情報処理装置、制御方法、及びプログラム
【課題】接続形態、機種に関わらず印刷デバイスの印刷設定を簡単な操作で行える情報処理装置を提供する。
【解決手段】
印刷設定の引き継ぎ先を示すプリンタオブジェクトをマウスで選択した後(ステップS200)、印刷設定の引き継ぎ先が引き継ぎ元のプリンタと同一機種である場合は、マウスを用いて選択された引き継ぎ元の印刷設定を用いて、引き継ぎ先の印刷設定を更新し、同一機種でない場合は、マウスを用いて選択された引き継ぎ元の機種共通部分の印刷設定を用いて、引き継ぎ先の機種共通部分の印刷設定を更新する(ステップS204からステップS210)。
【解決手段】
印刷設定の引き継ぎ先を示すプリンタオブジェクトをマウスで選択した後(ステップS200)、印刷設定の引き継ぎ先が引き継ぎ元のプリンタと同一機種である場合は、マウスを用いて選択された引き継ぎ元の印刷設定を用いて、引き継ぎ先の印刷設定を更新し、同一機種でない場合は、マウスを用いて選択された引き継ぎ元の機種共通部分の印刷設定を用いて、引き継ぎ先の機種共通部分の印刷設定を更新する(ステップS204からステップS210)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷デバイスの印刷設定を簡易に行うことを可能とする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
印刷デバイスを用いて印刷を行う際に適用される印刷設定は、印刷用途や企業ポリシーに従って、印刷レイアウト(2in1/4in1)や両面・片面、カラー・モノクロ等の設定を標準的な設定を定めておき、利用者は、其々、標準設定値を用いた運用を行うケースが多数存在する。
【0003】
現状、印刷設定を行う際には、ユーザインターフェース等を用いて設定を行うため、熟練のユーザであれば、容易に設定を行うことも可能であるが、未熟なユーザにとっては、設定に難を帰す場合が少なくない。
【0004】
また、未熟なユーザは、用意されたマニュアル等を参照しながら、設定を行うことも対応として検討されるが、マニュアルの作成や設定に係る時間や労力等がかかるという問題が生じる。
【0005】
更に、新規で印刷デバイスの導入を行う時や印刷デバイスの交換時に過去の印刷デバイスに対する設定を行うことが求められるケースも存在し、マニュアル作成時にも既存の印刷設定等を調査して加味しながら作成を行うケース等も発生し、更なる時間や労力等がかかるという問題が生じる
【0006】
当問題を解決するその実現例として、2つの技術が存在しており、まず、既存印刷デバイスオブジェクトに対応する印刷デバイスに関する印刷デバイス情報の少なくとも一部と一致する新規印刷デバイスオブジェクトを検知した場合、既存印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報を取得して、その既存印刷デバイスオブジェクトを削除し、取得した印刷デバイス情報を用いて、新規印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報を更新するということ技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、印刷デバイスが情報処理装置に接続されるのに応答して、当該印刷デバイスの接続に対応して生成された新規印刷デバイスオブジェクトに対応する印刷デバイス情報と、当該新規印刷デバイスオブジェクトの前に生成されている既存印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報とを取得する。
【0008】
そして、既存印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報に含まれる機種情報と新規印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報に含まれる機種情報が一致した場合、既存印刷デバイスオブジェクトに対応する印刷デバイスの印刷デバイス情報を表示しないよう表示処理を制御するという技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−252936号公報
【特許文献2】特開2007−133900号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、USB接続で同一機種のプリンタを使用した場合に限り有効な構成であり、USB接続以外のプリンタを使用した場合は、対応することが難しい。
【0011】
例えば、USB接続だけではなく、ネットワークプリンタを使用している場合においても、レイアウト変更などにより通常使用するプリンタが変更となる場合がある。
【0012】
その場合、前述したように、これまで使用していたプリンタの印刷設定(用紙サイズ、両面・片面、給紙カセット、ステイプルの有無など)を用紙などへ記録し、新しく使用するプリンタの印刷設定へ記録していた内容を参照しながら設定を反映させるため、労力や時間がかかるという問題が生じる。
【0013】
また、印刷設定はプリンタの機種によっては多岐にわたり、すべてを反映させることは非常に手間を煩わせる場合が存在する。
【0014】
本発明では、印刷デバイスの印刷設定に関して、簡易に設定を行うことが可能な情報処理装置、制御方法、及びプログラム提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するための第1の発明は、デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置であって、既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
【0016】
上記の目的を達成するための第2の発明は、デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置の制御方法であって、既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新ステップと、を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法である。
【0017】
上記の目的を達成するための第3の発明は、デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置において実行されるプログラムであって、既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、印刷デバイスの接続形態によらず、当該印刷デバイスの印刷設定をコピー&ペーストという容易な操作で設定することができるので、印刷設定に係る労力や時間等を軽減することが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るPCのハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報処理システムの機能構成を示す構成図である。
【図4】本発明の形態におけるプリンタ情報のデータの構成例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態における印刷設定情報のデータの構成例を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態におけるユーティリティツールの利用例を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態におけるユーティリティツールの利用例を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態におけるユーティリティツールの利用例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態に係るPCにおいてプリンタオブジェクトをコピーする際の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係るPCにおいてプリンタオブジェクトをペーストする際の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態において引き継ぎ元の印刷設定を取得した際のデータの構成を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態において印刷設定情報の機種共有部分及び機種固有部分の構成を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態において印刷設定情報をペーストする際にユーザへ確認するための画面の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0021】
本発明は、特に、情報処理装置に関するものである。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置が含まれる情報処理システムの概略構成を示す構成図である。
【0023】
情報処理システム100は、プリンタ101、プリンタ102、プリンタ103、PC104、及びプリンタ105を含んで構成されている。
【0024】
PC104は、プリンタ101、プリンタ102、プリンタ103、プリンタ105に対する印刷データを生成し送信する。
【0025】
プリンタ101、プリンタ102は、ネットワークプリンタ機能を有し、PC104で生成された印刷データをネットワーク106経由で受信し出力処理を行う。
【0026】
また、プリンタ103、プリンタ105は、USB端子を有し、PC104とUSBで接続され、PC104で生成された印刷データをUSB経由で受信し出力処理を行う。
【0027】
尚、図1では、ネットワークプリンタおよびUSBプリンタは、各々二つだけ図示しているが、実際は、複数ある態様としても良い。また、各プリンタの印刷方式としては、例えば、インクジェット方式、レーザビーム方式、熱転写方式等の各種印刷方式のプリンタが想定される。
【0028】
ネットワーク106は、典型的にはインターネットやLANやWANや電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせにより実現されるいわゆる通信ネットワークであり、データの送受信が可能であれば良い。
【0029】
尚、図1のネットワーク106上に接続される各種端末の構成は、一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0030】
次に、PC104の端末のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0031】
図2は、本発明の実施形態に係るPC104のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【0032】
図2において、CPU21、RAM22、ROM23、LANアダプタ24、ビデオアダプタ25、キーボード26、マウス27、ハードディスク28、CD−ROMドライブ29はそれぞれシステムバス20を介して互いに接続されている。システムバス20は、例えば、PCIバス、AGPバス、メモリバス等を意味する。
【0033】
また、図2では、各バス間の接続用チップやキーボードインタフェースやいわゆるSCSIやATAPIのような入出力用インタフェースは省略されている。
【0034】
CPU21は、オペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラムに基づいて四則演算や比較演算等の各種の演算や、ハードウェアの制御を行う。RAM22には、ハードディスク28やCD−ROMドライブ29に装着されたCD−ROMやCD−R等の記憶媒体から読み出されたオペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラム等が記憶され、これらはCPU21の制御の元に実行される。RAM22の内容については、後にメモリマップの内容として詳述する。
【0035】
ROM23は、オペレーションシステムと協働してハードディスク等への入出力を司るいわゆるBIOS等のデータを記憶している。LANアダプタ24は、CPUによって制御されるオペレーションシステムの通信プログラムと協働して、ネットワークを介した外部との通信を行う。
【0036】
ビデオアダプタ25は、ディスプレイ装置に出力する画像信号を生成する。入力部として機能する、キーボード26やマウス27は、当該端末への各種指示を入力するために用いられる。
【0037】
ハードディスク28は、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムや、以下で説明するフローチャートを実現可能なプログラムを記憶している。
【0038】
CD−ROMドライブ29は、CD−ROMやCD−RやCD−R/W等の記憶媒体を装着してアプリケーションプログラムをハードディスク28にインストールするのに用いる。尚、CD−ROMドライブの代わりにCD−RドライブやCD−R/WドライブやMOドライブ、DVDドライブ等を用いても良いのは言うまでもない。
【0039】
次に、情報処理システム100の機能構成について、図3を用いて説明する。
【0040】
図3は、本発明の実施形態に係るPC104の機能構成を示す図である。
【0041】
尚、図3では、特に、PC104の機能構成を中心に説明する。
【0042】
アプリケーション301は、印刷データを生成するアプリケーションであり、ユーザが出力先のプリンタを選択した後、プリンタドライバ304もしくはプリンタドライバ306経由で印刷データをスプーラ302もしくはスプーラ303へ蓄積する。
【0043】
スプーラ302およびスプーラ303は出力するプリンタ毎に作成されるプリントキューで、印刷ジョブの出力順序制御を行っており、転送制御部308及び転送制御部309を経由して、ネットワークプリンタ101及びネットワークプリンタ102へ印刷ジョブを出力する。
【0044】
プリンタドライバ304は、ネットワークプリンタ101用のプリンタドライバであり、ネットワークプリンタ301に関する印刷設定(用紙サイズ、両面・片面など)の設定をレジストリ等の設定情報レジストリ305に保存している。
【0045】
また、プリンタドライバ306は、ネットワークプリンタ102用のプリンタドライバを示しており、ネットワークプリンタ102に関する印刷設定の設定をレジストリ等の設定情報レジストリ306に保存している。
【0046】
図4は、本発明の実施形態に係るプリンタに関するプリンタ情報の一例を示す図である。
【0047】
プリンタ情報400は、複数種類の情報から構成されており、以下、各情報の内容について説明する。
【0048】
まず、401は、プリンタの制御を行っているプリンタサーバ名、402は、プリンタ名であり、このプリンタ名が、プリンタオブジェクト名となる。403は、ネットワーク共有名であり、プリンタがネットワークで共有されているときのプリンタ名を表すものである。
【0049】
404は、ポート情報であり、これには、ポート名や番号等が含まれており、405は、プリンタドライバ名であり、このプリンタ情報400に対応するプリンタが使用するプリンタドライバの名称を表すものである。
【0050】
406は、プリンタに対するコメントを表すものであり、407は、プリンタ設定情報であり、この詳細については後述する。408は、区切りページファイル名であり、プリンタから印刷する際に印刷ジョブと印刷ジョブの間に注入する区切りのページファイル名を指定するものである。
【0051】
409は、プリントプロセッサ名であり、プリンタが印刷処理を行うときに使用するプリントプロセッサの名称を表すものであり、410は、スプールデータ名である。ここで、スプールデータの形式には、例えば、RAWデータやEMFデータ形式等があるが、この名称はどのスプールデータ形式を使用するかを表すものである。
【0052】
411は、プリンタパラメータであり、プリンタに与える各種パラメータを表すものであり、412は、プリンタのセキュリティ情報であり、プリンタにアクセスが許可されているユーザの情報等を表すものである。
【0053】
413は、印刷ジョブの優先順位情報であり、414は、標準ジョブの優先順位情報であり、デフォルトのジョブの優先順位情報を表すものである。415は、印刷可能開始設定時刻、416は、印刷可能終了設定時刻である。
【0054】
417は、プリンタの状態を示す状態情報であり、418は、プリンタの保持するジョブ数を表すものであり、419は、プリンタの平均印刷時間を表すものである。
【0055】
尚、プリンタ設定情報(DEVMODE)407とは、Windows(登録商標 マイクロソフト社製品)オペレーティングシステムで定義されるプリンタ設定情報の構造体である。その定義の一例について、図5を用いて説明する。
【0056】
プリンタ設定情報500における501は、ハードウェアID、502は、使用されるオペレーティングシステムのバージョン番号、503は、プリンタドライバのバージョン番号、504は、DEVMODE構造体のサイズ、505は、拡張DEVMODE構造体に使用する領域のサイズ、506は、プリンタドライバがサポートする機能を示すフラグである。
【0057】
また、507は、印刷方向を示す値、508は、用紙のサイズを示す値、509は、用紙の長さを示す値、510は、用紙の幅を示す値、511は、倍率を示す値、512は、部数を示す値、513は、デフォルトの用紙の種類を示す値、514は、印刷品位を示す値、515は、色を示す値、516は、両面印刷かどうかを示す値である。
【0058】
また、517は、イメージの縦の解像度を示す値、518は、TrueTypeフォントを使用する際の値、519は、部単位印刷に関する値、520は、用紙フォームの名称を示す値、521は、論理解像度を示す値、522は、色解像度に関する値である。
【0059】
また、523〜526は、ディスプレイドライバが使用する値、527は、カラープロファイルを指定する方法に関する値、528は、カラーマッチング方法に関する値、529は、用紙の種類を示す値、530は、ディザリング方法を示す値、531、532は、予備の値である。
【0060】
これらの情報は、保存するタイミングとしては、USB接続されたタイミングでプラグ&プレイインストールした際に保存し、その後、更に画面を用いて設定した印刷設定を保存しても良いし、ネットワークを介してプリンタドライバをインストールする際に保存し、その後、更に画面を用いて設定した印刷設定を保存しても良い。
【0061】
図3の説明に戻り、ユーティリティツール312は、プリンタドライバ304、プリンタドライバ306の印刷設定を取得、設定するためのツールである。
【0062】
例えば、図6から図8には、本発明の実施形態におけるユーティリティツールの一例が示されている。
【0063】
本実施形態におけるユーティリティツール312では、OSに存在するプリンタの一覧をビデオアダプタ25を介して出力装置へ表示し、各プリンタのプリンタオブジェクト(アイコン)を選択することが可能である。
【0064】
図6に示すように、プリンタ101、プリンタ102のプリンタオブジェクトが存在する状態で、新規にプリンタオブジェクトの生成を行った後の各プリンタオブジェクトの表示状態を示している。
【0065】
600は、プリンタ101の既に導入済のプリンタオブジェクトを示しており、602は、新たにプリンタ101、あるいはプリンタ101と同一機種に対応するプリンタオブジェクトを生成した状態が表示されている。尚、604は、プリンタ102に対応するプリンタオブジェクトである。
【0066】
600、602に示されるように、新規でプリンタオブジェクトを生成する際に、既に導入されたプリンタオブジェクトに対するプリンタドライバを割り当てる場合、同一機種に対するプリンタオブジェクトとOSでは認識され、同一のプリンタオブジェクト名となる。但し、新規で作成したものと識別表示するため、プリンタオブジェクト名に対して「コピー」表示が追加表示されている。
【0067】
そして、ユーザは、印刷設定の引き継ぎを望むプリンタオブジェクトに対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行い、更に選択された状態でクリック(右、あるいは左等)することで、図7に示すような操作種別リストを表示する。
【0068】
例えば、本実施形態では、プリンタオブジェクト600に対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行っている。
【0069】
そして、ユーザは、操作種別リストから入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで操作種別を選択し、例えば、本実施形態では、「コピー」を選択する。
【0070】
すると、コピーされたプリンタオブジェクトに対応する印刷設定を一時的にRAM22等の記憶領域へ記憶させておき、その後、ユーザは、コピーした印刷設定の引き継ぎ先の選択を行う。
【0071】
印刷設定の引き継ぎ先を選択するには、前述と同様に、印刷設定の引き継ぎ先として望むプリンタオブジェクトに対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行う。
【0072】
例えば、図8に示すように、本実施形態では、プリンタオブジェクト604に対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行っている。
【0073】
そして、選択された状態でクリック(右、あるいは左等)することで、図8に示すような操作種別リストを表示して、操作種別リストから入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで操作種別を選択し、例えば、本実施形態では、「ペースト」を選択する。
【0074】
すると、ペースト指定されたプリンタオブジェクト602に対応する印刷設定を一時的にRAM22等の記憶領域へ記憶させたコピー指定されたプリンタオブジェクト600を用いて、印刷設定の引き継ぎを行う。
【0075】
次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置においてプリンタオブジェクトから印刷設定のコピー処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0076】
まず、ステップS100では、ユーティリティツール312がプリンタオブジェクトのコピー要求がなされたか否かを検知し、コピー要求がなされたことを検知した場合、ステップS102へ処理を進める。
【0077】
ステップS102では、ステップS100においてコピー要求がなされたプリンタオブジェクトに対応するプリンタ情報400を設定情報レジストリ(305あるいは306)から取得すると共に、プリンタ情報400から特定された印刷設定構造体を示すプリンタ設定情報500を取得する。
【0078】
ステップS104では、ステップS102において取得したプリンタ情報400からプリンタ名(プリンタオブジェクト名)402、プリンタドライバ名405、区切りページファイル名408、印刷ジョブの優先順位情報413、標準ジョブの優先順位情報414、印刷可能開始設定時刻415、印刷可能終了設定時刻416を取得して、RAM22等の記憶領域へ記憶する。
【0079】
尚、記憶領域へ記憶したデータ構成は、図11に図示す通りであり、プリンタ名(プリンタオブジェクト名)701は、プリンタ名(プリンタオブジェクト名)402、プリンタドライバ名702は、プリンタドライバ名405、プリンタ設定情報(DEVMODE)703は、プリンタ設定情報500、印刷ジョブの優先順位情報704は、印刷ジョブの優先順位情報413、標準ジョブの優先順位情報705は、標準ジョブの優先順位情報414、印刷可能開始設定時刻706は、印刷可能開始設定時刻415、印刷可能終了設定時刻707は、印刷可能終了設定時刻416、区切りページファイル名708は、印刷可能終了設定時刻408に該当する。
【0080】
本ステップにおいて記憶する手段は、RAM22等のメモリに限るものではなく、外部ファイルなども含むものとする。
【0081】
次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置においてプリンタオブジェクトから印刷設定のペースト処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0082】
ステップS200では、ユーティリティツール312がプリンタオブジェクトのコピー要求がなされたか否かを検知し、ペースト要求がなされたことを検知した場合、ステップS202へ処理を進める。
【0083】
ステップS202では、ステップS100においてコピー要求がなされたプリンタオブジェクトに対応するプリンタ情報400を設定情報レジストリ(305あるいは306)から取得すると共に、プリンタ情報400から特定された印刷設定構造体を示すプリンタ設定情報500を取得する。
【0084】
ステップS204では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタドライバ名702とステップS202において取得したプリンタ情報400に含まれるプリンタドライバ名405とが一致するか否かを判定することによって、印刷設定の引き継ぎ元となるプリンタオブジェクトと印刷設定の引き継ぎ先のプリンタオブジェクトとが同一のプリンタ機種のものであるか否かを判定する。
【0085】
同一であると判定した場合は、ステップS206へ処理を進め、同一であると判定しない場合は、ステップS208へ処理を進める。
【0086】
ステップS206では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタ設定情報(DEVMODE)703を用いてステップS202において取得したプリンタ設定情報500を更新し、設定情報レジストリ(305あるいは306)に記憶する。
【0087】
ステップS208では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタ設定情報(DEVMODE)703のなかから機種共通部分の印刷設定構造体を取得して、取得した機種共通部分の印刷設定構造体を用いてステップS202において取得したプリンタ設定情報500の機種共通部分の印刷設定構造体を更新し、設定情報レジストリ(305あるいは306)に記憶する。
【0088】
プリンタ設定情報500は、機種共通部分と機種ごとにユニークな機種固有部分を有しており、その構成が、図12に示されている。
【0089】
801及び802は、プリンタ毎のプリンタ設定情報の一例を示しており、各々印刷設定構造体は803や804に示すようにすべての機種で共通の構造部分(標準DEVMODE)と805や806に示すように機種毎にユニークな情報の構造部分に分かれて構成されている。
【0090】
機種ごとにユニークな部分は、プリンタが独自に保有する機能(ステイプルや排紙先)に関する情報を格納する領域となる。
【0091】
本ステップでは、例えば、機種共通部分803の情報を用いて機種共通部分804を更新し、あるいは機種共通部分804の情報を用いて機種共通部分803を更新する。
【0092】
ステップS210では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタ設定情報(DEVMODE)703のなかから機種固有部分の印刷設定構造体を取得して、取得した機種固有部分の印刷設定構造体と、ステップS202において取得したプリンタ設定情報500の機種固有部分の印刷設定構造体との比較を行う。つまり、機種固有部分805に含まれる各項目と機種固有部分806に含まれる各項目とを比較する。
【0093】
比較した結果、全ての項目が一致すると判定した場合は、処理を終了し、不一致の項目が存在する場合は、ステップS212へ処理を進める。
【0094】
ステップS212では、機種固有部分の不一致項目に対しても印刷設定の引き継ぎを行うか否かをユーザへ確認するための画面を表示する。
【0095】
確認画面900の構成について説明すると、図13に示すように、901は、印刷設定の引き継ぎ元のプリンタオブジェクト名、902は、引き継ぎ先のプリンタオブジェクト名、903は、印刷設定の引き継ぎ元のプリンタにおいて、ステップS210にて不一致と見做された項目、904は、印刷設定の引き継ぎ先のプリンタにおいて、ステップS210にて不一致と見做された項目を表示し、印刷設定の引き継ぎを行う項目を選択するためのチェックボックス905、及び確認画面900に表示された内容で処理を継続させるために押下されるOKボタン906が存在する。
【0096】
ステップS214では、確認画面900のOKボタンが押下されたか否かを判定し、OKボタンが押下された時に、チェックボックス905にチェックが入力されているか否かによって、処理の分岐を行う。
【0097】
チェックボックス905にチェックが入力されていると判定した場合は、機種固有部分の印刷設定を引き継ぐものとして、ステップS216へ処理を進め、チェックボックス905にチェックが入力されていると判定しない場合は、機種固有部分の印刷設定を引き継がないものとして処理を終了する。
【0098】
ステップS216では、ステップS214においてチェックが入力されたチェックボックス905に対応する項目を用いてステップS202において取得したプリンタ設定情報500の機種固有部分の印刷設定構造体を更新し、設定情報レジストリ(305あるいは306)に記憶する。
【0099】
本ステップでは、例えば、機種固有部分805の情報を用いて機種固有部分806を更新し、あるいは機種固有部分806の情報を用いて機種固有部分805を更新する。
【0100】
本発明によれば、印刷デバイスの接続形態によらず、当該印刷デバイスの印刷設定をコピー&ペーストという容易な操作で設定することができるので、印刷設定に係る労力や時間等を軽減することが可能となる。
【0101】
上記の処理を行うことにより、コピー&ペーストという簡単な処理で既存のデバイスの印刷設定を新規デバイスの印刷設定にコピーすることが可能となる。
【0102】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0103】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0104】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0105】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0106】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0107】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0108】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0109】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0110】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0111】
20 システムバス
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 LANアダプタ
25 ビデオアダプタ
26 入力部(キーボード)
27 入力部(マウス)
28 ハードディスク
29 CD−ROMドライブ
101 ネットワークプリンタ
102 ネットワークプリンタ
103 USB接続プリンタ
104 PC
105 USB接続プリンタ
106 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷デバイスの印刷設定を簡易に行うことを可能とする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
印刷デバイスを用いて印刷を行う際に適用される印刷設定は、印刷用途や企業ポリシーに従って、印刷レイアウト(2in1/4in1)や両面・片面、カラー・モノクロ等の設定を標準的な設定を定めておき、利用者は、其々、標準設定値を用いた運用を行うケースが多数存在する。
【0003】
現状、印刷設定を行う際には、ユーザインターフェース等を用いて設定を行うため、熟練のユーザであれば、容易に設定を行うことも可能であるが、未熟なユーザにとっては、設定に難を帰す場合が少なくない。
【0004】
また、未熟なユーザは、用意されたマニュアル等を参照しながら、設定を行うことも対応として検討されるが、マニュアルの作成や設定に係る時間や労力等がかかるという問題が生じる。
【0005】
更に、新規で印刷デバイスの導入を行う時や印刷デバイスの交換時に過去の印刷デバイスに対する設定を行うことが求められるケースも存在し、マニュアル作成時にも既存の印刷設定等を調査して加味しながら作成を行うケース等も発生し、更なる時間や労力等がかかるという問題が生じる
【0006】
当問題を解決するその実現例として、2つの技術が存在しており、まず、既存印刷デバイスオブジェクトに対応する印刷デバイスに関する印刷デバイス情報の少なくとも一部と一致する新規印刷デバイスオブジェクトを検知した場合、既存印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報を取得して、その既存印刷デバイスオブジェクトを削除し、取得した印刷デバイス情報を用いて、新規印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報を更新するということ技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、印刷デバイスが情報処理装置に接続されるのに応答して、当該印刷デバイスの接続に対応して生成された新規印刷デバイスオブジェクトに対応する印刷デバイス情報と、当該新規印刷デバイスオブジェクトの前に生成されている既存印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報とを取得する。
【0008】
そして、既存印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報に含まれる機種情報と新規印刷デバイスオブジェクトの印刷デバイス情報に含まれる機種情報が一致した場合、既存印刷デバイスオブジェクトに対応する印刷デバイスの印刷デバイス情報を表示しないよう表示処理を制御するという技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−252936号公報
【特許文献2】特開2007−133900号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、USB接続で同一機種のプリンタを使用した場合に限り有効な構成であり、USB接続以外のプリンタを使用した場合は、対応することが難しい。
【0011】
例えば、USB接続だけではなく、ネットワークプリンタを使用している場合においても、レイアウト変更などにより通常使用するプリンタが変更となる場合がある。
【0012】
その場合、前述したように、これまで使用していたプリンタの印刷設定(用紙サイズ、両面・片面、給紙カセット、ステイプルの有無など)を用紙などへ記録し、新しく使用するプリンタの印刷設定へ記録していた内容を参照しながら設定を反映させるため、労力や時間がかかるという問題が生じる。
【0013】
また、印刷設定はプリンタの機種によっては多岐にわたり、すべてを反映させることは非常に手間を煩わせる場合が存在する。
【0014】
本発明では、印刷デバイスの印刷設定に関して、簡易に設定を行うことが可能な情報処理装置、制御方法、及びプログラム提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するための第1の発明は、デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置であって、既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
【0016】
上記の目的を達成するための第2の発明は、デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置の制御方法であって、既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新ステップと、を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法である。
【0017】
上記の目的を達成するための第3の発明は、デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置において実行されるプログラムであって、既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、印刷デバイスの接続形態によらず、当該印刷デバイスの印刷設定をコピー&ペーストという容易な操作で設定することができるので、印刷設定に係る労力や時間等を軽減することが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るPCのハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報処理システムの機能構成を示す構成図である。
【図4】本発明の形態におけるプリンタ情報のデータの構成例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態における印刷設定情報のデータの構成例を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態におけるユーティリティツールの利用例を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態におけるユーティリティツールの利用例を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態におけるユーティリティツールの利用例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態に係るPCにおいてプリンタオブジェクトをコピーする際の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係るPCにおいてプリンタオブジェクトをペーストする際の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態において引き継ぎ元の印刷設定を取得した際のデータの構成を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態において印刷設定情報の機種共有部分及び機種固有部分の構成を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態において印刷設定情報をペーストする際にユーザへ確認するための画面の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0021】
本発明は、特に、情報処理装置に関するものである。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置が含まれる情報処理システムの概略構成を示す構成図である。
【0023】
情報処理システム100は、プリンタ101、プリンタ102、プリンタ103、PC104、及びプリンタ105を含んで構成されている。
【0024】
PC104は、プリンタ101、プリンタ102、プリンタ103、プリンタ105に対する印刷データを生成し送信する。
【0025】
プリンタ101、プリンタ102は、ネットワークプリンタ機能を有し、PC104で生成された印刷データをネットワーク106経由で受信し出力処理を行う。
【0026】
また、プリンタ103、プリンタ105は、USB端子を有し、PC104とUSBで接続され、PC104で生成された印刷データをUSB経由で受信し出力処理を行う。
【0027】
尚、図1では、ネットワークプリンタおよびUSBプリンタは、各々二つだけ図示しているが、実際は、複数ある態様としても良い。また、各プリンタの印刷方式としては、例えば、インクジェット方式、レーザビーム方式、熱転写方式等の各種印刷方式のプリンタが想定される。
【0028】
ネットワーク106は、典型的にはインターネットやLANやWANや電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせにより実現されるいわゆる通信ネットワークであり、データの送受信が可能であれば良い。
【0029】
尚、図1のネットワーク106上に接続される各種端末の構成は、一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0030】
次に、PC104の端末のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0031】
図2は、本発明の実施形態に係るPC104のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【0032】
図2において、CPU21、RAM22、ROM23、LANアダプタ24、ビデオアダプタ25、キーボード26、マウス27、ハードディスク28、CD−ROMドライブ29はそれぞれシステムバス20を介して互いに接続されている。システムバス20は、例えば、PCIバス、AGPバス、メモリバス等を意味する。
【0033】
また、図2では、各バス間の接続用チップやキーボードインタフェースやいわゆるSCSIやATAPIのような入出力用インタフェースは省略されている。
【0034】
CPU21は、オペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラムに基づいて四則演算や比較演算等の各種の演算や、ハードウェアの制御を行う。RAM22には、ハードディスク28やCD−ROMドライブ29に装着されたCD−ROMやCD−R等の記憶媒体から読み出されたオペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラム等が記憶され、これらはCPU21の制御の元に実行される。RAM22の内容については、後にメモリマップの内容として詳述する。
【0035】
ROM23は、オペレーションシステムと協働してハードディスク等への入出力を司るいわゆるBIOS等のデータを記憶している。LANアダプタ24は、CPUによって制御されるオペレーションシステムの通信プログラムと協働して、ネットワークを介した外部との通信を行う。
【0036】
ビデオアダプタ25は、ディスプレイ装置に出力する画像信号を生成する。入力部として機能する、キーボード26やマウス27は、当該端末への各種指示を入力するために用いられる。
【0037】
ハードディスク28は、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムや、以下で説明するフローチャートを実現可能なプログラムを記憶している。
【0038】
CD−ROMドライブ29は、CD−ROMやCD−RやCD−R/W等の記憶媒体を装着してアプリケーションプログラムをハードディスク28にインストールするのに用いる。尚、CD−ROMドライブの代わりにCD−RドライブやCD−R/WドライブやMOドライブ、DVDドライブ等を用いても良いのは言うまでもない。
【0039】
次に、情報処理システム100の機能構成について、図3を用いて説明する。
【0040】
図3は、本発明の実施形態に係るPC104の機能構成を示す図である。
【0041】
尚、図3では、特に、PC104の機能構成を中心に説明する。
【0042】
アプリケーション301は、印刷データを生成するアプリケーションであり、ユーザが出力先のプリンタを選択した後、プリンタドライバ304もしくはプリンタドライバ306経由で印刷データをスプーラ302もしくはスプーラ303へ蓄積する。
【0043】
スプーラ302およびスプーラ303は出力するプリンタ毎に作成されるプリントキューで、印刷ジョブの出力順序制御を行っており、転送制御部308及び転送制御部309を経由して、ネットワークプリンタ101及びネットワークプリンタ102へ印刷ジョブを出力する。
【0044】
プリンタドライバ304は、ネットワークプリンタ101用のプリンタドライバであり、ネットワークプリンタ301に関する印刷設定(用紙サイズ、両面・片面など)の設定をレジストリ等の設定情報レジストリ305に保存している。
【0045】
また、プリンタドライバ306は、ネットワークプリンタ102用のプリンタドライバを示しており、ネットワークプリンタ102に関する印刷設定の設定をレジストリ等の設定情報レジストリ306に保存している。
【0046】
図4は、本発明の実施形態に係るプリンタに関するプリンタ情報の一例を示す図である。
【0047】
プリンタ情報400は、複数種類の情報から構成されており、以下、各情報の内容について説明する。
【0048】
まず、401は、プリンタの制御を行っているプリンタサーバ名、402は、プリンタ名であり、このプリンタ名が、プリンタオブジェクト名となる。403は、ネットワーク共有名であり、プリンタがネットワークで共有されているときのプリンタ名を表すものである。
【0049】
404は、ポート情報であり、これには、ポート名や番号等が含まれており、405は、プリンタドライバ名であり、このプリンタ情報400に対応するプリンタが使用するプリンタドライバの名称を表すものである。
【0050】
406は、プリンタに対するコメントを表すものであり、407は、プリンタ設定情報であり、この詳細については後述する。408は、区切りページファイル名であり、プリンタから印刷する際に印刷ジョブと印刷ジョブの間に注入する区切りのページファイル名を指定するものである。
【0051】
409は、プリントプロセッサ名であり、プリンタが印刷処理を行うときに使用するプリントプロセッサの名称を表すものであり、410は、スプールデータ名である。ここで、スプールデータの形式には、例えば、RAWデータやEMFデータ形式等があるが、この名称はどのスプールデータ形式を使用するかを表すものである。
【0052】
411は、プリンタパラメータであり、プリンタに与える各種パラメータを表すものであり、412は、プリンタのセキュリティ情報であり、プリンタにアクセスが許可されているユーザの情報等を表すものである。
【0053】
413は、印刷ジョブの優先順位情報であり、414は、標準ジョブの優先順位情報であり、デフォルトのジョブの優先順位情報を表すものである。415は、印刷可能開始設定時刻、416は、印刷可能終了設定時刻である。
【0054】
417は、プリンタの状態を示す状態情報であり、418は、プリンタの保持するジョブ数を表すものであり、419は、プリンタの平均印刷時間を表すものである。
【0055】
尚、プリンタ設定情報(DEVMODE)407とは、Windows(登録商標 マイクロソフト社製品)オペレーティングシステムで定義されるプリンタ設定情報の構造体である。その定義の一例について、図5を用いて説明する。
【0056】
プリンタ設定情報500における501は、ハードウェアID、502は、使用されるオペレーティングシステムのバージョン番号、503は、プリンタドライバのバージョン番号、504は、DEVMODE構造体のサイズ、505は、拡張DEVMODE構造体に使用する領域のサイズ、506は、プリンタドライバがサポートする機能を示すフラグである。
【0057】
また、507は、印刷方向を示す値、508は、用紙のサイズを示す値、509は、用紙の長さを示す値、510は、用紙の幅を示す値、511は、倍率を示す値、512は、部数を示す値、513は、デフォルトの用紙の種類を示す値、514は、印刷品位を示す値、515は、色を示す値、516は、両面印刷かどうかを示す値である。
【0058】
また、517は、イメージの縦の解像度を示す値、518は、TrueTypeフォントを使用する際の値、519は、部単位印刷に関する値、520は、用紙フォームの名称を示す値、521は、論理解像度を示す値、522は、色解像度に関する値である。
【0059】
また、523〜526は、ディスプレイドライバが使用する値、527は、カラープロファイルを指定する方法に関する値、528は、カラーマッチング方法に関する値、529は、用紙の種類を示す値、530は、ディザリング方法を示す値、531、532は、予備の値である。
【0060】
これらの情報は、保存するタイミングとしては、USB接続されたタイミングでプラグ&プレイインストールした際に保存し、その後、更に画面を用いて設定した印刷設定を保存しても良いし、ネットワークを介してプリンタドライバをインストールする際に保存し、その後、更に画面を用いて設定した印刷設定を保存しても良い。
【0061】
図3の説明に戻り、ユーティリティツール312は、プリンタドライバ304、プリンタドライバ306の印刷設定を取得、設定するためのツールである。
【0062】
例えば、図6から図8には、本発明の実施形態におけるユーティリティツールの一例が示されている。
【0063】
本実施形態におけるユーティリティツール312では、OSに存在するプリンタの一覧をビデオアダプタ25を介して出力装置へ表示し、各プリンタのプリンタオブジェクト(アイコン)を選択することが可能である。
【0064】
図6に示すように、プリンタ101、プリンタ102のプリンタオブジェクトが存在する状態で、新規にプリンタオブジェクトの生成を行った後の各プリンタオブジェクトの表示状態を示している。
【0065】
600は、プリンタ101の既に導入済のプリンタオブジェクトを示しており、602は、新たにプリンタ101、あるいはプリンタ101と同一機種に対応するプリンタオブジェクトを生成した状態が表示されている。尚、604は、プリンタ102に対応するプリンタオブジェクトである。
【0066】
600、602に示されるように、新規でプリンタオブジェクトを生成する際に、既に導入されたプリンタオブジェクトに対するプリンタドライバを割り当てる場合、同一機種に対するプリンタオブジェクトとOSでは認識され、同一のプリンタオブジェクト名となる。但し、新規で作成したものと識別表示するため、プリンタオブジェクト名に対して「コピー」表示が追加表示されている。
【0067】
そして、ユーザは、印刷設定の引き継ぎを望むプリンタオブジェクトに対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行い、更に選択された状態でクリック(右、あるいは左等)することで、図7に示すような操作種別リストを表示する。
【0068】
例えば、本実施形態では、プリンタオブジェクト600に対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行っている。
【0069】
そして、ユーザは、操作種別リストから入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで操作種別を選択し、例えば、本実施形態では、「コピー」を選択する。
【0070】
すると、コピーされたプリンタオブジェクトに対応する印刷設定を一時的にRAM22等の記憶領域へ記憶させておき、その後、ユーザは、コピーした印刷設定の引き継ぎ先の選択を行う。
【0071】
印刷設定の引き継ぎ先を選択するには、前述と同様に、印刷設定の引き継ぎ先として望むプリンタオブジェクトに対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行う。
【0072】
例えば、図8に示すように、本実施形態では、プリンタオブジェクト604に対して、入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで選択を行っている。
【0073】
そして、選択された状態でクリック(右、あるいは左等)することで、図8に示すような操作種別リストを表示して、操作種別リストから入力部(マウス)27を用いてカーソル(不図示)を移動させてフォーカスすることで操作種別を選択し、例えば、本実施形態では、「ペースト」を選択する。
【0074】
すると、ペースト指定されたプリンタオブジェクト602に対応する印刷設定を一時的にRAM22等の記憶領域へ記憶させたコピー指定されたプリンタオブジェクト600を用いて、印刷設定の引き継ぎを行う。
【0075】
次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置においてプリンタオブジェクトから印刷設定のコピー処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0076】
まず、ステップS100では、ユーティリティツール312がプリンタオブジェクトのコピー要求がなされたか否かを検知し、コピー要求がなされたことを検知した場合、ステップS102へ処理を進める。
【0077】
ステップS102では、ステップS100においてコピー要求がなされたプリンタオブジェクトに対応するプリンタ情報400を設定情報レジストリ(305あるいは306)から取得すると共に、プリンタ情報400から特定された印刷設定構造体を示すプリンタ設定情報500を取得する。
【0078】
ステップS104では、ステップS102において取得したプリンタ情報400からプリンタ名(プリンタオブジェクト名)402、プリンタドライバ名405、区切りページファイル名408、印刷ジョブの優先順位情報413、標準ジョブの優先順位情報414、印刷可能開始設定時刻415、印刷可能終了設定時刻416を取得して、RAM22等の記憶領域へ記憶する。
【0079】
尚、記憶領域へ記憶したデータ構成は、図11に図示す通りであり、プリンタ名(プリンタオブジェクト名)701は、プリンタ名(プリンタオブジェクト名)402、プリンタドライバ名702は、プリンタドライバ名405、プリンタ設定情報(DEVMODE)703は、プリンタ設定情報500、印刷ジョブの優先順位情報704は、印刷ジョブの優先順位情報413、標準ジョブの優先順位情報705は、標準ジョブの優先順位情報414、印刷可能開始設定時刻706は、印刷可能開始設定時刻415、印刷可能終了設定時刻707は、印刷可能終了設定時刻416、区切りページファイル名708は、印刷可能終了設定時刻408に該当する。
【0080】
本ステップにおいて記憶する手段は、RAM22等のメモリに限るものではなく、外部ファイルなども含むものとする。
【0081】
次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置においてプリンタオブジェクトから印刷設定のペースト処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0082】
ステップS200では、ユーティリティツール312がプリンタオブジェクトのコピー要求がなされたか否かを検知し、ペースト要求がなされたことを検知した場合、ステップS202へ処理を進める。
【0083】
ステップS202では、ステップS100においてコピー要求がなされたプリンタオブジェクトに対応するプリンタ情報400を設定情報レジストリ(305あるいは306)から取得すると共に、プリンタ情報400から特定された印刷設定構造体を示すプリンタ設定情報500を取得する。
【0084】
ステップS204では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタドライバ名702とステップS202において取得したプリンタ情報400に含まれるプリンタドライバ名405とが一致するか否かを判定することによって、印刷設定の引き継ぎ元となるプリンタオブジェクトと印刷設定の引き継ぎ先のプリンタオブジェクトとが同一のプリンタ機種のものであるか否かを判定する。
【0085】
同一であると判定した場合は、ステップS206へ処理を進め、同一であると判定しない場合は、ステップS208へ処理を進める。
【0086】
ステップS206では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタ設定情報(DEVMODE)703を用いてステップS202において取得したプリンタ設定情報500を更新し、設定情報レジストリ(305あるいは306)に記憶する。
【0087】
ステップS208では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタ設定情報(DEVMODE)703のなかから機種共通部分の印刷設定構造体を取得して、取得した機種共通部分の印刷設定構造体を用いてステップS202において取得したプリンタ設定情報500の機種共通部分の印刷設定構造体を更新し、設定情報レジストリ(305あるいは306)に記憶する。
【0088】
プリンタ設定情報500は、機種共通部分と機種ごとにユニークな機種固有部分を有しており、その構成が、図12に示されている。
【0089】
801及び802は、プリンタ毎のプリンタ設定情報の一例を示しており、各々印刷設定構造体は803や804に示すようにすべての機種で共通の構造部分(標準DEVMODE)と805や806に示すように機種毎にユニークな情報の構造部分に分かれて構成されている。
【0090】
機種ごとにユニークな部分は、プリンタが独自に保有する機能(ステイプルや排紙先)に関する情報を格納する領域となる。
【0091】
本ステップでは、例えば、機種共通部分803の情報を用いて機種共通部分804を更新し、あるいは機種共通部分804の情報を用いて機種共通部分803を更新する。
【0092】
ステップS210では、ステップS104においてRAM22へ記憶したプリンタ設定情報(DEVMODE)703のなかから機種固有部分の印刷設定構造体を取得して、取得した機種固有部分の印刷設定構造体と、ステップS202において取得したプリンタ設定情報500の機種固有部分の印刷設定構造体との比較を行う。つまり、機種固有部分805に含まれる各項目と機種固有部分806に含まれる各項目とを比較する。
【0093】
比較した結果、全ての項目が一致すると判定した場合は、処理を終了し、不一致の項目が存在する場合は、ステップS212へ処理を進める。
【0094】
ステップS212では、機種固有部分の不一致項目に対しても印刷設定の引き継ぎを行うか否かをユーザへ確認するための画面を表示する。
【0095】
確認画面900の構成について説明すると、図13に示すように、901は、印刷設定の引き継ぎ元のプリンタオブジェクト名、902は、引き継ぎ先のプリンタオブジェクト名、903は、印刷設定の引き継ぎ元のプリンタにおいて、ステップS210にて不一致と見做された項目、904は、印刷設定の引き継ぎ先のプリンタにおいて、ステップS210にて不一致と見做された項目を表示し、印刷設定の引き継ぎを行う項目を選択するためのチェックボックス905、及び確認画面900に表示された内容で処理を継続させるために押下されるOKボタン906が存在する。
【0096】
ステップS214では、確認画面900のOKボタンが押下されたか否かを判定し、OKボタンが押下された時に、チェックボックス905にチェックが入力されているか否かによって、処理の分岐を行う。
【0097】
チェックボックス905にチェックが入力されていると判定した場合は、機種固有部分の印刷設定を引き継ぐものとして、ステップS216へ処理を進め、チェックボックス905にチェックが入力されていると判定しない場合は、機種固有部分の印刷設定を引き継がないものとして処理を終了する。
【0098】
ステップS216では、ステップS214においてチェックが入力されたチェックボックス905に対応する項目を用いてステップS202において取得したプリンタ設定情報500の機種固有部分の印刷設定構造体を更新し、設定情報レジストリ(305あるいは306)に記憶する。
【0099】
本ステップでは、例えば、機種固有部分805の情報を用いて機種固有部分806を更新し、あるいは機種固有部分806の情報を用いて機種固有部分805を更新する。
【0100】
本発明によれば、印刷デバイスの接続形態によらず、当該印刷デバイスの印刷設定をコピー&ペーストという容易な操作で設定することができるので、印刷設定に係る労力や時間等を軽減することが可能となる。
【0101】
上記の処理を行うことにより、コピー&ペーストという簡単な処理で既存のデバイスの印刷設定を新規デバイスの印刷設定にコピーすることが可能となる。
【0102】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0103】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0104】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0105】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0106】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0107】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0108】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0109】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0110】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0111】
20 システムバス
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 LANアダプタ
25 ビデオアダプタ
26 入力部(キーボード)
27 入力部(マウス)
28 ハードディスク
29 CD−ROMドライブ
101 ネットワークプリンタ
102 ネットワークプリンタ
103 USB接続プリンタ
104 PC
105 USB接続プリンタ
106 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置であって、
既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記更新手段は、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報の機種共通情報について前記新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記更新手段によって、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報の機種固有情報について前記新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する際に、更新の選択を受付ける選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記機種固有情報のうち更新対象とすべく要素を選択することが可能な請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コピー及び前記ペーストはマウス操作によって検知することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置の制御方法であって、
既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置において実行されるプログラムであって、
既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置であって、
既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記更新手段は、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報の機種共通情報について前記新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記更新手段によって、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報の機種固有情報について前記新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する際に、更新の選択を受付ける選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記機種固有情報のうち更新対象とすべく要素を選択することが可能な請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コピー及び前記ペーストはマウス操作によって検知することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置の制御方法であって、
既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
デバイスを管理するための管理情報であるデバイスオブジェクトの管理を制御する情報処理装置において実行されるプログラムであって、
既存デバイスオブジェクトに対するコピーを検知して前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を取得した後、新規デバイスオブジェクトに対するペーストを検知した場合、前記既存デバイスオブジェクトのデバイス情報を用いて新規デバイスオブジェクトのデバイス情報を更新する更新手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−141732(P2012−141732A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293392(P2010−293392)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
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