情報処理装置、その制御方法及びプログラム
【課題】全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保すること。
【解決手段】受信した電子メールであるオリジナルメールに対応するダミーメールを生成して、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする。当該状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定し、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する。
【解決手段】受信した電子メールであるオリジナルメールに対応するダミーメールを生成して、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする。当該状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定し、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子メールを用いた情報交換が行われる機会が増加している。しかしながら、当該機会の増加に伴う除法漏洩の可能性の増大が問題視されている。例えば、電子メール送信後、当該電子メールの送信先の装置がメールを受信可能な状態にない場合に、当該送信先のメールボックスに当該電子メールが長時間蓄積される可能性があり、第三者に情報が読み取られてしまう可能性がある。メールボックスにメールを保留することによる情報漏洩の可能性を低減すべく、FAXメールの送信先の画像形成装置が起動しているか等の、送信先の機器のメール受信可否を確認してからFAXメールを送信する技術が公開されている。(例えば特許文献1に公開されている技術)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−34266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1に記載の技術においては、通常のメールシステムにおいて、to、cc、bccのような複数の送信先種別を用いた電子メールの送信や、複数の送信先が設定された電子メールの送信を行う場合の処理について何ら記載されていない。
【0005】
例えば、複数設定された送信先の内、全ての送信先に対し開封通知の返信要求を送信し、送信先から開封通知メールを受信する毎に、当該開封通知の返信元に電子メールを送信する場合、情報共有のタイミングが合わず、複数のメール相手との的確な情報交換が阻害されるという問題が生じる。
【0006】
また、全ての送信先から開封通知メールを受信した後に、本来の電子メールを送信する場合、全ての送信先からの開封通知を受信するまで時間がかかってしまうため、当該電子メールを受信可能な状態にある送信先への当該電子メールの送信が遅れ、電子メールによる情報交換のリアルタイム性が損なわれてしまう。
【0007】
本発明は、全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保する情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置は、複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態における情報処理装置を含むシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における、中継サーバ200の機能構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態における、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例を示す図である。
【図14】本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず図1を参照して、本発明の実施形態における情報処理装置を含むシステムの構成の一例について説明する。図1は、本発明の情報処理装置を含むシステムの構成の一例を示す図である。
【0012】
本発明の情報処理装置を含むシステムは、図1に示すように、クライアントPC101、中継サーバ200、メールサーバ300、メールサーバ310、PC110、PC111、PC120等を備えて構成されている。WAN105、LAN106、LAN107、LAN108は上記の各装置を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。
【0013】
クライアントPC101は、電子メールの送信機能を有する。中継サーバ200はクライアントPC101から送信された電子メールを受信し、各LAN及びWANを介して、メールサーバ300、メールサーバ310に電子メールを送信する機能を有する。
【0014】
本実施形態においては、中継サーバ200がメールサーバの役割を兼ねるものとして説明する。尚、中継サーバ200と不図示のメールサーバを別々の筐体と構成してもよい。
【0015】
メールサーバ300、メールサーバ310は、中継サーバ200より送信された電子メールを受信する機能を有する。PC110、PC111、PC120は、それぞれが接続している通信網(LAN)を介してメールサーバ300、メールサーバ310と通信し、電子メールを開封する機能を有する。以上が図1の、本発明の実施形態における、情報処理装置を含むシステムの構成の一例についての説明である。
【0016】
次に、図2を参照して、図1に示す各種装置のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0017】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0018】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0019】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0020】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0021】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0023】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0024】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。以上が図2の、本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0025】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における、中継サーバ200の機能構成の一例について説明する。図3は、中継サーバ200の機能構成の一例を示す図である。
【0026】
図3に示すように、中継サーバ200は、送信先種別判定部301、送信先抽出部302、ダミーメール生成部303、ダミーメール送信部304、開封通知受信部305、メール送信可否判定部306を備えている。
【0027】
送信先種別判定部301は、電子メールの送信先の種別がto、cc、bccのいずれの種別に該当するかを判定する。送信先抽出部302は、外部装置から受信した電子メールの送信先メールアドレスを抽出する抽出部である。
【0028】
ダミーメール生成部303は、前記送信先抽出部302で抽出した電子メールの送信先に対応するダミーメールを生成する生成部である。
【0029】
ここでいうダミーメールとは、クライアントPC101から受信した電子メールに対応するメールであって、当該電子メールから抽出した送信先が設定された、当該前記送信先のメール受信可否の状態を確認する状態確認要求を含むメールである。状態確認要求とは、例えば開封通知の送信要求のことである。尚、当該状態確認要求は、開封通知の送信要求に限られるものではない。
【0030】
ダミーメール送信部304は、ダミーメールを送信先に送信する送信部である。開封通知受信部305は、送信したダミーメールに対する開封通知であって、状態確認要求に対する応答に該当する情報を受信部である。
【0031】
メール送信可否判定部306は、受信した開封通知の示す情報に基づいて、当該開封通知の要求元であるダミーメールに対応する電子メールを送信先に送信するか否かを判定する。
【0032】
具体的には、当該送信先が電子メールを受信可能な状態であることを示している場合、当該開封通知の要求元であるダミーメールに対応する電子メールを送信先に送信し、受信不可能な状態であることを示している場合には、当該開封通知の要求元であるダミーメールに対応する電子メールを送信しない。以上が図3の、本発明の実施形態における、中継サーバ200の機能構成の一例についての説明である。
【0033】
〔第1の実施形態〕
次に、以下図4〜図7を参照して、本発明の第1の実施形態における、クライアントPC101からの電子メールの送信から、中継サーバ200からの当該電子メールに対応するダミーメールの送信、当該電子メールの送信までの処理について説明する。
【0034】
第1の実施形態において、本発明は、電子メールの主たる送信先(to)に設定された送信先に対し、情報交換のタイミングをずらすことなく、確実に電子メールを受信させる事を目的とする。
【0035】
すなわち、第1の実施形態では、複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置について説明する。
【0036】
まず、図4を参照して、本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要について説明する。図4は、本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要を示すフローチャートである。
【0037】
中継サーバ200のCPU201は、クライアントPC101から電子メールを受信し、当該電子メールに対応するダミーメールを生成して、送信先に送信する(ステップS401)。
ステップS401の処理の詳細については、図5の説明にて後述する。
【0038】
ここで図5を参照して、本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細について説明する。図5は、本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0039】
クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS501)、受け付けた指示が、電子メールの送信指示か否かを判定する(ステップS502)。
【0040】
受け付けた指示が電子メールの送信指示であると判定した場合(ステップS502でYES)、クライアントPC101のCPU201は、当該送信指示の対象となった電子メールを送信する(ステップS503)。
【0041】
受け付けた指示が電子メールの送信指示でないと判定した場合(ステップS502でNO)、受け付けた指示に従って、電子メールの送信以外の処理である、その他の処理を実行する(ステップS508)。具体的には、例えば、既にメーラが立ち上げられている場合に受け付けるメールの作成指示、送信先の設定指示、メールの受信指示、メールの保存指示等が挙げられる。
【0042】
中継サーバ200のCPU201は、当該電子メールを受信し(ステップS504)、当該電子メールのtoに設定された送信先のメールアドレスを取得する(ステップS505)。そして、取得したメールアドレスを送信先に設定したダミーメールを生成し(ステップS506)、送信先に送信する(ステップS507)。
【0043】
尚、当該ダミーメールには、当該送信先が電子メールを受信可能な状態にあるか否かを確認するための状態確認の要求(開封通知の返信要求)が含まれるものとする。
【0044】
また、当該ダミーメールの容量を、ステップS504で受信したメールであって、当該ダミーメールの作成元であるオリジナルメールと同じデータ容量にしたり、当該オリジナルメールに添付ファイルが付与されていた場合には、当該添付ファイルと同じファイル形式の添付ファイルを当該ダミーメールに付与したりすることで、当該ダミーメールを送信することによる送信先のメールの受信可否の状態を、より正確に確認することが可能である。
【0045】
また、本実施形態においては、ステップS505で取得する送信先をtoに設定された送信先としているが、取得する当該送信先は、必ずしもtoのみに限るものではない。ステップS505において、to以外の送信先を合わせて取得した場合の処理の一例については、第3の実施形態の説明にて後述する。以上が図5の、本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細についての説明である。
【0046】
図4の説明に戻る。PC110のCPU201は、ステップS401において中継サーバ200から送信されたダミーメールを受信する。そして、当該ダミーメールに設定された状態確認要求である開封通知に対する応答を含む開封通知メールを生成し、返信する(ステップS402)。ステップS402の処理の詳細については、図6の説明にて後述する。
【0047】
ここで図6を参照して、本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細について説明する。図6は、本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細を示すフローチャートである。
【0048】
PC110のCPU201は、電子メールを受信し(ステップS601)、当該電子メールが開封通知要求を含むダミーメールか否かを判定する(ステップS602)。
【0049】
受信したメールが開封通知要求を含むダミーメールでないと判定した場合(ステップS602でNO)は処理を終了し、受信したメールが開封通知要求を含むダミーメールであると判定した場合(ステップS602でYES)は、処理をステップS603に移行する。
【0050】
PC110のCPU201は、当該ダミーメールに付与された開封通知の要求に応じて、当該ダミーメールの送信元である中継サーバ200に対し、開封通知を送信する(ステップS604)。以上が図6の、本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細についての説明である。
【0051】
図4の説明に戻る。中継サーバ200のCPU201は、ステップS403にて、取得した状態確認情報を基に、図5のステップS504でクライアントPC101より受信した電子メールを処理する(ステップS403)。ステップS403の処理の詳細は、図7の説明にて後述する。以上が図4の本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要についての説明である。
【0052】
ここで図7を参照して、本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細について説明する。図7は、本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0053】
中継サーバ200のCPU201は、図5のステップS507で送信したダミーメールに対する返信である開封通知を、全ての送信先から受信したか否かを判定する(ステップS701)。開封通知を受信したと判定した場合(ステップS701でYES)、図5のステップS504で受信した電子メールであり、ステップS506で生成したダミーメールに対応するメールであるオリジナルメールの送信先が、メールを受信可能な状態にあると判断し、当該オリジナルメールを送信先に送信する(ステップS702)。
【0054】
尚、受信した開封通知が図5のステップS507で送信したダミーメールに対する返信であるかどうかは、図14のダミーメールヘッダ情報1400のMessage−ID1403と、開封通知メールヘッダ情報1450のReferences1452を参照、比較して判断する。ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の詳細については、図14の説明で後述する。
【0055】
ここで図14を参照して、本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例について説明する。図14は、本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例を示す図である。
【0056】
図14に示す通り、ダミーメールヘッダ情報1400は、送信先記載部1401、開封通知要求部1402、Message−ID1403等を備えて構成されている。また、開封通知メールヘッダ情報1450は、返信元表示部1451、References1452、Report−type1453等を備えて構成されている。
【0057】
ダミーメールヘッダ情報1400の送信先記載部1401は、当該ダミーメールの送信先のメールアドレス、及び送信先の種別であるto、cc、bccの情報が設定されている。開封通知要求部1402は開封通知要求が設定されていることを示す。Message−ID1403は、当該ダミーメールを一意に識別するためのIDである。
【0058】
尚、当該ダミーメールのMessage−ID1403には、当該ダミーメールの生成の基となったオリジナルメールと同一のMessage―IDが設定され、中継サーバ200のCPU201は、両メールのMessage―IDが同一である場合に、当該ダミーメールとオリジナルメールが対応していると判断する。
【0059】
開封通知メールヘッダ情報1450の返信元表示部1451は、当該開封通知メールを返信した返信元のメールアドレスが設定されている。References1452は、当該開封通知メールがいずれのMessage−IDを有するダミーメールに対する返信かを示すIDが設定されている。
【0060】
中継サーバ200のCPU201は、Message−ID1403と、References1452が一致する場合に、当該開封通知メールが当該ダミーメールに対する返信であると判断する。
【0061】
Report−type1453は、当該開封通知メールのメール種別が設定されている。尚、当該Report−type1453には、当該開封通知メールが開封通知メールであることを特定する旨の情報が設定されている。以上が図14の、本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例についての説明である。
【0062】
図7の説明に戻る。中継サーバ200のCPU201は、図5のステップS507で送信したダミーメールに対する返信である開封通知を受信していないと判定した場合(ステップS701でNO)、処理をステップS703に移行し、前記ダミーメールの送信から一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS703)。
【0063】
一定時間が経過していないと判定した場合(ステップS703でNO)、処理をステップS701に戻す。一方、一定時間が経過したと判定した場合(ステップS703でYES)、前記オリジナルメールの送信先が、メールを受信可能な状態にないと判断し、当該オリジナルメールを送信しない旨をクライアントPC101に通知する(ステップS704)。
【0064】
この際、図13のダミーメール送信履歴テーブル1300のflag1306の値を2(2=送信不可)に更新する。ダミーメール送信履歴テーブル1300の詳細については図13の説明で後述する。
【0065】
また、ここでいう一定時間が経過したか否かの判断は、図11に示すダミーメール送信履歴テーブル1300と、条件データテーブル1310を参照することでなされるものである。ダミーメール送信履歴テーブル1300、及び、条件データテーブル1310の詳細については、図13の説明にて後述する。以上が図7の、本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細についての説明である。
【0066】
ここで図13を参照して、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例について説明する。図13は、本発明の実施形態における、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例を示す図である。
【0067】
図13に示す通り、ダミーメール送信履歴テーブル1300は、MESSAGE−ID1301、送信先メールアドレス1302、送信先種別1303、生成日時1304、送信日時1305、flag1306から構成されている。
【0068】
MESSAGE−ID1301は、当該ダミーメールを一意に識別するためのIDが設定される。送信先メールアドレス1302は、当該ダミーメールの送信先であって、当該ダミーメールの基となったオリジナルメールの送信先のうちのひとつである。
【0069】
送信先種別1303は、当該ダミーメールの送信先に設定された送信先メールアドレスの送信先種別(to、cc、bcc)を示す情報が設定される。送信先種別1303には、当該ダミーメールに対応するオリジナルメールに設定された送信先種別と同一の種別が設定される。
【0070】
生成日時1304は、当該ダミーメールが生成された日時を示す。送信日時1305は、当該ダミーメールを各送信先に送信した日時を示す。
【0071】
flag1306は、当該ダミーメールに含まれる要求であって、送信先のメール受信可否の状態の状態確認要求に対応する状態確認の結果を示す。例えば、中継サーバ200のCPU201は、図7のステップS701において、当該ダミーメールに対する返信である開封通知を受信したと判定した場合(ステップS701でYES)、当該ダミ−メールの送信先が電子メールを受信可能な状態であると判断し、flag1306に1の値を設定する。
【0072】
また、中継サーバ200のCPU201は、図7のステップS703において、当該ダミーメールを送信してから一定時間が経過したと判定した場合(ステップS703でYES)、前記オリジナルメールの送信先がメールを受信可能な状態にないと判断し、flag1306に2の値を設定する。尚、上記の判断が未だ成されていない場合は、flag1306に0が設定される。これらのflagの値の設定はflag定義1320に定義されている。
【0073】
条件データテーブル1310は、規定時間1311、判定1312等から構成されている。規定時間1311は、中継サーバ200のCPU201が、ダミーメールの送信先が電子メールを受信可能か否か、を判定する際の基準とする規定時間が設定されている。ここでいう規定時間とは、図7のセテップS703の説明における一定時間と同義である。
【0074】
判定1312は、中継サーバ200のCPU201が、ダミーメールの送信から一定時間が経過したか否かの判定を行った際の状態と一致する当該規定時間1311に定められた時間・状態に対応した判定を定める。尚、本実施形態においては、「TRUE=規定時間の経過を待つべく処理を戻す」、「FALSE=送信先は電子メールの受信が不可能である」、とする。
【0075】
例えば、図7のステップS703において、図13の規定時間1311の設定を適用する場合、現在日時n(n=現在日時)が送信日時1305から5分後であれば、規定時間経過を待つべく処理をステップS701に戻す(ステップS703でNOに該当)。
【0076】
現在日時nが送信日時1305から10分後であれば、当該ダミーメールの送信先は電子メールの受信が不可能であると判断し、処理をステップS704に進める(ステップS703でYESに該当)。
【0077】
flag定義1320は、flag1306に設定するflagの定義である。以上が図13の、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例についての説明である。
【0078】
〔第2の実施形態〕
続いて、図8〜10図を参照して、本発明の第2の実施形態における、クライアントPC101からの電子メールの送信から、当該オリジナルメールの送信までの処理について説明する。
【0079】
第2の実施形態において、本発明は、電子メールの主たる送信先(to)に設定された送信先に対し、情報交換のタイミングをずらすことなく、確実に電子メールを受信させる事を目的とする。本発明の第1の実施形態が、オリジナルメールのtoに設定された送信先と同一の送信先にダミーメールを送信し、一定時間内に開封通知を受信することで、当該送信先(to)が電子メールを受信可能なものと判断し、オリジナルメールを送信する構成を取っているのに対し、本発明の第2の実施形態は、オリジナルメールの送信先(to)のメールサーバと通信可能か否かを確認し、当該確認結果を以て、当該送信先の電子メールの受信可否を判断する構成を取る。
【0080】
まず図8を参照して、本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。尚、図8に記載の処理は、本発明の第1の実施形態における、図4のステップS401の詳細処理に該当するものとする。
【0081】
クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS801)、受け付けた指示が、電子メールの送信指示か否かを判定する(ステップS802)。
【0082】
受け付けた指示が電子メールの送信指示であると判定した場合(ステップS802でYES)、クライアントPC101のCPU201は、当該送信指示の対象となった電子メールを送信する(ステップS803)。
【0083】
受け付けた指示が電子メールの送信指示でないと判定した場合(ステップS802でNO)、受け付けた指示に従って、電子メールの送信以外の処理である、その他の処理を実行する(ステップS808)。前記その他の処理については、図5の説明で前述したとおりである。
【0084】
中継サーバ200のCPU201は、当該電子メールを受信し(ステップS804)、当該電子メールのtoに設定された送信先を取得し(ステップS805)、当該送信先を設定したダミーメールを生成する(ステップS806)。尚、当該ダミーメールには開封通知の返信要求を付与しないものとする。
【0085】
そして、取得した送信先のメールサーバ(ここでは図1のメールサーバ300とする。)に対し、当該メールサーバ300が電子メールを受信可能な状態にあるか否かを確認するためのダミーメールを送信する(ステップS807)。
【0086】
尚、ステップS805で取得する送信先は、必ずしもtoのみに限定する必要はない。以上が図8の、本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細についての説明である。
【0087】
次に図9を参照して、本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0088】
尚、図9に記載の処理は、本発明の第1の実施形態における、図4のステップS403の詳細処理に該当するものとする。第2の実施形態においては、図1のPC110による開封通知の返信処理を要しないため、図4のステップS402の処理に該当する処理についての説明は割愛する。
【0089】
中継サーバ200のCPU201は、図8のステップS807でダミーメールを送信した送信先からのエラー情報を受信したか否かを判定する(ステップイS901)。エラー情報を受信していないと判定した場合(ステップS901でNO)、当該状態確認データの送信から一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS902)。
【0090】
尚、ステップS903の判定の基準となる一定時間とは、本発明の第1の実施形態における図13の条件データテーブル1310に設定されるデータを用いて判定するものとする。
【0091】
また、当該判定の基準となる当該状態確認データの送信日時については、本発明の第1の実施形態における、図13のダミーメール送信履歴テーブル1300の送信日時1305に該当するデータを用いて特定するものとする。
【0092】
中継サーバ200のCPU201は、ステップS902で当該ダミーメールの送信から一定時間が経過していないと判定した場合(ステップS902でNO)、処理をステップS901に戻す。
【0093】
当該ダミーメールの送信から一定時間が経過したと判定した場合(ステップS902でYES)、処理をステップS903に移行し、当該状態確認データに対応するオリジナルメールを送信先に対し送信する(ステップS903)。
【0094】
一方、ステップS901において、図8のステップS807でダミーメールを送信した送信先からのエラー情報を受信したと判定した場合(ステップS901でYES)、中継サーバ200のCPU201は、当該送信先のメールサーバ300が、電子メールを受信可能な状態にないと判断し、オリジナルメールを送信せず、当該オリジナルメールの送信元であるクライアントPC101に対して、当該オリジナルメールの送信を行わない旨を通知する(ステップS904)。以上が図9の、本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細についての説明である。
【0095】
尚、第2の実施形態の説明においては、メールサーバ300に対して、オリジナルメールに対応するダミーメールを送信し、メールサーバ300を送信元とするエラー通知を一定時間受信しない場合は、送信先が電子メールを受信可能であると判定してオリジナルメールを送信する構成を取ったが、必ずしもダミーメールを生成する必要はない。
【0096】
例えば、オリジナルメールを当該オリジナルメールのtoに設定された送信先にのみ送信し、一定時間エラー通知が返ってこない場合に、当該送信先が電子メールを受信可能であると判定して、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先以外の残りの送信先に対し、当該オリジナルメールを送信する構成を取ってもよい。
【0097】
続いて、図10〜図12を参照して、本発明の第3の実施形態における、クライアントPC101からの電子メールの送信から、当該オリジナルメールの送信までの処理について説明する。
【0098】
〔第3の実施形態〕
前述した本発明の第1の実施形態においては、オリジナルメールのtoに設定された送信先と同一の送信先にダミーメールを送信し、一定時間内に開封通知を受信することで、当該送信先(to)が電子メールを受信可能なものと判断し、全ての当該送信先(to)から開封通知を受信した場合に、オリジナルメールを送信する構成を取っている。
【0099】
これに対し、本発明の第3の実施形態においては、オリジナルメールtoに設定された送信先以外の送信先(cc、bcc)に対するダミーメールを、toに対するダミーメールと合わせて生成し、送信する。
【0100】
第3の実施形態において、本発明は、前記主たる送信先(to)がメールを受信可能であることを確認できた場合に、それまでに、メールの受信が可能であることが確認されている送信先と、前記主たる送信先とに電子メールを送信することで、確実に、送信先に電子メールを受信させることが可能な仕組みを提供することを目的とする。
【0101】
すなわち、第3の実施形態では、複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記電子メール受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミー生成手段と、前記ダミー生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールに設定された送信先に送信し、前記第1の電子メールに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする受信状態確認手段と、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する確認結果取得手段と、前記確認結果取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が、電子メールを受信可能か否かを判定する送信可否判定手段と、前記送信可否判定手段で、電子メールを受信可能であると判定した前記状態確認の確認先である送信先が、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先か否かを判定する送信先種別判定手段と、前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、それまでに前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先に対し、前記第1の電子メールを送信する電子メール送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置、について説明する。
【0102】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。まず図10を参照し、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0103】
クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS1001)、受け付けた指示が、電子メールの送信指示か否かを判定する(ステップS1002)。
【0104】
受け付けた指示が電子メールの送信指示であると判定した場合(ステップS1002でYES)、クライアントPC101のCPU201は、当該送信指示の対象となった電子メールを送信する(ステップS1003)。
【0105】
受け付けた指示が電子メールの送信指示でないと判定した場合(ステップS1002でNO)、受け付けた指示に従って、その他の処理を実行する(ステップS1008)。
【0106】
中継サーバ200のCPU201は、当該電子メールを受信し(ステップS1004)、当該電子メールのto、cc、bccに設定された送信先のメールアドレスを取得する(ステップS1005)。そして、取得したメールアドレスを送信先に設定したダミーメールを生成する(ステップS1006)。
【0107】
当該ダミーメールには、当該送信先が電子メールを受信可能な状態にあるか否かを確認するための状態確認要求(開封通知要求)が含まれるものとする。
【0108】
中継サーバ200のCPU201は、図13のダミーメール送信履歴テーブル1300のうち、ステップS1006で生成したダミーメールの送信履歴のflag1306を全て0=開封通知未受信に設定し、送信先に送信する(ステップS1007)。以上が図10の、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細についての説明である。
【0109】
次に図11を参照して、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細について説明する。図11は、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0110】
中継サーバ200のCPU201は、図10のステップS1008で送信したダミーメールに対する返信である開封通知を受信したか否かを判定する(ステップS1101)。開封通知を受信したと判定した場合(ステップS1101でYES)、受信した開封通知の送信元の送信先種別toであるか否かを判定する(ステップS1102)。
【0111】
当該送信種別がtoでないと判定した場合(ステップS1102でNO)、当該開封通知の要求元であるダミーメールの送信履歴におけるflag1306の値を1(1=送信可)に更新して、処理をステップS1101に戻す(ステップS1108)。
【0112】
当該送信種別がtoであると判定した場合(ステップS1102でYES)、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメール送信履歴テーブル1300より、当該開封通知の要求元であるダミーメールのMessage−IDと同一のIDをMESSAGE−ID1301に有する、flag1306に1の値が設定されている送信先を取得する(ステップS1103)。
【0113】
そして、中継サーバ200のCPU201は、図10のステップS1004で受信したオリジナルメールの送信先のうち、ステップS1103で取得した送信先のみを設定した、当該オリジナルメールと同一の内容のメールを生成し、送信する(ステップS1104)。ステップS1104の処理の詳細については、図12の説明で後述する。
【0114】
ここで図12を参照して、開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細について説明する。図12は、開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【0115】
中継サーバ200のCPU201は、オリジナルメールと同一の内容(本文、添付ファイル、開封通知の要求等)を有する、送信先が空の新規メールを生成する(ステップS1201)。そして、図11のステップS1103で取得した送信先のうち1つを抽出し(ステップS1202)当該抽出した送信先の送信先種別1303に応じて、送信先を設定する。
【0116】
つまり、送信先種別1303にtoが設定されている送信先は、当該新規メールのtoの送信先として設定され、送信先種別1303にccが設定されている送信先は、当該新規メールのccの送信先として設定される。
【0117】
中継サーバ200のCPU201は、図10のステップS1103で取得した全ての送信先を当該新規メールの送信先に設定したか否かを判定し(ステップS1204)、まだ設定済でない送信先が残っている場合(ステップS1204でNO)は処理をステップS1202に戻す。
【0118】
全ての送信先を設定したと判定した場合は(ステップS1204でYES)、処理をステップS1205に移行し、図10のステップS1103で取得した送信先のMessage−IDと同一IDをMESSAGE−ID1301に有する、flag1306の値が1以外であって、且つ、送信先種別1303がbcc以外の送信先を取得する(ステップS1205)。
【0119】
そして、ステップS1205で取得した送信先に対して、当該新規メールと同一の内容のメールを送信予定である旨の情報を、当該新規メールに付与する(ステップS1206)。以上が図12の、開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細についての説明である。
【0120】
図11の説明に戻る。中継サーバ200のCPU201は、ステップS1105において、ステップS1104で生成した新規メールを送信先に送信し、当該新規メールに設定された送信先を含むダミーメール送信履歴のflag1306の値を4に更新する(ステップS1105)。
【0121】
そして、オリジナルメールのtoに設定された全ての送信先から開封通知を受信したか否かを判定し(ステップS1109)、前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信したと判定した場合(ステップS1109でYES)、処理を終了する。前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信していないと判定した場合(ステップS1109でNO)、処理をステップS1101に戻す。
【0122】
中継サーバ200のCPU201は、ステップS1101において、ダミーメールに対する開封通知を受信していないと判定した場合(ステップS1101でNO)、当該ダミーメールを送信してから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS1106)。
一定時間が経過していないと判定した場合(ステップS1106でNO)、処理をステップS1101に戻す。
【0123】
一定時間が経過していると判定した場合(ステップS1103でYES)、当該ダミーメールの送信先が電子メールを受信可能な状態にないと判断し、当該ダミーメールに対応するオリジナルメールの送信を行わず、当該オリジナルメールの送信を行わない旨を当該オリジナルメールの送信元であるクライアントPC101に通知する(ステップS1107)。
【0124】
更に、ステップS1105での新規メールの送信後、ステップS1109において前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信したと判定した時点で、未だ前記新規メールが送信されていない送信先を設定した保留メールを生成し、クライアントPC101に返信するようにしてもよい。
【0125】
また、当該保留メールに、ステップS1105で送信された新規メールの送信先を特定するための情報を付与するようにしてもよい。この場合、オリジナルメールのbccに設定された送信先の情報は付与しないものとする。以上が図11の、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細についての説明である。
【0126】
以上のように、本発明によれば、全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保することができる。
【0127】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0128】
以上、図4〜図12を用いて第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態について説明したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0129】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0130】
以下、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについて説明する。
【0131】
本発明の第1の実施形態において、中継サーバ200のCPU201はクライアントPC101から電子メールを受信し(請求項1の、「複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段」/ステップS504)、受信したメールのtoに設定された送信先を送信先に設定し、開封通知要求を付与した電子メールであって、前記受信した電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成する(請求項1の「受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段」及び、請求項2の、「前記ダミーメール生成手段は、開封通知要求を付与したダミーメールを生成することを特徴とし」/ステップS506)。
【0132】
中継サーバ200のCPU201は、当該ダミーメールを送信先に送信して、開封通知が返信されてくるか否かによって、当該送信先のメール受信可否を確認する(請求項1の、「前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段」/ステップS507)。
【0133】
具体的には、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信したこと、または、前記開封通知を受信しないまま一定時間が経過したことによって、前記状態確認の結果を取得したものとする(請求項1の、「前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段」/ステップS701、ステップS703)。
【0134】
ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信した場合には、当該送信先が電子メールを受信可能であると判断し、一定時間内に開封通知を受信しない場合は、当該送信先が電子メールを受信不可能であると判断する(請求項2の「前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が電子メールを受信可能であるか否かを判定する第2の判定手段」、及び、「前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記ダミーメールに対する返信である開封通知を受信した場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定する」)。
【0135】
そして、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメールを送信してから一定時間内に、全ての送信先(to)からの、当該ダミーメールに対する返信である開封通知を受信したか否かを判定し(請求項1の「前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段」/ステップS701)、全ての送信先(to)からの開封通知を受信した場合に、当該ダミーメールの作成元であり、当該ダミーメールに対応するメールであるオリジナルメールを、送信先に送信する(請求項1の「前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段」/ステップS702)。
【0136】
また、本発明の第2の実施形態に示すように、開封通知要求を付与しないダミーメールを生成し、当該送信先(to)に送信し後一定時間内にエラー通知を受信しない場合には、当該送信先が電子メールを正常に受信可能であると判定し、エラー通知を受信した場合には、当該送信先が電子メールを受信不可能であると判定する方法も考えられる(請求項3の、「前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記電子メールに対する返信としてのエラー通知を受信しない場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定することを特徴とする」/ステップS901、ステップS902)。
【0137】
また、当該ダミーメールの容量を、オリジナルメールと同じデータ容量にしたり、当該オリジナルメールに添付ファイルが付与されていた場合には、当該添付ファイルと同じファイル形式の添付ファイルを当該ダミーメールに付与したりすることで、当該ダミーメールを送信することによる送信先のメールの受信可否の状態を、より正確に確認することが可能である(請求項4の、「前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールと同じ容量を有するダミーメールを生成することを特徴とする」、及び、請求項5の「前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールに添付された添付ファイルと同じ形式を有する添付ファイルを添付したダミーメールを生成することを特徴とする」/ステップS506)。
【0138】
更に、第3の実施形態において、中継サーバ200のCPU201は、クライアントPC101から電子メールを受信する(請求項6の、「複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する電子メール受信手段」/ステップS1004)。
【0139】
そして、受信した電子メールであるオリジナルメールを作成元とし、当該オリジナルメールの全ての送信先に対するダミーメールを生成する(請求項6の「前記電子メール受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミー生成手段」/ステップS1005、ステップS1006)。
【0140】
中継サーバ200のCPU201は、当該ダミーメールを送信先に送信して、開封通知が返信されてくるか否かによって、当該送信先のメール受信可否を確認する(請求項6の、「前記ダミー生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールに設定された送信先に送信し、前記第1の電子メールに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする受信状態確認手段」/ステップS1007)。
【0141】
具体的には、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信したこと、または、前記開封通知を受信しないまま一定時間が経過したことによって、前記状態確認の結果を取得したものとする(請求項6の、「前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する確認結果取得手段」)。
【0142】
ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信した場合には、当該送信先が電子メールを受信可能であると判断し、一定時間内に開封通知を受信しない場合は、当該送信先が電子メールを受信不可能であると判断する(請求項6の「前記確認結果取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が、電子メールを受信可能か否かを判定する送信可否判定手段」)。
【0143】
当該開封通知を受信した場合に(ステップS1101でYES)、当該開封通知がオリジナルメールのtoに設定された送信先と同一の送信先かを判定する(請求項6の「前記送信可否判定手段で、電子メールを受信可能であると判定した前記状態確認の確認先である送信先が、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先か否かを判定する送信先種別判定手段」/ステップS1102)。
【0144】
前記toに設定された送信先と同一の送信先であると判定した場合、前記オリジナルメールを、前記ダミーメールの送信時、又は、当該開封通知を受信する前に受信した開封通知であって、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先を返信元とする別の開封通知の受信時から、当該開封通知の受信時までの間である期間内に受信した開封通知の返信元である送信先に、当該オリジナルメールを送信する(請求項6の「前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、それまでに前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先に対し、前記第1の電子メールを送信する電子メール送信手段」/ステップS1105)。
【0145】
尚、ここでは当該送信先に対してオリジナルメールを送信するとしたが、送信する電子メールは、オリジナルメールと同一の内容を有する別のメールであってもよい。例えば、前記期間内に受信した開封通知の返信元を前記オリジナルメールから抽出し、抽出した送信先を設定した新規メールを生成してもよい(請求項8の「送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先を設定した新たな電子メールである第2の電子メールを生成する新規メール生成手段」/ステップS1104)。
【0146】
また、中継サーバ200のCPU201は、例えば、オリジナルメールのtoに設定された送信先が複数ある場合であって、当該toに設定された送信先の全てに開封通知要求を付与したダミーメールを送信する場合、前記toに設定された送信先を返信元とする開封通知を受信する毎に、当該ダミーメールの送信時、又は、当該開封通知を受信する前に受信した開封通知であって、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先を返信元とする別の開封通知の受信時から、当該開封通知の受信までの間に、電子メールを受信可能であると判定した送信先に対して当該オリジナルメールを送信する(請求項7の「前記電子メール送信手段は、前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した時点で、前記第1の電子メールを送信することを特徴とする」/ステップS1103〜ステップS1105)
【0147】
ここで送信する電子メールは、前記オリジナルメールでなく、前記新規メールであってもよい(請求項8の「前記電子メール送信手段は、前記新規メール生成手段で生成した第2の電子メールを送信に送信することを特徴とする」/ステップS1105)
【0148】
更に、中継サーバ200のCPU201は、送信するメールである送信メール(オリジナルメール、又は新規メール)の送信先のユーザに、前記送信メールと同一の内容のメールを送信予定であって、未だ当該送信の処理が行われていない送信先が存在することを認識させるべく、当該送信メールに、当該オリジナルメールの送信先に設定された送信先であって、当該送信メールの送信先に設定されていない送信先を特定する情報(例えば、メールアドレス、メールアドレスに対応するユーザ名等)を付与する(請求項9の「前記第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与する第1の付与手段」/ステップS1206)。
【0149】
この時、当該オリジナルメールのbccに設定された送信先を特定する情報は付与しない(請求項9の「前記第1の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与しないことを特徴とする」)
【0150】
更に、ステップS1105での新規メールの送信後、ステップS1109において前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信したと判定した時点で、未だ前記新規メールが送信されていない送信先を設定した新たなメールを生成し、クライアントPC101に返信するようにしてもよい(請求項10の「前期第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定されなかった送信先を設定した、送信保留メールを生成する送信保留メール生成手段」)。
【0151】
また、当該保留メールに、ステップS1105で送信された新規メールの送信先を特定するための情報を付与するようにしてもよい(請求項10の「前記送信保留メール生成手段で生成した送信保留メールに、前記電子メール送信手段で送信した電子メールの送信先を特定する情報を付与する第2の付与手段」)。
【0152】
この場合、オリジナルメールのbccに設定された送信先の情報は付与しないものとする(請求項10の「前記第2の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定された送信先を特定する情報を、前記送信保留メールに付与しないことを特徴とする」)。
【0153】
以上が、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについての説明である。
【符号の説明】
【0154】
101 クライアントPC
200 中継サーバ
300 メールサーバ
310 メールサーバ
110 PC
111 PC
120 PC
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子メールを用いた情報交換が行われる機会が増加している。しかしながら、当該機会の増加に伴う除法漏洩の可能性の増大が問題視されている。例えば、電子メール送信後、当該電子メールの送信先の装置がメールを受信可能な状態にない場合に、当該送信先のメールボックスに当該電子メールが長時間蓄積される可能性があり、第三者に情報が読み取られてしまう可能性がある。メールボックスにメールを保留することによる情報漏洩の可能性を低減すべく、FAXメールの送信先の画像形成装置が起動しているか等の、送信先の機器のメール受信可否を確認してからFAXメールを送信する技術が公開されている。(例えば特許文献1に公開されている技術)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−34266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1に記載の技術においては、通常のメールシステムにおいて、to、cc、bccのような複数の送信先種別を用いた電子メールの送信や、複数の送信先が設定された電子メールの送信を行う場合の処理について何ら記載されていない。
【0005】
例えば、複数設定された送信先の内、全ての送信先に対し開封通知の返信要求を送信し、送信先から開封通知メールを受信する毎に、当該開封通知の返信元に電子メールを送信する場合、情報共有のタイミングが合わず、複数のメール相手との的確な情報交換が阻害されるという問題が生じる。
【0006】
また、全ての送信先から開封通知メールを受信した後に、本来の電子メールを送信する場合、全ての送信先からの開封通知を受信するまで時間がかかってしまうため、当該電子メールを受信可能な状態にある送信先への当該電子メールの送信が遅れ、電子メールによる情報交換のリアルタイム性が損なわれてしまう。
【0007】
本発明は、全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保する情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置は、複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態における情報処理装置を含むシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における、中継サーバ200の機能構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態における、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例を示す図である。
【図14】本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず図1を参照して、本発明の実施形態における情報処理装置を含むシステムの構成の一例について説明する。図1は、本発明の情報処理装置を含むシステムの構成の一例を示す図である。
【0012】
本発明の情報処理装置を含むシステムは、図1に示すように、クライアントPC101、中継サーバ200、メールサーバ300、メールサーバ310、PC110、PC111、PC120等を備えて構成されている。WAN105、LAN106、LAN107、LAN108は上記の各装置を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。
【0013】
クライアントPC101は、電子メールの送信機能を有する。中継サーバ200はクライアントPC101から送信された電子メールを受信し、各LAN及びWANを介して、メールサーバ300、メールサーバ310に電子メールを送信する機能を有する。
【0014】
本実施形態においては、中継サーバ200がメールサーバの役割を兼ねるものとして説明する。尚、中継サーバ200と不図示のメールサーバを別々の筐体と構成してもよい。
【0015】
メールサーバ300、メールサーバ310は、中継サーバ200より送信された電子メールを受信する機能を有する。PC110、PC111、PC120は、それぞれが接続している通信網(LAN)を介してメールサーバ300、メールサーバ310と通信し、電子メールを開封する機能を有する。以上が図1の、本発明の実施形態における、情報処理装置を含むシステムの構成の一例についての説明である。
【0016】
次に、図2を参照して、図1に示す各種装置のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0017】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0018】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0019】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0020】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0021】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0023】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0024】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。以上が図2の、本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0025】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における、中継サーバ200の機能構成の一例について説明する。図3は、中継サーバ200の機能構成の一例を示す図である。
【0026】
図3に示すように、中継サーバ200は、送信先種別判定部301、送信先抽出部302、ダミーメール生成部303、ダミーメール送信部304、開封通知受信部305、メール送信可否判定部306を備えている。
【0027】
送信先種別判定部301は、電子メールの送信先の種別がto、cc、bccのいずれの種別に該当するかを判定する。送信先抽出部302は、外部装置から受信した電子メールの送信先メールアドレスを抽出する抽出部である。
【0028】
ダミーメール生成部303は、前記送信先抽出部302で抽出した電子メールの送信先に対応するダミーメールを生成する生成部である。
【0029】
ここでいうダミーメールとは、クライアントPC101から受信した電子メールに対応するメールであって、当該電子メールから抽出した送信先が設定された、当該前記送信先のメール受信可否の状態を確認する状態確認要求を含むメールである。状態確認要求とは、例えば開封通知の送信要求のことである。尚、当該状態確認要求は、開封通知の送信要求に限られるものではない。
【0030】
ダミーメール送信部304は、ダミーメールを送信先に送信する送信部である。開封通知受信部305は、送信したダミーメールに対する開封通知であって、状態確認要求に対する応答に該当する情報を受信部である。
【0031】
メール送信可否判定部306は、受信した開封通知の示す情報に基づいて、当該開封通知の要求元であるダミーメールに対応する電子メールを送信先に送信するか否かを判定する。
【0032】
具体的には、当該送信先が電子メールを受信可能な状態であることを示している場合、当該開封通知の要求元であるダミーメールに対応する電子メールを送信先に送信し、受信不可能な状態であることを示している場合には、当該開封通知の要求元であるダミーメールに対応する電子メールを送信しない。以上が図3の、本発明の実施形態における、中継サーバ200の機能構成の一例についての説明である。
【0033】
〔第1の実施形態〕
次に、以下図4〜図7を参照して、本発明の第1の実施形態における、クライアントPC101からの電子メールの送信から、中継サーバ200からの当該電子メールに対応するダミーメールの送信、当該電子メールの送信までの処理について説明する。
【0034】
第1の実施形態において、本発明は、電子メールの主たる送信先(to)に設定された送信先に対し、情報交換のタイミングをずらすことなく、確実に電子メールを受信させる事を目的とする。
【0035】
すなわち、第1の実施形態では、複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置について説明する。
【0036】
まず、図4を参照して、本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要について説明する。図4は、本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要を示すフローチャートである。
【0037】
中継サーバ200のCPU201は、クライアントPC101から電子メールを受信し、当該電子メールに対応するダミーメールを生成して、送信先に送信する(ステップS401)。
ステップS401の処理の詳細については、図5の説明にて後述する。
【0038】
ここで図5を参照して、本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細について説明する。図5は、本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0039】
クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS501)、受け付けた指示が、電子メールの送信指示か否かを判定する(ステップS502)。
【0040】
受け付けた指示が電子メールの送信指示であると判定した場合(ステップS502でYES)、クライアントPC101のCPU201は、当該送信指示の対象となった電子メールを送信する(ステップS503)。
【0041】
受け付けた指示が電子メールの送信指示でないと判定した場合(ステップS502でNO)、受け付けた指示に従って、電子メールの送信以外の処理である、その他の処理を実行する(ステップS508)。具体的には、例えば、既にメーラが立ち上げられている場合に受け付けるメールの作成指示、送信先の設定指示、メールの受信指示、メールの保存指示等が挙げられる。
【0042】
中継サーバ200のCPU201は、当該電子メールを受信し(ステップS504)、当該電子メールのtoに設定された送信先のメールアドレスを取得する(ステップS505)。そして、取得したメールアドレスを送信先に設定したダミーメールを生成し(ステップS506)、送信先に送信する(ステップS507)。
【0043】
尚、当該ダミーメールには、当該送信先が電子メールを受信可能な状態にあるか否かを確認するための状態確認の要求(開封通知の返信要求)が含まれるものとする。
【0044】
また、当該ダミーメールの容量を、ステップS504で受信したメールであって、当該ダミーメールの作成元であるオリジナルメールと同じデータ容量にしたり、当該オリジナルメールに添付ファイルが付与されていた場合には、当該添付ファイルと同じファイル形式の添付ファイルを当該ダミーメールに付与したりすることで、当該ダミーメールを送信することによる送信先のメールの受信可否の状態を、より正確に確認することが可能である。
【0045】
また、本実施形態においては、ステップS505で取得する送信先をtoに設定された送信先としているが、取得する当該送信先は、必ずしもtoのみに限るものではない。ステップS505において、to以外の送信先を合わせて取得した場合の処理の一例については、第3の実施形態の説明にて後述する。以上が図5の、本発明の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細についての説明である。
【0046】
図4の説明に戻る。PC110のCPU201は、ステップS401において中継サーバ200から送信されたダミーメールを受信する。そして、当該ダミーメールに設定された状態確認要求である開封通知に対する応答を含む開封通知メールを生成し、返信する(ステップS402)。ステップS402の処理の詳細については、図6の説明にて後述する。
【0047】
ここで図6を参照して、本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細について説明する。図6は、本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細を示すフローチャートである。
【0048】
PC110のCPU201は、電子メールを受信し(ステップS601)、当該電子メールが開封通知要求を含むダミーメールか否かを判定する(ステップS602)。
【0049】
受信したメールが開封通知要求を含むダミーメールでないと判定した場合(ステップS602でNO)は処理を終了し、受信したメールが開封通知要求を含むダミーメールであると判定した場合(ステップS602でYES)は、処理をステップS603に移行する。
【0050】
PC110のCPU201は、当該ダミーメールに付与された開封通知の要求に応じて、当該ダミーメールの送信元である中継サーバ200に対し、開封通知を送信する(ステップS604)。以上が図6の、本発明の実施形態における、PC110による開封通知の返信処理の詳細についての説明である。
【0051】
図4の説明に戻る。中継サーバ200のCPU201は、ステップS403にて、取得した状態確認情報を基に、図5のステップS504でクライアントPC101より受信した電子メールを処理する(ステップS403)。ステップS403の処理の詳細は、図7の説明にて後述する。以上が図4の本発明の実施形態における、電子メールの送信処理の概要についての説明である。
【0052】
ここで図7を参照して、本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細について説明する。図7は、本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0053】
中継サーバ200のCPU201は、図5のステップS507で送信したダミーメールに対する返信である開封通知を、全ての送信先から受信したか否かを判定する(ステップS701)。開封通知を受信したと判定した場合(ステップS701でYES)、図5のステップS504で受信した電子メールであり、ステップS506で生成したダミーメールに対応するメールであるオリジナルメールの送信先が、メールを受信可能な状態にあると判断し、当該オリジナルメールを送信先に送信する(ステップS702)。
【0054】
尚、受信した開封通知が図5のステップS507で送信したダミーメールに対する返信であるかどうかは、図14のダミーメールヘッダ情報1400のMessage−ID1403と、開封通知メールヘッダ情報1450のReferences1452を参照、比較して判断する。ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の詳細については、図14の説明で後述する。
【0055】
ここで図14を参照して、本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例について説明する。図14は、本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例を示す図である。
【0056】
図14に示す通り、ダミーメールヘッダ情報1400は、送信先記載部1401、開封通知要求部1402、Message−ID1403等を備えて構成されている。また、開封通知メールヘッダ情報1450は、返信元表示部1451、References1452、Report−type1453等を備えて構成されている。
【0057】
ダミーメールヘッダ情報1400の送信先記載部1401は、当該ダミーメールの送信先のメールアドレス、及び送信先の種別であるto、cc、bccの情報が設定されている。開封通知要求部1402は開封通知要求が設定されていることを示す。Message−ID1403は、当該ダミーメールを一意に識別するためのIDである。
【0058】
尚、当該ダミーメールのMessage−ID1403には、当該ダミーメールの生成の基となったオリジナルメールと同一のMessage―IDが設定され、中継サーバ200のCPU201は、両メールのMessage―IDが同一である場合に、当該ダミーメールとオリジナルメールが対応していると判断する。
【0059】
開封通知メールヘッダ情報1450の返信元表示部1451は、当該開封通知メールを返信した返信元のメールアドレスが設定されている。References1452は、当該開封通知メールがいずれのMessage−IDを有するダミーメールに対する返信かを示すIDが設定されている。
【0060】
中継サーバ200のCPU201は、Message−ID1403と、References1452が一致する場合に、当該開封通知メールが当該ダミーメールに対する返信であると判断する。
【0061】
Report−type1453は、当該開封通知メールのメール種別が設定されている。尚、当該Report−type1453には、当該開封通知メールが開封通知メールであることを特定する旨の情報が設定されている。以上が図14の、本発明に実施形態における、ダミーメールヘッダ情報1400と、開封通知メールヘッダ情報1450の構成の一例についての説明である。
【0062】
図7の説明に戻る。中継サーバ200のCPU201は、図5のステップS507で送信したダミーメールに対する返信である開封通知を受信していないと判定した場合(ステップS701でNO)、処理をステップS703に移行し、前記ダミーメールの送信から一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS703)。
【0063】
一定時間が経過していないと判定した場合(ステップS703でNO)、処理をステップS701に戻す。一方、一定時間が経過したと判定した場合(ステップS703でYES)、前記オリジナルメールの送信先が、メールを受信可能な状態にないと判断し、当該オリジナルメールを送信しない旨をクライアントPC101に通知する(ステップS704)。
【0064】
この際、図13のダミーメール送信履歴テーブル1300のflag1306の値を2(2=送信不可)に更新する。ダミーメール送信履歴テーブル1300の詳細については図13の説明で後述する。
【0065】
また、ここでいう一定時間が経過したか否かの判断は、図11に示すダミーメール送信履歴テーブル1300と、条件データテーブル1310を参照することでなされるものである。ダミーメール送信履歴テーブル1300、及び、条件データテーブル1310の詳細については、図13の説明にて後述する。以上が図7の、本発明の実施形態における、開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細についての説明である。
【0066】
ここで図13を参照して、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例について説明する。図13は、本発明の実施形態における、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例を示す図である。
【0067】
図13に示す通り、ダミーメール送信履歴テーブル1300は、MESSAGE−ID1301、送信先メールアドレス1302、送信先種別1303、生成日時1304、送信日時1305、flag1306から構成されている。
【0068】
MESSAGE−ID1301は、当該ダミーメールを一意に識別するためのIDが設定される。送信先メールアドレス1302は、当該ダミーメールの送信先であって、当該ダミーメールの基となったオリジナルメールの送信先のうちのひとつである。
【0069】
送信先種別1303は、当該ダミーメールの送信先に設定された送信先メールアドレスの送信先種別(to、cc、bcc)を示す情報が設定される。送信先種別1303には、当該ダミーメールに対応するオリジナルメールに設定された送信先種別と同一の種別が設定される。
【0070】
生成日時1304は、当該ダミーメールが生成された日時を示す。送信日時1305は、当該ダミーメールを各送信先に送信した日時を示す。
【0071】
flag1306は、当該ダミーメールに含まれる要求であって、送信先のメール受信可否の状態の状態確認要求に対応する状態確認の結果を示す。例えば、中継サーバ200のCPU201は、図7のステップS701において、当該ダミーメールに対する返信である開封通知を受信したと判定した場合(ステップS701でYES)、当該ダミ−メールの送信先が電子メールを受信可能な状態であると判断し、flag1306に1の値を設定する。
【0072】
また、中継サーバ200のCPU201は、図7のステップS703において、当該ダミーメールを送信してから一定時間が経過したと判定した場合(ステップS703でYES)、前記オリジナルメールの送信先がメールを受信可能な状態にないと判断し、flag1306に2の値を設定する。尚、上記の判断が未だ成されていない場合は、flag1306に0が設定される。これらのflagの値の設定はflag定義1320に定義されている。
【0073】
条件データテーブル1310は、規定時間1311、判定1312等から構成されている。規定時間1311は、中継サーバ200のCPU201が、ダミーメールの送信先が電子メールを受信可能か否か、を判定する際の基準とする規定時間が設定されている。ここでいう規定時間とは、図7のセテップS703の説明における一定時間と同義である。
【0074】
判定1312は、中継サーバ200のCPU201が、ダミーメールの送信から一定時間が経過したか否かの判定を行った際の状態と一致する当該規定時間1311に定められた時間・状態に対応した判定を定める。尚、本実施形態においては、「TRUE=規定時間の経過を待つべく処理を戻す」、「FALSE=送信先は電子メールの受信が不可能である」、とする。
【0075】
例えば、図7のステップS703において、図13の規定時間1311の設定を適用する場合、現在日時n(n=現在日時)が送信日時1305から5分後であれば、規定時間経過を待つべく処理をステップS701に戻す(ステップS703でNOに該当)。
【0076】
現在日時nが送信日時1305から10分後であれば、当該ダミーメールの送信先は電子メールの受信が不可能であると判断し、処理をステップS704に進める(ステップS703でYESに該当)。
【0077】
flag定義1320は、flag1306に設定するflagの定義である。以上が図13の、ダミーメール送信履歴テーブル1300、条件データテーブル1310、flag定義1320の構成の一例についての説明である。
【0078】
〔第2の実施形態〕
続いて、図8〜10図を参照して、本発明の第2の実施形態における、クライアントPC101からの電子メールの送信から、当該オリジナルメールの送信までの処理について説明する。
【0079】
第2の実施形態において、本発明は、電子メールの主たる送信先(to)に設定された送信先に対し、情報交換のタイミングをずらすことなく、確実に電子メールを受信させる事を目的とする。本発明の第1の実施形態が、オリジナルメールのtoに設定された送信先と同一の送信先にダミーメールを送信し、一定時間内に開封通知を受信することで、当該送信先(to)が電子メールを受信可能なものと判断し、オリジナルメールを送信する構成を取っているのに対し、本発明の第2の実施形態は、オリジナルメールの送信先(to)のメールサーバと通信可能か否かを確認し、当該確認結果を以て、当該送信先の電子メールの受信可否を判断する構成を取る。
【0080】
まず図8を参照して、本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。尚、図8に記載の処理は、本発明の第1の実施形態における、図4のステップS401の詳細処理に該当するものとする。
【0081】
クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS801)、受け付けた指示が、電子メールの送信指示か否かを判定する(ステップS802)。
【0082】
受け付けた指示が電子メールの送信指示であると判定した場合(ステップS802でYES)、クライアントPC101のCPU201は、当該送信指示の対象となった電子メールを送信する(ステップS803)。
【0083】
受け付けた指示が電子メールの送信指示でないと判定した場合(ステップS802でNO)、受け付けた指示に従って、電子メールの送信以外の処理である、その他の処理を実行する(ステップS808)。前記その他の処理については、図5の説明で前述したとおりである。
【0084】
中継サーバ200のCPU201は、当該電子メールを受信し(ステップS804)、当該電子メールのtoに設定された送信先を取得し(ステップS805)、当該送信先を設定したダミーメールを生成する(ステップS806)。尚、当該ダミーメールには開封通知の返信要求を付与しないものとする。
【0085】
そして、取得した送信先のメールサーバ(ここでは図1のメールサーバ300とする。)に対し、当該メールサーバ300が電子メールを受信可能な状態にあるか否かを確認するためのダミーメールを送信する(ステップS807)。
【0086】
尚、ステップS805で取得する送信先は、必ずしもtoのみに限定する必要はない。以上が図8の、本発明の第2の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信から状態確認要求を送信するまでの処理の詳細についての説明である。
【0087】
次に図9を参照して、本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0088】
尚、図9に記載の処理は、本発明の第1の実施形態における、図4のステップS403の詳細処理に該当するものとする。第2の実施形態においては、図1のPC110による開封通知の返信処理を要しないため、図4のステップS402の処理に該当する処理についての説明は割愛する。
【0089】
中継サーバ200のCPU201は、図8のステップS807でダミーメールを送信した送信先からのエラー情報を受信したか否かを判定する(ステップイS901)。エラー情報を受信していないと判定した場合(ステップS901でNO)、当該状態確認データの送信から一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS902)。
【0090】
尚、ステップS903の判定の基準となる一定時間とは、本発明の第1の実施形態における図13の条件データテーブル1310に設定されるデータを用いて判定するものとする。
【0091】
また、当該判定の基準となる当該状態確認データの送信日時については、本発明の第1の実施形態における、図13のダミーメール送信履歴テーブル1300の送信日時1305に該当するデータを用いて特定するものとする。
【0092】
中継サーバ200のCPU201は、ステップS902で当該ダミーメールの送信から一定時間が経過していないと判定した場合(ステップS902でNO)、処理をステップS901に戻す。
【0093】
当該ダミーメールの送信から一定時間が経過したと判定した場合(ステップS902でYES)、処理をステップS903に移行し、当該状態確認データに対応するオリジナルメールを送信先に対し送信する(ステップS903)。
【0094】
一方、ステップS901において、図8のステップS807でダミーメールを送信した送信先からのエラー情報を受信したと判定した場合(ステップS901でYES)、中継サーバ200のCPU201は、当該送信先のメールサーバ300が、電子メールを受信可能な状態にないと判断し、オリジナルメールを送信せず、当該オリジナルメールの送信元であるクライアントPC101に対して、当該オリジナルメールの送信を行わない旨を通知する(ステップS904)。以上が図9の、本発明の第2の実施形態における、状態確認情報の取得から電子メールの送信までの処理の詳細についての説明である。
【0095】
尚、第2の実施形態の説明においては、メールサーバ300に対して、オリジナルメールに対応するダミーメールを送信し、メールサーバ300を送信元とするエラー通知を一定時間受信しない場合は、送信先が電子メールを受信可能であると判定してオリジナルメールを送信する構成を取ったが、必ずしもダミーメールを生成する必要はない。
【0096】
例えば、オリジナルメールを当該オリジナルメールのtoに設定された送信先にのみ送信し、一定時間エラー通知が返ってこない場合に、当該送信先が電子メールを受信可能であると判定して、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先以外の残りの送信先に対し、当該オリジナルメールを送信する構成を取ってもよい。
【0097】
続いて、図10〜図12を参照して、本発明の第3の実施形態における、クライアントPC101からの電子メールの送信から、当該オリジナルメールの送信までの処理について説明する。
【0098】
〔第3の実施形態〕
前述した本発明の第1の実施形態においては、オリジナルメールのtoに設定された送信先と同一の送信先にダミーメールを送信し、一定時間内に開封通知を受信することで、当該送信先(to)が電子メールを受信可能なものと判断し、全ての当該送信先(to)から開封通知を受信した場合に、オリジナルメールを送信する構成を取っている。
【0099】
これに対し、本発明の第3の実施形態においては、オリジナルメールtoに設定された送信先以外の送信先(cc、bcc)に対するダミーメールを、toに対するダミーメールと合わせて生成し、送信する。
【0100】
第3の実施形態において、本発明は、前記主たる送信先(to)がメールを受信可能であることを確認できた場合に、それまでに、メールの受信が可能であることが確認されている送信先と、前記主たる送信先とに電子メールを送信することで、確実に、送信先に電子メールを受信させることが可能な仕組みを提供することを目的とする。
【0101】
すなわち、第3の実施形態では、複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記電子メール受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミー生成手段と、前記ダミー生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールに設定された送信先に送信し、前記第1の電子メールに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする受信状態確認手段と、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する確認結果取得手段と、前記確認結果取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が、電子メールを受信可能か否かを判定する送信可否判定手段と、前記送信可否判定手段で、電子メールを受信可能であると判定した前記状態確認の確認先である送信先が、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先か否かを判定する送信先種別判定手段と、前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、それまでに前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先に対し、前記第1の電子メールを送信する電子メール送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置、について説明する。
【0102】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。まず図10を参照し、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0103】
クライアントPC101のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS1001)、受け付けた指示が、電子メールの送信指示か否かを判定する(ステップS1002)。
【0104】
受け付けた指示が電子メールの送信指示であると判定した場合(ステップS1002でYES)、クライアントPC101のCPU201は、当該送信指示の対象となった電子メールを送信する(ステップS1003)。
【0105】
受け付けた指示が電子メールの送信指示でないと判定した場合(ステップS1002でNO)、受け付けた指示に従って、その他の処理を実行する(ステップS1008)。
【0106】
中継サーバ200のCPU201は、当該電子メールを受信し(ステップS1004)、当該電子メールのto、cc、bccに設定された送信先のメールアドレスを取得する(ステップS1005)。そして、取得したメールアドレスを送信先に設定したダミーメールを生成する(ステップS1006)。
【0107】
当該ダミーメールには、当該送信先が電子メールを受信可能な状態にあるか否かを確認するための状態確認要求(開封通知要求)が含まれるものとする。
【0108】
中継サーバ200のCPU201は、図13のダミーメール送信履歴テーブル1300のうち、ステップS1006で生成したダミーメールの送信履歴のflag1306を全て0=開封通知未受信に設定し、送信先に送信する(ステップS1007)。以上が図10の、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による電子メールの受信からダミーメールを送信するまでの処理の詳細についての説明である。
【0109】
次に図11を参照して、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細について説明する。図11は、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0110】
中継サーバ200のCPU201は、図10のステップS1008で送信したダミーメールに対する返信である開封通知を受信したか否かを判定する(ステップS1101)。開封通知を受信したと判定した場合(ステップS1101でYES)、受信した開封通知の送信元の送信先種別toであるか否かを判定する(ステップS1102)。
【0111】
当該送信種別がtoでないと判定した場合(ステップS1102でNO)、当該開封通知の要求元であるダミーメールの送信履歴におけるflag1306の値を1(1=送信可)に更新して、処理をステップS1101に戻す(ステップS1108)。
【0112】
当該送信種別がtoであると判定した場合(ステップS1102でYES)、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメール送信履歴テーブル1300より、当該開封通知の要求元であるダミーメールのMessage−IDと同一のIDをMESSAGE−ID1301に有する、flag1306に1の値が設定されている送信先を取得する(ステップS1103)。
【0113】
そして、中継サーバ200のCPU201は、図10のステップS1004で受信したオリジナルメールの送信先のうち、ステップS1103で取得した送信先のみを設定した、当該オリジナルメールと同一の内容のメールを生成し、送信する(ステップS1104)。ステップS1104の処理の詳細については、図12の説明で後述する。
【0114】
ここで図12を参照して、開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細について説明する。図12は、開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【0115】
中継サーバ200のCPU201は、オリジナルメールと同一の内容(本文、添付ファイル、開封通知の要求等)を有する、送信先が空の新規メールを生成する(ステップS1201)。そして、図11のステップS1103で取得した送信先のうち1つを抽出し(ステップS1202)当該抽出した送信先の送信先種別1303に応じて、送信先を設定する。
【0116】
つまり、送信先種別1303にtoが設定されている送信先は、当該新規メールのtoの送信先として設定され、送信先種別1303にccが設定されている送信先は、当該新規メールのccの送信先として設定される。
【0117】
中継サーバ200のCPU201は、図10のステップS1103で取得した全ての送信先を当該新規メールの送信先に設定したか否かを判定し(ステップS1204)、まだ設定済でない送信先が残っている場合(ステップS1204でNO)は処理をステップS1202に戻す。
【0118】
全ての送信先を設定したと判定した場合は(ステップS1204でYES)、処理をステップS1205に移行し、図10のステップS1103で取得した送信先のMessage−IDと同一IDをMESSAGE−ID1301に有する、flag1306の値が1以外であって、且つ、送信先種別1303がbcc以外の送信先を取得する(ステップS1205)。
【0119】
そして、ステップS1205で取得した送信先に対して、当該新規メールと同一の内容のメールを送信予定である旨の情報を、当該新規メールに付与する(ステップS1206)。以上が図12の、開封通知を受信した送信先のみを設定した新規メールの生成処理の詳細についての説明である。
【0120】
図11の説明に戻る。中継サーバ200のCPU201は、ステップS1105において、ステップS1104で生成した新規メールを送信先に送信し、当該新規メールに設定された送信先を含むダミーメール送信履歴のflag1306の値を4に更新する(ステップS1105)。
【0121】
そして、オリジナルメールのtoに設定された全ての送信先から開封通知を受信したか否かを判定し(ステップS1109)、前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信したと判定した場合(ステップS1109でYES)、処理を終了する。前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信していないと判定した場合(ステップS1109でNO)、処理をステップS1101に戻す。
【0122】
中継サーバ200のCPU201は、ステップS1101において、ダミーメールに対する開封通知を受信していないと判定した場合(ステップS1101でNO)、当該ダミーメールを送信してから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS1106)。
一定時間が経過していないと判定した場合(ステップS1106でNO)、処理をステップS1101に戻す。
【0123】
一定時間が経過していると判定した場合(ステップS1103でYES)、当該ダミーメールの送信先が電子メールを受信可能な状態にないと判断し、当該ダミーメールに対応するオリジナルメールの送信を行わず、当該オリジナルメールの送信を行わない旨を当該オリジナルメールの送信元であるクライアントPC101に通知する(ステップS1107)。
【0124】
更に、ステップS1105での新規メールの送信後、ステップS1109において前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信したと判定した時点で、未だ前記新規メールが送信されていない送信先を設定した保留メールを生成し、クライアントPC101に返信するようにしてもよい。
【0125】
また、当該保留メールに、ステップS1105で送信された新規メールの送信先を特定するための情報を付与するようにしてもよい。この場合、オリジナルメールのbccに設定された送信先の情報は付与しないものとする。以上が図11の、本発明の第3の実施形態における、中継サーバ200による開封通知の受信から電子メールの送信までの処理の詳細についての説明である。
【0126】
以上のように、本発明によれば、全ての送信先からの開封通知メールの受信を待つことなく、電子メールを用いて情報交換をすべき主たる送信先(to)との情報の交換の確実性、及び、情報交換速度を確保することができる。
【0127】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0128】
以上、図4〜図12を用いて第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態について説明したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0129】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0130】
以下、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについて説明する。
【0131】
本発明の第1の実施形態において、中継サーバ200のCPU201はクライアントPC101から電子メールを受信し(請求項1の、「複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段」/ステップS504)、受信したメールのtoに設定された送信先を送信先に設定し、開封通知要求を付与した電子メールであって、前記受信した電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成する(請求項1の「受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段」及び、請求項2の、「前記ダミーメール生成手段は、開封通知要求を付与したダミーメールを生成することを特徴とし」/ステップS506)。
【0132】
中継サーバ200のCPU201は、当該ダミーメールを送信先に送信して、開封通知が返信されてくるか否かによって、当該送信先のメール受信可否を確認する(請求項1の、「前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段」/ステップS507)。
【0133】
具体的には、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信したこと、または、前記開封通知を受信しないまま一定時間が経過したことによって、前記状態確認の結果を取得したものとする(請求項1の、「前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段」/ステップS701、ステップS703)。
【0134】
ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信した場合には、当該送信先が電子メールを受信可能であると判断し、一定時間内に開封通知を受信しない場合は、当該送信先が電子メールを受信不可能であると判断する(請求項2の「前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が電子メールを受信可能であるか否かを判定する第2の判定手段」、及び、「前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記ダミーメールに対する返信である開封通知を受信した場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定する」)。
【0135】
そして、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメールを送信してから一定時間内に、全ての送信先(to)からの、当該ダミーメールに対する返信である開封通知を受信したか否かを判定し(請求項1の「前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段」/ステップS701)、全ての送信先(to)からの開封通知を受信した場合に、当該ダミーメールの作成元であり、当該ダミーメールに対応するメールであるオリジナルメールを、送信先に送信する(請求項1の「前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段」/ステップS702)。
【0136】
また、本発明の第2の実施形態に示すように、開封通知要求を付与しないダミーメールを生成し、当該送信先(to)に送信し後一定時間内にエラー通知を受信しない場合には、当該送信先が電子メールを正常に受信可能であると判定し、エラー通知を受信した場合には、当該送信先が電子メールを受信不可能であると判定する方法も考えられる(請求項3の、「前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記電子メールに対する返信としてのエラー通知を受信しない場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定することを特徴とする」/ステップS901、ステップS902)。
【0137】
また、当該ダミーメールの容量を、オリジナルメールと同じデータ容量にしたり、当該オリジナルメールに添付ファイルが付与されていた場合には、当該添付ファイルと同じファイル形式の添付ファイルを当該ダミーメールに付与したりすることで、当該ダミーメールを送信することによる送信先のメールの受信可否の状態を、より正確に確認することが可能である(請求項4の、「前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールと同じ容量を有するダミーメールを生成することを特徴とする」、及び、請求項5の「前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールに添付された添付ファイルと同じ形式を有する添付ファイルを添付したダミーメールを生成することを特徴とする」/ステップS506)。
【0138】
更に、第3の実施形態において、中継サーバ200のCPU201は、クライアントPC101から電子メールを受信する(請求項6の、「複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する電子メール受信手段」/ステップS1004)。
【0139】
そして、受信した電子メールであるオリジナルメールを作成元とし、当該オリジナルメールの全ての送信先に対するダミーメールを生成する(請求項6の「前記電子メール受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミー生成手段」/ステップS1005、ステップS1006)。
【0140】
中継サーバ200のCPU201は、当該ダミーメールを送信先に送信して、開封通知が返信されてくるか否かによって、当該送信先のメール受信可否を確認する(請求項6の、「前記ダミー生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールに設定された送信先に送信し、前記第1の電子メールに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする受信状態確認手段」/ステップS1007)。
【0141】
具体的には、中継サーバ200のCPU201は、ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信したこと、または、前記開封通知を受信しないまま一定時間が経過したことによって、前記状態確認の結果を取得したものとする(請求項6の、「前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する確認結果取得手段」)。
【0142】
ダミーメールを送信してから一定時間内に開封通知を受信した場合には、当該送信先が電子メールを受信可能であると判断し、一定時間内に開封通知を受信しない場合は、当該送信先が電子メールを受信不可能であると判断する(請求項6の「前記確認結果取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が、電子メールを受信可能か否かを判定する送信可否判定手段」)。
【0143】
当該開封通知を受信した場合に(ステップS1101でYES)、当該開封通知がオリジナルメールのtoに設定された送信先と同一の送信先かを判定する(請求項6の「前記送信可否判定手段で、電子メールを受信可能であると判定した前記状態確認の確認先である送信先が、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先か否かを判定する送信先種別判定手段」/ステップS1102)。
【0144】
前記toに設定された送信先と同一の送信先であると判定した場合、前記オリジナルメールを、前記ダミーメールの送信時、又は、当該開封通知を受信する前に受信した開封通知であって、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先を返信元とする別の開封通知の受信時から、当該開封通知の受信時までの間である期間内に受信した開封通知の返信元である送信先に、当該オリジナルメールを送信する(請求項6の「前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、それまでに前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先に対し、前記第1の電子メールを送信する電子メール送信手段」/ステップS1105)。
【0145】
尚、ここでは当該送信先に対してオリジナルメールを送信するとしたが、送信する電子メールは、オリジナルメールと同一の内容を有する別のメールであってもよい。例えば、前記期間内に受信した開封通知の返信元を前記オリジナルメールから抽出し、抽出した送信先を設定した新規メールを生成してもよい(請求項8の「送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先を設定した新たな電子メールである第2の電子メールを生成する新規メール生成手段」/ステップS1104)。
【0146】
また、中継サーバ200のCPU201は、例えば、オリジナルメールのtoに設定された送信先が複数ある場合であって、当該toに設定された送信先の全てに開封通知要求を付与したダミーメールを送信する場合、前記toに設定された送信先を返信元とする開封通知を受信する毎に、当該ダミーメールの送信時、又は、当該開封通知を受信する前に受信した開封通知であって、当該オリジナルメールのtoに設定された送信先を返信元とする別の開封通知の受信時から、当該開封通知の受信までの間に、電子メールを受信可能であると判定した送信先に対して当該オリジナルメールを送信する(請求項7の「前記電子メール送信手段は、前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した時点で、前記第1の電子メールを送信することを特徴とする」/ステップS1103〜ステップS1105)
【0147】
ここで送信する電子メールは、前記オリジナルメールでなく、前記新規メールであってもよい(請求項8の「前記電子メール送信手段は、前記新規メール生成手段で生成した第2の電子メールを送信に送信することを特徴とする」/ステップS1105)
【0148】
更に、中継サーバ200のCPU201は、送信するメールである送信メール(オリジナルメール、又は新規メール)の送信先のユーザに、前記送信メールと同一の内容のメールを送信予定であって、未だ当該送信の処理が行われていない送信先が存在することを認識させるべく、当該送信メールに、当該オリジナルメールの送信先に設定された送信先であって、当該送信メールの送信先に設定されていない送信先を特定する情報(例えば、メールアドレス、メールアドレスに対応するユーザ名等)を付与する(請求項9の「前記第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与する第1の付与手段」/ステップS1206)。
【0149】
この時、当該オリジナルメールのbccに設定された送信先を特定する情報は付与しない(請求項9の「前記第1の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与しないことを特徴とする」)
【0150】
更に、ステップS1105での新規メールの送信後、ステップS1109において前記toに設定された全ての送信先から開封通知を受信したと判定した時点で、未だ前記新規メールが送信されていない送信先を設定した新たなメールを生成し、クライアントPC101に返信するようにしてもよい(請求項10の「前期第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定されなかった送信先を設定した、送信保留メールを生成する送信保留メール生成手段」)。
【0151】
また、当該保留メールに、ステップS1105で送信された新規メールの送信先を特定するための情報を付与するようにしてもよい(請求項10の「前記送信保留メール生成手段で生成した送信保留メールに、前記電子メール送信手段で送信した電子メールの送信先を特定する情報を付与する第2の付与手段」)。
【0152】
この場合、オリジナルメールのbccに設定された送信先の情報は付与しないものとする(請求項10の「前記第2の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定された送信先を特定する情報を、前記送信保留メールに付与しないことを特徴とする」)。
【0153】
以上が、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについての説明である。
【符号の説明】
【0154】
101 クライアントPC
200 中継サーバ
300 メールサーバ
310 メールサーバ
110 PC
111 PC
120 PC
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、
前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、
前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が電子メールを受信可能であるか否かを判定する第2の判定手段
を更に備え、
前記ダミーメール生成手段は、開封通知要求を付与したダミーメールを生成することを特徴とし、
前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記ダミーメールに対する返信である開封通知を受信した場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定する事を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記電子メールに対する返信としてのエラー通知を受信しない場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールと同じ容量を有するダミーメールを生成することを特徴とする請求項1乃至3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールに添付された添付ファイルと同じ形式を有する添付ファイルを添付したダミーメールを生成することを特徴とする請求項1乃至4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記電子メール受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミー生成手段と、
前記ダミー生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールに設定された送信先に送信し、前記第1の電子メールに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする受信状態確認手段と、
前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する確認結果取得手段と、
前記確認結果取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が、電子メールを受信可能か否かを判定する送信可否判定手段と、
前記送信可否判定手段で、電子メールを受信可能であると判定した前記状態確認の確認先である送信先が、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先か否かを判定する送信先種別判定手段と、
前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、それまでに前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先に対し、前記第1の電子メールを送信する電子メール送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記電子メール送信手段は、前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した時点で、前記第1の電子メールを送信することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先を設定した新たな電子メールである第2の電子メールを生成する新規メール生成手段
を更に備え、
前記電子メール送信手段は、前記新規メール生成手段で生成した第2の電子メールを送信に送信することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与する第1の付与手段
を更に備え、
前記第1の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、
前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与しないことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前期第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定されなかった送信先を設定した、送信保留メールを生成する送信保留メール生成手段と、
前記送信保留メール生成手段で生成した送信保留メールに、前記電子メール送信手段で送信した電子メールの送信先を特定する情報を付与する第2の付与手段と
を更に備え、
前記第2の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定された送信先を特定する情報を、前記送信保留メールに付与しないことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置の制御方法であって、
情報処理装置の受信手段が、複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する受信工程と、
情報処理装置のダミーメール生成手段が、前記受信工程で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成工程と、
情報処理装置の状態確認手段が、前記ダミーメール生成工程で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認工程と、
情報処理装置の取得手段が、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得工程と、
情報処理装置の第1の判定手段が、前記取得工程で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定工程と、
情報処理装置の送信手段が、前記第1の判定工程で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記第1の電子メールを送信する送信工程と
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項12】
外部装置と通信可能に接続された情報処理装置で実行が可能なプログラムであって、
複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、
前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、
前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記第1の電子メールを送信する送信手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
複数の送信先が設定された電子メールを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した電子メールであるオリジナルメールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、
前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記オリジナルメールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、
前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記オリジナルメールを送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が電子メールを受信可能であるか否かを判定する第2の判定手段
を更に備え、
前記ダミーメール生成手段は、開封通知要求を付与したダミーメールを生成することを特徴とし、
前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記ダミーメールに対する返信である開封通知を受信した場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定する事を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2の判定手段は、前記状態確認結果としての、前記電子メールに対する返信としてのエラー通知を受信しない場合に、前記確認先である送信先が電子メールを受信可能であると判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールと同じ容量を有するダミーメールを生成することを特徴とする請求項1乃至3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ダミーメール生成手段は、前記オリジナルメールに添付された添付ファイルと同じ形式を有する添付ファイルを添付したダミーメールを生成することを特徴とする請求項1乃至4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記電子メール受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミー生成手段と、
前記ダミー生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールに設定された送信先に送信し、前記第1の電子メールに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする受信状態確認手段と、
前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する確認結果取得手段と、
前記確認結果取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記状態確認の確認先である送信先が、電子メールを受信可能か否かを判定する送信可否判定手段と、
前記送信可否判定手段で、電子メールを受信可能であると判定した前記状態確認の確認先である送信先が、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先か否かを判定する送信先種別判定手段と、
前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、それまでに前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先に対し、前記第1の電子メールを送信する電子メール送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記電子メール送信手段は、前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した時点で、前記第1の電子メールを送信することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記送信先種別判定手段で、前記確認先である送信先が前記toに設定された送信先であると判定した場合、前記送信可否判定手段で電子メールを受信可能であると判定した送信先を設定した新たな電子メールである第2の電子メールを生成する新規メール生成手段
を更に備え、
前記電子メール送信手段は、前記新規メール生成手段で生成した第2の電子メールを送信に送信することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与する第1の付与手段
を更に備え、
前記第1の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、
前記電子メール送信手段で送信する電子メールに設定されていない送信先を特定する情報を、前記電子メール送信手段で送信する電子メールに付与しないことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前期第1の電子メールに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定されなかった送信先を設定した、送信保留メールを生成する送信保留メール生成手段と、
前記送信保留メール生成手段で生成した送信保留メールに、前記電子メール送信手段で送信した電子メールの送信先を特定する情報を付与する第2の付与手段と
を更に備え、
前記第2の付与手段は、前記第1の電子メールのbccに設定された送信先であって、前記電子メール送信手段で送信した電子メールに設定された送信先を特定する情報を、前記送信保留メールに付与しないことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置の制御方法であって、
情報処理装置の受信手段が、複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する受信工程と、
情報処理装置のダミーメール生成手段が、前記受信工程で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成工程と、
情報処理装置の状態確認手段が、前記ダミーメール生成工程で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認工程と、
情報処理装置の取得手段が、前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得工程と、
情報処理装置の第1の判定手段が、前記取得工程で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定工程と、
情報処理装置の送信手段が、前記第1の判定工程で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記第1の電子メールを送信する送信工程と
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項12】
外部装置と通信可能に接続された情報処理装置で実行が可能なプログラムであって、
複数の送信先が設定された第1の電子メールを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した第1の電子メールに対応する電子メールであるダミーメールを生成するダミーメール生成手段と、
前記ダミーメール生成手段で生成したダミーメールを、前記第1の電子メールのtoに設定された送信先に送信し、前記toに設定された送信先のメール受信可否の状態確認をする状態確認手段と、
前記状態確認の結果である状態確認結果を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記状態確認結果に基づいて、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記toに設定された全ての送信先が電子メールを受信可能であると判定した場合に、前記第1の電子メールを送信する送信手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−20449(P2013−20449A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153301(P2011−153301)
【出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
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