説明

情報処理端末、制御装置、情報処理端末制御システム、情報処理端末の制御方法、およびプログラム

【課題】特定区域内で情報処理端末自体の動作を所望の状態にして特定区域における所望の環境を提供する制御装置、制御システム、制御方法、および情報処理端末自体の動作が制御装置により所望の状態に置かれる情報処理端末を提供する。
【解決手段】上記目的を達成する本発明の制御装置は、近距離無線通信手段を備えた情報処理端末の動作を制御する制御装置であって、上記情報処理端末と近距離無線通信可能な所定のエリア内に設置された外部通信機器を介して、上記情報処理端末に情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信する制御信号発信手段を備え、上記制御信号発信手段は、上記制御信号を受信中の上記情報処理端末の動作を該制御信号に応じて制御する上記制御信号を発信する、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信手段を備えた情報処理端末、および、その情報処理端末の動作を制御する制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理端末の一つである携帯電話が急速に普及し、単なる通話機能だけではなく、例えば、インターネット検索機能やインターネット上のコンテンツにアクセスして、コンテンツ情報の配信を受ける機能を搭載した携帯電話も普及している。
【0003】
一方、携帯電話の普及に伴い、電車内等公共交通機関や公共施設での携帯電話の電源切断やマナーモードへの設定は基本的なルールとされている。しかし、それらの設定は個人の自主性に任されており、徹底することは困難な状況にある。
【0004】
そこで、電車内等公共交通機関や公共施設などの公共性の高い場所(以下、特定区域という)での使用が制限される動作制限機能を有する携帯電話やその携帯電話の動作制限方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
特許文献1に開示された技術によれば、携帯電話に近距離無線通信可能なRFID(Radio Frequency IDentification)タグを搭載し、特定区域の出入り口に設けたRFIDリーダで、RFIDタグに書き込まれている携帯電話の識別情報を読み取る。次に、RFIDリーダを管理している管理装置が、その識別情報を携帯電話の基地局のコンピュータに無線通信にて送信する。基地局のコンピュータでは、識別情報ごとにデータベースで管理しており、携帯電話の使用者が特定区域に入ると、基地局では、その使用者の携帯電話への発信規制を行う。これにより、使用者が特定区域に入っても、着信音を鳴らさずに済む。
【0006】
しかしながら、基地局側で発信規制を行う場合、管理装置と基地局との間で識別情報のやりとりをするために、設備の構成が複雑になるという問題が生じる。
【0007】
また、特許文献2に開示された技術によれば、携帯電話に近距離無線通信可能な非接触IC(Integrated Circuit)カードを搭載しており、使用者が、特定区域の出入り口に設けられた非接触ICカードリーダを通過すると、自動的に特定区域では、携帯電話の使用が制限される。
【0008】
しかしながら、使用者が携帯電話の電源を切った状態で、特定区域に入場し、その後、使用者が携帯電話の電源をオンした場合、この携帯電話には動作制限をかけることができなくなるという問題が生じてしまう。
【0009】
ところで、特定区域に入場すると、その区域内のみ専用のコンテンツにアクセス可能とする携帯電話へのサービスの提供方法が提案されている(例えば、特許文献3)。
【0010】
特許文献3に開示された技術によれば、携帯電話に近距離無線通信可能な装置を搭載しており、使用者が、特定区域の出入り口を通過すると、専用のコンテンツにアクセスするための、アクセス識別情報やURL(Uniform Resource Locator)などのアクセス情報が携帯電話内の装置に送信される。これにより、特定区域へ入場した場合のみ、専用のコンテンツにアクセスが可能となる。
【0011】
しかしながら、使用者がもともと携帯電話の電源を切って特定区域に入場すると、入り口を通過するときに発信装置と携帯電話との間で近距離無線通信が行われない。その後、使用者が携帯電話の電源をオンしても、上記アクセス情報が受信できていないため、所定のサービスの提供を受けることができなくなるという問題が生じる。
【0012】
【特許文献1】特開2005−033648号公報
【特許文献2】特開2006−140975号公報
【特許文献3】特開2005―149303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、上記事情に鑑み、特定区域内で情報処理端末自体の動作を所望の状態にして特定区域における所望の環境を提供する制御装置、制御システム、および制御方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、情報処理端末自体の動作が制御装置により所望の状態に置かれる情報処理端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成する本発明の制御装置は、
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末の動作を制御する制御装置であって、
上記情報処理端末と近距離無線通信可能な所定のエリア内に設置された外部通信機器を介して、上記情報処理端末に当該情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信する制御信号発信手段を備え、
上記制御信号発信手段は、上記制御信号を受信中の上記情報処理端末の動作をその制御信号に応じて制御する上記制御信号を発信する、ことを特徴とする。
【0015】
本発明の制御装置によれば、上記制御信号発信手段は、所定のエリア内に設置された、上記情報処理端末と近距離無線通信可能な外部通信機器を介して、上記情報処理端末に当該情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信する手段を備え、上記制御信号を受信中の上記情報処理端末の動作をその制御信号に応じて制御する上記制御信号を発信する。
【0016】
これにより、上記制御信号発信手段にて上記制御信号を所定のエリア内で発信すると、その所定のエリア内で制御信号を受信中の上記情報処理端末の動作を所望の状態にして特定区域における所望の環境を提供することができる。
【0017】
ここで、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末の通信処理動作を制御する制御信号を発信する、ことが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末の通信処理動作を制御する制御信号を発信する。すると、上記情報処理端末では、制御信号受信中は、通信処理動作が制御される状態になる。これにより、特定区域において通信処理動作が制御された環境を提供することができる。
【0019】
また、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末の所定の通信動作を停止する制御信号を発信する、ことが好ましい。
【0020】
上記構成によれば、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末の所定の通信動作を停止する制御信号を発信する。すると、上記情報処理端末では、制御信号受信中は、所定の通信動作が停止された状態になる。これにより、特定区域において所定の通信動作が停止された環境を提供することができる。
【0021】
また、上記制御信号発信手段は、通信回線を介して特定の通信先に通信することを上記情報処理端末に許可する制御信号を発信する、ことが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、上記制御信号発信手段は、通信回線を介して特定の通信先に通信することを上記情報処理端末に許可する制御信号を発信する。すると、上記情報処理端末では、制御信号受信中は、通信回線を介して特定の通信先に通信することができる。これにより、上記情報処理端末の使用者は、例えば、通信が制限されている場合であっても、通信回線を介して特定の通信先である専用コンテンツにアクセスすることができる。
【0023】
また、上記構成にすることにより、専用コンテンツに付加価値を付けられる。例えば、公共交通機関の車内ではその車両の駅ごとの到着時刻や遅れ等を配信でき、また、コンサート会場では、今演奏している曲名等、そこにいる人だけが共有できる情報が配信できるためである。
【0024】
上記構成にすることにより、新たなビジネスチャンスを生み出せる可能性がある。その理由は、所定のエリア内でのみ配信可能な専用コンテンツは、そこに行かなければ入手できない、いわゆるプレミア情報であるためである。
【0025】
ここで、上記制御信号は、上記特定の通信先にアクセスする情報を含むものである、ことが好ましい。
【0026】
これにより、上記特定の通信先にアクセスする情報として、例えば、専用のコンテンツにアクセスするための、パスワードやURLなどのアクセス情報であると、使用者は、手入力する手間が省ける。
【0027】
また、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末の電源を切る制御信号を発信する、ことが好ましい。
【0028】
上記構成によれば、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末の電源を切る制御信号を発信する。すると、上記情報処理端末では、制御信号受信中は、上記情報処理端末の電源が切られた状態が維持される。
【0029】
また、上制御信号発信手段は、上記情報処理端末である携帯電話に対して、上記外部通信機器を介して上記制御信号を発信する、ことが好ましい。
【0030】
上記情報処理端末が携帯電話であると、所定のエリア内で制御信号受信中は、例えば、携帯電話をマナーモードに設定し、着信音や振動音を鳴らさずに済み、他人に迷惑をかけずに済む。
【0031】
また、携帯電話にまつわるマナーの向上に貢献できることが期待される。その理由は、制御信号によって携帯電話が自動的に発信規制モードに移行したり、携帯電話の電源を切断するためである。特に、携帯電話の使用が制限される公共交通機関や医療機関での活用に効果がある。
【0032】
また、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末に備えられた、上記近距離無線通信手段であるRFIDタグに対して、上記外部通信機器であるRFIDリーダ/ライタを介して、上記制御信号を発信する、ことが好ましい。
【0033】
上記構成によれば、上記情報処理端末に備えられたRFIDタグに対して、上記外部通信機器であるRFIDリーダ/ライタを介して、上記制御信号を発信する。すると、RFIDタグで受信する制御信号に応じて、上記情報処理端末は制御される。RFIDリーダ/ライタは設置が容易であり、またRFIDタグを携帯電話に内蔵した携帯電話も普及してきており、システムの構成が容易となる。
【0034】
ここで、上記目的を達成する本発明の情報処理端末は、
所定のエリア内に設置された外部通信機器と近距離無線通信を行う近距離無線通信手段を備えた携帯型の情報処理端末であって、
上記外部通信機器から発信された、情報処理端末自体の動作を制御する制御信号を検出する制御信号検出手段と、
上記制御信号検出手段にて検出された制御信号を受信中であるときには、その制御信号に応じて上記情報処理端末自体の動作を制御する動作制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0035】
上記構成によれば、制御信号検出手段にて、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を検出し、動作制御手段にて、上記制御信号検出手段にて検出された制御信号を上記エリア内で受信中であるときには、その制御信号に応じて情報処理端末自体の動作を制御する。
【0036】
これにより、例えば、上記制御信号検出手段にて、情報処理端末自体の動作制限を行わせる制御信号を検出すれば、動作制御手段は、制御信号受信中は、所定のエリア内で情報処理端末自体の動作を制限する。また、上記制御信号検出手段にて、専用のコンテンツ情報の配信の提供を受けることを許可する制御信号を検出すれば、動作制御手段は、制御信号受信中は、使用者が専用のコンテンツ情報の配信の提供を受けることができるようにする。
【0037】
ここで、上記目的を達成する本発明の第1の情報処理端末制御システムは、
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末を制御する制御装置と、上記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器と、を有し、
上記制御装置は、
上記外部通信機器から上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信手段を備え、
上記制御信号発信手段は、上記制御信号を受信中の上記情報処理端末の動作をその制御信号に応じて制御する上記制御信号を発信する、ことを特徴とする。
【0038】
本発明の第1の情報処理端末制御システムによれば、上記制御装置は、制御信号発信手段にて、上記外部通信機器から、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる。次に、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末が上記制御信号を受信中であるときには、その制御信号に応じて上記情報処理端末の動作を制御する。
【0039】
これにより、上記情報処理端末の使用者に所定のエリア内で制御信号に応じたサービスを提供するための情報処理端末制御システムが得られる。
【0040】
ここで、上記目的を達成する本発明の第2の情報処理端末制御システムは、
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末と、この情報処理端末を制御する制御装置と、上記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器と、を有し、
上記制御装置は、
上記外部通信機器から、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信手段を備え、
上記情報処理端末は、
上記外部通信機器から発信された、上記制御信号を検出する制御信号検出手段と、
上記制御信号検出手段にて検出された制御信号を受信中であるときには、その制御信号に応じて上記情報処理端末自体の動作を制御する動作制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0041】
本発明の第2の情報処理端末制御システムによれば、上記制御装置は、制御信号発信手段にて、上記外部通信機器から、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる。
【0042】
一方、上記情報処理端末は、上記制御信号検出手段にて、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を検出する。そして、上記動作制御手段は、上記制御信号検出手段にて検出された制御信号を上記エリア内で受信中であるときには、その制御信号に応じて情報処理端末自体の動作を制御する。これにより、上記制御信号発信手段は、上記情報処理端末自体が上記制御信号を受信中であるときには、その制御信号に応じて上記情報処理端末自体の動作を制御することになる。
【0043】
このような本発明の第2の情報処理端末制御システムを採用することにより、特定区域内で情報処理端末自体の動作を所望の状態にして特定区域における所望の環境を提供するシステムが得られる。
【0044】
ここで、上記目的を達成する本発明の情報処理端末の制御方法は、
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末と、この情報処理端末を制御する制御装置と、上記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器と、を有する情報処理端末制御システムによる前記情報処理端末の制御方法であって、
上記制御装置は、
上記外部通信機器から、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信し、
上記情報処理端末は、
上記外部通信機器から発信された、上記制御信号を検出して、
上記制御信号を受信中であるときには、その制御信号に応じて上記情報処理端末自体の動作を制御する、ことを特徴とする。
【0045】
ここで、上記目的を達成する本発明のプログラムは、
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末の動作を制御する制御装置に、
上記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器から、上記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信手段、を実現するためプログラムであり、
上記制御信号発信手段は、上記制御信号を受信中の上記情報処理端末の動作をその制御信号に応じて制御する制御信号を発信する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、特定区域内で情報処理端末自体の動作を所望の状態にして特定区域における所望の環境を提供する制御装置、制御システム、および制御方法が提供される。また、情報処理端末自体の動作が制御装置により所望の状態に置かれる情報処理端末が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ここでは、本発明のプログラムに基づいて動作する制御装置、および情報処理端末制御システムにて制御される情報処理端末について説明する。
【0048】
なお、以下では、本発明の情報処理端末として、リーダ/ライタを介して、近距離無線通信を行うRFIDタグを搭載した携帯電話を例に挙げて説明する。但し、これは一例であって、携帯電話に限られず、上記特徴を有する他の携帯型の情報処理端末(例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)など)であってもよい。
【実施例1】
【0049】
[構成]
図1は、本発明の一実施形態が適用された情報処理端末制御システムの全体構成を示す図である。ここでは、劇場、コンサート会場、学校、病院、市役所、交通機関等の公共性の高い場所のうち、コンサート会場で適用された情報処理端末制御システムについて説明する。この制御システムは、センターサーバ1と、複数のRFIDリーダ/ライタ2〜5と、使用者の携帯電話6、7とで構成される。本実施例に適用されるコンサート会場9は、説明の便宜上、RFIDリーダ/ライタの設置場所に応じて、携帯電話の電源が切断されるエリア、着信音などによる鳴音が規制されるエリア、専用コンテンツにアクセス可能なエリアがあるものとする。なお、センターサーバが本発明にいう制御装置の一例に相当し、RFIDリーダ/ライタが本発明にいう外部通信機器に相当する。
【0050】
以下、センターサーバ、RFIDリーダライタ、携帯電話の構成について、まず説明する。
【0051】
<センターサーバ>
図2は、センターサーバの構成図である。このセンターサーバ1は、近距離無線通信手段を備えた携帯電話の動作を制御するものであり、センターサーバ1には、制御部10、データベース11が設けられている。この制御部10は、CPU(Central processing Unit)であって、センターサーバ1の動作を総合的に制御するものである。この制御部10には、本発明の一実施形態であるプログラムが組み込まれることによって、制御信号発信部100、制御信号管理部101とが構築される。また、データベース11には、制御情報DB(DataBase)110が備えられている。
【0052】
この制御信号発信部100は、携帯電話と近距離無線通信可能であるRFIDリーダ/ライタ2〜5の動作を制御しており、これらのRFIDリーダ/ライタ2〜5を介して、携帯電話の動作を制御する制御信号を発信するものである(制御信号発信手段)。また、制御情報DB110は、制御信号の内容を表す情報が記憶されているデータベースであって、制御情報DB110の制御情報ごとに制御信号が対応付けられている。制御信号管理部101は、制御情報DB110を管理するものである。制御信号発信部100では、制御信号管理部101で管理している制御情報DB110の制御情報に基づいて、制御信号をRFIDリーダ/ライタで生成させることにより発信する。
【0053】
図3は、センターサーバ1の表示画面(不図示)に表示されるRFIDリーダ/ライタ管理画面の一例を表す図である。このRFIDリーダ/ライタ管理画面は、制御信号管理部101で管理している制御情報DB110の制御情報を表示する。制御情報DB110の制御情報の管理の仕方として、RFIDリーダ/ライタごとに管理番号を付して、発着信規制情報と、専用コンテンツアクセス許可情報と、電源切断情報といった制御情報を管理する。
【0054】
発着信規制情報は、制御信号受信中における携帯電話の発着信を規制する制御情報であって、発着信規制情報が「あり」の場合には、携帯電話の発着信が規制され、一例としてマナーモードに移行する。専用コンテンツアクセス許可情報は、専用コンテンツにアクセスするために必要な情報であって、URL、使用者の識別IDやパスワードなどの情報である。この専用コンテンツアクセス許可情報が「あり」の場合には、使用者は、コンサート会場9内において専用コンテンツにインターネットを介してアクセスすることができる。また、電源切断情報は、携帯電話の電源を切断させるか否かの情報であって、この電源切断情報が「あり」の場合には、携帯電話の電源が切断される。
【0055】
<RFIDリーダ/ライタ>
図1に示すRFIDリーダ/ライタ2〜5は、すべて同じ構成をしているので、以下、RFIDリーダ/ライタ2を代表して構成を説明する。
【0056】
図4は、図1に示すRFIDリーダ/ライタの構成図である。このRFIDリーダ/ライタ2は、センターサーバ1と通信回線で結ばれており、センターサーバ1の指示により、制御信号を発信して後述する携帯電話に搭載されたRFIDタグに制御信号を書き込むものである。
【0057】
このRFIDリーダ/ライタ2には、RFID制御部21、記憶部22、RF(Radio Frequency)部23、RFIDリーダ/ライタ用アンテナ24が設けられている。
【0058】
RFID制御部21は、CPUであって、RFIDリーダ/ライタ2の動作を総合的に制御するものである。このRFID制御部21には、プログラムが組み込まれることによって、送信部210と受信部211とが構築される。記憶部22は、不揮発性メモリであって、RFID制御部21で実行する通信処理プログラム等を記憶しておくものである。
【0059】
受信部211は、センターサーバ1の管理している制御情報に対応付けられた制御信号を受信するものである。送信部210は、その制御信号をRF部23で電波に変調してRFIDリーダ/ライタ用アンテナ24から発信させるものである。制御信号の詳細は後述する。
【0060】
<携帯電話>
図5は、図1に示す携帯電話の構成図である。図1に示す携帯電話6、7は同じ構成をしているので、携帯電話6を代表して、以下説明する。この携帯電話6には、表示部60、操作部61が設けられている。この表示部60は、液晶表示用の液晶LCD(LCD:Liquid CrystalDisplay)からなり、携帯電話6のメニュー等を表示するものである。
【0061】
この操作部61には、1から0までのテンキー、電源キー、通話キー、クリアキー、*キー、および#キーなどの操作キーが設けられている。この操作部61は、操作キーからの操作を受け付けて後述する携帯電話用制御部62に処理の命令を出すものである。
【0062】
この携帯電話1には、携帯電話用制御部62、記憶部63、およびRFIDタグ64が設けられている。携帯電話用制御部62は、CPUであって、この携帯電話6の動作をデータバス67を介して総合的に制御するものである。
【0063】
また、携帯電話用制御部62には、本発明の一実施形態であるプログラムが組み込まれることによって、動作制御部621と制御信号検出部622とが構築される。制御信号検出部622は、RFIDリーダ/ライタから発信された制御信号がRFIDタグに書き込まれたか否かを監視し、RFIDタグに書き込まれた制御信号を検出するものである(制御信号検出手段)。動作制御部621は、その制御信号をコンサート会場9で受信中であるときには、その制御信号に応じて携帯電話の動作を制御する(動作制御手段)。また、記憶部63は、不揮発性メモリであって、携帯電話用制御部62で実行する通信処理プログラム等を記憶しておくものである。
【0064】
図6は、図5に示すRFIDタグの内部構成を示す図である。このRFIDタグ64には、RFIDタグ制御部641、記憶部642、RF部643、RFIDタグ用アンテナ644が設けられている。
【0065】
RFIDタグ制御部641は、CPUであって、RFIDタグ64の動作を総合的に制御するものである。このRFIDタグ制御部641には、本発明の一実施形態であるプログラムが組み込まれることによって、通信処理部641aが構築される。通信処理部641aは、RFIDリーダ/ライタ2から発信された制御信号の電波をRFIDタグ用アンテナ644を介してRF部643で受信後、復調された制御信号の情報を記憶部642に書き込む。
【0066】
図7は、RFIDリーダ/ライタから携帯電話内のRFIDタグの記憶部に書き込まれる制御信号が持つ情報のレコードフォーマットの一例を表す図である。このレコードフォーマットは、レコード種別と、第1の制御情報と、第2の制御情報と、書き込み時刻といった情報で構成されている(図7(a))。
【0067】
レコード種別における‘携帯電話制御信号’は、携帯電話の制御信号を表す種別である。第1の制御情報は、(1)携帯電話の発信規制、(2)電源切断、(3)専用コンテンツアクセス許可(発信規制なし)、(4)専用コンテンツアクセス許可(発信規制あり)といった4種類の制御情報を表すものである。第2の制御情報は、第1の制御情報において、専用コンテンツアクセス許可(発信規制あり)の場合に用いるもので、専用コンテンツアクセス情報が書き込まれる。具体的には、専用コンテンツアクセス先のURL、専用コンテンツにアクセスするためのパスワード、使用者の識別IDである。書き込み時刻は、携帯電話のRFIDタグに制御情報を書き込んだ時刻である。
【0068】
本実施例では、第1の制御情報が、発着信規制情報の場合は、マナーモードの発信規制がなされる(図7(b))。また、第1の制御情報が、電源切断情報の場合は、携帯電話の電源が切断される(図7(c))。また、第1の制御情報が、専用コンテンツアクセス情報である場合は、発信規制がなされない状態で、専用コンテンツにアクセスすることができる(図7(d))。また、第1の制御情報が、発着信規制情報であり、第2の制御情報が、専用コンテンツアクセス情報である場合は、発信規制がなされ、コンサート会場9のみで専用コンテンツにアクセスすることができる(図7(d))。
【0069】
なお、上記レコードフォーマットは一例であって、これらの制御情報に限定されるものではない。
【0070】
また、この携帯電話6には、音声処理部65、電源66、無線部68、および携帯電話用アンテナ69が設けられている。音声処理部65は、携帯電話で話す際の音声をマイクに集音したり、携帯電話で話す際に相手の声を発する際のスピーカの音声を処理するものである。また、無線部68は、携帯電話用アンテナ69を介して基地局との間で無線通信を行うものであり、電源66は、携帯電話6に電力を供給するものである。
【0071】
[動作]
次に本発明の第1の実施例における情報処理端末制御システムの動作について説明する。
【0072】
図1に示すように、コンサート会場9には、センターサーバ1が設けられており、通信回線12を介して、RFIDリーダ/ライタ2、3、4、5が所定の位置に設置されている。RFIDリーダ/ライタ2は、コンサート会場内のホールに設置されており、RFIDリーダ/ライタ2からは、電源切断情報を表す電源切断情報を表す制御信号S1が発信されている。
【0073】
また、RFIDリーダ/ライタ3は、コンサート会場内のチケット情報などを提供するエリアに設置されている。RFIDリーダ/ライタ3からは、発信規制情報と専用コンテンツアクセス許可情報を表す制御信号S2が発信されている。
【0074】
また、RFIDリーダ/ライタ4、5は、コンサート会場内において、マナーモードで携帯電話が使用可能なエリアに設置されている。RFIDリーダ/ライタ4、5からは、発信規制情報を表す制御信号S3、S4が発信されている。
【0075】
このような環境下のもとで、携帯電話6の使用者がコンサート会場9に入場し、携帯電話の電源をオンにすると、携帯電話6では、以下説明する処理が行われる。なお、本実施例では、携帯電話をオンの状態で入場した場合も同様である。
【0076】
図8は、携帯電話の電源がオンされた後に開始される情報処理端末制御システムの処理を表すフローチャートである。
【0077】
図5に示す制御信号検出部622では、図6に示すRFID64の通信処理部641aを介してRFIDタグ64が受信するRFID信号があるか否かを1秒間隔で監視している(ステップS101)。ここで、RFID信号を受信すると(ステップS102:Yes)、そのRFID信号が電源切断を要求する信号か否かが判定される(ステップS103)。一方、RFID信号を受信していない場合は(ステップS102:No)、ステップS101に戻り、再びRFID信号を監視する。
【0078】
ここで、電源切断を要求することを表すRFID信号を検出した場合や、ステップS103の処理のタイミングで、使用者が電源ボタンを押下して電源の切断を行った場合には(ステップS103:Yes)、ステップS106に進み、携帯電話6の電源が切断され、この処理ルーチンは終了する。
【0079】
一方、電源切断を要求することを表すRFID信号を検出しなかった場合には(ステップS103:No)、RFID信号が制御信号であるか否かの判定が行われる(ステップS104)。ここで、制御信号でない場合には、他のアプリケーションの処理等が行われた後、ステップS101に戻り(ステップS104:No)、制御信号である場合には(ステップS104:Yes)、書き込み時刻等の制御情報が図6に示すRFIDタグ64の記憶部642内のレコードフォーマットに書き込まれ、本発明における携帯電話の動作制御のサブルーチンがコールされる(ステップS105)。
【0080】
図9は、携帯電話動作制御のサブルーチンのフローチャートである。
【0081】
まず、図5に示す動作制御部621は、図6に示すRFIDタグ64の通信処理部641aに指示を出して、図7に示す記憶部642内のレコードフォーマットのうち、最新の書き込み時刻における第1の制御情報を読み出す(ステップS201)。
【0082】
第1の制御情報が電源切断情報である場合には(ステップS202:Yes)、電源切断要求を行うため、このサブルーチンを終了し、図8に示すステップS106の処理に戻り、携帯電話6の電源が切断される。
【0083】
一方、第1の制御情報が電源切断情報でない場合には(ステップS202:No)、第1の制御情報が発着信規制情報であるか否かが判定される(ステップS204)。
【0084】
ここで、第1の制御情報が発着信規制情報である場合には(ステップS204:Yes)、既に携帯電話の発着信規制(マナーモード)へ移行しているか否かが判定され(ステップS205)、携帯電話の発着信規制(マナーモード)へ移行していない場合には(ステップS205:No)、動作制御部621は、携帯電話6を発着信規制(マナーモード)へ移行させる(ステップS206)。既に、制御信号受信中であって、携帯電話6の発着信規制(マナーモード)へ移行している場合には(ステップS205:Yes)、ステップS207の処理に進む。
【0085】
また、第1の制御情報が発着信規制情報でない場合には(ステップS204:No)、携帯電話の発着信規制の処理を行わず、ステップS207の処理に進む。
【0086】
ステップS207では、専用コンテンツアクセス許可情報を表す第2の制御情報が含まれているか否かの判定がなされる。ここで、第2の制御情報が含まれている場合には(ステップS207:Yes)、ステップS208の処理に進む。既に、専用コンテンツにアクセス中であれば(ステップS208:Yes)、ステップS213の制御信号の内容の読み出しの処理にスキップする。
【0087】
一方、第2の制御情報が含まれていない場合は(ステップS207:No)、ステップS213の制御信号の内容の読み出しの処理にスキップする。また、ステップS208の処理において、まだ、専用コンテンツにアクセス中でない場合は(ステップS208:No)、携帯電話6の表示部60に専用コンテンツにアクセス可能であることを表示する(ステップS209)。
【0088】
ここで、携帯電話6の使用者が、専用コンテンツにアクセスしたい場合、操作キーでその旨を選択すると、その操作を受けつけ(ステップS210:Yes)、自動的にインターネット専用コンテンツ先8のURLへアクセスされ、パスワード、使用者の識別IDも自動的に認証されて(ステップS211)、専用コンテンツの第1ページが表示される(ステップS212)。そして、ステップS213の処理に移行する。この場合、ユーザは、制御信号を受信中の環境下に置かれているので、引き続き、制御信号を受信しなくなるまで、専用コンテンツにアクセスし続けることができる。
【0089】
一方、携帯電話6の使用者が、専用コンテンツにアクセスする必要がない場合、操作キーでその旨を選択すると、その操作を受けつけ(ステップS210:No)、ステップS213の処理にスキップする。
【0090】
ステップS213では、図5に示す動作制御部621が、図6に示す通信処理部641aを介して、記憶部642の最新の制御信号の書き込み時刻を読み出す。例えば、図1に示すように、携帯電話6の使用者は、RFIDリーダ/ライタ2から制御信号S2を受信中であり、1秒ごとに書き込み時刻が更新されていく。すると、書き込み時刻が前回読み出したときと比較して更新されるため(ステップS214:Yes)、ステップS201に戻り、制御信号S2を受信中は、専用コンテンツにアクセスし続けることができる。
【0091】
一方、使用者が、コンサート会場9を退場すると、制御信号S1を受信しなくなるので、書き込み時刻の更新がなされないため、書き込み時刻をクリアし(ステップS215)、このサブルーチンは終了し、図8に示すステップS101に戻る。
【0092】
次に携帯電話7の動作について説明する。携帯電話7の使用者は、RFIDリーダ/ライタ3から電源切断情報を受信しているので、図8に示すステップS103にて、電源切断要求有りの判定がなされ(ステップS103:Yes)、電源が切断される(ステップS106)。
【実施例2】
【0093】
[構成]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例においても、本発明の第1の実施例と同様な箇所については、説明を省略し、実施例1と異なる構成について説明する。
【0094】
第2の実施例では、特定区域として、交通機関のひとつである電車の車内を想定し、電車内で本発明の情報処理端末制御システムを適用した場合について述べる。本実施例では、優先席およびその付近では、RFIDリーダ/ライタ5は、電源切断情報の制御信号S1を発信し、それ以外の車内では、RFIDリーダ/ライタ3、4が発信規制情報および専用コンテンツアクセス許可情報の制御信号S2を発信するものとする。これは、優先席およびその付近では、電源を切ることが求められており、本システムでは、自動的に電源が切断される。一方、それ以外の車内では、マナーモード下で専用コンテンツをアクセスすることができる。
【0095】
第2の実施例における情報処理端末制御システムの全体構成を示す図である。
【0096】
この制御システムでは、電車30内にセンターサーバ1が設置され、通信回線31を介して、RFIDリーダ/ライタ3、4および5が設置されている。
【0097】
[動作]
携帯電話6の使用者が、電車30に乗車して、携帯電話6の電源をオンすると、実施例1で説明した情報処理端末制御システムの処理を表すフローチャート(図8)および、携帯電話動作制御のサブルーチンのフローチャート(図9)が実行される。ここでは、携帯電話6の使用者が優先席301にすわり、RFIDリーダ/ライタ2から電源切断情報を表す制御信号S1を受信しているものとする。
【0098】
この場合、携帯電話側では、電源切断情報を表す制御信号S1を受信することにより、上述したフローチャートの処理ルーチンにより電源切断要求がなされ、自動的に携帯電話の電源が切断される。したがって、使用者が自ら電源を切断する手間が省ける。
【0099】
次に、携帯電話7の使用者が優先席301から離れた場所にいる場合について説明する。
【0100】
ここでは、RFIDリーダ/ライタ3は、発信規制情報と専用コンテンツアクセス許可情報電源を表す制御信号S2を発信しているものとする。携帯電話7の使用者が、電車30に乗車して、優先席301から離れた席302にすわり、携帯電話7の電源をオンすると、上述した通り、情報処理端末制御システムの処理を表すフローチャート(図8)および、携帯電話動作制御のサブルーチンのフローチャート(図9)が実行される。この場合、携帯電話7の使用者は、図8に示すステップS210にてインターネット上の専用コンテンツ先8にアクセスすることができる。
【0101】
図11は、電車内で閲覧可能な専用コンテンツの一例を表す図である。携帯電話7の表示部60には、図11に示す表示がなされる。これにより、現在乗車中の電車の行き先、電車の運行状況、現在走行中の位置、次の停車駅、および接続情報などといった、使用者が現在いる特定区域での有用な情報を閲覧することができる。
【0102】
なお、上述した本実施例では、特定区域として、コンサート会場内、電車の車内といったエリアについて説明したが、コンサート会場内、電車の車内などの交通機関に限られず、劇場、学校、医療機関、学校、店舗、市役所等の公共性の高い場所であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、上記特定区域において、無線通信手段を備えた情報処理端末に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の一実施形態が適用された情報処理端末制御システムの全体構成を示す図である。
【図2】センターサーバの構成図である。
【図3】センターサーバの表示画面(不図示)に表示されるRFIDリーダ/ライタ管理画面の一例を表す図である。
【図4】図1に示すRFIDリーダ/ライタの構成図である。
【図5】図1に示す携帯電話の構成図である。
【図6】図5に示すRFIDタグの内部構成を示す図である。
【図7】RFIDリーダ/ライタから携帯電話内のRFIDタグの記憶部に書き込まれる制御信号が持つ情報のレコードフォーマットの一例を表す図である。
【図8】携帯電話の電源がオンされた後に開始される情報処理端末制御システムの処理を表すフローチャートである。
【図9】携帯電話動作制御のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】第2の実施例における情報処理端末制御システムの全体構成を示す図である。
【図11】電車内で閲覧可能な専用コンテンツの一例を表す図である。
【符号の説明】
【0105】
1 センターサーバ
2、3、4、5 RFIDリーダ/ライタ
6、7 携帯電話
8 専用コンテンツ先
9 コンサート会場
10 制御部
11 データベース
12、31 通信回線
21 RFID制御部
22 記憶部
23 RF部
24 RFIDリーダ/ライタ用アンテナ
30 電車
60 表示部
61 操作部
62 携帯電話用制御部
63 記憶部
64 RFIDタグ
65 音声処理部
66 電源
67 データバス
68 無線部
69 携帯電話用アンテナ
100 制御信号発信部
110 制御情報DB
210 送信部
211 受信部
301 優先席
621 動作制御部
622 制御信号検出部
641 RFIDタグ制御部
641a 通信処理部
642 記憶部
643 RF部
644 RFIDタグ用アンテナ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末の動作を制御する制御装置であって、
前記情報処理端末と近距離無線通信可能な所定のエリア内に設置された外部通信機器を介して、前記情報処理端末に当該情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信する制御信号発信手段を備え、
前記制御信号発信手段は、前記制御信号を受信中の前記情報処理端末の動作を該制御信号に応じて制御する前記制御信号を発信する、ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記制御信号発信手段は、前記情報処理端末の通信処理動作を制御する制御信号を発信する、ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御信号発信手段は、前記情報処理端末の所定の通信動作を停止する制御信号を発信する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御信号発信手段は、通信回線を介して特定の通信先に通信することを前記情報処理端末に許可する制御信号を発信する、ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御信号は、前記特定の通信先にアクセスする情報を含むものである、ことを特徴とする請求項4記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御信号発信手段は、前記情報処理端末の電源を切る制御信号を発信する、ことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項7】
前記制御信号発信手段は、前記情報処理端末である携帯電話に対して、前記外部通信機器を介して前記制御信号を発信する、ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項8】
前記制御信号発信手段は、前記情報処理端末に備えられた、前記近距離無線通信手段であるRFIDタグに対して、前記外部通信機器であるRFIDリーダ/ライタを介して、前記制御信号を発信する、ことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項9】
所定のエリア内に設置された外部通信機器と近距離無線通信を行う近距離無線通信手段を備えた携帯型の情報処理端末であって、
前記外部通信機器から発信された、情報処理端末自体の動作を制御する制御信号を検出する制御信号検出手段と、
前記制御信号検出手段にて検出された制御信号を受信中であるときには、該制御信号に応じて前記情報処理端末自体の動作を制御する動作制御手段と、を備えたことを特徴とする情報処理端末。
【請求項10】
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末を制御する制御装置と、前記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器と、を有し、
前記制御装置は、
前記外部通信機器から前記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信手段を備え、
前記制御信号発信手段は、前記制御信号を受信中の前記情報処理端末の動作を該制御信号に応じて制御する前記制御信号を発信する、ことを特徴とする情報処理端末制御システム。
【請求項11】
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末と、この情報処理端末を制御する制御装置と、前記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器と、を有し、
前記制御装置は、
前記外部通信機器から、前記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信手段を備え、
前記情報処理端末は、
前記外部通信機器から発信された、前記制御信号を検出する制御信号検出手段と、
前記制御信号検出手段にて検出された制御信号を受信中であるときには、該制御信号に応じて前記情報処理端末自体の動作を制御する動作制御手段と、を備えたことを特徴とする情報処理端末制御システム。
【請求項12】
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末と、この情報処理端末を制御する制御装置と、前記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器と、を有する情報処理端末制御システムによる前記情報処理端末の制御方法であって、
前記制御装置は、
前記外部通信機器から、前記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信し、
前記情報処理端末は、
前記外部通信機器から発信された、前記制御信号を検出して、
前記制御信号を受信中であるときには、該制御信号に応じて前記情報処理端末自体の動作を制御する、ことを特徴とする情報処理端末制御システムによる前記情報処理端末の制御方法。
【請求項13】
近距離無線通信手段を備えた情報処理端末の動作を制御する制御装置に、
前記情報処理端末と近距離無線通信を行う所定のエリア内に設置された外部通信機器から、前記情報処理端末の動作を制御する制御信号を発信させる制御信号発信手段、を実現するためプログラムであり、
前記制御信号発信手段は、前記制御信号を受信中の前記情報処理端末の動作を該制御信号に応じて制御する制御信号を発信する、ことを特徴とするプログラム。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2008−236318(P2008−236318A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−72336(P2007−72336)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】