説明

情報処理システムおよび情報処理方法、ならびに、管理サーバ

【課題】各機器に対するユーザの利用権限を配慮した上での、複数の情報機器の連携利用を可能とする。
【解決手段】ユーザは、機器からコンテンツサーバに対してコンテンツデータの一覧を要求し、得られた一覧から所望のデータを選択して、機器の機能を実行する。機能を実行したデータを印刷したい場合、使用中の機器に対して印刷要求を出す。機器は、この印刷要求に応じて管理サーバに対して印刷可能機器の検索を要求する。管理サーバは、検索要求に応じて、利用可能機能テーブルと利用可能機器管理テーブルとをユーザIDに基づき参照し、利用する機能や機器を選択する画面を表示させる表示制御情報を生成し、機器に送信する。ユーザは、送信された表示制御情報に従い機器に表示された選択画面に応じて印刷機能を選択すると共に、印刷を行う機器を選択する。選択された機器に対して印刷要求が送信され、印刷が実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いにネットワークで接続された機器を管理する情報処理システム、情報処理方法、ならびに、管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスなどでは、プリンタ装置、FAX装置、コピー機といった単機能の機器や、プリンタ機能、FAX機能およびコピー機能といった複数機能を1台の筐体で実現したMFP(Multi Function Printer)、さらには、プロジェクタ装置、会議システムなど、様々な情報機器が用いられている。また、近年では、これら様々な情報機器をネットワーク接続し互いに連携させたシステムが提案されている。複数の情報機器を連携させることで、利便性の向上やコスト削減を実現することが可能となる。
【0003】
特許文献1には、複数の画像形成装置を連携させて処理可能とするシステムにおいて、一連の処理の一部において実行する権限がないユーザからの処理要求があった場合でも、各画像形成装置におけるサービス間の信頼関係に基づきサービスを連携して処理できるようにした技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、オフィスなどで使用される情報機器において、ユーザ認証を行い、ユーザ毎に利用可能な機能を設定することが行われている。ところが、上述した、様々な情報機器をネットワーク接続して互いに連携させるシステムにおいて、このような各機器に対するユーザ利用権限について配慮されていなかったという問題点があった。
【0005】
例えば、上述した特許文献1では、一連の処理の位置において実行する権限がないユーザからの処理要求に対して、各機器間および各サービス間の信頼関係のみでの検証しか行っていない。そのため、機器自体の判定はなされる一方で、ユーザの利用権限に関しての判定はなされていない。
【0006】
ユーザ利用権限についての配慮がなされない場合、例えば、ユーザが各情報機器を連携させて処理を行おうとした場合に、当該ユーザは、自分が利用可能な情報機器を把握するために煩雑な手順を踏まなければならないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各機器に対するユーザの利用権限を配慮した上での、複数の情報機器の連携利用を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の発明は、ユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機能を示す情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、ユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機器を示す情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、ネットワークを介して受信したユーザ識別情報に基づき第1の記憶手段および第2の記憶手段を参照して、ユーザ識別情報に関連付けられた機能を示す情報と機器を示す情報とをネットワークを介して送信する制御手段とを有するサーバと、ユーザ識別情報をサーバに送信する識別情報送信手段と、識別情報送信手段により送信されたユーザ識別情報に応じてサーバから受信した機能を示す情報と機器を示す情報とに基づくユーザ入力により1の機器を選択する選択手段とを有する機能端末とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明は、識別情報送信手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報をネットワークを介して送信する識別情報送信ステップと、制御手段が、ネットワークを介して受信したユーザ識別情報に基づき、ユーザ識別情報とユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機能を示す情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、ユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機器を示す情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段とを参照して、ユーザ識別情報に関連付けられた機能を示す情報と機器を示す情報とをネットワークを介して送信する制御ステップと、選択手段が、識別情報送信ステップにより送信されたユーザ識別情報に応じて制御ステップで送信された機能を示す情報と機器を示す情報とに基づくユーザ入力により1の機器を選択する選択ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
また、第3の発明は、ユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機能を示す情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、ユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機器を示す情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、機能を示す情報と機器を示す情報とを関連付けて記憶する第3の記憶手段と、ネットワークを介して受信したユーザ識別情報に基づき、第1の記憶手段を参照してユーザ識別情報に関連付けられた機能を示す情報を抽出してネットワークを介して送信し、ユーザ識別情報と、機能を示す情報の送信に応じてネットワークを介して受信した1の機能を示す情報とに基づき、第2の記憶手段および第3の記憶手段を参照して1の機能を示す情報に対応し且つユーザ識別情報に対応する機器を示す情報を抽出してネットワークを介して送信する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、各機器に対するユーザの利用権限を配慮した上での、複数の情報機器の連携利用が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の実施形態による情報処理システムを概略的に示す略線図である。
【図2】図2は、機器の機能を示す一例の機能ブロック図である。
【図3】図3は、管理サーバの機能を示す一例の機能ブロック図である。
【図4】図4は、ユーザ利用可能機能管理テーブルの一例を示す略線図である。
【図5】図5は、ユーザ利用可能機器管理テーブルの一例を示す略線図である。
【図6】図6は、ユーザ情報テーブルの一例を示す略線図である。
【図7】図7は、機器管理テーブルの一例を示す略線図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態による情報処理システムにおける処理の流れを概略的に示す略線図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態による情報処理システムにおける処理の流れをより詳細に示すフローチャートである。
【図10】図10は、機器に表示される画面の例を示す略線図である。
【図11−1】図11−1は、機器の状態を示す情報が表示された機器選択画面の例を示す略線図である。
【図11−2】図11−2は、機器の位置を示す情報が表示された機器選択画面の例を示す略線図である。
【図12】図12は、位置情報テーブルの一例を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る情報処理システムおよびサーバ装置の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による情報処理システムを概略的に示す。有線または無線によるネットワーク1に対して、管理サーバ10およびコンテンツサーバ11が接続されると共に、機器12、13、14が接続される。
【0014】
管理サーバ10は、この情報処理システムの全体を管理するもので、例えば、ユーザに対する認証処理や、情報処理システムに属する各機器へのユーザのアクセス制御などを行う。すなわち、ユーザは、管理サーバ10に対してログインし認証処理を行うことで、この情報処理システムの機能を利用することができる。また、管理サーバ10は、管理情報部20に格納される情報に基づき、ユーザ毎の利用可能機能や利用可能機器を管理する。
【0015】
コンテンツサーバ11は、画像データやドキュメントデータなどのコンテンツデータが蓄積的に格納される。また、コンテンツサーバ11は、要求に応じて、画像データやドキュメントデータを、PDL(Page Description Language)といった印刷制御情報に変換することができる。
【0016】
機器12、13、14は、特定の機能を実行するように構成された機能端末であって、図1の例では、機器12がプロジェクタ装置、機器13および14がそれぞれMFP(Multi Function Printer)である。プロジェクタ装置である機器12は、コンテンツサーバ11からネットワークを介して画像データやドキュメントデータなどコンテンツデータを取得し、図示されないスクリーンなどに投影する機能を有する。また、MFPである機器13および14は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、FAX機能といった複数の機能を1台の筐体で実現可能としている。図1の例では、機器13をMFP#1、機器14をMFP#2としている。
【0017】
なお、図1の例では3台の機器12、13および14が情報処理システムに接続され利用可能となっているが、これはこの例に限定されず、さらに多数の機器を情報処理システムに接続することができる。また、情報処理システムに接続される機器は、プロジェクタ装置およびMFPに限られず、他の機能を有する機器であってもよい。例えば、単体のプリンタ装置やスキャナ装置、FAX装置を接続することができる。また、パーソナルコンピュータを機器として接続してもよい。
【0018】
このような構成の情報処理システムにおける処理について、概略的に説明する。一例として、ユーザAがプロジェクタ装置である機器12を用いて画像を投影する場合について説明する。ユーザAは、機器12を利用する際に、ユーザAをシステムが識別するためのユーザ識別情報を、機器12からネットワーク1を介して管理サーバ10に送信してシステムにログインする。そして、ユーザAは、機器12からコンテンツサーバ11にアクセスして所望の画像データを取得し、画像データによる画像の投影を行う。
【0019】
ここで、ユーザAが、機器12で投影中の画像の画像データを印刷したいと考えたものとする。この場合、ユーザAによる機器12の操作に応じて、機器12と管理サーバ10との間で通信が行われ、当該ユーザAが利用可能な機器が検索される。このとき、管理サーバ10は、ユーザAが利用可能な機能の一覧をユーザAに提示する。提示された機能の一覧に応じて、ユーザAが所望の機能を選択すると、次に、選択された機能を実行可能であって、且つ、ユーザAが利用可能な機器(例えば機器13および14)の一覧をユーザAに提示する。提示された機器の一覧に応じて、ユーザAが所望の機器(機器14とする)を選択すると、選択された当該機器14に対して、印刷要求が送信される。機器14は、この印刷要求に応じて、印刷を行う。
【0020】
ユーザの利用が許可された機能を最初に当該ユーザに選択させ、次に、選択された機能を持つ機器のうち、当該ユーザに利用が許可された機能を有する機器をユーザに選択させるようにしている。そのため、ユーザは、ネットワークに複数の機器が接続されおり、その中の1の機器から他の機器の機能を利用する場合に、所望の機能を実行させる機器を容易に選択することができる。
【0021】
図2は、各機器12、13および14の機能を示す一例の機能ブロック図である。機器12、13および14は、ユーザID入力部30と、操作部31と、通信部32と、機能部33と、選択部34と、制御部35とを有する。なお、以下では、特に記載のない限り、各機器12、13および14を、機器12で代表させて説明する。
【0022】
制御部35は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有し、CPUが、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、RAMをワークメモリとして用いて、機器12の全体の動作を制御する。また、通信部32は、制御部35の制御に従い、ネットワーク1を介した通信を制御する。
【0023】
ユーザID入力部30は、この機器12をユーザが利用する際に、当該ユーザを識別するためのユーザ識別情報(ユーザID)を入力する。ユーザIDの入力は、例えば、通信部を有するICチップと、ユーザIDを記憶したメモリチップとをプラスチック製のカードに埋め込んだ、所謂ICカードを用いて行われる。この場合、ユーザID入力部30は、当該ICカードを読み取り可能なICカードリーダである。これに限らず、キー入力などの入力手段により、ユーザが直接的にユーザIDを入力するようにしてもよい。この場合には、後述する操作部31をユーザID入力部30として用いることができる。
【0024】
操作部31は、ユーザ操作を受け付けるための操作子が設けられる入力部36と、ユーザに対して操作を促したり、情報を提示するための表示を行う表示部37とを有する。操作部31は、入力部36と表示部37とが一体的に構成された所謂タッチパネル構成としてもよいし、入力部36をハードウェアとしてのキーやダイヤルなどで構成し、表示部37を別途設けてもよい。
【0025】
機能部33は、この機器12の機能を実現するための構成を有する。例えば、プロジェクタ装置である機器12においては、機能部33は、画像処理部や、画像データから投影画像を生成してスクリーンなどの被投影体に照射するための投射光学系などを有する。また、MFPである機器13および14においては、機能部33は、画像処理部や、スキャナ部およびプリンタ部を含むエンジン部、公衆電話回線に対する通信手段を含むFAX部などを有する。
【0026】
選択部34は、この機器12から他の機器13または14を利用する際に、この機器12から利用したい機能および機器(この例では機器13または14)を選択する。詳細は後述するが、選択部34は、制御部35の制御に従い、表示部37に対して機能の選択や機器の選択をユーザに促す画面を表示させ、この画面の表示に従い入力部36になされたユーザ入力に従い、機能や機器を選択する。
【0027】
図3は、管理サーバ10の機能を示す一例の機能ブロック図である。なお、図3においては、管理情報部20を管理サーバ10に含めて記載している。管理サーバ10は、管理情報部20と、制御部21と、通信部22とを有する。
【0028】
制御部21は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有し、CPUが、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、RAMをワークメモリとして用いて、この管理サーバ10の全体の動作を制御する。また、制御部21は、情報処理システムにログインするユーザの認証処理も行う。通信部22は、制御部21の制御に従い、ネットワーク1を介した通信を制御する。
【0029】
管理情報部20は、ユーザ利用可能機能管理部23と、ユーザ利用可能機器管理部24と、機器管理部25とを有する。ユーザ利用可能機能管理部23は、ユーザ毎の利用可能な機能が管理される。図4は、ユーザ利用可能機能管理部23で記憶および管理される、ユーザ利用可能機能管理テーブル50の一例を示す。ユーザ利用可能機能管理テーブル50は、ユーザを識別するための識別情報であるユーザIDに対して、当該ユーザIDが示すユーザに利用が許可された機能が関連付けられて格納される。
【0030】
ここで、機能は、例えばこの情報処理システムで利用可能な機器12、13および14がそれぞれ有する機能が適用される。図4の例では、機能として、プロジェクタ装置の機能である「投影」、コンテンツサーバ11の機能である「蓄積」、MFP#1およびMFP#2の機能である「印刷」および「FAX」が定義されている。このように、機器12、13および14以外に、コンテンツサーバ11の機能を、ユーザ利用可能機能管理テーブル50の機能の項目に含ませることができる。
【0031】
図4において、「○(丸印)」がユーザに許可されている機能、「×(バツ印)」がユーザに許可されていない機能を示す。すなわち、図4の例では、ユーザID「001」のユーザは、これらの機能のうち「投影」、「蓄積」および「印刷」が許可されて利用可能とされ、「FAX」機能が許可されておらず利用不可とされている。ユーザID「002」のユーザは、「投影」機能のみが利用可能とされ、他の機能「蓄積」、「印刷」および「FAX」が利用不可とされている。また、ユーザID「003」のユーザは、「蓄積」、「印刷」および「FAX」の各機能が利用可能とされ、「投影」が利用不可とされている。
【0032】
ユーザ利用可能機器管理部24は、ユーザ毎の利用可能な機器すなわち機器が管理される。図5は、ユーザ利用可能機器管理部24で記憶および管理される、ユーザ利用可能機器管理テーブル51の一例を示す。ユーザ利用可能機器管理テーブル51は、ユーザIDに対して、当該ユーザIDが示すユーザに利用が許可された機器が関連付けられて格納される。
【0033】
ここで、機器は、例えばこの情報処理システムで利用可能な機器12、13および14が適用される。図5の例では、機器として、「プロジェクタ装置」(機器12)、「MFP#1」(機器13)および「MFP#2」(機器14)が定義されている。
【0034】
図5において、「○(丸印)」がユーザに許可されている機能、「×(バツ印)」がユーザに許可されていない機能を示す。すなわち、図5の例では、ユーザID「001」のユーザは、プロジェクタ装置およびMFP#1の利用が許可され、MFP#2の利用が許可されていない。ユーザID「002」のユーザは、プロジェクタ装置のみが利用可能とされ、MFP#1およびMFP#2が利用不可とされている。また、ユーザID「003」のユーザは、MFP#1およびMFP#2が利用可能とされ、プロジェクタ装置が利用不可とされている。
【0035】
図4に示したユーザ利用可能機能管理テーブル50と、図5に示したユーザ利用可能機器管理テーブル51とは、例えば人手により入力されて作成される。例えば、新規にユーザIDが登録される場合に、当該ユーザIDに対して各機能の利用を許可するか否かが設定され、その設定内容が、当該ユーザIDと関連付けられてユーザ利用可能機能管理テーブル50に登録される。これは、図5のユーザ利用可能機器管理テーブル51についても、同様である。
【0036】
例えば、新規のユーザ登録時に、図6に例示されるようなユーザ情報テーブル60に対して、登録するユーザの情報を入力していく。この例では、ユーザ情報テーブル60は、ユーザID、ユーザ名、各機器および各機能を項目として含む。ユーザIDに対して、各機器の利用が許可されているか否か、ならびに、各機能の利用が許可されているか否かをそれぞれ示す情報は、マニュアルで一々入力してもよいし、当該ユーザIDのユーザの役職や部署などの情報に基づき自動的に設定されるようにもできる。なお、図6において、プロジェクタ装置が「PJ」として略記されている。
【0037】
図4に示すユーザ利用可能機能管理テーブル50に格納される各情報や、図5に示すユーザ利用可能機器管理テーブル51に格納される各情報は、このユーザ情報テーブル60の対応する項目の情報を自動的に取得して入力するようにできる。
【0038】
また、この情報処理システムにおいて利用可能な機能が増減した場合、ならびに、利用可能な機器が増減した場合も、これらユーザ利用可能機能管理テーブル50やユーザ利用可能機器管理テーブル51が更新される。
【0039】
機器管理部25は、この情報処理システムで利用可能な機器と機能とを関連付けて管理する。図7は、機器管理部25で記憶および管理される、機器管理テーブル52の一例を示す。機器管理テーブル52は、機器に対して、当該機器で利用可能な機能が関連付けられて格納される。
【0040】
図7において、「○(丸印)」が機器で利用可能な機能、「×(バツ印)」が機器で利用不可の機能を示す。すなわち、図7の例では、プロジェクタ装置は、「投影」機能のみが利用可能であり、MFP#1およびMFP#2は、共に「印刷」および「FAX」の機能が利用可能であることが示されている。
【0041】
次に、本実施形態による、機器を跨って処理を行う場合の例について、図8を用いて概略的に説明する。図8は、本実施形態による情報処理システムにおける処理の流れを概略的に示す。なお、図8の例では、例えばプロジェクタ装置である機器12がコンテンツサーバ11に格納される画像データを取得して図示されないスクリーンに投影し、投影した画像データを機器14(MFP#2)により印刷する場合について示している。
【0042】
ユーザAが機器12からこの情報処理システムを利用する場合には、先ず、情報処理システムに(1)ログインする。ログインは、例えば、当該ユーザAのユーザIDを機器12のユーザID入力部30から入力して、管理サーバ10に送信する。この例では、ユーザAは、ユーザIDを、例えば内蔵されるメモリチップにユーザIDが記憶されるICカード40を用いて入力している。当該情報処理システムに対するログインが完了すると、ユーザAは、コンテンツサーバ11に対して、(2)コンテンツデータの一覧を要求する。この要求により取得されたコンテンツデータ一覧は、例えば操作部31の表示部37に表示される。
【0043】
ユーザAは、機器12の操作部31を操作し、取得されたコンテンツデータ一覧から投影したい例えば画像データを選択して、スクリーンなどへの投影を行う。ここで、ユーザAが、投影中の画像データを印刷したいと考えたとする。この場合に、ユーザAは、例えば機器12に対して(3)印刷要求を出す。機器12は、プロジェクタ装置であって、印刷機能を有していない。そのため、機器12は、この(3)印刷要求に応じて、管理サーバ10に対して、(4)印刷可能機器の検索を要求する。
【0044】
管理サーバ10は、機器12からの検索要求に応じて、管理情報部20に管理されるユーザ利用可能機能管理テーブル50と、ユーザ利用可能機器管理テーブル51とを、当該機器12からログインしているユーザAのユーザIDに基づき参照する。参照結果に基づき、管理サーバ10は、利用する機能や機器の選択をユーザAに促すための画面を表示させるための(5)表示制御情報を生成し、機器12に送信する。
【0045】
機器12では、管理サーバ10から送信された(5)表示制御情報に従い、選択部34が表示部37に対して所定の選択画面を表示させる。ユーザAは、この選択画面に応じて印刷機能を選択すると共に、印刷を実行させる機器(この例では機器14)を選択する。これにより、機器12から機器14に対して(6)印刷要求が送信され、機器14において、機器12で投影に用いられた画像データの印刷が実行される。
【0046】
なお、印刷要求は、印刷を行う画像データを含んでいてもよいし、当該画像データを直接含まず、当該画像データのコンテンツサーバ11上のアドレス情報などを含んでいてもよい。また、印刷要求は、機器12から管理サーバ10に対して送信し、管理サーバ10がコンテンツサーバ11から画像データを読み出して機器14に対して送信するようにしてもよい。
【0047】
図9は、本実施形態による情報処理システムにおける処理の流れをより詳細に示すフローチャートである。ステップS100で、機器12は、ユーザAにより入力されたユーザIDをネットワーク1を介して管理サーバ10に送信し、情報処理システムに対するログイン処理を行う。管理サーバ10において、ユーザIDによる認証処理が行われる。ユーザIDが認証されると、管理サーバ10から機器12に対してその旨が通知され、機器12からの当該情報処理システムの利用を許可する。
【0048】
次のステップS101で、機器12からコンテンツサーバ11に対して、コンテンツデータが要求される。例えば、機器12からコンテンツサーバ11にアクセスし、ユーザIDに基づきユーザAが利用可能なコンテンツデータの一覧を取得する。機器12は、このコンテンツデータの一覧を例えば操作部31の表示部37に表示させる。ユーザAは、この表示に基づき、入力部36を用いて所望のコンテンツデータを選択する。機器12は、コンテンツサーバ11にアクセスし、選択したコンテンツデータを取得する。機器12がプロジェクタ装置である場合、コンテンツデータは、例えば画像データやドキュメントデータ、プレゼンテーションデータなどである。
【0049】
コンテンツデータが取得されると、次のステップ102で、機器12は、取得したコンテンツデータに対する機能を、機能部33により実行する。機器12がプロジェクタ装置である場合、機器12は、コンテンツデータをスクリーンなどに投影する。
【0050】
次のステップS103で、機器12は、機能の実行中に他の機能の実行が要求されるか否かを判定する。例えば、機器12は、操作部31に対して当該他の機能の実行を指示するユーザ操作が行われた場合に、他の機能の実行が要求されたと判定する。若し、他の機能の実行が要求されないまま、現在の機能の実行が終了された場合は、図9のフローチャートにおける一連の処理が終了される(図示しない)。
【0051】
ステップS103で、他の機能の実行が要求されたと判定した場合、機器12は、次にステップS104で、ユーザIDに基づき、ユーザAに利用が許可されている機能の一覧を操作部31の表示部37に表示させる。
【0052】
ステップS104の処理を、より詳細に説明する。例えば、機器12は、操作部31に対する他の機能の実行を指示するユーザ操作に応じて、ユーザIDに基づき、管理サーバ10に対して当該ユーザIDのユーザAに利用が許可されている機能を検索するように、ネットワーク1を介して要求する。管理サーバ10は、この要求に応じて、管理情報部20のユーザ利用可能機能管理部23に管理されるユーザ利用可能機能管理テーブル50を、ユーザIDに基づき参照し、当該ユーザIDに関連付けられた機能を抽出する。そして、管理サーバ10は、抽出された機能を表示部37に表示させるための表示制御情報を生成し、機器12に送信する。
【0053】
機器12は、選択部34において、管理サーバ10から送信された表示制御情報に基づき、実行させる他の機能を選択する機能選択画面を生成し、表示部37に表示させる。なお、表示部37は、入力部36と一体的に構成されたタッチパネルからなるものとする。この場合、入力部36は、押圧された位置に応じた制御信号を出力するようにされ、表示部37の表示と組み合わせることで、GUI(Graphical User Interface)を構成することができる。
【0054】
図10(a)は、この機能選択画面100の一例を示す。図10(a)の例では、機能選択画面100の最上部にユーザIDに対応するユーザ名200が表示される。さらに、ユーザ名200の下部に、ユーザIDに関連付けられた、すなわち、ユーザAに利用が許可された機能を選択するボタン201a、201bおよび201cが配置される。この例では、ユーザAに対して「印刷」機能、「蓄積」機能および「FAX」機能が許可され、各ボタン201a、201bおよび201cは、対応する機能を排他的に選択する。
【0055】
なお、ここでは、機能選択画面100に対して、情報処理システムを使用中のユーザAに許可された機能のみを表示させているが、これはこの例に限定されない。例えば、情報処理システムに接続される各機器12、13および14において選択可能な全ての機能を機能選択画面100に表示させてもよい。この場合、例えば、ユーザAに許可されていない機能を選択した場合に、警告メッセージを表示させ、当該機能が選択できないことをユーザAに通知することが考えられる。
【0056】
また、表示制御情報は、機能選択画面100を直接的に表示可能な情報としてもよいし、機能選択画面100に対して表示すべき内容(例えばユーザ名および各機能)を列挙した情報としてもよい。
【0057】
次のステップS105で、機器12は、操作部31の入力部36に対する機能選択の操作が待機される。機能が選択された場合、処理がステップS106に移行される。ここでは、入力部36によりボタン201aを選択する操作が行われ、「印刷」機能が選択されたものとする。機器12は、ステップS106で、ユーザIDと選択された機能とに基づき、選択された機能を有し、且つ、ユーザIDに対応するユーザAに利用が許可されている機器の一覧を操作部31の表示部37に表示させる。
【0058】
ステップS106の処理について、より詳細に説明する。機器12がプロジェクタ装置である場合、当該機器12は、「印刷」機能を有していない。そのため、機器12は、ステップS105で選択された機能を示す情報を、ネットワーク10を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、受信した機能を示す情報と、ユーザIDとに基づき、管理情報部20が管理するユーザ利用可能機器管理テーブル51と、機器管理テーブル52とを参照し、ユーザAが選択した機能を有し、且つ、ユーザAに利用が許可された機器を抽出する。そして、管理サーバ10は、抽出された機器を表示部37に表示させるための表示制御信号を生成し、機器12に送信する。
【0059】
機器12は、選択部34において、管理サーバ10から送信された表示制御情報に基づき、ステップS105で選択された機能を実行させる機器を選択する機器選択画面を生成し、表示部37に表示させる。図10(b)は、この機器選択画面101の一例を示す。図10(b)の例では、ユーザ名200の表示の下部に、ユーザAが選択した機能を有し、且つ、ユーザAに利用が許可された機器を選択するボタン202aおよび202bが配置される。この例では、MFP#1(機器13)とMFP#2(機器14)とが、ユーザAが選択した機能を有し、且つ、ユーザAに利用が許可された機器として抽出され、各ボタン202aおよび202bは、対応する機器を排他的に選択する。
【0060】
なお、ここでは、機器選択画面101に対して、情報処理システムを使用中のユーザAに許可された機器のみを表示させているが、これはこの例に限定されない。例えば、情報処理システムに接続される各機器12、13および14を全て機器選択画面101に表示させてもよい。この場合、例えば、ユーザAに許可されていない機器を選択した場合に、警告メッセージを表示させ、当該機器が選択できないことをユーザAに通知することが考えられる。
【0061】
次のステップS107で、機器12は、操作部31の入力部36に対する機器選択の操作が待機される。機器が選択された場合、処理がステップS108に移行される。ここでは、入力部36によりボタン202aを選択する操作が行われ、MFP#1(機器13)が選択されたものとする。
【0062】
ステップS108では、ステップS107で選択された機器13に対して、機器12から印刷要求が送信される。例えば、機器12は、操作部31の表示部37に対して、図10(c)に例示されるような、印刷実行指示画面104を表示させる。機器12は、「印刷実行」を指示するボタン204が入力部36により操作されると、機器13に対して印刷要求を送信する。
【0063】
より詳細には、機器12は、入力部36によるボタン204の操作に応じて、機器13に対して、印刷するコンテンツデータのコンテンツサーバ11におけるアドレス情報を含む印刷要求を送信する。機器13は、ステップS109で、受信した印刷要求に含まれるアドレス情報に従いコンテンツサーバ11にアクセスしてコンテンツデータを取得する。なお、コンテンツデータは、コンテンツサーバ11においてPDLデータなどの印刷制御情報に変換されているものとする。機器13は、コンテンツデータを取得すると、印刷要求に従い、当該コンテンツデータの印刷処理を行う。なお、コンテンツデータは、機器12から直接的に機器13に送信することも可能である。
【0064】
なお、ステップS108において、印刷要求は、機器12から機器13に対して送信される例に限定されない。例えば、印刷要求を管理サーバ10を介して送信することができる。この場合、機器12は、管理サーバ10に対して、印刷するコンテンツデータのコンテンツサーバ11におけるアドレス情報を含む印刷要求を送信する。管理サーバ10は、受信した印刷要求に含まれるアドレス情報に従いコンテンツサーバ11にアクセスしてコンテンツデータを取得する。この場合においても、コンテンツデータは、コンテンツサーバ11においてPDLデータなどの印刷制御情報に変換されているものとする。管理サーバ10は、コンテンツサーバ11から取得したコンテンツデータを、機器12から受信した印刷要求と共に、機器13に対して送信する。機器13は、印刷要求に従い、受信したコンテンツデータの印刷処理を行う。
【0065】
なお、機器12は、例えばステップS108の印刷要求送信の際に、印刷のオプションを設定するオプション設定画面を表示させることができる。図10(d)は、このオプション設定画面103の一例を示す。この例では、印刷オプションとして、「集約」、「両面」および「カラー」を設定可能とされ、ボタン203a、203bおよび203cを操作することで、それぞれ対応付けられたオプションを指定することができる。なお、「集約」オプションは、複数ページを1のページに集約して印刷する集約印刷を指定する。「両面」オプションは、用紙の両面に印刷する両面印刷を指定する。また、「カラー」オプションは、カラー印刷を指定する。
【0066】
一例として、管理サーバ10は、この情報処理システムに接続される各機器12、13および14について、利用可能な機能のオプションに関する情報を、予め収集しておく。一方、機器12は、上述のステップS107で機器が選択された際に、選択された機器(例えば機器13)を示す情報を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、この選択された機器を示す情報を受信すると、予め収集したオプション情報から、ステップS105で既に取得されている「機能」と、当該機器とに共に対応するオプション情報を抽出し、抽出したオプション情報に基づきオプション設定画面103を表示するための表示制御情報を生成する。この表示制御情報を機器12に送信する。また、機器12は、オプション設定画面103で指定されたオプションを示す情報を、印刷要求に含めて送信する。
【0067】
以上説明したように、本実施形態では、情報処理システムに接続されるある機器から他の機器の機能を利用する際に、システムにおけるユーザの機器に対する利用権限を考慮して、他の機器を選択している。そのため、他の機器を容易に選択することができる。
【0068】
また、他の機器の選択を、最初に機能を選択し、次に当該機能に対応する機器を選択するようにしているため、他の機器の選択をより効率的に行うことができる。
【0069】
さらに、機器から他の機器を選択するために用いる選択画面を、管理サーバ側で生成するようにしている。これにより、機器の追加や変更、機器自体の機能の追加などに柔軟に対応することができる。
【0070】
(第1の変形例)
次に、本実施形態の第1の変形例について説明する。本第1の変形例では、上述のステップS106で機器12の表示部37に機器選択画面101を表示させるための表示制御情報を生成する際に、当該機器選択画面101に表示する各機器の状態を取得し、取得した各機器の状態を当該機器選択画面101に対してさらに表示させる。
【0071】
図11−1は、各機器の状態を示す情報が表示された機器選択画面101’の例を示す。この場合、管理サーバ10は、各機器の状態として、各機器の電源のON/OFFを取得する。そして、取得された各機器の電源ON/OFF状態を、それぞれ対応する機器を選択するボタンと関連付けて表示させる。図11−1の例では、MFP#1(機器13)を選択するボタン202aの横に「電源OFF」を示す状態表示210aが表示され、MFP#1が電源OFF状態であることが示される。また、MFP#2(機器14)を選択するボタン202bの横に「印刷中」を示す状態表示210bが表示され、MFP#2が印刷中の状態であることが示される。このように、各機器と関連付けて各機器の状態を示す情報を表示させることで、ユーザが電源OFF状態の機器などを選択することが防がれ、効率よく機能を実行することができる。
【0072】
(第2の変形例)
次に、本実施形態の第2の変形例について説明する。本第2の変形例では、上述のステップS106で機器12の表示部37に機器選択画面101を表示させるための表示制御情報を生成する際に、当該機器選択画面101に表示する各機器の位置情報を取得し、取得した各機器の状態を当該機器選択画面101に対してさらに表示させる。
【0073】
図11−2は、各機器の位置を示す情報が表示された機器選択画面101”の例を示す。この場合、例えば、図12に一例が示されるように、各機器と、機器の設置場所(位置)とを関連付ける位置情報テーブル53を予め作成し、管理サーバ10の管理情報部20に格納しておく。そして、管理サーバ10は、機器選択画面101”を表示させるための表示制御情報を生成する際に、この位置情報テーブル53を参照し、各機器の位置情報を、それぞれ対応する機器を選択するボタンと関連付けて表示させる。図11−2の例では、MFP#1(機器13)を選択するボタン202aの横に位置「101号室」を示す位置情報表示211aが表示され、MFP#2(機器14)を選択するボタン202bの横に位置「ロビー」を示す位置情報表示211bが表示される。このように、各機器と関連付けて各機器の位置を示す情報を表示させることで、ユーザは自分と近い位置に配置されている機器を選択することができ、作業の効率化を図ることができる。
【0074】
なお、位置情報は、予め位置情報テーブル53に格納しておくことに限られない。例えば、GPS(Global Positioning System)など、リアルタイムで位置情報を取得できる手段を各機器に備えることも考えられる。
【符号の説明】
【0075】
1 ネットワーク
10 管理サーバ
11 コンテンツサーバ
12,13,14 機器
20 管理情報部
21,35 制御部
22,32 通信部
23 ユーザ利用可能機能管理部
24 ユーザ利用可能機器管理部
25 機器管理部
30 ユーザID入力部
31 操作部
33 機能部
34 選択部
36 入力部
37 表示部
50 ユーザ利用可能機能管理テーブル
51 ユーザ利用可能機器管理テーブル
52 機器管理テーブル
53 位置情報テーブル
100 機能選択画面
101,101’,101” 機器選択画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】
【特許文献1】特許第4464309号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別するユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機能を示す情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機器を示す情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
ネットワークを介して受信したユーザ識別情報に基づき前記第1の記憶手段および前記第2の記憶手段を参照して、該ユーザ識別情報に関連付けられた前記機能を示す情報と前記機器を示す情報とを該ネットワークを介して送信する制御手段と
を有するサーバと、
ユーザ識別情報を前記サーバに送信する識別情報送信手段と、
前記識別情報送信手段により送信された前記ユーザ識別情報に応じて前記サーバから受信した前記機能を示す情報と前記機器を示す情報とに基づくユーザ入力により1の機器を選択する選択手段と
を有する機能端末と
を備える
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記選択手段は、
前記サーバから送信された前記機能を示す情報からユーザ入力により選択された1の機能を示す情報を前記サーバに送信し、
送信された前記1の機能を示す情報に応じて前記サーバから受信した前記機器を示す情報からユーザ入力により1の機器を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記第1の記憶手段に記憶される前記機能を示す情報に基づき1の機能を示す情報を選択する機能選択画面を表示させるための第1の表示制御情報と、前記第2の記憶手段に記憶される前記機器を示す情報に基づき1の機器を選択する機器選択画面を表示させるための第2の表示制御情報とを生成して、前記機能端末に送信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2の記憶手段は、
前記機器を示す情報に対して、該機器の状態を示す情報をさらに関連付けて記憶し、
前記制御手段は、
前記ユーザ識別情報の送信に応じて前記機器の状態を示す情報をさらに送信し、
前記選択手段は、
前記機能を示す情報と、前記機器を示す情報と、前記機器の状態を示す情報とに基づくユーザ入力により選択された1の機器を前記サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2の記憶手段は、
前記機器を示す情報に対して、該機器の位置を示す情報をさらに関連付けて記憶し、
前記制御手段は、
前記ユーザ識別情報の送信に応じて前記機器の位置を示す情報をさらに送信し、
前記選択手段は、
前記機能を示す情報と、前記機器を示す情報と、前記機器の位置を示す情報とに基づくユーザ入力により選択された1の機器を示す情報を前記サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記機能を示す情報と前記機器を示す情報とを関連付けて記憶する第3の記憶手段をさらに有し、
前記制御手段は、
前記機能端末から受信した前記ユーザ識別情報に基づき、前記第1の記憶手段を参照して該ユーザ識別情報に関連付けられた前記機能を示す情報を抽出して該機能端末に対して送信し、
該ユーザ識別情報と、該機能を示す情報の送信に応じて該機能端末から受信した前記1の機能を示す情報とに基づき、前記第2の記憶手段および前記第3の記憶手段を参照して該1の機能を示す情報に対応し且つ該ユーザ識別情報に対応する前記機器を示す情報を抽出して送信する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
識別情報送信手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報をネットワークを介して送信する識別情報送信ステップと、
制御手段が、ネットワークを介して受信した前記ユーザ識別情報に基づき、該ユーザ識別情報と該ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機能を示す情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、該ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機器を示す情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段とを参照して、該ユーザ識別情報に関連付けられた前記機能を示す情報と前記機器を示す情報とを該ネットワークを介して送信する制御ステップと、
選択手段が、前記識別情報送信ステップにより送信された前記ユーザ識別情報に応じて前記制御ステップで送信された前記機能を示す情報と前記機器を示す情報とに基づくユーザ入力により1の機器を選択する選択ステップと
を備える
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
ユーザを識別するユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機能を示す情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報に対応するユーザに対して利用が許可された機器を示す情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記機能を示す情報と前記機器を示す情報とを関連付けて記憶する第3の記憶手段と、
ネットワークを介して受信した前記ユーザ識別情報に基づき、前記第1の記憶手段を参照して該ユーザ識別情報に関連付けられた前記機能を示す情報を抽出して該ネットワークを介して送信し、該ユーザ識別情報と、該機能を示す情報の送信に応じて前記ネットワークを介して受信した前記1の機能を示す情報とに基づき、前記第2の記憶手段および前記第3の記憶手段を参照して該1の機能を示す情報に対応し且つ該ユーザ識別情報に対応する前記機器を示す情報を抽出して該ネットワークを介して送信する制御手段と
を有する
ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項9】
前記制御手段は、
前記第1の記憶手段に記憶される前記機能を示す情報に基づき1の機能を示す情報を選択する機能選択画面を表示させるための第1の表示制御情報と、前記第2の記憶手段に記憶される前記機器を示す情報に基づき1の機器を選択する機器選択画面を表示させるための第2の表示制御情報とを生成して、前記ネットワークを介して送信する
ことを特徴とする請求項8に記載の管理サーバ。
【請求項10】
前記第2の記憶手段は、
前記機器を示す情報に対して、該機器の状態および位置のうち少なくとも一方を示す情報を関連付けて記憶する
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の管理サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−45368(P2013−45368A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184094(P2011−184094)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】