説明

情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法

【課題】ソフトウェアによるリソースの利用を制限する機能を備える情報処理装置において、管理者による操作の手間を軽減する。
【解決手段】ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置1aの機能の利用を制限する制限部52を備える情報処理装置1aのコンピュータを、制限部52による制限が有効化されている状態であっても、制限部52による制限をソフトウェア単位で解除する解除部53と、解除部53による解除が有効であることを示す解除情報を、解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にすることで、解除部53による解除を継続的とする解除継続部54として機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲーム装置に、所定の機能を利用することの制限を設定するための技術がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】任天堂株式会社、「ニンテンドー3DS 取扱説明書」、p.94−97
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、ソフトウェアの実行を制限する機能や、ソフトウェアによって情報処理装置の備える機能が利用されることを制限する機能等を備える情報処理装置がある。しかし、このような制限では、実行されても問題のないソフトウェアであると管理者が判断したような場合であっても、ソフトウェアの実行が一律に制限されてしまう。このため、ソフトウェアが実行される都度、管理者は制限を一時的に解除する操作を行わなければならず、管理者にとって手間のかかるものであった。
【0005】
本発明は、上記した問題に鑑み、ソフトウェアによるリソースの利用を制限する機能を備える情報処理装置において、管理者による操作の手間を軽減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置の機能の利用を制限する制限手段を備える情報処理装置のコンピュータを、前記制限手段による制限が有効化されている状態であっても、前記制限手段による制限をソフトウェア単位で解除する解除手段と、前記解除手段による解除が有効であることを示す解除情報を、前記解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にすることで、前記解除手段による解除を継続的とする解除継続手段として機能させる情報処理プログラムである。
【0007】
即ち、本発明は、ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置の機能の利用を制限する機能を備える情報処理装置において、この制限を、ソフトウェア単位で継続的に解除することを可能とするものである。ここで、前記制限手段は、情報処理装置が備えるリソースの全部または一部の、ソフトウェアによる利用を制限するものであってもよい。情報処理装置が備えるリソースには、プロセッサやメインメモリ、通信用デバイス、撮像用デバイス等の、情報処理装置が備える各種ハードウェア資源の他、情報処理装置によって提供されるAPI(Application Program Interface)や、対象となるソフトウェア自体に含まれるモジュール等の、各種ソフトウェア資源が含まれる。例えば、ソフトウェアによる通信用デバイスの利用が制限される場合、そのソフトウェアは、通信を行うことが出来ない。また、ソフトウェアによるメインメモリの利用が制限される場合、そのソフトウェアは、メインメモリにロードされないため、ソフトウェアの実行そのものが制限される。
【0008】
また、本開示において、制限手段による制限、および解除手段による解除の対象となるソフトウェアの種類は限定されない。対象となるソフトウェアとしては、例えば、一般的なアプリケーションソフトウェアの他、ゲームソフトウェア、サーバにおいて実行されるサービス用ソフトウェア、音響や映像等のソフトウェア等が挙げられる。例えば、音響や映像等のソフトウェアについてリソースの利用が制限された場合、当該ソフトウェアの再生が制限される。
【0009】
また、前記制限手段による制限の対象となるソフトウェアは、該情報処理プログラムの少なくとも一部を含み、前記解除継続手段は、前記ソフトウェアに含まれる情報処理プログラムの少なくとも一部が実行されることで、前記解除情報を前記解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にしてもよい。
【0010】
このような構成を採用することによって、制限の対象となるソフトウェアの実行中に、当該ソフトウェア側から解除情報を設定し、解除手段による解除を継続的とすることが出来る。
【0011】
また、前記情報処理プログラムは、前記コンピュータを、該情報処理装置が、前記解除対象ソフトウェアに対して前記解除手段による解除が提供される情報処理装置として指定された情報処理装置であるか否かを判定する判定手段として更に機能させ、前記解除手段は、前記判定手段によって、該情報処理装置が指定された情報処理装置であると判定された場合に、前記制限手段による制限を解除してもよい。
【0012】
このような構成を採用することによって、制限の解除を有効としてよいハードウェアである情報処理装置と、制限の解除を有効としてよいソフトウェアとを組み合わせ、この組み合わせが一致した場合に制限の解除を行うようにすることが出来る。
【0013】
また、前記解除情報は、該情報処理装置が指定された情報処理装置であるか否かを判定するための照合情報を含み、前記判定手段は、前記情報処理装置から取得可能な所定の情報と前記照合情報とを照合することで、該情報処理装置が、指定された情報処理装置であるか否かを判定してもよい。
【0014】
また、該情報処理装置から取得可能な前記所定の情報は、該情報処理装置の管理者を認証するためのパスワードを含んでもよい。
【0015】
また、前記情報処理プログラムは、前記コンピュータを、該情報処理装置から取得可能な前記所定の情報を変更する変更手段として更に機能させてもよい。
【0016】
照合情報は、解除の対象となっている1または複数のソフトウェアによって保持されている。このため、情報処理装置側の所定の情報を変更することで、判定手段による照合を失敗させ、1または複数のソフトウェアに対して設定されている継続解除の設定を、一律に無効化することが出来る。
【0017】
また、前記解除継続手段は、前記解除情報を、前記解除対象ソフトウェア内に保持させることで、該ソフトウェアの実行に際して該解除情報が読み出されるようにしてもよい。
【0018】
解除対象のソフトウェア側に解除情報を保持させることで、情報処理装置が継続解除のための機能を備えないような場合にも、ソフトウェア側で、継続解除のための仕組みを実装し、ユーザに継続解除のための機能を提供することが出来る。
【0019】
また、前記ソフトウェアは、該情報処理装置に対して着脱可能な可搬媒体に記録された
ソフトウェアであり、前記解除継続手段は、前記解除情報を、前記可搬媒体に記録されたソフトウェア内に保持させることで、該ソフトウェアが該情報処理装置に装着されて実行される際に該解除情報が読み出されるようにしてもよい。
【0020】
このような構成を採用することによって、制限の解除を有効としてよいハードウェアである情報処理装置と、制限の解除を有効としてよいソフトウェアが記録されている可搬媒体とを組み合わせることが出来る。
【0021】
また、前記情報処理プログラムは、前記コンピュータを、前記解除手段による解除を有効化または無効化する設定手段であって、前記解除の有効化の際、前記解除継続手段に前記解除情報を読み出し可能とさせるか否かを決定することで、前記解除手段による解除を継続的とするか一時的とするかを設定する設定手段として更に機能させてもよい。
【0022】
また、前記制限手段は、該情報処理装置に設定されているユーザ毎に、前記リソースの全部または一部の利用を制限し、前記解除手段は、前記制限手段による制限を、該情報処理装置に設定されているユーザ毎に解除してもよい。
【0023】
また、前記解除手段は、前記制限手段による制限を、前記ソフトウェアに登録されているユーザ毎に解除してもよい。
【0024】
また、前記解除手段は、前記制限手段による制限を、前記情報処理装置が備えるリソース毎、または前記ソフトウェアで実行される機能毎に解除してもよい。
【0025】
また、本発明は、コンピュータによって実行される方法、またはコンピュータに実行させるプログラムとしても把握することが可能である。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、ソフトウェアによるリソースの利用を制限する機能を備える情報処理装置において、管理者による操作の手間を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の概略を示す図である。
【図2】実施形態に係る情報処理装置の機能構成の概略を示す図である。
【図3】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の概略を示す図である。
【図4】実施形態に係る情報処理装置の機能構成の概略を示す図である。
【図5A】実施形態に係る制限解除関連処理の流れを示すフローチャートAである。
【図5B】実施形態に係る制限解除関連処理の流れを示すフローチャートBである。
【図5C】実施形態に係る制限解除関連処理の流れを示すフローチャートCである。
【図5D】実施形態に係る制限解除関連処理の流れを示すフローチャートDである。
【図5E】実施形態に係る制限解除関連処理の流れを示すフローチャートEである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。例えば、本発明は、一般的なアプリケーションプログラム
、コンピュータシステムおよびコンピュータシステムによって実行される方法等にも適用することが出来る他、ゲーム用プログラム、ゲーム装置、ゲームシステムおよびゲーム方法にも適用することが出来るし、音響や映像の再生用プログラム、再生装置、再生システムおよび再生方法にも適用することが出来る。
【0029】
<第一の実施形態>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1aのハードウェア構成の概略を示す図である。情報処理装置1aは、CPU(Central Processing Unit)311と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)314と、補助記憶装置19と、ネットワークを介した外部との通信を行うためのネットワークインターフェース36と、が電気的に接続された情報処理装置である。なお、情報処理装置1aの具体的なハードウェア構成に関しては、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が行われてよい。
【0030】
CPU311は、中央処理装置であり、RAM32およびROM等に展開された命令及びデータを処理することで、RAM32、補助記憶装置19等の、情報処理装置1aに備えられた各構成を制御する。また、RAM32は、主記憶装置であり、CPU311によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。即ち、CPU311、RAM32、およびROMは、情報処理装置1aの制御部を構成する。
【0031】
補助記憶装置19は、不揮発性の記憶装置であり、主に情報処理装置1aの電源を落としても保持したい情報、例えば、RAM32にロードされる情報処理装置1aのOS(Operating System)や、後述する処理を実行するための各種プログラムの他、情報処理装置1aによって使用される各種データが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置19としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やHDD(Hard Disk Drive)等を用いることが出来る。また、補助記憶装置19として、情報処理装置1aに対して着脱可能に装着される可搬媒体が用いられてもよい。可搬媒体の例としては、EEPROM等によるメモリーカード、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびBD(Blu−ray Disc)等が挙げられる。可搬媒体による補助記憶装置19と、可搬型ではない補助記憶装置19とは、組み合わせて用いることも可能である。
【0032】
(機能の概要)
次に、本実施形態に係る情報処理装置1aが備える機能について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1aの機能構成の概略を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置1aは、CPU311が、RAM32に展開された各種プログラムを解釈および実行することで、制限部52、解除部53、解除継続部54、判定部55および設定部56を備える情報処理装置として機能する。本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPU311によって実行される例について説明しているが、これらの機能は、その一部または全部が、1または複数の専用のプロセッサによって実現されてもよい。
【0033】
情報処理装置1aは、例えば、クラウド上、サーバ上、ユーザ端末5上等に実装されてよい。また、これらの機能部は、単一のソフトウェアではなく、複数のソフトウェアによって実現されていてもよい。例えば、上記機能部のうち一部の機能部(例えば、制限部52)は、情報処理装置1aに内蔵された媒体に記録されたソフトウェア(例えば、情報処理装置1aのOSや、情報処理装置1aにインストールされたセキュリティソフトウェア等)が実行されることによって実現され、他の機能部(例えば、解除部53および解除継続部54)は、情報処理装置1aに着脱可能に装着される可搬媒体に記録された、制限部52による制限の対象となるソフトウェアが実行されることによって実現されてもよい。
【0034】
制限部52は、情報処理装置1aが備えるリソースの全部または一部の、ソフトウェアによる利用を制限する。情報処理装置1aが備えるリソースには、ハードウェア資源およびソフトウェア資源が挙げられる。ハードウェア資源とは、例えば、図1を用いて説明したCPU311、RAM32、ROM、補助記憶装置19およびネットワークインターフェース36の他、撮像用デバイス等、情報処理装置1aが備え得る各種ハードウェアである。また、ソフトウェア資源とは、情報処理装置1aによって提供されるAPIや、対象となるソフトウェア自体に含まれるモジュール等の各種ソフトウェアである。例えば、ネットワークインターフェース36の利用が制限される場合、制限の対象となったソフトウェアは、通信を行うことが出来ない。また、RAM32の利用が制限される場合、制限の対象となったソフトウェアは、RAM32にロードされないため、実行そのものが制限される。
【0035】
本実施形態において、制限手段による制限、および解除手段による解除の対象となるソフトウェアとしては、例えば、一般的なアプリケーションソフトウェアの他、ゲームソフトウェア、サーバにおいて実行されるサービス用ソフトウェア、MP3(MPEG Audio Layer−3)等の音響ソフトウェア、MPEG等の映像ソフトウェア、等が挙げられる。即ち、本実施形態において、ソフトウェアの実行には、音響ソフトウェアや映像ソフトウェア、ゲームソフトウェアを再生することも含まれる。
【0036】
制限部52による制限は、管理者によって有効化/無効化することが出来る。制限部52による制限の有効化/無効化の状態は、情報処理装置1aが備える補助記憶装置19等に記録されるため、後述する処理において、解除部53や解除継続部54等は、この設定内容を読み出して参照することで、制限部52による制限が有効化されているか無効化されているかを把握することが出来る。また、補助記憶装置19には、制限の対象となっているリソースを把握可能な情報が更に記録される。例えば、通信用のリソースが制限の対象として設定される場合、補助記憶装置19には、ネットワークインターフェース36および通信用のAPIを制限対象として指定する情報が記録される。
【0037】
本実施形態において、制限部52による制限は、情報処理装置1aにおいて実行される全てのソフトウェア、または所定の属性を有するソフトウェアに対して、適用される。但し、本実施形態では、解除部53による解除を行うことで、制限をソフトウェア単位で解除し、制限の対象となっているリソースの利用が可能となる。
【0038】
解除部53は、制限部52による制限が有効化されている状態であっても、制限をソフトウェア単位で解除する。解除部53による解除は、一時的なものとすることも出来るし、継続的なものとすることも出来る。解除を一時的なものとした場合、解除の期間は、解除対象のソフトウェアが今回実行されている間に限られる。解除を継続的なものとした場合、解除対象として設定されたソフトウェアが次回以降実行されると、解除部53による解除が再び自動的に行われる。本実施形態では、解除を継続的なものとする場合、解除継続部54による解除情報の設定が行われる。
【0039】
解除継続部54は、解除部53による解除が有効であることを示す解除情報を、解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能な記憶領域に記録することで、解除を継続的とする。なお、解除部53および解除継続部54は、制限部52による制限の対象となっているソフトウェアの実行時に、当該ソフトウェアによって提供される機能の一部として実行されてよい。この場合、リソースの利用可否は、ソフトウェアをメモリに読み込む前に決定されるのではなく、ソフトウェアが実行されている間に、実行されているソフトウェアによって決定される。
【0040】
解除情報は、解除部53による解除が有効であることを示す情報であり、情報処理装置1aによって参照可能な記録媒体(例えば、補助記憶装置19)に記録される。解除情報が記録される媒体は、例えば、情報処理装置1aに内蔵された媒体であってもよいし、情報処理装置1aに対して着脱可能な可搬媒体であってもよい。また、解除情報は、解除の対象となるソフトウェア内に保持することが出来る。例えば、後述する第二の実施形態では、解除情報は、情報処理装置1に対して着脱可能な可搬媒体に、解除の対象となるソフトウェアと併せて記録される。
【0041】
また、解除情報は、後述する判定部55による判定に用いられる照合情報、および解除されるリソースを識別可能な情報を含む。ここで、照合情報とは、ソフトウェアが実行される情報処理装置1aが、リソースの利用制限が解除されてよい情報処理装置1aとして管理者に指定されたものであるか否かを判定する際に、情報処理装置1a側の識別情報等と照合されるための情報である。このため、照合情報には、解除の設定の際に読み出された情報処理装置1aの識別情報を含む情報が設定される。リソースの利用制限が解除されてよい情報処理装置1aの識別情報としては、例えば、装置ID(シリアル番号やMACアドレス等)を用いることが出来る。
【0042】
なお、本実施形態では、解除情報が保持されている場合に、継続解除が有効化されていると判定され、解除情報が保持されていない場合に、継続解除が無効化されていると判定される判定方法が採用される。但し、このような方法に代えて、解除情報に含まれる継続解除フラグの状態(真/偽)に基づいて、継続解除の有効化/無効化が判定される判定方法等、その他の判定方法が採用されてもよい。
【0043】
判定部55は、所定の情報と照合情報とを照合することで、情報処理装置1aが、解除対象ソフトウェアに対して解除部53による解除を提供する情報処理装置1aであるか否かを判定する。即ち、解除部53は、判定部55によって、指定された情報処理装置1aであると判定された場合、制限部52による制限が有効化されている状態であっても、制限をソフトウェア単位で解除する。なお、情報処理装置1aが、ソフトウェアに対して解除部53による解除を提供する情報処理装置1aであるか否かの判定は、照合以外の手段によって行われてもよい。また、セキュリティを高める観点から、情報処理装置1a側で保持している情報のハッシュ値を照合情報として保持しておき、照合の際に情報処理装置1a側で保持している情報のハッシュ値を算出し、算出されたハッシュ値を照合情報と照合してもよい。
【0044】
設定部56は、解除部53による解除を有効化/無効化する。更に、設定部56は、解除の有効化の際、解除継続部54に解除情報を読み出し可能とさせるか否かを決定することで、解除部53による解除を継続的とするか一時的とするかを設定する。即ち、解除継続部54は、設定部56による決定の結果に応じて、解除情報を情報処理装置1aによって参照可能な記録媒体に記録し、解除を継続的とする。
【0045】
<第二の実施形態>
次に、本発明を、ゲーム装置としての情報処理装置1において実施する場合の実施形態を説明する。本実施形態に係る情報処理装置1は、第一の実施形態において説明した情報処理装置1aのバリエーションであり、第一の実施形態において説明した情報処理装置1aと概略同様の構成を備える。このため、上記第一の実施形態において説明した構成については、図中において同一の符号を付し、説明を省略する。
【0046】
(装置の構成)
図3は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の概略を示す図である。情報処理装置1は、CPU311と、RAM32と、ROM314と、外部メモリインタ
ーフェース33と、データ保存用内部メモリ35と、ネットワークインターフェース36と、ディスプレイ12と、入力装置14と、が電気的に接続された情報処理装置である。外部メモリインターフェース33には、外部メモリ45が着脱可能に接続される。なお、情報処理装置1の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が行われてよい。
【0047】
(機能の構成)
図4は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の概略を示す図である。情報処理装置1は、外部メモリ45およびデータ保存用内部メモリ35等に格納されるプログラムを、CPU311がRAM32に読み出して実行することによって、入力受付部51、制限部52、解除部53、解除継続部54、判定部55、設定部56、および出力制御部58を備える情報処理装置として動作する。なお、これらの機能部のうち、制限部52、解除部53、解除継続部54、判定部55および設定部56については、図2を用いて説明したものと概略同様であるため、説明を省略する。また、情報処理装置1は、図示されていないその他の機能を備えてもよい。
【0048】
入力受付部51は、ユーザ操作に基づく入力を受け付ける。入力受付部51によって受け付けられる操作には、例えば、入力装置14を用いたゲーム操作、および後述する制限解除関連処理における選択肢の選択・決定操作、等がある。
【0049】
出力制御部58は、ゲーム処理において生成された情報の他、後述する制限解除関連処理においてユーザに通知されるメッセージや選択肢等をディスプレイ12に出力し、表示させる。
【0050】
(処理の流れ)
次に、本実施形態において実行される処理の流れを説明する。なお、本実施形態に係るフローチャートに示された処理の具体的な内容および処理順序は、本発明を実施するための一例である。具体的な処理内容および処理順序は、本発明の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
【0051】
図5Aから図5Eは、本実施形態に係る制限解除関連処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された制限解除関連処理は、ゲームの起動またはゲームの処理内において所定の機能が呼び出された際に実行される。なお、本実施形態では、予め外部メモリ45等に記録されたゲーム処理用のソフトウェアが、RAM32に読み込まれて実行されている。本フローチャートに示された処理は、このソフトウェアが実行されることで処理されるゲーム処理内において実行される。
【0052】
はじめに、図5Aを参照して、本実施形態に係る制限解除関連処理のうち、継続解除の状態、およびリソース利用の要否の判定に係る処理の流れを説明する。
【0053】
ステップS101では、外部メモリ45に記録されたソフトウェアの継続解除が有効化されているか否かが判定される。解除部53は、外部メモリインターフェース33に接続されている外部メモリ45に記憶(保持)されている解除情報を参照する。解除情報は、この外部メモリ45に記憶されているソフトウェア(本実施形態では、ゲームソフトウェア)が、制限部52による制限が有効化されている状態であっても制限を無視(解除)して情報処理装置1の備える所定のリソースを用いることが出来ることを示すための情報である。解除情報は、例えば、ソフトウェアのセーブデータ内に保持される。ここで、解除情報が記録されている(継続解除が有効化されている)と判定された場合、処理はステップS102へ進む。一方、解除情報が記録されていない(継続解除が有効化されていない)と判定された場合、処理はステップS104へ進む。
【0054】
継続解除が有効化されているか否かは、制限の対象となるリソースの種類毎に、解除情報に含まれるリソースを把握可能な情報を参照することで判定される。このため、以降に説明する処理では、処理の対象となるリソース毎に、制限部52による制限が有効化されているか否か、解除部53による解除が有効化されているか否か、解除継続部54による解除情報の記録や削除を行うか否か、が判定され、処理される。
【0055】
ステップS102およびステップS103では、情報処理装置1の所定のリソースを用いることの確認メッセージが出力され、選択肢の入力が受け付けられる。出力制御部58は、例えば、「他のプレイヤーと通信をしますか?」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、情報処理装置1が備える所定のリソースを用いることの確認を行う(ステップS102)。上記メッセージは、通信用のリソースを用いることの確認メッセージである。通信用のリソースとしては、例えば、無線通信モジュール等のネットワークインターフェース36が挙げられる。
【0056】
また、出力制御部58は、確認メッセージと併せて、リソースの利用、不利用および継続解除の無効化の何れかをユーザに選択させるための選択肢をディスプレイ12に出力する。例えば、対象となっているリソースが通信用のリソースである場合、出力される選択肢は、「通信する」、「通信しない」および「設定解除」等とすることが出来る。ユーザは、入力装置14を用いて選択肢を選択する操作等によって、所望の選択肢を選択する。なお、以降に説明する他のステップにおいても、選択肢の選択操作には同様の操作を採用可能である。入力受付部51は、ユーザによって選択された選択肢の入力を受け付け、受け付けられた選択肢の内容を判定する(ステップS103)。ここで、リソースを利用することを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS301へ進む。ステップS301以降に示す処理の詳細は、図5Cを用いて後述する。また、継続解除の無効化を示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS401へ進む。ステップS401以降に示す処理の詳細は、図5Dおよび図5Eを用いて後述する。
【0057】
リソースを利用しないことを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、本フローチャートに示された処理は終了する。本フローチャートに示された処理が終了しても、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行するが、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用することなく、ゲーム処理を行う。
【0058】
ステップS104およびステップS105に示す処理は、ステップS101において、解除情報が記録されていない(継続解除が有効化されていない)と判定された場合に実行される処理である。ステップS104およびステップS105では、情報処理装置1の所定のリソースを用いることの確認メッセージが出力され、選択肢の入力が受け付けられる。ステップS104における処理の内容は、ステップS102で説明したものと概略同様であるため、説明を省略する。
【0059】
また、出力制御部58は、確認メッセージと併せて、リソースの利用、および不利用の何れかをユーザに選択させるための選択肢をディスプレイ12に出力する。ここでは、外部メモリ45に解除情報が記録されておらず、継続解除が有効化されていないため(ステップS101を参照)、継続解除の無効化のための選択肢は出力されない。入力受付部51は、ユーザによって選択された選択肢の入力を受け付け、受け付けられた選択肢の内容を判定する(ステップS105)。ここで、リソースを利用することを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS106へ進む。一方、リソースを利用しないことを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、本フローチャートに示された処理は終了する。本フローチャートに示された処理が終了しても、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行するが、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定
のリソースを利用することなく、ゲーム処理を行う。
【0060】
ステップS106では、情報処理装置1の「保護者(管理者)による使用制限」機能によって、情報処理装置1の管理者(例えば、情報処理装置1のユーザである子供の保護者)によって指定された機能の利用が制限されているか否かが判定される。ここで、管理者によって制限の対象として指定可能な機能としては、所定の条件を満たすソフトウェアの起動制限、インターネットブラウザの利用制限、オンラインにおける商品やサービスの購入制限、立体視可能な画像の表示制限、静止画像、動画像、音声等の送受信制限、他の情報処理装置1との間の通信制限、他のユーザをフレンドとして登録する機能の利用制限、所定の条件を満たすソフトウェアのダウンロード制限、ストリーミングの受信・再生制限、等が挙げられる。情報処理装置1において、これらの機能制限は、ソフトウェアによるリソースの利用制限を行うことで実現される。
【0061】
解除部53は、情報処理装置1のデータ保存用内部メモリ35に保持されている設定内容を参照することで、情報処理装置1において、制限部52による制限が有効化されているか否かを判定する。ここで、制限部52による制限とは、情報処理装置1が備えるリソースの全部または一部(例えば、通信用のリソース)が、ソフトウェアによって利用されることに対する制限である。制限が有効化されていると判定された場合、処理はステップS201へ進む。ステップS201以降に示す処理の詳細は、図5Bを用いて後述する。一方、制限が有効化されていないと判定された場合、処理はステップS107へ進む。
【0062】
ステップS107では、ソフトウェアによって、情報処理装置1の所定のリソースが利用される。ここでは、制限部52による制限が有効化されていないため、外部メモリ45に記録されたソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用することが出来る。例えば、外部メモリ45に記録されたソフトウェアは、情報処理装置1に備えられた通信用のリソースを用いることで、他の情報処理装置1等との間で通信を行うことが出来る。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。本フローチャートに示された処理が終了しても、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行し、以降、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用して、ゲーム処理を行うことが出来る。
【0063】
次に、図5Bを参照して、本実施形態に係る制限解除関連処理のうち、解除部53による解除を有効化する設定に係る処理の流れを説明する。本フローチャートに示された処理は、ステップS106において制限部52による制限が有効化されていると判定された場合、および後述するステップS302において照合情報と装置IDとが一致しない場合に実行される。
【0064】
ステップS201およびステップS202では、情報処理装置1の所定のリソースを用いることが出来ない旨をユーザに通知するためのメッセージが出力され、選択肢の入力が受け付けられる。出力制御部58は、例えば、「保護者(管理者)による使用制限により、このゲーム装置では通信機能を使えません」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、情報処理装置1が備える所定のリソース(上記メッセージの例では、通信用のリソース)を用いることが出来ない旨の通知を行う(ステップS201)。
【0065】
また、出力制御部58は、通知メッセージと併せて、制限解除関連処理の終了および制限解除の実行の何れかをユーザに選択させるための選択肢をディスプレイ12に出力する。出力される選択肢は、例えば、「おわる」および「制限を解除」等とすることが出来る。入力受付部51は、ユーザによって選択された選択肢の入力を受け付け、受け付けられた選択肢の内容を判定する(ステップS202)。ここで、制限解除関連処理を終了することを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、本フローチャートに示された処理は終了
する。この場合、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理を続行することは可能であるが、制限部52による制限が解除されないため、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースの利用が制限される。一方、制限解除の実行を示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS203へ進む。
【0066】
ステップS203およびステップS204では、パスワードの入力を促すためのメッセージが出力され、ユーザによるパスワードの入力が受け付けられる。ここで、パスワードは、例えば、暗証番号等の、情報処理装置1の管理者を認証するためのパスワードである。出力制御部58は、例えば、「保護者(管理者)による使用制限の暗証番号を入力してください」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、ユーザに対して、情報処理装置1の管理者を認証するためのパスワードの入力を促す(ステップS203)。ユーザは、入力装置14を用いて、パスワードを入力する。なお、本実施形態では、パスワードとして暗証番号が採用されるが、パスワードは数字以外の文字列を含んでもよい。また、管理者の認証のために採用される仕組みは、パスワードに限定されない。管理者の認証には、例えば、生体認証等の、その他の認証技術を用いることとしてもよい。
【0067】
ステップS205およびステップS206では、パスワードの内容が判定され、パスワードが誤りであった場合、メッセージが出力される。入力受付部51は、ユーザによって選択されたパスワードの入力を受け付け、受け付けられたパスワードの内容を、予めデータ保存用内部メモリ35に保持されているパスワードと比較する等の方法で判定する(ステップS205)。ここで、受け付けられたパスワードが正しいパスワードでなかった場合、出力制御部58は、パスワードが誤りである旨をユーザに通知するメッセージ(例えば、「暗証番号がちがいます」等)をディスプレイ12に出力し(ステップS206)、本フローチャートに示された処理は終了する。この場合、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理を続行することは可能であるが、制限部52による制限が解除されないため、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースの利用が制限される。一方、受け付けられたパスワードが正しいパスワードであった場合、処理はステップS207へ進む。
【0068】
ステップS207およびステップS208では、ソフトウェアに対するリソースの利用制限の解除を継続的なものとするか一時的なものとするかを確認するためのメッセージが出力され、ユーザによる選択結果が受け付けられる。出力制御部58は、例えば、「今後このゲーム装置では常に通信機能を制限なく利用できるように設定しますか?」等のメッセージをディスプレイ12に出力する。情報処理装置1は、このようなメッセージを出力することで、当該情報処理装置1において、所定のリソース(上記メッセージの例では、通信用のリソース)に対する、制限部52による制限を継続的に解除(無効化)してよいか否か、の確認を行う(ステップS207)。
【0069】
また、出力制御部58は、確認メッセージと併せて、この制限解除を継続的なものとするかまたは一時的なものとするかをユーザに選択させるための選択肢をディスプレイ12に出力する。出力される選択肢は、例えば、「継続的に利用」および「今回のみ」等とすることが出来る。入力受付部51は、ユーザによって選択された選択肢の入力を受け付け、受け付けられた選択肢の内容を判定する(ステップS208)。ここで、制限解除を継続的なものとすることを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS210へ進む。一方、制限解除を一時的なものとすることを示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS209へ進む。
【0070】
ステップS209では、ソフトウェアによって、情報処理装置1の所定のリソースが利用される。ここでは、制限部52による制限が有効化されているが(ステップS106およびステップS301を参照)、解除部53は、解除対象のリソースについて、この制限
を一時的に解除する(無視する)ことで、外部メモリ45に記録されたソフトウェアに、情報処理装置1の所定のリソースを利用させる。例えば、外部メモリ45に記録されたソフトウェアは、情報処理装置1に備えられた通信用のリソースであるネットワークインターフェース36等を用いることで、他の情報処理装置1との間で通信を行うことが出来る。その後、本フローチャートに示された制限解除関連処理は終了するが、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行する。以降、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用して、ゲーム処理を行うことが出来る。但し、ここでは、解除情報は保存されないため、この制限解除は、当該ソフトウェアが今回実行されている間のみの一時的なものとなる。
【0071】
ステップS210では、外部メモリ45に解除情報が記録されることで、継続解除を有効化する設定が行われる。解除継続部54は、ステップS208において制限解除を継続的なものとすることを示す選択肢の入力が受け付けられたことを受けて、情報処理装置1に装着された外部メモリ45に、解除されるリソース(例えば、通信用のリソース)を識別可能な情報を含む、解除情報を記録する。これによって、当該ソフトウェアが次回実行される際に、記録された解除情報が読み出し可能となり、継続解除が有効化される。
【0072】
なお、この際、解除継続部54は、情報処理装置1のデータ保存用内部メモリ35から、当該情報処理装置1の装置ID(識別情報)を取得する。そして、解除継続部54は、取得された装置IDを、照合情報として、解除情報に含めて記録する。このようにすることで、ソフトウェア(外部メモリ45)を、現在ソフトウェアが実行されている情報処理装置1に紐付けすることが出来る。換言すれば、装置IDを照合情報として解除情報に含めることで、次回ソフトウェアを起動した際に、外部メモリ45に記録された装置IDを参照して、管理者によって継続解除が許可されたソフトウェア(外部メモリ45)と情報処理装置1との組み合わせであるか否かを確認することが出来る。ソフトウェアと情報処理装置1との組み合わせを確認するための具体的な確認処理については、ステップS302、S304およびS411等において説明する。その後、処理はステップS211へ進む。
【0073】
ステップS211では、継続解除が有効化されたことをユーザに通知するためのメッセージが出力される。出力制御部58は、例えば、「本体情報を記録しました 今後、このゲーム装置でのプレイに限り、保護者(管理者)による使用制限をかけたままでも通信機能を制限なく利用できます」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、継続解除が有効化されたことをユーザに通知する。
【0074】
ステップS212では、ソフトウェアによって、情報処理装置1の所定のリソースが利用される。ここでは、制限部52による制限が有効化されているが(ステップS106およびステップS301を参照)、解除部53は、解除対象のリソースについて、この制限を解除する(無視する)ことで、外部メモリ45に記録されたソフトウェアに、情報処理装置1の所定のリソースを利用させる。その後、本フローチャートに示された制限解除関連処理は終了するが、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行する。以降、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用して、ゲーム処理を行うことが出来る。また、ここでは、解除情報が保存されたため(ステップS210を参照)、この制限解除は、当該ソフトウェアが次回実行された際にも有効な、継続的なものとなる。
【0075】
次に、図5Cを参照して、本実施形態に係る制限解除関連処理のうち、継続解除が有効化されている状態における制限解除に係る処理の流れを説明する。本フローチャートに示された処理は、上述したステップS103において、リソースを利用することを示す選択肢の入力が受け付けられた場合に実行される(図5Aを参照)。
【0076】
ステップS301では、情報処理装置1の「保護者(管理者)による使用制限」機能によって、管理者によって指定されたリソースの利用が制限されているか否かが判定される。解除部53は、情報処理装置1のデータ保存用内部メモリ35に保持されている設定内容を参照することで、情報処理装置1において、制限部52による制限が有効化されているか否かを判定する。制限が有効化されていると判定された場合、処理はステップS302へ進む。一方、制限が有効化されていないと判定された場合、処理はステップS304へ進む。
【0077】
ステップS302では、情報処理装置1が、継続解除の設定の際にソフトウェアと紐付けされたものであるか否かが判定される。判定部55は、外部メモリ45に記録されている解除情報と、情報処理装置1のデータ保存用内部メモリ35に保持されている装置IDとを読み出し、解除情報に含まれる照合情報と装置IDとを照合することで、情報処理装置1が、継続解除の設定の際にソフトウェアと紐付けされたものであるか否かを判定する。判定の結果、照合情報と装置IDとが一致した場合、処理はステップS303へ進む。一方、照合情報と装置IDとが一致しない場合、処理は図5Bに示したステップS201へ進む。即ち、制限部52による制限が有効化されている状態で(ステップS301を参照)、判定部55による判定の結果、照合情報と装置IDとが一致しなかった場合、解除部53による解除を有効化するための処理が実行される(図5Bを参照)。
【0078】
ステップS303では、ソフトウェアによって、情報処理装置1の所定のリソースが利用される。ここでは、制限部52による制限が有効化されているが(ステップS301を参照)、解除部53は、解除情報に示されたリソースについてこの制限を解除する(無視する)ことで、外部メモリ45に記録されたソフトウェアに、情報処理装置1の所定のリソースを利用させる。その後、本フローチャートに示された制限解除関連処理は終了するが、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行する。以降、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用して、ゲーム処理を行うことが出来る。
【0079】
ステップS304およびステップS305では、外部メモリ45に記録されている照合情報と、情報処理装置1の装置IDとが一致するか否かが判定され、判定の結果、照合情報と装置IDとが一致した場合、ソフトウェアによって、情報処理装置1の所定のリソースが利用される。処理の詳細については、ステップS302およびステップS303で説明した内容と概略同様であるため、説明を省略する。一方、照合情報と装置IDとが一致しなかった場合、処理はステップS306へ進む。
【0080】
ステップS306およびステップS307では、情報処理装置1の所定のリソースの利用が許可される旨のメッセージが出力され、ソフトウェアによって、情報処理装置1の所定のリソースが利用される。ここでは、現在ソフトウェアが実行されている情報処理装置1が、継続解除設定の際に関連付けられた情報処理装置1と異なるが、当該情報処理装置1において制限部52による制限が有効化されていないため(ステップS301を参照)、外部メモリ45に記録されたソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用することが出来る。このため、出力制御部58は、例えば、「このゲーム装置本体は通信機能の継続解除をした本体と異なりますが、保護者(管理者)による使用制限がかかっていないため、継続解除の設定に関わらず通信機能を利用可能です この本体で制限をかけたい場合にはまずHOMEメニューより保護者(管理者)による使用制限を設定してください」等のメッセージをディスプレイ12に出力する(ステップS306)。そして、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理は続行し、以降、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースを利用して、ゲーム処理を行うことが出来る(ステップS307)。即ち、制限部52による制限が有効化されていない場合、照合
の成否に拘らず、リソースの利用は可能である(ステップS304からステップS307を参照)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0081】
次に、図5Dおよび図5Eを参照して、本実施形態に係る制限解除関連処理のうち、継続解除の無効化に係る処理の流れを説明する。本フローチャートに示された処理は、上述したステップS103において、継続解除の無効化を示す選択肢の入力が受け付けられた場合に実行される(図5Aを参照)。
【0082】
ステップS401では、情報処理装置1の「保護者(管理者)による使用制限」機能によって、管理者によって指定されたリソースの利用が制限されているか否かが判定される。処理の詳細については、ステップS301で説明した内容と概略同様であるため、説明を省略する。制限部52による制限が有効化されていると判定された場合、処理はステップS402へ進む。一方、制限が有効化されていないと判定された場合、処理は図5Eに示すステップS411へ進む。
【0083】
ステップS402およびステップS403では、継続解除の無効化を行うことの確認メッセージが出力され、選択肢の入力が受け付けられる。出力制御部58は、例えば、「現在、通信機能の継続解除が有効になっています。設定を削除し、無効にしますか?」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、ステップS210で設定された、継続解除を有効化する設定を解除(無効化)することの確認を行う(ステップS402)。
【0084】
また、出力制御部58は、確認メッセージと併せて、継続解除の無効化およびキャンセル(継続解除の有効化状態の維持)の何れかをユーザに選択させるための選択肢をディスプレイ12に出力する。例えば、出力される選択肢は、「設定を無効にする」および「変更しない」等とすることが出来る。入力受付部51は、ユーザによって選択された選択肢の入力を受け付け、受け付けられた選択肢の内容を判定する(ステップS403)。ここで、継続解除の無効化を示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS404へ進む。一方、キャンセル(継続解除の有効化状態の維持)を示す選択肢の入力が受け付けられた場合、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0085】
ステップS404およびステップS405では、情報処理装置1の管理者を認証するためのパスワードの入力を促すためのメッセージが出力され、ユーザによるパスワードの入力が受け付けられる。また、ステップS406およびステップS407では、パスワードの内容が判定され、パスワードが誤りであった場合、メッセージが出力される。ステップS404からステップS407に示された処理の詳細については、図5BのステップS203からステップS206について説明した内容と概略同様であるため、説明を省略する。受け付けられたパスワードが正しいパスワードであった場合、処理はステップS408へ進む。
【0086】
ステップS408では、外部メモリ45から、解除情報が削除される。設定部56は、情報処理装置1に装着された外部メモリ45に記録されている、継続解除の有効化を示す解除情報(照合情報を含む)を削除することで、継続解除を無効化する。このようにすることで、次回ソフトウェアを起動した際に、ステップS101における判定処理で解除情報が存在しないと判定され、制限部52による制限が解除されること(無効化されること)を防ぐことが出来る。その後、処理はステップS409へ進む。
【0087】
ステップS409では、解除情報が削除されたことがユーザに通知される。出力制御部58は、例えば、「継続解除設定を削除しました。今後は、保護者(管理者)による使用制限のかかったゲーム装置での通信が制限されます。」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、解除情報が削除(継続解除が無効化)されたことをユーザに通知す
る。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。この場合、外部メモリ45から読み出されたソフトウェアによるゲーム処理を続行することは可能であるが、制限部52による制限が解除されないため、当該ソフトウェアは、情報処理装置1の所定のリソースの利用が制限される。
【0088】
上述の通り、ステップS401において、制限部52による制限が有効化されていないと判定された場合、処理は図5Eに示すステップS411へ進む。
【0089】
ステップS411からステップS413では、外部メモリ45に記録されている照合情報と、情報処理装置1の装置IDとが一致するか否かが判定され、判定の結果に応じた確認メッセージが出力される。ステップS411における判定処理の詳細については、ステップS302で説明した内容と概略同様であるため、説明を省略する。
【0090】
判定の結果、照合情報と装置IDとが一致した場合、出力制御部58は、例えば、「このゲーム装置本体には保護者(管理者)による使用制限がかかっていないため、現在は継続解除の設定にかかわらず通信機能を利用可能ですが、設定を削除しますか?」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、継続解除の無効化の要否をユーザに確認する(ステップS412)。一方、照合情報と装置IDとが一致しなかった場合、出力制御部58は、例えば、「このゲーム装置本体は通信機能の継続解除をした本体と異なります。保護者(管理者)による使用制限がかかっていないため、継続解除の設定にかかわらず通信機能を利用可能ですが、設定を削除しますか?」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、継続解除の無効化の要否をユーザに確認する(ステップS413)。その後、処理はステップS414へ進む。
【0091】
ステップS414では、選択肢の入力が受け付けられる。出力制御部58は、ステップS412またはステップS413で出力された確認メッセージと併せて、継続解除の無効化およびキャンセル(継続解除の有効化状態の維持)の何れかをユーザに選択させるための選択肢をディスプレイ12に出力する。出力される選択肢の具体例やユーザによる操作の具体例については、ステップS403において説明したものと概略同様であるため、説明を省略する。入力受付部51は、ユーザによって選択された選択肢の入力を受け付け、受け付けられた選択肢の内容を判定する(ステップS414)。ここで、継続解除の無効化を示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS415へ進む。一方、キャンセル(継続解除の有効化状態の維持)を示す選択肢の入力が受け付けられた場合、処理はステップS417へ進む。
【0092】
ステップS415およびステップS416では、外部メモリ45に記録されている、解除情報が削除され、ユーザへの案内メッセージが出力される。ステップS415に示された処理の詳細については、ステップS408について説明した内容と概略同様であるため、説明を省略する。解除情報が削除されると、出力制御部58は、例えば、「継続解除設定を削除しました。この本体で制限をかけたい場合はHOMEメニューより保護者(管理者)による使用制限を設定してください」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、制限部52による制限が有効化されていない情報処理装置1において、制限を有効化する方法をユーザに案内する(ステップS416)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0093】
ステップS417では、ユーザへの案内メッセージが出力される。解除情報の削除がキャンセルされると、即ち、継続解除が有効化された状態が維持されると、出力制御部58は、例えば、「この本体で制限をかけたい場合はHOMEメニューより保護者(管理者)による使用制限を設定してください」等のメッセージをディスプレイ12に出力することで、制限部52による制限が有効化されていない情報処理装置1において、制限を有効化
する方法をユーザに案内する。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0094】
<実施形態のバリエーション>
以下、上記説明した実施形態に適用可能なバリエーションについて説明する。
【0095】
(第一の変形例)
上記説明したステップS210に示した処理において、解除継続部54は、情報処理装置1、1aから、装置IDに加えて、情報処理装置1、1aの管理者を認証するためのパスワードを取得し、取得された装置IDおよびパスワードを照合情報に含む解除情報を生成することとしてもよい。
【0096】
そして、判定部55は、ステップS302およびステップS304における照合処理において、解除情報に含まれる照合情報(装置IDおよびパスワード)と、照合処理時において情報処理装置1、1aから取得された装置IDおよびパスワード(ユーザ認証のために情報処理装置1、1aに内蔵された媒体に記録されているもの)とを照合することで、現在ソフトウェアが実行されている情報処理装置1、1aが、継続解除設定の際に関連付けられた情報処理装置1、1aであるか否かを判定する。
【0097】
照合情報に情報処理装置1、1aのパスワードを含めることで、パスワードの変更による、継続解除設定の一括リセットが可能となる。即ち、複数のソフトウェアに解除情報が記録されているような場合であっても、管理者は、情報処理装置1、1a側に保持されているパスワードを変更することで、ステップS302およびステップS304における判定部55による照合を失敗させ、パスワードの変更前に解除情報が記録されたソフトウェアについては、継続解除の設定を一括で無効化することが出来る。
【0098】
なお、照合情報には、パスワードが変更された回数を示す情報や、パスワードが最後に変更された時刻等が更に含まれてもよい。このような情報を、情報処理装置1、1a側と、ソフトウェア側の照合情報との双方で保持して、照合処理の際にパスワードと併せて照合することで、パスワードが複数回変更されることで再び過去に使用したパスワードと同一のパスワードとなったような場合にも、誤って照合が成功してしまうことを防止することが出来る。
【0099】
(第二の変形例)
解除継続部54による継続的な制限解除は、情報処理装置1、1aに設定されているユーザ毎に設定されてもよい。例えば、解除継続部54は、ステップS210に示した処理において、情報処理装置1、1aから、装置IDに加えて、現在情報処理装置1、1aにログインしているユーザの識別情報を取得し、取得されたユーザ識別情報を含む解除情報を生成することとしてもよい。解除情報にユーザ識別情報を含めることで、ステップS101に示した処理において、現在情報処理装置1、1aにログインしているユーザの識別情報と、解除情報に含まれる識別情報とを照合し、当該ユーザについて、ソフトウェアの継続解除が有効化されているか否かを判定することが出来る。
【0100】
(第三の変形例)
解除継続部54による継続的な制限解除は、ソフトウェアに設定されているユーザ毎に設定されてもよい。例えば、解除継続部54は、ステップS210に示した処理において、ソフトウェア内にユーザ毎に用意されるユーザ情報領域に解除情報を記録することとしてもよい。ここで、ソフトウェア内のユーザ情報領域とは、例えば、ソフトウェア内のユーザ別のセーブデータ領域や、ゲームソフトウェア内のユーザ別のキャラクタデータ領域等である。ユーザ情報領域に解除情報を記録することで、ステップS101に示した処理において、現在ロードされているユーザ情報領域に解除情報が存在するか否かを判定する
ことが出来る。即ち、この変形例を適用することによって、ソフトウェアの実行に際してロードされるユーザ情報領域に係るユーザについて、ソフトウェアの継続解除が有効化されているか否かを判定することが可能となり、解除部53は、ソフトウェアに設定されているユーザ毎に、制限部52による制限を解除することが出来る。
【0101】
(第四の変形例)
なお、上記説明した実施形態では、解除情報の有無に基づいて、継続解除の有効化/無効化状態が判定される判定方法が採用されている。但し、このような方法に代えて、解除情報に含まれる継続解除フラグの状態(真/偽)に基づいて、継続解除の有効化/無効化が判定される判定方法等、その他の判定方法が採用されてもよい。
【0102】
継続解除フラグの状態に基づいて継続解除の有効化/無効化状態を判定する方法が採用される場合、上記説明した制限解除関連処理における、継続解除の有効化または無効化を行う処理では、当該フラグのON/OFFによって継続解除の有効化/無効化状態を切り換える。より具体的には、例えば、ステップS210に示された処理では、解除情報に含まれる継続解除フラグが「真」に設定されることで、継続解除を有効化する設定が行われる。また、ステップS408およびステップS415に示された処理では、解除情報に含まれる継続解除フラグが「偽」に設定されることで、継続解除を無効化する設定が行われる。
【0103】
(第五の変形例)
上述の通り、本実施形態に係るフローチャートに示された処理の具体的な内容および処理順序は、本発明を実施するための一例であり、具体的な処理内容および処理順序は、本発明の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、上記説明した実施形態では、解除部53によって継続解除が有効化されているか否かが判定された(ステップS101を参照)後に、制限部52による制限が有効化されているか否かが判定される(ステップS106、S301およびS401を参照)判定順序が採用されているが、この判定順序は逆でもよい。即ち、制限部52による制限が有効化されているか否かが判定された後に、解除部53によって継続解除が有効化されているか否かを判定することとしてもよい。
【0104】
<効果>
本実施形態に係る情報処理装置1、1aによれば、制限部52による全体的な制限を有効化しつつ、管理者が指定したソフトウェアについては、継続的な制限解除を行うことが可能となり、管理者による操作の手間を軽減することが出来る。また、実行されるソフトウェア側に解除情報を記録する場合には、情報処理装置1、1a側の既存システムに特段の変更を加えることなく、ソフトウェア単位での、継続的な制限解除が可能となる。
【符号の説明】
【0105】
52 制限部
53 解除部
54 解除継続部
55 判定部
56 設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置の機能の利用を制限する制限手段を備える情報処理装置のコンピュータを、
前記制限手段による制限が有効化されている状態であっても、前記制限手段による制限をソフトウェア単位で解除する解除手段と、
前記解除手段による解除が有効であることを示す解除情報を、前記解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にすることで、前記解除手段による解除を継続的とする解除継続手段
として機能させる情報処理プログラム。
【請求項2】
前記制限手段による制限の対象となるソフトウェアは、該情報処理プログラムの少なくとも一部を含み、
前記解除継続手段は、前記ソフトウェアに含まれる情報処理プログラムの少なくとも一部が実行されることで、前記解除情報を前記解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にする、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
該情報処理装置が、前記解除対象ソフトウェアに対して前記解除手段による解除が提供される情報処理装置として指定された情報処理装置であるか否かを判定する判定手段として更に機能させ、
前記解除手段は、前記判定手段によって、該情報処理装置が指定された情報処理装置であると判定された場合に、前記制限手段による制限を解除する、
請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記解除情報は、該情報処理装置が指定された情報処理装置であるか否かを判定するための照合情報を含み、
前記判定手段は、前記情報処理装置から取得可能な所定の情報と前記照合情報とを照合することで、該情報処理装置が、指定された情報処理装置であるか否かを判定する、
請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
該情報処理装置から取得可能な前記所定の情報は、該情報処理装置の管理者を認証するためのパスワードを含む、
請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを、
該情報処理装置から取得可能な前記所定の情報を変更する変更手段として更に機能させる、
請求項4または5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記解除継続手段は、前記解除情報を、前記解除対象ソフトウェア内に保持させることで、該ソフトウェアの実行に際して該解除情報が読み出されるようにする、
請求項1から6の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記ソフトウェアは、該情報処理装置に対して着脱可能な可搬媒体に記録されたソフトウェアであり、
前記解除継続手段は、前記解除情報を、前記可搬媒体に記録されたソフトウェア内に保持させることで、該ソフトウェアが該情報処理装置に装着されて実行される際に該解除情報が読み出されるようにする、
請求項1から7の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを、
前記解除手段による解除を有効化または無効化する設定手段であって、前記解除の有効化の際、前記解除継続手段に前記解除情報を読み出し可能とさせるか否かを決定することで、前記解除手段による解除を継続的とするか一時的とするかを設定する設定手段として更に機能させる、
請求項1から8の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記解除手段は、前記制限手段による制限を、前記ソフトウェアに登録されているユーザ毎に解除する、
請求項1から9の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
前記解除継続手段は、該情報処理装置から参照可能な記憶手段に前記解除情報を記憶させることで、前記解除情報を読み出し可能とし、
前記解除手段は、前記解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して前記記憶手段によって記憶された前記解除情報を参照することで、前記制限手段による制限をソフトウェア単位で解除する、
請求項1から10の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項12】
前記制限手段は、情報処理装置が備えるリソースの全部または一部の、ソフトウェアによる利用を制限する、
請求項1から11の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項13】
ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置の機能の利用を制限する制限手段と、
前記制限手段による制限が有効化されている状態であっても、前記制限手段による制限をソフトウェア単位で解除する解除手段と、
前記解除手段による解除が有効であることを示す解除情報を、前記解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にすることで、前記解除手段による解除を継続的とする解除継続手段と
を備える情報処理装置。
【請求項14】
ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置の機能の利用を制限する制限手段を有する情報処理装置を備える情報処理システムであって、
前記制限手段による制限が有効化されている状態であっても、前記制限手段による制限をソフトウェア単位で解除する解除手段と、
前記解除手段による解除が有効であることを示す解除情報を、前記解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にすることで、前記解除手段による解除を継続的とする解除継続手段と
を備える情報処理システム。
【請求項15】
ソフトウェアの利用またはソフトウェアによる情報処理装置の機能の利用を制限する制限手段を備える情報処理装置のコンピュータが、
前記制限手段による制限が有効化されている状態であっても、前記制限手段による制限をソフトウェア単位で解除する解除ステップと、
前記解除ステップにおける解除が有効であることを示す解除情報を、前記解除の対象となる解除対象ソフトウェアの実行に際して読み出し可能にすることで、前記解除ステップにおける解除を継続的とする解除継続ステップと
を実行する情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【公開番号】特開2013−109721(P2013−109721A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256475(P2011−256475)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)