説明

情報処理装置、情報処理サーバ、情報処理システム、及び、情報処理プログラム

【課題】名刺交換から時間が経って相手の顔や名前を完全に忘れてしまった場合であっても、名刺交換した相手の移動式端末が近づいた場合には、その相手の情報を自分の移動式端末に送信して確認することができる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】電子的に名刺交換を行った相手が所有する移動式端末の端末情報を予め保存する端末情報データベース250と、前記端末情報が示す前記移動式端末の位置情報を受信する受信部210と、前記位置情報に基づいて、任意の基準となる地点と前記移動式端末との距離を算出する距離算出部220と、前記距離を算出した距離に基づいて、前記任意の基準となる地点との距離が所定の範囲内にある移動式端末の端末情報を検索する検索部230と、前記検索した端末情報表示する表示部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意の移動式端末に情報を送信する情報処理装置に関し、特に、基準となる地点から所定の範囲内にある他の移動式端末の情報を表示部に表示する情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
名刺交換をした後に、何年も会っていない場合にその人の名前や顔を忘れてしまう場合があり、実際に会った時に相手に不快な思いをさせてしまうことがある。名刺交換した相手の情報を整理して名刺交換後の商談をスムーズに行うための技術が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に示す技術は、複数人との電子的な名刺交換が簡単に行え、かつ大量の名刺データの保管や管理を簡便化でき、さらに名刺交換自体及び名刺交換後の商談をスムースに行うことができる技術であり、名刺交換装置の表示を名刺交換人数及び着席状況に応じて分割し、着席状況と対応する位置の領域に各名刺データを表示させるようにし、顔画像データ等のデータ量が多いものを通信以外の方法で簡単に入手することにより、名刺交換自体をスムースにする。また、複数人との名刺交換時の対応として、必要な相手の名刺データを選択的に表示することにより、商談をスムースに行うことができる。さらに、音声による話者認識を導入して表示する相手を自動的に選別することによって、商談をスムースに行うことが簡単な操作で可能になる。
【特許文献1】特許第3655165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示す技術によれば、複数人との電子的な名刺交換を簡単に行い、データの保管や管理を簡便化することができるが、名刺交換から時間が経って完全に顔と名前を忘れてしまったような場合には、自らその名刺交換相手の情報を確認することが不可能であり、率先して挨拶を行ったり、相手に気遣いをすることができず、商談をスムーズに進めるという点では不十分であるという課題を有する。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、名刺交換から時間が経って相手の顔や名前を完全に忘れてしまった場合であっても、名刺交換した相手の移動式端末が近づいた場合には、その相手の情報を表示することで相手の情報を確認することができる情報処理装置、情報処理サーバ、情報処理システム、及び、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1.所定の範囲の端末情報を送信)
本情報処理装置は、電子的に名刺交換を行った相手が所有する移動式端末の端末情報を予め保存する保存手段と、前記保存手段に保存された端末情報が示す前記移動式端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段が取得した位置情報に基づいて、任意の基準となる地点と前記移動式端末との距離を算出する距離算出手段と、前記距離算出手段が算出した距離に基づいて、前記保存手段に保存された端末情報から、前記任意の基準となる地点との距離が所定の範囲内にある前記端末情報を前記保存手段から検索する検索手段と、前記検索手段が検索した前記端末情報を表示する表示手段とを備えるものである。
【0007】
このように、本情報処理装置においては、任意の基準となる地点から所定の範囲内にある移動式端末の予め登録された端末情報(端末情報には、当該端末情報が示す移動式端末を所有する人物に関する情報も含む)を表示するため、予め登録された移動式端末が基準となる地点に近づいた場合には、その端末情報や端末を所有する人物に関する情報を事前に確認することができ、情報を受信した人は自ら率先して挨拶等を行うことができ、相手との関係を築きやすくなるという効果を奏する。
【0008】
(2.所定の期間以上検索されていない端末の検索)
本情報処理装置は、前記検索手段が検索した端末情報に、当該端末情報を検索した日時を書き込む検索日時書込手段を備え、前記検索手段が前記端末情報を検索する場合に、当該端末情報に書き込まれている検索日時から所定の期間が経過している端末情報を検索するものである。
【0009】
このように、本情報処理装置においては、端末情報に検索した日時を書き込む手段を備え、当該端末情報に書き込まれている検索日時から所定の期間が経過している端末情報を検索するため、所定の期間以上検索がされなかった移動式端末、つまり所定の期間以上基準となる地点に近づいていない移動式端末を検索することで、端末情報を登録してから(名刺交換をしてから)時間が経って忘れてしまっているような端末(例えば、名刺交換をしてから所定の期間一度も検索されなかった端末)の情報を検索して確認することができるという効果を奏する。
【0010】
(3.任意の一の端末を基準とする地点)
本情報処理装置は、前記任意の基準となる地点が、前記表示手段にて端末情報を表示する情報処理装置が所在する地点であるものである。
このように、本情報処理装置においては、基準となる地点が、前記表示手段にて端末情報を送信する情報処理装置が所在する地点であるため、情報処理装置(例えば、自分の情報処理装置)を基準の地点とし、その情報処理装置から所定の範囲内にある予め登録された移動式端末の情報を確認することができ、自ら進んで挨拶をしたり、相手の情報を事前に入手することで人との関係性の向上を図ることが可能になるという効果を奏する。
【0011】
(4.関係性の算出)
本情報処理装置は、当該情報処理装置と、名刺交換を行った相手が所有する前記移動式端末との関係性を算出する関係算出手段、及び/または、前記関係算出手段が算出した関係性に基づいて前記移動式端末を所有する人物の属性を決定する属性決定手段の少なくとも一を備え、前記検索手段が、前記関係算出手段にて算出された関係性、及び/または、前記属性決定手段にて決定された属性の少なくとも一に基づいて対象となる移動式端末の端末情報を検索するものである。
【0012】
このように、本情報処理装置においては、当該情報処理装置と、名刺交換を行った相手が所有する前記移動式端末との関係性を算出する関係算出手段、及び/または、前記移動式端末を所有する人物の属性を決定する属性決定手段とを備えるため、例えば、コール回数やメールの送受信数に応じて人物の関係性を的確に算出することで、確実に相手との関係性の向上を図ることができ、また、人物の属性に応じて多様な対応を取ることができ、さらに関係性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0013】
(5.範囲の補正)
本情報処理装置は、前記関係算出手段が算出した関係性、及び/または、前記属性決定手段が決定した属性の少なくとも一に基づいて、前記検索手段が検索する範囲を特定するための所定の距離を補正する距離補正手段を備え、前記検索手段が、前記距離補正手段が補正した距離に基づいて対象となる移動式端末の端末情報を検索するものである。
【0014】
このように、本情報処理装置においては、前記関係算出手段が算出した関係性、及び/または、前記属性決定手段が決定した属性に基づいて、前記検索手段が検索する範囲である所定の距離を補正する距離補正手段を備えるため、属性に応じて検索が範囲が広がったり狭くなったりすることで、検索する移動式端末及び/またはその移動式端末を所有する人物をより正確に判別することができ、相手との関係性を築きやすくなるという効果を奏する。
【0015】
(6.情報処理システム)
本移動式端末は、前記情報処理サーバと当該情報処理サーバと通信可能な移動式端末とをそなえる情報処理システムであって、前記移動式端末が、当該移動式端末から所定の範囲内に存在する他の移動式端末の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段が取得した識別情報を前記情報処理装置に送信する識別情報送信手段と、前記情報処理装置から送信される情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した情報を表示する表示手段とを備え、前記情報処理装置が、電子的に名刺交換を行った相手が所有する移動式端末の端末情報を予め保存する保存手段と、前記移動式端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記識別情報送信手段が送信した識別情報を受信する識別情報受信手段と、前記位置情報取得手段が取得した位置情報及び前記識別情報受信手段が受信した識別情報に基づいて、前記移動式端末と当該識別情報が示す他の移動式端末との距離を算出する距離算出手段と、前記距離算出手段が算出した距離に基づいて、前記保存手段に保存された端末情報から、前記移動式端末との距離が所定の範囲内にある他の移動式端末の端末情報を検索する検索手段と、前記検索手段が検索した前記端末情報を前記移動式端末に送信する送信手段とを備えるものである。
【0016】
このように、本情報処理システムにおいては、当該移動式端末から所定の範囲内に存在する他の移動式端末の識別情報を取得するため、情報処理装置で距離の算出を行う場合に、ある程度移動式端末の周辺に所在する他の移動式端末に絞って処理を行うことができるため、処理の手間を省き、処理時間を短縮することができるという効果を奏する。また、当該移動式端末が受信した情報が表示部に表示されることで、当該移動式端末の持ち主がそれらの情報をあたかもメールや電話の操作を行っているようにさりげなく確認することができ、自然な振る舞いの中で相手の情報を得ることができるという効果を奏する。
【0017】
これまで、本発明を装置として示したが、所謂当業者であれば明らかであるように本発明をシステム、方法、及び、プログラムとして捉えることもできる。これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は多くの異なる形態で実施可能である。従って、本実施形態の記載内容のみで本発明を解釈すべきではない。また、本実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。
【0019】
本実施の形態では、主に装置について説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明はシステム、方法、及び、コンピュータを動作させるためのプログラムとしても実施できる。また、本発明はハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェア及びソフトウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置、または、磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
【0020】
(本発明の第1の実施形態)
(1.構成と機能)
(1−1 システム構成)
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成を示すシステム構成図である。情報処理システム1は、情報処理装置110と、移動式端末120とを備え、移動式端末120aは情報処理装置から情報が送信される基準となる移動式端末であり、120b〜120nはその他の移動式端末である。移動式端末120aの所有者は、予め移動式端末120b〜120nの所有者と電子的に名刺の交換(端末情報の登録)を行っており、その登録された端末情報は情報処理装置110に保存されている。情報処理装置110と移動式端末120はネットワークを介して通信が可能であり、さらに、移動式端末120の位置情報は、常に情報処置装置110に送信されている。移動式端末120の位置情報は、例えば、GPS等の機能を用いることで取得することができる。
【0021】
情報処理装置110では移動式端末120aとその他の移動式端末120b〜120nの距離を算出し、所定の範囲内(例えば、10メートル)にある移動式端末に関する情報を120aに送信する。移動式端末120aの所有者は受信した情報と、以前名刺交換を行った際に記録された情報とを照合し、名刺交換された際の情報が表示されることで、顔や名前を忘れた人であっても、所定の範囲内に近づいたら認識することができ、挨拶等を自分から行うことができる。
【0022】
(1−2 情報処理装置の構成と機能)
図2は、本実施形態に係る情報処理装置110の構成を示すブロック図である。情報処理装置110は、受信部210と、距離算出部220と、検索部230と、送信部240と、端末情報データベース250とを備える。
【0023】
受信部210は、移動式端末120やその他の外部機器からの情報を受信する処理を行う。受信する情報は、電子的に名刺交換を行った時に登録を行う場合の端末に関する端末情報や、移動式端末の位置に関する情報や、検索処理を行う要求信号である。登録の際の端末に関する端末情報は、登録時又は端末情報の更新時に受信し、位置情報は常時受信する。検索処理を行う要求信号は、所定の周期で定期的に受信してもよいし、移動式端末120aからの要求があった時のみ受信するようにしてもよい。また、必ずしも検索処理を行う要求信号を受信しなくてもよい。
距離算出部220は、受信部210が受信した移動式端末120の位置情報に基づいて移動式端末120aとその他の移動式端末120b〜120nとの距離を算出する処理を行う。
【0024】
なお、移動式端末120aと移動式端末120b〜120nとの距離を全て算出せずに、移動式端末120aの周辺にある移動式端末についてのみ距離を算出するようにしてもよい。移動式端末120aの周辺にある移動式端末は、例えば、無線LANにおけるSSIDを検索する方式を利用することで検索を行い、検索された移動式端末を識別する情報(以下、ユビキタスIDとする)を受信するようにしてもよい。
【0025】
検索部230は、距離算出部220が算出した距離に基づいて移動式端末120aから所定の範囲内にある移動式端末を検索する処理を行う。
送信部240は、端末情報データベース250に保存されている情報を移動式端末120aに送信する処理を行う。
端末情報データベース250は、移動式端末に関する端末情報や当該端末情報を所有する人物に関する情報を保存するデータベースである。
【0026】
(1−3 移動式端末の構成と機能)
図3は、本実施形態に係る移動式端末120の構成を示すブロック図である。移動式端末120aは、送信部310と、受信部320と、識別情報取得部330と、出力部340とを備える。
【0027】
送信部310は、電子的に名刺交換を行った時に、その相手の情報及び当該相手が所有する移動式端末の端末情報を情報処理装置110に送信する処理を行う。また、識別情報取得部330が取得した識別情報を情報処理装置110に送信する処理を行う。
【0028】
受信部320は、情報処理装置110から送信される情報を受信する処理を行う。
識別情報取得部330は、移動式端末120aから所定の範囲内に信号を発信し、当該所定の範囲内に存在する他の移動式端末と通信を行うことで、その移動式端末のユビキタスIDを取得する処理を行う。取得したユビキタスIDは、送信部310により情報処理装置110に送信される。
【0029】
なお、所定の範囲内に存在する移動式端末の全てを通信の対象としてもよいし、名刺交換を行った相手の情報(名刺交換を行った相手の移動式端末のユビキタスID)のみを移動式端末内に保有し、その保有する情報のみを通信の対象としてもよい。
【0030】
また、識別情報取得部330は必須の構成要素ではなく、当該識別情報取得部330を備えていない場合であっても、GPS機能を備えることにより、移動式端末120aから所定の範囲内にある他の移動式端末を検索することができる。当該識別情報取得部330を備えた場合は、移動式端末120aから所定の範囲内にある他の移動式端末をある程度絞った上で距離の算出を行うことができるため、処理速度は速くなる。
出力部340は、受信部320が受信した情報を画面に表示したり、音声として出力する処理を行う。
【0031】
(2.データ構成)
図4は、端末情報データベース250のデータ構成を示す図である。端末情報データベース250は、名刺基本DB410と、検索対象DB420と、位置DB425と、属性DB430と、イベントDB440とを備える。
【0032】
名刺基本DB410は、名刺交換を行った相手の情報及び当該相手の移動式端末に関する基本的な情報を格納するテーブルである。最終検索日には、検索した日にちが格納される。イベント項目は、イベントDB440に登録されているイベントとの関連付けが行われる。例えば、UBID090−2222−2222を所有する人物は、イベントID20070808の展示会に参加することを意味する。イベント情報を保持することで、イベント会場に入場した人物が保有する移動式端末を対象にして検索を行うことができる。
【0033】
検索対象DB420は、検索の対象となる端末情報に関する情報を格納するテーブルである。例えば、名刺基本DB410に登録されている端末のうち、最終検索部から1年以上経過している端末情報を格納する。つまり、最終検索日から1年以上経過している端末情報は1年以上その所有者に会っていない可能性が高く、顔や名前を忘れている可能性が高い人物の移動式端末である。
【0034】
なお、検索対象DB420に格納する情報は利用者が任意に選択することができる。例えば、営業等で毎日多くの人に会う場合は、1ヶ月ぐらいで顔や名前を忘れてしまう場合もあるため最終検索日から1ヶ月以上経過している端末を格納するようにしてもよいし、ユビキタスIDごとに一件ずつ指定できるようにしてもよい。
【0035】
位置DB425は、名刺基本DB410に格納されている移動式端末の位置情報と当該移動式端末までの距離を格納するテーブルである。位置情報はGPS機能により取得することができ、取得した位置情報から移動式端末210aとその他の移動式端末との距離を算出して格納する。
【0036】
属性DB430は、ユビキタスIDごとにその人物の属性情報を格納するテーブルである。属性とは、例えば、図に示すようにビジネスにおける現時点の状態を示す情報である。
イベントDB440は、予定されているイベントに関する情報を格納するテーブルである。
なお、属性DB430は本実施形態においては必須の構成要素でなくてもよい。また、属性DB430の詳細な説明については、第2の実施形態に後述する。
【0037】
(3.動作)
(3−1 情報処理システムの動作)
図5は、本実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。まず、電子的に名刺交換を行い(ここでは、移動式端末120aと移動式端末120bが名刺交換を行ったとする)、移動式端末120aは取得した移動式端末120bの情報を情報処理装置110に送信する(ステップS501)。情報を受信した情報処理装置は、端末情報データベース250に情報を登録して格納する(ステップS502)。ここまでの処理は、名刺交換をする場合に行う処理である。
【0038】
次に、所定の範囲内にある他の移動式端末のユビキタスIDを取得する(ステップS503)。移動式端末120a内に名刺交換を行った他の移動式端末のユビキタスIDを格納している場合は、取得したユビキタスIDと移動式端末内に格納する他のユビキタスIDとを比較する(ステップS504)。取得した全てのユビキタスIDと同一の他のユビキタスIDがない場合は、何もせずにステップS503の処理に戻る。取得したユビキタスIDと同一の他のユビキタスIDがある場合は、取得したユビキタスID(ここでは、移動式端末120bのユビキタスIDを取得したとする)の情報を情報処理装置110に送信する(ステップS505)。
【0039】
なお、所定の範囲内にある他の移動式端末のユビキタスIDの取得については、前述したように識別情報取得部330の機能により通信で取得することが可能であるが、名刺基本DB410のイベント項目にイベントが格納されている場合は、GPS機能によりイベント会場に入場した移動式端末のユビキタスIDを取得するようにしてもよい。
【0040】
ユビキタスIDを受信した情報処理装置110は、情報の送信元である移動式端末120aと送信されたユビキタスIDが示す移動式端末120bとの距離を算出する(ステップS506)。算出した距離が、予め設定された所定の距離以内かどうかを判定し(ステップS507)、所定の距離以上離れている場合は、ステップS503の処理に戻る。所定の距離以内の場合は、当該移動式端末120bが検索対象DB420に格納されているかどうかを判定する(ステップS508)。検索対象DB420に格納されていない場合は、検索の対象ではないため、ステップS503の処理に戻る。検索対象DB420に格納されている場合は、当該移動式端末120bの情報を移動式端末120aに送信する(ステップS509)。移動式端末120aは、情報処理装置110からの情報を受信すると、その情報に基づいて以前名刺交換をして得られた情報を表示部に出力して(ステップS510)、処理を終了する。勿論、受信した情報に顔データや氏名など十分な情報が含まれる場合はそのまま受信した情報を表示しても良い。
【0041】
(3−2 検索対象DBを作成する場合の第1の処理)
図6は、検索対象DB420を作成する第1の処理を示すフローチャートである。まず、名刺基本DB410を一件づつ読み込む(ステップS601)。読み込んだデータが持つ最終検索日の情報から予め設定された期間(例えば、1年や1ヶ月)が経過しているかどうかを判定する(ステップS602)。経過している場合は、検索対象DB420に登録する(ステップS603)。経過していない場合又は検索対象DB420に登録したら全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS604)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS601に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
なお、上記予め設定された期間は装置利用者が任意に設定することができるようにしてもよい。
【0042】
(3−3 検索対象DBを作成する場合の第2の処理)
図7は、検索対象DB420を作成する第2の処理を示すフローチャートである。まず、名刺基本DB410を一件づつ読み込む(ステップS701)。読み込んだデータが移動式端末210aに対して現在の日にちから所定の日数以内(ここでは、仮に7日とする)に電話の発信があるかどうかを判定し(ステップS702)、発信がない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS706)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS701に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0043】
現在の日にちから7日以内に電話の発信がある場合は、移動式端末210aに対して現在の日にちから所定の日数以内(ここでも、仮に7日とする)にメールの発信があるかどうかを判定し(ステップS703)、発信がない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS706)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS701に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0044】
現在の日にちから7日以内にメールの発信がある場合は、移動式端末210aに対して現在の日にちから所定の日数以内(ここでも、仮に7日とする)に所定の距離(ここでは、2Mとする)内に接近したかどうかを判定し(ステップS704)、接近していない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS706)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS701に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0045】
接近している場合は、そのデータを検索対象DB420に登録する(ステップS705)。全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS706)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS701に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
なお、上記所定の日数、所定の距離は、装置利用者が任意に設定できるようにしてもよい。
【0046】
(本発明の第2の実施形態)
(1.構成と機能)
(1−1 情報処理装置の構成と機能)
図8は、本実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と異なる点は、関係算出処理部810と、属性決定処理部820と、距離補正処理部830を備える点である。
【0047】
関係算出処理部810は、移動式端末又は移動式端末を保有する人物間の関係性を算出する処理を行う。具体的には、端末情報データベース250のデータから電話やメールの発着信の回数、移動式端末の接近回数、接近時間等を算出する処理を行う。
【0048】
属性決定処理部820は、関係算出処理部810が算出した関係性に基づいて移動式端末を保有する人物の属性を決定する処理を行う。例えば、ビジネス上の関係において頻繁に連絡を取り合ったり、接近している人物同士であれば「商談中」というような属性が付与される。
【0049】
距離補正処理部830は、属性決定処理部820が決定した属性に基づいて、検索範囲を示す所定の距離を補正する処理を行う。例えば、予め10M以内の移動式端末を検索するように設定されている場合に、商談中の大事なお客様については距離を20Mに拡大し、多少離れた位置にいても挨拶に伺うことができるようにする。
その他の構成及び機能については第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
なお、システム構成及び移動式端末の構成についても第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0050】
(2.動作)
(2−1 情報処理システムの動作)
図9は、本実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。ステップS501、ステップS502の処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。情報が登録されると、それぞれの情報について移動式端末を保有する人物の属性を決定する(ステップS502a)。属性の決定は、移動式端末120aを保有する人物と移動式端末120bを保有する人物の関係性を、電話やメールの発着信、接近回数、接近時間から算出し、それに応じた属性を付与する。属性の決定については、処理の一例の後述する。
なお、ここでは、移動式端末120aと移動式端末120bが名刺交換を行っているとする。
【0051】
各データについて名刺交換を行った人物間の関係性から属性が付与されると、ステップS503からステップS504の処理が行われる。ステップS503からステップS504の処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。移動式端末120aが取得したユビキタスIDを情報処理装置110が受信すると、ステップS502aで決定した属性に応じて予め設定された所定の範囲を示す距離の値を補正する(ステップS505a)。例えば、属性が重要人物である場合には、距離を大きくして検索範囲を拡げる。移動式端末120aと受信したユビキタスIDが示す移動式端末との距離を算出する(ステップS506)。算出した距離が、ステップS505aで補正した距離以内かどうかを判定し(ステップS507)、ステップS505aで補正した距離以上離れている場合は、ステップS503の処理に戻る。ステップS505aで補正した距離以内の場合は、当該移動式端末120bが検索対象DB420に格納されているかどうかを判定する(ステップS508)。以降の処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0052】
(2−2 属性情報を決定する処理の一例)
図10は、ユビキタスIDごとに人物の属性を決定する処理の一例を示すフローチャートである。まず、名刺基本DB410を一件づつ読み込む(ステップS1001)。読み込んだデータが移動式端末210aに対して現在の日にちから所定の日数以内(ここでは、仮に7日とする)に所定の回数(ここでは、仮に3回とする)以上の電話の受信があるかどうかを判定し(ステップS1002)、3回以上の電話の受信がない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS1007)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS1001に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0053】
3回以上の電話の受信がある場合は、移動式端末210aに対して現在の日にちから所定の日数以内(ここでも、仮に7日とする)に所定の回数(ここでも、仮に3回とする)以上の電話の発信があるかどうかを判定し(ステップS1003)、3回以上の電話の発信がない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS1007)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS1001に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0054】
3回以上の電話の発信がある場合は、現在の日にちから所定の日数以内(ここでも、仮に7日とする)に所定の回数(ここでも、仮に3回とする)以上で、さらに所定の距離以上移動式端末210aに接近したかどうかを判定し(ステップS1004)、3回以上接近していない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS1007)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS1001に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0055】
3回以上接近している場合は、現在の日にちから所定の日数以内(ここでも、仮に7日とする)に所定の回数(ここでも、仮に3回とする)以上で、さらに所定の時間(ここでは、仮に5時間とする)以上移動式端末210aに接近していたかどうか判定し(ステップS1005)、5時間以上接近していない場合は、全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS1007)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS1001に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0056】
5時間以上接近していた場合は、属性DB430の属性情報を「商談中」として登録する(ステップS1006)。全てのデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS1007)、全てのデータについて処理が完了していない場合はステップS1001に戻って、次のデータについて処理を行う。全てのデータについて処理が完了している場合は、処理を終了する。
【0057】
なお、上記所定の回数、所定の日数、所定の距離、所定の時間の条件は装置利用者が任意に設定することができるようにしてもよい。
また、上記では処理の一例として「商談中」についての属性の設定について説明したが、所定の回数、所定の日数、所定の時間等を変更することで、その条件に対応する属性を設定できるようにしてもよい。
【0058】
(その他の実施形態)
本実施形態における情報処理システムにおいては、移動式端末120aが複数のモードを備える構成とする。ここでは、3つのモードについて説明するが、その他、使用環境に応じて様々なモードを追加することができる。
【0059】
(1)通常モード
定期的に移動式端末120aが周辺にあるその他の移動式端末を検索するモードである。所定の時間間隔で検索を行ってもよいし、常時行うようにしてもよい。
【0060】
(2)ステルスモード
休日や就業後のように仕事と離れたい場合に設定するモードである。このモードにしておくと、移動式端末120aが周辺の検索処理を停止した状態となる。
【0061】
(3)ハイブリッドモード
検索条件を指定できるモードである。例えば、上司である部長や商談中の大事なお客様のみを検索の対象とするような場合に、このモードを使用する。
【0062】
上記3つのモードを実現するために、移動式端末120aは、図11に示すデータ構成となる。図11において、移動式端末120aは、ユビキタスID基本情報テーブル1110と基本設定テーブル1120と検索条件テーブル1130とを備える。ユビキタスID基本情報テーブル1110には、名刺交換を行った相手の少なくともユビキタスIDが格納されている。機器の性能により、ユビキタスID以外にGPSの位置情報や他の移動式端末との距離の情報を格納することもできる。基本設定テーブル1120には、設定されているモードの情報が格納されている。検索条件テーブル1130には、設定されているモードがハイブリッドモードである場合に検索対象が格納されている。
【0063】
上記のようなモードが設定された場合の移動式端末の動作について説明する。図12は、モードが設定された場合の移動式端末の動作を示すフローチャートである。まず、休日かどうかが判定される(ステップS1201)。休日ではない場合は、通常通り周辺の移動式端末を検索する処理を行う(ステップS1203)。休日の場合は、モードが何に設定されているかを判定する(ステップS1202)。通常モード又はハイブリッドモードの場合は、周辺の移動式端末を検索する処理を行う(ステップS1203)。ステルスモードの場合は、周辺の移動式端末を検索する処理を停止する(ステップS1204)。周辺の移動式端末を検索する処理を行うか又は停止したら、処理を終了する。
【0064】
このように、移動式端末120aにて条件を設定したり、モードを変更したりすることで、様々な環境に応じて使いやすいシステムを提供することができる。
なお、ハイブリッドモードの場合に、CRM(Customer Relationship Management)システムを連携を図ることで、お客様との関係を属性DB430に格納する構成としてもよい。
【0065】
また、上記各実施形態においては、移動式端末120に係る情報のやり取りを、情報処理装置110を介して行うようにしたが、移動式端末120に情報処理装置110の機能を備え、移動式端末120間で情報のやり取りを行うようにしてもよい。
【0066】
さらに、上記各実施形態において、情報処理装置で検索された情報を移動式端末120aに送信する場合に、文字情報、画像情報または音声情報を送信するようにしてもよい。画像情報については、名刺交換をした相手が顔画像を情報処理装置に登録している場合に送信することができる。その場合に、長期間(例えば5年前以来)会っていない人の情報を送信する時は、名刺交換をした当時の顔画像を送信するようにしてもよい。音声情報を送信する場合には、電話を掛けるようにしてもよい。電話で話している間は、相手も話掛けてくることができないため、堂々と情報を確認することができる。
【0067】
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】第1の実施形態に係る情報処理システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る移動式端末の構成を示すブロック図である。
【図4】端末情報データベースのデータ構成を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】検索対象DBを作成する第1の処理を示すフローチャートである。
【図7】検索対象DBを作成する第2の処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】ユビキタスIDごとに人物の属性を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】その他の実施形態に係る移動式端末のデータ構成を示す図である。
【図12】モードが設定された場合の移動式端末の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 情報処理システム
110 情報処理装置
120a〜120n 移動式端末
210 受信部
220 距離算出部
230 検索部
240 送信部
250 端末情報データベース
310 送信部
320 受信部
330 識別情報取得部
340 出力部
410 名刺基本DB
420 検索対象DB
425 位置DB
430 属性DB
440 イベントDB
810 関係算出処理部
820 属性決定処理部
830 距離補正処理部
1110 ユビキタスID基本情報テーブル
1120 基本設定テーブル
1130 検索条件テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子的に名刺交換を行った相手が所有する移動式端末の端末情報を予め保存する保存手段と、
前記保存手段に保存された端末情報が示す前記移動式端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した位置情報に基づいて、任意の基準となる地点と前記移動式端末との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段が算出した距離に基づいて、前記保存手段に保存された端末情報から、前記任意の基準となる地点との距離が所定の範囲内にある前記端末情報を前記保存手段から検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した前記端末情報を表示する表示手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記検索手段が検索した端末情報に、当該端末情報を検索した日時を書き込む検索日時書込手段を備え、
前記検索手段が前記端末情報を検索する場合に、当該端末情報に書き込まれている検索日時から所定の期間が経過している端末情報を検索することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理装置において、
前記任意の基準となる地点が、前記表示手段にて端末情報を表示する情報処理装置が所在する地点であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
当該情報処理装置と、名刺交換を行った相手が所有する前記移動式端末との関係性を算出する関係算出手段、及び/または、前記関係算出手段が算出した関係性に基づいて前記移動式端末を所有する人物の属性を決定する属性決定手段の少なくとも一を備え、
前記検索手段が、前記関係算出手段にて算出された関係性、及び/または、前記属性決定手段にて決定された属性の少なくとも一に基づいて対象となる移動式端末の端末情報を検索することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記関係算出手段が算出した関係性、及び/または、前記属性決定手段が決定した属性の少なくとも一に基づいて、前記検索手段が検索する範囲を特定するための所定の距離を補正する距離補正手段を備え、
前記検索手段が、前記距離補正手段が補正した距離に基づいて対象となる移動式端末の端末情報を検索することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
電子的に名刺交換を行った相手が所有する他の移動式端末の端末情報を予め保存する保存手段と、
前記保存手段に保存された端末情報が示す前記他の移動式端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した位置情報に基づいて、一の移動式端末が位置する地点と前記他の移動式端末との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段が算出した距離に基づいて、前記保存手段に保存された端末情報から、前記任意の基準となる地点との距離が所定の範囲内にある前記端末情報を前記保存手段から検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した前記端末情報を前記一の移動式端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理サーバ。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理サーバと当該情報処理サーバと通信可能な移動式端末とをそなえる情報処理システムであって、
前記移動式端末が、
当該移動式端末から所定の範囲内に存在する他の移動式端末の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段が取得した識別情報を前記情報処理装置に送信する識別情報送信手段と、
前記情報処理装置から送信される情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した情報を表示する表示手段とを備え、
前記情報処理装置が、
電子的に名刺交換を行った相手が所有する移動式端末の端末情報を予め保存する保存手段と、
前記移動式端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記識別情報送信手段が送信した識別情報を受信する識別情報受信手段と、
前記位置情報取得手段が取得した位置情報及び前記識別情報受信手段が受信した識別情報に基づいて、前記移動式端末と当該識別情報が示す他の移動式端末との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段が算出した距離に基づいて、前記保存手段に保存された端末情報から、前記移動式端末との距離が所定の範囲内にある他の移動式端末の端末情報を検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した前記端末情報を前記移動式端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
電子的に名刺交換を行った相手が所有する移動式端末の端末情報を予め保存する保存ステップと、
前記保存ステップにて保存された端末情報が示す前記移動式端末の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにて取得された位置情報に基づいて、任意の基準となる地点と前記移動式端末との距離を算出する距離算出ステップと、
前記距離算出ステップにて算出された距離に基づいて、前記保存ステップに保存された端末情報から、前記任意の基準となる地点との距離が所定の範囲内にある移動式端末の当該端末情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにて検索された検索結果に基づいて、前記端末情報を表示する表示ステップとをコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−193438(P2009−193438A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−34567(P2008−34567)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】