説明

情報処理システム、携帯端末、情報処理方法、制御方法およびそのプログラム

【課題】作業者間の作業指示・申し送りにおいて携帯端末を用いて簡単な操作でリアルタイムに必要な範囲へ情報の連携を行う仕組みを提供すること。
【解決手段】携帯端末は各工程おいて次の作業工程で確認をしてもらう必要がある情報を添付情報として情報管理サーバにアップロードする。携帯端末は、情報管理サーバから添付情報を取得すると、各工程での確認レベルに応じて添付ファイルの確認を行い、確認レベルが必須の場合は、添付ファイルの確認を行って初めて次の工程への確認指示を送ることが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造現場における工程間の作業指示管理を携帯端末を用いて情報処理関連する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンと呼ばれるPDA機能が付いた多機能携帯端末が普及している。スマートフォンは、汎用性・カスタマイズ性に優れたOS・プラットフォームを採用しているので、カメラを用いた撮影や録音・録画といった多機能携帯端末の機能をビジネスアプリケーションに活用する事が容易になってきている。
【0003】
また、タッチスクリーンの活用により、直感的な操作でアプリケーションを利用する事が可能となってきている。特許文献1に記載の発明には、タッチスクリーンを用いて簡単にアプリケーションの機能を操作する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−217815号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スマートフォンは、様々なビジネスシーンにおいて活用され、現状の紙ベース、或いはデスクトップ端末ベースでの作業方法を大幅に改善させることが期待されている。
【0006】
例えば、製造業者の工場の作業実績をシステムしている現場では、今まで作業者間にて紙ベースで作業指示・申し送りを行う場合、情報の欠落や連携ミス、リアルタイム性の欠如が発生し、後工程での加工ミスや事故につながったり、販売機会の損失につながるという問題があった。
【0007】
また、工程を跨った情報連携や、派生元が同じ製品への情報連携などは紙ベースでは困難であり、派生元の製品の不良が他へ波及する可能性が高いため、情報連携の不備が品質問題にもつながっていた。
【0008】
本発明は、作業者間の作業指示・申し送りにおいて携帯端末を用いて簡単な操作でリアルタイムに必要な範囲へ情報の連携を行う仕組みを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち本発明の情報処理システムは、携帯端末と、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とを含むネットワークで相互に接続可能な情報処理システムであって、携帯端末において、前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段とを備え、前記情報処理装置において、前記携帯端末からのログイン要求に応じて、前記ログイン要求で送信されるユーザ情報に紐付く第一の作業工程に関する情報を当該携帯端末に送信する工程情報送信手段と、前記登録要求手段で、前記携帯端末から受け付けた作業完了情報を受け付けると前記記憶部に当該作業完了情報を登録する登録手段とを備えることを特徴とする。
また、本願発明の携帯端末は、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とネットワークで接続可能な携帯端末において、前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業者間の作業指示・申し送りにおいて携帯端末を用いて簡単な操作でリアルタイムに必要な範囲へ情報の連携を行う仕組みを提供することが可能になる。また、携帯端末は、従来のデスクトップ型の端末よりも可搬性、操作性に優れているため、煩雑なキーボード・マウス操作が必要なく、従来の作業指示よりも多くの情報を扱うことが可能になる。
【0011】
また、作業者間の申し送り作業の工数が削減でき、作業者間の伝達ミスが防げるので、情報伝達ミスによる欠損防止・品質向上を実現することが可能になる。
【0012】
また、携帯端末の活用により、複数の機器を用いたり複数の画面を使い分ける必要がなく、その場でリアルタイムに製品に紐づく情報を付与することが可能になる。
【0013】
また、工程間を跨った情報連携や派生元が同じ製品への情報連携など従来の運用では実現困難であった機能を簡単に提供する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明におけるモバイル作業指示管理システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の携帯端末102の表示部に表示される画面構成の一例を示すUI図である。
【図3】本発明の携帯端末102の表示部に表示される画面構成の一例を示すUI図である。
【図4】本発明の携帯端末102の表示部に表示される画面構成の一例を示すUI図である。
【図5】本発明の携帯端末102の表示部に表示される画面構成の一例を示すUI図である。
【図6】本発明の情報管理サーバ101に記憶管理されるデータテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の情報管理サーバ101に記憶管理されるデータテーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明の情報管理サーバ101に記憶管理されるデータテーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明における画面構成及びデータテーブルの関連を示す図である。
【図10】本発明における情報管理サーバ101及び携帯端末102を用いて処理される全体のフローチャート図である。
【図11】本発明における情報添付画面(横)300の初期表示処理のフローチャート図である。
【図12】本発明における情報添付画面(横)300の二次元コード読取処理のフローチャート図である。
【図13】本発明における情報添付画面(横)300の添付情報取得処理(横)のフローチャート図である。
【図14】本発明における情報添付画面(縦)400の添付情報取得処理(縦)のフローチャート図である。
【図15】本発明における情報添付画面(横)300のプレビュー処理のフローチャート図である。
【図16】本発明における情報添付画面(横)300の情報添付処理のフローチャート図である。
【図17】本発明における工程指示画面(横)500の初期表示処理のフローチャート図である。
【図18】本発明における工程指示画面(横)500の添付情報表示処理のフローチャート図である。
【図19】本発明における工程指示画面(横)500の指示実行処理のフローチャート図である。
【図20】本発明における情報管理サーバ101および携帯端末102のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面により本発明を実施するための形態について説明していく。まず、図1を用いて、本発明のシステム構成について説明する。図1は、本発明の実施形態であるモバイル作業指示管理システムの概概略を示す図である。
【0016】
本発明のモバイル作業指示管理システムは、情報管理サーバ101、携帯端末102、加工設備103を備えているものとする。
【0017】
情報管理サーバ101は、製造ラインの加工設備103で加工される製品に関する加工実績データの管理をする。実績データは、加工設備103で作業者によって用いられる携帯端末102によってアップロードされる。
【0018】
加工設備103は、加工後の実績情報を情報管理サーバ101にアップロードする事が可能であり、加工後した製品を一意に識別させるために付与される二次元コードを発行することが可能である。
【0019】
携帯端末102は、撮像部を用いた加工設備103で製品を一意に識別させるために付与される二次元コードの読取機能・撮像部を用いた静止画・動画撮影機能、録音部を用いた音声録音、ノートにメモを取るようにタッチパネルの直感的な操作による手書きメモ登録機能を有することを想定している。また、ネットワーク接続機能を有し情報管理サーバ101にアクセスできることとする。
【0020】
本実施の形態において、モバイル作業指示管理システムの概略処理を示すと以下の通りとなる。
1.携帯端末102の撮像部を用いて製品に張り付けられている二次元コード(例えばQRコード)を読み取る。
2.携帯端末102を用いて二次元コードから読み取った情報を使用して、実績情報管理サーバから取得した作業実績情報を表示する。
3.携帯端末102を用いて写真撮影・動画撮影・音声録音・手書きメモ・確認レベルなどの添付情報を次工程に対して情報管理サーバ101に登録する(図3、図4の画面が携帯端末102に表示される)。
4.次工程の担当者に使用される携帯端末102が、同じく情報管理サーバ101から取得した次工程への指示対象を添付情報とともに表示する。
5.次工程担当のユーザは携帯端末102にて添付情報を確認後、次工程への指示を情報管理サーバ101に登録する。
【0021】
次に、図20を用いて、図1に示した情報管理サーバ101および携帯端末102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0022】
図20において、2001はCPUで、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2002あるいは外部メモリ2011には、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0023】
2003はRAMで、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ2011からRAM2003にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
また、2005は入力コントローラで、キーボード(KB)2009や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2006はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)2010等の表示器への表示を制御する。なお、図20では、CRT2010と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0025】
2007はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
【0026】
2008は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0027】
なお、CPU2001は、例えばRAM2003内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上での表示を可能としている。また、CPU2001は、CRT2010上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
本発明を実現するための図10〜図19で示すフローチャートの各ステップ処理は、コンピュータで読み取り実行可能なプログラムにより実行され、そのプログラムは外部メモリ2011に記録されている。そして、必要に応じてRAM2003にロードされることによりCPU2001によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ2011に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0029】
次に、図2を用いて本発明のモバイル作業指示管理システムにおいて携帯端末102の表示部に表示される画面と情報管理サーバ101において記憶管理されるデータテーブルの関連を説明する。
【0030】
まず、前提となる他システムである実績管理システム202にて実績情報マスタ900に製品の実績情報が格納されている。
【0031】
作業者は携帯端末102を用いることにより、本実施の形態のモバイル作業指示管理システムにログインして情報添付画面300を表示し、作業者マスタ700及び実績情報マスタ900より情報を取得し、内部ファイル201に情報を保存した後、作業指示情報マスタ800に情報を格納する。
【0032】
また、作業者は携帯端末102を用いることにより、工程指示画面500において作業者マスタ700、作業指示情報マスタ800、実績情報マスタ900より情報を取得し、実績情報マスタ900に情報を格納する。
【0033】
作業者マスタ700、作業指示情報マスタ800、および実績情報マスタ900は、情報管理サーバ101の記憶部で記憶しているものとする。なお、情報管理サーバ101は、作業者マスタ700とは別に、ユーザログインのためのログイン認証情報を記憶しているユーザデータベースを備えていてもよい。ユーザデータベースは、別途認証サーバを用いることでも対応可能である。
【0034】
次に、図3〜図19を用いて本発明のモバイル作業指示管理システムが行う処理について説明する。図10〜図19は、モバイル作業指示管理システムの処理を示すフローチャートである。
【0035】
図10は、情報管理サーバ101及び携帯端末102を用いて処理される本実施の形態のモバイル作業指示管理システムのフローを示している。
【0036】
まず、携帯端末102は、本実施の形態のモバイル作業指示管理システムにログインをすると、情報管理サーバ101より情報添付画面300(図3)を取得し、表示部に表示する(ステップS100)。
【0037】
次に、携帯端末102は、表示部に表示された情報添付画面300の「QRコード読取」ボタン302の押下により二次元コード読取指示を受付けると、製品に貼り付けられたラベルより二次元コードを読取処理を行う。二次元コードの読取処理は、携帯端末102の撮像部が起動し、ユーザによって撮像部でラベルを撮影できる位置に携帯端末102が固定され、読取ボタンの押下を受け付けることにより行われる。
【0038】
二次元コードを読み取ると、製品の実績情報を取得して表示部に表示する(ステップS200)。製品に貼り付けられた二次元コードを読み取ると、携帯端末102と情報管理サーバ101が通信をして、図9で示す実績情報マスタ900の値を取得し、情報添付画面300に取得した値を表示する。
【0039】
次に、携帯端末102は画面の向き(携帯端末102の筐体の向き)が横向きか縦向きかで処理が分岐する(ステップS300)。携帯端末102の画面(筐体)の向き判定は、既知の技術を用いることにより実現可能であり、例えば、特開2007−259263で開示されている技術を携帯端末102が備えていれば、画面の向きが横向きなのか、縦向きなのかを検出が可能である。
【0040】
判定の結果、携帯端末102の画面の向き(筐体の向き)が横向き(例えば、縦×横=480×960のFWVGA++規格)の場合には添付情報取得(横)処理にて添付情報を取得する(ステップS310)。
【0041】
また、携帯端末102の画面の向きが縦向き例えば、縦×横=960×480のFWVGA++規格)の場合には添付情報取得(縦)処理にて添付情報を取得する(ステップS320)。
【0042】
次に、携帯端末102は二次元コードの読取によって情報管理サーバ101から取得した添付情報を確認する場合、携帯端末102の表示部にプレビュー画面を表示するか否かの選択を受け付ける(ステップS400)。プレビュー画面を表示する選択を受け付けた場合には、S310もしくはS320の添付情報取得処理によって取得した添付情報を情報添付画面300に表示する(ステップS410)。
【0043】
次に、携帯端末102は、取得した添付情報を情報管理サーバ101のデータテーブルに格納する(ステップS500)。ここで、添付情報を情報管理サーバ101に格納することによって、各工程の作業担当者の間で従前行われていた申し送り内容がインターネット上にて取得することができるようになる。
【0044】
次に、次工程の担当者の使用する携帯端末102が、本実施の形態のモバイル作業指示管理システムにログインし、携帯端末102の表示部に工程指示画面500(図5)を表示する(ステップS600)。また、ログインしたユーザに紐付く作業工程を作業者マスタ700より特定し、担当工程の情報を情報管理サーバ101より取得して工程指示画面500に表示する。
【0045】
次に携帯端末102は、作業者の担当工程に、指示対象の製品に添付情報が存在する場合、添付情報表示処理を行う(ステップS700)。携帯端末102は添付情報表示処理において、情報管理サーバ101のデータテーブルに格納されている添付情報を携帯端末102の表示部に表示する(ステップS710)。
【0046】
最後に、携帯端末102は指示実行処理を行って情報管理サーバ101のデータテーブルのうち、実績情報マスタ900の指示状態列907(図9)を“指示済み”に更新する(ステップS800)。
【0047】
図11〜図19では、図10の各ステップの詳細処理をサブルーチンにて説明する。まず図11では、図10のステップS100(情報添付画面の初期表示処理)を詳細に説明する。
【0048】
まず、携帯端末102は、表示部に表示されているモバイル作業指示管理システムの初期画面を介してユーザ操作によりログイン認証情報の入力を受け付けると、ユーザデータベースにログイン認証情報(作業者IDとパスワードを含んでいる)を送信して、ユーザのログインが可能か否かを判定する。
【0049】
ユーザデータベースは、先述のとおり本実施の形態の情報管理サーバ101の記憶部に記憶させて認証サーバとしての役割を果たすことも可能であり、また、情報管理サーバ101とは異なる筐体(例えば認証サーバ)の記憶部に記憶させることで、ログイン認証処理を実行することが可能である。ログイン認証が成功すると、携帯端末102はモバイル作業指示管理システムにログインする。(ステップS101)。
【0050】
その際、情報管理サーバ101は、携帯端末102より送信されたユーザのログイン認証情報に含まれる作業者IDより作業者マスタ700(図7)の作業者ID列701を検索し、該当するレコードの担当工程列703を取得する(ステップS102)。取得した担当工程の情報を携帯端末102に保持した状態で、情報添付画面300を表示する(ステップS103)。
【0051】
例えば、S101で送信されたログイン認証情報が作業者マスタ700の「田中 太郎」という作業者の作業者ID「S00001」であった場合には、「田中 太郎」に紐付く「工程2」の情報を取得して携帯端末102では、情報添付画面300を表示することとなる。この時に情報添付画面300が初期表示されるが、図3の工程501の項目に、取得した工程の値が表示され、「田中 太郎」さんは、「工程2」の作業者としてログインをすることとなる。
【0052】
図7は、情報管理サーバ101の記憶部に記憶されている作業者マスタのデータテーブル構成例を示す図である。
【0053】
作業マスタ700は、作業者ID701と、作業者名702と、各担当者の担当工程703の項目を紐づけて記憶しているものとする。作業者ID701は、作業者が本実施の形態の携帯端末102を用いてモバイル作業指示管理システムにログインを試みる際に、ログイン認証情報として携帯端末102に入力を受け付ける各工程の作業者を一意に識別する文字列である。そして、作業者ID701と作業者名702と各作業者の担当工程703とは紐付けられている。
【0054】
作業者の担当工程が代わる場合には、その都度管理者権限によって本実施の形態のモバイル作業指示管理システムにログインをして、作業者マスタ700のメンテナンスをする必要がある。
【0055】
図3は、本実施の形態において携帯端末102が情報管理サーバ101より画像情報を取得することによって表示部にされる情報添付画面の一例を示す図である。
【0056】
情報添付画面300は、製品情報表示欄301、QRコード読取ボタン302、情報添付ボタン303、添付情報の表示領域には、撮影アイコン304、録画アイコン305、録音アイコン306、メモアイコン307、確認レベルアイコン308が表示され、プレビューボタン309、添付情報表示欄310、添付情報取得ボタン311を備えているものとする。
【0057】
製品情報表示欄301には、次に図12で示す二次元コードを読み取った時に情報管理サーバ101より取得する、実績情報マスタ900の該当するレコードの親No.列901、No.列902、長さ列903、重さ列904の値が入力される。
【0058】
QRコード読取ボタン302の押下を受け付けると、携帯端末102の撮像部が起動し、二次元コード(QRコード)読取モードで、コードの読取処理を実行する。
【0059】
情報添付ボタン303の押下を受け付けると、情報添付処理を実行する。具体的には、現在保持している内部ファイルを取得し、取得した内部ファイルを作業指示情報マスタ800に登録する。
【0060】
添付情報の表示領域に表示されるアイコンは、それぞれ、何の添付情報がその工程に添付されているかを示している。撮影アイコン304は、静止画ファイルが添付されていることを示している。録画アイコン305は、動画録音アイコン305は、音声ファイルが添付されていることを示している。
【0061】
プレビューボタン309は、添付情報のプレビューをする際に押下を受け付ける。添付情報表示欄310には、プレビューボタン309の押下を受け付けると、選択されている添付情報が表示される。添付情報取得ボタン311は、携帯端末103の記憶部より添付情報を取得するためのボタンである。
【0062】
次に、図12にてステップS200の処理を詳細に説明する。図12では、図10のステップS200(情報添付画面での二次元コード読取処理)を詳細に説明する。
【0063】
携帯端末102のCPU2001は、表示部に表示されている情報添付画面300の二次元コード読取ボタン302押下イベント発生時に二次元コード読取処理を受け付ける(ステップS201)。
【0064】
二次元コード読取処理を受け付けると、携帯端末102は、情報添付画面300は携帯端末102の撮像部の撮影機能を起動させる。そして、携帯端末102の撮像部を製品に貼り付けられたラベルの二次元コードが撮影できる位置に置き、二次元コードを読み取る(ステップS202)。
【0065】
次に携帯端末102のCPU2001は、読み取った二次元コードに格納された情報のうち、実績管理システム202で製品に付与されている親No.とNo.を読み取る(ステップS203)。
【0066】
読み取った親No.とNo.を情報管理サーバ101に送信すると、情報管理サーバ101では実績情報マスタ900の親No.列901、No.列902を検索し、該当するレコードがあれば親No.列901、No.列902、長さ列903、重さ列904を取得する(ステップS204)。取得した親No.列901、No.列902、長さ列903、重さ列904は携帯端末102の表示部に表示されている情報添付画面300の製品情報欄301の対応する行に表示される(ステップS205)。情報添付画面300の製品情報欄301には、親No.、No.、(製品の)長さ、(製品の)重さを表示する表示欄がある。
【0067】
次に、図13にてステップS310の処理を詳細に説明する。図13では、図10のステップS310(画面の向きが横の状態での添付情報取得処理)を詳細に説明する。
【0068】
まず、携帯端末102は、情報添付画面300に表示されている撮影アイコン304、録画アイコン305、録音アイコン306、メモアイコン307、確認レベルアイコン308のうち添付したい情報種類のアイコンを押下された事を受け添付情報表示欄310に情報を表示し、添付情報取得ボタン311押下イベント発生時に添付情報取得処理を受け付ける(ステップS311)。
【0069】
例えば、携帯端末102が、親No.「A001」、No.「A001−1」を情報管理サーバ101より取得している場合に、「A001−1」に添付されている添付情報には、画像(JPGファイル)、動画(MP4ファイル)、テキスト(TXTファイル)がある(図8を参照)。このときには、情報添付画面300の添付情報表示欄のうち、撮影アイコン304、録画アイコン305、メモアイコン307、確認レベルアイコン308が表示されることとなり、各アイコンの押下を受け付けることにより、310に選択を受け付けた添付情報を表示する。
【0070】
次に、携帯端末102は、情報添付画面300の添付情報表示欄310に表示されている情報の実データを添付情報として記憶部に取得する(ステップS312)。
【0071】
取得した添付情報は携帯端末102の内部ファイルとして保存し(ステップS313)、保存された内部ファイルは携帯端末102の記憶部に保持される(ステップS314)。
【0072】
次に、図14にてステップS320の処理を詳細に説明する。図14では、図10のステップS320(情報添付画面の縦向き画面における処理)を詳細に説明する。
【0073】
情報添付画面300は画面の向き変更イベント発生時に縦向け表示処理を受け付ける(ステップS321)。情報添付画面300の向きを変更すると、図4のように縦向きの情報添付画面が表示される。
【0074】
図4は、情報添付画面(縦)の画面例を示す図である。情報添付画面400を表示している携帯端末102では、確認レベル欄401の各行の確認レベルの欄の押下を受け付けて、工程毎の確認レベルの登録を受け付ける(後述のS323)。
【0075】
縦向け表示処理受付後、携帯端末102に情報添付画面(縦)400を表示し、情報添付画面300にて製品情報欄301に表示していた親No.で実績情報マスタ900の親No.列901を検索し、該当するレコードの親No.列901、No.列902を連結したものを確認レベル欄401に表示する(ステップS322)。
【0076】
携帯端末102は、確認レベル欄にて確認レベルの選択を受け付けた際に、確認レベル選択イベントが発生し、確認レベル登録を受け付ける(ステップS323)。本実施の形態において、添付情報の確認を求めるレベル設定としては、「必須」、「任意」、「設定なし」の三段階で設定する。
【0077】
携帯端末102は、確認レベル登録されたものを内部ファイルとして保存し(ステップS324)、内部ファイルは携帯端末102の記憶部に保持する(ステップS325)。確認レベルは、コピーボタン402の押下を受け付けることによって、携帯端末102の記憶部に記憶される。
【0078】
このように、図13と図14で画面の表示を切り替えることにより、同じ情報添付画面のなかでも設定できる項目を変更することが可能になる。
【0079】
次に、図15にてステップS410の処理を詳細に説明する。図15では、図10のステップS410(情報添付画面のプレビュー処理)を詳細に説明する。
【0080】
携帯端末102は、情報添付画面300のうちプレビューボタン309の押下を受け付けると、(ステップS411)。撮影アイコン304、録画アイコン305、録音アイコン306、メモアイコン307、確認レベルアイコン308のうち選択されているものを判別して内部ファイルより選択されている添付情報を取得する(ステップS412)。そして、携帯端末102の記憶部より選択中のアイコン種類に応じたファイルを表示する(ステップS413)。
【0081】
次に、図16にてステップS500の処理を詳細に説明する。図16では、図10のステップS500(添付情報の添付処理)を詳細に説明する。
【0082】
携帯端末102は、情報添付画面300で情報添付ボタン303の押下を受け付けると(ステップS501)、携帯端末102で保持している内部ファイルを記憶部より取得する(ステップS502)。
【0083】
取得した内部ファイルはデータベース作業指示情報マスタ800に登録する(ステップS503)。これにより情報添付画面300の一連の処理が完結する。
【0084】
図8は、情報管理サーバ101の記憶部に記憶されている作業指示情報マスタ800のデータテーブル構成例を示す図である。図8の作業指示情報マスタは、製品の親No.列801、No.列802、添付情報列803、確認レベル列804、確認フラグ列、工程列806を備えているものとする。
【0085】
次に、図17にてステップS600の処理を詳細に説明する。図17では、図10のステップS600(工程指示画面の表示処理)を詳細に説明する。
【0086】
携帯端末102は、ログイン認証情報を受け取ると、モバイル作業指示管理システムにログインする。(ステップS601)。その際、受け取ったログイン認証情報の作業者IDより作業者マスタ700の作業者ID列701を検索し、該当するレコードの担当工程列703を取得する(ステップS602)。S601およびS602の処理は、先述の図11のS101、S102と同様の方法でユーザログインを行い、工程指示画面500を表示する。
【0087】
次に携帯端末102は、実績情報マスタ900の次工程列906を取得した担当工程にて検索し、該当するレコードを次工程への指示対象として取得する(ステップS603)。
【0088】
次に作業指示情報マスタ800の工程列806を取得した担当工程にて検索し、該当するレコードを添付情報として取得する(ステップS604)。
【0089】
取得した指示対象の親No.列901、No.列902に一致する添付情報の親No.列801、No.列802のレコードが存在する場合は添付情報有りとして工程指示画面500の指示対象一覧欄502に表示し、作業指示情報マスタ800の確認レベル列804の内容を工程指示画面500の指示対象一覧欄502に表示する(ステップS605)。
【0090】
次に、図18にてステップS710の処理を詳細に説明する。図18では、図10のステップS710(工程指示画面の添付情報表示処理)を詳細に説明する。
【0091】
携帯端末102は、表示部に表示されている工程指示画面500の指示対象一覧欄502の行選択時に添付情報取得処理を受け付ける(ステップS711)。
【0092】
工程指示画面500は選択行の親No.、No.より作業指示情報マスタ800の親No.列801、No.列802を検索し、該当のレコードが存在する場合は添付情報列803のファイル(例えば、静止画、動画、テキスト、音声ファイルなど)を取得する(ステップS712)。これらのファイルは、携帯端末102の記憶部に記憶されている内部ファイルより取得する。
【0093】
取得したファイルは工程指示画面500の添付情報表示欄509に表示される。このときに取得したファイルが、静止画や動画、テキストファイルである場合には、509に画像が表示される。また、取得したファイルが音声ファイルである場合には、509に音声再生ボタンが表示される(ステップS713)。
【0094】
携帯端末102は、工程指示画面500の添付情報表示欄509にファイルの情報が表示されると、ファイルを確認した旨を情報管理サーバ101に通知するために、情報管理サーバに確認済み情報を送信する(ステップS714)。
【0095】
情報管理サーバ101は、携帯端末102よりファイルを確認した旨の情報を受信すると、作業指示情報マスタ800の親No.列801、No.列802、添付情報列803で特定される該当レコードの確認フラグ列805を確認済みに更新する。
【0096】
図8は、情報管理サーバ101の記憶部で記憶している作業指示情報マスタである。作業指示情報マスタ800は、対象作業の親番号No.801、No802と添付情報列803、確認レベル列804、確認フラグ列805、対象工程列806の項目を備えているものとする。
【0097】
次に、図19にてステップS800の処理を詳細に説明する。図19の実行指示処理(図10のS800)は、携帯端末102に工程指示画面500が表示されている状態で実行される。
【0098】
まず、携帯端末102は、表示部に表示されている工程指示画面500の指示実行ボタン503押下イベント発生時に指示実行取得処理を受け付ける(ステップS801)。
【0099】
指示実行ボタンの押下を受け付けると、携帯端末102は、工程指示画面500の選択行の親No.、No.に表示されている値を、次の作業指示対象とすべく取得する(ステップS802)。
【0100】
携帯端末102は指示対象の値を取得すると、指示対象行の確認レベルを取得し必須確認レベルの指示対象工程があるか否かの判定を行う(ステップS803)。判定は、携帯端末102が取得した指示対象工程の情報を情報管理サーバ101に送信して、指示対象工程の作業指示情報マスタ800の確認レベル列804のフラグの値によってなされる。
【0101】
指示対象工程の確認レベルが「任意」の場合(図8の確認レベル列804が“2”)、であれば、携帯端末102は選択した指示対象工程の親No.、No.より作業指示情報マスタ800の親No.列801、No.列802を検索し、該当するレコードの確認フラグ列805が未確認(図8の確認フラグが“0”)であっても、情報管理サーバ101は、実績情報マスタ900の親No.列901、No.列902が選択行の親No.、No.と一致するレコードに対して指示状態列907を指示済みに更新する(ステップS806)。
【0102】
指示対象工程の確認レベルが「必須」の場合(図8の確認レベル列804が“1”)、携帯端末102は選択した指示対象工程の親No.、No.より作業指示情報マスタ800の親No.列801、No.列802を検索し、該当するレコードの確認フラグ列805が確認済み(図8の確認フラグが“1”)になっているか否かの判定をする(ステップS804)。
【0103】
確認レベルが必須の場合に確認フラグ列805が確認済みになっていない(図18のS713、S714でファイルの確認がされていない)場合は、添付情報の確認を必須としているためにエラーとし、工程指示画面500にエラーメッセージを表示して処理を終了する(ステップS805)。
【0104】
確認レベルが必須の場合であって、確認フラグ列805が確認済みである(図18のS713でファイルの確認がされ、S714でフラグの更新がされている)場合に、情報管理サーバ101は、実績情報マスタ900の親No.列901、No.列902が選択行の親No.、No.と一致するレコードに対して指示状態列907を指示済みに更新する(ステップS806)。
【0105】
以上、本発明によれば、作業者間の作業指示・申し送りにおいて携帯端末を用いて簡単な操作でリアルタイムに必要な範囲へ情報の連携を行う仕組みを提供することが可能になる。また、携帯端末は、従来のデスクトップ型の端末よりも可搬性、操作性に優れているため、煩雑なキーボード・マウス操作が必要なく、作業者は従来の作業指示よりも多くの情報を扱うことが可能になる。
【0106】
また、作業者間の申し送り作業の工数が削減でき、作業者間の伝達ミスが防げるので、情報伝達ミスによる欠損防止・品質向上を実現することが可能になる。
【0107】
また、携帯端末の活用により、複数の機器を用いたり複数の画面を使い分ける必要がなく、その場でリアルタイムに製品に紐づく情報を付与することが可能になる。
【0108】
また、工程間を跨った情報連携や派生元が同じ製品への情報連携など従来の運用では実現困難であった機能を簡単に提供する事が可能となる。
【0109】
即ち本発明の情報処理システムは、携帯端末と、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とを含むネットワークで相互に接続可能な情報処理システムであって、携帯端末において、前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段とを備え、前記情報処理装置において、前記携帯端末からのログイン要求に応じて、前記ログイン要求で送信されるユーザ情報に紐付く第一の作業工程に関する情報を当該携帯端末に送信する工程情報送信手段と、前記登録要求手段で、前記携帯端末から受け付けた作業完了情報を受け付けると前記記憶部に当該作業完了情報を登録する登録手段とを備えることを特徴とする。
また、本願発明の携帯端末は、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とネットワークで接続可能な携帯端末において、前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段とを備えることを特徴とする。
【0110】
以上説明したように、本発明におけるプログラムは、図10乃至図19に示すフローチャートの処理に従って撮像装置としてコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図10乃至図19の処理方法を撮像装置が実行可能なプログラムを記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図10乃至図19の各装置の処理方法ごと、別の独立したプログラムであってもよい。
【0111】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムああああるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0112】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0113】
また、撮像装置が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0115】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0116】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0117】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0118】
100 ネットワーク
101 実績情報管理サーバ
102 携帯端末
103 加工設備
201 内部ファイル
202 実績管理システム
300 情報添付画面
301 製品情報欄
302 二次元コード読取ボタン
303 情報添付ボタン
304 撮影アイコン
305 録画アイコン
306 録音アイコン
307 メモアイコン
308 確認レベルアイコン
309 ビューボタン
310 添付情報表示欄
311 添付情報取得ボタン
400 情報添付画面(縦)
401 確認レベル欄
402 コピーボタン
500 工程指示画面
501 工程欄
502 指示対象一覧欄
503 指示実行ボタン
504 写真アイコン
505 動画アイコン
506 音声アイコン
507 メモアイコン
508 No.欄
509 添付情報表示欄
600 工程指示画面(縦)
601 写真アイコン
602 動画アイコン
603 音声アイコン
604 メモアイコン
605 No.欄
606 添付情報表示欄
700 作業者マスタ
701 作業者ID列
702 作業者名列
703 担当工程列
800 作業指示情報
801 親No.列
802 No.列
803 添付情報列
804 確認レベル列
805 確認フラグ
806 工程列
900 実績情報
901 親No.列
902 No.列
903 長さ列
904 重さ列
905 工程列
906 次工程列
907 指示状態列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とを含むネットワークで相互に接続可能な情報処理システムであって、
携帯端末において、
前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、
前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段とを備え、
前記情報処理装置において、
前記携帯端末からのログイン要求に応じて、前記ログイン要求で送信されるユーザ情報に紐付く第一の作業工程に関する情報を当該携帯端末に送信する工程情報送信手段と、
前記登録要求手段で、前記携帯端末から受け付けた作業完了情報を受け付けると前記記憶部に当該作業完了情報を登録する登録手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記判定手段により確認が必要であると判断された前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していない場合には、前記ファイルの確認を促す旨の警告を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記第一の作業工程における確認レベルが必須と設定されている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理ステム。
【請求項4】
前記携帯端末において、
前記携帯端末が備えている撮像部を用いて生成される画像ファイルを含む前記各作業工程で確認をするための添付ファイルを登録すべく前記情報処理装置に添付ファイルを送信するファイル送信手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記携帯端末において、
前記添付ファイルを各工程で確認する際の確認レベルを設定する確認レベル設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記携帯端末において、
前記携帯端末の画面が縦長の向きであるか横長の向きであるかを判定する画面向き判定手段と、
前記画面向き判定手段で前記携帯端末の画面が縦向きであると判定された場合に、前記設定手段による前記各作業工程ごとの確認レベルの設定をするための確認レベル設定画面を表示する設定画面表示手段と、
前記画面向き判定手段で前記携帯端末の画面が横向きであると判定された場合に、前記各作業工程で確認をするための添付ファイルを登録するための情報添付画面を表示する
添付画面表示手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とネットワークで接続可能な携帯端末において、
前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、
前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段と
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
携帯端末と、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とを含むネットワークで相互に接続可能な情報処理システムの情報処理方法であって、
前記携帯端末において、
前記携帯端末の工程情報取得手段が、前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得ステップと、
前記携帯端末の判定手段が、前記工程情報取得ステップで取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定ステップと、
前記携帯端末の登録要求手段が、前記判定ステップにより、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求ステップとを含み、
前記情報処理装置において、
前記情報処理装置の工程情報送信手段が、前記携帯端末からのログイン要求に応じて、前記ログイン要求で送信されるユーザ情報に紐付く第一の作業工程に関する情報を当該携帯端末に送信する工程情報送信ステップと、
前記情報処理装置の登録手段が、前記登録要求ステップで、前記携帯端末から受け付けた作業完了情報を受け付けると前記記憶部に当該作業完了情報を登録する登録ステップ
とを含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
携帯端末と、携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とを含むネットワークで相互に接続可能な情報処理システムを制御するプログラムであって、
前記携帯端末において、
前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、
前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段とを備え、
前記情報処理装置において、
前記携帯端末からのログイン要求に応じて、前記ログイン要求で送信されるユーザ情報に紐付く第一の作業工程に関する情報を当該携帯端末に送信する工程情報送信手段と、
前記登録要求手段で、前記携帯端末から受け付けた作業完了情報を受け付けると前記記憶部に当該作業完了情報を登録する登録手段と
を備えることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
【請求項10】
携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とネットワークで接続可能な携帯端末の制御方法であって、
前記携帯端末において、
前記携帯端末の工程情報取得手段が、前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得ステップと、
前記携帯端末の判定手段が、前記工程情報取得ステップで取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定ステップと、
前記携帯端末の登録要求手段が、前記判定ステップにより、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求ステップ
とを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項11】
携帯端末より送信されるファイルを記憶する情報処理装置とネットワークで接続可能な携帯端末を制御するプログラムであって、
前記携帯端末を、
前記携帯端末にログインしているユーザが担当している第一の作業工程に関する情報を取得する工程情報取得手段と、
前記工程情報取得手段で取得した情報に各作業工程で確認作業が必要なファイルが含まれている場合に、情報を取得した携帯端末にログインしているユーザが担当している前記第一の作業工程で確認が必要か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記確認が必要である場合に、前記第一の作業工程でのファイル確認が終了していれば前記第一の作業工程の次の工程である第二の作業工程に作業指示を送信するべく、前記情報処理装置に作業完了情報を登録する登録要求手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−50806(P2013−50806A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187691(P2011−187691)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】