにいるかが分かる。
【0094】
S1402において、行先情報検索サーバは、位置情報を受信したかを判定する。Yesの場合、S1404へ進み、Noの場合、S1403へ進む。位置情報は、改札情報に含まれる場合は、どの駅であるかを知ることができる。
【0095】
S1403において、行先情報検索サーバは、位置情報を取得する。この位置情報は、ユーザの携帯端末のGPS情報を用いる。図15を用いて、位置情報を取得する処理の流れを説明する。
【0096】
S1501において、行先情報検索サーバは、ユーザの携帯端末のメールアドレスへ位置情報要求するメールを送信する。
【0097】
S1502において、クライアント携帯端末は、メールを受信する。
【0098】
S1503において、クライアント携帯端末は、メールを表示する。
【0099】
S1504において、クライアント端末は、位置情報送信選択画面を要求する。具体的には、ユーザ操作によりメールに記載されているURLが選択された場合、この要求を行うこととなる。
【0100】
S1505において、行先情報検索サーバは、要求を受け付ける。
【0101】
S1506において、行先情報検索サーバは、位置情報送信選択画面情報を送信する。
【0102】
S1507において、クライアント携帯端末は、位置情報送信選択画面情報を取得する。
【0103】
S1508において、クライアント携帯端末は、位置情報送信選択画面を表示する。
【0104】
S1509において、クライアント携帯端末は、位置情報送信選択画面内に表示されている送信ボタンが押下されたかを判定する。Yesの場合、S1510へ進み、Noの場合、S1509へ戻る。
【0105】
S1510において、クライアント携帯端末は、携帯端末に内蔵されているGPS機能を利用して取得される位置情報を送信する。
【0106】
S1511において、行先情報検索サーバは、位置情報を取得する。
【0107】
以上、位置情報を取得する処理の流れを説明した。
【0108】
続いて、S1404において、行先情報検索サーバは、通知タイミングが、途中下車であるかを判定する。Yesの場合、S1406へ進み、Noの場合、S1405へ進む。この判定は、S1401による通知のタイミングが、途中下車かどうかにより判定する。
【0109】
S1405において、行先情報検索サーバは、店舗DBを検索する。店舗DBの一例を図16の(1)に示す。
【0110】
S1406において、行先情報検索サーバは、対象となる切符が途中下車可能な切符か判定する。Yesの場合、S1406へ進み、Noの場合、S1405へ進む。この判定は、タスク情報(図9)に登録されている途中下車可否905に従う。
【0111】
S1407において、行先情報検索サーバは、車内情報DBを検索する。店舗情報DBの一例を図16の(2)に示す。
【0112】
S1408において、行先情報検索サーバは、途中下車DB検索を検索する。店舗情報DBの一例を図16の(3)に示す。
【0113】
S1409において、行先情報検索サーバは、車内情報DBを検索する。店舗情報DBの一例を図16の(2)に示す。
【0114】
S1410において、行先情報検索サーバは、各DBで検索してヒットした内容に基づきユーザの携帯端末のメールアドレスへメールを送信する。
【0115】
以上、図10〜16を用いて、行先情報検索サーバがユーザの携帯端末に行先情報をメールで通知する処理の流れを説明した。
【0116】
上述した通り、本発明によれば、切符情報を用いて、行先情報を取得する機能を提供することが可能となる。
【0117】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0118】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0119】
また、本発明におけるプログラムは、処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0120】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0121】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0122】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0123】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0124】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0125】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0126】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0127】
101 行先情報検索サーバ
102 券売機
104 クライアント携帯端末
105 クライアント端末
106 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切符を購入したユーザが所有する携帯端末へ行先情報を配信する情報処理装置であって、
ユーザ識別情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶されるユーザにより購入された切符に関する切符購入情報を取得する取得手段と、
前記取得手段による取得された切符購入情報を用いてタスクを生成するタスク生成手段とを備え、
前記タスク生成手段により生成されたタスクは、行先情報通知のタイミングとユーザの位置情報に応じて、所定のデータベースを検索して取得した情報を行先情報として前記携帯端末へメール配信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
携帯端末と、切符を購入したユーザが所有する携帯端末へ行先情報を配信する情報処理装置とが通信可能な情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザ識別情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶されるユーザにより購入された切符に関する切符購入情報を取得する取得手段と、
前記取得手段による取得された切符購入情報を用いてタスクを生成するタスク生成手段とを備え、
前記タスク生成手段により生成されたタスクは、行先情報通知のタイミングとユーザの位置情報に応じて、所定のデータベースを検索して取得した情報を行先情報として前記携帯端末へメール配信することを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
ユーザ識別情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段を備え、切符を購入したユーザが所有する携帯端末へ行先情報を配信する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記記憶手段により記憶されるユーザにより購入された切符に関する切符購入情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによる取得された切符購入情報を用いてタスクを生成するタスク生成ステップとを備え、
前記タスク生成ステップにより生成されたタスクは、行先情報通知のタイミングとユーザの位置情報に応じて、所定のデータベースを検索して取得した情報を行先情報として前記携帯端末へメール配信することを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
切符を購入したユーザが所有する携帯端末へ行先情報を配信する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
ユーザ識別情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段、
前記記憶手段により記憶されるユーザにより購入された切符に関する切符購入情報を取得する取得手段、
前記取得手段による取得された切符購入情報を用いてタスクを生成するタスク生成手段として前記情報処理装置を機能させ、
前記タスク生成手段により生成されたタスクは、行先情報通知のタイミングとユーザの位置情報に応じて、所定のデータベースを検索して取得した情報を行先情報として前記携帯端末へメール配信することを特徴とするプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記録媒体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−113432(P2012−113432A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260415(P2010−260415)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】