説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び撮像対象生成装置

【課題】情報提供者に対する負担を軽減し、より容易かつ確実に情報を収集することができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び撮像対象生成装置を提供すること。
【解決手段】この情報処理装置40は、上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象22Bを撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得部411と、上記撮像データ取得部411が取得した撮像データの上下及び左右に対する上記撮像対象22Bの向きを検出する方向検出部412と、上記方向検出部412が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択部414と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び撮像対象生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やインターネットの発達により、消費者の様々なニーズを収集する方法が開発されている。このようなニーズは、例えば商品開発の方向性や販売戦略を練る際に使用するなど、様々な用途に活用されうる。
【0003】
この際、携帯電話やインターネットによる情報収集は、例えば、ユーザが商品やサービスに対する意見を、ホームページ上でキーボード入力したり、マウス操作で入力することにより行われることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−345632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、撮像装置(以下「カメラ」とも言う。)付きの携帯電話の普及により、その撮像装置で撮像した撮像データ(画像データ)を携帯電話から送信して、その撮像データに対応した関連情報を取得することが可能な携帯電話が開発されている。この関連情報の携帯電話による取得履歴は、インターネットのホームページの閲覧履歴などと同様に、ユーザのニーズを知る上で非常に有益な情報となりうる。
【0006】
しかしながら、このように撮像される被写体や閲覧されるホームページは、予め固定されていることが多い。よって、関連情報の取得やホームページの閲覧履歴から、その商品又はサービスなどに対するユーザの是非とは無関係な関心度合を知ることはできても、実際の嗜好を反映した評価度合を取得することは難しい。
【0007】
このような評価度合を収集するためには、上述のホームページ上の意見収集の場合と同様に、ユーザがキー操作でその評価度合を入力する必要があり、このような操作を負担と感じるユーザも少なくない。負担と感じるユーザは、商品又はサービスに対する評価度合の収集に協力的であったとしても、そのようなキー操作を行わない可能性が多く、十分な情報収集が成され難いという実情がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、情報提供者に対する負担を軽減し、より容易かつ確実に情報を収集することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び撮像対象生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得部と、
上記撮像データ取得部が取得した撮像データの上下及び左右に対する上記撮像対象の向きを検出する方向検出部と、
上記方向検出部が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択部と、
を有する、情報処理装置が提供される。
【0010】
また、上記情報処理装置は、上記撮像対象の少なくとも一部を含む画像データが予め記録された画像データ記憶部を有しており、
上記方向検出部は、上記撮像データ取得部が取得した撮像データに含まれる撮像対象と、上記画像データ記憶部に記録された画像データに含まれる撮像対象の少なくとも一部とを比較することにより、上記撮像対象の向きを検出してもよい。
【0011】
また、上記方向検出部は、上記撮像対象の向きとして、上記撮像データ取得部が取得した撮像データの上下及び左右に対する、上記撮像対象の上下及び左右の少なくとも一方の角度を検出し、
上記関連情報選択部は、上記方向検出部が検出した上記撮像対象の角度に応じて、上記関連情報を選択してもよい。
【0012】
また、上記撮像データ取得部は、撮像装置を有する外部の端末により撮像されて該端末より送信された撮像データを取得し、
上記情報処理装置は、更に、上記関連情報選択部による上記関連情報の選択履歴を蓄積する選択履歴記憶部を有してもよい。
【0013】
また、上記撮像データ取得部は、上記撮像対象を撮像する撮像装置であり、
上記情報処理装置は、更に、上記関連情報選択部による関連情報の選択結果を、外部の記憶装置に送信する通信部を有してもよい。
【0014】
また、上記関連情報選択部が選択した関連情報を上記端末に送信する関連情報送信部を更に有してもよい。
【0015】
また、上記画像は、所定のコード情報が記録された1次元又は2次元のコードであり、
上記情報処理装置は、上記撮像データ取得部が取得した撮像データに含まれる上記コードから、該コードに記録された所定のコード情報を抽出する情報抽出部を有し、
上記関連情報選択部は、上記情報抽出部が抽出した所定のコード情報と、上記方向検出部が検出した撮像対象の向きとに基づいて、上記所定のコード情報に関連付けられた複数の上記関連情報から、上記撮像対象の向きに対応付けられた関連情報を選択してもよい。
【0016】
また、上記撮像対象には、撮像される向きと、上記関連情報選択部が選択する関連情報との関連性を表した指示情報が含まれてもよい。
【0017】
また、上記予め用意された複数の関連情報は、上記撮像対象と関連した商品又はサービスに対するユーザの満足度をそれぞれ表す複数の評価情報であり、
上記関連情報選択部は、上記撮像対象の向きに応じて1の上記評価情報を選択してもよい。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得ステップと、
上記撮像データ取得ステップで取得した撮像データの上下及び左右に対する上記撮像対象の向きを検出する方向検出ステップと、
上記方向検出ステップで検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択ステップと、
を有する、情報処理方法が提供される。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、
上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得機能と、
上記撮像データ取得機能が取得した撮像データの上下及び左右に対する上記撮像対象の向きを検出する方向検出機能と、
上記方向検出機能が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択機能と、
を実現させるためのプログラムが提供される。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像する端末と、
上記端末より、上記撮像データを取得するサーバと、
を有し、
上記端末及び上記サーバの少なくとも一方は、
上記撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得部と、
上記撮像データ取得部が取得した撮像データの上下及び左右に対する上記撮像対象の向きを検出する方向検出部と、
上記方向検出部が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択部と、
を有する、システムが提供される。
【0021】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上下及び左右の少なくとも一方が非対称であり予め用意された撮像対象を含む画像データが記録された画像データ記憶部と、
上記撮像対象が撮像された撮像データを取得する外部の情報処理装置により、上記撮像データの上下及び左右に対する上記撮像対象の向きに応じて予め用意された複数の関連情報から選択される1又は2以上の関連情報と、該撮像対象の向きとの関連性を表した指示情報を、上記画像データに付加する指示情報付加部と、
を有する、撮像対象生成装置が提供される。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明によれば、情報提供者に対する負担を軽減し、より容易かつ確実に情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
【図2A】同実施形態に係り、画像データに含まれる撮像対象の第1例について説明するための説明図である。
【図2B】同実施形態に係り、画像データに含まれる撮像対象の第2例について説明するための説明図である。
【図3A】同実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第1例について説明するための説明図である。
【図3B】同実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第2例について説明するための説明図である。
【図3C】同実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第3例について説明するための説明図である。
【図3D】同実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第4例について説明するための説明図である。
【図3E】同実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第5例について説明するための説明図である。
【図3F】同実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第6例について説明するための説明図である。
【図4A】同実施形態に係り、撮像対象の一例が含まれる媒体の第1例について説明するための説明図である。
【図4B】同実施形態に係り、撮像対象の一例が含まれる媒体の第2例について説明するための説明図である。
【図4C】同実施形態に係り、撮像対象の一例が含まれる媒体の第3例について説明するための説明図である。
【図4D】同実施形態に係り、撮像対象の一例が含まれる媒体の第4例について説明するための説明図である。
【図5】同実施形態に係る撮像対象生成装置の構成について説明するための説明図である。
【図6】同実施形態に係る撮像対象生成装置の動作について説明するための説明図である。
【図7】同実施形態に係る携帯電話の構成について説明するための説明図である。
【図8】同実施形態に係るサーバの構成について説明するための説明図である。
【図9】同実施形態に係るシステムの動作について説明するための説明図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
【図11】同実施形態に係る携帯電話の構成について説明するための説明図である。
【図12】同実施形態に係るサーバの構成について説明するための説明図である。
【図13】同実施形態に係るシステムの動作について説明するための説明図である。
【図14】本発明の各実施形態に係る撮像対象の第1変更例について説明するための説明図である。
【図15】本発明の各実施形態に係る撮像対象の第2変更例について説明するための説明図である。
【図16】プログラムを実行することにより一連の処理を実現するコンピュータの構成例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0025】
本発明の各実施形態に係る情報処理装置は、「撮像対象の向き」に応じて所定の関連情報を選択的に付加することができる。このような情報処理装置は、情報収集システムの一部として構成することができる。例えば、情報収集システムは、複数のユーザがそれぞれ所持して情報を入力する端末と、その情報を蓄積するためのサーバと、を少なくとも有する。一方、撮像対象の向きに応じて所定の関連情報を付加する情報処理装置は、この情報収集システムの構成のうち、例えば、端末として実現されてもよく、また、サーバとして実現されてもよい。そこで、以下では、本発明の各実施形態に係る情報処理装置の特徴等が容易に理解できるように、まず、第1実施形態において、この情報処理装置がサーバとして形成された場合について説明する。その後、第1実施形態における情報処理装置を前提として、第2実施形態において、情報処理装置が端末として形成された場合について説明する。この際、第1実施形態と同様な点は省略して、第1実施形態と異なる第2実施形態の特徴等について説明する。なお、ここでは「撮像対象の向き」に着目して説明しているが、本発明の各実施形態に係る情報処理装置は、その他各実施形態で説明する様々な特徴等をも有することは言うまでもない。
【0026】
また、上述のように、情報収集システムの構成の一つとして、ユーザが有する端末が含まれるが、この端末としては、様々な端末を使用することができる。あえて例示するならば、端末は、例えば、ノート型又はデスクトップ型のコンピュータ・PDA(Personal Data Assistance)・携帯電話(PHS(Personal Handy−phone System)を含む。)等が挙げられる。しかし、端末は、この例に限定されるものではない。端末としては、個々のユーザが所持するか、少なくとも接することができ、サーバとの通信機能と、撮像対象を撮像する撮像機能とを少なくとも備えていれば、様々な端末を使用することができる。ただし、撮像機能は、撮像機能を有する撮像装置から、撮像データを取得することにより実現されてもよい。ここでは、本発明の各実施形態の特徴等の理解が容易になるように、近年広く普及した端末の一例である「携帯電話」を例に挙げて説明する。しかし、情報収集システムを構成する端末が携帯電話に限定されないことは言うまでもない。
【0027】
以上の点を前提に、以下では次の順序で本発明の各実施形態について説明する。
<1.第1実施形態> …サーバとしての実現
(1−1.システム概要)
(1−2.撮像対象等について)
(1−3.撮像対象生成装置)
(1−4.撮像対象生成装置の動作)
(1−5.携帯電話)
(1−6.サーバ)
(1−7.システムの動作)
(1−8.第1実施形態による効果の例)
<2.第2実施形態> …携帯電話としての実現
(2−1.システム概要)
(2−2.携帯電話)
(2−3.サーバ)
(2−4.システムの動作)
(2−5.第1実施形態による効果の例)
【0028】
<1.第1実施形態> …サーバとしての実現
まず、図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るシステムの概要について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
【0029】
(1−1.システム概要)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るシステム1は、主として撮像対象生成装置10と、携帯電話30と、サーバ40とを有する。
【0030】
撮像対象生成装置10は、撮像対象を含み、媒体20(「メディア」とも言う。)に表示(印刷等、光学的に撮像可能な形態での表示)される画像データ21を生成する。携帯電話30は、ユーザ4により操作され、媒体20に表示された撮像対象を撮像する。図1では、携帯電話30を1つだけ例示しているが、この携帯電話30の個数は特に限定されるものではなく、複数(統計的なデータを取るのに十分な個数)であることが望ましい。この撮像対象を撮像する際、ユーザは、撮像対象を撮像する向き(「撮像対象の向き」ともいう。)を決定し、携帯電話30は、その向きで撮像対象を撮像する。従って、携帯電話30の撮像により得られる撮像画像のデータ(「撮像データ」ともいう。)には、撮像対象の向きが含まれることになる。この撮像対象の向きについては、詳しく後述する。一方、携帯電話30は、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク2、又は、電磁波を中継する電波中継アンテナ3等を介して、サーバ40と通信可能である。そこで、携帯電話30は、このネットワーク2又は電波中継アンテナ3を介して、撮像データをサーバ40に送信する。サーバ40は、この撮像データから、撮像対象の向きを抽出し、その抽出結果に応じた関連情報を、予め用意された複数の関連情報の中から選択することができる。この際、サーバ40は、撮像対象の向きに応じた関連情報の選択履歴を蓄積することができる。そして、この関連情報としては、例えば、ユーザによるサービスや商品に対するユーザによる評価(良い・普通・悪いなどの満足度)等、サービスや商品の提供者やリサーチを行う者が収集することを所望する様々な情報が挙げられる。従って、ユーザ4は、単に撮像対象を撮像する向き、つまり撮像データ(撮像画像)における撮像対象の向きを選択するだけで、このような関連情報を付加することができ、システム1は、その関連情報をサーバ40に収集蓄積することができる。
【0031】
一方、サーバ40は、場合によっては、この撮像対象の向き等に応じた関連情報を、携帯電話30に返信する。ここでは、携帯電話30に返信される関連情報と返信されない関連情報とを区別するために、前者を「応答情報」という。しかし、関連情報と応答情報とは必ずしも区別される必要はない。この応答情報も、関連情報の一例であるため、上述のように、撮像対象の向きに応じて選択することができる。つまり、ユーザ4は、単に撮像対象を撮像する向きを選択するだけで、所望の応答情報を選択的に取得することが可能となる。
【0032】
以上、本発明の第1実施形態に係るシステム1の概要について説明した。
以下、このシステム1の各構成について具体的に説明するが、各構成の理解が容易になるように、上記撮像対象、及び、撮像対象が表示された媒体20等について、図2A〜図4Dを参照しつつ説明する。
【0033】
(1−2.撮像対象等について)
図2A及び図2Bは、本実施形態に係り、画像データに含まれる撮像対象の第1例及び第2例について説明するための説明図である。図3A〜図3Fは、本実施形態に係り、撮像対象を含み指示情報が付加された画像データの第1例〜第6例について説明するための説明図である。図4A〜図4Dは、撮像対象の一例が含まれる媒体の第1例〜第4例について説明するための説明図である。
【0034】
(撮像対象)
撮像対象は、ユーザ4が携帯電話30等を使用して撮像することが予想される様々な対象を使用することができる。この際、撮像対象は、上下及び左右の少なくとも一方が非対称であり予め用意される。このように上下及び左右の少なくとも一方が非対称であることは、撮像対象が方向性を有するとも言える。つまり、撮像対象は、例えば、円・楕円・球などのように等方的な対象ではなく、その撮像対象から、撮像対象の上下及び左右の少なくとも一方を特定することが可能な対象であればよい。
【0035】
このような撮像対象は、平面的である必要すら無いが、ここでは説明の便宜上、撮像対象として、携帯電話30で撮像されることが多い「1次元又は2次元のコード」を例に挙げて説明する。
【0036】
図2Aには、撮像対象の第1例として、例えばバーコードなどの1次元コード22Aを示している。これに対して、図2Bには、撮像対象の第2例として、例えばQRコードQuick Response Code、登録商標)などの2次元コード22Bを示している。ここでは、広く普及しているバーコード及びQRコードを例示しているが、1次元又は2次元のコードを撮像対象にする場合も、これらのコードに限定されるものではない。例えば、2次元コード22Bであれば、他にもPDF417、Data Matrix、Maxi Codeなどを使用することができ、1次元コード22Aも、同様に他のコードであってもよい。このような1次元コード22Aや2次元コード22Bは、上下方向及び左右方向の少なくとも一方が非対称であり、また、ユーザ4が携帯電話30を使用して撮像することが予想されるため、撮像対象として使用することに適している。しかし、上述の通り、撮像対象は、これらの例に限定されるものではない。
【0037】
(指示情報)
一方、ここでは、このような撮像対象を含むデータを「画像データ21」とも言う。この画像データ21は、図1に示すように媒体20に表示されることになる。しかしながら、本実施形態に係るシステム1では、この撮像対象が撮像される向きと、予め用意された複数の関連情報とが相互に関連付けられる。そこで、このような関連性をユーザに認識させるために、撮像対象の向きと関連情報との関連性を表した「指示情報」をも、媒体20に表示される画像データ21に含めることができる。この指示情報について、図3A〜図3Fを参照しつつ説明する。
【0038】
図3Aには、画像データ21の第1例を示している。
この画像データ21には、撮像対象として1次元コード22Aが含まれており、更に、指示情報23Aとして、上方を表す「矢印(↑)」が付加されている。このような画像データを参照したユーザ4は、上方がどちらであるか認識することが可能である。
【0039】
図3Bには、画像データ21の第2例を示している。
図3Aに示した画像データ21の第1例では、指示情報23Aが1次元コード22Aの領域外に付加されているが、この図3Bに示す画像データ21の第2例では、指示情報23Aが1次元コード22Aの一部を構成している。つまり、指示情報の付加位置は、特に限定されるものではない。
【0040】
図3Cには、画像データ21の第3例を示している。
図3Cに示すように、画像データ21の第3例では、指示情報23Bが1次元コード22Aの上下に付加される。上方に付加された指示情報23Bは、「GOOD(良い)」というユーザ4による評価(満足度)の一例を表した関連情報との関連性を示している。一方、下方に付加された指示情報23Bは、「BAD(悪い)」というユーザ4による評価の一例を表した関連情報との関連性を示している。ここで、上方の指示情報23Bと、下方の指示情報23Bとは、上下逆さ、つまり天地が逆に表示されている。この指示情報23Bと天地の向きを揃えて撮像対象を撮像することにより、それぞれ対応する関連情報が選択される旨を、このような上下逆さな表示により示している。
【0041】
図3Dには、画像データ21の第4例を示している。
図3Dに示すように、画像データ21の第4例では、指示情報23Bに加えて、更に1次元コード22Aの左方に、指示情報23Cが付加される。指示情報23Cは、「AVERAGE(普通)」というユーザ4による評価の一例を表した関連情報との関連性を示している。この指示情報23Cも、天地方向が左方に90°回転されて表示されおり、この指示情報23Cと天地の向きを揃えて撮像対象を撮像することにより、その関連情報が選択される旨を、このような横倒しされた天地方向により示している。
【0042】
図3Eには、画像データ21の第5例を示している。
図3Eに示すように、上記の指示情報23B,23C等は、撮像対象の第2例である2次元コード22Bに付加することもできる。なお、矢印で表された指示情報23Aを2次元コード22Bに付加することももちろん可能である。
【0043】
図3Fには、画像データ21の第6例を示している。
図3Fに示すように、画像データ21の第6例では、指示情報23B,23Cに加えて、指示情報23D,23Eが付加される。指示情報23Dは、指示情報23Cとは逆の2次元コード22Bの右方に付加され、やはり天地の方法により、撮像対象の向きと、それにより選択される関連情報との関連性を示している。この指示情報23Dは、「SHOP MAP(店の地図情報)」というユーザ4が取得することを望む関連情報(この場合応答情報とも言う。)の一例との関連性を示している。一方、指示情報23Eのように、この撮像対象の向きにより、選択される関連情報に対する説明文を、画像データ21に付加することも可能である。このような説明文を付加する場合には、文章により上記の関連性を説明することが可能であるため、撮像対象の近傍に配置される必要は必ずしもない。なお、この画像データ21の第6例では、後述するように、指示情報23B,23Cに従いユーザ4の評価の一例である関連情報を選択させる方向で撮像対象を撮像した場合、上記指示情報23Dと同様に、ユーザ4が取得することを望む関連情報(応答情報)として、「クーポン券」を選択させることも可能である。
【0044】
このように、画像データ21に含まれる撮像対象の上下又は左右等のいずれを天地方向として撮像するかという、撮像画像中の「撮像対象の向き」には、少なくとも1以上の関連情報が関連付けられる。そして、このような撮像対象の向きと、それにより選択される関連情報との関連性が、指示情報に表され、その指示情報が、画像データ21には含まれる。また、画像データ21の第1例〜第6例で説明した通り、この指示情報は、上記のような関連性をユーザ4に認識させることが可能な様々な情報を使用することができる。なお、このような関連性を既にユーザ4が認識している場合には、この指示情報を省略することも可能である。一方、上述の通り、撮像対象は、上下及び/又は左右が非対称であるが、例えば、非対称な指示情報が付加された結果、上下及び/又は左右が非対称となった撮像対象をも使用することができる。この場合、指示情報は撮像対象に含まれることとなる。以下では、これらの指示情報を総称して「指示情報23」ともいう。
【0045】
(関連情報)
なお、撮像対象の向きに関連付けられる1又は2以上の関連情報としては、上述の通り、例えば、所定の商品やサービス等に対するユーザ4による評価(例えば、良い・普通・悪い、5段階評価等)、クイズに対するユーザ4による回答(例えば、A・B・Cなどの選択肢)、及び、ユーザ4が取得することを希望する所定の情報が挙げられる。このようにユーザ4が取得することを希望する所定の情報としては、例えば、所定の商品やサービスに対するホームページ等の情報や、地図情報、評価情報などが挙げられる。このユーザ4に所望される所定の情報は、ユーザ4による評価と同様に統計的なデータとして、販売戦略や開発戦略等に使用されてもよい。しかし、自らが下した評価をユーザ4が取得を希望することは少ないという意味で、所望される情報は、評価を表す情報とは異なる。そこで、ここでは、説明の便宜上、自らが下した評価情報をユーザ4は所望しないと仮定して、これを単に「関連情報」と言い、ユーザが取得することを希望する情報を「応答情報」と言う。しかし、応答情報は、上記狭義での関連情報と同様に、撮像対象の方向に関連付けられ、撮像対象の向きに応じて選択される関連情報(広義の関連情報)の一例である。なお、撮像対象として、ここで例示した関連情報に含まれた所定の商品及びサービス等に対応する対象(例えば1次元コード22A又は2次元コード22B)を使用することが望ましい。
【0046】
(媒体)
このように関連情報が方向に関連付けられた撮像対象と、その関連性を表す指示情報とが含まれる画像データ21は、上述の通り、媒体20上に表示される。この媒体20としても、光学的に撮像可能な媒体であれば、様々な媒体を使用することが可能である。媒体20を例示すれば、例えば、インターネット上などに公開されたホームページ・メール・RSS(Resource Description Framework Site Summary等)等の電子情報、その電子情報を印刷した紙・本・雑誌・広告・新聞等の印刷物、店舗のディスプレイ、商品の包装、サービス提供時に使用されるもの、等が挙げられる。これら以外にも、例えば、有線又は無線の放送波により視聴される視聴画像(以下「テレビ画像」という。ビデオやDVDなどの録画画像も含む。)なども、媒体20として使用することができる。
【0047】
なお、上記撮像対象を含む画像データ21は、撮像対象生成装置10により生成される。一方、本実施形態に係るシステム1は、図1には図示していないが、この画像データ21を撮像可能な形態として具現(例えば表示・印刷等)する別途の構成を有してもよい。また、撮像対象生成装置10自体がこの画像データ21を具現することも可能である。このような構成としては、例えば、コンピュータ・プリンタ・印刷装置・テレビ等の表示装置・携帯電話・PDAなど、様々な構成を使用することができる。
【0048】
図4Aには、媒体20の第1例を示している。
図4Aに示す媒体20の第1例は、例えば、インターネット上で公開されたホームページを印刷した印刷物を示している。この印刷物である媒体20には、画像データ21が印刷されている。この際、画像データ21には、上述の通り、撮像対象である2次元コード22B以外にも、他の情報を表す文字・図・絵等の画像が含まれる。更に、画像データ21には、指示情報23が付加されている。
【0049】
図4B及び図4Cには、媒体20の第2例及び第3例を示している。
図4Bに示す媒体20の第2例及び第3例も、インターネット上で公開されたホームページを印刷した印刷物を示している。近年、インターネットの普及に伴いサービスや商品の提供を受けようとするユーザ4が、その提供場所を調べて地図を印刷し、その印刷物を参考に提供場所を訪れる機会が増えている。更に、近年やはり急速に普及した撮像機能付き携帯電話30が、ユーザ4に常時携帯されている。そこで、地図のような印刷物には、その携帯電話30で容易に提供場所に関する情報をインターネット経由で取得可能なように2次元コード22Bが含まれる機会も増えている。このような事情に媒体20や撮像対象が限定される訳ではないが、このような事情を踏まえると、地図等を含む画像データ21に含まれる2次元コード22Bを撮像対象として利用することが、ユーザの利便性等にとって適している。
【0050】
図4Dには、媒体20の第4例を示している。
図4Dに示す媒体20の第4例は、例えば、テレビ画像が媒体20として使用される場合を示している。近年、ユーザ4が常時携帯している携帯電話30を使用して、ユーザ4にアンケートや投票をリアルタイムで行わせる番組が増えている。そこで、このような番組によるテレビ画像を媒体20として使用することは、情報収集者だけでなくユーザ4にテレビ番組に参加しているような間隔を与えることができるため、非常に有益である。この場合、アンケートや投票の内容を、上記撮像対象の向きに関連付けられる関連情報に設定することが望ましい。そして、この関連情報と撮像対象の向きとの関連性を表す指示情報として、テレビ画像の字幕等の文字情報を使用することが望ましい。
【0051】
以上、撮像対象、画像データ21、指示情報23、関連情報、媒体20等について説明した。次に、本発明の第1実施形態に係るシステム1が有する各構成について具体的に説明する。
【0052】
(1−3.撮像対象生成装置)
撮像対象等を含む画像データ21は、上述の通り、撮像対象生成装置10により生成される。この撮像対象生成装置10について、図5を参照しつつ説明する。図5は、本実施形態に係る撮像対象生成装置の構成について説明するための説明図である。
【0053】
図5に示すように、撮像対象生成装置10は、画像データ記憶部11と、指示情報記憶部12と、指示情報付加部13とを有する。
【0054】
上記撮像対象としては、新たに撮像対象生成装置10が画像データ21に付加することも可能であるが、ここでは、撮像対象が含まれる画像データが、画像データ記憶部11に記録されているものとして説明する。ただし、撮像対象を画像データ21に撮像対象生成装置10が付加する場合、この撮像対象生成装置10は、上記構成に加えて、元画像データが記録される記憶部と、撮像対象が記録される記憶部と、画像データ生成部とを有することが望ましい。この場合、画像データ生成部は、両記憶部から元画像データと撮像対象とを取得して、元画像データに撮像対象を付加して画像データ21を生成し、その画像データ21を画像データ記憶部11に記録することが望ましい。
【0055】
一方、指示情報記憶部12には、上記指示情報23が記録されており、指示情報付加部13は、この指示情報23を画像データ21に付加する。その結果、この撮像対象生成装置10は、図4A〜図4Dに例示したような媒体20上に具現される画像データ21を生成することができる。なお、画像データ21の媒体20上への具現は、上述の通り、撮像対象生成装置10が行ってもよく、他の構成が行ってもよい。ただし、以下で説明する撮像対象生成装置10の動作では、この具現を撮像対象生成装置10が行う場合について説明する。
【0056】
(1−4.撮像対象生成装置の動作)
次に、図6を参照しつつ、この撮像対象生成装置10の動作について説明する。図6は、本実施形態に係る撮像対象生成装置の動作について説明するための説明図である。
【0057】
図6に示すように、まず、ステップS101が処理されて、指示情報付加部13が画像データ記憶部11から画像データ21を取得する。そして、ステップS103に進む。
【0058】
ステップS103では、指示情報付加部13が指示情報記憶部12から指示情報23を取得する。この際、指示情報記憶部12には複数の指示情報23が記録されており、指示情報付加部13は、ステップS101で取得した画像データ21や画像データ21に含まれる撮像対象に応じて、1又は2以上の指示情報23を選択することが望ましい。このステップS103の処理後は、ステップS105に進む。
【0059】
ステップS105では、指示情報付加部13が、ステップS101で取得した画像データ21に、ステップS103で取得した指示情報23を付加する。そして、ステップS107に進む。
【0060】
ステップS107では、撮像対象生成装置10が、撮像対象等を含む画像データ21を媒体20として具現(例えば表示・印刷等)する。なお、媒体20としては、上述の通り、撮像可能な媒体であれば様々な媒体を使用することが可能であり、その媒体の種類に寄って、具現方法は異なることになる。更に、このステップS107は、画像データ21を媒体20として具現する構成が、撮像対象生成装置10以外の他の構成である場合には、その構成により処理されることになる。
【0061】
(1−5.携帯電話)
次に、本発明の第1実施形態に係るシステム1の構成の1つである携帯電話30について、図7を参照しつつ説明する。図7は、本実施形態に係る携帯電話の構成について説明するための説明図である。
【0062】
図7に示すように、携帯電話30は、カメラ31と、通信部32と、端末制御部33と、表示部34と、を有する。
【0063】
カメラ31は、撮像装置の一例であって、端末制御部33により制御されて、媒体20に表示された画像データ21のうち、少なくとも撮像対象を撮像する。この撮像対象を撮像した結果、得られる撮像画像を「撮像データ」とも言う。そして、この撮像データは、カメラ31から通信部32に送られる。通信部32は、取得した撮像データを、ネットワーク2又は電波中継アンテナ3を介してサーバ40に送信する。
【0064】
この際、携帯電話30の各構成は、端末制御部33により制御される。一方、端末制御部33は、入力装置(図示せず)がユーザ4の操作を受けて入力する入力信号に応じて、上記カメラ31及び通信部32等を制御する。また、端末制御部33は、表示部34をも制御し、通信部32が外部から取得する情報(例えば、関連情報の一例である応答情報等)を表示部34の表示画面に表示させて、その情報をユーザ4に通知する。
【0065】
また、この携帯電話30は、更に通話機能、メール送受信機能、アプリケーション実行機能、指紋検出機能等、通常の携帯電話が有するような構成を有する。しかしながら、このような機能は特に限定されるものではなく、他の通常の携帯電話と同様に構成することが可能であるため、ここでの詳しい説明は省略する。
【0066】
(撮像データ)
ここで、上記「撮像データ」について更に詳しく説明する。
携帯電話30のカメラ31で撮像される撮像対象は、上述の通り、上下又は左右の少なくとも一方が非対称で方向性を有する。一方、カメラ31の撮像素子にも上下左右の区別があり、そのカメラ31が撮像することにより得られる撮像データにも上下左右の区別がある。例えば、図3Fに例示した撮像対象である2次元コード22Bを撮像する場合、撮像対象の上方とカメラ31の上方とを揃えて、その撮像対象を撮像したと仮定する。この場合、撮像データに含まれる撮像対象の上・下・左・右は、それぞれ、その撮像データの上・下・左・右と一致する。このカメラ31と撮像対象との位置関係から、カメラ31(つまり携帯電話30)を右に90°回転させるか、撮像対象(つまり媒体20)を左に90°回転させた後、その撮像対象を撮像する。すると、撮像データに含まれる撮像対象の上・下・左・右は、90°回転して、それぞれ撮像データの左・右・下・上と一致する。このように、カメラ31の撮像範囲に撮像対象を収め、かつ、カメラ31と撮像対象とを正対させた状態で、カメラ31又は撮像対象を回転させると、撮像データに含まれ、その撮像データの上下及び左右に対する撮像対象の向きも回転する。つまり、撮像データには、「撮像対象の向き」が、撮像対象の撮像データ内での位置、姿勢、回転量などとして含まれることになる。この撮像対象の向きは、撮像対象の上方、下方、左方又は右方の、撮像データの上方、下方、左方又は右方に対する「回転角度」と言い換えることもできる。しかし、ここでは、撮像対象の向きとして、撮像対象の上方が、撮像データの上・下・左・右のいずれかに一致するものとして説明する。つまり、上記回転角度が90°刻みであるとして説明するが、この回転角度は、適宜設定可能である。そして、以下では、説明の便宜上、撮像対象の向きとして「撮像データの上方に、撮像対象の上下左右のいずれが一致するのか」という表現も使用することにする。つまり、上記のカメラ31を右に90°回転させた例で言えば、この場合、撮像対象の向きは、撮像データの上方に撮像対象の左方が一致する向きとなる。更に、カメラ31を右に90°回転させれば、撮像対象の向きは、撮像データの上方に撮像対象の下方が一致する向きとなる。更にまた、カメラ31を右に90°回転させれば、撮像対象の向きは、撮像データの上方に撮像対象の左方が一致する向きとなる。そして、更にカメラ31を右に90°回転させれば、撮像対象の向きは、一周して、撮像データの上方に撮像対象の上方が一致する向きとなる。
【0067】
なお、以下では、撮像対象が図3Fに示す2次元コード22Bである場合について説明する。そして、撮像対象の向きに、関連情報として、ユーザ4による評価情報(狭義の関連情報)と、ユーザ4が所望する応答情報(広義の関連情報に含まれる。)とが関連付けられる場合について説明する。つまり、2次元コード22Bの周囲に配置された指示情報のうち正立して読める指示情報に対応する関連情報が、その正立した状態で撮像された撮像対象の上方に対応付けられる場合について説明する。
【0068】
(1−6.サーバ)
次に、本発明の第1実施形態に係るシステム1の残りの構成であるサーバ40について、図7を参照しつつ説明する。図7は、本実施形態に係るサーバの構成について説明するための説明図である。
【0069】
図7に示すように、サーバ40は、画像データ取得部401と、画像データ記憶部402と、撮像データ取得部411と、方向検出部412と、情報抽出部413と、関連情報選択部414と、関連情報記憶部415と、応答情報取得部416と、選択履歴記憶部417と、応答情報送信部418とを有する。
【0070】
画像データ取得部401は、撮像対象生成装置10の画像データ記憶部11から、撮像対象の少なくとも一部を含む画像データを取得する。この際、例えば図4A〜図4Dに例示したように画像データ21には撮像対象以外の画像も含まれるが、画像データ取得部401は、少なくとも撮像データの一部を含む画像データを取得する。更に言えば、画像データ取得部401は、撮像対象の全てを含み、画像データ21内の他の画像(指示情報は除く。)を含まない画像データを取得することが望ましい。なお、この画像データにも上下左右の区別があり、この画像データの上下左右のそれぞれが、撮像対象の上下左右を規定することになる。そして、画像データ取得部401は、取得した画像データを画像データ記憶部402に記録する。
【0071】
撮像データ取得部411は、ネットワーク2又は電波中継アンテナ3を介して携帯電話30から送られてくる撮像データを取得する。
【0072】
方向検出部412は、撮像データ取得部411が取得した撮像データの上下及び左右に対する撮像対象の向きを検出する。この際、撮像対象の向き検出の一例として、方向検出部412は、画像データ記憶部402から撮像対象の少なくとも一部を含む画像データを取得する。そして、方向検出部412は、その画像データに含まれる撮像対象の一部と、撮像データに表された撮像対象とを比較することにより、撮像対象の向きを検出する。例えば、図3Fに示す2次元コード22Bが撮像対象である場合、画像データには、指示情報23B「GOOD(良い)」が上方となった撮像対象の少なくとも一部が含まれる。一方、撮像データに含まれる撮像対象は、撮像を行った際のカメラ31の回転角度に対応した方向が、撮像データの上方と一致する。この撮像データの上方と一致する方向は、例えば、上記撮像対象の指示情報23B「GOOD(良い)」側(上方側)となったり、指示情報23C「AVERAGE(普通)」側(左方側)となる。更に、この方向は、上記撮像対象の指示情報23B「BAD(悪い)」側(下方側)となったり、指示情報23D「SHOP MAP(店舗地図)」側(右方側)となることもある。そこで、方向検出部412は、撮像データに含まれた撮像対象の、撮像対象の上下及び左右に対する向きを検出する。
【0073】
なお、ここでは、方向検出部412が画像データの撮像対象と撮像データの撮像対象との比較することにより、撮像対象の向きを検出する場合について説明しているが、画像データとの比較は必ずしも必要ではない。例えば、図3Fに示す2次元コード22Bが撮像対象である場合、2次元コード22Bの形式により、その2次元コード22Bの向きを特定することが可能である。このような形式として、図3Fに示す2次元コード22Bの場合、四隅の一個所が他の3個所と異なるパターンを有していることにより、この一個所を特定すれば、撮像対象の向きを特定することが可能である。この場合、方向検出部412は、画像データの撮像対象と撮像データの撮像対象との比較せずに、撮像対象の向きを検出することが可能である。なお、この場合、画像データ取得部401及び画像データ記憶部402は必ずしも必要ではない。
【0074】
情報抽出部413は、撮像データ取得部411が取得した撮像データに含まれるコード(この場合2次元コード22B)から、そのコードに記録された所定のコード情報を抽出する。この抽出されるコード情報としては、例えば、商品又はサービスのHome Pageを表すURI(Uniform Resource Identifier)などのような、商品又はサービスを特定するための情報が挙げられる。なお、この情報抽出部413は、本実施形態及び以下で説明する第2実施形態共にサーバ40(又はサーバ60)が有するが、この情報抽出部413は、携帯電話30(又は携帯電話50)が有してもよい。
【0075】
関連情報選択部414は、方向検出部412が検出した撮像対象の向きに応じて、関連情報記憶部415に予め用意されて記録された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する。図3Fに示す2次元コード22Bが撮像対象である場合、撮像対象の向き(上・下・左・右)には、関連情報として、例えば、所定の商品やサービス等に対するユーザ4による評価(例えば、良い・悪い・普通の3段階評価等。評価情報とも言う。)が関連付けられている。そこで、関連情報選択部414は、この予め用意された評価から、方向検出部412が検出した撮像対象の向きに関連付けられた関連情報を選択する。この関連情報選択部414による選択履歴は、選択履歴記憶部417に記録されて蓄積される。なお、コード情報が上述のように商品又はサービスを特定するための情報(例えばURI)である場合、選択履歴は、その商品又はサービスに対応付けられて、選択履歴記憶部417に記録されることが望ましい。
【0076】
一方、撮像対象の向きに関連付けられた複数の関連情報が記録される関連情報記憶部415には、上記ユーザ4による評価情報(狭義の関連情報)以外にも、ユーザ4が所望する応答情報(広義の関連情報に含まれる)が記録されている。そして、この応答情報も撮像対象の向きに関連付けられており、関連情報選択部414は、方向検出部412が検出した撮像対象の向きに関連付けられた応答情報をも、選択することができる。そして、この応答情報の選択履歴も、選択履歴記憶部417に記録されて蓄積されることが望ましい。この応答情報としては、例えば、商品又はサービスのホームページ、クーポン券情報、地図情報、メールアドレス、電話番号などが挙げられる。図3Fに示す2次元コード22Bが撮像対象である場合、撮像対象の向きとして上・左・下には、クーポン券情報が関連付けられており、右には、地図情報が関連付けられる。
【0077】
なお、評価情報等の関連情報は、予め用意されて関連情報記憶部415に記録されていることが望ましいが、広義の関連情報である応答情報は、必ずしも予め関連情報記憶部415に記録されている必要はない。例えば、この応答情報が2次元コード22Bにコード情報として含まれる場合、情報抽出部413が抽出した応答情報が関連情報記憶部415に記録されてもよい。そしてこの場合、関連情報選択部414は、その記録された応答情報から、撮像対象の向きに応じた応答情報を選択することができる。
一方、例えば、情報抽出部413が抽出したコード情報が上述のように商品又はサービスを特定するための情報(例えばURI)である場合、関連情報選択部414は、応答情報取得部416に、このコード情報を出力する。そして、応答情報取得部416は、コード情報に基づいて、例えばネットワーク2を介して他の記憶装置(他のサーバ)から、その情報が特定する商品又はサービスに関する情報を取得して関連情報記憶部415に応答情報として記録してもよい。この場合、関連情報選択部414は、コード情報に関連付けられ応答情報取得部416が取得して関連情報記憶部415に記録させた応答情報から、撮像対象の向きに対応付けられた応答情報を選択することも可能である。
【0078】
応答情報送信部418は、関連情報送信部の一例であって、関連情報選択部が選択した広義の関連情報である応答情報を、ネットワーク2又は電波中継アンテナ3等を介して、携帯電話30に送信する。その結果、携帯電話30の通信部32は、この応答情報を取得して、端末制御部33は、表示部34の表示画面に応答情報を表示してユーザ4に通知することができる。
【0079】
(1−7.システムの動作)
以上、本発明の第1実施形態に係るシステム1の構成等について説明した。
次に、図9を参照しつつ、本実施形態に係るシステム1の動作等について説明する。
【0080】
図9は、本実施形態に係るシステムの動作について説明するための説明図である。
図9に示すように、まず、ステップS201において、ユーザ4が、画像データ21を撮像可能な形態として具現(例えば表示・印刷等)する構成等を操作して、画像データ21を撮像対象生成装置10等から取得する。なお、この際、ユーザ4は、画像データ21を撮像対象生成装置10から直接取得する必要はなく、撮像対象生成装置10が生成した画像データ21を記録した別途の記憶装置から取得することも可能である。ステップS201の処理後は、ステップS203に進む。
【0081】
ステップS203では、ユーザ4が、画像データ21を撮像可能な形態として具現(例えば表示・印刷等)する構成等を操作して、当該構成に画像データ21を媒体20上に具現させる。なお、このステップS201とステップS203とは、例えば媒体20が、商品の包装などのように、ユーザ4自信が用意する必要がない場合には省略されてもよい。ステップS203の処理後は、ステップS205に進む。
【0082】
ステップS205では、ユーザ4が、商品を取得したりサービスの提供を受けるなど、商品又はサービスを受領する。そして、ステップS207に進む。
【0083】
ステップS207では、ユーザ4が、ステップS205で受領した商品又はサービスについて、評価を決定したり、それらについて取得したいと望む応答情報を選択する。なお、この際、ユーザ4は、図3Fに例示した画像データ21に含まれる指示情報23等を参照することにより、どのような評価を下すことが可能であるのか、また、どのような応答情報を取得することが可能でるのかを知ることができる。このステップS207の処理後は、ステップS209に進む。
【0084】
ステップS209では、ユーザ4が、ステップS207で決定した評価情報や応答情報に対応する、撮像対象を撮像する際の方向(つまり撮像対象の向き)を決定する。この際、やはり媒体20には指示情報23が含まれるため、ユーザ4は、この撮像対象の向きを容易に判断して決定することができる。そして、ステップS211に進む。
【0085】
ステップS211では、携帯電話30のカメラ31が、ユーザ4による操作に応じて、撮像対象を撮像する。そして、ステップS213に進む。
【0086】
ステップS213では、携帯電話30の通信部32が、ステップS211の撮像により得られた撮像データを、サーバ40に送信する。そして、ステップS221に進む。
【0087】
ステップS221(撮像データ取得ステップの一例)では、撮像データ取得部411が、携帯電話30から撮像データを取得する。そして、ステップS223に進む。
【0088】
ステップS223(方向検出ステップの一例)では、方向検出部412が、撮像データと、場合によっては画像データ記憶部402に記録された画像データとの基づいて、撮像対象の向きを検出する。そして、ステップS225に進む。
【0089】
ステップS225(関連情報選択ステップの一例)では、関連情報選択部414が、予め用意された関連情報記憶部415に記録された複数の関連情報(例えば評価情報)から、撮像対象の向きに対応する1又は2以上の関連情報を選択する。そして、ステップS227に進む。
【0090】
ステップS227では、情報抽出部413が、ステップS221で取得した撮像データに含まれる撮像対象である2次元コード22Bから、そのコードが表すコード情報を抽出する。そして、ステップS229に進む。
【0091】
ステップS229(関連情報選択ステップの一例)では、関連情報選択部414が、ステップS227で抽出したコード情報に関連付けられた複数の応答情報から、撮像対象の向きに対応する1又は2以上の応答情報を選択する。そして、ステップS231に進む。
【0092】
ステップS231では、関連情報選択部414が、上記ステップS225及びステップS229における関連情報の選択履歴を、選択履歴記憶部417に記録する。そして、ステップS233に進む。
【0093】
ステップS233では、応答情報送信部418が、上記ステップS229で選択した応答情報を、携帯電話30に送信する。そして、ステップS241に進む。
【0094】
ステップS241では、携帯電話30の通信部32が、上記ステップS233で送信された応答情報を取得する。そして、ステップS243が処理され、端末制御部33が、ステップS241で取得した応答情報を、表示部34の表示画面に表示させる。その結果、ステップS245が処理されて、ユーザ4は、その表示画面を参照することにより、応答情報を取得することができる。
【0095】
(1−8.第1実施形態による効果の例)
以上、本発明の第1実施形態に係るシステム1の構成及び動作等について説明した。このシステム1によれば、ユーザ4は、携帯電話30を使用して撮像対象を撮像する際に、その撮像対象の向きを選択して撮像するだけで、サーバ40が、その撮像対象の向きに応じた関連情報を選択することができる。従って、例えば、関連情報としてユーザ4による商品又はサービスに対する評価(満足度)を設定するなど、商品開発の方向性や販売戦略を練る際に使用することが可能なユーザ4のニーズを反映した統計的な情報を、容易に収集することができる。この際、上述の通り、ユーザ4は撮像対象を撮像する向きを選択するだけで済み、別途キー入力をするなどの操作をする必要はなく、ユーザ4に過度が負担をかけずに情報を収集することが可能である。このようにユーザ4に対して過度の負担をかけずに済むため、情報収集に協力的なユーザ4が増え、より確実な情報収集を行うことが可能である。また、本実施形態のように撮像対象の向き等の検出をサーバ40が行う場合、新たな構成を追加せずに既存の携帯電話30を使用することが可能であるため、システム1を容易に構成することも可能である。
【0096】
更に、このシステム1によれば、撮像対象の向きに応じた関連情報として、応答情報をユーザ4に提供することも可能である。従って、ユーザ4は、所望の応答情報を、撮像対象の向きを選択するだけで、取得することが可能であり、ユーザ4の利便性は大きく向上する。
【0097】
また、撮像対象を含む画像データ21には、本実施形態に係る撮像対象生成装置10により、撮像対象の向きと関連情報との関連性を表す指示情報を付加することができる。従って、撮像対象を撮像する携帯電話30を操作するユーザ4は、指示情報を参照することにより、上記関連性を認識することができ、撮像対象を撮像する際のカメラ31の向きを適切に選択することが可能である。
【0098】
以上、本発明の第1実施形態に係るシステム1について説明した。
次に、本発明の第2実施形態に係るシステム5について説明する。なお、本発明の第2実施形態に係るシステム5は、上記第1実施形態に係るシステム1と同様の動作をするために同様の構成を有するが、一部の構成がサーバではなく、携帯電話に配置され、そのために、新たな構成が追加される。そこで、以下では、第1実施形態に係るシステム1との相違点を中心に説明し、同様の構成については詳しい説明を適宜省略する。
【0099】
<2.第2実施形態> …携帯電話としての実現
まず、図10を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るシステム5の概要について説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
【0100】
(2−1.システム概要)
図10に示すように、本発明の第1実施形態に係るシステム1は、主として撮像対象生成装置10と、携帯電話50と、サーバ60とを有する。なお、携帯電話50及びサーバ60は、上記第1実施形態に係る携帯電話30及びサーバ40と対応する。
【0101】
携帯電話50は、ユーザ4により操作され、媒体20に表示された撮像対象を撮像する。図1では、携帯電話50を1つだけ例示しているが、この携帯電話50の個数は特に限定されるものではなく、複数(統計的なデータを取るのに十分な個数)であることが望ましい。この撮像対象を撮像する際、ユーザは、撮像対象を撮像する向き(「撮像対象の向き」ともいう。)を決定し、携帯電話50は、その向きで撮像対象を撮像する。従って、携帯電話50の撮像により得られる撮像画像のデータ(「撮像データ」ともいう。)には、撮像対象の向きが含まれることになる。更に、携帯電話50は、携帯電話30とは異なり、上記第1実施形態ではサーバ40が行う動作をも行う。より具体的には、携帯電話50は、撮像データから、撮像対象の向きを抽出し、その抽出結果に応じた関連情報を、予め用意された複数の関連情報の中から選択することができる。そして、携帯電話50は、ネットワーク2又は電波中継アンテナ3を介して、サーバ60(外部の記憶装置の一例)に、選択した関連情報を送信する。一方、サーバ60は、携帯電話50による撮像対象の向きに応じた関連情報の選択履歴を蓄積することができる。なお、この関連情報としては、上記第1実施形態と同様に、例えば、ユーザによるサービスや商品に対するユーザによる評価(良い・普通・悪いなどの満足度)等、サービスや商品の提供者やリサーチを行う者が収集することを所望する様々な情報が挙げられる。従って、ユーザ4は、単に撮像対象を撮像する向き、つまり撮像データ(撮像画像)における撮像対象の向きを選択するだけで、このような関連情報を付加することができ、システム5は、その関連情報をサーバ60に収集蓄積することができる。
【0102】
一方、サーバ60は、上記第1実施形態のサーバ40と同様に、場合によっては、この撮像対象の向き等に応じた関連情報(つまり応答情報)を、携帯電話50に返信する。そのために、携帯電話50は、抽出した撮像対象の向きをもサーバ60に送信する。その結果、ユーザ4は、上記第1実施形態と同様に、単に撮像対象を撮像する向きを選択するだけで、所望の応答情報を選択的に取得することが可能となる。一方、撮像対象が図3Fに示したような2次元コード22B等である場合、サーバ60は、そのコードからコード情報を抽出して応答情報の選択に使用する。そのために、携帯電話50は、サーバ60に撮像した撮像データをも送信する。
【0103】
以上、本発明の第2実施形態に係るシステム5の概要について説明した。
以下、このシステム5の各構成について具体的に説明する。なお、撮像対象、撮像対象が表示された媒体20及び撮像対象生成装置10等については、上記第1実施形態で詳しく説明したため、ここでの説明は省略する。
【0104】
(2−2.携帯電話)
本発明の第2実施形態に係るシステム5の構成の1つである携帯電話50について、図11を参照しつつ説明する。図11は、本実施形態に係る携帯電話の構成について説明するための説明図である。
【0105】
上述の通り、本実施形態に係る携帯電話50は、上記第1実施形態と比べて、携帯電話30が行った動作に加えて、更に、撮像対象の方向検出と、関連情報(狭義の意味の関連情報)選択とをも行う。そのために、携帯電話50は、上記第1実施形態と比べて、携帯電話30が有していた構成(図7参照)に加えて、サーバ40が有していた一部の構成(図8参照)をも有する。
【0106】
つまり、携帯電話50は、上記携帯電話30が有していたカメラ31,通信部32,端末制御部33及び表示部34に加えて、上記サーバ40が有していた画像データ取得部401,画像データ記憶部402,方向検出部412,関連情報選択部414及び関連情報記憶部415を有する。なお、携帯電話30が有していた構成だけでなく、サーバ40が有していた構成も、携帯電話50においても、上記第1実施形態と同様に動作する。従って、ここでの詳しい説明は省略する。ただし、主な相違点について説明すれば、以下の通りである。
【0107】
方向検出部412は、第1実施形態とは異なり、カメラ31から直接撮像データを取得する。従って、本実施形態ではカメラ31が、撮像データ取得部の一例となる。また、本実施形態でも、応答情報は、サーバ60側で選択されるため、関連情報記憶部415には狭義の意味での関連情報(例えば評価情報)のみが記録され、関連情報選択部414は、狭義の意味での関連情報を選択することになる。そして、通信部32は、第1実施形態で送信していた撮像データだけでなく、関連情報選択部414による選択結果、及び、方向検出部412が検出した撮像対象の向きを表した情報をも、サーバ40に送信する。
【0108】
なお、ここで例示しなかった第1実施形態に対する相違点については、上記第1実施形態で説明した各構成とほぼ同様に構成することが可能である。
【0109】
(2−3.サーバ)
次に、本発明の第2実施形態に係るシステム5の残りの構成であるサーバ60について、図12を参照しつつ説明する。図12は、本実施形態に係るサーバの構成について説明するための説明図である。
【0110】
上述の通り、本実施形態に係るシステム5では、関連情報の選択等を携帯電話50で行うため、第1実施形態に係るサーバ40と比べて、本実施形態に係るサーバ60は、構成が少なくなっている。しかしながら、上述の通り、応答情報を選択するために、サーバ60は、新たに、応答情報選択部614と、応答情報記憶部615とを有する。サーバ60が有する他の構成については、上記第1実施形態と同様に動作する。ただし、主な相違点について、上記新たな構成と共に説明すれば、以下の通りである。
【0111】
撮像データ取得部411は、第1実施形態とは異なり、携帯電話50から、撮像データだけでなく、検出した撮像対象の向きを表した情報と、関連情報の選択結果を表した情報も取得する。そして、撮像データ取得部411は、選択結果を表した情報を選択履歴記憶部417に記録・蓄積させる。一方、応答情報記憶部615は、応答情報が広義の関連情報の一例であると言う意味で、関連情報記憶部の一例であり、応答情報選択部614も、同様に、関連情報選択部の一例である。
【0112】
応答情報記憶部615は、第1実施形態でサーバ40に配置されていた関連情報記憶部415と同様に、応答情報が記録される。そして、この応答情報は、第1実施形態と同様に、予め用意された情報であってもよいが、応答情報取得部416により取得されて、関連情報記憶部415に記録されてもよい。
【0113】
応答情報選択部614は、第1実施形態でサーバ40に配置されていた関連情報選択部414と同様に、携帯電話50から取得した撮像対象の向きに関連付けられた応答情報を選択することができる。そして、この応答情報の選択履歴も、選択履歴記憶部417に記録されて蓄積されることになる。つまり、上記第1実施形態と同様に、例えば、情報抽出部413が抽出したコード情報が上述のように商品又はサービスを特定するための情報(例えばURI)である場合、応答情報選択部614は、応答情報取得部416に、このコード情報を出力する。そして、応答情報取得部416は、コード情報に基づいて、例えばネットワーク2を介して他の記憶装置(他のサーバ)から、その情報が特定する商品又はサービスに関する情報を取得して応答情報記憶部615に応答情報として記録してもよい。この場合、応答情報選択部614は、コード情報に関連付けられ応答情報取得部416が取得して応答情報記憶部615に記録させた応答情報から、撮像対象の向きに対応付けられた応答情報を選択することになる。
【0114】
なお、ここで例示しなかった第1実施形態に対する相違点については、上記第1実施形態で説明した各構成とほぼ同様に構成することが可能である。
【0115】
(2−4.システムの動作)
以上、本発明の第2実施形態に係るシステム5の構成等について説明した。
次に、図13を参照しつつ、本実施形態に係るシステム1の動作等について説明する。
【0116】
図13は、本実施形態に係るシステムの動作について説明するための説明図である。
図13に示すように、本実施形態に係るシステム5は、図9を参照すれば判るように、基本的には第1実施形態に係るシステム1と同様の動作をする。しかしながら、第1実施形態では、サーバ40で行われていたステップS223及びステップS225を、携帯電話50が行うことになる。そして、ステップS225の処理後、ステップS301が処理され、このステップS301で、携帯電話50の通信部32が、上記撮像データ等をサーバ60に送信する。そして、ステップS303が処理されて、サーバ60が、この撮像データ等を取得し、ステップS227へと進むことになる。なお、この第2実施形態では、ステップS211が、撮像データ取得ステップの一例となる。他のステップにおける処理は、基本的には上記第1実施形態と同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。
【0117】
(2−5.第2実施形態による効果の例)
以上、本発明の第2実施形態に係るシステム5の構成及び動作等について説明した。このシステム5によれば、上記第1実施形態に係るシステム1と同様の作用効果を奏することが可能である。また、このシステム5は、更に、撮像対象の向き検出等の処理を携帯電話50で行うため、複数の携帯電話50から情報を収集するサーバ60側の負荷を軽減することができ、より容易に情報を収集することができる。
【0118】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0119】
例えば、上記実施形態では、情報抽出部413が、サーバ40又はサーバ60に配置される場合について説明した。しかしながら、この情報抽出部413は、サーバ40又はサーバ60と共にか、それに代えて、携帯電話30又は携帯電話50に配置されてもよい。この場合、情報抽出部413は、カメラ31が撮像した撮像データを取得して、その撮像データに含まれるコード(例えば図3Fに示す2次元コード22B)から、コード情報を抽出する。そして、通信部32は、このコード情報を、サーバ40又はサーバ60に送信することになる。なお、この際、通信部32は、コード情報に含まれるサーバ40又はサーバ60を特定する情報(例えばURI等)に基づいて、サーバ40又はサーバ60を特定し、コード情報をそのサーバ40又は60に送信することも可能である。なお、上記第1実施形態に係るシステム1の場合、通信部32は、コード情報と共に撮像データを送信することになる。一方、第2実施形態に係るシステム5の場合、通信部32は、撮像対象の向きを表す情報、選択履歴を表す情報と共にコード情報を送信することとになるが、撮像データは送信しなくてもよい。
【0120】
また、例えば、上記実施形態では、関連情報選択部414(及び応答情報選択部614)により、関連情報として、評価情報(狭義の関連情報の一例)だけでなく応答情報(広義の関連情報の一例)をも選択される場合について説明した。しかしながら、この関連情報選択部414等で選択される関連情報は、評価情報等の狭義の関連情報、及び、広義の関連情報に含まれる応答情報の少なくとも一方であってもよい。例えば、狭義の関連情報(評価情報等)のみが選択される場合、第1実施形態であれば、サーバ40の応答情報取得部416及び応答情報送信部418は必ずしも必要ではない。また、第2実施形態であれば、サーバ60の応答情報選択部614、応答情報記憶部615、応答情報取得部416、応答情報送信部418は必ずしも必要ではない。一方、広義の関連情報に含まれる応答情報のみが選択される場合、第2実施形態であれば、携帯電話50の関連情報選択部414、関連情報記憶部415、応答情報取得部416は必ずしも必要ではない。
【0121】
また、例えば、上記実施形態では、関連情報選択部414(及び応答情報選択部614)による関連情報の選択履歴が、選択履歴記憶部417に記録される場合について説明した。しかしながら、例えば、上記第1実施形態に係るシステム1の場合、選択履歴記憶部417には、選択履歴の代りにか、選択履歴と共に、撮像データ取得部411が取得した撮像データを選択履歴記憶部417に記録することも可能である。
【0122】
また、例えば、上記実施形態では、撮像対象の例として、1次元コード22A及び2次元コード22Bとを例示して説明した。しかしながら、撮像対象は、上述の通り、この例に限定されるものではなく、上下及び左右の少なくとも一方が非対称であり予め用意され、かつ、撮像装置により撮像可能な撮像対象であれば、様々な撮像対象を使用することが可能である。例えば、図14には、本発明の各実施形態に係る撮像対象の第1変更例を示す。この第1変更例では、撮像対象が表示される媒体20として、テレビ画像(動画像であっても静止画像であってもよい。)が使用された場合を例示している。この場合、図14に示すように、表示装置(図示せず)等に表示されたテレビ画像22C自体を、撮像対象として使用することが可能である。なお、この場合、サーバ40の画像データ記憶部402には、撮像対象であるテレビ画像22Cの少なくとも一部を含む画像データ21が予め記録される。そして、方向検出部412が、その画像データ21と撮像データとを比較することにより、撮像データにおける撮像対象の向きを検出することになる。また、この例の場合、撮像対象生成装置10は、撮像対象の向きと、それに応じて付加される関連情報(例えば「面白かった・普通・つまらなかった」等のユーザ4による評価)との関連性について、指示情報23Fに示すような説明文を、テレビ画像の字幕等として画像データ21に付加することが望ましい。
【0123】
また、例えば、上記実施形態では、撮像対象の上下及び左右のそれぞれに、1又は2以上の関連情報が関連付けられた場合について説明した。つまり、撮像データにおける撮像対象の向きの90°毎に、関連情報が関連付けている場合について説明した。しかしながら、このような関連情報を関連付ける撮像対象の向きの分解能は、90°(この場合最大で4通り)に限定されるものではない。つまり、撮像対象の向きの分解能は、適宜設定することが可能である。例えば、図15には、本発明の各実施形態に係る撮像対象の第2変更例を示す。この第2変更例では、撮像対象の一例である2次元コード22Bの周囲に付加された指示情報23G,23Hに示すように、上下左右以外の方向に対しても、関連情報が関連付けられる。例えば、この第2変更例では、関連情報として、撮像対象の向き(傾き度合)に対して、0〜5段階の評価を表す関連情報が45°又は90°の角度分解能により関連付けられている。この場合、方向検出部412は、撮像データに含まれる撮像対象と、画像データ21に含まれる撮像対象の少なくとも一部とを比較することにより、撮像対象の向きとして、その撮像対象が何度傾けて撮像されたか(撮像対象の「回転角度」とも言う。)を検出する。そして、関連情報選択部414は、その回転角度に対応付けられた1又は2以上の関連情報を、関連情報記憶部415に記憶された複数の関連情報から選択することが可能である。
【0124】
また、撮像対象は、2次元の対象に限定されるものではなく、1次元の対象や3次元の対象であってもよい。1次元の対象である場合、その1次元の対象が撮像データの上下左右に対してどの方向に延びて撮像されているかにより、撮像対象の向きが検出される。一方、3次元の対象である場合、撮像対象の向きは、3次元の対象を一方から見た画像の、撮像データにおける回転角度だけでなく、3次元の対象をどの方向から見た画像が撮像されたのか、という情報で表されてもよい。この場合、画像データ記憶部402には、撮像対象を上下左右前後の複数の方向から見た画像データが記録される。そして、方向検出部412は、この画像データを取得して、画像データと撮像データとを基に、撮像対象が撮像された向きを特定することになる。
【0125】
また、上記実施形態では、方向検出部412が、撮像データに含まれる撮像対象から、撮像対象の向きを検出する場合について説明したが、方向検出部412による撮像対象の向きの検出方法は、この例に限定されるものではない。この撮像対象の向きの検出には、例えば、重力検出装置や加速度検出装置(ジャイロなど)を利用することも可能である。このような重力検出装置や加速度検出装置を使用する場合、例えば、上記第1実施形態に係るシステム1であれば、携帯電話30が更に重力検出装置又は加速度検出装置を有することになる。この場合、重力検出装置又は加速度検出装置は、カメラ31が撮像対象を撮像した際の重力の方向、又は、加速度の方向を、方向信号として、撮像データに重畳し、サーバ40へと送信させる。そして、方向検出部412は、この方向信号を取得して、撮像対象の向きを特定してもよい。また、上記第2実施形態に係るシステム5であれば、携帯電話50の方向検出部412がこの重力検出装置又は加速度検出装置を有し、これらから出力される方向信号を基に、撮像対象の向きを検出してもよい。
【0126】
また、上記各実施形態で説明した一連の処理(システム1,2における処理)は、専用のハードウエアにより実行させてもよいが、ソフトウエアにより実行させてもよい。一連の処理をソフトウエアにより行う場合、図16に示すような汎用又は専用のコンピュータ900にプログラムを実行させることにより、上記の一連の処理を実現することができる。
【0127】
図16は、プログラムを実行することにより一連の処理を実現するコンピュータ900の構成例を説明するための説明図である。一連の処理を行うプログラムのコンピュータ900による実行について説明すれば、以下のようになる。
【0128】
図16に示すように、コンピュータは、例えば、バス901及びバス902と、ブリッジ903と、CPU(Central Processing Unit)904と、記録装置と、入出力インターフェイス907と、入力装置908と、出力装置909と、接続ポート910と、ドライブ912と、通信装置914となどを有する。これらの各構成は、ブリッジ903により接続されたバス901及びバス902や、入出力インターフェイス907等を介して相互に情報を伝達可能に接続されている。
【0129】
プログラムは、例えば、記録装置の一例である、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのストレージ装置911・ROM(Read Only Memory)905・RAM(Random Access Memory)906等に記録しておくことがきる。
【0130】
また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、各種のCD(Compact Disc)・MO(Magneto Optical)ディスク・DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体913に、一時的又は永続的に記録しておくこともできる。このようなリムーバブル記憶媒体913は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。これらのリムーバブル記憶媒体913に記録されたプログラムは、ドライブ912により読み出されて、入出力インターフェイス907・バス901,902等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
【0131】
更に、プログラムは、例えば、ダウンロードサイト・他のコンピュータ・他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、LAN(Local Area Network)・インターネット等のネットワーク915を介して転送され、通信装置914がこのプログラムを受信する。また、このプログラムは、USB(Universal Serial Bus)等の接続ポート923に接続された他の記録装置や通信装置等から転送されてもよい。そして、通信装置914又は接続ポート923が受信したプログラムは、入出力インターフェイス907・バス901,902等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。なお、この際通信装置914は、携帯電話30の通信部32のように無線通信によりプログラムを取得することも可能である。
【0132】
そして、CPU904が、上記の記録装置に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、上記の一連の処理が、実現される。この際、CPU904は、例えば、上記の記録装置からプログラムを、直接読み出して実行してもよく、RAM905に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU904は、例えば、プログラムを通信装置914やドライブ912を介して受信する場合、受信したプログラムを記録装置に記録せずに直接実行してもよい。
【0133】
更に、CPU904は、必要に応じて、例えばマウス・キーボード・マイク(図示せず)等の入力装置908や、接続ポート910に接続された他の入力装置から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。コンピュータ900により携帯電話30が実現される場合には、この入力装置908がカメラ31を有してもよく、カメラ31が接続ポート910に接続されてもよい。
【0134】
そして、CPU904は、上記の一連の処理を実行した結果を、例えばモニタなどの表示装置・スピーカやヘッドホンなどの音声出力装置等の出力装置909から出力してもよい。更にCPU904は、必要に応じてこの処理結果を通信装置914や接続ポート910から送信してもよく、上記の記録装置やリムーバブル記憶媒体913に記録させてもよい。
【0135】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0136】
1,5 システム
2 ネットワーク
3 電波中継アンテナ
4 ユーザ
10 撮像対象生成装置
11 画像データ記憶部
12 指示情報記憶部
13 指示情報付加部
20 媒体
21 画像データ
22A 1次元コード
22B 2次元コード
22C テレビ画像
23,23A,23B,23C,23D 指示情報
23E,23F,23G,23H 指示情報
30,50 携帯電話
31 カメラ
32 通信部
33 端末制御部
34 表示部
40,60 サーバ
401 画像データ取得部
402 画像データ記憶部
411 撮像データ取得部
412 方向検出部
413 情報抽出部
414 関連情報選択部
415 関連情報記憶部
416 応答情報取得部
417 選択履歴記憶部
418 応答情報送信部
614 応答情報選択部
615 応答情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得部と、
前記撮像データ取得部が取得した撮像データの上下及び左右に対する前記撮像対象の向きを検出する方向検出部と、
前記方向検出部が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記撮像対象の少なくとも一部を含む画像データが予め記録された画像データ記憶部を有しており、
前記方向検出部は、前記撮像データ取得部が取得した撮像データに含まれる撮像対象と、前記画像データ記憶部に記録された画像データに含まれる撮像対象の少なくとも一部とを比較することにより、前記撮像対象の向きを検出する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記方向検出部は、前記撮像対象の向きとして、前記撮像データ取得部が取得した撮像データの上下及び左右に対する、前記撮像対象の上下及び左右の少なくとも一方の角度を検出し、
前記関連情報選択部は、前記方向検出部が検出した前記撮像対象の角度に応じて、前記関連情報を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記撮像データ取得部は、撮像装置を有する外部の端末により撮像されて該端末より送信された撮像データを取得し、
前記情報処理装置は、更に、前記関連情報選択部による前記関連情報の選択履歴を蓄積する選択履歴記憶部を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記撮像データ取得部は、前記撮像対象を撮像する撮像装置であり、
前記情報処理装置は、更に、前記関連情報選択部による関連情報の選択結果を、外部の記憶装置に送信する通信部を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記関連情報選択部が選択した関連情報を前記端末に送信する関連情報送信部を更に有する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記画像は、所定のコード情報が記録された1次元又は2次元のコードであり、
前記情報処理装置は、前記撮像データ取得部が取得した撮像データに含まれる前記コードから、該コードに記録された所定のコード情報を抽出する情報抽出部を有し、
前記関連情報選択部は、前記情報抽出部が抽出した所定のコード情報と、前記方向検出部が検出した撮像対象の向きとに基づいて、前記所定のコード情報に関連付けられた複数の前記関連情報から、前記撮像対象の向きに対応付けられた関連情報を選択する、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記撮像対象には、撮像される向きと、前記関連情報選択部が選択する関連情報との関連性を表した指示情報が含まれることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記予め用意された複数の関連情報は、前記撮像対象と関連した商品又はサービスに対するユーザの満足度をそれぞれ表す複数の評価情報であり、
前記関連情報選択部は、前記撮像対象の向きに応じて1の前記評価情報を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得ステップと、
前記撮像データ取得ステップで取得した撮像データの上下及び左右に対する前記撮像対象の向きを検出する方向検出ステップと、
前記方向検出ステップで検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択ステップと、
を有する、情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得機能と、
前記撮像データ取得機能が取得した撮像データの上下及び左右に対する前記撮像対象の向きを検出する方向検出機能と、
前記方向検出機能が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項12】
上下及び左右の少なくとも一方が非対称な撮像対象を撮像する端末と、
前記端末より、前記撮像データを取得するサーバと、
を有し、
前記端末及び前記サーバの少なくとも一方は、
前記撮像対象を撮像して得られた撮像データを取得する撮像データ取得部と、
前記撮像データ取得部が取得した撮像データの上下及び左右に対する前記撮像対象の向きを検出する方向検出部と、
前記方向検出部が検出した撮像対象の向きに応じて、予め用意された複数の関連情報から1又は2以上の関連情報を選択する関連情報選択部と、
を有する、システム。
【請求項13】
上下及び左右の少なくとも一方が非対称であり予め用意された撮像対象を含む画像データが記録された画像データ記憶部と、
前記撮像対象が撮像された撮像データを取得する外部の情報処理装置により、前記撮像データの上下及び左右に対する前記撮像対象の向きに応じて予め用意された複数の関連情報から選択される1又は2以上の関連情報と、該撮像対象の向きとの関連性を表した指示情報を、前記画像データに付加する指示情報付加部と、
を有する、撮像対象生成装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−176326(P2010−176326A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−17189(P2009−17189)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】