説明

情報処理システム及びデバイスドライバインストール方法

【課題】デバイスドライバのインストールに際し、個々の利用者の作業を軽減する。
【解決手段】ネットワークに接続されたPC1とそのPC1に直結された周辺機器2から成り、PC1内のインストーラ11は、周辺機器2を制御するデバイスドライバのインストールを行う際、インストール情報として、その周辺機器2のデバイスドライバを取得するためのデバイスドライバ取得情報及びそのデバイスドライバの設定を制御する制御情報とを周辺機器2から取得する。そして、インストーラ11はデバイスドライバ取得情報に基づきネットワークを介してデバイスドライバを取得し、そのデバイスドライバのインストールを行い、インストールされたデバイスドライバ13はドライバ設定ファイル12を介して制御情報を取得し、その制御情報に従ってデバイスドライバ自身の設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置とプリンタなどの周辺機器とを備える情報処理システムに関し、詳しくは周辺機器のデバイスドライバのインストール技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス・オートメーション化の進展に伴い、オフィスにおいては、LANに接続され複数のパーソナルコンピュータなどの情報処理装置により共用されるプリンタが広く普及してきている。このような環境下で、複数の情報処理装置やプリンタをピアツウピアで接続し、情報処理装置からプリンタへLPRなどのプロトコル(伝送制御手順)により印刷データを直接送信する。また、ピアツウピア接続に限らず、情報処理装置においてプリンタの装置情報を取得する場合に、SNMPなど機器情報取得プロトコルにより直接機器情報を取得することも行われている。どちらの場合もプリンタのIPアドレスを事前に知っておく必要があり、オペレーティングシステム(OS)にプリンタを登録する際や、プリンタ管理ユーティリティなどのインストールを行う際には利用者がプリンタのIPアドレスを入力する必要があった。
さらに、OSにプリンタを登録するには、プリンタドライバのインストールを行う作業が発生し、その際、プリンタドライバが格納されているフロッピー(登録商標)ディスクなど記録媒体を準備し、利用者が手動で組み込まねばならなかった。プリンタドライバがハードディスク内またはネットワーク上に置かれている場合であっても、その場所を利用者が入力せねばならなかった。
【0003】
特許文献1に示された発明は、このような問題を解決しようとするものであり、プリンタがそのプリンタドライバファイル記憶部に格納されたプリンタドライバファイルを所定のタイミングで上位装置へ送信する。これにより、上位装置には、制御手段の展開処理に必要となる条件を満たしたプリンタドライバが自動的に登録される。こうして、上位装置から送信される印刷データは、このプリンタドライバによって生成され、したがって、上位装置においてフロッピー(登録商標)ディスクなどを用いたプリンタドライバの登録処理をしなくても印刷処理を良好に行うことができるようになっている。
また、特許文献2に示された発明では、コンピュータに接続されているプリンタの機種を自動的に判別し、選択したプリンタのプリンタドライバが存在しない場合、プリンタからコンピュータへプリンタドライバを転送させ、コンピュータへのインストールを行う。
また、特許文献3に示された発明では、コンピュータからプリンタ情報管理装置に対して、プリンタ名、そのプリンタのIPアドレス、プリンタドライバのある場所を含むプリンタ情報一覧を要求し、その一覧をコンピュータ側に表示してインストール対象のプリンタがあるか否かを利用者に判断させ、あればそのプリンタを選択し、そのプリンタドライバのある場所からそのプリンタドライバを取得してインストールを行い、そのIPアドレスを用いてそのプリンタで印刷を行う。
【特許文献1】特開平8−258373号公報
【特許文献2】特開平7−311663号公報
【特許文献3】特開2000−330742公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来技術では、デバイスドライバのインストールを行う際、インストールは自動的に行えるが、デバイスドライバの利用に関する設定(制御情報の設定)を利用者が自ら行わねばならず、情報処理装置(上位装置)の周辺機器が目の前にあったとしても、インストールに関する知識のない利用者がインストールを行うことは困難であった。
本発明は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、インストールに必要となるインストール情報を管理者が情報処理装置(上位装置)の周辺機器に予め登録しておくことにより、インストール時に個々の利用者がインストール情報を設定する手間を省くことができるインストール技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1記載の情報処理システムは、ネットワークに接続された情報処理装置と該情報処理装置に直結された周辺機器から成り、前記周辺機器を制御するデバイスドライバのインストールを行うインストール手段を前記情報処理装置に備えた情報処理システムにおいて、前記インストール手段は、前記デバイスドライバのインストールを行う際、インストール情報として、インストール対象のデバイスドライバを取得するためのデバイスドライバ取得情報、及び当該デバイスドライバの設定を制御する制御情報を前記周辺機器から取得する。
請求項2記載の情報処理システムは、請求項1記載の情報処理システムにおいて、前記インストール情報を予め前記周辺機器に設定しておく。
請求項3記載の情報処理システムは、請求項1または2記載の情報処理システムにおいて、前記インストール手段は、前記デバイスドライバ取得情報によって取得されるデバイスドライバのインストールを行い、インストールされたデバイスドライバが前記制御情報を用いて設定を行う。
【0006】
請求項4記載の情報処理システムは、請求項3記載の情報処理システムにおいて、インストール時、インストール対象のデバイスドライバのデバイスドライバ取得情報を取得できなかった場合、前記インストール手段は、当該インストールの要求側へデバイスドライバを要求し、得られたデバイスドライバのインストールを行う。
請求項5記載の情報処理システムは、請求項3記載の情報処理システムにおいて、インストール時に前記インストール手段が当該デバイスドライバの制御情報を特定のファイルに書き込み、インストールされた当該デバイスドライバが前記制御情報を前記特定のファイルから読み出して当該デバイスドライバに前記制御情報を反映させる。
請求項6記載の情報処理システムは、請求項5記載の情報処理システムにおいて、インストール時、インストール対象のデバイスドライバの制御情報を取得できなかった場合、当該インストールの要求側へ制御情報の入力を要求し、得られた制御情報を当該デバイスドライバに反映させる。
請求項7記載の情報処理システムは、請求項1、2または3記載の情報処理システムにおいて、前記インストール情報中にパスワード情報を含み、前記インストール手段はインストール時、当該インストールの要求側が入力したパスワードと前記インストール情報中のパスワードとを比較し、一致する場合のみインストールを行う。
【0007】
請求項8記載の情報処理システムは、請求項7記載の情報処理システムにおいて、比較を行う前記2つのパスワードのうち前記インストール情報中のパスワードは暗号化されており、前記インストール手段は暗号化されているパスワードを復号化した後に2つのパスワードを比較する。
請求項9記載の情報処理システムは、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記周辺機器がプリンタである構成にする。
請求項10記載の方法は、情報処理装置が周辺機器を制御するためのデバイスドライバを外部から前記情報処理装置へ転送させ、該デバイスドライバを該情報処理装置にインストールするデバイスドライバインストール方法おいて、前記デバイスドライバのインストールを行う際、インストール対象のデバイスドライバを取得するためのデバイスドライバ取得情報、及び当該デバイスドライバの設定を制御する制御情報を前記周辺機器から取得し、取得されたデバイスドライバ取得情報を用いてデバイスドライバを外部から取得し、取得したデバイスドライバのインストールを行い、インストールされたデバイスドライバが前記制御情報を用いて設定を行う構成にする。
請求項11記載の方法は、請求項10記載のデバイスドライバインストール方法において、前記デバイスドライバ取得情報及び制御情報を予め前記周辺機器に設定しておく構成にする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、デバイスドライバのインストールを行う際、インストール情報として、インストール対象のデバイスドライバを取得するためのデバイスドライバ取得情報と、そのデバイスドライバの設定を制御する制御情報とを周辺機器から自動的に取得して、インストールを自動的に行い、制御情報を自動的に設定することができるので、個々の利用者はインストールの手間を省けるだけでなく、制御情報を設定する手間も省ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対位置などは特定的な記載がない限りこの説明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の一実施形態を示す情報処理システムの構成図である。図示するように、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)1とその周辺機器(例えばプリンタ)2とが直結されている。図示していないが、PC1はネットワークに接続されており、各URLなどにアクセスすることができる。
PC1は、周辺機器2を制御するデバイスドライバ13のインストール(組み込み)を行うインストーラ11を備えている。また、PC1は図示しないハードディスク記憶装置などを備えており、ドライバ設定ファイル12を含む各種ファイルをこのハードディスク記憶装置内に保存することができる。
さらに、この実施形態では、直結されたPC1と周辺機器2とは例えば赤外線を用いてデータ通信を行う。そのため、PC1と周辺機器2の両方にデータに基づいて点滅する赤外線送出装置と、点滅する赤外線を検知することによりデータを受信する赤外線検知装置とを備えている。
【0010】
図2は、本発明の周辺機器(プリンタ)2の要部構成を示すブロック図である。図示するように、この周辺機器2は、プログラム及びデータを記憶するメモリや、そのプログラムに従って動作するCPUを有し、この周辺機器2の全体を制御するシステム制御部21、前述の赤外線送出装置22及び赤外線検知装置23、管理者がデバイスドライバのインストールに必要となるインストール情報を入力したりする操作部24、前記インストール情報などを保存しておく不揮発性メモリ25、用紙上に画像を形成する画像形成部26などを備えている。
なお、赤外線を用いたデータ通信によりプリンタ側からPC側へインストール情報を送る代わりに、PC1にデジタルカメラなどの撮像装置(請求項4記載の撮像手段に相当する)を備え、インストール情報を2次元バーコードとして表示したラベルをプリンタ2の表面に貼り付け、撮像装置がそのラベル上の2次元バーコードを取り込むようにしてもよい。また、接続はケーブルで行ってもよい。
【0011】
[実施例1]
実施例1では、図1及び図2に示したような構成で、管理者がデバイスドライバ(例えばプリンタドライバ)のインストールに必要となるインストール情報を予め操作部24より入力し、不揮発性メモリ25に登録しておく。これにより、個々の利用者がデバイスドライバをインストールするとき、PC側が周辺機器と通信してインストール情報を取得し、自動的にインストールを行うことができる。
インストール情報の内容(登録内容)は、パスワード、インストール対象デバイスドライバの所在場所(例えばURL)、周辺機器のIPアドレス、周辺機器の名称(例えばプリンタ名)、周辺機器の通常の電源オン/オフ状態、制御情報などである(図1参照)。なお、制御情報とは、例えばプリンタの場合では印刷機能を制御する情報で、シートのページレイアウト(シート内に1ページ/2ページレイアウト)、カラー印刷選択可否情報、両面印刷選択可否情報などである。
【0012】
登録後、PC1からの要求でこのインストール情報をPC1のインストーラ11へ送信することにより、対象とするデバイスドライバの自動インストールを可能とさせる。また、PC1へ送信されるインストール情報にパスワードがある場合には、インストーラ11は利用者のインストール要求入力に対してパスワードの入力を要求し、インストール情報中のパスワードとインストール要求中のパスワードとが一致するときのみインストールを可能とさせる。
インストーラ11は、取得したインストール情報に含まれているデバイスドライバ取得情報に従ってデバイスドライバをデータ通信により取得し、インストールを実行する。
インストール情報中に制御情報を含む場合、インストーラ11はその制御情報をドライバ設定ファイルに書き込み、そのファイル中の制御情報をインストール後のデバイスドライバが読み取ることでインストール後のデバイスドライバの設定を制御することも可能である。
【0013】
図3に、この実施例のPC側の動作フローを示す。以下、同図を参照して動作フローを説明する。
まず、PC1内の操作部15を用いた利用者のインストール指示によりシステム制御部14がインストーラ11を起動する(S1)。起動されたインストーラ11は、周辺機器2からインストール情報を取得する際の通信方法を利用者に選択させる(S2、S3)。そして、赤外線通信で取得する場合(S2でY)、または2次元バーコードにより取得する場合(S3でY)、選択されたどちらかの方法によりインストールに必要となるインストール情報を周辺機器2から取得する(S4)。もし、これらの取得方法によりインストール情報を取得しないのであれば(S3でN)、インストーラ11はこの動作フローを終了させる。
取得したインストール情報中にパスワードを含んでいた場合、インストーラ11はインストール実行のためのパスワード認証を行う。そのため、インストーラ11は、操作部15より利用者にパスワードを入力させ、入力されたパスワードとインストール情報中のパスワードとが一致するか否かを判定する(S5)。そして、一致しない場合(S5でN)、インストーラ11はこの動作フローを終了させる。また、一致した場合(S5でY)、インストール情報中に制御情報があればその制御情報をドライバ設定ファイルに書き込む(S6)。このようにパスワードによる認証を行うことで、インストールの実行を一部の認められた者だけに制限できる。
続いて、インストーラ11は取得したインストール情報中にデバイスドライバ取得情報を含んでいるか否かを判定し(S7)、デバイスドライバ取得情報を含んでいない場合には(S7でN)、利用者にデバイスドライバ取得情報またはインストール対象のデバイスドライバそのものを入力させ(S8)、得られたデバイスドライバのインストールを行う(S10)。
【0014】
それに対して、デバイスドライバ取得情報を含んでいる場合には(S7でY)、そのデバイスドライバ取得情報に従って指定のデバイスドライバをその所在場所からネットワーク経由で自動的に取得し(S9)、取得したデバイスドライバのインストールを行う(S10)。デバイスドライバ取得情報中にインストール対象のデバイスドライバを取得するための情報としてインストール対象デバイスドライバの所在場所(この例ではURL)を含むので、そのデバイスドライバ取得情報を用いてデバイスドライバを取得できる。
なお、インストーラ11は、インストール要求に先立って周辺機器からインストール情報を取得して、そのインストール情報をインストール情報ファイルに書き込んでおいてもよい。
【0015】
こうして、この実施例によれば、管理者がデバイスドライバ取得情報を含むインストール情報をデバイスドライバインストール対象の周辺機器に予め登録しておき、その周辺機器のインストール情報を情報処理装置に取り込むことができるので、インストーラはインストール時に管理者の設定したインストール情報を取得することにより、個々の利用者の手を煩わせることなくインストールを行うことができる。
また、インストール情報中にデバイスドライバ取得情報を含んでいない場合には、利用者に取得情報またはインストール対象のデバイスドライバそのものを入力させることができるので、そのような場合でもデバイスドライバのインストールを行うことができる。
また、個々の利用者がインストールを行う際に、その利用者の入力したパスワードと情報機器の周辺機器に登録されたパスワードとが一致するか否かを判定し、一致するときのみインストールを行うので、認められた利用者のみにインストールを実行させることができる。
【0016】
[実施例2]
図4に、実施例2の動作フローを示す図である。
実施例2では、インストールされたデバイスドライバは、デバイスドライバについて、例えば両面印刷の選択を可能にするというような制御情報がドライバ設定ファイル中にあるか否かを調べる(S11)。そして、制御情報がドライバ設定ファイル中にあった場合(S11でY)、そのデバイスドライバはその制御情報の内容をインストール内容に反映させる(S12)。それに対して、制御情報がドライバ設定ファイル中になかった場合は(S11でN)、利用者に操作部15から制御情報を入力させ、その制御情報をデバイスドライバのインストール内容に反映させる(S13)。
こうして、この実施例によれば、インストール時に個々の利用者が制御情報を設定する手間を省くことができる。従来では、インストール後に行うデバイスドライバの制御情報設定を、利用者が管理者の指示どおりに手作業で行わねばならなかったが、この実施例では、管理者が予め周辺機器に登録した制御情報を自動的に取得できるので、インストールされたデバイスドライバが制御情報の設定を自動的に行うことができる。
【0017】
また、インストール情報中に制御情報を含んでいない場合には、利用者に制御情報を入力させることができるので、そのような場合でも制御情報を設定できる。
なお、前記各実施例において、比較を行う2つのパスワードのうち、インストール情報中のパスワードが暗号化されている構成も可能である。このような構成では、PC1内に復号化手段を備え、その復号化手段が暗号化されているパスワードを復号化した後にインストーラ11が2つのパスワードを比較する。これにより、インストール情報中のパスワードの漏洩を防止できる。
また、各実施例において、周辺機器は例えばスキャナなどプリンタ以外であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態として情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる周辺機器(プリンタ)の要部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例にかかるPCの動作フロー図である。
【図4】本発明の第2の実施例にかかるPCの動作フロー図である。
【符号の説明】
【0019】
1 パーソナルコンピュータ、2 周辺機器、11 インストーラ、12 ドライバ設定ファイル、13 デバイスドライバ、14 システム制御部、15 操作部、21 システム制御部、24 操作部、25 不揮発性メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された情報処理装置と該情報処理装置に直結された周辺機器から成り、前記周辺機器を制御するデバイスドライバのインストールを行うインストール手段を前記情報処理装置に備えた情報処理システムにおいて、前記インストール手段は、前記デバイスドライバのインストールを行う際、インストール情報として、インストール対象のデバイスドライバを取得するためのデバイスドライバ取得情報、及び当該デバイスドライバの設定を制御する制御情報を前記周辺機器から取得することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理システムにおいて、前記インストール情報を予め前記周辺機器に設定しておくことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の情報処理システムにおいて、前記インストール手段は、前記デバイスドライバ取得情報によって取得されるデバイスドライバのインストールを行い、インストールされたデバイスドライバが前記制御情報を用いて設定を行うことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項3記載の情報処理システムにおいて、インストール時、インストール対象のデバイスドライバのデバイスドライバ取得情報を取得できなかった場合、前記インストール手段は、当該インストールの要求側へデバイスドライバを要求し、得られたデバイスドライバのインストールを行うことを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項3記載の情報処理システムにおいて、インストール時に前記インストール手段が当該デバイスドライバの制御情報を特定のファイルに書き込み、インストールされた当該デバイスドライバが前記制御情報を前記特定のファイルから読み出して当該デバイスドライバに前記制御情報を反映させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項5記載の情報処理システムにおいて、インストール時、インストール対象のデバイスドライバの制御情報を取得できなかった場合、当該インストールの要求側へ制御情報の入力を要求し、得られた制御情報を当該デバイスドライバに反映させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
請求項1、2または3記載の情報処理システムにおいて、前記インストール情報中にパスワード情報を含み、前記インストール手段はインストール時、当該インストールの要求側が入力したパスワードと前記インストール情報中のパスワードとを比較し、一致する場合のみインストールを行うことを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
請求項7記載の情報処理システムにおいて、比較を行う前記2つのパスワードのうち、前記インストール情報中のパスワードは暗号化されており、前記インストール手段は暗号化されているパスワードを復号化した後に2つのパスワードを比較することを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記周辺機器がプリンタであることを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
情報処理装置が周辺機器を制御するためのデバイスドライバを外部から前記情報処理装置へ転送させ、該デバイスドライバを該情報処理装置にインストールするデバイスドライバインストール方法おいて、前記デバイスドライバのインストールを行う際、インストール対象のデバイスドライバを取得するためのデバイスドライバ取得情報、及び当該デバイスドライバの設定を制御する制御情報を前記周辺機器から取得し、取得されたデバイスドライバ取得情報を用いてデバイスドライバを外部から取得し、取得したデバイスドライバのインストールを行い、インストールされたデバイスドライバが前記制御情報を用いて設定を行うことを特徴とするデバイスドライバインストール方法。
【請求項11】
請求項10記載のデバイスドライバインストール方法において、前記デバイスドライバ取得情報及び制御情報を予め前記周辺機器に設定しておくことを特徴とするデバイスドライバインストール方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−164456(P2007−164456A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−359595(P2005−359595)
【出願日】平成17年12月13日(2005.12.13)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】