説明

情報処理端末用多連通信置台

【課題】載置部に載置された情報処理端末との間の通信効率を高めることができる情報処理端末用多連通信置台を提供する。
【解決手段】4連置台は、4チャンネルに対応して4つの載置部が設けられており、1チャンネルにおいて送信すると同時に4チャンネルにおいて受信待ちとなる。次に、2チャンネルにおいて送信すると同時に1チャンネルにおいて受信待ちとなる。次に、3チャンネルにおいて送信すると同時に2チャンネルにおいて受信待ちとなる。次に、4チャンネルにおいて送信すると同時に3チャンネルにおいて受信待ちとなる。これにより、送信チャンネルとして選択したチャンネルで送信を実行しながら、受信チャンネルとして選択したチャンネルで受信を実行するので、載置部に載置された複数の携帯型情報読取端末との間で送信と受信を並列に実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ポートを備えた載置部に載置された情報処理端末と通信を行なう情報処理端末用多連通信置台に関する。
【背景技術】
【0002】
通信機能を持った通信置台として、載置部に載置された携帯型情報読取端末との間で発光素子及び受光素子からなる通信ポートを通じて赤外線通信(IrDA)を行なうことにより、携帯型情報読取端末から情報を入手するものがある。
【特許文献1】特開2004−312535号公報
【特許文献2】特開2005−192085号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通信ポートによる光通信は、特許文献1に示すように通信ポート(チャンネル)を構成する送受光素子が電気的に一体であり、送信中は受信できないと共に受信中は送信できないことから、半2重通信により通信を行なうようになっている。このため、例えば複数台の携帯型読取情報端末を載置可能な多連通信置台において、複数の携帯型読取情報端末と通信するためには、複数の発光素子および受光素子からなる通信ポートと当該通信ポートに対応する変復調回路を用意することが必要であった(特許文献2参照)。また、送受信を時分割して実行する方法では、送信後に携帯型読取情報端末からの応答を待つため、複数の携帯型読取情報端末と通信する場合、応答の遅い携帯型読取情報端末の影響を受け、通信性能が劣化するという問題がある。
【0004】
図8は、一つの通信ポートにおける通信処理を示している。この図8に示すように、リンク確立済みでない場合は(A1:NO)、リンク確認電文を送信し(A2)、リンク確認済みで送信データが有る場合は(A1:YES)、データ電文を送信し(A3)、送信完了を待ってから(A4)、送受信切替待ちに移行する(A5)。次に、受信データ待ちに移行し(A6)、受信完了か(A7)、タイムアウトかを判断し(A8)、受信完了したときは(A7:YES)、受信データ処理を実行し(A11)、タイムアウトしたときは(A8:YES)、応答無を判断してから(A9)、次のチャンネルに移行し(A10)、上述した動作を繰返す。
【0005】
図9は、4台の携帯型情報読取端末と通信可能な4チャンネルの場合の送受信のタイミングの一例を示している。この図9に示すように、1チャンネルにおいて送信してから受信待ちとなり、次に2チャンネルにおいて送信してから受信待ちとなり、同様に、3チャンネル、4チャンネルにおいて送信してから受信待ちとなる。このような1チャンネルから4チャンネルまでの送信と受信の動作を繰返して実行するようになっている。この場合の4チャンネル全体の応答時間は、(1チャンネル分の送信時間+送受信切替時間+1チャンネル分の受信時間)×4となり、冗長な動作となって通信効率が悪い。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、載置部に載置された情報処理端末との間の通信効率を高めることができる情報処理端末用多連通信置台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明によれば、送信チャンネル選択手段は、載置部に対応して設けられた複数の通信ポートが備える送信チャンネルのうちから1つを送信チャンネルとして選択し、受信チャンネル選択手段は、複数の通信ポートが備える受信チャンネルのうちから送信チャンネル選択手段が選択しなかった1つを受信チャンネルとして選択する。そして、通信制御手段は、送信チャンネル選択手段が選択した送信チャンネルにおける送信と、受信チャンネル選択手段が選択した受信チャンネルにおける受信とを並列に実行する。これにより、送信チャンネル及び受信チャンネルとして選択された異なる通信ポートにおいて情報処理端末に対する送信と受信とが並列に実行されるので、通信効率を高めることができる。
【0008】
請求項2の発明によれば、送信データの送信が終了してから次の送信チャンネルを選択するようにしたので、送信データの送信時間が長い場合であっても、送信データを情報処理端末へ確実に送信することができる。
【0009】
請求項3の発明によれば、選択した送信チャンネルにおいて情報処理端末に対する送信データの送信が完了した場合は、送信データの送信を完了した通信ポートの受信チャンネルを次に受信を行う受信チャンネルとして選択するようにしたので、情報処理端末からの受信データを迅速に受信できる。
【0010】
情報処理端末への送信が完了した場合、完了した送信に対する応答が返信される時点において、その情報処理端末が載置されている載置部の通信ポートの受信チャンネルが選択されていないことがあり、そのような場合、返信された応答を受信することができずに失敗となる。このような場合、請求項4の発明によれば、送信チャンネル選択手段は、当該受信チャンネルがある通信ポートの送信チャンネルを次に送信データを再送信する送信チャンネルとして再選択するので、受信を失敗した受信チャンネルにおいて送信に続いて受信が行われるので、情報処理端末からの受信データを迅速に受信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を4連置台に適用した一実施例について図1ないし図7を参照して説明する。
図2は4連置台の斜視図、図3は一部を示す4連置台の斜視図である。これらの図2及び図3において、4連置台(多連通信置台に相当)1は非透光性樹脂から形成されており、4台の携帯型情報読取端末(情報処理端末に相当)2をそれぞれ載置可能な4つの載置部3が遮光部4で光学的に分離した状態で形成されている。
【0012】
4連置台1は、携帯型情報読取端末2が載置部3に載置された状態で携帯型情報読取端末2との間で赤外線通信(IrDA)を行うと共に、携帯型情報読取端末2の内蔵バッテリに充電するようになっている。この場合、携帯型情報読取端末2との間のデータ通信は、携帯型情報読取端末2が載置部3に載置された状態で、当該載置部3に設けられた通信窓3a(図3参照)により実行する構成となっている。また、携帯型情報読取端末2に対する充電は、充電用端子を介して行うようになっている。
【0013】
携帯型情報読取端末2は、作業者が手で持って読取対象に付された2次元コードやバーコード等の読取操作を実行できるように構成されている。この携帯型情報読取端末2は、コードを読取ることにより在庫情報或いは出荷情報などの所望の情報を収集可能となっており、収集した情報を4連置台1の載置部3に載置された状態で通信窓2aを通じて4連置台1側へ送信するようになっている。
【0014】
図1は、4連置台1の電気的構成を示すブロック図である。この図1において、4連置台1は、CPU(通信制御手段に相当)5、変復調回路6、送信チャンネル選択回路(送信チャンネル選択手段に相当)7、受信チャンネル選択回路(受信チャンネル選択手段に相当)8、通信ポート9、通信回路10を備えて構成されている。
【0015】
変復調回路6は、変調動作と復調動作を同時に実行可能な全2重通信機能を有しており、CPU5のデータ端子Dnと接続されている。CPU5は、変復調回路6に対して送信データを送信すると共に、変復調回路6から受信データを受信して処理可能となっている。変復調回路6は、CPU5から受信した送信データを変調して送信信号として送信チャンネル選択回路7に出力すると共に、受信チャンネル選択回路8から受信した受信信号を復調して受信データとしてCPU5へ出力する。
【0016】
送信チャンネル選択回路7は、複数の通信ポート9に対応した複数の送信チャンネルのうちから1つを選択するためのもので、4個のアンド回路7a〜7dから構成されている。各アンド回路7a〜7dは1〜4チャンネルにそれぞれ対応しており、一方の入力端子は変復調回路6の出力端子と接続され、他方の入力端子はCPU5の出力ポートT1〜T4とそれぞれ接続されている。
【0017】
受信チャンネル選択回路8は、複数の通信ポート9に対応した複数の受信チャンネルのうちから1つを選択するためのもので、4個のアンド回路8a〜8dから構成されている。各アンド回路8a〜8dは1〜4チャンネルにそれぞれ対応しており、一方の入力端子はCPU5の出力ポートR1〜R4とそれぞれ接続され、出力端子は変復調回路6の入力端子と接続されている。
【0018】
通信ポート9は、1〜4チャンネルにそれぞれ対応して載置部3に設けられており、送信チャンネルを構成する赤外線LED(発光素子に相当)11と受信チャンネルを構成するフォトダイオード(受光素子に相当)12とを備えている。これらの赤外線LED11及びフォトダイオード12は電気的に分離されており、各赤外線LED11に送信チャンネル選択回路7が接続されていると共に、各フォトダイオード12に受信チャンネル選択回路8が接続されている。つまり、各チャンネルの赤外線LED11のアノードは送信チャンネル選択回路7を構成する各アンド回路7a〜7dの出力端子と接続され、赤外線LED11のカソードはグランドラインと接続されている。また、各フォトダイオード12のアノードは受信チャンネル選択回路8を構成する各アンド回路8a〜8dの他方の入力端子と接続され、カソードはグランドラインと接続されている。
【0019】
通信回路10は、CPU5と接続されていると共にLAN13を通じて上位のホストコンピュータ14と接続されており、CPU5とホストコンピュータ14との間のデータ通信を行なう。
CPU5は、後述するように送信チャンネル選択回路7により1つの送信チャンネルを選択すると共に、受信チャンネル選択回路8により1つの受信チャンネルを選択した状態で、通信ポート9を通じて携帯型情報読取端末2から取得したデータをホストコンピュータ14に送信するようになっている。
【0020】
図4は、4連置台1のCPU5の動作を示すフローチャートである。この図4において、CPU5は、電源の投入により駆動したときは、初期化を実行することにより送信チャンネルと受信チャンネルとが異なるように設定する(B1)。
図5は、送信チャンネルと受信チャンネルの設定順の一例を示している。この図5に示すように、CPU5は、1チャンネルを送信チャンネルに設定すると共に、4チャンネルを受信チャンネルに設定する。つまり、CPU5は、送信チャンネルに設定された1チャンネルに対応した出力ポートT1をハイレベルとすると共に、受信チャンネルに設定された4チャンネルに対応した出力ポートR4をハイレベルとする。これにより、送信チャンネル選択回路7を構成するアンド回路7a〜7dのうち1チャンネルに対応したアンド回路7aの一方の入力端子のみがハイレベルとなる。また、受信チャンネル選択回路8を構成するアンド回路8a〜8dのうち4チャンネルに対応したアンド回路8dの一方の入力端子のみがハイレベルとなる。
【0021】
次に、送信チャンネルである1チャンネルのリンクが確立済で且つ送信データが有るかを判定する(B3)。載置部3に携帯型情報読取端末2が載置されていなかったり、携帯型情報読取端末2が載置されているにしても通信準備中であった場合は、リンクが確立していないことから(B3:NO)、リンク確認電文をデータポートDnから送信してから(B4)、送信チャンネルである1チャンネルで送信完了待ちとなると共に、受信チャンネルである4チャンネルで受信データ待ちとなる(B6)。
【0022】
CPU5のデータポートDnから送信されたリンク確認電文は、変復調回路6により変調された状態で各アンド回路7a〜7dの一方の入力端子へ送信信号として出力されるものの、1チャンネルに対応したアンド回路7aの他方の入力端子のみがハイレベルとなっているので、当該アンド回路7aの出力端子から1チャンネルの通信ポート9の赤外線LED11のみに送信信号が出力され、当該赤外線LED11が送信信号に応じてオンオフして発光する。これにより、1チャンネルの載置部3に設けられた通信ポートの赤外線LED11から送信信号が赤外線で携帯型情報読取端末2へ送信される。
【0023】
このとき、4チャンネルの載置部3に携帯型情報読取端末2が載置されていなかったり、携帯型情報読取端末2の通信準備中であった場合は、受信完了することなくタイムアウトとなる(B8:YES)。この場合、受信データがないことから(B9:NO)、送信チャンネルである1チャンネルを受信チャンネルとして選択すると共に、次の送信チャンネルとして2チャンネルを選択してから(B10)、ステップB2に戻って上記動作を繰返す。
【0024】
以上のようにして、載置部3に携帯型情報読取端末2が載置されていない場合、或いは載置部3に携帯型情報読取端末2が載置されているにしても通信準備中であった場合は、送信チャンネルが順に選択されると共に、送信チャンネルとして選択されたチャンネルが受信チャンネルとして選択されるようになる。つまり、送信チャンネルで送信が実行されると同時に、送信チャンネルと異なる受信チャンネルで受信が並列に実行されることになる。
【0025】
さて、載置部3に載置された携帯型情報読取端末2が通信準備を完了した状態で、当該載置部3の通信ポート9の赤外線LED11が送信チャンネルとして選択されて携帯型情報読取端末2にリンク確認電文が送信された場合は、携帯型情報読取端末2がリンク確認電文に応答してリンク確立のためのデータを赤外線で送信する。すると、載置部3の通信ポート9のフォトダイオード12が携帯型情報読取端末2からの受信データを受光するのに応じてオンオフし、アンド回路8a〜8dのうち受信チャンネルに対応したアンド回路へ受信信号を出力する。このとき、受信チャンネル選択回路8においてアンド回路8a〜8dのうち受信チャンネルに対応したアンド回路の一方の入力端子がハイレベルとなっているので、当該アンド回路から受信信号が変復調回路6へ出力され、変復調回路6において復調されて受信データとしてCPU5へ出力される。従って、CPU5は、受信チャンネルとして選択したフォトダイオード12を有する載置部3に載置された携帯型情報読取端末2から受信データを取得して処理することにより、携帯型情報読取端末2との間でリンクを確立することができる。
【0026】
CPU5は、上述のようにしてリンク確立した携帯型情報読取端末2への送信データがある場合は(B3:YES)、送信データからなるデータ電文を送信する(B5)。データ電文の送信が完了すると共に(B6)、受信チャンネルにおいて受信完了したときは(B7:YES)、受信データを処理してから(B14)、再送フラグがセットされているかを判断する。この再送フラグとは、後述するように携帯型情報読取端末2からの受信を失敗したときにセットされるフラグである。この場合、再送フラグはセットされていないので(B15:NO)、送信チャンネルを受信チャンネルとして選択すると共に、次の送信チャンネルを選択するので(B10)、リンク確立された携帯型情報読取端末2が複数ある場合は、それらの携帯型情報読取端末2との間でデータ通信を順に行うことができる。この場合も、送信チャンネルでデータ電文の送信が行われると同時に、受信チャンネルで受信データを受信することができるので、送信と受信とを並列に実行することができ、通信効率を高めることができる。
【0027】
また、携帯型情報読取端末2へ送信する送信データが長い場合は、CPU5は、ステップB6において送信チャンネルでデータ電文の送信が完了するまで待機状態となることから、長文のデータ電文を携帯型情報読取端末2に確実に送信することができる。
図6に示す例では、送信チャンネルとして設定された2チャンネルにおいて、送信データが有る限り送信チャンネルの変更が行われないので、長文のデータ電文を携帯型情報読取端末2へ確実に送信することができる。
【0028】
また、携帯型情報読取端末2からの受信データが長い場合は、ステップB8においてタイムアウトするにしても、受信データが有るので(B9:YES)、再送フラグをセットすると共に受信を継続し(B11)、受信が完了したときは(B12:YES)、受信データを処理する(B14)。また、受信が完了することなくタイムアウトしたときは(B13:YES)、エラーとなる。
【0029】
そして、上述のように再送フラグをセットした状態で受信データを処理した場合は、再送フラグがセットされていることから(B15:YES)、現在の受信チャンネルを送信チャンネルとして再選択してから(B16)、ステップB2に移行することにより上述した動作を繰返す。
【0030】
図7に示す例では、2チャンネルで受信データの受信を失敗したことから、2チャンネルが送信チャンネルとして再選択されてデータ電文が再送信されると共に、データ電文の再送信が終了したところで、2チャンネルが受信チャンネルとして設定されて受信待ちとなる。従って、2チャンネルにおける受信が次のタイミングまで延長されてしまうことはないので、2チャンネルの載置部3に載置されている携帯型情報読取端末2からのデータを迅速に受信して処理することができる。
そして、4連置台1は、上述のようにして携帯型情報読取端末2から取得したデータをホストコンピュータ14へ送信することにより、ホストコンピュータ14において商品の在庫、或いは発注を管理することができる。
【0031】
このような実施例によれば、4連置台1は、複数の載置部3に備えられた通信ポート9を構成する複数の送信チャンネルから1つを送信チャンネルとして選択すると共に、複数の受信チャンネルから送信チャンネルと異なる1つを受信チャンネルとして選択するようにしたので、複数の携帯型情報読取端末2に対して送信と受信とを並列に実行することができる。従って、複数の携帯型情報読取端末に対して1チャンネル毎に送信と受信とを順に実行する従来例のものに比較して、携帯型情報読取端末2との間の通信効率を高めることができる。
また、送信データの送信が終了してから次の送信チャンネルを選択するようにしたので、長文の送信データを送信する場合であっても、送信データを携帯型情報読取端末2へ確実に送信することができる。
【0032】
さらに、選択した送信チャンネルにおいて送信データの送信が完了した場合は、送信データの送信を完了した通信ポート9の受信チャンネルを次に受信を行う受信チャンネルとして選択するようにしたので、携帯型情報読取端末2からの受信データを迅速に受信でき、通信効率を高めることができる。
加えて、受信チャンネルにおいて受信を失敗したときは、当該受信チャンネルがある通信ポートの送信チャンネルを次に送信データを再送信する送信チャンネルとして再選択するようにしたので、携帯型情報読取端末2からの受信データを迅速に受信して処理することができる。
【0033】
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
4連置台1が有する載置部3の数は4個に限定されることはない。
送信チャンネルの選択は実施例に限定されることはない。
送信チャンネル選択回路7及び受信チャンネル選択回路8は、アンド回路から構成する必要はなく、例えばシフトレジスタから構成するようにしてもよい。
4連置台1の充電機能は省略してもよい。
携帯型情報読取端末2に限らず、各種の情報処理端末を載置する多連通信置台に適用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施例における4連置台の電気的構成を概略的に示す図
【図2】4連置台の斜視図
【図3】一部を示す4連置台の斜視図
【図4】4連置台の通信処理を示すフローチャート
【図5】通常の通信状態を示すタイミングチャート
【図6】長文の送信データを送信する場合を示す図5相当図
【図7】受信を失敗した場合を示す図5相当図
【図8】従来例を示す図4相当図
【図9】通信順番を示す図
【符号の説明】
【0035】
図面中、1は4連置台(多連通信置台)、2は携帯型情報読取端末(情報処理端末)、3は載置部、5はCPU(通信制御手段)、7は送信チャンネル選択回路(送信チャンネル選択手段)、8は受信チャンネル選択回路(受信チャンネル選択手段)、11は赤外線LED(発光素子)、12はフォトダイオード(受光素子)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の情報処理端末を遮光部により光学的に分離した状態でそれぞれ載置可能な複数の載置部と、
前記載置部のそれぞれに設けられ、送信チャンネルを構成する発光素子及び受信チャンネルを構成する受光素子を備えた通信ポートとを備え、
前記送信チャンネルまたは前記受信チャンネルの何れかを選択することにより、送信チャンネルまたは受信チャンネルとして選択された通信ポートを備えた前記載置部に載置された情報処理端末と通信を行なう情報処理端末用多連通信置台において、
前記複数の通信ポートが備える送信チャンネルのうちから1つを送信チャンネルとして選択する送信チャンネル選択手段と、
前記複数の通信ポートが備える受信チャンネルのうちから前記送信チャンネル選択手段が選択しなかった1つを受信チャンネルとして選択する受信チャンネル選択手段と、
前記送信チャンネル選択手段が選択した送信チャンネルにおける送信と、前記受信チャンネル選択手段が選択した受信チャンネルにおける受信とを並列に実行する通信制御手段とを備えたことを特徴とする情報処理端末用多連通信置台。
【請求項2】
前記送信チャンネル選択手段は、選択した送信チャンネルに対する送信データがある場合は、当該送信データの送信を実行してから、他の送信チャンネルを次に送信を行う送信チャンネルとして選択することを特徴とする請求項1記載の情報処理端末用多連通信置台。
【請求項3】
前記送信チャンネル選択手段が選択した送信チャンネルにおいて送信データの送信を完了した場合、前記受信チャンネル選択手段は、送信データの送信を完了した通信ポートの受信チャンネルを次に受信を行う受信チャンネルとして選択することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理端末用多連通信置台。
【請求項4】
前記受信チャンネル選択手段が選択した受信チャンネルにおいて受信を失敗したときは、前記送信チャンネル選択手段は、当該受信チャンネルがある通信ポートの送信チャンネルを次に送信データを再送信する送信チャンネルとして再選択することを特徴とする請求項3記載の情報処理端末用多連通信置台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−152729(P2008−152729A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−342836(P2006−342836)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】