情報処理装置、プログラム、および支援情報の検索方法
【課題】利用駅と列車において要支援者に提供される支援項目を検索する。
【解決手段】情報処理装置10において、経路検索部1228は、路線情報および運行情報を検索して、入力情報における出発または到着時間、出発駅および目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、入力情報の出発駅および目的駅を含む複数の利用駅における少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成する。また、支援情報検索部1226は、生成された経路情報に従って提供支援情報を検索して、入力情報における利用条件と、少なくとも1つの列車の複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、複数の利用駅および少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する。
【解決手段】情報処理装置10において、経路検索部1228は、路線情報および運行情報を検索して、入力情報における出発または到着時間、出発駅および目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、入力情報の出発駅および目的駅を含む複数の利用駅における少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成する。また、支援情報検索部1226は、生成された経路情報に従って提供支援情報を検索して、入力情報における利用条件と、少なくとも1つの列車の複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、複数の利用駅および少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通機関における支援に関する情報の検索に関する。
【背景技術】
【0002】
車椅子などの利用者が交通機関を利用する際、車椅子の利用者が車両で安全に乗降できるように、駅員が車両の乗降口とプラットホーム間の間に渡り板を設置するといった乗降支援が行われる。或る駅で多数の車椅子の利用者の乗降がある場合、駅員が各車椅子の乗降口ごとに渡り板を配置して一人ずつ乗降を支援し、その間は他の車椅子の利用者を待たせる。
【0003】
既知の駅務機器情報提供システムは、例えば、駅務機器で管理される各種の情報について、携帯端末を用いて、随時、任意の場所から取得者自身が必要とする情報を提供する。機器監視・制御システムは、交通車両の運行情報および駅構内の案内情報、運賃情報、運行情報、指定席の空き席情報等の各種の情報を記憶する駅務制御機器と、駅員によってそれぞれ所持され、駅務制御機器との間で無線通信可能な携帯電話機等の携帯端末とを含んでいる。監視・制御システムは、無線通信により、各種の情報を受け、駅務制御機器に指示入力できる。駅務機器情報提供システムは、携帯端末で指示入力することにより、駅務制御機器に記憶されている交通車両のダイヤ情報、駅構内の案内情報、運賃情報、運行情報、指定席の空き席情報等の各種の情報を、携帯端末に送信する手段を含んでいる。
【0004】
既知の列車利用支援方法では、センタ・サーバが、複数の駅の内の少なくとも1つの駅における携帯端末保持者の現在位置情報を、その保持者の携帯端末から送信される信号に基づいて、その駅に対応するサーバを介して把握する処理を実行する。センタ・サーバは、さらに、携帯端末から送信された少なくとも降車駅を含む移動予定情報をサーバを介して受信して、携帯端末保持者の乗車駅および降車駅情報を登録する処理を実行する。センタ・サーバは、さらに、位置情報把握処理に把握された携帯端末保持者の現在位置情報および乗車駅・降車駅情報登録処理により登録された携帯端末保持者の乗車駅・降車駅情報に基づいて、携帯端末保持者の列車利用状況を管理する処理を実行する。
【0005】
既知の自動機器の接客システムは、接客サービスを提供する改札機と利用者が所持するICカードとの間で情報の送受を行うことに基づいて、改札機が利用者に接客サービスを提供する。改札機の制御部は、利用者が改札機に対してICカードを使用して改札機を利用するとき、ICカードのメモリに保存される接客案内・表示に係る手順データを読み出す手段と、読み出した手順データに基づいて利用者に特化された接客案内・表示を行う手段とを含んでいる。それによって、改札機等で利用者毎に特化された固有操作を行うことができ、利用者にとって自動機器からの情報・通知が自身に対するものであることが明確に分かり、利用者に特化された接客サービスを提供できる。
【0006】
既知の操作補助方法は、ユーザがユーザ情報入力部よりユーザ認証に必要な情報を入力し、次いでユーザ情報とユーザ情報データベースに記録されているユーザ情報を照合することによってユーザ認証を行う。操作補助方法は、操作監視部により操作の監視が開始され、監視している操作から誤操作を判定する。誤操作と判定された場合には、操作補助方法は、ユーザの操作と正規操作との比較を行い、ユーザが所望する機能を推定する。操作補助方法は、推定された機能が図示の無い表示部等によりユーザに提示する。
【0007】
既知の画像処理装置は、操作画面を表示する表示部と、ユーザ情報を読み取るユーザ情報読取部と、ユーザ情報とユーザの使用履歴情報とを対応付けて記憶する記憶部と、コントローラとを含んでいる。コントローラは、ユーザ情報読取部が記録媒体から読み取ったユーザ情報に基づいてユーザを特定する処理と、特定したユーザに対応する使用履歴情報を記憶部から読み出す処理と、読み出した使用履歴情報に基づいてユーザが初心者であるか否かを判断する処理と、ユーザが初心者であると判断した場合に、表示部の操作画面を初心者用画面に切り替える処理とを行う。
【0008】
既知の交通機関の経路の検索システムは、乗車駅、降車駅、および任意に経由駅と、出発時間または到着時間とを指定することによって、その条件を満たす経路、列車名、乗車車両、各駅の出発および到着時間、および乗換駅等を検索して表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2000−200369号公報
【特許文献2】特開2002−274381号公報
【特許文献3】特開2010−134703号公報
【特許文献4】特開2003−345487号公報
【特許文献5】特開2006− 67066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
交通機関の駅において例えば車椅子の利用者が車両への乗降の支援を要請しても、駅で支援可能な駅員や利用可能な渡り板の数は限られているので、駅では一度に多数の車椅子の利用者の乗降を支援することはできないことがある。一方、不慣れな一般の乗降客が渡り板を用いずに車椅子の利用者の乗降を支援すると、事故を起こす可能性がある。
【0011】
また、電車の車両などでは、車椅子を係留するスペースが設けられていて、安全運行のために電車が急停車をしても車椅子の利用者に危険が及ばないようにしている。しかし、或る電車の車両では係留できる車椅子の台数が限られている。
【0012】
発明者は、交通機関に関する限られた支援のための特定の要員、設備または器具の利用を予約させまたは分散させることによって、支援を要請する交通機関の利用者が効率的に安全に目的地に到達するように利用者を支援できる、と認識した。
【0013】
実施形態の目的は、交通機関における利用駅と列車において利用可能な支援項目を検索できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
実施形態の一観点によれば、複数の駅とその複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの始発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報と、その複数の駅および/またはその複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、その複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、およびその複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報と、を格納した記憶部と、要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取る情報入力部と、その路線情報および運行情報を検索して、その入力情報におけるその出発または到着時間、その出発駅およびその目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、その入力情報のその出発駅およびその目的駅を含む複数の利用駅におけるその少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成する経路検索部と、その生成された経路情報に従ってその提供支援情報を検索して、その入力情報におけるその利用条件と、その少なくとも1つの列車のその複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、その複数の利用駅およびその少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する支援情報検索部と、を含む情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0015】
実施形態の一観点によれば、交通機関における利用駅と列車において利用可能な支援項目を検索できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、ブラウザを含む情報処理端末、ブラウザを含む携帯情報端末、およびサーバ装置を含むシステムの例を示している。
【図2】図2は、図1のサーバ装置のプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。
【図3】図3は、サーバ装置に登録され、サーバ装置の記憶装置のデータベースに格納される要支援者の利用者プロフィールの各項目の例を示している。
【図4】図4は、交通機関としての鉄道の駅および列車において提供可能な支援項目に関する提供支援情報レコードの項目の例を示している。
【図5A】図5Aおよび5Bは、サーバ装置のプロセッサによって実行される、路線情報、運行情報および提供支援情報を検索して支援サービスを予約登録する処理のためのフローチャートの例を示している。
【図5B】(図5Aで説明)
【図6】図6は、情報処理端末または携帯情報端末においてそのブラウザによってその表示装置上に表示されるログイン画面の例を示している。
【図7】図7は、経路検索画面の例を示している。
【図8】図8A〜8Cは、それぞれ、経路検索のための入力情報の例、検索された経路の出力情報の例、および、経路検索に使用された運行情報テーブルの例を示している。
【図9】図9は、出発時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
【図10】図10は、到着時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
【図11】図11は、出発時間による経路情報に基づいて生成された利用支援情報レコードの例を示している。
【図12】図12は、出発時間による別の経路情報に基づいて生成された利用支援情報レコードの例を示している。
【図13】図13は、情報処理端末または携帯情報端末の表示装置に表示される経路および支援項目選択の画面の例を示している。
【図14A】図14Aおよび14Bは、図5Bのステップ526の出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【図14B】(図14Aで説明)
【図15A】図15Aおよび15Bは、図5Bのステップ528の到着時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【図15B】(図15Aで説明)
【図16】図16は、先に登録された予約情報レコードの例を示している。
【図17】図17は、出発時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
【図18】図18は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
【図19】図19は、到着時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
【図20】図20は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
【図21】図21は、情報処理端末または携帯情報端末の表示装置に表示される代替的な経路の表示画面の例を示している。
【図22】図22は、経路に沿った仮予約情報を含む予約情報の確認のための画面の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
【0018】
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
【0019】
例えば鉄道の駅において例えば車椅子の利用者が電車への乗降の支援または介助を要請しても、駅で支援可能な駅員および利用可能な渡り板、エレベータ、エスカレータの数は限られている。また、列車の車両では係留スペースに係留できる車椅子の台数に制限があることがある。従って、駅または車両において支援のための器具、設備または支援要員の利用が集中すると、予想しなかった場所で長い時間待たされ、或る要支援者は目的地に予定の列車で予定の時間に効率的に安全に到達できないことがある。
【0020】
発明者は、交通機関の経路の検索システムを用いて、要支援者の乗降駅、乗換駅、利用車両、各所要時間等に基づいて、特定の器具、設備または支援要員の利用推定時間における利用可能性を検索できれば、要支援者は目的地に予定通りに効率的に安全に到達できる、と認識した。また、発明者は、交通機関の経路上の各利用駅における要支援者を支援するための特定の器具、設備または支援要員の利用の空きを検索させて、その利用を予約させるようにすれば、限られた数の特定の器具、設備または支援要員による要支援者の支援を効率的に行える、と認識した。ここで、経路とは、例えば、出発地点から目的地点までの路線に沿った、時間に対する、利用する乗降駅、乗換駅、プラットホームおよび列車の組合せまたは旅程を表すものであってもよい。
【0021】
図1は、ブラウザを含む情報処理端末20、30、ブラウザを含む携帯情報端末22、およびサーバ装置10を含むシステムの例を示している。情報処理端末20、30、携帯情報端末22およびサーバ装置10は、ネットワーク5を介して互いに接続される。ネットワーク5は、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、パケット交換網(PSN)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、および/または移動体通信網を含んでいてもよい。
【0022】
サーバ装置10は、情報処理装置であり、例えば、プロセッサ12、ネットワーク・インタフェース(NW I/F)18、データベース16を含む記憶装置14、および記録媒体読み取り用のドライブ130を含んでいる。ドライブ130は、プログラムが記録された例えば光ディスクのような記録媒体307を読み取るためのものである。データベース16は、例えば、路線運行データベース、利用者プロフィール・データベース、提供支援情報データベース、および各種のレコードを含んでいる。路線運行データベースは、路線情報テーブルおよび列車の運行情報テーブルを含んでいる。提供支援情報データベースは各駅および各列車に対する1つ以上の提供支援情報レコードを含んでいる。各種のレコードは、例えば、要支援者に対して生成された、経路情報レコード、利用支援情報レコードおよび仮予約レコード、および登録された予約情報レコードを含んでいてもよい。列車の運行情報テーブルは、指定席の予約情報(予約状況)を含んでいてもよい。
【0023】
情報処理端末20、30の各々は、例えばCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置、ハードディスク・ドライブ(HDD)、半導体メモリ、バス、入力装置、出力装置、通信インタフェース、記録媒体読取用のドライブ、等を含むコンピュータ、パーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)または装置であってもよい。情報処理端末20、30は、入力部として、例えば、キーボード、マウスまたはタッチパッドのようなポインティング・デバイス、およびタッチパネルを含んでいてもよい。情報処理端末20は、例えば要支援者またはその関係者のような利用者が利用可能な自宅または事務室のパーソナル・コンピュータであっても、駅または旅行代理店等の予約窓口における例えば予約発券端末、情報処理端末またはパーソナル・コンピュータであってもよい。情報処理端末30は、要支援者に対して支援サービスを提供する駅の事務室の情報処理端末またはパーソナル・コンピュータであってもよい。
【0024】
携帯情報端末22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、半導体メモリ、バス、入力装置、出力装置、通信インタフェース、記録媒体用インタフェース、スピーカ、レシーバ、マイクロホン、等を含む携帯電話機であってもよい。携帯情報端末22は、入力部として、例えば、キー、マウスまたはタッチパッドのようなポインティング・デバイス、およびタッチパネルを含んでいてもよい。携帯情報端末22は、例えば要支援者またはその関係者によって利用されてもよい。
【0025】
サーバ装置10のプロセッサ12は、検索および予約の機能を含む例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。また、プロセッサ12は、記憶装置14に格納されたアプリケーション・プログラムに従って動作するものであってもよい。アプリケーション・プログラムは、記録媒体307に格納されていて、ドライブ130によって記録媒体307から読み出されてサーバ装置10にインストールされてもよい。
【0026】
図2は、図1のサーバ装置10のプロセッサ12の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図2において、プロセッサ12は、例えば、制御部1220、情報入力部1224、支援情報検索部1226、経路検索部1228、情報出力部1230、予約処理部1232、およびその他の処理部1240を含んでいてもよい。処理部1240には例えば通信処理部が含まれていてもよい。制御部1220は、情報入力部1224、支援情報検索部1226、経路検索部1228、情報出力部1230、予約処理部1232および処理部1240に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。
【0027】
要支援者は、鉄道のような交通機関における支援または介助のための特定の器具、設備または支援要員もしくは介助要員による支援を要請する。要支援者は、例えば、車椅子利用者、視覚障害者、聴覚障害者、病人、怪我人、子供、老人、妊婦、等であってもよい。サーバ装置10の支援サービスを利用する前に、要支援者の利用者プロフィールがサーバ情報としてサーバ装置10に予め登録され、記憶装置14に格納される。その登録は、要支援者、その補助者、または駅または旅行代理店等の予約窓口における操作者によって、情報処理端末20または携帯情報端末22を用いて行われてもよい。
【0028】
図3は、サーバ装置10に登録され、サーバ装置10の記憶装置14のデータベース16に格納される要支援者の利用者プロフィールの各項目の例を示している。利用者プロフィールは、例えば、利用者ID(識別情報)、パスワード、氏名、電子メールアドレス、要支援者が要する支援を示す利用条件(例、車椅子、視覚障害、聴覚障害、病気、怪我、子供、老人、妊婦、等)等の項目の情報、を含んでいる。利用条件は、さらに、例えば、駅員介助および乗務員介助の項目、依頼する支援要員の数の情報を含んでいてもよい。利用条件は、要支援者が要請または選択する支援項目を示している。
【0029】
図4は、交通機関としての鉄道の駅および列車において提供可能な支援項目または支援資源に関する提供支援情報レコードの項目の例を示している。
提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード、提供可能な支援項目名、提供可能な駅または列車のコード、駅または列車の詳細コード、対応可能な利用条件、サービス数(人数、個数)、利用の所要時間、および予約開始時間を含んでいる。ここで、サービス数は、例えば、要支援者を支援するための乗降用渡り板などの設備や、または要支援者を支援するための乗務員介助などの役務に関して、同時に利用または提供をすることができる数を示している。
【0030】
支援項目名は、例えば、支援のための器具、設備、および要員に関する支援項目の名称を含んでいる。支援項目名には、例えば、乗降用渡り板、エレベータ、エスカレータ、駅員介助、車椅子固定、乗務員介助、等が含まれる。エスカレータは、例えば、車椅子対応エスカレータ、またはエスカレータを利用して車椅子を昇降するための介助機器または台車を表す。駅または列車の詳細コードは、例えば、プラットホームの番号(例えば、3番ホーム)を表すコードであってもよい。予約開始時間は、その支援項目を実際に利用するための開始時間を表す。
【0031】
図4において、提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0001”について、支援項目名“乗降用渡板”、駅・列車コード“A駅”、利用条件1(車椅子)“○”(対応可能)、サービス数“3” を含んでいる。その提供支援情報レコード(S0001)は、さらに、所要時間“10:00”(10分)、予約開始時間“−5:00”(5分前)を含んでいる。
【0032】
提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0002”について、支援項目名“エレベータ”、駅・列車コード“A駅”、駅・列車詳細コード“3番ホーム”(設置位置)、利用条件1〜5“○”(対応可能)、サービス数“2” を含んでいる。その提供支援情報レコード(S0002)は、さらに、所要時間“2:00”(2分)を含んでいる。提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0003”について、支援項目名“駅員介助”、駅・列車コード“A駅”、利用条件1〜5“○”(対応可能)、サービス数“3”(対応可能な駅員3人)、所要時間“10:00”(10分)を含んでいる。
【0033】
提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0004”について、支援項目名“車椅子固定”(車椅子固定具)、駅・列車コード“快速X 1号”、利用条件1(車椅子)“○”(対応可能)、サービス数“2”(2箇所)を含んでいる。提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0005”について、支援項目名“乗務員介助”、駅・列車コード“快速X 1号”、利用条件1〜5“○”(対応可能)、サービス数“2”(要介助者2人まで対応可能)を含んでいる。
【0034】
図5Aおよび5Bは、サーバ装置10のプロセッサ12によって実行される、路線情報、運行情報および提供支援情報を検索して支援サービスを予約登録する処理のためのフローチャートの例を示している。
【0035】
図5Aを参照すると、利用者が情報処理端末20または携帯情報端末22においてブラウザを起動して情報処理端末20または携帯情報端末22をサーバ装置10に接続して、その表示装置にログイン画面を表示する。
【0036】
図6は、情報処理端末20または携帯情報端末22においてそのブラウザによってその表示装置上に表示されるログイン画面の例を示している。ログイン画面は、例えば、利用する鉄道業者名“○○電鉄”、提供支援名称“介助支援サービス”、利用者ID(識別情報)入力欄、およびパスワード入力欄の項目を含んでいる。
【0037】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22上のログイン画面において、予め登録された利用者IDおよびパスワードを入力して、介助支援サービス登録用のアプリケーションに対するログイン要求を利用者IDおよびパスワードとともに、サーバ装置10に送信する。
【0038】
ステップ502において、プロセッサ12またはその処理部1240は、情報処理端末20または携帯情報端末22から利用者IDおよびパスワードとともにログイン要求を受信する。プロセッサ12またはその情報入力部1224は、ログイン要求に応答して、データベース16中の利用者プロフィールを参照して、例えば利用者IDおよび利用者氏名のデータを含む経路検索画面を表すファイルを情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。情報処理端末20または携帯情報端末22において、ブラウザは、経路検索画面を表すファイルを受信して、その表示装置に経路検索画面を表示する。
【0039】
図7は、経路検索画面の例を示している。
図7において、経路検索画面は、例えば、利用者ID、およびそれに対応する登録された利用者氏名の表示を含んでいる。また、経路検索画面は、利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、経路検索における時刻指定の選択肢(出発時刻指定、到着時刻指定)、利用条件の選択肢(例えば、車椅子、視覚障害、聴覚障害、病気・怪我、子供)の入力欄を含んでいる。入力欄として、さらに、利用者にとって優先される条件を指定するための優先条件項目が含まれていてもよい。例えば、優先条件項目として、出発駅から目的駅までの所要時間がより短いこと、運賃がより低いこと、および/または指定席に空きがあることであってもよい。利用条件の選択肢の入力欄は、予め登録された利用者プロフィールにおける利用条件がデフォルト値としてチェック(“レ”)されてもよい。
【0040】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22の入力部を操作して、これらの入力欄に所望の項目を入力して、所望の入力項目を含む入力情報とともに検索要求をサーバ装置10に送信する。ステップ504において、プロセッサ12は、利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、出発または到着時刻の指定、および利用条件、等を入力情報として含むその検索要求を受信する。
【0041】
ステップ506において、プロセッサ12または経路検索部1228は、受信された利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、出発または到着時刻の指定、および利用条件、等を含む入力情報に基づいて、データベース16における路線情報テーブルおよび列車の運行情報テーブルを検索する。路線情報テーブルは、その交通機関または電鉄の全ての駅と、各駅間を接続する路線の接続関係を表す情報、および各駅における乗車前および降車後の所要移動時間または乗換時間を含んでいる。列車の運行情報テーブルは、その交通機関または電鉄の全ての列車名と、各列車の運行日、始発駅およびその出発時刻、経由駅およびその到着時刻および出発時刻、終着駅およびその到着時刻のテーブルを含んでいる。
【0042】
図8A〜8Cは、それぞれ、経路検索のための入力情報の例、検索された経路の出力情報の例、および、経路検索に使用された運行情報テーブルの例を示している。
図8Aにおいて、出発時刻指定で2011年2月3日16時57分、出発駅“和歌山駅”、目的駅“京都駅”が入力されたものとする。図8Bにおいて、検索の結果として、出発駅“和歌山駅”、列車名“スーパーくろしお26号(新大阪行)(指定)”、出発時間“17:47”、乗換駅“新大阪”、到着時間“18:52”、出発時間“18:56”、目的駅“京都駅”、到着時間“19:20”、所要時間“1時間33分”が出力される。その検索のために、路線情報テーブルに基づいて出発駅から目的駅までの路線および途中の停車駅が抽出され、指定された時刻以後に出発駅を発車しその路線および駅を通過して目的駅に最も早く到着する列車名が、図8Cのような列車の運行情報テーブル(時刻表)に基づいて決定されてもよい。到着時刻指定が選択された場合は、その路線および駅を通過して発車駅を最も遅く出発し指定された時刻以前に目的駅に到着する列車名が決定されてもよい。
【0043】
ステップ508において、プロセッサ12または経路検索部1228は、路線情報テーブルおよび列車の運行情報テーブルから、入力情報に基づいて路線情報および運行情報(時刻表)を検索して、要支援者に適合する経路情報レコードを生成してデータベース16に格納する。ここで、最初に生成される経路情報レコードは、要支援者の選択した優先項目に従って、要支援者にとってより好ましい経路情報を含んでいてもよい。例えば、出発駅から目的駅までの所要時間のより短いもの、運賃がより低いもの、および/または指定席の予約に空きがあるものであってもよい。
【0044】
図9は、出発時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
図9において、経路情報レコードは、利用者情報として、利用者ID“A00001”、利用日“1月20日”、利用時間“13:30”、入力された出発駅“A駅”、目的駅“C駅”、時刻指定区分“出発時間”、利用条件“車椅子”、および予約番号“R0120−010”を含んでいる。経路情報レコードは、さらに、経路1の情報として、駅・列車コード“A駅”(利用駅名)、駅・列車詳細コード“3番ホーム”(乗車位置)、開始時間“13:30”(利用開始時刻)、および終了時間“14:00”(利用終了時刻)を含んでいる。
【0045】
経路情報レコードは、それに続いて、経路2の情報として、駅・列車コード“快速X 1号”(利用列車名)、開始時間“14:00”(出発時刻)、および終了時間“14:30”(到着時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路3の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“2番ホーム”(降車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路4の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“5番ホーム”(乗車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる。
【0046】
経路情報レコードは、それに続いて、経路5の情報として、駅・列車コード“特急Y 3号”(利用列車名)、開始時間“15:00”(出発時刻)、および終了時間“17:30”(到着時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路6の情報として、駅・列車コード“C駅”(目的駅名)、駅・列車詳細コード“1番ホーム”(降車位置)、および開始時間“17:00”(利用開始時刻)を含んでいる。この場合、利用駅は到着駅なので開始時間から終了までの制限がなく終了時間を含まなくてもよい。
【0047】
路線情報テーブルにおいて、各駅における乗車前および降車後の所要時間または乗換時間は、要支援者の利用条件に応じて予め設定されていてもよい。代替的な経路については、後で説明する。
【0048】
図10は、到着時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
図10において、経路情報レコードは、利用者情報として、利用者ID“A00001”、利用日“1月20日”、利用時間“13:30”、入力された出発駅“A駅”、目的駅“C駅”、時刻指定区分“到着時間”、利用条件“車椅子”、および予約番号“R0120−010”を含んでいる。経路情報レコードは、さらに、図9のものと同様の経路1〜7の情報を含んでいる。この場合、経路1〜6は、経路6から遡って順に経路1まで生成される。代替的な経路については、後で説明する。
【0049】
図5Aを参照すると、ステップ510において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、経路情報レコード(例、図9、10)に従って、提供支援情報データベース(例、図4)の中から、その各経路および利用条件と一致する提供支援情報レコードを抽出する。
【0050】
例えば、図9の経路情報レコードにおける利用条件1“車椅子”、経路1“A駅”、“3番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0001”〜“S0003”の提供支援情報レコードが抽出される。例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路2“快速X 1号”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0004”〜“S0005”の提供支援情報レコードが抽出される。
【0051】
例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路3“B駅”、“2番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0006”、“S0007”、“S0009”の提供支援情報レコードが抽出される。例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路4“B駅”、“5番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0006”、“S0008”、“S0009”の提供支援情報レコードが抽出される。
【0052】
例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路5“特急Y 3号”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0010”〜“S0011”の提供支援情報レコードが抽出される。例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路6“C駅”、“1番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0014”〜“S0016”の提供支援情報レコードが抽出される。
【0053】
ステップ512において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、抽出した提供支援情報レコードに基づいて利用支援情報レコードを生成する。
【0054】
図11は、出発時刻による経路情報に基づいて生成された利用支援項目に関する利用支援情報レコードの例を示している。
図12は、出発時刻による別の経路情報に基づいて生成された利用支援情報レコードの例を示している。
【0055】
図11および12において、利用支援情報レコードは、経路情報レコードに従って抽出された複数の提供支援情報レコードの情報が結合されたものである。利用支援情報レコードは、サービスコード、支援項目名、駅・列車コード、駅・列車詳細コード、開始時間、終了時間、利用者の選択(有無)の項目を含んでいる。選択の項目の値は、利用者によって選択される前は空状態または“無”であってもよい。
【0056】
ステップ514において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、利用支援情報レコードの生成が出発駅から到着駅までの一連の経路情報レコードの全てについて完了したかどうかを判定する。それが完了していないと判定された場合は、手順はステップ510に戻って、利用支援情報レコードの生成を継続する。それが完了したと判定された場合は、手順はステップ520に進む。
【0057】
ステップ520において、プロセッサ12または情報出力部1230は、生成された利用支援情報レコードに基づいて経路情報および利用支援情報を含む画面を表すファイルを生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。
【0058】
情報処理端末20または携帯情報端末22は、その経路情報および利用支援情報を含む画面を表すファイルを受信して、その表示装置に、検索結果としての経路および利用支援項目選択の画面を表示させ、利用者に利用する支援項目を選択させる。利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22の入力部を操作して、各駅および各列車毎に、利用する所望の支援項目を選択する。
【0059】
図13は、情報処理端末20または携帯情報端末22の表示装置に表示される経路および支援項目選択の画面の例を示している。その画面は、経路情報レコード(例、図9、10)と利用支援情報レコード(図11、12)の内容を含んでいる。ここで、最初に生成される経路情報は、利用者の優先条件に基づくものであってよい。
【0060】
図13の画面において、入力情報として、出発駅“A駅”、目的駅“C駅”、利用日時“1月20日13:30”、出発または到着時刻指定“出発”が表示される。また、経路検索結果として、出発駅“A駅”、発車プラットホーム“3番ホーム”、列車名“快速X 1号”、出発および到着時刻“14:00−14:30”、到着または乗換駅“B駅”、到着プラットホーム“2番ホーム”が表示される。さらに、経路検索結果として、乗換駅における出発プラットホーム“5番ホーム”、列車名“特急Y 3号”、出発および到着時刻“15:00−17:00”、目的駅“C駅”、到着プラットホーム“1番ホーム”が表示される。さらに、選択可能な利用支援項目として、利用駅のA駅、B駅、C駅について、“列車乗降渡板”、“エレベータ”、“駅員介助”が表示され、各列車の快速X1号、特急Y3号について、“車椅子固定”、“乗車員介助”が表示される。
【0061】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22を操作して、経路および支援項目選択の画面において、希望する支援項目の欄にチェック“レ”(選択)を記入し、その選択項目を含む予約要求をサーバ装置10に送信する。図13において、括弧()内の数字は、各支援項目に対して既に登録されている利用の予約の数を示している。利用者は、既に登録されている利用の予約の数を見ることによって、自分のおよその待機時間または予約の登録可能性を把握することができる。
【0062】
例えば、出発駅“A駅”の“列車乗降渡板”、列車“快速X 1号”の“車椅子固定”、乗換駅“B駅”の“列車乗降渡板”および“エスカレータ”、列車“特急Y 3号”の“車椅子固定”、目的駅名“C駅”の“列車乗降渡板”および“エスカレータ”が、選択される。
【0063】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22上で所望の経路および利用支援項目に関する情報を確認し、または所望の利用支援項目を選択して確認し、ソフトキー“登録”をクリックして、経路および利用支援項目を含む予約要求をサーバ装置10に送信する。
【0064】
図5Bを参照すると、ステップ522において、プロセッサ12または予約処理部1232は、受信された予約要求における選択された利用支援項目に従って、データベース16中の利用支援情報レコードを更新する。それによって利用支援情報レコードにおいてその選択された利用支援項目に値“選択”(○)が設定される。
【0065】
ステップ524において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約が出発時刻指定に基づく予約かどうかを判定する。それが出発時刻指定に基づく予約であると判定された場合は、手順はステップ526に進む。それが出発時刻指定に基づく予約ではない、即ち到着時刻指定に基づく予約であると判定された場合は、手順はステップ528に進む。
【0066】
ステップ526において、プロセッサ12または予約処理部1232は、出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理を実行する。ステップ528において、プロセッサ12または予約処理部1232は、出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理を実行する。その後、手順はステップ540に進む。
【0067】
図14Aおよび14Bは、図5Bのステップ526の出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【0068】
図14Aを参照すると、ステップ602において、プロセッサ12または予約処理部1232は、例えば図11、12の利用支援情報レコードにおける選択された1件の利用支援情報レコードを順に取り出す。ステップ604において、プロセッサ12または予約処理部1232は、そのレコードの支援項目名が“乗降用渡板”かどうかを判定する。それが“乗降用渡板”であると判定された場合は、手順はステップ606に進む。それが“乗降用渡板”でないと判定された場合は、手順はステップ614に進む。
【0069】
ステップ606において、プロセッサ12または予約処理部1232は、その支援項目の利用が乗車のためか(または乗車の直前か)どうかを判定する。それが乗車のため(直前)と判定された場合は、手順はステップ608に進む。それが乗車のためでなく、即ち降車のため(または降車の直後)と判定された場合は、手順はステップ610に進む。
【0070】
ステップ608において、プロセッサ12または予約処理部1232は、列車の出発前の提供支援情報レコード中の予約開始時間N分前(例えば、5分前)から所要時間を予約して、仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。予約される時間は、さらに、駅における列車の停車時間およびサービス数に応じて決定してもよい。この場合、利用駅が始発駅で、既に登録された予約数が同じ時間期間(または時間帯)においてサービス数を超えている場合は、その前のサービス数の範囲の時間期間(または時間帯)が決定されてもよい。
【0071】
ステップ610において、プロセッサ12または予約処理部1232は、列車の到着前のN分(例えば、5分前)から所要時間を予約して、仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。予約される時間は、さらに、駅における列車の停車時間およびサービス数に応じて決定してもよい。この場合、利用駅が終着駅で、既に登録された予約数が同じ時間期間(または時間帯)においてサービス数を超えている場合は、その後のサービス数の範囲の時間期間(または時間帯)が決定されてもよい。
【0072】
ステップ614において、プロセッサ12または予約処理部1232は、その支援項目の利用が、所要時間が指定された予約かどうかを判定する。それが所要時間が指定された予約であると判定された場合は、手順はステップ616に進む。それが所要時間が指定されていない予約であり、即ち利用列車に依存していると判定された場合は、手順はステップ618に進む。
【0073】
ステップ616において、プロセッサ12または予約処理部1232は、1件前に生成された仮予約レコードの終了時間を開始時間として当該支援項目の所要時間後の時間を終了時間として仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。
【0074】
ステップ618において、プロセッサ12または予約処理部1232は、利用する列車と同じ開始時間および終了時間を含む仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。
【0075】
図14Bを参照すると、ステップ630において、プロセッサ12または予約処理部1232は、提供支援情報レコードにおける支援項目のサービス数と既に登録されている予約レコードを参照し、また利用列車の出発時刻および到着時刻を参照して、当該仮予約レコードが予約可能かどうかを判定する。それが予約可能であると判定された場合は、手順はステップ636に進む。それが予約可能でないと判定された場合は、手順はステップ632に進む。
【0076】
例えば、仮予約レコードの支援項目の開始時間から終了時間の時間期間について、サービス数から既に登録された予約レコードの数を減じた数がゼロ(0)で、即ち残数がゼロ(0)の場合、仮予約レコードは予約不可能である。例えば、仮予約レコードの支援項目の開始時間から終了時間の時間期間が、利用する列車の到着時間および出発時間に適合しない(間に合わない)場合は、仮予約レコードは予約不可能である。例えば、仮予約レコードの支援項目の開始時間から終了時間の時間期間について、サービス数1以上の残数が存在し、また利用する列車の到着時間および出発時間に適合する(間に合う)場合は、仮予約レコードは予約可能である。
【0077】
ステップ632において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約時間の変更が可能かどうかを判定する。その変更が可能と判定された場合は、手順はステップ634に進む。その変更が可能でないと判定された場合は、手順はステップ646に進む。
【0078】
例えば、利用する列車の出発時間前にエスカレータまたはエレベータを利用するのであれば、現在の利用開始時間より前に予約時間を変更することが可能である。例えば、利用する列車の到着時間後にエスカレータまたはエレベータを利用するのであれば、現在の利用開始時間より後に予約時間を変更することが可能である。例えば、乗降用渡り板は、少なくとも途中駅では、停車時間が短いので、予約時間の変更は不可能である。例えば、車椅子固定は、予約時間の変更が不可能である。
【0079】
ステップ634において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約時間を変更する。その後、手順はステップ630に戻る。
【0080】
ステップ636において、プロセッサ12または予約処理部1232は、次の1件のレコードを順番に従って取り出す。ステップ642において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約が完了したかどうかを判定する。予約が完了したと判定された場合は、手順は図14Aおよび14Bのルーチンを出る。予約が完了していないと判定された場合は、手順は図14Aのステップ604に戻る。
【0081】
ステップ646において、プロセッサ12または経路検索部1228は、データベース16における路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して、要支援者の出発または到着時間、出発駅および目的駅に適合する1つ以上の他の列車を抽出する。それによって、プロセッサ12または経路検索部1228は、要支援者の出発駅および目的駅を含む複数の利用駅における1つ以上の列車および/または1つ以上の他の列車の出発および到着時間を表す代替的な経路情報レコードを生成する。ステップ646は、図5Aのステップ506〜508に対応する。
【0082】
そのために、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約不可能状態の支援項目を有する利用駅における要支援者の出発時間を遅らせて、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。あるいは、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約可能不可能状態の支援項目を有する列車の出発時間の利用駅における、要支援者の出発時間を遅らせて、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。
【0083】
ステップ648において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、代替的な経路情報レコードに従って提供支援情報データベースを検索して、1つ以上の利用駅および1つ以上の他の列車のそれぞれの支援項目を抽出して、別の利用支援情報レコードを生成する。その1つ以上の利用駅は、複数の利用駅の中の、出発または到着時間を変更した利用駅を含んでいる。ステップ648は、図5Aのステップ510〜512に対応する。その後、手順は図14Aのステップ602に戻る。それによって、代替的経路情報に対する仮予約レコードが生成される。
【0084】
図16は、先に登録された予約情報レコードの例を示している。
この場合、“B駅”、“2番ホーム”で“1月20日”“14:35〜14:45”に支援項目名“エスカレータ”が別の利用者によって予約登録されているものとする。図4の提供支援情報レコードによれば、B駅2番ホームで利用可能なエスカレータは、サービス数が1なので、同時に1台の車椅子にしか利用を提供できない。
【0085】
図17は、出発時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
仮予約レコードは、予約番号“R0120−010”、サービスコード“S0001”〜“S0015”、予約日時“1月20日”、予約開始時間、予約終了時間、目的管理コード、利用者ID“A00001”、駅・列車コード、および駅・列車詳細コードの項目を含んでいる。目的管理コードは、例えば、支援項目名“乗降用渡板”が使用されまたは関連付けられる列車の“列車コード”を含んでいる。
【0086】
仮予約レコードは、サービスコード“S0001”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“A駅”、駅・列車詳細コード“3番ホーム”に加えて、予約開始時間“13:55”、予約終了時間“14:05”、目的管理コード“快速X 1号”(目的の列車コード)を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0004”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“快速X 1号”に加えて、予約開始時間“14:00”、予約終了時間“14:30”を含んでいる。
【0087】
仮予約レコードは、サービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:25”、予約終了時間“14:35”、目的管理コード“快速X 1号”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0007”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:45”、予約終了時間“14:55”を含んでいる。この場合、予約開始時間が“14:35”でなくその後であるのは、図16において先に登録された別の予約が存在するからである。
【0088】
仮予約レコードは、サービスコード“S0008”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:55”、予約終了時間“15:05”を含んでいる。仮予約レコードは、その後のサービスコード“S0006”、“S0012”、“S0014”、“S0015”について、予約開始時間と予約終了時間が空白になっている。それは、その前のサービスコード“S0008”において、エスカレータの予約終了時間“15:05”が目的管理コード“特急Y 3号”の経路情報レコード中の開始時間“15:00”に間に合わず、接続できないからである。
【0089】
図18は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
図18において、仮予約レコードは、サービスコード“S0001” 〜“S0008”について図17の場合と同様である。この場合、図9における代替的な経路情報に従って仮予約レコードが生成される。
【0090】
図9の代替的な経路を検索するために、図17における予約不可能な“S0008”の提供支援情報レコードにおける予約終了時間“15:05”に基づいて、出発時刻指定で2011年1月20日15時05分、出発駅“B駅”、目的駅“C駅”で経路検索が行われる。代替的な経路の検索は、経路3から開始して経路6へ進めばよい。その検索の結果として、出発駅“B駅”、“5番ホーム”、列車名“急行Z 7号”、出発時間“15:10”、到着駅“C駅”、到着時間“18:00”が生成される。それによって、図9における代替的な経路情報レコードが生成される。
【0091】
図9の代替的な経路において、経路情報レコードは、経路3の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“2番ホーム”(降車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:10”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路4の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“5番ホーム”(乗車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:10”(利用終了時刻)を含んでいる。
【0092】
経路情報レコードは、それに続いて、経路5の情報として、駅・列車コード“急行Z 7号”(利用列車名)、開始時間“15:10”(出発時刻)、および終了時間“18:00”(到着時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路6の情報として、駅・列車コード“C駅”(到着駅名)、駅・列車詳細コード“1番ホーム”(降車位置)、および開始時間“18:00”(利用開始時刻)を含んでいる。
【0093】
次いで、代替的な経路情報レコードに基づいて図12のような利用支援情報レコードが生成される。
図12において、利用支援情報レコードは、図11のものと比較して、サービスコード“S0006”〜“S0009”の“乗降用渡板”、“エスカレータ”、“駅員介助”について、終了時間が“15:10”に変更されている。利用支援情報レコードは、図11のものと比較して、サービスコード“S0012”〜“S0013”について駅・列車コードが“急行Z 7号”に変更され、開始時間“15:10”、終了時間“18:00”が設定されている。利用支援情報レコードは、サービスコード“S0014”〜“S0016”について、開始時間“18:00”が設定されている。
【0094】
プロセッサ12または支援情報検索部1226は、前回受信された予約要求における選択された利用支援項目に従ってデータベース16中の代替的な経路情報の利用支援情報レコードを更新してもよい。
【0095】
代替形態として、プロセッサ12または情報出力部1230は、代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードに基づいて、代替的な経路の“経路および支援項目選択の画面”を表すファイルを生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信して、利用者に利用する支援項目を再度選択させてもよい。この場合、プロセッサ12または予約処理部1232は、新たに受信された予約要求における選択された利用支援項目に従って、データベース16中の代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードを更新する。
【0096】
図18において、代替的な経路情報の仮予約レコードは、“S0008”の次のサービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、“B駅”、“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“15:05”、予約終了時間“15:15”、目的管理コード“急行Z 7号”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0012”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“急行Z 7号”に加えて、予約開始時間“15:10”、予約終了時間“18:00”を含んでいる。
【0097】
仮予約レコードは、サービスコード“S0014”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“17:55”、予約終了時間“18:02”、目的管理コード“急行Z 7号”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0015”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“18:02”、予約終了時間“18:14”を含んでいる。
【0098】
図15Aおよび15Bは、図5Bのステップ528の到着時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【0099】
図15Aを参照すると、ステップ603において、プロセッサ12または予約処理部1232は、例えば図11における選択された1件の利用支援情報レコードを後から逆の順序で取り出す。ステップ604〜614は図14Aのものと同様である。
【0100】
ステップ614において、その支援項目の利用が所要時間が指定された予約であると判定された場合は、手順はステップ666に進む。それが所要時間が指定されていない予約であり、即ち利用列車に依存していると判定された場合は、手順はステップ668に進む。
【0101】
ステップ666において、プロセッサ12または予約処理部1232は、1件前に生成した仮予約レコードの開始時間を終了時間として当該支援項目の所要時間だけ前の時間を開始時間として仮予約レコードを生成する。その後、手順は図15Bのステップ630に進む。
【0102】
ステップ668において、プロセッサ12または予約処理部1232は、利用する列車と同じ開始時間および終了時間を含む仮予約レコードを生成する。その後、手順は図15Bのステップ630に進む。
【0103】
ステップ630は、図14Bのものと同様である。ステップ630において当該仮予約レコードが予約可能と判定された場合は、手順はステップ686に進む。予約可能でないと判定された場合は、手順はステップ632に進む。
【0104】
ステップ632および634は図14Bのものと同様である。ステップ632において予約の変更が可能でないと判定された場合は、手順はステップ696に進む。
【0105】
ステップ686において、プロセッサ12または予約処理部1232は、次の1件のレコードを逆の順番で取り出す。ステップ642は、図14Bのものと同様である。
【0106】
ステップ696において、プロセッサ12または経路検索部1228は、データベース16における路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して、要支援者の出発または到着時間、出発駅および目的駅に適合する1つ以上の他の列車を抽出する。それによって、プロセッサ12または経路検索部1228は、要支援者の出発駅および目的駅を含む複数の利用駅における1つ以上の列車および/または1つ以上の他の列車の出発および到着時間を表す代替的な経路情報レコードを生成する。ステップ696は、図5Aのステップ506〜508に対応する。
【0107】
そのために、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約不可能状態の支援項目を有する利用駅における要支援者の到着時間を早くして、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。あるいは、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約不可能状態の支援項目を有する列車の到着時間の利用駅における、要支援者の到着時間を早くして、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。
【0108】
ステップ698において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、代替的な経路情報レコードに従って提供支援情報データベースを検索して、1つ以上の利用駅および1つ以上の他の列車の支援項目を抽出して、別の利用支援情報レコードを生成する。その1つ以上の利用駅は、複数の利用駅の中の、出発または到着時間を変更した利用駅を含んでいる。ステップ698は、図5Aのステップ510〜512に対応する。その後、手順は図15Aのステップ603に戻る。それによって、代替的な経路に対する仮予約レコードが生成される。
【0109】
図19は、到着時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
図19において、後から逆の順番で、仮予約レコードは、サービスコード“S0015”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“17:02”、予約終了時間“17:14”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0014”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“16:55”、予約終了時間“17:02”、目的管理コード“特急Y 3号”を含んでいる。
【0110】
仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0012”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“特急Y 3号”に加えて、予約開始時間“15:00”、予約終了時間“17:00”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:55”、予約終了時間“15:05”、目的管理コード“特急Y 3号”を含んでいる。
【0111】
仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0008”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:45”、予約終了時間“14:55”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0007”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:25”、予約終了時間“14:35”を含んでいる。予約終了時間が“14:45”でなくその前であるのは、図16において先に登録された予約が存在するからである。
【0112】
仮予約レコードは、その前のサービスコード“S0006”、“S0004”、S0001”(逆の順番)について、予約開始時間と予約終了時間が空白になっている。それは、その後のサービスコード“S0007”におけるエスカレータの予約開始時間が、サービスコード“S0006”の目的管理コード“快速X 1号”の終了時間以後にできず、接続できなかったからである。
【0113】
図20は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
図20において、仮予約レコードは、逆の順番でサービスコード“S0015” 〜“S0007”について図19の場合と同様である。この場合、図10の代替的な経路情報に対して、仮予約レコードが生成される。
【0114】
図10の代替的な経路を検索するために、図19における予約不可能な“S0007”の提供支援情報レコードにおける予約開始時間“14:25”に基づいて、到着時刻指定で2011年1月20日14時25分、出発駅“A駅”、目的駅“B駅”で経路検索が行われる。代替的な経路の検索は、経路4から開始して経路1へ戻って行えばよい。その検索の結果として、時間順に説明すると、出発駅“A駅”、“3番ホーム”、列車名“快速W 2号”、出発時間“13:30”、到着駅“B駅”、到着時間“14:00”が生成される。それによって、図10における代替的な経路情報レコードが生成される。
【0115】
図10の代替的な経路情報において、経路情報レコードは、経路4の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“5番ホーム”(乗車位置)、開始時間“14:00”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、その前に経路3の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“2番ホーム”(降車位置)、開始時間“14:00”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる
【0116】
経路情報レコードは、その前に、経路2の情報として、“快速W 2号”に対して、開始時間“13:30”(利用開始時刻)、および終了時間“14:00”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、さらに、経路1の情報として、駅・列車コード“A駅”(利用駅名)、駅・列車詳細コード“3番ホーム”(乗車位置)、および終了時間“13:30”(利用終了時刻)を含んでいる。この場合、利用駅は出発駅なので、開始時間の制限がなく、開始時間を含まなくてもよい。
【0117】
次いで、代替的な経路情報レコードに基づいて利用支援情報レコードが生成される。
【0118】
プロセッサ12または支援情報検索部1226は、前回受信された予約要求における選択された利用支援項目に従ってデータベース16中の代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードを更新してもよい。
【0119】
代替形態として、プロセッサ12または情報出力部1230は、代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードに基づいて、代替的な経路の“経路および支援項目選択の画面”を表すファイルを生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信して、利用者に利用する支援項目を再度選択させてもよい。この場合、プロセッサ12または予約処理部1232は、新たに受信された予約要求における選択された利用支援項目に従って、データベース16中の代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードを更新する。
【0120】
図20において、代替的な経路の仮予約レコードは、“S0008”の前のサービスコード“S0007”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:25”、予約終了時間“14:35”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“13:55”、予約終了時間“14:05”、目的管理コード“快速W 2号”を含んでいる。
【0121】
仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0004”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“快速W 2号”に加えて、予約開始時間“13:30”、予約終了時間“14:00”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0001”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“A駅”、駅・列車詳細コード“3番ホーム”に加えて、予約開始時間“13:25”、予約終了時間“13:35”、目的管理コード“快速W 2号”を含んでいる。
【0122】
図5Bを参照すると、ステップ540において、プロセッサ12または予約処理部1232は、代替的な経路情報レコードがあるかどうかを判定する。代替的な経路情報レコードがあると判定された場合は、手順はステップ542に進む。代替的な経路情報レコードがないと判定された場合は、手順はステップ544に進む。
【0123】
ステップ542において、プロセッサ12または情報出力部1230は、経路および利用支援項目に関する代替的な経路情報を表す確認情報の画面を表すファイル生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。
【0124】
図21は、情報処理端末20または携帯情報端末22の表示装置に表示される代替的な経路の表示画面の例を示している。この場合、図13の経路および支援項目選択の画面と比べると、B駅とC駅の間の列車とその出発時間および到着時間が変更されている。利用支援項目選択の内容は、例えば図13の経路および支援項目選択の画面において利用者が先に選択したものである。
【0125】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22上でその代替的な経路を含む予約情報を確認し、それを受け入れる場合には、ソフトキー“登録”をクリックして、登録確認を表す予約要求をサーバ装置10に送信する。利用者は、ソフトキー“検索に戻る”をクリックして最初の検索画面に戻っても、またはソフトキー“取消”をクリックして仮予約を取り消してもよい。
【0126】
図5Bを参照すると、ステップ544において、プロセッサ12または情報出力部1230は、最終的な仮予約情報のリストまたは表を生成して、そのリストの画面を表すファイルを情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。
【0127】
図22は、経路に沿った仮予約情報を含む予約情報の確認のための画面の例を示している。
図22において、駅名およびプラットホーム番号、列車名に対して、利用支援項目名(器具、利用設備、等)、予約開始時間、利用終了時間が表示される。
【0128】
情報処理端末20または携帯情報端末22は、その表示装置に、例えば図22の仮予約の内容を表示させ、利用者に確認させる。利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22を操作して、ソフトキー“確認”をクリックして、確認を表す予約要求または登録要求を送信する。
【0129】
ステップ546において、プロセッサ12または予約処理部1232は、確認を表す予約要求または登録要求を受信して、仮予約レコードを登録用の予約情報レコードに設定変更してデータベース16に格納する。
【0130】
このようにして、利用者によって入力された利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、出発または到着時刻の指定、および利用条件に基づいて、路線運行データベースが検索されて、利用駅と利用列車を含む経路が生成され、その経路に対応する支援項目が抽出されて利用者に提示される。また、その支援項目の予約が不可能な場合には、予約不可能な支援項目に関連する利用駅における利用者の出発または到着時間を変更して路線運行データベースが検索されて、代替的な経路が生成され、それに対応する支援項目が抽出されて利用者に提示される。
【0131】
駅において駅員は、その駅の事務室において情報処理端末30を操作してその表示装置に、その駅において支援情報に関する登録された予約情報を表示させ、予約された時間および支援項目に基づいて、要支援者に対して支援サービスを効率的に提供できる。
【0132】
実施形態によれば、例えば鉄道のような交通機関における要支援者の移動の経路上の場所、位置または施設における支援のための器具、設備または要員のような支援資源の提供項目を検索でき、またその利用を予約することができる。
【0133】
上述の実施形態は、空港、バスおよび/または客船のような交通機関における要支援者の移動の経路上の場所、位置または施設(例、空港、ターミナル、港)における支援のための器具、設備または要員のような支援資源の提供項目の検索とその予約にも適用できる。
【0134】
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
【符号の説明】
【0135】
5 ネットワーク
10 サーバ装置
20、30 情報処理端末
22 形態情報端末
12 プロセッサ
14 記憶装置
18 ネットワーク・インタフェース(NW/IF)
1220 制御部
1224 情報入力部
1226 支援情報検索部
1228 経路検索部
1230 予約処理部
1240 処理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通機関における支援に関する情報の検索に関する。
【背景技術】
【0002】
車椅子などの利用者が交通機関を利用する際、車椅子の利用者が車両で安全に乗降できるように、駅員が車両の乗降口とプラットホーム間の間に渡り板を設置するといった乗降支援が行われる。或る駅で多数の車椅子の利用者の乗降がある場合、駅員が各車椅子の乗降口ごとに渡り板を配置して一人ずつ乗降を支援し、その間は他の車椅子の利用者を待たせる。
【0003】
既知の駅務機器情報提供システムは、例えば、駅務機器で管理される各種の情報について、携帯端末を用いて、随時、任意の場所から取得者自身が必要とする情報を提供する。機器監視・制御システムは、交通車両の運行情報および駅構内の案内情報、運賃情報、運行情報、指定席の空き席情報等の各種の情報を記憶する駅務制御機器と、駅員によってそれぞれ所持され、駅務制御機器との間で無線通信可能な携帯電話機等の携帯端末とを含んでいる。監視・制御システムは、無線通信により、各種の情報を受け、駅務制御機器に指示入力できる。駅務機器情報提供システムは、携帯端末で指示入力することにより、駅務制御機器に記憶されている交通車両のダイヤ情報、駅構内の案内情報、運賃情報、運行情報、指定席の空き席情報等の各種の情報を、携帯端末に送信する手段を含んでいる。
【0004】
既知の列車利用支援方法では、センタ・サーバが、複数の駅の内の少なくとも1つの駅における携帯端末保持者の現在位置情報を、その保持者の携帯端末から送信される信号に基づいて、その駅に対応するサーバを介して把握する処理を実行する。センタ・サーバは、さらに、携帯端末から送信された少なくとも降車駅を含む移動予定情報をサーバを介して受信して、携帯端末保持者の乗車駅および降車駅情報を登録する処理を実行する。センタ・サーバは、さらに、位置情報把握処理に把握された携帯端末保持者の現在位置情報および乗車駅・降車駅情報登録処理により登録された携帯端末保持者の乗車駅・降車駅情報に基づいて、携帯端末保持者の列車利用状況を管理する処理を実行する。
【0005】
既知の自動機器の接客システムは、接客サービスを提供する改札機と利用者が所持するICカードとの間で情報の送受を行うことに基づいて、改札機が利用者に接客サービスを提供する。改札機の制御部は、利用者が改札機に対してICカードを使用して改札機を利用するとき、ICカードのメモリに保存される接客案内・表示に係る手順データを読み出す手段と、読み出した手順データに基づいて利用者に特化された接客案内・表示を行う手段とを含んでいる。それによって、改札機等で利用者毎に特化された固有操作を行うことができ、利用者にとって自動機器からの情報・通知が自身に対するものであることが明確に分かり、利用者に特化された接客サービスを提供できる。
【0006】
既知の操作補助方法は、ユーザがユーザ情報入力部よりユーザ認証に必要な情報を入力し、次いでユーザ情報とユーザ情報データベースに記録されているユーザ情報を照合することによってユーザ認証を行う。操作補助方法は、操作監視部により操作の監視が開始され、監視している操作から誤操作を判定する。誤操作と判定された場合には、操作補助方法は、ユーザの操作と正規操作との比較を行い、ユーザが所望する機能を推定する。操作補助方法は、推定された機能が図示の無い表示部等によりユーザに提示する。
【0007】
既知の画像処理装置は、操作画面を表示する表示部と、ユーザ情報を読み取るユーザ情報読取部と、ユーザ情報とユーザの使用履歴情報とを対応付けて記憶する記憶部と、コントローラとを含んでいる。コントローラは、ユーザ情報読取部が記録媒体から読み取ったユーザ情報に基づいてユーザを特定する処理と、特定したユーザに対応する使用履歴情報を記憶部から読み出す処理と、読み出した使用履歴情報に基づいてユーザが初心者であるか否かを判断する処理と、ユーザが初心者であると判断した場合に、表示部の操作画面を初心者用画面に切り替える処理とを行う。
【0008】
既知の交通機関の経路の検索システムは、乗車駅、降車駅、および任意に経由駅と、出発時間または到着時間とを指定することによって、その条件を満たす経路、列車名、乗車車両、各駅の出発および到着時間、および乗換駅等を検索して表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2000−200369号公報
【特許文献2】特開2002−274381号公報
【特許文献3】特開2010−134703号公報
【特許文献4】特開2003−345487号公報
【特許文献5】特開2006− 67066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
交通機関の駅において例えば車椅子の利用者が車両への乗降の支援を要請しても、駅で支援可能な駅員や利用可能な渡り板の数は限られているので、駅では一度に多数の車椅子の利用者の乗降を支援することはできないことがある。一方、不慣れな一般の乗降客が渡り板を用いずに車椅子の利用者の乗降を支援すると、事故を起こす可能性がある。
【0011】
また、電車の車両などでは、車椅子を係留するスペースが設けられていて、安全運行のために電車が急停車をしても車椅子の利用者に危険が及ばないようにしている。しかし、或る電車の車両では係留できる車椅子の台数が限られている。
【0012】
発明者は、交通機関に関する限られた支援のための特定の要員、設備または器具の利用を予約させまたは分散させることによって、支援を要請する交通機関の利用者が効率的に安全に目的地に到達するように利用者を支援できる、と認識した。
【0013】
実施形態の目的は、交通機関における利用駅と列車において利用可能な支援項目を検索できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
実施形態の一観点によれば、複数の駅とその複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの始発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報と、その複数の駅および/またはその複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、その複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、およびその複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報と、を格納した記憶部と、要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取る情報入力部と、その路線情報および運行情報を検索して、その入力情報におけるその出発または到着時間、その出発駅およびその目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、その入力情報のその出発駅およびその目的駅を含む複数の利用駅におけるその少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成する経路検索部と、その生成された経路情報に従ってその提供支援情報を検索して、その入力情報におけるその利用条件と、その少なくとも1つの列車のその複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、その複数の利用駅およびその少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する支援情報検索部と、を含む情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0015】
実施形態の一観点によれば、交通機関における利用駅と列車において利用可能な支援項目を検索できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、ブラウザを含む情報処理端末、ブラウザを含む携帯情報端末、およびサーバ装置を含むシステムの例を示している。
【図2】図2は、図1のサーバ装置のプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。
【図3】図3は、サーバ装置に登録され、サーバ装置の記憶装置のデータベースに格納される要支援者の利用者プロフィールの各項目の例を示している。
【図4】図4は、交通機関としての鉄道の駅および列車において提供可能な支援項目に関する提供支援情報レコードの項目の例を示している。
【図5A】図5Aおよび5Bは、サーバ装置のプロセッサによって実行される、路線情報、運行情報および提供支援情報を検索して支援サービスを予約登録する処理のためのフローチャートの例を示している。
【図5B】(図5Aで説明)
【図6】図6は、情報処理端末または携帯情報端末においてそのブラウザによってその表示装置上に表示されるログイン画面の例を示している。
【図7】図7は、経路検索画面の例を示している。
【図8】図8A〜8Cは、それぞれ、経路検索のための入力情報の例、検索された経路の出力情報の例、および、経路検索に使用された運行情報テーブルの例を示している。
【図9】図9は、出発時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
【図10】図10は、到着時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
【図11】図11は、出発時間による経路情報に基づいて生成された利用支援情報レコードの例を示している。
【図12】図12は、出発時間による別の経路情報に基づいて生成された利用支援情報レコードの例を示している。
【図13】図13は、情報処理端末または携帯情報端末の表示装置に表示される経路および支援項目選択の画面の例を示している。
【図14A】図14Aおよび14Bは、図5Bのステップ526の出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【図14B】(図14Aで説明)
【図15A】図15Aおよび15Bは、図5Bのステップ528の到着時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【図15B】(図15Aで説明)
【図16】図16は、先に登録された予約情報レコードの例を示している。
【図17】図17は、出発時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
【図18】図18は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
【図19】図19は、到着時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
【図20】図20は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
【図21】図21は、情報処理端末または携帯情報端末の表示装置に表示される代替的な経路の表示画面の例を示している。
【図22】図22は、経路に沿った仮予約情報を含む予約情報の確認のための画面の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
【0018】
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
【0019】
例えば鉄道の駅において例えば車椅子の利用者が電車への乗降の支援または介助を要請しても、駅で支援可能な駅員および利用可能な渡り板、エレベータ、エスカレータの数は限られている。また、列車の車両では係留スペースに係留できる車椅子の台数に制限があることがある。従って、駅または車両において支援のための器具、設備または支援要員の利用が集中すると、予想しなかった場所で長い時間待たされ、或る要支援者は目的地に予定の列車で予定の時間に効率的に安全に到達できないことがある。
【0020】
発明者は、交通機関の経路の検索システムを用いて、要支援者の乗降駅、乗換駅、利用車両、各所要時間等に基づいて、特定の器具、設備または支援要員の利用推定時間における利用可能性を検索できれば、要支援者は目的地に予定通りに効率的に安全に到達できる、と認識した。また、発明者は、交通機関の経路上の各利用駅における要支援者を支援するための特定の器具、設備または支援要員の利用の空きを検索させて、その利用を予約させるようにすれば、限られた数の特定の器具、設備または支援要員による要支援者の支援を効率的に行える、と認識した。ここで、経路とは、例えば、出発地点から目的地点までの路線に沿った、時間に対する、利用する乗降駅、乗換駅、プラットホームおよび列車の組合せまたは旅程を表すものであってもよい。
【0021】
図1は、ブラウザを含む情報処理端末20、30、ブラウザを含む携帯情報端末22、およびサーバ装置10を含むシステムの例を示している。情報処理端末20、30、携帯情報端末22およびサーバ装置10は、ネットワーク5を介して互いに接続される。ネットワーク5は、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、パケット交換網(PSN)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、および/または移動体通信網を含んでいてもよい。
【0022】
サーバ装置10は、情報処理装置であり、例えば、プロセッサ12、ネットワーク・インタフェース(NW I/F)18、データベース16を含む記憶装置14、および記録媒体読み取り用のドライブ130を含んでいる。ドライブ130は、プログラムが記録された例えば光ディスクのような記録媒体307を読み取るためのものである。データベース16は、例えば、路線運行データベース、利用者プロフィール・データベース、提供支援情報データベース、および各種のレコードを含んでいる。路線運行データベースは、路線情報テーブルおよび列車の運行情報テーブルを含んでいる。提供支援情報データベースは各駅および各列車に対する1つ以上の提供支援情報レコードを含んでいる。各種のレコードは、例えば、要支援者に対して生成された、経路情報レコード、利用支援情報レコードおよび仮予約レコード、および登録された予約情報レコードを含んでいてもよい。列車の運行情報テーブルは、指定席の予約情報(予約状況)を含んでいてもよい。
【0023】
情報処理端末20、30の各々は、例えばCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置、ハードディスク・ドライブ(HDD)、半導体メモリ、バス、入力装置、出力装置、通信インタフェース、記録媒体読取用のドライブ、等を含むコンピュータ、パーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)または装置であってもよい。情報処理端末20、30は、入力部として、例えば、キーボード、マウスまたはタッチパッドのようなポインティング・デバイス、およびタッチパネルを含んでいてもよい。情報処理端末20は、例えば要支援者またはその関係者のような利用者が利用可能な自宅または事務室のパーソナル・コンピュータであっても、駅または旅行代理店等の予約窓口における例えば予約発券端末、情報処理端末またはパーソナル・コンピュータであってもよい。情報処理端末30は、要支援者に対して支援サービスを提供する駅の事務室の情報処理端末またはパーソナル・コンピュータであってもよい。
【0024】
携帯情報端末22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、半導体メモリ、バス、入力装置、出力装置、通信インタフェース、記録媒体用インタフェース、スピーカ、レシーバ、マイクロホン、等を含む携帯電話機であってもよい。携帯情報端末22は、入力部として、例えば、キー、マウスまたはタッチパッドのようなポインティング・デバイス、およびタッチパネルを含んでいてもよい。携帯情報端末22は、例えば要支援者またはその関係者によって利用されてもよい。
【0025】
サーバ装置10のプロセッサ12は、検索および予約の機能を含む例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。また、プロセッサ12は、記憶装置14に格納されたアプリケーション・プログラムに従って動作するものであってもよい。アプリケーション・プログラムは、記録媒体307に格納されていて、ドライブ130によって記録媒体307から読み出されてサーバ装置10にインストールされてもよい。
【0026】
図2は、図1のサーバ装置10のプロセッサ12の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図2において、プロセッサ12は、例えば、制御部1220、情報入力部1224、支援情報検索部1226、経路検索部1228、情報出力部1230、予約処理部1232、およびその他の処理部1240を含んでいてもよい。処理部1240には例えば通信処理部が含まれていてもよい。制御部1220は、情報入力部1224、支援情報検索部1226、経路検索部1228、情報出力部1230、予約処理部1232および処理部1240に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。
【0027】
要支援者は、鉄道のような交通機関における支援または介助のための特定の器具、設備または支援要員もしくは介助要員による支援を要請する。要支援者は、例えば、車椅子利用者、視覚障害者、聴覚障害者、病人、怪我人、子供、老人、妊婦、等であってもよい。サーバ装置10の支援サービスを利用する前に、要支援者の利用者プロフィールがサーバ情報としてサーバ装置10に予め登録され、記憶装置14に格納される。その登録は、要支援者、その補助者、または駅または旅行代理店等の予約窓口における操作者によって、情報処理端末20または携帯情報端末22を用いて行われてもよい。
【0028】
図3は、サーバ装置10に登録され、サーバ装置10の記憶装置14のデータベース16に格納される要支援者の利用者プロフィールの各項目の例を示している。利用者プロフィールは、例えば、利用者ID(識別情報)、パスワード、氏名、電子メールアドレス、要支援者が要する支援を示す利用条件(例、車椅子、視覚障害、聴覚障害、病気、怪我、子供、老人、妊婦、等)等の項目の情報、を含んでいる。利用条件は、さらに、例えば、駅員介助および乗務員介助の項目、依頼する支援要員の数の情報を含んでいてもよい。利用条件は、要支援者が要請または選択する支援項目を示している。
【0029】
図4は、交通機関としての鉄道の駅および列車において提供可能な支援項目または支援資源に関する提供支援情報レコードの項目の例を示している。
提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード、提供可能な支援項目名、提供可能な駅または列車のコード、駅または列車の詳細コード、対応可能な利用条件、サービス数(人数、個数)、利用の所要時間、および予約開始時間を含んでいる。ここで、サービス数は、例えば、要支援者を支援するための乗降用渡り板などの設備や、または要支援者を支援するための乗務員介助などの役務に関して、同時に利用または提供をすることができる数を示している。
【0030】
支援項目名は、例えば、支援のための器具、設備、および要員に関する支援項目の名称を含んでいる。支援項目名には、例えば、乗降用渡り板、エレベータ、エスカレータ、駅員介助、車椅子固定、乗務員介助、等が含まれる。エスカレータは、例えば、車椅子対応エスカレータ、またはエスカレータを利用して車椅子を昇降するための介助機器または台車を表す。駅または列車の詳細コードは、例えば、プラットホームの番号(例えば、3番ホーム)を表すコードであってもよい。予約開始時間は、その支援項目を実際に利用するための開始時間を表す。
【0031】
図4において、提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0001”について、支援項目名“乗降用渡板”、駅・列車コード“A駅”、利用条件1(車椅子)“○”(対応可能)、サービス数“3” を含んでいる。その提供支援情報レコード(S0001)は、さらに、所要時間“10:00”(10分)、予約開始時間“−5:00”(5分前)を含んでいる。
【0032】
提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0002”について、支援項目名“エレベータ”、駅・列車コード“A駅”、駅・列車詳細コード“3番ホーム”(設置位置)、利用条件1〜5“○”(対応可能)、サービス数“2” を含んでいる。その提供支援情報レコード(S0002)は、さらに、所要時間“2:00”(2分)を含んでいる。提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0003”について、支援項目名“駅員介助”、駅・列車コード“A駅”、利用条件1〜5“○”(対応可能)、サービス数“3”(対応可能な駅員3人)、所要時間“10:00”(10分)を含んでいる。
【0033】
提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0004”について、支援項目名“車椅子固定”(車椅子固定具)、駅・列車コード“快速X 1号”、利用条件1(車椅子)“○”(対応可能)、サービス数“2”(2箇所)を含んでいる。提供支援情報レコードは、例えば、サービスコード“S0005”について、支援項目名“乗務員介助”、駅・列車コード“快速X 1号”、利用条件1〜5“○”(対応可能)、サービス数“2”(要介助者2人まで対応可能)を含んでいる。
【0034】
図5Aおよび5Bは、サーバ装置10のプロセッサ12によって実行される、路線情報、運行情報および提供支援情報を検索して支援サービスを予約登録する処理のためのフローチャートの例を示している。
【0035】
図5Aを参照すると、利用者が情報処理端末20または携帯情報端末22においてブラウザを起動して情報処理端末20または携帯情報端末22をサーバ装置10に接続して、その表示装置にログイン画面を表示する。
【0036】
図6は、情報処理端末20または携帯情報端末22においてそのブラウザによってその表示装置上に表示されるログイン画面の例を示している。ログイン画面は、例えば、利用する鉄道業者名“○○電鉄”、提供支援名称“介助支援サービス”、利用者ID(識別情報)入力欄、およびパスワード入力欄の項目を含んでいる。
【0037】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22上のログイン画面において、予め登録された利用者IDおよびパスワードを入力して、介助支援サービス登録用のアプリケーションに対するログイン要求を利用者IDおよびパスワードとともに、サーバ装置10に送信する。
【0038】
ステップ502において、プロセッサ12またはその処理部1240は、情報処理端末20または携帯情報端末22から利用者IDおよびパスワードとともにログイン要求を受信する。プロセッサ12またはその情報入力部1224は、ログイン要求に応答して、データベース16中の利用者プロフィールを参照して、例えば利用者IDおよび利用者氏名のデータを含む経路検索画面を表すファイルを情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。情報処理端末20または携帯情報端末22において、ブラウザは、経路検索画面を表すファイルを受信して、その表示装置に経路検索画面を表示する。
【0039】
図7は、経路検索画面の例を示している。
図7において、経路検索画面は、例えば、利用者ID、およびそれに対応する登録された利用者氏名の表示を含んでいる。また、経路検索画面は、利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、経路検索における時刻指定の選択肢(出発時刻指定、到着時刻指定)、利用条件の選択肢(例えば、車椅子、視覚障害、聴覚障害、病気・怪我、子供)の入力欄を含んでいる。入力欄として、さらに、利用者にとって優先される条件を指定するための優先条件項目が含まれていてもよい。例えば、優先条件項目として、出発駅から目的駅までの所要時間がより短いこと、運賃がより低いこと、および/または指定席に空きがあることであってもよい。利用条件の選択肢の入力欄は、予め登録された利用者プロフィールにおける利用条件がデフォルト値としてチェック(“レ”)されてもよい。
【0040】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22の入力部を操作して、これらの入力欄に所望の項目を入力して、所望の入力項目を含む入力情報とともに検索要求をサーバ装置10に送信する。ステップ504において、プロセッサ12は、利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、出発または到着時刻の指定、および利用条件、等を入力情報として含むその検索要求を受信する。
【0041】
ステップ506において、プロセッサ12または経路検索部1228は、受信された利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、出発または到着時刻の指定、および利用条件、等を含む入力情報に基づいて、データベース16における路線情報テーブルおよび列車の運行情報テーブルを検索する。路線情報テーブルは、その交通機関または電鉄の全ての駅と、各駅間を接続する路線の接続関係を表す情報、および各駅における乗車前および降車後の所要移動時間または乗換時間を含んでいる。列車の運行情報テーブルは、その交通機関または電鉄の全ての列車名と、各列車の運行日、始発駅およびその出発時刻、経由駅およびその到着時刻および出発時刻、終着駅およびその到着時刻のテーブルを含んでいる。
【0042】
図8A〜8Cは、それぞれ、経路検索のための入力情報の例、検索された経路の出力情報の例、および、経路検索に使用された運行情報テーブルの例を示している。
図8Aにおいて、出発時刻指定で2011年2月3日16時57分、出発駅“和歌山駅”、目的駅“京都駅”が入力されたものとする。図8Bにおいて、検索の結果として、出発駅“和歌山駅”、列車名“スーパーくろしお26号(新大阪行)(指定)”、出発時間“17:47”、乗換駅“新大阪”、到着時間“18:52”、出発時間“18:56”、目的駅“京都駅”、到着時間“19:20”、所要時間“1時間33分”が出力される。その検索のために、路線情報テーブルに基づいて出発駅から目的駅までの路線および途中の停車駅が抽出され、指定された時刻以後に出発駅を発車しその路線および駅を通過して目的駅に最も早く到着する列車名が、図8Cのような列車の運行情報テーブル(時刻表)に基づいて決定されてもよい。到着時刻指定が選択された場合は、その路線および駅を通過して発車駅を最も遅く出発し指定された時刻以前に目的駅に到着する列車名が決定されてもよい。
【0043】
ステップ508において、プロセッサ12または経路検索部1228は、路線情報テーブルおよび列車の運行情報テーブルから、入力情報に基づいて路線情報および運行情報(時刻表)を検索して、要支援者に適合する経路情報レコードを生成してデータベース16に格納する。ここで、最初に生成される経路情報レコードは、要支援者の選択した優先項目に従って、要支援者にとってより好ましい経路情報を含んでいてもよい。例えば、出発駅から目的駅までの所要時間のより短いもの、運賃がより低いもの、および/または指定席の予約に空きがあるものであってもよい。
【0044】
図9は、出発時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
図9において、経路情報レコードは、利用者情報として、利用者ID“A00001”、利用日“1月20日”、利用時間“13:30”、入力された出発駅“A駅”、目的駅“C駅”、時刻指定区分“出発時間”、利用条件“車椅子”、および予約番号“R0120−010”を含んでいる。経路情報レコードは、さらに、経路1の情報として、駅・列車コード“A駅”(利用駅名)、駅・列車詳細コード“3番ホーム”(乗車位置)、開始時間“13:30”(利用開始時刻)、および終了時間“14:00”(利用終了時刻)を含んでいる。
【0045】
経路情報レコードは、それに続いて、経路2の情報として、駅・列車コード“快速X 1号”(利用列車名)、開始時間“14:00”(出発時刻)、および終了時間“14:30”(到着時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路3の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“2番ホーム”(降車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路4の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“5番ホーム”(乗車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる。
【0046】
経路情報レコードは、それに続いて、経路5の情報として、駅・列車コード“特急Y 3号”(利用列車名)、開始時間“15:00”(出発時刻)、および終了時間“17:30”(到着時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路6の情報として、駅・列車コード“C駅”(目的駅名)、駅・列車詳細コード“1番ホーム”(降車位置)、および開始時間“17:00”(利用開始時刻)を含んでいる。この場合、利用駅は到着駅なので開始時間から終了までの制限がなく終了時間を含まなくてもよい。
【0047】
路線情報テーブルにおいて、各駅における乗車前および降車後の所要時間または乗換時間は、要支援者の利用条件に応じて予め設定されていてもよい。代替的な経路については、後で説明する。
【0048】
図10は、到着時刻に基づいて生成された経路情報レコードの例を示している。
図10において、経路情報レコードは、利用者情報として、利用者ID“A00001”、利用日“1月20日”、利用時間“13:30”、入力された出発駅“A駅”、目的駅“C駅”、時刻指定区分“到着時間”、利用条件“車椅子”、および予約番号“R0120−010”を含んでいる。経路情報レコードは、さらに、図9のものと同様の経路1〜7の情報を含んでいる。この場合、経路1〜6は、経路6から遡って順に経路1まで生成される。代替的な経路については、後で説明する。
【0049】
図5Aを参照すると、ステップ510において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、経路情報レコード(例、図9、10)に従って、提供支援情報データベース(例、図4)の中から、その各経路および利用条件と一致する提供支援情報レコードを抽出する。
【0050】
例えば、図9の経路情報レコードにおける利用条件1“車椅子”、経路1“A駅”、“3番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0001”〜“S0003”の提供支援情報レコードが抽出される。例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路2“快速X 1号”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0004”〜“S0005”の提供支援情報レコードが抽出される。
【0051】
例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路3“B駅”、“2番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0006”、“S0007”、“S0009”の提供支援情報レコードが抽出される。例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路4“B駅”、“5番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0006”、“S0008”、“S0009”の提供支援情報レコードが抽出される。
【0052】
例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路5“特急Y 3号”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0010”〜“S0011”の提供支援情報レコードが抽出される。例えば、図9における利用条件1“車椅子”、経路6“C駅”、“1番ホーム”に対して、図4におけるこれらの項目を含むサービスコード“S0014”〜“S0016”の提供支援情報レコードが抽出される。
【0053】
ステップ512において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、抽出した提供支援情報レコードに基づいて利用支援情報レコードを生成する。
【0054】
図11は、出発時刻による経路情報に基づいて生成された利用支援項目に関する利用支援情報レコードの例を示している。
図12は、出発時刻による別の経路情報に基づいて生成された利用支援情報レコードの例を示している。
【0055】
図11および12において、利用支援情報レコードは、経路情報レコードに従って抽出された複数の提供支援情報レコードの情報が結合されたものである。利用支援情報レコードは、サービスコード、支援項目名、駅・列車コード、駅・列車詳細コード、開始時間、終了時間、利用者の選択(有無)の項目を含んでいる。選択の項目の値は、利用者によって選択される前は空状態または“無”であってもよい。
【0056】
ステップ514において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、利用支援情報レコードの生成が出発駅から到着駅までの一連の経路情報レコードの全てについて完了したかどうかを判定する。それが完了していないと判定された場合は、手順はステップ510に戻って、利用支援情報レコードの生成を継続する。それが完了したと判定された場合は、手順はステップ520に進む。
【0057】
ステップ520において、プロセッサ12または情報出力部1230は、生成された利用支援情報レコードに基づいて経路情報および利用支援情報を含む画面を表すファイルを生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。
【0058】
情報処理端末20または携帯情報端末22は、その経路情報および利用支援情報を含む画面を表すファイルを受信して、その表示装置に、検索結果としての経路および利用支援項目選択の画面を表示させ、利用者に利用する支援項目を選択させる。利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22の入力部を操作して、各駅および各列車毎に、利用する所望の支援項目を選択する。
【0059】
図13は、情報処理端末20または携帯情報端末22の表示装置に表示される経路および支援項目選択の画面の例を示している。その画面は、経路情報レコード(例、図9、10)と利用支援情報レコード(図11、12)の内容を含んでいる。ここで、最初に生成される経路情報は、利用者の優先条件に基づくものであってよい。
【0060】
図13の画面において、入力情報として、出発駅“A駅”、目的駅“C駅”、利用日時“1月20日13:30”、出発または到着時刻指定“出発”が表示される。また、経路検索結果として、出発駅“A駅”、発車プラットホーム“3番ホーム”、列車名“快速X 1号”、出発および到着時刻“14:00−14:30”、到着または乗換駅“B駅”、到着プラットホーム“2番ホーム”が表示される。さらに、経路検索結果として、乗換駅における出発プラットホーム“5番ホーム”、列車名“特急Y 3号”、出発および到着時刻“15:00−17:00”、目的駅“C駅”、到着プラットホーム“1番ホーム”が表示される。さらに、選択可能な利用支援項目として、利用駅のA駅、B駅、C駅について、“列車乗降渡板”、“エレベータ”、“駅員介助”が表示され、各列車の快速X1号、特急Y3号について、“車椅子固定”、“乗車員介助”が表示される。
【0061】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22を操作して、経路および支援項目選択の画面において、希望する支援項目の欄にチェック“レ”(選択)を記入し、その選択項目を含む予約要求をサーバ装置10に送信する。図13において、括弧()内の数字は、各支援項目に対して既に登録されている利用の予約の数を示している。利用者は、既に登録されている利用の予約の数を見ることによって、自分のおよその待機時間または予約の登録可能性を把握することができる。
【0062】
例えば、出発駅“A駅”の“列車乗降渡板”、列車“快速X 1号”の“車椅子固定”、乗換駅“B駅”の“列車乗降渡板”および“エスカレータ”、列車“特急Y 3号”の“車椅子固定”、目的駅名“C駅”の“列車乗降渡板”および“エスカレータ”が、選択される。
【0063】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22上で所望の経路および利用支援項目に関する情報を確認し、または所望の利用支援項目を選択して確認し、ソフトキー“登録”をクリックして、経路および利用支援項目を含む予約要求をサーバ装置10に送信する。
【0064】
図5Bを参照すると、ステップ522において、プロセッサ12または予約処理部1232は、受信された予約要求における選択された利用支援項目に従って、データベース16中の利用支援情報レコードを更新する。それによって利用支援情報レコードにおいてその選択された利用支援項目に値“選択”(○)が設定される。
【0065】
ステップ524において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約が出発時刻指定に基づく予約かどうかを判定する。それが出発時刻指定に基づく予約であると判定された場合は、手順はステップ526に進む。それが出発時刻指定に基づく予約ではない、即ち到着時刻指定に基づく予約であると判定された場合は、手順はステップ528に進む。
【0066】
ステップ526において、プロセッサ12または予約処理部1232は、出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理を実行する。ステップ528において、プロセッサ12または予約処理部1232は、出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理を実行する。その後、手順はステップ540に進む。
【0067】
図14Aおよび14Bは、図5Bのステップ526の出発時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【0068】
図14Aを参照すると、ステップ602において、プロセッサ12または予約処理部1232は、例えば図11、12の利用支援情報レコードにおける選択された1件の利用支援情報レコードを順に取り出す。ステップ604において、プロセッサ12または予約処理部1232は、そのレコードの支援項目名が“乗降用渡板”かどうかを判定する。それが“乗降用渡板”であると判定された場合は、手順はステップ606に進む。それが“乗降用渡板”でないと判定された場合は、手順はステップ614に進む。
【0069】
ステップ606において、プロセッサ12または予約処理部1232は、その支援項目の利用が乗車のためか(または乗車の直前か)どうかを判定する。それが乗車のため(直前)と判定された場合は、手順はステップ608に進む。それが乗車のためでなく、即ち降車のため(または降車の直後)と判定された場合は、手順はステップ610に進む。
【0070】
ステップ608において、プロセッサ12または予約処理部1232は、列車の出発前の提供支援情報レコード中の予約開始時間N分前(例えば、5分前)から所要時間を予約して、仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。予約される時間は、さらに、駅における列車の停車時間およびサービス数に応じて決定してもよい。この場合、利用駅が始発駅で、既に登録された予約数が同じ時間期間(または時間帯)においてサービス数を超えている場合は、その前のサービス数の範囲の時間期間(または時間帯)が決定されてもよい。
【0071】
ステップ610において、プロセッサ12または予約処理部1232は、列車の到着前のN分(例えば、5分前)から所要時間を予約して、仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。予約される時間は、さらに、駅における列車の停車時間およびサービス数に応じて決定してもよい。この場合、利用駅が終着駅で、既に登録された予約数が同じ時間期間(または時間帯)においてサービス数を超えている場合は、その後のサービス数の範囲の時間期間(または時間帯)が決定されてもよい。
【0072】
ステップ614において、プロセッサ12または予約処理部1232は、その支援項目の利用が、所要時間が指定された予約かどうかを判定する。それが所要時間が指定された予約であると判定された場合は、手順はステップ616に進む。それが所要時間が指定されていない予約であり、即ち利用列車に依存していると判定された場合は、手順はステップ618に進む。
【0073】
ステップ616において、プロセッサ12または予約処理部1232は、1件前に生成された仮予約レコードの終了時間を開始時間として当該支援項目の所要時間後の時間を終了時間として仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。
【0074】
ステップ618において、プロセッサ12または予約処理部1232は、利用する列車と同じ開始時間および終了時間を含む仮予約レコードを生成する。その後、手順は図14Bのステップ630に進む。
【0075】
図14Bを参照すると、ステップ630において、プロセッサ12または予約処理部1232は、提供支援情報レコードにおける支援項目のサービス数と既に登録されている予約レコードを参照し、また利用列車の出発時刻および到着時刻を参照して、当該仮予約レコードが予約可能かどうかを判定する。それが予約可能であると判定された場合は、手順はステップ636に進む。それが予約可能でないと判定された場合は、手順はステップ632に進む。
【0076】
例えば、仮予約レコードの支援項目の開始時間から終了時間の時間期間について、サービス数から既に登録された予約レコードの数を減じた数がゼロ(0)で、即ち残数がゼロ(0)の場合、仮予約レコードは予約不可能である。例えば、仮予約レコードの支援項目の開始時間から終了時間の時間期間が、利用する列車の到着時間および出発時間に適合しない(間に合わない)場合は、仮予約レコードは予約不可能である。例えば、仮予約レコードの支援項目の開始時間から終了時間の時間期間について、サービス数1以上の残数が存在し、また利用する列車の到着時間および出発時間に適合する(間に合う)場合は、仮予約レコードは予約可能である。
【0077】
ステップ632において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約時間の変更が可能かどうかを判定する。その変更が可能と判定された場合は、手順はステップ634に進む。その変更が可能でないと判定された場合は、手順はステップ646に進む。
【0078】
例えば、利用する列車の出発時間前にエスカレータまたはエレベータを利用するのであれば、現在の利用開始時間より前に予約時間を変更することが可能である。例えば、利用する列車の到着時間後にエスカレータまたはエレベータを利用するのであれば、現在の利用開始時間より後に予約時間を変更することが可能である。例えば、乗降用渡り板は、少なくとも途中駅では、停車時間が短いので、予約時間の変更は不可能である。例えば、車椅子固定は、予約時間の変更が不可能である。
【0079】
ステップ634において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約時間を変更する。その後、手順はステップ630に戻る。
【0080】
ステップ636において、プロセッサ12または予約処理部1232は、次の1件のレコードを順番に従って取り出す。ステップ642において、プロセッサ12または予約処理部1232は、予約が完了したかどうかを判定する。予約が完了したと判定された場合は、手順は図14Aおよび14Bのルーチンを出る。予約が完了していないと判定された場合は、手順は図14Aのステップ604に戻る。
【0081】
ステップ646において、プロセッサ12または経路検索部1228は、データベース16における路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して、要支援者の出発または到着時間、出発駅および目的駅に適合する1つ以上の他の列車を抽出する。それによって、プロセッサ12または経路検索部1228は、要支援者の出発駅および目的駅を含む複数の利用駅における1つ以上の列車および/または1つ以上の他の列車の出発および到着時間を表す代替的な経路情報レコードを生成する。ステップ646は、図5Aのステップ506〜508に対応する。
【0082】
そのために、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約不可能状態の支援項目を有する利用駅における要支援者の出発時間を遅らせて、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。あるいは、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約可能不可能状態の支援項目を有する列車の出発時間の利用駅における、要支援者の出発時間を遅らせて、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。
【0083】
ステップ648において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、代替的な経路情報レコードに従って提供支援情報データベースを検索して、1つ以上の利用駅および1つ以上の他の列車のそれぞれの支援項目を抽出して、別の利用支援情報レコードを生成する。その1つ以上の利用駅は、複数の利用駅の中の、出発または到着時間を変更した利用駅を含んでいる。ステップ648は、図5Aのステップ510〜512に対応する。その後、手順は図14Aのステップ602に戻る。それによって、代替的経路情報に対する仮予約レコードが生成される。
【0084】
図16は、先に登録された予約情報レコードの例を示している。
この場合、“B駅”、“2番ホーム”で“1月20日”“14:35〜14:45”に支援項目名“エスカレータ”が別の利用者によって予約登録されているものとする。図4の提供支援情報レコードによれば、B駅2番ホームで利用可能なエスカレータは、サービス数が1なので、同時に1台の車椅子にしか利用を提供できない。
【0085】
図17は、出発時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
仮予約レコードは、予約番号“R0120−010”、サービスコード“S0001”〜“S0015”、予約日時“1月20日”、予約開始時間、予約終了時間、目的管理コード、利用者ID“A00001”、駅・列車コード、および駅・列車詳細コードの項目を含んでいる。目的管理コードは、例えば、支援項目名“乗降用渡板”が使用されまたは関連付けられる列車の“列車コード”を含んでいる。
【0086】
仮予約レコードは、サービスコード“S0001”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“A駅”、駅・列車詳細コード“3番ホーム”に加えて、予約開始時間“13:55”、予約終了時間“14:05”、目的管理コード“快速X 1号”(目的の列車コード)を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0004”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“快速X 1号”に加えて、予約開始時間“14:00”、予約終了時間“14:30”を含んでいる。
【0087】
仮予約レコードは、サービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:25”、予約終了時間“14:35”、目的管理コード“快速X 1号”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0007”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:45”、予約終了時間“14:55”を含んでいる。この場合、予約開始時間が“14:35”でなくその後であるのは、図16において先に登録された別の予約が存在するからである。
【0088】
仮予約レコードは、サービスコード“S0008”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:55”、予約終了時間“15:05”を含んでいる。仮予約レコードは、その後のサービスコード“S0006”、“S0012”、“S0014”、“S0015”について、予約開始時間と予約終了時間が空白になっている。それは、その前のサービスコード“S0008”において、エスカレータの予約終了時間“15:05”が目的管理コード“特急Y 3号”の経路情報レコード中の開始時間“15:00”に間に合わず、接続できないからである。
【0089】
図18は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
図18において、仮予約レコードは、サービスコード“S0001” 〜“S0008”について図17の場合と同様である。この場合、図9における代替的な経路情報に従って仮予約レコードが生成される。
【0090】
図9の代替的な経路を検索するために、図17における予約不可能な“S0008”の提供支援情報レコードにおける予約終了時間“15:05”に基づいて、出発時刻指定で2011年1月20日15時05分、出発駅“B駅”、目的駅“C駅”で経路検索が行われる。代替的な経路の検索は、経路3から開始して経路6へ進めばよい。その検索の結果として、出発駅“B駅”、“5番ホーム”、列車名“急行Z 7号”、出発時間“15:10”、到着駅“C駅”、到着時間“18:00”が生成される。それによって、図9における代替的な経路情報レコードが生成される。
【0091】
図9の代替的な経路において、経路情報レコードは、経路3の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“2番ホーム”(降車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:10”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路4の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“5番ホーム”(乗車位置)、開始時間“14:30”(利用開始時刻)、および終了時間“15:10”(利用終了時刻)を含んでいる。
【0092】
経路情報レコードは、それに続いて、経路5の情報として、駅・列車コード“急行Z 7号”(利用列車名)、開始時間“15:10”(出発時刻)、および終了時間“18:00”(到着時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、それに続いて、経路6の情報として、駅・列車コード“C駅”(到着駅名)、駅・列車詳細コード“1番ホーム”(降車位置)、および開始時間“18:00”(利用開始時刻)を含んでいる。
【0093】
次いで、代替的な経路情報レコードに基づいて図12のような利用支援情報レコードが生成される。
図12において、利用支援情報レコードは、図11のものと比較して、サービスコード“S0006”〜“S0009”の“乗降用渡板”、“エスカレータ”、“駅員介助”について、終了時間が“15:10”に変更されている。利用支援情報レコードは、図11のものと比較して、サービスコード“S0012”〜“S0013”について駅・列車コードが“急行Z 7号”に変更され、開始時間“15:10”、終了時間“18:00”が設定されている。利用支援情報レコードは、サービスコード“S0014”〜“S0016”について、開始時間“18:00”が設定されている。
【0094】
プロセッサ12または支援情報検索部1226は、前回受信された予約要求における選択された利用支援項目に従ってデータベース16中の代替的な経路情報の利用支援情報レコードを更新してもよい。
【0095】
代替形態として、プロセッサ12または情報出力部1230は、代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードに基づいて、代替的な経路の“経路および支援項目選択の画面”を表すファイルを生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信して、利用者に利用する支援項目を再度選択させてもよい。この場合、プロセッサ12または予約処理部1232は、新たに受信された予約要求における選択された利用支援項目に従って、データベース16中の代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードを更新する。
【0096】
図18において、代替的な経路情報の仮予約レコードは、“S0008”の次のサービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、“B駅”、“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“15:05”、予約終了時間“15:15”、目的管理コード“急行Z 7号”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0012”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“急行Z 7号”に加えて、予約開始時間“15:10”、予約終了時間“18:00”を含んでいる。
【0097】
仮予約レコードは、サービスコード“S0014”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“17:55”、予約終了時間“18:02”、目的管理コード“急行Z 7号”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0015”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“18:02”、予約終了時間“18:14”を含んでいる。
【0098】
図15Aおよび15Bは、図5Bのステップ528の到着時刻に基づく利用支援項目の予約のための処理のフローチャートの例を示している。
【0099】
図15Aを参照すると、ステップ603において、プロセッサ12または予約処理部1232は、例えば図11における選択された1件の利用支援情報レコードを後から逆の順序で取り出す。ステップ604〜614は図14Aのものと同様である。
【0100】
ステップ614において、その支援項目の利用が所要時間が指定された予約であると判定された場合は、手順はステップ666に進む。それが所要時間が指定されていない予約であり、即ち利用列車に依存していると判定された場合は、手順はステップ668に進む。
【0101】
ステップ666において、プロセッサ12または予約処理部1232は、1件前に生成した仮予約レコードの開始時間を終了時間として当該支援項目の所要時間だけ前の時間を開始時間として仮予約レコードを生成する。その後、手順は図15Bのステップ630に進む。
【0102】
ステップ668において、プロセッサ12または予約処理部1232は、利用する列車と同じ開始時間および終了時間を含む仮予約レコードを生成する。その後、手順は図15Bのステップ630に進む。
【0103】
ステップ630は、図14Bのものと同様である。ステップ630において当該仮予約レコードが予約可能と判定された場合は、手順はステップ686に進む。予約可能でないと判定された場合は、手順はステップ632に進む。
【0104】
ステップ632および634は図14Bのものと同様である。ステップ632において予約の変更が可能でないと判定された場合は、手順はステップ696に進む。
【0105】
ステップ686において、プロセッサ12または予約処理部1232は、次の1件のレコードを逆の順番で取り出す。ステップ642は、図14Bのものと同様である。
【0106】
ステップ696において、プロセッサ12または経路検索部1228は、データベース16における路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して、要支援者の出発または到着時間、出発駅および目的駅に適合する1つ以上の他の列車を抽出する。それによって、プロセッサ12または経路検索部1228は、要支援者の出発駅および目的駅を含む複数の利用駅における1つ以上の列車および/または1つ以上の他の列車の出発および到着時間を表す代替的な経路情報レコードを生成する。ステップ696は、図5Aのステップ506〜508に対応する。
【0107】
そのために、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約不可能状態の支援項目を有する利用駅における要支援者の到着時間を早くして、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。あるいは、プロセッサ12または経路検索部1228は、その時点で予約不可能状態の支援項目を有する列車の到着時間の利用駅における、要支援者の到着時間を早くして、路線情報テーブルおよび運行情報テーブルを再検索して代替的な経路情報レコードを生成する。
【0108】
ステップ698において、プロセッサ12または支援情報検索部1226は、代替的な経路情報レコードに従って提供支援情報データベースを検索して、1つ以上の利用駅および1つ以上の他の列車の支援項目を抽出して、別の利用支援情報レコードを生成する。その1つ以上の利用駅は、複数の利用駅の中の、出発または到着時間を変更した利用駅を含んでいる。ステップ698は、図5Aのステップ510〜512に対応する。その後、手順は図15Aのステップ603に戻る。それによって、代替的な経路に対する仮予約レコードが生成される。
【0109】
図19は、到着時間指定の最初の経路検索による経路情報に従って生成された仮予約レコードの例を示している。
図19において、後から逆の順番で、仮予約レコードは、サービスコード“S0015”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“17:02”、予約終了時間“17:14”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0014”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“C駅”、駅・列車詳細コード“1番ホーム”に加えて、予約開始時間“16:55”、予約終了時間“17:02”、目的管理コード“特急Y 3号”を含んでいる。
【0110】
仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0012”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“特急Y 3号”に加えて、予約開始時間“15:00”、予約終了時間“17:00”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:55”、予約終了時間“15:05”、目的管理コード“特急Y 3号”を含んでいる。
【0111】
仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0008”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“5番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:45”、予約終了時間“14:55”を含んでいる。仮予約レコードは、サービスコード“S0007”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:25”、予約終了時間“14:35”を含んでいる。予約終了時間が“14:45”でなくその前であるのは、図16において先に登録された予約が存在するからである。
【0112】
仮予約レコードは、その前のサービスコード“S0006”、“S0004”、S0001”(逆の順番)について、予約開始時間と予約終了時間が空白になっている。それは、その後のサービスコード“S0007”におけるエスカレータの予約開始時間が、サービスコード“S0006”の目的管理コード“快速X 1号”の終了時間以後にできず、接続できなかったからである。
【0113】
図20は、代替的な経路情報に基づく仮予約レコードの例を示している。
図20において、仮予約レコードは、逆の順番でサービスコード“S0015” 〜“S0007”について図19の場合と同様である。この場合、図10の代替的な経路情報に対して、仮予約レコードが生成される。
【0114】
図10の代替的な経路を検索するために、図19における予約不可能な“S0007”の提供支援情報レコードにおける予約開始時間“14:25”に基づいて、到着時刻指定で2011年1月20日14時25分、出発駅“A駅”、目的駅“B駅”で経路検索が行われる。代替的な経路の検索は、経路4から開始して経路1へ戻って行えばよい。その検索の結果として、時間順に説明すると、出発駅“A駅”、“3番ホーム”、列車名“快速W 2号”、出発時間“13:30”、到着駅“B駅”、到着時間“14:00”が生成される。それによって、図10における代替的な経路情報レコードが生成される。
【0115】
図10の代替的な経路情報において、経路情報レコードは、経路4の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“5番ホーム”(乗車位置)、開始時間“14:00”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、その前に経路3の情報として、駅・列車コード“B駅”(利用乗換駅名)、駅・列車詳細コード“2番ホーム”(降車位置)、開始時間“14:00”(利用開始時刻)、および終了時間“15:00”(利用終了時刻)を含んでいる
【0116】
経路情報レコードは、その前に、経路2の情報として、“快速W 2号”に対して、開始時間“13:30”(利用開始時刻)、および終了時間“14:00”(利用終了時刻)を含んでいる。経路情報レコードは、さらに、経路1の情報として、駅・列車コード“A駅”(利用駅名)、駅・列車詳細コード“3番ホーム”(乗車位置)、および終了時間“13:30”(利用終了時刻)を含んでいる。この場合、利用駅は出発駅なので、開始時間の制限がなく、開始時間を含まなくてもよい。
【0117】
次いで、代替的な経路情報レコードに基づいて利用支援情報レコードが生成される。
【0118】
プロセッサ12または支援情報検索部1226は、前回受信された予約要求における選択された利用支援項目に従ってデータベース16中の代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードを更新してもよい。
【0119】
代替形態として、プロセッサ12または情報出力部1230は、代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードに基づいて、代替的な経路の“経路および支援項目選択の画面”を表すファイルを生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信して、利用者に利用する支援項目を再度選択させてもよい。この場合、プロセッサ12または予約処理部1232は、新たに受信された予約要求における選択された利用支援項目に従って、データベース16中の代替的な経路情報に対する利用支援情報レコードを更新する。
【0120】
図20において、代替的な経路の仮予約レコードは、“S0008”の前のサービスコード“S0007”の支援項目名“エスカレータ”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“14:25”、予約終了時間“14:35”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0006”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“B駅”、駅・列車詳細コード“2番ホーム”に加えて、予約開始時間“13:55”、予約終了時間“14:05”、目的管理コード“快速W 2号”を含んでいる。
【0121】
仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0004”の支援項目名“車椅子固定”について、駅・列車コード“快速W 2号”に加えて、予約開始時間“13:30”、予約終了時間“14:00”を含んでいる。仮予約レコードは、その前に、サービスコード“S0001”の支援項目名“乗降用渡板”について、駅・列車コード“A駅”、駅・列車詳細コード“3番ホーム”に加えて、予約開始時間“13:25”、予約終了時間“13:35”、目的管理コード“快速W 2号”を含んでいる。
【0122】
図5Bを参照すると、ステップ540において、プロセッサ12または予約処理部1232は、代替的な経路情報レコードがあるかどうかを判定する。代替的な経路情報レコードがあると判定された場合は、手順はステップ542に進む。代替的な経路情報レコードがないと判定された場合は、手順はステップ544に進む。
【0123】
ステップ542において、プロセッサ12または情報出力部1230は、経路および利用支援項目に関する代替的な経路情報を表す確認情報の画面を表すファイル生成して、情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。
【0124】
図21は、情報処理端末20または携帯情報端末22の表示装置に表示される代替的な経路の表示画面の例を示している。この場合、図13の経路および支援項目選択の画面と比べると、B駅とC駅の間の列車とその出発時間および到着時間が変更されている。利用支援項目選択の内容は、例えば図13の経路および支援項目選択の画面において利用者が先に選択したものである。
【0125】
利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22上でその代替的な経路を含む予約情報を確認し、それを受け入れる場合には、ソフトキー“登録”をクリックして、登録確認を表す予約要求をサーバ装置10に送信する。利用者は、ソフトキー“検索に戻る”をクリックして最初の検索画面に戻っても、またはソフトキー“取消”をクリックして仮予約を取り消してもよい。
【0126】
図5Bを参照すると、ステップ544において、プロセッサ12または情報出力部1230は、最終的な仮予約情報のリストまたは表を生成して、そのリストの画面を表すファイルを情報処理端末20または携帯情報端末22に送信する。
【0127】
図22は、経路に沿った仮予約情報を含む予約情報の確認のための画面の例を示している。
図22において、駅名およびプラットホーム番号、列車名に対して、利用支援項目名(器具、利用設備、等)、予約開始時間、利用終了時間が表示される。
【0128】
情報処理端末20または携帯情報端末22は、その表示装置に、例えば図22の仮予約の内容を表示させ、利用者に確認させる。利用者は、情報処理端末20または携帯情報端末22を操作して、ソフトキー“確認”をクリックして、確認を表す予約要求または登録要求を送信する。
【0129】
ステップ546において、プロセッサ12または予約処理部1232は、確認を表す予約要求または登録要求を受信して、仮予約レコードを登録用の予約情報レコードに設定変更してデータベース16に格納する。
【0130】
このようにして、利用者によって入力された利用日時、出発駅、目的駅、経由駅、出発または到着時刻の指定、および利用条件に基づいて、路線運行データベースが検索されて、利用駅と利用列車を含む経路が生成され、その経路に対応する支援項目が抽出されて利用者に提示される。また、その支援項目の予約が不可能な場合には、予約不可能な支援項目に関連する利用駅における利用者の出発または到着時間を変更して路線運行データベースが検索されて、代替的な経路が生成され、それに対応する支援項目が抽出されて利用者に提示される。
【0131】
駅において駅員は、その駅の事務室において情報処理端末30を操作してその表示装置に、その駅において支援情報に関する登録された予約情報を表示させ、予約された時間および支援項目に基づいて、要支援者に対して支援サービスを効率的に提供できる。
【0132】
実施形態によれば、例えば鉄道のような交通機関における要支援者の移動の経路上の場所、位置または施設における支援のための器具、設備または要員のような支援資源の提供項目を検索でき、またその利用を予約することができる。
【0133】
上述の実施形態は、空港、バスおよび/または客船のような交通機関における要支援者の移動の経路上の場所、位置または施設(例、空港、ターミナル、港)における支援のための器具、設備または要員のような支援資源の提供項目の検索とその予約にも適用できる。
【0134】
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
【符号の説明】
【0135】
5 ネットワーク
10 サーバ装置
20、30 情報処理端末
22 形態情報端末
12 プロセッサ
14 記憶装置
18 ネットワーク・インタフェース(NW/IF)
1220 制御部
1224 情報入力部
1226 支援情報検索部
1228 経路検索部
1230 予約処理部
1240 処理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駅と前記複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの始発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報と、前記複数の駅および/または前記複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、前記複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、および前記複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報と、を格納した記憶部と、
要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取る情報入力部と、
前記路線情報および運行情報を検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成する経路検索部と、
前記生成された経路情報に従って前記提供支援情報を検索して、前記入力情報における前記利用条件と、前記少なくとも1つの列車の前記複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、前記複数の利用駅および前記少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する支援情報検索部と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
さらに、前記提供支援情報の前記利用可能数と、前記記憶部における既に登録されている予約情報における利用駅および列車に関係付けられた予約登録された支援項目とを参照して、前記利用支援情報における各支援項目が予約可能かどうかを判定して、予約可能であれば、前記利用支援情報を新しい予約情報として前記憶部に格納する予約部を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記予約部によって、前記利用支援情報における或る支援項目が予約可能でないと判定された場合、前記経路検索部は、前記路線情報および運行情報を再検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの他の列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車および/または前記少なくとも1つの他の列車の出発および到着時間を表す別の経路情報を生成するものであることを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予約部によって、前記利用支援情報における或る支援項目が予約可能でないと判定された場合、前記経路検索部は、前記予約可能でない支援項目が関係付けられた利用駅における、または前記予約可能でない支援項目が関係付けられた列車の出発または到着時間の利用駅における、前記要支援者の出発または到着時間を変更して、前記路線情報および運行情報を再検索して前記別の経路情報を生成し、
前記支援情報検索部は、前記生成された別の経路情報に従って前記提供支援情報を検索して、前記複数の利用駅の中の前記要支援者の出発または到着時間を変更した利用駅を含む或る利用駅および前記少なくとも1つの他の列車に関係付けられた支援項目を抽出して別の利用支援情報を再度生成するものである、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取り、
記憶部における複数の駅と前記複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの出発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報とを検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成し、
前記生成された経路情報に従って、前記記憶部における前記複数の駅および/または前記複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、前記複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、および前記複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報を検索して、前記入力情報における前記利用条件と、前記少なくとも1つの列車の前記複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、前記複数の利用駅および前記少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する、
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項6】
情報処理装置が、
要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取り、
記憶部における複数の駅と前記複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの出発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報とを検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成し、
前記生成された経路情報に従って、前記記憶部における前記複数の駅および/または前記複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、前記複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、および前記複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報を検索して、前記入力情報における前記利用条件と、前記少なくとも1つの列車の前記複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、前記複数の利用駅および前記少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する、
支援情報の検索方法。
【請求項1】
複数の駅と前記複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの始発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報と、前記複数の駅および/または前記複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、前記複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、および前記複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報と、を格納した記憶部と、
要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取る情報入力部と、
前記路線情報および運行情報を検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成する経路検索部と、
前記生成された経路情報に従って前記提供支援情報を検索して、前記入力情報における前記利用条件と、前記少なくとも1つの列車の前記複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、前記複数の利用駅および前記少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する支援情報検索部と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
さらに、前記提供支援情報の前記利用可能数と、前記記憶部における既に登録されている予約情報における利用駅および列車に関係付けられた予約登録された支援項目とを参照して、前記利用支援情報における各支援項目が予約可能かどうかを判定して、予約可能であれば、前記利用支援情報を新しい予約情報として前記憶部に格納する予約部を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記予約部によって、前記利用支援情報における或る支援項目が予約可能でないと判定された場合、前記経路検索部は、前記路線情報および運行情報を再検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの他の列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車および/または前記少なくとも1つの他の列車の出発および到着時間を表す別の経路情報を生成するものであることを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予約部によって、前記利用支援情報における或る支援項目が予約可能でないと判定された場合、前記経路検索部は、前記予約可能でない支援項目が関係付けられた利用駅における、または前記予約可能でない支援項目が関係付けられた列車の出発または到着時間の利用駅における、前記要支援者の出発または到着時間を変更して、前記路線情報および運行情報を再検索して前記別の経路情報を生成し、
前記支援情報検索部は、前記生成された別の経路情報に従って前記提供支援情報を検索して、前記複数の利用駅の中の前記要支援者の出発または到着時間を変更した利用駅を含む或る利用駅および前記少なくとも1つの他の列車に関係付けられた支援項目を抽出して別の利用支援情報を再度生成するものである、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取り、
記憶部における複数の駅と前記複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの出発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報とを検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成し、
前記生成された経路情報に従って、前記記憶部における前記複数の駅および/または前記複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、前記複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、および前記複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報を検索して、前記入力情報における前記利用条件と、前記少なくとも1つの列車の前記複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、前記複数の利用駅および前記少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する、
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項6】
情報処理装置が、
要支援者の出発または到着時間、出発駅、目的駅、および要請する支援を示す利用条件に関する入力情報を受け取り、
記憶部における複数の駅と前記複数の駅の間を接続する路線の接続関係を表す路線情報と、複数の列車のそれぞれの出発、停車および終着駅における出発および到着時間を表す運行情報とを検索して、前記入力情報における前記出発または到着時間、前記出発駅および前記目的駅に関する情報に適合する少なくとも1つの列車を抽出し、前記入力情報の前記出発駅および前記目的駅を含む複数の利用駅における前記少なくとも1つの列車の出発および到着時間を表す経路情報を生成し、
前記生成された経路情報に従って、前記記憶部における前記複数の駅および/または前記複数の列車に関係付けられ利用条件を有する複数の支援項目、前記複数の支援項目のそれぞれの利用可能数、および前記複数の支援項目の中の或る支援項目の所要時間を表す提供支援情報を検索して、前記入力情報における前記利用条件と、前記少なくとも1つの列車の前記複数の利用駅における出発および到着時間とに適合する、前記複数の利用駅および前記少なくとも1つの列車に関係付けられた支援項目を抽出して利用支援情報を生成する、
支援情報の検索方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2012−197009(P2012−197009A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61723(P2011−61723)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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