説明

情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、データ構造、情報処理サーバおよび情報処理端末

【課題】複数のステージから構成されるゲームプログラムにおいて、ユーザーは、所望のステージのみを容易に選択してプレイしたい場合がある。
【解決手段】情報処理システムであって、1のアプリケーションを実行する実行手段と、前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段と、を含み、前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、データ構造、情報処理サーバおよび情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
専用の装置で実行されるよう作成されたアプリケーションを、エミュレータを用いて、異なる装置等で実行する技術が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、上記アプリケーションが、複数のステージから構成され、順にステージを進行していくようなゲームプログラムの場合、ユーザーは、所望のステージのみを容易に選択してプレイしたい場合がある。また、例えば、いわゆるRPGゲーム(Role-Playing Game)のようなシリーズで構成される複数のゲームプログラムについては、ユーザーは、当該複数のゲームプログラムの一部のステージ(例えば、最後の敵キャラクタとの対戦)のみを容易に選択してプレイしたい場合もある。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、アプリケーションを実行する実行手段の実行状態を表す複数の実行状態情報を、グループとして管理する情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の情報処理システムは、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段と、を含み、前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、ことを特徴とする。
【0006】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムは、更に、前記少なくとも1のアプリケーションの実行に基づく実行情報を取得する前記実行手段の実行情報を取得する実行情報取得手段と、前記実行情報取得手段により取得された実行情報が、所定の条件に合致するか否かを判定する判定手段と、を含み、前記判定手段の判定結果に応じて、前記実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行を停止することを特徴とする。
【0007】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記実行情報は、前記少なくとも1のアプリケーションの実行に基づく画像情報を含むことを特徴とする。
【0008】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記実行情報取得手段により取得される実行情報は、前記実行手段の実行状態を表す実行状態情報を含み、前記複数の実行状態情報は、前記実行情報取得手段により取得された実行状態情報を含むことを特徴とする。
【0009】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記グループ情報には、更に、前記グループに含まれる実行状態情報の実行の順序を表す優先順位を識別する優先順位識別情報が関連付けられ、前記実行手段は、前記優先順位情報に基づいて、前記実行状態情報を取得し、前記少なくとも1のアプリケーションを実行することを特徴とする。
【0010】
(6)上記(4)に記載の情報処理システムは、更に、前記実行情報取得手段により取得された前記実行情報のうち、所定の情報を表す部分情報を取得する部分情報取得手段を含み、前記実行手段は、更に、前記部分情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行することを特徴とする。
【0011】
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記グループ情報には、更に、前記各実行状態情報を用いて実行されるアプリケーションを識別するアプリケーション識別情報が関連付けられ、前記実行手段は、前記各アプリケーション識別情報で識別されるアプリケーションを実行することを特徴とする。
【0012】
(8)本発明の情報処理プログラムは、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段、前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段、及び、前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段、としてコンピュータを機能させる情報処理プログラムであって、前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、ことを特徴とする。
【0013】
(9)上記(8)に記載の情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0014】
(10)データ構造であって、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、を含み、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するためのグループ情報に関するデータ構造であることを特徴とする。
【0015】
(11)情報処理サーバであって、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を取得し、該グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段と、を含み、前記実行手段は、前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、ことを特徴とする。
【0016】
(12)情報処理端末であって、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を取得するメニュー情報取得手段と、前記取得したメニュー情報に基づいて、前記内容情報を表示する表示手段と、を含み、前記実行手段は、前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、ことを特徴とする。
【0017】
(13)情報処理方法であって、実行手段により少なくとも1のアプリケーションを実行し、前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶し、前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成し、前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの一例について説明するための図である。
【図2】図1に示した端末の構成について説明するための図である。
【図3】図1に示した端末の外観の一例を示す図である。
【図4】図1に示した仮想マシンについて説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態における情報処理システムの機能的な構成の一例を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態における端末に配信されるゲーム選択画像の一例を示す図である。
【図7A】本発明の実施の形態における複数のミニゲームの内容を表す内容情報の一例を示す。
【図7B】本発明の実施の形態における複数のミニゲームの内容を表す内容情報の他の一例を示す。
【図7C】本発明の実施の形態における複数のミニゲームの内容を表す内容情報の他の一例を示す。
【図8】本発明の実施の形態におけるグループ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における実行制御部の機能的構成について説明するための図である。
【図10】本実施の形態における情報処理システムのフローの一例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの一例について説明するための図である。図1に示すように、本実施の形態における情報処理システム110は、クラウド基盤100と、1または複数の端末102とを含む。クラウド基盤100と当該端末102は、ネットワーク101を介して接続される。
【0021】
クラウド基盤100は、管理サーバ103、後述する1または複数の仮想マシン(VM)104、1または複数のデータベース(DB)105を含む。なお、ここでいうクラウド基盤100とは、いわゆるネットワーク101をベースとしたコンピュータの利用形態であって、ユーザーがコンピュータ処理をネットワーク経由で、サービスとして利用するための基盤をいう。
【0022】
端末102は、図2に示すように、制御部201、通信部202、記憶部203、表示部204、操作部205を含む。なお、各部201−205は、バス206を介して接続される。
【0023】
制御部201は、例えば、CPUやMPU等であって、記憶部203に格納されたプログラムに従って動作する。記憶部203は、例えば、ハードディスクやROMやRAM等の情報記録媒体で構成され、制御部201によって実行されるプログラムを保持する情報記録媒体である。また、記憶部203は、制御部201のワークメモリとしても動作する。なお、上記制御部201で処理されるプログラムは、例えば、ネットワーク101を介して、ダウンロードされて提供されてもよいし、または、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な各種の情報記録媒体によって提供されてもよい。操作部205は、例えば、キーボード、マウス、コントローラ、ボタン等のインターフェースで構成され、ユーザーの指示操作に応じて、当該指示操作の内容を制御部201に出力する。表示部204は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、または有機ELディスプレイ等であって、制御部201からの指示に従い、情報を表示する。
【0024】
上記端末102の構成は一例であってこれに限定されるものではない。また、データベース105や管理サーバ103も、上記と同様の制御部201、通信部202、記憶部203を含んで構成されることから、詳細な説明については省略する。
【0025】
図3は、端末の外観の一例を示す図である。図3に示すように、端末102は、例えば、操作部205として、方向キー301、複数のボタン302、アナログ操作部303を有し、また、表示部204として表示画面304を有する。
【0026】
方向キー301は、例えば、上方向指示キー、下方向指示キー、右方向指示キー、左方向指示キーを有する。当該方向キー301により、ユーザーは、例えば、画面上の対象物を、上下左右に移動する等を行う。また、複数のボタン302には、それぞれ、例えば、a、b、c、d等の印をそれぞれ有する。ユーザーは、例えば、これらのボタン302を押すことにより、実行されるアプリケーションによって定められるそれぞれのボタンに応じた処理を実行することができる。なお、当該複数のボタン302は、ユーザーがこれらのボタンを押し込んだ強さや距離に応じた処理を実行することのできるいわゆるアナログボタンであってもよい。
【0027】
アナログ操作部303は、例えば、所定の基準位置からの傾倒操作が可能であり、ユーザーは、アナログ操作部303の基準位置からの傾き量と傾き方向に応じた入力情報を入力する。例えば、ユーザーは、アナログ操作部303を用いて、表示画面304上に表示された対象物を、当該傾き量と傾き方向に応じて、所望の方向に所望の量だけ傾ける等を行うことができる。また、表示画面304は、表示部204の表示画面304に相当し、例えば、アプリケーションに応じた画像等を表示する。
【0028】
なお、図3に示した端末102の外観、操作部205及び表示部204の構成は、一例であって、これに限られるものではない。例えば、操作部205は、表示部204に表示されたタッチパネルにより形成されてもよいし、表示部204は、CRTや液晶表示装置で形成されたモニタ等の表示画面であってもよい。更に、方向キー301、複数のボタン302、アナログ操作部303の数はその他の数または形状であってもよいし、また、端末102は、スタートボタンやセレクトボタン(図示なし)等その他のボタンや加速度センサ等を有してもよい。
【0029】
図4は、図1に示した仮想マシンを説明するための図である。図4に示すように、クラウド基盤100は、仮想マシン制御部401、仮想マシン制御部401に接続された物理マシン402群を含む。
【0030】
図4に示すように、各物理マシン402上にはハイパーバイザ403が設けられ、ハイパーバイザ403上に1又は複数の仮想マシン(VM)104が立ち上げられる。なお、ハイパーバイザ403とは、汎用OSの助けを必要とせずに、各物理マシン402の上に仮想マシン104を立ち上げ、制御するソフトウェアである。また、仮想マシン104とは、公知のようにCPUとメモリのセットを仮想的に作りだしたものである。なお、各物理マシン402は、CPUやメモリ等により形成されるコンピュータであることはいうまでもない。
【0031】
各仮想マシン104は、OS404とアプリケーション405を有する。なお、仮想マシン104で処理される上記プログラムは、当該アプリケーション405の1つに相当する。仮想マシン制御部401は、上記物理マシン402上に、1又は複数の仮想マシン104を生成する。これは、具体的には、ハイパーバイザ403を介して、仮想マシン104への物理マシン402のリソース(例えば、CPUの処理時間、メモリ容量等のリソース)を割り当てて、制御することによって行われる。
【0032】
つまり、下記に説明する仮想マシン104におけるプログラムのインストールや実行は、実際には、物理マシン402で行われる。例えば、物理マシン402におけるメモリ等で構成される記憶部に、本実施の形態におけるプログラムを含む複数のプログラムが、記憶され、本実施の形態におけるプログラムは、実際には物理マシン402の1または複数のCPUにより、実行される。このとき、物理マシン402の1または複数のCPUは、上記複数のプログラムにも使用され、例えば、1または複数のCPUの処理時間を分割してその一部を、本実施の形態におけるプログラムの実行に割り当てられること等により実行される。なお、上記に示した仮想マシン等の構成は一例であってこれに限定されるものでない。
【0033】
図5は、本実施の形態における情報処理システムの機能的な構成の一例を説明するための図である。図5に示すように、情報処理システム110は、機能的に管理サーバ103、各仮想マシン104、及び、記憶部514を含む。当該記憶部514は、例えば、DB105で構成される。なお、下記に示す情報処理システム110の機能的な構成は一例にすぎず、これに限定されるものではない。また、説明の簡略化のため、端末102については、図5においては図示していないが、管理サーバ103や対応する仮想マシン104に接続される。
【0034】
また、下記においては、説明の簡略化のため、図6及び図7A乃至図7Cに示した例を用いて説明する。ここで、図6は、端末に配信されるゲーム選択画像の一例を示す。図7A乃至図7Cは、図6に示したゲーム選択画像において所定のゲームが選択された後に表示される当該選択されたゲームを構成する複数のミニゲームの内容を表す内容情報の一例を示す。また、例えば、図6に示したゲーム選択画像において選択されるゲームは、後述するように、例えば、既存の1のゲームの一部(例えば、ステージや章)で形成されるミニゲームのグループや、既存の複数のゲームのそれぞれの一部(例えば、特定の敵キャラクターとの対戦)で形成されるミニゲームのグループで構成される。
【0035】
まず、管理サーバ103の機能的構成の一例について説明する。図5に示すように、管理サーバ103は、例えば、ゲーム選択画像配信部501、メニュー情報生成部502、選択情報取得部503を含む。
【0036】
ゲーム選択画像配信部501は、各端末102からのゲーム選択画像配信要求に応じて、ゲーム選択画像を対応する各端末102に配信する。具体的には、例えば、図6に示すように、ゲーム選択画像配信部501は、当該ゲーム(ミニゲームのグループ)の内容を表す画像とともに、タイトル名等の関連情報を表示するゲーム選択画像を当該端末102に配信する。そして、ユーザーは、端末102に表示された当該ゲーム選択画像から、所望のゲームを選択し、選択情報取得部503は、当該端末102からのゲーム選択指示を取得する。当該ゲーム選択指示は、例えば、ゲーム選択画像において選択されるゲームに対応するグループIDを含む。なお、グループIDの詳細については後述する。また、当該ゲーム選択画像は、例えば、選択画像情報記憶部504に記憶された選択画像情報を用いて生成され、配信される。当該選択画像情報記憶部504には、例えば、選択されるゲーム(ミニゲームのグループ)毎に、選択画像において表示される各ゲームの初期画像やタイトル名の関連情報等の選択画像情報が記憶される。また、当該選択画像情報記憶部504には、例えば、後述する各ミニゲームの内容情報が、内容情報IDに関連付けて記憶される。
【0037】
メニュー情報生成部502は、例えば、端末102から取得されたゲーム選択指示、後述するグループ情報記憶部505に記憶されたグループ情報及び選択画像情報記憶部504に記憶された内容情報に基づいて、例えば、図7A乃至図7Cに示すような、当該選択されたゲームを構成する複数のミニゲームの内容を表す内容情報(メニュー情報)を生成する。当該メニュー情報は、例えば、ゲーム選択画像配信部501により、当該端末102に送信され、当該端末102の表示部204に表示される。そして、ユーザーは、当該内容情報を参照して、所望のミニゲームを選択し、選択情報取得部503は、当該ミニゲーム選択情報を取得する。これにより、図7A乃至図7Cに示すように、各ミニゲームがその内容情報(例えば、ミニゲームを構成するステージや対戦相手のキャラクタ名)とともに表示されることから、ユーザーは容易に所望のミニゲームを選択することができる。なお、当該ミニゲーム選択情報は、例えば、当該選択されたミニゲームに対応する、後述する実行状態情報IDを含む。
【0038】
ここで、グループ情報記憶部505は、図8に示すように、グループID、実行状態情報ID、内容情報IDを関連付けて記憶する。グループ情報記憶部505は、更に、後述する、ゲームID、優先順位情報、条件情報ID等を関連付けて記憶してもよい。
【0039】
グループIDは、例えば、上記ゲーム選択画像で選択されるそれぞれのゲーム(ミニゲームの集合)に対応し、後述する実行状態情報ID等のグループを識別する識別情報に相当する。
【0040】
内容情報IDは、上記各ミニゲームの内容を表す内容情報、例えば、ミニゲームのタイトル名やステージ名、対戦キャラクタ名、所定の画像情報等、を識別する識別情報に相当する。したがって、メニュー情報生成部502は、ゲーム選択指示に含まれるグループIDに関連付けて記憶される内容情報IDを参照して、各ミニゲームの内容を表す内容情報を生成する。当該内容情報は、あらかじめ設定されてもよいし、ユーザーが所望の内容情報を設定することができるように構成してもよい。
【0041】
実行状態情報IDは、各ミニゲームに対応する実行状態情報を識別する識別情報に相当する。ここで、実行状態情報とは、後述する実行部510、例えば、エミュレータやシミュレータ、により再現されるゲーム機器の実行状態情報(メモリ、レジスタ、プログラムカウンタの値等)や、ゲーム機器が実装される場合には当該ゲーム機器のメモリ、レジスタ、プログラムカウンタの値等に相当し、いわゆるスナップショットやセーブデータに相当する。なお、当該実行状態情報を用いて、例えば、既存のゲームプログラムや専用のゲーム機器を用いて実行するように設計されたゲームプログラムを実行することにより、当該既存のゲームプログラム等の一部を所定の位置(例えば、ゲームのステージや章)、所定の状態(例えば、所定のスコアや所定のレベル)から実行可能なミニゲームを構成することが可能となる。つまり、各ミニゲームは、各実行状態情報に対応する。
【0042】
ゲームIDは、ゲームプログラムを識別する識別情報に相当する。当該ゲームプログラムは、例えば、上記のような既存のプログラムや専用の装置を用いて実行されるように設計されたゲームプログラム等に相当する。
【0043】
優先順位情報は、グループIDで識別されるグループ内で各実行状態情報を実行する順序を示す優先順位情報に相当する。つまり、例えば、あるグループに対応するゲームが選択された場合に、当該ゲームに含まれる複数のミニゲームが順次実行される場合には、当該優先順位情報に従って、順次ミニゲームが実行される。なお、ユーザーが任意に各ミニゲームを選択するように構成する場合には、優先順位情報を含まないように、または、全ての優先順位を同じ順位となるように構成してもよい。
【0044】
条件情報IDは、例えば、各ミニゲームの終了や各ミニゲームの途中にあらかじめ設定された処理を行わせるための条件(例えば、各ミニゲームの元となるゲームプログラムには含まれていないランキングの表示処理)等の様々な条件を表す条件情報を識別する識別情報に相当する。なお、図8においては、実行状態情報IDや条件情報ID等の識別情報が記憶される場合について説明したが、実行状態情報IDや条件情報ID等で識別される実行状態情報や条件情報等が直接記憶されてもよい。また、特許請求の範囲における実行状態情報や条件情報等は、それらが識別情報として記憶される場合も含む。
【0045】
ここで、図8に示すように、各グループに含まれる実行状態情報IDは重複してもよい。また、各グループに含まれる実行状態情報IDには異なるゲームIDも含んでもよい。この場合、例えば、複数の既存のまたは専用のゲーム機器で実行されるように設計されたゲームプログラムから構成されるミニゲームをグループ化することができる。よって、例えば、シリーズ化されたゲームプログラムの所定の一部(例えば、最後の敵キャラクターとの対戦)の集合で構成されるゲームをグループ化することができる。なお、図8においては、各実行状態情報につき各内容情報IDが関連付けられる構成としたが、各グループについて1の内容情報IDが関連付けられる等その他の構成であってもよい。
【0046】
次に、上記のように端末102の表示部204に表示される内容情報の具体例の詳細について説明する。図7Aに示すように、例えば、当該選択されたゲームが各ステージのミニゲームのグループで構成される場合には、当該選択されたゲームのタイトル名701とともに、ステージA等の各ステージの名称702が表示される。そして、例えば、ユーザーが端末102の操作部205を介して、任意のステージの名称702を選択指示することにより、当該タイトル名702に対応するミニゲームの実行が開始される。
【0047】
図7Bに示すように、例えば、当該選択されたゲームがいわゆる章毎のミニゲームで構成されるRPGゲームである場合には、当該ゲームのタイトル名701とともに、各章の内容を示すタイトル名703が表示される。この場合、例えば、当該ミニゲームが、更に、キャラクタのレベル単位や節単位に分割されて構成されている場合には、当該レベルを示す情報や当該節の内容704を表示してもよい。そして、例えば、ユーザーが端末102の操作部205を介して、任意のタイトル名703やレベルを示す情報704を選択指示することにより、その任意のタイトル名703に対応するミニゲームやレベルを示す情報704に対応するミニゲームの実行が開始される。
【0048】
図7Cに示すように、例えば、当該選択されたゲームが、シリーズ化された複数のゲームの一部(例えば、最後の敵キャラクタとの対戦)のミニゲームで構成されている場合には、当該シリーズの総称としてのグループタイトル名705とともに、当該一部を表す内容(例えば、敵キャラクタの名称を含む内容706)を表示される。この場合、例えば、タイトル名705としては、例えばシリーズに共通する名称とともに、サブタイトル(例えば、上記例の場合、ボス戦)を表示するように構成してもよい。
【0049】
また、当該グループタイトル名705等の内容については、あらかじめ管理者が設定するように構成してもよいし、ユーザーやユーザーの代表者が設定できるように構成してもよいし、あらかじめ元のゲームプログラムで設定されている場合は当該設定された内容を用いてもよい。なお、図7A乃至図7Cに示したメニュー情報は一例であって種々の変形が可能である。例えば、その他のユーザーのミニゲームのスコア等に関する情報等の関連情報が表示されるように構成してもよい。
【0050】
次に、各仮想マシン104の機能的な構成の一例について説明する。図5に示すように、各仮想マシン104は、例えば、グループ情報取得部509、実行部510、実行制御部511、圧縮部512、送信部513を含む。なお、図5においては、1の仮想マシン104のみを示しているが、当該情報処理システム110に接続される端末102等の数等に応じた数の仮想マシン104が含まれる。また、下記においては、説明の簡略化のため、ゲーム選択画面において図8に示したグループID、G1に対応するゲームが選択され、更に、各ミニゲームの内容を示すメニュー情報が表示された際に、実行状態情報ID、SAに対応するミニゲームが選択された場合を例として説明する。
【0051】
グループ情報取得部509は、例えば、上記のようにゲーム(グループ)及びミニゲームが選択される際に管理サーバ103により取得されたグループID及び実行状態情報IDを、管理サーバ103から取得するとともに、当該グループID及び実行状態情報IDを含むグループ情報をグループ情報取得部509から取得する。具体的には、上記例の場合、当該グループID、G1、実行状態情報ID、SAとともに、グループID、G1に関連付けられた実行状態情報ID、ゲームID等を含むグループ情報が取得される等である。
【0052】
実行部510は、上述のように、例えば、エミュレータやシミュレータ等であって、後述する実行制御部511からの制御信号に基づいて、ゲームプログラムを実行する。例えば、上記例の場合においては、グループID、G1に対応するゲームが選択され、実行状態情報ID、SAに対応するミニゲームが選択されているので、ゲームID、g1で識別されるゲームプログラムを、実行状態情報ID、SAを用いて実行する等である。
【0053】
実行制御部511は、取得されたグループ情報に含まれるゲームIDや実行状態情報IDに基づいて、ゲームプログラムをゲーム記憶部506から取得するとともに、当該実行状態情報IDで示される実行状態情報を実行状態情報記憶部507から取得する。そして、当該取得されたゲームプログラムを、当該取得された実行状態情報を用いて実行部510に実行させる。なお、ゲーム記憶部506や実行状態情報記憶部507は、例えば、図8に示した各ゲームIDや各実行状態情報IDに関連付けて、各ゲームプログラム、各実行状態情報を記憶する。
【0054】
具体的には、実行制御部511は、図9に示すように、例えば、ゲーム取得部901、実行状態情報取得部902、実行情報取得部903、判定部904、条件情報取得部905を含む。
【0055】
ゲーム取得部901は、例えば取得されたゲームIDで識別されるゲームプログラムを取得する。上記例の場合、グループID、G1に対応するゲームが選択され、実行状態情報ID、SAに対応するミニゲームが選択されており、実行状態情報ID、SAに関連付けてゲームID、g1が記憶されているので、ゲームID、g1で識別されるゲームプログラムをゲーム記憶部506から取得する。
【0056】
実行状態情報取得部902は、取得された実行状態情報IDで示される実行状態情報を取得する。例えば、上記例の場合、実行状態情報ID、SAに対応する実行状態情報を実行状態情報記憶部507から取得する。
【0057】
実行情報取得部903は、実行部510により生成されたゲームの実行情報(ゲーム実行情報)、例えば、ゲームの実行により生成される画像情報、音声情報、実行部510の実行状態情報等を取得する。ここで、実行状態情報とは、上述のように、実行部510、例えば、エミュレータやシミュレータ、により再現されるゲーム機器の実行状態情報(メモリ、レジスタ、プログラムカウンタの値等)や、ゲーム機器が実装される場合には当該ゲーム機器の実行状態情報に相当する。具体的には、例えば、実行情報取得部903は、上記例の場合において、実行状態情報ID、SAを用いてゲームID、g1のゲームプログラムが実行されると、当該ゲームの実行に基づく、画像情報や、音声情報、実行部510の実行状態情報等を取得する。
【0058】
条件情報取得部905は、例えば、条件情報記憶部508から、取得された実行状態情報IDに関連付けて記憶されている条件情報IDで識別される条件情報を取得する。例えば、上記例の場合、実行状態情報ID、SAに関連付けて条件情報ID、R1が記憶されているので、当該条件情報ID、R1で識別される条件情報を取得する。ここで、条件情報とは、上述のように、各ミニゲームの終了条件等の様々な条件を表す情報に相当する。
【0059】
判定部904は、実行情報取得部903により取得されたゲーム実行情報及び条件情報取得部905により取得された条件情報を取得する。そして、判定部904は、例えば、当該ゲーム実行情報(例えば画像情報等)が、上記条件情報で表される所定の条件に合致したか否かを判定する。具体的には、例えば、判定部904は、いわゆる画像認識や文字認識、音声認識等を用いて、条件情報としてあらかじめ設定されている画像や文字、音声情報や実行状態情報と、実行部510により生成される実行情報(例えば、画像情報、文字情報、音声情報や実行状態情報)とを比較することにより、条件情報に合致したか否かを判定する。より具体的には、例えば、条件情報がミニゲームの終了に関する条件の場合であると、条件情報としてあらかじめ設定されているゴールの表示や対戦ゲームにおける勝敗の表示を認識することにより、対応するミニゲームの終了条件に合致したか否かを判定する等である。
【0060】
なお、実行制御部511は、例えば、グループ内の1のミニゲームの終了後、次のミニゲームに移行させる場合には、当該1のミニゲームの終了の際における実行状態情報から、例えばスコア等に相当する一部の部分情報を実行情報取得部903に取得させ、当該スコア等に相当する一部の部分情報を実行状態情報取得部902で取得される次のミニゲームに対応する実行状態情報の対応する一部の部分情報と置き換えて、当該次のミニゲームに対応する実行状態情報を用いてもよい。これにより、次のミニゲームの実行に際し、前のミニゲームの実行結果を引き継ぐことができる。なお、グループ内の1のミニゲームの終了後、次のミニゲームに移行させるか否か、ゲーム結果を引き継がせるか否か等については、例えば、ユーザーやゲーム(グループ)設計者等が設定できるように構成する。
【0061】
圧縮部512は、実行部510のミニゲームの実行により生成された画像情報(動画像情報を含む)や音声情報等を圧縮する。送信部513は、当該圧縮された画像情報等を対応する端末102に送信する。そして、当該端末102は、当該圧縮された画像情報等を解凍し、表示部204に表示する。言い換えれば、各ミニゲームは、端末102にいわゆるストリーミング配信されてプレイされる。なお、上記に示した情報処理システム110の機能的構成は一例であってこれに限定されるものではない。
【0062】
次に、図10を用いて、本実施の形態における情報処理システム110のフローの一例について説明する。なお、下記においては、本実施の形態における情報処理システム110のフローの一例として、選択されたゲーム(ミニゲームのグループ)があらかじめ設定された順序で実行される場合について説明するが、本実施の形態における情報処理システム110のフローはこれに限定されず、例えば、1のミニゲームが選択された後、次のミニゲームを再度ユーザーが選択する等その他のフローであってもよいことはいうまでもない。
【0063】
図10は、選択されたゲーム(ミニゲームのグループ)が、あらかじめ設定された順序でミニゲームが実行されるように設定されている場合の本情報処理システム110の処理のフローの概要を示す図である。なお、この場合に選択されたゲームは、図8に示したグループID、G1で識別されるゲームに相当するものとして説明する。
【0064】
ゲーム選択画像配信部501は、端末102からのゲーム選択画像配信要求に応じて、ゲーム選択画像を配信する(S101)。そして、ユーザーは所望のゲーム(グループ)を選択する(S102)。ここでは、上記のようにグループID、G1に対応するゲームが選択されるものとする。
【0065】
メニュー情報生成部502は、グループID、G1に関連付けられた内容情報IDで識別される内容情報を表すメニュー情報を生成する。当該メニュー情報は、対応する端末102に配信され、当該端末102の表示部204に表示される(S103)。なお、当該表示されたメニュー情報は、例えば、図7Aに対応する。
【0066】
端末102に対応する仮想マシン104のグループ情報取得部509は、グループID、G1を取得する(S104)。そして、実行制御部511は、S104で取得されたグループID、G1を参照して、優先順位が1のゲームIDに関連付けて記憶されている実行状態情報ID、SA及び条件情報ID、R1を取得する。そして、当該実行状態情報ID、SAで識別される実行状態情報を用いて、当該優先順位が1のゲームID、g1で識別されるゲームプログラムを実行部510に実行させる。これにより、グループID、G1に対応するグループ内の優先順位が1のミニゲームの実行が開始される(S105)。
【0067】
実行情報取得部903は、上記ゲームプログラムの実行により生成される画像情報等を含む実行情報を取得する。そして、判定部904は、当該取得された実行情報が、上記条件情報IDで識別される条件情報(この場合は、終了条件に相当するものとして説明する)に合致するか否かを判定する(S106)。終了条件に合致していないと判定した場合には、当該ミニゲームの実行を継続する。
【0068】
一方、終了条件に合致したと判定した場合には、当該グループに属する全てのミニゲームが実行されたか否か判定する。つまり、当該グループID、G1に関連付けられた全ての実行状態情報IDで識別される実行状態情報IDを用いられたか否か判定する。(S107)。全てのミニゲームが実行されたと判定した場合には、処理を終了する(S108)。一方、全てのミニゲームが実行されていないと判定した場合には、S105に戻り、次の優先順位情報のミニゲームを実行する。
【0069】
本実施の形態によれば、1または複数のゲームプログラムの一部で構成されるミニゲームの集合をグループ化して管理することができる。また、各ミニゲームの内容を示す内容情報を表示し、各ミニゲームの内容を目次のように表示することもできる。よって、ユーザーは、当該内容情報を参照することにより、1または複数のゲームプログラムの所望の一部で構成されるミニゲーム(例えば、所定のステージ、所定のレベルやスコアの状態、所定の敵キャラクタとの対戦等)を容易に把握し、選択し、プレイすることができる。また、更に、1のグループ(ゲーム)を、既存のまたは専用の装置で実行される複数のシリーズ化されたゲームの一部で構成されるミニゲーム群から構成することもできる。この場合、例えば、いわゆるシリーズ化されたRPGゲーム等において、最後の敵キャラクタのみとの対戦をグループ化した1のゲームを形成する等も可能であり、ユーザーの多様なニーズに答えることができる。また、ユーザー側でミニゲームをグループ化できるように構成してもよく、この場合、ユーザーが所望の複数のステージで構成されたグループ化されたゲーム(例えば、ゲームの名シーン集)を創出することもできる。
【0070】
なお、上記に示した情報処理システム110の機能的な構成や処理のフローは一例であって、これに限定されるものではない。例えば、管理サーバ103の一部または全部の構成を仮想マシン104に設けてもよいし、逆に、仮想マシン104の一部または全部の構成を管理サーバ103に設けてもよい。また、記憶部514の一部または全部の構成を管理サーバ103や仮想マシン104に設けてもよい。また、仮想マシン104や記憶部514の全部または一部の構成を、端末102にも設けてもよい。具体的には、例えば、上記仮想マシン104の構成及びグループ情報記憶部505の構成を端末102にも設け、管理サーバ103や仮想マシン104と端末102が接続されているか否かに応じてメニュー情報に含まれる情報が異なるように構成してもよい。具体的には、例えば、オフライン時にはプレイできないミニゲームについての内容情報がオンライン時にはメニュー情報に含まれるが、オフライン時には含まれないように構成してもよい。更に、この場合、オンライン時とオフライン時で、ミニゲームの条件(例えば、終了判定の条件)が変化するように構成してもよい。例えば、オフライン時には単にミニゲームをプレイすることができる構成とし、オンライン時には、ゲーム終了時のスコア情報や順位情報を管理サーバ103に登録し、当該スコア情報等に応じてポイントやメダルが当該ミニゲームをユーザーに付与される、つまり、例えばユーザー識別情報にポイントやメダルを表す情報が関連付けて登録されるように構成してもよい。なお、この場合、当該ポイントやメダルは、例えば、ミニゲームの購入やプレイ等に用いることができるように構成してもよい。更に、上記においては、いわゆるクラウド基盤100を用いて情報処理システム110を構成する場合を例として説明したが、これに限られず、例えば、通常のサーバシステムで構成してもよい。
【0071】
また、上記フローにおいては、順番にミニゲームを終了していくように設定する場合について説明したが、更に、判定部904が、例えば、ミニゲーム毎に設定されたゲーム結果(スコアやタイム等)が所定の条件を具備したと判定した場合にのみ、次の優先順位のミニゲームに進めるように構成してもよい。また、上記フローにおいては、優先順位情報順にミニゲームが実行される場合について説明したが、ユーザーが選択したゲーム(ミニゲームのグループ)に含まれる各ミニゲームを任意に選択できるように構成してもよいことはいうまでもない。あるいは、最初はグループ内の一部のミニゲームのみ選択可能で、所定の条件を具備した場合にのみ、他の一部のミニゲームを選択できるように構成してもよい。更に、上記優先順位は、ミニゲームのゲーム結果に応じて、動的に変更されるように構成してもよいし、現在実行しているミニゲームのゲーム結果に応じて、次に実行可能なミニゲームの順序や数が変更できるように構成してもよい。
【0072】
更に、上記においては、ゲーム(グループ)に含まれる各ミニゲームに対応する各実行状態情報はあらかじめ記憶されているものとして説明したが、ユーザーの自己のゲーム結果である実行状態情報をグループ化して記憶できるように構成してもよいし、更に、当該実行状態情報を他のユーザーが利用できるように構成してもよい。更に、グループ化する実行状態情報は上記に限られず、例えば、1人のユーザーまたは所定のユーザーのグループが所有する実行状態情報の一部または全部でもよいし、システム内に保存された一部または全部の実行状態情報をグループ化してもよい。なお、特許請求の範囲に記載のメニュー情報取得手段及び表示手段は、例えば、制御部201及び表示部204に相当する。
【符号の説明】
【0073】
100 クラウド基盤、101 ネットワーク、102 端末、103 管理サーバ、104 仮想マシン、105 データベース、110 情報処理システム、201 制御部、202 通信部、203、514 記憶部、204 表示部、205 操作部、301 方向キー、302 ボタン、303 アナログ操作部、304 表示画面、401 仮想マシン制御部、402 物理マシン、403 ハイパーバイザ、404 OS、405 アプリケーション、501 ゲーム選択画像配信部、502 メニュー情報生成部、503 選択情報取得部、504 選択画像情報記憶部、505 グループ情報記憶部、506 ゲーム記憶部、507 実行状態情報記憶部、508 条件情報記憶部、509 グループ情報取得部、510 実行部、511 実行制御部、512 圧縮部、513 送信部、514 記憶部、901 ゲーム取得部、902 実行状態情報取得部、903 実行情報取得部、904 判定部、905 条件情報取得部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、
前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、
前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段と、を含み、
前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理システムは、更に、
前記少なくとも1のアプリケーションの実行に基づく実行情報を取得する前記実行手段の実行情報を取得する実行情報取得手段と、
前記実行情報取得手段により取得された実行情報が、所定の条件に合致するか否かを判定する判定手段と、を含み、
前記判定手段の判定結果に応じて、前記実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行を停止することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記実行情報は、前記少なくとも1のアプリケーションの実行に基づく画像情報を含むことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記実行情報取得手段により取得される実行情報は、前記実行手段の実行状態を表す実行状態情報を含み、
前記複数の実行状態情報は、前記実行情報取得手段により取得された実行状態情報を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記グループ情報には、更に、前記グループに含まれる実行状態情報の実行の順序を表す優先順位を識別する優先順位識別情報が関連付けられ、
前記実行手段は、前記優先順位情報に基づいて、前記実行状態情報を取得し、前記少なくとも1のアプリケーションを実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理システムは、更に、
前記実行情報取得手段により取得された前記実行情報のうち、所定の情報を表す部分情報を取得する部分情報取得手段を含み、
前記実行手段は、更に、前記部分情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記グループ情報には、更に、前記各実行状態情報を用いて実行されるアプリケーションを識別するアプリケーション識別情報が関連付けられ、
前記実行手段は、前記各アプリケーション識別情報で識別されるアプリケーションを実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段、
前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段、及び、
前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段、としてコンピュータを機能させる情報処理プログラムであって、
前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、
前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、
前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、
を含み、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するためのグループ情報に関するデータ構造。
【請求項11】
少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、
前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を取得し、該グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成するメニュー情報生成手段と、を含み、
前記実行手段は、前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、
ことを特徴とする情報処理サーバ。
【請求項12】
少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を取得するメニュー情報取得手段と、
前記取得したメニュー情報に基づいて、前記内容情報を表示する表示手段と、を含み、
前記実行手段は、前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、
ことを特徴とする情報処理端末。
【請求項13】
実行手段により少なくとも1のアプリケーションを実行し、
前記実行手段の複数の実行状態をそれぞれ表す複数の実行状態情報と、前記複数の実行状態情報の内容をそれぞれ表す複数の内容情報と、前記複数の実行状態情報及び複数の内容情報の属するグループを識別するグループ識別情報と、が関連付けられたグループ情報を記憶し、
前記グループ情報に基づいて、少なくとも1の前記グループに含まれる前記内容情報を表示するメニュー情報を生成し、
前記実行手段は、前記前記メニュー情報に含まれる少なくとも1の前記内容情報に関連付けられた前記実行状態情報を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションを実行する、
ことを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−97613(P2013−97613A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240518(P2011−240518)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(310021766)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (417)
【Fターム(参考)】