情報処理システムとその方法、情報処理装置とその制御方法及び制御プログラム、情報報知装置とその制御方法及び制御プログラム
【課題】情報報知装置の位置情報や他の情報報知装置との関連性を考慮した情報報知を行なうこと。
【解決手段】複数地点に設置されユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理システムであって、複数地点の数値化された関連性を記憶する記憶手段と、ユーザIDごとに、該ユーザIDが入力された情報報知装置の履歴を登録する登録手段と、情報報知装置から入力されたユーザIDについての履歴、及び、情報処理装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して情報報知装置から報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
【解決手段】複数地点に設置されユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理システムであって、複数地点の数値化された関連性を記憶する記憶手段と、ユーザIDごとに、該ユーザIDが入力された情報報知装置の履歴を登録する登録手段と、情報報知装置から入力されたユーザIDについての履歴、及び、情報処理装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して情報報知装置から報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数地点に各々が設置された複数の情報報知装置に案内を報知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル通信を利用して複数の表示装置に案内を表示する情報報知装置が知られている。たとえば、地域活性化の方法として、案内を切り換えて多様な映像広告を行なうデジタルサイネージ(電子看板)が、ユーザの勧誘・誘導や地域活性化の方法として注目されている。特許文献1では、操作者の有するICカードをサイネージ端末にタッチするとその旨が管理サーバに登録され、次回からは操作者に対応して検索された情報が表示されるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−079770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、操作者に対応した表示はなされるが、その端末が設置された位置情報や、他の端末との関連性(たとえば他の端末との距離など)を考慮した表示は行なわれていない。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
複数地点に設置されユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理システムであって、
前記複数地点の数値化された関連性を記憶する記憶手段と、
前記ユーザIDごとに、該ユーザIDが入力された前記情報報知装置の履歴を登録する登録手段と、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報報知装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知手段と、
を有することを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理方法であって、
前記複数地点の各地点でユーザIDを入力するための複数の入力手段からユーザIDを入力する入力ステップと、
前記ユーザIDが入力された入力手段の履歴を登録する登録ステップと、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報処理装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録手段と、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録手段により登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信手段と、
を有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
を有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置であって、
ユーザIDを入力するための入力手段と、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力手段から入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持手段と、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知手段と、
を有することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御方法であって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御プログラムであって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報報知装置の位置情報や他の情報報知装置との関連性を考慮した情報報知ができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る登録地点データベースの構成を示す図である。
【図5A】本発明の第2実施形態に係る、距離に基づく地点間関連性データベースの構成を示す図である。
【図5B】本発明の第2実施形態に係る、ラリーコースを考慮した地点間関連性データベースの構成を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る履歴情報データベースの構成を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る選択報知情報と作成画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る選択報知情報と作成画面の他例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る選択報知情報と作成画面のさらに他例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャトである。
【図11】本発明の第3実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0016】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システムについて、図1を用いて説明する。図1は、複数地点111〜11nに設置され、ユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置111a〜11naを用いて案内を報知する情報処理システム100を示している。情報処理システム100は、記憶部120と登録部130と報知部140とを含む。
記憶部120は、複数地点間の関連性を数値化した関連性データ121を記憶する。また、登録部130は、ユーザIDごとに、ユーザIDが入力された情報報知装置の履歴131を登録する。また、報知部140は、情報報知装置から入力されたユーザIDについての履歴131、及び、ユーザIDが入力された情報報知装置が設置された地点と他の地点との関連性121に基づいて、ユーザIDに対応するユーザに報知すべき報知情報141を決定する。そして、報知部140は、決定した報知情報141を、ユーザIDを入力した情報報知装置から報知する。
【0017】
以上の構成によれば、情報報知装置の位置情報やシステム内の他の情報報知装置との関連性を考慮した情報報知ができる。
【0018】
[第2実施形態]
<第2実施形態の情報処理システムの構成例>
本発明の第2実施形態の情報処理システムの構成例について、図2を用いて説明する。 図2では、具体的な地点の例として神社(に設置された情報報知装置)211、百貨店(に設置された情報報知装置)212、寺(に設置された情報報知装置)21nがネットワークに接続されている。かかる各地点の情報報知装置211〜21nは、ネットワーク250を介して、各情報報知装置211〜21nの報知情報を作成する情報処理装置200に接続されている。情報処理装置200へのユーザID送信と情報処理装置200から情報報知装置211〜21nへの報知情報送信は、ネットワーク250を介して行なわれる。
【0019】
図2の構成においては、情報処理装置200が報知情報の作成を集中的に管理する。情報処理装置200は、複数地点情報と、複数地点間の関連性を数値化した関連性データとを対応付けて記憶する記憶部220と、ユーザIDの入力履歴を登録する登録部230とを含む。また情報処理装置200は、ユーザに報知すべき情報を選択して各地点に設置された情報報知装置211〜21nから報知するよう制御する報知部240を含む。報知部240は、記憶部220の情報と登録部230の情報から報知情報を選択して作成する報知情報決定部241を有する。また、報知部240は、報知情報決定部241で作成された報知情報をネットワーク250を介してユーザIDを受信した地点の情報報知装置211〜21nに送信する報知情報送信部242を有する。第2実施形態における記憶部220に記憶される関連性データとしては、両地点が予め選択されたラリーコースに属するか否かを含む。また、記憶部220に記憶される関連性データは、両地点間の距離、ユーザIDのユーザの嗜好に基づく関連性、ユーザIDのユーザの属性、前記ユーザIDのユーザが使用する乗り物のデータを含む。
【0020】
<第2実施形態の情報処理装置の構成例>
図2の情報処理装置200について、図3を用いて説明する。図3で、CPU310は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図2の各部を実現する。ROM320は、初期データ及びプログラムなどの固定データ及びプログラムを記憶する。通信制御部330は、ネットワークを介して外部装置と通信する。なお、本情報処理装置200は、通信制御部330を介して各地点の入力部からユーザIDを受信し、各地点とユーザIDとに対応して作成された報知情報を各地点の情報報知装置に送信する。通信は無線でも有線でもよく、本例では無線であるのが望ましい。
【0021】
RAM350は、CPU310が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM350には、本実施形態の実現に必要な以下のデータを記憶する領域351〜358が確保される。領域351には、各地点の入力部から受信されたユーザIDが記憶される。領域352には、領域351に記憶された受信ユーザIDを持つユーザが現在居る地点の地点情報(アドレス)が記憶される。領域353には、受信ユーザIDを持つユーザが周遊しようとしているコース情報と今まで訪問してユーザIDを入力した履歴情報が記憶される。領域354には、ユーザIDと現在の地点情報とコース情報/履歴情報と地点間の関連制とに基づいて予め決められた所定数を選択した選択報知情報が記憶される。領域355には、領域354の選択報知情報に基づいて作成された情報報知装置から報知される画面情報や音声情報などが記憶される。この画面情報は、所定数の選択報知情報の優先順位に従った面積に画面を分割して作成される。領域356以下には、同時に他の入力部から受信されたユーザIDに対応して、上記各情報が記憶されるが、ここでは詳細は省く。領域357には、催し物開催あるいは現在工事中などのイベント情報が優先変更入力情報として記憶される。この優先変更入力情報にしたがって、領域354の選択報知情報が変更され、情報報知装置から報知される画面情報や音声情報も変更される。領域358は、CPU310が実行するプログラムをロードするプログラムロード領域である。
【0022】
ディスクなどの大容量記憶部360は、データベースや作成結果のラリーコース情報などのデータや、CPU310が実行するアプリケーションプログラムを、不揮発に記憶する。大容量記憶部360には、本実施形態の実現に必要な以下のデータ又はプログラムが記憶されている。登録地点データベース361は、上述の図4に一例をしめす対象とする各地点の情報を格納している。地点間関連性データベース362は、図5A及び図5Bに具体例を示す複数の属性に対応する複数種類の関連性データを格納している。ラリーコースデータベース363は、予め作成されたたとえばスタンプラリーのラリーコースをユーザによる選択可能に格納している。履歴情報データベース364は、図6の特に履歴605に示すように、ユーザIDに対応して今までユーザIDを入力した訪問地点を履歴情報として蓄積している。次に、プログラムとしては、全体の処理を実行させる情報報知プログラム365を格納する。その一例を図10に示す。報知情報選択モジュール366は情報報知プログラム365の一部であり、図10のS109の処理を実現する。報知情報作成モジュール367は、情報報知プログラム365の一部であり図10のS117の処理を実現する。これらの報知情報選択モジュール366及び報知情報作成モジュール367は、実質的に報知情報決定部241を構成する。
【0023】
入力インタフェース370は、ユーザの指示あるいは機器からのデータ入力のためのインタフェースであり、たとえば、キーボード371や、新たな地点情報のデータをCDなどから入力する地点情報入力部372が接続されている。一方、出力インタフェース380は、外部にデータを出力するためのインタフェースであり、たとえば、表示部381やプリンタ382が接続されている。
【0024】
(登録地点データベース361の例)
図4に、本実施形態で使用する登録地点データベース361の一例を示すが、これに限定されない。必要に応じて各種データやパラメータが追加されてよい。
【0025】
登録地点データベース361において、地点ID/地点名401は、地点IDが“001”の“A神社”の地点情報であることを示している。緯度/経度402は、その地点の正確な位置情報である。かかる情報は、ユーザが持つ携帯端末のGPS機能と関連のある制御を可能とする。交通情報403は、この地点へユーザが訪れるための情報である。かかる情報は、案内文書・音声・画像などにも含まれる。ラリーコース情報404は、この地点がラリーコースに含まれているか否かを示すデータである。図4では、“A神社”は“グルメコース”には含まれていないが、“歴史コース”と“美術館コース”には含まれていることを示している。
【0026】
訪問条件405は、この地点に対応付けて記憶された、訪れたことがラリーコースの制覇として承認されるための必要条件である。図4では、地点IDが“001”の“A神社”を訪れる前に“B寺”に行くことが条件となっている。特典条件406は、この地点に対応付けて記憶された、訪れる前に訪れていれば、種々の特典、図4の例ではポイントを加算する特典が与えられる十分条件である。図4の例では、地点IDが“001”の“A神社”を訪れる前に“Yの墓”と“C山”とを訪れていれば、ポイントが2倍になることが示されている。訪問条件405及び特典条件406の使用を、ラリーコースによって有効/無効にするような制御も可能である。
【0027】
案内文章/音声407は、この地点について表示される案内文章や案内音声の記憶領域を示すポインタであり、そのポイント先には文章/音声408が格納されている。静止画像/動画像409は、この地点に関連して表示される静止画像や動画像の記憶領域を示すポインタであり、そのポイント先には静止画像/動画像410が格納されている。新たな登録地点の追加の場合は、この地点情報が追加され、登録地点の削除の場合は、この地点情報が削除される。なお、地点情報は維持されたまま、使用可/使用不可のフラグを持つ構成にしてもよい。
【0028】
(地点間関連性データベース362の例)
図5A及び図5Bに、地点間関連性データベース362に格納されたデータベースの2つの例を示す。
【0029】
(距離を基準とするデータベースの例)
図5Aには、各地点間の距離にのみ注目した地点間関連性データベースの例を示す。図5Aの行方向及び列方向には、地点の例として“Z駅”、“A神社”、“B寺”、“AA百貨店”、“BB食堂”、“レストランCC”…が示されている。各枠には各地点間の距離の逆数(たとえば、1Kmを“1”として)が記憶されている。したがって、数値の大きい方が互いの地点間の距離が近いことを表わしている。
【0030】
(ラリーコースを考慮したデータベースの例)
図5Bには、図5Aのデータベースに対しラリーコースを考慮して作成した地点間関連性データベースの例を示す。本例では、“歴史コース”と“グルメコース”の場合を例に示す。図5Bの行方向及び列方向には、地点の例として図4Aと同様の“Z駅”、“A神社”、“B寺”、“AA百貨店”、“BB食堂”、“レストランCC”…が示されている。各枠には、上段に“歴史コース”の場合の関連性が、下段に“グルメコース”の場合の関連性が示されている。図5Bの場合には、各ラリーコースに属する両地点に対しては報知すべき関連性を高めるため図5Aの数値が2倍に、一方、各ラリーコースに属さない地点に対しては報知すべき関連性を低めるため図5Aの数値を半分にしている。かかる数値の変更例は一例であってこれに限定されない。たとえば数値の加算/減算であってもよい。数値の大きい方が互いの地点間の互いの報知の関連性が高いことを表わしている。
【0031】
(データベースの他の修正例)
本実施形態では、ラリーコースを考慮した場合の距離データベースの修正例を示した。さらに、たとえば、ユーザIDに対応してユーザの過去の訪問履歴などを蓄積したデータベースを作成する。そして、かかるデータベースからユーザの嗜好などを求めて、距離データベースを修正する、あるいは、ラリーコースを考慮した上、さらにユーザの嗜好も考慮した変更なども可能である。
【0032】
(履歴情報データベース364の例)
図6に、現時点までのユーザの訪問履歴を蓄積した登録部230の履歴情報データベース364の例を示す。
【0033】
履歴情報データベース364には、各ユーザID601に対応して、性別や訪問方法などのユーザの属性602、ラリーコース603、ユーザIDが入力された現地点604、今までユーザIDを入力した履歴605が蓄積されている。
【0034】
<第2実施形態の情報処理装置の処理例>
次に、上記構成による報知情報の決定及び表示例を説明する。なお、動画や音声も同様に報知が可能である。
【0035】
(報知情報の選択例とそれに基づく第1表示例)
図7に、上述の構成に基づいて選択された報知情報の選択例とそれに基づく第1表示例を示す。以下、現時点の案内以外に3地点の案内を異なる大きさで表示する例を説明するが、これに限定されない。つまり、案内の数は可変でよい。
【0036】
図7の上段は、“BB食堂”を訪問したユーザID“0001”のユーザに報知される報知情報の選択例を示すテーブルである。この例では、地点701、ユーザID702、ユーザ属性703、ラリーコース704、履歴705、優先情報706に対して、3地点“AA百貨店”、“レストランCC”、“A神社”が報知情報707として選択されている。
【0037】
図7の下段は、報知情報707に基づいて表示された情報報知装置の画面720の例を示す。情報報知装置の画面720には、現地点の“BB食堂”の案内721が表示されており、さらに、“AA百貨店”の案内722、“レストランCC”の案内723、“A神社”の案内724が優先順位に応じた大きさで表示されている。かかる表示に対応した音声を発生してもよい。
【0038】
(報知情報の選択例とそれに基づく第2表示例)
図8に、選択された報知情報の選択例とそれに基づく第2表示例を示す。
【0039】
図8の上段は、“A神社”を訪問したユーザID“0002”のユーザに報知される報知情報の選択例を示すテーブルである。この例では、地点801、ユーザID802、ユーザ属性803、ラリーコース804、履歴805、優先情報806に対して、3地点“B寺”、“レストランCC”、“AA百貨店”が報知情報807として選択されている。
【0040】
図8の下段は、報知情報807に基づいて表示された情報報知装置の画面820の例を示す。情報報知装置の画面820には、現地点の“A神社”の案内821が表示されており、さらに、“B寺”の案内822、“レストランCC”の案内823、“AA百貨店”の案内824が優先順位に応じた大きさで表示されている。かかる表示に対応した音声を発生してもよい。
【0041】
(報知情報の選択例とそれに基づく第3表示例)
図9に、選択された報知情報の選択例とそれに基づく第3表示例を示す。
【0042】
図9の上段は、“Z駅”を訪問したユーザID“0003”のユーザに報知される報知情報の選択例を示すテーブルである。この例では、地点901、ユーザID902、ユーザ属性903、ラリーコース904、履歴905、優先情報906(ここでは“AA百貨店のセール”)に対して、3地点“A神社”、“AA百貨店”、“BB食堂"が報知情報907として選択されている。
【0043】
図9の下段は、上段の報知情報907と優先情報906にしたがって表示された情報報知装置の画面920の例を示す。情報報知装置の画面920には、現地点の“Z駅”の案内921と、優先情報906の“AA百貨店”の大売り出しの案内922とが表示されている。そして、報知情報のうち優先順位の最も大きい“A神社”の案内923が表示されている。図9では、3番目の優先順位の“BB食堂”の表示は削除されている。かかる表示は一例であって、全画面を優先情報906の“AA百貨店”の大売り出しの案内にしても良いし、イベントはテロップで流しても、音声で流しても良い。また、優先情報の取り扱いは、予め決められても良いし、イベントの内容に対応して異なる取り扱いをしてもよい。
【0044】
(報知情報決定の処理手順例)
図10に、本実施形態の報知情報決定の処理手順例のフローチャートを示す。このフローチャートは、図3に示した情報処理装置200のCPU310が実行する。
【0045】
ステップS1001で、各地点に設置されたいずれかの入力部からのユーザIDの送信を受信したかを判断する。ユーザIDを受信するとステップS1003に進んで、送信先の入力部の地点IDを取得する。ステップS1005で、受信したユーザIDに対応する属性、ラリーコース、履歴を取得する。ステップS1007で、距離を基準に作成された地点間関連性データベースに対しさらにラリーコースを考慮した関連性テーブル(図5B参照)を取得する。ステップS1009では、ユーザIDと地点IDと、さらにステップS1007で取得した地点間関連性に基づいて、報知情報の候補を優先順位を付けて選択する。ステップS1011では、履歴に基づき既に訪れた地点を削除する。そして優先順位のより低い地点の案内を表示する。これが、図7乃至図9の上段に示した報知情報707、807、907である。
【0046】
ステップS1013とS1015で、イベント開催などの優先情報があればそのイベントを挿入する。ステップS1017では、報知情報を最終決定して、その報知画面を作成する(図7乃至図9の下段参照)。ステップS1019で、ユーザIDを受信した地点IDを有する情報報知装置に対して、作成された報知画面を送信する。なお、対応して音声なども送信する。
【0047】
ステップS1021では、情報報知のサービスの終了か否かを判断し、終了でなければステップS1001に戻って、他のユーザIDあるいは他の地点からのユーザIDの受信に対応する情報報知を継続する。なお、本例では、複数のユーザIDの受信への情報報知はシリアル処理する例を示したが、パラレル処理する変更も可能である。
【0048】
[第3実施形態]
図11に、第3実施形態の情報処理システムの構成例を示す。第3実施形態は、報知情報の選択及び作成を情報報知装置1111aで制御する構成を示したものである。すなわち、情報処理装置1100は全体の情報を一時保存するために使用され、各地点1111…111nの各情報報知装置1111a…が自分の報知情報を選択する。各構成要素の主要部分は配置場所が変更されたのみで第2実施形態と同様である。第3実施形態では、情報処理装置1100が逐次、関連性データや履歴情報を各情報報知装置1111aに放送して、情報が共有できるようにしている。したがって、構成要素のみを簡単に説明する。
【0049】
<第3実施形態の情報処理システムの構成例>
図2に示した情報処理システムに対して図11で新たに追加された構成要素は、情報処理装置1100から情報報知装置1111aに送信された関連性データを保持する記憶部11111と履歴を保持する登録部11112である。なお、情報報知装置1111aの受信部11115や報知部(表示部/スピーカ)11116などは、図2に明示しなかったが情報報知装置の必須構成要素である。さらに、図11の情報処理システムは、全体の情報を一時保存する情報処理装置1100を含んでいるが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、複数の情報報知装置1111aがお互いに情報交換して記憶部11111や登録部11112の内容を蓄積する分散型の構成も可能である。また、記憶部11111や登録部11112を複数の情報報知装置で分散管理する分散型の構成も可能である。これらも、本発明の範囲に含まれる。
【0050】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0051】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、単体の装置に適用しても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した記憶媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数地点に各々が設置された複数の情報報知装置に案内を報知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル通信を利用して複数の表示装置に案内を表示する情報報知装置が知られている。たとえば、地域活性化の方法として、案内を切り換えて多様な映像広告を行なうデジタルサイネージ(電子看板)が、ユーザの勧誘・誘導や地域活性化の方法として注目されている。特許文献1では、操作者の有するICカードをサイネージ端末にタッチするとその旨が管理サーバに登録され、次回からは操作者に対応して検索された情報が表示されるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−079770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、操作者に対応した表示はなされるが、その端末が設置された位置情報や、他の端末との関連性(たとえば他の端末との距離など)を考慮した表示は行なわれていない。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
複数地点に設置されユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理システムであって、
前記複数地点の数値化された関連性を記憶する記憶手段と、
前記ユーザIDごとに、該ユーザIDが入力された前記情報報知装置の履歴を登録する登録手段と、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報報知装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知手段と、
を有することを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理方法であって、
前記複数地点の各地点でユーザIDを入力するための複数の入力手段からユーザIDを入力する入力ステップと、
前記ユーザIDが入力された入力手段の履歴を登録する登録ステップと、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報処理装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録手段と、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録手段により登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信手段と、
を有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
を有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置であって、
ユーザIDを入力するための入力手段と、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力手段から入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持手段と、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知手段と、
を有することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御方法であって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御プログラムであって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報報知装置の位置情報や他の情報報知装置との関連性を考慮した情報報知ができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る登録地点データベースの構成を示す図である。
【図5A】本発明の第2実施形態に係る、距離に基づく地点間関連性データベースの構成を示す図である。
【図5B】本発明の第2実施形態に係る、ラリーコースを考慮した地点間関連性データベースの構成を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る履歴情報データベースの構成を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る選択報知情報と作成画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る選択報知情報と作成画面の他例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る選択報知情報と作成画面のさらに他例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャトである。
【図11】本発明の第3実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0016】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システムについて、図1を用いて説明する。図1は、複数地点111〜11nに設置され、ユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置111a〜11naを用いて案内を報知する情報処理システム100を示している。情報処理システム100は、記憶部120と登録部130と報知部140とを含む。
記憶部120は、複数地点間の関連性を数値化した関連性データ121を記憶する。また、登録部130は、ユーザIDごとに、ユーザIDが入力された情報報知装置の履歴131を登録する。また、報知部140は、情報報知装置から入力されたユーザIDについての履歴131、及び、ユーザIDが入力された情報報知装置が設置された地点と他の地点との関連性121に基づいて、ユーザIDに対応するユーザに報知すべき報知情報141を決定する。そして、報知部140は、決定した報知情報141を、ユーザIDを入力した情報報知装置から報知する。
【0017】
以上の構成によれば、情報報知装置の位置情報やシステム内の他の情報報知装置との関連性を考慮した情報報知ができる。
【0018】
[第2実施形態]
<第2実施形態の情報処理システムの構成例>
本発明の第2実施形態の情報処理システムの構成例について、図2を用いて説明する。 図2では、具体的な地点の例として神社(に設置された情報報知装置)211、百貨店(に設置された情報報知装置)212、寺(に設置された情報報知装置)21nがネットワークに接続されている。かかる各地点の情報報知装置211〜21nは、ネットワーク250を介して、各情報報知装置211〜21nの報知情報を作成する情報処理装置200に接続されている。情報処理装置200へのユーザID送信と情報処理装置200から情報報知装置211〜21nへの報知情報送信は、ネットワーク250を介して行なわれる。
【0019】
図2の構成においては、情報処理装置200が報知情報の作成を集中的に管理する。情報処理装置200は、複数地点情報と、複数地点間の関連性を数値化した関連性データとを対応付けて記憶する記憶部220と、ユーザIDの入力履歴を登録する登録部230とを含む。また情報処理装置200は、ユーザに報知すべき情報を選択して各地点に設置された情報報知装置211〜21nから報知するよう制御する報知部240を含む。報知部240は、記憶部220の情報と登録部230の情報から報知情報を選択して作成する報知情報決定部241を有する。また、報知部240は、報知情報決定部241で作成された報知情報をネットワーク250を介してユーザIDを受信した地点の情報報知装置211〜21nに送信する報知情報送信部242を有する。第2実施形態における記憶部220に記憶される関連性データとしては、両地点が予め選択されたラリーコースに属するか否かを含む。また、記憶部220に記憶される関連性データは、両地点間の距離、ユーザIDのユーザの嗜好に基づく関連性、ユーザIDのユーザの属性、前記ユーザIDのユーザが使用する乗り物のデータを含む。
【0020】
<第2実施形態の情報処理装置の構成例>
図2の情報処理装置200について、図3を用いて説明する。図3で、CPU310は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図2の各部を実現する。ROM320は、初期データ及びプログラムなどの固定データ及びプログラムを記憶する。通信制御部330は、ネットワークを介して外部装置と通信する。なお、本情報処理装置200は、通信制御部330を介して各地点の入力部からユーザIDを受信し、各地点とユーザIDとに対応して作成された報知情報を各地点の情報報知装置に送信する。通信は無線でも有線でもよく、本例では無線であるのが望ましい。
【0021】
RAM350は、CPU310が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM350には、本実施形態の実現に必要な以下のデータを記憶する領域351〜358が確保される。領域351には、各地点の入力部から受信されたユーザIDが記憶される。領域352には、領域351に記憶された受信ユーザIDを持つユーザが現在居る地点の地点情報(アドレス)が記憶される。領域353には、受信ユーザIDを持つユーザが周遊しようとしているコース情報と今まで訪問してユーザIDを入力した履歴情報が記憶される。領域354には、ユーザIDと現在の地点情報とコース情報/履歴情報と地点間の関連制とに基づいて予め決められた所定数を選択した選択報知情報が記憶される。領域355には、領域354の選択報知情報に基づいて作成された情報報知装置から報知される画面情報や音声情報などが記憶される。この画面情報は、所定数の選択報知情報の優先順位に従った面積に画面を分割して作成される。領域356以下には、同時に他の入力部から受信されたユーザIDに対応して、上記各情報が記憶されるが、ここでは詳細は省く。領域357には、催し物開催あるいは現在工事中などのイベント情報が優先変更入力情報として記憶される。この優先変更入力情報にしたがって、領域354の選択報知情報が変更され、情報報知装置から報知される画面情報や音声情報も変更される。領域358は、CPU310が実行するプログラムをロードするプログラムロード領域である。
【0022】
ディスクなどの大容量記憶部360は、データベースや作成結果のラリーコース情報などのデータや、CPU310が実行するアプリケーションプログラムを、不揮発に記憶する。大容量記憶部360には、本実施形態の実現に必要な以下のデータ又はプログラムが記憶されている。登録地点データベース361は、上述の図4に一例をしめす対象とする各地点の情報を格納している。地点間関連性データベース362は、図5A及び図5Bに具体例を示す複数の属性に対応する複数種類の関連性データを格納している。ラリーコースデータベース363は、予め作成されたたとえばスタンプラリーのラリーコースをユーザによる選択可能に格納している。履歴情報データベース364は、図6の特に履歴605に示すように、ユーザIDに対応して今までユーザIDを入力した訪問地点を履歴情報として蓄積している。次に、プログラムとしては、全体の処理を実行させる情報報知プログラム365を格納する。その一例を図10に示す。報知情報選択モジュール366は情報報知プログラム365の一部であり、図10のS109の処理を実現する。報知情報作成モジュール367は、情報報知プログラム365の一部であり図10のS117の処理を実現する。これらの報知情報選択モジュール366及び報知情報作成モジュール367は、実質的に報知情報決定部241を構成する。
【0023】
入力インタフェース370は、ユーザの指示あるいは機器からのデータ入力のためのインタフェースであり、たとえば、キーボード371や、新たな地点情報のデータをCDなどから入力する地点情報入力部372が接続されている。一方、出力インタフェース380は、外部にデータを出力するためのインタフェースであり、たとえば、表示部381やプリンタ382が接続されている。
【0024】
(登録地点データベース361の例)
図4に、本実施形態で使用する登録地点データベース361の一例を示すが、これに限定されない。必要に応じて各種データやパラメータが追加されてよい。
【0025】
登録地点データベース361において、地点ID/地点名401は、地点IDが“001”の“A神社”の地点情報であることを示している。緯度/経度402は、その地点の正確な位置情報である。かかる情報は、ユーザが持つ携帯端末のGPS機能と関連のある制御を可能とする。交通情報403は、この地点へユーザが訪れるための情報である。かかる情報は、案内文書・音声・画像などにも含まれる。ラリーコース情報404は、この地点がラリーコースに含まれているか否かを示すデータである。図4では、“A神社”は“グルメコース”には含まれていないが、“歴史コース”と“美術館コース”には含まれていることを示している。
【0026】
訪問条件405は、この地点に対応付けて記憶された、訪れたことがラリーコースの制覇として承認されるための必要条件である。図4では、地点IDが“001”の“A神社”を訪れる前に“B寺”に行くことが条件となっている。特典条件406は、この地点に対応付けて記憶された、訪れる前に訪れていれば、種々の特典、図4の例ではポイントを加算する特典が与えられる十分条件である。図4の例では、地点IDが“001”の“A神社”を訪れる前に“Yの墓”と“C山”とを訪れていれば、ポイントが2倍になることが示されている。訪問条件405及び特典条件406の使用を、ラリーコースによって有効/無効にするような制御も可能である。
【0027】
案内文章/音声407は、この地点について表示される案内文章や案内音声の記憶領域を示すポインタであり、そのポイント先には文章/音声408が格納されている。静止画像/動画像409は、この地点に関連して表示される静止画像や動画像の記憶領域を示すポインタであり、そのポイント先には静止画像/動画像410が格納されている。新たな登録地点の追加の場合は、この地点情報が追加され、登録地点の削除の場合は、この地点情報が削除される。なお、地点情報は維持されたまま、使用可/使用不可のフラグを持つ構成にしてもよい。
【0028】
(地点間関連性データベース362の例)
図5A及び図5Bに、地点間関連性データベース362に格納されたデータベースの2つの例を示す。
【0029】
(距離を基準とするデータベースの例)
図5Aには、各地点間の距離にのみ注目した地点間関連性データベースの例を示す。図5Aの行方向及び列方向には、地点の例として“Z駅”、“A神社”、“B寺”、“AA百貨店”、“BB食堂”、“レストランCC”…が示されている。各枠には各地点間の距離の逆数(たとえば、1Kmを“1”として)が記憶されている。したがって、数値の大きい方が互いの地点間の距離が近いことを表わしている。
【0030】
(ラリーコースを考慮したデータベースの例)
図5Bには、図5Aのデータベースに対しラリーコースを考慮して作成した地点間関連性データベースの例を示す。本例では、“歴史コース”と“グルメコース”の場合を例に示す。図5Bの行方向及び列方向には、地点の例として図4Aと同様の“Z駅”、“A神社”、“B寺”、“AA百貨店”、“BB食堂”、“レストランCC”…が示されている。各枠には、上段に“歴史コース”の場合の関連性が、下段に“グルメコース”の場合の関連性が示されている。図5Bの場合には、各ラリーコースに属する両地点に対しては報知すべき関連性を高めるため図5Aの数値が2倍に、一方、各ラリーコースに属さない地点に対しては報知すべき関連性を低めるため図5Aの数値を半分にしている。かかる数値の変更例は一例であってこれに限定されない。たとえば数値の加算/減算であってもよい。数値の大きい方が互いの地点間の互いの報知の関連性が高いことを表わしている。
【0031】
(データベースの他の修正例)
本実施形態では、ラリーコースを考慮した場合の距離データベースの修正例を示した。さらに、たとえば、ユーザIDに対応してユーザの過去の訪問履歴などを蓄積したデータベースを作成する。そして、かかるデータベースからユーザの嗜好などを求めて、距離データベースを修正する、あるいは、ラリーコースを考慮した上、さらにユーザの嗜好も考慮した変更なども可能である。
【0032】
(履歴情報データベース364の例)
図6に、現時点までのユーザの訪問履歴を蓄積した登録部230の履歴情報データベース364の例を示す。
【0033】
履歴情報データベース364には、各ユーザID601に対応して、性別や訪問方法などのユーザの属性602、ラリーコース603、ユーザIDが入力された現地点604、今までユーザIDを入力した履歴605が蓄積されている。
【0034】
<第2実施形態の情報処理装置の処理例>
次に、上記構成による報知情報の決定及び表示例を説明する。なお、動画や音声も同様に報知が可能である。
【0035】
(報知情報の選択例とそれに基づく第1表示例)
図7に、上述の構成に基づいて選択された報知情報の選択例とそれに基づく第1表示例を示す。以下、現時点の案内以外に3地点の案内を異なる大きさで表示する例を説明するが、これに限定されない。つまり、案内の数は可変でよい。
【0036】
図7の上段は、“BB食堂”を訪問したユーザID“0001”のユーザに報知される報知情報の選択例を示すテーブルである。この例では、地点701、ユーザID702、ユーザ属性703、ラリーコース704、履歴705、優先情報706に対して、3地点“AA百貨店”、“レストランCC”、“A神社”が報知情報707として選択されている。
【0037】
図7の下段は、報知情報707に基づいて表示された情報報知装置の画面720の例を示す。情報報知装置の画面720には、現地点の“BB食堂”の案内721が表示されており、さらに、“AA百貨店”の案内722、“レストランCC”の案内723、“A神社”の案内724が優先順位に応じた大きさで表示されている。かかる表示に対応した音声を発生してもよい。
【0038】
(報知情報の選択例とそれに基づく第2表示例)
図8に、選択された報知情報の選択例とそれに基づく第2表示例を示す。
【0039】
図8の上段は、“A神社”を訪問したユーザID“0002”のユーザに報知される報知情報の選択例を示すテーブルである。この例では、地点801、ユーザID802、ユーザ属性803、ラリーコース804、履歴805、優先情報806に対して、3地点“B寺”、“レストランCC”、“AA百貨店”が報知情報807として選択されている。
【0040】
図8の下段は、報知情報807に基づいて表示された情報報知装置の画面820の例を示す。情報報知装置の画面820には、現地点の“A神社”の案内821が表示されており、さらに、“B寺”の案内822、“レストランCC”の案内823、“AA百貨店”の案内824が優先順位に応じた大きさで表示されている。かかる表示に対応した音声を発生してもよい。
【0041】
(報知情報の選択例とそれに基づく第3表示例)
図9に、選択された報知情報の選択例とそれに基づく第3表示例を示す。
【0042】
図9の上段は、“Z駅”を訪問したユーザID“0003”のユーザに報知される報知情報の選択例を示すテーブルである。この例では、地点901、ユーザID902、ユーザ属性903、ラリーコース904、履歴905、優先情報906(ここでは“AA百貨店のセール”)に対して、3地点“A神社”、“AA百貨店”、“BB食堂"が報知情報907として選択されている。
【0043】
図9の下段は、上段の報知情報907と優先情報906にしたがって表示された情報報知装置の画面920の例を示す。情報報知装置の画面920には、現地点の“Z駅”の案内921と、優先情報906の“AA百貨店”の大売り出しの案内922とが表示されている。そして、報知情報のうち優先順位の最も大きい“A神社”の案内923が表示されている。図9では、3番目の優先順位の“BB食堂”の表示は削除されている。かかる表示は一例であって、全画面を優先情報906の“AA百貨店”の大売り出しの案内にしても良いし、イベントはテロップで流しても、音声で流しても良い。また、優先情報の取り扱いは、予め決められても良いし、イベントの内容に対応して異なる取り扱いをしてもよい。
【0044】
(報知情報決定の処理手順例)
図10に、本実施形態の報知情報決定の処理手順例のフローチャートを示す。このフローチャートは、図3に示した情報処理装置200のCPU310が実行する。
【0045】
ステップS1001で、各地点に設置されたいずれかの入力部からのユーザIDの送信を受信したかを判断する。ユーザIDを受信するとステップS1003に進んで、送信先の入力部の地点IDを取得する。ステップS1005で、受信したユーザIDに対応する属性、ラリーコース、履歴を取得する。ステップS1007で、距離を基準に作成された地点間関連性データベースに対しさらにラリーコースを考慮した関連性テーブル(図5B参照)を取得する。ステップS1009では、ユーザIDと地点IDと、さらにステップS1007で取得した地点間関連性に基づいて、報知情報の候補を優先順位を付けて選択する。ステップS1011では、履歴に基づき既に訪れた地点を削除する。そして優先順位のより低い地点の案内を表示する。これが、図7乃至図9の上段に示した報知情報707、807、907である。
【0046】
ステップS1013とS1015で、イベント開催などの優先情報があればそのイベントを挿入する。ステップS1017では、報知情報を最終決定して、その報知画面を作成する(図7乃至図9の下段参照)。ステップS1019で、ユーザIDを受信した地点IDを有する情報報知装置に対して、作成された報知画面を送信する。なお、対応して音声なども送信する。
【0047】
ステップS1021では、情報報知のサービスの終了か否かを判断し、終了でなければステップS1001に戻って、他のユーザIDあるいは他の地点からのユーザIDの受信に対応する情報報知を継続する。なお、本例では、複数のユーザIDの受信への情報報知はシリアル処理する例を示したが、パラレル処理する変更も可能である。
【0048】
[第3実施形態]
図11に、第3実施形態の情報処理システムの構成例を示す。第3実施形態は、報知情報の選択及び作成を情報報知装置1111aで制御する構成を示したものである。すなわち、情報処理装置1100は全体の情報を一時保存するために使用され、各地点1111…111nの各情報報知装置1111a…が自分の報知情報を選択する。各構成要素の主要部分は配置場所が変更されたのみで第2実施形態と同様である。第3実施形態では、情報処理装置1100が逐次、関連性データや履歴情報を各情報報知装置1111aに放送して、情報が共有できるようにしている。したがって、構成要素のみを簡単に説明する。
【0049】
<第3実施形態の情報処理システムの構成例>
図2に示した情報処理システムに対して図11で新たに追加された構成要素は、情報処理装置1100から情報報知装置1111aに送信された関連性データを保持する記憶部11111と履歴を保持する登録部11112である。なお、情報報知装置1111aの受信部11115や報知部(表示部/スピーカ)11116などは、図2に明示しなかったが情報報知装置の必須構成要素である。さらに、図11の情報処理システムは、全体の情報を一時保存する情報処理装置1100を含んでいるが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、複数の情報報知装置1111aがお互いに情報交換して記憶部11111や登録部11112の内容を蓄積する分散型の構成も可能である。また、記憶部11111や登録部11112を複数の情報報知装置で分散管理する分散型の構成も可能である。これらも、本発明の範囲に含まれる。
【0050】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0051】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、単体の装置に適用しても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した記憶媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数地点に設置されユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理システムであって、
前記複数地点の数値化された関連性を記憶する記憶手段と、
前記ユーザIDごとに、該ユーザIDが入力された前記情報報知装置の履歴を登録する登録手段と、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報報知装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記報知手段は、ユーザに報知すべき前記情報として所定数の地点の案内を表示する表示手段を含み、
前記表示手段は、前記所定数の地点の案内を、前記履歴及び前記関連性に基づいて、それぞれ異なる大きさで表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記報知手段は、前記ユーザIDに対応する入力履歴に含まれる地点を前記画面から取り除き、前記所定数の地点の案内が表示されるように案内を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記設置された地点と他の地点との関連性は、両地点が予め選択されたラリーコースに属するか否かを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記設置された地点と他の地点との関連性は、さらに、両地点間の距離、前記ユーザIDのユーザの嗜好に基づく関連性、前記ユーザIDのユーザの属性、前記ユーザIDのユーザが使用する乗り物の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理方法であって、
前記複数地点の各地点でユーザIDを入力するための複数の入力手段からユーザIDを入力する入力ステップと、
前記ユーザIDが入力された入力手段の履歴を登録する登録ステップと、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報処理装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録手段と、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録手段により登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【請求項10】
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置であって、
ユーザIDを入力するための入力手段と、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力手段から入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持手段と、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知手段と、
を有することを特徴とする情報報知装置。
【請求項11】
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御方法であって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする情報報知装置の制御方法。
【請求項12】
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御プログラムであって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【請求項1】
複数地点に設置されユーザIDの入力を受け付ける複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理システムであって、
前記複数地点の数値化された関連性を記憶する記憶手段と、
前記ユーザIDごとに、該ユーザIDが入力された前記情報報知装置の履歴を登録する登録手段と、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報報知装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記報知手段は、ユーザに報知すべき前記情報として所定数の地点の案内を表示する表示手段を含み、
前記表示手段は、前記所定数の地点の案内を、前記履歴及び前記関連性に基づいて、それぞれ異なる大きさで表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記報知手段は、前記ユーザIDに対応する入力履歴に含まれる地点を前記画面から取り除き、前記所定数の地点の案内が表示されるように案内を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記設置された地点と他の地点との関連性は、両地点が予め選択されたラリーコースに属するか否かを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記設置された地点と他の地点との関連性は、さらに、両地点間の距離、前記ユーザIDのユーザの嗜好に基づく関連性、前記ユーザIDのユーザの属性、前記ユーザIDのユーザが使用する乗り物の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を用いて案内を報知する情報処理方法であって、
前記複数地点の各地点でユーザIDを入力するための複数の入力手段からユーザIDを入力する入力ステップと、
前記ユーザIDが入力された入力手段の履歴を登録する登録ステップと、
前記情報報知装置から入力されたユーザIDについての前記履歴、及び、該情報処理装置が設置された地点と他の地点との関連性に基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して前記情報報知装置から報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録手段と、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録手段により登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
複数地点に設置された複数の情報報知装置を管理する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記複数の情報報知装置の各々の入力手段から入力されたユーザIDを前記入力手段が配置された地点の情報と共に受信し、該ユーザIDの入力履歴を登録する登録ステップと、
前記受信したユーザIDと、前記地点の情報と、予め記憶された複数地点の互いの数値化された関連性と、前記登録ステップで登録された前記入力履歴とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を選択して前記ユーザIDを送信した情報報知装置に送信する報知情報送信ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【請求項10】
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置であって、
ユーザIDを入力するための入力手段と、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力手段から入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持手段と、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知手段と、
を有することを特徴とする情報報知装置。
【請求項11】
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御方法であって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
を含むことを特徴とする情報報知装置の制御方法。
【請求項12】
複数地点に設置され、ユーザIDを入力して案内を報知する情報報知装置の制御プログラムであって、
ユーザIDを入力するための入力ステップと、
複数地点の互いの数値化された関連性と、前記入力されたユーザIDの履歴である入力履歴とを保持する保持ステップと、
前記ユーザIDと、前記入力履歴と、前記関連性とに基づいて、前記ユーザIDに対応するユーザに報知すべき情報を決定して報知する報知ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−73957(P2012−73957A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219942(P2010−219942)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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