説明

情報処理システム、その制御方法、及びプログラム

【課題】基幹システム等のメニュー表示に関し、特にメニューの起動履歴に応じたメニュー表示を行うこと。
【解決手段】サーバ102においてユーザが起動したメニューの起動履歴を記憶しておき、情報処理装置101において日次または月次履歴メニューを表示すべく指示がなされると、サーバ102に記憶された起動履歴に基づいて、日々利用するメニューである日次履歴メニュー、または毎月定期的に利用するメニューである月次履歴メニューを抽出して、情報処理装置101に表示させる仕組み。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基幹システム等のメニュー表示に関し、特にメニューの起動履歴に応じたメニュー表示を行う情報処理システム、その制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、販売や在庫管理等を行うための基幹システムが存在する。基幹システムで扱う業務は多岐に渡るため、表示すべきメニューが非常に多くなっている。そこで基幹システムでは、メニューをジャンルごとにまとめることで階層構造を構築し、ユーザからの選択を容易にしている。
【0003】
しかし、実際の業務ではユーザごとによく使う機能や順番が異なる。基幹システムではユーザごとに利用可能なメニューのみが表示されているが、メニューの階層構造はすべてのユーザで共通となっている。そのため、頻繁に使用するメニューであっても全員同じ階層構造をたどってメニューを探し出す必要がある。また、業務によっては処理の順番が重要な場合もあり、全員同じ配置のメニューを表示してしまうと、業務上非効率である。
【0004】
そこで、特許文献1では、一定期間にしばしばアクセスされるメニューの表示優先度を高くし、表示画面にメニューを表示する場合には表示優先度の高い順にメニューを表示する仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平05−113863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
基幹システムでは、日々行う業務や毎月1回行う業務など、定型的な業務が存在する。このような場合に使用頻度の高いメニューを優先的に表示するようにすると、日々行う業務でも毎日1回しか起動しないメニューは優先度が低くなってしまい、表示されなくなってしまう。また、毎月1回しか起動しないメニューについても同様である。
【0007】
日々の業務を支援するような基幹システムでは、このように業務を行う頻度が決まっているため、単純に使用頻度の高いメニューを優先的に表示するだけでは、効率的なメニューの選択を支援できない。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、一定期間内に起動されたメニューの起動履歴に基づいて、メニュー表示を行う仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理システムは、ユーザが利用可能なメニューを表示する情報処理装置と、前記ユーザが利用可能なメニューと、当該メニューの起動履歴とを対応づけて記憶する記憶手段を備えたサーバとが通信可能に接続された情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記ユーザからの操作によって、一定期間内において定期的に使用するメニューである定期メニューの表示指示を受け付けると、前記定期メニューの取得要求を前記サーバに対して送信する定期メニュー取得要求送信手段と、
前記定期メニュー取得要求送信手段によって定期メニューの取得要求を送信することで前記サーバから得られた定期メニューを表示する表示手段とを備え、前記サーバは、前記定期メニュー取得要求送信手段によって送信された取得要求を受信すると、前記ユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、前記起動履歴に基づいて一定期間内において定期的に使用するメニューを抽出する定期メニュー取得手段と、前記定期メニュー取得手段によって取得された定期メニューを前記情報処理装置に送信する定期メニュー送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、日次や月次といった単位のメニューの起動回数に基づいて、毎日使用するメニューや毎月使用するメニューを抽出することができるので、使用頻度が少ないメニューであっても優先的に表示させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態における基幹システム100の一例を示す構成図である。
【図2】情報処理装置101及びサーバ102のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【図3】情報処理装置101及びサーバ102のモジュール構成の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態における一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態におけるメニュー選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態におけるメニュー再表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における日次履歴解析処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における月次履歴解析処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における起動履歴管理処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態におけるユーザ管理テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態におけるユーザ権限テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態における起動履歴テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図14】本発明の実施形態における日次履歴テーブル及び月次履歴テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図15】本発明の実施形態における通常メニュー画面の一例を示す構成図である。
【図16】本発明の実施形態における日次履歴メニュー画面及び月次履歴メニュー画面の一例を示す構成図である。
【図17】本発明の実施形態における起動履歴管理画面の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0013】
図1は、本発明の基幹システム100(情報処理システム)のシステム構成の一例を示す図である。本発明の基幹システム100は、情報処理装置101、サーバ102が設置されており、それら装置はLAN(Local Area Network)等のネットワーク103を介して相互にデータ通信可能に接続されている。図1のネットワーク103上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0014】
情報処理装置101は、サーバ102に記憶された各種データを受信して、基幹業務アプリケーションを実行する装置である。基幹業務アプリケーションは後述する図2のROM202または外部メモリ211に記憶されており、ユーザからの指示に応じて、CPU201がRAM203に読み出して各種動作を行う。
【0015】
サーバ102は、情報処理装置101の基幹業務アプリケーションで作成された各種データを記憶管理する装置である。
【0016】
尚、情報処理装置101が、サーバ102の構成を含んでもよいし、サーバ102が情報処理装置101の構成を含んでもよい。
【0017】
図2は、本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0018】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0019】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0020】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0022】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0023】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0024】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0025】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明の情報処理装置101が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0027】
次に、情報処理装置101及びサーバ102のモジュール構成を示す機能構成図について、図3を用いて説明する。尚、図3の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0028】
情報処理装置101は、テーブル管理モジュール301、画面表示モジュール302、送受信管理モジュール303を備える。
【0029】
テーブル管理モジュール301は、サーバ102から送信された各種テーブルを記憶しておき、必要に応じて画面表示モジュール302とやり取りするためのモジュールである。画面表示モジュール302は、各種情報をCRT210に表示して、ユーザからの入力を受け付けるモジュールである。送受信管理モジュール303は、サーバ102と通信し、各種情報を送受信するためのモジュールである。
【0030】
サーバ102は、テーブル管理モジュール304、履歴解析モジュール305、送受信管理モジュール306、ユーザ認証管理モジュール307を備える。
【0031】
テーブル管理モジュール304は、後述するユーザ管理テーブル1100、ユーザ権限テーブル1200、起動履歴テーブル1300、日次履歴テーブル1400、月次履歴テーブル1410を記憶、管理するモジュールである(記憶手段)。履歴解析モジュールは、起動履歴テーブル1300に記憶されたメニューの起動履歴を解析し、定期的に使用するメニューを抽出するためのモジュールである。送受信管理モジュール306は、情報処理装置101と通信し、各種情報を送受信するためのモジュールである。ユーザ認証管理モジュール307は、ユーザ管理テーブル1100に記憶された情報と、情報処理装置101から送信された情報を基に、ユーザ認証を行うためのモジュールである。
【0032】
次に、本発明の実施例における一連の処理について、図4及び図5に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S101乃至S103、S106乃至S108、及びS112乃至S123の各ステップは情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S104乃至S105、及びS109乃至S111の各ステップはサーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0033】
まず、ステップS101では、情報処理装置101は、基幹業務アプリケーションを外部メモリ211等から読み出して、起動させ、ステップS102でログインのためのログイン画面(不図示)を表示する。ステップS103では、表示したログイン画面にユーザから入力されたユーザIDとパスワードを取得して、サーバ102に送信する。
【0034】
ステップS104では、サーバ102は、情報処理装置101から送信されたユーザIDとパスワードを受信して、ユーザ管理テーブル1100(図11参照)に当該ユーザIDとパスワードが存在するかどうかを判定して、ユーザ認証を行う。ステップS105では、サーバ102は、ユーザ認証の結果を情報処理装置101に送信する。
【0035】
ユーザ管理テーブル1100(図11参照)は、ユーザ認証のためのテーブルであり、ユーザID1101、ユーザ名1102、パスワード1103から構成される。ユーザID1101は、ユーザごとに一意に割り振られた識別番号である。ユーザ名1102は、ユーザの名前である。パスワード1103は、基幹業務アプリケーションのログインに必要なユーザのパスワードである。
【0036】
ステップS106では、情報処理装置101は、サーバ102から送信されたユーザ認証の結果を受信し、ステップS107では、受信した認証結果を判定する。認証成功を示す場合にはステップS108に処理を進め、認証失敗を示す場合にはステップS102に処理を戻す。
【0037】
ステップS108では、情報処理装置101は、ログインしたユーザが利用可能なメニューである通常メニューの取得要求をサーバ102に送信する。通常メニューの取得要求には、ログインしたユーザのユーザID1101を含める。ステップS109では、サーバ102は、情報処理装置101から送信された通常メニューの取得要求を受信し、ステップS110でログインしたユーザの通常メニューをユーザ権限テーブル1200(図12参照)から取得する。具体的には、ログインしたユーザのユーザIDと一致するレコードをユーザID1201から抽出し、そのユーザID1201と対応する起動可能メニュー1202を取得する。
【0038】
ユーザ権限テーブル1200(図12)は、ユーザごとに起動可能なメニューを記憶するテーブルであり、ユーザID1201、起動可能メニュー1202から構成される。ユーザID1201は、ユーザ管理テーブル1100のユーザID1101に対応する。起動可能メニュー1202は、ユーザが起動可能なメニューを格納する。
【0039】
ステップS111では、サーバ102は取得した通常メニューを情報処理装置101に送信する。ステップS112では、情報処理装置101は、サーバ102から送信された通常メニューを受信して、通常メニュー画面1500(図15参照)を生成し、CRT210に表示する。
【0040】
ステップS113では、情報処理装置101は、通常メニュー画面1500や、メニューの切り替えによって表示される日次履歴メニュー画面1600(図16参照、定期メニュー)、月次履歴メニュー画面1610(図16参照、定期メニュー)に配置されたメニューが選択されたか否かを判定する。メニューが選択された場合には、ステップS114に処理を進め、そうでない場合にはステップS115に処理を進める。
【0041】
ステップS114では、情報処理装置101は、メニューの選択履歴を記憶するためのメニュー選択処理を実行する。メニュー選択処理の詳細は、後述する図6に示す。
【0042】
ステップS115では、情報処理装置101は、通常メニューボタン1501、時間帯選択プルダウン1505、他ユーザ履歴選択プルダウン1506のいずれかがユーザからの操作によって選択されかを判定する。いずれかが選択された場合には、ステップS116に処理を進め、そうでない場合には図5のステップS117に処理を進める。
【0043】
ステップS116では、情報処理装置101は、メニューの再表示をすべく、メニュー再表示処理を実行する。メニュー再表示処理の詳細は、後述する図7に示す。
【0044】
次に図5のステップS117では、情報処理装置101は、日次履歴メニューボタン1502がユーザからの操作によって選択されたかを判定する。日次履歴メニューボタン1502が選択された場合には、ステップS118に処理を進め、そうでない場合には、ステップS119に処理を進める。
【0045】
ステップS118では、情報処理装置101は、日次履歴メニュー画面1600を表示すべく、メニュー再表示処理を実行する。メニュー再表示処理の詳細は、後述する図7に示す。
【0046】
ステップS119では、情報処理装置101は、月次履歴メニューボタン1503がユーザからの操作によって選択されたかを判定する。月次履歴メニューボタン1503が選択された場合には、ステップS120に処理を進め、そうでない場合には、ステップS121に処理を進める。
【0047】
ステップS120では、情報処理装置101は、月次履歴メニュー画面1610を表示すべく、メニュー再表示処理を実行する。メニュー再表示処理の詳細は、後述する図7に示す。
【0048】
ステップS121では、情報処理装置101は、起動履歴ボタン1504がユーザからの操作によって選択されたかを判定する。起動履歴ボタン1504が選択された場合には、ステップS122に処理を進め、そうでない場合にはステップS123に処理を進める。
【0049】
ステップS122では、情報処理装置101は、ログインユーザのメニューの起動履歴を管理するために起動履歴管理処理を実行する起動履歴管理処理の詳細は、後述する図10に示す。
【0050】
ステップS123では、情報処理装置101は、基幹業務アプリケーションの終了指示がユーザからの入力によってなされたか否かを判定する。終了指示があったと判定された場合には本一連の処理を終了し、そうでない場合には、図4のステップS113に処理を戻す。
【0051】
次に、メニュー選択処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S201乃至S203の各ステップは情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S204及びS205の各ステップはサーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0052】
ステップS201では、情報処理装置101は、ユーザから選択されたメニューを起動する。そして、ステップS202で、後述するメニュー再表示処理によって、ログイン中のユーザとは異なるユーザのメニューに切り替えて使用中かどうか判定する。例えば、他ユーザ履歴選択プルダウン1506で任意のユーザが選択されると、その選択されたユーザの通常メニューや起動履歴を取得して、表示することができる。これにより、他ユーザの代理で業務を遂行することができる。このユーザ切り替えがなされているときに、ログインユーザが選択したメニューの選択履歴を表示中の他のユーザの起動履歴に格納してしまうと、ユーザごとの起動履歴が適切に記憶されなくなってしまう。よって、ステップS202でユーザ切り替え中か否かを判定して、切り替え中であれば起動履歴を格納しないような仕組みとしている。ユーザ切り替え中であると判定された場合には、メニュー選択処理を終了し、ユーザ切り替え中ではなく、ログインユーザ自身のメニューを使用していると判定された場合には、ステップS203に処理を進める。
【0053】
ステップS203では、情報処理装置101は、ステップS201において起動したメニューと、起動日時と、ログインユーザのユーザIDとを含めた起動履歴をサーバ102に送信する(起動履歴送信手段)。ステップS204では、サーバ102は情報処理装置101から送信された起動履歴を受信し、ステップS205で当該ログインユーザの起動履歴を起動履歴テーブル1300(図13参照)に格納する。具体的には、起動履歴テーブル1300のユーザID1301にログインユーザのユーザIDを格納する。そして起動メニュー1302に起動したメニューの名称、起動日1303に起動した日にち、起動時間1304に起動した時間をそれぞれ格納する。時間区分1305には、起動時間1304に格納された時間に基づいた区分を格納する。例えば、「09:00〜11:00」は「朝」、「11:00〜15:00」が「昼」、「15:00〜18:00」が「夕方」、「18:00〜22:00」が「夜」というふうにあらかじめ設定しておき、起動時間1304に格納された時間がどの区分に入るかを特定し、時間区分1305を決定してもよい。起動履歴の格納が完了したら、メニュー選択処理を終了する。
【0054】
次に、メニュー再表示処理について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S301及びS302、S313乃至S315の各ステップは情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S303乃至S312の各ステップはサーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0055】
ステップS301では、情報処理装置101は、各種画面にユーザからの操作によって選択された表示するメニュー画面や、時間帯、ログインユーザまたは他ユーザ履歴のユーザを特定する。ステップS302では、特定した各種情報を含むメニュー取得要求をサーバ102に送信する(定期メニュー取得要求送信手段)。
【0056】
ステップS303では、サーバ102は、情報処理装置101から送信されたメニュー取得要求を受信する。ステップS304では、サーバ102は、受信したメニュー取得要求に基づいて、ユーザが選択した画面が通常メニュー画面1500であるか否かを判定する。通常メニュー画面1500であると判定された場合には、ステップS305に処理を進め、そうでない場合には、ステップS306に処理を進める。
【0057】
ステップS305では、サーバ102は、メニュー取得要求に基づいてユーザを特定し、当該ユーザのメニューをユーザ権限テーブル1200から取得する。具体的には、ログインユーザ、または他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのユーザIDを特定する。特定されたユーザIDと一致するユーザID1201を抽出し、抽出したユーザID1201に対応する起動可能メニュー1202を取得する。
【0058】
ステップS306では、サーバ102は、受信したメニュー取得要求に基づいて、ユーザが選択した画面が日次履歴メニュー画面1600であるか否かを判定する。日次履歴メニュー画面1600であると判定された場合には、ステップS307に処理を進め、そうでない場合には、ステップS309に処理を進める。
【0059】
ステップS307では、サーバ102は、ログインユーザ、または他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのメニューの起動履歴から日頃使用するメニューを特定する日次履歴解析処理を実行する。日次履歴解析処理の詳細な説明は、後述する図8で説明する。そして、ステップS308では、サーバ102は、ステップS307の日次履歴解析処理で特定されたメニューが格納された日次履歴テーブル1400(図14参照)を取得する(定期メニュー取得手段)。
【0060】
ステップS309では、サーバ102は、受信したメニュー取得要求に基づいて、ユーザが選択した画面が月次履歴メニュー画面1610であるか否かを判定する。月次履歴メニュー画面1610であると判定された場合には、ステップS310に処理を進め、そうでない場合には、ステップS312に処理を進める。
【0061】
ステップS310では、サーバ102は、ログインユーザ、または他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのメニューの起動履歴から毎月使用するメニューを特定する月次履歴解析処理を実行する。月次履歴解析処理の詳細な説明は、後述する図9で説明する。そして、ステップS311では、サーバ102は、ステップS310の月次履歴解析処理で特定されたメニューが格納された月次履歴テーブル1410(図14参照)を取得する(定期メニュー取得手段)。
【0062】
ステップS312では、サーバ102は、ステップS305、またはステップS308、またはステップS311において取得したメニューを情報処理装置101に送信する(定期メニュー送信手段)。
【0063】
ステップS313では、情報処理装置101は、サーバ102から送信されたメニューを受信し、ステップS314では、受信したメニューとログインユーザのメニューとを比較して、利用可能なメニューのみを特定する。具体的には、図4のステップS112において取得したログインユーザのメニューと、ステップS313において取得したメニューとを比較する。比較した結果、ステップS313において取得したメニューのうち、ログインユーザのメニューと共通するメニューのみを特定する。
【0064】
他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのメニューをサーバ102から受信していると、ログインユーザが利用可能なメニュー以外のメニューが含まれている場合がある。つまり、ログインユーザが通常は利用できないメニューも含まれているということである。基幹業務では、ユーザごとに業務内容が異なるため、利用可能なメニューも異なっている。よって、利用権限を超えたメニューの使用は、不正にデータを操作される可能性がある。これを解決するために、ログインユーザの利用可能なメニューだけを抽出している。これにより、通常メニュー画面1500において他ユーザ履歴選択プルダウン1506でユーザ「BBBBB」が選択されると、図15に示すようなメニュー構成になる。つまり、ログインユーザである「AAAAA」が利用できない「入荷予定登録」が表示されなくなる。尚、他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのメニューではなく、ログインユーザのメニューをステップS313で取得した場合には、ステップS314の処理を行わなくてもよい。
【0065】
ステップS315では、情報処理装置101は、ステップS314で特定されたメニューをユーザから選択された画面に表示し、メニュー再表示処理を終了する。尚、日次履歴テーブル1400や月次履歴テーブル1410では表示順が設定されているため、この表示順に従って、メニューを配置する。
【0066】
次に、日次履歴解析処理について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S401乃至S408の各ステップはサーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0067】
ステップS401では、サーバ102は、ステップS303において受信したメニュー取得要求から、ユーザから選択された時間帯と、ログインユーザまたは他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのユーザIDを取得し、当該時間帯の起動履歴を起動履歴テーブル1300からすべて取得する。
【0068】
ステップS402では、サーバ102は、ステップS401において取得したメニューのうち1つを取得する。ステップS403では、サーバ102は、取得したメニューが毎月所定日数以上起動されているか否かを起動履歴テーブル1300に基づいて判定する。具体的には、ステップS401で取得したユーザIDとメニューの組み合わせが、起動履歴テーブル1300に毎月所定日数以上存在しているかどうかで判定する。日数は基幹システムを管理する管理者が設定しておいてもよいし、基幹システムとして特定の日数が設定されていてもよい。尚、ステップS403における判定は、日々使用しているメニューかどうかを判定するためのステップであるので、日々使用していると判定できるような条件であれば、これに限らない。例えば、「半年以内の毎月の起動日数が月半分(15回)以上」といった条件でもよい。取得したメニューが毎月所定日数以上起動されていると判定された場合には、ステップS404に処理を進め、そうでない場合には、ステップS405に処理を進める。
【0069】
ステップS404では、サーバ102は、ステップS403の結果、毎月所定日数以上起動されていると判定されたので、日次履歴テーブル1400に格納する。日次履歴テーブルには、ステップS401で取得されたユーザIDをユーザID1401、ステップS401で取得された時間帯を時間区分1402、ステップS402で取得されたメニューを起動メニュー1403にそれぞれ格納する。表示順1404はこの時点では何も格納しない。
【0070】
ステップS405では、サーバ102は、ステップS401において取得したメニューがステップS402乃至ステップS404の処理をすべて完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合には、ステップS406に処理を進め、そうでない場合には、ステップS402に処理を戻す。
【0071】
ステップS406では、サーバ102は、日次履歴テーブル1400に格納されたメニューごとに平均起動日時を算出する。具体的には、日次履歴テーブル1400に格納されたメニューの起動日時は、起動履歴テーブル1300に記憶されている。この起動履歴テーブル1300に記憶された日時履歴メニューの起動日時をすべて抽出して、平均していつごろに起動されるメニューなのかを特定する。
【0072】
ステップS407では、サーバ102は、ステップS406において算出された平均起動日時に基づいて、メニューの表示順を決定する。つまり、メニューを使用する日時順でメニューを並べることで、ユーザの業務順でメニューが配置されることになる。決定された表示順は、前述したステップS315において使用される。ステップS408では、サーバ102は、決定された表示順を日次履歴テーブル1400の表示順1404に格納して、日次履歴解析処理を終了する。
【0073】
次に、月次履歴解析処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S501乃至S508の各ステップはサーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0074】
ステップS501では、サーバ102は、ステップS303において受信したメニュー取得要求から、ログインユーザまたは他ユーザ履歴選択プルダウン1506で選択されたユーザのユーザIDを取得し、当該ユーザの起動履歴を起動履歴テーブル1300からすべて取得する。
【0075】
ステップS502では、サーバ102は、ステップS501において取得したメニューのうち1つを取得する。ステップS503では、サーバ102は、取得したメニューの毎月の起動日数が5日以下か否かを起動履歴テーブル1300に基づいて判定する。具体的には、ステップS501で取得したユーザIDとメニューの組み合わせが、起動履歴テーブル1300に毎月5日以下存在しているかどうかで判定する。日数は基幹システムを管理する管理者が設定しておいてもよいし、基幹システムとして特定の日数が設定されていてもよい。尚、ステップS503における判定は、毎月定期的に使用しているメニューかどうかを判定するためのステップであるので、毎月定期的に使用していると判定できるような条件であれば、これに限らない。例えば、「毎月起動しており、半年以内の毎月の起動日数が5日以下」といった条件でもよい。取得したメニューの毎月の起動日数が5日以下であると判定された場合には、ステップS504に処理を進め、そうでない場合には、ステップS505に処理を進める。
【0076】
ステップS504では、サーバ102は、ステップS503の結果、取得したメニューの毎月の起動日数が5日以下であると判定されたので、月次履歴テーブル1410に格納する。月次履歴テーブルには、ステップS501で取得されたユーザIDをユーザID1411、ステップS502で取得されたメニューを起動メニュー1412にそれぞれ格納する。表示順1413はこの時点では何も格納しない。
【0077】
ステップS505では、サーバ102は、ステップS501において取得したメニューがステップS502乃至ステップS504の処理をすべて完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合には、ステップS506に処理を進め、そうでない場合には、ステップS502に処理を戻す。
【0078】
ステップS506では、サーバ102は、月次履歴テーブル1410に格納されたメニューごとに平均起動日時を算出する。具体的には、月次履歴テーブル1410に格納されたメニューの起動日時は、起動履歴テーブル1300に記憶されている。この起動履歴テーブル1300に記憶された月次履歴メニューの起動日時をすべて抽出して、平均していつごろに起動されるメニューなのかを特定する。
【0079】
ステップS507では、サーバ102は、ステップS506において算出された平均起動日時に基づいて、メニューの表示順を決定する。つまり、メニューを使用する日時順でメニューを並べることで、ユーザの業務順でメニューが配置されることになる。決定された表示順は、前述したステップS315において使用される。ステップS508では、サーバ102は、決定された表示順を月次履歴テーブル1410の表示順1413に格納して、月次履歴解析処理を終了する。
【0080】
次に、起動履歴管理処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S601、及びS605乃至S608の各ステップは情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。また、S602乃至S604、S609及びS610の各ステップはサーバ102におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0081】
ステップS601では、情報処理装置101は、ログインユーザのメニューの起動履歴を取得するために、起動履歴取得要求をサーバ102に送信する。ログインユーザのユーザIDを含めて送信する。ステップS602では、サーバ102は、情報処理装置101から送信されたログインユーザの起動履歴取得要求を受信し、ステップS603では、サーバ102は受信した起動履歴取得要求に基づいて、起動履歴テーブル1300からログインユーザの起動履歴を取得する。具体的には、起動履歴取得要求に含まれたユーザIDと一致するユーザID1301を特定し、特定されたレコードを取得する。そして、ステップS604では、サーバ102は、取得した起動履歴を情報処理装置101に送信する。
【0082】
ステップS605では、情報処理装置101は、サーバ102から送信されたログインユーザの起動履歴を受信し、ステップS606で、起動履歴管理画面1700(図17参照)に表示する。起動履歴管理画面1700は、ログインユーザの起動履歴を削除することができる画面である。
【0083】
ステップS607では、情報処理装置101は、ユーザから削除欄1701にチェックが入れられて、削除実行ボタン1702が押下されたか否かを判定する。削除実行ボタン1702が押下されたと判定された場合には、ステップS608に処理を進め、そうでない場合には、ユーザから削除欄1701にチェックが入れられて、削除実行ボタン1702が押下されるまで待機する。
【0084】
ステップS608では、情報処理装置101は、ステップS607において削除欄1701にチェックされたメニューの起動履歴を削除するために、ログインユーザのユーザIDとチェックされたメニューとを含めて削除要求をサーバ102に送信する。
【0085】
ステップS609では、サーバ102は、情報処理装置101から送信された削除要求を受信し、ステップS610では、受信した削除要求に基づいて、起動履歴テーブル1300から該当する起動履歴を削除する。具体的には削除要求に含まれるユーザIDとメニューの組み合わせを起動履歴テーブル1300から検索して、削除する。削除が完了したら起動履歴管理処理を終了する。
【0086】
以上説明したように、本実施形態によれば、日次や月次といった単位のメニューの起動回数に基づいて、毎日使用するメニューや毎月使用するメニューを抽出することができるので、使用頻度が少ないメニューであっても優先的に表示させることができる効果を奏する。
【0087】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0088】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0089】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0090】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0091】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0093】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0094】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0095】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0096】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0097】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0098】
100 基幹システム
101 情報処理装置
102 サーバ
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/F(インターフェース)コントローラ
209 入力装置
210 ディスプレイ装置
211 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用可能なメニューを表示する情報処理装置と、前記ユーザが利用可能なメニューと、当該メニューの起動履歴とを対応づけて記憶する記憶手段を備えたサーバとが通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記ユーザからの操作によって、一定期間内において定期的に使用するメニューである定期メニューの表示指示を受け付けると、前記定期メニューの取得要求を前記サーバに対して送信する定期メニュー取得要求送信手段と、
前記定期メニュー取得要求送信手段によって定期メニューの取得要求を送信することで前記サーバから得られた定期メニューを表示する表示手段と
を備え、
前記サーバは、
前記定期メニュー取得要求送信手段によって送信された取得要求を受信すると、前記ユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、前記起動履歴に基づいて一定期間内において定期的に使用するメニューを抽出する定期メニュー取得手段と、
前記定期メニュー取得手段によって取得された定期メニューを前記情報処理装置に送信する定期メニュー送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記定期メニュー取得手段は、前記ユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、当該起動履歴に基づいて、一定期間内において所定日数以上起動されたメニューを抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記定期メニュー取得手段は、前記ユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、当該起動履歴に基づいて、一定期間内において毎月起動されたメニューを抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記定期メニュー取得手段は、前記ユーザとは異なるユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、前記起動履歴に基づいて一定期間内において定期的に使用するメニューを抽出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記定期メニュー取得手段は、前記ユーザの起動履歴のうち、所定の時間帯の起動履歴を前記記憶手段から取得し、前記起動履歴に基づいて一定期間内において定期的に使用するメニューを抽出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記表示手段は、前記定期メニュー取得要求送信手段によって定期メニューの取得要求を送信することで前記サーバから得られた定期メニューのうち前記ユーザが利用可能な定期メニューのみを表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、
前記表示手段によって表示されたメニューが選択された場合に、前記メニューと、前記メニューが選択された日時を含む起動履歴を前記サーバに送信する起動履歴送信手段を更に備え、
前記サーバは、
前記起動履歴送信手段によって送信されたメニューを受信し、前記記憶手段に記憶する起動履歴登録手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記起動履歴送信手段は、前記ユーザとは異なるユーザのメニューが表示されている場合には、前記起動履歴を送信しないことを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
ユーザが利用可能なメニューを表示する情報処理装置と、前記ユーザが利用可能なメニューと、当該メニューの起動履歴とを対応づけて記憶する記憶手段を備えたサーバとが通信可能に接続された情報処理システムの制御方法であって、
前記情報処理装置の定期メニュー取得要求送信手段が、前記ユーザからの操作によって、一定期間内において定期的に使用するメニューである定期メニューの表示指示を受け付けると、前記定期メニューの取得要求を前記サーバに対して送信する定期メニュー取得要求送信ステップと、
前記情報処理装置の表示手段が、前記定期メニュー取得要求送信ステップによって定期メニューの取得要求を送信することで前記サーバから得られた定期メニューを表示する表示ステップと、
前記サーバの定期メニュー取得手段が、前記定期メニュー取得要求送信ステップによって送信された取得要求を受信すると、前記ユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、前記起動履歴に基づいて一定期間内において定期的に使用するメニューを抽出する定期メニュー取得ステップと、
前記サーバの定期メニュー送信手段が、前記定期メニュー取得ステップによって取得された定期メニューを前記情報処理装置に送信する定期メニュー送信ステップと
を備えることを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項10】
ユーザが利用可能なメニューを表示する情報処理装置と、前記ユーザが利用可能なメニューと、当該メニューの起動履歴とを対応づけて記憶する記憶手段を備えたサーバとが通信可能に接続された情報処理システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記ユーザからの操作によって、一定期間内において定期的に使用するメニューである定期メニューの表示指示を受け付けると、前記定期メニューの取得要求を前記サーバに対して送信する定期メニュー取得要求送信手段と、
前記定期メニュー取得要求送信手段によって定期メニューの取得要求を送信することで前記サーバから得られた定期メニューを表示する表示手段
として機能させ、
前記サーバを、
前記定期メニュー取得要求送信手段によって送信された取得要求を受信すると、前記ユーザの起動履歴を前記記憶手段から取得し、前記起動履歴に基づいて一定期間内において定期的に使用するメニューを抽出する定期メニュー取得手段と、
前記定期メニュー取得手段によって取得された定期メニューを前記情報処理装置に送信する定期メニュー送信手段と
として機能させることを特徴とするコンピュータに読み取り実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−89012(P2013−89012A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228747(P2011−228747)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】