説明

情報処理装置、アプリケーションプログラム

【課題】起動中のアプリケーションプログラムに対する第3者の操作を防止すること。
【解決手段】メイン画像(11)に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する入力禁止条件記憶手段(C13C)と、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する入力禁止判別手段(C15)と、前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像(11)に対する入力を禁止する入力禁止設定手段(C16)と、前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する認証情報記憶手段(C13B)と、前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証を行う認証手段(C17)と、前記認証が行われた場合に前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除する入力禁止解除手段(C18)と、を備えた情報処理装置(PC)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置および前記情報処理装置に組み込まれた文書管理、文書作成、製図等の入力に応じた処理を実行するアプリケーションプログラムに関し、特に、起動した状態で長時間稼働させる可能性のあるアプリケーションプログラムや前記アプリケーションプログラムが組み込まれた前記情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、パーソナルコンピュータやワークステーション、サーバ等の情報処理装置では、所定の期間入力がない場合に、同じ画像を表示し続けることによる画面の焼き付きを防止するために全面黒や動画を表示するソフトウェア(いわゆる、スクリーンセーバ)が使用されている。前記スクリーンセーバは何らかの入力がされると終了されて、元の状態の画像が表示される。
【0003】
しかし、情報処理装置が起動した状態でユーザが中座等して、情報処理装置を管理、監視できない状況になった時に、他者がキーボードやマウス等の入力装置を操作して起動しているスクリーンセーバを終了させるだけで、任意のアプリケーションプログラムを容易に起動、操作できる。したがって、使用する権限が無く、本来使用できない(するべきでない)第3者の操作も可能となり、情報漏洩や情報処理装置の破壊(データ消滅等)等にも繋がる恐れがある。
このような問題に対応するために、スクリーンセーバソフトウェアにおいてパスワード(認証情報)を設定し、スクリーンセーバを終了して元の状態の画像を表示する前に、パスワードの入力を求めて認証を行い、認証を受けなければ元の状態の画像の表示やソフトウェアの操作を禁止することも可能となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(従来技術の問題点)
しかし、スクリーンセーバ終了時にパスワードで認証する場合、スクリーンセーバのパスワードがわかってしまえば、その情報処理装置に組み込まれたソフトウェアを全て自由に使用されてしまう問題がある。
この対策として、スクリーンセーバとは別に、各ソフトウェア(アプリケーションプログラム)の起動時にパスワードによる認証を行うことも行われており、スクリーンセーバ解除後に任意のソフトウェアを使用することを防止する試みもなされている。
しかし、アプリケーションプログラム起動中に、ユーザが中座等してしまうと、スクリーンセーバの解除により、起動中のアプリケーションプログラムの表示画像を参照したり、操作を行うことが可能になる。したがって、第3者の任意の操作や、表示画像に機密情報や個人情報が表示されていた場合には機密情報等が外部に漏洩してしまう問題がある。
特に、サーバ等においては、ネットワークを通じて様々なサービスを提供するサービスソフトウェアを終日稼働させることもあり、このようなソフトウェアを第3者が任意に操作可能にしてしまうことは避ける必要がある。
【0005】
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)起動中のアプリケーションプログラムに対する第3者の操作を防止すること。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0007】
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の情報処理装置(PC)は、下記の構成要件(A01)〜(A08)を備えたことを特徴とする。
(A01)入力を受け付けるメイン画像(11)を情報表示画面(H2)に表示するメイン画像表示手段(C11)、
(A02)前記メイン画像(11)に対する入力に応じた処理を実行するメイン処理手段(C12)、
(A03)前記メイン画像(11)に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する入力禁止条件記憶手段(C13C,C13D,C13E,C13F)、
(A04)前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する入力禁止判別手段(C15)、
(A05)前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像(11)に対する入力を禁止する入力禁止設定手段(C16)、
(A06)前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する認証情報記憶手段(C13B)、
(A07)前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証を行う認証手段(C17)、
(A08)前記認証が行われた場合に前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除する入力禁止解除手段(C18)。
【0008】
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A08)を備えた第1発明の情報処理装置(PC)では、メイン画像表示手段(C11)は、入力を受け付けるメイン画像(11)を情報表示画面(H2)に表示する。メイン処理手段(C12)は、前記メイン画像(11)に対する入力に応じた処理を実行する。入力禁止条件記憶手段(C13C,C13D,C13E,C13F)は、前記メイン画像(11)に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する。入力禁止判別手段(C15)は、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する。入力禁止設定手段(C16)は、前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像(11)に対する入力を禁止する。認証情報記憶手段(C13B)は、前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する。認証手段(C17)は、前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証を行う。入力禁止解除手段(C18)は、前記認証が行われた場合に前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除する。
【0009】
したがって、第1発明の情報処理装置(PC)では、入力禁止条件を満足すると、メイン画像(11)への入力が禁止され、認証が行われないと入力禁止が解除されない。したがって、ユーザが情報処理装置(PC)から離れていても、入力禁止条件が満足されると自動的に入力が禁止される状態となり、認証がされなければ、第三者による入力が受け付けられなくなる。この結果、スクリーンセーバを使用している場合に、スクリーンセーバが解除されても、第三者によって自由に操作されてしまうことを防止でき、情報の漏洩やデータの改竄、破壊等を防止することができ、セキュリティを高めることができる。
【0010】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明のアプリケーションプログラム(AP2)は、
コンピュータ(PC)を
入力を受け付けるメイン画像(11)を情報表示画面(H2)に表示するメイン画像表示手段(C11)、
前記メイン画像(11)に対する入力に応じた処理を実行するメイン処理手段(C12)、
前記メイン画像(11)に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する入力禁止条件記憶手段(C13C,C13D,C13E,C13F)、
前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する入力禁止判別手段(C15)、
前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像(11)に対する入力を禁止する入力禁止設定手段(C16)、
前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する認証情報記憶手段(C13B)、
前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証を行う認証手段(C17)、
前記認証が行われた場合に前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除する入力禁止解除手段(C18)、
として機能させることを特徴とする。
【0011】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明のアプリケーションプログラム(AP2)により、メイン画像表示手段(C11)は、入力を受け付けるメイン画像(11)を情報表示画面(H2)に表示する。メイン処理手段(C12)は、前記メイン画像(11)に対する入力に応じた処理を実行する。入力禁止条件記憶手段(C13C,C13D,C13E,C13F)は、前記メイン画像(11)に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する。入力禁止判別手段(C15)は、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する。入力禁止設定手段(C16)は、前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像(11)に対する入力を禁止する。認証情報記憶手段(C13B)は、前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する。認証手段(C17)は、前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除するための認証を行う。入力禁止解除手段(C18)は、前記認証が行われた場合に前記メイン画像(11)に対する入力禁止を解除する。
【0012】
したがって、第2発明のアプリケーションプログラム(AP2)では、入力禁止条件を満足すると、メイン画像(11)への入力が禁止され、認証が行われないと入力禁止が解除されない。したがって、ユーザがコンピュータ(PC)から離れていても、入力禁止条件が満足されると自動的に入力が禁止される状態となり、認証がされなければ、第三者による入力が受け付けられなくなる。この結果、スクリーンセーバを使用している場合に、スクリーンセーバが解除されても、第三者によって起動中のアプリケーションプログラム(AP2)が自由に操作されてしまうことを防止でき、情報の漏洩やデータの改竄、破壊等を防止することができ、セキュリティを高めることができる。
【0013】
(発明の形態1)
発明の形態1は、前記第1発明または第2発明において、下記の構成要件(A09),(A010)を備えたことを特徴とする。
(A09)前記認証情報を入力するための認証情報入力画像(41)を表示する認証情報入力画像表示手段(C17A)、
(A010)前記認証情報入力画像(41)に入力された入力内容が前記認証情報を満足するか否かを判別することにより、認証を行う前記認証手段(C17)。
【0014】
(発明の形態1の作用)
前記構成要件(A09),(A010)を備えた発明の形態1では、認証情報入力画像表示手段(C17A)は、前記認証情報を入力するための認証情報入力画像(41)を表示する。前記認証手段(C17)は、前記認証情報入力画像(41)に入力された入力内容が前記認証情報を満足するか否かを判別することにより、認証を行う。したがって、発明の形態1では、認証情報入力画像(41)への認証情報の入力により認証を行うことができる。
【0015】
(発明の形態2)
発明の形態2は、前記第1発明、第2発明および発明の形態1のいずれかにおいて、下記の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする。
(A011)前記入力禁止条件を満足した場合に、前記メイン画像(11)の内容を閲覧不能にする閲覧不能画像(31,31′)を表示する閲覧不能画像表示手段(C16A,C16A′)。
(発明の形態2の作用)
前記構成要件(A011)を備えた発明の形態2では、閲覧不能画像表示手段(C16A,C16A′)は、前記入力禁止条件を満足した場合に、前記メイン画像(11)の内容を閲覧不能にする閲覧不能画像(31,31′)を表示する。したがって、スクリーンセーバ解除時等に第三者にメイン画像(11)の内容を閲覧されて情報が漏洩してしまう事態を防止することができる。
【0016】
(発明の形態3)
発明の形態3は、前記第1発明、第2発明および発明の形態1、2のいずれかにおいて、下記の構成要件(A012)〜(A014)を備えたことを特徴とする。
(A012)前記メイン画像(11)に対する入力がされない状態が継続した無入力継続時間(t1)を計測する無入力継続時間計測手段(C14)、
(A013)前記入力禁止条件として、予め設定された入力禁止判別時間(ta)を記憶する前記入力禁止条件記憶手段(C13C,C13D,C13E,C13F)、
(A014)前記無入力継続時間(t1)が前記入力禁止判別時間(ta)以上となったか否かを判別することにより、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する前記入力禁止判別手段(C15)。
【0017】
(発明の形態3の作用)
前記構成要件(A012)〜(A014)を備えた発明の形態3では、無入力継続時間計測手段(C14)は、前記メイン画像(11)に対する入力がされない状態が継続した無入力継続時間(t1)を計測する。前記入力禁止条件記憶手段(C13C,C13D,C13E,C13F)は、前記入力禁止条件として、予め設定された入力禁止判別時間(ta)を記憶する。前記入力禁止判別手段(C15)は、前記無入力継続時間(t1)が前記入力禁止判別時間(ta)以上となったか否かを判別することにより、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する。したがって、メイン画像(11)に対する入力がされない状態が継続した場合に、入力を禁止することができる。
【0018】
(発明の形態4)
発明の形態4は、前記第1発明、第2発明および発明の形態1〜3のいずれかにおいて、下記の構成要件(A015)〜(A017)を備えたことを特徴とする。
(A015)前記メイン画像(11)に対する入力が行われた累積入力回数(N1)をカウントする累積入力回数カウント手段(C21)、
(A016)前記入力禁止条件として、予め設定された入力禁止判別回数(Na)を記憶する前記入力禁止条件記憶手段(C13E)、
(A017)前記累積入力回数(N1)が前記入力禁止判別回数(Na)以上となったか否かを判別することにより、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する前記入力禁止判別手段(C15)。
【0019】
(発明の形態4の作用)
前記構成要件(A015)〜(A017)を備えた発明の形態4では、累積入力回数カウント手段(C21)は、前記メイン画像(11)に対する入力が行われた累積入力回数(N1)をカウントする。前記入力禁止条件記憶手段(C13E)は、前記入力禁止条件として、予め設定された入力禁止判別回数(Na)を記憶する。前記入力禁止判別手段(C15)は、前記累積入力回数(N1)が前記入力禁止判別回数(Na)以上となったか否かを判別することにより、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する。したがって、入力禁止判別回数(Na)以上の入力が行われた場合に、入力を禁止できる。
【0020】
(発明の形態5)
発明の形態5は、前記第1発明、第2発明および発明の形態1〜4において、下記の構成要件(A018),(A019)を備えたことを特徴とする。
(A018)前記入力禁止条件を設定する入力禁止条件設定画像(21)を表示する条件設定画像表示手段(C13A)、
(A019)前記入力禁止条件設定画像(21)への入力に応じて前記入力禁止条件を設定する入力禁止条件設定手段(C13)。
【0021】
(発明の形態5の作用)
前記構成要件(A018),(A019)を備えた発明の形態5では、条件設定画像表示手段(C13A)は、前記入力禁止条件を設定する入力禁止条件設定画像(21)を表示する。入力禁止条件設定手段(C13)は、前記入力禁止条件設定画像(21)への入力に応じて前記入力禁止条件を設定する。したがって、入力禁止条件設定画像(21)への入力により、入力禁止条件を設定できる。
【発明の効果】
【0022】
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)起動中のアプリケーションプログラムに対する第3者の操作を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0024】
図1は本発明の実施例1の情報処理装置の説明図である。
図1において、本発明の実施例1の情報処理装置としてのクライアントパソコン(パーソナルコンピュータ)PCは、コンピュータ装置により構成されており、コンピュータ本体H1と、ディスプレイ(情報表示画面)H2と、キーボードH3やマウスH4等の入力装置、図示しないHDドライブ(ハードディスクドライブ)、CDドライブ(コンパクトディスクドライブ)等により構成されている。
【0025】
(実施例1の制御部の説明)
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図2は実施例1の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のクライアントパソコンPCは、前記ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0026】
前記クライアントパソコンPCの前記ハードディスクドライブには、クライアントパソコンの基本動作を制御する基本ソフト(オペレーティングシステム)OSや、スクリーンセーバソフトウェアAP1、アプリケーションプログラムとしての文書管理ソフトウェアAP2、その他の図示しないソフトウェア(文書作成ソフトウェアや製図ソフトウェア等)が記憶されている。以下、従来公知のオペレーティングシステムOSを除く各機能(制御手段)を説明する。
【0027】
(スクリーンセーバAP1)
スクリーンセーバAP1は、入力装置H3,H4からの入力が無い時間が継続してスクリーンセーバを起動する時期になったか否かを判別するスクリーンセーバ起動判別手段C1と、所定のスクリーンセーバ画像(全面黒色等)をディスプレイH2に表示するスクリーンセーバ画像表示手段C2と、何らかの入力があったか否かを判別してスクリーンセーバを終了する時期になったか否かを判別するスクリーンセーバ終了判別手段C3と、スクリーンセーバ終了時にパスワード認証を行うことをユーザが設定した場合にパスワードによる認証を行うスクリーンセーバ用認証手段C4とを有する。なお、スクリーンセーバAP1は、従来公知のソフトウェアであり、種々の構成を採用可能である。
【0028】
(アプリケーションプログラムAP2)
アプリケーションプログラム(文書管理ソフトウェア)AP2は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
図3は実施例1のアプリケーションプログラムにより表示される画像の説明図であり、図3Aはメイン画像の説明図、図3Bはメイン画像と認証条件設定画像の説明図である。
C11:メイン画像表示手段
メイン画像表示手段C11は、文書管理ソフトウェアAP2の各種操作(印刷、保存、削除等)を実行するための入力を受け付けるメイン画像11(図3A参照)をディスプレイH2に表示する。実施例1のメイン画像表示手段C11は、文書情報アイコン12aが表示される表示欄12や、文書情報の読取や印刷、アプリケーションプログラムの操作方法の参照等の各種コマンドを実行するためのコマンドアイコン13、アプリケーションプログラムの認証情報等を設定するための条件設定アイコン14、メイン画像11の表示のみを終了(最小化)する最小化アイコン16,メイン画像のサイズをディスプレイH2の表示領域まで最大化する最大化アイコン17、文書管理ソフトウェアAP2を終了するための終了アイコン18等を有するメイン画像11をディスプレイH2に表示する。
【0029】
C12:メイン処理手段
メイン処理手段C12は、前記メイン画像11に対する入力に応じた処理を実行する。実施例1のメイン処理手段C12は、前記表示欄12への入力(文書情報アイコン12aの選択等)や最小化アイコン16等の入力に応じて画像を更新したり、コマンドアイコン13の入力に応じて各種処理(印刷や図示しないスキャナからの画像の取り込み等)を実行する。
C13:認証条件設定手段(入力禁止条件設定手段)
認証条件設定手段C13は、条件設定画像表示手段C13Aと、認証情報記憶手段C13Bと、入力禁止条件記憶手段C13Cとを有し、アプリケーションソフトウェアAP2の起動時や入力禁止状態から復帰する際の認証で必要なパスワード(認証情報)や、入力禁止状態に移行する条件(入力禁止条件)を設定する。
【0030】
C13A:条件設定画像表示手段
条件設定画像表示手段C13Aは、認証情報や入力禁止条件を設定する条件設定画像21(入力禁止条件設定画像、図3B参照)を表示する。図3Bにおいて、実施例1の条件設定画像21は、パスワードを入力するためのパスワード入力欄(認証情報入力欄)22と、入力禁止条件としての入力禁止判別時間taを設定するための入力禁止条件設定欄23と、入力した内容で設定を行う設定確定画像24(「OK」アイコン参照)と、入力した内容を取り消す設定取消画像26(「キャンセル」アイコン参照)とを有する。
【0031】
C13B:認証情報記憶手段
認証情報記憶手段C13Bは、前記条件設定画像21のパスワード入力欄22に入力されて設定されたパスワードを記憶する。
C13C:入力禁止条件記憶手段
入力禁止条件記憶手段C13Cは、前記条件設定画像21の入力禁止条件設定欄23に入力されて設定された入力禁止条件(実施例1では、入力禁止判別時間ta)を記憶する。また、実施例1の入力禁止条件記憶手段C13Cは、入力禁止条件としてスクリーンセーバAP1の起動を記憶している。
C14:無入力継続時間計測手段
無入力継続時間計測時間C14は、前記メイン画像11に対する入力がされない状態が継続した無入力継続時間t1を計測する。すなわち、アプリケーションソフトウェアAP2に対するコマンドの実行等の入力がされていない状態が継続した無入力継続時間t1を計測する。
【0032】
C15:入力禁止判別手段
入力禁止判別手段C15は、無入力継続時間判別手段C15Aと、スクリーンセーバ起動判別手段C15Bとを有し、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
C15A:無入力継続時間判別手段
無入力継続時間判別手段C15Aは、前記無入力継続時間t1が入力禁止判別時間ta以上になったか否かを判別することにより、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
C15B:スクリーンセーバ起動判別手段
スクリーンセーバ起動判別手段C15Bは、スクリーンセーバAP1が起動したか否かを判別することにより、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
【0033】
C16:入力禁止設定手段
入力禁止設定手段C16は、閲覧不能画像表示手段C16Aを有し、入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像11に対する入力を禁止する。すなわち、文書管理ソフトウェアAP2の各種コマンドの処理(入力操作)を無効にする。なお、実施例1の入力禁止設定手段C16は、表示欄12やコマンドアイコン13、条件設定アイコン14、終了アイコン18への入力を無効化し、最小化アイコン16および最大化アイコン17への入力は有効な状態に保持する。すなわち、メイン画像11のサイズ変更に関してのみ入力は受け付け、認証できないユーザがディスプレイH2上から表示のみを消したり、戻したりはできるように構成されている。
【0034】
図4は実施例1の閲覧不能画像の説明図である。
C16A:閲覧不能画像表示手段
閲覧不能画像表示手段C16Aは、入力禁止条件を満足した場合に、前記メイン画像11の内容を閲覧不能にする閲覧不能画像31(図4参照)を表示する。図4において、実施例1の閲覧不能画像表示手段C16Aは、メイン画像11の表示欄12およびコマンドアイコン13、条件設定アイコン14等を閲覧できないように全面黒色に塗りつぶす閲覧不能画像31をメイン画像11上に表示する。
C17:認証手段
認証手段C17は、認証情報入力画像表示手段C17Aと、パスワード不一致画像表示手段C17Bとを有し、認証情報記憶手段C13Bに基づいて、メイン画像11に対する入力禁止を解除するための認証を行う。
【0035】
図5は実施例1の認証を行う際に表示される画像の説明図であり、図5Aはメイン画像と認証情報入力画像とが表示された状態の説明図、図5Bは図5Aの場合に加えてパスワード不一致画像が表示された状態の説明図である。
C17A:認証情報入力画像表示手段
認証情報入力画像表示手段C17Aは、認証を行う際に、パスワードを入力する認証情報入力画像41(図5A参照)をディスプレイH2に表示する。図5Aにおいて、実施例1の認証情報入力画像41は、パスワードを入力するためのパスワード入力欄42と、パスワードの入力を終了して認証を行うための認証実行画像43(図5Aの「OK」アイコン参照)と、認証を止める認証終了画像44(図5Aの「キャンセル」アイコン参照)とを有する。
C17B:パスワード不一致画像表示手段(認証失敗告知手段)
パスワード不一致画像表示手段C17Bは、入力されたパスワードが、認証情報記憶手段C13Bに記憶されたパスワードと一致しない場合に、パスワードが一致していないことを告知するために、パスワード不一致画像51(図5B参照)をディスプレイH2に表示する。実施例1のパスワード不一致画像51は、不一致画像51を閉じるための確認画像52(図5Bの「OK」アイコン)を有する。
【0036】
C18:入力禁止解除手段
入力禁止解除手段C18は、認証手段C17による認証が行われた場合に、メイン画像11に対する入力禁止を解除する。実施例1の入力禁止解除手段C18は、認証が行われた場合に(パスワードが一致した場合に)、閲覧不能画像31の表示を終了させて閲覧不能画像31表示前の状態の画像、すなわち、起動中のアプリケーションプログラムAP2のメイン画像11を表示させると共に、表示欄12やコマンドアイコン13、条件設定アイコン14、終了アイコン18への入力を有効にする。
FL1:認証判別フラグ
認証判別フラグFL1は、初期値は「0」であり、認証がされると(パスワードが一致すると)「1」となり、認証がされないと(パスワードが一致しないと)「0」となる。
【0037】
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、実施例1のクライアントパソコンPCの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(メインフローチャートの説明)
図6は実施例1のアプリケーションプログラムのメインフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、コンピュータ本体H1のハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はクライアントパソコンPCの他の各種処理(OSやスクリーンセーバAP1等)と並行してマルチタスクで実行される。
図6に示すフローチャートはクライアントパソコンPCにおいて、アプリケーションソフトAP2を起動する操作が行われたときに開始される。
【0038】
図6のST1において、パスワードによる認証を行うパスワード認証処理(後述する図7のサブルーチン参照)を実行し、ST2に進む。
ST2において、認証判別フラグFL1が「1」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST3において、ソフトウェア(アプリケーションプログラムAP2)の起動処理(メイン画像11の表示や、メイン画像11に表示する情報の読み込み、表示等)を実行する。そして、ST4に進む。
ST4において、ソフトウェアの起動が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST4を繰り返す。
ST5において、無入力継続時間t1を初期化して、カウントを開始する。そして、ST6に進む。
ST6において、無入力継続時間t1が入力禁止判別時間ta以上になったか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7に進み、イエス(Y)の場合はST8に進む。
ST7において、スクリーンセーバが起動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
【0039】
ST8において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST9に進む。
(1)入力禁止時の表示(実施例1では閲覧不能画像31(図4参照)の表示)を実行し、文書管理ソフトウェアAP2の操作(メイン画像11への入力)を無効にする。
(2)無入力継続時間t1のカウントを停止する。
ST9において、文書管理ソフトウェアAP2に対する入力操作がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST9を繰り返す。
ST10において、前記ST1と同様のパスワード認証処理(後述する図7のサブルーチン参照)を実行する。そして、ST11に進む。
ST11において、認証判別フラグFL1が「1」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST9に戻る。
ST12において、入力禁止時の表示(実施例1では閲覧不能画像31の表示)を終了し、文書管理ソフトウェアAP2の操作(メイン画像11への入力)を有効にする。そして、ST5に戻る。
【0040】
ST13において、ソフトウェアを終了する入力(メイン画像11の終了アイコン18の入力)がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST19に進む。
ST14において、認証条件を設定する入力(メイン画像11の条件設定アイコン14の入力)がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST15において、パスワード(認証情報)や入力禁止条件を設定する認証条件設定処理(後述する図8のサブルーチン参照)を実行し、ST16に進む。
ST16において、無入力継続時間t1をリセットする。そして、ST6に戻る。
【0041】
ST17において、その他の入力(表示欄12での文書情報アイコン12aの選択や、文書情報の内容表示、コマンドアイコン13、最小化アイコン16,最大化アイコン17等の入力)がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST6に戻る。
ST18において、入力に応じた処理を実行する。そして、前記ST16に進む。
ST19において、ソフトウェアの終了処理(データを保存したり、メイン画像11の表示を終了する等の処理)を実行して、アプリケーションプログラムAP2を終了する。
【0042】
(パスワード認証処理(ST1,ST10のサブルーチン)の説明)
図7は実施例1のパスワード認証処理のフローチャートであり、図6のメインフローチャートのST1及びST10のサブルーチンである。
図7のST21において、認証情報入力画像(パスワード入力画像)41(図5A参照)をディスプレイH2に表示する。なお、ソフトウェア起動時はメイン画像11が表示される前に認証情報入力画像41のみが表示される。そして、ST22に進む。
ST22において、パスワード入力欄42への入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST24に進む。
ST23において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST22に戻る。
(1)入力に応じて認証情報入力画像41(パスワード入力欄42)の表示を更新する。
(2)入力内容を一時記憶する。
ST24において、認証実行画像43(図5Aの「OK」アイコン)の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST30に進む。
【0043】
ST25において、パスワード入力欄42に入力されたパスワードと、認証情報記憶手段C13Bに記憶された(登録された)パスワードとが一致するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に進み、ノー(N)の場合はST27に進む。
ST26において、認証判別フラグFL1を「1」にする。そして、ST32に進む。
ST27において、パスワード不一致画像51(図5B参照)をディスプレイH2に表示する。そして、ST28に進む。
ST28において、パスワード不一致画像51において確認画像52(図5Bの「OK」アイコン参照)が入力されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST29に進み、ノー(N)の場合はST28を繰り返す。
ST29において、パスワード不一致画像51の表示を終了し、ST22に戻る。
【0044】
ST30において、認証終了画像44(図5Aの「キャンセル」アイコン参照)の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST31に進み、ノー(N)の場合はST22に戻る。
ST31において、認証判別フラグFL1を「0」にする。そして、ST32に進む。
ST32において、認証情報入力画像41(パスワード入力画像)の表示を終了する。そして、図7のパスワード認証処理を終了して、図6のメインフローチャートに戻る。
【0045】
(認証条件設定処理(ST15のサブルーチン)の説明)
図8は実施例1の認証条件設定処理のフローチャートであり、図6のメインフローチャートのST15のサブルーチンである。
図8のST41において、条件設定画像21(図3B参照)をディスプレイH2に表示する。そして、ST42に進む。
ST42において、条件設定画像21で条件(パスワードや入力禁止判別時間ta)の入力がされたか否かを判別する。すなわち、パスワード入力欄22または入力禁止条件設定欄23への入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST43に進み、ノー(N)の場合はST44に進む。
ST43において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST42に戻る。
(1)入力内容を一時記憶する。
(2)入力に応じて条件設定画像21を更新する。
【0046】
ST44において、設定取消画像26(図3Bの「キャンセル」アイコン参照)の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST45に進み、ノー(N)の場合はST46に進む。
ST45において、一時記憶した入力内容を破棄する。そして、ST48に進む。
ST46において、設定確定画像24(図3Bの「OK」アイコン参照)の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST47に進み、ノー(N)の場合はST42に戻る。
ST47において、一時記憶した入力内容に設定を更新し、ST48に進む。
ST48において、条件設定画像21の表示を終了する。そして、図8の認証条件設定処理を終了して、図6のメインフローチャートに戻る。
【0047】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の情報処理装置としてのクライアントパソコンPCでは、アプリケーションプログラムとしての文書管理ソフトウェアAP2を起動した状態で、入力禁止判別時間taの間継続して入力がされなかった場合には、入力禁止状態(操作禁止状態)に設定される(図6のST8参照)。そして、パスワードによる認証がされて、文書管理ソフトウェアのユーザであることが確認されなければ、操作を行うことができなくなる。したがって、文書管理ソフトウェアAP2を起動した状態でユーザがクライアントパソコンPCから離れていても、認証されなければ入力禁止状態(ST8参照)から入力可能状態(ST12参照)にならないので、認証できない第3者に文書管理ソフトウェアAP2を操作されることを防止できる。この結果、文書管理ソフトウェアを使用されることによるデータの改竄やデータの消滅等を防止することができ、セキュリティを高めることができる。
【0048】
また、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2では、入力禁止状態(操作禁止状態)になると、メイン画像11の表示欄12等が閲覧不能画像31に更新されるので、例えスクリーンセーバが解除されても、メイン画像に表示された内容を閲覧される恐れがない。したがって、情報漏洩の危険を減らすことができる。
さらに、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2では、起動時にも認証が行われるので、第3者によってスクリーンセーバが解除された後に文書管理ソフトウェアAP2を起動されても、認証がされなければ起動しないので、第3者に自由に操作されたり、内容を閲覧される可能性を減らすことができる。
また、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2では、操作禁止判別時間taをユーザが設定できるので、使用環境に合わせた適切な設定を行うことができる。
【0049】
また、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2では、スクリーンセーバAP1が起動すると、操作禁止判別時間taが経過していなくても入力禁止状態になるので、スクリーンセーバAP1が解除された時にメイン画像11に表示された内容の閲覧を防止できる。
さらに、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2では、スクリーンセーバAP1と関係なく、操作禁止判別時間taが経過すると入力禁止状態になる。したがって、例えば、文書管理ソフトウェアAP2を最小化した状態で他の作業(製図や文書作成等)を行い、その後クライアントパソコンPCからユーザが離れ、スクリーンセーバAP1が起動していない状態で、第3者が文書管理ソフトウェアAP2を元のサイズに戻しても閲覧不能画像31が表示され、入力操作もできない。よって、第3者に自由に操作されたり、情報が漏洩することを抑えることができる。
【実施例2】
【0050】
次に本発明の実施例2の情報処理装置の説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0051】
(実施例2の制御部の説明)
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図9は実施例2の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図9において、実施例2の文書管理ソフトウェアAP2は、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2の場合に比べて、入力禁止条件と入力禁止状態における表示画像が異なるのに応じて、下記の各手段の構成が異なる。
【0052】
C13D:入力禁止条件記憶手段
入力禁止条件記憶手段C13Dは、前記実施例1の場合に加え、入力禁止条件として、印刷動作が実行されたか否かを記憶する。
C15:入力禁止判別手段
入力禁止判別手段C15は、実施例1と同様の無入力継続時間判別手段C15Aおよびスクリーンセーバ起動判別手段C15Bに加え、印刷コマンド実行判別手段C15Cを有し、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
C15C:印刷コマンド実行判別手段
印刷コマンド実行判別手段C15Cは、メイン画像11において、印刷コマンドが実行され(印刷コマンドアイコン13の入力がされ)、印刷処理が実行されたか否かを判別することにより、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
【0053】
図10は実施例2の閲覧不能画像の説明図である。
C16A′:閲覧不能画像表示手段
閲覧不能画像表示手段C16A′は、入力禁止条件を満足した場合に、前記メイン画像11の内容を閲覧不能にする閲覧不能画像31′(図10参照)を表示する。図4において、実施例2の閲覧不能画像表示手段C16A′は、メイン画像11を最小化して閲覧不能にすると共に、認証を受けなければならないことを示す閲覧不能画像31′(図10の鍵状のアイコン画像参照)をタスクバー61に表示する。
【0054】
(実施例2のフローチャートの説明)
図11は実施例2のメインフローチャートの説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
次に実施例2のフローチャートの説明を行うが、実施例1のフローチャートの各処理と同様の処理については同一のステップ(ST)番号を付し、詳細な説明は省略する。
図11において、実施例2の文書管理ソフトウェアAP2では、実施例1のメインフローチャートのST1〜ST7を実行する。そして、ST7においてノー(N)の場合はST51に進む。
ST51において、印刷コマンドアイコン13の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST52に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST52において、印刷処理を実行する。そして、ST8に進む。
そして、実施例1と同様のST8〜ST19を実行する。なお、実施例2では、入力禁止状態では閲覧不能画像31′しか表示されないので、タスクバー61の閲覧不能画像31′を選択する入力がされた場合(ST9参照)に、パスワード認証処理(ST10参照)が開始される。
【0055】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の文書管理ソフトウェアAP2では、印刷コマンドが実行される度に、入力禁止状態に移行する。したがって、印刷コマンドを実行し、印刷された書類をプリンタまで取りに行くためにクライアントパソコンPCから離れる間に、他人が操作をしたり閲覧をすることを防止することができる。また、入力禁止状態では、メイン画像11が自動的に最小化され、閲覧不能画像31′が表示されるので、他人の閲覧を防止できると共に、メイン画像11がディスプレイH2に表示されないので他の作業が容易になる。また、閲覧不能画像31′により入力禁止状態であることをユーザが容易に確認できる。
その他、実施例2の文書管理ソフトウェアAP2は、実施例1と同様の作用効果を有する。
【実施例3】
【0056】
次に本発明の実施例3の情報処理装置の説明を行うが、この実施例3の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記の点で前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
【0057】
(実施例3の制御部の説明)
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図12は実施例3の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図12において、実施例3の文書管理ソフトウェアAP2は、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2の場合に比べて、入力禁止条件と入力禁止状態における表示画像が異なるのに応じて、下記の各手段の構成が異なる。
【0058】
C13E:入力禁止条件記憶手段
入力禁止条件記憶手段C13Eは、前記実施例1の場合に加え、入力禁止条件として、所定の入力がされた回数(累積入力回数N1)が入力禁止判別回数Na以上実行されたか否かを記憶する。
C21:累積入力回数カウント手段
累積入力回数カウント手段C21は、前記メイン画像11に対する入力が行われた累積入力回数N1をカウントする。なお、実施例3の累積入力回数カウント手段C21は、全ての入力ではなく、コマンドアイコン13の入力回数のみをカウントするが、全ての入力をカウントするように構成することも可能である。
【0059】
C15:入力禁止判別手段
入力禁止判別手段C15は、実施例1と同様の無入力継続時間判別手段C15Aおよびスクリーンセーバ起動判別手段C15Bに加え、入力回数判別手段C15Dを有し、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
C15D:入力回数判別手段
入力回数判別手段C15Dは、累積入力回数N1が入力禁止判別回数Na以上になったか否かを判別することにより、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
【0060】
(実施例3のフローチャートの説明)
図13は実施例3のメインフローチャートの説明図であり、実施例2の図11に対応する図である。
次に実施例3のフローチャートの説明を行うが、実施例2のフローチャートの各処理と同様の処理については同一のステップ(ST)番号を付し、詳細な説明は省略する。
図13において、実施例3の文書管理ソフトウェアAP2では、実施例2のメインフローチャートのST5に換えて、ST5′として、次の処理(1)、(2)を実行し、ST6に進む。
(1)無入力継続時間t1を初期化して、カウントを開始する。
(2)累積入力回数N1をリセット(初期化)する。
【0061】
そして、実施例2のメインフローチャートのST51,ST52に換えて下記のST61〜ST63を実行する。
図13のST61において、カウント対象の入力がされたか否かを判別する。すなわち、実施例3では、コマンドアイコン13の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST62に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST62において、累積入力回数N1を1加算する。すなわち、N1=N1+1とする。そして、ST63に進む。
ST63において、累積入力回数N1が入力禁止判別回数Na以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
【0062】
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の文書管理ソフトウェアAP2では、所定の入力が一定回数(入力禁止判別回数Na)実行されると、入力禁止状態に移行する。したがって、ユーザがクライアントパソコンPCから離れ、入力禁止状態に移行する前に他人が操作を開始しても、一定回数操作が行われると入力禁止状態に移行するので、認証できない善意のユーザに所定の回数の使用を許可すると共に、悪意のあるユーザによる情報漏洩等の被害を少なくすることができる。
その他、実施例3の文書管理ソフトウェアAP2は実施例1と同様の作用、効果を有する。
【実施例4】
【0063】
次に本発明の実施例4の情報処理装置の説明を行うが、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例4は、下記の点で前記実施例1〜3と相違しているが、他の点では前記実施例1〜3と同様に構成されている。
【0064】
(実施例4の制御部の説明)
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図14は実施例4の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図14において、実施例4の文書管理ソフトウェアAP2は、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2の場合に比べて、入力禁止条件と入力禁止状態における表示画像が異なるのに応じて、下記の各手段の構成が異なる。
【0065】
C13F:入力禁止条件記憶手段
入力禁止条件記憶手段C13Fは、実施例1の場合に加え、入力禁止条件として、夜間に印刷が実行されたか否かを記憶する。
C15:入力禁止判別手段
入力禁止判別手段C15は、実施例1と同様の無入力継続時間判別手段C15Aおよびスクリーンセーバ起動判別手段C15Bおよび実施例2と同様の印刷コマンド実行判別手段C15Cに加え、時間帯判別手段C15Eを有し、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
C15E:時間帯判別手段
時間帯判別手段C15Eは、印刷コマンドが実行されたのが夜間であるか否かを判別することにより、入力禁止条件を満足したか否かを判別する。
C31:現在時刻計測手段(内蔵時計)
現在時刻計測手段C31は、現在時刻を計測する。なお、実施例4では現在時刻計測手段C31として、クライアントパソコンPCの内蔵時計を使用している。
【0066】
(実施例4のフローチャートの説明)
図15は実施例4のメインフローチャートの説明図であり、実施例2の図11に対応する図である。
次に実施例4のフローチャートの説明を行うが、実施例2のフローチャートの各処理と同様の処理については同一のステップ(ST)番号を付し、詳細な説明は省略する。
図15において、実施例4の文書管理ソフトウェアAP2では、実施例2のメインフローチャートにおいて、ST52の処理が実行されると、ST53に進む。
ST53において、現在時刻が夜間(実施例4では19時以降、翌7時まで)であるか否かが判別される。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST16に進む。
【0067】
(実施例4の作用)
前記構成要件を備えた実施例4の文書管理ソフトウェアAP2では、就業時間帯(昼間)に印刷が実行された場合には、入力禁止状態に移行しないが、夜間に印刷が実行された場合にはユーザではない他人がコマンドを実行した可能性があるので、用心のために入力禁止状態に移行する。よって、セキュリティを高めることができる。
その他、実施例4の文書管理ソフトウェアAP2は実施例1と同様の作用、効果を有する。
【実施例5】
【0068】
次に本発明の実施例5の情報処理装置の説明を行うが、この実施例5の説明において、前記実施例1〜4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例5は、下記の点で前記実施例1〜4と相違しているが、他の点では前記実施例1〜4と同様に構成されている。
【0069】
(実施例5の制御部の説明)
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図16は実施例5の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図16において、実施例5の文書管理ソフトウェアAP2は、実施例1の文書管理ソフトウェアAP2の場合に比べて、入力禁止条件と入力禁止状態における表示画像が異なるのに応じて、下記の各手段の構成が異なる。
【0070】
C13G:自動認証設定記憶手段
自動認証設定記憶手段C13Gは、スクリーンセーバが解除(終了)される際に認証された場合に、文書管理ソフトウェアAP2の認証もされたものとする自動認証の設定がされているか否かを記憶する。なお、実施例5では、図示しない条件設定画像(実施例1の条件設定画像21参照)に設けられた自動認証するか否かの設定欄への入力結果に応じて記憶している。
C17:認証手段
認証手段C17は、実施例1と同様の認証情報入力画像表示手段C17Aおよびパスワード不一致画像表示手段(認証失敗告知手段)C17Bに加え、自動認証判別手段C17Cを有し、メイン画像11に対する入力禁止を解除するための認証を行う。
C17C:自動認証判別手段
自動認証判別手段C17Cは、スクリーンセーバパスワード設定判別手段C17C1と、スクリーンセーバ終了検出手段C17C2とを有し、自動認証する設定がされ且つパスワード認証がされてスクリーンセーバが終了されたか否かを判別して、自動認証を行うか、再認証を行うかを判別する。
【0071】
C17C1:スクリーンセーバパスワード設定判別手段
スクリーンセーバパスワード設定判別手段C17C1は、スクリーンセーバAP1を終了する際にパスワードを入力して認証するように設定されているか否かを判別する。すなわち、スクリーンセーバAP1の設定情報を取得し、認証の設定があるか否かを判別する。
C17C2:スクリーンセーバ終了検出手段
スクリーンセーバ終了検出手段C17C2は、スクリーンセーバAP1が終了したか否かを判別する。なお、スクリーンセーバAP1解除時に認証する設定がされている場合、認証がされないとスクリーンセーバAP1は終了しない。
FL2:スクリーンセーバ認証完了判別フラグ
スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2は、初期値は「0」であり、パスワード認証がされてスクリーンセーバが終了した場合に「1」となり、パスワード認証が設定されておらず、スクリーンセーバ終了時にパスワード認証がされていない場合は「0」となる。
【0072】
(実施例5のフローチャートの説明)
図17は実施例5のメインフローチャートの説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
次に実施例5のフローチャートの説明を行うが、実施例1のフローチャートの各処理と同様の処理については同一のステップ(ST)番号を付し、詳細な説明は省略する。
図17において、実施例5のメインフローチャートでは、実施例1のST4でイエスの場合、ST70に進む。
ST70において、スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2を「0」とする。そして、ST5に進む。
【0073】
図17において、実施例5のメインフローチャートでは、ST6及びST7でイエス(Y)の場合はST71に進む。
ST71において、自動認証の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST72に進み、ノー(N)の場合はST8に進む。
ST72において、スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2が「0」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合は入力禁止状態に移行せず、ST5に戻る。
【0074】
図17において、ST9でノー(N)の場合はST73に進む。
ST73において、スクリーンセーバAP1が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST74に進み、ノー(N)の場合はST9に戻る。
ST74において、スクリーンセーバAP1にはパスワード認証の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST75に進み、ノー(N)の場合はST77に進む。
ST75において、スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2を「1」にする。そして、ST76に進む。
ST76において、自動認証の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進んで入力可能状態に移行し(ST12参照)、ノー(N)の場合はST9に戻る。
ST77において、スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2を「0」にする。そして、ST9に戻る。
【0075】
図17において、ST13でノー(N)の場合はST78に進む。
ST78において、スクリーンセーバAP1が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST79に進み、ノー(N)の場合はST14に進む。
ST79において、スクリーンセーバAP1にはパスワード認証の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST80に進み、ノー(N)の場合はST81に進む。
ST80において、スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2を「1」にする。そして、ST6に戻る。
ST81において、スクリーンセーバ認証完了判別フラグFL2を「0」にする。そして、ST6に戻る。
【0076】
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の文書管理ソフトウェアAP2では、スクリーンセーバAP1で認証が既に行われている場合には、自動的に文書管理ソフトウェアAP2の認証もされたものとし、ユーザによる認証作業を省略できる。この場合、スクリーンセーバAP1の認証を解除した後に、さらに文書管理ソフトウェアAP2の認証をする手間を省くことができるので、利便性を高めることができる。また、自動認証の設定を行わないことにより、利便性は低下するがセキュリティを高めることができ、ユーザの使用環境に応じてユーザが設定することができる。
その他、実施例5の文書管理ソフトウェアAP2は、実施例1と同様の作用効果を有する。
【0077】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H012)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、情報処理装置としてクライアントパソコンPCを例示したが、これに限定されず、データベースサーバ、ワークステーション等の情報処理装置にも適用可能である。
【0078】
(H02)前記実施例において、閲覧不能画像31,31′を使用したが、これに限定されず、両者を組み合わせて利用したり、特定の動画や予め設定された静止画を表示するようにしたり、警報音やガイダンス音声等を使用したり、閲覧不能画像31,31′を省略することも可能である。
(H03)前記各実施例1〜5を、設計に応じて全ての実施例あるいは適切な複数の実施例を適宜組み合わせることも可能である。このとき、どの入力禁止条件を有効にするかについて、ユーザが個別に設定可能の構成にすることも可能である。
(H04)前記実施例2〜4において、入力禁止条件として例示した、無入力継続時間t1が入力禁止判別時間ta以上になった場合とスクリーンセーバの起動した場合は、省略することも可能である。
【0079】
(H05)前記実施例において、入力禁止状態でも最小化アイコンや最大化アイコンは有効にしたが、これらも無効にすることも可能である。
(H06)前記実施例において、アイコンの数や種類、サイズ等は設計に応じて適宜変更可能である。
(H07)前記実施例において、アプリケーションプログラムAP2として文書管理ソフトウェアAP2を例示したが、これに限定されず、文書作成ソフトウェア(ワープロソフトウェア)や製図ソフトウェア等のOS上で作動するアプリケーションソフトウェアに適用可能である。また、サービスソフトウェア等のOSの機能を補助、拡張するために使用されるアプリケーションプログラムであって、ユーザが設定等の入力を行う時以外は常時稼働するアプリケーションソフトウェアにも適用可能であり、この場合は、設定等を行う画像がメイン画像となる。
【0080】
(H08)前記実施例において、アプリケーションプログラムAP2の起動時にも認証処理を行うことが望ましいが、省略することも可能である。
(H09)前記実施例において、パスワード入力により認証を行ったが、これに限定されず、パスワードとID番号の組み合わせとしたり、社員証や会員証等の磁気カード、ICカード等から認証情報を接触式または非接触式で読取ることによる認証や、指紋や静脈パターン、網膜パターン等の生体認証等、任意の認証方法を採用することが可能である。
(H010)前記実施例5において、自動認証の条件を満足した場合に、認証されたものと見なして認証を行わなかったが、これに限定されず、スクリーンセーバ解除時に入力されたパスワードを記憶しておき、アプリケーションプログラムAP2の認証を行う際に自動的に記憶したパスワードを入力して、認証を行うように構成することも可能である。
【0081】
(H011)前記実施例において、認証処理時に特定のアカウントのユーザーが認証した場合には所定のメールアドレスに通知するように予め設定しておくことで、そのアプリケーションプログラムを誰が使用しようとしているかを管理者が把握できるように構成することも可能である。
(H012)前記実施例において、認証処理時に新規アカウントを登録できるように構成しておき、入力された情報に基づいて新規のアカウントを登録することでそのアプリケーションプログラムを使用できるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】図1は本発明の実施例1の情報処理装置の説明図である。
【図2】図2は実施例1の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】図3は実施例1のアプリケーションプログラムにより表示される画像の説明図であり、図3Aはメイン画像の説明図、図3Bはメイン画像と認証条件設定画像の説明図である。
【図4】図4は実施例1の閲覧不能画像の説明図である。
【図5】図5は実施例1の認証を行う際に表示される画像の説明図であり、図5Aはメイン画像と認証情報入力画像とが表示された状態の説明図、図5Bは図5Aの場合に加えてパスワード不一致画像が表示された状態の説明図である。
【図6】図6は実施例1のアプリケーションプログラムのメインフローチャートである。
【図7】図7は実施例1のパスワード認証処理のフローチャートであり、図6のメインフローチャートのST1及びST10のサブルーチンである。
【図8】図8は実施例1の認証条件設定処理のフローチャートであり、図6のメインフローチャートのST15のサブルーチンである。
【図9】図9は実施例2の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図10】図10は実施例2の閲覧不能画像の説明図である。
【図11】図11は実施例2のメインフローチャートの説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
【図12】図12は実施例3の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図13】図13は実施例3のメインフローチャートの説明図であり、実施例2の図11に対応する図である。
【図14】図14は実施例4の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図15】図15は実施例4のメインフローチャートの説明図であり、実施例2の図11に対応する図である。
【図16】図16は実施例5の情報処理装置としてのクライアントパソコンの制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図17】図17は実施例5のメインフローチャートの説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
【符号の説明】
【0083】
11…メイン画像、
21…入力禁止条件設定画像、
31,31′…閲覧不能画像、
41…認証情報入力画像、
AP2…アプリケーションプログラム、
C11…メイン画像表示手段、
C12…メイン処理手段、
C13…入力禁止条件設定手段、
C13A…条件設定画像表示手段、
C13B…認証情報記憶手段、
C13C,C13D,C13E,C13F…入力禁止条件記憶手段、
C14…無入力継続時間計測手段、
C15…入力禁止判別手段、
C16…入力禁止設定手段、
C16A,C16A′…閲覧不能画像表示手段、
C17…認証手段、
C17A…認証情報入力画像表示手段、
C18…入力禁止解除手段、
C21…累積入力回数カウント手段、
H2…情報表示画面、
N1…累積入力回数、
Na…入力禁止判別回数、
PC…情報処理装置,コンピュータ、
t1…無入力継続時間、
ta…入力禁止判別時間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構成要件(A01)〜(A08)を備えたことを特徴とする情報処理装置、
(A01)入力を受け付けるメイン画像を情報表示画面に表示するメイン画像表示手段、
(A02)前記メイン画像に対する入力に応じた処理を実行するメイン処理手段、
(A03)前記メイン画像に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する入力禁止条件記憶手段、
(A04)前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する入力禁止判別手段、
(A05)前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像に対する入力を禁止する入力禁止設定手段、
(A06)前記メイン画像に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する認証情報記憶手段、
(A07)前記メイン画像に対する入力禁止を解除するための認証を行う認証手段、
(A08)前記認証が行われた場合に前記メイン画像に対する入力禁止を解除する入力禁止解除手段。
【請求項2】
下記の構成要件(A09),(A010)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置、
(A09)前記認証情報を入力するための認証情報入力画像を表示する認証情報入力画像表示手段、
(A010)前記認証情報入力画像に入力された入力内容が前記認証情報を満足するか否かを判別することにより、認証を行う前記認証手段。
【請求項3】
下記の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置、
(A011)前記入力禁止条件を満足した場合に、前記メイン画像の内容を閲覧不能にする閲覧不能画像を表示する閲覧不能画像表示手段。
【請求項4】
下記の構成要件(A012)〜(A014)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置、
(A012)前記メイン画像に対する入力がされない状態が継続した無入力継続時間を計測する無入力継続時間計測手段、
(A013)前記入力禁止条件として、予め設定された入力禁止判別時間を記憶する前記入力禁止条件記憶手段、
(A014)前記無入力継続時間が前記入力禁止判別時間以上となったか否かを判別することにより、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する前記入力禁止判別手段。
【請求項5】
下記の構成要件(A015)〜(A017)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理装置、
(A015)前記メイン画像に対する入力が行われた累積入力回数をカウントする累積入力回数カウント手段、
(A016)前記入力禁止条件として、予め設定された入力禁止判別回数を記憶する前記入力禁止条件記憶手段、
(A017)前記累積入力回数が前記入力禁止判別回数以上となったか否かを判別することにより、前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する前記入力禁止判別手段。
【請求項6】
下記の構成要件(A018),(A019)を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理装置、
(A018)前記入力禁止条件を設定する入力禁止条件設定画像を表示する条件設定画像表示手段、
(A019)前記入力禁止条件設定画像への入力に応じて前記入力禁止条件を設定する入力禁止条件設定手段。
【請求項7】
コンピュータを
入力を受け付けるメイン画像を情報表示画面に表示するメイン画像表示手段、
前記メイン画像に対する入力に応じた処理を実行するメイン処理手段、
前記メイン画像に対する入力を禁止するための入力禁止条件を記憶する入力禁止条件記憶手段、
前記入力禁止条件を満足したか否かを判別する入力禁止判別手段、
前記入力禁止条件を満足した場合に前記メイン画像に対する入力を禁止する入力禁止設定手段、
前記メイン画像に対する入力禁止を解除するための認証情報を記憶する認証情報記憶手段、
前記メイン画像に対する入力禁止を解除するための認証を行う認証手段、
前記認証が行われた場合に前記メイン画像に対する入力禁止を解除する入力禁止解除手段、
として機能させるためのアプリケーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−156707(P2007−156707A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−349409(P2005−349409)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】