情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、情報処理装置の制御方法および制御プログラム
【課題】ユーザが繰り返し参照したい情報を、積極的に指定すること。
【解決手段】サーバは患者情報データベースから患者情報を読み出して患者情報ページを生成する生成手段と、携帯端末からの要求に応じて患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段とを備え、携帯端末は患者情報ページを受信する受信手段と、患者情報ページを表示する表示手段と、患者情報ページを指定する指定手段とを備え、サーバは、患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、ブックマーク記憶手段に記憶された患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、ブックマーク患者リストを携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段とを備えたことを特徴とする。
【解決手段】サーバは患者情報データベースから患者情報を読み出して患者情報ページを生成する生成手段と、携帯端末からの要求に応じて患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段とを備え、携帯端末は患者情報ページを受信する受信手段と、患者情報ページを表示する表示手段と、患者情報ページを指定する指定手段とを備え、サーバは、患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、ブックマーク記憶手段に記憶された患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、ブックマーク患者リストを携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過去に参照した情報を容易に参照することを可能にする情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1に示されているように、電子カルテシステムに格納された利用者の入力作業頻度に応じて、格納された情報を適切に整理する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-129018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、ユーザの入力作業頻度に応じた情報の整理ができるとしても、ユーザが繰り返し参照する情報を、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記患者情報ページを受信する受信手段と、
前記患者情報ページを表示する表示手段と、
前記患者情報ページを指定する指定手段と、
を備え、
前記サーバは、さらに、
前記指定手段によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信して、該ページ識別情報に対応する前記患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを用いた情報処理方法であって、
前記サーバが、前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを受信する受信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを表示する表示ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを指定する指定ステップと、
前記サーバが、前記指定ステップで指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶ステップと、
前記サーバが、前記ブックマーク記憶ステップで記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが繰り返し参照したい情報を、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することで、容易に参照したい情報にアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムのシーケンス図である。
【図4】本発明の第2実施形態における患者情報のテーブルを示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態におけるブックマーク患者リストを示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態における携帯端末の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態におけるウェブサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態における患者リストの表示画面である。
【図9】本発明の第2実施形態における患者情報の選択画面である。
【図10】本発明の第2実施形態における患者情報ページの表示画面である。
【図11】本発明の第2実施形態における看護プロフィールの表示画面である。
【図12】本発明の第2実施形態におけるProgressNoteの表示画面である。
【図13】本発明の第2実施形態における経過表の表示画面である。
【図14】本発明の第2実施形態における問診の表示画面である。
【図15】本発明の第2実施形態における申し送りの表示画面である。
【図16】本発明の第2実施形態における携帯端末の表示画面を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態におけるブックマークページの表示画面である。
【図18】本発明の第2実施形態におけるウェブサーバの内部構成を示す図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第4実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第4実施形態におけるウェブサーバの手続の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明記載する。ただし、以下の実施の形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
【0014】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システム100について、図1を用いて説明する。情報処理システム100は、患者情報をデータベースに蓄積して、患者情報をユーザが利用するためのシステムである。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム100は、携帯端末110と、サーバ120と、患者情報データベース130とを含む。これらは、互いに通信可能に接続されている。
【0016】
携帯端末110は、受信部111と、表示部112と、指定部113とを含む。サーバ120は、生成部121と、患者情報ページ送信部122と、ブックマーク記憶部123と、ブックマーク患者リスト生成部124と、ブックマーク患者リスト送信部125とを含む。
【0017】
サーバ120の生成部121は、患者情報データベース130から患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する。患者情報ページ送信部122は、携帯端末110からの要求に応じて患者情報ページを送信する。
【0018】
携帯端末110の受信部111は、患者情報ページを受信し、表示部112は、患者情報ページを携帯端末の表示画面に表示し、指定部113は、患者情報ページを指定する。
【0019】
サーバ120のブックマーク記憶部123は、指定部113によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、ページ識別情報に対応する患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶する。ブックマーク患者リスト生成部124は、ブックマーク記憶部123に記憶された患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成する。ブックマーク患者リスト送信部125は、生成したブックマーク患者リストを携帯端末110に送信する。
【0020】
以上の構成及び動作により、本実施形態によれば、ユーザが繰り返し参照したい情報を、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することで、容易に参照したい情報にアクセスすることができる。
【0021】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理システム200について、図2を用いて説明する。図2に示されているように、情報処理システム200は、携帯端末210と、ウェブサーバ220と、メインサーバ230と、患者情報データベース240とを含む。携帯端末210は、ウェブサーバ220及びメインサーバ230とネットワーク250を介して通信可能に接続されている。
【0022】
このような構成により、情報処理システム200は、携帯端末210において参照された患者情報ページのブックマーク記憶を行なって、ユーザが次回利用時に、患者情報ページを参照するのを容易にする。
【0023】
携帯端末210は、受信部211と、表示部212と、指定部213とを有する。ウェブサーバ220は、ブックマーク記憶部221と、ブックマーク患者リスト生成部222と、送受信部223とを有する。メインサーバ230は、患者情報ページ生成部231と、送信部232と、受信部233とを有する。
【0024】
携帯端末210は、受信部211において、ウェブサーバ220から送信された患者情報ページを受信する。表示部212は、受信した患者情報ページを携帯端末210の表示画面に表示する。指定部213は、患者情報ページの指定をユーザから受け付ける。携帯端末210は、指定部213において患者情報ページの指定を受け付けて、ネットワーク250を介してウェブサーバ220に患者情報ページのページ識別情報を送信する。
【0025】
ウェブサーバ220は、送受信部223において、携帯端末210から送信された患者情報ページの要求を受け付けると、メインサーバ230にこの要求を送信する。送受信部223は、メインサーバ230から送信された患者情報ページを受信すると、ネットワーク250を介して携帯端末210に送信する。
【0026】
ウェブサーバ220は、ブックマーク記憶部221において、携帯端末210の指定部213から患者情報ページのページ識別情報を受け付けると、患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて、患者情報をブックマーク記憶する。ブックマーク記憶部221は、受け付けたページ識別情報と、患者識別情報とを紐付けてユーザごとにブックマーク記憶することもできる。また、ブックマーク記憶部221は、携帯端末210の指定部213において指定された患者情報ページのサムネイルを、患者識別情報と紐付けて記憶する。さらに、ブックマーク記憶部221は、患者情報ページを記憶する際に、ユーザが患者情報ページを指定した際に入力したコメントと、患者識別情報とを紐付けて記憶することもできる。
【0027】
ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を一覧にして、ブックマーク患者リストを生成する。また、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶されたサムネイルを、携帯端末210の表示画面上に吹き出しの態様で表示されるようにブックマーク患者リストを生成することも可能である。例えば、サムネイルの表示は、患者IDの横に全て表示される態様でも良く、ユーザがカーソルを特定の患者に合わせると表示される態様でも良いが、これらの態様に限られない。ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶された患者識別情報を基に生成するブックマーク患者リストを、患者の属性に応じた表示態様で、患者情報ページの背景又は囲み線等に色を付す等の態様で携帯端末210に表示されるよう生成可能である。送受信部223は、ブックマーク記憶された患者情報ページのページ識別情報を、メインサーバ230に送信することができる。
【0028】
メインサーバ230は、受信部233において、ウェブサーバ220から患者情報ページの要求を受け付けると、患者情報データベース240から患者情報を読み出す。患者情報ページ生成部231は、読み出した患者情報を基に、患者情報ページを生成する。生成された患者情報ページを、送信部232は、ウェブサーバ220に送信する。また、メインサーバ230は、ブックマーク記憶された患者情報ページのページ識別情報をウェブサーバ220から受け付けて、患者情報ページに追加して記憶しても良い。
【0029】
図3は、本実施形態における携帯端末210と、ウェブサーバ220と、メインサーバ230と、患者情報データベース240とのやり取りを示すシーケンス図である。
【0030】
ステップS301において、携帯端末210は、患者情報ページをウェブサーバ220に要求すると、ウェブサーバ220の送受信部223から、メインサーバ230に要求が送信される。ステップS303において、メインサーバ230の受信部233は、患者情報ページの要求を受信すると、患者情報データベース240から患者情報を読み出す。ステップS305において、メインサーバ230の患者情報ページ生成部231は、患者情報データベース240から読み出した患者情報を基に患者情報ページを生成する。ステップS307において、送信部232は、生成した患者情報ページをウェブサーバ220に送信し、ウェブサーバ220の送受信部223は、さらに、受信した患者情報ページを携帯端末210に送信する。
【0031】
ステップS309において、携帯端末210の表示部212は、受信部211において受信した患者情報ページを、携帯端末210の表示画面に表示する。ステップS311において、指定部213は、表示画面に表示された患者情報ページにユーザがブックマークに登録したいページがあれば、登録の指定を受け付ける。ステップS313において、携帯端末210は、登録の指定を受け付けた患者情報ページのページ識別情報をウェブサーバ220に送信する。
【0032】
ステップS315において、ウェブサーバ220のブックマーク記憶部221は、受信したページ識別情報と、患者識別情報とを紐付けて記憶する。ステップS317において、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を一覧にして、ブックマーク患者リストを生成する。
【0033】
図4は、本実施形態における患者情報データベース240に記憶された患者情報のテーブル400を示す図である。図4に示されているように、患者情報のテーブル400は、患者ID401と、患者氏名402と、性別403と、年齢404と、病棟405と、病歴406と、病名407と、退院予定408とから構成されている。
【0034】
患者ID401は、患者ごとに付けられたIDである。患者氏名402は、通院患者または入院患者の氏名を示す。性別403は、患者の性別を示し、年齢404は、患者の年齢を示す。病棟405は、入院患者の入院している病棟及び病室を示す。病歴406は、患者の病歴を示し、病名407は、患者が現在罹っている病名を示す。退院予定408は、入院患者のうち、退院する予定がある患者に「有」を記入し、退院予定が無い患者に「無」を記入する。患者情報のテーブル400に示される情報は、ここに示した情報の他に入院患者の入院日、入院歴、通院歴、患者家族の既往歴などを含んでも良く、またこれら情報に限られない。
【0035】
図5は、本実施形態におけるブックマーク患者リスト500を示す図である。ブックマーク患者リスト500は、指定部213において指定された患者情報ページのページ識別情報と、患者識別情報とを紐付けてブックマーク記憶部221に記憶された情報を基に、ブックマーク患者リスト生成部222において生成されたリストである。患者情報のテーブル400に示された情報401〜405に加えて、ブックマーク記憶日付501と、最終参照日付502と、ページ識別情報503とを加えた内容である。なお、ブックマーク患者リスト500に表示される情報はこれら情報に限られない。
【0036】
ブックマーク記憶日付501は、ユーザが患者情報を携帯端末210の指定部213において指定して、ブックマーク記憶した日付である。患者ID「90000002」の佐藤次郎氏の情報は2010/12/06の10:25にブックマーク記憶されたことを示す。最終参照日付502は、ユーザがブックマーク記憶した患者情報ページを最後に参照した日付を示す。患者ID「90000002」の佐藤次郎氏の情報は、2011/06/26の17:10に参照されたことを示す。ページ識別情報503は、ユーザにより指定部213で指定された患者情報ページ(たとえば病歴、薬歴)を表わす識別情報である。本実施形態においては、佐藤次郎氏のページ識別情報は「90000002bbaa」で表わされ、「病歴」のページをブックマーク記憶したことを示す。ブックマーク患者リスト500は、ブックマーク患者リスト生成部222において生成され、ウェブサーバ220に記憶される。ユーザが次回利用する際に、携帯端末210に表示されるブックマーク患者リストから佐藤次郎氏を選択すると、「90000002bbaa」のページ識別情報と共に記憶された佐藤次郎氏の患者情報ページが読み出され、ウェブサーバ220から携帯端末210に送信される。
【0037】
図6は、本実施形態における携帯端末210の処理手順を示すフローチャートである。ステップS601において、携帯端末210は、患者情報ページの送信をウェブサーバ220に要求する。ステップS603において、携帯端末210は、患者情報ページをウェブサーバ220から受信する。ステップS605において、携帯端末210の表示部212は、受信した患者情報ページを表示画面に表示する。ステップS607において、指定部213は、ユーザから患者情報ページの指定を受け付けると、ステップS609に進む。ステップS609において、携帯端末210は指定された患者情報ページのページ識別情報を、ウェブサーバ220に送信する。
【0038】
図7は、本実施形態におけるウェブサーバ220の処理手順を示すフローチャートである。ステップS701において、ウェブサーバ220のブックマーク記憶部221は、ユーザから指定された患者情報ページのページ識別情報を携帯端末210から受信する。ステップS703において、ブックマーク記憶部221は、ユーザから指定された患者情報ページのサムネイルを、患者識別情報と紐付けて記憶する。ステップS705において、ブックマーク記憶部221は、患者情報ページに関連する患者識別情報を読み出す。ステップS707において、ブックマーク記憶部221は、ページ識別情報と、読み出した患者識別情報とを紐付けてユーザごとにブックマーク記憶する。ステップS709において、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成する。
【0039】
次に、図8〜図17において、本実施形態における携帯端末210に表示される画面について説明する。図8は、本実施形態における患者リスト800の表示画面である。図8に示されているように、患者リスト800は、タイトル801と、患者検索欄802と、患者情報803〜81nにより構成されている。
【0040】
患者リスト800のタイトル801は、携帯端末210に表示されている画面が「患者リスト」であることを示す。患者検索欄802は、ユーザが患者検索を行なうためのキーワードの入力欄である。患者情報803〜81nは、ユーザが参照可能な患者のリストである。患者情報803は、氏名が山田太郎であり、IDが「90000001」であることを示し、本人確認のための顔写真を示す。患者情報804は、氏名が小島健太であり、IDが「90000005」であることを示し、本人確認のための顔写真を示す。以下、患者情報805〜81nについても、同様の情報を示す。これらの患者情報803〜81nは、図4の患者情報のテーブル400に記載され、患者情報データベース240に格納されている。このように、本実施形態においては、患者情報803〜81nのように表示画面に16人分の患者情報を示すが、同一画面上に表示する人数は任意に変更可能である。
【0041】
Patient Menuタグ830は、表示画面に患者情報のリストを表示する際に用いられる。ユーザによりPatient Menuタグ830が選択されると、携帯端末210の表示画面に患者リスト800が表示される。ユーザが参照したい患者の表示を選択すると、その患者の詳細な情報が表示画面に表示される。Book Markタグ831は、ユーザが過去に参照してブックマーク記憶した患者情報ページのリスト(ブックマーク患者リスト)を携帯端末210の表示画面に表示する際に用いられる。ユーザによりBook Markタグ831が選択されると、ユーザのログインIDに紐付けて記憶されているブックマーク患者リスト(図5)のテーブルを基に、患者情報のリストが生成されて表示画面に表示される。
【0042】
図9は、本実施形態における患者情報の選択画面900である。図9に示されているように、患者情報の選択画面900は、患者表示欄901と、患者検索欄902と、サイドメニュー910(911〜920)とにより構成されている。
【0043】
患者表示欄901には、ユーザが現在選択している患者氏名、IDなどを表示する。選択画面900の左端のサイドメニュー910は、ユーザにおいて、患者を担当患者911、入院患者912、3階東病棟913のように任意の患者分類に分けて表示できることを示す。このサイドメニュー910による患者分類は、ユーザごとに分類の設定を変更することができるように設定されている。そして、ユーザによりサイドメニュー910による患者分類が行なわれると、ネットワーク250を通じてウェブサーバ220およびメインサーバ230に送信されて、患者情報ページ生成部231において患者分類が行なわれた患者情報ページが生成される。
【0044】
図10は、本実施形態における患者情報ページ1000の表示画面である。図10に示されているように、患者情報ページ1000は、患者検索欄802と、患者表示欄901と、メニュー1010(1011〜1016)と、各操作ボタン1020〜1024とにより構成されている。メニュー1010には、患者プロフィール1011と、看護プロフィール1012と、ProgressNote1013と、経過表1014と、問診1015と、申し送り1016とが含まれる。メニュー1010に含まれる項目はこれらに限るものではなく、ユーザが任意で追加、削除することができ、ユーザの使い方に合わせて設定することができる。
【0045】
患者プロフィール1011は、生年月日、住所、血液型、家族、連絡先、病歴、薬歴などの患者情報を示す。看護プロフィール1012は、血液型、感染症、発病及び経過などの患者情報を示す(図11)。ProgressNote1013は、診療記事などを示す(図12)。診療記事の内容は、患者が来院した経緯と、病状と、医師の診断結果等の情報を含むが、これら情報に限られない。経過表1014は、患者の病状の経過を示す。問診1015は、医師による問診結果として、患者の氏名、性別、脈拍、血圧、平熱、出身地、身長、体重等を示す(図14)。申し送り1016は、看護師から看護師又は医師への申し送り事項を示す(図15)。
【0046】
次に、患者情報ページ下段の承認ボタン1020は、ユーザが、研修医の診断結果などについて一括して「承認」を行なう場合に用いる。スケジュールボタン1021は、ユーザのスケジュールを表示する際に用いる。メールボタン1022は、ユーザがメールを送受信する際に用いる。ログアウトボタン1023は、ユーザが携帯端末210の使用を中止してログアウトする際に用いる。Book markボタン1024は、ユーザが頻繁に参照する患者情報ページをブックマーク記憶するために用いる。具体的には、ユーザがブックマーク記憶したい患者情報ページを参照中に、Book markボタン1024が押されると、当該ページのページ識別情報が携帯端末210からウェブサーバ220に送信される。ブックマーク記憶部221は、ページ識別情報と患者識別情報とを紐付けて記憶される。そして、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された情報を基にブックマーク患者リストを生成する。ユーザが次回携帯端末210を利用する際に、ブックマーク患者リストから患者を選択すると、前回ブックマーク記憶したページが表示される。
【0047】
本実施形態においては、山田太郎氏の患者情報がブックマーク記憶としてユーザに選択されている。ユーザにより参照されていたページは患者の既往歴のページであり、既往歴のページを示すページ識別情報「90000001abaa」(図5の503)が、携帯端末210からウェブサーバ220にネットワーク250を介して送信される。ブックマーク記憶部221は、送信されたページ識別情報「90000001abaa」と、山田太郎氏の患者識別情報とを紐付けて記憶する。ブックマーク患者リスト生成部222は、山田太郎氏の患者情報を基にブックマーク患者リスト(図5)を生成する。携帯端末210の表示画面において、Book Markタグ831が押されると、山田太郎氏の患者情報やその他ユーザによりブックマーク記憶された患者の一覧である。ブックマーク患者リストが表示される。
【0048】
図11は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち看護プロフィール1012を選択した場合の表示画面1100である。図11に示されているように、看護プロフィール1012の表示画面1100は、血液型1101、感染症1102、主訴1103、発病及び経過1104などの情報により構成されている。血液型1101は、山田太郎氏の血液型B型を示す。感染症1102は、山田太郎氏の感染症の有無を示す。主訴1103は、山田太郎氏が最も強く訴える症状について示す。発病及び経過1104は、発病と発病後の経過を示す。医師の氏名1105は、看護プロフィールを記載した担当医師の氏名を示す。記載日時1106は、担当医師が看護プロフィールを記載した日時を示す。
【0049】
図12は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうちProgressNote1013を選択した場合の表示画面1200である。図12に示されているように、ProgressNote1013の表示画面1200は、2号紙に記載日付と診療科が記載され、診療記事1201により構成されている。診療記事1201には、たとえば、患者自身による自覚所見(S:Subjective Data)と、医師による他覚所見(O:Objective Data)と、評価(A:Assessment)と、計画(P:Plan)とを記入する(SOAP)。ProgressNote1013は、その他患者の受診科及び薬を処方した日付などの必要な情報が記入される。なお、2号紙とは医師の診療記録を記入したものである。1号紙は患者の氏名、生年月日等、保険情報、病名情報などを記入したものである。
【0050】
図13は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち経過表1014を選択した場合の表示画面1300である。図13に示されているように、経過表1014の表示画面1300は、患者の病状の経過を示すために、表1301及び1303と、グラフ1302とにより構成されている。経過表1014の表示画面1300は、表1301及び1303と、グラフ1302を用いて患者の病状を客観的に表示するために各検査数値として表わす。
【0051】
図14は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち問診1015を選択した場合の表示画面1400を示す図である。図14に示されているように、問診1015の表示画面1400は、問診ページ1401により構成されている。問診ページ1401は、患者の氏名、性別、脈拍、血圧、平熱、身長、体重などの基本情報が記入され、患者の診察に当たりユーザにとって必要なデータを記入される。また、問診ページ1401は、患者や患者の家族などに自覚症状や発病の状況、経過や既往の治療状況、既往歴、生活史、家族歴などの内容をユーザにより記入される。なお、図14〜図16のメニューに含まれる項目は図10〜図13と異なるが、これらのメニュー表示はユーザにより項目を変更して設定した場合を示す。
【0052】
図15は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち申し送り1016を選択した場合の表示画面1500を示す図である。図15に示されているように、申し送り1016の表示画面1500は、複数の申し送り欄1502(1501a〜1501c)により構成されている。申し送り欄1502は、看護師が勤務交代時に、患者の病状及び身体状況、その他連絡事項を、引き継ぎの看護師に報告し、引き継ぐ内容を記入される。申し送り欄1501aは、申し送り事項を記入した例であり、記入した日付及び時間(2009年5月10日(火) 08:30)、記入した看護師氏名(看護師A)、申し送りの内容「明日手術予定。・・」を示す。複数の申し送り欄1502は、申し送り事項を時系列で表示し、所定期間内の申し送り事項を参照することができる。本実施形態においては、2009年5月10(火)08:30〜2009年5月11日(水)02:30までの4回分の申し送り事項を参照することができる。
【0053】
図16は、本実施形態における携帯端末210において、ユーザが患者情報を検索した際の表示画面1600を示す図である。図16に示されているように、表示画面1600は、患者検索欄802に検索ワードを入力して検索すると(表示画面1600a)、検索結果が表示される(表示画面1600b)構成である。
【0054】
表示画面1600aは検索前の画面であり、図12で説明したProgressNote1013が表示されており、表示画面1600bは、検索後の画面を示す。表示画面1600aの患者検索欄802は、ユーザが参照したい患者を検索するための患者氏名、患者ID、患者の入院日、患者の入院部屋番号などのキーワードを入力される。本実施形態においては、検索ワードとして、「301号室」を入力されている。表示画面1600bの検索結果画面1601は、検索結果として「301号室」に入院している患者一覧を表示し、「東病棟301号室」に入院する山田太郎氏および高橋三郎氏と、「西病棟301−4」に入院する伊藤剛氏とを示す。ユーザは、この検索結果に基づいて、任意の患者の表示を選択することで、参照したい患者情報を見ることができる。この患者検索欄802を用いた患者検索は、Patient Menuタグ830(図8)を選択して患者リストを参照する場合でも、Book Markタグ831(図8)を選択してブックマーク患者リストを参照する場合でも、実行することができる。
【0055】
図17は、本実施形態におけるブックマークページ1700の表示画面である。図17に示されているように、ブックマークページ1700は、携帯端末210の画面下部に表示されたBook markボタン1024をユーザにタッチされると、現在参照されている患者情報の患者氏名を画面に表示する(1702)。ブックマークページ1700は、表示した患者情報についてユーザから、ブックマーク記憶部221に登録するブックマーク番号の選択を受け付ける(1701)。ブックマーク記憶部221は、選択された番号を、ページ識別情報と患者識別情報とユーザIDとを紐付けて記憶する。
【0056】
ウェブサーバ220のブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221において記憶されたブックマーク番号とページ識別情報と患者識別情報とを紐付けてブックマーク患者リストを生成する。なお、ブックマーク番号の設定は、ブックマーク記憶部に記憶するための必須の設定事項ではない。
【0057】
図18は、本実施形態におけるウェブサーバ220の内部構成を示す図である。本実施形態において患者情報データベース240はウェブサーバ220に含まれる構成ではないが、図18においては患者情報データベース240がウェブサーバ220に含まれる構成として説明する。
【0058】
ウェブサーバ220は、CPU1810、ROM1820、通信制御部1830、RAM1840、及びストレージ1850を備えている。CPU1810は中央処理部であって、様々なプログラムを実行することによりウェブサーバ220全体を制御する。ROM1820は、リードオンリメモリであり、CPU1810が最初に実行すべきブートプログラムの他、各種パラメータ等を記憶している。また、RAM1840は、ランダムアクセスメモリであり、ページ識別情報1841と、ブックマーク記憶モジュール1842と、ブックマーク患者リスト生成モジュール1845とを有する。ブックマーク記憶モジュール1842は、サムネイル1843と、患者識別情報1844とを含む。
【0059】
一方、ストレージ1850は、患者情報データベース1851を構成しており、患者情報ページ1852と、図5に示すブックマーク患者リスト500のブックマーク患者リストデータベース1853とを有する。また、通信制御部1830は、携帯端末210及びメインサーバ230とのネットワーク250を介した通信を制御する。
【0060】
ページ識別情報1841は、携帯端末210から送信される。ブックマーク記憶モジュール1842は、ページ識別情報1841と、サムネイル1843と、患者識別情報1844とを紐付けて記憶する。なお、患者識別情報1844は、メインサーバ230から患者情報ページを受信した際に記憶される。ブックマーク患者リスト生成モジュール1845は、患者識別情報1844を携帯端末210のユーザごとに一覧にして、ユーザごとのブックマーク患者リストを生成する。
【0061】
患者情報データベース1851の患者情報ページ1852は、メインサーバ230から患者情報ページを受信すると、ウェブサーバ220に記憶される。また、ブックマーク患者リストデータベース1853は、ブックマーク患者リスト生成モジュール1845により生成されたブックマーク患者リストを格納する。
【0062】
以上の構成及び動作により、本実施形態によれば、ユーザが繰り返し参照したい患者の電子カルテを選択してブックマークに登録することで、次回利用時に、ユーザがブックマーク登録した電子カルテに容易にアクセスすることができる。
【0063】
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る情報処理システムについて、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態に係る情報処理システム1900の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る情報処理システム1900は、上記第2実施形態と比べると、携帯端末210と、ウェブサーバ1920と、患者情報データベース240のみで情報処理システム1900を構成し、メインサーバ230を有しない点で異なる。その他の構成及び動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成及び動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0064】
サーバ1920は、患者情報ページ生成部231と、ブックマーク記憶部221と、ブックマーク患者リスト生成部222と、送受信部223とを有しており、患者情報データベース240と通信可能に接続されている。
【0065】
以上の構成及び動作により、本実施形態よれば、情報処理システムを構築するサーバの数を減らすことにより、サーバの管理を容易にすることが可能である。
【0066】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係る情報処理システムについて、図20を用いて説明する。図20は、本実施形態に係る情報処理システム2000の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る情報処理システム2000は、上記第2実施形態と比べるとウェブサーバ2020が、カウント部2024と、参照回数記憶部2025とを有する点で異なる。その他の構成及び動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成及び動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0067】
カウント部2024は、患者識別情報ごとに、携帯端末210においてユーザに参照された患者情報ページの回数をカウントする。具体的には、カウント部2024は、携帯端末210においてブックマーク患者リストから同一患者が選択されて患者情報ページの送信を要求されると、ユーザごとに患者情報ページの参照回数をカウントする。そして、参照回数記憶部2025は、カウント部2024においてカウントした参照回数を記憶する。ブックマーク患者リスト生成部2022は、参照回数記憶部2025によりカウントされた参照回数に応じた順番にブックマーク患者リストをユーザごとに生成する。たとえば、生成されるブックマーク患者リストは、参照回数が多いほど、ブックマークの上位に表示される。
【0068】
図21は、本実施形態におけるウェブサーバ2020の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
ステップS2101において、カウント部2024は、患者識別情報ごとに、携帯端末210で参照された参照回数をカウントする。ステップS2103において、参照回数記憶部2025は、カウント部2024においてカウントされた参照回数を記憶する。そして、ステップS2105において、ブックマーク患者リスト生成部2022は、参照回数記憶部2025から取得する患者情報ページの参照回数に応じて、ブックマーク患者リストをユーザごとに生成する。
【0070】
以上の構成及び動作により、本実施形態における情報処理システムによれば、ユーザが繰り返し参照したい情報をユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することにより、参照回数が多いページをユーザごとに優先的に表示することができる。
【0071】
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る情報処理システムについて、図22を用いて説明する。図22は、本実施形態に係る情報処理システム2200の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る情報処理システム2200は、上記第2実施形態と比べると、ウェブサーバ2220が、削除部2224と、保持部2225と、共有ブックマーク記憶部2226とを有する点で異なる。その他の構成及び動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成及び動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0072】
削除部2224は、携帯端末210からの指示に応じてブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を削除する。保持部2225は、削除部2224によって削除された患者識別情報を、予め定められた一定期間保持することで、ユーザが削除した情報を容易にブックマーク記憶部221に復元することを可能にする。すなわち、保持部2225は、患者識別情報がユーザにより選択されると、保持している患者識別情報をブックマーク記憶部221に復元する。また、保持部2225は、予め定められた一定期間内にユーザによりブックマーク患者リストが閲覧された場合に、保持している患者識別情報をブックマーク記憶部221に復元しても良い。
【0073】
共有ブックマーク記憶部2226は、携帯端末210からの指示により、ユーザが指定した特定の患者情報を、他のユーザがブックマーク記憶して共有可能にする。すなわち、ブックマーク患者リスト生成部222は、共有ブックマーク記憶部2226によるブックマークの共有の指定を基に、ユーザ同士でブックマークを共有して特定の患者情報を共有して参照できるように、特定の患者識別情報についてブックマーク患者リストを生成する。
【0074】
以上の構成及び動作により、本実施形態における情報処理システムによれば、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録した患者の電子カルテを削除し、または再登録可能であり、さらに必要に応じて複数のユーザで患者情報を共有することができる。
【0075】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0076】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されても良いし、単体の装置に適用されても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、過去に参照した情報を容易に参照することを可能にする情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1に示されているように、電子カルテシステムに格納された利用者の入力作業頻度に応じて、格納された情報を適切に整理する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-129018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、ユーザの入力作業頻度に応じた情報の整理ができるとしても、ユーザが繰り返し参照する情報を、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記患者情報ページを受信する受信手段と、
前記患者情報ページを表示する表示手段と、
前記患者情報ページを指定する指定手段と、
を備え、
前記サーバは、さらに、
前記指定手段によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信して、該ページ識別情報に対応する前記患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを用いた情報処理方法であって、
前記サーバが、前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを受信する受信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを表示する表示ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを指定する指定ステップと、
前記サーバが、前記指定ステップで指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶ステップと、
前記サーバが、前記ブックマーク記憶ステップで記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが繰り返し参照したい情報を、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することで、容易に参照したい情報にアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムのシーケンス図である。
【図4】本発明の第2実施形態における患者情報のテーブルを示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態におけるブックマーク患者リストを示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態における携帯端末の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態におけるウェブサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態における患者リストの表示画面である。
【図9】本発明の第2実施形態における患者情報の選択画面である。
【図10】本発明の第2実施形態における患者情報ページの表示画面である。
【図11】本発明の第2実施形態における看護プロフィールの表示画面である。
【図12】本発明の第2実施形態におけるProgressNoteの表示画面である。
【図13】本発明の第2実施形態における経過表の表示画面である。
【図14】本発明の第2実施形態における問診の表示画面である。
【図15】本発明の第2実施形態における申し送りの表示画面である。
【図16】本発明の第2実施形態における携帯端末の表示画面を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態におけるブックマークページの表示画面である。
【図18】本発明の第2実施形態におけるウェブサーバの内部構成を示す図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第4実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第4実施形態におけるウェブサーバの手続の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明記載する。ただし、以下の実施の形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
【0014】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システム100について、図1を用いて説明する。情報処理システム100は、患者情報をデータベースに蓄積して、患者情報をユーザが利用するためのシステムである。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム100は、携帯端末110と、サーバ120と、患者情報データベース130とを含む。これらは、互いに通信可能に接続されている。
【0016】
携帯端末110は、受信部111と、表示部112と、指定部113とを含む。サーバ120は、生成部121と、患者情報ページ送信部122と、ブックマーク記憶部123と、ブックマーク患者リスト生成部124と、ブックマーク患者リスト送信部125とを含む。
【0017】
サーバ120の生成部121は、患者情報データベース130から患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する。患者情報ページ送信部122は、携帯端末110からの要求に応じて患者情報ページを送信する。
【0018】
携帯端末110の受信部111は、患者情報ページを受信し、表示部112は、患者情報ページを携帯端末の表示画面に表示し、指定部113は、患者情報ページを指定する。
【0019】
サーバ120のブックマーク記憶部123は、指定部113によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、ページ識別情報に対応する患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶する。ブックマーク患者リスト生成部124は、ブックマーク記憶部123に記憶された患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成する。ブックマーク患者リスト送信部125は、生成したブックマーク患者リストを携帯端末110に送信する。
【0020】
以上の構成及び動作により、本実施形態によれば、ユーザが繰り返し参照したい情報を、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することで、容易に参照したい情報にアクセスすることができる。
【0021】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理システム200について、図2を用いて説明する。図2に示されているように、情報処理システム200は、携帯端末210と、ウェブサーバ220と、メインサーバ230と、患者情報データベース240とを含む。携帯端末210は、ウェブサーバ220及びメインサーバ230とネットワーク250を介して通信可能に接続されている。
【0022】
このような構成により、情報処理システム200は、携帯端末210において参照された患者情報ページのブックマーク記憶を行なって、ユーザが次回利用時に、患者情報ページを参照するのを容易にする。
【0023】
携帯端末210は、受信部211と、表示部212と、指定部213とを有する。ウェブサーバ220は、ブックマーク記憶部221と、ブックマーク患者リスト生成部222と、送受信部223とを有する。メインサーバ230は、患者情報ページ生成部231と、送信部232と、受信部233とを有する。
【0024】
携帯端末210は、受信部211において、ウェブサーバ220から送信された患者情報ページを受信する。表示部212は、受信した患者情報ページを携帯端末210の表示画面に表示する。指定部213は、患者情報ページの指定をユーザから受け付ける。携帯端末210は、指定部213において患者情報ページの指定を受け付けて、ネットワーク250を介してウェブサーバ220に患者情報ページのページ識別情報を送信する。
【0025】
ウェブサーバ220は、送受信部223において、携帯端末210から送信された患者情報ページの要求を受け付けると、メインサーバ230にこの要求を送信する。送受信部223は、メインサーバ230から送信された患者情報ページを受信すると、ネットワーク250を介して携帯端末210に送信する。
【0026】
ウェブサーバ220は、ブックマーク記憶部221において、携帯端末210の指定部213から患者情報ページのページ識別情報を受け付けると、患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて、患者情報をブックマーク記憶する。ブックマーク記憶部221は、受け付けたページ識別情報と、患者識別情報とを紐付けてユーザごとにブックマーク記憶することもできる。また、ブックマーク記憶部221は、携帯端末210の指定部213において指定された患者情報ページのサムネイルを、患者識別情報と紐付けて記憶する。さらに、ブックマーク記憶部221は、患者情報ページを記憶する際に、ユーザが患者情報ページを指定した際に入力したコメントと、患者識別情報とを紐付けて記憶することもできる。
【0027】
ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を一覧にして、ブックマーク患者リストを生成する。また、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶されたサムネイルを、携帯端末210の表示画面上に吹き出しの態様で表示されるようにブックマーク患者リストを生成することも可能である。例えば、サムネイルの表示は、患者IDの横に全て表示される態様でも良く、ユーザがカーソルを特定の患者に合わせると表示される態様でも良いが、これらの態様に限られない。ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶された患者識別情報を基に生成するブックマーク患者リストを、患者の属性に応じた表示態様で、患者情報ページの背景又は囲み線等に色を付す等の態様で携帯端末210に表示されるよう生成可能である。送受信部223は、ブックマーク記憶された患者情報ページのページ識別情報を、メインサーバ230に送信することができる。
【0028】
メインサーバ230は、受信部233において、ウェブサーバ220から患者情報ページの要求を受け付けると、患者情報データベース240から患者情報を読み出す。患者情報ページ生成部231は、読み出した患者情報を基に、患者情報ページを生成する。生成された患者情報ページを、送信部232は、ウェブサーバ220に送信する。また、メインサーバ230は、ブックマーク記憶された患者情報ページのページ識別情報をウェブサーバ220から受け付けて、患者情報ページに追加して記憶しても良い。
【0029】
図3は、本実施形態における携帯端末210と、ウェブサーバ220と、メインサーバ230と、患者情報データベース240とのやり取りを示すシーケンス図である。
【0030】
ステップS301において、携帯端末210は、患者情報ページをウェブサーバ220に要求すると、ウェブサーバ220の送受信部223から、メインサーバ230に要求が送信される。ステップS303において、メインサーバ230の受信部233は、患者情報ページの要求を受信すると、患者情報データベース240から患者情報を読み出す。ステップS305において、メインサーバ230の患者情報ページ生成部231は、患者情報データベース240から読み出した患者情報を基に患者情報ページを生成する。ステップS307において、送信部232は、生成した患者情報ページをウェブサーバ220に送信し、ウェブサーバ220の送受信部223は、さらに、受信した患者情報ページを携帯端末210に送信する。
【0031】
ステップS309において、携帯端末210の表示部212は、受信部211において受信した患者情報ページを、携帯端末210の表示画面に表示する。ステップS311において、指定部213は、表示画面に表示された患者情報ページにユーザがブックマークに登録したいページがあれば、登録の指定を受け付ける。ステップS313において、携帯端末210は、登録の指定を受け付けた患者情報ページのページ識別情報をウェブサーバ220に送信する。
【0032】
ステップS315において、ウェブサーバ220のブックマーク記憶部221は、受信したページ識別情報と、患者識別情報とを紐付けて記憶する。ステップS317において、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を一覧にして、ブックマーク患者リストを生成する。
【0033】
図4は、本実施形態における患者情報データベース240に記憶された患者情報のテーブル400を示す図である。図4に示されているように、患者情報のテーブル400は、患者ID401と、患者氏名402と、性別403と、年齢404と、病棟405と、病歴406と、病名407と、退院予定408とから構成されている。
【0034】
患者ID401は、患者ごとに付けられたIDである。患者氏名402は、通院患者または入院患者の氏名を示す。性別403は、患者の性別を示し、年齢404は、患者の年齢を示す。病棟405は、入院患者の入院している病棟及び病室を示す。病歴406は、患者の病歴を示し、病名407は、患者が現在罹っている病名を示す。退院予定408は、入院患者のうち、退院する予定がある患者に「有」を記入し、退院予定が無い患者に「無」を記入する。患者情報のテーブル400に示される情報は、ここに示した情報の他に入院患者の入院日、入院歴、通院歴、患者家族の既往歴などを含んでも良く、またこれら情報に限られない。
【0035】
図5は、本実施形態におけるブックマーク患者リスト500を示す図である。ブックマーク患者リスト500は、指定部213において指定された患者情報ページのページ識別情報と、患者識別情報とを紐付けてブックマーク記憶部221に記憶された情報を基に、ブックマーク患者リスト生成部222において生成されたリストである。患者情報のテーブル400に示された情報401〜405に加えて、ブックマーク記憶日付501と、最終参照日付502と、ページ識別情報503とを加えた内容である。なお、ブックマーク患者リスト500に表示される情報はこれら情報に限られない。
【0036】
ブックマーク記憶日付501は、ユーザが患者情報を携帯端末210の指定部213において指定して、ブックマーク記憶した日付である。患者ID「90000002」の佐藤次郎氏の情報は2010/12/06の10:25にブックマーク記憶されたことを示す。最終参照日付502は、ユーザがブックマーク記憶した患者情報ページを最後に参照した日付を示す。患者ID「90000002」の佐藤次郎氏の情報は、2011/06/26の17:10に参照されたことを示す。ページ識別情報503は、ユーザにより指定部213で指定された患者情報ページ(たとえば病歴、薬歴)を表わす識別情報である。本実施形態においては、佐藤次郎氏のページ識別情報は「90000002bbaa」で表わされ、「病歴」のページをブックマーク記憶したことを示す。ブックマーク患者リスト500は、ブックマーク患者リスト生成部222において生成され、ウェブサーバ220に記憶される。ユーザが次回利用する際に、携帯端末210に表示されるブックマーク患者リストから佐藤次郎氏を選択すると、「90000002bbaa」のページ識別情報と共に記憶された佐藤次郎氏の患者情報ページが読み出され、ウェブサーバ220から携帯端末210に送信される。
【0037】
図6は、本実施形態における携帯端末210の処理手順を示すフローチャートである。ステップS601において、携帯端末210は、患者情報ページの送信をウェブサーバ220に要求する。ステップS603において、携帯端末210は、患者情報ページをウェブサーバ220から受信する。ステップS605において、携帯端末210の表示部212は、受信した患者情報ページを表示画面に表示する。ステップS607において、指定部213は、ユーザから患者情報ページの指定を受け付けると、ステップS609に進む。ステップS609において、携帯端末210は指定された患者情報ページのページ識別情報を、ウェブサーバ220に送信する。
【0038】
図7は、本実施形態におけるウェブサーバ220の処理手順を示すフローチャートである。ステップS701において、ウェブサーバ220のブックマーク記憶部221は、ユーザから指定された患者情報ページのページ識別情報を携帯端末210から受信する。ステップS703において、ブックマーク記憶部221は、ユーザから指定された患者情報ページのサムネイルを、患者識別情報と紐付けて記憶する。ステップS705において、ブックマーク記憶部221は、患者情報ページに関連する患者識別情報を読み出す。ステップS707において、ブックマーク記憶部221は、ページ識別情報と、読み出した患者識別情報とを紐付けてユーザごとにブックマーク記憶する。ステップS709において、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成する。
【0039】
次に、図8〜図17において、本実施形態における携帯端末210に表示される画面について説明する。図8は、本実施形態における患者リスト800の表示画面である。図8に示されているように、患者リスト800は、タイトル801と、患者検索欄802と、患者情報803〜81nにより構成されている。
【0040】
患者リスト800のタイトル801は、携帯端末210に表示されている画面が「患者リスト」であることを示す。患者検索欄802は、ユーザが患者検索を行なうためのキーワードの入力欄である。患者情報803〜81nは、ユーザが参照可能な患者のリストである。患者情報803は、氏名が山田太郎であり、IDが「90000001」であることを示し、本人確認のための顔写真を示す。患者情報804は、氏名が小島健太であり、IDが「90000005」であることを示し、本人確認のための顔写真を示す。以下、患者情報805〜81nについても、同様の情報を示す。これらの患者情報803〜81nは、図4の患者情報のテーブル400に記載され、患者情報データベース240に格納されている。このように、本実施形態においては、患者情報803〜81nのように表示画面に16人分の患者情報を示すが、同一画面上に表示する人数は任意に変更可能である。
【0041】
Patient Menuタグ830は、表示画面に患者情報のリストを表示する際に用いられる。ユーザによりPatient Menuタグ830が選択されると、携帯端末210の表示画面に患者リスト800が表示される。ユーザが参照したい患者の表示を選択すると、その患者の詳細な情報が表示画面に表示される。Book Markタグ831は、ユーザが過去に参照してブックマーク記憶した患者情報ページのリスト(ブックマーク患者リスト)を携帯端末210の表示画面に表示する際に用いられる。ユーザによりBook Markタグ831が選択されると、ユーザのログインIDに紐付けて記憶されているブックマーク患者リスト(図5)のテーブルを基に、患者情報のリストが生成されて表示画面に表示される。
【0042】
図9は、本実施形態における患者情報の選択画面900である。図9に示されているように、患者情報の選択画面900は、患者表示欄901と、患者検索欄902と、サイドメニュー910(911〜920)とにより構成されている。
【0043】
患者表示欄901には、ユーザが現在選択している患者氏名、IDなどを表示する。選択画面900の左端のサイドメニュー910は、ユーザにおいて、患者を担当患者911、入院患者912、3階東病棟913のように任意の患者分類に分けて表示できることを示す。このサイドメニュー910による患者分類は、ユーザごとに分類の設定を変更することができるように設定されている。そして、ユーザによりサイドメニュー910による患者分類が行なわれると、ネットワーク250を通じてウェブサーバ220およびメインサーバ230に送信されて、患者情報ページ生成部231において患者分類が行なわれた患者情報ページが生成される。
【0044】
図10は、本実施形態における患者情報ページ1000の表示画面である。図10に示されているように、患者情報ページ1000は、患者検索欄802と、患者表示欄901と、メニュー1010(1011〜1016)と、各操作ボタン1020〜1024とにより構成されている。メニュー1010には、患者プロフィール1011と、看護プロフィール1012と、ProgressNote1013と、経過表1014と、問診1015と、申し送り1016とが含まれる。メニュー1010に含まれる項目はこれらに限るものではなく、ユーザが任意で追加、削除することができ、ユーザの使い方に合わせて設定することができる。
【0045】
患者プロフィール1011は、生年月日、住所、血液型、家族、連絡先、病歴、薬歴などの患者情報を示す。看護プロフィール1012は、血液型、感染症、発病及び経過などの患者情報を示す(図11)。ProgressNote1013は、診療記事などを示す(図12)。診療記事の内容は、患者が来院した経緯と、病状と、医師の診断結果等の情報を含むが、これら情報に限られない。経過表1014は、患者の病状の経過を示す。問診1015は、医師による問診結果として、患者の氏名、性別、脈拍、血圧、平熱、出身地、身長、体重等を示す(図14)。申し送り1016は、看護師から看護師又は医師への申し送り事項を示す(図15)。
【0046】
次に、患者情報ページ下段の承認ボタン1020は、ユーザが、研修医の診断結果などについて一括して「承認」を行なう場合に用いる。スケジュールボタン1021は、ユーザのスケジュールを表示する際に用いる。メールボタン1022は、ユーザがメールを送受信する際に用いる。ログアウトボタン1023は、ユーザが携帯端末210の使用を中止してログアウトする際に用いる。Book markボタン1024は、ユーザが頻繁に参照する患者情報ページをブックマーク記憶するために用いる。具体的には、ユーザがブックマーク記憶したい患者情報ページを参照中に、Book markボタン1024が押されると、当該ページのページ識別情報が携帯端末210からウェブサーバ220に送信される。ブックマーク記憶部221は、ページ識別情報と患者識別情報とを紐付けて記憶される。そして、ブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221に記憶された情報を基にブックマーク患者リストを生成する。ユーザが次回携帯端末210を利用する際に、ブックマーク患者リストから患者を選択すると、前回ブックマーク記憶したページが表示される。
【0047】
本実施形態においては、山田太郎氏の患者情報がブックマーク記憶としてユーザに選択されている。ユーザにより参照されていたページは患者の既往歴のページであり、既往歴のページを示すページ識別情報「90000001abaa」(図5の503)が、携帯端末210からウェブサーバ220にネットワーク250を介して送信される。ブックマーク記憶部221は、送信されたページ識別情報「90000001abaa」と、山田太郎氏の患者識別情報とを紐付けて記憶する。ブックマーク患者リスト生成部222は、山田太郎氏の患者情報を基にブックマーク患者リスト(図5)を生成する。携帯端末210の表示画面において、Book Markタグ831が押されると、山田太郎氏の患者情報やその他ユーザによりブックマーク記憶された患者の一覧である。ブックマーク患者リストが表示される。
【0048】
図11は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち看護プロフィール1012を選択した場合の表示画面1100である。図11に示されているように、看護プロフィール1012の表示画面1100は、血液型1101、感染症1102、主訴1103、発病及び経過1104などの情報により構成されている。血液型1101は、山田太郎氏の血液型B型を示す。感染症1102は、山田太郎氏の感染症の有無を示す。主訴1103は、山田太郎氏が最も強く訴える症状について示す。発病及び経過1104は、発病と発病後の経過を示す。医師の氏名1105は、看護プロフィールを記載した担当医師の氏名を示す。記載日時1106は、担当医師が看護プロフィールを記載した日時を示す。
【0049】
図12は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうちProgressNote1013を選択した場合の表示画面1200である。図12に示されているように、ProgressNote1013の表示画面1200は、2号紙に記載日付と診療科が記載され、診療記事1201により構成されている。診療記事1201には、たとえば、患者自身による自覚所見(S:Subjective Data)と、医師による他覚所見(O:Objective Data)と、評価(A:Assessment)と、計画(P:Plan)とを記入する(SOAP)。ProgressNote1013は、その他患者の受診科及び薬を処方した日付などの必要な情報が記入される。なお、2号紙とは医師の診療記録を記入したものである。1号紙は患者の氏名、生年月日等、保険情報、病名情報などを記入したものである。
【0050】
図13は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち経過表1014を選択した場合の表示画面1300である。図13に示されているように、経過表1014の表示画面1300は、患者の病状の経過を示すために、表1301及び1303と、グラフ1302とにより構成されている。経過表1014の表示画面1300は、表1301及び1303と、グラフ1302を用いて患者の病状を客観的に表示するために各検査数値として表わす。
【0051】
図14は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち問診1015を選択した場合の表示画面1400を示す図である。図14に示されているように、問診1015の表示画面1400は、問診ページ1401により構成されている。問診ページ1401は、患者の氏名、性別、脈拍、血圧、平熱、身長、体重などの基本情報が記入され、患者の診察に当たりユーザにとって必要なデータを記入される。また、問診ページ1401は、患者や患者の家族などに自覚症状や発病の状況、経過や既往の治療状況、既往歴、生活史、家族歴などの内容をユーザにより記入される。なお、図14〜図16のメニューに含まれる項目は図10〜図13と異なるが、これらのメニュー表示はユーザにより項目を変更して設定した場合を示す。
【0052】
図15は、本実施形態における患者情報ページ1000(図10)に示されるメニュー1010のうち申し送り1016を選択した場合の表示画面1500を示す図である。図15に示されているように、申し送り1016の表示画面1500は、複数の申し送り欄1502(1501a〜1501c)により構成されている。申し送り欄1502は、看護師が勤務交代時に、患者の病状及び身体状況、その他連絡事項を、引き継ぎの看護師に報告し、引き継ぐ内容を記入される。申し送り欄1501aは、申し送り事項を記入した例であり、記入した日付及び時間(2009年5月10日(火) 08:30)、記入した看護師氏名(看護師A)、申し送りの内容「明日手術予定。・・」を示す。複数の申し送り欄1502は、申し送り事項を時系列で表示し、所定期間内の申し送り事項を参照することができる。本実施形態においては、2009年5月10(火)08:30〜2009年5月11日(水)02:30までの4回分の申し送り事項を参照することができる。
【0053】
図16は、本実施形態における携帯端末210において、ユーザが患者情報を検索した際の表示画面1600を示す図である。図16に示されているように、表示画面1600は、患者検索欄802に検索ワードを入力して検索すると(表示画面1600a)、検索結果が表示される(表示画面1600b)構成である。
【0054】
表示画面1600aは検索前の画面であり、図12で説明したProgressNote1013が表示されており、表示画面1600bは、検索後の画面を示す。表示画面1600aの患者検索欄802は、ユーザが参照したい患者を検索するための患者氏名、患者ID、患者の入院日、患者の入院部屋番号などのキーワードを入力される。本実施形態においては、検索ワードとして、「301号室」を入力されている。表示画面1600bの検索結果画面1601は、検索結果として「301号室」に入院している患者一覧を表示し、「東病棟301号室」に入院する山田太郎氏および高橋三郎氏と、「西病棟301−4」に入院する伊藤剛氏とを示す。ユーザは、この検索結果に基づいて、任意の患者の表示を選択することで、参照したい患者情報を見ることができる。この患者検索欄802を用いた患者検索は、Patient Menuタグ830(図8)を選択して患者リストを参照する場合でも、Book Markタグ831(図8)を選択してブックマーク患者リストを参照する場合でも、実行することができる。
【0055】
図17は、本実施形態におけるブックマークページ1700の表示画面である。図17に示されているように、ブックマークページ1700は、携帯端末210の画面下部に表示されたBook markボタン1024をユーザにタッチされると、現在参照されている患者情報の患者氏名を画面に表示する(1702)。ブックマークページ1700は、表示した患者情報についてユーザから、ブックマーク記憶部221に登録するブックマーク番号の選択を受け付ける(1701)。ブックマーク記憶部221は、選択された番号を、ページ識別情報と患者識別情報とユーザIDとを紐付けて記憶する。
【0056】
ウェブサーバ220のブックマーク患者リスト生成部222は、ブックマーク記憶部221において記憶されたブックマーク番号とページ識別情報と患者識別情報とを紐付けてブックマーク患者リストを生成する。なお、ブックマーク番号の設定は、ブックマーク記憶部に記憶するための必須の設定事項ではない。
【0057】
図18は、本実施形態におけるウェブサーバ220の内部構成を示す図である。本実施形態において患者情報データベース240はウェブサーバ220に含まれる構成ではないが、図18においては患者情報データベース240がウェブサーバ220に含まれる構成として説明する。
【0058】
ウェブサーバ220は、CPU1810、ROM1820、通信制御部1830、RAM1840、及びストレージ1850を備えている。CPU1810は中央処理部であって、様々なプログラムを実行することによりウェブサーバ220全体を制御する。ROM1820は、リードオンリメモリであり、CPU1810が最初に実行すべきブートプログラムの他、各種パラメータ等を記憶している。また、RAM1840は、ランダムアクセスメモリであり、ページ識別情報1841と、ブックマーク記憶モジュール1842と、ブックマーク患者リスト生成モジュール1845とを有する。ブックマーク記憶モジュール1842は、サムネイル1843と、患者識別情報1844とを含む。
【0059】
一方、ストレージ1850は、患者情報データベース1851を構成しており、患者情報ページ1852と、図5に示すブックマーク患者リスト500のブックマーク患者リストデータベース1853とを有する。また、通信制御部1830は、携帯端末210及びメインサーバ230とのネットワーク250を介した通信を制御する。
【0060】
ページ識別情報1841は、携帯端末210から送信される。ブックマーク記憶モジュール1842は、ページ識別情報1841と、サムネイル1843と、患者識別情報1844とを紐付けて記憶する。なお、患者識別情報1844は、メインサーバ230から患者情報ページを受信した際に記憶される。ブックマーク患者リスト生成モジュール1845は、患者識別情報1844を携帯端末210のユーザごとに一覧にして、ユーザごとのブックマーク患者リストを生成する。
【0061】
患者情報データベース1851の患者情報ページ1852は、メインサーバ230から患者情報ページを受信すると、ウェブサーバ220に記憶される。また、ブックマーク患者リストデータベース1853は、ブックマーク患者リスト生成モジュール1845により生成されたブックマーク患者リストを格納する。
【0062】
以上の構成及び動作により、本実施形態によれば、ユーザが繰り返し参照したい患者の電子カルテを選択してブックマークに登録することで、次回利用時に、ユーザがブックマーク登録した電子カルテに容易にアクセスすることができる。
【0063】
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る情報処理システムについて、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態に係る情報処理システム1900の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る情報処理システム1900は、上記第2実施形態と比べると、携帯端末210と、ウェブサーバ1920と、患者情報データベース240のみで情報処理システム1900を構成し、メインサーバ230を有しない点で異なる。その他の構成及び動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成及び動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0064】
サーバ1920は、患者情報ページ生成部231と、ブックマーク記憶部221と、ブックマーク患者リスト生成部222と、送受信部223とを有しており、患者情報データベース240と通信可能に接続されている。
【0065】
以上の構成及び動作により、本実施形態よれば、情報処理システムを構築するサーバの数を減らすことにより、サーバの管理を容易にすることが可能である。
【0066】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係る情報処理システムについて、図20を用いて説明する。図20は、本実施形態に係る情報処理システム2000の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る情報処理システム2000は、上記第2実施形態と比べるとウェブサーバ2020が、カウント部2024と、参照回数記憶部2025とを有する点で異なる。その他の構成及び動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成及び動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0067】
カウント部2024は、患者識別情報ごとに、携帯端末210においてユーザに参照された患者情報ページの回数をカウントする。具体的には、カウント部2024は、携帯端末210においてブックマーク患者リストから同一患者が選択されて患者情報ページの送信を要求されると、ユーザごとに患者情報ページの参照回数をカウントする。そして、参照回数記憶部2025は、カウント部2024においてカウントした参照回数を記憶する。ブックマーク患者リスト生成部2022は、参照回数記憶部2025によりカウントされた参照回数に応じた順番にブックマーク患者リストをユーザごとに生成する。たとえば、生成されるブックマーク患者リストは、参照回数が多いほど、ブックマークの上位に表示される。
【0068】
図21は、本実施形態におけるウェブサーバ2020の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
ステップS2101において、カウント部2024は、患者識別情報ごとに、携帯端末210で参照された参照回数をカウントする。ステップS2103において、参照回数記憶部2025は、カウント部2024においてカウントされた参照回数を記憶する。そして、ステップS2105において、ブックマーク患者リスト生成部2022は、参照回数記憶部2025から取得する患者情報ページの参照回数に応じて、ブックマーク患者リストをユーザごとに生成する。
【0070】
以上の構成及び動作により、本実施形態における情報処理システムによれば、ユーザが繰り返し参照したい情報をユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録することにより、参照回数が多いページをユーザごとに優先的に表示することができる。
【0071】
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る情報処理システムについて、図22を用いて説明する。図22は、本実施形態に係る情報処理システム2200の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る情報処理システム2200は、上記第2実施形態と比べると、ウェブサーバ2220が、削除部2224と、保持部2225と、共有ブックマーク記憶部2226とを有する点で異なる。その他の構成及び動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成及び動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0072】
削除部2224は、携帯端末210からの指示に応じてブックマーク記憶部221に記憶された患者識別情報を削除する。保持部2225は、削除部2224によって削除された患者識別情報を、予め定められた一定期間保持することで、ユーザが削除した情報を容易にブックマーク記憶部221に復元することを可能にする。すなわち、保持部2225は、患者識別情報がユーザにより選択されると、保持している患者識別情報をブックマーク記憶部221に復元する。また、保持部2225は、予め定められた一定期間内にユーザによりブックマーク患者リストが閲覧された場合に、保持している患者識別情報をブックマーク記憶部221に復元しても良い。
【0073】
共有ブックマーク記憶部2226は、携帯端末210からの指示により、ユーザが指定した特定の患者情報を、他のユーザがブックマーク記憶して共有可能にする。すなわち、ブックマーク患者リスト生成部222は、共有ブックマーク記憶部2226によるブックマークの共有の指定を基に、ユーザ同士でブックマークを共有して特定の患者情報を共有して参照できるように、特定の患者識別情報についてブックマーク患者リストを生成する。
【0074】
以上の構成及び動作により、本実施形態における情報処理システムによれば、ユーザ自身が積極的に選択してブックマークに登録した患者の電子カルテを削除し、または再登録可能であり、さらに必要に応じて複数のユーザで患者情報を共有することができる。
【0075】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0076】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されても良いし、単体の装置に適用されても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記患者情報ページを受信する受信手段と、
前記患者情報ページを表示する表示手段と、
前記患者情報ページを指定する指定手段と、
を備え、
前記サーバは、さらに、
前記指定手段によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信して、該ページ識別情報に対応する前記患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記ブックマーク記憶手段は、前記指定手段によって指定された患者情報ページのサムネイルをさらに記憶し、
前記ブックマーク患者リスト生成手段は、前記携帯端末の表示画面上に吹き出しで前記サムネイルが表示されるように前記ブックマーク患者リストを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ブックマーク記憶手段は、前記携帯端末のユーザごとに、前記患者識別情報を記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サーバは、さらに、
前記ブックマーク患者リストに含まれる前記患者識別情報ごとに、前記携帯端末によって参照された参照回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段でカウントされた参照回数を記憶する参照回数記憶手段と、
を備え、
前記ブックマーク患者リスト生成手段は、
前記参照回数記憶手段に記憶された参照回数に応じた順番で、前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にして前記ブックマーク患者リストを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記サーバは、
前記携帯端末からの指示に応じて前記ブックマーク記憶手段から前記患者識別情報を削除する削除手段と、
前記削除手段によって前記ブックマーク記憶手段から削除された前記患者識別情報を一定期間保持する保持手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記携帯端末の複数のユーザが共有可能なように、前記患者識別情報を記憶する共有ブックマーク記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記ブックマーク患者リスト生成手段は、それぞれの患者の属性に応じた表示態様でブックマーク患者が表示されるように前記ブックマーク患者リストを生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記ブックマーク記憶手段は、
前記携帯端末のユーザが、患者情報ページを指定した際に入力したコメントを、前記患者識別情報に紐付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを用いた情報処理方法であって、
前記ーバが、前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを受信する受信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを表示する表示ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを指定する指定ステップと、
前記サーバが、前記指定ステップで指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶ステップと、
前記サーバが、前記ブックマーク記憶ステップで記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする情報処理装置を制御する制御方法。
【請求項12】
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする情報処理装置の制御をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【請求項1】
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記患者情報ページを受信する受信手段と、
前記患者情報ページを表示する表示手段と、
前記患者情報ページを指定する指定手段と、
を備え、
前記サーバは、さらに、
前記指定手段によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信して、該ページ識別情報に対応する前記患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記ブックマーク記憶手段は、前記指定手段によって指定された患者情報ページのサムネイルをさらに記憶し、
前記ブックマーク患者リスト生成手段は、前記携帯端末の表示画面上に吹き出しで前記サムネイルが表示されるように前記ブックマーク患者リストを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ブックマーク記憶手段は、前記携帯端末のユーザごとに、前記患者識別情報を記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サーバは、さらに、
前記ブックマーク患者リストに含まれる前記患者識別情報ごとに、前記携帯端末によって参照された参照回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段でカウントされた参照回数を記憶する参照回数記憶手段と、
を備え、
前記ブックマーク患者リスト生成手段は、
前記参照回数記憶手段に記憶された参照回数に応じた順番で、前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にして前記ブックマーク患者リストを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記サーバは、
前記携帯端末からの指示に応じて前記ブックマーク記憶手段から前記患者識別情報を削除する削除手段と、
前記削除手段によって前記ブックマーク記憶手段から削除された前記患者識別情報を一定期間保持する保持手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記携帯端末の複数のユーザが共有可能なように、前記患者識別情報を記憶する共有ブックマーク記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記ブックマーク患者リスト生成手段は、それぞれの患者の属性に応じた表示態様でブックマーク患者が表示されるように前記ブックマーク患者リストを生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記ブックマーク記憶手段は、
前記携帯端末のユーザが、患者情報ページを指定した際に入力したコメントを、前記患者識別情報に紐付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
互いに通信可能な携帯端末とサーバと患者情報データベースとを用いた情報処理方法であって、
前記ーバが、前記患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを受信する受信ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを表示する表示ステップと、
前記携帯端末が、前記患者情報ページを指定する指定ステップと、
前記サーバが、前記指定ステップで指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶ステップと、
前記サーバが、前記ブックマーク記憶ステップで記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成手段と、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する患者情報ページ送信手段と、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けて記憶するブックマーク記憶手段と、
前記ブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成手段と、
前記ブックマーク患者リスト生成手段により生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする情報処理装置を制御する制御方法。
【請求項12】
患者情報データベースから患者情報を読み出して、患者情報ページを生成する生成ステップと、
通信可能な携帯端末からの要求に応じて前記患者情報ページを送信する送信ステップと、
前記携帯端末によって指定された患者情報ページのページ識別情報を受信し、該患者情報ページに関連する患者の患者識別情報に紐付けてブックマーク記憶手段に記憶された前記患者識別情報を一覧にしてブックマーク患者リストを生成するブックマーク患者リスト生成ステップと、
前記ブックマーク患者リスト生成ステップにより生成されたブックマーク患者リストを前記携帯端末に送信するブックマーク患者リスト送信ステップとを備えたことを特徴とする情報処理装置の制御をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
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【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
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【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2013−41462(P2013−41462A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178523(P2011−178523)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
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