説明

情報処理装置、制御方法、情報処理システム、プログラム

【課題】監視カメラが操作されたとしても設定されたマスキング領域からプライバシー画像が外れることを防ぐ。
【解決手段】カメラで撮影可能な撮影範囲内においてマスキングする対象とされるマスキング領域の指定を受け付ける受付手段と、カメラで撮影された撮影画像において、受付手段により指定を受け付けたマスキング領域が配置される位置を判定する判定手段と、判定手段により判定された配置位置に応じて、マスキング領域を分割するかを判定する判定手段と、判定手段よる判定の結果、マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、マスキング領域を所定の数に分割する分割手段と、分割手段により分割された複数のマスキング領域を、撮影画像上に配置する配置手段と、配置手段により複数のマスキング領域が配置された撮影画像を配信する配信手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
監視カメラで撮影される画像の中で特定のエリアをマスキングする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、様々な場面でパン・チルト・ズーム可能なカメラ(PTZカメラ)が監視カメラとして使われるようになっている。例えば、防犯目的として、金融機関においてATMの操作者を監視する目的で使われたり、商店街において不審者を監視する目的で使われたりしている。
【0003】
ここで、監視カメラが撮影している画像の中には、プライバシーにかかわる画像(以下、プライバシー画像と称する。)が含まれることがあるため、このような領域の画像は、プライバシー保護の観点等から非表示にすることが求められている。例えば、「キャッシュカードの暗証番号を入力するボタンが映る領域」や「個人の部屋の中が映る領域」などがある。
【0004】
そこで、監視カメラが撮影している画像の中で、プライバシー画像が映らないようにするために、特定の画像に対してマスキングする機能が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1乃至3には、パン回転及びチルト回転が可能な監視カメラとその制御装置とを備える監視カメラ装置において、監視カメラが、画像に映るプライバシーゾーンをマスキングするマスクデータを保持し、このデータに従って、画像の一部をマスキングする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願平11−246194号公報
【特許文献2】特願2004−187738号公報
【特許文献3】特願2005−328393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1乃至3に記載の技術は、画像の中の特定の領域をマスキングすることを可能とする技術ではあるが、マスキング領域からプライバシー画像が外れることを防ぐ技術については何らの開示もなされていない。
【0008】
例えば、マスキングしたい領域を矩形で指定すると、指定したマスキング領域が、カメラを中心とした座標データとして記録(カメラを中心とした球面座標上に矩形領域として記録)され、パン・チルト・ズーム動作を行った場合に、カメラの向きにマスク領域が追従する仕組みの監視カメラの場合、指定したマスキング領域は、この監視カメラの視線に対して直角な描画面に射影した矩形となることから、パン・チルト操作を行った場合に、マスキング領域が目的の対象物(プライバシー画像)から外れることがある。
【0009】
回り込み歪は、パン・チルト時における映像の軌跡を示している(1901、1902)。前記監視カメラの場合、画像の中点を中心として、弧を描くように映像が移動するため、中心から離れるほど描く弧の角度が急になる(図19参照)。
【0010】
図20を用いてマスキング領域がプライバシー画像から外れる例を説明する。(1)表示領域2000の上部に3つのプライバシー画像2001が表示されている場合において、(2)1つのマスキング領域2002で3つのプライバシー画像をカバーする。そして、(3)監視カメラをパンすると、プライバシー画像は、画面の中心から離れているため弧を描く軌跡をたどり、マスキング領域から外れてしまう。これは、プライバシー画像は、弧を描く軌跡をたどるのに対し、マスキング領域は、マスキング領域の形状を維持したまま中心点2003を固定して画像の中で移動しているために起こる問題である。
【0011】
別の例を、図21を用いて説明する。この図では、横長のプライバシー画像2101にマスキング領域2102をカバーして管理カメラをパンした例である。プライバシー画像2101は、表示領域上部にある状態で監視カメラをパンしたため、プライバシー画像2101の両端が、マスキング領域2102から外れてしまっている。
【0012】
ところで、監視カメラにおいては、一つのレンズでより多くの画像を撮影するために広角レンズが用いられることがあるところ、広角レンズで撮影した画像の特徴として、画像の中心に比べ上や下へいくほど湾曲が大きくなるという特徴を備えるため、レンズが広角になればなるほどマスキング領域が目的の対象物から外れる問題が顕著に生じることとなる。
【0013】
この問題を解決する一つの方法として、マスキング領域からプライバシー画像が外れないようにするためにマスキング領域を広めに設定するという方法もあるが、この方法では、本来監視したい画像もマスクされることがあり、監視カメラとしての機能が減殺されることとなる。
【0014】
そのため、プライバシー画像に対してマスキング領域として設定する領域を必要最小限としつつ、監視カメラが操作されたとしてもマスキング領域からプライバシー画像が外れることを防ぐ方法が必要となる。
【0015】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、監視カメラが操作されたとしても設定されたマスキング領域からプライバシー画像が外れることを防ぐ技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、カメラで撮影された撮影画像を配信する情報処理装置であって、前記カメラで撮影可能な撮影範囲内においてマスキングする対象とされるマスキング領域の指定を受け付ける受付手段と、前記カメラで撮影された撮影画像において、前記受付手段により指定を受け付けたマスキング領域が配置される位置を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割するかを判定する判定手段と、前記判定手段よる判定の結果、前記マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、前記マスキング領域を所定の数に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された複数のマスキング領域を、前記撮影画像上に配置する配置手段と、前記配置手段により複数のマスキング領域が配置された撮影画像を配信する配信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、監視カメラが操作されたとしても設定されたマスキング領域からプライバシー画像が外れることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る監視カメラシステムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1におけるサーバ200およびクライアント端末300a、300bの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるマスキング領域を設定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】マスキング領域設定画面の一例を示す図である。
【図5】カメラを中心とした球面座標の範囲を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる設定されたマスキング領域が分割される処理の流れ示すフローチャートである。
【図7】回り込み歪の角度とマスキング領域の関係を示す図である。
【図8】仮想表示領域の一例を示す図である。
【図9】回り込み歪の角度を算出する計算方法を説明する図(1)である。
【図10】回り込み歪の角度を算出する計算方法を説明する図(2)である。
【図11】回り込み歪の角度とマスキング領域の関係を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかるマスキング処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】回り込み歪の角度計算用テーブルの例を示す図である。
【図14】歪曲収差の曲率計算用テーブルの例を示す図である。
【図15】矩形分割計算用テーブルの例を示す図である。
【図16】マスキング領域を分割する例を示す図である。
【図17】分割後のマスキング領域を配置する例を示す図である。
【図18】他の分割方法を示す図である。
【図19】パン・チルト時における映像の軌跡を示す図である。
【図20】マスキング領域がプライバシー画像から外れる例(1)を説明する図である。
【図21】マスキング領域がプライバシー画像から外れる例(2)を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る監視カメラシステムの構成を概略的に示すブロック図である。
【0021】
図1において、監視カメラシステム100には、サーバ200と、クライアント端末300a、300bと、監視カメラ装置400a、400b、400bとが含まれる。
【0022】
サーバ200、クライアント端末300a、及び監視カメラ装置400a〜400cは互いにネットワーク110を介して接続されている。ネットワーク110は、LAN、WAN、又はインターネットなどから成る。また、クライアント端末300aとクライアント端末300bは互いに無線回線120を介して接続されている。無線回線120に代えて、有線回線を用いてもよい。
【0023】
監視カメラ装置400a〜400cの各々は、撮影レンズ(不図示)を介して撮影した被写体の画像(撮影画像)を取得し、この取得した画像をサーバ200やクライアント端末300aにネットワーク110を介して配信する。なお、撮影画像は、デジタルのフルカラー動画像であることが好ましいが、静止画像であってもよいし、モノクロ画像であってもよい。また、監視カメラ装置400a〜400cの各々は、水平方向や垂直方向への首振り機能(パン・チルト機能)と、ズーム機能とを有する。監視カメラ装置は、サーバ200やクライアント端末300a、300からのパン・チルト・ズームの指示に応じて、パン・チルト・ズーム制御させる。
【0024】
サーバ200には、監視カメラ装置400a〜400cから配信された画像をハードディスクドライブ(HDD)などの外部メモリに録画すると共に、録画した画像の検索や再生を行うためのソフトウェアがインストールされている。これにより、サーバ200は、画像を記憶する画像サーバとして機能する。
【0025】
クライアント端末300a、300bの各々には、WEBブラウザがインストールされていて、WEBブラウザを介して、監視カメラ装置400a〜400cから配信された画像をリアルタイムで表示することでライブ表示(Live表示)を行うためのプラグインが追加でインストールされているものとする。更に、監視カメラ装置400a〜400cで撮影される画像の中の特定の被写体(プライバシー画像)を非表示とさせるためのマスキング領域の設定を行うことを可能とするためのプラグインも追加でインストールされているものとする。マスキング領域を設定すると、その設定内容は、監視カメラ装置400a〜400cに内蔵する設定項目に反映される。
【0026】
図2は、図1におけるサーバ200およびクライアント端末300a、300bの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、サーバ200は、パーソナルコンピュータ(PC)により実現される。具体的には、サーバ200は、PC本体200aと、キーボード(KB)209と、マウス(不図示)と、表示装置としてのCRTディスプレイ(CRT)210と、ハードディスクドライブ(HDD)211と、HDD211とは別の外部メモリ220とを備える。HDD211には、ネットワークビデオレコーダプログラム212、定義ファイル213、各種テーブル214、撮影対象箇所のレイアウト情報(平面レイアウト又は立体レイアウト)215、及び撮影画像216などが格納される。
【0028】
また、PC本体200aには、CPU201、RAM202、ROM203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、及び通信I/Fコントローラ208等と、これらを接続するシステムバス204とが収納されている。
通信I/Fコントローラ208には、ネットワーク110と接続するためのネットワークI/F(不図示)が接続されている。
【0029】
次に、本発明の実施の形態にかかるマスキング領域を設定する処理の流れを説明する。
【0030】
図3は、本発明の実施の形態にかかるマスキング領域を設定する処理の流れを示すフローチャートである。
【0031】
クライアント端末は、ユーザにより操作されるPC等のコンピュータである。
【0032】
S301において、クライアント端末は、ユーザの操作指示に応じて、WEBブラウザを起動する。
【0033】
S302において、クライアント端末は、監視カメラ装置に対して、撮影画像を要求する。これは、WEBブラウザが、監視カメラ装置が撮影した画像をWEBブラウザ上へ表示するために行う処理である。
【0034】
S303において、監視カメラ装置は、撮影画像の要求を受け付ける。
【0035】
S304において、監視カメラ装置は、要求元のクライアント端末に対して、撮影画像を配信する。
【0036】
S305において、クライアント端末は、撮影画像を受信して、WEBブラウザの表示領域へ画像を表示する。
【0037】
S306において、クライアント端末は、ユーザの操作指示に応じて、マスキング領域設定画面を表示する。図4を用いて、マスキング領域設定画面の例を説明する。図4は、マスキング領域設定画面の一例を示す図である。
【0038】
図4において、WEBブラウザの表示領域401の中に、撮影画像表示領域402およびメニュー領域403が表示されている。ユーザは、402および403の領域に表示される画面を介してマスキング領域の設定を行う。
【0039】
続いて、ユーザがマスキング領域の設定を行う手順を説明する。まず、ユーザは、メニュー領域403から「マスキング領域設定」項目を選択する。「マスキング領域設定」項目が選択されることにより、「マスキング領域設定」モードに切り替わる。このモードで、撮影画像表示領域402内に表示される撮影画像上からポインティングディバイスによりマスキング領域404を指定することができる。最後に、指定したマスキング領域404を登録する場合は、「OK」ボタン405を押下する。一方、登録しない場合は、「キャンセル」ボタン406を押下する。
【0040】
S307において、クライアント端末は、監視カメラ装置に対して、マスキング領域設定の指示を行う。「OK」ボタン405が押下されることによりこの処理が行われる。
【0041】
S308において、監視カメラ装置は、マスキング領域設定の指示を受け付ける。
【0042】
S309において、監視カメラ装置は、受け付けたマスキング領域の設定処理を行う。設定処理により、マスキング領域は、カメラを中心とした球面座標上における矩形領域として記録される。具体例を、図5を用いて説明する。
【0043】
図5は、カメラを中心とした球面座標の範囲を示す図である。監視カメラ装置が動作するチルト角度とパン角度とにより球面座標の範囲が決まる。この例では、チルト角度が−90°〜+10°、パン角度が−170°〜+170°であることを示している。矩形領域は(左上点のチルト角度・パン角度、右下点のチルト角度・パン角度)の形式で記録される。このようにマスキング領域を示す矩形領域が登録されると、監視カメラ装置がパン/チルト/ズーム動作を行った場合でもカメラの向きに追従するマスキングが可能となる。なお、本発明の実施の形態においては、この球面座標の範囲を、マッピング用のマップ「マッピングマップ」という。
【0044】
S310において、監視カメラ装置は、指示元のクライアント端末に対して、完了通知を行う。
【0045】
S311において、クライアント端末は、完了通知を取得する。例えば、完了通知を取得した場合、その旨をポップアップ画面表示することでユーザに通知する。
【0046】
S312において、クライアント端末は、設定終了の指示がなされたかを判定する。Yesの場合、終了し、Noの場合、S307へ戻る。
【0047】
以上、本発明の実施の形態にかかるマスキング領域を設定する処理の流れを説明した。
【0048】
次に、本発明の実施の形態にかかる設定されたマスキング領域が分割される処理の流れを説明する。
【0049】
図6は、本発明の実施の形態にかかる設定されたマスキング領域が分割される処理の流れ示すフローチャートである。
【0050】
クライアント端末は、ユーザにより操作されるPC等のコンピュータである。
【0051】
S601において、クライアント端末は、ユーザの操作指示に応じて、WEBブラウザを起動する。
【0052】
S602において、クライアント端末は、監視カメラ装置に対して、撮影画像を要求する。これは、WEBブラウザが、監視カメラ装置が撮影した画像をWEBブラウザ上へ表示するために行う処理である。
【0053】
S603において、監視カメラ装置は、撮影画像の要求を受け付ける。
【0054】
S604において、監視カメラ装置は、マスキング処理を行う。マスキング処理の詳細は、図12を用いて後に説明するが、先にマスキング処理の概要の説明を図7乃至図11を用いて行う。
【0055】
図7は、回り込み歪の角度とマスキング領域の関係を示す図である。
【0056】
ここで、回り込み歪の角度とは、マスキング領域とマスキング対象となるべき領域とがずれる角度のことである。
【0057】
70は、原点を、(パン角度=0°、チルト角度=0°)とする座標系であることを示している。
【0058】
座標70に配置される、701〜704がマスキング矩形を示しており、また、点線の705〜708は、マスキング対象となるべき領域を示している。701と705が、702と706が、703と707が、704と708がそれぞれ対応する領域を示している。
【0059】
701と705の領域を比べると、回り込み歪の角度が大きいことが分かる。回り込み歪の角度は、表示画面中心から上or下、右or左へ離れるに従って角度が大きくなるものだからである。
【0060】
702と706の領域を比べると、回り込み歪の角度がないことが分かる。チルト位置が0°の場合、回り込みによる歪みがないからである。
【0061】
703と707の領域を比べると、回り込み歪の角度が少しあることが分かる。
【0062】
704と708の領域を比べると、回り込み歪の角度がないことが分かる。パン位置が0°の場合、回り込みによる歪みがないからである。
【0063】
以上から、マスキング領域を補正するために、マスキング領域の中心点座標と、左右(もしくは上下)の座標位置を確認することにより回り込み歪の角度を求めることができる。
【0064】
なお、回り込み歪の角度を求めるにあたっては、仮想表示領域という考え方を用いる。具体的には、図8に示す通り、カメラの最大サイズがVGA(640×480ドット)の場合(801)、カメラのPT操作を行った場合のマスキング領域の中心点の座標を得るためには、1280×680ドットの仮想表示領域802で考える。本実施の形態では、最大サイズがVGAのカメラを例に説明するため、仮想表示領域は、1280×680ドットとなる。なお、当然のことながら、カメラの種類によりその最大サイズはことなるため、それに応じて仮想表示領域も変動する。
【0065】
図8の例では、マスキング領域の左端の座標803と中心点の座標804の差を求めることにより回り込み歪の角度を求めることができる。
【0066】
なお、ズーム操作により望遠にすると画角は変わるが、最大広角側の表示領域で割り出した角度は変わらない。
【0067】
続いて、具体的な、回り込み歪の角度を算出する計算方法を説明する。
【0068】
ステップ(1)表示領域を算出する(図9)
広角901から望遠902によって画角の表示領域が変わることから取得したズーム値を用いて表示領域を算出する。本実施の形態では、表示領域としてVGA(640×480ドット)の解像度を例にして説明する。
【0069】
ステップ(2)マッピング(図9)
表示領域を、カメラを中心とした球面座標上(マッピングマップ)にマッピングを行う。マッピングを行った表示領域内に、マスキング領域が含まれるかにより、マスキング領域を分割するかが判断されることとなる。図9の例では、「望遠」の表示領域内には、マスキング領域が含まれず、「広角」の表示領域内には、マスキング領域が含まれることを示している。
【0070】
ステップ(3)回り込み歪の角度を算出(図10)
矩形の中心位置1001と矩形の右終端位置1002(または左終端位置1003)の2点を用いて、回り込み歪みの角度を算出する。従来の監視カメラは、回り込み歪みの角度による図形の移動量分、上下に矩形を移動させる機能を有しているが、マスキング矩形により隠しきれない部分が出てきてしまっていた(図11)
そこで、本発明の実施の形態によるマスキング処理により、従来隠しきれなかった部分を隠すことを実現している。
【0071】
図12は、本発明の実施の形態にかかるマスキング処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである
S1201において、監視カメラ装置は、PTZ値を取得する。ここでは、PTZ値は、デフォルトで設定されている値、もしくはユーザによるPTZ操作の結果、得られるPTZ値を取得することとなる。
【0072】
S1202において、監視カメラ装置は、取得したPTZ値を用いて、実際の表示領域および仮想表示領域をマッピングマップにマッピングする処理を行う。具体的には、図9に示す通り、PTZ値により広角・望遠が特定され、その表示領域をマッピングマップにマッピングする。なお、本発明の実施の形態では、マッピングマップには、事前にマスキング領域が設定されているものとする。
【0073】
S1203において、監視カメラ装置は、マスキング領域が含まれるかを判定する。Yesの場合、S1204へ進み、Noの場合、終了する。具体的には、実際の表示領域内にマスキング領域が含まれるかにより判定を行う。実際の表示領域内にマスキング領域が含まれない場合、映像に対してマスキング処理を行う必要がないからである。
【0074】
S1204において、監視カメラ装置は、マスキング領域の中心位置と左端(or右端)の座標値を取得する。なお、取得する座標位置は、2点でも3点でもよいが、本発明の実施の形態では、中心位置の座標値と左端か右端のいずれかの座標値を取得するものとする。また、左端の座標値を取得するか右端の座標値を取得するかは、マスキング領域の配置位置により判断してもよい。本発明の実施の形態では、中心位置の座標位置より表示領域の内側にある端の位置を取得するものとする。図10に示す例では、中心位置1002より、右端1003の方が内側にあるので、この場合、右端1003の座標位置を取得することとなる。また、本実施の形態においては、左右に長いマスキング領域を例としているため、本ステップにおいて左端か右端の座標値を取得しているが、上下に長いマスキング領域を採用する場合においては、上端か下端の座標値を取得してもよい。
【0075】
S1205において、監視カメラ装置は、回り込み歪角度を算出する。本発明の実施の形態では、図13に示す回り込み歪の角度計算用テーブルを用いることで回り込み歪角度を算出する。このテーブルは、表示画面縦方向座標1301と表示画面横方向座標1302とから構成される。表示画面縦方向座標1301および表示画面横方向座標1302とも座標の範囲を示している。本発明の実施の形態では、表示領域がVGA(640×480ドット)であり、仮想表示領域が1280×680ドットであることから、表示画面縦方向座標1301の範囲は、−480〜+480ドットとなり、表示画面横方向座標1302の範囲は、−640〜+640ドットとなる。表示領域の解像度が異なる場合、その解像度に応じたテーブルが用意されるものである。
【0076】
また、テーブル内の値は、移動量を示しており、正数は上方向、負数は下方向へ移動することを示している。移動量の単位はドットである。回り込み歪みにより表示領域内で何ドットずれるかを示す値である。回り込み歪みは、表示領域の中心から離れるほど大きくなるため、このテーブルでは、中心に近いほど移動量は小さく、中心から離れるほど移動量が大きくなっている。
【0077】
具体的な回り込み歪角度の算出手順を説明する。まず、S1204において取得した中心位置の座標位置と左端(or右端)の座標値をこのテーブルに当てはめる。そして、2つ(or3つ)の値を抽出する。抽出した2つ(or3つ)の値の平均値を算出する。この算出した値が、中心位置と左端(or右端)の座標値とのずれを示す値(ドット)となる。従って、中心位置の座標位置および左端(or右端)の座標値並びにこのずれを示す値を用いることで、ずれの角度を算出する。算出方法は既存の方法を採用することが可能であり、算出されるこの角度が回り込み歪角度(単位はθ)となる。
【0078】
なお、このテーブル例は、あくまでも一例であって、カメラ監視装置に搭載されるカメラのレンズや表示可能画角サイズ、解像度等により値は変わるため、それぞれ用意されることとなる。
【0079】
S1206において、監視カメラ装置は、ズーム値から歪曲収差の曲率を算出する。なお、歪曲収差とは、レンズの収差の一つのことをいう。特に画像の周辺付近で歪みが顕著となる。レンズ周辺部の直線が外側に曲がる樽型歪曲と、内側に曲がる糸巻き型歪曲がある。
【0080】
本発明の実施の形態では、図14に示す歪曲収差の曲率計算用テーブルを用いることで歪曲収差の曲率を算出する。このテーブルは、表示画面縦方向座標1401とズームの画角1402とから構成される。本発明の実施の形態では、表示領域は、VGA(640×480ドット)であることから、表示画面縦方向座標1401の範囲は、−240〜+240ドットとなる。表示領域の解像度が異なる場合、その解像度に応じたテーブルが用意されるものである。
【0081】
また、テーブル内の値は、曲率を示しており、正数は上向きの歪曲収差の曲率を、負数は下向きの歪曲収差の曲率を示している。本発明の実施の形態では、マスキング領域は、横長の例で説明しているが、縦長のマスキング領域であってもよい。その場合、縦長用のテーブルが用意されることとなるがここでは説明を省略する。
【0082】
具体的な歪曲収差の曲率の算出手順を説明する。まず、マスキング領域の左右両端の縦方向の座標値を求める。求め方として、平均値や中間点から求める方法がある。次に、取得したPTZ値を用いて、ズームの画角を求める。そして、求めた表示画面縦方向座標とズームの画角とを用いてテーブルから曲率を抽出することで歪曲収差の曲率を算出することができる。
【0083】
なお、このテーブル例は、あくまでも一例であって、カメラ監視装置に搭載されるカメラのレンズや表示可能画角サイズ、解像度等により値は変わるため、それぞれ用意されることとなる。
【0084】
S1207において、監視カメラ装置は、回り込み歪角度、歪曲収差の曲率より、マスキング領域を分割する数を算出する。そして算出した分割数と決定する。本発明の実施の形態では、図15に示す矩形分割計算用テーブルを用いることで数の算出を行う。このテーブルは、横方向用と縦方向用の2つのテーブルがあるが、本発明の実施の形態では、マスキング領域の形がどのような形をしているかを判断して、その判断の結果、マスキング領域が横長であると判断した場合は、横方向用の矩形分割計算用テーブルを用い、マスキング領域が縦長であると判断した場合は、縦方向用の矩形分割計算用テーブルを用いるものとする。なお、当然のことながら両方のテーブルを用いることも可能であるが、ここでは詳細な説明はしない。
【0085】
このテーブルは、歪曲収差の曲率1501、1503と回り込み歪角度1502、1504とから構成される。本発明の実施の形態では、VGAを想定しているが、表示領域の解像度が異なる場合、その解像度に応じたテーブルが用意されるものである。また、レンズの特性等によっても値が異なるためそれぞれ最適なテーブルが用意されるものである。S1205で算出された回り込み歪角度とS1206で算出されたズーム値から歪曲収差の曲率とをテーブルに当てはめることにより値が抽出される。なお、テーブル内の値は、分割する矩形領域の縦または横の最大のサイズ(単位はドット)を示している。
【0086】
ここで、マスキング領域を分割する方法は、歪曲収差の曲率と回り込み歪角度の組み合わせにより様々な方法を採用することができるが、本発明の実施の形態では、一例として、マスキング領域を分割する際における分割矩形の最大サイズを最大公約数として求める方法を示す。
【0087】
具体例を示すと、マスキング領域の横幅が180ドットのときに、矩形分割計算用テーブルから60ドットが抽出された場合、180ドットを60ドットで割ると「3」となることからマスキング領域を分割する数として「3」が算出される。また、マスキング領域の横幅が180ドットのときに、矩形分割計算用テーブルから40ドットが抽出された場合、180ドットを40ドットで割ると「4」と余り20ドットとなるが、余り分を補うための「1」を加算して、マスキング領域を分割する数として「5」が算出される。なお、最大サイズがマスキング領域より大きい場合は、分割の必要がないことから分割不要とする。
【0088】
以上、S1207では、表示領域内に配置されるマスキング領域により特定される回り込み歪角度と歪曲収差の曲率とからマスキング領域を分割する数を算出している。つまり、マスキング領域の配置位置に応じて分割数が決定されることとなる。
【0089】
S1208において、監視カメラ装置は、マスキング領域を分割するかを判定するYesの場合、S1209へ進み、Noの場合、S1211へ進む。具体的には、S1207において、最大サイズがマスキング領域より大きかった場合に分割不要と判断する。
【0090】
S1209において、監視カメラ装置は、マスキング領域を分割する。分割方法としては、矩形分割計算用テーブルから抽出された最大サイズで分割する方法(パターン1)と、マスキング領域をS1205において算出された数でマスキング領域を分割する方法(パターン2)の何れの方法を採用しても良い。なお、2つの方法は、マスキング領域が最大サイズで割りきれなかった場合に違いが生じる。例えば、マスキング領域が180ドットで、最大サイズが40ドットの場合、前者の方法では、40ドットの矩形4つと20ドットの矩形1つに分割され、後者の方法は、36ドットの矩形5つに分割される(図16参照)。本発明の実施の形態では、後者の方法を採用するものとして説明を続ける。
【0091】
なお、その他の分割方法としては、最大サイズを基準として異なる大きさのマスキング領域に分割方法もある。例えば、図18に示す通り、マスキング領域が180ドットで、最大サイズが72ドットの場合、72ドットより小さい12ドット〜48のマスキング矩形に分割する方法がある。この場合、最大サイズを基準に所定の割合で小さくする係数を順次掛けることによりそれぞれのマスキング領域のサイズを求めることができる。この方法の場合、分割数は事前に必要とはならない。
【0092】
S1210において、監視カメラ装置は、分割後のマスキング領域の中心座標を回り込み歪角度、歪曲収差の曲率に従って配置する。
【0093】
具体的には、回り込み歪角度と歪曲収差の曲率とを用いて、マスキング領域が辿る軌跡を仮想的に求め、その軌跡上に分割後のマスキング領域の中心座標をそれぞれ配置する手順をとる(図17参照)。ここで分割後のマスキング領域の配置位置が確定する。
【0094】
なお、図18に示す分割を行った場合は、描かれる軌跡のうち、表示領域の中心に近い方から大きいサイズのマスキング領域の配置を行う。これは、表示領域の端になるほどずれが大きくなることから、端になる方により小さいマスキング領域を配置することで、隠したい映像がマスキング領域からはみ出すことを防ぐためである。
【0095】
S1211において、監視カメラ装置は、撮影した映像の上に、分割しなかったマスキング領域もしくは分割したマスキング領域を、重ね合わせて配置する処理を行う。
【0096】
以上、本発明の実施の形態にかかるマスキング処理の詳細な処理の流れを説明した。
【0097】
続いて、S605において、監視カメラ装置は、要求元のクライアント端末に対して、撮影画像を配信する。ここでは、マスキング領域の設定がない場合は、そのままの映像を、マスキング領域の設定がある場合は、マスキング領域によりマスキングされた映像を配信することとなる。
【0098】
S606において、クライアント端末は、撮影画像を受信する。
【0099】
S607において、クライアント端末は、受信した撮影画像を、WEBブラウザの表示領域へ表示する。
【0100】
S608において、クライアント端末は、ユーザによるPTZ操作の指示がなされたかを判定する。Yesの場合、S609へ進み、Noの場合、S612へ進む。具体的には、WEBブラウザに表示される操作メニューに表示されるPTZ操作ボタンを介して、ユーザによりPTZ操作の指示がなされたかを判定する。
【0101】
S609において、クライアント端末は、監視カメラ装置に対して、ユーザによるPTZ操作の指示を行う。
【0102】
S610において、監視カメラ装置は、PTZ操作の指示を受け付ける。
【0103】
S611において、監視カメラ装置は、PTZ操作の指示の内容に応じて、PTZ処理を行う。なお、PTZ処理は、従来のカメラ制御処理であるため詳細な説明は省略する。その後、S604へ戻り、処理が継続される。
【0104】
一方、S612において、クライアント端末は、WEBブラウザで監視カメラ装置が撮影した画像の閲覧を終了する指示がなされたかを判定する。Yesの場合、終了し、Noの場合、S607へ戻る。
【0105】
以上、本発明の実施の形態にかかる設定されたマスキング領域が分割される処理の流れを説明した。
【0106】
上述した通り、本発明によれば、監視カメラが操作されたとしても設定されたマスキング領域からプライバシー画像が外れることを防ぐことができる。
【0107】
なお、マスキング処理は、リアルタイムで行われるため、監視カメラが操作され続けたとしてもマスキング領域は追従してマスクを行う。その際、表示領域内でマスキング領域が配置される位置に応じてマスキング領域が分割されることとなる。
【0108】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、
種々の変形・変更が可能である。
【0109】
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0110】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0111】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0112】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【符号の説明】
【0113】
100 監視カメラシステム
200 サーバ
300 クライアント端末
400 監視カメラ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラで撮影された撮影画像を配信する情報処理装置であって、
前記カメラで撮影可能な撮影範囲内においてマスキングする対象とされるマスキング領域の指定を受け付ける受付手段と、
前記カメラで撮影された撮影画像において、前記受付手段により指定を受け付けたマスキング領域が配置される位置を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割するかを判定する判定手段と、
前記判定手段よる判定の結果、前記マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、前記マスキング領域を所定の数に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された複数のマスキング領域を、前記撮影画像上に配置する配置手段と、
前記配置手段により複数のマスキング領域が配置された撮影画像を配信する配信手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定手段よる判定の結果、前記マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、前記マスキング領域の配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割する数を決定する決定手段を更に備え、
前記分割手段は、前記決定手段により決定された数に前記マスキング領域を分割することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記マスキング領域の配置位置が、前記撮影画像の中心から離れる位置に配置されるほど、当該マスキング領域を分割する数を増やすことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記分割手段は、前記マスキング領域の配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割する大きさを変えて分割することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
カメラで撮影された撮影画像を配信する情報処理装置における制御方法であって、
前記カメラで撮影可能な撮影範囲内においてマスキングする対象とされるマスキング領域の指定を受け付ける受付ステップと、
前記カメラで撮影された撮影画像において、前記受付ステップにより指定を受け付けたマスキング領域が配置される位置を判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより判定された配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割するかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップよる判定の結果、前記マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、前記マスキング領域を所定の数に分割する分割ステップと、
前記分割ステップにより分割された複数のマスキング領域を、前記撮影画像上に配置する配置ステップと、
前記配置ステップにより複数のマスキング領域が配置された撮影画像を配信する配信ステップと
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項6】
クライアント端末とカメラで撮影された撮影画像を配信する情報処理装置とが通信可能な情報処理システムであって、
前記カメラで撮影可能な撮影範囲内においてマスキングする対象とされるマスキング領域の指定を受け付ける受付手段と、
前記カメラで撮影された撮影画像において、前記受付手段により指定を受け付けたマスキング領域が配置される位置を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割するかを判定する判定手段と、
前記判定手段よる判定の結果、前記マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、前記マスキング領域を所定の数に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された複数のマスキング領域を、前記撮影画像上に配置する配置手段と、
前記配置手段により複数のマスキング領域が配置された撮影画像を配信する配信手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
カメラで撮影された撮影画像を配信する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
前記カメラで撮影可能な撮影範囲内においてマスキングする対象とされるマスキング領域の指定を受け付ける受付手段、
前記カメラで撮影された撮影画像において、前記受付手段により指定を受け付けたマスキング領域が配置される位置を判定する判定手段、
前記判定手段により判定された配置位置に応じて、前記マスキング領域を分割するかを判定する判定手段、
前記判定手段よる判定の結果、前記マスキング領域を分割するとの判定がなされた場合、前記マスキング領域を所定の数に分割する分割手段、
前記分割手段により分割された複数のマスキング領域を、前記撮影画像上に配置する配置手段、
前記配置手段により複数のマスキング領域が配置された撮影画像を配信する配信手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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