説明

情報処理システム、情報処理端末、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】ネットワークの状況に基づいた各ゲームへの影響度に応じて、当該各ゲームの内容を表示する。
【解決手段】情報処理システムであって、複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、前記実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信する送信手段と、前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報を取得する通信情報取得手段と、前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段と、取得された前記通信情報に基づいて、前記各適性情報を取得する適性情報取得手段と、取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理端末、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバとクライアントとをネットワークを介して接続し、オンラインでゲームをプレイすることができるいわゆるオンラインゲームが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような場合においてクライアントとサーバのネットワークの状況や端末の種類等は様々であり、例えば、ネットワーク遅延が大きい場合であって、タイミングを重視するようなゲームを実行する場合には、ゲームの実行が困難な場合がある。このような場合において、例えば、当該ネットワークの状況等に基づいた各ゲームへの影響度に応じて、各ゲームの選択画面等が表示されれば、ユーザーにとって便利である。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ネットワークの状況(例えば、ネットワーク遅延)に基づいた各ゲームへの影響度に応じて、当該各ゲームの内容を表示する情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)情報処理システムであって、複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、前記実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信する送信手段と、前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報を取得する通信情報取得手段と、前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段と、取得された前記通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得する適性情報取得手段と、取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段と、を含むことを特徴とする。
【0006】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記表示情報生成手段は、前記全部または一部のアプリケーションの内容を、それぞれ対応する前記適性情報とともに表示するための表示情報を生成することを特徴とする。
【0007】
(3)上記(1)または(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記表示情報生成手段は、前記全部または一部のアプリケーションの内容を、対応する前記適性情報に応じた順序で表示するための表示情報を生成することを特徴とする。
【0008】
(4)上記(1)または(3)のいずれかに記載の情報処理システムは、更に、前記送信手段と端末とを接続するネットワークの種別を表すネットワーク情報を取得するネットワーク情報取得手段を有し、前記表示情報生成手段は、更に、前記ネットワーク情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成することを特徴とする。
【0009】
(5)上記(1)または(4)のいずれかに記載の情報処理システムは、前記情報処理システムは、更に、前記端末の種別を表す端末種別情報を取得する端末情報取得手段を有し、前記表示情報生成手段は、更に、前記端末情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成することを特徴とする。
【0010】
(6)上記(1)または(5)のいずれかに記載の情報処理システムは、前記情報処理システムは、更に、前記端末のコントローラの種別を表すコントローラ情報を取得するコントローラ情報取得手段を有し、前記表示情報生成手段は、更に、前記コントローラ情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成することを特徴とする。
【0011】
(7)上記(1)または(6)のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記適性情報記憶手段は、更に、前記各アプリケーションの実施に基づく各実行状態情報を関連付けて記憶することを特徴とする。
【0012】
(8)上記(7)に記載の情報処理システムにおいて、前記実行手段は、前記少なくとも1のアプリケーションを、対応する前記実行状態情報を用いて実行することを特徴とする。
【0013】
(9)上記(1)または(8)のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記適性情報が所定の条件以下の場合には、前記実行手段とは異なる他の実行手段を用いて前記少なくとも1のアプリケーションを実行するとともに、前記送信手段とは異なる他の送信手段を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を送信することを特徴とする。
【0014】
(10)情報処理方法であって、複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行し、送信手段により、前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信し、前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報を取得し、前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶し、取得された前記通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得し、取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する、ことを特徴とする。
【0015】
(11)情報処理プログラムであって、複数のアプリケーションのうち少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信する送信手段と、前記端末と、の間の通信状況を表す通信情報を取得する通信情報取得手段、前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段、取得された前記通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得する適性情報取得手段、及び、取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段、としてコンピュータを機能させることを特徴等する。
【0016】
(12)上記(11)に記載の情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0017】
(13)情報処理端末であって、複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を、送信手段から、受信する受信手段と、前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報に基づいて、前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段から取得された、前記各アプリケーションの各適性情報に応じて生成された、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0018】
(14)上記(1)に記載の情報処理システムは、少なくとも1のアプリケーションを実行する複数の実行手段と、複数の送信手段とを含み、前記通信情報取得手段は、前記複数の送信手段と前記端末との間の各通信状況を表す各通信情報を取得し、前記適性情報取得手段は、取得された前記各通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得し、前記実行手段及び前記送信手段は、前記各通信情報及び前記各適性情報に応じて、前記複数の実行手段及び前記複数の送信手段からそれぞれ選択される1の実行手段及び1の送信手段であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの一例について説明するための図である。
【図2】図1に示した端末の構成について説明するための図である。
【図3】図1に示した端末の外観の一例を示す図である。
【図4】図1に示した仮想マシンについて説明するための図である。
【図5】図1に示した情報処理システムの機能的な構成の一例を示す図である。
【図6】図5に示した適性情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【図7】図5に示した表示情報生成部により生成された表示情報の一例を示す図である。
【図8】図5に示した実行制御部の機能的な構成の一例を示す図である。
【図9】本実施の形態における情報処理システムの処理のフローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの一例について説明するための図である。図1に示すように、本実施の形態における情報処理システム110は、クラウド基盤100と、1または複数の端末102とを含む。クラウド基盤100と当該端末102は、ネットワーク101を介して接続される。
【0022】
クラウド基盤100は、管理サーバ103、後述する1または複数の仮想マシン(VM)104、1または複数のデータベース(DB)105を含む。なお、ここでいうクラウド基盤100とは、いわゆるネットワーク101をベースとしたコンピュータの利用形態であって、ユーザーがコンピュータ処理をネットワーク経由で、サービスとして利用するための基盤をいう。
【0023】
端末102は、図2に示すように、制御部201、通信部202、記憶部203、表示部204、操作部205を含む。なお、各部201−205は、バス206を介して接続される。制御部201は、例えば、CPUやMPU等であって、記憶部203に格納されたプログラムに従って動作する。記憶部203は、例えば、ハードディスクやROMやRAM等の情報記録媒体で構成され、制御部201によって実行されるプログラムを保持する情報記録媒体である。また、記憶部203は、制御部201のワークメモリとしても動作する。なお、上記制御部201で処理されるプログラムは、例えば、ネットワーク101を介して、ダウンロードされて提供されてもよいし、または、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な各種の情報記録媒体によって提供されてもよい。
【0024】
操作部205は、例えば、キーボード、マウス、コントローラ、ボタン等のインターフェースで構成され、ユーザーの指示操作に応じて、当該指示操作の内容を制御部201に出力する。表示部204は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、または有機ELディスプレイ等であって、制御部201からの指示に従い、情報を表示する。
【0025】
なお、上記端末102の構成は一例であってこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、テレビ、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等を含み、また、操作部205は、ゲームパッド、テレビのリモコン、タッチパネル等を含む。また、データベース105や管理サーバ103も、上記と同様の制御部201、通信部202、記憶部203を含んで構成されることから、詳細な説明については省略する。
【0026】
図3は、端末の外観の一例を示す図である。図3に示すように、端末102は、例えば、操作部205として、方向キー301、複数のボタン302、アナログ操作部303を有し、また、表示部204として表示画面304を有する。
【0027】
方向キー301は、例えば、上方向指示キー、下方向指示キー、右方向指示キー、左方向指示キーを有する。当該方向キー301により、ユーザーは、例えば、画面上の対象物を、上下左右に移動する等を行う。また、複数のボタン302には、それぞれ、例えば、a、b、c、d等の印をそれぞれ有する。ユーザーは、例えば、これらのボタン302を押すことにより、実行されるアプリケーションによって定められるそれぞれのボタンに応じた処理を実行することができる。なお、当該複数のボタン302は、ユーザーがこれらのボタンを押し込んだ強さや距離に応じた処理を実行することのできるいわゆるアナログボタンであってもよい。
【0028】
アナログ操作部303は、例えば、所定の基準位置からの傾倒操作が可能であり、ユーザーは、アナログ操作部303の基準位置からの傾き量と傾き方向に応じた入力情報を入力する。例えば、ユーザーは、アナログ操作部303を用いて、表示画面304上に表示された対象物を、当該傾き量と傾き方向に応じて、所望の方向に所望の量だけ傾けることを行うことができる。また、表示画面304は、表示部204の表示画面304に相当し、例えば、アプリケーションに応じた画像等を表示する。
【0029】
なお、図3に示した端末102の外観、操作部205及び表示部204の構成は、一例であって、これに限られるものではない。例えば、操作部205は、表示部204に表示されたタッチパネルにより形成されてもよいし、表示部204は、CRTや液晶表示装置で形成されたモニタ等の表示画面であってもよい。更に、方向キー301、複数のボタン302、アナログ操作部303の数はその他の数または形状であってもよいし、また、端末102は、スタートボタンやセレクトボタン(図示なし)等その他のボタンや加速度センサ等を有してもよい。
【0030】
図4は、図1に示した仮想マシンを説明するための図である。図4に示すように、クラウド基盤100は、仮想マシン制御部401、仮想マシン制御部401に接続された物理マシン402群を含む。
【0031】
図4に示すように、各物理マシン402上にはハイパーバイザ403が設けられ、ハイパーバイザ403上に1又は複数の仮想マシン(VM)104が立ち上げられる。なお、ハイパーバイザ403とは、汎用OSの助けを必要とせずに、各物理マシン402の上に仮想マシン104を立ち上げ、制御するソフトウェアである。また、仮想マシン104とは、公知のようにCPUとメモリのセットを仮想的に作りだしたものである。なお、各物理マシン402は、CPUやメモリ等により形成されるコンピュータであることはいうまでもない。
【0032】
各仮想マシン104は、OS404とアプリケーション405を有する。なお、仮想マシン104で処理される上記プログラムは、当該アプリケーション405の1つに相当する。仮想マシン制御部401は、上記物理マシン402上に、1又は複数の仮想マシン104を生成する。これは、具体的には、ハイパーバイザ403を介して、仮想マシン104への物理マシン402のリソース(例えば、CPUの処理時間、メモリ容量等のリソース)を割り当てて、制御することによって行われる。
【0033】
つまり、下記に説明する仮想マシン104におけるプログラムのインストールや実行は、実際には、物理マシン402で行われる。例えば、物理マシン402におけるメモリ等で構成される記憶部に、本実施の形態におけるプログラムを含む複数のプログラムが、記憶され、本実施の形態におけるプログラムは、実際には物理マシン402の1または複数のCPUにより、実行される。このとき、物理マシン402の1または複数のCPUは、上記複数のプログラムにも使用され、例えば、1または複数のCPUの処理時間を分割してその一部を、本実施の形態におけるプログラムの実行に割り当てられること等により実行される。なお、上記に示した仮想マシン104等の構成は一例であってこれに限定されるものでない。
【0034】
図5は、本実施の形態における情報処理システムの機能的な構成の一例を説明するための図である。なお、図5においては、説明の簡略化のため、1の仮想マシン104のみを示しているが、情報処理システム110は、例えば、接続される端末102の数に応じた仮想マシン104を含む。また、図面の簡略化のため、図5においては、通信部506に接続される端末102は省略した。
【0035】
図5に示すように、管理サーバ103は、通信情報取得部501、適性情報取得部502、表示情報生成部503を含む。通信情報取得部501は、端末102と当該端末102と通信を行う仮想マシン104の通信部506との間の通信状況を表す通信情報を取得する。具体的には、例えば、端末102と当該端末102と通信を行う通信部506とを接続するネットワークのネットワーク遅延(レイテンシ)を表す情報を当該通信部506から取得する。なお、上記においては、1の端末102のみについて説明したが、複数の端末102が接続される場合には、当該複数の端末102が通信を行うそれぞれのネットワーク遅延を表す情報を取得する。なお、本実施の形態においては、通信情報がネットワーク遅延を表す情報である場合について説明するが、情報通信情報は、当該ネットワーク遅延の他、パケットロス率、ネットワークにおける帯域、ラウンドトリップタイム、ネットワークの混雑状況、一定期間における各種パラメータの変化量を示すジッタを表す情報を含んでもよい。
【0036】
適性情報取得部502は、通信情報取得部501により取得された通信情報に基づいて、後述する適性情報記憶部507を参照し、上記ネットワークの通信状況に応じたアプリケーションが実行された際に当該アプリケーションの実行への影響度、つまり、当該アプリケーションの実行の適性の程度を表す適性情報を取得する。
【0037】
ここで、適性情報記憶部507は、例えば、各ゲームプログラムを識別するゲーム識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、当該各ゲームプログラムの実行についての適性を表す適性情報を記憶する。具体的には、例えば、適性情報記憶部507は、図6に示すように、ゲームIDと、ネットワーク遅延を表す範囲とに関連付けて、各ゲームIDで示されるゲームプログラムの実行についての適性を表す適性情報を記憶する。ここで、ネットワーク遅延を表す範囲は、例えば、図6に示すように、例えば、0−5、5−10、10−15、15−20、20以上(msec)のように複数の段階を含む。また、適性情報は、例えば、各ゲームIDで識別されるゲームプログラムが実行される場合の適性を、0、1、2等のように、複数の段階で示す。ここで、例えば、適性情報が0の場合には、ゲームの実行に対してなんらの問題も生じないこと(良好)を示し、適性情報が1の場合には、多少タイミング等がずれること等があったとしても全体としてのゲームの進行には影響があまりないことを示し(可)、また、適性情報が2の場合には、ゲームの進行は困難である(不可)を示す。なお、図5に示した適性情報等は一例にすぎずこれに限定されるものではない。具体的には、ネットワークの遅延を表す範囲としては、上記の他、0−10、10−25、25−50、50−100、100−150、150−200、200以上等、上記以外の範囲を用いてもよい。また、当該遅延量の範囲は、等間隔でなくてもよい。
【0038】
また、図6に示すように、例えば、ゲームプログラムの一部(以下、「ミニゲーム」と称する)、例えば、複数のステージから構成されるゲームにおける1のステージや、特定のキャラクタとの対戦等、についても提供するように構成する場合には、上記ゲームIDに加えてミニゲームIDを関連付けて記憶してもよい。
【0039】
ここで、具体例として、図6に示した場合において、通信情報取得部501が通信情報(ネットワーク遅延)として、12(msec)を取得した場合について説明する。この場合、適性情報取得部502は、取得した通信情報12に基づいて、適性情報記憶部507を参照し、各ゲームまたは各ミニゲームの適性情報を取得する。具体的には、例えば、図8に示すように、当該通信情報12は、10−15の範囲に入るので、通信情報12における適性情報として、ゲームID、G1について適性情報1(可)、ゲームID、G1のミニゲームID、gaについて適性情報1(可)、ゲームID、G2について適性情報0(良好)、ゲームID、G3のミニゲームID、gcについて適性情報2(不可)を取得する。
【0040】
表示情報生成部503は、適性情報取得部502で取得された各適性情報に基づいて各ゲームまたは各ミニゲームの内容を表示するための表示情報を生成する。具体的には、例えば、表示情報生成部503は、図7に示すように、適性情報に対応した適性表示情報(例えば、OK、Not Good、Bad等の適性情報を表す表示)とともに、各ゲームまたは各ミニゲームの内容を表す情報(例えば、各ゲームに関連付けられた画像情報)を表示する表示情報を生成する。当該表示情報は対応する端末102に送信され、選択画面として端末102の表示部に表示される。よって、ユーザーは、当該選択画像を参照しつつ、所望のゲームまたはミニゲームを選択することができる。なお、各ゲームや各ミニゲームの内容を表す画像情報や、OKまたはGood等を表示するための適性表示情報等は、例えば、内容情報記憶部508に、各ゲームIDや各ミニゲームID、適性情報に関連付けて記憶される。
【0041】
また、表示情報生成部503は、例えば、適性情報が良好のみ、良好及び可のみの適性情報に対応する各ゲームまたは各ミニゲームを表示する表示情報を生成するように構成してもよい。また、この場合、OKまたはGood等の適性情報の表示を併せて行うように構成してもよい。これらの場合、例えば、ネットワーク遅延等により円滑な実行が困難なゲームやミニゲームは、選択画面に表示されないので、ユーザーはより容易に所望のゲームまたはミニゲームを選択することが可能となる。なお、上記表示情報は一例であって、例えば、表示情報生成部503は、ゲームやミニゲームを、例えば、いわゆるテレビ番組のEPG(Electric Program Guide)のようにゲームやミニゲームの種類や属性等に応じた複数の番組の形式で表示するように構成してもよい。そして、この場合において、対応する適性情報に応じて各番組の編成を変更するように構成してもよい。
【0042】
次に、各仮想マシン104の機能的な構成の一例について説明する。図5に示すように、各仮想マシン104は、例えば、実行制御部504、実行部505、通信部506を含む。実行部503は、後述する実行制御部504からの制御信号に基づいて、ゲームプログラムを実行する。具体的には、実行部503は、例えば、エミュレータやシミュレータにより再現されるゲーム機器に相当する。なお、実行部503としてゲーム機器自体を実装してもよい。また、ユーザーによりミニゲームが選択された場合には、実行部503は、当該ミニゲームに対応する実行状態情報を用いて、当該ミニゲームに対応するゲームプログラムを実行する。
【0043】
ここで、実行状態情報とは、実行部503、例えば、エミュレータやシミュレータ、により再現されるゲーム機器の実行状態情報(メモリ、レジスタ、プログラムカウンタの値等)や、ゲーム機器が実装される場合には当該ゲーム機器の実行状態情報に相当する。したがって、実行部503が各ミニゲームに対応する実行状態情報を用いて、各ミニゲームに対応するゲームプログラムを実行することにより、例えば、専用の機器で実行されるように設計されたゲームプログラムの一部(例えば、複数のステージのうちの一部のステージや、特定のキャラクタとの対戦)で構成されるミニゲームを構成することができる。
【0044】
実行制御部504は、実行部505を制御する。具体的には、図8に示すように、実行制御部504は、例えば、ゲーム取得部801、実行状態情報取得部802、実行情報取得部803、条件判定部804、条件情報取得部805を含む。
【0045】
ゲーム取得部801は、例えば、上記選択画面において、ユーザーにより選択されたゲームまたはミニゲームに対応するゲームプログラムをゲーム記憶部509から取得する。具体的には、例えば、ユーザーのゲームまたはミニゲーム選択指示は、当該ゲームに対応するゲームIDを含む。ゲーム記憶部509は、当該ゲームIDに関連付けてゲームプログラムを記憶する。ゲーム取得部801は、当該ゲームIDに関連付けられたゲームプログラムを取得する。
【0046】
実行状態情報取得部802は、例えば、ユーザーのミニゲーム選択指示に含まれるミニゲームIDに基づいて、当該ミニゲームID関連付けられた実行状態情報を実行状態情報記憶部510から取得する。つまり、実行状態情報記憶部510は、例えば、各ミニゲームIDに関連付けて各実行状態情報を記憶する。
【0047】
実行情報取得部803は、実行部505により生成されたゲームの実行情報、例えば、ゲームの実行により生成される画像情報、音声情報、実行部505の実行状態情報等を取得する。ここで、実行状態情報は、上記のように、実行部503、例えば、エミュレータやシミュレータ、により再現されるゲーム機器の実行状態情報(メモリ、レジスタ、プログラムカウンタの値)や、ゲーム機器が実装される場合には当該ゲーム機器の実行状態情報に相当する。
【0048】
条件情報取得部805は、例えば、条件情報記憶部511から、取得された実行状態情報IDに関連付けて記憶された条件情報IDで識別される条件情報を取得する。ここで、条件情報とは、各ミニゲームの終了条件等の様々な条件を表す情報に相当する。また実行状態情報IDは、例えば、ユーザーのミニゲーム選択指示に含まれる。
【0049】
条件判定部804は、実行情報取得部803により取得されたゲーム実行情報及び条件情報取得部805により取得された条件情報を取得する。そして、条件判定部804は、例えば、当該ゲーム実行情報(例えば、画像情報)が、上記条件情報で表される所定の条件に合致したか否かを判定する。具体的には、例えば、条件判定部804は、いわゆる画像認識や文字認識、音声認識を用いて、条件情報としてあらかじめ設定されている画像や文字、音声情報や実行状態情報と、実行部505により生成される実行情報(例えば、画像情報、文字情報、音声情報や実行状態情報)とを比較することにより、条件情報に合致したか否かを判定する。より具体的には、例えば、条件情報がミニゲームの終了に関する条件の場合であると、条件情報としてあらかじめ設定されているゴールの表示や対戦ゲームにおける勝敗の表示を認識することにより、対応するミニゲームの終了条件に合致したか否かを判定する等である。そして、終了条件に合致したと判定した場合には、実行部505によるゲームプログラムの実行を停止する。なお、条件情報は、例えば、ミニゲームの途中に所定の条件に合致した場合に所定の処理を行われるための条件を含んでもよい。
【0050】
通信部506は、例えば、ゲームまたはミニゲームの実行部505による実行により生成された画像情報(動画像情報を含む)や音声情報等の実行情報を圧縮するとともに、画像情報等を対応する端末102に送信する。そして、当該端末102は、当該圧縮された画像情報等を解凍し、端末の表示部204に表示する。言い換えれば、本実施の形態においては、ユーザーにより端末102の操作部205を介して選択されたゲームまたはミニゲームが、対応する端末102にいわゆるストリーミング配信されてプレイされる。なお、通信部506は実行部505により生成された画像情報等を圧縮せずに送信するように構成してもよい。また、通信部506は、その他、各端末102に入力されるユーザーからの各操作指示を取得し、実行部505に送信する。そして、実行部505は、当該操作指示に応じて、ゲームプログラムを実行する。具体的には、例えば、操作対象を当該操作指示に基づいて操作する。
【0051】
なお、上記に示した情報処理システム110の機能的構成は一例であってこれに限定されるものではない。例えば、通信情報取得部501は、上記ネットワーク遅延の他、端末102と仮想マシン104の通信部506とを接続するネットワークの種別を表す情報、端末102の種別を表す情報、端末102のコントローラを示す情報を取得し、これらの全部または一部の情報に基づいて、表示情報生成部503が表示情報を生成するように構成してもよい。この場合、具体的には、例えば、適性情報は、更に、これらの全部または一部の情報を関連付けて記憶し、これらの全部または一部の情報に基づいて、適性情報が取得され、当該適性情報に応じて、表示情報が生成されるように構成してもよい。なお、ここで、ネットワークの種別を表す情報、端末102の種別を表す情報、端末102のコントローラを示す情報は、例えば、通信情報取得部501に含まれるネットワーク情報取得部、端末情報取得部、コントローラ情報取得部により取得されるように構成してもよい。ここで、ネットワークの種別を表す情報としては、例えば、Wifi、3G、LTE、または、Ethernet(登録商標)であることを示す情報を含む。端末102の種別を表す情報としては、例えば、当該端末102が、テレビ、スマートフォン、タブレット、または、パーソナルコンピュータであることを示す情報を含む。端末102のコントローラを示す情報とは、当該コントローラが、例えば、ゲームパッド、テレビのリモコン、マウス、キーボード、または、タッチパネルであることを示す情報を含む。
【0052】
次に、図9を用いて、本実施の形態における情報処理システムの処理のフローの一例について説明する。なお、下記においては通信情報(例えば、ネットワーク遅延)に基づいて適性情報が取得され、当該適性情報に応じた選択画面が表示される場合について説明するが、本実施の形態はこれに限られず、上記のように、更に、例えば、ネットワークの種別を表す情報、端末102の種別を表す情報、端末102のコントローラを示す情報等その他の情報に基づいて、適性情報が取得され、当体適性情報に応じた選択画面が表示されるように構成してもよい。
【0053】
通信情報取得部501は、端末102と当該端末102と通信を行う通信部506とを接続するネットワークに関する通信状況を表す通信情報を取得する(S101)。上記のように、例えば、通信情報取得部501は端末102と当該端末102とを接続するネットワークのネットワーク遅延を表す情報を取得する。
【0054】
適性情報取得部502は、通信情報取得部501により取得された通信情報に基づいて、適性情報記憶部507を参照し、当該端末102で各ゲームや各ミニゲームが実行された際の適性情報を取得する(S102)。具体的には、上記のように、適性情報として、各ゲームや各ミニゲーム毎に複数の段階で表された適性情報、例えば、図6に示した各ゲームまたは各ミニゲームについてのそれぞれの適性情報0、1、または、2を取得する。
【0055】
表示情報生成部503は、適性情報取得部502で取得された適性情報に基づいて、各ゲームまたは各ミニゲームの内容を対応する適性情報に応じて表示するための表示情報を生成するとともに、当該表示情報を対応する端末102に送信する(S103)。
【0056】
端末102は、例えば、当該表示情報を取得し、端末102の表示部にゲーム選択画面として表示する。ユーザーは当該ゲーム選択画面を参照しつつ、ミニゲームまたはゲームを選択する(S104)。例えば、表示情報が、適性情報(例えば、Good等の適性表示)とともに表示される場合には、適性情報がGoodのゲームまたはミニゲームを選択することにより、ユーザーは、使用する端末102において、快適に選択したゲームまたはミニゲームをプレイすることができる。
【0057】
ユーザーのゲーム選択指示に応じて、実行制御部504は、選択されたゲームまたはミニゲームに対応するゲームプログラムや対応する実行状態情報を取得する(S105)。具体的には、ユーザーがゲームを選択した場合には、例えば、ゲーム選択指示はゲームIDを含み、当該ゲームIDで識別されるゲームプログラムをゲーム記憶部509から取得し、実行部505に当該ゲームプログラムを実行させる。一方、ユーザーがミニゲームを選択した場合には、例えば、ゲーム選択指示はゲームID及びミニゲームIDを含み、当該ゲームIDで識別されるゲームプログラムと、当該ミニゲームIDで識別される実行状態情報と、当該ミニゲームIDに関連付けられた条件情報とをそれぞれ、ゲーム記憶部509、実行状態情報記憶部510、条件情報記憶部511から取得する。そして、実行制御部504は、当該実行状態情報を用いて当該ゲームプログラムを実行する。
【0058】
ゲームが終了した場合には、終了する(S106)。具体的には、例えば、選択画面においてゲームが選択された場合には、ユーザーからの終了指示によりゲームプログラムの実行を終了する。一方、ミニゲームが選択された場合には、ゲームプログラムの実行に伴う実行情報が上記条件情報に合致した場合には、当該ゲームプログラムの実行を終了する。そして、処理を終了する。
【0059】
本実施の形態によれば、端末102と各ゲームを実行する仮想マシン104とを接続するネットワークの状況(例えば、ネットワーク遅延)に基づいた各ゲームへの影響度、つまり、各ゲームの実行の適性に応じて、各ゲームの表示を行うことができる。具体的には、例えば、ネットワークの通信状況に応じたアプリケーションが実行された際の当該アプリケーションの実行への影響度、つまり、当該アプリケーションの実行の適性の程度を表す適性情報とともに、各ゲームまたは各ミニゲームの選択画面を表示することや、所定の程度以上の適性を示す各ゲームまたは各ミニゲームまたは各ゲームの選択画面を表示することができる。そして、当該選択画面を参照して、ユーザーが所望のゲームまたはミニゲームを選択することにより、実行に適したミニゲームやゲームの選択を行うことができる。これにより、例えば、端末102に接続されるネットワークのネットワーク遅延の影響が大きい場合においては、ネットワーク遅延による影響を受けやすいゲームやミニゲームの選択をあらかじめ避けることができる。また、ユーザーに、あらかじめネットワーク遅延による各ゲームや各ミニゲームに対する影響を通知することも可能となる。特に、ミニゲームについては、ユーザーがプレイするシーンが限定されるため、より正確な適性情報を把握することが可能となる。また、ネットワーク遅延等に対する実行への影響が大きいミニゲームやゲームの表示を行わない、つまり、ネットワーク遅延等の影響が比較的小さいミニゲームやゲームのみを選択画面として表示することにより、ユーザーに提供されるゲームやミニゲームのラインナップを決定することもできる。また、上記のように、当該ラインナップの決定については、更に、ネットワークの種別、端末の種別、コントローラの種別等に基づいてラインナップを提供してもよい。
【0060】
なお、上記に示した情報処理システム110の機能的な構成や処理のフローは一例であって、これに限定されるものではない。例えば、管理サーバ103の一部または全部の構成を仮想マシン104に設けてもよいし、逆に、仮想マシン104の一部または全部の構成を管理サーバ103に設けてもよい。また、DB105の一部または全部の構成を管理サーバ103や仮想マシン104に設けてもよい。また、上記においては、いわゆるクラウド基盤を用いて情報処理システム110を構成する場合を例として説明したが、これに限られず、例えば、通常のサーバ・クライアントシステムで構成してもよい。また、適性情報取得部501が、例えば、不可の適性情報を取得したゲームやミニゲームについては、ユーザーの使用している端末102へ、より通信環境のよい(例えば、ネットワーク遅延が少ない)異なるサーバや仮想マシンにおいて当該選択されたゲームやミニゲームを実行し、当該実行結果を当該端末102に送信するように構成してもよい。これにより、ネットワーク環境のより良好な状況にて、ユーザーは所望のゲームを実行することができる。なお、特許請求の範囲に記載の送信手段は、例えば、通信部506に相当する。また、特許請求の範囲に記載のネットワーク情報取得手段、端末情報取得手段、コントローラ情報取得手段は、例えば、通信情報取得部501に含まれる。
【0061】
[変形例]
次に、本発明の変形例について説明する。本変形例においては、複数の仮想サーバ104が地理的に(例えば、世界各国に)点在している場合を想定する。具体的には、例えば、CDN(Contents Delivery Network)ベンダと連携して、当該CDNベンダが保有する各国に点在するエッジサーバをゲームプログラムの実行環境として使用できる場合を想定する。この場合、例えば、通信情報取得部501は、各仮想サーバ104の通信部506と1の端末102との間の各通信状況を表す各通信情報を取得する。適性情報取得部502は、取得された各通信情報に基づいて、当該各通信状況に基づく各ゲームプログラムの実行についての影響度を表す各適性情報を取得する。そして、当該取得された各適性情報に基づいて、当該端末102に割り当てられる仮想サーバ104を決定する。具体的には、例えば、各仮想サーバ104と端末102とを接続するネットワークの状況(通信情報)やゲームプログラムの種類に応じて、当該各仮想サーバ104のうちのどの仮想サーバ104を用いるかをあらかじめ決定する。より具体的には、例えば、ゲームプログラムの実行に対してネットワーク遅延の影響が大きい、ゲームプログラムについては、端末102により近い(例えば、ネットワーク遅延がより少ない)仮想サーバ104で実行し、影響の少ないゲームプログラムについては、運営コストが安価なサーバ(例えば、当該ゲームプログラムの配信業者の保有するサーバや仮想サーバ)で実行する。
【0062】
次に、第1の実施形態と同様に、通信情報取得部501は、上記のように決定された仮想サーバ104の通信部506と端末102との間の通信情報を取得し、表示情報生成部503は、当該通信情報及び上記適性情報取得部502により取得される各適性情報に基づいて、表示情報を生成する。なお、この場合、通信情報や適性情報は既に仮想サーバ104の選択の際に取得された通信情報や適性情報を用いるように構成してもよい。
【0063】
これにより、例えば、より最適なゲームプログラムの実行環境を有する仮想サーバ104を選択し、当該選択に基づいたゲームプログラムの実行に対する適性を表示するメニュー情報を表示することができる。なお、この場合、仮想サーバ104の選択においては、当該仮想サーバ104の利用状況に応じて、仮想サーバ104を選択するとともに、当該仮想サーバ104と端末102とのネットワークの状況等に応じて、メニュー情報を表示するように構成してもよい。具体的には、例えば、多くのユーザーが当該仮想サーバ104を利用している場合、つまり、多くの端末102が仮想サーバ104に接続されている場合には他の仮想サーバ104を選択し、当該選択された他の仮想サーバ104とのネットワーク状況等に応じてメニュー情報を表示する。
【0064】
本発明は、上記実施の形態や変形例に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。具体的には、例えば、管理サーバ103の一部または全部の構成を仮想マシン104に設けてもよいし、逆に、仮想マシン104の一部または全部の構成を管理サーバ103に設けてもよい。また、DB105の一部または全部の構成を管理サーバ103や仮想マシン104に設けてもよい。更に、仮想マシン104や管理サーバ103の一部または全部の構成を端末102に設けてもよい。また、上記においては、いわゆるクラウド基盤100を用いて情報処理システム110を構成する場合を例として説明したが、これに限られず、例えば、通常のサーバ・クライアントシステムで構成してもよい。また、上記においてはゲームプログラムを実行する場合について主に説明したが、これに限られず他のアプリケーションプログラムを実行する場合に適用してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の受信手段及び表示手段は、例えば、端末102における通信部202、制御部201、表示部204に相当する。
【符号の説明】
【0065】
100 クラウド基盤、101 ネットワーク、102 端末、103 管理サーバ、104 仮想マシン、105 DB、201 制御部、202、506 通信部、203 記憶部、204 表示部、205 操作部、301 方向キー、302 ボタン、303 アナログ操作部、304 表示画面、401 仮想マシン制御部、402 物理マシン、403 ハイパーバイザ、501 通信情報取得部、502 適性情報取得部、503 表示情報生成部、504 実行制御部、505 実行部、801 ゲーム取得部、802 実行状態情報取得部、803 実行情報取得部、804 条件判定部、805 条件情報取得部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段と、
前記実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信する送信手段と、
前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報を取得する通信情報取得手段と、
前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段と、
取得された前記通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得する適性情報取得手段と、
取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段と、
を含むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記表示情報生成手段は、前記全部または一部のアプリケーションの内容を、それぞれ対応する前記適性情報とともに表示するための表示情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記表示情報生成手段は、前記全部または一部のアプリケーションの内容を、対応する前記適性情報に応じた順序で表示するための表示情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報処理システムは、更に、
前記送信手段と端末とを接続するネットワークの種別を表すネットワーク情報を取得するネットワーク情報取得手段を有し、
前記表示情報生成手段は、更に、前記ネットワーク情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報処理システムは、更に、
前記端末の種別を表す端末種別情報を取得する端末情報取得手段を有し、
前記表示情報生成手段は、更に、前記端末情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理システムは、更に、
前記端末のコントローラの種別を表すコントローラ情報を取得するコントローラ情報取得手段を有し、
前記表示情報生成手段は、更に、前記コントローラ情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記適性情報記憶手段は、更に、前記各アプリケーションの実施に基づく各実行状態情報を関連付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記実行手段は、前記少なくとも1のアプリケーションを、対応する前記実行状態情報を用いて実行することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記適性情報が所定の条件以下の場合には、前記実行手段とは異なる他の実行手段を用いて前記少なくとも1のアプリケーションを実行するとともに、前記送信手段とは異なる他の送信手段を用いて、前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項10】
複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行し、
送信手段により、前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信し、
前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報を取得し、
前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶し、
取得された前記通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得し、
取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
複数のアプリケーションのうち少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を端末へ送信する送信手段と、前記端末と、の間の通信状況を表す通信情報を取得する通信情報取得手段、
前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段、
取得された前記通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得する適性情報取得手段、及び、
取得された前記各適性情報に応じて、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段、
としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
複数のアプリケーションのうち、少なくとも1のアプリケーションを実行する実行手段による前記少なくとも1のアプリケーションの実行結果を、送信手段から、受信する受信手段と、
前記送信手段と前記端末との間の通信状況を表す通信情報に基づいて、前記各アプリケーションを識別するアプリケーション識別情報と、前記通信情報の範囲とに関連付けて、前記各アプリケーションの実行についての適性を表す適性情報を記憶した適性情報記憶手段から取得された、前記各アプリケーションの各適性情報に応じて生成された、前記複数のアプリケーションのうち全部または一部の内容を表示するための表示情報を表示する表示手段と、
を含むことを特徴とする情報処理端末。
【請求項14】
前記情報処理システムは、少なくとも1のアプリケーションを実行する複数の実行手段と、複数の送信手段とを含み、
前記通信情報取得手段は、前記複数の送信手段と前記端末との間の各通信状況を表す各通信情報を取得し、
前記適性情報取得手段は、取得された前記各通信情報に基づいて、前記各アプリケーションの各適性情報を取得し、
前記実行手段及び前記送信手段は、前記各通信情報及び前記各適性情報に応じて、前記複数の実行手段及び前記複数の送信手段からそれぞれ選択される1の実行手段及び1の送信手段であることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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