説明

情報処理装置、サーバシステム、位置関連情報提供システム、位置関連情報取得方法およびプログラム

【課題】より簡易なシステムを用いて、情報処理装置のユーザが、各場所に応じたデータを取得し得るようにする。
【解決手段】情報処理装置100において、位置情報取得部150が、位置情報(例えば、ユーザの位置を示す情報)を取得し、位置関連情報取得部165は、位置関連情報(例えば、ユーザの位置に関連する情報)を取得する。また、位置情報記憶部181は、少なくとも位置関連情報取得部165が位置関連情報を取得できない場合に、位置情報取得部150が取得した位置情報を記憶する。そして、位置関連情報補完部166は、位置情報記憶部181の記憶する位置情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する位置関連情報を取得する。これにより、情報処理装置100は、位置関連情報を提供するシステムの通信エリア外の位置に関連する位置関連情報を事後的に取得できるので、位置関連情報を提供するシステムを、より簡単にできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、サーバシステム、位置関連情報提供システム、位置関連情報取得方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
旅行先での記念撮影など、自らのいる場所に応じたデータを取得して保存しておくと、記念になり、また、自らの行動履歴を思い出すのに役立つ。
かかる場所に応じたデータの取得に関連して、場所に応じたデータ(例えば、撮像場所に応じた画像)を提供するシステムが提案されている。
例えば、特許文献1には、携帯電話等の位置情報と画像の撮影及び送信ができるような端末から、位置情報と画像を送信し、広告主などが前もって指定していた位置に合致した場合には指定された画像処理を行い、端末の利用者へ画像を送るシステムにより、電子的な仮想「顔出し看板」を実現することが記載されている。これにより、コストをかけずにどこでも、その位置にあわせて指定した視覚的情報の提供を行えるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−220180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、視覚的情報の提供を行う位置を全てカバーするシステムを用意する必要が有り、設備が大掛かりになってしまうおそれがある。例えば、全国各地の名所等で視覚的情報の提供を行う場合、提供を行う位置毎にシステムを設置すると、必要なシステムの数が膨大になってしまう。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決することのできる情報処理装置、サーバシステム、位置関連情報提供システム、位置関連情報取得方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による情報処理装置は、位置を示す情報を取得する位置情報取得部と、位置に関連する情報を取得する位置関連情報取得部と、少なくとも前記位置関連情報取得部が前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得部が取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部の記憶する前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報補完部と、を具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によるサーバシステムは、位置に関連する情報を記憶する位置関連情報記憶部と、前記位置関連情報記憶部の記憶する前記位置に関連する情報を無線にて送信する通信部と、を具備し、前記位置関連情報記憶部は、少なくとも前記通信部の通信可能圏外の位置に関連する情報を記憶する、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様による位置関連情報提供システムは、サーバシステムと、情報処理装置とを具備し、前記サーバシステムは、位置に関連する情報を記憶する位置関連情報記憶部と、前記位置関連情報記憶部の記憶する前記位置に関連する情報を前記情報処理装置に送信する通信部と、を具備し、前記通信部は、前記情報処理装置から位置を示す情報が送信されると、当該情報の示す位置に関連する情報を当該情報処理装置に送信し、前記情報処理装置は、位置を示す情報を取得する位置情報取得部と、位置に関連する情報を、前記サーバシステムから取得する位置関連情報取得部と、少なくとも前記位置関連情報取得部が前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得部が取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶部と、前記位置情報記憶部の記憶する前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を、前記サーバシステムから取得する位置関連情報補完部と、を具備することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様による位置関連情報取得方法は、情報処理装置の位置関連情報取得方法であって、位置を示す情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報取得ステップと、少なくとも前記位置関連情報取得ステップにて前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶ステップと、前記位置情報記憶ステップにて記憶した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報補完ステップと、を具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様によるプログラムは、コンピュータに、位置を示す情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報取得ステップと、少なくとも前記位置関連情報取得ステップにて前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶ステップと、前記位置情報記憶ステップにて記憶した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報補完ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、より簡易なシステムを用いて、情報処理装置のユーザが各場所に応じたデータを取得し得るようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態における情報処理装置の機能構成を示す概略ブロック図である。
【図2】同実施形態における、情報処理装置を含む位置関連情報提供システムの機能構成を示す概略ブロック図である。
【図3】同実施形態における、携帯電話機を具備する位置関連情報提供システムの装置構成を示す概略ブロック図である。
【図4】同実施形態における、携帯電話機の機能構成を示す概略ブロック図である。
【図5】同実施形態における情報提供サーバ装置の機能構成を示す概略ブロック図である。
【図6】同実施形態における情報補完サーバ装置の機能構成を示す概略ブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態において、携帯電話機が生成する行動履歴情報の例を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態において、携帯電話機が行動履歴情報を生成する際の、位置関連情報提供システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図9】本発明の一実施形態において、携帯電話機が行動履歴情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態において、情報補完サーバ装置が、位置情報に基づいて位置関連情報を送信する処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態における、サーバ装置と通信可能な時間が限定されている位置関連情報提供システムの装置構成示す概略ブロック図である。
【図12】本発明の一実施形態における、情報処理装置に代えて端末装置をユーザが持ち歩く態様の置関連情報提供システムの、装置構成示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における情報処理装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、情報処理装置100は、位置情報取得部150と、位置関連情報取得部165と、位置情報記憶部181と、位置関連情報補完部166とを具備する。
【0014】
位置情報取得部150は、位置情報を取得する。ここでいう位置情報は、例えば情報処理装置100の位置など、携帯可能な機器の位置を示す情報である。例えば、情報処理装置100が、携帯電話機などユーザの持ち歩く機器である場合、情報処理装置100の位置をユーザの位置として用いることができる。この場合、位置情報取得部150は、情報処理装置100の位置(位置情報取得部150自らの位置)を測位し、測位結果を位置情報として取得する。例えば、位置情報取得部150は、GPS(Global Positioning System、全地球方位システム)機能を有し、GPS衛星から送信される信号に基づいて、情報処理装置100の緯度および経度を算出する。
位置情報取得部150は、取得した位置情報を、位置関連情報取得部165に出力する。
【0015】
なお、以下では、位置情報取得部150が取得する位置情報を、ユーザの位置として用いる場合について説明するが、位置情報の利用方法はこれに限らない。例えば、ユーザに同行している知人あるいはペットの位置情報として用いるようにしてもよい。
【0016】
位置関連情報取得部165は、ユーザの位置に関連する位置関連情報を取得する。ここでいう位置関連情報は、所定の位置に関連する情報である。本実施形態では、位置関連情報取得部165は、観光スポットの風景画像など、所定の位置毎に撮像された画像(のデータ。以下、画像データを、単に「画像」と称する)を位置関連情報として取得する。
位置関連情報取得部165は、例えば、位置関連情報を予め記憶しているサーバシステムが、所定のエリアに対して繰り返し送信している位置関連情報を、当該エリア内において取得する。その際、位置関連情報取得部165は、例えば一定時間毎に位置関連情報の取得を試みるなど、位置関連情報を自動的に取得する。
また、位置関連情報取得部165は、位置関連情報の取得に失敗すると、位置情報取得部150の出力する位置情報を、位置情報記憶部181に書き込む。例えば、サーバシステムが位置関連情報を送信している所定のエリアの外に情報処理装置100が移動すると、位置関連情報取得部165は、位置関連情報を取得できなくなる。かかる場合、位置関連情報取得部165は、位置情報取得部150から出力される位置情報を、位置情報記憶部181に書き込む。
【0017】
位置情報記憶部181は、少なくとも位置関連情報取得部165がユーザの位置に関連する位置関連情報を取得できない場合に、位置情報取得部150が取得した位置情報を記憶する。例えば、位置関連情報取得部165が、位置関連情報の取得に失敗した際に、位置情報取得部150から位置情報を取得して位置情報記憶部181に書き込む。
【0018】
位置関連情報補完部166は、位置情報記憶部181の記憶する位置情報に基づいて、当該位置情報が示す位置に関連する位置関連情報を取得する。本実施形態では、位置関連情報補完部166は、位置関連情報取得部165の場合と同様、所定の位置毎に撮像された画像を位置関連情報として取得する。
例えば、位置関連情報補完部166は、位置関連情報取得部165が位置情報を取得不可能な位置について位置関連情報を予め記憶しているサーバシステムに、位置情報記憶部181から読み出した位置情報を送信して、当該位置情報に関連する位置関連情報を取得する。位置関連情報補完部166は、例えば定期的にサーバシステムとの通信を試みて、通信可能な場合に位置関連情報を取得するなど、位置関連情報を自動的に取得する。
【0019】
以上により、情報処理装置100は、ユーザの位置に関連する位置関連情報を自動的に取得する。従って、情報処理装置100のユーザは、撮像操作や送信操作を行わずとも、場所に応じたデータ(例えば、ユーザ自らの場所に応じたデータ)としての位置関連情報を取得できる点で、当該位置関連情報を、より確実に取得することができる。
また、位置関連情報補完部166が、位置情報記憶部181の記憶する位置情報に基づいて位置関連情報を取得するので、位置関連情報取得部165が位置関連情報を取得できない場合でも、情報処理装置100は、位置関連情報を取得できる。この点で、情報処理装置100のユーザは、場所に応じたデータとしての位置関連情報を、より確実に取得することができる。
【0020】
なお、以下では、位置関連情報取得部165または位置関連情報補完部166が位置関連情報として取得する画像を「場所画像」と称する。
ただし、本発明の適用範囲は、位置関連情報が場所画像である場合に限らない。たとえば、位置関連情報取得部165や位置関連情報補完部166が、位置関連情報として、地図上におけるユーザの位置(情報処理装置100の位置)を示す画像を取得するなど、場所画像以外の情報を取得するようにしてもよい。
【0021】
図2は、情報処理装置100を含む位置関連情報提供システム1の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、位置関連情報提供システム1は、サーバシステム200と、情報処理装置100とを具備する。サーバシステム200は、位置関連情報記憶部210と、通信部220とを具備する。
位置関連情報記憶部210は、所定の位置に関連する位置関連情報を予め記憶する。より具体的には、位置関連情報記憶部210は、通信部220の通信エリアに関連する位置関連情報と、通信部220の通信エリア外の少なくとも1つの位置に関連する位置関連情報とを記憶している。
通信部220は、位置関連情報記憶部210の記憶する位置関連情報を、情報処理装置100に送信する。特に、通信部220は、情報処理装置100から位置情報が送信されると、当該位置情報の示す位置に関連する情報を情報処理装置100に送信する。
【0022】
通信部220の通信エリアに関連する位置関連情報については、情報処理装置100は、次のようにして取得する。
まず、上記のように、位置関連情報記憶部210は、通信部220の通信エリアに関連する位置関連情報を予め記憶している。そして、通信部220は、通信部220自らの通信エリアに対して当該位置関連情報を繰り返し無線送信する。そして、情報処理装置100が通信部220の通信エリア内に位置する場合に、位置関連情報取得部165は、当該位置関連情報を取得する。これにより、位置関連情報取得部165は、ユーザの現在位置(情報処理装置100の現在位置)に関連する位置関連情報を取得する。
【0023】
一方、通信部220の通信エリア外の位置に関連する位置関連情報については、情報処理装置は、次のようにして取得する。
情報処理装置100が通信部220の通信エリア外に位置する場合、位置関連情報取得部165は、位置関連情報を取得できない。この場合、図1で説明したように、位置情報取得部150の取得する位置情報を位置情報記憶部181が記憶しておく。そして、情報処理装置100が通信部220の通信エリア内に入った際に、位置関連情報補完部166が、位置情報記憶部181の記憶する位置情報をサーバシステム200に無線送信する。当該位置情報を受信した通信部220は、位置関連情報記憶部210の記憶する位置関連情報のうち、受信した位置情報の示す位置に関連する位置関連情報を、情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100(位置関連情報補完部166)は、ユーザの過去の位置(情報処理装置100の過去の位置)に関連する位置関連情報を取得する。
【0024】
以上により、図1で説明した、情報処理装置100が位置関連情報を自動的に取得する処理や、位置関連情報補完部166が、位置情報記憶部181の記憶する位置情報に基づいて位置関連情報を取得する処理を実行し得る。特に、サーバシステム200が、位置情報記憶部181の記憶する位置情報に基づいて位置関連情報を提供し、位置関連情報補完部166が当該位置関連情報を取得することで、より簡易なシステムを用いて、情報処理装置のユーザが、各場所に応じたデータを取得し得るようにできる。すなわち、サーバシステム200は、通信部220の通信エリア外の位置に関連する位置関連情報を、事後的に情報処理装置100に提供可能なので、位置関連情報を提供する位置毎にシステムを設置するなど大掛かりな設備を用意する必要が無い。
【0025】
なお、位置関連情報取得部165が位置関連情報を取得する方法は、通信部220が繰り返し送信する位置関連情報を取得する方法に限らない。例えば、位置関連情報取得部165が、位置情報取得部150の取得した位置情報をサーバシステム200に送信するようにしてもよい。当該位置情報を受信した通信部220は、位置関連情報記憶部210の記憶する位置関連情報のうち、受信した位置情報の示す位置に関連する位置関連情報を、情報処理装置100に送信する。これにより、位置関連情報取得部165は、位置情報取得部150の取得した位置情報の示す位置に関連する位置関連情報(すなわち、情報処理装置100の現在の位置に関連する位置関連情報)を取得できる。
【0026】
次に、位置関連情報提供システムが情報処理装置として携帯電話機を具備する場合を例に、本発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。
但し、本発明の適用範囲は、携帯電話機に限らない。スマートフォン(Smartphone)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、ゲーム機、タブレットPC(Personal Computer)、あるいは、ノートPCなど、様々な情報処理装置に本発明を適用可能である。
【0027】
図3は、携帯電話機を具備する位置関連情報提供システムの装置構成を示す概略ブロック図である。同図において、位置関連情報提供システム2は、携帯電話機101とサーバシステム201とを具備する。サーバシステム201は、情報提供サーバ装置300aおよび300bと、情報補完サーバ装置400と、無線局装置500aおよび500bと、ネットワーク600aおよび600bと、を具備する。情報提供サーバ装置300aと無線局装置500aとは、ネットワーク600aを介して互いに通信を行う。情報提供サーバ装置300bと、情報補完サーバ装置400と、無線局装置500bとは、ネットワーク600bを介して互いに通信を行う。また、携帯電話機101が無線局装置500aの通信エリアA11a内に位置するとき、携帯電話機101は、無線局装置500aと無線通信を行う。また、携帯電話機101が無線局装置500bの通信エリアA11b内に位置するとき、携帯電話機101は、無線局装置500bと無線通信を行う。
なお、以下では、情報提供サーバ装置300aおよび300bの総称を、「情報提供サーバ装置300」と表記する。また、無線局装置500aおよび500bの総称を、「無線基地局装置500」と称する。また、ネットワーク600aおよび600bの総称を、「ネットワーク600」と表記する。
【0028】
携帯電話機101は、本発明における情報処理装置の一例である。
図4は、携帯電話機101の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、携帯電話機101は、通信部110と、表示部120と、音声入力部131と、音声出力部132と、操作入力部140と、位置情報取得部150と、制御部160と、記憶部180とを具備する。制御部160は、通信制御部161と、表示制御部162と、音声処理部163と、入力処理部164と、位置関連情報取得部165と、位置関連情報補完部166と、画像付加部167と、事象情報付加部168と、アプリケーション処理部169とを具備する。記憶部180は、位置情報記憶部181と、画像記憶部182と、事象情報記憶部183と、行動履歴情報記憶部184とを具備する。
同図において、図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には、同一の符号(150、165、166、181)を付して説明を省略する。
【0029】
通信部110は、無線局装置500aの通信エリア内において、無線局装置500aと無線通信を行う。また、通信部110は、無線局装置500bの通信エリア内において、無線局装置500bと無線通信を行う。また、通信部110は、携帯電話通信網(通信事業者によって提供される携帯電話機用の無線通信ネットワーク)の無線基地局と通信を行うことにより、携帯電話通信網に接続する。
【0030】
なお、通信部110が、無線局装置500aまたは500bと通信を行う際の通信方式と、携帯電話通信網の無線基地局と通信を行う際の通信方式とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、無線局装置500aおよび500bがフェムトセル基地局装置であり、通信部110が、携帯電話通信方式にて無線局装置500aまたは500bと通信を行うようにしてもよい。あるいは、通信部110が、赤外線通信などの近距離無線通信にて無線局装置500aや500bと通信を行うなど、携帯電話通信方式以外の通信方式にて通信を行うようにしてもよい。
【0031】
表示部120は、例えば液晶ディスプレイまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示画面を有し、表示制御部162の制御に従って動画像や静止画像やテキスト(文字)などの各種画像を表示する。特に、表示部120は、ユーザの行動履歴を示す情報として、ユーザの位置(ユーザの現在位置またはユーザの過去の位置)に関連する画像を表示する。当該画像については後述する。
【0032】
音声入力部131はマイクを有し、周囲音を採取して音声信号に変換し、音声処理部163に出力する。
音声出力部132はスピーカを有し、音声処理部163からアナログの電気信号にて出力される音声信号を音声に変換して出力する。
操作入力部140は、例えば、テンキーや方向キーや決定ボタン等の押ボタンや、表示部120の表示画面に設けられたタッチパネル(タッチセンサ)を有して、ユーザの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力を示す電気信号を入力処理部164に出力する。
【0033】
制御部160は、携帯電話機101の各部を制御して各種機能を実行する。制御部160は、例えば、携帯電話機101の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、携帯電話機101の具備するメモリからプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0034】
通信制御部161は、アプリケーション処理部169から出力されるデータに符号化等の処理を行って、通信部110に出力して変調させ、無線信号にて送信させる。また、通信制御部161は、通信部110が受信して復調した信号に、復号等の処理を行ってデータを抽出し、アプリケーション処理部169に出力する。
また、通信制御部161は、サーバシステムが繰り返し無線送信する位置関連情報を通信部110が取得して復調すると、当該位置関連情報に復号等の処理を行ってデータとしての位置関連情報を抽出し、得られた位置関連情報を位置関連情報取得部165に出力する。
また、通信制御部161は、位置関連情報補完部166から出力される位置情報に符号化等の処理を行って、通信部110に出力して変調させ、無線信号にてサーバシステム201に送信させる。そして、当該位置情報に応じた位置関連情報(位置情報の示す位置に関連する位置関連情報)を通信部110が受信して復調すると、通信制御部161は、当該位置関連情報に復号等の処理を行ってデータとしての位置関連情報を抽出し、得られた位置関連情報位置関連情報補完部166に出力する。
【0035】
表示制御部162は、表示部120を制御して各種画像を表示させる。具体的には、表示制御部162は、アプリケーション処理部169から出力される動画像データや静止画像データやテキストデータ等に基づいて画面表示用の信号を生成して表示部120に出力することにより、表示部120に画面画像を表示させる。
音声処理部163は、アプリケーション処理部169から出力される音声データを電気信号に変換して音声出力部132に出力することで、音声出力部132に音声を出力させる。また、音声処理部163は、音声入力部131が音声を採取して出力する電気信号を音声データに変換してアプリケーション処理部169に出力する。
【0036】
入力処理部164は、操作入力部140が受け付けた操作に応じた信号をアプリケーション処理部169に出力する。例えば、操作入力部140が、キーボタンの押下を受け付けて押下されたキーボタンに応じた信号を出力すると、入力処理部164は、当該信号に基づいて、押下されたキーボタンを示すデータを生成する。また、操作入力部140が、タッチパネルにおけるタッチ操作を受け付けて、タッチ操作に応じた信号を出力すると、入力処理部164は、当該信号に基づいて、表示画面におけるタッチ位置の座標データを生成する。
【0037】
画像付加部167は、位置関連情報取得部165または位置関連情報補完部166の取得する場所画像に、画像記憶部182の記憶するユーザの画像を合成(付加)する。これにより、画像付加部167は、現地でユーザを撮像したような画像を生成する。
【0038】
事象情報付加部168は、画像付加部167がユーザの画像を合成した画像に、事象情報を付加する。ここでいう事象情報は、携帯電話機101に関連する事象の情報である。例えば、ユーザ操作に応じて携帯電話機101が行った処理の履歴情報が、事象情報に該当する。
事象情報付加部168は、場所画像の撮像された位置の付近にユーザがいた時刻に応じて、当該時刻に該当する事象情報を、画像付加部167がユーザの画像を合成した画像に付加する。
【0039】
アプリケーション処理部169は、アプリケーションプログラムを実行して、インターネットブラウジング機能や電子メール機能など各種機能を提供する。特に、アプリケーション処理部169は、ユーザ操作に応じて、事象情報付加部168が事象情報を付加した画像を表示する。
【0040】
記憶部180は、例えば携帯電話機101の具備するメモリの記憶領域にて実現され、携帯電話機101の具備するCPUが実行する各種プログラムなど、各種データを記憶する。
画像記憶部182は、携帯電話機101のユーザの画像を、予め(画像付加部167が画像の合成を行う前から)記憶している。例えば、携帯電話機101が撮像部を具備し、当該撮像部の撮像したユーザの画像を画像記憶部182が記憶する。
【0041】
事象情報記憶部183は、事象情報として、ユーザ操作に応じて携帯電話機101(アプリケーション処理部169)が行った処理の履歴情報を記憶する。
行動履歴情報記憶部184は、行動履歴情報として、事象情報付加部168が事象情報を付加した画像を記憶する。ここでいう行動履歴画像は、携帯電話機101のユーザの行動履歴を示す画像である。行動履歴情報記憶部184が、位置関連情報としての場所画像に事象情報を付加された画像を記憶することで、当該画像を見たユーザは、自らのいた場所や、当該場所で行った行動を把握することができる。
【0042】
サーバシステム201は、位置関連情報としての場所画像を携帯電話機101に送信する。
情報提供サーバ装置300aは、無線局装置500aの通信エリア内の場所画像を予め記憶しており、無線局装置500aを介して場所画像を携帯電話機101に送信する。同様に、情報提供サーバ装置300bは、無線局装置500bの通信エリア内の場所画像を予め記憶しており、無線局装置500bを介して場所画像を携帯電話機101に送信する。
【0043】
図5は、情報提供サーバ装置300の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、情報提供サーバ装置300は、ネットワーク通信部310と、制御部320と、記憶部330とを具備する。制御部320は、通信制御部321と、位置関連情報管理部322とを具備する。記憶部330は、位置関連情報記憶部331を具備する。
【0044】
記憶部330は、例えば情報提供サーバ装置300の具備するメモリの記憶領域にて実現され、情報提供サーバ装置300の具備するCPUが実行する各種プログラムなど、各種データを記憶する。
位置関連情報記憶部331は、無線局装置500の通信エリアに関連した位置関連情報を予め記憶している。ここで、無線局装置500の通信エリアは、例えば、所定の観光スポット内、あるいは、所定の店内など、比較的狭い領域となっている。そして、位置関連情報記憶部331は、観光スポットの風景画像、あるいは、店内の画像など、当該領域における場所画像を位置関連情報として記憶している。
【0045】
制御部320は、情報提供サーバ装置300の各部を制御して各種機能を実行する。制御部320は、例えば、情報提供サーバ装置300の具備するCPUが、情報提供サーバ装置300の具備するメモリからプログラムを読み出して実行することにより実現される。
位置関連情報管理部322は、位置関連情報記憶部331の記憶する位置関連情報を、例えば10分間隔など一定時間毎に繰り返し読み出して、通信制御部321に出力する。
【0046】
通信制御部321は、ネットワーク通信部310を制御して通信を行わせる。特に、通信制御部321は、位置関連情報管理部322から出力される位置関連情報を、通信部110に出力して送信させる。
ネットワーク通信部310は、ネットワーク600に接続され、当該ネットワークを介して無線局装置など他の機器と通信を行う。特に、ネットワーク通信部310は、位置関連情報記憶部331の記憶する位置関連情報を送信する。
【0047】
情報補完サーバ装置400は、携帯電話機101が送信した位置情報を受信すると、当該位置情報の示す位置に関連する位置関連情報を送信する。
図6は、情報補完サーバ装置400の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、情報補完サーバ装置400は、ネットワーク通信部410と、制御部420と、記憶部430とを具備する。制御部420は、通信制御部421と、位置関連情報選択部422とを具備する。記憶部430は、位置関連情報記憶部431を具備する。
【0048】
ネットワーク通信部410は、ネットワーク600に接続され、当該ネットワークを介して無線局装置など他の機器と通信を行う。特に、ネットワーク通信部410は、携帯電話機101から送信される位置情報を受信し、当該位置情報に応じて制御部420が出力する位置関連情報を送信する。
【0049】
制御部420は、情報補完サーバ装置400の各部を制御して各種機能を実行する。制御部420は、例えば、情報補完サーバ装置400の具備するCPUが、情報補完サーバ装置400の具備するメモリからプログラムを読み出して実行することにより実現される。
通信制御部421は、ネットワーク通信部410を制御して通信を行わせる。特に、通信制御部421は、ネットワーク通信部410が受信した位置情報を位置関連情報選択部422に出力し、当該位置情報に応じて位置関連情報選択部422が位置関連情報記憶部431から読み出した位置関連情報を、ネットワーク通信部410に出力して送信させる。
位置関連情報選択部422は、通信制御部421から出力される位置情報に基づいて、当該位置情報の示す位置に関連する位置関連情報を、位置関連情報記憶部431の記憶する位置関連情報の中から選択して読み出す。そして、位置関連情報選択部422は、読み出した位置関連情報を通信制御部421に出力する。なお、位置関連情報記憶部431の記憶する位置関連情報の中に、位置情報の示す位置と完全に一致するものがない場合、位置関連情報選択部422は、例えば位置情報の示す位置との距離が最短の位置関連情報を選択するなど、位置情報の示す条件に比較的近い位置関連情報を選択する。
【0050】
記憶部430は、例えば情報補完サーバ装置400の具備するメモリの記憶領域にて実現され、情報補完サーバ装置400の具備するCPUが実行する各種プログラムなど、各種データを記憶する。
位置関連情報記憶部431は、位置関連情報を予め記憶している。特に、位置関連情報記憶部431は、無線局装置500aの通信エリア外、かつ、無線局装置500bの通信エリア外の位置について、当該位置に関連する位置関連情報を記憶する。位置関連情報記憶部431が記憶する位置関連情報は、無線局装置500aの通信エリア外、かつ、無線局装置500bの通信エリア外において、携帯電話機101の位置情報記憶部181が記憶した位置情報に基づいて選択され、読み出される。
【0051】
無線局装置500aおよび500bは、携帯電話機101と無線通信を行う。上述のように、無線局装置500aおよび500bは、それぞれ、比較的狭い領域の通信エリアを有する。また、携帯電話網等と異なり、無線局装置はきめ細かく配置されておらず、いずれの無線局装置の通信エリアにも属さないエリアが存在する。また、建物あるいは乗り物の中や、地下なども、通信エリア外となり得る。
無線局装置500aの通信エリア内に携帯電話機101が位置する場合に、無線局装置500aは、携帯電話機101に位置関連情報を送信する。また、無線局装置500bは、通信エリア内に携帯電話機101が位置する場合に、携帯電話機101から位置情報を受信し、携帯電話機101に位置関連情報を送信する。
【0052】
ネットワーク600aおよび600bは、公衆交換電話網、インターネット、あるいはLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークである。ネットワーク600aは、情報提供サーバ装置300aと無線局装置500aとの間の通信信号を伝送する。また、ネットワーク600bは、情報提供サーバ装置300bと情報補完サーバ装置400と無線局装置500bとの間の通信信号を伝送する。
【0053】
次に、図7を参照して、携帯電話機101が生成する行動履歴情報について説明する。
図7は、携帯電話機101が生成する行動履歴情報の例を示す説明図である。同図の例において、携帯電話機101は、サーバシステム201から取得した位置関連情報d101と、画像記憶部182の記憶するユーザ画像d102と、事象情報記憶部183の記憶する事象情報d103とを合成する。
【0054】
ここでは、携帯電話機101(通信部110)は、位置関連情報として、場所画像と、当該場所の名称と、天気の情報と、気温の情報とを取得している。
例えば、情報提供サーバ装置300aが、無線局装置500aの通信エリアA11aの場所画像と、当該場所の名称と、現在の時刻(日時)と、当該通信エリア内における現在(位置関連情報生成時ないし送信時)の天気および気温の情報とを、位置関連情報として無線局装置500aから送信する。情報提供サーバ装置300aは、例えば、Exif(Exchangeable Image File Format)などメタデータを追加可能な画像フォーマットを用いて、場所の名称等の情報を格納した場所画像データを生成し、位置関連情報として送信する。携帯電話機101が無線局装置500aの通信エリアA11a内に位置する場合、通信部110が当該位置関連情報を受信し、通信制御部161を介して位置関連情報取得部165に出力する。
【0055】
同様に、情報提供サーバ装置300bが、無線局装置500bの通信エリアA11bの場所画像と、当該場所の名称と、現在の時刻と、当該通信エリア内における現在の天気および気温の情報とを、位置関連情報として無線局装置500bから送信する。情報提供サーバ装置300bは、例えば、Exifのようなメタデータを追加可能な画像フォーマットを用いて、場所の名称等の情報を格納した場所画像データを生成し、位置関連情報として送信する。携帯電話機101が無線局装置500bの通信エリアA11b内に位置する場合、通信部110が当該位置関連情報を受信し、通信制御部161を介して位置関連情報取得部165に出力する。
【0056】
情報提供サーバ装置300aまたは情報提供サーバ装置300bの送信した位置関連情報を取得した位置関連情報取得部165は、場所の名称や時刻や天気および気温の情報を、場所画像の所定の位置に付加(合成)して、画像付加部167に出力する。なお、事象情報付加部168が当該付加を行うようにしてもよい。
【0057】
また、携帯電話機101が、無線局装置500bの通信エリアA11b内に位置する場合、位置関連情報補完部166が、位置情報記憶部181から位置情報を読み出して、通信制御部161および通信部110を介して無線局装置500bに送信する。ここで、位置情報記憶部181は、位置情報取得部150が携帯電話機101の位置を測位した時刻を、位置情報に含めて記憶しておき、位置関連情報補完部166は、測位時刻を含む位置情報を送信する。
そして、位置情報を受信した無線局装置500bは、当該位置情報を情報補完サーバ装置400に送信する。情報補完サーバ装置400は、無線局装置500bから送信された位置情報の示す位置および時刻に基づいて、当該位置の場所画像と、場所の名称と、当該時刻と、当該時刻における当該位置の天気および気温の情報とを、位置関連情報として無線局装置500bから送信する。なお、情報補完サーバ装置400は、例えば、ネットワーク600bを介してインターネットに接続して、位置情報の示す位置および時刻における天気および気温の情報を取得する。例えば、位置関連情報取得部165は、Exifのようなメタデータを追加可能な画像フォーマットを用いて、場所の名称等の情報を格納した場所画像データを生成し、位置関連情報として送信する。
通信部110は、無線局装置500bから送信された位置関連情報を取得すると、当該位置関連情報を通信制御部161を介して位置関連情報補完部166に出力する。位置関連情報を取得した位置関連情報補完部166は、場所の名称や時刻や天気および気温の情報を、場所画像の所定の位置に付加(文字にて画像に合成)して、画像付加部167に出力する。なお、事象情報付加部168が当該付加を行うようにしてもよい。
【0058】
位置関連情報取得部165または位置関連情報補完部166の出力した画像を取得した画像付加部167は、画像記憶部182からユーザ画像を読み出して、位置関連情報取得部165または位置関連情報補完部166の出力した画像の所定の位置に付加(合成)し、事象情報付加部168に出力する。
画像付加部167の出力した画像を取得した事象情報付加部168は、事象情報記憶部183から事象情報を読み出して、画像付加部167の出力した画像の所定の位置に付加(文字にて合成)し、行動履歴情報として行動履歴情報記憶部184に書き込む(記憶させる)。ここで、事象情報記憶部183は、アプリケーション処理部169が行った通話処理(通話機能の実行)やインターネット画面表示処理など、アプリケーション処理部169が行った処理の履歴に処理時刻(処理日時)を含めて、事象情報として記憶している。そして、事象情報付加部168は、画像付加部167の記憶する事象情報のうち、処理時刻が、位置関連情報の示す時刻に適合する(例えば、位置関連情報の示す日時が、処理日時に含まれる)ものを選択して読み出し、画像付加部167の出力した画像に付加する。
以上のようにして、携帯電話機101が、行動履歴情報(図7の例では画像d104)を生成し、行動履歴情報記憶部184が当該行動履歴情報を記憶する。
【0059】
このように、携帯電話機101は、位置情報に応じた場所画像や場所の名称など、携帯電話機101のユーザの現在位置または過去の位置を示す情報を含む行動履歴情報を生成する。従って、ユーザは、行動履歴情報を見ることで、ユーザ自らのいる場所ないしいた場所を把握する(例えば、確認するあるいは思い出す)ことができる。
また、携帯電話機101は、位置情報に応じた天気や気温の情報など、ユーザがいた場所における、ユーザがいた時の情報や、その時に携帯電話機101が行った処理(ユーザが携帯電話機101を用いて行った行動)の履歴を含む行動履歴情報を生成する。従って、ユーザは、行動履歴情報を見ることで、当時の状況を把握することができる。さらには、ユーザは、当時の状況を思い出すことで、一層の臨場感をもって、画像としての行動履歴情報を楽しむことができる。
【0060】
また、携帯電話機101は、行動履歴情報にユーザ画像を合成して、現地でユーザを撮像したような画像とする。従って、ユーザは、自らを撮像した画像を見るような臨場感をもって、画像としての行動履歴情報を楽しむことができる。
但し、画像記憶部182が、ユーザ画像以外の画像を記憶するようにしてもよい。すなわち、画像付加部167が、ユーザ画像以外の画像を合成するようにしてもよい。例えば、画像記憶部182が、ユーザのペットの画像を記憶し、画像付加部167は、当該ユーザのペットの画像を行動履歴情報に合成する。このように、画像記憶部182が、ユーザの好みの画像を記憶し、画像付加部167が、当該画像を行動履歴情報に付加することで、ユーザは、画像としての行動履歴情報を楽しむことができる。
【0061】
なお、行動履歴情報の表示は、アプリケーション処理部169が行動履歴情報記憶部184から行動履歴を読み出して表示部120に表示させることで行われる。具体的には、操作入力部140が行動履歴情報の表示要求操作を受け付けると、アプリケーション処理部169は、行動履歴情報記憶部184から行動履歴情報を読み出して表示制御部162に出力する。行動履歴情報の出力を受けた表示制御部162は、当該行動履歴情報を表示部120に表示させる。なお、表示部120が、行動履歴情報を一覧表示(例えば、サムネイル表示)するようにしてもよいし、あるいは、ユーザ操作に応じて、いずれか1つの画像(行動履歴情報)を表示するようにしてもよい。
【0062】
次に、図8〜10を参照して、位置関連情報提供システム2の動作について説明する。
図8は、携帯電話機101が行動履歴情報を生成する際の、位置関連情報提供システム2の動作例を示すシーケンス図である。
同図の処理において、情報提供サーバ装置300aは、無線局装置500aの通信エリアに対して、例えば10分周期など繰り返し位置関連情報を送信している(シーケンスS101)。携帯電話機101が無線局装置500aの通信エリア内に位置する場合、携帯電話機101は、情報提供サーバ装置300aの送信した位置関連情報を受信して行動履歴情報を生成し、記憶する(シーケンスS102)。
【0063】
一方、携帯電話機101が無線局装置500aの通信エリア外に出ると、携帯電話機101は、情報提供サーバ装置300aの送信する位置関連情報を受信できなくなる(シーケンスS111)。この場合、携帯電話機101は、例えば10分周期など定期的に、携帯電話機101自らの位置を測位して、位置情報として記憶する(シーケンスS112)。
【0064】
また、情報提供サーバ装置300bは、無線局装置500bの通信エリアに対して、例えば10分周期など繰り返し位置関連情報を送信している(シーケンスS121)。携帯電話機101が無線局装置500bの通信エリア内に入ると、携帯電話機101は、情報提供サーバ装置300bの送信した位置関連情報を受信して行動履歴情報を生成し、記憶する(シーケンスS122)。
さらに、携帯電話機101は、シーケンスS112で記憶した位置情報を情報補完サーバ装置400に送信する(シーケンスS123)。当該位置情報を受信した情報補完サーバ装置400は、当該位置情報に応じた位置関連情報を送信する(シーケンスS124)。そして、携帯電話機101は、情報補完サーバ装置400の送信した位置関連情報を受信して行動履歴情報を生成し、記憶する(シーケンスS125)。
このように、携帯電話機101は、いずれかのサーバ装置と通信可能なときの行動履歴情報のみならず、いずれのサーバ装置とも通信不可能なときの行動履歴情報も生成することができる。
【0065】
図9は、携帯電話機101が行動履歴情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機101は、電源を接続(ON)された稼動状態において、行動履歴情報生成機能を実行するように設定されている場合に、同図の処理を実行する。
同図の処理において、まず、位置関連情報取得部165は、いずれかのサーバ装置と通信可能か否かを判定するために、サーバ装置との通信を試みるよう通信制御部161に指示し、通信制御部161は、通信部110を制御して、サーバ装置との信号の送受信を試みる(ステップS201)。
【0066】
次に、位置関連情報取得部165は、通信部110がステップS201において情報提供サーバ装置300の送信した位置関連情報を受信したか否かを判定する(ステップS202)。位置関連情報を受信したと判定した場合(ステップS202:YES)、制御部160(位置関連情報取得部165、画像付加部167および事象情報付加部168)は、通信部110が受信した位置関連情報に基づいて行動履歴情報を生成し、行動履歴情報記憶部184に記憶させる(ステップS211)。具体的には、位置関連情報取得部165は、通信部110が受信した位置関連情報を取得して、図7で説明したように加工画像を生成して、画像付加部167に出力する。画像付加部167は、位置関連情報取得部165の出力した画像に、画像記憶部182から読み出したユーザ画像を付加して事象情報付加部168に出力する。そして、事象情報付加部168は、画像付加部167の出力した画像に、事象情報を付加して、行動履歴情報として行動履歴情報記憶部184に記憶させる。
【0067】
また、位置関連情報補完部166は、ステップS201においてサーバ装置との信号の送受信を試みた結果に基づいて、情報補完サーバ装置400にアクセス可能(通信可能)か否かを判定する(ステップS231)、通信可能と判定した場合(ステップS231:YES)、位置関連情報補完部166は、位置情報記憶部181から位置情報を読み出し、通信制御部161および通信部110を介して、情報補完サーバ装置400に位置情報を送信する(ステップS232)。
【0068】
位置情報に応じた位置関連情報が情報補完サーバ装置400から送信されると、通信部110が当該位置関連情報を受信して、通信制御部161を介して位置関連情報補完部166に出力する(ステップS233)。
そして、制御部160(位置関連情報補完部166、画像付加部167および事象情報付加部168)は、通信部110が受信した位置関連情報に基づいて行動履歴情報を生成し、行動履歴情報記憶部184に記憶させる(ステップS234)。具体的には、位置関連情報補完部166は、通信部110の出力した位置関連情報に基づいて、図7で説明したように加工画像を生成して、画像付加部167に出力する。画像付加部167は、位置関連情報補完部166の出力した画像に、画像記憶部182から読み出したユーザ画像を付加して事象情報付加部168に出力する。そして、事象情報付加部168は、画像付加部167の出力した画像に、事象情報を付加して、行動履歴情報として行動履歴情報記憶部184に記憶させる。
その後、ステップS201に戻る。
【0069】
一方、ステップS202において、位置関連情報を受信していないと判定した場合(ステップS202:NO)、位置情報取得部150は、携帯電話機101の位置を測位する時刻(例えば、10分周期で予め定められた時刻)になったか否かを判定する(ステップS221)。
携帯電話機101の位置を測位する時刻になったと判定した場合(ステップS221:YES)、位置情報取得部150は、携帯電話機101の位置を測位して位置情報を位置関連情報取得部165に出力し、位置関連情報取得部165は、当該位置情報を位置情報記憶部181に記憶させる(ステップS222)。
その後、ステップS231に進む。
一方、ステップS221において、携帯電話機101の位置を測位する時刻になっていないと判定した場合(ステップS221:NO)、ステップS231に進む。
また、ステップS231において、通信不可能と判定した場合(ステップS231:NO)、ステップS201に戻る。
【0070】
図10は、情報補完サーバ装置400が、位置情報に基づいて位置関連情報を送信する処理手順を示すフローチャートである。情報補完サーバ装置400は、電源を接続された稼動状態において、同図の処理を行う。
同図の処理において、まず、ネットワーク通信部410が、受信信号の処理を行い(ステップS301)、位置関連情報選択部422は、ネットワーク通信部410が携帯電話機101の送信した位置情報を受信したか否かを判定する(ステップS302)。受信したと判定した場合(ステップS302:YES)、位置関連情報選択部422は、位置情報の示す位置および時刻に基づいて、位置関連情報記憶部431の記憶する位置関連情報から、当該位置および時刻に応じた位置関連情報を選択する(ステップS311)。
【0071】
そして、位置関連情報選択部422は、選択した位置関連情報を読み出し(ステップS312)、天気および気温の情報などを付加して、通信制御部421およびネットワーク通信部410を介して携帯電話機101に送信する(ステップS313)。
その後、ステップS301に戻る。
一方、ステップS302において、位置情報を受信していないと判定した場合(ステップS302:NO)、ステップS301に戻る。
【0072】
以上説明したように、位置関連情報取得部165は、情報提供サーバ装置300から位置関連情報を取得できない場合に、位置情報を位置情報記憶部181に書き込む。そして、位置関連情報補完部166は、情報補完サーバ装置400と通信可能となると、位置情報記憶部181から位置情報を読み出して、当該位置情報に応じた位置関連情報を取得する。
これにより、携帯電話機101は、いずれかのサーバ装置と通信可能なときの位置関連情報のみならず、いずれのサーバ装置とも通信不可能なときの位置関連情報も取得することができ、当該位置関連情報に基づいて行動履歴情報を生成することができる。
特に、サーバシステム201が、位置情報記憶部181の記憶する位置情報に基づいて位置関連情報を提供し、位置関連情報補完部166が当該位置関連情報を取得することで、より簡易なシステムを用いて、情報処理装置のユーザが、各場所に応じたデータを取得し得るようにできる。すなわち、サーバシステム201は、無線局装置500aの通信エリア外、かつ、無線局装置500bの通信エリア外の位置に関連する位置関連情報を、事後的に携帯電話機101に提供可能なので、位置関連情報を提供する位置毎に情報提供サーバ装置および無線局装置を設置するなど大掛かりな設備を用意する必要が無い。
【0073】
このように、携帯電話機101が、いずれのサーバ装置とも通信不可能なときの位置関連情報を取得できる点で、携帯電話機101のユーザは、場所に応じたデータ(例えば、ユーザ自らのいる場所に応じたデータ)を、より確実に取得できる。また、携帯電話機101のユーザ(または同行者等)は行動履歴情報を見ることで、自らのいた場所などの行動履歴を容易に把握することができる。
また、携帯電話機101は、自動的に位置関連情報を取得して行動履歴情報を生成するので、携帯電話機101のユーザは、撮像操作や送信操作を行わずとも、場所に応じたデータとしての位置関連情報を取得できる。この点で、ユーザは、位置関連情報を、より確実に取得することができる。特に、携帯電話機101のユーザは、携帯電話機101がサーバ装置と通信不可能なときの位置関連情報も、より確実に取得することができる。
【0074】
また、位置関連情報補完部166は、位置関連情報として、位置情報の示す位置における撮像画像(例えば風景画像)を取得する。
これにより、ユーザ(または同行者等)は、自らのいた位置における風景画像等の撮像画像を見て楽しむことができる。
【0075】
また、携帯電話機101(特に画像付加部167)は、行動履歴情報にユーザ画像を合成して、現地でユーザを撮像したような画像とする。
これにより、ユーザは、自らを撮像した画像を見るような臨場感をもって、画像としての行動履歴情報を楽しむことができる。なお、上記のように画像付加部167が、ユーザ画像以外の画像を合成するようにしてもよい。この場合も、ユーザ(または同行者等)は、画像としての行動履歴情報を楽しむことができる。
【0076】
また、携帯電話機101(特に事象情報付加部168)は、行動履歴情報に、携帯電話機101が行った処理(例えば、ユーザが携帯電話機101を用いて行った行動)の履歴を含める。
これにより、ユーザ(または同行者等)は、行動履歴情報を見ることで、当時の状況を把握することができる。さらには、ユーザ(または同行者等)は、当時の状況を思い出すことで、一層の臨場感をもって、画像としての行動履歴情報を楽しむことができる。
【0077】
なお、位置情報記憶部181が、位置関連情報取得部165が位置関連情報を取得できなかったときの位置情報に代えて、位置関連情報取得部165が位置情報を取得できたときの位置情報を記憶するようにしてもよい。この場合、位置関連情報補完部166は、位置関連情報取得部165が位置関連情報を取得できた2点の中間の位置を算出して、位置情報とする。これにより、携帯電話機101が無線局装置の通信エリア外にいる場合に、位置情報取得部150の測位を抑制して携帯電話機101の負荷および電力消費を低減させることができ、かつ、位置関連情報補完部166は、簡単な計算で位置関連情報を取得し得る。
【0078】
なお、情報提供サーバ装置と情報補完サーバ装置とは、同一のサーバ装置で構成されていてもよい。
また、本発明の適用範囲は、携帯電話機101が無線極装置の通信エリア外に出ることでサーバ装置と通信不可能となる場合に限らない。例えば、サーバ装置と通信可能な時間が限定されている場合など、通信エリア以外の条件によって携帯電話機101がサーバ装置と通信不可能となる場合にも本発明を適用可能である。
【0079】
図11は、サーバ装置と通信可能な時間が限定されている位置関連情報提供システムの装置構成示す概略ブロック図である。同図において、位置関連情報提供システム3は、携帯電話機101と、サーバシステム202とを具備する。サーバシステム202は、情報提供サーバ装置300cと、ネットワーク600cと、無線ネットワークシステム700とを具備する。同図の携帯電話機101は、図3の携帯電話機101と同様であり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0080】
情報提供サーバ装置300cは、図3における情報補完サーバ装置400に相当し、携帯電話機101の送信する位置情報に応じた位置関連情報を送信する。
ネットワーク600cは、公衆交換電話網、インターネット、あるいはLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークである。ネットワーク600cは、情報提供サーバ装置300cと無線ネットワークシステム700との間の通信信号を伝送する。
無線ネットワークシステム700は、無線局装置を具備し、携帯電話機101の送信する位置情報を受信して、情報提供サーバ装置300cに送信し、また、情報提供サーバ装置300cの送信する位置関連情報を携帯電話機101に送信する。
【0081】
ここで、無線ネットワークシステム700の通信エリアA11cは充分に広く、携帯電話機101は、通常、通信エリアA11c内に位置する。一方で、情報提供サーバ装置300cは、稼働時間帯が限定されており、例えば、夜間は停止している。
そこで、携帯電話機101は、情報提供サーバ装置300cが停止しているときは位置情報を記憶しておき、情報提供サーバ装置300cが稼動しているときに当該位置情報を情報提供サーバ装置300cに送信して位置関連情報を取得する。
これにより、携帯電話機101は、上述した通信エリア外でサーバ装置と通信不可能となる場合と同様、サーバ装置と通信不可能なときの位置関連情報を取得することができる。
【0082】
なお、情報処理装置自体をユーザが持ち歩く態様でなくてもよい。
図12は、情報処理装置に代えて端末装置をユーザが持ち歩く態様の置関連情報提供システムの、装置構成示す概略ブロック図である。同図において、位置関連情報提供システム4は、情報処理装置100と、サーバシステム202と、端末装置800とを具備する。サーバシステム202は、情報提供サーバ装置300cと、ネットワーク600cと、無線ネットワークシステム700とを具備する。同図において、図11の各部に対応して同様の機能を有する部分には、同一の符号(202、300c、600c、700)を付して説明を省略する。
【0083】
情報処理装置100は、図1で説明した情報処理装置100と同様、位置情報を情報提供サーバ装置300cに送信して、当該位置情報に応じた位置関連情報を取得する。但し、情報処理装置100は、ユーザが持ち歩く機器である必要はなく、例えば、備え付けのコンピュータであってもよい。
端末装置800は、ユーザが持ち歩く機器であり、端末装置800自らの位置を測位して、測位結果を、ユーザの位置を示す位置情報として情報処理装置100に送信する。端末装置800は、例えば、ユーザが常に身に付ける腕時計などに組み込まれる。
当該構成においても、情報処理装置100は、端末装置800から送信される位置情報を用いて、ユーザが情報処理装置100を持ち歩く場合と同様に、位置関連情報を取得することができる。
【0084】
なお、位置関連情報提供システム1〜4の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0085】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0086】
1、2、3、4 位置関連情報提供システム
100 情報処理装置
101 携帯電話機
110 通信部
120 表示部
131 音声入力部
132 音声出力部
140 操作入力部
150 位置情報取得部
160 制御部
161 通信制御部
162 表示制御部
163 音声処理部
164 入力処理部
165 位置関連情報取得部
166 位置関連情報補完部
167 画像付加部
168 事象情報付加部
169 アプリケーション処理部
180 記憶部
181 位置情報記憶部
182 画像記憶部
183 事象情報記憶部
184 行動履歴情報記憶部
200、201、202 サーバシステム
210 位置関連情報記憶部
220 通信部
300、300a、300b、300c 情報提供サーバ装置
310、410 ネットワーク通信部
320、420 制御部
321、421 通信制御部
322 位置関連情報管理部
330、430 記憶部
331、431 位置関連情報記憶部
400 情報補完サーバ装置
422 位置関連情報選択部
500、500a、500b 無線局装置
600、600a、600b、600c ネットワーク
700 無線ネットワークシステム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置を示す情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置に関連する情報を取得する位置関連情報取得部と、
少なくとも前記位置関連情報取得部が前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得部が取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶部と、
前記位置情報記憶部の記憶する前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報補完部と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記位置関連情報補完部は、前記位置に関連する情報として当該位置における撮像画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
画像を記憶する画像記憶部と、
前記位置関連情報補完部が取得した前記撮像画像と、前記画像記憶部の記憶する前記画像とを合成する画像付加部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記位置情報記憶部は、時刻と当該時刻における位置を示す情報とを対応付けて記憶し、
前記情報処理装置は、
事象の情報を当該事象の時刻に対応付けて記憶する事象情報記憶部と、
前記位置情報記憶部の記憶する前記位置を示す情報について、当該位置を示す情報が示す位置に関連する情報と、当該位置を示す情報に対応付けられた時刻における前記事象の情報とを合成する事象情報付加部と、
を具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
位置に関連する情報を記憶する位置関連情報記憶部と、
前記位置関連情報記憶部の記憶する前記位置に関連する情報を無線にて送信する通信部と、
を具備し、
前記位置関連情報記憶部は、少なくとも前記通信部の通信可能圏外の位置に関連する情報を記憶する、
ことを特徴とするサーバシステム。
【請求項6】
サーバシステムと、情報処理装置とを具備し、
前記サーバシステムは、
位置に関連する情報を記憶する位置関連情報記憶部と、
前記位置関連情報記憶部の記憶する前記位置に関連する情報を前記情報処理装置に送信する通信部と、
を具備し、
前記通信部は、前記情報処理装置から位置を示す情報が送信されると、当該情報の示す位置に関連する情報を当該情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
位置を示す情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置に関連する情報を、前記サーバシステムから取得する位置関連情報取得部と、
少なくとも前記位置関連情報取得部が前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得部が取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶部と、
前記位置情報記憶部の記憶する前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を、前記サーバシステムから取得する位置関連情報補完部と、
を具備することを特徴とする位置関連情報提供システム。
【請求項7】
前記通信部は、前記情報処理装置と無線通信を行い、
前記位置関連情報記憶部は、少なくとも前記通信部の通信可能圏外の位置に関連する情報を記憶する、ことを特徴とする請求項6に記載の位置関連情報提供システム。
【請求項8】
情報処理装置の位置関連情報取得方法であって、
位置を示す情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報取得ステップと、
少なくとも前記位置関連情報取得ステップにて前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップにて記憶した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報補完ステップと、
を具備することを特徴とする位置関連情報取得方法。
【請求項9】
コンピュータに、
位置を示す情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報取得ステップと、
少なくとも前記位置関連情報取得ステップにて前記位置に関連する情報を取得できない場合に、前記位置情報取得ステップにて取得した前記位置を示す情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップにて記憶した前記位置を示す情報に基づいて、当該情報が示す位置に関連する情報を取得する位置関連情報補完ステップと、
を実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−73329(P2013−73329A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210585(P2011−210585)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】