情報処理装置、システム、方法及びプログラム
【課題】複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を容易にする技術を提供する。
【解決手段】ウェブページで指定された文字列から判定された種類の情報検索サービスによる文字列の検索結果を、関連情報として文字列と対応付けて第二の表示領域に複数まとめて表示する。これにより、コンテンツ閲覧中にユーザが気になって選択した文字列とその関連情報をコンテンツ閲覧後に一覧比較したり、それと並行して他の種類や内容などのさらなる関連情報に切り替えてゆくなど、任意の手法でまとめて調査でき、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認が容易になる。
【解決手段】ウェブページで指定された文字列から判定された種類の情報検索サービスによる文字列の検索結果を、関連情報として文字列と対応付けて第二の表示領域に複数まとめて表示する。これにより、コンテンツ閲覧中にユーザが気になって選択した文字列とその関連情報をコンテンツ閲覧後に一覧比較したり、それと並行して他の種類や内容などのさらなる関連情報に切り替えてゆくなど、任意の手法でまとめて調査でき、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認が容易になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット検索に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットのウェブページにおいて多様な情報がコンテンツとして紹介されている。特に、解説型のコンテンツその他において、表示されている文字列のうち興味を惹かれた任意の語について、関連情報を知りたい場合がある。
【0003】
このような語をマウスカーソルでポイント、すなわち所謂マウスオーバー操作で選択したときに、その語の近く又は別の専用表示領域に、その語の関連情報としてリンク先ページの要約、訳語などを一時的に表示させる従来技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。類例として、そのように興味を惹かれた任意の語をマウスで選択したうえ右クリックなどで所定の選択肢を選ぶと、その語の関連情報として、その語を検索エンジンで検索した結果画面がブラウザの新たなタブや別ウィンドウとして開く例もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−272859号
【特許文献2】特開2011−002972号(特に段落0025〜0026)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような従来技術は、選択した語の関連情報が、スクリプトなどの作用で一時的に画面表示されたり、又は語ごとのウェブ検索結果がそれぞれ別々のタブやウィンドウに表示されるにとどまるものであった。このため、元のウェブページでコンテンツを読み終わった後で、気になった語が複数ある場合にまとめて調べるというような使い方はできず、用途が限られるという課題があった。特に、それぞれの語に対応する関連情報について、一覧比較したり内容を切り替えてゆくなど、多角的に確認することは困難であった。
【0006】
以上の課題に対し、本発明の目的は、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を容易にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)である情報処理装置は、第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定を受け付ける指定受付手段と、指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類を判定する種類判定手段と、判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報として取得する関連情報取得手段と、取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域に表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様(7)である情報処理方法は、上記態様を方法のカテゴリで捉えたもので、第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータが受け付ける指定受付処理と、指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータが判定する種類判定処理と、判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータが取得する関連情報取得処理と、取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータが表示する表示処理と、を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の他の態様(8)である情報処理プログラムは、上記態様をコンピュータ・プログラムのカテゴリで捉えたもので、コンピュータを制御することにより、第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータに受け付けさせ、指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータに判定させ、判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータに取得させ、取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータに表示させることを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様(6)である情報処理システムは、上記態様をシステムのカテゴリで捉えたもので、本発明の他の態様のいずれかの情報処理装置と、前記情報処理装置と通信することで情報を取得及び表示する端末と、を通信ネットワークを介して組み合わせたことを特徴とする。
【0011】
このように本発明の上記各態様では、ウェブページで指定された文字列から判定された種類の情報検索サービスによる文字列の検索結果を、関連情報として文字列と対応付けて第二の表示領域に複数まとめて表示する。これにより、コンテンツ閲覧中にユーザが気になって選択した文字列とその関連情報をコンテンツ閲覧後に一覧比較したり、それと並行して他の種類や内容などのさらなる関連情報に切り替えてゆくなど、任意の手法でまとめて調査でき、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認が容易になる。
【0012】
本発明の他の態様(2)は、上記いずれかの態様において、前記第二の表示領域において、前記文字列及び前記関連情報の組ごとに対応して、前記情報検索サービスの種類を切り替えるための画面要素を表示し、その画面要素への操作で切り替えられた種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果を取得し、その文字列に対応して表示されていた前記関連情報に代えて、取得された前記検索結果を新たな関連情報として表示する表示切替手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
このように、文字列ごとに画面要素への操作により情報検索サービスの種類を、例えばウェブ検索、画像検索、動画検索、ブログ検索、辞書検索、質問回答型コンテンツ検索、地図検索などに容易に切り替えることができるので、関連情報の種類を文字列ごとの位置付けや興味などに応じた種類に切り替えながら表示して一覧比較するなど、関連情報の多角的な確認を一層効果的に行うことが可能となる。
【0014】
本発明の他の態様(3)は、上記いずれかの態様において、前記表示手段は、ウェブ・ブラウザにウェブページを表示させるためのマークアップデータにおけるインラインフレーム記述により、前記第二の表示領域であるウェブ・ブラウザのウィンドウ内に他のウェブページを表示するための部分領域を前記文字列に応じて複数設定し、部分領域ごとに前記文字列に対応する前記関連情報を表示させることを特徴とする。
【0015】
このように上記態様では、第二の表示領域とする表示ウィンドウのためのHTMLなどマークアップデータでインラインフレームを記述してウィンドウ内にさらに入れ子に他のウェブページを表示する部分領域を複数設け、それぞれに異なる文字列に対応する関連情報を表示させる。これにより、部分領域の配列、サイズなどがパラメータ指定により自由に制御でき、どの関連情報についてもそれぞれ独立したウェブページとしてスクロールやクリックなどの操作を自由に行うことができる。
【0016】
本発明の他の態様(4)は、上記いずれかの態様において、前記指定受付手段は、前記第一の表示領域に表示されている文字列の指定を、ポインティングデバイスにより前記第二の表示領域へドラッグ・アンド・ドロップする操作として受け付けることを特徴とする。
【0017】
このように、マウスなどのポインティングデバイスによるドラッグ・アンド・ドロップ操作として文字列の指定を受け付けることにより、気になった語を第二の表示領域へ次々と気軽に投げ込んでゆくような簡単な操作で関連情報を表示する対象を指定できるので、もとのウェブページでのコンテンツ閲覧の流れを中断することのない優れたユーザー・インターフェースが実現できる。
【0018】
本発明の他の態様(5)は、上記いずれかの態様において、前記表示手段は、ウェブ・ブラウザの表示ウィンドウに前記第一の表示領域を表示している場合に前記第二の表示領域を、前記表示ウィンドウの一部分として表示する表示態様、前記表示ウィンドウの別のタブとして表示する表示態様、前記ウェブ・ブラウザの前記ウィンドウとは別の表示ウィンドウとして表示する表示態様、又は、前記ウェブ・ブラウザのツールバー表示領域の一部として表示する表示態様のうち少なくともいずれかの表示態様で表示し、前記第二の表示領域をいずれの前記表示態様で表示するかの選択を受け付ける態様選択手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
このように、上記態様では、指定された文字列と関連情報を表示する第二の表示領域を表示する態様として、同じウィンドウ、別のタブ、別のウィンドウ又はツールバー領域を自由に選択しての切替に応じる。これにより、関連情報を確認する趣旨や目的、ユーザの好みや表示画面サイズなどの状況に応じて、ユーザ自身が判断して選択する最適な表示態様で、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を効果的、効率的、快適に行うことが可能となる。
【0020】
なお、上記の各態様は、明記しない他のカテゴリ(方法、プログラム、システムなど)としても把握することができ、方法やプログラムのカテゴリについては、装置のカテゴリで示した「手段」を、「処理」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、処理やステップの実行順序は本出願に直接明記するものに限定されず、処理順序を変更したり、一部の処理をまとめてもしくは随時一部分ずつ実行するなど、変更可能である。さらに、方法やプログラムのカテゴリにおいて、個々の処理やステップを実行するサーバや端末などのコンピュータは共通でもよいし、処理ごとにもしくはタイミングごとに異なってもよい。加えて、本発明は、後述するさらに具体的な各態様を含むものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を容易にする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態について構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態におけるデータ例を示す図(第一と第二の対照データ)。
【図3】本発明の実施形態におけるデータ例を示す図(共起文字列→ジャンル)。
【図4】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(同一ウィンドウ)。
【図6】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(別タブ)。
【図7】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(別ウィンドウ)。
【図8】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(ツールバー)。
【図9】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(検索種別の切替操作)。
【図10】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(検索種別の切替後)。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について図に沿って例示する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項は適宜省略する。
【0024】
〔1.構成〕
本実施形態は、図1(構成例)に示すように、サーバシステムである情報処理装置1(以下「本装置1」や「本装置」とも呼ぶ)と、本装置1と通信することでクライアントシステムとして情報を取得及び表示する端末Tと、を、インターネットや携帯電話網などの通信ネットワークNを介して組み合わせた情報処理システムに関する。このうち本装置1は、コンピュータの構成として少なくとも、CPUなどの演算制御部6と、主メモリや補助記憶装置等の記憶装置7と、通信ネットワークNとの通信手段8(通信ゲートウェイ装置、移動通信網との通信回路、無線LANアダプタなど)と、を有する。
【0025】
また、端末Tは、スマートフォン、携帯電話端末やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置で、図示はしないが、上記のようなコンピュータの構成に加え、液晶表示パネルやタッチパネル、押ボタン、キーボードやマウスなどを用いた入出力部と、ウェブページを表示するブラウザなどの関連要素を有し、模式的な図1に拘らず、実際はユーザ数に応じ多数存在する。
【0026】
また、本装置1では、記憶装置7に記憶(インストール)した所定のコンピュータ・プログラムが演算制御部6を制御することで、図1に示す各手段などの要素(20,30ほか)を実現する。それら要素のうち情報の記憶手段は、記憶装置7上のファイルなど任意のデータ形式で実現できるほか、ネットワークコンピューティング(クラウド)によるリモート記憶でもよい。また、記憶手段は、データの格納領域だけでなく、データの入出力や管理などの手段を含んでもよい。また、本出願に示す記憶手段の単位は説明上の便宜によるもので、適宜、構成を分けたり一体化できるほか、明示する記憶手段以外にも、各手段の処理データや処理結果などを記憶する記憶手段を適宜用いるものとする。
【0027】
記憶手段のうち、対照データ記憶手段35は、文字列に対し情報検索サービスの種類(以下「検索種別」とも呼ぶ)を対応付けた対照データを記憶している手段で、対照データの一例を図2に示す(後述)。また、関連情報記憶手段45は、文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報(図示省略)として記憶する手段である。なお、ここでいう情報検索サービスにおける「サービス」は、人が行う役務の意味ではなく、情報処理技術の分野において、あるコンピュータから通信ネットワーク経由で他のコンピュータへ、所定のデータ応答などを提供する機能やプログラム・プロセスなどの意である。
【0028】
また、図1など図中の矢印は、データや制御などの流れについて主要な方向を補助的に示すもので、他の流れを否定するものでも、方向の限定を意味するものでもない。例えばデータをある方向に取得する場合、事前のデータリクエストや事後のアクノリッジ(ACK)が逆方向に送信される。また、記憶手段以外の各手段は、以下に説明するような情報処理の機能・作用を実現・実行する処理手段であるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。
【0029】
〔2.作用及び効果〕
上記のように構成された本実施形態における処理手順を図4のフローチャートに示す。
〔2−1.概要〕
概要としては、ユーザ操作に応じて任意のウェブページが第一の表示領域(以下「メイン領域」や「メイン領域A」とも表す)に表示されている状態で(ステップS1。図5のうちメイン領域Aの部分のみ参照)、指定受付手段20が、メイン領域Aに表示されているウェブページに含まれる文字列のうち任意の文字列(例えば文字列X1「露出補正」)の指定を受け付けると(ステップS2:「YES」)、種類判定手段30が、指定された文字列に対応する検索種別を判定する(ステップS3)。
【0030】
そして、関連情報取得手段40が、判定された種類の情報検索サービスから文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報として取得し(ステップS4)、表示手段50が、取得された各関連情報を文字列と対応付けて単一の第二の表示領域(以下「サブ領域」や「サブ領域B」とも表す)にまとめて表示する(ステップS5。図5の全体を参照)。なお、検索種別ごとの情報検索サービスは、例えば(図1)、ウェブ検索サーバV1、画像検索サーバV2、辞書検索サーバV3やQ&A検索サーバV4などにより、API(Application Program Interface)その他の態様で提供される。
【0031】
また、図5以降の画面例中でウェブページ中の文字列からサブ領域中の文字列を指す矢印は、説明用であり画面に実際に表示されるものではないが、そのような矢印を実際に画面表示すればウェブページ中の個所と、文字列及び関連情報と、の対応関係が一目で把握容易となり情報の一覧性も改善するので、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を一層容易にすることができる。
【0032】
このように本実施形態では、ウェブページで指定(ステップS2)された文字列から判定(ステップS3)された種類の情報検索サービスによる文字列の検索結果を(ステップS4)、関連情報として文字列と対応付けて第二の表示領域(例えば図5のサブ領域B)に複数まとめて表示する(ステップS5)。これにより、コンテンツ閲覧中にユーザが気になって選択した文字列とその関連情報をコンテンツ閲覧後に一覧比較したり、それと並行して他の種類や内容などのさらなる関連情報に切り替えてゆくなど、任意の手法でまとめて調査でき、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認が容易になる。
以下、処理の各部分と、他の追加の工夫について説明する。
【0033】
〔2−2.文字列の指定〕
まず、ウェブページ中の文字列から任意の文字列の指定を指定受付手段20が受け付ける際のユーザ操作であるが、その具体的態様は自由である。例えば、任意の文字列をタッチパネルやマウス操作で選択した状態で、マウスの右クリックメニューからの所定の選択肢の選択その他所定の操作を行うと指定が完了することが考えられる。また、任意の文字列上でマウスのダブルクリック操作やタッチパネルのタップ操作やダブルタップ操作などを行うと、形態素解析などで語の単位が切り出され指定されるなどでもよい。
【0034】
他にも、ウェブページ上で任意の文字列を選択のうえ、サブ領域Bへ又はサブ領域Bの利用を開始するための所定の領域に、ドラッグ・アンド・ドロップ操作するなども考えられる。この場合、指定受付手段20は、メイン領域Aに表示されているウェブページ上の文字列の指定を、タッチパネルやマウスなどのポインティングデバイスによりサブ領域Bへドラッグ・アンド・ドロップする操作として受け付ける。
【0035】
このように、マウスなどのポインティングデバイスによるドラッグ・アンド・ドロップ操作として文字列の指定を受け付けることにより、気になった語を第二の表示領域(例えば図5のサブ領域B)へ次々と気軽に投げ込んでゆくような簡単な操作で関連情報を表示する対象を指定できるので、もとのウェブページでのコンテンツ閲覧の流れを中断することのない優れたユーザー・インターフェースが実現できる。
【0036】
〔2−3.種類の判定〕
上記のように指定された文字列に対応する検索種別を種類判定手段30が判定する手法も自由であるが、一例として図2の対照データで例示するように、文字列についてその属する話題やテーマ(仮に「ジャンル」と呼ぶ)と予め第一の対照データで関連付け(図2(1))、さらに、ジャンルについて、対応する検索種別と予め第二の対照データ(図2(2))で関連付けておく。この二段階の関連付けを文字列→ジャンル→検索種別、と辿れば、文字列に対応するジャンルが判定できる。例えば、文字列「著作権フリー」からはジャンル「イラスト・素材画像」を経て(図2中の破線矢印)検索種別「画像検索」が判定できる。
【0037】
上記のような対照データは人手で用意してもよいが、特許文献2のような意図解析システムを作成に活用してもよい。この意図解析システムによれば、ウェブサイトのドメイン名とジャンルを対応付けた例えば所謂カテゴリサービスのデータなどを予め用意し、様々なキーワードごとに検索結果のウェブページのうちどのジャンルのドメイン名のものが多くクリックされたかを判定することで、キーワードすなわち文字列とジャンルとを対応付けた対照データが得られ、これは前記第一の対照データ(図2(1))に相当する。
【0038】
また、ジャンルと検索種別を対応付ける前記第二の対照データ(図2(1))についても、予め人手などで用意するほか、任意の手法で生成してよい。一例として、個々のキーワードすなわち文字列が検索キーとして用いられる文字列間のシェア順を検索種別ごとに求め、ある文字列に対応する検索種別は、その文字列のシェア順が最も高い検索種別とする、などが考えられる。このようにすれば、特許文献2のようにドメイン名やジャンルのデータなしで、しかも、文字列と検索種別を直接対応付けた対照データが得られる。他にも、形態素解析や構文解析など日本語処理等に用いる言語処理技術による意図解析を適宜用いて文字列から検索種別を判定することもできる。
【0039】
さらに他の例として、図3に例示するように、指定された文字列と共起性(検索文字列として組み合わせて指定される傾向)が高い文字列(仮に「共起文字列」と呼んでおく)と、検索種別と、を対応付ける対照データを用いて、文字列に対応する検索種別を判定してもよい。図3の例では、「画像」という文字列と組み合わせて頻繁に検索される文字列は、画像検索に対応付けられている。また、「HTMLとは」のように「とは」という文字列と組み合わされる文字列は、辞書検索に対応付けられている。このようにすれば、いわゆる関連検索サービスに用いるような共起文字列のデータを活用して、文字列と検索種別を直接対応付けた対照データが得られる。
【0040】
〔2−4.第二の表示領域の表示手法〕
上記のように判定された検索種別の情報検索サービスから、関連情報取得手段40が指定された文字列に基づいてその文字列の関連情報として取得(ステップS4)する検索結果は、表示手段50が文字列と対応付けてサブ領域Bに表示する(ステップS5。図5)。関連情報は、文字列が指定されるたびに順次、直ちに表示していってもよいが、複数の文字列の指定後、所定の表示操作を待って一括して表示すれば、関連情報の表示を待たず複数の文字列を連続して迅速円滑に表示できる。
【0041】
上記のように関連情報をサブ領域Bに表示してゆく結果、指定された文字列が増えると、文字列と関連情報の組が何組もサブ領域Bに溜まってゆくような表示となるが(例えば図5では2組)、そのような表示を具体的に実現する技術的手法も自由である。
【0042】
一例としては、表示手段50が、ウェブ・ブラウザにウェブページを表示させるためのマークアップデータにおけるインラインフレーム記述により、図5に例示するサブ領域Bであるウェブ・ブラウザのウィンドウ(図5の例のように、ウィンドウの一部分である場合を含む)内に他のウェブページを表示するための部分領域(例えばB1,B2)を文字列に応じて複数設定し、部分領域ごとに文字列(例えば「露出補正」「スナイパー」)に対応する関連情報を表示させることが考えられる。
【0043】
このように本実施形態では、例えば第二の表示領域(サブ領域B)とする表示ウィンドウのためのHTMLなどマークアップデータでインラインフレームを記述してウィンドウ内にさらに入れ子に他のウェブページを表示する部分領域(例えばB1,B2)を複数設け、それぞれに異なる文字列に対応する関連情報を表示させる。これにより、部分領域の配列、サイズなどの体裁がパラメータ指定により自由に制御でき、どの関連情報についてもそれぞれ独立したウェブページとしてスクロールやクリックなどの操作を自由に行うことができる。
【0044】
〔2−5.表示態様の切り替え〕
また、上記のようなサブ領域を、元のウィンドウやタブなどとの関係でどのように表示するかも自由であるが、いくつかの典型例として、ウェブ・ブラウザの表示ウィンドウにメイン領域を表示している場合に表示手段50がサブ領域を、次のように表示する表示態様が考えられる。
(1)図5に例示するように、前記表示ウィンドウ(W1とする)の一部分としてサブ領域Bを表示する第一の表示態様
(2)図6に例示するように、同じ表示ウィンドウ(例えばW2とする)の別のタブ(例えばT2)として表示(図6(2))する第二の表示態様
(3)図7に例示するように、前記ウェブ・ブラウザの前記ウィンドウ(例えばW3とする)とは別の表示ウィンドウW3Bとして表示する第三の表示態様
(4)図8に例示するように、前記ウェブ・ブラウザのツールバー表示領域TBの一部又は全部としてサブ領域B(図8において略矩形の破線で示す)を表示する第四の表示態様
【0045】
サブ領域Bの表示態様はもちろんこれら第一から第四の表示態様に限られないが、これらのうちいずれかの表示態様で表示する場合、態様選択手段60が、サブ領域をいずれの表示態様で表示するかの選択を受け付け(ステップS6:「YES」)、それに応じてサブ領域の表示態様を切り替える表示更新を表示手段50が行う(ステップS7)。ここで、サブ領域の表示態様の選択を受け付ける態様は自由で、図示は省略するが、マウスの右クリック操作などで呼び出す設定画面や、本装置1が提供する設定用ウェブページ、もしくは端末Tでプログラムやスクリプトが表示する設定画面など、適宜な態様で受け付ければよい。
【0046】
このように、本実施形態では、指定された文字列と関連情報を表示する第二の表示領域(サブ領域)を表示する態様として、同じウィンドウ(例えば図5)、別のタブ(例えば図6)、別のウィンドウ(例えば図7)又はツールバー領域(例えば図8)を自由に選択しての切替に応じる(ステップS6,S7)。これにより、関連情報を確認する趣旨や目的、ユーザの好みや表示画面サイズなどの状況に応じて、ユーザ自身が判断して選択する最適な表示態様で、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を効果的、効率的、快適に行うことが可能となる。
【0047】
なお、個々が単一である第二の表示領域は単数に限らず、複数用いれば、文字列のグループ毎に第二の表示領域を使い分けるなど柔軟な使い勝手が実現できる。また、そのように第二の表示領域が複数の場合、個々の第二の表示領域ごとに上記のような複数の表示態様から表示態様を相互に独立して同時並行的に選択を受け付けるようにすれば、文字列のグループ毎に最適な表示態様を使い分けることでより一層優れた使い勝手が実現できる。
【0048】
〔2−6.検索種別の切替〕
また、サブ領域に表示する関連情報の検索種別は、所定の画面要素を操作することで文字列ごとに切り替えることができる。すなわち、表示切替手段80は、サブ領域Bにおいて、文字列と関連情報の組ごとに対応して、検索種別を切り替えるための画面要素(トグルスイッチ、ドロップボックスやラジオボタンなど)を表示する。例えば、図5の例では、文字列「露出補正」と「スナイパー」に対応して、検索種別の表示を兼ねた切替パーツP(P1,P2)を表示している。
【0049】
この切替パーツP(ここではP2を例にとる)に対しマウスカーソルMでポイントしクリックなどの選択操作を行うと、図9に例示するようにドロップダウンリストDが表示され、任意の種類の検索種別を選択する切替操作となる(ステップS8:「YES」)できる。図9の例では、「ウェブ検索」だった検索種別をマウス操作により「画像検索」に切り替えようとしている。
【0050】
このように画面要素への切替操作で検索種別を切り替えると(ステップS8:「YES」)、表示切替手段80は、切り替えられた検索種別の情報検索サービスから対応する文字列に基づく検索結果を取得し、その文字列に対応して表示されていた関連情報に代えて、取得された検索結果を新たな関連情報として表示する(ステップS9)。このように切替後の新たな検索種別である画像検索による関連情報が表示された画面例を図10に示す。
【0051】
上記のような検索種別の切替の際、表示切替手段80は、検索結果の取得については関連情報取得手段40の該当する機能を呼び出し、新たな関連情報への表示の更新については表示手段50の機能を呼び出すことによって実行させてもよい。
【0052】
このように、本実施形態では、文字列ごとに画面要素(例えば切替パーツP)への操作により(ステップS6)情報検索サービスの種類を、例えばウェブ検索、画像検索、動画検索、ブログ検索、辞書検索、質問回答型コンテンツ検索、地図検索などに容易に切り替えることができるので(ステップS7)、関連情報の種類を文字列ごとの位置付けや興味などに応じた種類に切り替えながら表示して一覧比較するなど、関連情報の多角的な確認を一層効果的に行うことが可能となる。
【0053】
〔3.他の実施形態〕
なお、上記実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、本出願における構成図、データの図、フローチャートなどは例示に過ぎず、各要素の有無、その配置や処理実行などの順序、具体的内容などは適宜変更可能である。一例として、上記実施形態においてサーバとしての情報処理装置1の構成要素として示した各手段は、スマートフォンなど端末のアプリケーション・プログラムとして実現してもよい。もちろん、第一の表示領域はウェブページには限られず、スマートフォンなど端末のアプリケーション・プログラムが配信を受けるなどして表示するコンテンツであってもよい。
【0054】
また、上記実施形態で示した各手段を、それぞれ異なるサーバなどのハードウェアで実現したり、外部のプラットフォーム等をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワークコンピューティング(いわゆるクラウドなど)といった任意の形態で実現するなど、本発明の構成は柔軟に変更できる。さらに、本発明に関する手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず物理的な電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 情報処理装置
6 演算制御部
7 記憶装置
8 通信手段
20 指定受付手段
30 種類判定手段
35 対照データ記憶手段
40 関連情報取得手段
45 関連情報記憶手段
50 表示手段
60 態様選択手段
80 表示切替手段
A メイン領域
B サブ領域
D ドロップダウンリスト
M マウスカーソル
N 通信ネットワーク
P(P1,P2) 切替パーツ
V1 ウェブ検索サーバ
V2 画像検索サーバ
V3 辞書検索サーバ
V4 Q&A検索サーバ
T 端末
TB ツールバー表示領域
W(W1,W2,W3,W3B,W4) 表示ウィンドウ
X1 文字列
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット検索に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットのウェブページにおいて多様な情報がコンテンツとして紹介されている。特に、解説型のコンテンツその他において、表示されている文字列のうち興味を惹かれた任意の語について、関連情報を知りたい場合がある。
【0003】
このような語をマウスカーソルでポイント、すなわち所謂マウスオーバー操作で選択したときに、その語の近く又は別の専用表示領域に、その語の関連情報としてリンク先ページの要約、訳語などを一時的に表示させる従来技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。類例として、そのように興味を惹かれた任意の語をマウスで選択したうえ右クリックなどで所定の選択肢を選ぶと、その語の関連情報として、その語を検索エンジンで検索した結果画面がブラウザの新たなタブや別ウィンドウとして開く例もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−272859号
【特許文献2】特開2011−002972号(特に段落0025〜0026)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような従来技術は、選択した語の関連情報が、スクリプトなどの作用で一時的に画面表示されたり、又は語ごとのウェブ検索結果がそれぞれ別々のタブやウィンドウに表示されるにとどまるものであった。このため、元のウェブページでコンテンツを読み終わった後で、気になった語が複数ある場合にまとめて調べるというような使い方はできず、用途が限られるという課題があった。特に、それぞれの語に対応する関連情報について、一覧比較したり内容を切り替えてゆくなど、多角的に確認することは困難であった。
【0006】
以上の課題に対し、本発明の目的は、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を容易にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)である情報処理装置は、第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定を受け付ける指定受付手段と、指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類を判定する種類判定手段と、判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報として取得する関連情報取得手段と、取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域に表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様(7)である情報処理方法は、上記態様を方法のカテゴリで捉えたもので、第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータが受け付ける指定受付処理と、指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータが判定する種類判定処理と、判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータが取得する関連情報取得処理と、取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータが表示する表示処理と、を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の他の態様(8)である情報処理プログラムは、上記態様をコンピュータ・プログラムのカテゴリで捉えたもので、コンピュータを制御することにより、第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータに受け付けさせ、指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータに判定させ、判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータに取得させ、取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータに表示させることを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様(6)である情報処理システムは、上記態様をシステムのカテゴリで捉えたもので、本発明の他の態様のいずれかの情報処理装置と、前記情報処理装置と通信することで情報を取得及び表示する端末と、を通信ネットワークを介して組み合わせたことを特徴とする。
【0011】
このように本発明の上記各態様では、ウェブページで指定された文字列から判定された種類の情報検索サービスによる文字列の検索結果を、関連情報として文字列と対応付けて第二の表示領域に複数まとめて表示する。これにより、コンテンツ閲覧中にユーザが気になって選択した文字列とその関連情報をコンテンツ閲覧後に一覧比較したり、それと並行して他の種類や内容などのさらなる関連情報に切り替えてゆくなど、任意の手法でまとめて調査でき、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認が容易になる。
【0012】
本発明の他の態様(2)は、上記いずれかの態様において、前記第二の表示領域において、前記文字列及び前記関連情報の組ごとに対応して、前記情報検索サービスの種類を切り替えるための画面要素を表示し、その画面要素への操作で切り替えられた種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果を取得し、その文字列に対応して表示されていた前記関連情報に代えて、取得された前記検索結果を新たな関連情報として表示する表示切替手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
このように、文字列ごとに画面要素への操作により情報検索サービスの種類を、例えばウェブ検索、画像検索、動画検索、ブログ検索、辞書検索、質問回答型コンテンツ検索、地図検索などに容易に切り替えることができるので、関連情報の種類を文字列ごとの位置付けや興味などに応じた種類に切り替えながら表示して一覧比較するなど、関連情報の多角的な確認を一層効果的に行うことが可能となる。
【0014】
本発明の他の態様(3)は、上記いずれかの態様において、前記表示手段は、ウェブ・ブラウザにウェブページを表示させるためのマークアップデータにおけるインラインフレーム記述により、前記第二の表示領域であるウェブ・ブラウザのウィンドウ内に他のウェブページを表示するための部分領域を前記文字列に応じて複数設定し、部分領域ごとに前記文字列に対応する前記関連情報を表示させることを特徴とする。
【0015】
このように上記態様では、第二の表示領域とする表示ウィンドウのためのHTMLなどマークアップデータでインラインフレームを記述してウィンドウ内にさらに入れ子に他のウェブページを表示する部分領域を複数設け、それぞれに異なる文字列に対応する関連情報を表示させる。これにより、部分領域の配列、サイズなどがパラメータ指定により自由に制御でき、どの関連情報についてもそれぞれ独立したウェブページとしてスクロールやクリックなどの操作を自由に行うことができる。
【0016】
本発明の他の態様(4)は、上記いずれかの態様において、前記指定受付手段は、前記第一の表示領域に表示されている文字列の指定を、ポインティングデバイスにより前記第二の表示領域へドラッグ・アンド・ドロップする操作として受け付けることを特徴とする。
【0017】
このように、マウスなどのポインティングデバイスによるドラッグ・アンド・ドロップ操作として文字列の指定を受け付けることにより、気になった語を第二の表示領域へ次々と気軽に投げ込んでゆくような簡単な操作で関連情報を表示する対象を指定できるので、もとのウェブページでのコンテンツ閲覧の流れを中断することのない優れたユーザー・インターフェースが実現できる。
【0018】
本発明の他の態様(5)は、上記いずれかの態様において、前記表示手段は、ウェブ・ブラウザの表示ウィンドウに前記第一の表示領域を表示している場合に前記第二の表示領域を、前記表示ウィンドウの一部分として表示する表示態様、前記表示ウィンドウの別のタブとして表示する表示態様、前記ウェブ・ブラウザの前記ウィンドウとは別の表示ウィンドウとして表示する表示態様、又は、前記ウェブ・ブラウザのツールバー表示領域の一部として表示する表示態様のうち少なくともいずれかの表示態様で表示し、前記第二の表示領域をいずれの前記表示態様で表示するかの選択を受け付ける態様選択手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
このように、上記態様では、指定された文字列と関連情報を表示する第二の表示領域を表示する態様として、同じウィンドウ、別のタブ、別のウィンドウ又はツールバー領域を自由に選択しての切替に応じる。これにより、関連情報を確認する趣旨や目的、ユーザの好みや表示画面サイズなどの状況に応じて、ユーザ自身が判断して選択する最適な表示態様で、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を効果的、効率的、快適に行うことが可能となる。
【0020】
なお、上記の各態様は、明記しない他のカテゴリ(方法、プログラム、システムなど)としても把握することができ、方法やプログラムのカテゴリについては、装置のカテゴリで示した「手段」を、「処理」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、処理やステップの実行順序は本出願に直接明記するものに限定されず、処理順序を変更したり、一部の処理をまとめてもしくは随時一部分ずつ実行するなど、変更可能である。さらに、方法やプログラムのカテゴリにおいて、個々の処理やステップを実行するサーバや端末などのコンピュータは共通でもよいし、処理ごとにもしくはタイミングごとに異なってもよい。加えて、本発明は、後述するさらに具体的な各態様を含むものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を容易にする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態について構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態におけるデータ例を示す図(第一と第二の対照データ)。
【図3】本発明の実施形態におけるデータ例を示す図(共起文字列→ジャンル)。
【図4】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(同一ウィンドウ)。
【図6】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(別タブ)。
【図7】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(別ウィンドウ)。
【図8】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(ツールバー)。
【図9】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(検索種別の切替操作)。
【図10】本発明の実施形態における画面表示例を示す図(検索種別の切替後)。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について図に沿って例示する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項は適宜省略する。
【0024】
〔1.構成〕
本実施形態は、図1(構成例)に示すように、サーバシステムである情報処理装置1(以下「本装置1」や「本装置」とも呼ぶ)と、本装置1と通信することでクライアントシステムとして情報を取得及び表示する端末Tと、を、インターネットや携帯電話網などの通信ネットワークNを介して組み合わせた情報処理システムに関する。このうち本装置1は、コンピュータの構成として少なくとも、CPUなどの演算制御部6と、主メモリや補助記憶装置等の記憶装置7と、通信ネットワークNとの通信手段8(通信ゲートウェイ装置、移動通信網との通信回路、無線LANアダプタなど)と、を有する。
【0025】
また、端末Tは、スマートフォン、携帯電話端末やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置で、図示はしないが、上記のようなコンピュータの構成に加え、液晶表示パネルやタッチパネル、押ボタン、キーボードやマウスなどを用いた入出力部と、ウェブページを表示するブラウザなどの関連要素を有し、模式的な図1に拘らず、実際はユーザ数に応じ多数存在する。
【0026】
また、本装置1では、記憶装置7に記憶(インストール)した所定のコンピュータ・プログラムが演算制御部6を制御することで、図1に示す各手段などの要素(20,30ほか)を実現する。それら要素のうち情報の記憶手段は、記憶装置7上のファイルなど任意のデータ形式で実現できるほか、ネットワークコンピューティング(クラウド)によるリモート記憶でもよい。また、記憶手段は、データの格納領域だけでなく、データの入出力や管理などの手段を含んでもよい。また、本出願に示す記憶手段の単位は説明上の便宜によるもので、適宜、構成を分けたり一体化できるほか、明示する記憶手段以外にも、各手段の処理データや処理結果などを記憶する記憶手段を適宜用いるものとする。
【0027】
記憶手段のうち、対照データ記憶手段35は、文字列に対し情報検索サービスの種類(以下「検索種別」とも呼ぶ)を対応付けた対照データを記憶している手段で、対照データの一例を図2に示す(後述)。また、関連情報記憶手段45は、文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報(図示省略)として記憶する手段である。なお、ここでいう情報検索サービスにおける「サービス」は、人が行う役務の意味ではなく、情報処理技術の分野において、あるコンピュータから通信ネットワーク経由で他のコンピュータへ、所定のデータ応答などを提供する機能やプログラム・プロセスなどの意である。
【0028】
また、図1など図中の矢印は、データや制御などの流れについて主要な方向を補助的に示すもので、他の流れを否定するものでも、方向の限定を意味するものでもない。例えばデータをある方向に取得する場合、事前のデータリクエストや事後のアクノリッジ(ACK)が逆方向に送信される。また、記憶手段以外の各手段は、以下に説明するような情報処理の機能・作用を実現・実行する処理手段であるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。
【0029】
〔2.作用及び効果〕
上記のように構成された本実施形態における処理手順を図4のフローチャートに示す。
〔2−1.概要〕
概要としては、ユーザ操作に応じて任意のウェブページが第一の表示領域(以下「メイン領域」や「メイン領域A」とも表す)に表示されている状態で(ステップS1。図5のうちメイン領域Aの部分のみ参照)、指定受付手段20が、メイン領域Aに表示されているウェブページに含まれる文字列のうち任意の文字列(例えば文字列X1「露出補正」)の指定を受け付けると(ステップS2:「YES」)、種類判定手段30が、指定された文字列に対応する検索種別を判定する(ステップS3)。
【0030】
そして、関連情報取得手段40が、判定された種類の情報検索サービスから文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報として取得し(ステップS4)、表示手段50が、取得された各関連情報を文字列と対応付けて単一の第二の表示領域(以下「サブ領域」や「サブ領域B」とも表す)にまとめて表示する(ステップS5。図5の全体を参照)。なお、検索種別ごとの情報検索サービスは、例えば(図1)、ウェブ検索サーバV1、画像検索サーバV2、辞書検索サーバV3やQ&A検索サーバV4などにより、API(Application Program Interface)その他の態様で提供される。
【0031】
また、図5以降の画面例中でウェブページ中の文字列からサブ領域中の文字列を指す矢印は、説明用であり画面に実際に表示されるものではないが、そのような矢印を実際に画面表示すればウェブページ中の個所と、文字列及び関連情報と、の対応関係が一目で把握容易となり情報の一覧性も改善するので、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を一層容易にすることができる。
【0032】
このように本実施形態では、ウェブページで指定(ステップS2)された文字列から判定(ステップS3)された種類の情報検索サービスによる文字列の検索結果を(ステップS4)、関連情報として文字列と対応付けて第二の表示領域(例えば図5のサブ領域B)に複数まとめて表示する(ステップS5)。これにより、コンテンツ閲覧中にユーザが気になって選択した文字列とその関連情報をコンテンツ閲覧後に一覧比較したり、それと並行して他の種類や内容などのさらなる関連情報に切り替えてゆくなど、任意の手法でまとめて調査でき、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認が容易になる。
以下、処理の各部分と、他の追加の工夫について説明する。
【0033】
〔2−2.文字列の指定〕
まず、ウェブページ中の文字列から任意の文字列の指定を指定受付手段20が受け付ける際のユーザ操作であるが、その具体的態様は自由である。例えば、任意の文字列をタッチパネルやマウス操作で選択した状態で、マウスの右クリックメニューからの所定の選択肢の選択その他所定の操作を行うと指定が完了することが考えられる。また、任意の文字列上でマウスのダブルクリック操作やタッチパネルのタップ操作やダブルタップ操作などを行うと、形態素解析などで語の単位が切り出され指定されるなどでもよい。
【0034】
他にも、ウェブページ上で任意の文字列を選択のうえ、サブ領域Bへ又はサブ領域Bの利用を開始するための所定の領域に、ドラッグ・アンド・ドロップ操作するなども考えられる。この場合、指定受付手段20は、メイン領域Aに表示されているウェブページ上の文字列の指定を、タッチパネルやマウスなどのポインティングデバイスによりサブ領域Bへドラッグ・アンド・ドロップする操作として受け付ける。
【0035】
このように、マウスなどのポインティングデバイスによるドラッグ・アンド・ドロップ操作として文字列の指定を受け付けることにより、気になった語を第二の表示領域(例えば図5のサブ領域B)へ次々と気軽に投げ込んでゆくような簡単な操作で関連情報を表示する対象を指定できるので、もとのウェブページでのコンテンツ閲覧の流れを中断することのない優れたユーザー・インターフェースが実現できる。
【0036】
〔2−3.種類の判定〕
上記のように指定された文字列に対応する検索種別を種類判定手段30が判定する手法も自由であるが、一例として図2の対照データで例示するように、文字列についてその属する話題やテーマ(仮に「ジャンル」と呼ぶ)と予め第一の対照データで関連付け(図2(1))、さらに、ジャンルについて、対応する検索種別と予め第二の対照データ(図2(2))で関連付けておく。この二段階の関連付けを文字列→ジャンル→検索種別、と辿れば、文字列に対応するジャンルが判定できる。例えば、文字列「著作権フリー」からはジャンル「イラスト・素材画像」を経て(図2中の破線矢印)検索種別「画像検索」が判定できる。
【0037】
上記のような対照データは人手で用意してもよいが、特許文献2のような意図解析システムを作成に活用してもよい。この意図解析システムによれば、ウェブサイトのドメイン名とジャンルを対応付けた例えば所謂カテゴリサービスのデータなどを予め用意し、様々なキーワードごとに検索結果のウェブページのうちどのジャンルのドメイン名のものが多くクリックされたかを判定することで、キーワードすなわち文字列とジャンルとを対応付けた対照データが得られ、これは前記第一の対照データ(図2(1))に相当する。
【0038】
また、ジャンルと検索種別を対応付ける前記第二の対照データ(図2(1))についても、予め人手などで用意するほか、任意の手法で生成してよい。一例として、個々のキーワードすなわち文字列が検索キーとして用いられる文字列間のシェア順を検索種別ごとに求め、ある文字列に対応する検索種別は、その文字列のシェア順が最も高い検索種別とする、などが考えられる。このようにすれば、特許文献2のようにドメイン名やジャンルのデータなしで、しかも、文字列と検索種別を直接対応付けた対照データが得られる。他にも、形態素解析や構文解析など日本語処理等に用いる言語処理技術による意図解析を適宜用いて文字列から検索種別を判定することもできる。
【0039】
さらに他の例として、図3に例示するように、指定された文字列と共起性(検索文字列として組み合わせて指定される傾向)が高い文字列(仮に「共起文字列」と呼んでおく)と、検索種別と、を対応付ける対照データを用いて、文字列に対応する検索種別を判定してもよい。図3の例では、「画像」という文字列と組み合わせて頻繁に検索される文字列は、画像検索に対応付けられている。また、「HTMLとは」のように「とは」という文字列と組み合わされる文字列は、辞書検索に対応付けられている。このようにすれば、いわゆる関連検索サービスに用いるような共起文字列のデータを活用して、文字列と検索種別を直接対応付けた対照データが得られる。
【0040】
〔2−4.第二の表示領域の表示手法〕
上記のように判定された検索種別の情報検索サービスから、関連情報取得手段40が指定された文字列に基づいてその文字列の関連情報として取得(ステップS4)する検索結果は、表示手段50が文字列と対応付けてサブ領域Bに表示する(ステップS5。図5)。関連情報は、文字列が指定されるたびに順次、直ちに表示していってもよいが、複数の文字列の指定後、所定の表示操作を待って一括して表示すれば、関連情報の表示を待たず複数の文字列を連続して迅速円滑に表示できる。
【0041】
上記のように関連情報をサブ領域Bに表示してゆく結果、指定された文字列が増えると、文字列と関連情報の組が何組もサブ領域Bに溜まってゆくような表示となるが(例えば図5では2組)、そのような表示を具体的に実現する技術的手法も自由である。
【0042】
一例としては、表示手段50が、ウェブ・ブラウザにウェブページを表示させるためのマークアップデータにおけるインラインフレーム記述により、図5に例示するサブ領域Bであるウェブ・ブラウザのウィンドウ(図5の例のように、ウィンドウの一部分である場合を含む)内に他のウェブページを表示するための部分領域(例えばB1,B2)を文字列に応じて複数設定し、部分領域ごとに文字列(例えば「露出補正」「スナイパー」)に対応する関連情報を表示させることが考えられる。
【0043】
このように本実施形態では、例えば第二の表示領域(サブ領域B)とする表示ウィンドウのためのHTMLなどマークアップデータでインラインフレームを記述してウィンドウ内にさらに入れ子に他のウェブページを表示する部分領域(例えばB1,B2)を複数設け、それぞれに異なる文字列に対応する関連情報を表示させる。これにより、部分領域の配列、サイズなどの体裁がパラメータ指定により自由に制御でき、どの関連情報についてもそれぞれ独立したウェブページとしてスクロールやクリックなどの操作を自由に行うことができる。
【0044】
〔2−5.表示態様の切り替え〕
また、上記のようなサブ領域を、元のウィンドウやタブなどとの関係でどのように表示するかも自由であるが、いくつかの典型例として、ウェブ・ブラウザの表示ウィンドウにメイン領域を表示している場合に表示手段50がサブ領域を、次のように表示する表示態様が考えられる。
(1)図5に例示するように、前記表示ウィンドウ(W1とする)の一部分としてサブ領域Bを表示する第一の表示態様
(2)図6に例示するように、同じ表示ウィンドウ(例えばW2とする)の別のタブ(例えばT2)として表示(図6(2))する第二の表示態様
(3)図7に例示するように、前記ウェブ・ブラウザの前記ウィンドウ(例えばW3とする)とは別の表示ウィンドウW3Bとして表示する第三の表示態様
(4)図8に例示するように、前記ウェブ・ブラウザのツールバー表示領域TBの一部又は全部としてサブ領域B(図8において略矩形の破線で示す)を表示する第四の表示態様
【0045】
サブ領域Bの表示態様はもちろんこれら第一から第四の表示態様に限られないが、これらのうちいずれかの表示態様で表示する場合、態様選択手段60が、サブ領域をいずれの表示態様で表示するかの選択を受け付け(ステップS6:「YES」)、それに応じてサブ領域の表示態様を切り替える表示更新を表示手段50が行う(ステップS7)。ここで、サブ領域の表示態様の選択を受け付ける態様は自由で、図示は省略するが、マウスの右クリック操作などで呼び出す設定画面や、本装置1が提供する設定用ウェブページ、もしくは端末Tでプログラムやスクリプトが表示する設定画面など、適宜な態様で受け付ければよい。
【0046】
このように、本実施形態では、指定された文字列と関連情報を表示する第二の表示領域(サブ領域)を表示する態様として、同じウィンドウ(例えば図5)、別のタブ(例えば図6)、別のウィンドウ(例えば図7)又はツールバー領域(例えば図8)を自由に選択しての切替に応じる(ステップS6,S7)。これにより、関連情報を確認する趣旨や目的、ユーザの好みや表示画面サイズなどの状況に応じて、ユーザ自身が判断して選択する最適な表示態様で、複数の任意の語について各語に対応する関連情報の多角的な確認を効果的、効率的、快適に行うことが可能となる。
【0047】
なお、個々が単一である第二の表示領域は単数に限らず、複数用いれば、文字列のグループ毎に第二の表示領域を使い分けるなど柔軟な使い勝手が実現できる。また、そのように第二の表示領域が複数の場合、個々の第二の表示領域ごとに上記のような複数の表示態様から表示態様を相互に独立して同時並行的に選択を受け付けるようにすれば、文字列のグループ毎に最適な表示態様を使い分けることでより一層優れた使い勝手が実現できる。
【0048】
〔2−6.検索種別の切替〕
また、サブ領域に表示する関連情報の検索種別は、所定の画面要素を操作することで文字列ごとに切り替えることができる。すなわち、表示切替手段80は、サブ領域Bにおいて、文字列と関連情報の組ごとに対応して、検索種別を切り替えるための画面要素(トグルスイッチ、ドロップボックスやラジオボタンなど)を表示する。例えば、図5の例では、文字列「露出補正」と「スナイパー」に対応して、検索種別の表示を兼ねた切替パーツP(P1,P2)を表示している。
【0049】
この切替パーツP(ここではP2を例にとる)に対しマウスカーソルMでポイントしクリックなどの選択操作を行うと、図9に例示するようにドロップダウンリストDが表示され、任意の種類の検索種別を選択する切替操作となる(ステップS8:「YES」)できる。図9の例では、「ウェブ検索」だった検索種別をマウス操作により「画像検索」に切り替えようとしている。
【0050】
このように画面要素への切替操作で検索種別を切り替えると(ステップS8:「YES」)、表示切替手段80は、切り替えられた検索種別の情報検索サービスから対応する文字列に基づく検索結果を取得し、その文字列に対応して表示されていた関連情報に代えて、取得された検索結果を新たな関連情報として表示する(ステップS9)。このように切替後の新たな検索種別である画像検索による関連情報が表示された画面例を図10に示す。
【0051】
上記のような検索種別の切替の際、表示切替手段80は、検索結果の取得については関連情報取得手段40の該当する機能を呼び出し、新たな関連情報への表示の更新については表示手段50の機能を呼び出すことによって実行させてもよい。
【0052】
このように、本実施形態では、文字列ごとに画面要素(例えば切替パーツP)への操作により(ステップS6)情報検索サービスの種類を、例えばウェブ検索、画像検索、動画検索、ブログ検索、辞書検索、質問回答型コンテンツ検索、地図検索などに容易に切り替えることができるので(ステップS7)、関連情報の種類を文字列ごとの位置付けや興味などに応じた種類に切り替えながら表示して一覧比較するなど、関連情報の多角的な確認を一層効果的に行うことが可能となる。
【0053】
〔3.他の実施形態〕
なお、上記実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、本出願における構成図、データの図、フローチャートなどは例示に過ぎず、各要素の有無、その配置や処理実行などの順序、具体的内容などは適宜変更可能である。一例として、上記実施形態においてサーバとしての情報処理装置1の構成要素として示した各手段は、スマートフォンなど端末のアプリケーション・プログラムとして実現してもよい。もちろん、第一の表示領域はウェブページには限られず、スマートフォンなど端末のアプリケーション・プログラムが配信を受けるなどして表示するコンテンツであってもよい。
【0054】
また、上記実施形態で示した各手段を、それぞれ異なるサーバなどのハードウェアで実現したり、外部のプラットフォーム等をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワークコンピューティング(いわゆるクラウドなど)といった任意の形態で実現するなど、本発明の構成は柔軟に変更できる。さらに、本発明に関する手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず物理的な電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 情報処理装置
6 演算制御部
7 記憶装置
8 通信手段
20 指定受付手段
30 種類判定手段
35 対照データ記憶手段
40 関連情報取得手段
45 関連情報記憶手段
50 表示手段
60 態様選択手段
80 表示切替手段
A メイン領域
B サブ領域
D ドロップダウンリスト
M マウスカーソル
N 通信ネットワーク
P(P1,P2) 切替パーツ
V1 ウェブ検索サーバ
V2 画像検索サーバ
V3 辞書検索サーバ
V4 Q&A検索サーバ
T 端末
TB ツールバー表示領域
W(W1,W2,W3,W3B,W4) 表示ウィンドウ
X1 文字列
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定を受け付ける指定受付手段と、
指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類を判定する種類判定手段と、
判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報として取得する関連情報取得手段と、
取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第二の表示領域において、前記文字列及び前記関連情報の組ごとに対応して、前記情報検索サービスの種類を切り替えるための画面要素を表示し、その画面要素への操作で切り替えられた種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果を取得し、その文字列に対応して表示されていた前記関連情報に代えて、取得された前記検索結果を新たな関連情報として表示する表示切替手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、ウェブ・ブラウザにウェブページを表示させるためのマークアップデータにおけるインラインフレーム記述により、前記第二の表示領域であるウェブ・ブラウザのウィンドウ内に他のウェブページを表示するための部分領域を前記文字列に応じて複数設定し、部分領域ごとに前記文字列に対応する前記関連情報を表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記指定受付手段は、前記第一の表示領域に表示されている文字列の指定を、ポインティングデバイスにより前記第二の表示領域へドラッグ・アンド・ドロップする操作として受け付けることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、ウェブ・ブラウザの表示ウィンドウに前記第一の表示領域を表示している場合に前記第二の表示領域を、
前記表示ウィンドウの一部分として表示する表示態様、
前記表示ウィンドウの別のタブとして表示する表示態様、
前記ウェブ・ブラウザの前記ウィンドウとは別の表示ウィンドウとして表示する表示態様、
又は、前記ウェブ・ブラウザのツールバー表示領域の一部として表示する表示態様
のうち少なくともいずれかの表示態様で表示し、
前記第二の表示領域をいずれの前記表示態様で表示するかの選択を受け付ける態様選択手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信することで情報を取得及び表示する端末と、
を通信ネットワークを介して組み合わせたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータが受け付ける指定受付処理と、
指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータが判定する種類判定処理と、
判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータが取得する関連情報取得処理と、
取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータが表示する表示処理と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを制御することにより、
第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータに受け付けさせ、
指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータに判定させ、
判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータに取得させ、
取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータに表示させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項1】
第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定を受け付ける指定受付手段と、
指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類を判定する種類判定手段と、
判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報として取得する関連情報取得手段と、
取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第二の表示領域において、前記文字列及び前記関連情報の組ごとに対応して、前記情報検索サービスの種類を切り替えるための画面要素を表示し、その画面要素への操作で切り替えられた種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果を取得し、その文字列に対応して表示されていた前記関連情報に代えて、取得された前記検索結果を新たな関連情報として表示する表示切替手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、ウェブ・ブラウザにウェブページを表示させるためのマークアップデータにおけるインラインフレーム記述により、前記第二の表示領域であるウェブ・ブラウザのウィンドウ内に他のウェブページを表示するための部分領域を前記文字列に応じて複数設定し、部分領域ごとに前記文字列に対応する前記関連情報を表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記指定受付手段は、前記第一の表示領域に表示されている文字列の指定を、ポインティングデバイスにより前記第二の表示領域へドラッグ・アンド・ドロップする操作として受け付けることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、ウェブ・ブラウザの表示ウィンドウに前記第一の表示領域を表示している場合に前記第二の表示領域を、
前記表示ウィンドウの一部分として表示する表示態様、
前記表示ウィンドウの別のタブとして表示する表示態様、
前記ウェブ・ブラウザの前記ウィンドウとは別の表示ウィンドウとして表示する表示態様、
又は、前記ウェブ・ブラウザのツールバー表示領域の一部として表示する表示態様
のうち少なくともいずれかの表示態様で表示し、
前記第二の表示領域をいずれの前記表示態様で表示するかの選択を受け付ける態様選択手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信することで情報を取得及び表示する端末と、
を通信ネットワークを介して組み合わせたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータが受け付ける指定受付処理と、
指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータが判定する種類判定処理と、
判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータが取得する関連情報取得処理と、
取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータが表示する表示処理と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを制御することにより、
第一の表示領域に表示されている文字列のうち任意の文字列の指定をコンピュータに受け付けさせ、
指定された前記文字列に対応する情報検索サービスの種類をコンピュータに判定させ、
判定された種類の前記情報検索サービスから前記文字列に基づく検索結果をその文字列の関連情報としてコンピュータに取得させ、
取得された各前記関連情報を前記文字列と対応付けて第二の表示領域にコンピュータに表示させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
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【図8】
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【図10】
【公開番号】特開2013−25441(P2013−25441A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157682(P2011−157682)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
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