説明

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

【課題】ゲーム端末において試用版アプリケーションプログラムを実行した後に、正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするまでのユーザの手間を削減すること。
【解決手段】本発明の実施形態におけるゲーム端末は、アプリケーション情報の関連情報が表示された画面を表示する。この画面が表示されているときのユーザの指示に基づいて試用版アプリケーションプログラムをダウンロードする。ゲーム端末は、この試用版アプリケーションプログラムを実行中のユーザによる実行停止指示が入力されると、正式版アプリケーションプログラムのダウンロードの可否を確認するための画面を表示する。ゲーム端末は、ユーザの指示に基づいて正式版アプリケーションプログラムをダウンロードする場合には、表示内容を試用版アプリケーションプログラムをダウンロードするときの関連情報が表示された画面に移行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作性を向上する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザは、ゲームソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶されたメモリカードなどの記録媒体をゲーム端末に接続することにより、様々なゲームを楽しむことができる。近年では、記録媒体を用いる以外にも、ネットワークを介してサーバからアプリケーションプログラムをゲーム端末にダウンロードすることによって、ユーザは、ゲームを楽しむことができるようになっている。
ゲーム端末にアプリケーションプログラムなどをダウンロードするサービスとしては、例えば、非特許文献1、2、3、4に示すものが知られている。このようなサービスにおいて、ユーザは、ゲームソフトを購入して、そのゲームソフトのアプリケーションプログラムをゲーム端末にダウンロードするだけでなく、そのゲームを体験するための試用版アプリケーションプログラムについてもダウンロードすることができる。また、コンテンツとしては、ゲームソフトに限らず、ゲーム紹介動画なども含まれている。なお、ゲーム紹介動画をゲーム端末で見る場合には、その動画を示すデータがゲーム端末にダウンロードされる。
【0003】
上記のサービスにおいては、ユーザに対して提供可能なコンテンツの数が多くなってきていることから、ユーザがコンテンツの選択をしやすくなるシステムが用いられている。例えば、ユーザに対して、ゲームソフトの一部を分野別に区分して提示したり、お勧めするゲームソフトを提示したりできるようになっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】"ニンテンドーイーショップ"、[online]、平成23年、[2011年9月30日検索]、インターネット〈URL:http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/index.html〉
【非特許文献2】"ニンテンドーDSiショップ"、[online]、[平成23年9月30日検索]、インターネット〈URL:http://www.nintendo.co.jp/ds/series/dsi/menu/shop/index.html〉
【非特許文献3】"ニンテンドーゾーン"、[online]、[2011年9月30日検索]、インターネット〈URL:http://www.nintendo.co.jp/ds/nintendozone/index.html〉
【非特許文献4】原如宏、"ビッグマックが無料に!?注目の「マックでDS」を試してみた!"、[online]、2009年6月24日、日経トレンディネット、[2011年9月30日検索]、インターネット〈URL:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090622/1027204/?P=4〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザは、まず、試用版アプリケーションプログラムをゲーム端末にダウンロードし、体験版のゲームソフトで遊んでから、ゲームソフトの購入をするかどうかを判断することが多い。ユーザは、ゲームソフトの購入をしようと考えた場合、正式版のアプリケーションプログラムをダウンロードすることができる画面が表示されるまで、ゲーム端末を操作することになり、手間がかる場合があった。
本発明は、ゲーム端末において試用版アプリケーションプログラムを実行した後に、正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするまでのユーザの手間を削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するため、本発明は、複数のアプリケーション情報を表示手段に表示させるアプリケーション表示制御手段と、前記表示された複数のアプリケーション情報のうち、ユーザの操作を受け付ける操作手段への操作に基づいていずれかのアプリケーション情報を選択するアプリケーション選択手段と、前記選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を前記表示手段に表示させる関連表示制御手段と、前記関連情報が表示されているときの前記操作手段への操作に基づいて、前記選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムを選択するダウンロード選択手段と、前記選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするダウンロード手段と、前記ダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行する実行手段と、前記試用版アプリケーションプログラムの実行が開始された後、当該試用版アプリケーションプログラムに対応する前記正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするかをユーザに選択させるための情報を前記表示手段に表示させる実行制御手段とを具備することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0007】
また、別の好ましい態様において、前記表示手段に表示される前記アプリケーション情報に関連する関連情報には、少なくとも当該アプリケーション情報に対応した正式版アプリケーションプログラムおよび試用版アプリケーションプログラムのいずれをダウンロードするかをユーザに選択させる表示が含まれることを特徴とする。
【0008】
また、別の好ましい態様において、前記実行制御手段は、前記試用版アプリケーションプログラムに対応する前記アプリケーション情報が複数存在する場合には、前記操作手段への操作に基づいて複数の前記アプリケーション情報のいずれかを選択し、選択した前記アプリケーション情報の前記関連情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記記載の情報処理装置と、前記ダウンロード手段によってダウンロードされるアプリケーションプログラムを記憶する配信サーバとを具備することを特徴とする情報処理システムを提供する。
【0010】
また、本発明は、複数のアプリケーション情報を表示手段に表示させるステップと、前記表示された複数のアプリケーション情報のうち、ユーザの操作を受け付ける操作手段への操作に基づいていずれかのアプリケーション情報を選択するステップと、前記選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を前記表示手段に表示させるステップと、前記関連情報が表示されているときの前記操作手段への操作に基づいて、前記選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムを選択するステップと、前記選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするステップと、前記ダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行するステップと、前記試用版アプリケーションプログラムの実行が開始された後、当該試用版アプリケーションプログラムに対応する前記正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするかをユーザに選択させるための情報の前記関連情報を前記表示手段に表示させるステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
【0011】
また、本発明は、コンピュータに、複数のアプリケーション情報を表示手段に表示させるステップと、前記表示された複数のアプリケーション情報のうち、ユーザの操作を受け付ける操作手段への操作に基づいていずれかのアプリケーション情報を選択するステップと、前記選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を前記表示手段に表示させるステップと、前記関連情報が表示されているときの前記操作手段への操作に基づいて、前記選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムを選択するステップと、前記選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするステップと、前記ダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行するステップと、前記試用版アプリケーションプログラムの実行が開始された後、当該試用版アプリケーションプログラムに対応する前記アプリケーションプログラムをダウンロードするかをユーザに選択させるための情報を前記表示手段に表示させるステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ゲーム端末において試用版アプリケーションプログラムを実行した後に、正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするまでのユーザの手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態における情報処理システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】ゲーム端末10の外観を示す図である。
【図3】ゲーム端末10のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】配信サーバ60のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図5】条件設定サーバ70のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態における設定情報を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態における検索機能の機能構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態におけるダウンロード機能の機能構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態におけるコンテンツ購入処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態におけるアプリケーション情報の検索処理を示すフローチャートである。
【図11】ゲーム端末10でのカテゴリ表示の一例である。
【図12】ゲーム端末10でのアプリケーション情報表示の一例である。
【図13】ゲーム端末10でのアプリケーション関連表示の一例である。
【図14】ゲーム端末10での受信モード選択表示の一例である。
【図15】本発明の実施形態におけるBGDL処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態における移行処理を示すフローチャートである。
【図17】ゲーム端末10での正式版購入確認表示の一例である。
【図18】本発明の変形例2におけるBGDL機能の機能構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の変形例2におけるBGDL処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の変形例10におけるコンテンツ購入処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
[情報処理システム1の構成]
図1は、本発明の実施形態における情報処理システム1の構成を示すブロック図である。情報処理システム1は、ゲーム端末10、配信サーバ60、および条件設定サーバ70を有する。複数のゲーム端末10、配信サーバ60、および条件設定サーバ70は、インターネットなどのネットワーク1000を介して互いに接続されている。複数のゲーム端末10の各々には端末IDが付与されている。配信サーバ60および条件設定サーバ70は、通信されるデータに付与される端末IDを確認することによりゲーム端末10のいずれと接続しているかを識別する。
なお、ゲーム端末10は、情報処理装置の一例であり、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。
【0015】
まず、情報処理システム1により実現される処理の概要を説明する。ゲーム端末10は、条件設定サーバ70から受信した設定情報(図6参照)に基づき、配信サーバ60において提供可能なゲームソフトなどのアプリケーションをカテゴリに分類して表示することにより、ユーザに提示する。ユーザは、提示されたアプリケーションなどの情報を用いて、ゲーム端末10を操作して所望のアプリケーションを購入する。ユーザによってアプリケーションが購入されると、ゲーム端末10は、配信サーバ60から購入したアプリケーションに対応するアプリケーションプログラムをダウンロードする。なお、条件設定サーバ70においては、サービス提供者などによって設定情報が適宜変更される。
【0016】
[ゲーム端末10の構成]
図2は、ゲーム端末10の外観を示す図である。ゲーム端末10は、上部筐体51と下部筐体52とを有し、開閉可能に構成されている。図2(a)は、開状態にあるときのゲーム端末10を示し、図2(b)は、閉状態にあるときのゲーム端末10を示している。
上部筐体51には、上表示面13A、スピーカ161、およびマイクロフォン162が設けられている。下部筐体52には、表面にタッチセンサ12Aを有する下表示面13B、操作ボタン12B、開閉センサ17およびインターフェイス18が設けられている。ゲーム端末10が閉状態にあるときには、図2(b)に示すように、タッチセンサ12Aおよび操作ボタン12Bについては、上部筐体51と下部筐体52との間に位置し、ユーザが操作できない状態になっている。
【0017】
図3は、ゲーム端末10のハードウエア構成を示すブロック図である。ゲーム端末10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、記憶部15、音響処理部16、開閉センサ17およびインターフェイス18を有する情報処理装置である。これらの各構成は、バスを介して接続されている。また、ゲーム端末10は、音響処理部16に接続されたスピーカ161およびマイクロフォン162を有する。
【0018】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを有し、ROMまたは記憶部15に記憶されたプログラム、インターフェイス18に接続された記録媒体に記憶されたプログラムなど各種プログラムを実行して、後述する各機能構成を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部12は、ユーザによる操作を受け付けるタッチセンサ12Aおよび操作ボタン12Bを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部11に出力する。これにより、ユーザからの指示がゲーム端末10に対して入力される。以下、ユーザの指示とは、操作部12への操作に基づいて入力される指示をいう。
表示部13は、上表示面13Aおよび下表示面13Bを有している。上表示面13Aおよび下表示面13Bは、それぞれ液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部11の制御に応じた内容の表示を行う。上表示面13Aおよび下表示面13Bに表示される内容は、メニュー画面、設定画面などの他、実行されたプログラムによって様々な内容となる。
【0019】
通信部14は、制御部11の制御に応じて、ネットワーク1000を介して配信サーバ60および条件設定サーバ70と接続して各種データの送受信を行う。
記憶部15は、不揮発性メモリなどであり、各種プログラムなどを記憶している。各種プログラムには、コンテンツを購入するためのプログラム(以下、購入プログラムという)、ダウンロードしたアプリケーションプログラムなどが含まれる。
マイクロフォン162は、ユーザによる発音が入力され、発音内容を示す電気信号を音響処理部16に出力する。スピーカ161は、音響処理部16から出力される電気信号を音に変換して出力する。音響処理部16は、DSP(Digital Signal Processor)などの信号処理回路などを有する。音響処理部16は、マイクロフォン162から入力される電気信号をA/D変換(アナログデジタル変換)して制御部11に出力する。音響処理部16は、制御部11から出力される楽音データを、制御部11によって設定されたエフェクト処理、D/A変換(デジタルアナログ変換)処理、増幅処理などの信号処理などを施して、電気信号としてスピーカ161に出力する。
【0020】
開閉センサ17は、ゲーム端末10が開状態(図2(a)参照)であるか、閉状態(図2(b)参照)であるかを検出するセンサであり、検出結果を示す検出信号を制御部11に出力する。この例においては、開閉センサ17は、下部筐体52のうち、閉状態になったときに、上部筐体51のスピーカ161に用いられている磁石から発生する磁力の影響を受ける位置に設けられている。開閉センサ17は、磁力センサであり、磁力の大きさにより、開状態または閉状態であることを検出する。
インターフェイス18は、外部機器が接続され、外部機器とゲーム端末10との間でデータの入出力を行う。外部機器としては、例えば、アプリケーションプログラムが記憶された記録媒体などである。
以上が、ゲーム端末10のハードウエア構成についての説明である。
【0021】
[配信サーバ60の構成]
図4は、配信サーバ60のハードウエア構成を示すブロック図である。配信サーバ60は、制御部61、操作部62、表示部63、通信部64、および記憶部65を有する。これらの各構成は、バスを介して接続されている。
制御部61は、CPU、RAM、ROMなどを有し、ROMまたは記憶部65に記憶されたプログラムを実行して、後述する各機能構成を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部62は、ユーザによる操作を受け付けるキーボード、マウスなどを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部61に出力する。表示部63は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部61の制御に応じた内容の表示を行う。
【0022】
通信部64は、制御部11の制御に応じて、ネットワーク1000を介してゲーム端末10と接続して各種データの送受信を行う。また、通信部64は、サービス提供者が用いる外部装置(図示せず)から、ネットワーク1000を介して、ゲーム端末10にダウンロードさせることができるアプリケーションプログラムおよびそれに関連する情報を受信する。受信したアプリケーションプログラムおよび関連する情報は、制御部61の制御により記憶部65に記憶される。
【0023】
記憶部65は、ハードディスク、不揮発性メモリなどであり、コンテンツに関する情報などを記憶している。コンテンツに関する情報とは、この例においては、正式版アプリケーションプログラム、試用版アプリケーションプログラム、メタデータおよびアプリケーション情報が含まれている。記憶部65には、コンテンツとしてのアプリケーションA、B、C、・・・のそれぞれに関して上記コンテンツに関する情報が対応付けられている。例えば、アプリケーションAには、アプリケーションプログラムAr(正式版アプリケーションプログラム)、アプリケーションプログラムAt(試用版アプリケーションプログラム)、メタデータA、およびアプリケーション情報Aが対応付けられている。試用版アプリケーションプログラムは存在しない場合もある。なお、以降の各図において、アプリケーションを「Ap」と省略して示す場合がある。
【0024】
メタデータは、例えば、コンテンツのタイトル名(アプリケーション名など)、公開開始日(ダウンロードが可能になった日)、種別(ゲームソフト、動画などコンテンツの種類)、価格など、アプリケーションに付随するデータである。なお、アプリケーションの種別が動画などである場合には、アプリケーションプログラムは、動画を再生するプログラムであればよい。なお、アプリケーションプログラムではなく、ゲーム端末10における動画再生機能によって再生可能な動画データであってもよい。
アプリケーション情報とは、アプリケーションを識別するアイコン画像、アプリケーションの説明などのアプリケーションに関する情報である。
以上が、配信サーバ60のハードウエア構成についての説明である。
【0025】
[条件設定サーバ70の構成]
図5は、条件設定サーバ70のハードウエア構成を示すブロック図である。条件設定サーバ70は、制御部71、操作部72、表示部73、通信部74、および記憶部75を有する。これらの各構成は、バスを介して接続されている。
制御部71は、CPU、RAM、ROMなどを有し、ROMまたは記憶部75に記憶されたプログラムを実行して、後述する各機能構成を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
操作部72は、ユーザによる操作を受け付けるキーボード、マウスなどを有し、それぞれに受け付けられた操作の内容を示す操作情報を制御部71に出力する。表示部73は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、制御部71の制御に応じた内容の表示を行う。
通信部74は、制御部71の制御に応じて、ネットワーク1000を介してゲーム端末10と接続して各種データの送受信を行う。
記憶部75は、ハードディスク、不揮発性メモリなどであり、設定情報が記憶されている。
【0026】
図6は、本発明の実施形態における設定情報を説明する図である。設定情報は、アプリケーションを検索するための検索条件が設定されたカテゴリ(図6(a)に示すカテゴリA)と、コンテンツが対応付けられたカテゴリ(図6(b)に示すカテゴリB)とを規定する情報である。
【0027】
カテゴリAにおいて設定されている検索条件は、上述したメタデータを用いて検索する際に用いられる条件であり、コンテンツのタイトル名に含まれる文字列、公開開始日の範囲、種別などが設定される。検索が行われるときには、メタデータがこの検索条件に合致しているコンテンツが検索条件を満たすコンテンツとなる。図6(a)に示す例では、カテゴリA1には検索条件aが設定されている。検索条件aが「タイトル名:ABC」として決められていれば、タイトル名に「ABC」が含まれるコンテンツが検索結果として特定されることになる。
カテゴリBにおいて対応付けられたコンテンツは、配信サーバ60の記憶部65に記憶されているコンテンツの一部に対応している。図6(b)に示す例では、カテゴリB1には、アプリケーションA、C、F、・・・が対応付けられている。
【0028】
カテゴリに設定された検索条件、および対応付けられたコンテンツについては、操作部72の操作、またはサービス提供者が用いる外部装置(図示せず)からネットワーク1000を介して、その内容を変更することができるようになっている。
以上が、条件設定サーバ70のハードウエア構成の説明である。続いて、情報処理システム1において実現される機能構成について説明する。
【0029】
[検索機能]
図7は、本発明の実施形態における検索機能の機能構成を示すブロック図である。ゲーム端末10における検索機能は、カテゴリ受信部111、カテゴリ表示制御部112、カテゴリ選択部113、検索条件送信部114、検索結果受信部115、およびコンテンツ表示制御部116により実現される。配信サーバ60における検索機能は、検索条件受信部611、メタデータ記憶部612、検索部613、および検索結果送信部614により実現される。このときには配信サーバ60は、検索装置として機能する。条件設定サーバ70における検索機能は、設定部711およびカテゴリ記憶部712により実現される。このときには条件設定サーバ70は、条件設定装置として機能する。なお、検索装置と条件設定装置とは、それぞれ別のサーバにて機能するのではなく、同一のサーバにおいて機能するようにしてもよい。
【0030】
設定部711は、操作部72または通信部74を介して外部装置からサービス提供者などの指示を受け付け、設定情報の内容を変更する。カテゴリ記憶部712は、検索条件が設定されたカテゴリ(カテゴリA)、およびコンテンツが対応付けられたカテゴリ(カテゴリB)を示す設定情報を記憶する。カテゴリBについては存在しなくてもよい。
【0031】
カテゴリ受信部111は、カテゴリ記憶部712に記憶されている設定情報(カテゴリおよびカテゴリに設定された検索条件)を受信して制御部11のRAMに記憶する。記憶された設定情報は、カテゴリ受信部111によって受信される度に、最新の設定情報に更新される。カテゴリ表示制御部112は、設定情報に含まれるカテゴリを表示部13に表示させる(図11参照)。カテゴリ選択部113は、ユーザの指示に基づいて、表示部13に表示されるカテゴリのいずれかを選択する。検索条件送信部114は、選択されたカテゴリがカテゴリAである場合には、RAMに記憶された設定情報に基づいて、カテゴリに設定された検索条件を決定し、配信サーバ60に送信する。
【0032】
検索条件受信部611は、ゲーム端末10から検索条件を受信する。メタデータ記憶部612は、上述したメタデータを記憶している。検索部613は、上記メタデータを参照して、受信した検索条件を満たすコンテンツを特定する。検索結果送信部614は、検索部613による検索結果をゲーム端末10に送信する。この例においては、検索結果として送信されるのは、特定したコンテンツに対応するアプリケーション情報である。例えば、カテゴリに対応するコンテンツとして、アプリケーションA、Bが特定された場合には、アプリケーション情報A、Bが送信される。
検索結果受信部115は、配信サーバ60から検索結果を受信する。コンテンツ表示制御部116は、検索結果受信部115が受信した検索結果に基づいて、検索部613において特定されたコンテンツに対応するアプリケーション情報を表示部13に表示させる(図12参照)。
以上が、検索機能の機能構成についての説明である。
【0033】
[ダウンロード機能]
図8は、本発明の実施形態におけるダウンロード機能の機能構成を示すブロック図である。ゲーム端末10におけるダウンロード機能は、アプリケーション表示制御部121、アプリケーション選択部122、関連表示制御部123、ダウンロード選択部124、支払処理部125、受付部126、モード選択部127、切替部128、ダウンロード部129、アプリケーション記憶部130、実行部131、および実行制御部132により実現される。なお、以降の各図において、ダウンロードを「DL」と省略して示す場合がある。
【0034】
アプリケーション表示制御部121は、上述したコンテンツ表示制御部116に相当する構成であり、複数のアプリケーション情報を表示部13に表示させる。アプリケーション選択部122は、ユーザの指示に基づいて、表示部13に表示されたアプリケーション情報のいずれかを選択する。関連表示制御部123は、選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を表示部13に表示させる。関連情報とは、この例においては、このアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラム、試用版アプリケーションプログラムなどを示すアイコンである(図13参照)。また、関連情報には、アプリケーション情報に対応するコンテンツの説明などが含まれていてもよい。ダウンロード選択部124(DL選択部)は、ユーザの指示に基づいて、正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするか試用版アプリケーションプログラムをダウンロードするかを選択する。
【0035】
支払処理部125は、ゲーム端末10にダウンロードするアプリケーションプログラムに対して課金される場合に、クレジットカードなどを用いた支払処理を行う。受付部126は、支払処理部125から支払処理が済んだアプリケーションプログラムのダウンロードの指示を受け付ける。なお、ダウンロードの対象は、アプリケーションプログラムに限られず、動画データ、音声データなどの場合もある。すなわち、ユーザの指示によって指定されたデータ(指定データ)であれば、そのデータがプログラムであっても無くてもよい。
【0036】
モード選択部127は、ダウンロード指示のあったアプリケーションプログラムをダウンロードするときに、通常受信モードとするかバックグラウンド受信モードとするかについて、ユーザの指示に基づいて選択する(図14参照)。切替部128は、ゲーム端末10の動作状態を、使用状態と非使用状態とのいずれかに切り替える。使用状態とは、ユーザの操作部12への操作を受け付ける状態であり、非使用状態とは使用状態よりもユーザの操作部12への操作の受け付けが制限された状態である。切替部128は、この例においては、ゲーム端末10が開状態にあるときには使用状態、閉状態にあるときには非使用状態として、ゲーム端末10の動作状態を切り替える。
なお、ユーザの操作部12への操作の受け付けが制限された状態とは、操作を受け付けない状態だけに限られず、一部の操作が受け付けられる状態であってもよい。また、非使用状態とは、ゲーム端末10が閉状態である場合に限られず、ゲーム端末10が開状態であっても、省電力モード、画面が消灯、CPU稼働率が低い状態など、いわゆるスリープ状態になっていればよい。この場合、非使用状態ではユーザの操作部12への操作の受け付けが制限されているが、スリープ状態を解除する操作は非使用状態でも受け付けられるものとする。
また、切替部128は、使用状態において、予め決められた時間にわたってユーザの操作が操作部12へ受け付けられなかった場合、または予め決められた時間にわたってアプリケーションプログラムが実行されていない場合などにおいて、非使用状態へ切り替えるようにしてもよい。
【0037】
ダウンロード部129(DL部)は、受付部126によってダウンロードの指示が受け付けられたアプリケーションプログラムを配信サーバ60からゲーム端末10にダウンロードする。ここで、モード選択部127において通常受信モードが選択された場合には、ダウンロード部129は、使用状態、非使用状態にかかわらず、アプリケーションプログラムのダウンロードを開始する。一方、モード選択部127においてバックグラウンド受信モードが選択された場合には、ダウンロード部129は、使用状態であるときには、アプリケーションプログラムのダウンロードを制限し、非使用状態に切り替えられるとダウンロードを開始する。そのため、ダウンロード部129は、非使用状態から使用状態に切り替えられると、ダウンロードを中断(制限)する。ダウンロードの制限とは、この例においては、ダウンロードをしないことをいう。なお、ダウンロードの制限とは、通常受信モードにおけるダウンロードよりも転送速度を低くするなどして、CPUの処理負荷を抑えた状態でダウンロードする状態を示していてもよい。
【0038】
アプリケーション記憶部130は、ダウンロード部129によってダウンロードされたアプリケーションプログラムを記憶する。実行部131は、ダウンロードされたアプリケーションプログラムのうち、ユーザによって指定されたアプリケーションプログラムを実行する。実行制御部132は、実行部131によって実行されているアプリケーションプログラムが試用版アプリケーションプログラムである場合に、正式版アプリケーションプログラムを購入するかどうかを選択させる表示(図17参照)を行う。正式版アプリケーションプログラムを購入する指示がユーザにより入力された場合には、試用版アプリケーションプログラムの実行を停止させ、関連表示制御部123に、関連情報の表示をさせる(図13参照)。この際、関連表示制御部123は、実行されていた試用版アプリケーションプログラムに対応するアプリケーション情報の関連情報を表示部13に表示させる。
以上が、ダウンロード機能の機能構成についての説明である。
【0039】
[動作]
上述した各機能が実現されることによるゲーム端末10の動作について説明する。なお、条件設定サーバ70における設定情報については、すでにサービス提供者によって決められているものとする。
【0040】
図9は、本発明の実施形態におけるコンテンツ購入処理を示すフローチャートである。ユーザがゲーム端末10を操作して、購入プログラムを起動させると、まず、制御部11は、アプリケーション情報の検索処理(ステップS110)を開始する。
【0041】
図10は、本発明の実施形態におけるアプリケーション情報の検索処理を示すフローチャートである。制御部11は、通信部14を介して、条件設定サーバ70に設定情報の送信を要求する(ステップS111)。カテゴリ受信部111は、条件設定サーバ70におけるカテゴリ記憶部712に記憶された設定情報の受信を待つ(ステップS112;No)。カテゴリ受信部111が設定情報を受信すると(ステップS112;Yes)、カテゴリ表示制御部112は、表示部13に設定情報に基づいてカテゴリを表示部13に表示させる(ステップS113)。この表示内容を、カテゴリ表示という。
【0042】
図11は、ゲーム端末10でのカテゴリ表示の一例である。この例においては、カテゴリ表示制御部112は、下表示面13Bに、設定情報に含まれるカテゴリを示すアイコンCgを表示させるとともに、そのうち、一つのカテゴリのアイコンCgを選択するためのカーソルCsを表示させる。一方、上表示面13Aには、カテゴリ表示制御部112は、選択されたアイコンCgに対応するカテゴリに関する情報を表示させる。上表示面13Aに表示されるカテゴリに関する情報は、例えば、設定情報に含まれるようにすればよい。
この例においては、カテゴリとしては、新着ソフト、上位ランキングソフト、特集A、特集B、・・・などがある。
【0043】
図10に戻って説明を続ける。カテゴリ選択部113は、図11に示す表示がなされている状態で、いずれかのカテゴリを選択するユーザの指示を待つ(ステップS114;No)。カテゴリ選択部113は、ユーザの指示が入力されると、その指示に基づいて、いずれかのカテゴリを選択する(ステップS114;Yes)。選択されたカテゴリがカテゴリA(検索条件が設定されたカテゴリ)である場合(ステップS115;Yes)には、検索条件送信部114は、選択されたカテゴリに設定された検索条件を、配信サーバ60に送信する(ステップS116)。検索結果受信部115は、配信サーバ60からの検索結果の受信を待つ(ステップS117;No)。
【0044】
配信サーバ60は、上述した検索条件受信部611、メタデータ記憶部612、検索部613、および検索結果送信部614の各機能により、ゲーム端末10から送信された検索条件を用いて得られた検索結果(この例では、検索条件を満たすコンテンツに対応するアプリケーション情報)を、ゲーム端末10に送信する。
検索結果受信部115が配信サーバ60から検索結果を受信すると(ステップS117;Yes)、コンテンツ表示制御部116は、検索結果に含まれるアプリケーション情報を表示部13に表示させる(ステップS210、図9参照)。この表示内容を、アプリケーション情報表示という。
【0045】
上述したステップS115において、カテゴリ選択部113によって選択されたカテゴリがカテゴリB(コンテンツが対応付けられたカテゴリ)である場合(ステップS115;No)には、コンテンツ表示制御部116は、選択されたカテゴリに対応付けられたコンテンツに基づいて、アプリケーション情報を表示部13に表示をさせる(ステップS210、図9参照)。ここでのアプリケーション情報は、配信サーバ60から受信してもよいし、予め設定情報とともに条件設定サーバ70から受信されるようにしておいてもよい。
【0046】
図12は、ゲーム端末10でのアプリケーション情報表示の一例である。この例においては、コンテンツ表示制御部116は、下表示面13Bに、検索結果として特定されたコンテンツ(カテゴリAが選択された場合)、またはカテゴリに対応付けられたコンテンツ(カテゴリBが選択された場合)に対応するアイコンAcを表示させるとともに、そのうち、一つのコンテンツを選択するためのカーソルCsを表示させる。また、コンテンツ表示制御部116は、ウインドウAwに、カーソルCsによって選択されているアイコンAcに対応するコンテンツの説明などが表示されている。このように、下表示面13Bには、カテゴリに対応するコンテンツのアプリケーション情報が表示される。上表示面13Aには、カテゴリ表示制御部112による表示(図11参照)と同じく、選択されたカテゴリに関する情報が表示されている。
【0047】
ここで、配信サーバ60においてユーザに提供可能なコンテンツは、随時新規に追加されて更新されていくことになる。そのため、カテゴリBのようにコンテンツが対応付けられている場合には、カテゴリに対応するコンテンツの表示を更新後の状態にするために、サービス提供者は、コンテンツが新規に追加されて更新される度にカテゴリに対応付けられるコンテンツについても更新する必要がある。すなわち、コンテンツに更新が生じにくいカテゴリについては、カテゴリBのようにコンテンツを対応付けておくことが望ましい。
一方で、カテゴリAのように検索条件が設定されている場合には、その検索対象としては更新後のコンテンツについても含まれることになる。したがって、コンテンツの更新の度に、設定内容を更新しなくてもよい。すなわち、コンテンツの更新が生じやすいカテゴリについては、カテゴリAのように検索条件を設定しておくことが望ましい。
また、カテゴリに対応して表示させるコンテンツを変更する場合においても、サービス提供者は、表示させたいコンテンツを一つ一つ選択してカテゴリに対応付けていくのではなく、検索設定サーバ70においてカテゴリに設定されている検索条件を変更すればよい。そのため、サービス提供者(またはサーバの運用者)は、カテゴリに対応して表示させるコンテンツを容易に変更することができる。
【0048】
図9に戻って説明を続ける。上述したとおり、コンテンツ表示制御部116とアプリケーション表示制御部121とは、その機能は共通し、検索機能に属するかダウンロード機能に属するかの違いであるため、以下、アプリケーション情報表示をアプリケーション表示制御部121が行っているものとして説明する。
【0049】
アプリケーション表示制御部121は、図12に示すようなアプリケーション情報を表示部13に表示させる。アプリケーション選択部122は、アプリケーション情報表示がされている状態で、いずれかのアプリケーション情報(コンテンツ)を選択するユーザの指示を待つ(ステップS220;No)。アプリケーション選択部122は、ユーザの指示に基づいて、いずれかのアプリケーション情報(コンテンツ)を選択する(ステップS220;Yes)。関連表示制御部123は、選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を表示部13に表示させる。この表示内容を、アプリケーション関連表示という。
【0050】
図13は、ゲーム端末10でのアプリケーション関連表示の一例である。関連表示制御部123は、上表示面13Aに、選択されたアプリケーション情報の説明(例えば、図12に示すウインドウAwの表示内容)などを表示させる。関連表示制御部123は、下表示面13Bに、選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムおよび試用版アプリケーションプログラムを示すアイコンAsを表示させる。なお、図13に示すように、アイコンAsとして、正式版アプリケーションプログラムを示すアイコンAsr、および試用版アプリケーションプログラムを示すアイコンAstの他、関連表示制御部123は、選択されたアプリケーション情報のさらに詳しい説明を表示させるためのアイコンなどを、下表示面13Bに表示させてもよい。アイコンAsrは、選択されることにより正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするためのアイコンである。アイコンAstは、選択されることにより試用版アプリケーションプログラムをダウンロードするためのアイコンである。
【0051】
図9に戻って説明を続ける。ダウンロード選択部124は、図13に示す表示がなされている状態で、正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムのいずれかを選択するユーザの指示を待つ(ステップS240;No)。ダウンロード選択部124は、ユーザの指示に基づいて、正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムのいずれかを選択する(ステップS240;Yes)。アプリケーションプログラムが選択されると、支払処理部125は、そのアプリケーションプログラムをダウンロードするための購入金額を支払う処理(支払処理)を行う(ステップS310)。支払処理とは、予め支払い済みの残高から購入代金を支払う処理であってもよいし、クレジットカードなどにより購入金額を支払う処理であってもよい。
【0052】
図9に戻って説明を続ける。受付部126は、支払処理がされたアプリケーションプログラムを受け付ける(ステップS410)。また、モード選択部127は、受信モードをユーザに選択させる画面を表示部13に表示させる(ステップS420)。この表示内容を受信モード選択表示という。
【0053】
図14は、ゲーム端末10での受信モード選択表示の一例である。下表示面13Bに表示される「はい」は通常受信モードに対応し、「いいえ」はバックグラウンド受信モードに対応する。モード選択部127は、ユーザの指示に基づいて、通常受信モードまたはバックグラウンド受信モードを選択する(ステップS430)。
通常受信モードが選択された場合(ステップS430;Yes)、ダウンロード部129は、受付部126に受け付けられたアプリケーションプログラムをダウンロードする(ステップS440)。なお、ここでのダウンロード中においては、ゲーム端末10の動作状態が非使用状態に切り替えられないようにしてもよいし、非使用状態に切り替えられた場合には、ダウンロードに失敗したものとしてもよい。
【0054】
ダウンロード部129によるダウンロードが成功した場合(ステップS450;Yes)には、アプリケーション記憶部130は、ダウンロードしたアプリケーションプログラムを記憶する(ステップS460)。
一方、バックグラウンド受信モードが選択された場合(ステップS430;No)、およびダウンロード中にゲーム端末10のネットワーク1000への接続状態が悪化するなどしてダウンロード部129によるダウンロードが失敗した場合(ステップS450;No)には、ダウンロード部129は、受付部126に受け付けられたアプリケーションプログラムをバックグラウンドダウンロードリスト(以下、BGDLリストという)に登録する(ステップS470)。なお、ダウンロードが途中で失敗した場合には、アプリケーション記憶部130は、ダウンロードできた部分までのプログラムを記憶しておき、BGDL処理によりダウンロードするときには、残りの部分のプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
【0055】
ステップS460またはステップS470の処理の後に、別のアプリケーションプログラムをダウンロードする指示があった場合(ステップS510;Yes)には、ステップS110に戻って処理を続ける。一方、別のアプリケーションプログラムをダウンロードせず、終了する指示があった場合(ステップS510;No)、かつBGDLリストにアプリケーションプログラムが登録されていない場合(ステップS520;No)には、制御部11は、購入プログラムの実行を停止し、コンテンツ購入処理を終了する。
BGDLリストにアプリケーションプログラムが登録されている場合(ステップS520;Yes)には、制御部11は、購入プログラムの実行を停止し、BGDLプログラムを起動(ステップS530)してBGDL処理を開始し、コンテンツ購入処理を終了する。
【0056】
[BGDL処理の動作]
図15は、本発明の実施形態におけるBGDL処理を示すフローチャートである。BGDL処理が開始されると、ダウンロード部129は、切替部128において使用状態から非使用状態に切り替えるのを待つ(ステップS531;No)。非使用状態に切り替わると(ステップS531;Yes)、ダウンロード部129は、BGDLリストに登録されたアプリケーションプログラムのダウンロードを開始する(ステップS532)。ダウンロード部129は、ダウンロードが終了していない場合(ステップS533;No)、および使用状態に切り替わっていない場合(ステップS534;No)には、ダウンロードを続ける。
【0057】
ここで、ダウンロード部129は、BGDLリストの登録順にアプリケーションプログラムをダウンロードしてもよいし、予め決められたアルゴリズムで決定した優先順位にしたがってダウンロードしてもよい。このアルゴリズムとは、例えば、通常受信モードでダウンロードされたものの途中で失敗しBGDLリストに登録されたアプリケーションプログラムを優先するものであってもよいし、データ量に応じて優先順位を決めるものであってもよい。
【0058】
ダウンロードが終了した場合(ステップS533;Yes)には、制御部11は、BGDLプログラムの実行を停止し、BGDL処理を終了する。一方、ダウンロードが終了する前(ステップS533;No)に、使用状態に切り替わった場合(ステップS534;Yes)には、ダウンロード部129は、アプリケーションプログラムのダウンロード(BGDL)を停止し(ステップS535)、再び非使用状態に切り替わるのを待つ(ステップS531;No)。
【0059】
アプリケーションプログラムのダウンロードにおいては、CPUの負荷が大きくなりやすく、ユーザがゲーム端末10を操作しても、CPUの処理負荷から適当な反応ができない場合もある。上述のBGDL処理のように、非使用状態においてアプリケーションプログラムをダウンロードすることにより、ユーザがゲーム端末10を操作している間に、ダウンロードに起因するCPUの処理負荷が増大しないようにすることができる。
【0060】
[移行処理の動作]
続いて、上述のようにしてダウンロードされたアプリケーションプログラムを、制御部11(実行部131)が実行した後に動作する移行処理について説明する。
【0061】
図16は、本発明の実施形態における移行処理を示すフローチャートである。まず、実行部131が、記憶部15に記憶されたアプリケーションプログラムを実行する(ステップS611)。実行制御部132は、ユーザによるアプリケーションプログラムの実行停止指示を待つ(ステップS612;No)。実行停止指示がされると(ステップS612;Yes)、実行部131により実行されているアプリケーションプログラムが正式版アプリケーションプログラムである場合(ステップS613;No)には、実行制御部132は、実行部131によるアプリケーションプログラムの実行を停止させ、移行処理を終了する。一方、実行部131により実行されているアプリケーションプログラムが試用版アプリケーションプログラムである場合(ステップS613;Yes)には、実行制御部132は、この試用版アプリケーションプログラムに対応する正式版アプリケーションプログラムのダウンロードの可否(正式版のコンテンツ購入)をユーザに選択させるための画面を表示部13に表示させる。この表示内容を正式版購入確認表示という。
なお、試用版アプリケーションプログラムの実行時にのみ移行処理が行われるようになっている場合には、ステップS613は不要である。また、ステップS612の処理において、実行制御部132が待つ指示は、実行停止指示に限らず、予め決められた指示であれば、他の指示でもよい。
【0062】
図17は、ゲーム端末10での正式版購入確認表示の一例である。下表示面13Bに表示される「購入しない」がユーザの指示によって選択されると(ステップS615;No)、実行制御部132は、実行部131により実行されている試用版アプリケーションプログラムの実行を停止させ、移行処理を終了する。一方、下表示面13Bに表示される「購入する」がユーザの指示によって選択されると(ステップS615;Yes)、実行制御部132は、購入プログラムを起動し、実行されていた試用版アプリケーションプログラムに対応するアプリケーション情報の関連情報を、関連表示制御部123により表示部13に表示させる(ステップS230、図9参照、表示内容は図13参照)。実行制御部132により関連表示制御部123が図13に示す表示を表示部13にさせるときには、カーソルCsが正式版アプリケーションプログラムに対応するアイコンを選択しているようにしてもよい。このとき、実行制御部132は、実行部131により実行されていた試用版アプリケーションプログラムの実行を停止させてもよい。また、実行制御部132は、実行部131により実行されていた試用版アプリケーションプログラムの実行を停止させた後に、正式版購入確認表示を表示させるようにしてもよい。
なお、下表示面13Bに表示される「購入する」がユーザの指示によって選択されると(ステップS615;Yes)、図9ステップS310に進み、関連情報の表示をせずに、正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするための支払処理に移行するようにしてもよい。
【0063】
このように、ユーザがアプリケーションの試用版を使用した場合において、正式版を購入したいと考えた場合には、正式版のアプリケーションを購入することができる画面(図13参照)に移行するため、ユーザは容易に購入手続きを行うことができる。また、このときに、そのアプリケーションに関連する情報(関連情報)についても画面に表示されていることにより、ユーザは、アプリケーションについての情報を併せて確認することができる。
【0064】
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。また、それぞれの態様を組み合わせて実施することも可能である。
【0065】
[変形例1]
上述した実施形態においては、ダウンロード機能の機能構成は、図8に示す構成としたが、このうち、一部の構成が存在しなくてもよい。例えば、ダウンロード機能のうち、受付部126、モード選択部127および切替部128が存在しなくてもよい。この場合には、ダウンロード部129は、支払処理部125において支払処理されたアプリケーションプログラムをダウンロードするようにすればよい。このときの受信モードは通常受信モードとすればよい。また、切替部128は存在するものとして、バックグラウンド受信モードにおいてダウンロードされるようにしてもよい。さらにダウンロード機能として支払処理部125が存在しなくてもよい。この場合には、ダウンロード部129は、ダウンロード選択部124において選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするようにすればよい。
【0066】
[変形例2]
上述した実施形態においては、ダウンロード機能の機能構成は、図8に示す構成としたが、このうち、一部の構成が存在しなくてもよい。例えば、ダウンロード機能のうち、例えば、受付部126、モード選択部127、切替部128およびダウンロード部129を用いて、BGDLプログラムの実行によって実現されるBGDL機能としてもよい。すなわち、ダウンロード機能のうちBGDL機能の部分は独立して実現し得る。また、モード選択部127を用いずに、ダウンロードされる全てのアプリケーションプログラムについては、バックグラウンド受信モードでダウンロードされるようにしてもよい。
【0067】
また、BGDL処理においては、使用状態から非使用状態に切り替えられた後であることを条件として、ダウンロードが開始されるようになっていたが、別の条件によりダウンロードが開始されるようにしてもよい。
例えば、ゲーム端末10においてアプリケーションプログラムが実行されているときに、ゲーム端末10にダウンロードする対象となる他のアプリケーションプログラムなどの指定データがユーザの指示によって指定される。実行中のアプリケーションプログラムの実行が停止された後に、ゲーム端末10に指定データがダウンロードされるようにすればよい。なお、実行中のアプリケーションプログラムとしては、上述の実施形態の例においては購入プログラムに対応する。ここで、BGDLプログラムを起動(ステップS530、図9参照)したときには、制御部11は、購入プログラムの実行を停止していたが、この例に適用する場合においては、購入プログラムの実行を停止しない。そのため、BGDLプログラムは、購入プログラムなど、実行中のアプリケーションプログラムと一体に構成されていてもよい。
この例において、BGDLプログラムの実行により実現されるBGDL機能の機能構成およびBGDL処理について説明する。
【0068】
図18は、本発明の変形例2におけるBGDL機能の機能構成を示すブロック図である。この例においては、ゲーム端末10におけるダウンロード機能は、受付部156、モード選択部157、実行監視部158およびダウンロード部159により実現される。受付部156およびモード選択部157については、実施形態における受付部126およびモード選択部127の機能と同様であるため、説明を省略する。実行監視部158は、受付部156に指定データが受け付けられたときに実行されていたアプリケーションプログラム(例えば、上述の購入プログラム)について、実行が停止されたかどうかを監視する。ダウンロード部159は、受付部156に受け付けられた指定データを配信サーバ60からゲーム端末10にダウンロードする。ここで、モード選択部157において通常受信モードが選択された場合には、ダウンロード部159は、実行監視部158における監視結果にかかわらず、指定データをダウンロードする。一方、モード選択部157においてバックグラウンド受信モードが選択された場合には、ダウンロード部159は、実行監視部158において監視されているアプリケーションプログラムが実行されているときには、指定データのダウンロードを制限し、そのアプリケーションプログラムの実行が停止されるとダウンロードを開始する。なお、ダウンロードが終了する前に再び何らかのアプリケーションプログラムの実行が開始された場合には、実行されたアプリケーションプログラムは、実行監視部158における監視対象のアプリケーションプログラムとなり、ダウンロード部159は、ダウンロードを中断(制限)する。
【0069】
図19は、本発明の変形例2におけるBGDL処理を示すフローチャートである。実行監視部158は、アプリケーションプログラムの実行状態を監視する(ステップS551;No)。監視対象のアプリケーションプログラムの実行が停止された場合(ステップS551;Yes)には、ダウンロード部129は、BGDLリストに登録された指定データ(アプリケーションプログラムなど)のダウンロードを開始する(ステップS552)。ダウンロード部129は、ダウンロードが終了していない場合(ステップS553;No)、および他のアプリケーションプログラムの実行が開始されていない場合(ステップS554;No)には、ダウンロードを続ける。
【0070】
ダウンロードが終了した場合(ステップS553;Yes)には、制御部11は、BGDLプログラムの実行を停止して、BGDL処理を終了する。一方、ダウンロードが終了する前(ステップS553;No)に、他のアプリケーションプログラムの実行が開始された場合(ステップS554;Yes)には、ダウンロード部129は、指定データのダウンロードを停止し(ステップS555)、実行されたアプリケーションプログラムを実行監視部158における監視対象として、実行が停止されるのを待つ(ステップS551;No)。
このようにすると、ゲーム端末10においてアプリケーションプログラムを実行しているときに、ダウンロードに起因するCPUの処理負荷が増大しないようにすることができる。
【0071】
[変形例3]
上述した実施形態において、一つの試用版アプリケーションプログラムが複数のアプリケーション情報に対応付けられていてもよい。この場合には、図16のステップS614に示す正式版購入確認表示において、実行制御部132は、いずれかのアプリケーション情報をユーザに選択させる表示を行えばよい。そして、実行制御部132は、ユーザの指示に基づいて選択されたアプリケーション情報の関連情報を、関連表示制御部123により表示部13に表示させればよい(ステップS230、図8参照)。
【0072】
[変形例4]
上述した実施形態においては、モード選択部127は、ユーザの指示に基づいて、通常受信モード、またはバックグラウンド受信モードを選択していたが、ダウンロード指示のあった指定データの属性に基づいて、通常受信モード、またはバックグラウンド受信モードを選択してもよい。すなわち、ユーザの指示ではなく、受信モードが自動的に選択されるようにしてもよい。
指定データの属性とは、データ量、データの種類などであればよい。属性がデータ量であれば、モード選択部127は、例えば、指定データのデータ量が閾値以上の場合にはバックグラウンド受信モードを選択し、閾値未満の場合には通常受信モードを選択すればよい。また、属性がデータの種類であれば、モード選択部127は、例えば、指定データがプログラムの場合にはバックグラウンド受信モードを選択し、プログラム以外の場合には通常受信モードを選択すればよい。
【0073】
[変形例5]
上述した実施形態においては、BGDL処理において、ダウンロード部129は、使用状態から非使用状態に切り替えられた場合に、アプリケーションプログラムのダウンロードを開始するようになっていたが、使用状態のときの状況に応じて、非使用状態に切り替えられたとしても、アプリケーションプログラムのダウンロードを制限した状態を維持するようにしてもよい。
例えば、使用状態のときに特定のアプリケーションプログラムが実行され、実行中に非使用状態に切り替えられたときには、ダウンロード部129は、アプリケーションプログラムのダウンロードを制限した状態を維持する。一方、使用状態のときに特定のアプリケーションプログラムが実行されていないときに、非使用状態に切り替えられたときには、実施形態におけるBGDL処理と同様に、ダウンロード部129は、アプリケーションプログラムのダウンロードを開始するようにすればよい。
【0074】
[変形例6]
上述した実施形態において、配信サーバ60は、検索条件受信部611において受信した検索条件と、検索結果送信部614から送信した検索結果とを対応付けて、記憶部65にキャッシュ情報として記憶するようにしてもよい。この場合には、検索条件受信部611において受信した検索条件が記憶されている場合には、検索結果送信部614は、検索部413の検索結果に代えて、記憶されたキャッシュ情報により検索条件に対応付けられた検索結果を送信すればよい。このようにすれば、一度受信した検索条件と同じ検索条件を別途受信した場合、検索部613における検索処理を行わなくてもよいため、検索結果の応答までに要する時間を短縮することができる。
なお、配信サーバ60からダウンロード可能なコンテンツが更新された場合などにおいては、キャッシュ情報を削除し、最初に検索条件を受信して検索した後に、再度キャッシュ情報を記憶するようにすればよい。
【0075】
また、配信サーバ60からダウンロード可能なコンテンツが更新される毎に変化するバージョン情報を、情報処理システム1において決めておき、キャッシュ情報にバージョン情報を付加して、古いキャッシュ情報を残しておいてもよい。この場合、条件設定サーバ70に記憶されている設定情報についても最新のバージョン情報を付与しておく。
検索条件送信部114においては、検索条件を送信するときには、設定情報に付されているバージョン情報についても送信する。配信サーバ60においては、検索条件に対応するキャッシュ情報のうち、送信されたバージョン情報が付加されたキャッシュ情報がある場合には、そのキャッシュ情報に対応する検索結果をゲーム端末10に送信する。一方、配信サーバ60は、送信されたバージョン情報が付加されたキャッシュ情報がない場合には、検索部613における検索を行い、検索結果をゲーム端末10に送信するとともに、検索結果に対応するキャッシュ情報に、送信されたバージョン情報を付加する。
【0076】
[変形例7]
上述した実施形態において、カテゴリ受信部111は、カテゴリ記憶部712に記憶された設定情報を受信したが、設定情報のうち、カテゴリの情報のみ受信し、設定された検索条件については、受信しなくてもよい。この場合には、カテゴリ選択部113によりカテゴリが選択された後に、検索条件送信部114が、そのカテゴリに設定された検索条件を検索設定サーバ70から受信して、配信サーバ60に送信するようにしてもよい。
なお、このような場合には、カテゴリ記憶部712は、設定部711において設定情報の内容が変更され、カテゴリに設定された検索条件が更新された場合に、既に記憶されていた設定情報を履歴として蓄積しておいてもよい。そして、検索条件送信部114が、カテゴリに設定された検索条件を検索設定サーバ70から受信するときには、カテゴリ受信部111がカテゴリの情報を受信したときにそのカテゴリに設定されていた検索条件を受信するようにすればよい。
このとき設定情報の履歴には、いつの履歴であるかを示す識別情報が付すことで、カテゴリ受信部111によってカテゴリの情報が受信されたときに用いられていた設定情報が特定できるようにしておけばよい。カテゴリの情報が受信されたときに用いられていた設定情報を特定する構成は、他の方法により実現されてもよい。例えば、設定情報にバージョン情報を付しておき、カテゴリの情報を受信するときにバージョン情報も取得しておけばよい。
このようにすると、カテゴリの受信の後、カテゴリに設定された検索条件が更新されたとしても、ゲーム端末10において更新前の検索条件を受信することができる。
【0077】
[変形例8]
上述した実施形態における設定情報において、図11に示す下表示面13Bにおける各カテゴリの表示位置(絶対的な位置に限らず、並び順などの相対的な位置でもよい)が、各カテゴリに対して設定されていてもよい。この場合には、カテゴリ表示制御部112は、各カテゴリに設定された表示位置に基づいて、表示部13にカテゴリ表示をすればよい。
また、設定情報において、図12に示す下表示面13Bにおける検索結果としてのアプリケーション情報の表示位置についても設定情報に規定されていてもよい。この場合の表示位置は、例えば、新着順、人気順(ダウンロード回数など)、評価順(ユーザからの投票結果など)として設定されていればよい。そして、表示位置は、配信サーバ60に記憶されているメタデータを参照して決められればよい。例えば、表示位置を新着順とした場合には、メタデータにおける公開開始日を参照して、公開開始日が遅いアプリケーション情報から順に並ぶように表示位置が決められればよい。この場合には、コンテンツ表示制御部116は、この表示位置に基づいて、表示部13にアプリケーション情報表示をすればよい。
【0078】
[変形例9]
上述した実施形態においては、カテゴリ選択部113は、ユーザの操作部12への操作に基づいてカテゴリを選択していたが、この操作によらずカテゴリを選択してもよい。この場合には、カテゴリ選択部113は、予め決められたアルゴリズムにしたがって、自動的にカテゴリを選択する。これにより、検索結果受信部115は、予め各カテゴリに対応する検索結果を蓄積しておき、ユーザの操作部12への操作によりカテゴリが選択された後に、コンテンツ表示制御部116が、選択されたカテゴリに対応するアプリケーション情報を表示するようにすればよい。
【0079】
すなわち、この例においては、ゲーム端末10は、ユーザの操作に先立って、予め配信サーバ60において検索をさせ、検索結果を事前に取得しておくことになる。したがって、ユーザがすぐにカテゴリを選択する操作をしない場合には、カテゴリを選択した後のアプリケーション情報表示までの時間を短縮することができる。
【0080】
[変形例10]
上述した実施形態においては、モード選択部127は、支払処理が済んだアプリケーションプログラムをダウンロードするときに、ユーザに対して受信モードの選択をさせていたが、支払処理の前に行われるようにしてもよい。この場合におけるコンテンツ購入処理について説明する。
【0081】
図20は、本発明の変形例10におけるコンテンツ購入処理を示すフローチャートである。ステップS110からステップS240までの処理は、実施形態と同様であるため説明を省略する。また、以降の各ステップにおける処理においても、実施形態における処理と同様の処理を行うステップでは、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
ステップS240においてアプリケーションプログラムが選択されると、受付部126は、選択されたアプリケーションプログラムを受け付ける(ステップS410)。続いて、モード選択部127は、受信モード選択表示(図14参照)を表示部13に行う(ステップS420)。モード選択部127は、ユーザの指示に基づいて、通常受信モードまたはバックグラウンド受信モードを選択する(ステップS435)。通常受信モードが選択された場合(ステップS435;Yes)には、ダウンロード部129は、受付部126に受け付けられたアプリケーションプログラムを通常ダウンロードリスト(以下、通常DLリストという)に登録する(ステップS480)。一方、バックグラウンド受信モードが選択された場合(ステップS435;No)には、ダウンロード部129は、受付部126に受け付けられたアプリケーションプログラムをBGDLリストに登録する(ステップS470)。
【0082】
続いて、別のアプリケーションプログラムをダウンロードする指示があった場合(ステップS510;Yes)には、ステップS110に戻って処理を続ける。一方、別のアプリケーションプログラムをダウンロードせず、終了する指示があった場合(ステップS510;No)には、支払処理部125は、通常DLリストおよびBGDLリストに登録されているアプリケーションプログラムをダウンロードするための購入金額を支払う処理(支払処理)を行う(ステップS310)。
【0083】
支払処理が終了すると、ダウンロード部129は、通常DLリストに登録されたアプリケーションプログラムをダウンロードする(ステップS440)。ダウンロード部129によるダウンロードが失敗したアプリケーションプログラムがある場合(ステップS450;No)には、ダウンロードに失敗したアプリケーションプログラムをBGDLリストというに登録する(ステップS475)。ダウンロード部129によるダウンロードが成功した場合(ステップS450;Yes)には、アプリケーション記憶部130は、ダウンロードに成功したアプリケーションプログラムを記憶する(ステップS460)。
【0084】
BGDLリストにアプリケーションプログラムが登録されていない場合(ステップS520;No)には、制御部11は、購入プログラムの実行を停止し、コンテンツ購入処理を終了する。一方、BGDLリストにアプリケーションプログラムが登録されている場合(ステップS520;Yes)には、制御部11は、購入プログラムの実行を停止し、BGDLプログラムを起動(ステップS530)してBGDL処理を開始し、コンテンツ購入処理を終了する。
以上のように、ダウンロードされる各アプリケーションプログラムは、ユーザによってダウンロード前に通常受信モードおよびバックグラウンド受信モードのいずれかが選択され、支払処理後にそれぞれの受信モードにより、まとめてダウンロードされる。
【符号の説明】
【0085】
1…情報処理システム、10…ゲーム端末、11…制御部、12…操作部、12A…タッチセンサ、12B…操作ボタン、13…表示部、13A…上表示面、13B…下表示面、14…通信部、15…記憶部、16…音響処理部、161…スピーカ、162…マイクロフォン、17…開閉センサ、18…インターフェイス、51…上部筐体、52…下部筐体、60…配信サーバ、61…制御部、62…操作部、63…表示部、64…通信部、65…記憶部、70…条件設定サーバ、71…制御部、72…操作部、73…表示部、74…通信部、75…記憶部、111…カテゴリ受信部、112…カテゴリ表示制御部、113…カテゴリ選択部、114…検索条件送信部、115…検索結果受信部、116…コンテンツ表示制御部、121…アプリケーション表示制御部、122…アプリケーション選択部、123…関連表示制御部、124…ダウンロード選択部、125…支払処理部、126…受付部、127…モード選択部、128…切替部、129…ダウンロード部、130…アプリケーション記憶部、131…実行部、132…実行制御部、156…受付部、157…モード選択部、158…実行監視部、159…ダウンロード部、611…検索条件受信部、612…メタデータ記憶部、613…検索部、614…検索結果送信部、711…設定部、712…カテゴリ記憶部、1000…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーション情報を表示手段に表示させるアプリケーション表示制御手段と、
前記表示された複数のアプリケーション情報のうち、ユーザの操作を受け付ける操作手段への操作に基づいていずれかのアプリケーション情報を選択するアプリケーション選択手段と、
前記選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を前記表示手段に表示させる関連表示制御手段と、
前記関連情報が表示されているときの前記操作手段への操作に基づいて、前記選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムを選択するダウンロード選択手段と、
前記選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするダウンロード手段と、
前記ダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
前記試用版アプリケーションプログラムの実行が開始された後、当該試用版アプリケーションプログラムに対応する前記正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするかをユーザに選択させるための情報を前記表示手段に表示させる実行制御手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示手段に表示される前記アプリケーション情報に関連する関連情報には、少なくとも当該アプリケーション情報に対応した正式版アプリケーションプログラムおよび試用版アプリケーションプログラムのいずれをダウンロードするかをユーザに選択させる表示が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記実行制御手段は、前記試用版アプリケーションプログラムに対応する前記アプリケーション情報が複数存在する場合には、前記操作手段への操作に基づいて複数の前記アプリケーション情報のいずれかを選択し、選択した前記アプリケーション情報の前記関連情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記ダウンロード手段によってダウンロードされるアプリケーションプログラムを記憶する配信サーバと
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
複数のアプリケーション情報を表示手段に表示させるステップと、
前記表示された複数のアプリケーション情報のうち、ユーザの操作を受け付ける操作手段への操作に基づいていずれかのアプリケーション情報を選択するステップと、
前記選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を前記表示手段に表示させるステップと、
前記関連情報が表示されているときの前記操作手段への操作に基づいて、前記選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムを選択するステップと、
前記選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするステップと、
前記ダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行するステップと、
前記試用版アプリケーションプログラムの実行が開始された後、当該試用版アプリケーションプログラムに対応する前記正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするかをユーザに選択させるための情報を前記表示手段に表示させるステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
複数のアプリケーション情報を表示手段に表示させるステップと、
前記表示された複数のアプリケーション情報のうち、ユーザの操作を受け付ける操作手段への操作に基づいていずれかのアプリケーション情報を選択するステップと、
前記選択されたアプリケーション情報に関連する関連情報を前記表示手段に表示させるステップと、
前記関連情報が表示されているときの前記操作手段への操作に基づいて、前記選択されたアプリケーション情報に対応する正式版アプリケーションプログラムまたは試用版アプリケーションプログラムを選択するステップと、
前記選択されたアプリケーションプログラムをダウンロードするステップと、
前記ダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行するステップと、
前記試用版アプリケーションプログラムの実行が開始された後、当該試用版アプリケーションプログラムに対応する前記正式版アプリケーションプログラムをダウンロードするかをユーザに選択させるための情報を前記表示手段に表示させるステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−103030(P2013−103030A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250147(P2011−250147)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】