情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法
【課題】安価に感電防止を行うことができる情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法を提供する。
【解決手段】インレットを露出させるための切り欠きを備える第1の被覆部と、本体カバーに変位可能に係止する係止ピンと、係止ピンを挟んで第1の被覆部と対向する位置に設けられる第2の被覆部と、を有し、本体カバーを外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材とインレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材を備える。
【解決手段】インレットを露出させるための切り欠きを備える第1の被覆部と、本体カバーに変位可能に係止する係止ピンと、係止ピンを挟んで第1の被覆部と対向する位置に設けられる第2の被覆部と、を有し、本体カバーを外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材とインレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感電を防止することが可能な情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンやPOS端末のような情報処理端末は、外部から100乃至240Vという高電圧を、インレットを介して外部電源から受け入れて動作するように構成される。
【0003】
修理を行うためには外カバーを外し、内部の電子部品を露出させる。ここで、従来の情報処理端末はインレットに外部電源の電源コードを差し込んだまま外カバーを外せるような構成となっているため、操作者が内部の回路に接触して感電を起こすという問題点がある。
【0004】
この点に関し、内部の電子部品を覆う底板金の一部を、インレットを上方に回り込むように構成し、電源コードをインレットから抜かないと底板金を本体から分離できないようにする技術が開示されている(例えば、特許文献1、図4(b)、M36)。
【0005】
しかし、この技術によっては微細なモデルチェンジなどによっても底板金の金型を再作成しなければならず、製造コストを上昇させるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平3−234691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、安価に感電防止を行うことができる情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、電力を供給する電源装置と、電源装置に電力を送電するための電源コードを装着するインレットと、演算装置を搭載する電子基板と、少なくとも電源装置及び電子基板を備える本体部を被覆する本体カバーと、本体部又は本体カバーに設置され、本体カバーを本体部から外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材とインレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材と、を備えることを特徴とする情報処理端末を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業者は本体カバーを外すために係止部材を外すとき、必ず電源コードをインレットから抜くこととなるため、安価に感電を防止することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態の情報処理端末を背面から見た斜視図である。
【図2】第1の実施形態の情報処理端末の内部を正面から見た構成図である。
【図3】第1の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図4】第1の実施形態の被覆部材が係止部材を露出するように変位した状態を示す図である。
【図5】第1の実施形態の被覆部材が係止部材を露出するように変位した状態を示す図である。
【図6】第1の実施形態の被覆部材の係止ピンをインレットの下方に配置した例を示す図である。
【図7】第1の実施形態の被覆部材を回動して係止部材を露出させた状態を示す図である。
【図8】第2の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図9】第2の実施形態の被覆部材がインレットを被覆する状態を示す図である。
【図10】第2の実施形態の応用例に係る被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図11】第2の実施形態の応用例に係る被覆部材がインレットを被覆する状態を示す図である。
【図12】第3の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図13】第3の実施形態の被覆部材がインレットを被覆する状態を示す図である。
【図14】第4の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図15】第4の実施形態の被覆部材が係止部材を露出する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の一実施形態に係る情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法を、図面を参照して詳細に説明する。ここで、情報処理端末には少なくともコンピュータ、パソコン、POS端末を含むものとする。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の情報処理端末1を背面から見た斜視図である。図1に示すように、情報処理端末1は、電子部品を装着する本体部と、本体部の電子部品を被覆する本体カバー2と、電源コードを装着するインレット10と、を備える。
【0013】
情報処理端末1はさらに、本体カバー2に、本体カバー2を外すための係止部材11であるビス乃至ネジをインレット10が露出するときに被覆し、インレット10を被覆するときに係止部材を露出する被覆部材20を備える。なお、係止部材11は図1においては被覆部材20により被覆されているため図示されていない。
【0014】
すなわち、被覆部材20は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。なお、ここで変位とは回動、回転、摺動を少なくとも含むものとする。
【0015】
図2は、本実施形態の情報処理端末の内部を正面から見た構成図である。図2に示すように、情報処理端末1は、演算装置であるCPU6A及びメモリを備える電子基板6と、光ディスク装置5と、大容量記憶装置であるハードディスクドライブ4と、電力を供給する電源装置3と、これらの電子部品を被覆する本体カバー2と、を備える。
【0016】
電子基板6には入出力インターフェースが搭載されており、この入出力インターフェースを介してディスプレイ、キーボード、マウス、キャッシュドロワなどの外部装置が接続される。
【0017】
キーボードなどの入力用外部装置から入力された信号はCPU6Aによって処理され、ディスプレイに処理結果が出力され、適宜のタイミングによりハードディスクドライブ4に蓄積される。
【0018】
図3は、本実施形態の被覆部材20が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図3に示すように、被覆部材20は、係止部材11を被覆するときにインレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き20Cを備える第1の被覆部20Aと、インレット10の上方に被覆部材20を本体部又は本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン21と、係止ピン21を挟んで第1の被覆部20Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部20Bと、を備える。
【0019】
二つの第1の被覆部20Aは同じ形状に形成される。また、係止ピン21は2つの第1の被覆部20Aから等距離の位置に配置される。すなわち、係止ピン21は被覆部材20の線対称の軸上に配置される。従って、被覆部材20に力が加わらない場合は、自重により変位してインレット10が露出する。
【0020】
第2の被覆部20Bは、係止部材11が露出しているときにインレット10を被覆するための幅、及び長さを有する。
【0021】
図4及び図5は、被覆部材20が係止部材11を露出するように変位した状態を示す図である。図4に示すように、係止部材11を露出させると第1の被覆部20Aがインレット10を被覆する。
【0022】
図5に示すように、被覆部材20をさらに回動して変位させると、係止部材11が露出した状態にて第2の被覆部20Bがインレット10を被覆する。
【0023】
図6は、被覆部材20の係止ピン22をインレット10の下方に配置した例を示す図である。図7は、被覆部材20を回動して係止部材11を露出させた状態を示す図である。
【0024】
図6及び図7に示すように、係止ピン22をインレット10の下方に配置した場合にも、係止ピン22をインレット10の上方に配置した場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、係止ピン21、22はインレット10に対して上でも下でも横でもよい。
【0025】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き20Cを備える第1の被覆部20Aと、インレット10の上方に本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン21と、係止ピン21を挟んで第1の被覆部20Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部20Bと、を有し、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材20を備える。
【0026】
従って、作業者は本体カバー2を外すために係止部材11を外すとき、必ず電源コードをインレット10から抜くこととなるため、感電を防止することが可能となるという効果がある。
【0027】
(第2の実施形態)
情報処理端末1の内部構成については第1の実施形態と同様であるため省略する。
【0028】
図8は、本実施形態の被覆部材30が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図8に示すように、被覆部材30は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き30Cを備える第1の被覆部30Aと、インレット10の上方に被覆部材30を本体部又は本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン31と、係止ピン31を挟んで第1の被覆部30Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部30Bと、を備える。
【0029】
第1の被覆部30Aは、インレット10が露出しているときに係止部材11を被覆するための幅、及び長さを有する。二つの第1の被覆部30Aはほぼ同じ形状に形成される。また、係止ピン31は2つの第1の被覆部30Aからそれぞれ異なる距離の位置に配置される。図8においては、向かって右側の第1の被覆部30A寄りに係止ピン31が配置されている。
【0030】
すなわち、被覆部材30は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0031】
図9は、本実施形態の被覆部材30がインレット10を被覆する状態を示す図である。図9に示すように、被覆部材30に力が加わらない場合は、自重により変位して係止部材11が露出する。
【0032】
第2の被覆部30Bは、係止部材11が露出しているときにインレット10を被覆するための幅、及び長さを有する。
【0033】
係止部材11を露出させると第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。被覆部材30をさらに回動して変位させると、係止部材11が露出した状態にて第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。
【0034】
図10は、本実施形態の応用例に係る被覆部材30Xが係止部材11を被覆する状態を示す図である。図10に示すように、被覆部材30Xは、被覆部材30Xの重心Gを係止ピン31に対して筺体、すなわち本体部の外側方向に来るように第1の被覆部30A及び第1の被覆部30A構成されている。
【0035】
被覆部材30Xは、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き30Cを備える第1の被覆部30Aと、インレット10の上方に被覆部材30を本体部又は本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン31と、係止ピン31を挟んで第1の被覆部30Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部30Bと、を備える。
【0036】
第1の被覆部30Aは、インレット10が露出しているときに係止部材11を被覆するための幅、及び長さを有する。二つの第1の被覆部30Aはほぼ同じ形状に形成される。また、係止ピン31は2つの第1の被覆部30Aからそれぞれ異なる距離の位置に配置される。図10においては、向かって左側の第1の被覆部30A寄りに係止ピン31が配置されている。
【0037】
すなわち、被覆部材30は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0038】
図11は、本実施形態の応用例に係る被覆部材30Xがインレット10を被覆する状態を示す図である。図11に示すように、被覆部材30Xに力が加わらない場合は、自重により変位して係止部材11が露出する。
【0039】
第2の被覆部30Bは、係止部材11が露出しているときにインレット10を被覆するための幅、及び長さを有する。
【0040】
係止部材11を露出させると第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。被覆部材30をさらに回動して変位させると、係止部材11が露出した状態にて第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。
【0041】
このとき、重心Gが被覆部材30Xの重心Gを係止ピン31に対して筺体、すなわち本体部の外側方向にあるため、被覆部材30Xは重心Gを筺体内側に変位するように回動する。被覆部材30Xが重心Gを筺体内側に変位するように回動すると、第1の被覆部30Aは筺体内側に変位するため、筺体、すなわち本体部からはみ出さない。
【0042】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、係止ピン31が左右の第1の被覆部30Aからそれぞれ異なる距離に配置される被覆部材30を備える。
【0043】
従って、電源コードをインレット10から外したときに、被覆部材30は自重により変位して係止部材11を露出させるため、作業者が被覆部材30を変位させる手間が省けるという効果がある。
【0044】
さらに、被覆部材30Xは、被覆部材30Xの重心Gを係止ピン31に対して筺体、すなわち本体部の外側方向に来るように第1の被覆部30A及び第1の被覆部30Aが構成される。従って、電源コードをインレット10から外したときに、自重により変位しても被覆部材30Xが本体部からはみ出さないという効果がある。
【0045】
(第3の実施形態)
情報処理端末1の内部構成については第1の実施形態と同様であるため省略する。
【0046】
図12は、本実施形態の被覆部材40が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図12に示すように、被覆部材40は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き40Cを備える第1の被覆部40Aと、インレット10の横に被覆部材40を本体部又は本体カバー2に上下方向摺動可能に係止する係止ピン41と、一方の第1の被覆部40Aの先端にインレット10側の横方向に伸びる第2の被覆部40Bと、を備える。
【0047】
第1の被覆部40Aの少なくとも一方は、被覆部材40がインレット10を露出するように上方に変位するとき、係止部材11を被覆するための長さ及び幅を有する。
【0048】
図13は、本実施形態の被覆部材40がインレット10を被覆する状態を示す図である。図13に示すように、第2の被覆部40Bは、被覆部材40が係止部材11を露出するように下方に変位するとき、インレット10を被覆するための長さ及び幅を有する。
【0049】
すなわち、被覆部材40は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0050】
被覆部材40は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位する。
【0051】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、本体カバー2に摺動可能に係止され、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き40Cを備える第1の被覆部40Aと、インレット10の上方に本体カバー2に摺動可能に係止する係止ピン41と、一方の第1の被覆部40Aの先端に設けられる第2の被覆部40Bと、を有し、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材40を備える。
【0052】
被覆部材40は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位するため、作業効率が良いという効果がある。
【0053】
(第4の実施形態)
情報処理端末1の内部構成については第1の実施形態と同様であるため省略する。
【0054】
図14は、本実施形態の被覆部材50が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図14に示すように、被覆部材50は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き50Dを備える第1の被覆部50Aと、インレット10の上方に被覆部材50を本体部又は本体カバー2に上下方向摺動可能に係止する係止ピン51と、一方の第1の被覆部50Aの付け根に第2の被覆部50Bと、を備える。
【0055】
第1の被覆部50Aは、被覆部材50がインレット10を露出するように上方に変位するとき、係止部材11を被覆するための長さ及び幅を有する。
【0056】
第2の被覆部50Bは、被覆部材50がインレット10を被覆するように下方に変位するとき、インレット10を被覆するための幅及び高さを有する。
【0057】
図15は、本実施形態の被覆部材50が係止部材11を露出する状態を示す図である。図15に示すように、第1の被覆部50Aは、被覆部材50がインレット10を被覆するように下方に変位するとき、係止部材11を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き部50Cを有する。
【0058】
すなわち、被覆部材50は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0059】
被覆部材50は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位し、係止部材11を露出させる。なお、被覆部材50は、変位しても筺体側面からはみ出すことはない。
【0060】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、本体カバー2に摺動可能に係止され、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き50Cを備える第1の被覆部50Aと、インレット10の上方に本体カバー2に摺動可能に係止する係止ピン51と、第1の被覆部50Aの付け根に設けられる第2の被覆部50Bと、を有し、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材50を備える。
【0061】
被覆部材50は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位するため、作業効率が良く、さらに変位しても筺体側面からはみ出さないという効果がある。
【0062】
すなわち、被覆部材50は自重により変位するため、電源コードをインレット10から抜くだけで係止部材11が露出する。従って、すぐに本体カバー2を外すために係止部材11を外す行為に取り掛かることができる。また係止部材11が露出すると同時にインレット10が第2の被覆部50Bによって被覆されるため、電源コードをインレット10に再度差し込むことができなくなる。従って、感電を効果的に防止できるという効果がある。
【符号の説明】
【0063】
1:情報処理端末、
2:本体カバー、
10:インレット、
11:係止部材、
20A,30A,40A,50A:第1の被覆部、
20B,30B,40B,50B:第2の被覆部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、感電を防止することが可能な情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンやPOS端末のような情報処理端末は、外部から100乃至240Vという高電圧を、インレットを介して外部電源から受け入れて動作するように構成される。
【0003】
修理を行うためには外カバーを外し、内部の電子部品を露出させる。ここで、従来の情報処理端末はインレットに外部電源の電源コードを差し込んだまま外カバーを外せるような構成となっているため、操作者が内部の回路に接触して感電を起こすという問題点がある。
【0004】
この点に関し、内部の電子部品を覆う底板金の一部を、インレットを上方に回り込むように構成し、電源コードをインレットから抜かないと底板金を本体から分離できないようにする技術が開示されている(例えば、特許文献1、図4(b)、M36)。
【0005】
しかし、この技術によっては微細なモデルチェンジなどによっても底板金の金型を再作成しなければならず、製造コストを上昇させるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平3−234691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、安価に感電防止を行うことができる情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、電力を供給する電源装置と、電源装置に電力を送電するための電源コードを装着するインレットと、演算装置を搭載する電子基板と、少なくとも電源装置及び電子基板を備える本体部を被覆する本体カバーと、本体部又は本体カバーに設置され、本体カバーを本体部から外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材とインレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材と、を備えることを特徴とする情報処理端末を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業者は本体カバーを外すために係止部材を外すとき、必ず電源コードをインレットから抜くこととなるため、安価に感電を防止することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態の情報処理端末を背面から見た斜視図である。
【図2】第1の実施形態の情報処理端末の内部を正面から見た構成図である。
【図3】第1の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図4】第1の実施形態の被覆部材が係止部材を露出するように変位した状態を示す図である。
【図5】第1の実施形態の被覆部材が係止部材を露出するように変位した状態を示す図である。
【図6】第1の実施形態の被覆部材の係止ピンをインレットの下方に配置した例を示す図である。
【図7】第1の実施形態の被覆部材を回動して係止部材を露出させた状態を示す図である。
【図8】第2の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図9】第2の実施形態の被覆部材がインレットを被覆する状態を示す図である。
【図10】第2の実施形態の応用例に係る被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図11】第2の実施形態の応用例に係る被覆部材がインレットを被覆する状態を示す図である。
【図12】第3の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図13】第3の実施形態の被覆部材がインレットを被覆する状態を示す図である。
【図14】第4の実施形態の被覆部材が係止部材を被覆する状態を示す図である。
【図15】第4の実施形態の被覆部材が係止部材を露出する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の一実施形態に係る情報処理端末及び情報処理端末の感電防止方法を、図面を参照して詳細に説明する。ここで、情報処理端末には少なくともコンピュータ、パソコン、POS端末を含むものとする。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の情報処理端末1を背面から見た斜視図である。図1に示すように、情報処理端末1は、電子部品を装着する本体部と、本体部の電子部品を被覆する本体カバー2と、電源コードを装着するインレット10と、を備える。
【0013】
情報処理端末1はさらに、本体カバー2に、本体カバー2を外すための係止部材11であるビス乃至ネジをインレット10が露出するときに被覆し、インレット10を被覆するときに係止部材を露出する被覆部材20を備える。なお、係止部材11は図1においては被覆部材20により被覆されているため図示されていない。
【0014】
すなわち、被覆部材20は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。なお、ここで変位とは回動、回転、摺動を少なくとも含むものとする。
【0015】
図2は、本実施形態の情報処理端末の内部を正面から見た構成図である。図2に示すように、情報処理端末1は、演算装置であるCPU6A及びメモリを備える電子基板6と、光ディスク装置5と、大容量記憶装置であるハードディスクドライブ4と、電力を供給する電源装置3と、これらの電子部品を被覆する本体カバー2と、を備える。
【0016】
電子基板6には入出力インターフェースが搭載されており、この入出力インターフェースを介してディスプレイ、キーボード、マウス、キャッシュドロワなどの外部装置が接続される。
【0017】
キーボードなどの入力用外部装置から入力された信号はCPU6Aによって処理され、ディスプレイに処理結果が出力され、適宜のタイミングによりハードディスクドライブ4に蓄積される。
【0018】
図3は、本実施形態の被覆部材20が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図3に示すように、被覆部材20は、係止部材11を被覆するときにインレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き20Cを備える第1の被覆部20Aと、インレット10の上方に被覆部材20を本体部又は本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン21と、係止ピン21を挟んで第1の被覆部20Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部20Bと、を備える。
【0019】
二つの第1の被覆部20Aは同じ形状に形成される。また、係止ピン21は2つの第1の被覆部20Aから等距離の位置に配置される。すなわち、係止ピン21は被覆部材20の線対称の軸上に配置される。従って、被覆部材20に力が加わらない場合は、自重により変位してインレット10が露出する。
【0020】
第2の被覆部20Bは、係止部材11が露出しているときにインレット10を被覆するための幅、及び長さを有する。
【0021】
図4及び図5は、被覆部材20が係止部材11を露出するように変位した状態を示す図である。図4に示すように、係止部材11を露出させると第1の被覆部20Aがインレット10を被覆する。
【0022】
図5に示すように、被覆部材20をさらに回動して変位させると、係止部材11が露出した状態にて第2の被覆部20Bがインレット10を被覆する。
【0023】
図6は、被覆部材20の係止ピン22をインレット10の下方に配置した例を示す図である。図7は、被覆部材20を回動して係止部材11を露出させた状態を示す図である。
【0024】
図6及び図7に示すように、係止ピン22をインレット10の下方に配置した場合にも、係止ピン22をインレット10の上方に配置した場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、係止ピン21、22はインレット10に対して上でも下でも横でもよい。
【0025】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き20Cを備える第1の被覆部20Aと、インレット10の上方に本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン21と、係止ピン21を挟んで第1の被覆部20Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部20Bと、を有し、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材20を備える。
【0026】
従って、作業者は本体カバー2を外すために係止部材11を外すとき、必ず電源コードをインレット10から抜くこととなるため、感電を防止することが可能となるという効果がある。
【0027】
(第2の実施形態)
情報処理端末1の内部構成については第1の実施形態と同様であるため省略する。
【0028】
図8は、本実施形態の被覆部材30が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図8に示すように、被覆部材30は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き30Cを備える第1の被覆部30Aと、インレット10の上方に被覆部材30を本体部又は本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン31と、係止ピン31を挟んで第1の被覆部30Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部30Bと、を備える。
【0029】
第1の被覆部30Aは、インレット10が露出しているときに係止部材11を被覆するための幅、及び長さを有する。二つの第1の被覆部30Aはほぼ同じ形状に形成される。また、係止ピン31は2つの第1の被覆部30Aからそれぞれ異なる距離の位置に配置される。図8においては、向かって右側の第1の被覆部30A寄りに係止ピン31が配置されている。
【0030】
すなわち、被覆部材30は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0031】
図9は、本実施形態の被覆部材30がインレット10を被覆する状態を示す図である。図9に示すように、被覆部材30に力が加わらない場合は、自重により変位して係止部材11が露出する。
【0032】
第2の被覆部30Bは、係止部材11が露出しているときにインレット10を被覆するための幅、及び長さを有する。
【0033】
係止部材11を露出させると第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。被覆部材30をさらに回動して変位させると、係止部材11が露出した状態にて第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。
【0034】
図10は、本実施形態の応用例に係る被覆部材30Xが係止部材11を被覆する状態を示す図である。図10に示すように、被覆部材30Xは、被覆部材30Xの重心Gを係止ピン31に対して筺体、すなわち本体部の外側方向に来るように第1の被覆部30A及び第1の被覆部30A構成されている。
【0035】
被覆部材30Xは、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き30Cを備える第1の被覆部30Aと、インレット10の上方に被覆部材30を本体部又は本体カバー2に回動可能に係止する係止ピン31と、係止ピン31を挟んで第1の被覆部30Aと対向する位置に設けられる第2の被覆部30Bと、を備える。
【0036】
第1の被覆部30Aは、インレット10が露出しているときに係止部材11を被覆するための幅、及び長さを有する。二つの第1の被覆部30Aはほぼ同じ形状に形成される。また、係止ピン31は2つの第1の被覆部30Aからそれぞれ異なる距離の位置に配置される。図10においては、向かって左側の第1の被覆部30A寄りに係止ピン31が配置されている。
【0037】
すなわち、被覆部材30は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0038】
図11は、本実施形態の応用例に係る被覆部材30Xがインレット10を被覆する状態を示す図である。図11に示すように、被覆部材30Xに力が加わらない場合は、自重により変位して係止部材11が露出する。
【0039】
第2の被覆部30Bは、係止部材11が露出しているときにインレット10を被覆するための幅、及び長さを有する。
【0040】
係止部材11を露出させると第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。被覆部材30をさらに回動して変位させると、係止部材11が露出した状態にて第1の被覆部30Aがインレット10を被覆する。
【0041】
このとき、重心Gが被覆部材30Xの重心Gを係止ピン31に対して筺体、すなわち本体部の外側方向にあるため、被覆部材30Xは重心Gを筺体内側に変位するように回動する。被覆部材30Xが重心Gを筺体内側に変位するように回動すると、第1の被覆部30Aは筺体内側に変位するため、筺体、すなわち本体部からはみ出さない。
【0042】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、係止ピン31が左右の第1の被覆部30Aからそれぞれ異なる距離に配置される被覆部材30を備える。
【0043】
従って、電源コードをインレット10から外したときに、被覆部材30は自重により変位して係止部材11を露出させるため、作業者が被覆部材30を変位させる手間が省けるという効果がある。
【0044】
さらに、被覆部材30Xは、被覆部材30Xの重心Gを係止ピン31に対して筺体、すなわち本体部の外側方向に来るように第1の被覆部30A及び第1の被覆部30Aが構成される。従って、電源コードをインレット10から外したときに、自重により変位しても被覆部材30Xが本体部からはみ出さないという効果がある。
【0045】
(第3の実施形態)
情報処理端末1の内部構成については第1の実施形態と同様であるため省略する。
【0046】
図12は、本実施形態の被覆部材40が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図12に示すように、被覆部材40は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き40Cを備える第1の被覆部40Aと、インレット10の横に被覆部材40を本体部又は本体カバー2に上下方向摺動可能に係止する係止ピン41と、一方の第1の被覆部40Aの先端にインレット10側の横方向に伸びる第2の被覆部40Bと、を備える。
【0047】
第1の被覆部40Aの少なくとも一方は、被覆部材40がインレット10を露出するように上方に変位するとき、係止部材11を被覆するための長さ及び幅を有する。
【0048】
図13は、本実施形態の被覆部材40がインレット10を被覆する状態を示す図である。図13に示すように、第2の被覆部40Bは、被覆部材40が係止部材11を露出するように下方に変位するとき、インレット10を被覆するための長さ及び幅を有する。
【0049】
すなわち、被覆部材40は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0050】
被覆部材40は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位する。
【0051】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、本体カバー2に摺動可能に係止され、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き40Cを備える第1の被覆部40Aと、インレット10の上方に本体カバー2に摺動可能に係止する係止ピン41と、一方の第1の被覆部40Aの先端に設けられる第2の被覆部40Bと、を有し、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材40を備える。
【0052】
被覆部材40は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位するため、作業効率が良いという効果がある。
【0053】
(第4の実施形態)
情報処理端末1の内部構成については第1の実施形態と同様であるため省略する。
【0054】
図14は、本実施形態の被覆部材50が係止部材11を被覆する状態を示す図である。図14に示すように、被覆部材50は、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き50Dを備える第1の被覆部50Aと、インレット10の上方に被覆部材50を本体部又は本体カバー2に上下方向摺動可能に係止する係止ピン51と、一方の第1の被覆部50Aの付け根に第2の被覆部50Bと、を備える。
【0055】
第1の被覆部50Aは、被覆部材50がインレット10を露出するように上方に変位するとき、係止部材11を被覆するための長さ及び幅を有する。
【0056】
第2の被覆部50Bは、被覆部材50がインレット10を被覆するように下方に変位するとき、インレット10を被覆するための幅及び高さを有する。
【0057】
図15は、本実施形態の被覆部材50が係止部材11を露出する状態を示す図である。図15に示すように、第1の被覆部50Aは、被覆部材50がインレット10を被覆するように下方に変位するとき、係止部材11を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き部50Cを有する。
【0058】
すなわち、被覆部材50は、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する。
【0059】
被覆部材50は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位し、係止部材11を露出させる。なお、被覆部材50は、変位しても筺体側面からはみ出すことはない。
【0060】
以上述べたように、本実施形態の情報処理端末1は、本体カバー2に摺動可能に係止され、インレット10を露出させるための幅及び高さを有する切り欠き50Cを備える第1の被覆部50Aと、インレット10の上方に本体カバー2に摺動可能に係止する係止ピン51と、第1の被覆部50Aの付け根に設けられる第2の被覆部50Bと、を有し、本体カバー2を外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材11とインレット10のうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材50を備える。
【0061】
被覆部材50は、電源コードをインレット10から外したときに、自重により下方に変位するため、作業効率が良く、さらに変位しても筺体側面からはみ出さないという効果がある。
【0062】
すなわち、被覆部材50は自重により変位するため、電源コードをインレット10から抜くだけで係止部材11が露出する。従って、すぐに本体カバー2を外すために係止部材11を外す行為に取り掛かることができる。また係止部材11が露出すると同時にインレット10が第2の被覆部50Bによって被覆されるため、電源コードをインレット10に再度差し込むことができなくなる。従って、感電を効果的に防止できるという効果がある。
【符号の説明】
【0063】
1:情報処理端末、
2:本体カバー、
10:インレット、
11:係止部材、
20A,30A,40A,50A:第1の被覆部、
20B,30B,40B,50B:第2の被覆部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力を供給する電源装置と、
前記電源装置に電力を送電するための電源コードを装着するインレットと、
演算装置を搭載する電子基板と、
少なくとも前記電源装置及び前記電子基板を備える本体部を被覆する本体カバーと、
前記本体部又は前記本体カバーに設置され、前記本体カバーを前記本体部から外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材と前記インレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材と、
を備えることを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記被覆部材は、
前記係止部材を被覆するときに前記インレットを露出させるための切り欠きを備える第1の被覆部と、
前記係止部材を露出するときに前記インレットを被覆するための第2の被覆部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記被覆部材は、
前記インレットから前記電源コードを抜いたとき、自重により変位し、前記第2の被覆部が前記係止部材を露出させるとともに前記インレットを被覆することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記被覆部材は、
前記本体カバーに摺動可能又は回動可能に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項5】
前記被覆部材は、
被覆部材の線対称の軸上に配置される係止ピンにより摺動可能又は回動可能に係止されることを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記第1の被覆部は、
前記被覆部材が前記インレットを被覆するように変位するとき、前記係止部材を露出させるための切り欠き部を有することを特徴とする請求項3記載の情報処理端末。
【請求項7】
前記被覆部材は、
前記インレットの上方に前記係止ピンにより摺動可能又は回動可能に係止されることを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記被覆部材は、
左右非対称に形成されることを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項9】
前記被覆部材は、
前記第2の被覆部が前記係止部材を露出させるとともに前記インレットを被覆するように変位したとき、前記本体部側面又は前記本体部底面から突出しないことを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項10】
電力を供給する電源装置と、前記電源装置に電力を送電するための電源コードを装着するインレットと、演算装置を搭載する電子基板と、少なくとも前記電源装置及び前記電子基板を備える本体部を被覆する本体カバーと、を有する情報処理端末の感電防止方法であって、
被覆部材が、
前記本体カバーを外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材と前記インレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する、
ことを特徴とする情報処理端末の感電防止方法。
【請求項1】
電力を供給する電源装置と、
前記電源装置に電力を送電するための電源コードを装着するインレットと、
演算装置を搭載する電子基板と、
少なくとも前記電源装置及び前記電子基板を備える本体部を被覆する本体カバーと、
前記本体部又は前記本体カバーに設置され、前記本体カバーを前記本体部から外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材と前記インレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する被覆部材と、
を備えることを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記被覆部材は、
前記係止部材を被覆するときに前記インレットを露出させるための切り欠きを備える第1の被覆部と、
前記係止部材を露出するときに前記インレットを被覆するための第2の被覆部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記被覆部材は、
前記インレットから前記電源コードを抜いたとき、自重により変位し、前記第2の被覆部が前記係止部材を露出させるとともに前記インレットを被覆することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記被覆部材は、
前記本体カバーに摺動可能又は回動可能に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項5】
前記被覆部材は、
被覆部材の線対称の軸上に配置される係止ピンにより摺動可能又は回動可能に係止されることを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記第1の被覆部は、
前記被覆部材が前記インレットを被覆するように変位するとき、前記係止部材を露出させるための切り欠き部を有することを特徴とする請求項3記載の情報処理端末。
【請求項7】
前記被覆部材は、
前記インレットの上方に前記係止ピンにより摺動可能又は回動可能に係止されることを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記被覆部材は、
左右非対称に形成されることを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項9】
前記被覆部材は、
前記第2の被覆部が前記係止部材を露出させるとともに前記インレットを被覆するように変位したとき、前記本体部側面又は前記本体部底面から突出しないことを特徴とする請求項4記載の情報処理端末。
【請求項10】
電力を供給する電源装置と、前記電源装置に電力を送電するための電源コードを装着するインレットと、演算装置を搭載する電子基板と、少なくとも前記電源装置及び前記電子基板を備える本体部を被覆する本体カバーと、を有する情報処理端末の感電防止方法であって、
被覆部材が、
前記本体カバーを外すために外す必要がある少なくとも一つの係止部材と前記インレットのうちいずれか一方を露出し、他方を被覆するように変位する、
ことを特徴とする情報処理端末の感電防止方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−175538(P2011−175538A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40187(P2010−40187)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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