説明

情報処理システムとその方法及びプログラム

【課題】本発明の目的は、商品の棚卸作業に伴って決定された値札の印刷履歴に従って、値札を付ける作業を管理することで、値札を付ける業務の効率化や値札の付け間違いを減らす仕組みを提供すること。
【解決手段】携帯端末で、棚卸情報と変更価格と値札の印刷指示を画像形成装置に行う。携帯端末で、印刷された値札の貼付入力を行い、貼付情報をサーバに送信する。画像形成装置は、値札を印刷し、値札の印刷履歴をサーバに送信する。サーバは印刷履歴と貼付情報から値札が貼付されていない商品CDを抽出し、携帯端末に貼付されていない商品の商品CDを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
商品の値札の出力に関する情報処理システムとその方法及びプログラム。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットのような小売店舗において、毎朝、商品毎のPOP(値札)を作成しその日の販売価格を商品に表示して販売している。
【0003】
この商品の値段は、特売による集客や、不良在庫回避のための値下げなど、毎日頻繁に多商品において日々変動しているため、POPの作成については、PCの専用ソフトを利用して作成し、複合機から印刷することが行われている。
このような業務形態では、一般的に、商品ごとの日々の価格をPOSサーバによって管理しており、POSサーバの持つ価格を利用してPOPを作成する。
【0004】
このPOPを作成するシステムとして、商品データの変更や新たな商品データの設定がなされた場合に、担当者がPOPを効率よく正確に印刷および印字するシステムが存在する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−135180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、POP作成は、商品陳列棚にある在庫商品の数の把握や、日々の販売金額の把握などの情報も必要であるため、その情報を収集してからとなる。
【0007】
一般的に、在庫商品の数などの棚卸処理は、開店前に行われることが多く、棚卸処理をした後、どのPOPを作成するかを判断して、POPを作成するのは業務としては、煩雑であり作業者にかかる作業負荷も高い。
【0008】
また、POP張替えが多い日など忙しい日は、PCの待ち行列ができ、すべての商品のPOPが作成できない時があり、開店時間に間に合わないといったことが発生する。
【0009】
POPが作成できたとしても、人が印刷したPOPを張替に行くので、貼り忘れ・貼り間違え等の人為的ミスが発生してしまうという問題を抱えていた。特に、POPが適切に貼られていない場合には、安売りの効果が出なかったり、販売価格の相違でお客様に迷惑をかけることがしばしばある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、商品の棚卸作業に伴って決定された値札の印刷履歴に従って、値札を付ける作業を管理することで、値札を付ける業務の効率化や値札の付け間違いを減らす仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的を達成するために、本発明は、商品情報を記憶するサーバ装置と、商品コードと商品価格を含む商品情報を記憶する記憶手段を備える棚卸をするために用いる携帯端末と、値札を印刷可能な画像形成装置とを含む情報処理システムであって、前記携帯端末は、商品コードごとに、商品の棚卸情報と変更価格と印刷指示を入力する棚卸入力手段と、前記棚卸入力手段で印刷指示のあった商品コードと変更価格を含む印刷要求を前記画像形成装置に送信する印刷要求送信手段と、前記画像形成装置で印刷された値札の貼付情報を入力する貼付入力手段と、前記商品コードと貼付情報をサーバ装置に送信する送信手段とを備え、前記画像形成装置は、前記商品コードと変更価格を含む印刷要求を前記携帯端末から受信する印刷要求受信手段と、前記印刷要求に従って、変更価格を含む値札を印刷する印刷手段と、前記印刷手段で印刷した商品コードを含む印刷履歴をサーバ装置に送信する印刷履歴送信手段とを備え、前記サーバ装置は、前記印刷履歴と前記貼付情報を受信する受信手段と、前記印刷履歴と前記貼付情報に従って、貼付されていない値札の商品コードを抽出手段と、前記貼付されていない値札の貼付を行わせるべく、前記抽出手段で抽出された商品コードを前記携帯端末に送信する商品コード送信手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また前記携帯端末は、前記サーバ装置から前記貼付されていない値札の商品識別情報を受信する商品識別情報受信手段と、前記貼付入力手段は、前記商品識別情報受信手段で受信した商品識別情報に対して、値札の貼付情報を入力することを特徴とする。
【0013】
また、前記携帯端末は、前記商品識別情報受信手段で受信した商品識別情報に対する値札の再印刷指示する再印刷指示手段を更に備え、前記印刷要求送信手段は、前記再印刷指示手段で指示のあった商品識別情報に対応する値札を再印刷するべく、印刷要求を前記画像形成装置に送信することを特徴とする。
【0014】
また、前記携帯端末は、印刷入力モードと値札貼付入力モードとを更に備え、前記印刷入力モードで、前記棚卸入力手段と前記印刷要求送信手段を実行し、前記値札貼付入力モードで、前記貼付入力手段と前記送信手段を実行することを特徴とする。
また、前記携帯端末は、再処理モードを更に備え、前記再処理モードで、前記商品識別情報受信手段を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
商品の棚卸作業に伴って決定された値札の印刷履歴に従って、値札を付ける作業を管理することで、値札を付ける業務の効率化や値札の付け間違いを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】POPの印刷や貼付を管理する情報処理システムの概略を示す図
【図2A】POP作成クライント端末101、POPサーバ端末102、全社POSサーバ端末103、拠点POSサーバ端末104のハードウエア構成図
【図2B】ハンディーターミナル端末105のハードウエア構成図
【図2C】複合機106のハードウエア構成図
【図3】各装置の機能ブロック図
【図4】拠点POS用データ作成処理に関するフローチャート
【図5】棚卸し入力処理に関するフローチャート
【図6】POP印刷処理に関するフローチャート
【図7】POP貼付処理に関するフローチャート
【図8】貼付け差分判定処理に関するフローチャート
【図9】POP再貼付け処理に関するフローチャート
【図10】棚卸しメニュー画面
【図11】HTの棚卸し入力画面
【図12】POP印刷指示画面
【図13】POP貼付入力画面
【図14】POP貼付入力−エラー表示画面
【図15】POP貼付差分データ一覧画面
【図16】差分データ処理画面
【図17】印刷物のイメージ図
【図18A】データ構造を示す図
【図18B】データの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に関わる、POPの印刷や貼付を管理する情報処理システムの概略を示す説明図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態の情報処理システムでは、単数または、複数のハンディーターミナル端末105が、OC端末108及び無線AP107、通信網110(例えば、LAN)を介してデータ通信が可能なように拠点POSサーバ端末104、および、複合機106と接続されている。OC端末108は、LANにて各端末との高速データ通信を可能にする通信ユニットである。また、無線AP107は、ハンディーターミナル端末105と無線通信するためのアクセスポイントである。
【0019】
また、この情報処理システムでは、POP作成クライアント端末101が通信網110を介してPOP作成専用のPOPサーバ端末102と通信可能なように接続されている。さらに、全社POSサーバ端末103は、通信網110を介して拠点POSサーバ端末104に通信可能なように接続されている。
【0020】
POPサーバ端末102では、商品毎にデザインされた、各商品の商品情報をもったPOPが保管されている。POPのデザインと作成は、POP作成クライアント端末101でおこなわれ、作成したものは、POサーバ端末102へ送信され保管される。また、ハンディーターミナル端末105からの要求に従って、POP(値札)を印刷可能な複合機(画像形成装置)が通信可能に接続されている。
次に、図2A〜図2Cを用いて、各端末のハードウエア構成について説明する。
【0021】
図2Aは、本発明の実施の形態に関わる、POP作成クライント端末101、POP作成専用POPサーバ端末102、全社POSサーバ端末103、拠点POSサーバ端末104のハードウエア構成図である。
【0022】
POP作成クライント端末101、POPサーバ端末102、全社POSサーバ端末103、拠点POSサーバ端末104は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、LANアダプタ204と、ビデオアダプタ205と、キーボード206と、マウス207等のポインテンィングデバイスと、ハードディスク208と、記録媒体ドライブ209とを備え、これらが、システムバス200を介して接続されている。実際には、CPU201乃至記録媒体ドライブ209とシステムバスとの間に図示しないインターフェース回路やチップセットが存在する。
システムバス200は、PCIバスやAGPバス等の各種システムバスである。複数のシステムバス間は、図示しないチップセットを介して接続されている。
【0023】
CPU201は、ROM203若しくはハードディスク208又は、記録媒体(CD―ROMドライブ)209に記録保存されたプログラムをRAM202に記録後、順次読み出して後述する各種制御処理を実施する。
【0024】
RAM202は、OSの一部及びアプリケーションプログラムをロードすると共に、CPU201の制御の下でアプリケーションプログラムを実施する際に使用される配列や変数を含む各種データ等を一時記録されるためのメモリである。
【0025】
ROM203には、各ハードウェアの制御プログラム(いわゆるBIOS)等が記録されている。オペレーティングシステム(OS)の一部を記録することもできる。
LANアダプタ(ネットワークインターフェースカード)204は、ネットワークに接続するための通信インターフェースである。
ビデオアダプタ205は、いわゆるビデオグラフィックアダプタ(VGA)であり、液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイが接続される。
【0026】
ハードディスク208は、オペレーティングシステムや、画像情報(htmlやCGI等で記述された、ディスプレイに画面を表示させるための情報)を含む各種アプリケーションプログラムを記録する。
【0027】
ハードディスク208で記録するデータは、データベースで管理するようにしてもよい。尚、POPサーバ端末102のハードディスク208には、図18Aの商品マスタ708が記録されている。
【0028】
記録媒体ドライブ209は、CD−ROMドライブ又は、DVD−ROMドライブ、DVD−Rドライブ等の記録媒体のデータを読み出し可能な駆動装置である。
USBインターフェース210は、スキャナーなどの各種USB機器を接続するためのインターフェースである。
図2Bは、本発明の実施の形態に関わる、ハンディーターミナル端末105のハードウエア構成図である。
【0029】
ハンディーターミナル端末105は、CPU221と、RAM222と、ROM223と、無線LANアダプタ224と、ビデオアダプタ225と、キーボード226と、タッチパネル227と、記録媒体I/F228と、通信I/F229と、スキャナ(バーコードリーダ)とを備え、これらが、システムバス220を介して接続されている。実際には、CPU221乃至記録媒体I/F228とシステムバスとの間に図示しないインターフェース回路やチップセットが存在する。
システムバス220は、PCIバスやAGPバス等の各種システムバスである。複数のシステムバス間は、図示しないチップセットを介して接続されている。
【0030】
CPU221は、ROM223若しくは、記録媒体I/F228に接続されたコンパクトフラッシュ(登録商標)カードなどに記録保存されたプログラムをRAM222に記録後、順次読み出して後述する各種制御処理を実施する。
【0031】
RAM222は、OSの一部及びアプリケーションプログラムをロードすると共に、CPU221の制御の下でアプリケーションプログラムを実施する際に使用される配列や変数を含む各種データ等を一時記録されるためのメモリである。
【0032】
ROM223には、各ハードウェアの制御プログラム(いわゆるBIOS)等が記録されている。オペレーティングシステム(OS)の一部を記録することもできる。
無線LANアダプタ(ネットワークインターフェースカード)224は、ネットワークに接続するための通信インターフェースである。
ビデオアダプタ225は、いわゆるビデオグラフィックアダプタ(VGA)であり、液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイが接続される。
タッチパネル227は、アプリケーションプログラムからの制御が可能であり、タッチペンによる入力や手書き文字入力が可能な入力装置である。
記録媒体I/F228は、コンパクトフラッシュカードなどを装着し、アプリケーションプログラムや、ユーザデータの記録をおこなう。
通信I/F229は、RS−232C、Bluetooth、USB、光インターフェースなどの機器接続するためのインターフェースである。
【0033】
スキャナ(バーコードリーダ)230は、一次元コードや、二次元スキャナである。コードは、JAN/EAN/UPC、PDF417などのコードの運用が可能である。
図2Cは、本発明の実施の形態に関わる、複合機106のハードウエア構成図である。
【0034】
複合機106は、CPU241と、RAM242と、ROM243と、LANアダプタ244と、タッチパネル245と、ハードディスク246と、通信I/F247と、スキャナ部248と、プリンター部249とを備え、これらが、システムバス240を介して接続されている。実際には、CPU241乃至とシステムバスとの間に図示しないインターフェース回路やチップセットが存在する。
システムバス240は、PCIバスやAGPバス等の各種システムバスである。複数のシステムバス間は、図示しないチップセットを介して接続されている。
CPU241は、ROM243に記録保存されたプログラムをRAM242に記録後、順次読み出して後述する各種制御処理を実施する。
【0035】
RAM242は、OSの一部及びアプリケーションプログラムをロードすると共に、CPU241の制御の下でアプリケーションプログラムを実施する際に使用される配列や変数を含む各種データ等を一時記録されるためのメモリである。
【0036】
ROM243には、各ハードウェアの制御プログラム(いわゆるBIOS)等が記録されている。オペレーティングシステム(OS)の一部を記録することもできる。
LANアダプタ(ネットワークインターフェースカード)244は、ネットワークに接続するための通信インターフェースである。
タッチパネル245は、複合機操作全般を行うための操作パネルである。標準的な基本操作以外にアプリケーションプログラムによる制御も可能である。
ハードディスク246は、アプリケーションプログラムや、ユーザデータの記録をおこなう。
通信I/F247は、USB、の機器接続するためのインターフェースである。
【0037】
スキャナ部248は、原稿用紙をスキャンする機能である。スキャンした原稿の内容は、プリンター部へ直接印刷することも出来、TIFF形式、PDF形式などの画像形式のファイルに変換することも可能である、画像変換したファイルは、ハードディスクに保存が可能である。
プリンタ部249は、スキャン部248でスキャンした原稿を印刷したり、クライアント端末から送信される印刷要求データを印刷することが出来る。
次に、本実施の形態の情報処理システムの各装置の機能について、図3を用いて説明する。
図3は、各装置の機能ブロック図である。
【0038】
図3に示すように、ハンディーターミナル端末105は、符号401から符号408までに示す機能を備える。また、拠点POSサーバ端末104は、符号411から符号417までに示す機能を備える。また、複合機106は符号421から符号426までに示す機能を備える。また、全社POSサーバ端末103は、符号431から符号433までに示す機能を備える。また、POPサーバ端末102は、符号441から符号443までに示す機能を備える。また、POP作成クライアント端末101は、符号451から符号452に示す機能を備える。
【0039】
ハンディーターミナル端末105の機能について説明する。ハンディーターミナル端末105の商品データ受信部401は、拠点POSサーバ端末104の商品データ送信部412によるデータ送信機能により送信される当日の商品の情報を受信する機能であり、ハンディーターミナル端末105を、通信網110に接続されたOC端末108に接続することにより、通信網110を経由して商品情報を受信する。
【0040】
商品データ登録部402は、商品データ受信部401で受信した商品情報データを、ハンディーターミナル端末105へ保存を行う機能である。ここで保存した当日の商品データをもとに後述する商品棚卸し処理を行う。
【0041】
棚卸しPOP印刷入力部403は、ハンディーターミナル端末105において、棚卸し入力画面を利用して、商品毎の棚卸し数量、POP印刷の要否、商品の変更単価などを、入力を行い、ハンディーターミナル端末にデータとして保存する機能である。
【0042】
POP貼付入力部404は、印刷されたPOPを棚に貼付を行ったときに実施する入力作業であり、POP貼付入力画面により実施することができる。入力された内容は、棚卸しデータに更新され反映される。
【0043】
差分データ処理部405は、拠点POSサーバ端末104の差分判定結果送信部416より送信され、ハンディーターミナル端末105の差分データ受信部408で受信された、差分データにより、差分有りとされた商品に対して差分の原因を解消するための入力処理を行う機能である。
【0044】
POP印刷要求送信部406は、棚卸しPOP印刷入力部403にて入力されたPOPの印刷要否の情報をPOP印刷指示データとして、複合機106へ送信する機能である。当処理においては、ハンディーターミナル端末105と、複合機106が遠隔地にあるため複合機106に対しては、通信網110に接続された、無線AP107を経由して通信される。ハンディーターミナル端末は、まず無線AP107へ接続を行い、その後通信網110を利用して、複合機106と通信を行う。
【0045】
棚卸しデータ送信部407は、棚卸しPOP印刷入力部403にて入力された商品の棚卸し数量、変更単価等を棚卸しデータとして拠点POSサーバ端末104へ送信する機能である。拠点POSサーバ端末104では、棚卸しデータ受信部413で受信する。
【0046】
差分データ受信部408は、拠点POSサーバ端末104の差分判定結果送信部416より、拠点POSサーバ端末104で生成された差分データを受信する機能である。
次に、拠点POSサーバ端末104の機能について説明する。
【0047】
拠点POSサーバ端末104の商品データ受信部411は、全社POSサーバ端末103の商品データ送信部432により送信される当日の該当拠点の商品データを受信する機能である。受信した商品データは、一旦拠点POSサーバ端末104内に保存される。
【0048】
商品データ送信部412は、商品データ受信部411で全社POSサーバ端末103より受信し保存している、該当拠点用の商品情報データを、各拠点のハンディーターミナル端末105からの要求により、ハンディーターミナル端末105に送信を行う機能である。
【0049】
棚卸しデータ受信部413は、ハンディーターミナル端末105の棚卸しデータ送信部407により、ハンディーターミナル端末105から送信される棚卸しデータを受信する機能である。
印刷済みデータ受信部414は、複合機106のPOP印刷済データ送信部426より、送信されるPOP印刷済データを受信する機能である。
【0050】
差分判定部415は、複合機106のPOP印刷済データ送信部426から送信され、拠点POSサーバ端末104の印刷済データ受信部414で受信されたPOP印刷済データと、ハンディーターミナル端末105の棚卸しデータ送信部407から送信され、拠点POSサーバ端末104の棚卸しデータ受信部413で受信された棚卸しデータを比較し、商品毎にPOP印刷をしたにも関わらず、POP貼付が行われていない商品がないかを判定を行い該当する商品については、差分データを作成する機能を持つ。
【0051】
差分判定結果送信部416は、差分判定部415の処理結果により作成された差分データを、ハンディーターミナル端末105へ送信する機能である。送信されたデータは、ハンディーターミナル端末105の差分データ受信部408にて受信される。
棚卸しデータ送信部417は、全社POSサーバ端末103に棚卸しデータを送信する機能である。
【0052】
複合機106の機能について説明する。複合機106のPOP情報要求送信部421は、複合機106にて商品のPOP印刷実行時に、POPに印字を行う商品情報をPOPサーバ端末102に対して、要求する処理である。POPサーバ端末102では、POP情報要求受信部442にて、当要求を受信する。
POP情報受信部422は、POPサーバ端末102より送信されてくる、商品のPOP情報を受信する。
【0053】
POP印刷要求受信部423は、ハンディーターミナル端末105のPOP印刷要求送信部406より送信されてくる、商品のPOP印刷要求を受信する機能である。ハンディーターミナルから、POP印刷指示データが送信されてくる。
【0054】
POP生成部424は、POP印刷要求受信部423によりハンディーターミナル端末105からの商品のPOP印刷要求に対して、該当商品の商品情報と、フォーム情報を、POP情報受信部422により、POPサーバ端末102より受信し、その商品情報を使用してPOPを生成する。印刷指示データの変更単価項目がデータにあれば、POPへの単価の印字は、変更単価を印字する。
POP印刷部425では、POP生成部424で生成されたPOPを複合機のプリンター部より印刷を行う。
【0055】
POP印刷済データ送信部426は、POP印刷部425にてPOP印刷を行った商品について、拠点POSサーバ端末104にPOP印刷済データとして送信を行う。
【0056】
次に、全社POSサーバ端末103の機能について説明する。全社POSサーバ端末103の商品データ登録部431は、全社標準の商品情報を登録、保存している。
商品データ送信部432は、全社POSサーバ端末103が保存している商品情報を、拠点POSサーバ端末104に対して送信する。
拠点棚卸しデータ受信部433は、拠点POSサーバ端末104の棚卸しデータ送信部417より送信される棚卸しデータを受信する。
【0057】
次に、POPサーバ端末102の機能について説明する。POPサーバ端末102のPOP登録部441は、POP作成クライアント端末101により作成され送信される、各商品のPOP用の商品情報、POPのフォーム情報を保存している機能である。
【0058】
POP情報要求受信部442は、複合機106のPOP情報要求送信部421から送信されてくる、POP情報要求を受信する機能をもつ。複合機でPOP印刷する商品のコード等が送信されてくる。
【0059】
POP情報送信部443は、POP情報受信部442で受信した、複合機からの商品コードにしたがい、POPサーバ端末102が保持するPOP情報のうち、今回の要求に合致する商品コードのPOP情報を複合機106のPOP情報受信部422に対して、送信する機能である。
【0060】
次に、POP作成クライアント端末101について説明する。POP作成クライアント端末101のPOP作成部451は、POP用レイアウトを使用し各商品の商品情報をレイアウトしPOPデザインを行う機能である。
POP送信部452は、POP作成部451で作成したPOP情報をPOPサーバ端末102のPOP登録部441へ送信を行う機能である。
次に図4〜図9のフローチャートを用いて、本実施形態の詳細な処理について説明する。
図4は、拠点POS用データ作成処理に関するフローチャートである。
【0061】
S501からS503は全社POSサーバ端末103での処理であり、S504からS506は拠点POSサーバ端末104(商品情報を記憶するサーバ装置)での処理である。なお、S501からS503は、全社POSサーバ端末103のCPU201が実行し、S504からS506は、拠点POSサーバ端末104のCPU201が実行する。
また、S501〜S502は商品データ登録部431で実行される処理であり、S503は商品データ送信部432で実行される処理である。
【0062】
S501では、ハードディスク208で記憶している全社標準の商品情報データ(商品マスタ708)から、各拠点に関係する商品情報データを作成するための抽出処理を行う。
【0063】
S502では、S501で抽出した全社標準の商品情報データをもとに、当日の拠点毎の商品情報データを作成する。安売りのための単価変更があるときなど、拠点用の商品情報データの販売単価が更新される。
S503では、S502で作成された、当日分の拠点毎の商品毎の商品情報データを拠点POSサーバ端末104へ送信する。
S504では、S503により全社POSサーバ端末103から送信された各拠点用の商品情報データのうち、該当拠点分の商品情報データを受信する。
【0064】
S505では、S504で受信した拠点用の商品情報データをもとに、ハンディーターミナル端末用に商品情報データの変換を行う。変換されたデータを、ハンディーターミナル端末105用のHT受信データ701とする。なお、ここで、ハンディーターミナル端末105は、HT受信データ701し記憶するため、商品識別情報と商品価格を含む商品情報を記憶する記憶手段を備える棚卸をするために用いる携帯端末と言い換えることができる。
S506では、S505により作成されたハンディーターミナル端末用のHT受信データ701をハンディーターミナル端末105へ送信を実行する。
図5は、棚卸し入力処理に関するフローチャートである。
【0065】
S507からS515はハンディーターミナル端末105での処理である。また、S507からS515は、ハンディーターミナル端末105のCPU221が実行する。
また、S507は商品データ受信部401で実行される処理で、S508〜S515は棚卸しPOP印刷入力部403で実行される処理である。
【0066】
S507では、図4のS506により送信されるハンディーターミナル端末用のHT受信データ701を受信する。このときに受信するHT受信データ701の内容の例は、751の内容である。
【0067】
S508では、HT受信データ701を受信後、操作者(棚卸実行者)がハンディーターミナル端末105の電源を入れると、表示部に棚卸しメニュー601を表示する。図10の棚卸しメニュー601で「棚卸し POP印刷」が選択されたことを検知すると、棚卸・印刷入力モードになり、図11のHTの棚卸し入力602を表示部に表示させる。その後、操作者の操作に従って、図11の棚卸し入力602を介し、商品コードの入力を受け付ける。
S509では、S508での商品CDの入力受付後、該当する商品の商品名、本日単価をHT受信データ701から取得し、表示部に表示する。
S510では、HTの棚卸し入力602で、POP印刷の必要、有・無の選択を受け付ける。
S511では、HTの棚卸し入力602で、棚卸し在庫数量の入力を受け付ける。
【0068】
S512では、本日単価に変更を行う場合には、HTの棚卸し入力602で売価の入力を受け付ける。本日単価に変更がない場合には入力を受け付けず次の処理に移行する。
なお、S508〜S512についてが棚卸入力処理である。
【0069】
S513では、HTの棚卸し入力602で登録ボタンが押下されたか否かを判定する。登録ボタンが押下された場合には、ステップS514へ処理を移し、登録ボタンが押下されていない場合には、待機状態或いはS508〜S512の入力を受け付ける。
【0070】
S514では、入力を受け付けたデータをハンディーターミナル端末105に記憶されているHT受信データ701の更新を行う。更新したHT受信データ701の例は図18BのHT棚卸し入力後更新済データ752である。なお、図11のHTの棚卸入力602でPOP印刷有が指示された場合には、HT棚卸し入力後更新済データ752では、印刷FLG(フラグ)がYとなり、POP印刷無が指示された場合には、HT棚卸し入力後更新済データ752では、印刷FLG(フラグ)がNとなる。
各商品に対してS508〜S513の処理を繰り返すことによって、商品の棚卸を実行し、POPを張り替えるべきかを棚卸処理をしながら指示を行う。
【0071】
S515では、当日の棚卸し処理が終了したかどうかの判定として、棚卸処理終了指示がされたか否かを判定する。棚卸処理終了指示を受け付けた場合には、処理を終了し、まだ終了していない場合は、S507より処理を再度実行する。処理が終了すると、図6のS521に処理を移行する。
図6は、POP印刷処理に関するフローチャートである。
【0072】
S521からS524はハンディーターミナル端末105での処理であり、S525からS530は複合機106での処理である。S564は拠点POSサーバ端末104での処理である。また、ハンディーターミナル端末105のCPU221がS521からS524の処理を実行し、複合機106のCPU241がS525からS530の処理を実行し、拠点POSサーバ端末104のCPU201がS564の処理を実行する。
また、S521〜S524は、POP印刷要求送信部406で実行される処理である。
【0073】
S521では、図5のS515による棚卸しデータ入力の終了がなれると、HT棚卸し入力後更新済データ752から、印刷FLGで「Y」の商品があるか否かを判定する。商品FLGで「Y」の商品があればS522へ処理を移し、商品FLGで「Y」の商品がなければ、POP印刷が必要ないため、処理を終了する。
S522では、図12のPOP印刷指示603をハンディーターミナル端末105の表示部に表示する。
S523では、図12のPOP印刷指示603で「印刷指示」ボタンが押下されることで、印刷指示の入力を受け付ける。
【0074】
S524では、印刷指示の入力を受け付けると、印刷FLGが「Y」の商品を抽出して、POP印刷指示データ703を生成する。生成された商品CDと変更単価を含むPOP印刷指示データ703を複合機106に送信する(商品識別情報と変更価格を含む印刷要求の印刷要求送信)。なお、送信するPOP印刷指示データ703の例はPOP印刷指示データ753である。
【0075】
S525では、ハンディーターミナル端末105から送信される、POP印刷指示データ703を受信する(印刷要求受信)。なお、S525は、POP印刷要求受信部423で実行される処理である。
【0076】
S526では、S525で受信したPOP印刷指示データ703から商品CDを抽出し、POP印刷に必要な商品情報、フォーム情報の要求をPOPサーバ端末102へ送信する。なお、S526はPOP情報要求送信部421で実行される処理である。
【0077】
S527では、POP印刷用の商品情報、フォーム情報の取得要求に応じてPOPサーバ端末102から送信されてきた、POP印刷用商品情報データ704とFormIDに対応するフォーム情報(不図示)を受信する。POP印刷用商品情報データ704の例は、754である。なお、S527はPOP情報受信部422で実行される処理である。
【0078】
S528では、受信したPOP印刷用商品情報データ704とフォーム情報と、S525で受信したPOP印刷指示データ703に含まれる変更単価を合成し、POP印刷用のデータを生成する。なお、S528は、POP生成部424で実行される処理である。
【0079】
S529では、生成されたPOP印刷用のデータを複合機106のプリンター部249で印刷を行う。印刷されるPOPは、図17の印刷物651であり、変更単価(変更価格)を含む値札を印刷する処理である。なおS529は、POP印刷部425で実行される処理である。
【0080】
S530では、POP印刷を行った商品情報をPOP印刷済データ706として、拠点POSサーバ端末104へ送信する。POP印刷済データ706の例が756である。また、S530は、POP印刷済データ送信部426で実行される処理である。
S564では、POP印刷済データ706を受信して、拠点POPサーバ端末のハードディスク208に記憶させる。
図7は、POP貼付処理に関するフローチャートである。
【0081】
S541からS547はハンディーターミナル端末105による処理である。また、ハンディーターミナル端末105のCPU221がS541からS547の処理を実行する。
【0082】
また、POP貼付入力部404がS541〜S547を実行する。S541〜S547では、図13のPOP貼付入力604及び図14にPOP貼付入力−エラー表示605で入力される処理である。
【0083】
さらに、POP貼付処理を行う際には、ハンディーターミナル端末105の記録媒体I/F228を介して接続されているコンパクトフラッシュ等の記録媒体にPOP印刷指示データ753が記憶されている。
【0084】
S541では、図10のHTの棚卸しメニュー601でPOP貼付入力ボタンが押下されると、値札貼付入力モードになり、図13のPOP貼付入力604を表示し、POP貼付入力604で商品コードの入力を受け付ける。なお、商品コード(商品CD)の入力は、ユーザがハンディーターミナル端末105に備えるキーボード226から入力させるようにしてもよいし、ハンディーターミナル端末105に付属のバーコードリーダにより商品のバーコードを読み込むことでも可能である。
【0085】
S542では、S541での商品CDの入力後、該当する商品の商品名を表示する。又、該当商品CDがPOP印刷指示を行ったものかどうかを印刷FLGから判定する。POP印刷指示を行ったものは、印刷FLGが「Y」となっている。
【0086】
S543では、S542での判定においてS541で入力された商品CDがPOP印刷指示商品ではなかったときにエラー画面として、図14のPOP貼付入力−エラー表示605を表示し、エラーの確認を促す。エラー確認後は、再度S541の処理を実行する。
【0087】
S544では、S541での商品CDの入力後、該当する商品CDがPOP印刷指示商品であったときに、図13のPOP貼付入力604の画面に「POPを貼付けてください!」と表示し、POPの貼付を促す。
S545では、図13のPOP貼付入力604の画面において貼付完了ボタンの押下を受け付ける(貼付入力)。
【0088】
S546では、POP貼付完了入力を実行された商品CDについて、POP印刷指示データ753の更新を行う。更新したPOP印刷指示データ753の例は、図18BのHT棚卸しデータ755で、貼付済FLGを貼付済「Y」に更新する。
【0089】
S547では、貼付入力の完了指示があったかを判定する。貼付入力を継続して実行する時には、S541より処理を繰り返す。貼付入力の完了指示があった場合には処理を終了する。貼付入力がされた情報がS561で拠点POSサーバ端末へ送信される。
図8は、貼付け差分判定処理に関するフローチャートである。
【0090】
S561からS562はハンディーターミナル端末105での処理であり、S563からS569は拠点POSサーバ端末104の処理であり、S570は全社POSサーバ端末の処理である。なお、ハンディーターミナル端末105のCPU221がS561〜S562を実行し、拠点POSサーバ端末104のCPU201がS563〜S569を実行し、全社POSサーバ端末のCPU201がS570を実行する。
【0091】
S561では、ハンディーターミナル端末105から拠点POSサーバ端末104へ入力済みの棚卸しデータ755を送信する。なお、棚卸しデータ送信部407でS561を実行する。送信する棚卸データは少なくとも、商品CD(商品識別情報)と貼付済FLG(貼付情報)を送信する。
【0092】
S562では、拠点POSサーバ端末104から送信されてくる差分データ757をハンディーターミナル端末105で受信を行い、ハンディーターミナル端末105の記録媒体に保存する。なお、差分データ受信部408でS562を実行する。
【0093】
S563では、S561でハンディーターミナル端末105から送信された棚卸しデータ755を受信する(貼付情報を受信する)。なお、棚卸しデータ受信部413でS563の処理を実行する。
【0094】
S564では、複合機106から送信される、POP印刷済データ706を受信する。POP印刷済データ706の例は、756である。なお、印刷データ受信部414でS564の処理を実行する。
【0095】
S565では、複合機106から受信したPOP印刷済データ706(756)の商品毎のレコードをもとにして印刷済となっている商品について、ハンディーターミナル端末105から受信した、棚卸しデータ755の商品毎のレコードの貼付済FLGを参照し、貼付済となっているかどうかを判定する。当判定処理は、POP印刷済データ706(756)の全件に対して実施する(貼付されていない値札の商品CDを抽出する)。なお、差分判定部415でS565の処理を実行する。
【0096】
S566では、S565の差分判定処理にて、POP印刷済データで印刷済みとされている商品で、棚卸しデータでは貼付済FLGが「N」となっていなのものを差分データ707として作成する。差分データ707の例は757である。なお、差分判定部415でS566の処理を実行する。
【0097】
S567では、S566で作成した、差分データ707(757)をハンディーターミナル端末105へ送信する(商品識別情報送信)。差分はまったく発生しないこともあるが、そのときは、レコード件数が0件のデータファイルを送信する。なお差分判定結果送信部416がS567の処理を実行する。
【0098】
S568では、今回の処理で差分のレコードが発生したかどうかの判定を行い、差分データがない場合は、S569の処理を実行する。差分データが発生した場合は、再度ハンディーターミナル端末からの送信を待つ。なお、差分判定部415がS568の処理を実行する。
【0099】
S569では、S568までの処理で差分データが無くなったとき、棚卸しデータ755を全社POSサーバ端末103へ送信を行う。なお、棚卸しデータ送信部417がS569の処理を実行する。
【0100】
S570では、拠点POSサーバ端末から送信される、当日分の棚卸しデータ755を受信する。なお、棚卸しデータ受信部433でS570の処理を実行する。
図9は、POP再貼付け処理に関するフローチャートである。
【0101】
S581からS585はハンディーターミナル端末による処理である。なお、ハンディーターミナル端末105のCPU221がS581〜S585の処理を実行する。
また、差分データ処理部405でS581〜S583の処理を実行する。
【0102】
S581では、図10の棚卸しメニュー601の差分データ処理ボタンが押下されると、再処理モードになり、図15のPOP貼付差分データ一覧606を表示する。この画面に表示される商品は、差分データ707から取得されるデータである。また、この画面に表示される商品は、複合機106でPOP印刷が実施されたにも関わらず、ハンディーターミナル端末105で、POP貼付入力が行われていない商品の一覧である。
【0103】
S582では、図15のPOP貼付差分データ一覧606で商品の行を選択することにより、図16の差分データ処理607を表示する。図16の差分データ処理607で差分のある商品に対して「再印刷」を行うか、「貼付済、入力漏(再印刷無)」かの選択を受け付ける。
S583では、全ての差分データに対して「再印刷」を行うか、「貼付済、入力漏(再印刷無)」を行うかの指示がされたか否かを判定する。
【0104】
S584では、差分データの全件に指示がされた場合に、再印刷データが存在するかどうかの判定を行う。再印刷データが発生した場合は、図6のS521〜S524の処理を実行し、複合機106に対して、印刷指示を実行する。再印刷データがないと判定された場合には、S585に処理を移す。
【0105】
また、S585では、S584の再印刷指示データの存在判定において、再印刷指示データがない場合には、差分データの処理完了通知を拠点POSサーバ端末104に対して送信する。拠点POSサーバ端末104においては、図8のS563〜S570の処理を実行する。
【0106】
以上説明したように、本実施形態によれば、商品の棚卸作業に伴って決定された値札(POP)の印刷履歴に従って、値札を付ける作業を管理することで、値札を付ける業務の効率化や値札の付け間違いを減らすことができる。
また、商品の棚卸ごとに価格の変更や、付け替えるための値札の印刷指示ができるため業務を効率化できる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0107】
具体的には、業務効率化により、POPの印刷&貼り付けが開店時間までに完了し、開店と同時に営業がスムーズに行うことができる。POPの貼り付け漏れが削減でき、値段相違の事態や、POP無しの事態を回避することができ、トラブルの回避することができる。
【0108】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0109】
また、本発明におけるプログラムは、図4〜図9の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4〜図9の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図4〜図9の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0110】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0111】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0112】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0113】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0115】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0116】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0117】
100 クライント端末
102 POP作成専用POPサーバ端末
103 全社POSサーバ端末
104 拠点POSサーバ端末
105 ハンディーターミナル端末
106 複合機
110 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報を記憶するサーバ装置と、商品識別情報と商品価格を含む商品情報を記憶する記憶手段を備える棚卸をするために用いる携帯端末と、値札を印刷可能な画像形成装置とを含む情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
商品識別情報ごとに、商品の棚卸情報と変更価格と印刷指示を入力する棚卸入力手段と、
前記棚卸入力手段で印刷指示のあった商品識別情報と変更価格を含む印刷要求を前記画像形成装置に送信する印刷要求送信手段と、
前記画像形成装置で印刷された値札の貼付情報を入力する貼付入力手段と、
前記商品識別情報と貼付情報をサーバ装置に送信する送信手段と
を備え、
前記画像形成装置は、
前記商品識別情報と変更価格を含む印刷要求を前記携帯端末から受信する印刷要求受信手段と、
前記印刷要求に従って、変更価格を含む値札を印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で印刷した商品識別情報を含む印刷履歴をサーバ装置に送信する印刷履歴送信手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記印刷履歴と前記貼付情報を受信する受信手段と、
前記印刷履歴と前記貼付情報に従って、貼付されていない値札の商品識別情報を抽出する抽出手段と、
前記貼付されていない値札の貼付を行わせるべく、前記抽出手段で抽出された商品識別情報を前記携帯端末に送信する商品識別情報送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、
前記サーバ装置から前記貼付されていない値札の商品識別情報を受信する商品識別情報受信手段と、
前記貼付入力手段は、前記商品識別情報受信手段で受信した商品識別情報に対して、値札の貼付情報を入力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、
前記商品識別情報受信手段で受信した商品識別情報に対する値札の再印刷指示する再印刷指示手段を更に備え、
前記印刷要求送信手段は、前記再印刷指示手段で指示のあった商品識別情報に対応する値札を再印刷するべく、印刷要求を前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、
印刷入力モードと値札貼付入力モードとを更に備え、
前記印刷入力モードで、前記棚卸入力手段と前記印刷要求送信手段を実行し、
前記値札貼付入力モードで、前記貼付入力手段と前記送信手段を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、
再処理モードを更に備え、
前記再処理モードで、前記商品識別情報受信手段を実行することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
商品情報を記憶するサーバ装置と、商品識別情報と商品価格を含む商品情報を記憶する記憶手段を備える棚卸をするために用いる携帯端末と、値札を印刷可能な画像形成装置とを含む情報処理システムの処理方法であって、
前記携帯端末が、
商品識別情報ごとに、商品の棚卸情報と変更価格と印刷指示を入力する棚卸入力ステップと、
前記棚卸入力ステップで印刷指示のあった商品識別情報と変更価格を含む印刷要求を前記画像形成装置に送信する印刷要求送信ステップと、
前記画像形成装置で印刷された値札の貼付情報を入力する貼付入力ステップと、
前記商品識別情報と貼付情報をサーバ装置に送信する送信ステップと
を実行し、
前記画像形成装置が、
前記商品識別情報と変更価格を含む印刷要求を前記携帯端末から受信する印刷要求受信ステップと、
前記印刷要求に従って、変更価格を含む値札を印刷する印刷ステップと、
前記印刷ステップで印刷した商品識別情報を含む印刷履歴をサーバ装置に送信する印刷履歴送信ステップと
を実行し、
前記サーバ装置が、
前記印刷履歴と前記貼付情報を受信する受信ステップと、
前記印刷履歴と前記貼付情報に従って、貼付されていない値札の商品識別情報を抽出する抽出ステップと、
前記貼付されていない値札の貼付を行わせるべく、前記抽出ステップで抽出された商品識別情報を前記携帯端末に送信する商品識別情報送信ステップと
を実行することを特徴とする処理方法。
【請求項7】
商品情報を記憶するサーバ装置と、商品識別情報と商品価格を含む商品情報を記憶する記憶手段を備える棚卸をするために用いる携帯端末と、値札を印刷可能な画像形成装置とを含む情報処理システムで実行可能なプログラムであって、
前記携帯端末を、
商品識別情報ごとに、商品の棚卸情報と変更価格と印刷指示を入力する棚卸入力手段と、
前記棚卸入力手段で印刷指示のあった商品識別情報と変更価格を含む印刷要求を前記画像形成装置に送信する印刷要求送信手段と、
前記画像形成装置で印刷された値札の貼付情報を入力する貼付入力手段と、
前記商品識別情報と貼付情報をサーバ装置に送信する送信手段と
して機能させ、
前記画像形成装置を、
前記商品識別情報と変更価格を含む印刷要求を前記携帯端末から受信する印刷要求受信手段と、
前記印刷要求に従って、変更価格を含む値札を印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で印刷した商品識別情報を含む印刷履歴をサーバ装置に送信する印刷履歴送信手段と
して機能させ、
前記サーバ装置を、
前記印刷履歴と前記貼付情報を受信する受信手段と、
前記印刷履歴と前記貼付情報に従って、貼付されていない値札の商品識別情報を抽出する抽出手段と、
前記貼付されていない値札の貼付を行わせるべく、前記抽出手段で抽出された商品識別情報を前記携帯端末に送信する商品識別情報送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【公開番号】特開2011−123536(P2011−123536A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278362(P2009−278362)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】