説明

情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、サーバプログラム、サーバ装置、および、サーバシステム

【課題】出力可能な機器に制約がある画像であっても共有できる、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、サーバプログラム、サーバ装置、および、サーバシステムを提供する。
【解決手段】サーバ装置は、第1の情報処理装置から受信した多視点画像データを記憶する記憶手段と、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを含む。第1の情報処理装置は、サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示手段を含む。第2の情報処理装置は、サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示手段を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多視点画像データを扱うことのできる、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、サーバプログラム、サーバ装置、および、サーバシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが使用する情報端末の撮影手段で撮影されることにより得られた画像が情報端末からサーバ装置へ送信され、サーバ装置が情報端末から受信した画像を一元管理する共有システムが知られている(例えば、特開2007−249821号公報)。このような共有システムによれば、複数の情報端末で画像を共有することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−249821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、情報端末の撮影手段で撮影されることにより得られる画像が、特定の機能を有する機器でしか出力できない場合には、そのような画像を共有できる範囲が、その特定の機能を有する機器間のみに制限されるという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、出力可能な機器に制約がある画像であっても共有できる、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、サーバプログラム、サーバ装置、および、サーバシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の局面に従う情報処理システムは、サーバ装置と、サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第1の情報処理装置と、サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第2の情報処理装置とを含む。第1の情報処理装置は、多視点画像データを取得して、サーバ装置へ送信する第1の送信手段を含む。サーバ装置は、第1の情報処理装置から受信した多視点画像データを記憶する記憶手段と、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを含む。第1の情報処理装置は、サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示手段を含む。第2の情報処理装置は、サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示手段を含む。
【0007】
第1の局面によれば、サーバ装置は、第1の情報処理装置からの多視点画像データを受信して記憶するとともに、第1の情報処理装置からの画像送信の要求には、要求された多視点画像データを当該第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求には、要求された多視点画像データから生成した単視点画像データを当該第2の情報処理装置へ送信する。そして、第1の情報処理装置は、サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示し、第2の情報処理装置は、サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する。
【0008】
これにより、ユーザは、多視点表示する機能を有する第1の情報処理装置では、多視点表示された画像を閲覧することができ、ユーザは、単視点表示する機能を有する第2の情報処理装置では、単視点表示された画像を閲覧することができる。多視点画像データのような、出力可能な機器に制約がある画像であっても、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置を使用するそれぞれのユーザ間で共有できる。このような情報処理装置の機種に依存することなく、多視点画像データを多数のユーザ間で共有できるので、いわゆる口コミによる情報伝達効果を有効利用できる。
【0009】
本発明の第2の局面に従えば、上述の第1の局面において、サーバ装置は、第2の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限する制限手段をさらに含む。
【0010】
第2の局面によれば、本来的に多視点画像データを取得する機能を有していない第2の情報処理装置が多視点画像データを送信することを制限することで、サーバ装置に記憶される画像データを第1の情報処理装置により取得されたもののみとすることができる。これにより、サーバ装置へアクセスしたユーザは、多視点画像データを楽しむことができる。また、第2の情報処理装置を使用するユーザに対して、第1の情報処理装置の使用を潜在的に促すことができる。
【0011】
本発明の第3の局面に従えば、上述の第3の局面において、制限手段は、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置のいずれかからのアクセスに応答して、当該アクセス元の情報処理装置に関連付けられた識別情報に基づいて、当該アクセス元の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するか否かを判断する。
【0012】
第3の局面によれば、制限手段は、アクセス元の情報処理装置に関連付けられた識別情報に基づいて、情報処理装置からの画像データの受信を制限するか否かを判断するので、ユーザが自身の使用する情報処理装置の種別などを入力する必要がない。
【0013】
本発明の第4の局面に従えば、上述の第3の局面において、制限手段は、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置のいずれかからのアクセスに応答して、当該アクセスした情報処理装置のウェブブラウザの識別情報に基づいて、当該アクセス元の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するか否かを判断する。
【0014】
第4の局面によれば、制限手段は、情報処理装置のウェブブラウザが提供する識別情報に基づいて判断を行なうので、多視点画像データの受信を制限するか否かの判断を汎用的なデータに基づいて実現することができる。
【0015】
本発明の第5の局面に従えば、上述の第2〜第4のいずれかの局面において、制限手段は、第1の情報処理装置からのアクセスに応答して、当該第1の情報処理装置によるサーバ装置への画像送信およびサーバ装置からの画像取得に関する画面を表示するためのデータを第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からのアクセスに応答して、当該第2の情報処理装置によるサーバ装置からの画像取得に関する画面を表示するためのデータを第2の情報処理装置へ送信する。
【0016】
第5の局面によれば、第1の情報処理装置を使用するユーザには、サーバ装置への画像送信およびサーバ装置からの画像取得に関する画面が提示され、第2の情報処理装置を使用するユーザには、サーバ装置からの画像取得に関する画面が提示される。すなわち、サーバ装置へ多視点画像データを送信可能な第1の情報処理装置を使用するユーザには、サーバ装置からの画像取得に加えて、サーバ装置への画像送信をするための画面が提示され、サーバ装置への画像送信が制限される第2の情報処理装置を使用するユーザには、サーバ装置から画像を取得するための画面が提示される。これによって、使用する情報処理装置の機能に応じたユーザインターフェイスをユーザへ提供できる。
【0017】
本発明の第6の局面に従えば、上述の第2〜第5のいずれかの局面において、サーバ装置は、第1の情報処理装置を介した認証情報に基づく認証処理を行なうための認証手段をさらに含み、制限手段は、認証手段により認証された第1の情報処理装置からの多視点画像データについてのみ受信を許可する。
【0018】
第6の局面によれば、認証手段により認証された第1の情報処理装置からの多視点画像データのみを受信するので、不特定多数のユーザが多視点画像データをサーバ装置へ送信することを抑制できる。これによって、サーバ装置が提供する多視点画像データの品質を潜在的に維持することができる。
【0019】
本発明の第7の局面に従えば、上述の第6の局面において、制限手段は、第1の情報処理装置に対して、認証情報の登録を許可し、第2の情報処理装置に対して、認証情報の登録を許可しない。
【0020】
第7の局面によれば、本来的に画像データの送信が禁止される第2の情報処理装置に対しては、認証情報の登録自体を許可しないので、第2の情報処理装置のユーザに対して、無駄な処理をさせることがない。また、より認証強度を高めることができる。
【0021】
本発明の第8の局面に従えば、上述の第2〜第6のいずれかの局面において、制限手段は、認証情報に基づく認証処理を行なうためのログイン画面を表示するためのデータを第1の情報処理装置へ送信する一方で、ログイン画面を表示するためのデータを第2の情報処理装置へは送信しない。
【0022】
第8の局面によれば、画像送信が許可されうる第1の情報処理装置を使用するユーザに対してのみログイン画面が表示されるので、第2の情報処理装置のユーザに対して、無駄な処理をさせることがない。また、より認証強度を高めることができる。
【0023】
本発明の第9の局面に従えば、上述の第1〜第8のいずれかの局面において、単視点画像データの解像度は、対応する多視点画像データの解像度に比較して低い。
【0024】
第9の局面によれば、本来的に多視点表示する機能を搭載していない第2の情報処理装置に対しては、より解像度の低い画像データを送信することで、第2の情報処理装置を使用するユーザに対して、第1の情報処理装置の使用を潜在的に促すことができる。
【0025】
本発明の第10の局面に従えば、上述の第1〜第9のいずれかの局面において、サーバ装置は、記憶した多視点画像データにより示される画像に対する評価結果を受け付ける評価受付手段をさらに含み、第2の送信手段は、記憶した多視点画像データのうち、評価受付手段によって評価が入力されている多視点画像データに対応する単視点画像データのみを第2の情報処理装置へ送信可能にする。
【0026】
第10の局面によれば、サーバ装置に記憶された多視点画像データのうち、ユーザに多視点表示された状態で閲覧され、かつ、当該ユーザが何らかの評価をしたもののみが第2の情報処理装置へ送信可能にされる。これにより、第1の情報処理装置を使用するユーザが評価した多視点画像データのみを第2の情報処理装置を使用するユーザに広めることができる。
【0027】
本発明の第11の局面に従えば、上述の第1〜第10のいずれかの局面において、サーバ装置は、第2の情報処理装置から画像送信の要求が受信された場合に、要求された多視点画像データから対応する単視点画像データを生成する生成手段をさらに含む。
【0028】
第11の局面によれば、予め単視点画像データを生成しておく必要がないので、多視点画像データの記憶に必要なリソースを低減できる。
【0029】
本発明の第12の局面に従えば、上述の第1〜第10のいずれかの局面において、サーバ装置は、第1の情報処理装置から多視点画像データが受信された場合に、当該多視点画像データに対応する単視点画像データを生成する生成手段をさらに含み、記憶手段は、多視点画像データと対応する単視点画像データとを関連付けて記憶し、第2の送信手段は、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、多視点画像データと関連付けられて記憶した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する。
【0030】
第12の局面によれば、第2の情報処理装置からの画像送信の要求が受信される前に、単視点画像データが生成されているので、当該画像送信の要求に対する応答性能を高めることができる。
【0031】
本発明の第13の局面に従えば、上述の第1〜第12のいずれかの局面において、多視点画像データを取得するための複数の撮像手段をさらに含み、第1の送信手段は、複数の撮像手段により取得された多視点画像データをサーバ装置へ送信する。
【0032】
第13の局面によれば、第1の情報処理装置は、自装置に搭載された複数の撮像手段を用いることで、多視点画像データを自ら生成することができる。これにより、第1の情報処理装置を利用するユーザは、共有される多視点画像データをより簡単な手順でサーバ装置へ送信することができる。
【0033】
本発明の第14の局面に従う情報処理方法は、サーバ装置と、サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置とを含むシステムに向けられている。情報処理方法は、第1の情報処理装置が、多視点画像データを取得して、サーバ装置へ送信する第1の送信ステップと、サーバ装置が、第1の情報処理装置から受信した多視点画像データを記憶する記憶ステップと、サーバ装置が、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信ステップと、第1の情報処理装置が、サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示ステップと、第2の情報処理装置が、サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示ステップとを含む。
【0034】
本発明の第15の局面に従う情報処理プログラムは、サーバ装置と、サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置とを含むシステムにおいて実行される。情報処理プログラムは、第1の情報処理装置を、多視点画像データを取得して、サーバ装置へ送信する第1の送信手段として機能させる。情報処理プログラムは、サーバ装置を、第1の情報処理装置から受信した多視点画像データを記憶する記憶手段、および、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段として機能させる。情報処理プログラムは、第1の情報処理装置を、サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示手段として機能させ、第2の情報処理装置を、サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示手段として機能させる。
【0035】
本発明の第16の局面に従うサーバプログラムは、サーバ装置において実行される。サーバ装置は、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能である。サーバプログラムは、サーバ装置を、第1の情報処理装置が取得してサーバ装置へ送信した多視点画像データを、第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶手段と、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段として機能させる。
【0036】
本発明の第17の局面に従うサーバ装置は、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能である。サーバ装置は、第1の情報処理装置が取得してサーバ装置へ送信した多視点画像データを、第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶手段と、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを含む。
【0037】
本発明の第18の局面に従うサーバシステムは、少なくとも1つの処理主体からなり、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能である。サーバシステムは、第1の情報処理装置が取得してサーバシステムへ送信した多視点画像データを、第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶手段と、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを含む。
【0038】
本発明の第19の局面に従う情報処理方法は、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能なサーバ装置に向けられる。情報処理方法は、第1の情報処理装置が取得してサーバ装置へ送信した多視点画像データを、第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶ステップと、第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信ステップとを含む。
【0039】
本発明の第14〜第19の局面によれば、上述の第1の局面と同様の利点を得られる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、出力可能な機器に制約がある画像であっても共有できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】ある実施の形態に従う情報処理システムの構成を示す模式図である。
【図2】本実施の形態に従う情報処理システムにおける画像共有に係る全体手順を示す模式図である。
【図3】本実施の形態に従う情報処理端末の正面図(開状態)である。
【図4】図3に示す情報処理端末の上面側を中心とする投影図である。
【図5】図3に示す情報処理端末の底面側を中心とする投影図である。
【図6】本実施の形態に従う情報処理端末の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態に従うパーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態に従うサーバ装置におけるユーザインターフェイスの提供に係る状態遷移図である。
【図9】本実施の形態に従うサーバ装置が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。
【図10】本実施の形態に従うサーバ装置が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。
【図11】本実施の形態に従うサーバ装置が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。
【図12】本実施の形態に従うサーバ装置が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。
【図13】本実施の形態に従うサーバ装置が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。
【図14】本実施の形態に従うサーバ装置が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。
【図15】本実施の形態に従う情報処理システムを実現するための機能構成を示す模式図である。
【図16】本実施の形態に従う単視点画像データの生成方法を示す模式図である。
【図17】本実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される処理手順を示すフローチャートである。
【図18】本実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される処理手順を示すフローチャートである。
【図19】本実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本実施の形態に従う情報処理システムにおいて実行される処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0043】
<A.定義>
本明細書において、「多視点画像」とは、複数の視点から被写体を撮像することで得られる画像を意味し、「多視点画像データ」とは、「多視点画像」を構成/出力/再生するために必要なデータを意味する。このような「多視点画像」の一例としては、これらに限られないが、所定の視差が与えられた複数のカメラで被写体を撮像することで得られる立体視画像(典型的には、2枚の画像データからなるステレオ画像)や、異なる視野範囲を撮像することで得られた複数の画像をつなぎ合わせたパノラマ画像などが挙げられる。なお、「多視点画像」には、静止画および動画のいずれをも含みうる。
【0044】
さらに、本明細書において、「多視点表示」とは、上述のような「多視点画像」に含まれるそれぞれの視点に関連付けられる画像情報の実質的に全部を、ユーザが享受できる態様で表示することを意味する。多視点画像が立体視画像である場合には、「多視点表示」は、立体視表示が可能なディスプレイ上で、対応する立体視画像データを所定の視差を有する状態で表示させることで、ユーザがその中に含まれる被写体を立体的に視認できるように表示することを含む。また、多視点画像がパノラマ画像である場合には、「多視点表示」は、撮像時におけるそれぞれの視野範囲の関係に基づいて、それぞれの画像を表示することで、1台のカメラで撮像可能な視野範囲より広い視野範囲の画像をユーザが楽しむことができるように表示することを含む。
【0045】
これに対して、本明細書において、「単視点画像」とは、上述の「多視点画像」と対になる概念を有する用語であり、単一の視点から被写体を撮像することで得られる画像を意味する。「単視点画像データ」とは、「単視点画像」を構成/出力/再生するために必要なデータを意味する。このような「単視点画像」は、典型的には、これらに限られないが、1つのカメラ(撮像素子)で取得できる画像(静止画または動画)である。そのため、「単視点画像」の取得および表示は、汎用的な装置(デバイス)を用いて行なうことができる。
【0046】
<B.システム構成>
ある実施の形態として、以下では、携帯型の情報処理端末1、汎用のパーソナルコンピュータ2、PDA(Personal Digital Assistant)3、携帯電話4などが、サーバ装置5を介して、画像データを共有する情報処理システム1000について説明する。情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4は、情報処理装置の一例であり、いずれもサーバ装置5と通信可能となっている。なお、本実施の形態に従う情報処理システムに参加する情報処理装置としては、上述した例に限定されるものではなく、携帯型のゲーム装置、据置型のゲーム装置、スマートフォン、情報処理機能を搭載したテレビジョン装置などを採用することができる。
【0047】
情報処理端末1は、複数の撮像手段を有しており(詳細は後述する)、この複数の撮像手段により取得された多視点画像データをサーバ装置5へ送信できるとともに、自端末においても、多視点画像データを用いた画像の多視点表示が可能である。本実施の形態において、多視点表示は、立体感をもって画像を表示する立体視表示であるとし、単視点表示は、従来と同様に画像を平面表示する平面視表示であるとする。なお、立体視表示を「3D」あるいは「3D表示」と記し、平面視表示を「2D」あるいは「2D表示」と記す。
【0048】
図1は、ある実施の形態に従う情報処理システム1000の構成を示す模式図である。図1に示す情報処理システム1000において、情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4の各々は、ネットワーク9を介して、サーバ装置5へアクセスすることができる。ネットワーク9は、これに限られないが、インターネットや専用回線などの広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)である。
【0049】
より具体的には、情報処理端末1は、後述するように、無線通信機能を有しており、ネットワーク9と電気的に接続されたアクセスポイント7を介して、サーバ装置5との間でデータを遣り取りする。また、パーソナルコンピュータ2は、ネットワーク9と電気的に接続されたルータ6を介して、サーバ装置5との間でデータを遣り取りする。
【0050】
これに対して、PDA3および携帯電話4については、公衆無線通信網を介して、サーバ装置5との間でデータを遣り取りする。より具体的には、通信事業者が保有する公衆通信ネットワーク10は、ゲートウェイ(GW:Gate Way)8を介してネットワーク9に接続されている。公衆通信ネットワーク10には、複数の基地局11が電気的に接続されている。基地局11は、自局が管理するエリア(セル)内に存在するPDA3または携帯電話4との間で、無線信号を通じてデータを遣り取りする。このように、PDA3および携帯電話4は、基地局11、公衆通信ネットワーク10、ゲートウェイ8、およびネットワーク9を介して、サーバ装置5との間でデータを遣り取りする。
【0051】
<C.画像共有に係る全体手順>
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1000における画像共有に係る全体手順について説明する。
【0052】
図2は、本実施の形態に従う情報処理システム1000における画像共有に係る全体手順を示す模式図である。図2を参照して、サーバ装置5は、多視点画像を情報処理装置の間で共有するための機能を提供する。情報処理システム1000では、それぞれの情報処理装置の機能(能力)に依存することなく、画像を共有するための仕組みが提供される。
【0053】
より具体的には、サーバ装置5は、情報処理端末1に搭載された撮像手段によって取得された多視点画像を情報処理端末1から受信して記憶する。また、サーバ装置5は、情報処理端末1だけではなく、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4などからの画像送信の要求に応答して、指定された画像データを要求元の情報処理装置へ送信する。サーバ装置5は、画像送信の要求元の情報処理装置が有する機能(能力)によっては、多視点画像ではなく、多視点画像から生成した単視点画像を要求元の情報処理装置へ送信する。以下、図2を参照して、情報処理端末1を使用した場合の画像共有に係る処理、および、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4を使用した場合の画像共有に係る処理について説明する。
【0054】
(1)撮像
まず、情報処理端末1を使用するユーザが情報処理端末1に搭載されている複数の撮像手段(カメラ)を用いて被写体を撮像することで、多視点画像データを取得する。なお、情報処理端末1において多視点画像データを利用するアプリケーションが実行されている場合などには、当該アプリケーションのハードコピー(スクリーンショット)を多視点画像データとして取得してもよい。
【0055】
(2)多視点画像のアップロード
続いて、ユーザが情報処理端末1を操作することで、取得された多視点画像データがサーバ装置5へアップロードされる。すなわち、情報処理端末1は、多視点画像データを取得して、サーバ装置5へ送信する。サーバ装置5は、情報処理端末1から受信した多視点画像データを記憶する。
【0056】
(3)画像送信の要求
情報処理端末1(多視点画像をアップロードした情報処理端末1と同一であってもよいし、別の情報処理端末1であってもよい)のユーザが、情報処理端末1を操作して、サーバ装置5へ画像送信を要求したとする。なお、情報処理端末1は、多視点画像に対応したディスプレイを利用可能であるとする。
【0057】
典型的には、情報処理端末1では、ウェブブラウザが実行されており、このウェブブラウザが提供するユーザインターフェイスを介して、画像送信の要求がサーバ装置5へ伝達される。このユーザインターフェイスの一例については、後述する。なお、情報処理端末1からサーバ装置5への画像送信の要求の伝達方法としては、ウェブブラウザに限られるものではなく、汎用的な通信ソフトや専用の通信ソフトを利用する形態であってもよい。さらに、FTP(File Transfer Protocol)などの手段を用いてもよい。
【0058】
(4)多視点画像データのダウンロード
サーバ装置5は、情報処理端末1から画像送信が要求されると、指定された多視点画像データのダウンロードを開始する。すなわち、サーバ装置5は、情報処理端末1からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データを要求元の情報処理端末1へ送信する。
【0059】
(5)多視点表示
情報処理端末1は、サーバ装置5から多視点画像データを受信すると、多視点画像に対応したディスプレイ上でそれを表示する。すなわち、情報処理端末1は、サーバ装置5からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する。上述したように、本実施の形態においては、情報処理端末1は、多視点画像データを用いて画像を立体視表示する。
【0060】
上述の(3)〜(5)の処理は、情報処理端末1を用いてサーバ装置5へアクセスした場合の処理である。次に、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4を用いてサーバ装置5へアクセスした場合の処理((6)〜(8)の処理)について説明する。
【0061】
(6)画像送信の要求
パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4のユーザが、いずれかの装置を操作して、サーバ装置5へ画像送信を要求したとする。なお、情報処理端末1は、多視点画像に対応したディスプレイではなく、単視点画像に対応したディスプレイを利用可能であるとする。
【0062】
典型的には、上述の情報処理端末1と同様に、これらの情報処理装置においてもウェブブラウザが実行されており、このウェブブラウザが提供するユーザインターフェイスを介して、画像送信の要求がサーバ装置5へ伝達される。このユーザインターフェイスの一例については、後述する。なお、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4のユーザからサーバ装置5への画像送信の要求の伝達方法としては、ウェブブラウザに限られるものではなく、汎用的な通信ソフトや専用の通信ソフトを利用する形態であってもよい。さらに、FTPなどの手段を用いてもよい。
【0063】
(7)単視点画像データのダウンロード
サーバ装置5は、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4から画像送信が要求されると、指定された多視点画像データに対応する単視点画像のダウンロードを開始する。すなわち、サーバ装置5は、情報処理端末1からの画像送信の要求に応答して、記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の情報処理端末1へ送信する。サーバ装置5が要求元の情報処理装置へ送信する単視点画像データの生成方法については、適宜設計すればよい。
【0064】
(8)単視点表示
パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4は、サーバ装置5から単視点画像データを受信すると、多視点画像に対応していない(単視点画像についてのみ対応した)ディスプレイ上でそれを表示する。すなわち、情報処理端末1は、サーバ装置5からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する。
【0065】
上述したように、本実施の形態に従う情報処理システム1000では、サーバ装置5がアップロードされた多視点画像データを記憶するとともに、記憶した多視点画像データのうちいずれかが情報処理装置から要求されると、当該要求元の情報処理装置の機能に応じて、多視点画像データおよび単視点画像データのうちいずれか一方を要求元の情報処理装置へダウンロードする。このような仕組みを採用することで、出力可能な機器に制約がある多視点画像であっても共有することができる。
【0066】
また、本実施の形態に従う情報処理システム1000では、多視点画像データをサーバ装置5へアップロードできるのは、多視点画像データを生成することのできる情報処理端末1に制限される。すなわち、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4などは、たとえ、多視点画像データを取得することができたとしても、それをサーバ装置5へアップロードすることは制限される。
【0067】
<D.情報処理装置のハードウェア構成>
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1000に含まれる情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0068】
(d1:情報処理端末1)
図3は、本実施の形態に従う情報処理端末1の正面図(開状態)である。図4は、図3に示す情報処理端末1の上面側を中心とする投影図である。すなわち、図4(A)は、情報処理端末1の正面図(閉状態)を示し、図4(B)は、情報処理端末1の前面図を示し、図4(C)は、情報処理端末1の左側面図を示し、図4(D)は、情報処理端末1の右側面図を示す。図5は、図3に示す情報処理端末1の底面側を中心とする投影図である。すなわち、図5(A)は、情報処理端末1の底面図を示し、図5(B)は、情報処理端末1の背面図を示す。図6は、本実施の形態に従う情報処理端末1の電気的構成を示すブロック図である。
【0069】
図3〜図6を参照して、本実施の形態に従う情報処理端末1は、上側ハウジング102と下側ハウジング103とを有しており、折り畳み可能に構成されている。情報処理端末1は、開いた状態では、図3のような外観であり、閉じた状態では、図4(A)のような外観となっている。
【0070】
上側ハウジング102には、多視点表示が可能な表示部(表示手段)として、立体視表示が可能な上側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)110が設けられている。上側LCD110の具体的な実装例としては、パララックスバリア方式の表示デバイスを採用することができる。このようなパララックスバリア方式の表示デバイスを用いた場合には、ユーザは裸眼で立体視表示を楽しむことができる。代替の構成として、レンチキュラ方式の表示デバイスを採用することもできる。この方式では、左目用画像の表示エリアと右目用画像の表示エリアとが一定のパターンで(典型的には交互に)配置される。さらに、シャッタメガネ(時分割方式)を使用した方法のように、左目用画像の表示エリアと右目用画像の表示エリアとを共通としつつ、左目用画像と右目用画像とを交互に表示する表示デバイスを採用することもできる。
【0071】
さらに、上側ハウジング102には、被写体を撮像することで多視点画像データを取得するための複数の撮像手段(カメラ)が設けられている。より具体的には、上側ハウジング102には、一対の外側カメラ131Lおよび131R(図4(A)参照)が設けられている。一対の外側カメラ131Lおよび131Rは、所定の間隔だけ離して配置されており、外側カメラ131Lおよび131Rの撮像によって取得される一対の画像データから多視点画像データの一例であるステレオ画像データが取得される。この一対の画像データ(ステレオ画像データ)の間には、外側カメラ131Lと外側カメラ131Rとの相対的な位置関係に応じた、所定の視差が存在する。そのため、これらの外側カメラ131Lおよび131Rが取得する一対の画像データを用いて、被写体を立体視表示することができる。外側カメラ131Lおよび131Rは、いわゆるステレオカメラとして機能する。
【0072】
上側ハウジング102には、被写体を撮像して単視点画像データを生成する内側カメラ133(図4参照)も設けられている。この内側カメラ133により生成される単視点画像データは、単視点表示に用いられる。
【0073】
上側ハウジング102には、さらに、上側LCD110における立体視表示の立体感の度合い(視差および強さ)を調整するために用いられ立体視ボリューム145と、音声発生装置(音声発生手段)としてのスピーカ(図6に示すスピーカ151)と連通する音抜き孔151L,151Rとが設けられている。
【0074】
一方、下側ハウジング103には、下側LCD120が設けられている。下側LCD120としては、上述したような多視点表示が可能な表示部(表示手段)を採用してもよいが、本実施の形態においては、オブジェクトや各種情報などを多視点表示(非立体視表示/平面表示)する一般的な表示デバイスが採用される。そのため、下側LCD120としては、例えば、EL(Electro Luminescence:電界発光)を使用したものを採用してもよい。この下側LCD120に関連付けて、ユーザ操作を受け付けるポインティングデバイスであるタッチパネル122が設けられている。タッチパネル122に対するポインティング操作は、通常、ユーザがスタイラス175を用いることで行われる。図3,図5(B)に示すように、下側ハウジング103の背面には、スタイラス175の収納部176が設けられている。
【0075】
下側ハウジング103には、ユーザなどからの入力操作を受け付ける入力手段(入力装置)として、コントロールパッド154と、十字ボタン161と、ボタン群142,162とが設けられている。ボタン群142は、セレクトボタン142aと、HOMEボタン142bと、スタートボタン142cと、電源ボタン142dとを含む。ボタン群162は、Xボタン162Xと、Yボタン162Yと、Aボタン162Aと、Bボタン162Bとを含む。
【0076】
下側ハウジング103には、さらに、音声取得装置(音声取得手段)としてのマイクと連通するマイク用孔153aと、ヘッドホンおよび/またはマイクを接続するための接続端子158とが設けられている。
【0077】
図4(C),図4(D),図5(A),図5(B)に示すように、下側ハウジング103の背面の左端部には、Lボタン162Lが設けられており、下側ハウジング103の背面の右端部には、Rボタン162Rが設けられている。
【0078】
図4(C)に示すように、下側ハウジング103の左側面には、音量ボリューム144が設けられており、図4(D)に示すように、下側ハウジング103の右側面には、無線スイッチ143が設けられている。
【0079】
情報処理端末1に対しては、ゲームカード171および/またはメモリカード173が装着可能となっている。より具体的には、図5(B)に示すように、下側ハウジング103の背面には、ゲームカード171を装着するためのゲームカードスロット170が設けられている。図4(C)に示すように、下側ハウジング103の左側面には、メモリカード173を装着するためのメモリカードスロット172が設けられている。
【0080】
図6を参照して、情報処理端末1は、電気的コンポーネントとして、演算処理部100と、上側LCD110と、下側LCD120と、タッチパネル122と、外側カメラ131L,131Rと、内側カメラ133と、無線モジュール134と、不揮発性メモリ136と、メインメモリ138と、マイコン140と、ボタン群142と、音量ボリューム144と、立体視ボリューム145と、電源管理IC(Integrated Circuit)146と、インジケータ群147と、インターフェイス回路150と、スピーカ151と、ヘッドホン用アンプ152と、マイク153と、接続端子158と、十字ボタン161と、ボタン群162と、ゲームカードスロット170と、メモリカードスロット172と、赤外線モジュール178とを含む。また、情報処理端末1は、図示しないバッテリおよび電源回路を含む。
【0081】
演算処理部100は、情報処理端末1の全体の制御を司る。より具体的には、演算処理部100は、不揮発性メモリ136に予め格納されているファームウェア(命令セット)、ゲームカードスロット170に装着されるゲームカード171から読出されるプログラム(命令セット)やデータ、メモリカードスロット172に装着されるメモリカード173から読出されるプログラム(命令セット)やデータなどを実行することで、本実施の形態に従う情報処理システム1000に係る処理を実現する。
【0082】
なお、演算処理部100で実行されるプログラム(命令セット)がゲームカード171やメモリカード173を通じて提供される場合に加えて、CD−ROMやDVDなどの光学式の記録媒体を通じて、情報処理端末1へ提供されるようにしてもよい。さらに、ネットワークを通じて接続されるサーバ装置(図示しない)からプログラムが提供されるようにしてもよい。
【0083】
より具体的には、演算処理部100は、CPU(Central Processing Unit)112と、GPU(Graphical Processing Unit)114と、VRAM(Video Random Access Memory)116と、DSP(Digital Signal Processor)118とを含む。
【0084】
外側カメラ131Lおよび131Rならびに内側カメラ133の各々は、演算処理部100に接続され、演算処理部100からの指示に応答して、撮像により取得した入力画像を演算処理部100へ出力する。これらのカメラの各々は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOSイメージセンサといった撮像素子と、撮像素子で取得された画像データ(入力画像)を読出すための周辺回路とを含む。
【0085】
無線モジュール134は、他の情報処理端末1や何らかの情報処理装置との間で無線信号を介してデータを遣り取りする。
【0086】
不揮発性メモリ136は、情報処理端末1の基本動作に必要なファームウェアなどを格納しており、そのファームウェアを記述するコードがメインメモリ138に展開される。メインメモリ138は、演算処理部100が処理を実行するためのワーク領域またはバッファ領域として用いられる。すなわち、メインメモリ138は、演算処理部100での処理に必要なプログラム(コード)やデータを一時的に記憶する。
【0087】
マイコン140は、主として、ユーザインターフェイスに係る処理を提供する。より具体的には、マイコン140は、演算処理部100と接続されるとともに、ボタン群142、音量ボリューム144、立体視ボリューム145、電源管理IC146、および、インジケータ群147と接続される。マイコン140は、ユーザによるボタン操作などを検知して、その検知結果を演算処理部100へ出力するとともに、演算処理部100からの信号に応答して、ユーザへ各種情報を通知するためのインジケータを点灯する。また、マイコン140は、計時機能を提供するリアルタイムカウント(RTC:Real Time Clock)141を有している。
【0088】
インジケータ群147は、複数のLED(Light Emitting Diode)からなり、下側ハウジング103および上側ハウジング102に設けられる。より具体的には、インジケータ群147は、立体表示インジケータ147aと、お知らせインジケータ147bと、無線インジケータ147cと、電源インジケータ147dと、充電インジケータ147eとを含む。立体表示インジケータ147aは、上側ハウジング102の主面上に設けており、その他のインジケータは、下側ハウジング103の主面または側面に設けられている。
【0089】
電源管理IC146は、情報処理端末1に搭載される電源(典型的には、上述のバッテリ)から各部へ電力を供給するとともに、その供給量を制御する。
【0090】
赤外線モジュール178は、他の情報処理端末1との間で無線通信(赤外線通信)を行なう。赤外線通信の搬送波である赤外線は、赤外線ポート179(図5(B)参照)を通じて投光/受光される。
【0091】
インターフェイス回路150は、演算処理部100と接続されるとともに、スピーカ151と、ヘッドホン用アンプ152と、マイク153と、コントロールパッド154と、タッチパネル122とに接続される。
【0092】
スピーカ151は、インターフェイス回路150からの音声信号を増幅して、音抜き孔151L,151Rから音声を出力する。ヘッドホン用アンプ152は、インターフェイス回路150からの音声信号を増幅して、接続されるヘッドホンから音声を出力する。マイク153は、情報処理端末1に向かって発声されたユーザの音声などを検知して、検知した音声を示す音声信号をインターフェイス回路150に出力する。また、インターフェイス回路150は、タッチパネル122からの検出信号に応答して、ユーザが入力操作(ポインティング操作)した位置を示す信号を演算処理部100へ出力する。
【0093】
ゲームカード171が装着されるゲームカードスロット170、および、メモリカード173が装着されるメモリカードスロット172は、それぞれ、演算処理部100と接続される。
【0094】
(d2:パーソナルコンピュータ2)
本実施の形態に従うパーソナルコンピュータ2は、汎用的な装置であり、一般に普及しているOS(Operating System)がパーソナルコンピュータ2上では実行される。すなわち、パーソナルコンピュータ2は、汎用的なアーキテクチャを有している。
【0095】
図7は、本実施の形態に従うパーソナルコンピュータ2の電気的構成を示すブロック図である。図7を参照して、パーソナルコンピュータ2は、CPU202と、RAM(Random Access Memory)204と、ROM(Read Only Memory)206と、HDD(Hard Disk Drive)208と、入力部210と、表示部212と、ネットワークインターフェイス(I/F)214とを含む。各部は、バス216を介して互いに接続されている。
【0096】
CPU202は、パーソナルコンピュータ2における各種処理を実行する処理主体であり、ROM206またはHDD208などに予め格納されているプログラム(命令コード群)を所定の順序で実行することにより、本実施の形態に従う各種機能を実現する。RAM204は、CPU202がプログラムを実行するためのワーク領域またはバッファ領域として機能する。ROM206は、CPU202で実行されるBIOSプログラムや各種設定情報を不揮発的に格納する。HDD208は、CPU202で実行されるプログラム(例えば、OS)やダウンロードしたデータなどを不揮発的に格納する。
【0097】
入力部210は、ユーザ操作を受け付けるデバイスであり、典型的には、キーボード、マウス、タッチパネルなどを含む。表示部212は、CPU202からの命令に従って、各種情報をユーザに提示する。表示部212は、上述した情報処理端末1の上側LCD110とは異なり、多視点表示には対応しておらず、単視点表示を行なうことができるのみである。すなわち、表示部212は、一般的かつ汎用的なLCDとして実装される。
【0098】
ネットワークインターフェイス214は、イーサネット(登録商標)などの有線接続、あるいは、無線LANなどの無線接続を行なうための通信デバイスであり、ネットワーク9を介したパーソナルコンピュータ2とサーバ装置5との間の接続を仲介する。
【0099】
(d3:PDA3)
本実施の形態に従うPDA3の電気的構成については、図7に示すパーソナルコンピュータ2の電気的構成と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0100】
(d4:携帯電話4)
本実施の形態に従う携帯電話4の電気的構成については、図7に示すパーソナルコンピュータ2の電気的構成と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0101】
(d5:情報処理装置の相違について)
上述したように、本実施の形態に従う情報処理端末1は、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4とは種別が異なっている。すなわち、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4は、一般的に普及しており、メーカを問わず汎用的な用途に向けられた装置であるのに対して、情報処理端末1は、特定の用途に向けられた装置である。そのため、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4は、基本的には、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア構成およびソフトウェア構成を採用している。
【0102】
より具体的には、情報処理端末1は、本実施の形態に従う特定の機能(複数の撮像手段(カメラ)を用いて被写体を撮像することにより多視点画像データを取得する機能、および、多視点画像データを用いて画像を多視点表示する機能)を有する装置であるのに対して、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4は、このような特定の機能を有していない。言い換えれば、情報処理端末1は、多視点画像データを用いた画像の多視点表示を適切に行なえるように設計されており、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4は、汎用的な用途を行なうように設計されている。
【0103】
また、情報処理端末1は、情報処理端末1専用に設計およびコンパイルされたプログラムに従って処理を実行するのに対して、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4では、汎用的なOSおよび汎用的なアプリケーション(ウェブブラウザ)が実行される。
【0104】
(d6:サーバ装置5)
本実施の形態に従うサーバ装置5の電気的構成については、図7に示すパーソナルコンピュータ2の電気的構成と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。但し、サーバ装置5には、本実施の形態に従う各種処理を実現するための構成(後述する)が搭載されている。
【0105】
<E.ユーザインターフェイス例および状態遷移>
次に、本実施の形態に従うサーバ装置5が提供するユーザインターフェイス例および状態遷移について説明する。本実施の形態に従うユーザインターフェイスは、これに限られることはないが、ウェブブラウザにHTMLデータ(および、リンク付けされている各種の画像データなど)が提供されることで、それぞれの情報処理装置上で、画像共有に係るユーザインターフェイスが提供される。
【0106】
図8は、本実施の形態に従うサーバ装置5におけるユーザインターフェイスの提供に係る状態遷移図である。図9〜図14は、本実施の形態に従うサーバ装置5が情報処理装置へ提供するユーザインターフェイスの画面例を示す図である。なお、図9〜図11は、主として情報処理端末1において表示される画面例を示す。これらのユーザインターフェイスは、情報処理端末1の上側LCD110および下側LCD120の両方に亘って表示される場合もあるし、一方のLCDのみが使用されて表示が行なわれる場合もある。
【0107】
図8を参照して、サーバ装置5は、初期状態ST1において、いずれかの情報処理装置(情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)からのユーザアクセスを受けると、そのアクセス元の情報処理装置の種別に応じて、情報処理端末1に向けられた状態ST2、および、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)に向けられた状態ST21のいずれか一方へ遷移する。
【0108】
このように遷移先を異ならせるのは、主として、以下のような理由による。すなわち、多視点画像データに対する画像送信(ダウンロード)の要求に対して、その要求元が情報処理端末1であれば要求された多視点画像データをそのままダウンロードし、その要求元が情報処理端末1以外であれば要求された多視点画像データから生成した単視点画像データをダウンロードするというように処理を異ならせるためである。また、多視点画像データをアップロードできる情報処理装置を情報処理端末1に制限するため、すなわち、サーバ装置5が情報処理端末1以外の情報処理装置からの画像データの受信を制限するためのである。
【0109】
この初期状態ST1における情報処理装置の種別は、アクセス元の情報処理装置に関連付けられた識別情報に基づいて判断される。この識別情報は、各情報処理装置が固有に保持しているID情報や、ウェブブラウザの属性情報(OS種別情報、OSバージョン情報、ブラウザ種別情報、ブラウザバーション情報など)を含む。
【0110】
状態ST2において、サーバ装置5は、図9に示すようなメニュー画面800を情報処理端末1へ提供する。図9を参照して、メニュー画面800は、サーバ装置5へ既に投稿(アップロード)されている多視点画像データのうち、いくつかの多視点画像データを示すサムネイル画像が表示される(サムネイル画像表示領域810)。このサムネイル画像表示領域810においては、これに限定されるものではないが、それぞれの多視点画像データが表示された回数が示されている。
【0111】
本実施の形態に従う情報処理システム1000においては、これに限定されるものではないが、情報処理端末1を使用するユーザがログインした状態でなければ、多視点画像データを投稿(アップロード)できないようにしている。そのため、情報処理端末1からサーバ装置5へアクセスした場合に提供されるメニュー画面800には、ユーザがログインするための入力ボックス(ログイン情報入力領域820)が表示される。さらに、メニュー画面800には、情報処理端末1を使用するユーザが未だ会員登録していない(当該ユーザの認証情報が登録されていない)場合に、会員登録を可能とするためのボタン(会員登録ボタン領域830)が表示される。
【0112】
このように、サーバ装置5は、情報処理端末1からのアクセスに応答して、サーバ装置5への画像送信(アップロード)およびサーバ装置5からの画像取得(ダウンロード)に関するユーザインターフェイスを提供する。
【0113】
メニュー画面800において、ユーザが、情報処理端末1を使用して、ログイン情報入力領域820に自己の認証情報(ログイン名およびパスワード)を入力すると、認証処理が開始されるとともに、図示しない認証画面が表示される(図8の状態ST3)。
【0114】
一方、メニュー画面800において、未だ会員登録していないユーザが、情報処理端末1を使用して、会員登録ボタン領域830のボタンを選択すると、図示しない登録画面が表示される(図8の状態ST4)とともに、当該ユーザの認証情報の登録処理が開始される。この登録画面において、ユーザは、任意のログイン名およびパスワードなどの情報を入力して、サーバ装置5へ送信すると、サーバ装置5において当該ユーザの認証情報が登録され、次回以降も、入力したログイン名およびパスワードでサーバ装置5へログインすることができる。
【0115】
ログイン処理が成功し、あるいは、ユーザの会員登録が完了すると、ユーザがログイン状態となり、図9に示すようなメニュー画面が再度表示される(図8の状態ST5)。この状態ST5において表示されるメニュー画面においては、ユーザがログインしていることを示す表示(例えば、「ようこそ、(ログイン名)さん」といった表示)が付加されていてもよい。
【0116】
このようなメニュー画面において、ユーザが、情報処理端末1を使用して、いずれかのサムネイル画像を選択(クリック)すると、対応する多視点画像データの詳細情報画面が表示される(図8の状態ST6)。より具体的には、状態ST6において、サーバ装置5は、図10に示すような詳細情報画面840を情報処理端末1へ提供する。図10を参照して、詳細情報画面840には、選択されたサムネイル画像に対応する多視点画像データに関する属性情報が表示される。より具体的には、多視点画像データに対応する画像852がサムネイル画像より大きく表示されるとともに、対応するコメントなども併せて表示される。また、詳細情報画面840には、表示回数、ユーザ名、現在の評価値、投稿日などの属性情報856も表示される。
【0117】
詳細情報画面840において、画像852の周辺には、「写真をクリックすると3Dで表示されます」というメッセージ862が表示されており、ユーザが、情報処理端末1を使用して画像852をクリック(選択)すると、対応する多視点画像データのダウンロードが開始される(図8の状態ST7)。すなわち、サーバ装置5から選択された多視点画像データが情報処理端末1へ送信され、情報処理端末1の上側LCD110において、ダウンロードされた多視点画像データを用いた画像の多視点表示(この例では、立体視表示(3D表示))がなされる。
【0118】
このように多視点画像データを用いて立体視表示される画像を閲覧したユーザは、詳細情報画面840において、自身の評価を入力することができる。すなわち、ユーザが、情報処理端末1を使用して、評価欄858に表示される5つの星のうち、自身の評価に応じた数の星を有効化し、続いて、「3D写真に投票する」ボタン854を選択すると、評価欄858に入力された評価値がサーバ装置5へ送信される。
【0119】
また、詳細情報画面840においては、多視点画像データを用いて立体視表示される画像を閲覧したユーザが、当該閲覧した多視点画像データを家族や友人に知らせるための操作を行なうこともできる。一例として、詳細情報画面840には、各ユーザが参加しているソーシャルネットワークへ、対応する多視点画像データの存在を通知するためのインターフェイス860が表示される。ユーザは、このインターフェイス860を操作して、家族や友人へ閲覧した多視点画像データの存在を知らせる。なお、このインターフェイス860においては、同一のソーシャルネットワークにおいて、評価したユーザの数(この例では、「いいね」ボタンを押下したユーザの数)も併せて表示される。
【0120】
一方、ユーザのログイン後、多視点画像データのアップロード(投稿)が選択されると、図11に示すようなアップロード画面880が表示される(図8の状態ST8)。図11に示すアップロード画面880においては、「どの写真を投稿しますか?」というメッセージ882とともに、ユーザが使用する情報処理端末1に記憶されている多視点画像データのリスト884が表示される。このリスト884には、情報処理端末1の一対の外側カメラ131Lおよび131Rを用いて撮像することで取得された多視点画像データのファイル名および対応する撮影日などの情報が一覧表示される。ユーザは、情報処理端末1を操作して、アップロードを希望する多視点画像データを選択する。さらに、選択した多視点画像データに関するコメントなどを入力できるようにしてもよい。そして、ユーザが情報処理端末1を操作して、選択した多視点画像データのアップロードの実行を選択すると、情報処理端末1からサーバ装置5へ多視点画像データがアップロードされる。サーバ装置5は、情報処理端末1から受信した多視点画像データを記憶するとともに、他のユーザによる閲覧が可能な状態にする。
【0121】
再度図8を参照して、本実施の形態に従う情報処理システム1000においては、ログインしなくとも、多視点画像データの閲覧は可能となっている。すなわち、ユーザがログインしていない状態で表示されるメニュー画面(図8の状態ST2および図9)において、ユーザが、情報処理端末1を使用して、いずれかのサムネイル画像を選択(クリック)すると、図10に示すような詳細情報画面840が表示される(図8の状態ST9)。さらに、ユーザが、情報処理端末1を使用して画像852をクリック(選択)すると、対応する多視点画像データのダウンロードが開始される(図8の状態ST10)。すなわち、サーバ装置5から選択された多視点画像データが情報処理端末1へ送信され、情報処理端末1の上側LCD110において、ダウンロードされた多視点画像データを用いた画像の多視点表示(この例では、立体視表示(3D表示))がなされる。
【0122】
なお、ユーザによる評価の入力については、ユーザがログインしている場合に限って許可してもよいし、ログインしていなくとも許可するようにしてもよい。このような処理は、サーバ装置5の運営思想に依存するものであり、任意に設計できる。本実施の形態に従う情報処理システム1000においては、一例として、ユーザがログインしていなくとも評価を入力できるようになっているものとする。そのため、上述したように、ユーザは、情報処理端末1を使用して、評価欄858および「3D写真に投票する」ボタン854を操作することで、自身の評価値をサーバ装置5へ送信できる。
【0123】
上述したように、本実施の形態に従う情報処理システム1000では、多視点画像データを投稿できる条件として、ユーザが情報処理端末1を使用しており、かつ、当該ユーザがログインしていることとした。すなわち、本実施の形態に従うサーバ装置5は、情報処理端末1を介した認証情報(ユーザ名およびパスワード)に基づく認証処理を行なうための認証手段を有しており、認証された情報処理端末1からの多視点画像データについてのみ受信を許可する。しかしながら、情報処理端末1を使用してさえいれば、撮像によって得られた多視点画像データをサーバ装置5へアップロードできるようにしてもよい。
【0124】
再度図8を参照して、サーバ装置5は、情報処理端末1以外の情報処理装置からのユーザアクセスを受けると、状態ST21へ遷移し、図12に示すようなメニュー画面802を情報処理端末1へ提供する。図12を参照して、メニュー画面802は、上述した図9に示すメニュー画面800と同様に、サムネイル画像表示領域810を含む。但し、メニュー画面802は、ユーザがログインするための入力ボックス(ログイン情報入力領域820)、および、会員登録を可能とするためのボタン(会員登録ボタン領域830)を含まない。これは、情報処理端末1以外の情報処理装置は、本来的に、多視点画像データの取得や多視点表示を行なうことができないので、このような情報処理装置からの多視点画像データの投稿(アップロード)を禁止するとともに、情報処理端末1の使用をユーザに潜在的に促すためである。
【0125】
このように、サーバ装置5は、情報処理端末1以外の情報処理装置からのアクセスに応答して、サーバ装置5からの画像取得(ダウンロード)のみに関するユーザインターフェイスを提供する。言い換えれば、サーバ装置5は、認証情報(ログイン名およびパスワード)に基づく認証処理を行なうためのログイン画面を含むユーザインターフェイスを情報処理端末1へは提供する一方で、このようなログイン画面を含むユーザインターフェイスを情報処理端末1以外の情報処理装置へは提供しない。さらに、サーバ装置5は、情報処理端末1のユーザに対しては会員登録を許可する一方で、情報処理端末1以外の情報処理装置に対しては、会員登録を許可しない。
【0126】
なお、図12に示すようなメニュー画面802に代えて、図9に示す入力ボックス(ログイン情報入力領域820)、および、会員登録を可能とするためのボタン(会員登録ボタン領域830)をグレイアウトした状態で表示してもよい。
【0127】
本実施の形態に従う情報処理システム1000においては、投稿された多視点画像データをより多くのユーザ間で共有できるように、情報処理端末1以外の情報処理装置に対しても、その機能(能力)の範囲で、画像をダウンロードさせるようにする。すなわち、サーバ装置5は、選択された多視点画像データそのものではなく、当該多視点画像データから生成した単視点画像データを情報処理端末1以外の情報処理装置へ送信する。
【0128】
すなわち、図8に示す状態ST21において表示されるメニュー画面(図9参照)において、ユーザが情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)を使用して、いずれかのサムネイル画像を選択(クリック)すると、図10に示すような詳細情報画面840が表示される(図8の状態ST22)。さらに、ユーザが、情報処理端末1を使用して画像852をクリック(選択)すると、対応する多視点画像データから生成された単視点画像データのダウンロードが開始される(図8の状態ST23)。そして、選択された多視点画像データから生成された多視点画像データがサーバ装置5から情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)へ送信される。そして、当該情報処理装置の表示部212において、受信した単視点画像データを用いた画像の単視点表示が行なわれる。
【0129】
なお、情報処理端末1以外の情報処理装置からの画像送信の要求に対しては、情報処理端末1に比較して制約を設けてもよい。
【0130】
例えば、サーバ装置5から情報処理端末1以外の情報処理装置へ送信される単視点画像データの解像度は、対応する多視点画像データの解像度に比較して低く設定されることもあり得る。さらに、サーバ装置5から情報処理端末1以外の情報処理装置へ送信される単視点画像データに対して、情報処理端末1の使用を促すメッセージを付加してもよい。このようなメッセージの付加は、いわゆる電子すかしの技術などを用いることができる。
【0131】
また、サーバ装置5は、情報処理端末1を使用するユーザによって、先に何らかの評価が入力されている場合に限って、多視点画像データに対応する単視点画像データをダウンロード可能にしてもよい。すなわち、サーバ装置5に記憶されている多視点画像データのうち、ユーザからの評価が入力されている多視点画像データに対応する単視点画像データのみを情報処理端末1以外の情報処理装置へ送信可能としてもよい。
【0132】
また、ユーザが情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)を使用してサーバ装置5へアクセスした場合には、情報処理端末1の使用をユーザに促すために、図12に示すようなメニュー画面802に代えて、図13に示すようなメニュー画面804をサーバ装置5から提供してもよい。
【0133】
図13に示すメニュー画面804においては、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)を使用してアクセスした場合には、画像が多視点表示されないこと、および、情報処理端末1を使用してアクセスすれば、画像が多視点表示されることをユーザに通知するメッセージ812が表示される。
【0134】
また、図13に示すメニュー画面804において、ユーザが、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)を使用して、いずれかのサムネイル画像を選択(クリック)すると、図14に示すような、選択されたサムネイル画像に対応する多視点画像データの詳細情報画面842が表示される。詳細情報画面842においては、ユーザが情報処理端末1を使用してアクセスした場合に表示される詳細情報画面840(図10)とは異なり、「お使いの端末では、3D表示をお楽しみいただけません。」という通知を含むメッセージ863が画像852の周辺に表示される。
【0135】
図13および図14に示すような、メッセージ812および863を表示することで、情報処理端末1以外の情報処理装置を使用するユーザに対して、情報処理端末1の使用を潜在的に促すことができる。
【0136】
さらに、情報処理端末1以外の装置であって、多視点画像データを取得することのできる装置(例えば、ステレオカメラを搭載したデジタルカメラなど)からの多視点画像データの投稿(アップロード)についても禁止するようにしてもよい。すなわち、情報処理端末1の上側LCD110において立体視表示するためには、使用される多視点画像データの解像度やフォーマットなどに規定があり、これらの規定を遵守するために、アップロードされる多視点画像データの生成源を制限することが好ましい。そこで、特定の多視点画像データを生成することのできる情報処理端末1からのアップロードのみを許可し、それ以外の装置で取得された多視点画像データのアップロードを禁止してもよい。
【0137】
<F.機能構成>
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1000を実現するための機能構成について説明する。図15は、本実施の形態に従う情報処理システム1000を実現するための機能構成を示す模式図である。
【0138】
図15を参照して、情報処理システム1000は、サーバ装置5と、サーバ装置5と通信可能な少なくとも1つの情報処理端末1と、サーバ装置5と通信可能な少なくとも1つのパーソナルコンピュータ2(あるいは、PDA3または携帯電話4)とを含む。なお、図15には、説明の便宜上、情報処理端末1およびパーソナルコンピュータ2をそれぞれ1つのみ記載しているが、これに限定されるものではない。
【0139】
(f1:情報処理端末1)
情報処理端末1は、その機能構成として、制御部180と、送信部182と、受信部184と、表示部186と、撮像部188とを含む。これらの機能は、典型的には、情報処理端末1の演算処理部100内のCPU112がプログラムを実行することで実現される。
【0140】
送信部182は、多視点画像データを取得してサーバ装置5へ送信する機能を提供する。また、送信部182は、ユーザ操作に従って、画像送信の要求を含むアクセスの要求をサーバ装置5へ送信する機能を提供する。
【0141】
受信部184は、サーバ装置5から多視点画像データをダウンロードするとともに、サーバ装置5へアクセスするためのユーザインターフェイス(画面)を実現するデータ(典型的には、HTMLデータ)を受信する機能を提供する。
【0142】
表示部186は、サーバ装置5からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する機能を提供する。表示部186は、上側LCD110(図3参照)と連係して実現される。
【0143】
撮像部188は、多視点画像データを取得するための機能を提供する。この撮像部188は、外側カメラ131Lおよび131R(図4(A)参照)と連係して実現される。この撮像部188により取得された多視点画像データは、送信部182によってサーバ装置5へ送信される。
【0144】
制御部180は、上述した各部を統括する機能を提供する。また、制御部180は、サーバ装置5からの要求に応じて、情報処理端末1に係る識別情報を送信部182にサーバ装置5へ送信させる。
【0145】
(f2:パーソナルコンピュータ2)
パーソナルコンピュータ2は、その機能構成として、制御部280と、送信部282と、受信部284と、表示部286とを含む。これらの機能は、典型的には、パーソナルコンピュータ2のCPU202がプログラムを実行することで実現される。
【0146】
送信部282は、ユーザ操作に従って、画像送信の要求を含むアクセスの要求をサーバ装置5へ送信する機能を提供する。
【0147】
受信部284は、サーバ装置5から単視点画像データをダウンロードするとともに、サーバ装置5へアクセスするためのユーザインターフェイス(画面)を実現するデータ(典型的には、HTMLデータ)を受信する機能を提供する。
【0148】
表示部286は、サーバ装置5からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する機能を提供する。表示部286は、表示部212(図7参照)と連係して実現される。
【0149】
制御部280は、上述した各部を統括する機能を提供する。また、制御部280は、サーバ装置5からの要求に応じて、パーソナルコンピュータ2に係る識別情報を送信部282にサーバ装置5へ送信させる。
【0150】
(f3:サーバ装置5)
サーバ装置5は、その機能構成として、送受信部510と、表示画面生成部512と、制限部514と、認証部516と、画像生成部518と、記憶部520と、記憶制御部522と、評価受付部524とを含む。記憶部520には、主として、情報処理端末1から受信した多視点画像データ530と、多視点画像データ530と関連付けられた属性情報532と、HTMLソース534と、認証情報536とが格納される。これらの機能のうち記憶部520は、サーバ装置5のHDDの一部を利用することで実現され、それ以外の機能については、サーバ装置5のCPUがプログラムを実行することで実現される。
【0151】
送受信部510は、情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4などとの間でデータを遣り取りする機能を提供する。具体的には、送受信部510は、情報処理端末1からの画像送信の要求に応答して、記憶部520に記憶した多視点画像データを要求元の情報処理端末1へ送信し、情報処理端末1以外のパーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4からの画像送信の要求に応答して、記憶部520に記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元のパーソナルコンピュータ2などへ送信する。
【0152】
表示画面生成部512は、情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4からのアクセスに応答して、画像を共有するためのユーザインターフェイス画面を表示するためのデータを生成する機能を提供する。より具体的には、表示画面生成部512は、記憶部520に格納されているHTMLソース534を参照して、要求元の装置に適合したHTMLデータを生成する。表示画面生成部512は、制限部514からの指令に従って、多視点画像データのアップロードを情報処理端末1のみに制限するため、HTMLデータ(ウェブページ)の内容を異ならせてもよい。表示画面生成部512は、CGI(Common Gateway Interface)などによって、HTMLソース534から動的にHTMLデータを生成してもよいし、予めHTMLソース534に含まれるHTMLデータからHTMLデータを静的に出力してもよい。
【0153】
制限部514は、情報処理端末1からの多視点画像データの受信を許可する一方で、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するための機能を提供する。より具体的には、制限部514は、情報処理端末1、ならびに、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4のいずれかからのアクセスに応答して、当該アクセス元の情報処理装置に関連付けられた識別情報に基づいて、当該アクセス元の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するか否かを判断する。このアクセス元の情報処理装置に関連付けられた識別情報の一例としては、制御部180および280が保持する各情報処理装置の識別情報や、各情報処理装置上で実行されるウェブブラウザのメタ情報(OS種別情報、OSバージョン情報、ブラウザ種別情報、ブラウザバーション情報などを含む)などが挙げられる。
【0154】
すなわち、制限部514は、情報処理端末1、ならびに、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4のいずれかからのアクセスに応答して、当該アクセスした情報処理装置のウェブブラウザの識別情報に基づいて、当該アクセス元の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するか否かを判断する。そして、制限部514は、アクセス元の情報処理装置が情報処理端末1であることが特定できた場合に限って、多視点画像データの受信を許可する。
【0155】
さらに、制限部514は、情報処理端末1以外の情報処理装置に対しては、多視点画像データをアップロードするためのユーザインターフェイスを提供しないようにしてもよい。例えば、制限部514は、情報処理端末1からのアクセスに応答して、情報処理端末1によるサーバ装置5への画像送信およびサーバ装置5からの画像取得に関する画面(ウェブページ)を表示するためのデータ(HTMLデータ)を情報処理端末1へは送信し、一方で、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4のいずれかからのアクセスに応答して、これらいずれかの装置によるサーバ装置5からの画像取得に関する画面(ウェブページ)を表示するためのデータ(HTMLデータ)をこれらの情報処理装置へ送信してもよい。言い換えれば、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4のいずれかからのアクセスがあった場合には、サーバ装置5からの画像のダウンロードのみが可能なユーザインターフェイスが提供される。
【0156】
代替の構成として、制限部514は、認証部516と連係して、情報処理端末1を介した認証情報に基づく認証処理が成功した場合に限って、多視点画像データの受信を許可するようにしてもよい。
【0157】
すなわち、認証部516は、情報処理端末1を介した認証情報に基づく認証処理を行なう。具体的には、ユーザが情報処理端末1を操作して自身の識別情報(ID)およびパスワードなどの認証情報を入力すると、認証部516は、記憶部520に格納されている認証情報536を参照して、入力された認証情報に対して認証処理を実行する。この認証処理が成功すると、認証部516は、制限部514へその旨を通知する。すると、制限部514は、認証部516により認証された情報処理端末1からの多視点画像データについてのみ受信を許可する。すなわち、認証部516により認証されない限り、情報処理端末1からの多視点画像データのアップロードは許可されない。
【0158】
また、このような認証を行なうためのユーザインターフェイスを情報処理端末1のみに提供し、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4に対しては、このようなユーザインターフェイスを提供しないようにしてもよい。
【0159】
なお、記憶部520に格納される認証情報536は、事前に各ユーザが登録した情報に基づいて生成されてもよい。すなわち、多視点画像データをサーバ装置5へアップロードするためには、各ユーザに対して、事前に自己の認証情報の登録を要求するようにしてもよい。このような事前登録が必要なシステムを採用した場合には、この事前登録を行なうためのユーザインターフェイスを提供する情報処理装置を限定してもよい。すなわち、制限部514は、情報処理端末1に対しては、認証情報の登録を許可し、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4に対しては、認証情報の登録を許可しないようにしてもよい。このような処理を採用することで、ユーザは、情報処理端末1を介してではないと、自己の認証情報を登録することができない。
【0160】
また、認証情報に基づく認証処理を行なうためのログイン画面(ウェブページ)を表示するためのデータ(HTMLデータ)を情報処理端末1へは送信し、一方で、パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4には、このようなログイン画面を表示するためのデータを送信しないようにしてもよい。言い換えれば、情報処理端末1からのアクセスがあった場合に限って、ログイン画面のインターフェイスを提供するようにしてもよい。
【0161】
画像生成部518は、要求された多視点画像からの単視点画像を生成する機能を提供する。このような単視点画像を生成する処理については各種の方法を採用することができる。
【0162】
図16は、本実施の形態に従う単視点画像データの生成方法を示す模式図である。図16を参照して、多視点画像データとしてステレオ画像データを採用した場合には、右目用画像データと左目用画像データとが対になっている。最も単純な単視点画像データの生成方法としては、多視点画像データを構成する右目用画像データおよび左目用画像データの一方を、そのまま単視点画像データとして出力する方法である。この方法によれば、右目用画像データと左目用画像データとを分離さえできれば、単視点画像データをより容易に生成することができる。
【0163】
あるいは、右目用画像データと左目用画像データとの間には、所定の視差が存在するので、右目用画像データと左目用画像データとの間で対応する領域を特定するとともに、これらの画像間の対応関係に基づいて、それぞれの画像データからの補間処理を行なうことで、単視点画像データを生成してもよい。この方法によれば、多視点画像データを用いて表示される画像により近い内容の画像を表示できる。
【0164】
また、多視点画像からの単視点画像を生成するタイミングは、適宜設計すればよい。すなわち、画像生成部518は、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)からの画像送信の要求が受信された場合に、要求された多視点画像データから対応する単視点画像データを生成してもよい。言い換えれば、画像送信が要求されるたびに、単視点画像データを生成してもよい。このとき、生成された単視点画像データは、要求元の情報処理装置へ送信した後に消去してもよいし、所定期間に亘って保存しておいてもよい。後者の例では、同じ多視点画像データの送信が再度要求された場合には、当該保存している単視点画像データを情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)へ送信してもよい。多視点画像データから単視点画像データを生成する処理がサーバ装置5の能力に比較して軽い場合には、有効な方法である。
【0165】
一方、多視点画像データから単視点画像データを生成する処理がサーバ装置5の能力に比較して重い場合には、予め単視点画像データを生成しておいてもよい。すなわち、画像生成部518は、情報処理端末1から多視点画像データが受信された場合に、当該多視点画像データに対応する単視点画像データを生成する。そして、記憶部520では、多視点画像データと対応する単視点画像データとが関連付けて記憶される。さらに、送受信部510は、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)からの画像送信の要求に応答して、多視点画像データと関連付けられて記憶した単視点画像データを当該要求元の情報処理装置へ送信する。このように、情報処理端末1から多視点画像データが投稿されるたびに単視点画像データを生成しておけば、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)からの画像送信の要求により迅速に応答することができる。
【0166】
なお、画像生成部518が多視点画像データから単視点画像データを生成する際に、元の多視点画像データが有していた解像度より低い解像度の単視点画像データを生成してもよい。すなわち、単視点画像データの解像度が対応する多視点画像データの解像度に比較して低く設定されてもよい。
【0167】
記憶制御部522は、情報処理端末1から受信した多視点画像データ530を記憶部520に記憶させる。多視点画像データ530が追加または更新された場合には、記憶制御部522は、属性情報532の内容を更新する。属性情報532には、記憶部520に格納される多視点画像データ530の各々についての属性情報が記述される。この属性情報は、多視点画像データ530を投稿(送信)したユーザ名、投稿日時、評価、閲覧したユーザからのコメント・レビューなどの情報を含む。
【0168】
また、記憶制御部522は、いずれかの情報処理装置から画像送信の要求があると、記憶部520に記憶されている多視点画像データ530のうち指定された多視点画像データ(あるいは、対応する単視点画像データ)を出力する。
【0169】
評価受付部524は、記憶部520に記憶される多視点画像データ530により示される画像に対する評価結果を受け付ける。すなわち、評価受付部524は、画像送信の要求に応答して送信された多視点画像データ(あるいは、対応する単視点画像データ)に対して、ユーザからの評価が入力される(すなわち、いずれかの情報処理装置からユーザによる評価を受信する)と、属性情報532のうち対象の多視点画像データ530に対応するエントリを当該入力された評価に基づいて更新する。
【0170】
このような評価を受け付けるような構成を採用した場合には、記憶制御部522は、記憶部520に記憶されている多視点画像データのうち、評価受付部524によって評価が入力されている多視点画像データに対応する多視点画像データのみを、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)へ送信可能としてもよい。すなわち、情報処理端末1を保有しているユーザが閲覧したことが明らかな多視点画像データについてのみ、情報処理端末1以外の情報処理装置においても閲覧可能にしてもよい。
【0171】
<G.処理手順>
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1000において実行される処理手順について説明する。
【0172】
図17〜図20は、本実施の形態に従う情報処理システム1000において実行される処理手順を示すフローチャートである。図17〜図20に示す、情報処理端末1、情報処理端末1以外の情報処理装置、および、サーバ装置5の各々が実行する処理は、典型的には、それぞれの処理主体(典型的には、CPU)がプログラムを実行することで実現される。なお、それぞれの装置で実行されるプログラムは、単一でなくともよく、基本OSを提供するプログラム(あるいは、ファームウェア)とともに、一または複数のアプリケーションが実行されてもよい。あるいは、各装置で実行される処理の全部または一部を専用のハードウェアで実行するようにしてもよい。
【0173】
図17〜図20を参照して、サーバ装置5は、いずれかの情報処理装置からユーザアクセスを受けたか否かを判断する(ステップS100)。いずれの情報処理装置からもユーザアクセスを受けていない場合(ステップS100においてNOの場合)には、ステップS100の処理が繰り返される。
【0174】
いずれかの情報処理装置からユーザアクセスを受けた場合(ステップS100においてYESの場合)には、サーバ装置5は、アクセス元の情報処理装置の種別を判断する(ステップS102)。情報処理端末1からのアクセスである場合(ステップS102において「情報処理端末」)には、処理はステップS110へ進み、情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)からのアクセスである場合(ステップS102において「情報処理端末以外」)には、処理はステップS178へ進む。
【0175】
ステップS110において、サーバ装置5は、図9に示すようなメニュー画面800を情報処理端末1へ送信する(ステップS110)。すなわち、サーバ装置5は、サーバ装置5への画像送信およびサーバ装置5からの画像取得に関するメニュー画面800を表示するためのデータ(典型的には、HTMLデータ)を情報処理端末1へ送信する。
【0176】
続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、メニュー画面800のログイン情報入力領域820に、自己の認証情報(ログイン名およびパスワード)を入力して送信したか否かを判断する(ステップS112)。ユーザが自己の認証情報を入力して送信した場合(ステップS112においてYESの場合)には、サーバ装置5は、情報処理端末1を介して入力された認証情報に基づく認証処理を実行する(ステップS114)。さらに、サーバ装置5は、ステップS114における認証処理が成功したか否かを判断する(ステップS116)。ステップS114における認証処理が成功しなかった場合(ステップS116においてNOの場合)には、処理はステップS112へ戻る。
【0177】
これに対して、ステップS114における認証処理が成功した場合(ステップS116においてYESの場合)には、ログイン状態になり、処理はステップS130へ進む。
【0178】
ユーザが自己の認証情報を入力して送信していない場合(ステップS112においてNOの場合)には、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、会員登録ボタン領域830の会員登録を選択したか否かを判断する(ステップS118)。ユーザが会員登録を選択した場合(ステップS118においてYESの場合)には、サーバ装置5は、入力されたユーザの認証情報の登録処理を実行する(ステップS120)。すると、当該ユーザはログイン状態になり、処理はステップS130へ進む。
【0179】
ステップS130において、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、メニュー画面800上でいずれかのサムネイル画像を選択したか否かを判断する(ステップS130)。
【0180】
ユーザがいずれかのサムネイル画像を選択した場合(ステップS130においてYESの場合)には、サーバ装置5は、選択されたサムネイル画像に対応する多視点画像データに関する、詳細情報画面840を情報処理端末1へ送信する(ステップS132)。続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、詳細情報画面840上で表示されている多視点画像データの画像送信(ダウンロード)を要求したか否かを判断する(ステップS134)。ユーザが多視点画像データのダウンロードを要求していない場合(ステップS134においてNOの場合)には、ステップS134の処理が繰り返される。
【0181】
ユーザが多視点画像データのダウンロードを要求した場合(ステップS134においてYES)には、サーバ装置5は、情報処理端末1からの画像送信(ダウンロード)の要求に応答して、指定された多視点画像データを要求元の情報処理端末1へ送信(ダウンロード)する(ステップS136)。すると、情報処理端末1は、サーバ装置5からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する(ステップS138)。
【0182】
続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、詳細情報画面840上で対象の多視点画像データに対する評価を入力したか否かを判断する(ステップS140)。ユーザが多視点画像データに対する評価を入力した場合(ステップS140においてYESの場合)には、サーバ装置5は、対象の多視点画像データの評価値(属性情報532の値)を入力されたユーザからの評価値に基づいて更新する(ステップS142)。
【0183】
ユーザが多視点画像データに対する評価を入力していない場合(ステップS140においてNOの場合)、または、ステップS142の実行後、ユーザが情報処理端末1を使用して、対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択したか否かを判断する(ステップS144)。ユーザが対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択した場合(ステップS144においてYESの場合)には、サーバ装置5は、ソーシャルネットワークを管理するサーバへ対象の多視点画像データに関する情報を送信する(ステップS146)。
【0184】
ユーザが対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択していない場合(ステップS144においてNOの場合)、または、ステップS146の実行後、処理はステップS130へ戻る。
【0185】
これに対して、ユーザがいずれのサムネイル画像も選択していない場合(ステップS130においてNOの場合)には、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、メニュー画面800上で多視点画像データのアップロードを要求したか否かを判断する(ステップS150)。ユーザが多視点画像データのアップロードを要求していない場合(ステップS150においてNOの場合)には、処理はステップS130へ戻る。
【0186】
ユーザが多視点画像データのアップロードを要求した場合(ステップS150においてYESの場合)には、サーバ装置5は、図11に示すようなアップロード画面880を情報処理端末1へ送信する(ステップS152)。続いて、ユーザが情報処理端末1を使用して、アップロード画面880上でアップロード対象の多視点画像データを選択すると、情報処理端末1は、選択された多視点画像データをサーバ装置5へ送信する(ステップS154)。サーバ装置5は、情報処理端末1から受信した多視点画像データを記憶する(ステップS156)。このとき、サーバ装置5は、情報処理端末1から受信した多視点画像データに関する属性情報についても併せて記憶する。そして、処理はステップS130へ戻る。
【0187】
これに対して、ユーザが会員登録を選択していない場合(ステップS118においてNOの場合)には、ユーザがログインしていない状態が維持される。そして、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、メニュー画面800上でいずれかのサムネイル画像を選択したか否かを判断する(ステップS160)。
【0188】
ユーザがいずれかのサムネイル画像を選択した場合(ステップS160においてYESの場合)には、サーバ装置5は、選択されたサムネイル画像に対応する多視点画像データに関する、図10に示すような詳細情報画面840を情報処理端末1へ送信する(ステップS162)。
【0189】
ユーザがいずれのサムネイル画像も選択していない場合(ステップS160においてNOの場合)には、または、ステップS162の実行後、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、詳細情報画面840上で表示されている多視点画像データの画像送信(ダウンロード)を要求したか否かを判断する(ステップS164)。ユーザが多視点画像データのダウンロードを要求していない場合(ステップS164においてNOの場合)には、ステップS164の処理が繰り返される。
【0190】
ユーザが多視点画像データのダウンロードを要求した場合(ステップS164においてYESの場合)には、サーバ装置5は、情報処理端末1からの画像送信(ダウンロード)の要求に応答して、指定された多視点画像データを要求元の情報処理端末1へ送信(ダウンロード)する(ステップS166)。すると、情報処理端末1は、サーバ装置5からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する(ステップS168)。
【0191】
続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1を使用して、詳細情報画面840上で対象の多視点画像データに対する評価を入力したか否かを判断する(ステップS170)。ユーザが多視点画像データに対する評価を入力した場合(ステップS170においてYESの場合)には、サーバ装置5は、対象の多視点画像データの評価値(属性情報532の値)を入力されたユーザからの評価値に基づいて更新する(ステップS172)。
【0192】
ユーザが多視点画像データに対する評価を入力していない場合(ステップS170においてNOの場合)、または、ステップS172の実行後、ユーザが情報処理端末1を使用して、対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択したか否かを判断する(ステップS174)。ユーザが対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択した場合(ステップS174においてYESの場合)には、サーバ装置5は、ソーシャルネットワークを管理するサーバへ対象の多視点画像データに関する情報を送信する(ステップS176)。
【0193】
ユーザが対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択していない場合(ステップS174においてNOの場合)、または、ステップS176の実行後、処理はステップS160へ戻る。
【0194】
ステップS178において、サーバ装置5は、図12に示すようなメニュー画面802(または、図13に示すようなメニュー画面804)を情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)へ送信する(ステップS178)。すなわち、サーバ装置5は、サーバ装置5からの画像取得に関するメニュー画面800を表示するためのデータ(典型的には、HTMLデータ)を情報処理端末1以外の情報処理装置(パーソナルコンピュータ2、PDA3、または携帯電話4)へ送信する。続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1以外の情報処理装置を使用して、メニュー画面802上でいずれかのサムネイル画像を選択したか否かを判断する(ステップS180)。ユーザがいずれのサムネイル画像も選択していない場合(ステップS180においてNOの場合)には、ステップS180の処理が繰り返される。
【0195】
ユーザがいずれかのサムネイル画像を選択した場合(ステップS180においてYESの場合)には、サーバ装置5は、選択されたサムネイル画像に対応する多視点画像データに関する、図14に示すような詳細情報画面842を情報処理端末1以外の情報処理装置へ送信する(ステップS182)。続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1以外の情報処理装置を使用して、詳細情報画面842上で表示されている多視点画像データの画像送信(ダウンロード)を要求したか否かを判断する(ステップS184)。ユーザが多視点画像データのダウンロードを要求していない場合(ステップS184においてNOの場合)には、ステップS184の処理が繰り返される。
【0196】
ユーザが多視点画像データのダウンロードを要求した場合(ステップS184においてYESの場合)には、サーバ装置5は、情報処理端末1以外の情報処理装置からの画像送信(ダウンロード)の要求に応答して、指定された多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の情報処理端末1以外の情報処理装置へ送信(ダウンロード)する(ステップS186)。なお、サーバ装置5は、必要に応じて、対象の多視点画像データから単視点画像データを生成する。すると、情報処理端末1以外の情報処理装置は、サーバ装置5からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する(ステップS188)。
【0197】
続いて、サーバ装置5は、ユーザが情報処理端末1以外の情報処理装置を使用して、詳細情報画面842上で対象の多視点画像データに対する評価を入力したか否かを判断する(ステップS190)。ユーザが多視点画像データに対する評価を入力した場合(ステップS190においてYESの場合)には、サーバ装置5は、対象の多視点画像データの評価値(属性情報532の値)を入力されたユーザからの評価値に基づいて更新する(ステップS192)。
【0198】
ユーザが多視点画像データに対する評価を入力していない場合(ステップS190においてNOの場合)、または、ステップS192の実行後、ユーザが情報処理端末1以外の情報処理装置を使用して、対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択したか否かを判断する(ステップS194)。ユーザが対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択した場合(ステップS194においてYESの場合)には、サーバ装置5は、ソーシャルネットワークを管理するサーバへ対象の多視点画像データに関する情報を送信する(ステップS196)。
【0199】
ユーザが対象の多視点画像データを家族や友人に知らせるためのボタンを選択していない場合(ステップS194においてNOの場合)、または、ステップS196の実行後、処理はステップS180へ戻る。
【0200】
<H.その他の形態>
別の実施の形態に従えば、上述した情報処理システムを実現するためのプログラムとして具現化されてもよい。このようなプログラムは、ネットワークを通じて配信されてもよいし、CD−ROMやDVDなど記録媒体を通じて提供されてもよい。したがって、上述したような、情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4などの情報処理装置、ならびに、サーバ装置5の各々は、それぞれの機能を提供するための命令を含むプログラムが格納された記録媒体と、当該記録媒体に格納されたプログラムを読み出して実行可能な処理装置との組み合わせとして具現化してもよい。この場合、サーバ装置5には、上述したような各種機能を実現するための命令を含むサーバプログラムが提供される。
【0201】
さらに別の実施の形態に従えば、サーバ装置5に単一の情報処理プログラムを予め用意しておき、情報処理端末1、パーソナルコンピュータ2、PDA3、および携帯電話4などの情報処理装置へ必要な部分のプログラムを配信することで、上述したような各機能を実現してもよい。すなわち、情報処理システムを実現するための、それぞれの実行主体を機能させる単一の情報処理プログラムとして具現化されてもよい。
【0202】
さらに別の実施の形態に従えば、上述した情報処理システムに向けられたサーバ装置5は、単一の処理主体ではなく、複数の処理主体が連係して必要な機能を実現してもよい。すなわち、いわゆるクラウドシステムのような、本実施の形態に従う情報処理システムに必要な一連の処理が複数の処理主体に分散して実現されてもよい。この場合、サーバ装置5は、サーバシステムとして具現化される。
【0203】
さらに別の実施の形態に従えば、上述した情報処理システムに向けられた情報処理端末1において実行される処理の一部をサーバ装置5が実行するようにしてもよい。また、上述の一例では、多視点画像データを用いて画像を多視点表示するための表示部(表示手段)を搭載した情報処理端末1について例示したが、このような多視点表示が可能な表示部を別体として設けておいてもよい。
【0204】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0205】
1 情報処理端末、2 パーソナルコンピュータ、4 携帯電話、5 サーバ装置、6 ルータ、7 アクセスポイント、8 ゲートウェイ(GW)、9 ネットワーク、10 公衆通信ネットワーク、11 基地局、100 演算処理部、102 上側ハウジング、103 下側ハウジング、110 上側LCD、112,202 CPU、120 下側LCD、122 タッチパネル、131L,131R 外側カメラ、133 内側カメラ、134 無線モジュール、136 不揮発性メモリ、138 メインメモリ、140 マイコン、142,162 ボタン群、142a セレクトボタン、142b HOMEボタン、142c スタートボタン、142d 電源ボタン、143 無線スイッチ、144 音量ボリューム、145 立体視ボリューム、146 電源管理IC、147 インジケータ群、147a 立体表示インジケータ、147b お知らせインジケータ、147c 無線インジケータ、147d 電源インジケータ、147e 充電インジケータ、150 インターフェイス回路、151 スピーカ、151L,151R 音抜き孔、152 ヘッドホン用アンプ、153 マイク、153a マイク用孔、154 コントロールパッド、158 接続端子、161 十字ボタン、162A,162B,162X,162Y ボタン、162L Lボタン、162R Rボタン、170 ゲームカードスロット、171 ゲームカード、172 メモリカードスロット、173 メモリカード、175 スタイラス、176 収納部、178 赤外線モジュール、179 赤外線ポート、180,280 制御部、182,282 送信部、184,284 受信部、186,212,286 表示部、188 撮像部、204 RAM、206 ROM、210 入力部、214 ネットワークインターフェイス、216 バス、510 送受信部、512 表示画面生成部、514 制限部、516 認証部、518 画像生成部、520 記憶部、522 記憶制御部、524 評価受付部、530 多視点画像データ、532 属性情報、534 HTMLソース、536 認証情報、1000 情報処理システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第1の情報処理装置と、
前記サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第2の情報処理装置とを備え、
前記第1の情報処理装置は、
多視点画像データを取得して、前記サーバ装置へ送信する第1の送信手段を含み、
前記サーバ装置は、
前記第1の情報処理装置から受信した前記多視点画像データを記憶する記憶手段と、
前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを含み、
前記第1の情報処理装置は、前記サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示手段を含み、
前記第2の情報処理装置は、前記サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示手段を含む、情報処理システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、前記第2の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限する制限手段をさらに含む、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制限手段は、前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置のいずれかからのアクセスに応答して、当該アクセス元の情報処理装置に関連付けられた識別情報に基づいて、当該アクセス元の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するか否かを判断する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制限手段は、前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置のいずれかからのアクセスに応答して、当該アクセスした情報処理装置のウェブブラウザの識別情報に基づいて、当該アクセス元の情報処理装置からの少なくとも多視点画像データの受信を制限するか否かを判断する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制限手段は、
前記第1の情報処理装置からのアクセスに応答して、当該第1の情報処理装置による前記サーバ装置への画像送信および前記サーバ装置からの画像取得に関する画面を表示するためのデータを前記第1の情報処理装置へ送信し、
前記第2の情報処理装置からのアクセスに応答して、当該第2の情報処理装置による前記サーバ装置からの画像取得に関する画面を表示するためのデータを前記第2の情報処理装置へ送信する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、前記第1の情報処理装置を介した認証情報に基づく認証処理を行なうための認証手段をさらに備え、
前記制限手段は、前記認証手段により認証された第1の情報処理装置からの多視点画像データについてのみ受信を許可する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制限手段は、
前記第1の情報処理装置に対して、前記認証情報の登録を許可し、前記第2の情報処理装置に対して、前記認証情報の登録を許可しない、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制限手段は、認証情報に基づく認証処理を行なうためのログイン画面を表示するためのデータを前記第1の情報処理装置へ送信する一方で、前記ログイン画面を表示するためのデータを前記第2の情報処理装置へは送信しない、請求項2〜6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記単視点画像データの解像度は、対応する多視点画像データの解像度に比較して低い、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記サーバ装置は、前記記憶した前記多視点画像データにより示される画像に対する評価結果を受け付ける評価受付手段をさらに含み、
前記第2の送信手段は、前記記憶した多視点画像データのうち、前記評価受付手段によって評価が入力されている多視点画像データに対応する単視点画像データのみを前記第2の情報処理装置へ送信可能にする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記サーバ装置は、前記第2の情報処理装置から画像送信の要求が受信された場合に、要求された多視点画像データから対応する単視点画像データを生成する生成手段をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記サーバ装置は、前記第1の情報処理装置から多視点画像データが受信された場合に、当該多視点画像データに対応する単視点画像データを生成する生成手段をさらに含み、
前記記憶手段は、前記多視点画像データと対応する単視点画像データとを関連付けて記憶し、
前記第2の送信手段は、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記多視点画像データと関連付けられて記憶した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記第1の情報処理装置は、多視点画像データを取得するための複数の撮像手段をさらに含み、
前記第1の送信手段は、前記複数の撮像手段により取得された多視点画像データを前記サーバ装置へ送信する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置とを含むシステムにおける情報処理方法であって、
前記第1の情報処理装置が、多視点画像データを取得して、前記サーバ装置へ送信する第1の送信ステップと、
前記サーバ装置が、前記第1の情報処理装置から受信した前記多視点画像データを記憶する記憶ステップと、
前記サーバ装置が、前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信ステップと、
前記第1の情報処理装置が、前記サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示ステップと、
前記第2の情報処理装置が、前記サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示ステップとを含む、情報処理方法。
【請求項15】
サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置とを含むシステムにおいて実行される情報処理プログラムであって、前記情報処理プログラムは、
前記第1の情報処理装置を、多視点画像データを取得して、前記サーバ装置へ送信する第1の送信手段として機能させ、
前記サーバ装置を、
前記第1の情報処理装置から受信した前記多視点画像データを記憶する記憶手段、および
前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段として機能させ、
前記第1の情報処理装置を、前記サーバ装置からの多視点画像データを用いて画像を多視点表示する第1の表示手段として機能させ、
前記第2の情報処理装置を、前記サーバ装置からの単視点画像データを用いて画像を単視点表示する第2の表示手段として機能させる、情報処理プログラム。
【請求項16】
サーバ装置において実行されるサーバプログラムであって、前記サーバ装置は、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能であり、前記サーバプログラムは、前記サーバ装置を
前記第1の情報処理装置が取得して前記サーバ装置へ送信した多視点画像データを、前記第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶手段と、
前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段として機能させる、サーバプログラム。
【請求項17】
少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記第1の情報処理装置が取得して前記サーバ装置へ送信した多視点画像データを、前記第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶手段と、
前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを備える、サーバ装置。
【請求項18】
少なくとも1つの処理主体からなるサーバシステムであって、前記サーバシステムは、少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能であり、
前記第1の情報処理装置が取得して前記サーバシステムへ送信した多視点画像データを、前記第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶手段と、
前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信手段とを備える、サーバシステム。
【請求項19】
少なくとも1つの第1の情報処理装置および少なくとも1つの第2の情報処理装置と通信可能なサーバ装置における情報処理方法であって、
前記第1の情報処理装置が取得して前記サーバ装置へ送信した多視点画像データを、前記第1の情報処理装置から受信して記憶する記憶ステップと、
前記第1の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データを要求元の第1の情報処理装置へ送信し、前記第2の情報処理装置からの画像送信の要求に応答して、前記記憶した多視点画像データから生成した単視点画像データを要求元の第2の情報処理装置へ送信する第2の送信ステップとを備える、情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−45231(P2013−45231A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181560(P2011−181560)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】