説明

情報処理方法および情報処理装置

【課題】装置の持つユーザインタフェース資源を他の装置に流用させることを可能とし、かつ、本来の装置制御のためのユーザインタフェース機能の利便性も損なわないようにする。
【解決手段】クライアントコンピュータ13は装置制御に必要な情報をLCDディスプレイ2410に表示し、タッチパネル2409によりユーザの装置制御意図を認識する。また、他の装置と通信を行って、他の装置から受信された要求に応じて、他の装置からのユーザインタフェース情報をユーザに提示し、タッチパネルからのユーザインタフェース情報を他の装置へ転送する。そして、LCDディスプレイ2410とタッチパネル2409を装置制御のために用いる第1のインタフェースモードと、LCDディスプレイ2410とタッチパネル2409をユーザインタフェース情報を転送する手段に結合する第2のインタフェースモードとを選択的に切り換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散オブジェクト環境に対応した複数の装置を有する情報処理方法に関し、分散オブジェクト環境に対応し他の装置と通信可能な情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、イメージスキャナやデジタルカメラ、ファクシミリ受信装置等の入力装置と、プリンタやファクシミリ送信装置等の出力装置などの単機能装置を互いにネットワーク接続し、これら単機能装置の機能を組み合わせた複合機能を提供する分散型の文書処理システムの開発研究が盛んに行なわれている。
【0003】
このような複数の単機能装置の機能を単一の筐体内に統合したいわゆるMFP(multifunction product)においても、同様に、その内部の単機能を切り出し、ネットワークを介して他の装置の機能と組み合わせることにより、種々の複合機能を適宜実現することが求められ、分散型文書処理システムの開発研究が盛んに行なわれている。
【0004】
ネットワークに分散した情報処理装置間に跨った機能の提供を容易にするためのプログラミングモデルとして、RPC(remote procedure call)や分散オブジェクトの技術が広く知られている。分散オブジェクトはオブジェクト指向のソフトウェアモデルを分散システムに拡張したものであり、あるネットワークノード上のオブジェクトが同一ノード上のオブジェクトの操作を呼び出す手順と同等の手順によって(透過に)他のネットワークノード上のオブジェクトの操作の呼び出しを可能とするものである。
【0005】
文書入力や文書出力を含む文書処理においても、分散オブジェクト技術を適用することで複数の機能の柔軟な連係を達成することが期待されている。純粋な計算などの情報処理の分散処理以外も視野におさめた分散オブジェクトに基づくシステムの提案は、例えばSunによるJavaの応用であるJiniやOMG(Object Management Group)によるCORBAの一環としての提案等の中に見ることができる。
【0006】
ネットワークに接続された文書処理のための各種装置群が分散オブジェクトにより制御可能となれば、所定のインタフェースに基づくオブジェクトを提供する各種装置を可換に組み合わせる柔軟なクライアントアプリケーションを容易に記述することが可能となる。また、オブジェクトを操作するためのインタフェースを動的に問い合わせることや、あるいは、遠隔地にあり実際にサービスを提供するサーバオブジェクトとの通信を隠蔽するスタブオブジェクト(または、代理オブジェクト)を動的にダウンロードすることにより、装置の拡張等に伴う制御インタフェースの変更に対応可能なクライアントアプリケーションを容易に記述することもできる。
【0007】
また、新しいMFPではその操作性の向上のために従来よりも比較的高解像度で大きなディスプレイを備えた豊かなユーザインタフェースパネルを持つことが一般的になりつつある。
【0008】
一方、Apple社のNewtonや3Com社のPalmシリーズに代表されるPDA(personal digital assistance)が一般にも普及し、さらに、携帯電話が情報端末としての機能の一部を果たすことも普通になってきている。また、ウェアラブルコンピュータの研究開発も盛んに行われている。一般的なユーザが手軽に持ち運べる小型軽量の情報端末によるモバイルコンピューティングは携帯端末そのものは不必要な資源を多くは持たないThinコンピュータであり、分散オブジェクトのような基盤技術に基づく分散アプリケーションによって外部資源をネットワーク経由で自在に組み合わせることが実現されて発展をとげるものと見込まれている。
【0009】
たとえば、POS(point-of-sale)ネットワークによって高度なネットワーク帯城を持ったコンビニエンスストアに置かれたMFPと、ユーザが携帯しているPDAとを店内無線LAN(local area network)で繋ぎ、PDA上で動作する分散アプリケーションがその場でMFPの分散オブジェクトサービスを動的に結び付けてプリンタやスキャナの資源を利用するシステムが容易に構想される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、プリントやスキャンといった装置機能を分散オブジェクト環境に提供するMFPのような分散オブジェクト環境対応装置であっても、装置の持つユーザインタフェース資源を他の装置に提供する仕組みを持たなかった。
【0011】
したがって、PDAのような携帯端末のユーザは、例えば、コンビニエンスストアに設置されたMFPを前にして、目の前にある豊かなユーザインタフェース資源を尻目に、携帯端末の貧弱なユーザインタフェース資源によって携帯端末上で動作する分散アプリケーションを操作せざるをえないという問題があった。
【0012】
本発明の目的は、このような問題点を解決し、装置の持つユーザインタフェース資源を他の装置に流用させることを可能とし、かつ、本来の装置制御のためのユーザインタフェース機能の利便性も損なわないような情報処理方法及び装置並びに情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置と連携する第1の情報処理装置であって、ネットワークを介して通信可能な第2の情報処理装置の記憶部に記憶されているデータの一覧を取得する取得手段と、前記第2の情報処理装置から前記取得手段が取得したデータの一覧を、ネットワークを介して通信可能な第3の情報処理装置の表示部に表示させる表示制御手段と、前記第3の情報処理装置の表示部に表示されているデータの一覧の中からユーザがデータを選択し、該選択したデータに対し行われたダウンロードの操作を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたダウンロードの操作に従い、前記第2の情報処理装置の記憶部に記憶されているデータをダウンロードするダウンロード手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、上記のように構成したので、分散オブジェクトに基づくネットワークシステムにおいて、装置の持つユーザインタフェース資源を他の装置に流用させることを可能とし、かつ、本来の装置制御のためのユーザインタフェース機能の利便性も損なわないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の分散オブジェクト環境対応画像入出力装置1201の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のリーダ部1およびプリンタ部2の構造を示す断面図である。
【図4】図2の操作部9の外観を示す図である。
【図5】図2のコア部10の構成を示すブロック図である。
【図6】分散オブジェクト環境対応画像入出力装置におけるジョブ制御を説明するための説明図である。
【図7】複数のジョブを組み合わせた単位の一例を示す図である。
【図8】図1のクライアントコンピュータ13の構成の一例を示すブロック図である。
【図9】図1のルックアップサーバコンピュータ14の構成を示すブロック図である。
【図10】サービスオブジェクトの1つであるデータ蓄積サービスオブジェクトの構成を概念的に示す模式図である。
【図11】サービスオブジェクトの1つであるデータ蓄積サービスオブジェクトの構成を概念的に示す模式図である。
【図12】ルックアップサーバコンピュータ14に周辺機器がサービス代理オブジェクトを登録する方法を説明するためのブロック図である。
【図13】クライアントコンピュータ13がルックアップサーバよりサービス代理オブジェクトを取得する方法を説明するためのブロック図である。
【図14】ルックアップサーバコンピュータ14の管理テーブルの構成を示す図である。
【図15】クライアントソフトウェアの分散アプリケーションとしてのソフトウェア構造を概念的に示す模式図である。
【図16】分散オブジェクト環境対応画像入出力装置の操作部に表示される装置固有の制御画面の一例を示す図である。
【図17】クライアントソフトウェアがユーザインタフェースサービスオブジェクトを介して描画した領域を含む、画像入出力装置の操作部に表示される画面の一例を示す図である。
【図18】クライアントソフトウェアがユーザインタフェースサービスオブジェクトを介して描画した領域の上にさらに装置固有のダイアログがオーバラップした、画像入出力装置の操作部に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施の形態を示す。ネットワーク1101と1102がWAN(wide area network)を介して相互に接続してある。
【0018】
ネットワーク1101は、例えば、あるコンビニエンスストアに敷設された店内LANであり、分散オブジェクト環境対応画像入出力装置(以下、画像入出力装置という)1201と、ルックアップサーバコンピュータ14と、クライアントコンピュータ13とが常時接続してある。
【0019】
画像入出力装置1201はJavaのJINIやCORBAのような分散オブジェクト環境に対応している。ルックアップサーバコンピュータ14はクライアントコンピュータ13から画像入出力装置1201を遠隔操作するために必要なサービスプロクシオブジェクトがその属性情報とともに登録してある。クライアントコンピュータ13は顧客が携帯するPDAであり、無線LAN等によってネットワーク1101に一時的に接続してある。また、クライアントコンピュータ13から画像入出力装置1201と、分散オブジェクト環境対応画像入出力装置(以下、画像入出力装置という)1202をそれぞれ遠隔操作を行えるようになっている。
【0020】
ネットワーク1102は、例えば、コンビニエンスストアを訪れている顧客の職場に敷設されたLANであり、画像入出力装置1202が常時接続してある。
【0021】
画像入出力装置1202はJavaのJINIやCORBAのような分散オブジェクト環境に対応している。
【0022】
このように、ネットワーク1101と1102がWAN(wide area network)を介して相互に接続してあるので、画像入出力装置1201と1202はそれぞれのデータをネットワーク11を介して転送することができる。
【0023】
図2は図1の画像入出力装置1201の構成を示す。図2において、1101は図1と同一部分を示す。3は画像入出力制御部であり、リーダ部1およびプリンタ部2に接続してあり、ファクシミリ部4と、ストレージ部5と、コンピュータインタフェース部7と、RIP(raster image processor)部8と、操作部9と、コア部10とを有する。
【0024】
リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力制御部3へ出力するものである。プリンタ部2は画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録するものである。ファクシミリ部4は電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送し、また、コア部10から転送された画像データを圧縮し、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信するものである。送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク6に一時的に保存することができる。
【0025】
ストレージ部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのID番号とともにハードディスク6に記憶するものである。また、ストレージ部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいて、ハードディスク6に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出し伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送するものである。
【0026】
コンピュータインタフェース部7はネットワーク1101とコア部10の間のインタフェースであり、クライアントコンピュータ13や画像入出力装置1202とのデータのやり取りを行うものである。RIP部8はネットワーク1101から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものである。
【0027】
図3はリーダ部1およびプリンタ部2の構造を示す。まず、リーダ部1を説明する。原稿給送装置101は原稿を先頭順に1枚ずつブラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、およびレンズ108によってCCDイメージセンサ109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCDイメージセンサ109によって読み取られる。CCDイメージセンサ109から出力された画像データは、所定の処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0028】
つぎに、プリンタ部2を説明する。レーザドライバ221はレーザ発光部201を駆動するものであり、画像入出力制御部3のコア部10から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。レーザ発光部201からのレーザ光が感光ドラム202上で走査され、感光ドラム202上に潜像が形成される。感光ドラム202上の潜像は現像器203によって現像剤(トナー)が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204およびカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202上のトナー像が記録紙に転写される。トナー像が転写された記録紙は定着部207に転送され、記録紙上のトナー像は定着部207の熱と圧力により定着される。定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、フィニッシャ220は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイブルを行う。
【0029】
両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで、記録紙が搬送された後、排出ローラ208の回転方向が逆転され、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導かれる。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙される。
【0030】
図4は図2の操作部9の外観を示す。図4において、2602はパネルであり、タッチパネルつきの液晶ディスプレイ2601と、複数のハードキーが配置してある。2603はLED(light emitting diode)表示部であり、状態を表示するためのものである。2604は画面コントラスト調整ダイアルであり、画面コントラストを調整するためのものである。
【0031】
操作部9はその他に図示しないブザー等を備えている。液晶ディスプレイ2601に表示されたボタン画像は、タッチパネルの入力座標計算と連動して、ソフトウェア的なキーとして機能する。ユーザインタフェースにより、本画像入出力装置への動作指示や動作設定等を行うものである。
【0032】
図5は図2のコア部10の構成を示す。図5において、1,2,4〜9は図2と同一部分を示す。コア部10はインタフェース120,122と、データ処理部122と、CPU123と、メモリ124とを有する。
【0033】
リーダ部1からの画像データはインタフェース122を介して、データ処理部121へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部にA4/Letterサイズ相当の画像データを複数ページ分ストア可能なページメモリを有する。リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、ページメモリに一時的に記憶され、その後、圧縮されてインタフェース120を介してストレージ部5へ転送される。
【0034】
コンピュータインタフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDL)は、インタフェース120を介してデータ処理部121に転送された後、RIP部8へ転送されて画像データに展開され、得られた画像データはデータ処理部121に転送された後、ページメモリに一時的に記憶され、その後、圧縮されてストレージ部5へ転送される。
【0035】
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送される。ストレージ部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、伸長されてページメモリに一時的に記憶され、その後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送される。ストレージ部5はコンピュータインタフェース部7を介して、画像データと非画像データの入出力を行い、外部装置に対してデータの格納機能を提供することができる。
【0036】
なお、前述したデータ処理部121へ各種画像データを入力し、ページメモリに一時的に記憶した後、ストレージ部5へ画像データを転送する前に、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送することも、内部のセレクタを切り換えて転送することができる。
【0037】
CPU123はメモリ124に記憶されている制御プログラムと、操作部9から転送された制御コマンドとに従って、このような制御を行う。メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
【0038】
このように、コア部10を中心に、データ処理部121およびストレージ部5を介して、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0039】
次に、ジョブ制御の単位を論理的に示した図6を参照して、画像入出力装置におけるジョブ制御について説明する。ジョブ制御の単位は複数ページを含む画像データひとまとまりに対する入力および出力処理である。これにより、制御されるジョブは画像入力ジョブと画像出力ジョブに大別される。
【0040】
画像入力ジョブはリーダ部1で読み取った画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ411と、RIP部8で展開された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ412と、ファクシミリ部4で受信された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ413と、コンピュータインタフェース部7から入力された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ414とにさらに分類される。
【0041】
本実施の形態の分散オブジェクト環境対応画像入出力装置は、ストレージ部5を非画像データの蓄積のために利用する機能を提供し、画像入力ジョブ411ならびに画像出力ジョブ414は非画像データを扱うこともできる。
【0042】
画像出力ジョブは、ストレージ部5から読み出した画像データを順次プリンタ部へ出力する画像出力ジョブ401と、ストレージ部5から読み出した画像データを順次ファクシミリ部へ出力する画像出力ジョブ403と、ストレージ部5から読み出した画像データを順次コンピュータインタフェース部7へ出力する画像出力ジョブ404とに分類される。
【0043】
図7は複数のジョブを組み合わせた単位(以下、セッションという)の一例を示す。図7において、501はコピーセッションであり、画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。502はPDLプリントセッションであり、画像入力ジョブ412と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。503はファクシミリ受信セッションであり、画像入力ジョブ413と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。504はプリンタセッションであり、画像入力ジョブ414と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。
【0044】
505はファクシミリ送信セッションであり、画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ403を組み合わせてセッションとして制御するものである。506はスキャンセッションであり、画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ404を組み合わせてセッションとして制御するものである。507はFAXモデム受信セッションであり、画像入力ジョブ413と画像出力ジョブ404を組み合わせてセッションとして制御するものである。508はFAXモデム送信セッションであり、画像入力ジョブ414と画像出力ジョブ403を組み合わせてセッションとして制御するものである。
【0045】
なお、セッションは1つ以上のジョブを含む制御単位であり、例えば画像入力ジョブ412を1セッションとして扱ったり、また、画像出力ジョブ401をセッションとして扱ったり、画像入力ジョブ412と画像出力ジョブ401と、画像出力ジョブ403を組み合わせて1セッションとして扱っても良い。
【0046】
図8は図1のクライアントコンピュータ13の構成を示す。クライアントコンピュータ13は稼働するソフトウェアのアルゴリズムによって特徴づけられるが、そのソフトウエアの振る舞いは後述する。図8において、2400はPDAであり、CPU2401と、RAM2402と、ROM2403と、ネットワークインタフェース2412と、タッチパネルコントローラ(TPC)2405と、LCDC2406と、DKC2407とを、システムバス2413を介して相互に接続してある。
【0047】
CPU2401はROM2403のプログラム用ROMに記憶された文書処理プログラム等に従って図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するとともに、システムバス2413に接続された各デバイスを総括的に制御するものである。ROM2403のプログラム用ROMには、CPU2401の制御プログラム等が記憶してある。RAM2402はCPU2401の主メモリ、ワークエリア等として機能するものである。タッチパネルコントローラ2405はタッチパネル2409からの入力を制御するものである。LCD(liquid crystal display)コントローラ2406はLCDディスプレイ2410の表示を制御するものである。ディスクコントローラ2407は必要に応じて外部記憶装置2411とのアクセスを制御するものである。ネットワークインタフェース2408はネットワークを介して他のホストコンピュータや各入出力装置との通信制御処理を実行するものである。
【0048】
図9は図1のルックアップサーバコンピュータ14の構成を示す。ルックアップサーバコンピュータ14はハードウェア的にはよく知られた汎用コンピュータの構成であればよく、それを特徴づける機能は稼働するソフトウェアのアルゴリズムによって果たされる。例えば、このソフトウェアを画像入出力装置1202のハードウェア上で稼働させることも可能であり、その場合は、画像入出力装置1202がルックアップサーバコンピュータ14を兼ねることになる。ソフトウェアの振る舞いは後述する。
【0049】
ルックアップサーバコンピュータ14はCPU2501と、RAM2502と、ROM2502と、ネットワークインタフェース2512と、キーボードコントローラ2505と、CRT(cathode ray tube)コントローラ2506と、ディスクコントローラ2507とがシステムバス2510を介して相互に接続してある。
【0050】
CPU2501はROM2503のプログラム用ROMに記憶されたプログラム等に従って処理を実行するとともに、システムバス2513に接続された各デバイスを総括的に制御するものである。RAM2502はCPU2501の主メモリ、ワークエリア等として機能するものである。キーボードコントローラ2505はキーボード2509や図示しないポインティングデバイスからのキー入力を制御するものである。CRTコントローラ2506はCRTディスプレイ2510の表示を制御するものである。ディスクコントローラ2507はブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶するハードディスク、フロッピーディスク等の外部記憶装置2511とのアクセスを制御するものである。ネットワークインタフェース2508はネットワークを介して他のホストコンピュータや各入出力装置との通信制御処理を実行するものである。
【0051】
次に、本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムについて説明する。この分散オブジェクトシステムはJavaのJiniという枠組みに類似したものである。
【0052】
コア部10のメモリ124(図5)には、各セッションによって実現される装置機能をサービスとして利用するためのソフトウェア単位であるサービスオブジェクトが複数格納されている。サービスオブジェクトはPDLプリント、画像プリント、画像スキャン、ファクス送信、ファクス受信、データ蓄積、装置管理、ジョブ管理、等の装置が提供するサービスのそれぞれに対応して構成されている。
【0053】
サービスオブジェクトは、公知のオブジェクト指向技術におけるオブジェクトと呼ばれるソフトウェア構造の一種であり、クライアントに機能を提供するインタフェースと、そのインタフェースによって要求された機能を装置制御によって実現するための実装とを持つ。特に、本実施の形態に係るサービスオブジェクトは、公知の分散オブジェクト技術におけるオブジェクトの一種であり、装置にローカルなメモリ空間に配置されたクライアントソフトウェアのみならず、ネットワークを介してリモートにある外部装置(例えば、クライアントコンピュータ13)のメモリ空間に配置されたクライアントソフトウェアからもまた、上述のインタフェースを呼び出しサービスを利用できるように構成されている。本実施の形態に係るサービスオブジェクトがクライアントにサービスを提供する構成の概略を次に説明する。
【0054】
図10および図11はサービスオブジェクトの1つであるデータ蓄積サービスオブジェクトの構成を概念的に示す。
【0055】
図10はクライアントソフトウェアが装置内部のメモリ124の空間からインタフェースを利用する一般的なオブジェクト指向システムの様子を示す。データ蓄積サービスオブジェクトはクライアントが装置内部のストレージ部5を2次記憶装置として利用するためのインタフェースを提供する。インタフェースにはストレージ部5に記憶されるファイルを生成したり生成済のファイルにアクセスするための記述子を取得するためのopenと、ファイルへのアクセスの完了を宣言するcloseと、ファイルからデータを読み出すreadと、ファイルヘデータを書き込むwriteと、ファイルを消去するunlink等と、公知の一般的なファイルシステムが提供する操作の集合によって定義されるインタフェースを持つ。
【0056】
インタフェースによって定義されたそれぞれの操作が呼び出されると、インタフェースに対応する実装を提供する制御ソフトウェアが活性化される。この結果、CPU123はストレージ部5を制御して、それぞれの操作に対応する所定の機能を実現する。
【0057】
以上はクライアントソフトウェアが装置内部のメモリ124の空間からインタフェースを利用する、一般的なオブジェクト指向システムの振る舞いを示している。
【0058】
図11に示すように、分散オブジェクトシステムであるサービスオブジェクトは、遠隔地にある他の装置(例えば、クライアントコンピュータ13)のメモリ空間に配置されるサービス代理オブジェクトと、装置内部のメモリ空間に配置されるサービス実装オブジェクトとが分散連携して、遠隔地の装置のメモリ空間にあるクライアントソフトウェアにサービスのインタフェースを提供する。
【0059】
データ蓄積サービス代理オブジェクトは装置内部のストレージ部5を、クライアントが2次記憶装置として利用するためのインタフェースを提供する。インタフェースにはストレージ部5に記憶されるファイルを生成したり生成済のファイルにアクセスするための記述子を取得するためのopenと、ファイルへのアクセスの完了を宣言するcloseと、ファイルからデータを読み出すreadと、ファイルヘデータを書き込むwriteと、ファイルを消去するunlink等と、上述したものと同じインタフェースを持つ。
【0060】
遠隔地の装置のメモリ空間において、クライアントからインタフェースによって定義されたそれぞれの操作が呼び出されると、その操作呼び出し要求をネットワーク経由で装置に転送するためのソフトウェアが活性化される。遠隔装置のCPUはこのソフトウェアに従って、要求された操作を識別する識別子の値や、呼び出しに引数として渡されたデータ構造を、ネットワーク経由で送信可能なバイト列に符号化する。この符号化処理はマーシャリングあるいはシリアライズ(直列化)等と呼ばれ、いくつかの技術が知られている。そして、遠隔装置のCPUは、符号化したバイト列をネットワーク経由で装置に送信する。通信のためにはOMGのIIOPやSunのRMI等のプロトコルが用いられる。
【0061】
装置にローカルなメモリ空間において、一般にオブジェクト要求ブローカと呼ばれるソフトウェアが常時ネットワークからの要求データの受信を監視している。オブジェクト要求ブローカは、前述のバイト列を受信すると、それを複合化してもとのオブジェクトの操作の呼び出しとそれに引数として渡されるデータ構造を復元し、サービス実装オブジェクトの対応する操作を呼び出す。この結果、インタフェースに対応する実装を提供する制御ソフトウェアが活性化される。この結果、CPU123はストレージ部5を制御して、それぞれの操作に対応する所定の機能を実現する。
【0062】
しかし、クライアントソフトウェアは、装置のサービスを実際に実現するサービス実装オブジェクトがネットワークを介した他のメモリ空間に存在することを意識して、プログラミングする必要はない。すなわち、操作呼び出しを符号化する処理やネットワーク経由の通信処理等は、サービス代理オブジェクトが内部に隠蔽しているため、クライアントソフトウェアは自らと同じメモリ空間にサービスオブジェクトが実装されている場合と同等に、容易にサービスを利用することができる。このようにクライアントソフトウェアのプログラマに対しネットワークの透過性を提供することは、分散オブジェクト環境の重要な利点の1つである。
【0063】
なお、以上の説明におけるサービス代理オブジェクトが行う、符号化と通信の処理は、予め定められた符号化アルゴリズムと、予め定められた通信プロトコルとに基づく処理である。すなわち、これらの処理は、個々のサービスオブジェクトでそれぞれ異なるインタフェースとは独立に厳密に定義可能である。
【0064】
そこで、分散オブジェクト環境において提供されるコンパイラ(一般にIDLコンパイラと呼ばれる)が、サービスのインタフェースを厳格に定義した記述をデータとして読み込み解釈および変換処理を行うことにより、機械的にサービス代理オブジェクトのプログラムを生成できる。システムを構築するプログラマがIDLコンパイラをツールとして用いて容易にサービス代理オブジェクトのプログラムを得られることは、分散オブジェクト環境の重要な利点のもう1つである。
【0065】
次に、図12を説明する。図12は周辺機器からサービス代理オブジェクトをルックアップサーバコンピュータ14ヘアッブロードするまでの過程を示す。画像入出力装置1202がネットワーク1101に接続された瞬間に、ネットワーク1101上に対してルックアップサーバコンピュータが存在するかどうかのブロードキャストパケットを投げる。そして、投げられたパケットを受け取ったルックアップサーバコンピュータ14は、画像入出力装置1202に対して、ルックアップサーバコンピュータ14の存在を通知する。その後、画像入出力装置1202は発見したルックアップサーバコンピュータ14に対してドライバ617を登録する。
【0066】
ネットワークに接続された画像入出力装置1201と1202は、サービス代理オブジェクト群をそれぞれルックアップサーバコンピュータ14に登録する。ルックアップサーバコンピュータ14では、登録されたサービス代理オブジェクトが、図14に示すように、登録された日時と、サービスの名称(周辺機器名)と、サービスの仕様と、サービスの所在地等の属性とともに管理されている。登録される属性の種類は、プリンタ、ストレージといったサービスのカテゴリごとに、Jiniコミュニティによる標準スキーマが定められている。また、サービスに固有の独自情報を属性として登録することもできる。ルックアップサーバコンピュータ14はクライアントソフトウェアからの問い合わせに応じて、登録されているサービスの各属性を応答するように構成されている。
【0067】
図13を説明する。図13はルックアップサーバコンピュータ14からクライアントコンピュータ13へサービス代理オブジェクトをダウンロードするまでの過程を示す。クライアントコンピュータ13が画像入出力装置1202を利用する場合、まず、ルックアップサーバコンピュータ14に対して、どのようなサービスに対応しているサービス代理オブジェクトが存在しているかどうかを検索する。そして、クライアントコンピュータ13が所望のサービス代理オブジェクトをルックアップサーバからダウンロードし、目的のサービスを提供する画像入出力装置1202と通信を行う。
【0068】
クライアントコンピュータ13は「プリントサービスを受けたい」、「スキャンサービスを受けたい」という要求がある場合には、まず、ルックアップサーバコンピュータ14の管理テーブル(図14)を見て、どのようなサービスが登録されているのかを確認し、所望のサービスをルックアップサーバコンピュータ14からダウンロードする。
【0069】
本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムでは、サービスはその利用権を、一定期間、クライアントに貸与(リース)するモデルを採用している。すなわち、画像入出力装置1202はルックアップサーバコンピュータのサービスを利用して、自らの存在をルックアップサーバに登録するが、この登録にも有効期限が設定される。登録が一旦行われた後にも、定期的に登録を繰り返さなければ、やがて失効する。この仕組みによれば、ルックアップサーバのクライアントである各種サーバがシステムダウン等によってその機能を失った際に、いつまでも無効な情報がルックアップサービスに登録され続けるという問題が軽減されることになる。
【0070】
図15は本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムの分散アプリケーンョンの構成を模式的に示す。PDAであるクライアントコンピュータ13で稼働するクライアントソフトウェアは、遠隔地に置かれた画像入出力装置1202の内部の記憶装置を、ストレージサービスオブジェクトによって図11の説明と同様にアクセスする。例えば、ファイルの一覧を表示する場合、クライアントコンピュータ13の小さな画面よりも比較的大きな画面に表示した方が利便性が高い。
【0071】
そこで、クライアントソフトウェアは同じコンビニエンス店内LAN1101に接続されたルックアップサーバコンピュータ14によって、より高解像度なユーザインタフェースサービスを検索し、店内LAN1101に接続された画像入出力装置1201のユーザインタフェースサービスオブジェクトを得る。クライアントソフトウェアはダウンロードしたユーザインタフェースサービス代理オブジェクトの操作を呼び出して、画像入出力装置1201の操作部によって、自らが必要とするグラフィカルなユーザインタフェースの表示を描画しタッチパネルからの入力を獲得する。
【0072】
クライアントソフトウェアを実行しているユーザが店内の画像入出力装置1201の操作部9を見ると、そこには、例えば、図4に示すコピー制御画面のような装置に、固有の機能を制御するための画面が表示されている。ここで、ユーザがタッチパネルディスプレイ上のSpecial Featuresと記されたソフトキーを押すと、特別な機能のリストから所望の機能を選択するための画面(図16)が表示される。
【0073】
ここで、ユーザがUI Serviceと記されたソフトキーを押すと、図17の画面に切り換わる。図17は、クライアントコンピュータ13のクライアントソフトウェアが、画像入出力装置1201が提供するユーザインタフェースサービスオブジェクトを経由して描画した画面である。画面にはクライアントソフトウェアがストレージサービスオブジェクトを経由して取得した画像入出力装置1202内部の記憶装置に蓄えられているユーザのファイル一覧が表示されている。
【0074】
ユーザがリストの行のいずれかに触れると、タッチパネルからの入力イベントがユーザインタフェースサービスオブジェクトを経由してクライアントソフトウェアに伝えられる。クライアントソフトウェアはそのイベントを検出して、さらにユーザが触れた行に表示されているファイルの詳細情報表示と、ダウンロードと、消去と、アプリケーションの終了等の操作を選択するためのメニューが表示される。
【0075】
クライアントソフトウェアが必要とするユーザインタフェース処理が完了すると、クライアントソフトウェアはユーザインタフェースサービスオブジェクトに対してサービスの利用の完了通知操作を呼び出す。この結果、図17の画面は消去され、例えば、図4または図16に示したような装置本来の画面に復帰する。
【0076】
図17において、画面下部の黒い帯は、クライアントソフトウェアでなく、画像入出力装置1201が表示しタッチパネルのイベントを監視している領域である。この領域の右側に配置されたBackと記されたボタンは、画像入出力装置1201の本来の操作画面に復帰するためのソフトキーである。ユーザがこのソフトキーに触れると、画像入出力装置1201の制御プログラムによって、いつでも、例えば、図4または図16に示したような画面に遷移する。ユーザが、再度、図16のUI Serviceソフトキーを押せば、図17の画面に戻ることもできる。
【0077】
また、この領域の左側に配置されたアイコンと、Paper Jam!のメッセージは、画像入出力装置1201が管理するステータス行表示であり、装置に紙詰まりが生じていることを告知し、ユーザに注意を呼び掛けている。
【0078】
ユーザがStatusと記されたソフトキーに触れると、いつでも、装置の状態の詳細が表示される。
【0079】
なお、本実施の形態においては、ユーザの注意を喚起させるべき事象が装置に生起したときに、ユーザインタフェースサービスがアクティブになっている場合は、装置の制御プログラムが画面下部のステータス行にアイコンとメッセージを表示する例を説明したが、この他にも、例えば、図18に示すように、外部のクライアントがユーザインタフェースサービスによって表示している画面の上にオーバラップしたダイアログを表示するように構成してもよい。あるいは、図4に示すような装置本来の画面に強制的に遷移するように構成してもよい。またあるいは、事象の優先度に応じて、ステータス行表示と、ダイアログ表示と、強制画面遷移のいずれかを使い分けるように構成してもよい。また、LED2603やブザー等によってユーザの注意を喚起させるように構成してもよい。
【0080】
なお、本実施の形態においては、図16のUI Serviceソフトキーにユーザが触れることにより、操作部がユーザインタフェースサービスに制御される例を説明したが、UI Serviceが強制的に操作部の制御権を取得できるように構成し、クライアントソフトウェアがユーザインタフェースサービスオブジェクトの利用開始か、強制活性化操作を呼び出すことにより、図4等の画面から図17の画面への遷移が自動的に行われるように構成してもよい。
【0081】
以上説明したように、本実施の形態によれば、クライアントソフトウェアは、より豊かなユーザインタフェース資源を持つ手近の装置のユーザインタフェースサービスを利用して、ユーザにとって使いやすいユーザインタフェースを容易に提供できる。
【符号の説明】
【0082】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
4 ファクシミリ部
5 ストレージ部
7 コンピュータインタフェース部
8 RIP部
9 操作部
10 コア部
14 ルックアップサーバコンピュータ
213 クライアントコンピュータ
1101,1102 ネットワーク
1201,1202 分散オブジェクト環境対応画像入出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置と連携する第1の情報処理装置であって、
ネットワークを介して通信可能な第2の情報処理装置の記憶部に記憶されているデータの一覧を取得する取得手段と、
前記第2の情報処理装置から前記取得手段が取得したデータの一覧を、ネットワークを介して通信可能な第3の情報処理装置の表示部に表示させる表示制御手段と、
前記第3の情報処理装置の表示部に表示されているデータの一覧の中からユーザがデータを選択し、該選択したデータに対し行われたダウンロードの操作を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたダウンロードの操作に従い、前記第2の情報処理装置の記憶部に記憶されているデータをダウンロードするダウンロード手段と
を有することを特徴とする第1の情報処理装置。
【請求項2】
前記第2の情報処理装置とはWANを介して通信を行い、前記第3の情報処理装置とは前記第1の情報処理装置と同じドメインのネットワーク内で通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の第1の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2の情報処理装置が提供するストレージサービスを実行するためのストレージサービス実行手段であり該第2の情報処理装置が有するストレージサービス実行手段に対してストレージサービスの提供を指示するストレージサービス指示手段をさらに有し、
前記取得手段は、前記ストレージサービス指示手段を介して前記ストレージサービス実行手段に対して指示をすることによって、前記データの一覧を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の第1の情報処理装置。
【請求項4】
前記第3の情報処理装置が提供するUIサービスを実行するためのUIサービス実行手段であり該第3の情報処理装置が有するUIサービス実行手段に対してUIサービスの提供を指示するUIサービス指示手段さらに有し、
前記表示制御手段は、前記UIサービス指示手段を介して前記UIサービス実行手段に対して指示をすることによって、前記データの一覧を前記表示部に表示させ、
前記検出手段は、前記指示に応じて前記UIサービス指示手段が前記UIサービス実行手段から伝えられる情報に基づいて、前記選択したデータに対し行われたダウンロードの操作を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の第1の情報処理装置。
【請求項5】
ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置と連携する第1の情報処理装置における情報処理方法であって、
ネットワークを介して通信可能な第2の情報処理装置の記憶部に記憶されているデータの一覧を取得する取得ステップと、
前記第2の情報処理装置から前記取得ステップにおいて取得したデータの一覧を、ネットワークを介して通信可能な第3の情報処理装置の表示部に表示させる表示制御ステップと、
前記第3の情報処理装置の表示部に表示されているデータの一覧の中からユーザがデータを選択し、該選択したデータに対し行われたダウンロードの操作を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより検出されたダウンロードの操作に従い、前記第2の情報処理装置の記憶部に記憶されているデータをダウンロードするダウンロードステップと
を有することを特徴とする第1の情報処理装置における情報処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−23027(P2011−23027A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200219(P2010−200219)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【分割の表示】特願2000−95717(P2000−95717)の分割
【原出願日】平成12年3月30日(2000.3.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】