説明

情報処理装置、会議システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム

【課題】ユーザの負担を軽減したアクセス制御機能を備える情報処理装置、会議システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】
会議における音声と会議で投影された画像とを取得した時刻で関連付けて登録する画像音声登録手段と、ユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証手段とを備え、画像音声登録手段は、ユーザが取得画像へアクセスを許可される条件を表したアクセス制限情報とアクセス対象とされる取得画像とを関連付けて記憶部に登録する。この構成によれば、認証されたユーザがアクセスを許可される取得画像を、ユーザ認証情報と登録されたアクセス制限情報とに基づいて特定できる。よって、異なる複数のパスワードを管理するユーザの負担を軽減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議における音声及び画像を蓄積、検索、又は視聴できる情報処理装置、会議システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関し、特に、ユーザの負担を軽減したアクセス制御機能を備える情報処理装置、会議システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議又は講義等において、発表者は、プロジェクタにより資料画像を投影し、投影した画像に対して発表を行なう。このようにして行なわれた会議等において投影された画像及び発言された音声を予め記録し、記録した画像及び音声を記録した時刻に基づいて同期させて表示及び出音することで、会議に出席しなかった者や会議の内容を再確認しようとする者が会議の内容を参照することができる。
【0003】
このような機能を有する記録システムとしては、プロジェクタが投影した資料画像をプロジェクタ内部に保存し、会議における音声をプロジェクタに接続されたマイクロフォンで取得してプロジェクタ内部に保存し、かつ保存した画像及び音声を保存した時刻に基づいて同期させて遠隔端末に表示及び出音できるプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、プロジェクタ装置が投影した資料画像をプロジェクタ内部に保存し、かつ保存した画像をパスワード認証をクリアしたユーザが操作する遠隔端末にのみ表示するプロジェクタ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005‐284196
【特許文献2】特開2003‐173177
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のようなプロジェクタでは、保存した画像及び音声に対するアクセス制限機能を有しないため、会議において投影等された画像又は音声の視聴により機密情報が漏洩するおそれがあった。これより、機密情報の管理者には、プロジェクタの使用者が視聴する画像及び音声を管理、監督する労力が生じると言う問題があった。
【0006】
また、上記のようなプロジェクタ装置では、パスワード認証機能を有するため、機密情報の管理者には、プロジェクタ装置を使用するユーザが閲覧する画像を管理、監督する労力が生じない。
しかし、上記のようなプロジェクタ装置では、ユーザ認証機能を有しないため、参加者の異なる会議が開催される毎に異なったパスワードを発行する必要がある。よって、プロジェクタ装置のユーザには、会議毎に異なったパスワードを管理する負担が生じると言う問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、ユーザの負担を軽減したアクセス制御機能を備える情報処理装置、会議システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、会議において取得された音声である取得音声と取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ取得音声と取得画像とを音声取得時刻及び画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録手段と、取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証手段とを備え、画像音声登録手段は、ユーザ認証情報で識別されるユーザが、取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる取得画像と、を関連付けて記憶部に登録することを特徴としている。
この構成によれば、認証手段はユーザ認証情報に基づいてユーザ認証し、画像音声登録手段は取得画像とアクセス制限情報とを関連付けて記憶部に登録するので、認証されたユーザがアクセスを許可される取得画像を、ユーザ認証情報と登録されたアクセス制限情報とに基づいて特定できる。よって、ユーザはユーザ認証情報のみを管理すればよく、一例として、会議毎に異なるパスワードを発行する場合と比べて、異なる複数のパスワードを管理するユーザの負担を軽減できる。
また、ユーザのアクセスできる画像の管理をアクセス制限情報により一元管理できるため、ユーザの役職の変更等により生じるアクセス権限の変更に柔軟に対応できる。
【0009】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報、又は取得画像に対してアクセスを拒否されるユーザのユーザ識別情報のいずれか一方を表す構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス制限情報はユーザ識別情報で表されるため、取得画像へのアクセスが許可されるユーザをユーザ識別情報により個別に特定できる。よって、取得画像に含まれる機密情報の開示を許可するユーザを個別に特定できる。
【0010】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像に対してアクセスを許可される複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報、又は取得画像に対してアクセスを拒否される1又は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報のいずれか一方を表す構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス制限情報は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報で表されるため、取得画像へのアクセスが許可されるユーザをユーザグループの識別情報により一括に特定できる。よって、取得画像に含まれる機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0011】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像に対するアクセスを許可するか否かを表すアクセス許否情報を含む構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、取得画像とアクセス許否を表す情報とを関連付けて記憶部に登録するため、一例として、取得画像とアクセスの許可のみを表す情報とを関連付けて記憶部に登録する場合と比べて、アクセスを許可する条件に対する記載の自由度が向上する。
【0012】
上記構成において、アクセス制限情報は、アクセス許否情報の有効期間を含む構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、アクセス許否を表す情報のみならず有効期間をも取得画像と関連付けて記憶部に登録するため、アクセスを許可する条件に対する記載の自由度が向上する。
【0013】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像又は取得画像の内容を開示することが許される範囲である開示可能範囲を含む構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、取得画像と開示可能範囲とを関連付けて記憶部に登録するため、取得画像の開示可能範囲を容易に知ることができる。
【0014】
上記構成において、会議を識別する情報である会議識別情報と、会議の開始時刻及び終了時刻で表される開催時間区間と、会議において取得された取得画像に対するアクセス制限情報と、を関連付けて記憶部に登録するアクセス情報登録手段を更に備え、画像音声登録手段が取得画像に関連付けるアクセス制限情報は、アクセス情報登録手段により記憶部に登録されたアクセス制限情報であって、取得画像を取得した時刻が属する開催時間区間に関連付けられたアクセス制限情報である構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、アクセス情報登録手段により会議毎に登録されたアクセス制限情報を取得画像と関連付けて記憶部に登録するため、取得画像の数が増加したとしても一括にアクセス制限情報を定めることができる。よって一例として、取得画像毎にアクセス制限情報を個別に定めて登録する場合と比べて、取得画像の有する機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0015】
上記構成において、アクセス情報登録手段は、会議識別情報と会議識別情報で識別される会議が開催された会場を識別する会場識別情報とを関連付けて記憶部に登録し、取得画像に関連付けられるアクセス制限情報は、アクセス情報登録手段により記憶部に登録されたアクセス制限情報であって、取得画像を取得した会議の会場識別情報に関連付けられたアクセス制限情報である構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス情報登録手段は、会議識別情報に対して開催時間区間のみならず会場識別情報をも関連付けて記憶部に登録する。よって、会議を開催した時間区間のみならず会議を開催した会場に基づいて会議を特定してアクセス制限情報を登録できる。
【0016】
上記構成において、取得画像と、取得画像について分類をする基準である取得画像分類基準と、を関連付けて登録する分類基準登録手段を更に備え、取得画像分類基準は、関連付けられる取得画像から画像認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語を含む構成を採用できる。
この構成によれば、分類基準登録手段は、取得画像と取得画像から文字認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語とを関連付けて記憶部に登録するため、取得画像を取得画像の表現する特定の単語に基づいて分類できる。
【0017】
上記構成において、取得画像分類基準は、取得画像が会議において投影された時間区間である投影区間を含む構成を採用できる。
この構成によれば、分類基準登録手段は、投影区間と取得画像とを関連付けて記憶部に登録するため、特定の時刻に会議において投影されていた画像を知ることができるだけでなく、逆に特定の取得画像の投影されていた時間区間を知ることができる。
【0018】
上記構成において、画像音声登録手段は、取得画像と取得画像を基に作成されたサムネイルを関連付けて記憶部に登録する構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段はサムネイルと取得画像とを関連付けて記憶部に登録するため、サムネイルに基づいて取得画像を特定できる。
【0019】
本発明に係る会議システムは、会議において取得された音声である取得音声と取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ取得音声と取得画像とを音声取得時刻及び画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録手段と、取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証手段と、取得画像を表示する表示手段と、画像音声登録手段が記憶部に登録した取得画像を検索する検索手段とを備え、画像音声登録手段は、ユーザ認証情報で識別されるユーザが、取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる取得画像と、を関連付けて記憶部に登録し、検索手段は、前記認証手段により認証されたユーザがアクセスを許可された取得画像をアクセス制限情報に基づいて検索し、表示手段は、検索手段で検索された取得画像を表示することを特徴としている。
この構成によれば、検索手段は、取得画像分類基準のみならずアクセス制限情報、及び認証されたユーザのユーザ認証情報にも基づいて検索するため、ユーザが閲覧を要求し、かつアクセスを許可される画像のみを検索できる。よって、ユーザはユーザ認証情報のみを管理すればよく、一例として、会議毎に異なるパスワードを発行する場合と比べて、異なる複数のパスワードを管理する負担を軽減しながらも、複数の会議において取得された画像を検索できる。
【0020】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報、又は取得画像に対してアクセスを拒否されるユーザのユーザ識別情報のいずれか一方を表す構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス制限情報はユーザ識別情報で表されるため、取得画像へのアクセスが許可されるユーザをユーザ識別情報により個別に特定できる。よって、取得画像に含まれる機密情報の開示を許可するユーザを個別に特定できる。
【0021】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像に対してアクセスを許可される複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報、又は取得画像に対してアクセスを拒否される1又は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報のいずれか一方を表す構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス制限情報は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報で表されるため、取得画像へのアクセスが許可されるユーザをユーザグループの識別情報により一括に特定できる。よって、取得画像に含まれる機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0022】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像に対するアクセスを許可するか否かを表すアクセス許否情報を含む構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、取得画像とアクセス許否を表す情報とを関連付けて記憶部に登録するため、一例として、取得画像とアクセスの許可のみを表す情報とを関連付けて記憶部に登録する場合と比べて、アクセスを許可する条件に対する記載の自由度が向上する。
【0023】
上記構成において、アクセス制限情報は、アクセス許否情報の有効期間を含むことを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、アクセス許否を表す情報のみならず有効期間をも取得画像と関連付けて記憶部に登録するため、アクセスを許可する条件に対する記載の自由度が向上する。
【0024】
上記構成において、アクセス制限情報は、取得画像又は取得画像の内容を開示することが許される範囲である開示可能範囲を含み、
表示手段は、検索手段により検索された取得画像に関連付けられた開示可能範囲を表示する構成を採用できる。
この構成によれば、表示手段は、取得画像の開示可能範囲を表示する。よって、ユーザは、取得画像の開示可能範囲を容易に知ることができる。
【0025】
上記構成において、取得画像と、取得画像について分類をする基準である取得画像分類基準と、を関連付けて登録する分類基準登録手段を更に備え、取得画像分類基準は、関連付けられる取得画像から画像認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語を含み、検索手段は、取得画像分類基準に基づいて取得画像を検索する構成を採用できる。
この構成によれば、検索手段は、取得画像から文字認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語に基づいて取得画像を検索できるため、取得画像に記載された単語を手がかりとして取得画像を検索できる。
【0026】
上記構成において、画像音声登録手段は、取得画像と取得画像を基に作成されたサムネイルを関連付けて記憶部に登録し、表示手段は、検索手段により検索された取得画像に関連付けられたサムネイルを一覧表示する構成を採用できる。
この構成によれば、表示手段は、認証されたユーザが検索した取得画像に基づいて生成されたサムネイルを一覧表示するため、一見して所望の取得画像を特定できる。
【0027】
上記構成において、取得画像分類基準は、取得画像が会議において投影された時間区間である投影区間を含み、表示手段に表示する取得画像の投影区間において取得された取得音声を出音する出音手段を更に備える構成を採用できる。
この構成によれば、出音手段は、記憶部に登録された音声を表示部に表示される取得画像と投影区間と言う時間区間に基づいて同期させて出音するため、会議に出席しなかった者や会議の内容を再確認しようとする者等が会議の内容を容易に参照できる。
【0028】
上記構成において、アクセス制限情報を入力する入力手段と、取得画像に関連付けて記憶部に登録されたアクセス制限情報を、入力手段で入力されたアクセス制限情報で変更登録するアクセス情報変更登録手段とを更に備える構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス情報変更登録手段は、一旦登録されたアクセス制限情報を変更登録するため、一例として、ユーザの役職の変更等により生じるユーザのアクセス権限の変更に対応できる。
【0029】
上記構成において、入力手段は、表示手段の表示するサムネイルを選択する選択信号を入力し、アクセス情報変更登録手段は、入力手段で入力された選択信号で選択されたサムネイルに関連付けられた取得画像のアクセス制限情報を変更登録する構成を採用できる。
この構成によれば、アクセス情報変更登録手段は、アクセス制限情報が関連付けられた取得画像単位でアクセス制限情報を変更登録できるため、一例として、会議後に公然と知られるに至った情報のみを含む取得画像のアクセス制限を解除できる。
【0030】
上記構成において、会議を識別する情報である会議識別情報と、会議の開始時刻及び終了時刻で表される開催時間区間と、会議において取得された取得画像に対するアクセス制限情報と、を関連付けて記憶部に登録するアクセス情報登録手段を更に備え、画像音声登録手段が取得画像に関連付けるアクセス制限情報は、アクセス情報登録手段により記憶部に登録されたアクセス制限情報であって、取得画像を取得した時刻が属する開催時間区間に関連付けられたアクセス制限情報である構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、アクセス情報登録手段により会議毎に登録されたアクセス制限情報を取得画像と関連付けて記憶部に登録するため、取得画像の数が増加したとしても一括にアクセス制限情報を定めることができる。よって一例として、取得画像毎にアクセス制限情報を個別に定めて登録する場合と比べて、取得画像の有する機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0031】
上記構成において、入力手段は、記憶部に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を指示する指示信号と、指示信号が指示するアクセス制限情報と、を入力し、指示信号は、記憶部に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を、アクセス情報登録手段が開催時間区間と関連付けて記憶部に登録したアクセス制限情報に代えて、指示信号が指定するアクセス制限情報とするよう指示する信号であり、画像音声登録手段は、入力手段で入力された指示信号に従ってアクセス制限情報と取得画像とを関連付けて記憶部に登録する構成を採用できる。
この構成によれば、画像音声登録手段は、入力手段が入力したアクセス制限情報を取得画像に関連付ける。よって、会議識別情報及び開催時間区間と関連付けて一旦記憶部に登録したアクセス制限情報のみに関連付けれられて取得画像が登録される場合と比べて、アクセス制限情報を設定するユーザの労力を軽減でき、利便性が向上する。特に、一例として、開催時間区間が未定の場合、又は既に会議が開始している場合に、容易且つ迅速にアクセス制限情報を設定できる。
【0032】
本発明に係る情報処理方法は、会議において取得された音声である取得音声と取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ取得音声と取得画像とを音声取得時刻及び画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録ステップと、取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証ステップとを備え、画像音声登録ステップは、ユーザ認証情報で識別されるユーザが、取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる取得画像と、を関連付けて記憶部に登録することを特徴としている。
この構成によれば、認証手段はユーザ認証情報に基づいてユーザ認証し、画像音声登録手段は取得画像とアクセス制限情報とを関連付けて記憶部に登録するので、認証されたユーザがアクセスを許可される取得画像を、ユーザ認証情報と登録されたアクセス制限情報とに基づいて特定できる。よって、ユーザはユーザ認証情報のみを管理すればよく、一例として、会議毎に異なるパスワードを発行する場合と比べて、異なる複数のパスワードを管理する負担を軽減できる。
また、ユーザのアクセスできる画像の管理をアクセス制限情報により一元管理できるため、ユーザの役職の変更等により生じるアクセス権限の変更に柔軟に対応できる。
【0033】
本発明に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、会議において取得された音声である取得音声と取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ取得音声と取得画像とを音声取得時刻及び画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録ステップと、取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証ステップとを実行させるためのプログラムであって、画像音声登録ステップは、ユーザ認証情報で識別されるユーザが、取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる取得画像と、を関連付けて記憶部に登録することを特徴としている。
この構成によれば、認証手段はユーザ認証情報に基づいてユーザ認証し、画像音声登録手段は取得画像とアクセス制限情報とを関連付けて記憶部に登録するので、認証されたユーザがアクセスを許可される取得画像を、ユーザ認証情報と登録されたアクセス制限情報とに基づいて特定できる。よって、ユーザはユーザ認証情報のみを管理すればよく、一例として、会議毎に異なるパスワードを発行する場合と比べて、異なる複数のパスワードを管理する負担を軽減できる。
また、ユーザのアクセスできる画像の管理をアクセス制限情報により一元管理できるため、ユーザの役職の変更等により生じるアクセス権限の変更に柔軟に対応できる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、ユーザの負担を軽減したアクセス制御機能を備える情報処理装置、会議システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0036】
図1は本発明の会議システムの第1の実施形態を示す構成図である。
本発明の会議システムは、情報処理装置100、入力手段である第1入力装置160及び第2入力装置210、表示手段である第1表示装置170及び第2表示装置220、出音手段である第1出音装置180及び第2出音装置230、遠隔端末装置200、並びにそれぞれ会議の開催される会場(会議室401ないし40n)毎に少なくとも1組設置される画像生成装置110、音声取得装置120、映像取得装置130、画像表示装置140、及び音声画像取込装置150で構成されている。
【0037】
情報処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。情報処理装置100は、音声画像読込装置150、第1入力装置160、第1表示装置170、第1出音装置180、及び、遠隔端末装置200に接続している。尚、情報処理装置100と遠隔端末装置200とは、ネットワーク300を介して接続している。情報処理装置100の機能及び構成については後述する。
【0038】
画像生成装置110は、例えば、会議における説明者等の持込んだノートパソコン又は会議室401ないし40nに予め設置されたパーソナルコンピュータ等で構成され、音声画像取込装置150に取外し可能に接続している。
【0039】
画像生成装置110は、会議において説明対象とする画像を予め記憶し、記憶している画像に基づいて、例えばRGB信号等の画像信号を生成する。その後、画像生成装置110は、生成した画像信号を音声画像取込装置150に送信する。
【0040】
音声取得装置120は、例えば、マイクロフォン等で構成され、音声画像取込装置150に接続している。音声取得装置120は、会議における音声を取得して音声信号を音声画像取込装置150に送信する。
【0041】
映像取得装置130は、例えば、デジタルカメラ、ウェブカメラ、デジタルビデオカメラ等で構成され、音声画像取込装置150に接続している。
【0042】
映像取得装置130は、画像表示装置140が表示する画像を少なくとも撮影可能に設置されている。具体的には、スクリーンに表示した資料に対して、発話者がポインティングデバイス等によってポインティングしている映像を撮影する。
映像取得装置130は、会議における映像を取得して映像信号を音声画像取込装置150に送信する。
【0043】
画像表示装置140は、例えば、プロジェクタ又はプラズマディスプレイ等で構成され、音声画像取込装置150に接続している。画像表示装置140は画像生成装置110から出力された画像信号であって、音声画像取込装置150を介して入力された画像信号をスクリーンなどへ投影するか、又は自ら備える表示面へ表示する。
【0044】
音声画像読込装置150は、例えば、図示は省略するが、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、及び、演算装置により実行され記憶装置に記憶された情報を処理するプログラム等で構成されている。音声画像読込装置150は、画像生成装置110、音声取得装置120、映像取得装置130、画像表示装置140、及び情報処理装置100に接続している。
【0045】
音声画像読込装置150は、図示は省略するが、例えば、RAM等の記憶装置を有し、音声画像読込装置150に接続された音声取得装置120及び映像取得装置130が音声又は映像を取得した会議が開催された会場を識別する情報(以下単に、会場識別情報と言う)を、予め記憶装置に記憶している。
【0046】
音声画像読込装置150は、画像生成装置110から画像信号を受信する。この後、受信した画像信号を画像表示装置140へ送信する。
この構成によれば、例えば、ユーザが所持するノートパソコンである画像生成装置110に予め記憶された画像を画像表示装置140に表示させることができる。
【0047】
また、音声画像読込装置150は、受信した画像信号から、例えば、JPEGフォーマット等の画像データを生成する。尚、会議において投影された画像であって会議において音声画像読込装置150により取得した画像を取得画像と言う。
【0048】
次に、音声画像読込装置150は、取得した取得画像、取得画像を取得した時刻である画像取得時刻、及び会場識別情報を関連付けて情報処理装置100へ送信する。
【0049】
ここで、音声画像読込装置150は、所定の時間間隔で画像信号から画像データを生成する。またこれに限られず、音声画像読込装置150は、画像信号に変化が生じた場合にのみ映像信号から画像データを生成する構成を採用できる。
【0050】
具体的には、2つの画像データにおける各画素が変化したか否かを判断し、変化した画素が所定の閾値以上存在する場合に、2つの画像データは異なると判断する。尚、画素が変化したか否かについては、各画素のRGB値の差分が所定の閾値以上の場合に当該画素は変化したと判断する。
【0051】
また音声画像読込装置150は、音声取得装置120から音声信号を入力され、入力れた音声信号から、例えば、MP3フォーマット等の音声データを生成する。尚、音声画像読込装置150で会議において取得された音声を取得音声と言う。
【0052】
次に、音声画像読込装置150は、取得した取得音声を、上記画像信号に基づいて画像データを生成するタイミングで音声データを分割する。
【0053】
その後、音声画像読込装置150は、取得した取得音声、取得音声を取得した時刻である音声取得時刻、及び会場識別情報を関連付けて情報処理装置100へ送信する。
【0054】
更に音声画像読込装置150は、映像取得装置130から映像信号を入力され、入力れた映像信号から、例えば、MPEGフォーマット等の映像データを生成する。尚、音声画像読込装置150において取得した映像を取得映像と言う。次に、音声画像読込装置150は、取得した映像データを、上記画像信号に基づいて画像データを生成するタイミングで映像データを分割する。
【0055】
次に、音声画像読込装置150は、取得した取得映像、取得映像を取得した時刻である映像取得時刻、及び会場識別情報を関連付けて情報処理装置100へ送信する。
【0056】
第1入力装置160は、例えば、キーボード、マウス、又は、タッチパネル等で構成され、情報処理装置100に接続している。第1入力装置160は、ユーザに操作されてアクセス制限情報、検索キー、又は各種の命令を入力する。尚、アクセス制限情報については後述する。
【0057】
第1表示装置170は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等で構成され、情報処理装置100に接続している。第1表示装置170は、情報処理装置100により制御されて、会議中に画像生成装置110から入力された画像信号により取得した画像である取得画像、取得画像に基づいて生成されたサムネイル、及び取得映像等を表示する。尚、第1表示装置170の表示する取得画像、サムネイル、及び取得映像については後述する。
【0058】
第1出音装置180は、例えば、スピーカ等で構成され、情報処理装置100に接続している。第1出音装置180は、情報処理装置100により制御されて、会議中に音声取得装置120から入力された音声信号により取得した音声である取得音声を出音する。
【0059】
ネットワーク300は、LAN、WAN、又は、インタネット等で構成され、情報処理装置100と遠隔端末装置200とに接続している。
【0060】
遠隔端末装置200は、例えば、パーソナルコンピュータ等で構成され、入力手段である第2入力装置210、表示手段である第2表示装置220、出音手段である第2出音装置230に接続している。
【0061】
遠隔端末装置200は、第2入力手段から受領したアクセス制限情報、検索キー及び各種信号等をネットワーク300を介して情報処理装置100へ送信する。また、遠隔端末装置200は、ネットワーク300を介して情報処理装置100の送信する制御情報を受信し、受信した制御情報に従って、第2表示装置220の表示、及び、第2出音装置230の出音を制御する。
【0062】
第2入力装置210、第2表示装置220、及び、第2出音装置230は、遠隔端末に接続している。
第2入力装置210、第2表示装置220、及び、第2出音装置230の構成及び機能については、第1入力装置160、第1表示装置170、及び、第1出音装置180と同様であるため、説明を省略する。
【0063】
尚、第1入力装置160と第2入力装置210とを以下単に、入力装置160等と言い、第1表示装置170と第2表示装置220とを以下単に、表示装置170等と言い、第1出音装置180と第2出音装置230とを以下単に、出音装置180等と言う。
【0064】
次に、図2を参照して本発明に係る情報処理装置の一構成例について説明する。図2は本発明の情報処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【0065】
情報処理装置100は、記憶部1010、画像音声登録手段である画像音声登録部1020、テキスト抽出部1030、分類基準登録手段である分類基準登録部1040、アクセス情報登録手段であるアクセス権付与部1050、閲覧部1060、入出力制御部1070、及び通信部1080で構成される。
【0066】
図2に示す画像音声登録部1020、テキスト抽出部1030、分類基準登録部1040、アクセス権付与部1050、閲覧部1060、及び入出力制御部1070の各機能は、情報処理装置100が実行するソフトウェア制御により実現できる。
【0067】
ここで図3を参照して、ソフトウェア制御を実行するための情報処理装置100の構成について説明する。図3は、このソフトウェア制御を実現するための情報処理装置100の一構成例を表す構成図である。
【0068】
情報処理装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置101、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM102(Read-Only Memory )、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM103(Random Access Memory)、並びにI/Oポート(Input/Output Port)で構成され、演算装置101、ROM102、RAM103、及びI/Oポートは互いにバス105によって接続している。
【0069】
ソフトウェア制御は、ROM102に格納したプログラムをCPU101が読み、読込んだプログラムに従ってCPU101が演算を行うことにより上記各部の機能を実現する。なお、RAM103には、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
【0070】
ここで、図2に戻り、情報処理装置100の構成について説明する。
記憶部1010は、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、MO(Magneto Optical Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、又はフラッシュメモリ等で構成される外部記憶装置で構成されている。
【0071】
記憶部1010には、例えば、MySQl又はPostgeSQL等のデータベース・マネジメント・システムを実現するためのプログラムが記憶され、記憶されたプログラムによりアクセス情報データベース1011、音声画像データベース1012、インデックスデータベース1013、及びユーザ情報データベース1014が管理及び維持されている。
【0072】
アクセス情報データベース1011は、アクセス権付与部1050及び画像音声登録部1020に接続している。
アクセス情報データベース1011は、アクセス権付与部1050により、会議を識別するための情報である会議識別情報と、会議の開始時刻及び終了時刻で表される時間区間である開催時間区間と、会議の会場識別情報と、会議において取得された取得画像に対するアクセス制限情報と、を同一レコードに関連付けて登録される。
【0073】
尚、アクセス制限情報は、ユーザ認証情報で識別されるユーザが取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報である。特に、本実施例において、アクセス制限情報は、取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報、又は取得画像に対してアクセスを拒否されるユーザのユーザ識別情報のいずれか一方を表す。尚、ユーザ識別情報とは、ユーザを識別するための情報であって、例えば、ユーザID等を言う。
【0074】
具体的には、アクセス制限情報は、CSV(Comma Separated Values)形式でアクセスを許可(又は不許可)する1又は複数のユーザ識別情報を記述する。
【0075】
この構成によれば、アクセス制限情報はユーザ識別情報で表されるため、取得画像へのアクセスが許可されるユーザをユーザ識別情報により個別に特定できる。よって、取得画像に含まれる機密情報の開示を許可するユーザを個別に特定できる。
【0076】
ここで、アクセス情報データベース1011の有するテーブルであって、アクセス権付与部1050により上記情報を登録されるテーブルを以下の表1に示す。
【0077】
【表1】

【0078】
表1は、スケジュールIDカラム、日時カラム、会議室IDカラム、及びユーザIDカラムを有している。
スケジュールIDカラムは会議識別情報を、日時カラムは開催時間区間を、会議室IDカラムは会場識別情報を、及びユーザIDカラムはアクセス制限情報を登録される。尚、表1には、会議識別情報が重複するレコード、並びに開催時間区間及び会場識別情報の双方が重複するレコードが登録されることはない。
【0079】
具体的には、表1の有するレコードは、会議識別情報「S123」、及びアクセス制限情報「P001,P003,P004」を蓄積している。つまり、会議識別情報である「S123」で識別される会議で取得された取得画像には、ユーザ識別情報「P001」、「P003」、及び「P004」で識別されるユーザ又はそれ以外のユーザのみがアクセスを許可されることを表している。
【0080】
音声画像データベース1012は、画像音声登録部1020及び閲覧部1060に接続している。
音声画像データベース1012は、画像音声登録部1020により、取得音声、取得画像、及び取得映像(以下単に、取得画像等と言う)を識別する情報であるデータ識別情報、データ識別情報で識別される取得画像等を保存した保存先、取得画像等を取得した会議の会場識別情報及び開催時間区間、並びに取得画像のアクセス制限情報を同一レコードに関連付けて登録される。
また、音声画像データベース1012は、閲覧部1060が検索する際に参照される。
【0081】
ここで、音声画像データベース1012の有するテーブルであって、画像音声登録部1020により上記情報を登録されるテーブルを以下の表2に示す。
【0082】
【表2】

【0083】
表2は、データIDカラム、保存先URLカラム、場所名カラム、日時カラム、及びユーザIDカラムを有している。
データIDカラムはデータ識別情報を、保存先URLカラムは取得画像等を保存した保存先をURLを用いて表す情報を、場所名カラムは会場識別情報を、日時カラムは画像取得時刻を、及びユーザIDカラムはアクセス制限情報を登録される。
【0084】
尚、表2には、データ識別情報が重複するレコード、並びに画像取得時刻及び会場識別情報の双方が重複するレコードが登録されることはない。
【0085】
具体的には、表2のデータ識別情報である「39」で識別される会議で取得された取得画像は、会場識別情報「会議室A」で識別される会場で取得され、取得画像の取得時刻は「2005年12月13日の13時05分12秒」であり、かつ取得画像にはユーザ識別情報「P001」、「P003」、及び「P004」で識別されるユーザ又はそれ以外のユーザのみがアクセスを許可されることを表している。
【0086】
インデックスデータベース1013は、分類基準登録部1040及び閲覧部1060に接続している。
インデックスデータベース1013は、分類基準登録部1040により、データ識別情報及び取得画像について分類をする基準である取得画像分類基準を関連を同一レコードに関連付けて登録される。また、インデックスデータベース1013は、閲覧部1060が検索する際に参照される。
【0087】
尚、取得画像分類基準は、データ識別情報で識別される取得画像から画像認識処理により取得したテキスト情報を構成する1又は複数の単語、並びに取得画像が会議において投影された時間区間である投影区間を含む。
【0088】
尚、データ識別情報及び単語を登録するインデックスデータベース1013の有するテーブルには、重複するデータ識別情報を登録したレコードが登録されることはあるが、データ識別情報及び単語、並びにデータ識別情報及び投影区間の双方が重複するレコードは登録されない。
【0089】
ユーザ情報データベース1014は、閲覧部1060に接続している。
ユーザ情報データベース1014は、取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報を蓄積する。
【0090】
具体的には、ユーザ認証情報は、ユーザ識別情報とパスワードとを組合せた情報を言う。つまり、ユーザ情報データベース1014は、ユーザ識別情報とパスワードとを関連付けて同一レコードに記憶する。
ユーザ情報データベース1014は、閲覧部1060がユーザ認証を行う際に参照される。
【0091】
画像音声登録部1020は、音声画像取込装置150、アクセス情報データベース1011、音声画像データベース1012、及びテキスト抽出部1030に接続している。
【0092】
画像音声登録部1020は、音声画像取込装置150から、取得画像、画像取得時刻及び会場識別情報を関連付けた情報、取得音声、音声取得時刻及び会場識別情報を関連付けた情報、並びに取得映像、映像取得時刻及び会場識別情報を関連付けた情報を取得する。
【0093】
画像音声登録部1020は、取得した取得画像を基にサムネイルを作成する。
次に、画像音声登録部1020は、同一の画像取得時刻、映像取得時刻、及び音声取得時刻で関連付けられた取得音声、取得画像、及び取得映像を識別する情報であるデータ識別情報を生成する。
【0094】
その後、記憶部1010の所定のディレクトリの直下にデータ識別情報で表されるディレクトリを作成し、作成したディレクトリ内にデータ識別情報で識別される取得時刻で関連付けられた取得音声、取得画像、及び取得映像、並びに取得画像を基に作成されたサムネイルを保存する。
【0095】
つまり、画像音声登録部1020は、取得音声と音声取得時刻とを関連付け、取得画像と画像取得時刻とを関連付け、取得映像と映像取得時刻とを関連付け、かつ取得音声と取得画像と取得映像とを音声取得時刻、画像取得時刻、及び映像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部1010に登録する。
また、画像音声登録部1020は、取得画像と取得画像を基に作成されたサムネイルとを関連付けて記憶部1010に登録する。
【0096】
具体的には、画像音声登録部1020は、記憶部1010に保存された取得音声、取得画像、サムネイル及び取得映像は、それぞれ音声取得時刻、画像取得時刻、画像取得時刻及び映像取得時刻をタイムスタンプとする電子ファイルとして上記同一ディレクトリに関連付けて保存される。
【0097】
この構成によれば、前記画像音声登録手段はサムネイルと取得画像とを関連付けて記憶部に登録するため、サムネイルに基づいて取得画像を特定できる。
【0098】
次に、画像音声登録部1020は、取得した取得画像の画像取得時刻を含む開催時間区間、及び取得画像を取得した会場の会場識別情報を日時カラム、及び会議室IDカラムに蓄積するレコードを、表1に示すアクセス情報データベース1011の有するテーブルから検索する。
尚、上記の検索処理は、例えば、SQL等のSELECT文を作成してデータベースマネジメントシステムに実行させることで実現できる。
【0099】
次に、画像音声登録部1020は、検索したレコードが蓄積するアクセス制限情報を取得する。尚、検索条件に合致するレコードが存在しない場合には、アクセス制限情報はないものとする。つまり、全てのユーザに対してアクセスが許可される(又はされない)とする。
【0100】
その後、画像音声登録部1020は、生成したデータ識別情報と、作成したディレクトリと、取得した会場識別情報と、取得した画像取得時刻と、取得したアクセス制限情報と、を同一レコードに関連付けて登録する。
【0101】
尚、上記の登録処理は、例えば、SQL等のINSERT文を作成してデータベースマネジメントシステムに実行させることで実現できる。
【0102】
つまり、画像音声登録部1020は、アクセス制限情報とアクセス対象とされる取得画像とを関連付けて記憶部1010に登録する。
更に、画像音声登録部1020が取得画像に関連付けるアクセス制限情報は、後述するアクセス権付与部1050により記憶部1010に登録されたアクセス制限情報であって、取得画像を取得した時刻が属する開催時間区間に関連付けられたアクセス制限情報である。
【0103】
この構成によれば、画像音声登録手段は、アクセス情報登録手段により会議毎に登録されたアクセス制限情報を取得画像と関連付けて記憶部に登録するため、取得画像の数が増加したとしても一括にアクセス制限情報を定めることができる。よって一例として、取得画像毎にアクセス制限情報を個別に定めて登録する場合と比べて、取得画像の有する機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0104】
更にまた、画像音声登録部1020が取得画像に関連付けるアクセス制限情報は、後述するアクセス権付与部1050により記憶部1010に登録されたアクセス制限情報であって、取得画像を取得した会議の会場識別情報に関連付けられたアクセス制限情報でもある。
【0105】
この構成によれば、前記アクセス情報登録手段は、会議識別情報に対して開催時間区間のみならず会場識別情報をも関連付けて記憶部1010に登録する。よって、会議を開催した時間区間のみならず会議を開催した会場に基づいて会議を特定してアクセス制限情報を登録できる。
【0106】
また画像音声登録部1020は、取得画像と画像取得時刻と取得画像等を識別するデータ識別情報とを関連付けてテキスト抽出部1030へ送信する。
【0107】
ここで、図4を参照して、画像音声登録部1020の登録処理を説明する。図4は、画像音声登録部1020の登録処理の一例を表すフローチャートである。
【0108】
画像音声登録部1020は、画像取得時刻及び会場識別情報に関連付けられた取得画像等を取得する(ステップST001)。
具体例として、画像音声登録部1020は、画像取得時刻「2005年12月13日,13時5分12秒」及び会場識別情報「会議室A」に関連付けられた取得画像等を取得した場合について説明する。
【0109】
画像音声登録部1020は、ステップST001で取得した取得画像が取得された会議に関する情報がアクセス情報データベース1011に登録されているかを判断する(ステップST002)。画像音声登録部1020は、会議に関連付けられたアクセス制限情報がアクセス情報データベース1011に登録されていると判断する場合にはステップST003の処理を、そうでない場合にはステップST004の処理を実行する。
【0110】
具体的には、画像音声登録部1020は、表1に示すアクセス情報データベース1011の有するテーブルから画像取得時刻「2005年12月13日 13時5分12秒」を含む開催時間区間を日時カラムに蓄積し、かつ「会議室A」を会議室IDカラムに蓄積するレコードを検索する。画像音声登録部1020は、検索の結果、表1に示す会議識別情報をスケジュールIDカラムに蓄積するレコードを取得する。
【0111】
ステップST002において、画像音声登録部1020は、会議に関する情報がアクセス情報データベース1011に登録されていると判断した場合には、取得画像等とアクセス制限情報とを同一レコードに関連付けて音声画像データベース1012に登録する(ステップST003)。
【0112】
具体的には、画像音声登録部1020は、検索して取得したレコードがユーザIDカラムに蓄積するアクセス制限情報「P001、P003、P004」を取得する。
【0113】
その後、画像音声登録部1020は、取得画像等を識別する情報であるデータ識別情報「39」を生成する。また、画像音声登録部1020は、記憶部1010の所定のディレクトリ「http://aaa/data」の直下にデータ識別情報「39」で表されるディレクトリ「http://aaa/data/39」を作成し、作成したディレクトリ内に取得画像等及び取得画像を基に作成されたサムネイルを保存する。
【0114】
次に、画像音声登録部1020は、データ識別情報「39」と、ディレクトリ「http://aaa/data/39」と、会場識別情報「会議室A」と、画像取得時刻「2005年12月13日,13時5分12秒」と、アクセス制限情報「P001、P003、P004」と、を同一レコード関連付けて表2の最下行に登録する。
【0115】
ステップST002において、画像音声登録部1020は、会議に関する情報がアクセス情報データベース1011に登録されていないと判断した場合には、取得画像等のみを同一レコードに関連付けてを音声画像データベース1012に登録する(ステップST004)。
【0116】
具体的には、画像音声登録部1020は、制御情報を空文字「""」又はNULL文字として、データ識別情報「39」と、ディレクトリ「http://aaa/data/39」と、会場識別情報「会議室A」と、画像取得時刻「2005年12月13日,13時5分12秒」と、を同一レコードに関連付けて登録する。
【0117】
ステップST003又はステップST004を実行した後、画像音声登録部1020は、処理を終了する。
【0118】
ここで、図2に戻り、情報処理装置100の構成について説明する。
テキスト抽出部1030は、例えば、OCR(Optical Character Reader)装置等で構成される。テキスト抽出部1080は、画像音声登録部1020及び分類基準登録部1040に接続している。
【0119】
テキスト抽出部1030は、画像音声登録部1020から取得画像、画像取得時刻、及び取得画像等を識別するデータ識別情報を関連付けて取得する。
【0120】
テキスト抽出部1030は、取得した取得画像に対して文字認識処理を実施して抽出されたテキスト情報を取得する。その後、テキスト抽出部1030は、取得した取得画像と画像取得時刻とテキスト情報とデータ識別情報とを関連付けて分類基準登録部1040へ送信する。
【0121】
分類基準登録部1040は、テキスト抽出部1030及びインデックスデータベース1013に接続している。
分類基準登録部1040は、テキスト抽出部1030から取得画像と取得画像等を識別するデータ識別情報と取得画像から抽出されたテキスト情報とを関連付けて取得する。
【0122】
分類基準登録部104は、取得したテキスト情報に対して形態素解析により単語を抽出し、特に英語表記された文字列の場合には、空白部分で分割する等して文字列を抽出して単語を抽出する。
【0123】
また、分類基準登録部1040は、特定の取得画像の画像取得時刻と、その時刻の後であり、かつ直近の他の取得画像の画像取得時刻と、で区切られる時間区間であり、かつ取得画像が会議において投影された時間区間である投影区間を算出する。
【0124】
その後、分類基準登録部1040は、抽出した単語及び算出した投影区間を取得画像分類基準として、取得画像分類基準と取得したデータ識別情報とを関連付けてインデックスデータベース1013へ登録する。
【0125】
つまり、取得画像等はデータ識別情報に関連付けて記憶部1010の音声画像データベース1012に登録されているので、分類基準登録部1040は、取得画像分類基準とデータ識別情報とを関連付けることで、取得画像分類基準と取得画像等とを、関連付けて記憶部1010に登録できる。
【0126】
この構成によれば、分類基準登録手段は、取得画像と取得画像から文字認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語とを関連付けて記憶部に登録するため、取得画像を取得画像の表現する特定の単語に基づいて分類できる。
【0127】
またこの構成によれば、分類基準登録手段は、投影区間と取得画像とを関連付けて記憶部に登録するため、特定の時刻に会議において投影されていた画像を知ることができるだけでなく、逆に特定の取得画像の投影されていた時間区間を知ることができる。
【0128】
アクセス権付与部1050は、アクセス情報データベース1011に接続している。
アクセス権付与部1050は、入出力制御部1070を介して表示装置170等にアクセス設定画面FASを表示させる。アクセス設定画面FASとは、ユーザがアクセス制限情報等を設定する際に表示される画面である。
【0129】
また、アクセス権付与部1050は、入出力制御部1070を介して、ユーザが入力装置160等を操作して入力したアクセス制限情報等を取得する。
【0130】
その後、アクセス権付与部1050は、会議識別情報と開催時間区間と会場識別情報と会議において取得された取得画像に対するアクセス制限情報とを同一レコードに関連付けて登録する。
【0131】
ここで、図5を参照して、実施例1において表示装置170等が表示するアクセス設定画面FASについて説明する。図5は、実施例1において表示装置170等が表示するアクセス設定画面FASの一例を表す図である。
【0132】
アクセス設定画面FASは、設定アクセス権限領域AA、アクセス権限付与ボタンBTA、及び設定クリアボタンBTCを有している。
設定アクセス権限領域AAは、入力装置160等で入力されたアクセス制限情報及び会議の書誌的情報を表示する領域である。
【0133】
アクセス権限付与ボタンBTAは、設定アクセス権限領域AAに表示された情報をアクセス情報データベース1011に登録することをアクセス権付与部1050に命令ずる信号を、入力装置160等により入力できることを表すボタン表示である。
【0134】
設定クリアボタンBTCは、入力装置160等で入力されたアクセス制限情報及び会議の書誌的情報を取消すことを命令ずる信号を、入力装置160等により入力できることを表すボタン表示である。
【0135】
設定アクセス権限領域AAは、開始日付テキストボックスグループGD、開始時刻グループGT、場所テキストボックスTBA、及びアクセス制限情報メモボックスMACを有する。
【0136】
開始日付テキストボックスグループGDは、ユーザが入力装置160等を操作することで入力した会議の開始日付を表示する。
開始時刻グループGTは、ユーザが入力装置160等を操作することで入力した会議の開始時刻及び終了時刻(つまり開催時間区間)を表示する。
【0137】
場所テキストボックスTBAは、ユーザが入力装置160等を操作することで入力した会議の開催場所の会場識別情報を表示する。
アクセス制限情報メモボックスMACは、ユーザが入力装置160等を操作することで入力したアクセス制限を表示する。
【0138】
尚、アクセス権付与部1050及び閲覧部1060が表示装置170等に表示させるアクセス設定画面FAS、後述するログイン画面FLG、閲覧画面FV、及びアクセス権変更画面FAGの画面形状及び動作機能は、例えば、HTML(HyperText Markup Language )等の構造化言語を用いて記述されたソースコードによって予め定められており、かつインタネットエクスプローラ等のウェブ・ブラウザにより、ソースコードに基づいた画面形状及び動作機能が実現される。
【0139】
この構成によれば、HTML等の構造化言語は、一般にテキスト文字列と単純なタグとを用いて画面形状及び機能を記述できるため、一例として、ホストにおいて表示された画面表示の一部又は全部をクライアントへ送信するVNC(Virtual Network Computing)プロトコルを用いる場合と比べて、サーバ・クライアント間の通信量を軽減できる。よって、情報処理装置100は、ネットワーク300を介した遠隔端末装置200へ、画面形状及びその機能を遅延が少なく送信及び提供できる。
【0140】
上記実施形態では、検索結果関連情報は構造化文書のHTML文書である場合について説明したが、これにこれに限定されるわけではなく、例えば、XML(eXtensible Markup Language)、SGML(Standard Generalized Markup Language)、Tex、POD、RD、又は、reStructuredTextである構成を採用することも可能である。
【0141】
ここで、図6を参照して、アクセス権付与部1050の行なう登録処理について説明する。図6は、アクセス権付与部1050の行なう登録処理の一例を表すフローチャートである。
【0142】
先ず、ユーザは、例えば、キーボード等の入力装置160等を操作することで、会議の書誌的情報及びアクセス制限を直接に文字入力する。
【0143】
次に、アクセス権付与部1050は、入出力制御部1070を介して入力装置160等により入力された書誌的情報及びアクセス制限を取得する(ステップST101)。
【0144】
その後、ユーザは、図示は省略するが例えば、マウスポインタをアクセス権限付与ボタンBTAに合わせた後にクリック等して信号を入力する。
【0145】
また、アクセス権付与部1050は、入出力制御部1070を介して入力装置160等から入力された書誌的情報及びアクセス制限をアクセス情報データベース1011に登録することを命令ずる信号を取得する(ステップST102)。
【0146】
次に、アクセス権付与部1050は、ステップST101で取得した書誌的情報に含まれる会場識別情報が完全に一致し、かつ開催時間区間がお互いに一部又は全部一致するレコードが、アクセス情報データベース1011に既に登録されているか否かを判断する(ステップST103)。そのようなレコードが既に登録されている場合にはステップST104を、そうでない場合にはステップST105の処理を実行する。
【0147】
ステップST103において、アクセス権付与部1050は、会場識別情報が完全に一致し、かつ開催時間区間がお互いに一部又は全部一致するレコードが既に登録されていないと判断した場合には、ステップST101で取得した書誌的情報及びアクセス制限を関連付けてアクセス情報データベース1011に登録する(ステップST104)。
【0148】
ステップST103において、アクセス権付与部1050は、会場識別情報が完全に一致し、かつ開催時間区間がお互いに一部又は全部一致するレコードが既に登録されていると判断した場合には、エラーメッセージを表示装置170等に表示するよう制御する(ステップST105)。
【0149】
ステップST104及びステップST105を実行した後、アクセス権付与部1050は、処理を終了する。
【0150】
上記実施例において、書誌的情報及びアクセス制限は、ユーザがキーボード等を操作することで直接に文字入力される場合について説明したが、これに限定される訳ではい。設定アクセス権限領域AAが、選択可能な書誌的情報及びアクセス制限を選択肢として有するプルダウンメニュー又はリストボックスを有し、ユーザがキーボード又はマウス等を操作してプルダウンメニュー又はリストボックスの選択肢を選択することで、書誌的情報及びアクセス制限が選択入力される構成を採用できる。
【0151】
また上記実施例において、ユーザは会場識別情報を入力装置160等により入力し、アクセス権付与部1050は入力された会場識別情報をアクセス情報データベース1011に登録する場合について説明したが、これに限定される訳ではなく、音声画像取込装置150の設置される会議の会場が唯一つである場合には、ユーザは会場識別情報を入力せず、アクセス権付与部1050は会場識別情報をアクセス情報データベース1011に登録しない、又はデフォルトの会場識別情報を登録する構成を採用できる。
【0152】
ここで、図2に戻り、情報処理装置100の構成について引き続き説明する。
閲覧部1060は、音声画像データベース1012、インデックスデータベース1013、ユーザ情報データベース1014、及び入出力制御部1070に接続している。
【0153】
閲覧部1060は、ユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する機能である認証機能を提供する。
ここで、図7を参照して閲覧部1060が認証機能を提供する際に、入出力制御部1070を介して表示装置170等に表示させる認証画面について説明する。図7は、表示装置170等が表示する認証画面の一例を説明するための図である。
【0154】
図7の認証画面は、ログイン画面FLGと言う。ログイン画面FLGは、ユーザIDテキストボックスTBIDとパスワードテキストボックスTBPDとを有している。
【0155】
ユーザIDテキストボックスTBIDは、認証を求めるユーザが、入力装置160等を操作して入力したユーザ識別情報を表示する。
パスワードテキストボックスTBPDは、認証を求めるユーザが、入力装置160等を操作して入力したパスワードの文字数をアスタリスク「*」の数で表示する。
【0156】
また、図2に戻り、情報処理装置100の構成について引き続き説明する。尚、閲覧部1060が、認証機能を実現するための認証処理については後述する。
【0157】
閲覧部1060は、検索機能をも有する。検索機能とは、画像音声登録部1020が記憶部1010の音声画像データベース1012に登録した取得画像、取得音声、取得映像、及びサムネイルを検索する機能である。
【0158】
閲覧部1060は、認証されたユーザがアクセスを許可された取得画像をアクセス制限情報に基づいて音声画像データベース1012から検索する。また、閲覧部1060は、取得画像分類基準に基づいて作成した検索条件に基づいて取得画像を検索する。
【0159】
その後、閲覧部1060は、検索した取得画像に関連付けられたサムネイルを入出力制御部1070を介して表示装置170等に一覧表示するよう制御する。
【0160】
ここで、図8を参照して閲覧部1060が入出力制御部1070を介して表示装置170等にサムネイルを表示せる際に表示される閲覧画面FVについて説明する。図8は、実施例1において表示装置170等が表示する閲覧画面FVの一例を説明するための図である。
【0161】
閲覧画面FVは、検索ワードテキストボックスTBW、検索ボタンBTS、及びサムネイルページコントロールPCを有する。
検索ワードテキストボックスTBWは、ユーザが入力装置160等を操作して入力した検索キーワードを表示する。
検索ボタンBTSは、検索ワードテキストボックスTBWに表示された検索キーワードに基づいて検索条件を生成し、生成した検索条件に従って検索を行なうよう閲覧部1060へ命じる信号を入力できる事を表すボタン表示である。
【0162】
サムネイルページコントロールPCは、閲覧部1060の検索した取得画像に関連付けられたサムネイル等を、取得画像を取得した会議の会場毎に表示する。
【0163】
サムネイルページコントロールPCは、会場毎にサムネイル等を分類して表示するページを有する。更に、サムネイルページコントロールPCは、ページ毎に1つの場所タブTCを有し、ユーザがマウスポインタを場所タブTCに合わせクリックする等して選択することで、選択された場所タブTCに対応するページが表示される。
【0164】
具体的には、図8においては、サムネイルページコントロールPCは、「会議室A」及び「会議室B」と表示する場所タブTCを有し、「会議室A」と表示する場所タブTCに対応したページは、会場識別情報「会議室A」で識別される会議の会場で取得されたサムネイルを表示する。
【0165】
サムネイルページコントロールPCの有するページはそれぞれ書誌情報表示領域AB、及びサムネイル表示領域ASを有する。
書誌情報表示領域ABとサムネイル表示領域ASの下に表示されるサムネイル表示領域ASとは、それぞれ対となっている。
【0166】
つまり、サムネイル表示領域ASは、閲覧部1060の検索した取得画像に関連付けられたサムネイルSNを一覧表示する。また、書誌情報表示領域ABは、書誌情報表示領域ABの下に表示されたサムネイル表示領域ASの表示するサムネイルSNを取得した会議の書誌的情報を表示する。
【0167】
尚、対となった書誌情報表示領域ABとサムネイル表示領域ASとは、まったく表示されない、若しくは1対又は複数が対表示される。
更に、複数の書誌情報表示領域ABとサムネイル表示領域ASとの対は、同一ページにおいて、表示対象とする会議の開始時刻が早い順、又は遅い順に上から表示される。
【0168】
尚、ページ内に全ての書誌情報表示領域ABとサムネイル表示領域ASとを表示するスペースが存在しない場合には、ページは、スクロールバーSCを表示して書誌情報表示領域ABとサムネイル表示領域ASとをスクロール表示する。
【0169】
書誌情報表示領域ABは、開始日付テキストボックスTBD及び開始時刻テキストボックスTBTを有する。
開始日付テキストボックスTBDは、直下に表示されたサムネイル表示領域ASに表示されたサムネイルを取得した会議の開始日付を表示する。開始時刻テキストボックスTBTは、同様に会議の開始時刻を表示する。
【0170】
ここで、図9を参照して、閲覧部1060が認証機能を提供する際に実行する処理である認証処理について説明する。図9は、閲覧部1060の実行する認証処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0171】
先ず、閲覧部1060は、ログイン画面FLGを表示するよう、入出力制御部1070を介して表示装置170等を制御する(ステップST201)。
【0172】
次に、閲覧部1060は、入出力制御部1070を介して入力装置150等からユーザ識別情報を取得する(ステップST202)。また、閲覧部1060は、入力装置150等からパスワードを取得する(ステップST203)。
【0173】
その後、閲覧部1060は、ステップST202及びステップST203で取得したユーザ識別情報を基に、ユーザ情報データベース1014を検索し、検索したレコードのユーザ識別情報と関連付けて蓄積されたパスワードを取得する(ステップST204)。
その後、検索したレコードに蓄積されたパスワードと、ステップST203で取得したパスワードと、が一致するかを判断する(ステップST205)。パスワードが一致すると判断する場合にはステップST206の処理を、そうでない場合にはステップST201に戻り上記処理を繰り返す。
【0174】
ステップST205において、閲覧部1060は、パスワードが一致すると判断した場合には、ステップST202で取得したユーザ識別情報で識別されるユーザがアクセスを許可される条件を満たすアクセス制限情報を蓄積するレコードを、音声画像データベース1012から検索する。
【0175】
具体的には、閲覧部1060は、カンマで区切られてアクセス制限情報に記載された1又は複数のユーザ識別の内に、ステップST202で取得したユーザ識別情報を含むアクセス制限情報を蓄積するレコードを、音声画像データベース1012から検索する。
【0176】
尚、何も記述されて無い(空文字又はNULL文字が登録されている)アクセス制限情報は、何人もアクセス可能であることを表すとし、何も記述されて無いアクセス制限情報を蓄積するレコードをも音声画像データベース1012から検索する構成を採用できる。
【0177】
次に、閲覧部1060は、検索したレコードから取得画像と、取得画像に基づいて作成されたサムネイルと、を関連付けて保存したディレクトリを取得し、取得したディレクトリを基にサムネイルを取得する(ステップST206)。
【0178】
最後に、閲覧部1060は、取得したサムネイルを一覧表示するように入出力制御部1070を介して表示装置170等を制御する(ステップST207)。
【0179】
具体的には、閲覧部1060は、図8に示した閲覧画面FVを表示するよう表示装置170等を制御する。尚、取得したサムネイルは、取得した会議の会場識別情報毎に異なったページに表示され、かつ会議の開始時刻毎に異なったサムネイル表示領域ASに、会議の開始時刻の早い順又は遅い順に一覧表示される。
【0180】
この構成によれば、表示手段は、認証されたユーザが検索した取得画像に基づいて生成されたサムネイルを一覧表示するため、一見して所望の取得画像を特定できる。
またこの構成により、認証されたユーザ毎に、表示装置170等に表示するサムネイル等の情報を制限できる。
【0181】
尚、閲覧部1060が上記ステップST201ないしステップST205の処理を実行することで認証手段が実現される。
【0182】
この構成によれば、認証手段はユーザ認証情報に基づいてユーザ認証し、画像音声登録手段は取得画像とアクセス制限情報とを関連付けて記憶部に登録するので、認証されたユーザがアクセスを許可される取得画像を、ユーザ認証情報と登録されたアクセス制限情報とに基づいて特定できる。よって、ユーザはユーザ認証情報のみを管理すればよく、一例として、会議毎に異なるパスワードを発行する場合と比べて、異なる複数のパスワードを管理する負担を軽減できる。
また、ユーザのアクセスできる画像の管理をアクセス制限情報により一元管理できるため、ユーザの役職の変更等により生じるアクセス権限の変更に柔軟に対応できる。
【0183】
ここで、図10を参照して、閲覧部1060が検索機能を提供する際に実行する処理である検索処理について説明する。図10は、閲覧部1060の実行する検索処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0184】
先ず、閲覧部1060は、閲覧画面FVを表示するよう表示装置170等を制御している。
次に、閲覧部1060は、入出力制御部1070を介して入力装置150等から検索キーを取得する(ステップST301)。また、閲覧部1060は、入力装置150等から検索を行なうよう命じる信号を受信する。
【0185】
その後、閲覧部1060は、閲覧画面FVのサムネイルページコントロールPCが表示しているページが表示している会場識別情報を取得する。
【0186】
次に、閲覧部1060は、ステップST301で取得した検索キーに基づいて検索条件を作成し、検索条件に合致するレコードをインデックスデータベース1013から取得する(ステップST302)。
【0187】
具体的には、閲覧部1060は、ステップST301で取得した検索キーが時刻表記された文字列である場合には、検索キーを含む投影区間を蓄積したレコードを検索するための検索条件を生成して検索する。
【0188】
又は、閲覧部1060は、ステップST301で取得した検索キーが時刻表記でない文字列である場合には、検索キーを含む単語、又は検索キーと完全に一致する単語を蓄積したレコードを検索するための検索条件を生成して検索する。
【0189】
つまり、閲覧部1060の検索機能は、取得画像分類基準に基づいて取得画像を検索する。
【0190】
この構成によれば、検索手段は、取得画像から文字認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語に基づいて取得画像検索できるため、取得画像に記載された単語を手がかりとして取得画像を検索できる。
【0191】
その後、閲覧部1060は、検索したレコードの蓄積するデータ識別情報を取得する(ステップST303)。
次に、閲覧部1060は、ステップST303で取得したデータ識別情報をデータIDカラムに蓄積し、かつ検索を行なっているユーザがアクセスを許可される条件を記述したアクセス制限情報をユーザIDカラムに蓄積するレコードを検索する。
つまり、閲覧部1060は、認証されたユーザがアクセスを許可された取得画像をアクセス制限情報に基づいて検索する。
【0192】
次に、閲覧部1060は、検索したレコードから取得画像と、取得画像に基づいて作成されたサムネイルと、を関連付けて保存したディレクトリを取得し、取得したディレクトリを基にサムネイルを取得する(ステップST304)。
その後、閲覧部1060は、ステップST304で取得したサムネイルを一覧表示するように入出力制御部1070を介して表示装置170等を制御する(ステップST305)。
【0193】
具体的には、閲覧部1060は、図8に示した閲覧画面FVを表示するよう表示装置170等を制御する。
取得したサムネイルは、取得した会議の会場識別情報毎に異なったページに表示され、かつ会議の開始時刻毎に異なったサムネイル表示領域ASに、会議の開始時刻の早い順又は遅い順に一覧表示される。
【0194】
尚、閲覧部1060が上記ステップST301ないしステップST303の処理を実行することで検索手段が実現される。
【0195】
また、例えば、ユーザが、入力装置160等を操作してマウスポインタを閲覧画面FVに表示されたサムネイルSNに合わせてクリック等することで、入力装置160等は、閲覧画面FVに表示されたサムネイルSNを選択する信号を閲覧部1060に送信する。
【0196】
次に、閲覧部1060は、サムネイルSNを選択する信号を受信し、選択されたサムネイルに関連付けられた取得画像、取得音声、及び取得映像の保存ディレクトリ、並びに画像取得時刻、音声取得時刻、及び映像取得時刻を音声画像データベース1012から取得する。
【0197】
その後、取得したディレクトリから取得画像、取得音声、及び取得映像を参照する。
次に、参照した取得画像及び取得映像を、画像取得時刻及び映像取得時刻に基づいてそれぞれ同期して表示するよう表示装置170等を制御し、かつ参照した取得音声を、音声取得時刻に基づいて表示装置170等の表示する取得画像及び映像取得時刻と、同期して出音するよう出音装置180等を制御する。
【0198】
つまり、表示装置170等は、閲覧部1060の検索機能により検索された取得画像又は取得映像を表示する。
【0199】
この構成によれば、検索手段は、取得画像分類基準のみならずアクセス制限情報、及び認証されたユーザのユーザ認証情報にも基づいて検索するため、ユーザが閲覧を要求し、かつアクセスを許可される画像のみを検索できる。よって、ユーザはユーザ認証情報のみを管理すればよく、一例として、会議毎に異なるパスワードを発行する場合と比べて、異なる複数のパスワードを管理する負担を軽減しながらも、複数の会議において取得された画像を検索できる。
【0200】
特に、出音装置180等は、表示装置170等に表示する取得画像の投影区間において取得された取得音声を、表示装置170等の表示する取得画像と同期させて出音する。
【0201】
この構成によれば、出音手段は、記憶部に登録された音声を表示部に表示される取得画像と時刻に基づいて同期させて出音するため、会議に出席しなかった者や会議の内容を再確認しようとする者等が会議の内容を容易に参照できる。
【0202】
閲覧部1060は、更に、既に設定されたアクセス制限情報を取得画像毎に変更できるアクセス権変更機能をも提供する。アクセス権変更機能とは、取得画像に関連付けて記憶部1010の音声画像データベース1012に登録されたアクセス制限情報を、入力装置160等により入力されたアクセス制限情報で変更登録する機能を言う。
【0203】
ここで、図11を参照して閲覧部1060がアクセス権変更機能を提供する際に、表示装置170等に表示するよう制御するアクセス権変更画面FAGについて説明する。図11は、表示装置170等が表示するアクセス権変更画面FAGの一例を説明するための図である。
【0204】
アクセス権変更画面FAGは、サムネイルSN、アクセス制限情報メモボックスMAC、設定クリアボタンBTC、及びアクセス権限変更ボタンBTGを有する。
【0205】
サムネイルSNは、変更対象とするアクセス制限情報と関連付けて登録された取得画像のサムネイルである。
アクセス制限情報メモボックスMACは、ユーザが入力装置160等により入力した新たなアクセス制限情報を表示する。
尚、アクセス制限情報メモボックスMACは、デフォルトでは、音声画像データベース1012に既に登録されている(つまり、更新登録前の)アクセス制限情報を表示する。
【0206】
設定クリアボタンBTCは、入力装置160等で入力されたアクセス制限情報を取消すことを命令ずる信号を、入力装置160等により入力できることを表すボタン表示である。
アクセス権限変更ボタンBTGは、アクセス制限情報メモボックスMACに表示された情報をアクセス制限情報で、音声画像データベース1012に登録されているアクセス制限情報を更新登録するよう閲覧部1060に命令ずる信号を、入力装置160等により入力できることを表すボタン表示である。
【0207】
ここで、図12を参照して、閲覧部1060がアクセス権変更機能を提供するために実行する処理について説明する。図12は、閲覧部1060が実行するアクセス権変更処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0208】
先ず、取得画像のアクセス制限情報を変更する権限を有するスーパユーザが、例えば、入力装置160等を操作してマウスポインタを、閲覧画面FVに表示されたサムネイルSNに合わせて右クリックする。
【0209】
これにより入力装置160等は、プルダウンメニューを表示するよう閲覧部1060へ信号を入力する。
【0210】
次に、プルダウンメニューの表示を求める信号を閲覧部1060が受信する(ステップST401)。
その後、閲覧部1060は、プルダウンメニューを表示するよう表示装置170等を制御する(ステップST402)。
【0211】
その後、スーパユーザが、例えば、入力装置160等を操作してプルダウンメニューのメニューの1つを選択する。
これにより、入力装置160等は、アクセス権変更画面FAGの表示を要求する信号、及び表示装置170等の表示するサムネイルを選択する選択信号を閲覧部1060通知する。
【0212】
その後、閲覧部1060は、アクセス権変更画面FAGの表示を求める信号を受信する(ステップST403)。
また、閲覧部1060は、アクセス権変更画面FAGを表示するよう表示装置170等を制御する(ステップST404)。
【0213】
次に、ユーザは、アクセス権変更画面FAGを参照しながら入力装置160等を操作する。これにより、入力装置160等は、アクセス制限情報、及び更新登録を命令ずる信号を入力する。
【0214】
その後、閲覧部1060は、新たに入力装置160等で入力されたアクセス制限情報を取得する(ステップST405)。
また、閲覧部1060は、入力装置160等から更新登録を命令ずる信号を受信する(ステップST406)。
【0215】
次に、閲覧部1060は、ステップST403で受信した選択信号から選択されたサムネイルSNを特定し、特定したサムネイルSNに関連付けて既に登録されているアクセス制限情報を、入力装置160等から取得したアクセス制限情報で更新登録する(ステップST407)。
【0216】
その後、閲覧部1060は、アクセス権変更画面FAGを閉じるように表示装置170等を制御する(ステップST408)。その後、閲覧部1060は、処理を終了する。
【0217】
この構成によれば、アクセス情報変更登録手段は、一旦登録されたアクセス制限情報を変更登録するため、一例として、ユーザの役職の変更等により生じるユーザのアクセス権限の変更に対応できる。
【0218】
尚、閲覧部1060が上記ステップST401ないしステップST408の処理を実行することでアクセス情報更新登録手段が実現される。
【0219】
またこの構成によれば、アクセス情報変更登録手段は、アクセス制限情報が関連付けられた取得画像単位でアクセス制限情報を変更登録できるため、一例として、会議後に公然と知られるに至った情報のみを含む取得画像のアクセス制限を解除できる。
また特に、デフォルトでは常に取得画像へのアクセスを制限するため、アクセス制限情報の設定をしなくとも取得画像等の情報が漏洩することがない。よって、取得画像の有する機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0220】
ここで、図2に戻り、情報処理装置100の構成について説明する。
入出力制御部1070は、アクセス権付与部1050、閲覧部1060、第1入力装置160、第1表示装置170、第1出音装置180、及び通信部1080に接続している。
【0221】
入出力制御部1070は、第1入力装置160又は通信部1080から入力されたアクセス制限情報、検索キー及び各種信号等を、アクセス権付与部1050又は閲覧部1060へ送信する。逆に、アクセス権付与部1050又は閲覧部1060から取得した制御情報を、第1表示装置170、第1出音装置180、及び通信部1080へ送信する。
【0222】
通信部1080は、例えば、ネットワークアダプタ等で構成され、入出力制御部1070及びネットワーク300に接続している。通信部1080は、ネットワーク300を通じて端末装置200から入力されたアクセス制限情報、検索キー及び各種信号等を、入出力制御部1070へ送信する。逆に、入出力制御部1070から取得した制御情報を、ネットワーク300を通じて端末装置200へ送信する。
【0223】
上記実施形態では、画像音声登録部1020は、アクセス権付与部1050によりアクセス情報データベース1011に登録されたアクセス制限情報と、取得画像と、を関連付けて音声画像データベース1012に登録するとして説明した。
しかしこれに限定されるわけではなく、例えば、アクセス権付与部1050及びアクセス情報データベース1011を有さず、画像音声登録部1020は、取得画像と、全てのユーザが取得画像へのアクセスを常に許可されないとするアクセス制限情報と、を関連付けて登録する構成を採用できる。
【0224】
この構成によれば、デフォルトでは常に取得画像へのアクセスを制限し、閲覧部1060のアクセス権変更機能のみが、取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報、又はユーザグループ識別情報をアクセス制限情報に追加して変更登録するため、アクセス制限情報の設定をしなくとも取得画像等の情報が漏洩することがない。よって、取得画像の有する機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0225】
本実施例においては、第1入力装置160及び第2入力装置210が入力手段に相当し、第1表示装置170及び第2表示装置が表示手段に相当し、第1出音装置180及び第2出音装置230が出音手段に相当し、画像音声登録部1020が画像音声登録手段に相当し、分類基準登録部1040が分類基準登録手段に相当し、アクセス権付与部1050がアクセス情報登録手段に相当し、閲覧部1060が実行するステップST201ないし205の処理により認証手段が実現され、かつ閲覧部1060が実行するステップST301ないし304の処理により検索手段が実現され、閲覧部1060が実行するステップST401ないし408の処理によりアクセス情報変更登録手段が実現される。
る。
【実施例2】
【0226】
以下、本発明の第2の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第2の実施形態は、ユーザの属するグループを識別する情報によってアクセス制限情報を表現する実施例である。
【0227】
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同一構成及び機能を有する。よって、第1の実施形態との差異についてのみ説明する。
【0228】
アクセス制限情報は、取得画像に対してアクセスを許可される複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報、又は取得画像に対してアクセスを拒否される1又は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報のいずれか一方を表す点で、第1の実施例と異なる。尚、ユーザグループを識別する情報を以下単に、ユーザグループ識別情報と言う。
【0229】
尚、グループとは、例えば、全社員、営業部、開発部、プロジェクトチーム等の会社組織における役職、所属、又は任務等で分類されるグループを言う。
【0230】
この構成によれば、アクセス制限情報は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報で表されるため、取得画像へのアクセスが許可されるユーザをユーザグループの識別情報により一括に特定できる。よって、取得画像に含まれる機密情報を管理する管理者の労力を軽減できる。
【0231】
上記実施形態では、アクセス制限情報は、ユーザグループを識別する情報である場合についてついて説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、部課名等のユーザグループ名であり、ユーザ情報データベース1014にユーザグループ識別情報とユーザグループ名とを関連付けて同一レコードに予め登録しておき、ユーザグループ名とユーザグループ識別情報とを1対1に対応付ける構成を採用できる。
【0232】
また、ユーザ情報データベース1014には、ユーザグループ識別情報とユーザグループに属するユーザのユーザ識別情報とを関連付けて登録してある。よって、閲覧部1060は、ユーザグループ識別情報を記述したアクセス制限情報に基づいてアクセスが許可又は拒否されるユーザを特定する。
【0233】
ここで、図13を参照して第2の本実施例において表示装置160等に表示されるアクセス設定画面FASについて説明する。図13は、実施例2において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【0234】
アクセス設定画面FASのアクセス制限情報メモボックスMACには、入力装置160等により入力された取得画像へのアクセスが許可される又は許可されないユーザグループが表示される点で、第1の実施例と異なる。
【0235】
次に、アクセス情報データベース1011の有するテーブルであって、アクセス権付与部1050によりアクセス制限情報及び会議の書誌的情報を登録されるテーブルを以下の表3に示す。
【0236】
【表3】

【0237】
表3は、第1の実施例と同様に、スケジュールIDカラム、日時カラム、会議室IDカラム、及びユーザIDカラムを有している。
しかし、ユーザIDカラムに蓄積されるアクセス制限情報は、ユーザ識別情報をCSV(Comma Separated Values)形式で連結した文字列ではなく、ユーザグループ識別情報をCSV(Comma Separated Values)形式で連結した文字列である点で第1の実施例と異なる。
【0238】
次に、音声画像データベース1012の有するテーブルであって、画像音声登録部1020によりアクセス制限情報及び取得画像等の保存ディレクトリ等を登録されるテーブルを以下の表4に示す。
【0239】
【表4】

【0240】
表4は、第1の実施例と同様に、データIDカラム、保存先URLカラム、場所名カラム、日時カラム、及びユーザIDカラムを有している。
しかし、ユーザIDカラムに蓄積されるアクセス制限情報は、ユーザ識別情報をCSV(Comma Separated Values)形式で連結した文字列ではなく、ユーザグループ識別情報をCSV(Comma Separated Values)形式で連結した文字列である点で第1の実施例と異なる。
【実施例3】
【0241】
以下、本発明の第3の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第3の実施形態は、取得画像、取得音声、又は取得映像の内容を開示することが許される範囲である開示可能範囲をアクセス制限情報に含む実施例である。
【0242】
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同一構成及び機能を有する。よって、第1の実施形態との差異についてのみ説明する。
【0243】
アクセス制限情報は、開示可能範囲をアクセス制限情報に含む点で、第1の実施例と異なる。
尚、開示可能範囲とは、例えば、「全公開」、「社内」、又は「部内」等の文字列で表される。
【0244】
具体的には、開示可能範囲は、いかなるグループに属するユーザに対して又はそれ以外に対して、取得画像、取得音声、又は取得映像の内容を公開することが許可されていることを表す。グループは、例えば、ユーザの属する会社組織、役職、所属、又は任務等に基づいて分類される。
【0245】
尚、開示可能範囲に属しないユーザのユーザ識別情報が、取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報としてアクセス制限情報に記載されることはない。
【0246】
この構成によれば、画像音声登録手段は、取得画像と開示可能範囲とを関連付けて記憶部に登録するため、取得画像の開示可能範囲を容易に知ることができる。
【0247】
ここで、図14を参照して第3の本実施例において表示装置160等に表示されるアクセス設定画面FASについて説明する。図14は、実施例3において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【0248】
アクセス設定画面FASの設定アクセス権限領域AAは、範囲テキストボックスTBRを有する点で第1の実施例と異なる。
範囲テキストボックスTBRは、入力装置160等により入力された開示可能範囲を表示する。
【0249】
アクセス権付与部1050は、入力装置160等により開催時間区間、会場識別情報、及び取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報の他に、開示可能範囲を入力され、かつアクセス情報データベース1011にそれら情報を関連付けて登録する点で、第1の実施例と異なる。
【0250】
次に、アクセス情報データベース1011の有するテーブルであって、アクセス権付与部1050によりアクセス制限情報及び会議の書誌的情報を登録されるテーブルを以下の表5に示す。
【0251】
【表5】

【0252】
表5は、スケジュールIDカラム、日時カラム、会議室IDカラム、及びユーザIDカラム、の他に開示範囲カラムを有している点で第1の実施例と異なる。
表5の有するレコードは、開示範囲カラムに開示可能範囲を蓄積する。
【0253】
次に、音声画像データベース1012の有するテーブルであって、画像音声登録部1020によりアクセス制限情報及び取得画像等の保存ディレクトリ等を登録されるテーブルを以下の表6に示す。
【0254】
【表6】

【0255】
表6は、データIDカラム、保存先URLカラム、場所名カラム、日時カラム、及びユーザIDカラム、の他に開示範囲カラムを有している点で実施例1と異なる。尚、表6の有するレコードは、開示範囲カラムに開示可能範囲を蓄積する。
【0256】
次に、図15を参照して第3の実施例において表示装置160等にされる閲覧画面FVについて説明する。図15は、実施例3において表示装置160等が表示する閲覧画面FVの一例を説明するための図である。
【0257】
サムネイルページコントロールPCの有するページはそれぞれ書誌情報表示領域AB、及びサムネイル表示領域AS、の他に開示範囲表示領域ADを有する点で第1の実施例と異なる。
書誌情報表示領域AB、書誌情報表示領域ABの下に表示される開示範囲表示領域AD、及び開示範囲表示領域ADの下に表示されるサムネイル表示領域ASとは、それぞれ対となっている。
【0258】
つまり、サムネイル表示領域ASは閲覧部1060の検索した取得画像に関連付けられたサムネイルを一覧表示し、書誌情報表示領域ABは書誌情報表示領域ABの下に表示されたサムネイル表示領域ASに表示されたサムネイルを取得した会議の書誌的情報を表示し、かつ開示範囲表示領域ADはサムネイルを作成する基礎とした取得画像の開示可能範囲、及び取得画像にアクセスが許されたユーザのユーザ識別情報をCSV(Comma Separated Values)形式で表示する。
【0259】
この構成によれば、表示手段は、取得画像の開示可能範囲を表示する。よって、ユーザは、取得画像の開示可能範囲を容易に知ることができる。
【実施例4】
【0260】
以下、本発明の第4の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第4の実施形態は、取得画像に対するアクセスを許可するか否かを表すアクセス許否情報、及びアクセス許否情報の有効期間を含む実施例である。
【0261】
本発明の第4の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同一構成及び機能を有する。よって、第1の実施形態との差異についてのみ説明する。
【0262】
アクセス制限情報は、取得画像に対するアクセスを許可するか否かを表すアクセス許否情報、及びアクセス拒否情報の有効期間をアクセス制限情報に含む点で、第1の実施例と異なる。
具体的には例えば、アクセス許否情報は、公開又は非公開を表す情報を含む。
【0263】
この構成によれば、画像音声登録手段は、取得画像とアクセス許否を表す情報とを関連付けて記憶部に登録するため、一例として、取得画像とアクセスの許可のみを表す情報とを関連付けて記憶部に登録する場合と比べて、アクセスを許可する条件に対する記載の自由度が向上する。
【0264】
またこの構成によれば、画像音声登録手段は、アクセス許否を表す情報のみならず有効期間をも取得画像と関連付けて記憶部に登録するため、アクセスを許可する条件に対する記載の自由度が向上する。
【0265】
ここで、図16を参照して第4の本実施例において表示装置160等に表示されるアクセス設定画面FASについて説明する。図16は、実施例4において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【0266】
アクセス設定画面FASの設定アクセス権限領域AAは、期間テキストボックスグループGI、起算日テキストボックスグループGS、及び動作テキストボックスTBCを更に有する点で実施例1と異なる。
【0267】
期間テキストボックスグループGIは、入力装置160等で入力されたアクセス許否情報の有効期間を表示する。
起算日テキストボックスグループGSは、入力装置160等で入力されたアクセス許否情報の有効期間の起算日を表示する。
動作テキストボックスTBCは、入力装置160等で入力されたアクセス許否情報を表示する。
【0268】
具体的には、アクセス設定画面FASの起算日テキストボックスグループGSには「2005年12月18日」と表示され、期間テキストボックスグループGIには「1年6ヶ月」と表示され、かつ動作テキストボックスTBCには「公開」と表示されている。
【0269】
これは、「2005年12月18日」を起算日として、「1年6ヶ月」の間、取得画像等の内容は「公開」が許される。つまり、アクセスが可能であると言うことを表している。また、有効期間が経過した後には、取得画像等の内容は「非公開」となる。
【0270】
アクセス権付与部1050は、入力装置160等により開催時間区間、会場識別情報、及び取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報の他に、アクセス許否情報、アクセス許否情報の有効期間、及びアクセス許否情報の有効期間の起算日を入力され、かつアクセス情報データベース1011にそれら情報を登録する点で、第1の実施例と異なる。
【0271】
次に、アクセス情報データベース1011の有するテーブルであって、アクセス権付与部1050によりアクセス制限情報及び会議の書誌的情報を登録されるテーブルを以下の表7に示す。
【0272】
【表7】

【0273】
表7は、スケジュールIDカラム、日時カラム、会議室IDカラム、及びユーザIDカラム、の他に起算日カラム、期間カラム、及び動作カラムを有している点で第1の実施例と異なる。
表7の有するレコードは、起算日カラムにアクセス許否情報の有効期間の起算日を、期間カラムにアクセス許否情報の有効期間を、及び動作カラムにアクセス許否情報を蓄積する。
【0274】
次に、音声画像データベース1012の有するテーブルであって、画像音声登録部1020によりアクセス制限情報及び取得画像等の保存ディレクトリ等を登録されるテーブルを以下の表8に示す。
【0275】
【表8】

【0276】
表8は、データIDカラム、保存先URLカラム、場所名カラム、日時カラム、及びユーザIDカラム、の他に起算日カラム、期間カラム、及び動作カラムを有している点で第1の実施例と異なる。
表8の有するレコードは、起算日カラムにアクセス許否情報の有効期間の起算日を、期間カラムにアクセス許否情報の有効期間を、及び動作カラムにアクセス許否情報を蓄積する。
【0277】
次に、図17を参照して第4の実施例において閲覧部1060が実施する検索処理について説明する。図17は、実施例4において閲覧部1060が実施する検索処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0278】
閲覧部1060の実行するステップST501ないし504の処理及びステップST508の処理は、図10を用いて説明した第1の実施例におけるステップST301ないし304及び305の処理と同様であるため説明を省略する。
【0279】
ステップST504を実行した後、閲覧部1060は、ステップST504で検索されたレコードから、アクセス許否情報、アクセス許否情報の起算日、及びアクセス許否情報の有効期間を取得する(ステップST505)。
【0280】
次に、閲覧部1060は、システム時刻を取得する(ステップST506)。
その後、閲覧部1060は、ステップST504で検索されたレコードであって、ステップST506で取得したシステム時刻が、ステップST505で取得したレコードの蓄積するアクセス許否情報の起算日から開始する有効期間に含まれ、かつアクセス許否情報が公開であるレコード、又は含まれずかつアクセス許否情報が非公開であるレコードを検索する。
【0281】
次に、閲覧部1060は、検索したレコードから取得画像等と、取得画像等に基づいて作成されたサムネイルと、を関連付けて保存したディレクトリを取得し、取得したディレクトリを基にサムネイルを取得する(ステップST507)。
【0282】
その後、 閲覧部1060は、ステップST508の処理を実行した後に、処理を終了する。
【0283】
本実施例においては、実施例1と同様に、第1入力装置160及び第2入力装置210が入力手段に相当し、第1表示装置170及び第2表示装置が表示手段に相当し、第1出音装置180及び第2出音装置230が出音手段に相当し、画像音声登録部1020が画像音声登録手段に相当し、分類基準登録部1040が分類基準登録手段に相当し、アクセス権付与部1050がアクセス情報登録手段に相当し、閲覧部1060が実行するステップST201ないし205の処理により認証手段が実現され、閲覧部1060が実行するステップST401ないし408の処理によりアクセス情報変更登録手段が実現される。
しかし、本実施例においては、実施例1と異なり、閲覧部1060が実行するステップST501ないし507の処理により検索手段が実現される。
【実施例5】
【0284】
以下、本発明の第5の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第5の実施形態は、取得画像に関連付けられるアクセス制限情報をリアルタイムで設定できる実施例である。
【0285】
第1の実施形態において、取得画像に関連付けられるアクセス制限情報は、予め会議の開始前に記憶部1010のアクセス情報データベース1011に、会議の会議識別情報と開催時間区間とに関連付けて蓄積されたアクセス制限情報である。
しかし、第5の実施形態において、取得画像に関連付けられるアクセス制限情報は、会議の開催中に(開催前でも構わない)入力装置160等が開催時間区間と関連無く入力したアクセス制限情報である点で第1の実施形態と異なる。
【0286】
本発明の第5の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同一構成及び機能を有する。よって、第1の実施形態との差異についてのみ説明する。
【0287】
ここで、図18を参照して第5の本実施例において表示装置160等に表示されるアクセス設定画面FASについて説明する。図18は、実施例5において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【0288】
アクセス設定画面FASの設定アクセス権限領域AAは、開始日付テキストボックスグループGD、及び開始時刻グループGTを有しない点で実施例1と異なる。
【0289】
また、アクセス設定画面FASは、アクセス権限付与ボタンBTAを有さず、かつアクセス権限付与開始ボタンBTAS及びアクセス権限付与終了ボタンBTEを有する点で実施例1と異なる。
【0290】
アクセス権限付与開始ボタンBTASは、ユーザが入力装置160等を操作して入力装置160等により開始指示信号を入力できることを表すボタン表示である。
【0291】
尚、開始指示信号は、記憶部1010の有する音声画像データベース1012に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を指示する信号であ、かつアクセス制限情報メモボックスMACに表示されたアクセス制限情報を指定し、かつ記憶部1010の有する音声画像データベース1012に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を、アクセス権付与部1050が開催時間区間と関連付けて記憶部1010のアクセス情報データベース1011に登録したアクセス制限情報に代えて、開始指示信号が指定するアクセス制限情報とするよう指示する信号である。
【0292】
アクセス権限付与終了ボタンBTEは、ユーザが入力装置160等を操作して入力装置160等により終了指示信号を入力できることを表すボタン表示である。
【0293】
尚、終了指示信号は、記憶部1010の有する音声画像データベース1012に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を指示する信号であり、かつ記憶部1010の有する音声画像データベース1012に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を、アクセス権付与部1050が開催時間区間と関連付けて記憶部1010のアクセス情報データベース1011に登録したアクセス制限情報とするよう指示する信号を言う。
【0294】
尚、デフォルトでは、アクセス権限付与開始ボタンBTASは選択可能であることを表すボタン表示で表示され、アクセス権限付与終了ボタンBTEは選択不可能であることを表すボタン表示(例えば、グレー表示)で表示される。
【0295】
また、ユーザが入力装置160等を操作し、例えば、マウスポインタをアクセス権限付与開始ボタンBTASに合わせてクリックする等して開始指示信号を入力した場合には、アクセス権限付与開始ボタンBTASは選択不可能、アクセス権限付与終了ボタンBTEは選択可能であることを表すボタン表示で表示される。
【0296】
逆に、終了指示信号を入力した場合には、アクセス権限付与開始ボタンBTASは選択可能、アクセス権限付与終了ボタンBTEは選択不可能であることを表すボタン表示で表示される。
【0297】
つまり、入力装置160等は、記憶部1010に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を指示する指示信号と、指示信号が指示するアクセス制限情報とを入力する点で実施例1と異なる。
【0298】
ここで、アクセス情報データベース1011の有するテーブルであって、アクセス権付与部1050により情報を登録されるテーブルを以下の表9及び表10に示す。
表1は、入力装置160等が開始指示信号を入力し、入力された開始指示信号をアクセス権付与部1050が受信した場合に、登録されるレコードを有する表である。
【0299】
【表9】

【0300】
日時カラムには、「現在の画像・音声」と言う文字列が登録される点で実施例1と異なる。
尚、日時カラムのデータ型を指定し、日時を表す文字列のみの入力を受け付けないようにする実施例においては、「現在の画像・音声」を表す所定の日時としても良い。
【0301】
表10は、入力装置160等が終了指示信号を入力し、入力された終了指示信号をアクセス権付与部1050が受信した場合に、登録されるレコードを有する表である。
【0302】
【表10】

【0303】
日時カラムには、「終了」と言う文字列が登録される点で実施例1と異なる。
尚、日時カラムのデータ型を指定し、日時を表す文字列のみの入力を受け付けないようにする実施例においては、「終了」を表す所定の日時としても良い。
【0304】
次に、アクセス権付与部1050の登録処理について説明する。
先ず、入力装置160等は、ユーザに操作されて、アクセス制限情報、会場識別情報、及び開始指示信号を入力する。
【0305】
次に、アクセス権付与部1050は、入力されたアクセス制限情報、会場識別情報、及び開始指示信号を受信する。
アクセス権付与部1050は、会議識別情報を生成し、生成した会議識別情報と「現在の画像・音声」と言う文字列と受信した会場識別情報及びアクセス制限情報とを関連付けてアクセス情報データベース1011に登録する。
【0306】
また、入力装置160等は、ユーザに操作されて、会場識別情報、及び終了指示信号を入力する。
【0307】
次に、アクセス権付与部1050は、入力された会場識別情報、及び終了指示信号を受信する。
アクセス権付与部1050は、アクセス情報データベース1011から、受信した会場識別情報及び「現在の画像・音声」と言う文字列を蓄積するレコードを検索する。
【0308】
その後、アクセス権付与部1050は、検索したレコードの「現在の画像・音声」と言う文字列を「終了」と言う文字列と言う文字列に更新登録する。
【0309】
次に、画像音声登録部1020の登録処理について説明する。
実施例1において、画像音声登録部1020は、音声画像取込装置150から取得した取得画像の画像取得時刻を日時カラムの蓄積する開催時間区間に含み、かつ取得した会場識別情報を会議室IDカラムに蓄積するレコードを、アクセス情報データベース1011の有するテーブルから検索する。
【0310】
しかし、実施例5において、画像音声登録部1020は、「現在の画像・音声」と言う文字列、及び音声画像取込装置150から取得した会場識別情報を日時カラム、及び会議室IDカラムに蓄積するレコードを、アクセス情報データベース1011の有するテーブルから検索する点で実施例1と異なる。
【0311】
尚、画像音声登録部1020は、検索条件に合致するレコードが存在しない場合には、再度、実施例1と同様の手順でレコードを検索する。
【0312】
この構成によれば、画像音声登録手段は、入力手段が入力したアクセス制限情報を取得画像に関連付ける。よって、会議識別情報及び開催時間区間と関連付けて一旦記憶部に登録したアクセス制限情報のみに関連付けれられて取得画像が登録される場合と比べて、アクセス制限情報を設定するユーザの労力を軽減でき、利便性が向上する。特に、一例として、開催時間区間が未定の場合、又は既に会議が開始している場合に、容易且つ迅速にアクセス制限情報を設定できる。
【0313】
尚、本発明の会議方法は、情報処理装置100により実現できる。
また、本発明の情報処理方法は、コンピュータを制御して実行するプログラムとして実現することができる。このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより、提供することができる。
【0314】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【0315】
上記実施形態では、ユーザ認証情報としてユーザ情報及びパスワードを用いて認証を行うとしたが、これに限定されるわけではなく、例えば、指紋、眼球の奥の虹彩、音声等のバイオメトリクス認証情報、若しくは、ユーザ情報及びサインから構成される認証情報を用いる構成を採用することも可能である。
【0316】
上記実施形態では、ユーザ認証情報の取得方法として入力装置160等からユーザ識別情報及びパスワードを取得する場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、コピーカードや社員証等のカードからカードリーダを用いてユーザ認証情報を取得する構成を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0317】
【図1】本発明の会議システムの第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明の情報処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図3】ソフトウェア制御を実現するための情報処理装置100の一構成例を表す構成図である。
【図4】画像音声登録部の登録処理の一例を表すフローチャートである。
【図5】実施例1において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【図6】アクセス権付与部の行なう登録処理の一例を表すフローチャートである。
【図7】表示装置160等が表示する認証画面の一例を説明するための図である。
【図8】実施例1において表示装置160等が表示する閲覧画面の一例を説明するための図である。
【図9】閲覧部1060の実行する認証処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】閲覧部1060の実行する検索処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図11】表示装置160等が表示するアクセス権変更画面の一例を説明するための図である。
【図12】閲覧部1060が実行するアクセス権変更処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図13】実施例2において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【図14】実施例3において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【図15】実施例3において表示装置160等が表示する閲覧画面FVの一例を説明するための図である。
【図16】実施例4において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【図17】実施例4において閲覧部1060が実施する検索処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図18】実施例5において表示装置170等が表示するアクセス設定画面の一例を表す図である。
【符号の説明】
【0318】
100…情報処理装置
101…演算装置
102…ROM
103…外部記憶装置
104…I/Oポート
105…バス
110…画像生成装置
120…音声取得装置
130…映像取得装置
140…画像表示装置
150…音声画像取込装置
160…第1入力装置(入力手段)
170…第1表示装置(表示手段)
180…第1出音装置(出音手段)
200…遠隔端末装置
210…第2入力装置(入力手段)
220…第2表示装置(表示手段)
230…第2出音装置(出音手段)
300…ネットワーク
401〜n…会議室
1010…記憶部
1011…アクセス情報DB
1012…音声画像DB
1013…ユーザ情報DB
1014…ユーザ情報DB
1020…画像音声登録部(画像音声登録手段)
1030…テキスト抽出部
1040…分類基準登録部(分類基準登録手段)
1050…アクセス権付与部(アクセス情報登録手段)
1060…閲覧部
1070…入出力制御部
1080…通信部
AA…設定アクセス権限領域
AB…書誌情報表示領域
AD…開示範囲表示領域
AS…サムネイル表示領域
BTA…アクセス権限付与ボタン
BTAE…アクセス権限付与終了ボタン
BTAS…アクセス権限付与開始ボタン
BTC…設定クリアボタン
BTG…アクセス権限変更ボタン
BTS…検索ボタン
FAG…アクセス権変更画面
FAS…アクセス設定画面
FLG…ログイン画面
FV…閲覧画面
GD…開始日付テキストボックスグループ
GI…期間テキストボックスグループ
GS…起算日テキストボックスグループ
GT……開始時刻グループ
GT…開始時刻グループ
MAC…アクセス制限情報メモボックス
PC…サムネイルページコントロール
SB…スクロールバー
SN…サムネイル
TBA…場所テキストボックス
TBC…動作テキストボックス
TBD…開始日付テキストボックス
TBD…開始日付テキストボックス
TBID…ユーザIDテキストボックス
TBPD…パスワードテキストボックス
TBR…範囲テキストボックス
TBT…開始時刻テキストボックス
TBW…検索ワードテキストボックス
TC1〜2…場所タブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議において取得された音声である取得音声と前記取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と前記取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ前記取得音声と前記取得画像とを前記音声取得時刻及び前記画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録手段と、
前記取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証手段とを備え、
前記画像音声登録手段は、前記ユーザ認証情報で識別されるユーザが、前記取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる前記取得画像と、を関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報、又は前記取得画像に対してアクセスを拒否されるユーザのユーザ識別情報のいずれか一方を表すことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像に対してアクセスを許可される複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報、又は前記取得画像に対してアクセスを拒否される1又は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報のいずれか一方を表すことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像に対するアクセスを許可するか否かを表すアクセス許否情報を含むことを特徴とする請求項1ないし3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アクセス制限情報は、前記アクセス許否情報の有効期間を含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像又は前記取得画像の内容を開示することが許される範囲である開示可能範囲を含むことを特徴とする請求項1ないし5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
会議を識別する情報である会議識別情報と、前記会議の開始時刻及び終了時刻で表される開催時間区間と、前記会議において取得された取得画像に対するアクセス制限情報と、を関連付けて前記記憶部に登録するアクセス情報登録手段を更に備え、
前記画像音声登録手段が前記取得画像に関連付けるアクセス制限情報は、前記アクセス情報登録手段により前記記憶部に登録されたアクセス制限情報であって、前記取得画像を取得した時刻が属する前記開催時間区間に関連付けられたアクセス制限情報であることを特徴とする請求項1ないし6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記アクセス情報登録手段は、前記会議識別情報と前記会議識別情報で識別される会議が開催された会場を識別する会場識別情報とを関連付けて前記記憶部に登録し、
前記取得画像に関連付けられるアクセス制限情報は、前記アクセス情報登録手段により前記記憶部に登録されたアクセス制限情報であって、前記取得画像を取得した会議の会場識別情報に関連付けられたアクセス制限情報であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得画像と、前記取得画像について分類をする基準である取得画像分類基準と、を関連付けて登録する分類基準登録手段を更に備え、
取得画像分類基準は、関連付けられる前記取得画像から画像認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語を含むことを特徴とする請求項1ないし8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得画像分類基準は、前記取得画像が会議において投影された時間区間である投影区間を含むことを特徴とする請求項1ないし9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記画像音声登録手段は、前記取得画像と前記取得画像を基に作成されたサムネイルを関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする請求項1ないし10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
会議において取得された音声である取得音声と前記取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と前記取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ前記取得音声と前記取得画像とを前記音声取得時刻及び前記画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録手段と、
前記取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証手段と、
前記取得画像を表示する表示手段と、
前記画像音声登録手段が記憶部に登録した取得画像を検索する検索手段とを備え、
前記画像音声登録手段は、前記ユーザ認証情報で識別されるユーザが、前記取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる前記取得画像と、を関連付けて前記記憶部に登録し、
前記検索手段は、前記認証手段により認証されたユーザがアクセスを許可された取得画像をアクセス制限情報に基づいて検索し、
表示手段は、前記検索手段で検索された取得画像を表示することを特徴とする会議システム。
【請求項13】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像に対してアクセスを許可されるユーザのユーザ識別情報、又は前記取得画像に対してアクセスを拒否されるユーザのユーザ識別情報のいずれか一方を表すことを特徴とする請求項12に記載の会議システム。
【請求項14】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像に対してアクセスを許可される複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報、又は前記取得画像に対してアクセスを拒否される1又は複数のユーザで構成されるユーザグループを識別する情報のいずれか一方を表すことを特徴とする請求項12に記載の会議システム。
【請求項15】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像に対するアクセスを許可するか否かを表すアクセス許否情報を含むことを特徴とする請求項12ないし14に記載の会議システム。
【請求項16】
前記アクセス制限情報は、前記アクセス許否情報の有効期間を含むことを特徴とする請求項15に記載の会議システム。
【請求項17】
前記アクセス制限情報は、前記取得画像又は前記取得画像の内容を開示することが許される範囲である開示可能範囲を含み、
前記表示手段は、前記検索手段により検索された取得画像に関連付けられた開示可能範囲を表示することを特徴とする請求項12ないし16に記載の会議システム。
【請求項18】
前記取得画像と、前記取得画像について分類をする基準である取得画像分類基準と、を関連付けて登録する分類基準登録手段を更に備え、
取得画像分類基準は、関連付けられる前記取得画像から画像認識処理により取得したテキスト情報を構成する単語を含み、
前記検索手段は、前記取得画像分類基準に基づいて前記取得画像を検索することを特徴とする請求項12ないし17に記載の会議システム。
【請求項19】
前記画像音声登録手段は、前記取得画像と前記取得画像を基に作成されたサムネイルを関連付けて前記記憶部に登録し、
前記表示手段は、前記検索手段により検索された取得画像に関連付けられたサムネイルを一覧表示することを特徴とする請求項18に記載の会議システム。
【請求項20】
前記取得画像分類基準は、前記取得画像が会議において投影された時間区間である投影区間を含み、
前記表示手段に表示する取得画像の投影区間において取得された取得音声を出音する出音手段を更に備えることを特徴とする請求項18又は19に記載の会議システム。
【請求項21】
前記アクセス制限情報を入力する入力手段と、
前記取得画像に関連付けて記憶部に登録されたアクセス制限情報を、前記入力手段で入力されたアクセス制限情報で変更登録するアクセス情報変更登録手段とを更に備えることを特徴とする請求項12ないし20に記載の会議システム。
【請求項22】
前記入力手段は、前記表示手段の表示するサムネイルを選択する選択信号を入力し、
前記アクセス情報変更登録手段は、前記入力手段で入力された選択信号で選択されたサムネイルに関連付けられた前記取得画像のアクセス制限情報を変更登録することを特徴とする請求項21に記載の会議システム。
【請求項23】
会議を識別する情報である会議識別情報と、前記会議の開始時刻及び終了時刻で表される開催時間区間と、前記会議において取得された取得画像に対するアクセス制限情報と、を関連付けて前記記憶部に登録するアクセス情報登録手段を更に備え、
前記画像音声登録手段が前記取得画像に関連付けるアクセス制限情報は、前記アクセス情報登録手段により前記記憶部に登録されたアクセス制限情報であって、前記取得画像を取得した時刻が属する前記開催時間区間に関連付けられたアクセス制限情報であることを特徴とする請求項12ないし22に記載の会議システム。
【請求項24】
前記入力手段は、前記記憶部に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を指示する指示信号と、前記指示信号が指示するアクセス制限情報と、を入力し、
前記指示信号は、前記記憶部に登録される取得画像に関連付けられるアクセス制限情報を、前記アクセス情報登録手段が開催時間区間と関連付けて前記記憶部に登録したアクセス制限情報に代えて、前記指示信号が指定するアクセス制限情報とするよう指示する信号であり、
前記画像音声登録手段は、前記入力手段で入力された指示信号に従ってアクセス制限情報と前記取得画像とを関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする請求項23に記載の会議システム。
【請求項25】
会議において取得された音声である取得音声と前記取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と前記取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ前記取得音声と前記取得画像とを前記音声取得時刻及び前記画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録ステップと、
前記取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証ステップとを備え、
前記画像音声登録ステップは、前記ユーザ認証情報で識別されるユーザが、前記取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる前記取得画像と、を関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする情報処理方法。
【請求項26】
コンピュータに、会議において取得された音声である取得音声と前記取得音声を取得した時刻である音声取得時刻とを関連付け、会議において投影された画像であって会議において取得した画像である取得画像と前記取得画像を取得した時刻である画像取得時刻とを関連付け、かつ前記取得音声と前記取得画像とを前記音声取得時刻及び前記画像取得時刻に基づいて関連付けて、記憶部に登録する画像音声登録ステップと、
前記取得画像へのアクセスを要求するユーザを認証し、かつ識別する情報であるユーザ認証情報に基づいてユーザ認証する認証ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記画像音声登録ステップは、前記ユーザ認証情報で識別されるユーザが、前記取得画像へアクセスを許可される条件を表した情報であるアクセス制限情報と、アクセス対象とされる前記取得画像と、を関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−334832(P2007−334832A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−169316(P2006−169316)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】