説明

情報処理装置、その制御方法及びプログラム、並びに情報処理システム

【課題】 仮在学証明書の発行を以って、後に行う正式在学証明書の印刷を容易にする情報処理装置、その制御方法及びプログラム、並びに情報処理システムを提供すること。
【解決手段】 仮在学証明書の発行を以って、正式な在学証明書の印刷ジョブを生成し、認証情報とともに記憶する。後日画像処理装置へのログインを受け付けた際に、ログイン時に取得した認証情報に対応した印刷ジョブを画像処理装置に送信し、該印刷ジョブを優先的に画像処理装置の表示部に表示することで、正式在学証明書の印刷を容易に行わせることを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、その制御方法及びプログラム、並びに情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、文書の電子化が進み、多くの書面が電子データで管理されるようになっているが、証明書等の個人情報に関するような正式な書類に関しては未だ紙面にて取り扱われており、また、その内容の機密性や、媒体となる紙の特殊性故に取得場所及び取得元となる装置媒体が限定されている場合がある。そのため、急遽証明書等の正式な書面が必要となった場合でも、わざわざ証明書を発行している場所に行き、所定の手続きを踏んで、または専用の発行機にて書面を取得する必要があり、時間も手間もかかってしまうため、必要な時に証明書を取得できないという問題があった。その対策の1つとして、特許文献1には、住民票等の証明書を任意の場所から即時に取得可能とする証明書発行方式が開示されている。特に、入力手段と出力手段としてファクシミリ装置(「FAX装置」と略記する)を使用し、FAX装置が設置された場所であれば、どこからでも証明書の取得が可能とするように動作するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−319798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のFAXによる証明書発行方式においては、即時に任意の場所から該証明書を取得することが可能ではあるものの、該証明書は指定の用紙(厚紙であり、地紋印刷や模様があるもの等)等を用いて発行されることが多い正式な証明書とは異なる証明書であり、前述した正式な証明書を取得する場合には、別個に今まで通りの面倒な処理を経て証明書を取得する必要がある。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、例えば、急遽証明書が必要となった場合等に、ユーザはまず、正式な証明書とは異なる証明書としての各種証明書を取得して正式な証明書の代わりとするものと想定し、該各種証明書の発行を以って、後に行う正式な証明書の印刷を容易にする情報処理装置、その制御方法及びプログラム、並びに情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、クライアント装置、または画像処理装置からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいてデータの発行、記憶を行う情報処理装置であって、前記クライアント装置からの文書データの発行要求を受け付ける発行要求受付手段と、前記発行要求受付手段で受け付けた発行要求に従って、第1の文書データを生成し発行する発行手段と、前記発行手段で発行した第1の文書データを発行する場合に、前記第1の文書データに対応した第2の文書データを生成する生成手段と、前記生成手段で生成した第2の文書データを、印刷データとして、前記クライアント装置より取得した認証情報と紐付けて記憶する記憶手段と、前記画像処理装置から認証情報を取得してログインを受け付けた場合に、前記記憶手段で記憶した第2の文書データであって、前記画像処理装置より取得した認証情報と一致する認証情報と紐付いて記憶された第2の文書データを特定する特定手段と、前記特定手段で特定した文書データを、前記画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、正式在学証明書とは異なる証明書としての仮在学証明書の発行を以って、後に行う正式在学証明書の印刷を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態における情報処理システムの構成の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるクライアントPC101とサーバ102のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における複合機103とプリンタ104のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における各種装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における仮在学証明書の発行と正式在学証明書の印刷ジョブの生成処理の一例の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態における正式在学証明書の発行処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態における予約票の発行処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における予約票を利用した正式在学証明書の発行処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態におけるクライアントPC101から学内サーバ102にログインするための認証情報の入力を受け付けるログイン画面の構成の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るクライアントPC101の表示画面に表示されるリクエスト送信画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるクライアントPC101の表示画面に表示される、仮在学証明書の構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態における印刷ジョブを一覧表示する表示画面の構成の一例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態におけるクライアントPC101の、予約票を表示した画面の構成の一例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態における、学生IDと正式在学証明書のジョブの関連付けデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施形態における、正式な在学証明書の印刷ジョブの保存形態を表す図の構成の一例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態における学生IDと予約番号の関連付けデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明における実施形態については、学内外における在学証明書の印刷処理を例として説明する。具体的には、正式な在学証明書である正式在学証明書の代わりとする仮在学証明書(段落0005でいう各種証明書にあたる証明書であり、請求項1でいう第1の文書データ)の発行を以って正式在学証明書(請求項1でいう第2の文書データ)のジョブの生成を行う実施形態を第1の実施形態として(図5の説明にて後述)説明し、仮在学証明書とともに発行される正式在学証明書の印刷に用いる予約票を利用した正式在学証明書の生成を第2の実施形態として(図7の説明にて後述)説明していく。なお、単に実施形態という場合には、第1、第2の実施体系の両方を示すものとする。
【0010】
図1は、本発明の実施形態における情報処理システムの構成の一例を示す構成図である。図1は、本発明の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0011】
本発明の情報処理システムは、図1に示すように、クライアントPC101、学内サーバ102、複合機103(複合機103−1、複合機103−2)、プリンタ104等を備えて構成されている。WAN105、LAN106、LAN107は上記の各装置を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。
【0012】
クライアントPC101は、学内サーバ102に対して認証を要求し、仮在学証明書の発行を要求する機能を有する。
【0013】
学内サーバ102は仮在学証明書と正式在学証明書の配信を行うサーバである。学内サーバ102は、ネットワークを介して、クライアントPC101や複合機103とデータの送受信が可能である。
【0014】
複合機103は本発明の画像処理装置として機能する装置であり、学内サーバ102で発行された印刷データや、スキャン機能を用いて作成された記憶装置に記憶されている電子画像データ、コピー機能、スキャンしたデータをクライアントPC101の所定のディレクトリに送信する送信機能等を有している。
【0015】
また、複合機103はカードリーダを備えており、カードリーダで読み取ったICカードのカード情報を学内サーバ102に対して送信することで、学内サーバ102に対して認証要求を行う認証要求機能もまた備えている。
【0016】
尚、本実施形態では複合機103を複合機103−1と103−2の2つとして記載しているが、ネットワークに接続される複合機103の台数は限定されない。また、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0017】
また、複合機103の給紙段には正式在学証明書を印刷するための、地紋印刷や模様があるもの等の指定の用紙がセットされており、正式在学証明書は複合機103の指定の用紙を用いて印刷されるものとする。つまり、本実施形態におけるプリンタ104では上記の指定の用紙がセットされていないため、正式在学証明書を印刷することが出来ないものとする。
【0018】
プリンタ104は、クライアントPC101が、学内サーバ102で発行された仮在学証明書を取得した後、印刷指示を受け付けた場合に、該仮在学証明書を印刷する印刷機能を有する。以上が図1の本発明の情報処理システムのシステム構成の一例の説明である。
【0019】
次に、図2を参照して、図1に示すクライアントPC101、学内サーバ102、ハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101と学内サーバ102のハードウェア構成を示す図である。
【0020】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0021】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0022】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0023】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0024】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0026】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0027】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる定義ファイル213及び各種情報テーブル214は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。以上が、図2に示す本発明の実施形態におけるクライアントPC101と学内サーバ102のハードウェア構成の説明である。
【0028】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における複合機103とプリンタ104のハードウェア構成の一例の詳細について説明する。図3は、本発明の実施形態における複合機103とプリンタ104のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0029】
図3に示すように、画像処理装置300(複合機103、プリンタ104)は、コントローラユニット320と、操作部330と、カードリーダ340と、プリンタ350と、スキャナ360の各ハードウェア構成を有して構成されている。
【0030】
また、コントローラユニット320は、CPU301と、RAM(Randam Access Memory)302と、ROM(Read Only Memory)303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、Network I/F(ネットワークインターフェース)305と、MODEM(変調装置)306と、操作部I/F(操作部インターフェース)307と、IMAGE BUS I/F(イメージバスインターフェース)308と、外部I/F(外部インターフェース)309と、システムバス310と、RIP(Raster Image Processor)311と、プリンタI/F(プリンタインターフェース)312と、スキャナI/F(スキャナインターフェース)313と、画像処理部314と、画像バス315の各ハードウェア構成を有して構成されている。
【0031】
コントローラユニット320は、画像入力装置として機能するスキャナ360や、画像出力装置として機能するプリンタ350と接続する一方、図1におけるLAN(ローカルエリアネットワーク)106、LAN107や、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)等のWAN(公衆回線、図1のWAN105)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0032】
CPU301は、システムバス310に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0033】
また、ROM303あるいはHDD304には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各複合機或いは各プリンタの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0034】
なお、HDD304は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をHDDに限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0035】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM302にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、外部I/F309は、カードリーダ340等からの入力を制御する。
【0036】
RAM302は、CPU301が動作するためのワークメモリであり、また、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリの機能も有する。例えば、カードリーダ340で読み取ったカードIDなどが記憶される。
【0037】
NetworkI/F305は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0038】
操作部I/F307は、ユーザインターフェース(UI)である操作部330におけるインターフェースであり、操作部330に表示する画像データを操作部330に対して出力する表示制御を行う。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは本発明には直接関係があるものではない。
【0039】
なお、操作部330は、キーボードに相当するタッチパネル機能を備え、該表示部に表示されたボタンがユーザにより押下されることで、操作部330を有する装置(例えば本発明の実施形態における複合機103、プリンタ104等)に対する各種指示を行うことが可能である。
【0040】
IMAGE BUS I/F308は、システムバス310と、画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0041】
外部I/F309は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインターフェースである。本発明における実施形態では、外部I/F309は、ICカードにてユーザ認証を行う為のICカード情報を読み取るカードリーダ340が接続されている。
【0042】
また、CPU301は、前記外部I/F309を介して前記カードリーダからの情報の読み取りを制御し、該ICカードから前記認証の為の情報を取得することが可能である。以上の301〜309に示すデバイスがシステムバス310上に配置され、相互に通信可能となっている。
【0043】
RIP311は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0044】
プリンタI/F312は、プリンタ350とコントローラユニット320とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0045】
スキャナI/F313は、スキャナ360とコントローラユニット320とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0046】
画像処理部314は、入力画像データに対して、補正処理、加工処理、編集処理を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正処理、解像度変換処理等を行ったりする。また、画像処理部314は、これらの処理に加えて、画像データの回転処理や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データに対してはJBIG(Joint Bilevel Image experts Group)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。
【0047】
以上の308、311〜314に示すデバイスが画像バス315上に配置され、相互に通信可能となっている。画像バス315は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE1394で構成されている。
【0048】
操作部330は、具体的に、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、当該LCD表示部上にタッチパネルシートが貼られており、本システムの操作画面を表示するとともに、表示した操作画面のキー(ボタン)が押されると、その位置情報が操作部I/F307を介してCPU301に伝えられる。また、操作部330は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等のキーボード機能を備える。
【0049】
ここで、操作部330のスタートキーは、例えば、原稿画像の読み取り動作を開始する際などに操作される。このスタートキーの中央部には、例えば、緑と赤の2色のLED(Light Emitting Diode)があり、その各色の発光によってスタートキーが使える状態にあるかどうかが示される。
【0050】
また、操作部330のストップキーは、例えば、稼働中の動作を止める際などに操作される。また、操作部330のIDキーは、例えば、ユーザ(使用者)のユーザIDを入力する際などに操作される。また、操作部330のリセットキーは、例えば、操作部330による設定を初期化する際などに操作される。
【0051】
カードリーダ340は、CPU301からの制御により、認証カードに相当するICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されているユーザ識別情報を読み取るものである。カードリーダ340で読み取られたユーザ識別情報は、外部I/F309を介してCPU301へ通知される。
【0052】
プリンタ350は、例えば、ラスタイメージデータを用紙上に画像として変換するものである。その変換方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの変換方式を用いても構わない。
【0053】
プリンタ350のプリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始される。なお、プリンタ350には、異なる用紙のサイズまたは異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段が構成されており、それぞれの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。
【0054】
スキャナ360は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを用いて原稿を走査することで、原稿の画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。
【0055】
原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされ、複合機103のユーザが操作部330から読み取り起動指示を行うことにより、CPU301がスキャナ360に指示を与え、フィーダは、原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿の画像の読み取り動作を行う。
【0056】
以上のような構成によって、複合機103は、スキャナ360から読み込んだ画像データをLAN106上に送信したり、LAN106から受信した印刷データをプリンタ350で印刷出力したりすることができる。また、プリンタ104は、LAN107や、WAN105から受信した画像データをプリンタ350で印刷出力したりすることができる。以上が図3の、本発明の実施形態における複合機103とプリンタ104のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0057】
次に図4を参照して、本発明の実施形態における各種装置の機能構成を示すブロック図の一例について説明する。図4は、本発明の実施形態における各種装置の機能構成を示すブロック図である。
【0058】
認証情報送信部401は、クライアントPC101が学内サーバにログインするための認証情報を送信する。認証情報管理部402は、クライアントPC101および複合機103からの接続要求に対し学内サーバ102が接続の可否を判断する認証部である。
【0059】
仮在学証明書発行要求部403は、仮在学証明書の発行要求を学内サーバに送信する。仮在学証明書生成部404は、クライアントPC101から受付けた仮在学証明書の発行要求に従って仮在学証明書を生成し、クライアントPC101に配信する。
【0060】
予約票生成部405は、後述の正式在学証明書生成部406と正式在学証明書印刷ジョブ生成部407の機能を利用せずに正式在学証明書発行処理を行う際(第2の実施例として後述)に用いる予約票を生成し、仮在学証明書生成部404が生成する仮在学証明書の配信と同時にクライアントPC101に配信する。
【0061】
正式在学証明書生成部406は、仮在学証明書生成部404生成した仮在学生成書と対応する正式在学証明書を、仮在学証明書の生成と同時に自動的に生成する。
【0062】
本発明の実施形態における仮在学証明書と正式在学証明書はどちらも、認証情報管理部402で認証に利用したID情報、例えば学生ID等の認証情報と、学内サーバの保持する証明書のフォーマットデータとの組み合わせで生成されるものであり、例えば同一のタイミングで、同一の認証情報に基づいて生成されたことを以って対応付けられるものとする。
【0063】
正式在学証明書印刷ジョブ生成部407は、正式在学証明書生成部406で生成された正式在学証明書の印刷ジョブを生成する生成部である。
【0064】
データ保持部408は、正式在学証明書印刷ジョブ生成部407において生成した印刷ジョブを、認証情報管理部402で認証に利用した学生ID等の認証情報と紐付けて、学内サーバ102内で保持する。なお、図4に記載の予約番号は、第2の実施例で用いる予約票414と対応した、例えば複数の英数字組み合わせ等の番号である(例えば図13の予約コード1302)。
【0065】
証明書・予約票取得部409は、学内サーバ102における、仮在学証明書生成部404から配信された仮在学証明書を受信し、クライアントPC101の画面に表示する。この際、予約票生成部405において予約票が生成され、配信された場合は、前記仮在学証明書の文書データと共に予約票のデータも受信する。
【0066】
印刷指示部410は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスを介した操作指示に従って、プリンタ104に、証明書・予約票取得部409が取得したデータの印刷ジョブを生成、送信し、印刷を指示する指示部である。
【0067】
印刷ジョブ取得部411は、クライアントPC101から送信された印刷ジョブを取得する。印刷部412は、印刷ジョブ取得部411が取得した印刷ジョブを用紙に印刷する。例えば仮在学証明書413、予約票414を印刷する。
【0068】
複合機103の認証情報送信部415は、複合機103から学内サーバ102にログインするためのログイン情報を送信する。例えば、カードリーダで読み取ったICカードのカード情報を学内サーバに対して送信する。
【0069】
印刷ジョブ取得部416は、複合機103が学内サーバに接続する際に利用した認証情報をもとに、データ保持部408から、同一の認証情報を有する印刷ジョブを取得して、該印刷ジョブの一覧データを複合機103に送信する。
【0070】
印刷ジョブ表示部417は、印刷ジョブ取得部416により送信された印刷ジョブをすべてタッチパネルに表示する表示制御を行う。印刷部418は、ユーザによる選択指示を受け付けた印刷ジョブの取得要求を学内サーバ102に送信し、該取得要求を受けた学内サーバ102が送信した印刷ジョブを印刷する。これにより正式在学証明書419が印刷される。
【0071】
なお、本発明の第1の実施形態においては、まず正式在学証明書の印刷ジョブの一覧データを複合機103に送信し、複合機103からのジョブ取得要求に従って正式在学証明書の印刷ジョブを複合機103に送信する形態を取っているが、印刷ジョブの送信方法については必ずしも本形態に限るものではない。
【0072】
例えば、複合機103が、前記一覧データを表示するための表示部(タッチパネル等)を有していない場合、複合機103への一覧データの送信を行わずに印刷ジョブを送信し、印刷ジョブ表示部417で印刷ジョブを表示する表示制御を行うことなく、印刷部418で正式在学証明書419印刷を行うようにしてもよい。
【0073】
また、スキャン部420は、前述の予約票生成部405において予約票を生成する第2の実施形態において、予約票414のスキャンを受け付ける。スキャンデータ送信部421は、スキャン部420において取得したスキャンデータを、学内サーバ102に送信する。
【0074】
スキャンデータ解析部422は、複合機103から受信した予約票のスキャンデータを解析し、予約番号と予約番号に紐付く認証情報を取得し、正式在学証明書生成部406に送信する。以上が図4に示す、本発明の実施形態における各種装置の機能構成を示すブロック図の一例についての説明である。
【0075】
以下、図5〜図6を参照し、仮在学証明書の発行を以って正式在学証明書の印刷ジョブを生成し、認証情報である学生IDと紐付けて記憶することで、複合機にログインした際の正式在学証明書印刷を容易にする第1の実施例について説明する。
【0076】
まず、図5を参照して、本発明の第1の実施形態における仮在学証明書の発行と正式在学証明書の印刷ジョブの生成処理の一例の詳細について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態における仮在学証明書の発行と正式在学証明書の印刷ジョブの生成処理の一例の詳細を示すフローチャートである。
【0077】
ステップS501において、クライアントPC101のCPU201は、ウェブブラウザから学内サーバ102にログインするため画面であるログイン画面901(図9を参照して後述)のような画面から、認証情報を学内サーバ102に送信する。尚、認証情報には学生を識別する、例えば学生証であるICカードに記憶されている学生ID等を用いることを前提とする。
【0078】
ここで、図9を参照してクライアントPC101から学内サーバ102にログインするための認証情報の入力を受け付けるログイン画面の構成の一例について説明する。図9は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101から学内サーバ102にログインするための認証情報の入力を受け付けるログイン画面の構成の一例を示す図である。
【0079】
図9に示すようにログイン画面901は、URL入力受付部902、学生ID入力受付部903、パスワード入力受付部904、「ログイン」ボタン905等によって構成されている。URL入力受付部902は、ログイン画面901を表示画面に表示するためのURLの入力を受け付ける入力受付部である。
【0080】
学生ID入力受付部903は、学内サーバ102にログインするための認証情報である学生IDの入力を受け付ける入力受付部である。パスワード入力受付部904は、ICカードを用いずに学内サーバ102にログインするための認証情報であるパスワードの入力を受け付ける入力受付部である。
【0081】
「ログイン」ボタン905は、学生ID入力受付部903で入力を受け付けた学生IDと、パスワード入力受付部904で入力を受け付けたパスワード情報を学内サーバ102に送信することで、学内サーバ102へのログインを要求するためのボタンである。以上が図9の、クライアントPC101から学内サーバ102にログインするための認証情報の入力を受け付けるログイン画面の構成の一例の説明である。
【0082】
図5の説明に戻る。クライアントPC101のCPU201は、ログイン画面901の「ログイン」ボタン905の押下を受け付けることで、認証情報を学内サーバ102に送信し、学内サーバ102へログインする(つまり、クライアント装置からのログインを受け付ける)。ログインを行った場合、リクエスト送信画面1001(図10を参照して後述)が表示画面に表示される。
【0083】
ここで図10を参照して、本発明の実施形態に係るクライアントPC101の表示画面に表示されるリクエスト送信画面の構成の一例について説明する。図10は、本発明の実施形態に係るクライアントPC101の表示画面に表示されるリクエスト送信画面の構成の一例を示す図である。
【0084】
図10に示すようにリクエスト送信画面1001は、学生ID表示部1002、「仮在学証明書発行」ボタン1003、URL表示部1004等によって構成されている。学生ID表示部は、学内サーバ102にログインに用いられた学生IDを表示する表示部である。
【0085】
「仮在学証明書発行」ボタン1003は、学内サーバ102に対して、仮在学証明書の発行要求を行うためのボタンである。URL表示部1004は、リクエスト送信画面1001のURLを表示する表示部である。以上が図10の、本発明の実施形態に係るクライアントPC101の表示画面に表示される、リクエスト送信画面の構成の一例についての説明である。
【0086】
図5の説明に戻る。クライアントPC101のCPU201は、リクエスト送信画面1001で仮在学証明書発行ボタン1003の押下を受け付けることにより、学内サーバ102に仮在学証明書の発行要求を送信する(ステップS502)。尚、発行要求送信時に同時に学生IDを送信する。学内サーバ102のCPU201はクライアントPC101からの仮在学証明書発行要求を受信する(ステップS503)。
【0087】
ステップS504において、学内サーバ102のCPU201は、クライアントPC101から受信した仮在学証明書発行要求に応じて、ステップS501で取得した認証情報である学生IDから特定される、各学生の仮在学証明書の生成のために必要な情報を用いて仮在学証明書を発行する。この際、仮在学証明書生成のために必要な情報は、クライアントPC101より送信された学生IDをキーとして外部メモリ211等の記憶装置(図4でいう認証情報管理部402)から取得する。発行する仮在学証明書は例えば仮在学証明書画面1101に表示されているような証明書である。学内サーバ102のCPU201は、ステップ504で発行した仮在学証明書を、クライアントPC101に配信する。
【0088】
ここで図11を参照して、本発明の第1の実施形態におけるクライアントPC101の表示画面に表示される、仮在学証明書の構成の一例について説明する。図11は、本発明の第1の実施形態におけるクライアントPC101の表示画面に表示される、仮在学証明書の構成の一例を示す図である。図11に示すように、仮在学証明書画面1101は学生ID記載部1102、本文記載部1103、発行日記載部1104等から構成されている。
【0089】
学生ID記載部1102は、仮在学証明書の発行の要求を行う際に用いられた学生IDを記載する記載部である。本文記載部1103は、仮在学証明書の本文を記載する記載部であり、該本文の記載には、予め学内サーバ102の外部メモリ211等の記憶装置に記憶されている在学証明書のフォーマットデータに記録された本文データを利用している。
【0090】
発行日記載部1104は、学内サーバ102のCPU201が仮在学証明書を発行した発行日時を記載する記載部である。以上が図11の、本発明の第1の実施形態における仮在学証明書の構成の一例についての説明である。
【0091】
図5の説明に戻る。クライアントPC101のCPU201は、仮在学証明書を学内サーバ102より取得する(ステップS505)。このとき取得した仮在学証明書を仮在学証明書画面1101に表示する。これにより、クライアントPC101のCPU201は、仮在学証明書の発行要求から取得までの処理を終了する。
【0092】
また、学内サーバ102のCPU201は、ステップS504で仮在学証明書を発行したことを受けて、ステップS504で発行した仮在学証明書の数と同じ数だけ正式在学証明書を生成する。この際、仮在学証明書生成のために必要な情報は、クライアントPC101のCPU201により送信された学生IDをキーとして認証情報管理部から取得する。
【0093】
生成した正式在学証明書の印刷ジョブは、仮在学証明書を発行する際に用いた認証情報認である学生IDと、ジョブ生成の履歴情報とともに外部メモリ211等の記憶装置に記憶した印刷ジョブと認証情報の関連付けの状態については図14を参照して後述する。
【0094】
ここで図14を参照して、本発明の第1の実施形態における、学生IDと正式在学証明書のジョブの関連付けデータテーブルの構成の一例について説明する。図14は本発明の第1の実施形態における、学生IDと正式在学証明書のジョブの関連付けデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0095】
図14に示す通り、関連付けデータテーブル1401は、学生ID1402、ジョブID1403、ジョブ生成日1404、ジョブ名称1405から構成される。学生ID1402には、学内サーバ102のCPU201が仮在学証明書を発行する際に用いた認証情報である学生IDが設定される。
【0096】
ジョブID1403には、正式な在学証明書の印刷ジョブを一意に識別するために、該印刷ジョブを記憶する際に付与するID情報が設定される。学内サーバ102のCPU201は、ジョブID1403を図15のジョブID1502を特定する際のキー情報として用いる。
【0097】
ここで図15を参照して、本発明の第1の実施形態における、正式な在学証明書の印刷ジョブの保存形態を示すデータテーブルの構成の一例について説明する。図15は、本発明の第1の実施形態における、正式な在学証明書の印刷ジョブの保存形態を示すデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0098】
図15に示す通り、印刷ジョブデータテーブル1501は、ジョブID1502、印刷ジョブ1503から構成される。ジョブID1502は、図14のジョブID1403の説明で前述した通り、正式な在学証明書の印刷ジョブを一意に識別するために、該印刷ジョブを記憶する際に付与するID情報が設定される。
【0099】
印刷ジョブ1503には、ジョブID1502の値をジョブIDとして有する、外部メモリ211等の記憶装置に記憶された、スプールフォルダに記憶されている正式な在学証明書の印刷ジョブが設定される。以上が図15の、本発明の第1の実施形態における、正式な在学証明書の印刷ジョブの保存形態を示すデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0100】
図14の説明に戻る。ジョブ生成日1404には、正式在学証明書の生成日時が設定される。ジョブ名称1405には、学内サーバ102のCPU201が仮在学証明書を発行することで生成された正式在学証明書の印刷ジョブのジョブ名称が設定される。本実施形態では、ジョブ名称1405には、デフォルトとして“在学証明書”が設定されるものとする。以上が図14の、本発明の第1の実施形態における、学生IDと正式在学証明書のジョブの関連付けデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0101】
図5の説明に戻る。学内サーバ102のCPU201は、ステップS506で認証情報である学生IDと、正式在学証明書の印刷ジョブと、ジョブ生成の履歴情報を記憶した後、処理を終了する。以上が図5の、本発明の第1の実施形態における仮在学証明書の発行と正式在学証明書の印刷ジョブの生成処理の一例について説明である。
【0102】
次に図6を参照して、本発明の第1の実施形態における正式在学証明書の印刷処理の一例の詳細について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態における正式在学証明書の印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0103】
ステップS601において、複合機103のCPU301は学内サーバ102に接続するための認証情報を送信し、ログインを行う。尚、認証情報には学生を識別する学生ID等を用いることを前提とする。また、複合機103からユーザが学内サーバ102に接続するための認証情報の入力は、ICカードをかざすことにより不図示のカードリーダから取得しても良いし、複合機のパネル上にソフトウェアキーボートを表示させて入力しても良い。(つまり、画像処理装置からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいてデータの発行、記憶を行う情報処理装置)。
【0104】
ステップS602において、学内サーバ102のCPU201は、複合機103から送信された認証情報のうち学生ID等の学生を識別する項目をキーとして、ステップS601で取得した学生IDと同一の学生IDの値を学生ID1402にもつ正式在学証明書の印刷ジョブを検索し、取得する。
【0105】
学内サーバ102のCPU201は、ステップS602で取得した印刷ジョブの件数が1件以上か否かを判定する。ステップS602で取得した印刷ジョブが0件の場合、処理をステップS608へと進める。ステップS602で取得した印刷ジョブが1件以上の場合、処理をS604に進める(ステップS603)。
【0106】
取得した印刷ジョブが0件の場合(ステップS602でNO)、学内サーバ102のCPU201は、ステップS601で取得した学生IDに紐付いて記憶された正式在学証明書の印刷ジョブが無いことを示すデータを複合機103に送信する。複合機103のCPU301は、前記正式在学証明書の印刷ジョブが無いことを示すデータを受信することで、正式在学証明書の一覧データを表示画面に表示することなく、不図示のメインメニュー画面を表示画面に表示する(ステップS607)。
【0107】
複合機103のCPU301は、不図示の前記メニュー画面よりユーザからの操作を受け付けることで、その他処理を実行する(ステップS608)。ここでいうその他処理とは、学生IDに紐付いて記憶された正式在学証明書の印刷ジョブの選択操作以外の操作であって、例えば、不図示のクライアントPCより受信した印刷ジョブの印刷、紙文書のコピー、スキャン、FAX、ログアウト処理等の処理のことである。
【0108】
一方、ステップS601で取得した学生IDに紐付いた正式な在学証明書の印刷ジョブが1件以上あった場合(ステップS602でYES)、学内サーバ102のCPU201はステップS602で取得した印刷ジョブの一覧情報を複合機103に送信する(ステップS604)。
【0109】
複合機103のCPU301はステップS602により送信された印刷ジョブを受信し(ステップS605)、受信した一覧データに基づいて、印刷ジョブの一覧を複合機103の操作部であるタッチパネルに表示する(ステップS606)。この際表示する画面は、例えば印刷ジョブ一覧表示画面1201のような画面である。
【0110】
ここで図12を参照して、本発明の実施形態における印刷ジョブを一覧表示する表示画面の構成の一例について説明する。図12は、本発明の実施形態における印刷ジョブを一覧表示する表示画面の構成の一例を示す図である。
【0111】
図12に示すように、印刷ジョブ一覧表示画面1201は、チェックボックス1202、ジョブ名称表示部1203、発行日表示部1204、「印刷」ボタン1205、「削除」ボタン1206、「メインメニュー」ボタン1207等によって構成されている。
【0112】
チェックボックス1202は、ジョブ名称表示部1203と発行日表示部1204に設定された名称及び発行日を、それぞれジョブ名称1405とジョブ生成日1404に有する正式在学証明書の印刷ジョブの選択を受け付けたか否かで、チェックの有無を表示するチェックボックスである。
【0113】
ジョブ名称表示部1203は、表示されている印刷ジョブの名称である、図14のジョブ名称1405に設定されたジョブ名称を表示する。発行日表示部1204は、該発行日1204を有する正式在学証明書の印刷ジョブの発行日を表示する表示部であって、ジョブ生成日1404に設定された生成日を表示する。
【0114】
「印刷」ボタン1205は、タッチパネルである操作部330に表示される印刷ジョブ一覧表示画面1201で選択を受け付けた印刷ジョブを印刷するためのボタンである。「削除」ボタン1206は、タッチパネルである操作部に表示される印刷ジョブ一覧表示画面1201で選択を受け付けた印刷ジョブを削除するためのボタンである。
【0115】
「メインメニュー」ボタン1207は、印刷ジョブ一覧表示画面1201から、図6のステップS608の説明で前述したその他処理を行うための、不図示のメインメニュー画面に操作部330に表示される画面を遷移させるためのボタンである。以上が図12の、本発明の実施形態における印刷ジョブを一覧表示する表示画面の構成の一例の説明である。
【0116】
図6の説明に戻る。複合機103のCPU301は、操作部であるタッチパネルに表示した印刷ジョブの一覧から、選択操作を受け付けなかった場合(ステップS609でNO)、複合機103のCPU301は処理をステップS607へ移行する。
【0117】
一方、タッチパネルに表示した印刷ジョブの一覧から印刷ジョブの選択操作を受け付けた場合(ステップS609でYES)、複合機103のCPU301は選択された印刷ジョブの印刷指示を受け付けたか否かを判定する(ステップ610)。
【0118】
受け付けた指示が印刷指示ではなかったと判定した場合、複合機103のCPU301は処理をステップS611に移行し、受け付けた指示が削除指示か否かを判定する。受け付けた指示が削除指示でないと判定した場合、複合機103のCPU301は処理をステップS606へと移行し、再度印刷ジョブ一覧画面1201のような画面を操作部であるタッチパネルに表示する。
【0119】
受け付けた指示が削除指示であると判定した場合(ステップS611でYES)、選択を受け付けた印刷ジョブの削除要求を学内サーバ102に送信し、学内サーバ102のCPU201は該削除要求に応じて正式在学証明書の印刷ジョブを削除し(ステップS612)、処理を終了する。
【0120】
複合機103のCPU301は、ステップS610で受け付けた指示が選択を受け付けた正式在学証明書の印刷ジョブの印刷指示であった場合(ステップS610でYES)、学内サーバ102に選択を受け付けた印刷ジョブの取得要求を送信する(ステップS613)。
【0121】
複合機103からの印刷ジョブの取得要求を受信した(ステップS614)学内サーバ102のCPU201は、該取得要求に応じて印刷ジョブを複合機103に送信する(ステップS615)。
【0122】
複合機103のCPU301は、学内サーバ102より、ステップS609で選択を受け付けた正式在学証明書の印刷ジョブを受信し(ステップS616)、印刷を実行する(ステップS617)。以上が図6の、本発明の第1の実施形態における正式在学証明書の印刷処理の一例の詳細の説明である。
【0123】
尚、本実施形態においては、在学証明書の印刷データの一覧を複合機103に送信して表示し、操作を受け付けることで印刷を実行するが、実施の方法は必ずしもこれに限るものではない。例えば、表示機器を有さない画像処理装置(複合機103、プリンタ104等)へのログインが行われ、該ログインに用いた学生IDに紐付いた正式在学証明書の印刷ジョブが存在する場合、画像処理装置に一覧データを送信せずに印刷ジョブを送信することで、正式在学証明書の印刷を行わせることが考えられる。
【0124】
以上が仮在学証明書の発行をもって正式在学証明書の印刷ジョブを生成し、認証情報である学生IDと紐付けて記憶することで、複合機にログインした際の正式在学証明書印刷を容易にする第1の実施例の説明である。
【0125】
次に、図7〜図8を参照して、仮在学証明書の発行時に正式在学証明書の印刷ジョブの生成を行わずに、予約票を発行し、複合機にログインして予約票をスキャンすることで正式在学証明書の印刷ジョブを生成して印刷する第2の実施例について説明する。
【0126】
まず図7を参照し、本発明の第2の実施形態における予約票の発行処理の一例の詳細について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態における予約票の発行処理の詳細を示すフローチャートである。
【0127】
ステップS701において、クライアントPC101のCPU201は、学内サーバ102に接続してログインするための認証情報を送信する。尚、認証情報には学生を識別する学生ID等を用いることを前提とする。
【0128】
ステップS701で学内サーバ102にログインしたクライアントPC101のCPU201は、リクエスト送信画面1001(図10)のようなリクエスト画面から、学内サーバ102に仮在学証明書の発行要求を送信する。尚、発行要求送信時に同時に学生IDを送信する。ステップS703において、学内サーバ102のCPU201は、クライアントPC101からの仮在学証明書発行要求を受信する。
【0129】
ステップS704において、学内サーバ102のCPU201は、仮在学証明書を生成する。この際、仮在学証明書生成のために必要な情報は、クライアントPC101により送信された学生IDをキーとして外部メモリ211等の記憶装置(認証情報管理部402)から取得する。
【0130】
学内サーバ102のCPU201は、ステップS704において、同時に予約票を生成し、クライアントPC101に配信する。なお、発行する予約票には予約番号を生成して記載し(図15を参照して後述)、外部メモリ211(データ保持部)保存する。生成した仮在学証明書と予約票を、同時にクライアントPC101に配信する。
【0131】
同時に、ステップS704において、学内サーバ102のCPU201は、発行した予約番号と、ステップS701でクライアントPC101より受信した学生IDと紐付けて、外部メモリ211等の記憶装置に記憶する。学生IDと予約番号の関連付けについては図16を参照して後述する。この際、正式在学証明書の印刷ジョブは生成しない。
【0132】
ここで図16を参照して、本発明の第2の実施形態における学生IDと予約番号の関連付けデータテーブルの構成の一例について説明する。図16は、本発明の第2の実施形態における学生IDと予約番号の関連付けデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0133】
図16に示す通り、予約票データテーブル1601は、学生ID1603と、予約番号1602、予約数1604等によって構成されている。学生ID1603は、仮在学証明書及び予約票の発行を行う際に用いた学生IDを設定する。学生ID1603は、予約番号1602が、いずれの学生IDに帰属するものかを判別するため、及び、正式在学証明書の印刷ジョブを生成する際に、いずれの学生IDに基づいた正式在学証明書の印刷ジョブを生成するかを判断するさいに用いられる。
【0134】
予約番号1602は、図7のステップS704において学内サーバのCPU201が発行した予約票を特定するために用いる番号である予約番号が設定される。予約番号1602は、後述するステップS708において印刷された予約票を、図8のステップS804において複合機103でスキャンした際に特定するための番号として用いられる。ステップS705以降、図8の説明で後述する。
【0135】
予約数1604は、予約番号1602を有する予約票が生成される際に発行された仮在学証明書の数を設定する。これにより、発行された仮在学証明書の数と同じだけの正式在学証明書の印刷ジョブの生成を予約数として設定する。以上が図16の、本発明の第2の実施形態における学生IDと予約番号の関連付けデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0136】
図7の説明に戻る。クライアントPC101のCPU201は、学内サーバ102より配信された仮在学証明遺書と予約票を取得して表示画面に表示する(ステップS705)。図13は表示画面に表示する画面の一例である。
【0137】
ここで図13を参照して、本発明の第2の実施形態におけるクライアントPCの、予約票を表示した画面の構成の一例について説明する。図13は、本発明の第2の実施形態におけるクライアントPCの、予約票を表示した画面の構成の一例を示す図である。
【0138】
図13に示すように、予約票表示画面1301は、予約コード1302等によって構成されている。予約コード1302は予約票における予約番号であり、予約番号は、複合機103でスキャンされ、学内サーバ102のCPU201によって解析され、取得されて、学生ID1603と紐付いて記憶される予約番号1602と照合するために用いられる。以上が図13の、本発明の第2の実施形態におけるクライアントPCの、予約票を表示した画面の構成の一例を示す図の説明である。
【0139】
図7の説明に戻る。クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの印刷指示を受け付けることにより、画面に表示された仮在学証明書と予約票の印刷指示をプリンタ104に送信する(ステップS706)。
【0140】
プリンタ104のCPU301はクライアントPC101からの印刷指示を受信し(ステップS707)、受信した仮在学証明書と予約票を印刷する(ステップS708)。以上が、図7に示す、本発明の第2の実施形態における予約票の発行処理の詳細を示すフローチャートについての説明である。
【0141】
次に、図8を参照し、本発明の第2の実施形態における予約票を利用した正式在学証明書の発行処理の詳細を示すフローチャートについて説明する。
【0142】
ステップS801において、複合機103のCPU301は、学内サーバ102に接続するための認証情報を送信し、ユーザのログインを受け付ける。なお、複合機103からユーザが学内サーバ102に接続するための認証情報の入力は、ICカードをかざすことにより不図示のカードリーダから取得しても良いし、複合機のパネル上にソフトウェアキーボートを表示させて入力しても良い。
【0143】
複合機103のCPU301は、初期の操作画面である不図示のメインメニューを表示する(ステップS802)。そして、ユーザによる操作指示であって受け付けた操作指示がスキャン指示か否かを判断する(ステップS803)。
【0144】
複合機103のCPU301は、受け付けた操作指示が予約票のスキャンではないと判定した場合、処理をステップS805に移行し、ユーザから受け付けた操作指示に従ったスキャン以外のその他処理を実行する(その他処理については図6のステップS609の説明で前述)。
【0145】
受け付けた操作指示がスキャンであると判定した場合(ステップS803でYES)、処理をステップS804に移行し、スキャンを実行し、スキャンデータを学内サーバ102に送信する。
【0146】
学内サーバ102のCPU201は、複合機103よりスキャンデータを受信すると、受信したスキャンデータを解析する(ステップS806)。そして、スキャンデータが予約票であるか否かを判定する(ステップS807)。具体的にはスキャンデータから予約番号が取得可能であった場合、該スキャンデータを予約票であると判定し、取得不可能であった場合スキャンデータが予約票でないと判定する。スキャンデータが予約票でないと判定した場合は処理を終了する。
【0147】
スキャンデータが予約票であると判定した場合(ステップS807でYES)、学内サーバ102のCPU201は予約番号を取得し、外部メモリ211等の記憶装置に記憶された、ステップS801で複合機103より受信した学生IDと同一の学生IDを学生ID1603に有する予約番号1602に、取得した予約番号と同一の予約番号を有する予約票データテーブル1601が存在するか否かを判定する(ステップS808)。
【0148】
学内サーバ102のCPU201は、同一の予約番号を有する予約票データテーブル1601が存在しない判定した場合処理を終了し、同一の予約番号を有する予約票データテーブル1601が存在すると判定した場合は、処理をステップS809に移行する。
【0149】
学内サーバ102のCPU201は、ステップS808で同一の予約番号を有すると判定した予約票データテーブル1601の予約数1604から予約枚数データを取得して、複合機103に送信する(ステップS809)。
【0150】
複合機103のCPU301は予約枚数データを受信し(ステップS810)、受信した予約枚数に応じて、在学証明書のデータを表示画面に一覧表示する(ステップS811)。一覧表示画面は、例えば、図11に示す印刷ジョブ一覧表示画面1201のような画面である。
【0151】
ただし、ここで表示される印刷ジョブ一覧表示画面の正式在学証明書の印刷ジョブは本実施形態においては未生成であるため、ユーザからの印刷指示を受け付けることでこれから生成される仮の印刷ジョブであり、表示されるジョブ名称は、前記仮印刷ジョブのジョブ名称であって、発行日表示部1204に表示される発行日は印刷ジョブの発行日ではなく予約票が発行された発行日を表示するものとする。
【0152】
複合機103のCPU301は、タッチパネルより操作指示を受け付け、受け付けた指示が仮印刷ジョブの選択指示か否かを判定する(ステップS812)。受け付けた指示が選択指示でないと判定した場合、処理をステップS802に移行する。
【0153】
複合機103のCPU301は、受け付けた指示が選択指示であると判定した場合、選択されている仮印刷ジョブの印刷指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS813)。印刷指示を受け付けなかったと判定した場合は、処理をステップS814に移行して、削除指示を受け付けたかを判定する。
【0154】
削除指示を受け付けなかったと判定した場合は処理をステップS811に移行し、削除指示を受け付けたと判定した場合は、選択されている仮印刷ジョブの数だけ、予約枚数の数をマイナスするように、削除要求を学内サーバ102に送信する(同じくステップS814)。
【0155】
学内サーバ102のCPU201は、受信した削除要求に応じた数を予約票データテーブル1601の予約数1604から削除し、設定数値をマイナスする(ステップS815)。そして、予約数1604が0になったか否かを判定し、0になった場合は処理を終了する。0にならなかった場合は処理をステップS811に移行する(ステップS821)。
【0156】
一方、印刷ジョブ一覧表示画面1201において、選択された仮印刷ジョブの印刷指示を受け付けたと判定した場合(ステップS813でYES)、複合機103のCPU301は、選択された枚数分の印刷ジョブの生成要求を学内サーバ102に送信する(ステップS816)。
【0157】
学内サーバ102のCPU201は、複合機103より受信した生成要求に応じて正式在学証明書の印刷ジョブを生成し、ジョブを生成した数だけ予約数1604に設定された数値をマイナスする。マイナスすることによって、数値が0になった場合は、該予約番号を予約番号1602に有するデータを削除する(ステップS817)。
【0158】
尚、本発明の実施形態においてはジョブを生成した数だけ予約数1604に設定された数値をマイナスする構成を取っているが、実施の構成は必ずしもこれに限るものではない。例えば、選択されたジョブの数に関わらず、印刷ジョブの生成指示を受け付けたことをもって、該予約番号を予約番号1602に有するデータを削除するようにしてもよい。
【0159】
学内サーバ102のCPU201は、ステップS817で生成した正式在学証明書の印刷ジョブを複合機103に送信し(ステップS818)、複合機103のCPU301は学内サーバ102より印刷ジョブを受信する(ステップS819)。
【0160】
複合機103のCPU301は受信した印刷ジョブを印刷する(ステップS820)。以上が図8の、本発明の第2の実施形態における予約票を利用した正式在学証明書の発行処理の詳細を示すフローチャートについての説明である。
【0161】
以上が図8の、本発明の第2の実施形態における予約票を利用した正式在学証明書の発行処理の詳細を示すフローチャートについての説明である。
【0162】
以上のように、上記実施体系によれば、正式在学証明書とは異なる証明書としての仮在学証明書の発行を以って、後に行う正式在学証明書の印刷を容易にすることができる。
【0163】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0164】
以上、図5〜図8を用いて、仮在学証明書の発行を以って正式在学証明書のジョブの生成を行う実施形態を第1の実施形態と、仮在学証明書とともに発行される正式在学証明書の印刷に用いる予約票を利用した正式在学証明書の生成を第2の実施形態とについて詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0165】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0166】
以下、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについて説明する。本発明の実施形態における学内サーバ102は、クライアントPC、または複合機103からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいてデータの発行、記憶を行う学内サーバ102は、クライアントPC101からの仮在学証明書の発行要求を受け付け(前記クライアント装置からの文書データの発行要求を受け付ける発行要求受付手段)、該発行要求に従って仮在学証明書を発行する(前記発行要求受付手段で受け付けた発行要求に従って、第1の文書データを生成し発行する発行手段)。
【0167】
第1の実施形態においては、該仮在学証明書の発行を以って正式在学証明書を発行し(前記発行手段で発行した第1の文書データを発行する場合に、前記第1の文書データに対応した第2の文書データを生成する生成手段)、正式在学証明書の印刷ジョブを生成して学生ID等の認証情報と紐付けて外部メモリ211等の記憶装置に記憶する(前記生成手段で生成した第2の文書データを、印刷データとして、前記クライアント装置より取得した認証情報と紐付けて記憶する記憶手段)。
【0168】
後に、複合機103からのログインを受け付けた場合に、ログイン時に取得した学生IDと同一の学生IDと紐付いて、学内サーバ102の記憶装置に記憶されている正式在学証明書の印刷ジョブを特定し(前記画像処理装置から認証情報を取得してログインを受け付けた場合に、前記記憶手段で記憶した第2の文書データであって、前記画像処理装置より取得した認証情報と一致する認証情報と紐付いて記憶された第2の文書データを特定する特定手段)、複合機103に送信する(前記特定手段で特定した第2の文書データを、前記画像処理装置に送信する送信手段)。
【0169】
また、第2の実施形態においては、仮在学証明書の発行時には正式在学証明書の生成、記憶は行わず、仮在学証明書と共に予約票を発行して複合機103へ送信し、予約票に記載した予約番号と同一の予約番号を学生IDとを紐付けて外部メモリ等の記憶装置に記憶する(前記発行手段で第1の文書データを発行するとともに、前記第2の文書データを生成するために用いる予約票を生成する第2の生成手段。また、前記送信手段は、前記第2の生成手段で予約票を生成した場合、前記予約票を前記画像処理装置に送信することを特徴とする)。
【0170】
学内サーバ102は、予約票のスキャンデータを受信して解析し、該スキャンデータから予約番号を取得すると、該予約番号と紐付いて記憶されている学生IDを特定し、各学生の正式在学証明書の生成に必要な情報を取得して、正式在学証明書の生成を行う。生成した正式在学証明書は印刷ジョブとして生成し、複合機103へ送信する(前記第2の生成手段で生成した前記予約票のスキャンデータを受信するスキャンデータ受信手段とを更に備え、前記生成手段は、前記第2の生成手段で前記予約票を生成した場合には、前記生成手段で前記第2の文書データの生成を行わず、前記スキャンデータ受信手段で前記予約票のスキャンデータを受信することによって、第2の文書データの生成を行うことを特徴する)。
【0171】
尚、第1の実施形態、第2の実施形態に関わらず、印刷ジョブを複合機103に送信する際には、まず、正式在学証明書の印刷ジョブの一覧データを送信することで、複合機103の表示画面に印刷ジョブの一覧を表示させるものとする(前記送信手段は、前記画像処理装置が表示画面を表示する画像表示部を有する場合、前記画像処理装置の表示画面に前記第2の文書データの印刷データの一覧を表示するための一覧データを送信することを特徴とする)。
【0172】
また、複合機103が表示画面を表示する表示部を持たない場合は、一覧データの送信を行うことなく印刷ジョブを送信することで、複合機103に印刷を実行させる(前記送信手段は、前記画像処理装置が表示画面を表示する画像表示部を有さない場合、前記画像処理装置の表示画面に前記第2の文書データの印刷データの一覧を表示するための一覧データの送信を行わず、前記第2の文書データの印刷データを送信することを特徴とする)。以上が、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについての説明である。

【符号の説明】
【0173】
101 クライアントPC
102 学内サーバ
103−1 複合機
103−2 複合機
104 プリンタ
200 情報処理装置(サーバ、PC)
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 キーボード
210 CRTディスプレイ
211 外部メモリ(HD、FD)
300 画像処理装置(複合機、プリンタ)
301 CPU
302 RAM
303 ROM
304 HDD
305 Network I/F
306 MODEM
307 操作部 I/F
308 IMAGE BUS I/F
309 外部 I/F
310 システムバス
311 RIP
312 プリンタI/F
313 スキャナI/F
314 画像処理部
315 画像バス
320 コントローラユニット
330 操作部
340 カードリーダ
350 プリンタ
360 スキャナ
401 認証情報送信部
402 認証情報管理部
403 仮在学証明書発行要求部
404 仮在学証明書生成部
405 予約票生成部
406 正式在学証明書生成部
407 正式在学証明書印刷ジョブ生成部
408 データ保持部
409 証明書・予約票取得部
410 印刷ジョブ指示部
411 印刷ジョブ取得部
412 印刷部
413 仮在学証明書
414 予約票
415 認証情報送信部
416 印刷ジョブ取得部
417 印刷ジョブ表示部
418 印刷部
419 在学証明書
420 スキャン部
421 スキャンデータ送信部
422 スキャンデータ解析部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント装置、または画像処理装置からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいてデータの発行、記憶を行う情報処理装置であって、
前記クライアント装置からの文書データの発行要求を受け付ける発行要求受付手段と、
前記発行要求受付手段で受け付けた発行要求に従って、第1の文書データを生成し発行する発行手段と、
前記発行手段で発行した第1の文書データを発行する場合に、前記第1の文書データに対応した第2の文書データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した第2の文書データを、印刷データとして、前記クライアント装置より取得した認証情報と紐付けて記憶する記憶手段と、
前記画像処理装置から認証情報を取得してログインを受け付けた場合に、前記記憶手段で記憶した第2の文書データであって、前記画像処理装置より取得した認証情報と一致する認証情報と紐付いて記憶された第2の文書データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した第2の文書データを、前記画像処理装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記発行手段で第1の文書データを発行するとともに、前記第2の文書データを生成するために用いる予約票を生成する第2の生成手段と、
前記第2の生成手段で生成した前記予約票のスキャンデータを受信するスキャンデータ受信手段とを更に備え、
前記生成手段は、前記第2の生成手段で前記予約票を生成した場合には、前記生成手段で前記第2の文書データの生成を行わず、前記スキャンデータ受信手段で前記予約票のスキャンデータを受信することによって、第2の文書データの生成を行うことを特徴とし、
前記送信手段は、前記第2の生成手段で予約票を生成した場合、前記予約票を前記画像処理装置に送信すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記画像処理装置が表示画面を表示する画像表示部を有する場合、前記画像処理装置の表示画面に前記第2の文書データの印刷データの一覧を表示するための一覧データを送信することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記画像処理装置が表示画面を表示する画像表示部を有さない場合、前記画像処理装置の表示画面に前記第2の文書データの印刷データの一覧を表示するための一覧データの送信を行わず、前記第2の文書データの印刷データを送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
クライアント装置、または画像処理装置からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいてデータの発行、記憶を行う情報処理装置の制御方法であって、
前記クライアント装置からの文書データの発行要求を受け付ける発行要求受付工程と、
前記発行要求受付工程で受け付けた発行要求に従って、第1の文書データを生成し発行する発行工程と、
前記発行工程で発行した第1の文書データを発行する場合に、前記第1の文書データに対応した第2の文書データを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した第2の文書データを、印刷データとして、前記クライアント装置より取得した認証情報と紐付けて記憶する記憶工程と、
前記画像処理装置から認証情報を取得してログインを受け付けた場合に、前記記憶工程で記憶した第2の文書データであって、前記画像処理装置より取得した認証情報と一致する認証情報と紐付いて記憶された第2の文書データを特定する特定工程と、
前記特定工程で特定した第2の文書データを、前記画像処理装置に送信する送信工程と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
クライアント装置、または画像処理装置からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいてデータの発行、記憶を行う情報処理装置を、
前記クライアント装置からの文書データの発行要求を受け付ける発行要求受付手段と、
前記発行要求受付手段で受け付けた発行要求に従って、第1の文書データを生成し発行する発行手段と、
前記発行手段で発行した第1の文書データを発行する場合に、前記第1の文書データに対応した第2の文書データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した第2の文書データを、印刷データとして、前記クライアント装置より取得した認証情報と紐付けて記憶する記憶手段と、
前記画像処理装置から認証情報を取得してログインを受け付けた場合に、前記記憶手段で記憶した第2の文書データであって、前記画像処理装置より取得した認証情報と一致する認証情報と紐付いて記憶された第2の文書データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した第2の文書データを、前記画像処理装置に送信する送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
情報処理装置へログインし、文書データの発行を要求するクライアント装置と、前記クライアント装置からのログインを受け付け、ログインに用いた認証情報に基づいて文書データの発行と記憶を行う情報処理装置と、前記文書データを印刷する画像処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記クライアント装置からの文書データの発行要求を受け付ける発行要求受付手段と、
前記発行要求受付手段で受け付けた発行要求に従って、第1の文書データを生成し発行する発行手段と、
前記発行手段で発行した第1の文書データを発行する場合に、前記第1の文書データに対応した第2の文書データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した第2の文書データを、印刷データとして、前記クライアント装置より取得した認証情報と紐付けて記憶する記憶手段と、
前記画像処理装置から認証情報を取得してログインを受け付けた場合に、前記記憶手段で記憶した第2の文書データであって、前記画像処理装置より取得した認証情報と一致する認証情報と紐付いて記憶された第2の文書データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した第2の文書データを、前記画像処理装置に送信する送信手段と
を備え、
前記画像処理装置は、
前記送信手段で送信された第2の文書データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した第2の文書データの一覧を、表示画面に表示する表示手段と、
前記受信手段で受信した第2の文書データを印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−137873(P2012−137873A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288720(P2010−288720)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】